(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】外科用バー
(51)【国際特許分類】
A61B 17/16 20060101AFI20240528BHJP
A61C 3/02 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
A61B17/16
A61C3/02 Z
(21)【出願番号】P 2020213794
(22)【出願日】2020-12-23
【審査請求日】2023-09-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000150327
【氏名又は名称】株式会社ナカニシ
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】飯塚 隆光
【審査官】槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-078439(JP,A)
【文献】特開2006-141439(JP,A)
【文献】国際公開第2007/135936(WO,A1)
【文献】米国特許第4684346(US,A)
【文献】中国特許出願公開第104873244(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0231643(US,A1)
【文献】実開昭54-068500(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/16
A61B 17/56-17/92
A61C 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸線を中心に回転される軸部と、前記軸部の先端に設けられたボール状の切削部と、を有する外科用バーであって、
前記切削部は、
当該切削部の軸方向先端側に設けられ、ダイヤモンド砥粒が付着した砥粒部と、当該砥粒部から前記切削部の軸方向後端側に向けて形成された切刃部と、
を備え、
前記切刃部の軸方向先端側の部位は、
前記回転軸線に垂直な面に沿って形成される平坦面と、
前記平坦面の平面視中心部において、前記平坦面から軸方向外側へ突出する突起と、
を有し、
前記砥粒部は、前記平坦面及び前記突起の表面上に前記ダイヤモンド砥粒が付着されてなる、
外科用バー。
【請求項2】
請求項1に記載の外科用バーであって、
前記突起は、ボール状の前記切削部の半径よりも小さい半径を有する球面の一部で構成された球状曲面を有し、
前記回転軸線が前記球状曲面の中心を通過し、
前記球状曲面を取り囲むように前記平坦面が形成される、
外科用バー。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の外科用バーであって、
前記砥粒部は、前記切削部の軸方向において最大直径位置より軸方向先端側に設けられる、
外科用バー。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の外科用バーであって、
前記切刃部は、
前記砥粒部の外縁に接続され、それぞれ前記切削部の軸方向後端側に向けて延びる複数の外周刃を備え、
前記切削部を任意の軸方向位置で前記回転軸線に直交する面で切断したとき、前記複数の外周刃のそれぞれの刃断面の形状が、前記回転軸線を中心とした回転対称形状である、
外科用バー。
【請求項5】
請求項4に記載の外科用バーであって、
前記複数の外周刃は、前記切削部の軸方向に沿って刃形状が変化している、
外科用バー。
【請求項6】
請求項5に記載の外科用バーであって、
前記複数の外周刃のそれぞれは、前記切削部の最大直径位置より軸方向後端側に、前記最大直径位置より軸方向先端側の刃先角よりも小さい刃先角の後方切れ刃領域を有する、
外科用バー。
【請求項7】
請求項6に記載の外科用バーであって、
前記後方切れ刃領域は、前記切削部の前記最大直径位置から軸方向後端までの軸方向長さにおける半分以上の長さにわたって、前記最大直径位置から前記軸部に向けて形成されている、
外科用バー。
【請求項8】
請求項4~7のいずれか1項に記載の外科用バーであって、
前記複数の外周刃は、それぞれ径方向に沿う主溝と、周方向に沿う外周逃げ面とを有し、
前記外周逃げ面のそれぞれは、互いに異なる逃げ角を形成する複数の面から構成される、外科用バー。
【請求項9】
回転軸線を軸に回転する軸部と、
前記軸部の先端に設けられ、前記軸部の回転に連動して回転するボール状の切削部と
を具備し、
前記切削部は、
当該切削部の軸方向先端側に設けられ、ダイヤモンド砥粒が付着した砥粒部と、
前記砥粒部と前記軸部との間に形成された切刃部と、
を備える
外科用バー。
