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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】機能式椅子
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/46 20060101AFI20240529BHJP
【FI】
A47C7/46
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022168953
(22)【出願日】2022-10-21
(62)【分割の表示】P 2021016916の分割
【原出願日】2021-02-04
(65)【公開番号】P2022191458
(43)【公開日】2022-12-27
【審査請求日】2022-10-21
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-15
(31)【優先権主張番号】10-2020-0014365
(32)【優先日】2020-02-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審理対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521178437
【氏名又は名称】株式会社 DCT
(74)【代理人】
【識別番号】100166899
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 慶太
(72)【発明者】
【氏名】ハ・ジョンヨン
(72)【発明者】
【氏名】コ・キジュ
【合議体】
【審判長】中村 則夫
【審判官】藤井 昇
【審判官】久島 弘太郎
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録実用新案第20-0390555(KR,Y1)
【文献】特表2012-515629(JP,A)
【文献】特開2002-10854(JP,A)
【文献】実開平6-75249(JP,U)
【文献】登録実用新案第3094118(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 3/16
A47C 7/40 - 7/48
A61H 39/04
A61F 5/00 - 5/41
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
座椅子において、ユーザが前記座椅子に着座したとき、尻と太もも部位を収容する第1板部と、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、腰と背中部を収容する第2板部と、前記第1板部及び前記第2板部を連結する連結部と、を含み、
前記第1板部は、前方が上部側に持ち上げられた形状を有し、取り外し可能な座布団が備えられ、
前記第2板部は、
前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、腰部に密着する指圧部が形成され、前記連結部よりも前方に張り出していて、
前記連結部から上方に向けて前方へ湾曲し、高さ方向の中間部が最も前方へ張り出すように湾曲し、上部が後方斜めに湾曲し、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、前記ユーザの荷重によって前記第1板部の前方は下方に下がるとともに、該第2板部が前方に押し出されて、最も前方へ張り出すように湾曲している部分が腰部に、後方斜めになっている部分が背中部に密着する形態を有し、該第2板部によりユーザの腰部と背中部が密着支持され、
前記指圧部は、
前記第2板部の中央位置の一領域に配されて、その下端が前記連結部に連結されて上方に延在し、その上端及び側端が前記第2板部と離隔されており、前記腰部を加圧支持する機能を提供し、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、前記ユーザの荷重によって前記第1板部の前方は下方に下がり、弾性力を有しながらユーザの腰部に合わせるように変形され、前記腰部に対する指圧の効果をより強化するための複数の突出部を含み、
前記指圧部を基準にして前記第2板部が左側と右側に分離され、前記第2板部が前記ユーザの背中部を支持するようになっていて、前記ユーザが前記座椅子に着座して後面へ体を寄せた場合、前記ユーザの荷重によって前記第1板部の前方は下方に下がり、前記指圧部は、前記第2板部の他の部分よりも強い復原力で前記腰部に指圧の効果を提供することを特徴とする、座椅子。
【請求項2】
前記ユーザが前記座椅子に着座して前記第2板部に背中部を寄せるとき、前記第2板部と前記指圧部は弾性力をもって変形され、前記第2板部と前記指圧部は互いに異なる復原力を有することを特徴とする、請求項1に記載の座椅子。
【請求項3】
前記第2板部及び前記連結部は、フレキシブルな材質を有することを特徴とする、請求項1に記載の座椅子。
【請求項4】
前記指圧部は、前記第2板部と弾性度が異なることを特徴とする、請求項1に記載の座椅子。
【請求項5】
前記指圧部は、前記ユーザの腰部の形状に対応する形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の座椅子。
【請求項6】
前記座椅子が床面と接する前記第1板部の一面には、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、前記座椅子が後に倒れることを防止するための支持部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の座椅子。
【請求項7】
