(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】アプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/36 20060101AFI20240529BHJP
【FI】
G06F11/36 168
(21)【出願番号】P 2021042311
(22)【出願日】2021-03-16
(62)【分割の表示】P 2020082059の分割
【原出願日】2020-05-07
【審査請求日】2023-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】515247945
【氏名又は名称】株式会社ヤプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100180758
【氏名又は名称】荒木 利之
(72)【発明者】
【氏名】佐野 将史
【審査官】児玉 崇晶
(56)【参考文献】
【文献】特許第6609780(JP,B1)
【文献】特開2015-076864(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0154759(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信され、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信されている場合に、
外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理
し、前記外部から通知内容情報とともに本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に
、前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報が反映された場合に、
前記通知手段は、外部から本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に前記通知内容情報を通知するよう通知処理する請求項1に記載のアプリケーション管理プログラム。
【請求項3】
前記通知内容情報は、前記第1の構造情報及び/又は前記第1のコンテンツ情報へのリンクを含む請求項1又は2に記載のアプリケーション管理プログラム。
【請求項4】
コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する構造情報、及び当該構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用されるコンテンツ情報、並びに、当該アプリケーションに対して過去に通知された通知内容情報を記憶する記憶手段と、
前記アプリケーションが動作する端末が前記アプリケーションを初回に起動する場合であって、前記構造情報及び前記コンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する端末に配信された場合に、
前記端末に前記通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
【請求項5】
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信され、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信されている場合に、
外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理
し、前記外部から通知内容情報とともに本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段とを有する情報処理装置。
【請求項6】
複数の機能を有するアプリケーションを実行する第1の端末と、
前記アプリケーションを実行する第2の端末と、
前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報が前記第1の端末に配信され、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信されている場合に、外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理
し、前記外部から通知内容情報とともに本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段を有する情報処理装置とを備えたアプリケーション管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、複数のアプリケーションに対してプッシュ通知の仕組みを共通に提供するとともに、動的に変化するユーザの状態に応じてプッシュ通知の対象となるユーザを絞り込む情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された情報処理装置は、アプリケーションの提供者により定義された複数の属性についてのユーザの属性値をアプリケーション及びユーザと対応付けて取得し、ユーザ情報として保持するとともに、アプリケーションを特定する情報と前記属性値の条件を伴うプッシュ通知要求を受け付けた場合、前記ユーザ情報から該当するユーザを抽出して当該ユーザに対応する宛先情報のリストを生成し、クラウドサービスに対して前記リストを伴うプッシュ通知要求を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載の情報処理装置は、ユーザの属性値が動的に変化した場合であっても、属性値の条件に合致するユーザに対してプッシュ通知をするため、該当するユーザの条件を絞り込むことはできるものの、特定のユーザに通知することで通知の内容を事前にテスト確認することはできない、という問題がある。また、仮に条件をテスト確認するユーザに絞り込むことができたとしても、すべてのユーザが使用するアプリケーションは同一仕様であるため、アプリケーションに暫定的に変更した仕様を組み込んで通知をテスト確認することはできない、という問題がある。
【0006】
本発明の目的は、アプリケーションに対する通知及び当該通知の内容を特定の端末で事前に確認可能にするとともに、当該アプリケーションに変更を加えた場合にも通知の事前確認を可能にするアプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のアプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供する。
【0008】
[1]コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信され、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信されている場合に、
外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
[2]前記コンピュータを、
前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報が反映された場合に、
前記通知手段は、外部から本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に前記通知内容情報を通知するよう通知処理する前記[1]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[3]前記通知内容情報は、前記第1の構造情報及び/又は前記第1のコンテンツ情報へのリンクを含む前記[1]又は[2]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[4]前記通知手段は、外部から通知内容情報とともに本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する前記[1]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[5]コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する構造情報、及び当該構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用されるコンテンツ情報、並びに、当該アプリケーションに対して過去に通知された通知内容情報を記憶する記憶手段と、
前記アプリケーションが動作する端末が前記アプリケーションを初回に起動する場合であって、前記構造情報及び前記コンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する端末に配信された場合に、
