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特許7495524ローカルエリア機械学習無線リソース管理のための測定構成
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-27
(45)【発行日】2024-06-04
(54)【発明の名称】ローカルエリア機械学習無線リソース管理のための測定構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240528BHJP
   H04W 36/00 20090101ALI20240528BHJP
   G06N 20/00 20190101ALI20240528BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W36/00
G06N20/00
【請求項の数】 44
(21)【出願番号】P 2022567389
(86)(22)【出願日】2021-04-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 IB2021053303
(87)【国際公開番号】W WO2021224705
(87)【国際公開日】2021-11-11
【審査請求日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】63/020,466
(32)【優先日】2020-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ミッコ サイリュ
(72)【発明者】
【氏名】テーム ミカエル ベイヤライネン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第10039016(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0329471(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
G06N 20/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードが、1つまたは複数のユーザ機器のための少なくとも1つの機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを規定し、
前記ネットワークノードが、前記少なくとも1つのMLモデルの前記有効領域および前記測定グループを前記1つまたは複数のユーザ機器のうちのユーザ機器に送信する、
ことを含み、
前記有効領域は、前記測定グループにおいて規定されたセル固有の測定値が適用される1つまたは複数の特定のセルのリストを規定し、
前記測定グループは、特定の測定値が収集されるセルを規定する、
通信方法。
【請求項2】
前記ネットワークノードが、前記ユーザ機器からの測定値を受信することをさらに含み、前記測定値は、前記ユーザ機器が前記有効領域に含まれるセルに接続されている場合に、少なくとも前記測定グループに基づいて、前記ユーザ機器で実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも、受信した前記測定値に基づいて、前記少なくとも1つのMLモデルを訓練することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みMLモデルを前記ユーザ機器に送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークノードが、少なくとも、受信した前記測定値、前記MLモデル、または訓練済みの前記MLモデルに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記有効領域または前記測定グループの少なくとも1つは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または複数のセルグループIDを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記有効領域および前記測定グループは、無線リソース制御信号送信によって送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記有効領域および前記測定グループは、測定オブジェクトとして規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
複数の測定オブジェクトが、測定オブジェクトグループと関連付けられている、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記有効領域および前記測定グループは、測定IDとして規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ユーザ機器が、ネットワークノードから、少なくとも1つの機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを受信し、
前記ユーザ機器が前記有効領域に含まれるセルに接続されている場合に、前記ユーザ機器が、少なくとも前記測定グループに基づいて、測定を実行する、
ことを含
前記有効領域は、前記測定グループにおいて規定されたセル固有の測定値が適用される1つまたは複数の特定のセルのリストを規定し、
前記測定グループは、特定の測定値が収集されるセルを規定する、
通信方法。
【請求項12】
前記ユーザ機器が、前記測定値を前記ネットワークノードに送信することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザ機器が、前記少なくとも1つのMLモデルを受信することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
受信した前記少なくとも1つのMLモデルは、少なくとも前記ネットワークノードに送信された前記測定値に基づいて、前記ネットワークノードにおいて訓練されている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ユーザ機器が、少なくとも前記測定値に基づいて、前記少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みの前記MLモデルを訓練させることをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ユーザ機器が、前記測定値、前記MLモデル、または前記訓練済みMLモデルのうちの少なくとも1つに基づいて、1つ以上の無線リソース管理動作を実行することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記有効領域または前記測定グループの少なくとも1つは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または複数のセルグループIDを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項18】
前記有効領域および前記測定グループは、無線リソース制御信号送信を介して受信される、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記有効領域および前記測定グループは、測定オブジェクト情報要素を介して受信される、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
複数の測定オブジェクトを測定オブジェクトグループとして受信する、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
前記有効領域および前記測定グループは、測定IDとして規定される、請求項11に記載の方法。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンピューティングシステムに、
ネットワークノードが、1つまたは複数のユーザ機器のための少なくとも1つの機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを規定し、
前記ネットワークノードが、前記少なくとも1つのMLモデルの前記有効領域および前記測定グループを、前記1つまたは複数のユーザ機器に送信する、
ことを実行させるように構成された命令が格納されており
前記有効領域は、前記測定グループにおいて規定されたセル固有の測定値が適用される1つまたは複数の特定のセルのリストを規定し、
前記測定グループは、特定の測定値が収集されるセルを規定する、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンピューティングシステムに、
ユーザ機器が、ネットワークノードから少なくとも1つの機械学習(ML)モデルの有効領域及び測定グループを受信し、
前記ユーザ機器が前記有効領域に含まれるセルに接続されている場合に、前記ユーザ機器が、少なくとも前記測定グループに基づいて、測定を実行する、
ことを行わせるように構成された命令が格納されており
前記有効領域は、前記測定グループにおいて規定されたセル固有の測定値が適用される1つまたは複数の特定のセルのリストを規定し、
前記測定グループは、特定の測定値が収集されるセルを規定する、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも、
1つまたは複数のユーザ機器のための少なくとも機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを規定することと、
前記少なくとも1つのMLモデルの前記有効領域および前記測定グループを前記1つまたは複数のユーザ機器のうちのユーザ機器に送信することと、