前記支持部は、前記第1板部の左右方向に直交する中心線に対し左右側に対称の位置にそれぞれ形成され、床面と接する前記第1板部の一面に突出して形成されていて、側面から見て該第1板部の下端よりも上方かつ後方に配されていることを特徴とする、請求項6に記載の座椅子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
次の説明は機能性椅子に関し、より詳しくは、指圧部を備える機能性椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
椅子の基本的な機能は、休憩及び作業時に着席者の上体を支える機能を行うことである。椅子は、一般に、尻と腰椎を支持する組立物で構成されており、ばね、クッション又はばねに置かれているパッドなどを含んでいる。椅子を使用する場合、着席者は、一般に2つの特徴的な姿勢を取るが、これは後方に体を寄せて休憩する姿勢と、前方に体をかがめて作業を行う姿勢を含む。椅子は、着席者が取るこれらの2つの特定な姿勢に対して適切に変形し、着席者の体を支持しなければならない。休憩時において、ユーザの上体を楽で良い姿勢に保持してくれる椅子は多く紹介されてきた。椅子には背もたれが備えられているが、このような背もたれの調整ができない構造が大部分であるため、着席者が長時間椅子に座っている場合に疲れやすくなり、腰椎の神経押さえ現象や脊椎変形などを起こしかねない問題があった。従って、このような問題を解決するための機能性椅子に対する研究が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ユーザが機能性椅子に座る場合、背中部を効率よく支持しながらユーザの腰椎に対する指圧の効果を最大化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態に係る機能性椅子は、ユーザが前記座椅子に着座したとき、尻と太もも部位を収容する第1板部と、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、腰と背中部を収容する第2板部と、前記第1板部及び前記第2板部を連結する連結部とを含み、前記第2板部には、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、腰部に密着する指圧部が形成されることができる。
【0005】
前記指圧部の下端は、前記連結部と連結され、前記指圧部の上端及び側端は、前記第2板部と離隔され、前記指圧部は、前記第2板部の中央位置の一領域に形成され、前記腰部を加圧支持する機能を提供することができる。
【0006】
前記ユーザが前記座椅子に着座して前記第2板部に背中部を寄せるとき、前記第2板部と前記指圧部は弾性力をもって変形され、前記第2板部と前記指圧部は互いに異なる復原力を有することができる。
【0007】
前記指圧部は、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、弾性力を有しながらユーザの腰部に合わせるように変形され、前記腰部に対する指圧の効果をより強化するための複数の突出部を含むことができる。
【0008】
前記第1板部は、前方が上部側に持ち上げられた形状を有し、前記第2板部及び前記連結部は、フレキシブルな材質を有することができる。
【0009】
前記ユーザが前記座椅子に着座して後面に体を寄せる場合、前記ユーザの荷重によって前記第1板部の前方は下方に下がり、前記指圧部は、前記第2板部の他の部分よりも強い復原力で前記腰部に指圧の効果を提供することができる。
【0010】
前記座椅子が床面と接する前記第1板部の一面には、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、前記座椅子が後に倒れることを防止するための支持部が形成されたものであり得る。また、前記支持部は、前記第1板部の左右方向に直交する中心線に対し左右側に対称の位置にそれぞれ形成され、床面と接する前記第1板部の一面に突出して形成されていて、側面から見て該第1板部の下端よりも上方かつ後方に配されていることをていることを特徴とする。
【0011】
また、一実施形態に係る機能性椅子は、座椅子において、ユーザが前記座椅子に着座したとき、尻と太もも部位を収容する第1板部と、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、腰と背中部を収容する第2板部と、前記第1板部及び前記第2板部を連結する連結部とを含み、前記第1板部は、前方が上部側に持ち上げられた形状を有し、取り外し可能な座布団が備えられ、前記第2板部は、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、腰部に密着する指圧部が形成され、前記連結部よりも前方に張り出していて、前記連結部から上方に向けて前方へ湾曲し、高さ方向の中間部が最も前方へ張り出すように湾曲し、上部が後方斜めに湾曲し、前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、前記ユーザの荷重によって前記第1板部の前方は下方に下がるとともに、該第2板部が前方に押し出されて、最も前方へ張り出すように湾曲している部分が腰部に、後方斜めになっている部分が背中部に密着する形態を有し、該第2板部によりユーザの腰部と背中部が密着支持され、前記指圧部は、前記第2板部の中央位置の一領域に配されて、その下端が前記連結部に連結されて上方に延在し、その上端及び側端が前記第2板部と離隔されており、前記腰部を加圧支持する機能を提供し前記ユーザが前記座椅子に着座したとき、前記ユーザの荷重によって前記第1板部の前方は下方に下がり、弾性力を有しながらユーザの腰部に合わせるように変形され、前記腰部に対する指圧の効果をより強化するための複数の突出部を含み、前記指圧部を基準にして前記第2板部が左側と右側に分離され、前記第2板部が前記ユーザの背中部を支持するようになっていて前記ユーザが前記座椅子に着座して後面へ体を寄せた場合、前記ユーザの荷重によって前記第1板部の前方は下方に下がり、前記指圧部は、前記第2板部の他の部分よりも強い復原力で前記腰部に指圧の効果を提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
