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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】光学ユニット及び膜厚計測装置
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/06 20060101AFI20240528BHJP
【FI】
G01B11/06 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021561167
(86)(22)【出願日】2020-08-31
(86)【国際出願番号】 JP2020032919
(87)【国際公開番号】W WO2021106299
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2023-03-13
(31)【優先権主張番号】P 2019213046
(32)【優先日】2019-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000236436
【氏名又は名称】浜松ホトニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100140442
【弁理士】
【氏名又は名称】柴山 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100148013
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 浩光
(72)【発明者】
【氏名】荒田 育男
(72)【発明者】
【氏名】瀧本 覚司
(72)【発明者】
【氏名】大塚 賢一
【審査官】眞岩 久恵
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-284701(JP,A)
【文献】特開2007-198771(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 11/00-11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外域から可視域にわたる波長の光が入力される入力部と、
色収差を生じさせた状態で前記光を集光する光学系と、
前記色収差が生じた前記光のうち、可視域の波長の光が結像せず、紫外域の波長の光が結像する開口部と、を備え
前記光学系は、前記入力部から入力される光に前記色収差を発生させる透過型の光学素子と、前記色収差の発生に寄与せずに前記可視域の波長の光及び前記紫外域の波長の光を集光する反射型の集光素子とを含んで構成されている、光学ユニット。
【請求項2】
前記光学系は、前記光の光軸上に配置された拡散板を更に備える請求項1記載の光学ユニット。
【請求項3】
前記拡散板は、前記光学系と前記開口部との間の前記光の光軸上に配置されている請求項2記載の光学ユニット。
【請求項4】
前記光学系は、レンズ及び放物面鏡を含んで構成されている請求項1~3のいずれか一項記載の光学ユニット。
【請求項5】
前記光学系は、平行平面板又はウェッジプリズム、及び放物面鏡を含んで構成されている請求項1~3のいずれか一項記載の光学ユニット。
【請求項6】
前記開口部は、光ファイバへの入力端である請求項1~5のいずれか一項記載の光学ユニット。
【請求項7】
前記開口部は、ピンホールである請求項1~5のいずれか一項記載の光学ユニット。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項記載の光学ユニットと、
紫外域から可視域にわたる波長の光を前記光学ユニットに入力する光源と、
前記開口部を介して前記光学ユニットから出力した光を計測光として被計測物に導光する導光部と、
前記被計測物からの被検出光を分光検出する検出部と、
前記検出部による検出結果に基づいて前記被計測物の膜厚を解析する解析部と、を備える膜厚計測装置。
【請求項9】
前記光源から前記光学ユニットに入力される前記光は、200nm~300nmの波長範囲を含んでいる請求項8記載の膜厚計測装置。
【請求項10】
前記光源から前記光学ユニットに入力される前記光は、300nm~800nmの波長範囲を含んでいる請求項8又は9記載の膜厚計測装置。
【請求項11】
