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特許7495380情報処理装置、プログラム及び関係図生成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び関係図生成方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/015 20230101AFI20240528BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20240528BHJP
【FI】
G06Q30/015
G06Q30/0601 340
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021133578
(22)【出願日】2021-08-18
(65)【公開番号】P2023028096
(43)【公開日】2023-03-03
【審査請求日】2022-08-09
【審判番号】
【審判請求日】2023-12-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】高山 喜博
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】梶尾 誠哉
【審判官】田中 寛人
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-15722(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0271295(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、
前記カスタマイズ情報に基づいて前記カスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品識別情報を生成する処理部を備え
前記処理部は、
複数の既存製品に設定されている製品識別情報に基づいて前記複数の既存製品の関係性を認識可能な関係図を表示部に表示させることが可能であり、
前記カスタマイズ製品識別情報を生成した場合に、当該カスタマイズ製品識別情報に基づいて、前記関係図を前記複数の既存製品と前記カスタマイズ製品との関係性が認識可能な関係図として表示させる
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記カスタマイズ製品の仕様は前記既存製品の仕様を変更することによって設定されたものであり、
前記処理部は、前記既存製品の仕様を変更した前記カスタマイズ製品の仕様を示す前記カスタマイズ情報を取得することを特徴とした請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記処理部は、
前記既存製品の仕様に基づいて設定される製品識別情報と、前記カスタマイズ情報とに基づいて前記カスタマイズ製品識別情報を生成することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記処理部は、
ユーザが選択した前記カスタマイズ製品の仕様に基づいて生成された前記カスタマイズ情報をユーザ端末から取得することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記処理部は、
前記仕様以外の製品に関連する関連情報を含む前記カスタマイズ情報を取得し、
前記関連情報を含む情報が反映された前記カスタマイズ製品識別情報を生成することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記関係図を表示部に表示させるにあたって、前記複数の既存製品に設定されている製品識別情報に基づいて前記関係図における前記複数の既存製品の表示位置を決定するとともに、前記カスタマイズ製品識別情報に基づいて前記関係図における前記カスタマイズ製品の表示位置を決定することを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記既存製品に設定されている製品識別情報と前記カスタマイズ製品識別情報に基づいて、前記既存製品と前記カスタマイズ製品の系統図を前記関係図として表示部に表示させることを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
情報処理装置のコンピュータに、
ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得させ、
前記カスタマイズ情報に基づいて前記カスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品識別情報を生成させ、
複数の既存製品に設定されている製品識別情報に基づいて前記複数の既存製品の関係性を認識可能な関係図を表示部に表示させ、
前記カスタマイズ製品識別情報を生成した際に前記関係図を表示させる場合には、当該カスタマイズ製品識別情報に基づいて、前記関係図を前記複数の既存製品と前記カスタマイズ製品との関係性が認識可能な関係図として表示させる処理機能を実行させるプログラム。
【請求項9】
情報処理装置が実行する関係図生成方法であって、
ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、
前記カスタマイズ情報に基づいて前記カスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品識別情報を生成し、
複数の既存製品に設定されている製品識別情報に基づいて前記複数の既存製品の関係性を認識可能な関係図を表示部に表示し、
前記カスタマイズ製品識別情報を生成した際に前記関係図を表示させる場合には、当該カスタマイズ製品識別情報に基づいて、前記関係図を前記複数の既存製品と前記カスタマイズ製品との関係性が認識可能な関係図として表示させるステップを含む関係図生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び関係図生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、製品をツリー構造で表示する技術が知られている。この種の技術が記載されているものとして、特許文献1がある。特許文献1には、製品と製品を構成する部品のうち直下の階層に属する部品とが対応付けられるとともに、製品を構成する部品と当該部品を構成する部品のうち直下の階層に属する部品とが対応付けられた部品テーブルを検索して製品を構成する部品のツリー構造を階層ごとに作成する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-77724号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザが既存製品の一部の仕様をカスタマイズして自分だけのカスタマイズ製品を作成することが考えられる。製品識別番号を通じて製品ラインナップの中におけるカスタマイズ製品の位置づけを知ることができれば、ユーザは自ら作成したカスタマイズ製品により愛着を持つことができる。しかし、製品識別番号は、複数の仕様や製品の情報を示すために一定のルールが決まっており、カスタマイズ製品の仕様を反映することは容易ではなかった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、既存製品と異なるカスタマイズ製品の仕様を反映した製品識別情報を生成することで、既存製品とカスタマイズ製品の関係性の認識を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、前記カスタマイズ情報に基づいて前記カスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品識別情報を生成する処理部を備え、前記処理部は、複数の既存製品に設定されている製品識別情報に基づいて前記複数の既存製品の関係性を認識可能な関係図を表示部に表示させることが可能であり、前記カスタマイズ製品識別情報を生成した場合に、当該カスタマイズ製品識別情報に基づいて、前記関係図を前記複数の既存製品と前記カスタマイズ製品との関係性が認識可能な関係図として表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、既存製品と異なるカスタマイズ製品の仕様を反映した製品識別情報を生成することで、既存製品とカスタマイズ製品の関係性の認識を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る管理サーバが適用される製品表示システムの構成を示す模式図である。
図2】本発明の一実施形態に係る管理サーバのハードウェアの構成を示すブロック図である。
図3図2の管理サーバの機能的構成のうち、自動型番付与処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係るユーザ端末のハードウェアの構成を示すブロック図である。
図5図4のユーザ端末の機能的構成のうち、製品表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図6】本発明の一実施形態に係る製品表示システムにおけるツリー生成規則をツリー構造の一例を用いて説明する模式図である。
図7】本発明の一実施形態に係る製品表示画面におけるツリー表示画面を示す模式図である。
図8図7に示すツリー表示画面のうちの一部を拡大した画面を示す模式図である。
図9図8に示すツリー表示画面のうちの一部を更に拡大した最拡大画面を示す模式図である。
図10図9に示す最拡大画面における製品詳細画面を説明するための模式図である。
図11図10の製品詳細画面のうち製品の購入者の年齢分布におけるユーザの位置付けを示したデータ表示を示す模式図である。
図12図10の製品詳細画面のうち同製品所有者の所持状況の表示を示す模式図である。
図13図9に示す画面を図上方から下方にスクロールした場合の画面を示す模式図である。
図14図7に閲覧履歴表示を加えた場合のツリー表示画面を示す模式図である。
図15図14におけるモデル毎にまとめられた閲覧進捗率表示画面を示す模式図である。
図16】本発明の一実施形態に係る製品表示画面におけるソート表示画面のうち製品を時系列で整理した図を示す模式図である。