前記端末に前記通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
[6]複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信され、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報が前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信されている場合に、
外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段とを有する情報処理装置。
[7]複数の機能を有するアプリケーションを実行する第1の端末と、
前記アプリケーションを実行する第2の端末と、
前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報が前記第1の端末に配信され、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信されている場合に、外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段を有する情報処理装置とを備えたアプリケーション管理システム。
【発明の効果】
【0009】
請求項1、6、7に係る発明によれば、アプリケーションに対する通知及び当該通知の
内容を特定の端末で事前に確認可能にするとともに、当該アプリケーションに変更を加え
た場合にも通知の事前確認を可能にすることができる。
請求項2に係る発明によれば、事前確認した通知を特定の端末以外に通知することがで
きる。
請求項3に係る発明によれば、アプリケーションに変更を加えた場合に通知の事前確認
可能にすることができる。
請求項4に係る発明によれば、通知を特定の端末以外に通知することができる。
請求項5に係る発明によれば、アプリケーションを初回に起動する場合に、端末に
過去に通知された通知内容情報を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施の形態に係るアプリケーション管理システムの構成の一例を示す概略図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係るアプリケーション管理サーバの構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、配信先情報の構成の一例を示す概略図である。
【
図4】
図4は、通知先情報の構成の一例を示す概略図である。
【
図5】
図5は、テスト用アプリケーション情報及び本番用アプリケーション情報の構成の一例を示す概略図である。
【
図6】
図6は、実施の形態に係るテスト端末の構成例を示すブロック図である。
【
図7】
図7は、実施の形態に係る端末の構成例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、テスト端末においてアプリケーション実行手段により表示部に表示される表示画面の一例を示す概略図である。
【
図10】
図10は、アプリケーション管理システムの編集動作例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、テスト端末で動作するアプリケーションの動作例を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、テスト端末、端末の表示部に表示される通知画面の例を示す概略図である。
【
図13】
図13は、テスト通知動作を説明するためのフローチャートである。
【
図14】
図14は、テスト端末、端末の表示部に表示される通知画面の例を示す概略図である。
【
図15】
図15は、テスト通知動作を説明するためのフローチャートである。
【
図16】
図16は、テスト端末の表示部に表示される通知画面の例を示す概略図である。
【
図17】
図17は、テスト通知受信時のテスト端末の動作を説明するためのフローチャートである。
【
図18】
図18は、アプリケーション初回起動時の通知取得動作を説明するためのローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[実施の形態]
(アプリケーション管理システムの構成)
図1は、実施の形態に係るアプリケーション管理システムの構成の一例を示す概略図である。
【0012】
このアプリケーション管理システム9は、情報処理装置としてのアプリケーション管理サーバ1と、編集端末2と、第1の端末としてのテスト端末3と、第2の端末としての端末4a、4b、4c…とをネットワーク5によって互いに通信可能に接続することで構成される。また、アプリケーション管理システム9を拡張する構成として通知サーバ6が接続される。編集端末2及びテスト端末3は、テスト端末3及び端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションを管理する管理者7によって操作され、端末4a、4b、4c…は、端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションを利用する利用者8a、8b、8c…によってそれぞれ操作される。
【0013】
アプリケーション管理サーバ1は、サーバ型の情報処理装置であり、編集端末2、テスト端末3及び端末4a、4b、4c…の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPU(Central Processing Unit)やHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の電子部品を備える。また、アプリケーション管理サーバ1は、記憶部11A及び11Bを有するが、必ずしも物理的に2つの記憶部が存在する必要はなく、2つの記憶領域が存在すればよい。記憶部11A及び11Bにはそれぞれアプリケーションの内容を定義する情報を格納する。アプリケーションの内容を定義する情報は、アプリケーションの機能及び表示等を指定する構造情報と、アプリケーション上で使用されるコンテンツ情報とを有する。これらの情報の詳細については後述する。
【0014】
編集端末2は、PC(Personal Computer)やスマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。編集端末2は、主にアプリケーションの内容を編集するために用いられる。
【0015】
テスト端末3及び端末4a、4b、4c…は、スマートフォン、タブレット端末、PC等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。テスト端末3及び端末4a、4b、4c…は、アプリケーションがインストールされているものとし、当該アプリケーションは予め複数の機能を実行可能なものとする。当該アプリケーションが実行する機能は、アプリケーション管理サーバ1から配信されるアプリケーションの内容を定義する情報に含まれる構造情報に基づいて、使用する機能と使用しない機能が指定され、レイアウトや配色、機能の配置等を含む表示上の構造(以降、「表示構造」という場合がある。)が指定される。また、アプリケーションの内容を定義する情報に含まれるテキスト、画像、動画、音声等のコンテンツ情報が表示構造上で使用される。
【0016】
ネットワーク5は、高速通信が可能な通信ネットワークであり、例えば、イントラネットやLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信網である。
【0017】
通知サーバ6は、編集端末2からの要求に応じてテスト端末3、端末4a、4b、4c…に情報を通知するためのサーバ型の情報処理装置であり、アプリケーション管理サーバ1の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやHDDやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。通知サーバ6が行う通知は、特に「プッシュ通知」と呼ばれるものであり、テスト端末3、端末4a、4b、4c…から問い合わせがなくとも行える通知である。
【0018】
アプリケーション管理サーバ1は、一例として、管理者7の操作内容に基づいて編集端末2から送信される要求に応じて動作し、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションの内容を編集するが、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…上に配布するアプリケーションそのものを編集せずに、記憶部11A及び11Bに格納されるアプリケーションの内容を定義する情報を編集する。なお、テスト用のアプリケーションの内容を定義する情報は記憶部11Aに格納され、本番用のアプリケーションの内容を定義する情報は記憶部11Bに格納される。テスト用のアプリケーションの内容を定義する情報はテスト端末3に配信され、本番用のアプリケーションの内容を定義する情報は端末4a、4b、4c…に配信される。