を実行させるように構成され、
前記有効領域は、前記測定グループにおいて規定されたセル固有の測定値が適用される1つまたは複数の特定のセルのリストを規定し、
前記測定グループは、特定の測定値が収集されるセルを規定する、
装置。
【請求項25】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記ユーザ機器から測定値を受信することをさらに行わせるように構成され、前記測定値は、前記ユーザ機器が前記有効領域に含まれるセルに接続されている場合に、少なくとも前記測定グループに基づいて、前記ユーザ機器において実行される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
少なくとも、受信した前記測定値に基づいて、前記少なくとも1つのMLモデルを訓練することをさらに行わせるように構成される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みMLモデルを前記ユーザ機器に送信することをさらに行わせるように構成される、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
少なくとも、前記受信した測定値、前記MLモデル、または訓練済みの前記MLモデルに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行することをさらに行わせるように構成される、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記有効領域または前記測定グループの少なくとも1つは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または複数のセルグループIDを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項30】
前記有効領域および前記測定グループは、無線リソース制御信号送信を介して送信される、請求項24に記載の装置。
【請求項31】
前記有効領域および前記測定グループは、測定オブジェクトとして規定される、請求項24に記載の装置。
【請求項32】
複数の測定オブジェクトが、測定オブジェクトグループと関連付けられている、請求項24に記載の装置。
【請求項33】
前記有効領域および前記測定グループは、測定IDとして規定される、請求項24に記載の装置。
【請求項34】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備え、
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも、
ネットワークノードから少なくとも1つの機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを受信し、
ユーザ機器が前記有効領域に含まれるセルに接続されている場合に、少なくとも前記測定グループに基づいて測定を実行する、
ことを行わせるように構成され、
前記有効領域は、前記測定グループにおいて規定されたセル固有の測定値が適用される1つまたは複数の特定のセルのリストを規定し、
前記測定グループは、特定の測定値が収集されるセルを規定する、
装置。
【請求項35】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記測定値を前記ネットワークノードに送信することをさらに行わせるように構成される、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、
前記少なくとも1つのMLモデルを受信することをさらに行わせるように構成される、請求項34に記載の装置。
【請求項37】
受信した前記少なくとも1つのMLモデルは、少なくとも前記ネットワークノードに送信された前記測定値に基づいて、前記ネットワークノードで訓練される、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、さらに、前記装置に、
少なくとも前記測定値に基づいて、前記少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みの前記MLモデルを訓練させるように構成される、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置にさらに、
前記測定値、前記MLモデル、または前記訓練済みMLモデルのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行させるように構成される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記有効領域または前記測定グループの少なくとも1つは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または複数のセルグループIDを含む、請求項34に記載の装置。
【請求項41】
前記有効領域および前記測定グループは、無線リソース制御信号送信を介して受信される、請求項34に記載の装置。
【請求項42】
前記有効領域および前記測定グループは、測定オブジェクト情報要素を介して受信される、請求項34に記載の装置。
【請求項43】
複数の測定オブジェクトは、測定オブジェクトグループとして受信される、請求項34に記載の装置。
【請求項44】
前記有効領域および前記測定グループは、測定IDとして規定される、請求項34に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年5月5日に出願された「MEASUREMENT CONFIGURATION FOR LOCAL AREA MACHINE LEARNING RADIO RESOURCE MANAGEMENT」と題する米国仮出願第63/020,466号の優先権を主張し、その開示は参照により、その全体が本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本明細書は、無線通信に関し、特に、機械学習ベースの無線リソース管理に関する。
【背景技術】
【0003】
通信システムは、固定通信装置または移動通信装置等の2つ以上のノードまたは装置間の通信を可能にする設備であってよい。信号は、有線または無線のキャリアで運ぶことができる。
【0004】
セルラー通信システムの例として、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))により標準化されているアーキテクチャがある。この分野における新しい展開は、しばしば、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)無線アクセス技術のロングタームエボリューション(LTE)と呼ばれる。E UTRA(進化型UMTS地上波無線アクセス)は、モバイルネットワーク向けの3GPPのロングタームエボリューション(LTE)アップグレードパスのエアインターフェイスである。LTEでは、基地局またはアクセスポイント(AP)は、拡張ノードAPまたは進化型ノードB(eNB)と呼ばれ、カバーエリアまたはセル内で無線アクセスを提供する。LTEでは、モバイルデバイスまたは移動局はユーザ機器(UE)と呼ばれる。LTEには、さまざまな改良と開発が加えられている。
【0005】
5G新無線(NR)の開発は、従前の3Gおよび4G無線ネットワークの進化と同様に、5Gの要件を満たすための継続的なモバイルブロードバンドの進化プロセスの一部である。さらに、5Gは、モバイルブロードバンドに加え、新たに出現したユースケースも対象としている。5Gの目標は、データ転送速度、遅延、信頼性、セキュリティなどの無線性能を大幅に向上させることである。5GNRは、大規模なモノのインターネット(IoT)を効率的に接続するための拡張性も備えており、新しいタイプのミッションクリティカルなサービスを提供することができる。超高信頼・低遅延通信(URLLC)機器では、高い信頼性と低い遅延が要求される場合がある。
【発明の概要】
【0006】
様々な例示的実装(または、実施形態)が説明および/または図示されている。実施形態の1つ以上の例の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。他の特徴は、説明および図面、並びに、特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【0007】
機械学習(ML)モデルベースの無線リソース管理のための方法、装置、およびコンピュータ可読記憶媒体が提供される。一つの実装例では、本方法は、ネットワークノードが、1つまたは複数のユーザ機器のための少なくとも1つのMLモデルの有効領域および測定グループを規定することと、少なくとも1つのMLモデルの有効領域および測定グループをユーザ機器に送信することと、を含んでよい。
【0008】
別の例示的な実施形態では、本方法は、ユーザ機器が、ネットワークノードから少なくとも1つのMLモデルの有効領域および測定グループを受信することと、少なくとも測定グループに基づいて測定を実行することと、を含んでよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、例示的な実施形態による無線ネットワークのブロック図である。
図2図2は、例示的な実施形態による、機械学習モデルベースの無線リソース管理のための機械学習領域測定構成を示すブロック図である。
図3図3は、例示的な実施形態による、測定オブジェクトで規定される有効領域および測定グループを示す。
図4図4は、例示的な実施形態による、測定IDで規定される有効領域および測定グループを示す。