図17】本発明の一実施形態に係る製品表示画面におけるソート表示画面のうち製品を人気順で整理した図を示す模式図である。
図18】本発明の一実施形態に係る製品表示画面におけるソート表示画面のうち製品を重さ順で整理した図を示す模式図である。
図19】本発明の一実施形態に係る製品表示システムにおける型番付与規則を説明する模式図である。
図20図3の機能的構成を有する図2の管理サーバが実行する自動型番付与処理の流れを説明するフローチャートである。
図21図7に示すツリー表示画面においてカスタマイズ製品を表示させた場合を示す模式図である。
図22図3の機能的構成を有する図2の管理サーバ10が実行するカスタマイズ製品表示処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
<製品表示システム>
製品表示システムSの概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る管理サーバ10が適用される製品表示システムSの構成を示す模式図である。なお、ここでいうシステムは、複数の装置や複数の手段等により構成される全体的な装置だけではなく単独の装置で構成されるものも含まれるものとする。
【0011】
本実施形態に係る製品表示システムSは、図1に示すように複数のユーザ端末1と、ネットワークN及び管理サーバ10を含む。管理サーバ10は、ネットワークNを介して複数のユーザ端末1と相互に通信可能に接続されている。
【0012】
ネットワークNは、例えば、インターネットや、LAN(Local Area Network)や、携帯電話網の何れか又はこれらを組み合わせたネットワークにより実現される。
【0013】
製品表示システムSは、登録された複数の製品を表示するための製品表示画面を製品ユーザに提供するシステムである。また、本実施形態に係る製品表示システムSでは、ユーザにより仕様が設定されたカスタマイズ製品が製品表示画面に表示可能である。詳細は後述する。製品表示システムSは、管理サーバ10により実現される。管理サーバ10は、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のコンピュータである。しかし、これに限らず、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータでも良い。管理サーバ10は、データベースに記憶された製品に関する情報としての製品情報に基づいて製品の製品表示画面を生成表示するための処理を行う。詳細は、後述する。
【0014】
ユーザ端末1は、製品ユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末1の台数には、特に制限はなく、n台(nは、任意の自然数)のユーザ端末1が製品表示システムSに含まれていても良い。なお、以下の説明において、n台のユーザ端末1を特に区別することなく符号の末尾のアルファベットを省略し、単に「ユーザ端末1」と称する。
【0015】
ユーザ端末1は、例えばスマートフォンやタブレット等の携帯可能なコンピュータである。しかし、これに限らず、デスクトップ型やラップトップ型のパーソナルコンピュータでも良い。詳細は、後述する。
【0016】
<管理サーバ>
次に、管理サーバ10の一例について説明する。図2は、本発明の一実施形態に係る管理サーバ10のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0017】
管理サーバ10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、入力部14と、出力部15と、記憶部16と、通信部17と、電源部18と、バス19と、入出力インターフェース20と、を備えている。
【0018】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部16からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0019】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0020】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス19を介して相互に接続されている。このバス19にはまた、入出力インターフェース20も接続されている。入出力インターフェース20には、入力部14、出力部15、記憶部16、通信部17及び電源部18が接続されている。
【0021】
入力部14及び出力部15は、有線又は無線により電気的に入出力インターフェース20に接続されるユーザインターフェースである。入力部14は、例えばキーボードやマウス、各種ボタン、マイク等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。出力部15は、例えば画像を表示するディスプレイや音声を拡声するスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
【0022】
記憶部16は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、管理サーバ10の各種のデータを記憶する。記憶部16には、製品表示システムSのための不図示の複数のデータベースが設けられる。例えば、記憶部16には、製品表示システムSに登録する複数の製品情報を記憶する製品データベースが設けられる。更に、記憶部16には、ユーザがカスタマイズした製品であるカスタマイズ製品の型番を記憶するためのカスタマイズ製品用データベースや製品に関する各種仕様と型番付与規則に沿って当該仕様に対応させた型番とが入力された対応型番テーブルが設けられる。
【0023】
通信部17は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間でCPU11が行う通信を制御する。
【0024】
電源部18は、外部電源に接続されることによって管理サーバ10の各部に電力を供給可能に構成される。
【0025】
次に、管理サーバ10の機能的構成について説明する。図3は、図2の管理サーバ10の機能的構成のうち、自動型番付与処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。なお、自動型番付与処理とは、カスタマイズ製品の情報を取得して自動で型番を生成し付与する処理である。自動型番付与処理については、後述する。
【0026】
管理サーバ10の各種の制御を行う処理部30は、演算処理を実行するCPU11によって実現される。
【0027】
本実施形態の処理部30は、通信制御部(通信制御機能)31と、出力制御部(出力制御機能)32と、入力制御部(入力制御機能)33と、製品情報取得部(製品情報取得機能)34と、識別情報管理部(識別情報管理機能)35と、製品表示生成部(製品表示生成機能)36と、販売制御部(販売制御機能)37と、を有する。
【0028】
通信制御部31は、通信部17を介して外部の機器と通信するための処理を実行する。例えば、通信制御部31は、通信部17を介して管理サーバ10に接続されるユーザ端末1と各種の情報を送受信するための処理を実行する。
【0029】
出力制御部32は、管理サーバ10の出力部15の画面に画像を表示するための処理を実行する。例えば、出力制御部32は、製品表示システムSの管理のための管理画面を出力部15の画面に表示する処理を実行する。
【0030】
入力制御部33は、ユーザによる入力部14の操作を受け付ける処理を実行する。例えば、入力制御部33は、出力部15の画面に表示された情報に基づいてユーザが入力部14に入力した製品表示システムSの管理のための操作を受け付ける処理を実行する。
【0031】
製品情報取得部34は、製品表示画面のための製品情報やカスタマイズ情報を取得する処理を実行する。製品情報は、例えば製品の画像情報や製品のブランド名やサブブランド名、識別子としての型番等の情報である。カスタマイズ情報は、ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示す情報である。カスタマイズ情報は、例えば既存製品の仕様を変更した仕様である。
【0032】
識別情報管理部35は、記憶部16の製品データベースに記憶された既存製品の製品識別情報としての型番を管理する処理を行う。例えば、識別情報管理部35は、入力制御部33が入力部14への新規製品の型番の入力操作を受け付けると記憶部16の製品データベースに当該型番を記憶させる。また、識別情報管理部35は、自動型番付与処理時に製品情報取得部34が取得したカスタマイズ情報に基づいてカスタマイズ製品の仕様変更が反映されたカスタマイズ製品の型番を生成する。言い換えると、管理サーバ10の処理部30は、ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、カスタマイズ情報に基づいてカスタマイズ製品の仕様が反映された型番を生成する。型番と自動型番付与処理については、後述する。
【0033】
製品表示生成部36は、製品表示画面のための情報を生成する処理を実行する。例えば、製品表示生成部36は、通信制御部31が製品表示画面の生成指令の受信を受け付けると、記憶部16のデータベースに記憶された製品情報や識別情報管理部35が生成した識別情報やツリー生成規則に関する情報を取得し、それらに基づいて製品表示画面を生成して、通信制御部31に通信部17を介してユーザ端末1に送信させる処理を実行する。言い換えると、製品表示制御部64は、複数の製品に関する情報及び特定されたユーザの所持製品のうち少なくとも一方を表示部に表示させるための処理を行う。本実施形態に係る製品表示画面は、複数の製品に関する情報の中から指定された情報に基づいて製品の配置が決定されるソート表示画面と、複数の製品情報に基づいて生成される系統図としてのツリー表示画面とがある。製品に関する情報には、製品の仕様や製品の価格、ユーザからのお気に入り登録数等の情報が含まれるが、これに限らない。なお、仕様とは腕時計の色や形、ベルト等のデザインや形といった機構的な仕様、また時計の防水性や自動時刻補正といった機能的な仕様を含む。ソート表示画面とツリー表示画面とについての詳細な説明は、後述する。
【0034】