【0019】
アプリケーション管理サーバ1は、まず、アプリケーションの内容を編集する場合、記憶部11Aに格納されるテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報を編集する。次に、テスト端末3の要求に応じて記憶部11Aのテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報をテスト端末3に配信して、テスト端末3上で動作するアプリケーションに編集内容を反映し、管理者7にテスト用の反映結果を確認させる。なお、この時点では、アプリケーション管理サーバ1は、編集内容を記憶部11Bに格納される本番用のアプリケーションの内容を定義する情報には反映しない。従って、端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションの内容は編集前の内容である。
【0020】
管理者7は、テスト端末3でアプリケーションを起動して、編集したアプリケーションの内容を確認した後、編集端末2を操作して通知サーバ6からテスト端末3にテスト通知し、テスト端末3に通知がなされると、通知内容を編集したアプリケーション上で確認する。通知内容が正常であれば、管理者7は、アプリケーションの編集内容を確定するとともに、本番通知を行う。
【0021】
管理者7が編集したアプリケーションの内容を確認し、編集内容を確定する場合、端末4a、4b、4c…上で動作する本番用のアプリケーションにも同様の編集内容を反映するために編集端末2を操作すると、アプリケーション管理サーバ1は、記憶部11Aのテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報を、記憶部11Bに格納された本番用のアプリケーションの内容を定義する情報にコピーする等して、テスト用のアプリケーションの内容を定義する情報を本番用のアプリケーションの内容を定義する情報に反映する。次に、端末4a、4b、4c…の要求に応じて記憶部11Bの本番用のアプリケーションの内容を定義する情報を端末4a、4b、4c…に配信して、端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションに編集内容を反映することで、アプリケーションを再配布することなくアプリケーションの内容を更新する。
【0022】
次に、通知サーバ6から端末4a、4b、4c…に対して本番の通知を行い、端末4a、4b、4c…は通知を受信する。端末4a、4b、4c…は、通知内容を表示するとともに、必要に応じて更新されたアプリケーションを起動し、通知内容をアプリケーション上で表示する。
【0023】
(情報処理装置の構成)
図2は、実施の形態に係るアプリケーション管理サーバ1の構成例を示すブロック図である。
【0024】
アプリケーション管理サーバ1は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部10と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11、11A及び11Bと、ネットワーク5を介して外部と通信する通信部12とを備える。
【0025】
制御部10は、後述するアプリケーション管理プログラム110を実行することで、アプリケーション編集手段100、配信先判別手段101、情報配信手段102、本番反映手段103及び通知手段104等として機能する。
【0026】
アプリケーション編集手段100は、編集端末2の要求に応じてテスト用のアプリケーションの内容を定義する情報であるテスト用アプリケーション情報113t1、113t2…を編集する。テスト用アプリケーション情報113t1、113t2…の構成の詳細については後述する。
【0027】
配信先判別手段101は、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…の要求を受け付けると、配信先情報111に基づいてテスト用アプリケーション情報113t1、113t2…又は本番用のアプリケーションの内容を定義する情報である本番用アプリケーション情報113p1、113p2…の配信先を判別する。
【0028】
情報配信手段102は、配信先判別手段101の判別結果に基づいてテスト端末3又は端末4a、4b、4c…にテスト用アプリケーション情報113t1、113t2…又は本番用アプリケーション情報113p1、113p2…を配信する。
【0029】
本番反映手段103は、編集端末2の反映要求に応じて、テスト用アプリケーション情報113t1、113t2…の内容を、本番用アプリケーション情報113p1、113p2…に反映する。
【0030】
通知手段104は、編集端末2から通知要求を受け付けると、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションに対し通知を行うよう通知サーバ6へ要求を行う。
【0031】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100‐104として動作させるアプリケーション管理プログラム110、配信先情報111、通知先情報112及び通知内容情報112a等を記憶する。
【0032】
記憶部11Aは、テスト用アプリケーション情報113t1、113t2…を記憶する。また、記憶部11Bは、本番用アプリケーション情報113p1、113p2…を記憶する。
【0033】
図3は、配信先情報111の構成の一例を示す概略図である。
【0034】
配信先情報111は、テスト端末3又は端末4a、4b、4c…のアプリケーションを識別するためのアプリケーションIDと、配信の要求元の種類(テスト用又は本番用)を示す要求元と、アプリケーション管理サーバ1から配信するアプリケーション情報を識別するための配信アプリIDとを有する。
【0035】
図4は、通知先情報112の構成の一例を示す概略図である。
【0036】
通知先情報112は、「テスト通知」又は「本番通知」のいずれかを示す通知種類と、通知するアプリケーションのIDを示す通知アプリケーションIDと、通知する端末のIDを示す通知先IDとを有する。
【0037】
図5は、テスト用アプリケーション情報113t
i及び本番用アプリケーション情報113p
iの構成の一例を示す概略図である。
【0038】
テスト用アプリケーション情報113tiは、テスト端末3上で動作するアプリケーションにおいて使用する機能と使用しない機能、当該機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等の表示構造を定義する第1の構成情報としての構成情報1130tiと、アプリケーション上で使用される画像、動画、音声、テキスト等の第1のコンテンツ情報としてのコンテンツ情報1121tiとを有する。また、本番用アプリケーション情報113piは、端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションにおいて使用する機能と使用しない機能、当該機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等の表示構造を定義する第2の構成情報としての構成情報1130piと、アプリケーション上で使用される画像、動画、音声、テキスト等の第2のコンテンツ情報としてのコンテンツ情報1121piとを有する。
【0039】
図5に示す例では、テスト用アプリケーション情報113t
i及び本番用アプリケーション情報113p
iは、構成情報1130t
iと1130p
iにおいて定義される、使用する機能が「A,B,C,D,E」であり、記載されていないその他の機能は使用しない機能である。機能の詳細については後述する。機能の一部は
図8において再度説明する。また、図示されていないが、表示画面のレイアウト、配色、背景、各機能の配置、画面遷移やリンクの情報等の表示構造も構成情報1130t
iと1130p
iに含まれる。
【0040】
また、コンテンツ情報1131tiと1131piにおいて「a,b,c,d,e」がそれぞれ使用されるコンテンツを示しており、コンテンツはテキスト、画像、動画、音声等である。
【0041】
図6は、実施の形態に係るテスト端末3の構成例を示すブロック図である。
【0042】