一実施形態によれば、ユーザが機能性椅子に座る場合、背中部を効率よく支持しながらユーザの腰椎に対する指圧の効果を最大化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施形態に係る機能性椅子の全体的な形状を示す図である。
図2】一実施形態に係る機能性椅子の正面部分を示す図である。
図3】一実施形態に係る機能性椅子の背面部分を示す図である。
図4】一実施形態に係る機能性椅子の側面部分を示す図である。
図5】一実施形態に係る機能性椅子の平面部分を示す図である。
図6】一実施形態に係る機能性椅子の底面部分を示す図である。
図7】一実施形態に係るユーザが機能性椅子に着座した場合を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
下記で説明する実施形態は様々な変更が加えられ得る。特許出願の範囲はこのような実施形態によって制限も限定もされない。各図面に提示した同じ参照符号は同じ部材を示す。本明細書で開示する特定の構造的又は機能的な説明は単に実施形態を説明するための目的として例示したものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本発明は本明細書で説明した実施形態に限定されるものではない。
【0015】
本明細書で用いる用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであって、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0016】
異なる定義がされない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0017】
また、図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。実施形態の説明において関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0018】
図1は、一実施形態に係る機能性椅子100の全体的な形状を示す図である。図2は、一実施形態に係る機能性椅子100の正面部分を示す。図3は、機能性椅子100の背面部分を示す。図4は、一実施形態に係る機能性椅子100の側面部分を示す。図5は、機能性椅子100の平面部分を示す。図6は、一実施形態に係る機能性椅子100の底面部分を示す。
【0019】
図面を参照すると、機能性椅子100として、具体的に、指圧部140を備える機能性椅子が示されている。機能性椅子100は、第1板部110、第2板部130及び第1板部110と第2板部130を連結する連結部120を含む。第1板部110は、ユーザが機能性椅子100に着座したとき、尻と太もも部位を収容し、第2板部130は、ユーザが機能性椅子100に着座したとき、腰と背中部を収容する。第1板部110、第2板部130、及び連結部120は一体に形成されてもよい。実施形態により、第1板部110、第2板部130、及び連結部120は1つの同じ材質で形成されたり、又は、複数の異なる材質で形成されてもよい。本明細書において、機能性椅子100は座椅子として称されてもよい。
【0020】
第1板部110は、ユーザの太もも部位と尻部を載置又は配列する座板であって、前方が上部に少し持ち上げられた形状を有してもよい。実施形態により、第1板部110には取り外し可能な板形の座布団115が備えられる。例えば、第1板部110と座布団115は、ベルクロ部を介して取り外し可能である。ユーザは、特定の必要に応じて座布団115を取り換えてもよい。例えば、ユーザは、座布団115を洗濯したり、他の座布団を使用するために第1板部110にある座布団115を取り換えてもよい。そのため、ユーザは、機能性椅子100の座布団115を洗濯することができ、夏には涼しい素材の座布団を用いたり、冬には発熱素材の座布団を用いることができる。
【0021】
第2板部130は、連結部120の後方に延長形成されて、ユーザの腰部と背中部を支持する背板である。第2板部130は、腰と背中部とを密着するための適切な湾曲を有することができ、連結部120を介して第1板部110と連結されてもよい。第2板部130は、例えば、長手方向に前方に湾曲するよう形成されてもよい。
【0022】
連結部120は、ユーザが機能性椅子100に着席するとき、ユーザの尻部分が位置する箇所であって、図示するように湾曲に形成されてもよい。連結部120と第2板部130は、弾性力を提供するフレキシブルな材質を含んでもよい。実施形態により、連結部120及び第2板部130だけでなく、第1板部110もフレキシブルな材質を有してもよい。
【0023】
第2板部130には、ユーザが機能性椅子100に着座したとき、腰部に密着する指圧部140が形成されている。例えば、指圧部140は、第2板部130の中央位置の一領域に形成され、ユーザの腰部を加圧支持する機能を提供する。指圧部140は、第2板部130と一体に形成されてもよい。
【0024】
一実施形態において、指圧部140の下端は連結部120と連結し、指圧部140の上端及び側端は第2板部130と離隔されている。また、指圧部140は、第2板部130の表面を基準として突出している。このような構造的な特徴により、ユーザが機能性椅子100に着座して第2板部130に背中部を寄せたとき、第2板部130と指圧部140は弾性力をもって変形するが、ここで、第2板部130と指圧部140は互いに異なる復原力を有してもよい。指圧部140が第2板部130よりも前方に突出しているため、ユーザが背中部を第2板部130に寄せた場合、指圧部140に密着した身体部位である腰部に、残りの第2板部130に密着した身体部位よりもさらに強い力が作用することになる。指圧部140が強い圧力及び力を提供することで、ユーザの腰椎に対する指圧の効果が最大化される。一実施形態において、ユーザが機能性椅子100に着座して後面に体を寄せた場合、ユーザの荷重により第1板部110の前方は下方に下がり、指圧部140は、第2板部130の他の部分よりも強い復原力でユーザの腰部に指圧の効果を提供することができる。