販売制御部37は、一覧表示される複数の製品の中から購入対象の製品が指定されると、当該製品を購入するための販売処理に移行する処理を実行する。本実施形態に係る製品表示画面では、表示される製品が販売可能な場合に図10に示される製品の購入ボタン104が表示される。例えば、販売制御部37は、製品表示画面で表示された購入ボタン104を押すことで、製品表示生成部36に指令して製品表示画面から製品販売のためのECサイトへ移行させる処理を実行する。また、既に生産が終了している等で販売ができない商品については、購入ボタン104の代わりに復刻の要望等をコメントするためのボタンを設けて要望を受け付けられるようにしても良い。しかし、購入するための処理は、これに限らず、例えば製品表示画面内に購入のためのECサイトを表示させても良い。
【0035】
<ユーザ端末>
次に、ユーザ端末1の一例について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0036】
本実施形態のユーザ端末1は、CPU41と、ROM42と、RAM43と、入力部44と、出力部45と、記憶部46と、通信部47と、撮影部としての撮像部48と、近距離通信部49と、バッテリ50と、バス51と、入出力インターフェース52と、を備えるコンピュータである。なお、既に説明した構成と共通又は同様の構成については同じ名称をつけて詳細な説明を省略する場合がある。
【0037】
入出力インターフェース52には、入力部44と、出力部45と、記憶部46と、通信部47と、撮像部48と、近距離通信部49及びバッテリ50が接続されている。
【0038】
撮像部48は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0039】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
【0040】
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部48の出力信号として出力される。このような撮像部48の出力信号を、以下、「画像情報」と呼ぶ。画像情報は、CPU11や図示しない画像制御部等に適宜供給される。
【0041】
近距離通信部49は、近距離での無線通信を行う第2の通信部である。近距離通信部49は、例えば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)やWi-Fi(Wireless Fidelity)やNFC(Near Field Communication)等の通信規格に基づいた通信方式で通信を行う。また、近距離通信部49は、所定のICチップが内蔵されたICタグに近接させることで通信が可能である。例えば、ICチップに予め製品情報を記憶させておくことで、近距離通信部49は、ICタグに近接して製品情報を読み取ることができる。
【0042】
バッテリ50は、ユーザ端末1に電力を供給する。例えば、バッテリ50はリチウムイオン電池によって構成される。なお、ユーザ端末1がデスクトップ型パーソナルコンピュータである場合は、ユーザ端末1は、バッテリ50ではなく外部電源に接続されることによってユーザ端末1に電力を供給可能な電源部を有する。
【0043】
次に、ユーザ端末1の機能的構成について説明する。図5は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末1の機能的構成の一部を示す機能ブロック図である。ユーザ端末1の各種の制御を行う処理部60は、演算処理を実行するCPU41によって実現される。本実施形態の処理部60は、通信制御部61と、出力制御部62と、入力制御部63と、製品表示制御部64と、を有する。
【0044】
通信制御部61は、通信部47を介して外部の機器と通信するための処理を実行する。例えば、通信制御部61は、通信部47を介して管理サーバ10と各種の情報を送受信するための処理を実行する。
【0045】
出力制御部62は、ユーザ端末1の出力部45の画面に画像を表示するための処理を実行する。例えば、出力制御部62は、通信部47を介して通信制御部61が受信を受け付けた製品表示画面を出力部45の画面に表示する処理を実行する。
【0046】
入力制御部63は、ユーザによる入力部44の操作を受け付ける処理を実行する。例えば、入力制御部63は、出力部45の画面に表示された情報に基づいてユーザが入力部44に入力したユーザの所持製品に関する情報である所持情報の入力操作を受け付ける処理を実行する。
【0047】
製品表示制御部64は、製品表示画面のための各種の処理を実行する。製品表示画面のための各種の処理には、例えば製品表示処理や所持情報入力処理やカスタマイズ情報入力処理等がある。製品表示制御部64は、入力制御部63が入力部44へのユーザの製品表示処理開始の入力を受け付けると、製品表示処理を開始し、通信制御部61に指令して通信部47を介して管理サーバ10に製品表示画面の生成の指令を送信する処理を実行する。また、製品表示制御部64は、通信制御部61が通信部47を介して管理サーバ10より製品表示画面の生成のための情報の受信を受け付けると、出力制御部62に指令して出力部45の画面に製品表示画面を出力させる処理を実行する。
【0048】
言い換えると、管理サーバ10は、ユーザ端末1の出力部45の画面に表示する処理として製品表示画面の画面生成のための情報を生成する処理を行っている。また、管理サーバ10は、上述のように製品表示画面にカスタマイズ製品を表示可能である。即ち、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、既存製品及びカスタマイズ製品のうち少なくとも一方をユーザ端末1の出力部45の画面に表示する処理を行う。例えば、製品表示制御部64は、出力制御部62に指令して出力部45の画面に既存製品を表示させても良いし、カスタマイズ製品を表示させても良いし、既存製品及びカスタマイズ製品を表示させても良い。
【0049】
また、製品表示制御部64は、入力制御部63が入力部44へのユーザの所持情報の入力操作を受け付けると、所持情報入力処理を開始し、通信制御部61に指令して通信部47を介して管理サーバ10に所持情報及びデータベースへの所持情報入力指令を送信する処理を実行する。
【0050】
また、製品表示制御部64は、入力制御部63が入力部44へのユーザのカスタマイズ情報の入力操作を受け付けると、カスタマイズ情報入力処理を開始し、通信制御部61に指令して通信部47を介して管理サーバ10にカスタマイズ情報と、データベースへの所持情報入力指令とを送信する処理を実行する。
【0051】
本実施形態では、製品表示制御部64は、出力制御部62に指令して出力部45の画面にカスタマイズ情報の入力を案内するガイダンス画面を表示させ、ユーザに製品の仕様の入力を促す。ガイダンス画面は、例えば腕時計の本体やベルト等の部位それぞれの形状や色の設定、包装する箱の設定、ニックネームの設定等の選択肢が表示された画面である。
【0052】
製品表示制御部64は、ユーザの入力部44への操作でガイダンス画面の選択肢の選択が入力制御部63により受け付けられると、選択されたカスタマイズ製品の仕様を含むカスタマイズ情報を通信制御部61に指令して通信部47を介して管理サーバ10へ送信させる。なお、本実施形態では、製品表示制御部64は、一つの選択肢が選択されて仕様が入力される度にカスタマイズ情報を送信するが、これに限らない。例えば、すべての選択肢が選択されたタイミングで、製品表示制御部64は、カスタマイズ情報を送信しても良い。
【0053】
なお、本実施形態に係る製品表示システムSでは、ユーザ端末1は、製品表示制御部64を備え、製品表示制御部64の処理により製品一覧表示の画面を表示していた。しかし、ユーザ端末1は、製品表示制御部64を備えなくても良い。この場合、ユーザ端末1は、通信部47を介して管理サーバ10に設けられた製品表示画面ウェブサイトにアクセスすることで出力部45の画面に製品表示画面を表示可能である。
【0054】
本実施形態に係るユーザ端末1は、ユーザによるユーザ端末1の入力部44への入力操作により所持情報を取得しているが、これに限らない。例えば、ユーザ端末1は、所持情報を含むQRコード(登録商標)等のバーコードを撮像部48に読み込ませることによって識別子としての所持情報を取得しても良いし、外部の機器としてのユーザ端末1の近距離通信部49の無線通信としての近距離通信によって所持情報を含むICタグから読み込んで所持情報を取得しても良い。また、ユーザ端末1は、撮像部48により、直接製品を撮像し、撮像した映像を解析することで所持情報を取得しても良い。この場合、ユーザ端末1の処理部30は、機械学習等により学習した学習モデル(AI:Artificial Intelligence)を用いて所持情報を取得する処理を行っても良い。また、ユーザ端末1は、ユーザの所持製品の画像情報を取得して、画像情報を画像認識することにより所持製品の特定を行い所持情報の取得を行っても良い。
【0055】
次に、本実施形態に係る製品表示システムSが提供する製品表示画面について、説明する。本実施形態に係る製品表示システムSでは、製品表示画面をツリー表示画面と、ソート表示画面とで切り替え可能である。ツリー表示画面とは、ツリー生成規則に則りツリー構造状に製品が並べて表示された画面であり、製品表示画面の一態様である。ソート表示画面とは、製品情報に関する情報の中から指定された情報に基づいて決定された配置に製品が並べられて表示された画面であり、製品表示画面の一態様である。なお、製品表示画面の態様は、これらに限定されるものではなく、その一部であっても良いし、他の画面表示の態様を含んでも良い。
【0056】
まず、ツリー表示画面について、図6~13を用いて説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る製品表示システムSにおけるツリー生成規則をツリー構造の一例を用いて説明する模式図である。図7は、本発明の一実施形態に係る製品表示画面のツリー表示画面を示す模式図である。図8は、図7に示すツリー表示画面の一部を拡大した場合のツリー表示画面を示す模式図である。図9は、図8に示すツリー表示画面の一部を更に拡大した最拡大画面を示す模式図である。
【0057】
図10は、図9に示す最拡大画面における製品詳細画面を説明するための模式図である。図11は、図10の製品表示画面に表示されている製品購入者の年齢分布上にユーザの年齢に応じてユーザの立ち位置を表示させた画面を示す模式図である。図12は、図10の製品詳細画面のうち同モデル所有者の所持状況が表示された画面を示す模式図である。図13は、図9に示す最拡大画面を図上方から下方にスクロールした場合の最拡大画面を表示させた画面を示す模式図である。なお、図7~13を用いて以下で説明する画面は、製品表示画面の一例であり、画面の構成はこれに限らない。