【請求項10】
請求項9に記載の外科用バーにおいて、
前記切刃部は、
刃先を有する複数の切刃を備え、
前記切削部を所定の位置で前記回転軸線に直角な面に切断するときの前記複数の切刃の各々が同じ断面形状である
外科用バー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科用バーに関する。
【背景技術】
【0002】
外科手術用の医療器具の一つに、骨手術用器械に用いられる外科用バー(surgical burs)が知られている(特許文献1~3)。外科用バーは、軸部と、軸部の先端に設けられ多数の刃が形成された切削部とを備える。多数の刃は、骨等の組織を切除する切刃として形成され、軸部は、ハンドピース等の駆動軸に固定される。そして、外科手術中においては、駆動軸を作動させて外科用バーを回転させながら、除去したい組織に切削部を押し当てることで、回転する切刃により組織を切削する。
このような外科用バーは、例えば、整形外科手術、神経外科手術、脊椎外科手術及び喉外科手術、等の各種の手術、又は組織の一部を選択的に除去する術式に用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2013-502943号公報
【文献】特表2016-527003号公報
【文献】特表2019-531140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1~3のように、円滑な外科手術を遂行するため、種々の工夫を凝らした外科用バーが提案されている。外科用バーにおいては、種々の手術場面に的確に対応するため、切削部の高い切削性能と、術中の正確な操作性とを兼ね備えることが求められている。例えば、切削部を骨に押し当てた際に生じる跳ね返りは、正確な外科手術の遂行のため十分に抑制する必要があるが、この跳ね返りの抑制は、切削性能とのトレードオフの関係になりやすく、更なる改良が要望されている。そのため、術者が扱い易く、より高い切削性能を備えた外科用バーの開発が急務となっている。
【0005】
そこで本発明は、操作性を向上しつつ安全性と切削性能とを更に向上させ、より正確な切削を可能にする外科用バーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る外科用バーは、下記の構成からなる。
回転軸線を中心に回転される軸部と、前記軸部の先端に設けられたボール状の切削部と、を有する外科用バーであって、
前記切削部は、
当該切削部の軸方向先端側に設けられ、ダイヤモンド砥粒が付着した砥粒部と、当該砥粒部から前記切削部の軸方向後端側に向けて形成された切刃部と、
を備え、
前記切刃部の軸方向先端側の部位は、
前記回転軸線に垂直な面に沿って形成される平坦面と、
前記平坦面の平面視中心部において、前記平坦面から軸方向外側へ突出する突起と、
を有し、
前記砥粒部は、前記平坦面及び前記突起の表面上に前記ダイヤモンド砥粒が付着されてなる、
外科用バー。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、操作性を向上しつつ安全性と切削性能とを更に向上させ、より正確な切削が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、外科手術システムの概略構成図である。
【
図3】
図3は、外科用バーの切削部の斜視図である。
【
図4】
図4は、外科用バーの切削部の正面図である。
【
図5】
図5は、外科用バーの切削部の側面図である。
【
図6】
図6は、砥粒部にダイヤモンド砥粒を付着させる前の状態の切削部の斜視図である。
【
図7】
図7は、砥粒部にダイヤモンド砥粒を付着させる前の状態の切削部の正面図である。
【
図8】
図8は、砥粒部にダイヤモンド砥粒を付着させる前の状態の切削部の側面図である。
【
図9】
図9は、切削部の軸方向先端の一部拡大斜視図である。
【
図16】
図16は、切削部を切削対象に垂直に押し当てた様子を示す説明図である。
【
図17】
図17は、外科用バーを傾斜させて切刃部の軸方向後端側を切削対象に押し当てながら切削する様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
ここでは、本発明に係る外科用バーを用いる医療機器として、骨手術器械である外科手術システムを例示するが、これに限らず歯科用等の他の用途の医療機器であってもよい。
【0010】
<外科手術システム>
図1は、外科手術システム100の概略構成図である。
外科手術システム100は、コントロールユニット101と、ハンドピース103と、ハンドピース103をコントロールユニット101に接続する接続ケーブル105と、フットスイッチ107と、を含んで構成される。