図5図5は、例示的な実施形態による、周波数間およびRAT間構成のための測定オブジェクトグループを示す。
図6図6は、例示的な実施形態による、機械学習(ML)モデルベースの無線リソース管理のためのメカニズムを示すフローチャートである。
図7図7は、追加の例示的な実施形態による、機械学習ベースの無線リソース管理のための別のメカニズムを示すフローチャートである。
図8図8は、例示的な実施形態による、ノードまたは無線局(例えば、基地局/アクセスポイントまたは移動局/ユーザ装置/UE)のブロック図である。
【0010】
図1は、例示的な実施形態による無線ネットワーク130のブロック図である。図1の無線ネットワーク130では、移動局(MS)またはユーザ機器(UE)とも呼ばれるユーザ装置(UD)131、132、133、および、135は、アクセスポイント(AP)、拡張ノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、または、ネットワークノードとも呼ばれる基地局(BS)134に接続されて(かつ、通信して)いてもよい。アクセスポイント(AP)、基地局(BS)、(e)ノードB(eNB)、または、gNBの機能の少なくとも一部は、リモート無線ヘッドなどのトランシーバに動作可能に結合される任意のノード、サーバ、または、ホストによって実行されてよい。BS(または、AP)134は、ユーザ装置131、132、133、および、135を含むセル136内の無線の受信範囲を提供する。BS134に接続または配置されるものとして4つのユーザ装置のみが示されているが、任意の数のユーザ装置が提供されてもよい。BS134は、また、インターフェース151を介して、コアネットワーク150に接続される。これは無線ネットワークのシンプルな一例に過ぎず、他のものを使用することもできる。
【0011】
ユーザ装置(ユーザ端末、ユーザ機器(UE))は、加入者識別モジュール(SIM)の有無に関わらず動作する無線移動通信装置を含む携帯コンピューティング装置を指すことがあり、これには限定されないが、以下のタイプの装置、即ち、移動局(MS)、携帯電話、セル方式の携帯無線電話、スマートフォン、個人用デジタルアシスタント(PDA)、ハンドセット、無線モデムを用いる装置(アラームまたは測定装置など)、ラップトップおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ファブレット、ゲームコンソール、ノートブック、およびマルチメディアデバイスを例とし、または他の任意の無線デバイスを例として挙げることができる。ユーザ装置は、ほぼ排他的なアップリンク専用機器であってもよく、その例として、ネットワークに画像またはビデオクリップをロードするカメラまたはビデオカメラが挙げられることを理解されたい。
【0012】
(例として)LTEでは、コアネットワーク150は、進化型パケットコア(EPC)と呼ばれることがあり、BS間のユーザ装置のモビリティ/ハンドオーバーを処理または支援し得るモビリティ管理エンティティ(MME)と、BSとパケットデータネットワークまたはインターネットとの間でデータおよび制御信号を転送し得る1つ以上のゲートウェイと、他の制御機能またはブロックと、を含んでもよい。
【0013】
(別の例として)5G/NRでは、ネットワークアーキテクチャは、LTE/LTEアドバンストのものと類似していてもよい。次世代コア(NGC)または5Gコア(5GC)における他のネットワーク機能のうち、アクセス管理機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、ユーザプレーン機能(UPF)を含む、新しい機能が5Gシステムアーキテクチャにおいて規定される。5Gシステムは、ネットワークをアプリケーション要件に合わせて調整し、テナントに仮想ネットワークを提供するネットワークスライシングなどの新しい機能をサポートしてもよい。クラウドコンピューティングまたはデータストレージも利用され、ノード操作は、中央ユニット(CU)によって、少なくとも部分的に、リモート無線ヘッド(RRH)に接続してもよい分散ユニット(DU)に動作可能に結合されて実行されてもよい。また、ノード操作が複数のサーバ、ノード、またはホストに分散される場合もある。コアネットワーク動作と基地局動作との間の労力の配分は、LTEの場合と異なってもよく、または存在しなくてもよい。例示的な5Gコアネットワーク150は、機能エンティティを含んでもよい。5GC150は、インターフェース151を使用して、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)を形成する基地局134を介してUEに接続されてもよい。CNは、RANとの制御プレーンインターフェースを終端し、UEの登録およびモビリティを管理することができるアクセスおよびモビリティ機能(AMF)を含んでもよい。CNは、また、ユーザのインターネットプロトコル(IP)、イーサネット(登録商標)、または非構造化ユーザデータセッションにアンカーポイントを提供するユーザプレーン機能(UPF)を含んでよい。UPFは、DNとトラフィックを交換したいUEに向けて、トランスポートネットワーク上に確立されたトンネルを介して、データネットワーク(DN)とgNBの間でフレームを往復転送する役割を果たす。UPFは、ポリシー制御機能(PCF)からポリシーを受信するセッション管理機能(SMF)によって制御される場合がある。
【0014】
さらに、例示的な例として、本明細書に記載された様々な例示的な実施形態または技術は、様々なタイプのユーザ装置またはデータサービスタイプに適用することができ、または様々なデータサービスタイプの複数のアプリケーションをその上で実行することができるユーザ装置に適用することができる。新無線(5G)の開発は、例えば、マシンタイプ通信(MTC)、拡張マシンタイプ通信(eMTC)、モノのインターネット(IoT)、および/または、狭帯域IoTユーザ装置、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼・低遅延通信(URLLC)等の多くの異なるアプリケーションまたは多くの異なるデータサービスタイプに対応することができる。
【0015】
IoTは、インターネットまたはネットワーク接続を有し、これらのオブジェクトが他のネットワークデバイスに情報を送信し、他のネットワークデバイスから情報を受信することができる、成長し続けるオブジェクトのグループを指す場合がある。例えば、多くのセンサタイプのアプリケーションまたはデバイスは、物理的条件または状態を監視し、例えば、イベントが発生したときに、サーバまたは他のネットワークデバイスにレポートを送信することができる。マシンタイプ通信(MTC、または、マシンツーマシン通信)は、例えば、人間の介在の有無にかかわらず、インテリジェントマシン間での完全自動のデータ生成、交換、処理、および作動を特徴とする。拡張モバイルブロードバンド(eMBB)は、現在、LTEで利用可能なデータレートよりもはるかに高いデータレートをサポートする可能性がある。
【0016】
超高信頼・低遅延通信(URLLC)は、新無線(5G)システムでサポートされ得る新しいデータサービスタイプ、または新しい使用シナリオである。これにより、産業用オートメーション、自動運転、車両の安全性、eヘルスサービスなどの新たなアプリケーションおよびサービスが実現される。3GPPは、例として、Uプレーン(ユーザ/データプレーン)遅延が1msまでの接続を、1-1e-5の信頼性で提供することを目標としている。したがって、例えば、URLLCユーザ機器/UEは、他のタイプのユーザ機器/UEよりも大幅に低いブロックエラーレートおよび低遅延を必要とする場合がある。したがって、例えば、URLLC UE(または、UE上のURLLCアプリケーション)は、eMBB UE(または、UE上で実行されるeMBBアプリケーション)と比較して、はるかに短いレイテンシを必要とする場合がある。
【0017】
様々な例示的な実施形態は、LTE、LTE-A、5G、IoT、MTC、eMTC、eMBB、URLLCなど、または他の任意の無線ネットワークもしくは無線技術など、多種多様な無線技術または無線ネットワークに適用され得る。これらの例示的なネットワーク、技術、またはデータサービスタイプは、例示としてのみ提供される。
【0018】
機械学習(ML)モデルの複雑さは、入力および/または出力の数の関数として増加し得る。例えば、予測モビリティの機械学習モデルにおいて、出力の数は、候補のターゲットセルの数である。機械学習モデルの目的が、環境のいくつかの固有な特性を学習することである場合、ローカルデータで訓練されたローカルMLモデルを有することが有益である。例えば、ハンドオーバーに関連するセル境界は、地理的環境、例えば、建物、植生、車両、キャリア周波数、アンテナの位置、放射パターン、送信電力など、送信電波の伝搬と相互作用するものに依存し得る。
【0019】
MLベースの無線リソース管理(RRM)アルゴリズムは、低遅延予測のために、例えば、モビリティのための入力データのストリームを必要とする場合がある。いくつかの実施形態では、例えば、ハンドオーバーのための入力データは、例えば、10ms~200ms毎の、セルのセットからの基準信号受信電力(RSRP)測定値であってもよく、出力は、(予め規定された)セルの別のセットへのハンドオーバー予測であってもよい。入力データは、他の任意のネットワークパフォーマンスインジケータ(KPI)、例えば、スループット、遅延、基準信号受信品質、ブロックエラーレートなど、メトリックまたは非ネットワークパフォーマンスメトリック、例えば、座標、速度、方向、軌道、予測軌道、方位、ユーザープレーンアクティビティ、UE能力などであってもよい。例示的な実施形態において、UEは、特定のセルのセットから規定されたKPIを継続的に測定し、報告してもよい。モデルを訓練する場合、各入力フレームは、記録されたデータからのオフライン推定に基づいて接続される最適なセルでラベル付けされる場合がある。訓練後、UEは、特定のセルのセットからKPIを継続的に測定し、報告してもよい。ネットワークは、訓練済みMLモデルを用いて予測モビリティハンドオーバーを行うために、この情報を使用することができる。