【0058】
まず、図6を用いてツリー構造の説明を行う。本実施形態に係る製品表示システムSでは、製品の一例としての腕時計についてデータ構造がツリー構造となるように記憶部16に記憶させツリー構造状に系統図としてのツリー表示画面を生成可能である。なお、本実施形態では、製品の一例として腕時計を用いて説明するが、製品は、腕時計に限らず、例えば電卓や楽器や電子辞書などといった他の製品でも良い。
【0059】
本実施形態に係る管理サーバ10の記憶部16のデータベースには、腕時計について複数のメインブランドがツリー構造で記憶されている。図6に示す例では、ツリー構造は、メインブランド400を頂点として下位に向かってサブブランド401、シリーズ402と下位の階層へと分岐していく。例えばメインブランドを“A-WATCH”とし、“A-WATCH”のサブブランドを、“MODEL:A”、“MODEL:B”、“MODEL:C”とし、“MODEL:B”のシリーズを“BA”、“BB”、“BC”とした場合、メインブランド400を頂点としたツリー構造は、図6に示すように下位に向かってサブブランド401、シリーズ402と下位の階層に分岐していく。
【0060】
また、シリーズにおける製品の配置は、初期モデルを先頭に後継モデルが後につながって配置される。例えば、図6に示す例では、初期モデル403の後に、後継モデル404、405、406の順につながって配置されている。更に、シリーズ402の製品に派生モデルがある場合は、シリーズ402の製品に斜めに派生モデルをつなげて配置する。例えば、図6に示す例では、後継モデル404の斜めに派生モデル407、408が配置される。
【0061】
本実施系形態に係る管理サーバ10は、ツリー表示画面を表示する場合、記憶部16にツリー構造で記憶された製品情報からブランド、サブブランド、シリーズ等の情報を抽出し当該情報に基づいてツリー構造における製品の配置の位置を特定する。本実施形態では、製品情報は、例えば型番から取得する。言い換えると、製品情報のそれぞれには、製品の仕様に関する情報が複数含まれる。また、図6に示される後継モデル406の型番410の例では、第1識別子としてのサブブランド型番411、第2識別子としてのシリーズ型番412、第3識別子としての後継モデル型番413を製品情報として取得している。本実施形態において、識別子としての型番は、第1の識別子としてのサブブランド型番411と、第2識別子としてのシリーズ型番412と、第3識別子としての後継モデル型番413と、を含む。なお、ツリー構造における階層は、これに限らず、目的に応じて自由に設定可能である。
【0062】
従って、本実施形態に係るツリー生成規則は、ツリー構造において複数の製品毎に製品情報に含まれる型番等の情報を上位から順に確認して対応する分岐先を特定してツリー表示画面上の配置を決めていくものである。例えば本実施形態では、ブランド、サブブランド、シリーズ、後継モデル、派生モデルの順に順位がつけられており、その順に情報を確認して分岐先を特定して配置を決めていく。また、本実施形態に係る製品表示生成部36は、ツリー生成規則に則り記憶部16の製品データベースに新たな製品を追加した場合でも、ツリー構造における位置を特定してツリー表示画面を生成して出力する処理を実行することができる。
【0063】
この場合のツリー生成規則は、例えば配置の特定を行う製品のサブブランド型番が新規な場合に当該サブブランド型番に基づいてメインブランドから新たなサブブランドを分岐させる規則となっている。即ち、製品情報のそれぞれには、所定のブランドに関連付けられたサブブランドを示すサブブランド型番411が含まれ、製品表示生成部36は、所定のブランドに対応するサブブランド型番411を含む製品情報から複数の製品がサブブランドごとに分けられた表示に関連する情報を生成する処理を行う。また、本実施形態に係る管理サーバ10の製品表示生成部36は、生成した表示に関する情報に基づいて製品表示画面を生成する。
【0064】
また、製品表示生成部36は、配置の特定を行う製品のシリーズ名が新規である場合に当該シリーズ名に基づいてサブブランドから新たなシリーズを分岐させ生成する。即ち、製品情報のそれぞれには、所定のサブブランドに関連付けられたシリーズを示すシリーズ型番412が含まれ、製品表示生成部36は、所定のサブブランドに対応するシリーズ型番412を含む製品情報から複数の製品がシリーズごとに分けられた表示に関連する情報を生成する。
【0065】
また、製品表示生成部36は、配置の特定を行う製品について、ツリー生成規則に則り製品情報に含まれる後継モデル型番に基づいてそれぞれのシリーズにおける製品の配置を決定する。即ち、製品表示生成部36は、製品表示画面において初期モデルから順にシリーズの軸線上に製品を配置する。即ち、製品情報のそれぞれには、所定のシリーズに関連付けられた製品の後継モデルであることを示す後継モデル型番413が含まれ、製品表示生成部36は、所定のシリーズに関連付けられた製品に対応する後継モデル型番413を含む製品情報から所定のシリーズに関連付けられた製品の後に後継モデルをつないだ状態を示す表示に関連する情報を生成する。また、製品表示生成部36は、配置の特定を行う製品情報に派生モデルであることを示す情報が含まれる場合に派生元のモデルの製品を特定し、派生元モデルの製品から新たな派生モデルを分岐させる。なお、ツリー生成規則は、これに限らない。
【0066】
管理サーバ10における具体的な処理としては、製品表示生成部36は、例えば製品情報を取得すると製品情報からメインブランド名、サブブランド名、型番の頭文字、型番の数値、型番の末尾に分けて認識する。例えば、メインブランドがA-WATCH、サブブランド名がMODEL:A、型番がBB-G100-JF1YTの場合、メインブランド名をA-WATCH、サブブランド名をMODEL:A、型番の頭文字をB、型番の数値を100、型番の末尾をTと認識する。
【0067】
製品表示生成部36は、ツリー生成規則に則って、認識したメインブランド名、サブブランド名、型番の頭文字、型番の数値、型番の末尾の情報に基づき上述のように当該製品情報をツリー構造上の位置を特定して配置していく処理を行う。本実施形態に係る製品表示システムSでは、以上のようにして1つのモデルに対して付与されている型番等の製品情報をサブブランド、型番の頭文字、型番の数値、型番の末尾の4つに分類しそれぞれに応じて適切な位置に製品情報を配置したツリー構造からツリー表示画面を自動生成していく。
【0068】
即ち、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、製品情報に基づいて複数の製品のツリー表示画面を生成する処理を実行する。ここで、処理部30が行うツリー表示画面を生成する処理は、ツリー表示画面を生成する処理でも良いし、ユーザ端末1の処理部60によるツリー表示画面の生成に必要な製品情報やメタデータ等の情報生成及びユーザ端末1への送信の処理でも良い。
【0069】
生成されたツリー表示画面は、通信部17を介してユーザ端末1に送信される。以上のようにして、製品表示生成部36は、ツリー生成規則に則り取得した製品情報に基づいて製品表示画面を生成する処理を行う。
【0070】
次に、本実施形態に係る製品表示システムSにおける製品表示画面のツリー表示画面について図7を用いて説明する。ユーザ端末1では、管理サーバ10から製品表示画面を取得すると、図7に示すような出力部45の画面にツリー表示画面を出力する処理が行われる。図7の例は、複数のシリーズのうちの1つのシリーズのツリー表示画面が表示されている。図の中央下側から上方に4つ並んだ腕時計が同じシリーズの腕時計である。また、当該シリーズの下から4番目の腕時計から左右に分岐している腕時計は、下から4番目の腕時計の派生モデルである。このため、本実施形態に係る製品表示システムSでは、製品表示画面をツリー表示画面に切り替えることで、ユーザに各製品の関係性を容易に把握させることが可能である。
【0071】
また、本実施形態に係る製品表示システムSでは、最も縮小したツリー表示画面において、製品の数が多く一度に全ての製品を表示することが難しいことから、全ての製品を表示させずに代表モデルのみを表示させるようにしている。本実施形態に係る製品表示システムSでは、管理サーバ10は、ユーザ端末1からの指令により製品表示画面の拡大縮小が可能である。図7の例で示される製品表示画面は、最も縮小されたツリー表示画面である。
【0072】
代表モデルとは、例えば製品を提供するメーカがベースモデルと位置付けた代表的なモデルである。即ち、ベースモデルの色や素材等の一部の仕様を変えたような派生モデルは、代表的なモデルではないため、全体表示画面等では、表示が省略される。また、本実施形態に係る製品表示システムSは、上述のように複数の製品情報の中からユーザの所持する製品である所持製品を特定可能であり、特定した所持製品を代表的なモデルとして表示させることができる。
【0073】
次に、図7に示す製品表示画面を拡大させると図8に示すツリー表示画面となる。具体的には、図8は、図7における製品画像201で示される腕時計付近を拡大させた図である。ツリー表示画面が拡大されたことで、図8では、図7のツリー表示画面で非表示となっていた4つの腕時計の派生モデル群301が表示される。
【0074】
次に、図8に示す製品表示画面を更に拡大させると図9に示すツリー表示画面となる。図9は、最も拡大表示されたツリー表示画面である。当該ツリー表示画面では、製品画像201が表示された1つの軸線200が表示させるようになる。また、軸線200の上部及び下部に白抜きの矢印100が表示されており、当該矢印100をクリックもしくはタップ等の入力操作行ったり、ツリー表示画面を上下方向にドラッグやスワイプしたりすることで上方又は下方にツリー表示画面をスライドさせることができる。
【0075】
当該ツリー表示画面では、製品画像201と、製品画像201の上方に型番等の表示202と、製品画像201の下方に製品情報ボタン101とストーリーボタン102が表示されている。ストーリーボタン102は、押すことで製品の開発ストーリーに関する情報が記載された画面に移行するためのボタンである。製品の開発ストーリーに関する情報とは、例えば開発者のこだわりや開発時のエピソードや開発秘話などに関する情報のことである。製品情報ボタン101は、押すことで図10に示される製品情報をより詳しく表示した製品詳細画面が表示される。