テスト端末3は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部30と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部31と、ネットワーク5を介して外部と通信する通信部32と、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等からなり文字や画像等を表示する表示部33と、表示部33と一体となったタッチパネルやスイッチ等からなり操作信号を発生する操作部34とを備える。
【0043】
制御部30は、後述するOS(Operating System)310及び共通アプリケーション311を実行することで、アプリケーション情報取得手段300及びアプリケーション実行手段301等として機能する。OS310及び共通アプリケーション311は、アプリケーションプログラムの一例である。
【0044】
アプリケーション情報取得手段300は、共通アプリケーション311の起動時に通信部32を介してアプリケーション管理サーバ1にアプリケーションのID及び端末を識別する情報を送信してアプリケーション情報の取得を要求する。また、アプリケーション情報取得手段300は、アプリケーション管理サーバ1から要求に対する応答としてテスト用アプリケーション情報312tを受信して記憶部31に格納する。なお、アプリケーション情報取得手段300のアプリケーション情報の取得要求のタイミングは、共通アプリケーション311の起動時に限らず、予め定めた間隔で定期的に行ってもよいし、更新操作が行われた場合に行ってもよく、限定されない。
【0045】
アプリケーション実行手段301は、取得したテスト用アプリケーション情報312tに基づいて共通アプリケーション311の有する機能311fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等を決定し、共通アプリケーション311を実行する。
【0046】
記憶部31は、制御部30を上述した各手段300‐301として動作させるOS310、共通アプリケーション311、テスト用アプリケーション情報312等を記憶する。
【0047】
図7は、実施の形態に係る端末4a、4b、4c…の構成例を示すブロック図である。
【0048】
端末4a、4b、4c…は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部40と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部41と、ネットワーク5を介して外部と通信する通信部42と、LCDや有機ELディスプレイ等からなり文字や画像等を表示する表示部43と、表示部43と一体となったタッチパネルやスイッチ等からなり操作信号を発生する操作部44とを備える。
【0049】
制御部40は、後述するOS410及び共通アプリケーション411を実行することで、アプリケーション情報取得手段400及びアプリケーション実行手段401等として機能する。
【0050】
アプリケーション情報取得手段400は、共通アプリケーション411の起動時に通信部42を介してアプリケーション管理サーバ1にアプリケーションのID及び端末を識別する情報を送信してアプリケーション情報の取得を要求する。また、アプリケーション情報取得手段400は、アプリケーション管理サーバ1から要求に対する応答として本番用アプリケーション情報412pを受信して記憶部41に格納する。なお、アプリケーション情報取得手段400のアプリケーション情報の取得要求のタイミングは、共通アプリケーション411の起動時に限らず、予め定めた間隔で定期的に行ってもよいし、更新操作が行われた場合に行ってもよく、限定されない。
【0051】
アプリケーション実行手段401は、取得した本番用アプリケーション情報412pに基づいて共通アプリケーション411の有する機能411fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、機能の配置、表示枠の配置・配色及びコンテンツの配置等を決定し、共通アプリケーション411を実行する。
【0052】
記憶部41は、制御部40を上述した各手段400‐401として動作させるOS410、共通アプリケーション411、テスト用アプリケーション情報412等を記憶する。
【0053】
図8は、テスト端末3においてアプリケーション実行手段301により表示部33に表示される表示画面の一例を示す概略図である。また、端末4a、4b、4c…においても同様の画面が表示されるが、共通するため説明を省略する。
【0054】
画面330は、アプリケーションの利用者の外部サービスに対するログイン状態を示すログイン状態330aと、アプリケーションのタイトルを表示するアプリタイトル欄330bと、アプリケーション内に含まれるコンテンツを検索するための検索用テキストボックス330cと、複数の画像を横方向にスライド可能に(カルーセル)表示する画像表示領域330dと、バーコードリーダー、ポップアップ、ポイント表示等を表示する領域330eと、コンテンツの一例として商品の画像、テキスト等を表示する商品表示領域330fと、アプリケーションに用意されたメニュー項目を表示するためのメニューポップアップボタン330gと、表示中の画面からアプリケーションのホーム画面に戻るためのホームボタン330hと、利用者が予め登録したアプリケーション内のコンテンツを表示させるための画面に遷移するお気に入りボタン330iと、位置情報を利用して近くの販売店舗を検索するための画面に遷移するショップボタン330jと、利用者が予め登録したアプリケーション内のページを表示させるための画面に遷移するブックマーク330kと、ボタン300g‐300kに含まれない機能を表示するための画面に遷移するその他ボタン330lとを有する。
【0055】
上記画面330中の各構成は、共通アプリケーション311及び411の有する機能311f、411fをアプリケーション実行手段301及び401が実行することにより表示及び動作するものであり、例えば、ログイン状態330aであれば、ログイン機能を実行することで表示及び動作するものであり、アプリケーション管理サーバ1の通知手段104を介して通知サーバ6の提供するユーザ管理システムにログインしてユーザ毎に設定された情報等を利用する機能である。また、アプリタイトル欄330bであれば、レイアウト機能を実行することで表示するものであり、予め用意されたタイトル画像を予め設定されたデザイン、レイアウトに従って表示する機能である。
【0056】
また、検索用テキストボックス330cであれば、検索機能を実行することで動作するものであり、商品表示領域330fに表示されるコンテンツ等をフリーワードで検索する機能である。また、画像表示領域330dであれば、レイアウト機能を実行することで表示されるものであり、複数の画像をカルーセルで予め定めた設定(自動スクロール、スクロールの時間等)で表示する機能である。また、領域330eであれば、レイアウト機能を実行することで表示及び動作するものであり、バーコードを生成して表示画面に遷移して読み取りに適した画面設定にして表示したり、予め定めた情報を画面遷移することなく画面手前に重ねてポップアップ表示したり、後述するポイント機能により表示される画面に遷移したりする機能である。
【0057】
また、商品表示領域330fであれば、レイアウト機能を実行することで表示及び動作するものであり、商品の画像を表示するとともに選択された場合は商品の詳細を表示するページに遷移する機能である。また、メニューポップアップボタン330gであれば、レイアウト機能を実行することで表示及び動作するものであり、予め定めた複数のメニュー項目を表示し、選択された場合は各項目のページに遷移する機能である。また、ホームボタン330hであれば、アプリケーションの起動時に表示されるページに遷移する機能である。
【0058】
また、お気に入りボタン330iであれば、お気に入り機能を実行することで表示及び動作するものであり、利用者がお気に入りとして設定したコンテンツ、ページの一覧画面を表示する機能である。また、ショップボタン330jであれば、ショップ機能を実行することで表示及び動作するものであり、テスト端末3のGPS等の位置情報機能から現在の位置情報を取得し、当該位置情報に近い店舗情報を検索して一覧表示する画面に遷移する機能である。また、ブックマーク330kであれば、利用者がブックマークとして設定したアプリケーション内の表示ページ、コンテンツの一覧画面を表示する機能である。また、その他ボタン330lであれば、他の機能により表示されていない機能一覧を表示する機能である。
【0059】