【0011】
ハンドピース103は、アタッチメント103aと把持部103bとを備える。ハンドピース103の先端のアタッチメント103aには、外科用バー10が着脱自在に取り付けられている。ハンドピース103の把持部103bには、外科用バー10を回転駆動する不図示のエアモータ又は電気モータ(電動機)等の動力源が設けられる。その動力源は、コントロールユニット101に接続されたフットスイッチ107によって回転又は回転停止される。コントロールユニット101は、ハンドピース103による駆動を制御する。
【0012】
<外科用バー>
図2は、外科用バー10の構成図である。
外科用バー10は、回転軸線Lに沿った棒状の軸部13と、軸部13の一方の先端に設けられたボール状の切削部11とを有する。ここでいうボール状とは、外科用バー10を、回転軸線Lを中心に回転させた場合に、切削部11に形成される刃先を包絡した曲面の形状が、回転軸線Lを中心とする球又は回転楕円体の表面形状を含むことを意味する。
この外科用バー10は、ステンレス鋼、超硬合金(タングステンカーバイド)等の硬質材料によって形成される。軸部13の切削部11と反対側の基端には、ハンドピース103の回転軸に固定される接続部15が設けられる。回転軸に固定された外科用バー10は、ハンドピース103の回転駆動によって切削部11と軸部13とが回転軸線を中心に回転される。
【0013】
この外科手術システム100では、術者がハンドピース103を持ちながらフットスイッチ107を操作することで、外科用バー10を高速回転させる。そして、術者が外科用バー10の切削部11を所望の除去部位に押し当てたままハンドピース103を動かすと、回転する切削部11によって当該除去部位を切削できるようになっている。
【0014】
<切削部の構成>
次に、切削部11の構成について説明を行う。
以下の説明では、外科用バー10の切削部11は、軸部13との接続部を軸方向後端、この接続部側を後端側といい、軸部13とは反対側の端部を先端又は軸方向先端、この端部側を先端側という。また、軸部13の軸方向をX方向、X方向に直交する方向をY方向、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。そして、同一の部材又は同一の部位に対しては、同一の符号を付与することで、その説明を省略、又は簡単にする。
【0015】
図3は、外科用バー10の切削部11の斜視図、
図4は、外科用バー10の切削部11の正面図、
図5は、外科用バー10の切削部11の側面図である。
図3、
図4、
図5に示すように、切削部11は、軸方向先端側にダイヤモンド砥粒が付着した砥粒部11Aと、砥粒部11Aから切削部11の軸方向後端側に向けて形成された切刃部11Bとを備える。
【0016】
砥粒部11Aは、その表面に多数のダイヤモンド砥粒Dが電着等により付着されている。本構成の砥粒部11Aの外周面は、概ね曲面状に形成されている。
【0017】
一方、切刃部11Bはダイヤモンド砥粒Dが付着されておらず、砥粒部11Aから連続して複数の刃が配置されて構成される。本構成の切刃部11Bは、
図4に示す第1切削刃BL1、第2切削刃BL2、第3切削刃BL3、第4切削刃BL4の4枚の切削刃を有している。
【0018】
つまり、切削部11が回転軸線Lを中心に回転した場合に、切刃部11Bの切削刃の刃先を包絡した曲面と、砥粒部11Aのダイヤモンド砥粒Dの外周面とが連続しており、刃先を包絡した曲面とダイヤモンド砥粒Dの外周面とが、1つのボール状の外周面となる。
【0019】
<砥粒部>
次に砥粒部11Aについて説明する。
図6、
図7、
図8は、砥粒部11Aにダイヤモンド砥粒Dを付着させる前の状態の切削部11の斜視図、正面図、側面図である。
図6、
図7、
図8のそれぞれは、ダイヤモンド砥粒Dを付着させた状態の
図3、
図4、
図5に対応している。
ダイヤモンド砥粒Dを付着させる前の切削部11は、
図6、
図7、
図8に示す形状に加工がされている。すなわち、切削部11は、
図6に示すように、切刃部11Bよりも先端側の部位が、平坦面16と突起17とを有するように加工されている。
【0020】
本実施形態の外科用バー10は、回転軸線Lを軸に回転運動する。ダイヤモンド砥粒Dを付着させる前の平坦面16は、その回転軸線Lに垂直な面に沿って形成されている。換言すると、平坦面16は、回転軸線Lに平行な方向を法線方向とする平面に沿っている。また、突起17は、切削部11のボール形状の半径よりも小さい半径の球状曲面を有する。
【0021】
また、
図7、