【0076】
製品詳細画面では、画面左上に左向きの矢印ボタン103が表示されている。製品表示システムSでは、当該矢印ボタン103が押されることで、図9に示すツリー表示画面に移行する。また、画面右上にカラー変更ボタン110があり、これは、表示されている製品画像のカラーバリエーションを切り替えるためのボタンである。図10の例の製品詳細画面では、3色のカラーバリエーションにそれぞれ対応した3つのカラー変更ボタン110があり、製品画像は、カラー変更ボタン110が押されることでカラー変更ボタン110に対応した色へ切り替わる。カラー変更ボタン110のうち1つが二重丸になっているのは、その1つのカラー変更ボタン110に対応するカラーが選択されていることを示す。
【0077】
また、製品詳細画面では、画面中央右側に上下二つのデータ表示ボタン108、109が表示されている。製品表示システムSでは、上のデータ表示ボタン109が押されると図11に示されるようなデータ表示画面に移行する。図11は、図10で示される製品の購入者の年齢分布におけるユーザの位置づけを示したデータ表示画面の模式図である。当該データは、予め記憶部16のデータベースに記憶させたユーザ情報に基づいて生成される。
【0078】
製品表示システムSでは、下のデータ表示ボタン108が押されると図12に示されるようなデータ表示画面に移行する。図12は、図の製品詳細画面のうち同製品の購入者が所有している他の製品の所持状況を示すデータ表示画面の模式図である。当該データ表示画面は、図10で表示されている製品の購入者が所有している他の製品を表示しており、ユーザに他の製品を提案することができる。
【0079】
また、図10に示す製品詳細画面では、画面中央左側に購入ボタン104が表示されている。製品表示システムSでは、上述のように購入ボタン104が押されると販売制御部37が製品を購入するための販売処理に移行する処理を実行し、製品詳細画面からECサイト画面に移行する。
【0080】
製品画像201の直下には、表示されているモデルの特徴を示すタグを複数含むタグ群107が表示されている。例えば、図10では、最新モデルであることを示す“NEW”、やメインモデル名である“MODEL:A”、アナログのモデルであることを示す“アナログ”、製品の色を示す“黒”等のタグが表示されている。本実施形態に係る製品表示システムSの管理サーバ10は、図10における製品詳細画面においてタグ群107のうちの何れかのタグが押されることで当該タグに関連付けられた条件で製品の検索を行うことができる。更に、管理サーバ10は、検索された製品情報を製品表示画面に表示する処理を行う。この場合、製品表示画面の態様は、ツリー表示画面でも良いし、ソート表示画面でも良いし、その他の表示画面の態様でも良い。
【0081】
言い換えると、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、ソート表示画面において、所定のブランドに対応するサブブランド型番411を含む製品情報から複数の製品がサブブランドごとに分けられた表示に関連する情報を生成しても良いし、サブブランドに対応するシリーズ型番412を含む製品情報から複数の製品がシリーズ毎に分けられた表示に関する情報を生成しても良いし、シリーズに関連付けられた製品に対応する後継モデル型番413を含む製品情報からシリーズに関連付けられた製品の後に後継モデルをつないだ状態を表す表示に関連する情報を生成しても良い。
【0082】
図10の製品詳細画面の左下には、商品スペックを表示するためのINFOボタン105が表示されている。製品表示システムSでは、INFOボタン105が押されることで、製品の詳細なスペックが表示された画面に移行する処理が行われる。また、画面右下には、予め登録した所持製品を表示させるためのMYボタン106が表示されている。製品表示システムSでは、当該MYボタン106が押されることで、ユーザの所持製品の製品詳細画面に移行する処理が行われる。
【0083】
ここで、再び図9に示すツリー表示画面について説明する。上述のように当該画面は、ユーザの操作によりスライドすることができる。図13に示すツリー表示画面は、図9に示すツリー表示画面について上方にスライドさせた場合の図になる。図13に示すツリー表示画面では、下側に、図9に示された製品画像201と、当該製品画像201の直上に型番等の表示202が表示されている。
【0084】
また、ツリー表示画面の上部には、他のモデルの製品画像203が表示されている。また、製品画像203の下方には型番等の表示204が表示されている。表示204の下方には、白抜きの矢印100を挟んで“新型センサ搭載”というメッセージ205が表示されている。当該メッセージ205は、製品画像201と製品画像203との間に配置され、メッセージ205の内容を軸線200の先にある製品の特徴等のユーザの興味を引くことができる内容としている。即ち、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、ツリー表示画面の製品間に表示されるテキスト情報を設定する。
【0085】
また、軸線200の右中央部から右上方に延びる軸線207が表示されている。軸線207の下側には“アナログ化”というメッセージ206が表示されている。当該メッセージ206の内容は、軸線207の先に設定されている製品の特長等のユーザの興味を引くことができる内容としている。即ち、本実施形態に係る製品表示システムSの管理サーバ10は、ツリー表示画面における製品間に表示されるテキスト情報を設定できる。また、テキスト情報は、ユーザの興味を引きつつ各製品間の関係性を容易に把握できる内容としている。
【0086】
更に、本実施形態に係る製品表示システムSでは、閲覧履歴情報を取得可能であり、図14に示すように閲覧履歴の有無に応じて軸線の表示を変えている。例えば、図14の例では、図7における製品表示画面について、閲覧履歴がある場合に軸線を実線とし、閲覧履歴がない場合に軸線を破線としたツリー表示画面である。なお、軸線の表示の態様は、これに限らない。これにより、ユーザは、まだ閲覧をしていない製品をすぐに判断できるため探す手間が省かれている。
【0087】
更に、本実施形態に係る製品表示システムSでは、図15に示すように閲覧進捗率表示画面を表示することができる。閲覧進捗率は、閲覧履歴情報に基づいて算出される閲覧済の製品の割合を示す数値である。閲覧進捗率表示画面では、メインブランド、サブブランド、シリーズ等のツリー構造における要素のうちユーザにより選択された選択要素について閲覧進捗率が表示される。図15の例では、“全て”が選択要素として選択されている。“全て”は、所定のブランドに含まれる全ての製品を意味する。
【0088】
また、本実施形態に係る閲覧進捗率表示画面では、選択要素の閲覧進捗率の他に選択要素のツリー構造における直下の階層の下位要素のそれぞれ個別の閲覧進捗率も表示される。図15の例では、下位要素として所定のブランドの直下の階層の複数のサブブランドである、“AAAAA”、“BBBBB”、“CCCCC”、“DDDDD”、“EEEEE”が表示されている。また、本実施形態に係る閲覧進捗率表示画面では、図15に示すように画面の上方に選択要素の閲覧進捗率が表示された表示302が表示され、表示302の下方に下位要素の閲覧進捗率が個別に表示された表示303が表示される。
【0089】
表示302は、画面左側から製品画像304と、選択要素名称の表示305と、バー113と、閲覧進捗率112と、が表示される。製品画像304は、選択要素を代表する製品の画像が表示される。また、表示305は、選択要素の名称が表示される。バー113は、閲覧数と閲覧進捗率112及び閲覧進捗率に応じて色が変わる設定としている。閲覧進捗率112は、選択要素に含まれる製品数と選択要素に含まれる製品のうち閲覧済みの製品数を表示している。図15の例では、3255種類の製品のうち83種類の製品を閲覧済みであることが示されている。
【0090】
図15の表示303において、下位要素のサブブランドそれぞれの閲覧進捗率の表示は、表示302における選択要素の閲覧進捗率の表示と同様の構成となっている。以下の説明において、下位要素としてサブブランドの閲覧進捗率の表示を代表してサブブランド“AAAAA”の表示を説明する。サブブランド“AAAAA”の閲覧進捗率の表示は、左側から製品画像306と、下位要素名称の表示307と、バー113と、“次へ”ボタン111と、閲覧進捗率112とが表示される。
【0091】
製品画像306には、サブブランド“AAAAA”を代表する製品の画像が表示される。表示307は、サブブランドの名称“AAAAA”が表示される。バー113と閲覧進捗率112とは、表示302と同様の構成のため、説明を省略する。また、“次へ”ボタン111が押されることで、閲覧進捗率画面は、“AAAAA”が選択要素として選択された場合の閲覧進捗率画面に移行される。
【0092】
例えば、図15においてブランド”AAAAA”の閲覧進捗率の表示の”次へ”ボタン111が押されることで、閲覧進捗率画面がブランド”AAAAA”を選択した場合の閲覧表示画面に移行される。当該構成の閲覧進捗率表示画面によって選択された要素全体と当該要素の直下の階層の要素とで比較することができ、ユーザは、閲覧進捗率のより詳細な情報を得ることができる。
【0093】
以上のように、本実施形態に係る製品表示画面は、閲覧進捗率表示画面に切り替え可能であり、ユーザは製品表示画面の閲覧状況を容易に把握できる。なお、図14、15を用いて説明した画面は、閲覧履歴に関する画面の一例であり、画面の構成はこれに限らない。
【0094】
次に、ソート表示画面について、図16~18を用いて説明する。図16は、本発明の一実施形態に係る製品表示画面におけるソート表示画面のうち製品を時系列で整理した図を示す模式図である。図17は、本発明の一実施形態に係る製品表示画面におけるソート表示画面のうち製品を人気順で整理した図を示す模式図である。図18は、本発明の一実施形態に係る製品表示画面におけるソート表示画面のうち製品を重さ順で整理した図を示す模式図である。
【0095】
ソート表示画面は、製品情報に関する情報の中から指定された情報に基づいて複数の製品の配置を決定して表示された製品表示画面である。例えば、図16では、製品表示システムSは、製品情報に含まれる時系列情報に基づいて製品の配置を決定した製品表示画面を表示している。