前記光源から前記光学ユニットに入力される前記光は、300nm~1100nmの波長範囲を含んでいる請求項8又は9記載の膜厚計測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光学ユニット及び膜厚計測装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、従来の2次元メモリに比べて高密度のストレージを実現できるデバイスが注目を集めている。高密度ストレージデバイスは、データストレージセルのレイヤーを垂直に積層することによって構成されている。各データストレージセルは、例えばシリコン基板上にシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とを繰り返し積層した多層膜構造となっており、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜の1つのペアが1つのデータストレージセルを形成している。当該デバイスのメモリ容量は、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜のペア数に比例するため、デバイスの多層化及び薄膜化が進んできている。膜厚の不均一性は、デバイスの電気的特性に影響する。成膜レートの不均一性は、クリーニングの増加による生産性の低下を招く。したがって、デバイスを製造する際の膜厚の品質管理や成膜のプロセスコントロールの重要性が増してきている。
【0003】
インライン膜厚モニタへの適用を考えた場合、分光を利用した膜厚計測手法(分光法)が挙げられる。分光法を用いた場合、成膜装置への測定ヘッドの組み込みも簡便で、実施形態上の制約も少ないため、断面観察技術に比べてインライン膜厚モニタへの適用が容易となる。例えば特許文献1に記載の膜厚計測装置では、第1の波長範囲における計測対象物の波長毎の実測反射率と理論反射率との比較結果を用いて膜厚の最適解の候補を求め、第1の波長範囲とは異なる第2の波長範囲における計測対象物Sの波長毎の実測反射率と理論反射率との比較結果を用いて最適解の候補の中から膜厚の最適解を決定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-120607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多層膜の膜厚に対する反射率スペクトルの変化量は、可視域に比べて紫外域のほうが大きくなる傾向を有している。このため、デバイスの多層化及び薄膜化が進んでいる現状では、測定精度の向上の観点から、紫外域の光を用いた分光を行うことが有効であると考えられる。しかしながら、紫外域の光を扱う場合、迷光、分散、散乱、輝度、耐久性、コストといった様々な技術的課題が存在する。特に、紫外域の光に対して可視域の光の強度が大幅に上回る場合、検出系において可視域の光の感度が飽和しない範囲に露光時間が制限され、必要とする紫外域の光の感度が得られ難くなるおそれがある。そのため、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる技術が望まれていた。
【0006】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる光学ユニット及びこれを用いた膜厚計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面に係る光学ユニットは、紫外域から可視域にわたる波長の光が入力される入力部と、色収差を生じさせた状態で光を集光する光学系と、色収差が生じた光のうち、可視域の波長の光が結像せず、紫外域の波長の光が結像する開口部と、を備える。
【0008】
この光学ユニットでは、入力された光に色収差を生じさせ、開口部において可視域の波長の光が結像せず、紫外域の波長の光が結像するようになっている。この光学ユニットでは、開口部から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。
【0009】
光学系は、光の光軸上に配置された拡散板を更に備えていてもよい。色収差を利用して紫外域の波長の光を開口部に結像させる場合、開口部に結像しない可視域の光では、開口数の比較的小さい成分のみが開口部に入射される。このため、開口部から出力される光の波長毎の出射角度分布が大きくばらつくことが考えられる。これに対し、光の光軸上に拡散板を配置することで、開口部から出力される光の波長毎の出射角度分布を均一化できる。
【0010】
拡散板は、光学系と開口部との間の光の光軸上に配置されていてもよい。この場合、光学系によって集光される光に対して小型の拡散板を配置できる。したがって、光学ユニットの小型化が図られる。また、拡散板を開口部の直近に配置することで、光量のロスを最小限に抑えることができる。
【0011】
光学系は、レンズ及び放物面鏡を含んで構成されていてもよい。レンズ及び放物面鏡を組み合わせることにより、紫外域及び可視域の波長の光に対して必要以上の色収差が生じることを抑制できる。
【0012】
光学系は、平行平面板又はウェッジプリズムを含んで構成されていてもよい。平行平面板又はウェッジプリズム、及び放物面鏡を組み合わせることにより、紫外域及び可視域の波長の光に対して必要以上の色収差が生じることを抑制できる。平行平面板を用いる場合、比較的小さな色収差を生じさせることが可能となる。ウェッジプリズムは、光の開口数が比較的小さい場合に有意である。
【0013】