【0020】
したがって、ハンドオーバーの決定は、上述の理由により、各ローカルエリアの固有の無線伝搬特性を考慮して最適化されるべきである。適切なタイミングでのハンドオーバーは、中断されない(または、ほぼ中断されない)接続を可能にし、無線リンクを維持することができる。3GPPリリース16(R16)の条件付きハンドオーバー(CHO)機能は、従来のハンドオーバーの問題点(早すぎるHO、遅すぎるHO、間違ったセルへのHOなど)を解決できるが、最適なターゲットセル候補の選択と準備という基本的な課題はCHOでも依然として問題になっている。
【0021】
環境の測定には、意思決定において現在利用可能な情報では完全に測定できない隠れた状態および時間変動する状態が含まれるため、特にハンドオーバー決定の規則を一般化する場合、ローカルエリアのハンドオーバーポリシーを見つけるのは困難である。例えば、ネットワークの一部におけるRSRP測定値は、地理的な変動、例えば、周波数内/周波数間の配置、セル密度、UEモビリティプロファイル(例えば、速度)、UE軌道などにより、ネットワークの別の部分では異なる状況を示すことがある。
【0022】
モビリティロバストネス最適化(MRO)は、各セルが独自の最適パラメータを有するため、ローカルエリアごとに、平均ユーザプロファイルに対して(例えば、セルおよび/またはセル対ごとに)ハンドオーバーパラメータを最適化する。これは、機械学習モデルが、例えば、平均ユーザプロファイルに従うだけでなく、固有のローカル特性を学習および/またはフィンガープリントするために、ローカルであることを必要とする。
【0023】
これは、ローカルエリアにおける機械学習ベースのRRMの特定の要件をサポートするために、データ収集をどのように組織化するかという問題につながり得る。現在の測定は、機械学習の訓練および/または推論に必要な領域内のセル間および/または周波数間依存性を捕捉するような特定のネットワーク領域からデータを収集することができない。例えば、UEは、N個の最強セルを測定して報告することができる(ここで、Nは報告されるセルの数である)。しかしながら、訓練することを目的とした場合、ネットワークの特定の領域にある特定セルから、測定値を取得する必要がある。さらに、測定構成はセルごとに行われるが、測定構成は、機械学習モデルが訓練および/または動作している特定の領域に対して有効である必要がある。したがって、UEがネットワークの特定の領域における特定のセルからの測定値を測定/報告すること、および/または、測定構成が、機械学習モデルが使用される特定の領域に対して有効であることが必要/要望として存在する。
【0024】
本開示は、機械学習モデルベースの無線リソース管理のためのメカニズムを開示する。例示的な実施形態では、本メカニズムは、ネットワークノードが、1つまたは複数のユーザ機器のための機械学習モデルの有効領域および測定グループを規定することと、少なくとも1つの機械学習モデルの有効領域および測定グループをユーザ機器に送信することと、を含む方法を記述する。いくつかの実施形態において、本方法は、UEから、少なくとも測定グループに基づいて、1つ以上のユーザ機器で実行された測定値を受信することと、少なくとも受信した測定値に基づいて、少なくとも1つの機械学習モデルを訓練することと、をさらに含んでもよい。UEは、UEが有効領域内に規定されたセルに接続されている場合、測定グループに規定されたセルの測定を実行してもよい。MLモデルは、有効領域内で推論を実行してもよい。
【0025】
追加の例示的な実施形態において、本開示は、ネットワークノードから少なくとも1つの機械学習モデルの有効領域および測定グループを受信し、少なくとも測定グループに基づいて測定を実行するユーザ機器を含み得る別の方法について説明する。
【0026】
図2は、例示的な実施形態による、機械学習モデルベースの無線リソース管理のための機械学習領域測定構成を示すブロック図200である。
【0027】
例示的な実施形態において、図2は、3つの機械学習モデル、例えば、MLモデル220、240、および、260を示す。いくつかの実施形態では、例えば、ネットワークノード、例えば、gNB(図1のgNB134)は、1つまたは複数のMLモデルに対して、有効領域および測定グループを規定してもよい。有効領域は、一般に、測定グループにおいて規定されたセル固有の測定値が適用される1つまたは複数の特定のセルのリストを規定してもよい。測定グループは、一般に、特定の測定値が収集されるセルを規定してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、有効領域および測定グループは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、複数のセルグループIDのリストなどを含んでもよい。いくつかの実施形態では、例えば、測定グループおよび有効領域は、測定オブジェクトおよび報告構成と関連付けられてもよい。
【0028】
例示的な実施形態では、ネットワークノードは、MLモデル220の有効領域222および測定グループ224を規定することができる。有効領域222は、セル1および2を含んでもよく、測定グループ224は、セル1、2、3、および4を含んでもよい。追加の例示的な実施形態において、ネットワークノードは、MLモデル240の有効領域242および測定グループ244を規定してもよい。有効領域242は、セル3および4を含んでもよく、測定グループ244は、セル1、2、3、4、5、および6を含んでもよい。別の追加の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、MLモデル260の有効領域262および測定グループ264を規定してもよい。有効領域262は、セル5および6を含んでもよく、測定グループ264は、セル3、4、5、および6を含んでもよい。
【0029】
さらに、図2は、測定構成の新しい要素が、ローカルエリアMLベースのRRM機能、例えば、ハンドオーバーのためのデータ収集を可能にするために利用され、ハンドオーバーがUE RSRP測定値に基づいてネットワーク側でMLによって制御される、例示的ネットワーク200を示している。
【0030】
ネットワークは、異なる特性(例えば、伝搬、建物、通り、UE速度、および軌道など)を有する領域を含む場合があるため、各隣接セル関係を同時に最適化する解決策を見つけることは困難になり、および/または複雑さが著しく増大するため、単一のMLモデルによる構成は最適解とはならない場合があるということに留意されたい。したがって、ハンドオーバー性能は、MLモデルを複数のローカルエリアMLモデル、例えば、図2に例示されるような3つのローカルエリアMLモデルに分割し、それぞれがローカルデータに基づいて特定のローカル問題を最適化することによって強化され得る。いくつかの実施形態では、モデルの精度が入力および出力の関数として低下するため、モデルを分割する必要がある場合がある。
【0031】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード(例えば、gNB)は、測定構成を介して有効領域および測定グループをUEに送信することができる。訓練および推論のためのデータ収集は、有効領域が、モデルの1つが推論を実行できるセルを規定し、測定グループが、特定の測定がモデルによって要求され得るセルを規定し得る、測定構成を使用して編成されてもよい。
【0032】
図2に示されるように、ネットワークは、MLモデル間で部分的に重複する測定値が重複する情報を有するように構成することを可能にし、したがって、MLモデル間のシームレスな移動を可能にする。例示的な実施形態では、MLモデル220は、セル1と2の間でハンドオーバーを実行することができ、セル1、2、3、および4について測定値を報告することができる。追加の例示的な実施形態では、UEは、MLモデル220に基づいて、セル1からセル3にハンドオーバーされ、その後、UEは、セル3または4に接続されている間に、セル1、2、3、4、5、および6を測定することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、例えば、UEによって実行される測定は、基準信号受信電力(RSRP)に基づく電力/品質、基準信号受信品質(RSRQ)に基づく電力/品質、広帯域チャネル品質指標(CQI)に基づく電力/品質、指示サブバンドCQIに基づく電力/品質、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、同期信号ブロック(SSB)、チャネルブロックエラー率(BLER)、およびチャネルビットエラー率(BEP)のうちの1つ以上を含むことができる。
【0034】
提案されたメカニズムは、以下のうちの1つ以上を含み得るいくつかの利点を提供する。i)UEは、無関係な測定値(または無関係なセル)を含み得るN個の最強セルの測定値の代わりに、関連するセルのみの測定値を報告し、さらに、いくつかの関連する測定値(例えば、N個の最良のセルの1つとして識別されないセル)をスキップすること、ii)UEは、毎回の測定を再構成することなく、ML有効領域内で移動すること、および/または、iii)RRM最適化のための特定のML展開の計画および構成がより容易で、MLモデルの訓練および実行における複雑さが軽減され、それによってコストが削減されることである。
【0035】
図3は、例示的な実施形態による、測定オブジェクト300で規定される有効領域および測定グループを示す。
【0036】