【0096】
図16に示すソート表示画面において、図の左上には、画面を閉じるための×ボタン116が表示されている。また、図の右上には、検索アイコン114があり、入力ボックス115に検索ワードの入力をした状態で、検索アイコン114を押すと、検索ワードに該当する製品だけを表示することができる。×ボタン116、入力ボックス115、検索アイコン114の下には、“時系列”、“人気”、“重さ”、“登録数”、“厚さ”、“金額”と複数の条件が表示された条件欄の一部が表示された表示117があり、表示されていない条件欄は、スライドさせることで表示させることができる。また、指定された情報の条件欄がハイライトされている。例えば、図16の例では、“時系列”の条件欄が指定された情報として欄の枠が太線で表示されることでハイライトされている。
【0097】
また、表示117の下方には、製品の特徴を示す複数のタグを含むタグ群107が表示されており、左右にスライドすることができる。タグには、例えば“サブブランド名”、“シリーズ名”、“カラーバリエーション”、“機能”、“表示タイプ”等がある。更に、タグ群107の下方には、年号の表示118とユーザの年齢の表示119が表示されている。表示118の下方には、表示118の示す年号に該当する製品画像が表示される。また、表示119は、表示118の年におけるユーザの年齢を示す表示である。表示119に表示される年齢は、表示118の年号と管理サーバ10の記憶部16のデータベースに予め登録されたユーザの年齢情報から自動で算出される。表示119では、ユーザは、製品の歴史とユーザ自身の歴史とを比べることができる。
【0098】
また、製品表示画面の右下には、MYボタン106が表示されている。製品表示システムSでは、MYボタン106が押されることでソート表示画面において所持製品が表示された画面までスクロールする処理が実行される。
【0099】
また、本実施形態に係る製品表示画面では、上述の条件欄が選択されると条件欄に記載された内容に基づいて製品の配置が変更される。例えば、図17に示すように指定された情報として“人気”の条件欄を選択した場合、図16における年号の表示118の代わりにお気に入り数の表示120が表示され、お気に入り数に応じて製品が整理表示される。本実施形態に係る製品表示システムSでは、製品情報に製品毎に集計したお気に入り登録数が含まれる。また、図18に示すように指定された情報として“重さ”の条件欄を選択した場合、図16における年号の表示118の代わりに重さの表示121が表示され、製品の重さに応じて製品が整理表示される。なお、図16~18を用いた説明は、ソート表示画面の一例であり、画面の構成はこれに限らない。
【0100】
また、本実施形態に係る製品表示システムSでは、管理サーバ10の記憶部16のデータベースに予め所持製品の型番等の情報を含む所持情報を記憶できる。また、本実施形態に係る管理サーバ10は、製品表示画面においてデータベースに記憶された所持情報に基づいて特定された製品の表示を変更して強調することができる。言い換えると、管理サーバ10の処理部30は、複数の製品と特定されたユーザの所持製品との関係性を認識可能な態様でユーザ端末1の出力部45の画面に表示させるための処理を行う。
【0101】
例えば、図7のツリー表示画面の製品表示画面において、所持情報に基づいて特定された製品の画像が製品画像300の場合、製品画像300は、太枠Eで囲われて強調表示される。この場合、図7のツリー表示画面は、複数の製品とユーザの所持製品との関係性を認識可能な製品表示画面の一態様である。また、強調表示の方法は、製品画像300自体の表示を変更する方法でも良い。例えば、強調表示の方法は、製品画像300の大きさや色を変更したり、動きのあるアニメーションにしたりする方法でも良い。
【0102】
本実施形態に係る製品表示システムSは、所持製品に該当する製品は、図16に示すように製品画像の縁を太枠Eで囲い強調している。このため、所持製品の視認性が良くなり、ユーザは、より容易に所持製品を探すことができる。また、ツリー表示画面において縮小表示した場合に表示される代表的なモデルを、製品のメーカが設定したベースモデルの代わりに所持情報に関連付けられた製品を表示させることもできる。また、処理部30は、ツリー表示画面に配置される複数の製品のうち、所持製品に対応する製品の外観画像を所持情報の仕様に合わせた外観画像に設定する。
【0103】
なお、本実施形態に係る製品表示画面は、複数の製品とユーザの所持製品との関係性を認識可能な態様として、所持製品に該当する製品画像の表示のみが変更されていたが、これに限らない。例えば、製品表示画面は、所持製品以外の複数の製品の製品画像の表示のみを変更することで、複数の製品とユーザの所持製品とを区別可能にして関係性を認識させるものでも良いし、所持製品と既存製品との両方の表示を変更することで、複数の製品とユーザの所持製品とを区別可能にして関係性を認識させるものでも良い。また、複数の製品とユーザの所持製品との関係性を認識可能な製品表示画面の態様は、ツリー表示画面に限らず、例えばソート表示画面でも良い。
【0104】
以上、製品表示画面の一例を説明した。ここで、本実施形態に係る製品表示システムSでは、ユーザの指定によるカスタマイズ製品を型番に基づいて製品表示画面における表示位置を決定して表示の対象に加えることが可能である。
【0105】
カスタマイズ製品について説明する。カスタマイズ製品は、ユーザによって仕様が設定された製品である。例えば、カスタマイズ製品の仕様は、ユーザにより既存製品の仕様を変更して設定される。また、カスタマイズ製品の仕様は、既存製品の仕様だけではなく既存製品にはない仕様から選択して設定しても良い。製品表示システムSでユーザの操作によってカスタマイズ製品を作成してもよいし、別のシステムや販売店でカスタマイズ製品を作成してもよい。
【0106】
本実施形態に係る製品表示システムSは、ユーザからカスタマイズ製品の仕様や注文地域等の関連情報を含むカスタマイズ情報を取得することにより、当該カスタマイズ製品に基づいてカスタイマイズ製品の仕様変更が反映されたカスタマイズ製品の型番を生成する自動型番付与処理を実行することができる。カスタマイズ情報は、管理サーバ10の製品表示画面ウェブサイトやユーザ端末1が有する専用のアプリケーションプログラムで生成される。
【0107】
なお、カスタマイズ情報の取得方法として、これに限らない。例えば、ユーザ端末1の撮像部48により販売店等で製品に付されるシールにプリントされたQRコード(登録商標)等の識別情報や製品の出力部の画面に表示されるQRコード(登録商標)等の識別情報から取得したりしても良い。また、ユーザ端末1の撮像部48により撮像された製品に画像処理を行い取得しても良い。
【0108】
本実施形態に係る製品表示システムSでは、型番は、図19に示すように製品の仕様を示す文字により構成されており、カスタマイズ製品のカスタマイズ情報に含まれる仕様情報を認識し、型番付与規則に基づいて仕様情報からカスタマイズ製品の型番を生成することができる。言い換えると、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、カスタマイズ情報に基づいてカスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品の型番を生成する。
【0109】
次に、自動型番付与処理により生成された型番に基づいて、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、既存製品及びカスタマイズ製品のうち少なくとも何れか一方をユーザ端末1の出力部45の画面に表示する処理を行う。本実施形態では、処理部30は、ユーザ端末1の出力部45の画面に表示する、既存製品とカスタマイズ製品とが一覧で表示された製品表示画面を生成する処理を行う。ここで当該画面に表示するにあたって、処理部30は、既存製品に設定される型番に基づいて既存製品の表示位置を決定するとともに、カスタマイズ製品の型番に基づいてカスタマイズ製品の表示位置を決定する。次に、処理部30は、決定した表示位置に基づいて製品表示画面を生成する処理を行う。
【0110】
次に、型番付与規則について図19を用いて説明する。図19は、本発明の一実施形態に係る製品表示システムSにおける型番付与規則を具体的なカスタマイズ製品を用いて説明するための模式図である。本実施形態に係る製品表示システムSでは、製品の型番は、型番付与規則に則り生成されている。型番付与規則とは、型番の設定方法を規定したものであり、型番は、型番付与規則によって、製品の仕様を示す文字や数字と、製品の仕様以外の製品に関連する関連情報を示す文字や数字とを規則的に配置して設定される。
【0111】
例えば図19に示されるように型番309は、製品のサブブランドを示すサブブランド型番310と、製品のシリーズを示すシリーズ型番311と、製品の仕様以外の製品に関連する関連情報を示す文字312とにより構成されている。文字312は、1字ごとに関連情報についての意味を有しており、図の左から順にメインカラー、注文地域、特別箱の有無、同仕様のモデルが既に登録されている場合の通し番号、ユーザが設定したニックネーム等を意味する。このように、文字312には、ユーザがカスタマイズ時に選択可能な仕様を意味する数値や文字等が設定されている。なお、仕様に設定する数値や文字は、図19の例に限らない。
【0112】
また、本実施形態に係る管理サーバ10は、記憶部16において図19に示すように型番309に示されるサブブランド“MODEL:B”やシリーズ“BA”がメインブランドの“A-WATCH“308と関連付けられて記憶されているため、サブブランド型番やシリーズ型番からメインブランドを特定可能である。このため、本実施形態に係る管理サーバ10では、型番付与規則に則り生成された型番から製品の仕様の情報や関連情報を取得することができ、当該情報に基づいて製品表示画面の画面を生成することができる。
【0113】
また、本実施形態に係る管理サーバ10は、カスタマイズ情報に含まれるカスタマイズ製品の仕様を取得すると、型番付与規則に則りカスタマイズ製品の型番を生成することができ、以下に図19の例を用いて具体的に説明する。
【0114】