開口部は、光ファイバへの入力端であってもよい。この場合、紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させた光を光ファイバに導入できる。
【0014】
開口部は、ピンホールであってもよい。この場合、紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させた光を、ピンホールを介して取り出すことができる。
【0015】
本開示の一側面に係る膜厚計測装置は、上記光学ユニットと、紫外域から可視域にわたる波長の光を光学ユニットに入力する光源と、開口部を介して光源ユニットから出力した光を計測光として被計測物に導光する導光部と、被計測物からの被検出光を分光検出する検出部と、検出部による検出結果に基づいて被計測物の膜厚を解析する解析部と、を備える。
【0016】
この膜厚計測装置では、紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させた光が計測光として光学ユニットから出力される。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。
【0017】
光源から光学ユニットに入力される光は、200nm~300nmの波長範囲を含んでいてもよい。多層膜の膜厚に対する反射率スペクトルの変化量は、可視域に比べて紫外域のほうが大きくなる傾向を有している。したがって、光源から光学ユニットに入力される光が上記波長範囲を含むことにより、測定精度の向上が図られる。
【0018】
光源から光学ユニットに入力される光は、300nm~800nmの波長範囲を含んでいてもよい。光源から光学ユニットに入力される光が上記波長範囲を含むことにより、被検出光の強度スペクトルのバランスが維持され、測定精度の向上が図られる。
【0019】
光源から光学ユニットに入力される光は、300nm~1100nmの波長範囲を含んでいてもよい。光源から光学ユニットに入力される光が上記波長範囲を含むことにより、被検出光の強度スペクトルのバランスが維持され、測定精度の向上が図られる。
【発明の効果】
【0020】
本開示によれば、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】膜厚計測装置の一実施形態を示す概略構成図である。
図2】光学ユニットの一実施形態を示す概略構成図である。
図3】計測光の集光の様子を示す概略図である。
図4】光学ユニットによって調整された計測光のスペクトル波形を示す図である。
図5】拡散板が無い場合の計測光の集光の様子を示す概略図である。
図6】光学ユニットの変形例の要部を示す概略図である。
図7】光学ユニットの別の変形例の要部を示す概略図である。
図8】光学ユニットの更なる変形例を示す概略図である。
図9】光学ユニットの更なる変形例を示す概略図である。
図10】光学ユニットの更なる変形例を示す概略図である。
図11】光学ユニットの更なる変形例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係る膜厚計測装置及び膜厚計測方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0023】
図1は、膜厚計測装置の一実施形態を示す概略構成図である。この膜厚計測装置1は、被計測物Sを構成する膜の膜厚を計測する装置である。本実施形態では、膜厚計測装置1は、成膜装置2におけるインライン膜厚モニタとして構成されている。被計測物Sは、例えば基板上に第1の膜及び第2の膜が交互に複数積層された多層膜構造を有するデバイスである。被計測物Sは、成膜装置2のチャンバ3内に設けられたステージ4上に配置されている。
【0024】
図1に示すように、膜厚計測装置1には、制御装置5が接続されている。制御装置5は、膜厚計測装置1の動作を制御する装置であり、例えばコンピュータによって構成されている。コンピュータは、例えばRAM、ROM等のメモリ、及びCPU等のプロセッサ(演算回路)、通信インターフェイス、ハードディスク等の格納部を備えて構成されている。かかるコンピュータとしては、例えばパーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、クラウドサーバ、スマートデバイス(スマートフォン、タブレット端末など)などが挙げられる。
【0025】
制御装置5には、モニタ等の表示装置6及びキーボード、マウス等の入力装置7が接続されている。表示装置6には、例えば膜厚計測装置1によって計測された膜厚、設定された計測条件等が表示される。また、入力装置7は、ユーザの操作に基づいて、計測の開始の入力、計測条件の入力といった各種入力を制御装置5に対して実行する。制御装置5、表示装置6、及び入力装置7は、膜厚計測装置1の構成として組み込まれていてもよい。
【0026】