図8に示すように、回転軸線Lは球状曲面の中心、すなわち、球状曲面の突出した頂点を通過し、球状曲面を取り囲むように環状の平坦面16が形成される。これら突起17及び平坦面16の表面上にダイヤモンド砥粒Dを付着させることにより、前述した砥粒部11Aが形成される。つまり、ダイヤモンド砥粒Dが付着した砥粒部11Aの外縁形状は、回転中心となる回転軸線Lの部位に頂部を持つ曲面形状を呈する。
【0022】
上記のように、切削部11の軸方向先端側に平坦面16及び突起17を設けることにより、ダイヤモンド砥粒Dを平坦面16と突起17との双方に付着させ、これにより、ダイヤモンド砥粒Dが突起17に沿ったドーム状に設けられる。突起17の外周に設けた平坦面16は、ドーム状に盛り上がったダイヤモンド砥粒Dの外周縁の部分を支持するように配置される。そのため、砥粒部11Aにおけるダイヤモンド砥粒Dの外周縁の部分を、高い接合強度で切削部11側に付着させることができ、ダイヤモンド砥粒Dの欠落を効果的に防止できる。
【0023】
ここで、環状の平坦面16の径方向幅は、
図7に示すリードギャッシュB1,B2,B3,B4による溝(詳細は後述)が形成された部位の幅Wが、最小の幅となる。
【0024】
平坦面16の幅は、ダイヤモンド砥粒Dの平均粒径に応じて設定される。なお、採用されるダイヤモンド砥粒Dの平均粒径は特に限定されない。
【0025】
上記したように、切削部11の軸方向先端側にダイヤモンド砥粒Dが付着された砥粒部11Aを設けることにより、切削時において切削部11の砥粒部11Aと切刃部11Bとを同時に切削対象に押し当てた際、ダイヤモンド砥粒Dが効果的に作用して切削部11の跳ね返りが抑制され、振動を生じさせることなく切削対象を精緻に切削できる。つまり、砥粒部11Aは、繊細な切削作業に適している。
【0026】
また、砥粒部11Aは、切削部11の軸方向において最大直径位置(後述する
図11のB-B線の位置)より軸方向先端側に設けられる。これにより、軸方向先端側の砥粒部11Aによる精緻な切削と、少なくとも最大直径位置に存在して高い切削能力を発揮する切刃部11Bによる速やかな切削とを、選択的に実施でき、砥粒部11Aと切刃部11Bとの使い分けが容易となる。
【0027】
平坦面16及び突起17の大きさ、形状、位置等を適宜に変更することで、種々の態様の砥粒部11Aが得られる。外科用バー10に要求される切削能力に応じて、平坦面16、突起17を調整することで、このような要求に応えることができる。
【0028】
<切刃部>
次に切刃部11Bについて説明する。
図7は、外科用バー10の切刃部11Bの正面図である。
図7に示すように、切刃部11Bには、外科用バー10の先端側の正面から見て、回転軸線Lを中心として時計回りに第1切削刃BL1、第2切削刃BL2、第3切削刃BL3、第4切削刃BL4の4枚の切削刃が、それぞれ異なる周方向位置に、この順で形成されている。切削時には、切削部11は、外科用バー10の軸方向先端側から見たとき、回転方向Rに対応して反時計回りに回転し、4枚の切削刃が切削に寄与する。
【0029】
図8は、外科用バー10の切刃部11Bの側面図である。
図8に示すように、4枚の切削刃は、回転軸線Lを中心として、切刃部11Bの基端側に向けたねじれに沿って軸部13に向けて延びている。
【0030】
ここでは、切刃部11Bの各面を符号で表現するにあたり、各面を次のように定義する。すなわち、
図7に示すように、切刃部11Bを先端側から見た場合に、回転軸線Lを中心として、4枚の切削刃が90°毎に配置される。これら切削刃のうち、切削部11の回転方向Rに関して、第1切削刃BL1の刃先から第2切削刃BL2の刃先までの間の第1象限の範囲内に配置される面については、個々の面を種類毎に個別にアルファベットで示すとともに、各アルファベットにその象限の数(ここでは第1象限の“1”)を付与する。同様に、第2切削刃BL2の刃先から第3切削刃BL3の刃先までの間を第2象限、第3切削刃BL3の刃先から第4切削刃BL4の刃先までの間を第3象限、第4切削刃BL4の刃先から第1切削刃BL1の刃先までの間を第4象限として、各面をそれぞれ区別して定義する。
【0031】
<切削刃の構成>
図6、
図7、
図8に示す4枚の切削刃の構成は、次のとおりであり、各面の詳細については後述する。
第1切削刃BL1は、第1の外周刃BL1Bを有する。
第2切削刃BL2は、第2の外周刃BL2Bを有する。
第3切削刃BL3は、第3の外周刃BL3Bを有する。
第4切削刃BL4は、第4の外周刃BL4Bを有する。
第1の外周刃BL1Bは、第4のリードギャッシュB4と第4の主溝H4をすくい面とし、第1の外周2番E1を逃げ面として形成される。また、第1の外周2番E1に続く逃げ面として、第1の外周3番F1、第1の背溝I1を有する。
第2の外周刃BL2Bは、第1のリードギャッシュB1と第1の主溝H1をすくい面とし、第2の外周2番E2を逃げ面として形成される。また、第2の外周2番E2に続く逃げ面として、第2の外周3番F2、第2の背溝I2を有する。