本実施形態に係る管理サーバ10の記憶部16には、製品に関する各種仕様と型番付与規則に沿って当該仕様に対応する型番とが入力された対応型番テーブルが記憶されている。管理サーバ10の識別情報管理部35は、ユーザ端末1から取得した製品の仕様の情報と対応型番テーブルとを比較して当該仕様に対応する型番を設定する。図19の例では、管理サーバ10の識別情報管理部35は、通信制御部31が通信部17を介してユーザ端末1から製品のメインカラーが“青”であるという製品の仕様の情報を取得すると、メインカラー“青”と対応型番テーブルとを比較し、対応する型番である“2”を特定して取得した仕様の型番として設定する。
【0115】
同様にして、識別情報管理部35は、注文地域が日本であるという仕様の情報を取得すると、対応する型番である“J”を特定して取得した仕様の型番として設定する。また、識別情報管理部35は、特別箱の設定がある仕様の情報を取得すると、対応する型番である“F”を特定して取得した仕様の型番として設定する。また、識別情報管理部35は、カスタマイズ製品のデータベースに既に同じ仕様のカスタマイズ製品が記憶されている場合に、通し番号を特定して取得した仕様の型番として設定する。また、識別情報管理部35は、ニックネーム“YT”の設定情報を取得した場合、カスタマイズ製品の型番として設定する。
【0116】
なお、本実施形態に係る管理サーバ10の識別情報管理部35は、取得したカスタマイズ情報の仕様に対応した型番を設定する際に対応型番テーブルを参照するが、これに限らない。例えば、管理サーバ10の識別情報管理部35は、ユーザ端末1からカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズ製品の仕様を取得すると、記憶部16の製品データベースに登録された製品を参照して同じ仕様の製品の型番をカスタマイズ製品の型番として設定しても良い。
【0117】
また、管理サーバ10の識別情報管理部35は、予め既存製品の仕様と型番との関連性を教師データとした機械学習処理を行い、ユーザ端末1からカスタマイズ情報に含まれるカスタマイズ製品の仕様を取得した場合、AI処理によってカスタマイズされた製品仕様に対応した型番を自動的に設定しても良い。
【0118】
上述のように本実施形態に係る管理サーバ10は、上述のようにユーザ端末1から送信されたカスタマイズ情報を受信して取得する。本実施形態では、カスタマイズ情報の取得は、ユーザ端末1においてユーザにより各種仕様のそれぞれが決定されるタイミング毎に行われる。即ち、本実施形態では、ユーザ端末1においてユーザにより各種仕様のうちの一つの仕様が決定される度に、管理サーバ10は、ユーザ端末1から当該仕様を含むカスタマイズ情報を取得し、対応型番テーブルと比較して当該仕様に対応する型番を設定していく。
【0119】
しかし、上述のようにユーザ端末1は、カスタマイズ製品の全ての仕様が入力されたタイミングで、管理サーバ10に全ての仕様が含まれるカスタマイズ情報を送信しても良い。この場合、管理サーバ10は、取得したカスタマイズ情報に含まれる全ての仕様に対応した型番を一度に設定する。
【0120】
何れの場合でも、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、仕様以外の製品に関連する関連情報を含むカスタマイズ情報を取得し、仕様変更とともに関連情報が反映されたカスタマイズ製品の型番を生成可能である。
【0121】
次に、自動型番付与処理について説明する。自動型番付与処理とは、ユーザから取得したカスタマイズ情報を管理サーバ10の記憶部16のデータベースに記憶されている型番付与規則に則って型番の生成と出力を行う一連の処理をいう。
【0122】
自動型番付与処理を実行する場合には、図3に示すように、CPU11において、製品情報取得部34と、識別情報管理部35と、製品表示生成部36と、が機能する。また、記憶部16の一領域には、上述のようにデータベースが設定される。データベースには、複数の製品のデータが記憶される。
【0123】
図20は、図3の機能的構成を有する図2の管理サーバ10が実行する自動型番付与処理の流れを説明するフローチャートである。自動型番付与処理は、処理部30がユーザ端末1からのカスタマイズ情報の受信を受け付けたタイミングで開始される。
【0124】
まず、処理部30は、通信部17がユーザ端末1からカスタマイズ情報を受信したか否かを確認する(ステップS10)。通信部17がユーザ端末1からカスタマイズ情報を受信した場合(ステップS10:YES)、処理部30は、カスタマイズ情報を取得し、カスタマイズ情報に含まれる仕様情報を読み取る(ステップS11)。次に、処理部30は、記憶部16の対応型番テーブルを参照し仕様情報に基づきカスタマイズ製品の型番を特定して生成する(ステップS12)。次に、処理部30は、記憶部16のカスタマイズ製品用のデータベースに記憶させる(ステップS13)。
【0125】
次に、処理部30は、通信部17がユーザ端末1から型番生成指令を受信したか否かを確認する(ステップS14)。型番生成指令は、ユーザ端末1が全てのカスタマイズ情報の送信の後に送信され、管理サーバ10は、型番生成指令の受信をもって記憶部16のカスタマイズ製品用のデータベースから生成した各種の仕様に対する型番を読み込みカスタマイズ製品としての全体の型番をユーザ端末1に出力する。
【0126】
通信部17がユーザ端末1から型番生成指令を受信していない場合(ステップS14:NO)、処理部30は、処理をステップS10に移行させる。通信部17がユーザ端末1から型番生成指令を受信している場合(ステップS14:YES)、処理部30は、記憶部16のカスタマイズ製品用のデータベースから生成した各種の仕様に対する型番を読み込みカスタマイズ製品としての全体の型番を製品表示画面の生成のための情報と共に通信部17を介してユーザ端末1に送信して(ステップS15)、処理を終了させる。
【0127】
また、本実施形態に係る製品表示システムSでは、生成された型番に基づいてカスタマイズ製品を表示させることができる。更に本実施形態に係る管理サーバ10は、製品表示画面においてカスタマイズ情報に基づいて特定された製品又は既存製品の表示を変更して強調することができる。言い換えると、管理サーバ10の処理部30は、既存製品の型番とカスタマイズ製品の型番とに基づいて、複数の既存製品及びカスタマイズ製品のうち少なくとも何れか一方を既存製品とカスタマイズ製品との関係性を認識可能なようにユーザ端末1の出力部45の画面に表示する。
【0128】
例えば、図7に示す製品表示画面においてカスタマイズ製品Cを追加した場合、製品表示システムSでは、図21に示すように生成された型番に基づいてカスタマイズ製品の製品画像320を表示させ、太枠Cで囲って強調している。この場合、図21のツリー表示画面は、複数の製品とカスタマイズ製品との関係性を認識可能な製品表示画面の一態様である。また、強調表示の方法は、製品画像320自体の表示を変更する方法でも良い。例えば、強調表示の方法は、製品画像320の大きさや色を変更したり、動きのあるアニメーションにしたりしても良い。
【0129】
なお、本実施形態に係る製品表示画面は、複数の製品とユーザのカスタマイズ製品との関係性を認識可能な態様として、カスタマイズ製品の製品画像の表示のみが変更されていたが、これに限らない。例えば、製品表示画面は、カスタマイズ製品以外の複数の製品の製品画像の表示のみを変更することで、複数の製品とカスタマイズ製品とを区別可能にして関係性を認識させるものでも良いし、カスタマイズ製品と既存製品との両方の表示を変更することで、複数の製品とカスタマイズ製品とを区別可能にして関係性を認識させるものでも良い。また、複数の製品とカスタマイズ製品との関係性を認識可能な製品表示画面の態様は、ツリー表示画面に限らず、例えばソート表示画面でも良い。
【0130】
ここで、表示部は、本実施形態においてユーザ端末1の出力部45の画面であるが、これに限らず、管理サーバ10の出力部15の画面でも良い。また、表示部に表示させるための処理とは、ユーザ端末1の出力部45の画面に表示する当該態様の画面を生成する処理でも良いし、ユーザ端末1で当該態様の画面を生成するための所持情報や製品情報等を生成する処理でも良い。
【0131】
即ち、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、複数の既存製品ごとに設定される型番に基づいて一覧表示される複数の既存製品のそれぞれの画像の位置を決定するとともに、既存製品及びカスタマイズ製品の型番に基づいて既存製品をカスタマイズしたカスタマイズ製品の画像の位置を決定する。具体的な処理については、以下に説明する。
【0132】
図22は、図3の機能的構成を有する図2の管理サーバ10が実行するカスタマイズ製品表示処理の流れを説明するフローチャートである。カスタマイズ製品表示処理は、記憶部16のカスタマイズ製品用のデータベースに型番が記憶された状態で処理部30が製品表示画面の要求を受信したタイミングで開始される。
【0133】
まず、処理部30は、記憶部16のカスタマイズ製品用のデータベースからデータベースに記憶されている型番を取得する(ステップS20)。次に、処理部30は、複数の既存製品ごとに設定される製品の型番に基づいて一覧表示される複数の既存製品のそれぞれの画像の位置を決定するとともに、既存製品の型番とカスタマイズ製品の型番とに基づいて既存製品をカスタマイズしたカスタマイズ製品の画像の位置を決定する(ステップS21)。
【0134】
ここで、カスタマイズ製品の画像の位置決定のための具体的な処理の一例を説明する。まず、処理部30は、ツリー構造における最上位の階層の製品情報としてのブランドについて、カスタマイズ製品の製品情報と既存製品の製品情報とを比較して、カスタマイズ製品と一致する既存製品を検索する。当該検索が終わったら、処理部30は、一つ下位の階層の製品情報としてのサブブランドについて、カスタマイズ製品の製品情報と、カスタマイズ製品と同一のブランドの既存製品の製品情報とを比較して、カスタマイズ製品と一致する既存製品を検索する。以上の処理を繰り返し、カスタマイズ製品の画像の位置を最も近い製品の位置の一つ後ろの位置に決定する。しかし、カスタマイズ製品の画像の位置の決め方は、これに限らない。
【0135】
次に、処理部30は、決定された複数の既存製品ごとの画像の位置情報とカスタマイズ製品の画像の位置の情報と画像情報等製品表示画面のための情報とを通信制御部31に指令して通信部17を介してユーザ端末1に送信する(ステップS22)。当該情報を受信したユーザ端末1では、専用のアプリケーションプログラムでカスタマイズ製品が表示された製品表示画面が生成され、ユーザ端末1の出力部45の画面に表示される。なお、ステップS22において、処理部30は、カスタマイズ製品の表示された製品表示画面の画面を生成してユーザ端末1に送信しても良い。