膜厚計測装置1は、図1に示すように、計測ヘッド11を有している。計測ヘッド11は、光源12と、光学ユニット13と、検出部14と、解析部15とを含んで構成されている。また、計測ヘッド11には、光入出力部16が接続されている。光源12は、被計測物Sに対して計測光L1を出力する。光源12は、例えば紫外域の波長(200nm~300nm)及び可視域の波長(300nm~800nm)を含む白色光を出力する光源装置によって構成されている。かかる光源装置としては、例えばレーザ励起プラズマ光源が挙げられる。光源装置は、例えばキセノンランプ、重水素ランプとハロゲンランプとを組み合わせたランプなどであってもよい。
【0027】
光学ユニット13は、計測ヘッド11から出力される計測光L1のスペクトル強度を調整するユニットである。この光学ユニット13は、計測光L1の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させる機能を有している。光学ユニット13の詳細は、後述する。
【0028】
検出部14は、被計測物Sからの被検出光L2を検出する部分である。検出部14は、例えばマルチチャンネル型の分光検出器によって構成されている。検出部14は、例えばグレーティングやプリズムなどの分光素子によって被検出光L2を各波長成分に分光し、分光した各波長の光の強度を光センサ群により検出する。光センサ群は、例えば複数の受光部が1次元配列されることによって構成されている。光センサ群は、各波長に対応する受光部によって被検出光L2における各波長成分の光の強度を検出し、検出結果を解析部15に出力する。
【0029】
光入出力部16は、成膜装置2のチャンバ3内に配置された被計測物Sに対し、計測光L1の照射及び被検出光L2の受光を行う部分である。光入出力部16は、例えば光ファイバ17によって光学ユニット13に光学的に接続されていると共に、光ファイバ18によって検出部14に光学的に接続されている、光入出力部16は、成膜装置2のチャンバ3に設けられたビューポート19の近傍に配置されている。
【0030】
光入出力部16からの計測光L1は、光ファイバ17によって導光され、ビューポート19を通じて被計測物Sに入射する。被計測物Sからの被検出光L2は、ビューポート19を通じて光入出力部に入射する。光入出力部16に入射した被検出光L2は、光ファイバ18によって導光され、検出部14に入射する。図1の例では、被計測物Sで反射した計測光L1の反射光を被検出光L2として用いているが、被検出光L2は、被計測物Sを透過した計測光L1の透過光であってもよい。
【0031】
解析部15は、被計測物Sを構成する膜の膜厚を解析する部分である。解析部15は、例えば制御装置5と同様にコンピュータによって構成されていてもよく、FPGA(Field-Programmable Gate Array)といった集積回路によって構成されていてもよい。解析部15は、検出部14から被検出光L2の各波長成分の光の強度の検出結果を受け取ると、当該検出結果に基づいて被計測物Sの第1の膜の膜厚及び第2の膜の膜厚をそれぞれ解析する。
【0032】
続いて上述した光学ユニット13について詳細に説明する。
【0033】
図2は、光学ユニットの一実施形態を示す概略構成図である。上述したように、光学ユニット13は、光源12から出力された計測光L1のスペクトル強度を調整するユニットである。図2に示すように、光学ユニット13は、入力部21と、光学系22と、モニタ用出力部23と、計測用出力部24とを筐体25内に備えて構成されている。入力部21と、光学系22と、モニタ用出力部23と、計測用出力部24とは、互いに光学的に結合されている。入力部21は、紫外域から可視域にわたる波長の光が入力される部分である。入力部21は、例えば筐体25の壁部に設けられた孔部25aである。孔部25aには、光源12における計測光L1の出射口が当接又は近接している。光源12から出力される計測光L1は、孔部25aを通して筐体25内に入力される。
【0034】
光学系22は、色収差を生じさせた状態で計測光L1を集光する部分である。図2の例では、光学系22は、レンズ26と、一対の放物面鏡27,27と、ビームスプリッタ28と、拡散板29とによって構成されている。レンズ26は、孔部25aを塞ぐように配置されている。レンズ26を通った計測光L1には、レンズ材料の分散に起因して色収差が生じる。放物面鏡27は、例えば軸外し放物面鏡である。
【0035】
レンズ26を通過した計測光L1は、一方の放物面鏡27で反射し、平行光となる。平行光となった計測光L1は、他方の放物面鏡27で反射し、計測用出力部24に向けて集光される。ビームスプリッタ28は、他方の放物面鏡27から計測用出力部24に向かう計測光L1の光軸上に配置され、計測光L1の一部をモニタ用出力部23に向けて反射する。ビームスプリッタ28の反射率は、コーティング無しのガラスの表面反射によって例えば8%となっている。ビームスプリッタ28の反射率は、クロムなどのコーティングにより更に高められていてもよい。モニタ用出力部23から出力する計測光L1の一部は、例えば光源12のドリフト補正に利用される。ビームスプリッタ28を透過した計測光L1の残部は、拡散板29を通過した後、計測用出力部24に入射する。計測用出力部24から出力する計測光L1は、光ファイバ17(図1参照)に入射し、光入出力部16に導光される。モニタ用出力部23及び計測用出力部24には、必要に応じて計測光L1を遮るシャッタが設けられていてもよい。