また、上記以外の機能として、例えば、アプリケーションが起動していない状態であっても通知を表示するプッシュ通知機能、外部動画サイトの動画を当該外部動画サイトに遷移することなくアプリケーションの表示画面上に表示する動画機能、カタログ、チラシ、書籍、漫画等のデータを閲覧可能に表示する電子書籍機能、写真等の画像を閲覧可能に表示するフォト機能、外部サイトの複数の記事を外部サイトに遷移することなくスクロール可能にアプリケーションの表示画面上に表示するスクロールメニュー機能、複数の画像を連続的に切り替えてアニメーション表示するアニメーションレイアウト機能、日時を指定してクーポンを表示するクーポン機能、指定したURLのウェブサイトを一部加工して表示するウェブビュー機能等が挙げられる。さらに、記載されていない機能についても本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で採用可能である。
【0060】
(情報処理装置の動作)
次に、本実施の形態の作用を(1)アプリケーション編集動作と、(2)アプリケーション実行動作、(3)テスト通知動作、(4)本番通知動作に分けて説明する。
【0061】
(1)アプリケーション編集動作
テスト端末3、端末4a、4b、4c…で動作するアプリケーションを編集する動作について説明する。なお、編集動作は、アプリケーション管理サーバ1と編集端末2とが通信して行う。
【0062】
図9A‐
図9Cは、編集動作を説明するための概略図である。
図10は、アプリケーション管理システム9の編集動作例を示すフローチャートである。
【0063】
まず、管理者7がアプリケーションを編集するために編集端末2を操作する。編集端末2は、操作内容に応じて編集要求をアプリケーション管理サーバ1に送信する(S200)。
【0064】
アプリケーション管理サーバ1は、編集端末2から編集要求を受け付けると(S100)、記憶部11Aからテスト用アプリケーション情報113tiを読み出し、アプリケーション編集用の画面を生成して(S101)、当該画面を表示するための画面情報を編集端末2へ送信する(S102)。なお、テスト用アプリケーション情報113tiの「i番目」は、編集端末2が指定するアプリケーションIDに基づいて定められる。
【0065】
次に、編集端末2は、アプリケーション管理サーバ1から画面情報を受信し(S201)、編集端末2の表示部に表示する(S202)。この時点で、テスト用アプリケーション情報113t
iと本番用アプリケーション情報113p
iの状態は
図9Aに示すとおりである。テスト用アプリケーション情報113t
iは、バージョンが「ver.1」であり、構成情報1130t
iとして機能「A,B,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131t
iとして「a,b,c,d,e」が使用される。また、本番用アプリケーション情報113p
iは、バージョンが「ver.1」であり、テスト用アプリケーション情報113t
iと同様の構成であり、構成情報1130p
iとして機能「A,B,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131p
iとして「a,b,c,d,e」が使用される。
【0066】
次に、管理者7は、編集端末2の表示部に表示された内容を参照しつつ、操作部を操作することで編集用を所望する箇所を編集する。編集端末2は、管理者7の操作内容に応じてアプリケーションの内容を編集し、編集内容をアプリケーション管理サーバ1へ送信する(S203)。
【0067】
次に、アプリケーション管理サーバ1は、編集端末2から編集内容を受信すると(S103)、編集内容をテスト用アプリケーション情報113tiに反映する(S104)。
【0068】
この時点で、テスト用アプリケーション情報113t
iと本番用アプリケーション情報113p
iの状態は
図9Bに示すとおりである。テスト用アプリケーション情報113t
iは、バージョンが本番確定前の「ver.2β」であり、構成情報1130t
iとして機能「A,Z,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131t
iとして「a,b,l,m,e」が使用される。また、本番用アプリケーション情報113p
iは、依然としてバージョンが「ver.1」であり、構成情報1130p
iとして機能「A,B,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131p
iとして「a,b,c,d,e」が使用される。
【0069】
次に、管理者7は、編集内容を確認するためテスト端末3上でアプリケーションを起動する。
【0070】
図11は、テスト端末3で動作するアプリケーションの動作例を示すフローチャートである。
【0071】
テスト端末3は、操作を受け付けると共通アプリケーション311を起動し(S300)、テスト端末3のアプリケーション情報取得手段300がテスト用アプリケーション情報113tiをアプリケーション管理サーバ1から再取得してテスト用アプリケーション情報312tiを更新する(S301)。
【0072】
次に、テスト端末3のアプリケーション実行手段301は、取得したテスト用アプリケーション情報312tiを参照し(S302)、UIを描画するとともに(S303)、共通アプリケーション311の有する機能311fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、使用する機能をUI上に配置し(S304)、さらにコンテンツを配置して(S305)、共通アプリケーション311を実行する。なお、テスト用アプリケーション情報312tはアプリケーションが終了するまで予め定められたタイミングで更新される(S306)。
【0073】
管理者7は、テスト端末3でアプリケーションが実行されると、表示部33に表示された内容を確認するとともに、操作に対するアプリケーションの動作を確認して、問題がないことを確認すると、端末4a、4b、4c上で動作するアプリケーションに対して同様の編集内容を反映するために編集端末2を操作する。
【0074】
編集端末2は、管理者7の操作内容に応じて編集内容を本番用アプリケーション情報113piに反映するよう要求する(S204)。
【0075】
アプリケーション管理サーバ1の本番反映手段103は、反映要求を受け付けると(S105)、テスト用アプリケーション情報113tiで本番用アプリケーション情報113piを更新する(S106)。
【0076】
この時点で、テスト用アプリケーション情報113t
iと本番用アプリケーション情報113p
iの状態は
図9Cに示すとおりである。テスト用アプリケーション情報113t
iは、バージョンが確定した「ver.2」となり、構成情報1130t
iとして機能「A,Z,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131t
iとして「a,b,l,m,e」が使用される。また、本番用アプリケーション情報113p
iは、バージョンが「ver.2」となり、テスト用アプリケーション情報113t
iと同様の構成となって、構成情報1130p
iとして機能「A,Z,C,D,E」が使用され、コンテンツ情報1131p
iとして「a,b,l,m,e」が使用される。
【0077】
次に、利用者8a、8b、8c…は、端末4a、4b、4c…上でアプリケーションを起動する。
【0078】
端末4a、4b、4c…上での動作は
図11で説明したものと同様であり、端末4a、4b、4c…は、操作を受け付けると共通アプリケーション411を起動し(S300)、端末4a、4b、4c…のアプリケーション情報取得手段400が本番用アプリケーション情報113p
iをアプリケーション管理サーバ1から再取得して本番用アプリケーション情報312p
iを更新する(S301)。
【0079】
次に、端末4a、4b、4c…のアプリケーション実行手段401は、取得した本番用アプリケーション情報412piを参照し(S302)、UIを描画するとともに(S303)、共通アプリケーション411の有する機能411fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、使用する機能をUI上に配置し(S304)、さらにコンテンツを配置して(S305)、共通アプリケーション411を実行する。
【0080】
上記動作の結果、利用者8a、8b、8c…は、端末4a、4b、4c…上で編集内容に基づいて更新されたアプリケーションを利用する。
【0081】
(2)アプリケーション実行動作
テスト端末3、端末4a、4b、4c…上で動作するアプリケーションの機能のうち、アプリケーション管理サーバ1と協働して達成される機能について説明する。
【0082】
例えば、端末4aのアプリケーション実行手段401により、ポイント機能が実行される場合、事前にログイン機能によりポイントを管理する図示しない外部サーバにアクセスし、ユーザID及びパスワード等を入力してログインするとともに、ポイント残高等の情報を取得する必要がある。
【0083】