第3の外周刃BL3Bは、第2のリードギャッシュB2と第2の主溝H2をすくい面とし、第3の外周2番E3を逃げ面として形成される。また、第3の外周2番E3に続く逃げ面として、第3の外周3番F3、第3の背溝I3を有する。
第4の外周刃BL4Bは、第3のリードギャッシュB3と第3の主溝H3をすくい面とし、第4の外周2番E4を逃げ面として形成される。また、第4の外周2番E2に続く逃げ面として、第4の外周3番F4、第4の背溝I4を有する。
【0032】
次に、第1切削刃BL1、第2切削刃BL2、第3切削刃BL3、第4切削刃BL4の詳細を説明する。
第1切削刃BL1は、前述した第1の外周刃BL1Bを備える。第1の外周刃BL1Bは、平坦面16の所定の位置から、切削部11のボール状の外周に沿って、軸方向後端に向けてねじれながら延びている。第2切削刃BL2は、前述した第2の外周刃BL2Bを備える。第2の外周刃BL2Bは、平坦面16の所定の位置から、切削部11のボール状の外周に沿って、軸方向後端に向けてねじれながら延びている。
【0033】
第3切削刃BL3は、前述した第3の外周刃BL3Bを備える。第3の外周刃BL3Bは、平坦面16の所定の位置から、切削部11のボール状の外周に沿って、軸方向後端に向けてねじれながら延びている。第4切削刃BL4は、前述した第4の外周刃BL4Bを備える。第4の外周刃BL4Bは、平坦面16の所定の位置から、切削部11のボール状の外周に沿って、軸方向後端に向けてねじれながら延びている。
【0034】
<外周刃のすくい面と外周逃げ面>
ここで、再び
図7を参照する。第1の外周刃BL1Bは、主に第4のリードギャッシュB4と、すくい面となる第4の主溝H4と、逃げ面となる第1の外周2番E1とにより形成される。
第2の外周刃BL2Bは、主に第1のリードギャッシュB1と、すくい面となる第1の主溝H1と、逃げ面となる第2の外周2番E2とにより形成される。
第3の外周刃BL3Bは、主に第2のリードギャッシュB2と、すくい面となる第2の主溝H2と、逃げ面となる第3の外周2番E3とにより形成される。
第4の外周刃BL4Bは、主に第3のリードギャッシュB3と、すくい面となる第3の主溝H3と、逃げ面となる第4の外周2番E4とにより形成される。
【0035】
厳密には、上記した第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bの逃げ面は、複数の外周逃げ面を更に有する。
【0036】
つまり、第1の外周刃BL1Bのすくい面は、第4のリードギャッシュB4と第4の主溝H4である。また、第1の外周刃BL1Bの外周逃げ面は、第1の外周2番E1と、第1の外周3番F1である。
同様に、第2の外周刃BL2Bのすくい面は、第1のリードギャッシュB1と第1の主溝H1である。また、第2の外周刃BL2Bの外周逃げ面は、第2の外周2番E2と、第2の外周3番F2である。
同様に、第3の外周刃BL3Bのすくい面は、第2のリードギャッシュB2と第2の主溝H2である。また、第3の外周刃BL3Bの外周逃げ面は、第3の外周2番E3と、第3の外周3番F3である。
同様に、第4の外周刃BL4Bのすくい面は、第3のリードギャッシュB3と第3の主溝H3である。また、第4の外周刃BL4Bの外周逃げ面は、第4の外周2番E4と、第4の外周3番F4である。
このように、第1の外周刃BL1Bと、第2の外周刃BL2Bと、第3の外周刃BL3Bと、第4の外周刃BL4Bの外周逃げ面は、それぞれ逃げ角が異なる複数の面を有して構成される。
【0037】
図9は、切削部11の軸方向先端の一部拡大斜視図である。
図9に示すように、第1の外周刃BL1Bの外周逃げ面は、第1の外周2番E1と、第1の外周3番F1とを備える。
【0038】
同様に、第2の外周刃BL2Bの外周逃げ面も、
図7に示すように、第2の外周2番E2、第2の外周3番F2を備える。また、第3の外周刃BL3Bの外周逃げ面も、第3の外周2番E3、第3の外周3番F3を備える。さらに、第4の外周刃BL4Bの外周逃げ面も、第4の外周2番E4、第4の外周3番F4を備える。
【0039】
図10は、
図9に示すX-X線に沿って切削部11を切断した断面図である。
上述したように、第1の外周刃BL1Bの外周逃げ面は、第1の外周2番E1、第1の外周3番F1を有して構成される。これら第1の外周2番E1、第1の外周3番F1は、
図10に示すように、互いに異なる複数の逃げ角γa,γbを形成している。
【0040】
第1の外周刃BL1Bは、互いに異なる逃げ角を形成する複数の外周逃げ面を有することにより、適正な刃の厚さを確保でき、刃の剛性を向上できる。第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bについても同様に、複数の外周逃げ面によって適正な刃の厚さを確保でき、刃の剛性を向上できる。