【0036】
計測用出力部24は、計測光L1が結像する開口部31を有している。本実施形態では、計測用出力部24は、光ファイバ17が接続されるコネクタであり、図3に示すように、光ファイバ17への入力端17aによって開口部31が構成されている。上述したように、計測光L1には、レンズ26によって色収差が生じている。この色収差により、計測光L1に含まれる波長成分のうち、長波長成分の焦点位置が光軸方向の前方側にシフトし、短波長成分の焦点位置が光軸方向の後方側にシフトする。開口部31は、色収差が生じた計測光L1のうち、可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する位置に配置されている。
【0037】
これにより、計測用出力部24から出力する計測光L1では、紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大する。図4は、光学ユニットによって調整された計測光のスペクトル波形を示す図である。同図では、横軸に波長(nm)、縦軸を相対強度(ピーク値を1として規格化)としている。図4に示すように、光源12から出力される計測光L1のスペクトル波形は、波長550nm近辺を第1ピークとし、波長380nm近辺を第2ピークとする山なりの波形となっている(グラフA)。これに対し、光学ユニット13から出力する計測光L1のスペクトル波形は、紫外域のスペクトル強度に対する可視域のスペクトル強度のバランスが調整された結果、波長280nm~波長500nmの範囲でフラットなピークを有する波形となっている(グラフB)。
【0038】
拡散板29は、図2及び図3に示すように、計測光L1の光軸上において光学系22と開口部31との間に配置されている。本実施形態では、拡散板29は、開口部31(入力端17a)の直前に配置されている。色収差を利用して紫外域の波長の光を開口部31に結像させる場合、開口部31に結像しない可視域の光では、開口数の比較的小さい成分のみが開口部31に入射される。このため、図5に示すように、開口部31から出力される光(ここでは、光ファイバ17の出力端17bから出力される光)の波長毎の出射角度分布が大きくばらつくことが考えられる。
【0039】
本実施形態のように、光学ユニット13からの計測光L1を光ファイバ17によって光入出力部16に導光する態様では、光ファイバ17に振動が加わることが想定される。この場合、最終的に検出部14で検出される被検出光L2のスペクトル強度のバランスが変化し、膜厚計測の誤差が増大してしまうことが考えられる。これに対し、計測光L1の光軸上に拡散板を配置する場合、図3に示すように、開口部31(出力端17b)から出力される光の波長毎の出射角度分布を均一化できる。これにより、光ファイバ17に振動が加わった場合でも、最終的に検出部14で検出される被検出光L2のスペクトル強度のバランスに変化が生じることが抑制され、膜厚計測の誤差の増大を回避することが可能となる。
【0040】
以上説明したように、光学ユニット13及びこれを用いた膜厚計測装置1では、入力された計測光L1に色収差を生じさせ、開口部31において可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像するようになっている。この光学ユニット13では、開口部31から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。
【0041】
なお、光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させる手法としては、フィルタに計測光L1を通す手法も考えられる。しかしながら、例えば誘電体多層膜フィルタを用いる場合、可視域の波長の光の透過率を積極的に下げた膜設計を行うにあたり、波長200nm近傍の光に対する吸収性を有するコーティング物質を用いざるを得ず、可視域のスペクトル強度のみを減少させることが難しい。また、吸収フィルタを用いる場合、波長200nm近傍の光の透過率を下げずに可視域の光の透過率のみを下げる性質のフィルタは、現状では存在していない。したがって、光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させるにあたっては、光学ユニット13のように色収差を用いた手法が有意となる。
【0042】