本番用アプリケーション情報412pに含まれるポイント機能に関する構成情報には、アプリケーション実行手段401がアプリケーション管理サーバ1の外部通信手段に端末4aのアプリケーションIDを通知してポイント機能についての動作を実行するよう要求するよう指示する指示情報が含まれる。端末4aのアプリケーション実行手段401は、当該指示情報に基づいてアプリケーション管理サーバ1の外部通信手段に端末4aのアプリケーションIDを通知してポイント機能についての動作を実行するよう要求する。
【0084】
アプリケーション管理サーバ1の外部通信手段は、端末4a上で動作するアプリケーションから要求を受け付けると、図示しない外部通信情報を参照し、通知されたアプリケーションIDの機能の種類に対応付けられたアドレスを取得して、当該アドレスの外部サーバにアクセスしてポイントサービスにログインするための画面情報を取得し、端末4aに当該画面情報を送信する。その後、端末4aにおいてユーザID及びパスワードが入力されると当該ユーザID及びパスワードを通知サーバ6に送信し、ログインが成功すると通知サーバ6からポイント残高を取得して端末4aに送信する。このように一連の動作により端末4aとの通信を仲介する。
【0085】
その他、ログイン機能、動画機能、スクロールメニュー機能等についても、上記のようにアプリケーション管理サーバ1と協働して達成される。
【0086】
(3)テスト通知動作
管理者7が少なくともテスト端末3で動作するアプリケーションを編集した後、テスト端末3にテスト通知を行う動作について説明する。なお、通知動作は、アプリケーション管理サーバ1と編集端末2とが通信して行う。
【0087】
図13は、テスト通知動作を説明するためのフローチャートである。
【0088】
まず、管理者7が「(1)アプリケーション編集動作」で説明したようにアプリケーションを編集するために編集端末2を操作する。編集端末2は、操作内容に応じて編集要求をアプリケーション管理サーバ1に送信する(S210)。ここで、管理者7は、例えば、通知内容に含まれるリンク先であるアプリケーション上のページを通知内容に合わせて編集する。
【0089】
アプリケーション管理サーバ1は、編集端末2から編集要求を受け付けると「(1)アプリケーション編集動作」で説明したようにテスト用アプリケーション情報113tiを編集する(S110)。
【0090】
次に、管理者7は、テスト端末3にテスト通知を行うために通知内容と通知先である通知アプリID(例えば、「001t」)とを入力すべく編集端末2を操作する。編集端末2は、操作内容に応じてテスト通知要求をアプリケーション管理サーバ1に送信する(S211)。なお、編集端末2においてテスト通知用の操作ボタン「テスト通知」を表示するよう予め用意し、当該操作ボタンが操作された場合にテスト通知要求と編集中のアプリIDを編集端末2から自動でアプリケーション管理サーバ1に送信するようにしてもよい。
【0091】
アプリケーション管理サーバ1の通知手段104は、編集端末2からテスト通知要求を受け付けると(S111)、
図4に示す通知先情報112を参照し、通知種類が「テスト通知」の通知アプリケーションID「001t」に対応する通知先ID「T001、T002」を特定して、当該通知先ID「T001、T002」に通知するよう通知サーバ6に要求する(S112)。
【0092】
通知サーバ6は、アプリケーション管理サーバ1から通知要求を受け付けると(S610)、受信した通知内容を通知先ID「T001、T002」に該当する端末に通知処理する(S611)。ここで、通知先ID「T001」がテスト端末3に該当するものとし、通知先ID「T002」が図示しないテスト端末に該当するものとする。
【0093】
テスト端末3は、通知サーバ6から通知を受信し(S310)、
図12に示すように表示部33に通知内容を表示する。
【0094】
図12は、テスト端末3、端末4a、4b、4c…の表示部に表示される通知画面の例を示す概略図である。
【0095】
テスト端末3の表示部33は、例えば、アプリケーション名と「500ptが当たる!」等のメッセージを含む通知内容104aと、当該通知内容104aの詳細を閲覧するために該当アプリケーションを起動するためのボタン104bとを表示する。
【0096】
また、この時点ではテスト端末3にテスト通知を行ったため、端末4a、4b、4cには通知が行われない。
【0097】
管理者7は、
図12に示す通知内容104aの表示が意図した表示になっているか確認し、アプリケーション上でも通知内容が意図した表示になるかボタン104bを操作する。テスト端末3のアプリケーション実行手段301は、管理者7の操作内容に応じてアプリケーションを起動するが、この際、
図11で説明したように、アプリケーション管理サーバ1はテスト用アプリケーション情報113t
iをテスト端末3に配信し(S113)、テスト端末3は、アプリケーション管理サーバ1からテスト用アプリケーション情報113t
iを取得してテスト用アプリケーション情報312tを更新してから起動する(S311)。
【0098】
管理者7が通知内容に合わせて編集したテスト用アプリケーション情報312tiに基づいて起動されたテスト端末3のアプリケーションは、通知内容に含まれたリンク先として指定されたアプリケーション内のページを通知内容として表示する(S312)。
【0099】
(4)本番通知動作
次に、「(3)テスト通知動作」において管理者7がテスト通知を行って通知内容を確認した後に、本番用アプリケーションに編集内容を反映し、テスト端末3、端末4a、4b、4c…に本番通知を行う動作について説明する。なお、通知動作は、アプリケーション管理サーバ1と編集端末2とが通信して行う。
【0100】
図15は、テスト通知動作を説明するためのフローチャートである。
【0101】
まず、管理者7が「(1)アプリケーション編集動作」で説明したようにアプリケーションを編集した後、本番アプリケーション情報に編集内容を反映するために編集端末2を操作する。編集端末2は、操作内容に応じて反映要求をアプリケーション管理サーバ1に送信する(S220)。
【0102】
アプリケーション管理サーバ1は、編集端末2から反映要求を受け付けると「(1)アプリケーション編集動作」で説明したように本番用アプリケーション情報113piにテスト用アプリケーション情報113tiをコピーする(S120)。
【0103】
次に、管理者7は、テスト端末3及び端末4a、4b、4c…に本番通知を行うために通知内容と通知先である通知アプリID(例えば、「001t」)とを入力すべく編集端末2を操作する。なお、通知内容と通知先は、「(3)テスト通知動作」で用いた通知内容と通知先が問題なかった場合はそのまま用いてもよい。編集端末2は、操作内容に応じて本番通知要求をアプリケーション管理サーバ1に送信する(S221)。また、編集端末2において本番通知用の操作ボタン「本番通知」を表示するよう予め用意し、当該操作ボタンが操作された場合にテスト通知で使用した通知内容と、本番通知要求と、アプリIDとを編集端末2から自動でアプリケーション管理サーバ1に送信するようにしてもよい。
【0104】
アプリケーション管理サーバ1の通知手段104は、編集端末2から本番通知要求を受け付けると(S121)、
図4に示す通知先情報112を参照し、通知種類が「本番通知」の通知アプリケーションID「001t」に対応する通知先ID「T001、T002、P001~P250、P252、P255~P999」を特定して、当該通知先ID「T001、T002、P001~P250、P252、P255~P999」に通知するよう通知サーバ6に要求する(S122)。なお、「本番通知」の通知アプリケーションIDに記載された通知先は、各端末の利用者が通知を許可した端末のIDである。ここで、端末4cは通知を許可していないものとする。
【0105】
通知サーバ6は、アプリケーション管理サーバ1から通知要求を受け付けると(S620)、受信した通知内容を通知先ID「T001、T002、P001~P250、P252、P255~P999」に該当する端末に通知処理する(S621)。ここで、通知先ID「T001」がテスト端末3に該当するものとし、通知先ID「T002」が図示しないテスト端末に該当するものとする。また、通知先ID「P001、P002」が端末4a、4bに該当するものとし、通知先ID「P003~P250、P252、P255~P999」が図示しない端末に該当するものとする。
【0106】
テスト端末3、端末4a、4bは、通知サーバ6から通知を受信し(S420)、
図14に示すように表示部33、43a、43bに通知内容を表示する。
【0107】
図14は、テスト端末3、端末4a、4bの表示部に表示される通知画面の例を示す概略図である。
【0108】
テスト端末3の表示部33、端末4a、4bの表示部43a、43bは、例えば、アプリケーション名と「500ptが当たる!」等のメッセージを含む通知内容104aと、当該通知内容104aの詳細を閲覧するために該当アプリケーションを起動するためのボタン104bとを表示する。なお、端末4cでは、通知が許可されていないため、通知内容104aが表示されない。