いくつかの実施形態では、例えば、MLモデル(例えば、MLモデル220、240、260)の有効領域330および測定グループ320は、測定オブジェクト310を用いて規定されてもよく、セルリストは、対応する情報要素(IE)のmeasObjectIEに追加されてもよい。
【0037】
例示的な実施形態では、MLモデル220の有効領域222および測定グループ224は、測定オブジェクト312(meas. object312)で規定されてもよい。追加の例示的な実施形態において、MLモデル240の有効領域242および測定グループ244は、測定オブジェクト314(meas.object314)で規定されてもよい。別の追加の例示的な実施形態では、MLモデル260の有効領域262および測定グループ264は、測定オブジェクト316(measure. object316)で規定されてもよい。例示的な実施形態では、測定オブジェクトおよび報告構成は、測定IDに関連付けることができる。この場合、セルのリストは測定オブジェクトに既に含まれているため、測定オブジェクトに関連付けられた報告構成にセルのリストを含める必要はない場合がある。有効領域および測定グループは、測定オブジェクトで規定され、報告構成は関連する測定オブジェクトの有効領域内に適用される。例えば、UEが有効領域に規定されたセルに接続されている場合、測定は有効領域の測定グループに規定されたセルに対して実行されてもよい。報告構成が測定オブジェクトおよび有効領域に関連付けられる場合、UEが、有効領域内に規定されたセルに接続されたときに、報告がトリガされてもよい。
【0038】
図4は、例示的な実施形態による、測定ID400で規定される有効領域および測定グループを示す。
【0039】
いくつかの実施形態では、例えば、MLモデル(例えば、MLモデル220、240、260)の有効領域330および測定グループ320は、測定オブジェクトおよび報告構成が関連付けられる測定ID IE440で規定されてもよい。
【0040】
例示的な実施形態では、UEが有効領域で規定されたセル、例えば有効領域222のセル[1]に接続されている場合、測定は、測定グループ、例えば、測定グループ224のセル[1、2、3、4]で規定されたセルに対して実行されてもよい。追加の例示的な実施形態では、報告構成が有効領域および測定オブジェクトに関連付けられる場合、報告は、UEが有効領域に規定されたセルに接続されている場合にのみトリガされてもよい。いくつかの実施形態では、測定グループで規定された特定のセルが測定できない場合、非数(NaN)および/またはセルが検出されなかったことを示す予め規定された値で報告されてもよい。
【0041】
図5は、例示的な実施形態による、周波数間およびRAT間構成のための測定オブジェクトグループ500を示す。
【0042】
いくつかの実施形態では、例えば、測定オブジェクトは、測定オブジェクトグループ550に関連付けられてよい。これにより、測定オブジェクト、例えば、測定グループ224および264にわたる測定オブジェクトグループ552にわたる有効領域および測定グループの作成が可能になる。いくつかの実施形態では、例えば、これは、MLモデルがキャリア周波数およびRAT間、例えば、LTEとNRとの間でハンドオーバーを実行することを可能にすることによって、有効領域および測定グループに対する周波数間および/またはRAT間の構成を可能にしてもよい。
【0043】
例示的な実施形態では、UEが測定オブジェクトの有効領域に規定されているセルに接続され、測定オブジェクトが測定オブジェクトグループの一部である場合、測定オブジェクトグループに規定されている各測定オブジェクトのセル固有の測定(測定グループ)が実行され、報告される。例えば、測定ID=1の場合、UEは、MeasObject1の有効領域内にあるセル1に接続されている可能性がある。MeasObject2も測定オブジェクトグループ1の一部であるため、UEはセル1から6を測定し、有効領域はセル[1,2,5,6]を含む可能性がある。Measurement ID=2の場合、MeasObject1は測定オブジェクトグループに含まれず、UEがセル3に接続している場合、UEは上記のようにセル1~6を測定することができる。
【0044】
図6は、例示的な実施形態による、機械学習(ML)モデルベースの無線リソース管理のためのメカニズムを示すフローチャート600である。
【0045】
ブロック610において、ネットワークノード(例えば、gNB)は、1つまたは複数のユーザ機器のための機械学習モデルの有効領域および測定グループを規定してもよい。いくつかの実施形態では、たとえば、図2を参照して先に説明したように、ネットワークノードは、MLモデル(220、240、および260)に対して有効領域(222、242、および262)および測定グループ(224、244、および264)をそれぞれ規定してもよい。有効領域222、242、262は、それぞれ、MLモデル220、240、260のセル1、2、セル3、4、および、セル5、6を含んでもよい。測定グループ224、244、および264は、MLモデル220、240、および260について、それぞれ、セル1、2、3、および4、セル1、2、3、4、5、および6、ならびに、セル3、4、5、および6を含んでもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、例えば、MLモデル(220、240、および260)は、1つのUEのためのものであってよい。いくつかの実施形態では、例えば、MLモデル(220、240、および260)は、複数(例えば、グループ、セットなど)のUEのためのものであってもよい。
【0047】
ブロック620において、ネットワークノードは、少なくとも1つの機械学習モデルの測定グループおよび有効領域をユーザ機器に送信してもよい。例示的な実施形態では、ネットワークノードは、MLモデル220の有効領域222および測定グループ224をUEに送信してもよい。別の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、MLモデル240の有効領域242および測定グループ244をUEに送信してもよい。別の追加の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、MLモデル260の有効領域262および測定グループ264をUEに送信してもよい。
【0048】
さらに、いくつかの実施形態では、例えば、ネットワークノードは、少なくとも1つのMLモデルの有効領域および測定グループを複数のUEに送信してもよい。
【0049】
任意選択的に、ブロック630において、ネットワークノードは、UEから測定値を受信してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、ネットワークノードは、少なくとも、例えば、MLモデルに関連付けられた測定グループに基づいてUE(例えば、1つまたは複数のUE)において実行される測定値をUEから受信してもよい。例示的な実施形態では、ネットワークノードは、MLモデル220の測定グループ224について、セル1、2、3、および4についてUEで実行される測定値を受信してもよい。追加の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、MLモデル240の測定グループ244のためのセル1、2、3、4、5、および6に対してUEで実行される測定値を受信してもよい。別の追加の例示的な実施形態において、ネットワークノードは、MLモデル260の測定グループ264について、セル3、4、5、および6に対してUEで実行される測定値を受信してもよい。
【0050】
任意選択的に、ブロック640において、ネットワークノードは、少なくとも受信した測定値に基づいて少なくとも1つのMLモデルを訓練してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、測定グループ224からの測定値、例えば、セル1、2、3、および4についてUEによって実行された測定に基づいて、少なくともMLモデル220を訓練してもよい。追加の例示的な実施形態では、ネットワークノードは、測定グループ244からの測定値、例えば、セル1、2、3、4、5、および6についてUEによって実行された測定に基づいて、少なくともMLモデル240を訓練してもよい。別の追加の例示的な実施形態において、ネットワークノードは、測定グループ264からの測定値、例えば、セル3、4、5、および6についてUEによって実行された測定に基づいて、少なくともMLモデル260を訓練してもよい。
【0051】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、例えば、ネットワークノードは、少なくとも訓練済みモデルに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理(RRM)動作を実行することができる。例示的な実施形態において、ネットワークノードは、MLモデル220を用いてセル1とセル2との間でUEのハンドオーバーを実行することができる。言い換えれば、有効領域内のハンドオーバーは、測定構成を再構成することなく実行することができる。追加の例示的な実施形態において、ネットワークノードは、MLモデル220を使用して、セル1からセル3へのUEのハンドオーバーを実行することができ、ハンドオーバーの後、測定構成は、MLモデル240を使用するように再構成されてもよい。別の追加の例示的な実施形態において、ネットワークノードは、MLモデル240を使用して、セル3からセル5へのUEのハンドオーバーを実行してもよい。
【0052】
このように、ネットワークノードは、関連する測定値に基づいて訓練済みMLモデルを、UEでRRM動作を効率的に実行するために使用してもよい。
【0053】
本明細書では、追加の例示的な実施形態について説明する。