また、光学ユニット13及び膜厚計測装置1では、光学系22が計測光L1の光軸上に配置された拡散板29を備えている。この拡散板29の配置により、開口部31から出力される計測光L1の波長毎の出射角度分布を均一化できる。したがって、最終的に検出部14で検出される被検出光L2のスペクトル強度のバランスに変化が生じることが抑制され、膜厚計測の誤差の増大を回避することが可能となる。本実施形態では、拡散板29が光学系22と開口部31との間の計測光L1の光軸上に配置されている。これにより、光学系22によって集光される計測光L1に対して小型の拡散板29を配置できる。したがって、光学ユニット13の小型化が図られる。また、拡散板29を開口部31の直近に配置することで、光量のロスを最小限に抑えることができる。なお、拡散板29は、必ずしも光学系22と開口部31との間に配置される必要はない。拡散板29は、光ファイバ17の出力端17bの後段に配置されていてもよい。
【0043】
また、光学ユニット13及び膜厚計測装置1では、光学系22がレンズ26及び放物面鏡27を含んで構成されている。レンズのみで構成される光学系は、可視域の光に対する用途では一般的であるが、紫外域~可視域の波長の光を扱う場合には、必要以上の色収差が生じてしまうことが考えられる。したがって、この光学ユニット13及び膜厚計測装置1のようにレンズ26及び放物面鏡27を組み合わせることにより、紫外域及び可視域の波長の計測光L1に対して必要以上の色収差が生じることを抑制できる。
【0044】
また、光学ユニット13及び膜厚計測装置1では、開口部31が光ファイバ17への入力端17aによって構成されている。この場合、紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させた計測光L1を光ファイバ17に導入できる。
【0045】
本開示は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、レンズ26及び放物面鏡27を含んで光学系22が構成されているが、光学系22は、図6に示すように、レンズ26に代えて、平行平面板41及び放物面鏡27を含んで構成されていてもよい。図6の例では、放物面鏡27と開口部31との間の位置に平行平面板41が配置されている。また、図6の例では、開口部31がピンホール43によって構成されている。このように、平行平面板41と放物面鏡27とを組み合わせる場合、比較的小さな色収差を生じさせることが可能となる。
【0046】
また、光学系22は、図7に示すように、レンズ26に代えて、ウェッジプリズム42及び放物面鏡27を含んで構成されていてもよい。図7の例では、放物面鏡27と開口部31との間の位置にウェッジプリズム42が配置されている。また、図7の例では、図6の場合と同様に、開口部31がピンホール43によって構成されている。平行平面板41と放物面鏡27との組み合わせは、放物面鏡27を経て集光される計測光L1の開口数が比較的小さい場合に有意である。ウェッジプリズム42を用いる場合、計測光L1における長波長成分の焦点位置は、短波長成分の焦点位置に対して光軸に交差する方向側にシフトする。したがって、紫外域の波長の光Lbが結像する位置にピンホール43を配置することにより、開口部31から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。
【0047】
上述したレンズ26、拡散板29、平行平面板41、及びウェッジプリズム42は、紫外光に対する透過性を有する材料によって形成されている必要がある。このような材料としては、例えば合成石英、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、サファイアなどが挙げられる。
【0048】
また、上記実施形態では、光源12は、例えば紫外域の波長(200nm~300nm)及び可視域の波長(300nm~800nm)を含む白色光を出力する光源装置によって構成されているが、光源12は、例えば紫外域の波長(200nm~300nm)及び可視~近赤外の波長(300nm~1100nm)を含む白色光を出力する光源装置によって構成されていてもよい。すなわち、光学ユニット13は、紫外域から近赤外にわたる波長の計測光L1が入力される入力部21と、色収差を生じさせた状態で計測光L1を集光する光学系22と、色収差が生じた計測光L1のうち、可視から近赤外域の波長の光La’が結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する開口部31と、を備える構成であってもよい。このような構成においても、開口部31から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視から近赤外域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。
【0049】
膜厚計測装置1を成膜装置2におけるインライン膜厚モニタとして構成する場合、装置の省スペース化が要求される。このため、膜厚計測装置1に適用する光学ユニット13をより小型化することが重要となっている。以下、小型化を目的とした光学ユニット13(13A~13D)の構成例について説明する。
【0050】