【0041】
また、
図8に示すように、第1の外周刃BL1Bと、その回転方向後方に隣り合う第2の外周刃BL2Bとの間に、切削部11の軸方向に延びる第1の主溝(フルート)H1が形成されている。同様に、
図7に示すように、第2の外周刃BL2Bと第3の外周刃BL3Bとの間に第2の主溝H2が形成され、第3の外周刃BL3Bと第4の外周刃BL4Bとの間に第3の主溝H3が形成され、第4の外周刃BL4Bと第1の外周刃BL1Bとの間に第4の主溝H4が形成されている。
【0042】
第1の主溝H1、第2の主溝H2、第3の主溝H3、第4の主溝H4のそれぞれは、切削屑をスムーズに排出させる機能を有する。さらに、
図8に示すように、第1の主溝H1に沿って第1の背溝I1が形成され、同様に他の主溝H2,H3,H4についても、それぞれに対応して背溝I2,I3,I4が形成されている。第1の背溝I1、第2の背溝I2、第3の背溝I3、第4の背溝I4により、切削屑をよりスムーズに排出できるようになっている。
【0043】
以上のとおり、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bの4枚の刃は、それぞれ回転軸線Lまわりに同じ位置関係(周方向及び径方向)となる回転対称形状を有する。そのため、切削部11が1/4回転、1/2回転、3/4回転すると、回転前と回転後で4枚の刃は同じ周方向及び径方向位置に配置される。また、4枚の刃は、同じ軸方向位置においてそれぞれ同じ刃形状を有するため、切削部11の連続回転中において、各刃の切れ味が均等となり、周方向に関して切れ味が一定に確保され、円滑な切削が可能となる。
【0044】
<切刃部の刃形状の軸方向変化>
次に、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bの、軸方向に沿った刃形状について説明する。
図11は、外科用バー10の切削部11の側面図である。
本構成の外科用バー10においては、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bは、回転軸線Lを中心とする回転対称形状を有しつつ、回転軸線Lに沿ってそれぞれの刃形状を変化させている。つまり、上記の各刃は、回転軸線Lに沿った軸方向位置に応じて異なる刃形状を有し、且つ、前述したように、同じ軸方向位置では回転方向に関して同じ刃形状となる関係を有している。
【0045】
すなわち、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bは、切削部11の軸方向に沿って刃形状が変化している。また、切削部11を任意の軸方向位置で回転軸線Lに直交する面で切断したとき、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bのそれぞれの刃断面の形状が、回転軸線Lを中心とした回転対称形状である。
【0046】
本実施形態で例示される外科用バー10の切刃は、切削状況に応じた刃形状が選択される。具体的には、外科用バー10は、刃に求められる性能に応じて、切刃部11Bの軸方向の位置毎に異なるように刃形状を変化させている。
【0047】
図12、
図13、
図14、
図15は、それぞれ
図11に示す切刃部11BのA-A線、B-B線、C-C線、D-D線に沿った断面図である。ただし、
図12~
図15は、切刃部11Bの軸方向の異なる位置における断面形状を、第1の外周刃BL1Bを基準として、第1の外周刃BL1Bが各断面図において一つの固定された頂点に配置されるように、切削部を順次回転させながら示している。
【0048】
図12に示すように、切刃部11Bの軸方向先端側においては、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bは、それぞれの刃が負のすくい角となる断面形状を有し、刃先角が比較的大きくなっている。一般に、刃の進行方向(回転方向)の前方には、切屑が発生し切屑をすくい取るすくい面があり、このすくい面の先端の刃先と切削対象とが交差する線を含んだ、切削対象の面の垂直面と、すくい面とのなす角をすくい角という。ここでは、すくい角が、垂直面に対して刃先角が小さくなる側にあるときのすくい角を正、刃先角が大きくなる側にあるときのすくい角を負とする。
【0049】
図13に示すように、切削部11の軸方向中央部の付近においては、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bは、それぞれの刃が正のすくい角となる断面形状を有し、刃先角が比較的小さくなっている。