【0054】
図7は、追加の例示的な実施形態による、機械学習ベースの無線リソース管理のための別のメカニズムを示すフローチャート700である。
【0055】
ブロック710において、ユーザ機器は、ネットワークノードから少なくとも1つの機械学習モデルの有効領域および測定グループを受信してもよい。いくつかの実施形態では、たとえば、UEは、ネットワークノード(たとえば、gNB)からMLモデル220の有効領域222および測定グループ224を受信してもよい。図2および図6を参照して前述したように、有効領域222はセル1および2を含んでもよく、測定グループ224はセル1、2、3、および4を含んでもよい。追加の例示的な実施形態において、UEは、ネットワークノードからMLモデル240の有効領域242および測定グループ244を受信してもよい。図2および図6を参照して前述したように、有効領域242はセル3および4を含んでもよく、測定グループ244はセル1、2、3、4、5、および6を含んでもよい。別の追加の例示的な実施形態では、UEは、ネットワークノードからMLモデル260の有効領域262および測定グループ264を受信してもよい。図2および図6を参照して前述したように、有効領域262は、セル5および6を含んでもよく、測定グループ264は、セル3、4、5、および6を含んでもよい。
【0056】
いくつかの実施形態では、UEは、複数のMLモデル、例えば、MLモデル220、240、260などの有効領域および測定グループを受信することができる。例えば、UEは、MLモデル220、240、および260の有効領域(例えば、222、242、および262)および測定グループ(例えば、224、244、および264)をそれぞれ受信してもよい。
【0057】
ブロック720において、UEは、少なくとも測定グループに基づく測定を実行してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、UEは、ネットワークノードから受信した少なくともMLモデルの測定グループに少なくとも基づいて測定を実行(例えば、収集)してもよい。いくつかの実施形態において、例えば、UEは、少なくとも測定グループ224に基づいて、セル1、2、3、および4について測定を実行してもよい。追加の例示的な実施形態では、UEは、少なくとも測定グループ244に基づいてセル1、2、3、4、5、および6に対する測定を実行してもよい。別の追加の例示的な実施形態では、UEは、少なくとも測定グループ264に基づいて、セル3、4、5、および6に対する測定を実行してもよい。
【0058】
任意選択的に、ブロック730において、UEは、測定値をネットワークノードに送信してもよい。いくつかの実施形態では、UEは、測定グループ(例えば、測定グループ224、244、および/または264)に基づいて、UEで実行される測定値をネットワークノードに送信してもよい。
【0059】
任意選択的に、いくつかの実施形態では、UEは、ネットワークノードから少なくとも1つの機械学習モデルを受信してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、UEは、UEによって送信された、対応する測定値(例えば、少なくとも測定グループ224に基づいてUEによって実行された測定値)に少なくとも基づいて訓練される訓練済みMLモデル230を受信してもよい。訓練済みMLモデル230は、MLモデル220を訓練することによって得ることができることに留意されたい。同様に、訓練済みMLモデル250は、MLモデル240を訓練することによって得ることができ、訓練済みMLモデル270は、MLモデル260を訓練することによって得ることができる。すなわち、上述のように、MLモデルは、少なくともUEから受信した測定値に基づいて、ネットワークノードにおいて訓練されてもよく、UEが、UEにおいてRRM動作を実行するための推論のために訓練済みMLモデルへの入力として、UEにおいて測定値を使用できるように、訓練済みMLモデルがUEに送信されてもよい。いくつかの実施形態では、UEは、MLモデル220、240、および、260を受信し、UEにおいて、それらを訓練してもよい。いくつかの実施形態では、UEは、ネットワークノードから訓練済みMLモデル230、250、および、270を受信し、UEにおいてそれらを訓練(再訓練)してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態において、UEは、測定値、MLモデル、または訓練済みMLモデルのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行することができる。いくつかの実施形態において、例えば、UEは、少なくとも訓練済みMLモデル、例えば、230、250、および/または270に基づいて、1つまたは複数のRRM動作(例えば、ハンドオーバーなど)を実行してもよい。
【0061】
したがって、UEは、UEでRRM動作を効率的に実行するために、訓練済みMLモデルを使用することができる。
【0062】
いくつかの実施形態において、上述した実施形態の利点は、以下を含み得る。i)ネットワークの異なる部分におけるセル固有の測定グループ構成は、より低い複雑性および局所的に固有のデータラベリングを有するMLベースのローカルRRMアーキテクチャを可能にする。ii)UE軌道が優位でないセルから十分な測定値を収集する場合(例えば、N個の最良セルだけでなく、特定のセルを報告する場合)、MLモデル領域間のモビリティがシームレスでML関連の異常性を回避する(例えば、データクリーニングを必要としない)。iii)モビリティイベントのための潜在的ターゲットセル候補を全て表す測定値を構成することにより、ローカルエリアごとにML最適化モビリティイベントを可能にし、したがって、モビリティ手順を最適化しようとする無線ネットワークにおけるモビリティトリガイベントのトレードオフベースの最適化が必要ない場合がある。iv)特定のセルへの測定を構成するための小さなオーバーヘッドでモビリティロバストネスを向上させる。v)近隣セル監視を構成するための新しい方法を提供し、ローカルスケールでUEごとにMLベースのカスタマイズされた手順を可能にし、MLベースのモビリティの複雑さと計算オーバーヘッドを最小にする。vi)条件付きハンドオーバー、低アクティビティ状態(非アクティブ/アイドル)の情報を適用した場合のセル再選択、またはサービスを提供していないセルの再確立の候補となり得るセルについて、より良い理解を提供する。vii)UEモビリティプロファイルに従って、ML領域を構成/構成解除し、例えば、固定UEと低速/高速UEを区別し、いくつかのMLベースのRRM機能(ハンドオーバー、複製など)のための測定構成を規定できるようにする。
【0063】
追加の例示的な実施形態が本明細書に記載されている。
【0064】
実施例1
ネットワークノードが、1つ以上のユーザ機器のための少なくとも機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを規定し、ネットワークノードが、少なくとも1つのMLモデルの有効領域および測定グループをユーザ機器に送信する、ことを含む、通信方法。
【0065】
実施例2
ネットワークノードが、UEから測定値を受信することであって、少なくとも測定グループに基づいて1つ以上のユーザ機器で実行される測定値を受信することをさらに含む、実施例1に記載の方法。
【0066】
実施例3
少なくとも受信した測定値に基づいて、少なくとも1つのMLモデルを訓練することをさらに含む、実施例1または2に記載の方法。
【0067】
実施例4
少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みMLモデルをユーザ機器に送信することをさらに含む、実施例1乃至3のいずれかに記載の方法。
【0068】
実施例5
ネットワークノードが、少なくとも受信した測定値、MLモデル、または、訓練済みMLモデルに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行することをさらに含む、実施例1乃至4のいずれかに記載の方法。
【0069】
実施例6
有効領域および/または測定グループは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または、複数のセルグループIDを含む、実施例1乃至5のいずれかに記載の方法。
【0070】
実施例7
有効領域および測定グループは、無線リソース制御信号送信を介して送信される、実施例1乃至6のいずれかに記載の方法。
【0071】
実施例8
有効領域および測定グループは、測定オブジェクトとして規定される、実施例1乃至7のいずれかに記載の方法。
【0072】
実施例9
複数の測定オブジェクトが、測定オブジェクトグループに関連付けられる、実施例1乃至8のいずれかに記載の方法。
【0073】
実施例10
有効領域および測定グループは、測定IDとして関連付けられる、実施例1乃至9のいずれかに記載の方法。
【0074】
実施例11
ユーザ機器が、ネットワークノードから、少なくとも1つの機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを受信し、ユーザ機器が、少なくとも測定グループに基づいて、測定を実行する、ことを含む、通信方法。
【0075】
実施例12
ユーザ機器が、測定値をネットワークノードに送信することをさらに含む、実施例11に記載の方法。
【0076】
実施例13
ユーザ機器が、少なくとも1つのMLモデルを受信することをさらに含む、実施例11または12に記載の方法。
【0077】
実施例14
受信した少なくとも1つのMLモデルは、少なくともネットワークノードに送信された測定値に基づいて、ネットワークノードで訓練される、実施例11乃至13のいずれかに記載の方法。