図8に示すように、光学ユニット13Aは、ファイバ出力型の光源12に光学的に接続されている。光学ユニット13Aの光学系22は、ビームスプリッタ51と、レンズ52と、楕円面ミラー53とを有している。入力部21は、計測光L1を導光する光ファイバ54によって構成されている。モニタ用出力部23は、光ファイバ55によって構成され、計測用出力部24は、光ファイバ56によって構成されている。レンズ52としては、例えば平行平面板やウェッジプリズム等を用いることができる。楕円面ミラー53は、光ファイバ54と光ファイバ55,56とが十分に近接している場合には、より安価な球面ミラーに置き換えることもできる。ビームスプリッタ51と光ファイバ54,55,56との間には、計測光L1のON/OFFを切り替えるシャッタが配置されていてもよい。
【0051】
光源12から出力した計測光L1は、光ファイバ54によって光学ユニット13Aに導光され、ビームスプリッタ51及びレンズ52を透過する。レンズ52を通った計測光L1には、レンズ材料の分散に起因して色収差が生じる。その後、計測光L1は、楕円面ミラー53で反射し、再びビームスプリッタ51に入射する。計測光L1の一部は、ビームスプリッタ51で反射し、モニタ用出力部23である光ファイバ55に入射する。計測光L1の残部は、ビームスプリッタ51を透過し、計測用出力部24である光ファイバ56に入射する。光ファイバ55の入力端には、色収差が生じた計測光L1のうち、可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する。同様に、光ファイバ56の入力端56a(開口部31)には、色収差が生じた計測光L1のうち、可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する。
【0052】
このような光学ユニット13Aにおいても、開口部31から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。また、光学ユニット13Aの小型化により、成膜装置におけるインライン膜厚モニタとして用いた場合の装置の省スペース化が図られる。
【0053】
図9に示すように、光学ユニット13Bは、モニタ用出力部23と計測用出力部24とを別個のユニットとしている点で上記光学ユニット13Aと相違している。モニタ用出力部23のユニットの光学系22及び計測用出力部24のユニットの光学系22のそれぞれは、レンズ52及び楕円面ミラー53を有している。これらの光学系22では、ビームスプリッタ51が省略されている。ビームスプリッタ51の配置に代えて、光源12からの計測光L1を導光する光ファイバ54が分岐している。レンズ52と光ファイバ54,55,56との間には、計測光L1のON/OFFを切り替えるシャッタが配置されていてもよい。
【0054】
分岐した光ファイバ54の一方から出力した計測光L1は、モニタ用出力部23のユニットにおいてレンズ52を通り、色収差が生じた状態で楕円面ミラー53で反射した後、モニタ用出力部23である光ファイバ55に入射する。分岐した光ファイバ54の他方から出力した計測光L1は、計測用出力部24のユニットにおいてレンズ52を通り、色収差が生じた状態で楕円面ミラー53で反射した後、計測用出力部24である光ファイバ56に入射する。光ファイバ55の入力端には、色収差が生じた計測光L1のうち、可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する。同様に、光ファイバ56の入力端56a(開口部31)には、色収差が生じた計測光L1のうち、可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する。
【0055】
このような光学ユニット13Bにおいても、開口部31から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。また、光学ユニット13Bの小型化により、成膜装置におけるインライン膜厚モニタとして用いた場合の装置の省スペース化が図られる。この光学ユニット13Bでは、光学系22を構成する光学部品をモニタ用出力部23のユニットの光学系22及び計測用出力部24のユニットの光学系22にそれぞれ配置する必要があるが、ビームスプリッタ51が不要となるため、各ユニットの光学系22が簡単化され、製造容易性を高めることができる。
【0056】
図10に示すように、光学ユニット13Cは、モニタ用出力部23の構成が上記光学ユニット13Cと相違している。より具体的には、光学ユニット13Cでは、光学系22にビームスプリッタ51が設けられておらず、その代わりに、楕円面ミラー53の中央に孔部53aが設けられている。モニタ用出力部23を構成する光ファイバ55は、孔部53aに対応するように楕円面ミラー53の背面側(計測用出力部24である光ファイバ56の反対側)に配置されている。レンズ52と光ファイバ54,56との間、楕円面ミラー53と光ファイバ55との間には、計測光L1のON/OFFを切り替えるシャッタが配置されていてもよい。また、楕円面ミラー53と光ファイバ55との間には、拡散板29が配置されていてもよい。
【0057】