【0050】
図14に示すように、切刃部11Bの軸方向後端側においては、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bは、それぞれの刃の断面形状が負のすくい角となる断面形状を有し、刃先角が比較的大きくなっている。そして、
図15に示すように、切刃部11Bの更に軸方向後端側においては、第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bは、切削が可能な刃形状を維持している。
【0051】
つまり、
図14、
図15に示すように、切刃部11Bには、切削部11の軸方向中央部から軸方向後端に至るまでの範囲に、後方切れ刃領域が形成されて、この後方切れ刃領域の刃形状は、必要十分な切削能力を備えている。
【0052】
ここで、切刃部11Bの第1の外周刃BL1B、第2の外周刃BL2B、第3の外周刃BL3B、第4の外周刃BL4Bの刃先を包絡した曲面は、回転軸線Lを中心軸とする略球形状(ボール形状)となる。この球形状と軸部13の外周面とが接続される部位を、切削部11の後端接続部23とする。また、
図11に示す切削部11の最大直径位置であるB-B線から後端接続部23までの軸方向長さをLTとする。
【0053】
後方切れ刃領域は、軸方向に関して、最大直径位置のB-B線から、軸方向長さLTの50%以上、好ましくはLTの60%以上、更に好ましくはLTの70%以上の長さにわたって形成するのがよい。このような切削部11の軸方向後端側の広い範囲にわたって後方切れ刃領域が設けられることで、切削部11による切削自由度が向上し、多様な姿勢で切削対象を切削できようになる。
【0054】
上述した軸方向に沿った刃形状の変化は、切削部11の軸方向の位置毎に刃に求められる主たる性能が異なることから設定される。主たる性能には、切れ味の確保と、寿命の確保があり、求められる各性能のバランスが、切削部11の位置に応じて異なっている。
【0055】
<切削部による切削の様子>
上記したように、本構成の外科用バー10においては、切削部11に砥粒部11Aと切刃部11Bとが設けられる。
【0056】
図16に示すように、術者が
図1に示すハンドピース103を操作して、切削部11の砥粒部11Aを切削対象21に押し当てた際、多数のダイヤモンド砥粒Dが切削対象21に均等に接触することで、術者は、切削部11がソフトなタッチで切削対象21に接触し始めたように感じられる。その接触の際には、切削対象21へ衝撃を加えることがなく、滑らかに切削が開始され、術者は跳ね返りの発生を気にする必要がない。
【0057】
そして、
図17に示すように、外科用バー10をいずれかの方向に傾斜させ、この傾斜させた姿勢のままハンドピース103を移動させると、切削部11の切刃部11Bが切削対象21に当たり、切刃部11Bによる高い切削能力で切削が進められる。このように、ハンドピース103の傾きに応じて所望の切削が行える。
【0058】
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【0059】
上述した実施形態では、第1切削刃BL1、第2切削刃BL2、第3切削刃BL3、第4切削刃BL4の4枚の切削刃が設けられているが、切削刃の数は特に限定されず、複数の切削刃、ひいては複数の外周刃が設けられれば良い。また、各刃を形成するすくい面、逃げ面等の数、位置、種類等も変更が可能である。
【0060】
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 回転軸線を中心に回転される軸部と、前記軸部の先端に設けられたボール状の切削部と、を有する外科用バーであって、
前記切削部は、
当該切削部の軸方向先端側に設けられ、ダイヤモンド砥粒が付着した砥粒部と、当該砥粒部から前記切削部の軸方向後端側に向けて形成された切刃部と、
を備え、
前記切刃部の軸方向先端側の部位は、
前記回転軸線に垂直な面に沿って形成される平坦面と、
前記平坦面の平面視中心部において、前記平坦面から軸方向外側へ突出する突起と、
を有し、
前記砥粒部は、前記平坦面及び前記突起の表面上に前記ダイヤモンド砥粒が付着されてなる。
この外科用バーによれば、砥粒部が切削対象に接触し、精緻な切削を可能にするとともに、跳ね返りを抑制し、安定した切削が可能となる。また、切刃部を用いることにより速やかな切削を行える。
【0061】
(2) (1)に記載の外科用バーであって、
前記突起は、ボール状の前記切削部の半径よりも小さい半径を有する球面の一部で構成された球状曲面を有し、
前記回転軸線が前記球状曲面の中心を通過し、
前記球状曲面を取り囲むように前記平坦面が形成される。