【0078】
実施例15
ユーザ機器が、少なくとも測定値に基づいて、少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みMLモデルを訓練することをさらに含む、実施例13または14に記載の方法。
【0079】
実施例16
ユーザ機器が、測定値、MLモデル、または訓練済みMLモデルのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行することをさらに含む、実施例11乃至15のいずれかに記載の方法。
【0080】
実施例17
有効領域および測定グループは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または、複数のセルグループIDを含む、実施例11乃至16のいずれかに記載の方法。
【0081】
実施例18
有効領域および測定グループは、無線リソース制御信号送信を介して受信される、実施例11乃至17のいずれかに記載の方法。
【0082】
実施例19
有効領域および測定グループは、測定オブジェクト情報要素を介して受信される、実施例11乃至18のいずれかに記載の方法。
【0083】
実施例20
複数の測定オブジェクトは、測定オブジェクトグループとして受信される、実施例11乃至19のいずれかに記載の方法。
【0084】
実施例21
有効領域および測定グループは、測定IDとして規定される、実施例11乃至20のいずれかに記載の方法。
【0085】
実施例22
ネットワークノードはgNBである、実施例1乃至21のいずれかに記載の方法。
【0086】
実施例23
実施例1乃至22のいずれかに記載の方法を実行するための手段を含む装置。
【0087】
実施例24
少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合、実施例1乃至22のいずれかの方法をコンピューティングシステムに実行させるように構成され、格納された命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【0088】
実施例25
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に少なくとも実施例1乃至22のいずれかの方法を実行させるように構成される、装置。
【0089】
実施例25
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ネットワークノードによって、1つまたは複数のユーザ機器のための少なくとも機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを規定することと、ネットワークノードによって、ユーザ機器に少なくとも1つのMLモデルの有効領域および測定グループを送信することと、を実行させるように構成されている、装置。
【0090】
実施例26
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ネットワークノードによって、UEから測定値を受信させるようにさらに構成され、測定グループは、少なくとも測定グループに基づいて、1つまたは複数のユーザ機器において実行される、実施例25に記載の装置。
【0091】
実施例27
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも受信した測定値に基づいて、少なくとも1つのMLモデルを訓練することをさらに行わせるように構成されている、実施例25または26に記載の装置。
【0092】
実施例28
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みMLモデルをユーザ機器に送信させるようにさらに構成される、実施例25乃至27のいずれかに記載の装置。
【0093】
実施例29
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ネットワークノードによって、少なくとも受信した測定値、MLモデル、または訓練済みMLモデルに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行させるようにさらに構成される、実施例25乃至28のいずれかに記載の装置。
【0094】
実施例30
有効領域および/または測定グループは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または、複数のセルグループIDを含む、実施例25乃至29のいずれかに記載の装置。
【0095】
実施例31
有効領域および測定グループは、無線リソース制御信号送信を介して送信される、実施例25乃至30のいずれかに記載の装置。
【0096】
実施例32
有効領域および測定グループは、測定オブジェクトとして規定される、実施例25乃至31のいずれかに記載の装置。
【0097】
実施例33
複数の測定オブジェクトが、測定オブジェクトグループと関連付けられている、実施例25乃至32のいずれかに記載の装置。
【0098】
実施例34
有効領域および測定グループは、測定IDとして関連付けられる、実施例25乃至33のいずれかに記載の装置。
【0099】
実施例35
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ユーザ機器によって、ネットワークノードから少なくとも1つの機械学習(ML)モデルの有効領域および測定グループを受信することと、ユーザ機器によって、少なくとも測定グループに基づいて、測定を実行することと、を行わせるように構成されている装置。
【0100】
実施例36
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ユーザ機器によって、測定値をネットワークノードに送信させるようにさらに構成されている、実施例35に記載の装置。
【0101】
実施例37
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ユーザ機器によって、少なくとも1つのMLモデルを受信させるようにさらに構成される、実施例35または36に記載の装置。
【0102】
実施例38
受信した少なくとも1つのMLモデルは、少なくともネットワークノードに送信された測定値に基づいて、ネットワークノードで訓練される、実施例35乃至37のいずれかに記載の装置。
【0103】
実施例39
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、少なくとも測定値に基づいて、少なくとも1つのMLモデルまたは訓練済みMLモデルを訓練させることをさらに行うように構成されている、実施例35乃至38のいずれかに記載の装置。
【0104】
実施例40
少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に、ユーザ機器によって、測定値、MLモデル、または訓練済みMLモデルのうちの少なくとも1つに基づいて、1つまたは複数の無線リソース管理動作を実行させるようにさらに構成される、実施例35乃至39のいずれかに記載の装置。
【0105】
実施例41
有効領域および測定グループは、セル、セルのリスト、1つのセルグループID、または、複数のセルグループIDを含む、実施例35乃至40のいずれかに記載の装置。
【0106】
実施例42
有効領域および測定グループは、無線リソース制御信号送信を介して受信される、実施例35乃至41のいずれかに記載の装置。
【0107】
実施例43
有効領域および測定グループは、測定オブジェクト情報要素を介して受信される、実施例35乃至42のいずれかに記載の装置。
【0108】
実施例44
複数の測定オブジェクトが、測定オブジェクトグループとして受信される、実施例35乃至43のいずれかに記載の装置。
【0109】
実施例45
有効領域および測定グループは、測定IDとして規定される、実施例35乃至44のいずれかに記載の装置。
【0110】
実施例46
ネットワークノードは、gNBである、実施例35乃至44のいずれかに記載の装置。
【0111】
図8は、例示的な実施形態による無線局(例えば、ユーザ機器(UE)/ユーザ装置またはAP/gNB/MgNB/SgNB)800のブロック図である。無線局800は、例えば、1つ以上のRF(無線周波数)または無線トランシーバ802A、802Bを含み得、各無線トランシーバは、信号を送信する送信機と信号を受信する受信機とを含む。無線局はまた、命令またはソフトウェアを実行し、信号の送信および受信を制御するプロセッサまたは制御ユニット/エンティティ(コントローラ)804/806と、データおよび/または命令を格納するメモリ808と、を含む。
【0112】
プロセッサ804は、また、決定または判断を行い、送信のためにフレーム、パケットまたはメッセージを生成し、さらなる処理のために受信したフレームまたはメッセージを復号し、および、本明細書に記載される他のタスクまたは機能を行うことができる。例えば、ベースバンドプロセッサであってよいプロセッサ804は、無線トランシーバ802(802Aまたは802B)を介して送信するためのメッセージ、パケット、フレームまたは他の信号を生成してもよい。プロセッサ804は、無線ネットワークを介した信号またはメッセージの送信を制御してもよく、無線ネットワークを介した(例えば、無線トランシーバ802によってダウンコンバートされた後の)信号またはメッセージ等の受信を制御してもよい。プロセッサ804は、プログラム可能であってよく、メモリまたは他のコンピュータ媒体に格納されたソフトウェアまたは他の命令を実行して、上述の様々なタスクおよび機能、例えば、上述のタスクまたは方法のうちの1つまたは複数を実行することが可能である。プロセッサ804は、例えば、ハードウェア、プログラマブルロジック、ソフトウェアまたはファームウェアを実行するプログラマブルプロセッサ、および/またはこれらの任意の組合せであってもよい(または、これらを含んでもよい)。他の用語を使用すると、プロセッサ804およびトランシーバ802は共に、例えば、無線送受信機システムとして考えられてもよい。