光源12から出力した計測光L1は、レンズ52を通り、色収差が生じた状態で楕円面ミラー53で反射した後、計測用出力部24である光ファイバ56に入射する。光ファイバ56の入力端56a(開口部31)には、色収差が生じた計測光L1のうち、可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する。楕円面ミラー53では、計測光L1の一部が孔部53aを通過し、モニタ用出力部23である光ファイバ55に入射する。
【0058】
このような光学ユニット13Cにおいても、開口部31から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。また、光学ユニット13Cの小型化により、成膜装置におけるインライン膜厚モニタとして用いた場合の装置の省スペース化が図られる。光学ユニット13Cでは、紫外域のスペクトル強度が相対的に増大されるのは計測用出力部24のみであるが、光学ユニット13Cの用途により、モニタ用出力部23における紫外域のスペクトル強度の相対的な増大が不要な場合には、本構成を採用することができる。楕円面ミラー53と光ファイバ55との間に拡散板29を配置する場合、モニタ用の信号の安定化が図られる。
【0059】
図11に示すように、光学ユニット13Dは、ヘッド出力型の光源12に光学的に接続されている。光学ユニット13Dの光学系22は、レンズ52と、放物面鏡57と、放物面鏡58とを有している。放物面鏡57は、例えば軸外し放物面鏡である。放物面鏡58は、より安価な球面ミラーに置き換えることもできる放物面鏡57における反射面の中央には、入力部21と対向する向きに延びる孔部57aが設けられている。モニタ用出力部23を構成する光ファイバ55は、孔部57aに対応するように放物面鏡57の背面側(入力部21の反対側)に配置されている。放物面鏡57と光ファイバ55との間には、拡散板29が配置されていてもよい。
【0060】
また、放物面鏡57における反射面の中央には、放物面鏡58と対向する向きに計測用出力部24を構成する光ファイバ56が挿入されている。光ファイバ56の入力端56a(開口部31)は、孔部57aに隣接する位置で、放物面鏡57の反射面に露出した状態となっている。放物面鏡57と放物面鏡58との間、及び放物面鏡57と光ファイバ55との間には、計測光L1のON/OFFを切り替えるシャッタが配置されていてもよい。
【0061】
光源12から出力した計測光L1は、入力部21を介して光学ユニット13D内に導光され、レンズ52を透過する。レンズ52を通った計測光L1には、レンズ材料の分散に起因して色収差が生じる。その後、計測光L1の一部は、放物面鏡57の反射面から孔部57aを通ってモニタ用出力部23である光ファイバ55に入射する。計測光L1の残部は、放物面鏡57によって平行光化され、放物面鏡58で反射する。放物面鏡58で反射して放物面鏡57に戻った計測光L1の残部は、当該放物面鏡57の反射面において計測用出力部24である光ファイバ56に入射する。光ファイバ56の入力端56a(開口部31)には、色収差が生じた計測光L1のうち、可視域の波長の光Laが結像せず、紫外域の波長の光Lbが結像する。
【0062】
このような光学ユニット13Dにおいても、開口部31から出力する光の紫外域のスペクトル強度を可視域のスペクトル強度に対して相対的に増大させることができる。したがって、検出系において必要とする紫外域の光の感度が得られ易くなり、膜厚計測に最適なスペクトルを構成できる。また、光学ユニット13Dの小型化により、ヘッド出力型の光源12を用いた場合であっても、成膜装置におけるインライン膜厚モニタとして用いた場合の装置の省スペース化が図られる。光学ユニット13Dでは、紫外域のスペクトル強度が相対的に増大されるのは信号用出力部24のみであるが、光学ユニット13Dの用途により、モニタ用出力部23における紫外域のスペクトル強度の相対的な増大が不要な場合には、本構成を採用することができる。放物面鏡57と光ファイバ55との間に拡散板29を配置する場合、モニタ用の信号の安定化が図られる。
【符号の説明】
【0063】
1…膜厚計測装置、12…光源、13(13A~13D)…光学ユニット、14…検出部、15…解析部、17…光ファイバ(導光部)、18,56…光ファイバ(導光部)、17a,56a…入力端(開口部)、21…入力部、22…光学系、26,52…レンズ、27,57,58…放物面鏡、29…拡散板、31…開口部、41…平行平面板、42…ウェッジプリズム、43…ピンホール(開口部)、L1…計測光(光)、L2…被検出光、La…可視域の波長の光、Lb…紫外域の波長の光、S…被計測物。
図1
図2
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図4
図5
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図7
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図10
図11