【0109】
管理者7は、「(3)テスト通知動作」と同様に
図14に示す通知内容104aの表示を確認し、アプリケーション上でも通知内容が意図した表示になるかボタン104bを操作する。また、利用者8a、8bは、
図14に示す通知内容104aの表示を確認し、所望する場合はアプリケーション上で通知内容を表示させるためボタン104bを操作する。
【0110】
テスト端末3のアプリケーション実行手段301は、管理者7の操作内容に応じて「(3)テスト通知動作」と同様にアプリケーションを起動する。また、端末4a、4bアプリケーション実行手段401は、利用者8a、8bの操作内容に応じてアプリケーションを起動する。この際、
図11で説明したように、アプリケーション管理サーバ1は本番用アプリケーション情報113p
iを端末4a、4bに配信し(S123)、端末4a、4bは、アプリケーション管理サーバ1から本番用アプリケーション情報113p
iを取得して本番用アプリケーション情報412pを更新してから起動する(S421)。
【0111】
本番用アプリケーション情報412pに基づいて起動された端末4a、4bのアプリケーションは、通知内容に含まれたリンク先として指定されたアプリケーション内のページを通知内容として表示する(S422)。
【0112】
(5)テスト通知受信動作
テスト端末3は共通アプリケーション311を有しているため、アプリケーション管理サーバ1から取得したテスト用アプリケーション情報312tに基づいて複数種類のアプリケーションとして動作するものである。そのため、テスト端末3は、「(3)テスト通知動作」においてテスト通知を受信する際、通知内容に対応したアプリケーションとして起動する。以下、テスト端末3のテスト通知受信以降の動作について説明する。
【0113】
図16は、テスト端末3の表示部に表示される通知画面の例を示す概略図である。
図17は、テスト通知受信時のテスト端末3の動作を説明するためのフローチャートである。
【0114】
テスト端末3は、通知サーバ6から通知を受信すると(S330)、
図16に示すように表示部33に通知内容104Ca及び当該通知内容104aの詳細を閲覧するために該当アプリケーションを起動するためのボタン104Cbを表示する(S331)。この時点では、テスト端末3は、共通アプリケーション311を起動しておらず、例えば、OS(Operating System)レベルで通知内容を表示する。また、共通アプリケーション311は、テスト用アプリケーション情報113tの内容に基づいて「アプリケーションA」、「アプリケーションB」、「アプリケーションC」から選択して実行できるものとし、通知内容104Caは「アプリケーションC」に対応したものとする。
【0115】
次に、テスト端末3は、
図16に示したボタン104Cbが操作され、通知表示からのアプリケーション起動操作を受け付けると(S332;Yes)、通知に対応した「アプリケーションC」を起動するため、まず、共通アプリケーション311を起動し(S333)、テスト端末3のアプリケーション情報取得手段300が通知に対応する「アプリケーションC」であるテスト用アプリケーション情報113t
iをアプリケーション管理サーバ1から取得してテスト用アプリケーション情報312tを更新する(S334)。
【0116】
次に、テスト端末3のアプリケーション実行手段301は、取得したテスト用アプリケーション情報312tを参照し(S335)、UIを描画するとともに(S336)、共通アプリケーション311の有する機能311fのうち使用する機能と使用しない機能を決定するとともに、使用する機能をUI上に配置し(S337)、さらにコンテンツを配置して(S338)、通知に対応した「アプリケーションC」を実行する。なお、アプリケーション実行手段301によって表示される最初の画面は、ボタン104Cbからの移動であるため、「アプリケーションC」上での通知内容表示301Caである。
【0117】
通知内容表示301Caは、さらに「アプリケーションC」上の他の画面へリンクするボタン301Cbを有し、当該ボタン301Cbが操作されると、テスト端末3のアプリケーション実行手段301は、ボタン301Cbのリンク先である画面330Cを表示する。
【0118】
(実施の形態の効果)
上記した実施の形態によれば、変更内容確認のためのテスト端末3に対しテスト用アプリケーション情報113tiが配信されるよう用意し、一般の利用者8a、8b、8c…が使用する端末4a、4b、4c…に対し本番用アプリケーション情報113piが配信されるよう用意して、暫定的なアプリケーションの編集をテスト用アプリケーション情報113tiに対して行い、編集が確定するまでは本番用アプリケーション情報113piに編集内容を反映しないようにするとともに、テスト通知を行う場合はテスト用アプリケーション情報113tiが配信されたテスト端末3にテスト通知し、配信内容が確認された後に本番用アプリケーション情報113piが配信された端末4a、4b、4c…に本番通知を行うようにしたため、通知内容を事前に確認することができ、通知内容がアプリケーションの変更内容を伴う場合であっても変更後のアプリケーションで通知内容を確認することができる。また、端末4a、4b、4c…では変更が確定するまでは変更前の状態の内容でアプリケーションを利用し続けることができ、柔軟性のある通知及びアプリケーション更新の運用が可能となる。
【0119】
また、テスト端末3、端末4a、4b、4c…にインストール済みの共通アプリケーション311、411はすべての機能311f、411fを実行可能な構成であり、テスト用アプリケーション情報113ti、本番用アプリケーション情報113piに含まれる構成情報1130ti、1130piによって使用する/しない機能を定義するようにしたため、変更されたアプリケーションをテスト端末3、端末4a、4b、4c…に対し再配布の必要なく、つまり、ダウンロード及び再インストール不要で、変更内容を端末のアプリケーションに反映でき、反映後に変更内容に関連した通知を行うことができる。
【0120】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
【0121】
例えば、上記の実施の形態では、テスト端末3の通知はアプリケーションの変更を伴う場合を説明したが、アプリケーションの変更を伴わないものであってもよい。また、通知内容に変更のあるアプリケーションへのリンク等を伴う場合を説明したが、通知内容は変更のあるアプリケーションへのリンク等を伴わず、変更前のアプリケーションへのリンクを含む通知内容であってもよい。
【0122】
また、例えば、通常のプッシュ通知は通知サーバ6から通知したタイミングでのみ、該当するアプリケーションがインストールされた端末4a、4b、4cが受け取れるものであり、仮に端末4cにアプリケーションがインストールされたタイミングが通知サーバ6から通知したタイミングより後であると端末4cは通知を受け取れない。しかし、本願のアプリケーション実行手段401は、アプリケーションを起動する際に構成情報を再取得するため(S301)、アプリケーション管理サーバ1に通知内容を予め保存しておき、以下の
図18に示すように、構成情報取得のタイミングで通知内容をアプリケーション管理サーバ1から取得するようにしてもよい。
【0123】
図18は、アプリケーション初回起動時の通知取得動作を説明するためのフローチャートである。
【0124】
アプリケーション管理サーバ1の通知手段104は、編集端末2から本番通知要求を受け付けると(S140)、「(4)本番通知動作」で説明したように通知処理を行うとともに(S141)、通知内容情報112aを記憶部11に保存しておく(S142)。
【0125】
端末4cは、アプリケーションが新規にインストールされ(S440)、初回の起動操作が行われると(S441)、端末4cのアプリケーション実行手段401は、本番用アプリケーション情報412pを更新するためにアプリケーション管理サーバ1に構成情報の要求をするとともに、直近保存された通知内容情報を要求する(S442)。なお、直近の通知内容情報に限らず、直近数件の通知内容情報であってもよいし、端末4c内に格納された利用者や利用の状況を示す情報等に基づいて通知内容情報を選択して要求するようにしてもよい。
【0126】
アプリケーション管理サーバ1の情報配信手段102は、端末4cの要求を受信し(S143)、構成情報及び直近の通知内容情報112aを端末4cに送信する(S144)。
【0127】