【0113】
さらに、図8を参照すると、コントローラ(またはプロセッサ)806(804)は、ソフトウェアおよび命令を実行してもよく、無線局800のための全体的な制御を提供してもよく、入力/出力デバイス(例えば、ディスプレイ、キーパッド)の制御など、図8に示されていない他のシステムのための制御を提供してもよく、および/または、例えば、メールプログラム、オーディオ/ビデオアプリケーション、ワードプロセッサ、VoIPアプリケーション、または他のアプリケーションもしくはソフトウェアなどの、無線局800上に提供されることがある1つまたは複数のアプリケーションのためのソフトウェアを実行してもよい。さらに、コントローラまたはプロセッサによって実行されると、プロセッサ804、または、他のコントローラ、またはプロセッサが、上述の機能またはタスクのうちの1つ以上を実行することができる、記憶された命令を含む記憶媒体が提供されてよい。
【0114】
別の例示的な実施形態によれば、RFまたは無線トランシーバ802A/802Bは、信号またはデータを受信し、および/または信号またはデータを送信または伝送することができる。プロセッサ804(および場合によってはトランシーバ802A/802B)は、RFまたは無線トランシーバ802Aまたは802Bを制御して、信号またはデータを受信、送信、放送、または伝送してもよい。
【0115】
しかしながら、態様は、例として与えられるシステムに限定されず、当業者は、他の通信システムに解決策を適用することができる。好適な通信システムの他の例として、5Gコンセプトが挙げられる。5Gにおけるネットワークアーキテクチャは、LTEアドバンストのネットワークアーキテクチャとかなり類似していると想定される。5Gは、複数入力-複数出力(MIMO)アンテナ、LTEよりも多くの基地局またはノード(いわゆるスモールセルコンセプト)、小規模なステーションと連携して動作するマクロサイトを含み、おそらく、より良いカバレッジおよび強化されたデータレートのために様々な無線技術も採用する可能性が高い。
【0116】
将来のネットワークは、おそらくネットワーク機能仮想化(NFV)を利用することになると理解されるべきである。これは、ネットワークノード機能を「ビルディングブロック」またはエンティティに仮想化し、サービスを提供するために動作可能に接続またはリンクすることを提案するネットワークアーキテクチャ概念である。仮想化ネットワーク機能(VNF)は、カスタマイズされたハードウェアではなく、標準または一般的なサーバを使用してコンピュータプログラムコードを実行する1つまたは複数の仮想マシンで構成される場合がある。また、クラウドコンピューティングやデータストレージを利用することもできる。無線通信では、これは、ノード操作が、少なくとも部分的に、遠隔無線ヘッドに動作可能に結合されたサーバ、ホストまたはノードにおいて実行される可能性があることを意味する場合がある。また、ノード操作が複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散されてもよい。また、コアネットワーク操作と基地局操作との間の労力の配分は、LTEの場合と異なるか、あるいは存在しないこともあり得ることを理解されたい。
【0117】
本明細書に記載された様々な技術の実施形態は、デジタル電子回路、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装されてもよい。実施形態は、コンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置、例えば、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のコンピュータによって実行するため、またはその動作を制御するために、情報キャリア、例えば、機械可読記憶装置内または伝播信号内に有形に具現化されたコンピュータプログラムとして実装されてもよい。また、実施形態は、非一時的な媒体であってもよいコンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体上で提供されてもよい。様々な技術の実施形態は、一時的な信号または媒体、および/またはインターネットまたは他のネットワーク(有線ネットワークおよび/または無線ネットワークのいずれか)を介してダウンロード可能なプログラムおよび/またはソフトウェアの実施形態を介して提供される実施形態も含むことができる。さらに、実施形態は、マシンタイプ通信(MTC)を介して提供されてもよく、また、モノのインターネット(IoT)を介して提供されてもよい。
【0118】
コンピュータプログラムは、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、または何らかの中間形式であってもよく、ある種のキャリア、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に格納されてもよく、この媒体は、プログラムを担持できる任意のエンティティまたはデバイスであってもよい。そのようなキャリアには、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電および/または電気キャリア信号、電気通信信号、およびソフトウェア配布パッケージが含まれる。必要な処理能力に応じて、コンピュータプログラムは、単一の電子デジタルコンピュータで実行されてもよいし、複数のコンピュータに分散して実行されてもよい。
【0119】
さらに、本明細書に記載される様々な技術の実施形態は、サイバーフィジカルシステム(CPS)(物理エンティティを制御する協働計算要素のシステム)を使用してもよい。CPSは、様々な場所にある物理オブジェクトに埋め込まれた相互接続された大量のICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサマイクロコントローラ、・・・)の実装と活用を可能にし得る。モバイルサイバーフィジカルシステムは、当該物理システムが固有のモビリティを有するものであり、サイバーフィジカルシステムの下位分類に属するものである。モバイルフィジカルシステムの例としては、移動ロボットや人間や動物によって運ばれる電子機器などがある。スマートフォンの普及により、モバイルサイバーフィジカルシステムの領域への関心が高まっている。したがって、本明細書で説明する技術の様々な実施形態は、これらの技術のうちの1つまたは複数を介して提供されてもよい。
【0120】
上述のコンピュータプログラムなどのコンピュータプログラムは、コンパイル言語またはインタープリタ言語を含む任意の形式のプログラミング言語で記述することができ、スタンドアロンプログラムとして、またはコンピュータ環境での使用に適したモジュール、コンポーネント、サブルーチン、その他のユニットまたはその一部として、任意の形式で展開することができる。コンピュータプログラムは、1台のコンピュータで実行されるか、1つのサイトの複数のコンピュータで実行されるか、複数のサイトに分散して通信ネットワークによって相互接続されるように展開することが可能である。
【0121】
方法ステップは、コンピュータプログラムまたはコンピュータプログラム部分を実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサによって実行され、入力データに対して動作し、出力を生成することによって機能を実行することができる。方法ステップは、また、専用論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実行されてもよく、装置は、そのようなものとして実装することができる。
【0122】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサには、例として、汎用および専用マイクロプロセッサ、および任意の種類のデジタルコンピュータ、チップまたはチップセットの任意の1つまたは複数のプロセッサが含まれる。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ、または、その両方から命令およびデータを受信する。コンピュータの要素は、命令を実行するための少なくとも1つのプロセッサと、命令およびデータを格納するための1つまたは複数のメモリデバイスを含むことができる。一般に、コンピュータは、データを格納するための1つ以上の大容量記憶装置、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または、光ディスクから、データを受信するか、または、その両方にデータを転送するように動作可能に結合される、または含むこともできる。コンピュータプログラム命令およびデータを具現化するのに適した情報担体は、例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、ならびに、フラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内蔵ハードディスクまたはリムーバルディスク、光磁気ディスク、ならびに、CD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む不揮発性メモリの全ての形態を含む。プロセッサおよびメモリは、特殊用途向け論理回路によって補完されるか、または、特定用途向け論理回路に組み込まれてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8