【0025】
他の実施形態において、指圧部140と第2板部130は互いに異なる弾性度を有してもよい。例えば、指圧部140と第2板部130に含まれている素材の差に応じて、第2板部130よりも指圧部140が復原力がもっと大きくてもよい。また、指圧部140は、ユーザの腰部の形状に応じて形成されてもよく、ユーザの体形に合わせて湾曲した形状を有してもよい。
【0026】
指圧部140は、ユーザが機能性椅子100に着座したとき、ユーザの腰部を刺激するための複数の突出部145を含んでいる。このような突出部145の材質は様々である。例えば、突出部145は、ふわふわしたテンションを提供する素材や剛性の素材を含んでもよい。突出部145は、第2板部130の長手方向に所定の間隔をもって並んでもよく、左右対称に配列されてもよい。このような突出部145は、機能性椅子100の腰指圧の効果をもっと強化した役割を果たす。
【0027】
上記のような機能性椅子100は、複雑な構造やヒンジ手段なくても、第1板部110及び第2板部130と一体に形成された指圧部140を介して腰部に指圧の効果を効率よく提供することができる。指圧部140と他の構成要素が一体に形成されることで、機能性椅子100を製造するための工程を簡単にし、機能性椅子100の製造に費やされる費用を節減することができる。また、指圧部140を備える機能性椅子100は、ユーザが椅子に着座したとき、腰椎の変形や疲労感及び腰痛などを予防できる効果を提供する。ユーザは、機能性椅子100を通じて腰椎の痛みなしに安らかさを感じながら、長時間機能性椅子100に楽に座っていることができながら、正しい姿勢を保持することができる。
【0028】
一方、機能性椅子100が床に接する第1板部110の一面(床面又は底面)には、ユーザが機能性椅子100に着座した際、機能性椅子100が後ろに倒れることを防止するための支持部150が形成されている。一実施形態において、支持部150は、左/右側にそれぞれ形成されてもよい。ユーザが機能性椅子100に座って腰部を指圧部140に密着したとき、第1板部110に形成されている支持部150は、機能性椅子100がさらに後ろへ倒れないように機能性椅子100の左右面を支える役割を果たす。支持部150によってユーザの腰部と機能性椅子100の指圧部140がより密着し、指圧部140と指圧部140に形成されている突出部145がユーザの腰部に対する指圧の効果を最大化することができる。
【0029】
図7は、一実施形態に係るユーザが機能性椅子100に着座した場合を説明するための図である。
【0030】
図7を参照すると、参照番号710は、ユーザが機能性椅子100に着座していない状態を示し、参照番号720は、ユーザが機能性椅子100に着座した状態を示す。
【0031】
参照番号710の状態のように、ユーザが機能性椅子100に着席する前は、突出部145を含んでいる指圧部140が第2板部130の周囲面よりも前方に突出している。
【0032】
参照番号720の状態のように、ユーザが機能性椅子100に着座して後面へ体を寄せる場合、連結部120と第2板部130は弾性力をもって変形されている。ユーザが機能性椅子100に着席すると、ユーザの荷重によって第1板部110の前方は下方に下がり、第1板部110と一体に形成されている連結部120と第2板部130が、ユーザの腰部及び背中部に特定の弾性力を提供しながら密着することになる。第2板部130は、長手方向に前方へ湾曲した形状を有し、このような形状を通じて第2板部130は、ユーザが機能性椅子100に着席する際に湾曲している腰部と、後方に斜めになっている背中部を支持することのできる形態を有し、これによって、ユーザの腰部と背中部が第2板部130に密着支持されることができる。
【0033】
ユーザが機能性椅子100に着座して後面に体を寄せる場合、指圧部140も弾性力を有しながらユーザの腰部に合わせて変形される。一実施形態において、指圧部140は、第2板部130の他の部分よりも強い復原力でユーザの腰部に指圧効果を提供することができる。指圧部140に形成されている突出部145は、このような指圧の効果を最大化することができる。第1板部110、第2板部130、連結部120、及び指圧部140が一体に形成された機能性椅子100は、指圧部140の弾性力に基づいて指圧の効果をユーザに提供することができ、ユーザが正しい姿勢で座っていることを可能にする。また、ユーザが機能性椅子100に着席したとき、指圧部140を基準にして第2板部130が左側と右側に分離されるという効果があり、これによって、第2板部130がユーザの背中部を効率よく支持することができる。
【0034】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面に基づいて説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順で実行されたり、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態で結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0035】
したがって、他の具現、他の実施形態及び請求範囲と均等なものについても後述する請求範囲に属する。
【符号の説明】
【0036】
100:機能性椅子
110:第1板部
115:座布団
120:連結部
130:第2板部
140:指圧部
145:突出部
150:支持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7