端末4cのアプリケーション実行手段401は、アプリケーション管理サーバ1から構成情報及び直近の通知内容情報112aを受信すると(S443)、まず通知内容情報に基づいて通知内容を表示部43に表示し(S444)、その後、アプリケーションを起動する(S445)。表示部43に表示する通知内容は、OSレベルで表示される通知内容であってもよいし、アプリケーションレベルで表示される通知内容であってもよい。
【0128】
このような構成にすることにより、仮に端末4cにアプリケーションがインストールされたタイミングが通知サーバ6から通知したタイミングより後であっても、通知サーバ6から通知した通知内容をアプリケーション管理サーバ1が記憶しているため、インストール後であってアプリケーションを起動する際に端末4cがあたかも通知を受け取ったかのように通知を表示することができる。なお、通知はアプリケーションの初回起動時に限らず、通信状況が悪い等の理由により通知を受信できなかった場合等、受けていない通知をアプリケーションの起動時に受け取るようにしてもよい。
【0129】
上記実施の形態では制御部10の各手段100‐104、制御部30の各手段300‐301、制御部40の各手段400‐401の機能をプログラムで実現したが、各手段の全て又は一部をASIC等のハードウエアによって実現してもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD‐ROM等の記録媒体に記憶して提供することもできる。また、上記実施の形態で説明した上記ステップの入れ替え、削除、追加等は本発明の要旨を変更しない範囲内で可能である。
【0130】
また、本発明の他の態様は、上記目的を達成するため、以下のアプリケーション管理プログラム、情報処理装置及びアプリケーション管理システムを提供する。
【0131】
[1]コンピュータを、
記憶手段上に記憶された、複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報を編集する編集手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段と、
外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
[2]前記コンピュータを、
外部から反映要求を受信すると、前記第2の構造情報及び前記第2のコンテンツ情報に、前記編集手段が編集した前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を反映する反映手段としてさらに機能させ、
前記通知手段は、外部から本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に前記通知内容情報を通知するよう通知処理する前記[1]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[3]前記通知内容情報は、前記第1の構造情報及び/又は前記第1のコンテンツ情報へのリンクを含む前記[1]又は[2]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[4]前記通知手段は、外部から通知内容情報とともに本番通知要求を受信すると、少なくとも予め登録された前記第2の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する前記[1]に記載のアプリケーション管理プログラム。
[5]コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する構造情報、及び当該構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用されるコンテンツ情報、並びに、当該アプリケーションに対して過去に通知された通知内容情報を記憶する記憶手段と、
前記アプリケーションが動作する端末が前記アプリケーションを初回に起動する場合、前記構造情報及び前記コンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する端末に配信する配信手段と、
前記端末に前記通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段として動作させるためのアプリケーション管理プログラム。
[6]コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造を記憶し、受信した構造情報に基づいて当該複数の機能から使用する機能を選択して実行し、受信したコンテンツ情報に基づいて当該構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用されるコンテンツを使用するアプリケーションプログラムであって、
通知を受信すると、当該通知に対応付けられたアプリケーションの構造情報及びコンテンツ情報を外部に要求して取得するアプリケーション情報取得手段と、
取得した当該構造情報及び当該コンテンツ情報に基づいて当該通知に対応付けられたアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段として機能するアプリケーションプログラム。
[7]コンピュータを、
複数の機能を有するアプリケーションの表示構造を記憶し、受信した構造情報に基づいて当該複数の機能から使用する機能を選択して実行し、受信したコンテンツ情報に基づいて当該構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用されるコンテンツを使用するアプリケーションプログラムであって、
初回起動時に、アプリケーションの構造情報及びコンテンツ情報とともに直近の通知内容情報を外部に要求して取得するアプリケーション情報取得手段と、
当該通知内容情報を表示処理した後に、取得した当該構造情報及び当該コンテンツ情報に基づいてアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段として機能するアプリケーションプログラム。
[8]記憶手段上に記憶された、複数の機能を有するアプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報を編集する編集手段と、
前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第1の端末に配信し、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段と、
外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段とを有する情報処理装置。
[9]複数の機能を有するアプリケーションを実行する第1の端末と、
前記アプリケーションを実行する第2の端末と、
記憶手段上に記憶された、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第1の構造情報、並びに当該第1の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上で使用される第1のコンテンツ情報を編集する編集手段と、前記第1の構造情報及び前記第1のコンテンツ情報を前記第1の端末に配信し、前記アプリケーションの表示構造及び前記複数の機能から使用する機能を指定する第2の構造情報及び当該第2の構造情報に基づいて指定された前記アプリケーションの表示構造上に表示される第2のコンテンツ情報を前記アプリケーションが動作する第2の端末に配信する配信手段と、外部から通知内容情報とともにテスト通知要求を受信すると、前記第1の端末に当該通知内容情報を通知するよう通知処理する通知手段を有する情報処理装置とを備えたアプリケーション管理システム。
【符号の説明】
【0132】
1 :アプリケーション管理サーバ
2 :編集端末
3 :テスト端末
4a、4b、4c:端末
5 :ネットワーク
6 :通知サーバ
7 :管理者
8a、8b、8c:利用者
9 :アプリケーション管理システム
10 :制御部
11 :記憶部
12 :通信部
30 :制御部
31 :記憶部
32 :通信部
33 :表示部
34 :操作部
40 :制御部
41 :記憶部
42 :通信部
43 :表示部
100 :アプリケーション編集手段
101 :配信先判別手段
102 :情報配信手段
103 :本番反映手段
104 :通知手段
110 :アプリケーション管理プログラム
111 :配信先情報
112 :通知先情報
112a :通知内容情報
113p :本番用アプリケーション情報
113t :テスト用アプリケーション情報
300 :アプリケーション情報取得手段
301 :アプリケーション実行手段
311 :共通アプリケーション
312 :テスト用アプリケーション情報
400 :アプリケーション情報取得手段
401 :アプリケーション実行手段
411 :共通アプリケーション
412t :テスト用アプリケーション情報
412p :本番用アプリケーション情報