【0136】
以上のように構成される管理サーバ10は、ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、カスタマイズ情報に基づいてカスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品の型番を生成する処理部30を備える。
【0137】
これにより、本実施形態に係る管理サーバ10は、ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を反映した型番を容易に生成できる。
【0138】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、カスタマイズ製品の仕様は既存製品の仕様を変更することによって設定されたものであり、処理部30は、既存製品の仕様を変更したカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得する。
【0139】
これにより、ユーザは、既存製品の仕様をベースとしてカスタマイズ製品の仕様を設定することができ、より容易にカスタマイズ製品の仕様を設定することができる。
【0140】
また、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30は、既存製品の仕様に基づいて設定される型番と、カスタマイズ情報とに基づいてカスタマイズ製品の型番を生成する。
【0141】
これにより、本実施形態に係る管理サーバ10では、既存製品の型番に基づいてカスタマイズ製品の型番を生成することができ、より容易にカスタマイズ製品の仕様を設定することができる。
【0142】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、処理部30は、ユーザが選択したカスタマイズ製品の仕様に基づいて生成されたカスタマイズ情報をユーザ端末1から取得する。
【0143】
これにより、ユーザは、管理サーバ10で直接作業をせずにユーザ端末1を介して管理サーバ10にカスタマイズ情報を送信してカスタマイズ製品の型番を生成することができ、より利便性を向上できる。
【0144】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、処理部30は、仕様以外の製品に関連する関連情報を含むカスタマイズ情報を取得し、関連情報を含む情報が反映されたカスタマイズ製品の型番を生成する。
【0145】
これにより、管理サーバ10では、処理部30は、より自由度の高いカスタマイズ製品の仕様変更が反映されたカスタマイズ製品の型番を生成できる。このため、管理サーバ10では、より自由度の高いカスタマイズが実現可能となり、ユーザは、自ら作成したカスタマイズ製品により愛着を持つことができる。
【0146】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、処理部30は、既存製品及びカスタマイズ製品のうち少なくとも一方を出力部45の画面に表示する処理を行い、出力部45の画面に表示するにあたって、複数の既存製品に設定される型番に基づいて既存製品の表示の位置を決定するとともに、カスタマイズ製品の型番に基づいてカスタマイズ製品の表示位置を決定する。
【0147】
これにより、ユーザは、自ら作成したカスタマイズ製品について製品ラインナップの中における位置づけを知ることができ、より愛着を持つことができる。
【0148】
また、本実施形態に係る管理サーバ10では、処理部30は、既存製品の型番とカスタマイズ製品の型番とに基づいて、既存製品及びカスタマイズ製品のうち少なくとも何れか一方を既存製品とカスタマイズ製品との関係性を認識可能なように出力部45の画面に表示する。
【0149】
これにより、ユーザは、既存製品と共に表示されるカスタマイズ製品をより容易に認識できる。
【0150】
[変形例]
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0151】
また、本実施形態に係る製品表示システムSでは、管理サーバ10は、ユーザ端末1から送信された製品表示画面の指令を受信した場合に製品表示画面を生成する処理を行って製品表示画面をユーザ端末1に送信していたが、これに限らない。例えば、管理サーバ10は、ユーザ端末1から送信された製品表示画面の指令を受信した場合に製品情報等の製品表示画面生成に必要な情報をユーザ端末1に送信し、ユーザ端末1で製品表示画面を生成する処理を行っても良い。
【0152】
また、本実施形態に係る管理サーバ10の処理部30が生成する製品表示画面は、記憶部16の製品データベースに記憶された製品全てを表示していたがこれに限らず、設定した条件に応じて表示する製品表示画面の内容を変えても良い。例えば、処理部30は、所持情報の登録数が所定数以上のユーザに対して製品表示画面の画面を出力する場合、出力する製品表示画面に追加情報を付与しても良い。また、処理部30は、所持情報の登録数が所定数未満のユーザに対して製品表示画面の画面を出力する場合、製品データベースに記憶された製品のうちの一部のみを表示するようにしても良い。また、処理部30は、指定された情報の製品に限定してツリー表示画面等の製品表示画面を生成する処理を行っても良い。
【0153】
また、本実施形態に係る製品表示システムSでは、所持情報は、ユーザによって直接ユーザ端末1の入力部44のキーボード等への入力操作によって入力されているが、これに限らない。例えば、所持情報は、製品に表示された2次元バーコードや3次元バーコードをユーザ端末1の撮像部48で撮像し、撮像した画像情報から取得しても良い。また、製品を撮像部48で撮像し、撮像した製品の画像情報から機械学習等により学習した学習モデルを用いて所持情報を取得しても良い。また、所持情報は、ユーザ端末1の近距離通信部49によるNFC通信で製品に設けられたICタグ等から取得しても良い。
【0154】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、図3、5の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が管理サーバ10に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3、5の例に限定されない。
【0155】
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体で構成しても良いし、それらの組み合わせで構成しても良い。本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
【0156】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであっても良い。
【0157】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図2のROM12や、図2の記憶部16に含まれるハードディスク等で構成される。
【0158】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0159】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0160】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、
前記カスタマイズ情報に基づいて前記カスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品識別情報を生成する処理部を備えることを特徴とする情報処理装置。
[付記2]
前記カスタマイズ製品の仕様は既存製品の仕様を変更することによって設定されたものであり、
前記処理部は、前記既存製品の仕様を変更した前記カスタマイズ製品の仕様を示す前記カスタマイズ情報を取得することを特徴とした請求項1に記載の情報処理装置。
[付記3]
前記処理部は、
前記既存製品の仕様に基づいて設定される製品識別情報と、前記カスタマイズ情報とに基づいて前記カスタマイズ製品識別情報を生成することを特徴とする付記2に記載の情報処理装置。
[付記4]
前記処理部は、
ユーザが選択した前記カスタマイズ製品の仕様に基づいて生成された前記カスタマイズ情報をユーザ端末から取得することを特徴とする付記1から3の何れかに記載の情報処理装置。
[付記5]
前記処理部は、
前記仕様以外の製品に関連する関連情報を含む前記カスタマイズ情報を取得し、
前記関連情報を含む情報が反映された前記カスタマイズ製品識別情報を生成することを特徴とする付記1から4の何れかに記載の情報処理装置。
[付記6]
前記処理部は、
既存製品及び前記カスタマイズ製品のうち少なくとも一方を表示部に表示する処理を行い、
前記表示部に表示するにあたって、前記既存製品に設定される製品識別情報に基づいて前記既存製品の表示位置を決定するとともに、前記カスタマイズ製品識別情報に基づいて前記カスタマイズ製品の表示位置を決定することを特徴とする付記1から5の何れかに記載の情報処理装置。
[付記7]
前記処理部は、前記製品識別情報と前記カスタマイズ製品識別情報とに基づいて、前記既存製品及び前記カスタマイズ製品のうち少なくとも何れか一方を前記既存製品と前記カスタマイズ製品との関係性を認識可能なように前記表示部に表示することを特徴とする付記6に記載の情報処理装置。
[付記8]
情報処理装置に
ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、
前記カスタマイズ情報に基づいて前記カスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品識別情報を生成する処理機能を実行させるプログラム。
[付記9]
情報処理装置が実行する製品識別情報生成方法であって、
ユーザによって仕様が設定されたカスタマイズ製品の仕様を示すカスタマイズ情報を取得し、
前記カスタマイズ情報に基づいて前記カスタマイズ製品の仕様が反映されたカスタマイズ製品識別情報を生成するステップを含む製品識別情報生成方法。
【符号の説明】
【0161】
10 管理サーバ
30 処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22