この外科用バーによれば、ダイヤモンド砥粒が付着した砥粒部が、中心である回転軸線の部位に頂部を持つ略球状曲面の形状を呈することになり、切削対象を精緻に切削できる。
【0062】
(3) (1)又は(2)に記載の外科用バーであって、
前記砥粒部は、前記切削部の軸方向において最大直径位置より軸方向先端側に設けられる。
この外科用バーによれば、先端側の砥粒部による精緻な切削を実施できるともに、少なくとも最大直径位置に存在する切刃部による速やかな切削をも行うことができ、砥粒部と切刃部の使い分けが容易となる。
【0063】
(4) (1)~(3)のいずれか1つに記載の外科用バーであって、
前記切刃部は、
前記砥粒部の外縁に接続され、それぞれ前記切削部の軸方向後端側に向けて延びる複数の外周刃を備え、
前記切削部を任意の軸方向位置で前記回転軸線に直交する面で切断したとき、前記複数の外周刃のそれぞれの刃断面の形状が、前記回転軸線を中心とした回転対称形状である。
この外科用バーによれば、回転中において周方向に一定の切れ味が確保され、円滑な切削が可能となる。
【0064】
(5) (4)に記載の外科用バーであって、
前記複数の外周刃は、前記切削部の軸方向に沿って刃形状が変化している。
この外科用バーによれば、切削部の軸方向の位置毎に、刃に求められる性能に応えることが可能となる。
【0065】
(6) (5)に記載の外科用バーであって、
前記複数の外周刃のそれぞれは、前記切削部の最大直径位置より軸方向後端側に、前記最大直径位置より軸方向先端側の刃先角よりも小さい刃先角の後方切れ刃領域を有する。
この外科用バーによれば、切削対象に押し当てられる先端側の寿命を優先して確保するとともに、軸方向後端側の切れ味を優先して確保できる。
【0066】
(7) (6)に記載の外科用バーであって、
前記後方切れ刃領域は、前記切削部の前記最大直径位置から軸方向後端までの軸方向長さにおける半分以上の長さにわたって、前記最大直径位置から前記軸部に向けて形成されている。
この外科用バーによれば、切削部の軸方向基端側となる後方切れ刃領域でも良好な切削が行える。そのため、外科用バーを切削対象に傾斜して押し当てて、その傾斜方向に沿って移動させながら切削する場合に、後方切れ刃領域の外周刃によって切削性良く円滑に切削できる。
【0067】
(8) (4)~(7)のいずれか1つに記載の外科用バーであって、
前記複数の外周刃は、それぞれ径方向に沿う主溝と、周方向に沿う外周逃げ面とを有し、
前記外周逃げ面のそれぞれは、互いに異なる逃げ角を形成する複数の面から構成される。
この外科用バーによれば、外周刃の刃先回転軌道よりも、複数の外周逃げ面を径方向内側に収めつつ、適正な刃の厚さが確保できるため、切れ味と刃強度とのバランスを保つことができる。
【0068】
(9) 回転軸線を軸に回転する軸部と、
前記軸部の先端に設けられ、前記軸部の回転に連動して回転するボール状の切削部と
を具備し、
前記切削部は、
当該切削部の軸方向先端側に設けられ、ダイヤモンド砥粒が付着した砥粒部と、
前記砥粒部と前記軸部との間に形成された切刃部と、
を備える
外科用バー。
この外科用バーによれば、砥粒部が切削対象に接触し、精緻な切削を可能にするとともに、跳ね返りを抑制し、安定した切削が可能となる。また、切刃部を用いることにより速やかな切削を行える。
【0069】
(10) (9)に記載の外科用バーにおいて、
前記切刃部は、
刃先を有する複数の切刃を備え、
前記切削部を所定の位置で前記回転軸線に直角な面に切断するときの前記複数の切刃の各々が同じ断面形状である
外科用バー。
この外科用バーによれば、回転中において周方向に一定の切れ味が確保され、円滑な切削が可能となる。
【符号の説明】
【0070】
10 外科用バー
11 切削部
11A 砥粒部
11B 切刃部
13 軸部
15 接続部
16 平坦面
17 突起
100 外科手術システム
101 コントロールユニット
103 ハンドピース
103a アタッチメント
103b 把持部
105 接続ケーブル
107 フットスイッチ
B1 第1のリードギャッシュ
B2 第2のリードギャッシュ
B3 第3のリードギャッシュ
B4 第4のリードギャッシュ
BL1 第1切削刃
BL2 第2切削刃
BL3 第3切削刃
BL4 第4切削刃
BL1B 第1の外周刃
BL2B 第2の外周刃
BL3B 第3の外周刃
BL4B 第4の外周刃
E1 第1の外周2番
E2 第2の外周2番
E3 第3の外周2番
E4 第4の外周2番
F1 第1の外周3番
F2 第2の外周3番
F3 第3の外周3番
F4 第4の外周3番
H1 第1の主溝
H2 第2の主溝
H3 第3の主溝
H4 第4の主溝
I1 第1の背溝
I2 第2の背溝
I3 第3の背溝
I4 第4の背溝
L 回転軸線