(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】調理済み食品を調製するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
A47J 27/14 20060101AFI20240529BHJP
A47J 37/06 20060101ALI20240529BHJP
A47J 44/00 20060101ALN20240529BHJP
【FI】
A47J27/14 Z
A47J37/06 311
A47J44/00
(21)【出願番号】P 2022546544
(86)(22)【出願日】2021-02-03
(86)【国際出願番号】 US2021016448
(87)【国際公開番号】W WO2021158684
(87)【国際公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-07-28
(32)【優先日】2020-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522302725
【氏名又は名称】ロボバーガー エンタープライズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】弁理士法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン,オードリー
(72)【発明者】
【氏名】ブレイドー,ダン
(72)【発明者】
【氏名】シーゲル,アンドリュー
【審査官】柳本 幸雄
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-227197(JP,A)
【文献】特開平07-231769(JP,A)
【文献】特開平07-308146(JP,A)
【文献】特開平07-232807(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112155450(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0059645(US,A1)
【文献】特開平08-124016(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/14
A47J 37/04-37/06
A47J 44/00
G07F 11/00
A23P 20/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置であって、
プレート第1端部、プレート第2端部、プレート調理面、及びプレート非調理面を有するプレートであって、
前記プレート第1端部が横材に枢動可能に取り付けられており、前記プレートが、プレート上方位置とプレート下方位置との間で前記横材に対して回転し、前記プレートを移動させるために細長いアセンブリが前記プレート非調理面に移動可能に係合されており、前記プレートが前記プレート下方位置にあるときに実質的に前記プレート全体が調理エリアの外側にある、プレートと、
細長い本体に沿って可動ワイパ洗浄面を有する前記細長い本体を画定する可動ワイパアセンブリであって、前記細長い本体が、前記プレートが前記プレート下方位置にあるときに前記細長い本体が前記プレート調理面を横断して非線形に横切って回転するように、枢動要素に枢動可能に取り付けられた細長い本体の第1端部を有する、可動ワイパアセンブリと、
前記調理エリアへのアクセスを提供する開いた第1端部を有する少なくとも1つの固定オーブンアセンブリであって、前記調理エリアが、調理エリア下向き面を有するオーブン固定上部と調理エリア上向き面を有するオーブン固定下部との間に配置されており、固定オーブン上部と固定オーブン下部とが互いに対して固定されている、少なくとも1つの固定オーブンアセンブリと
を備え、
前記プレートが、プレート調理位置とプレート非調理位置との間で直線的に移動し、
前記プレート調理位置において、実質的に前記プレート全体が、前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間の前記調理エリア内に配置され、
前記プレート非調理位置において、実質的に前記プレート全体が、前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間ではなく前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記開いた第1端部の外側の、前記調理エリアの外側に配置される、装置。
【請求項2】
矩形状の固定部材の
前記調理エリアに向けて延在する第1の長手方向軸
と前記横材の第2の長手方向軸が
平面視において実質的に
直交になるように、前記横材に対して前記プレートの上方で取り付けられた前記固定部材と、
前記固定部材の周縁内の固定部材開口部と
をさらに備え、
前記プレートが前記プレート調理位置にあるときに、実質的に前記固定部材開口部全体が、前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間の前記調理エリア内に配置され、及び、前記プレートが前記プレート非調理位置にあるときに、実質的に前記固定部材開口部全体が、前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間ではなく前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記開いた第1端部の外側に配置され、
前記プレート上方位置において、前記プレート第2端部が前記固定部材に隣接し、
前記プレート下方位置において、前記プレート第2端部が前記固定部材から離間する、請求項1に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項3】
少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面を有する細長いバーによって画定された固定ワイパであって、前記横材に取り付けられている、固定ワイパ
をさらに備え、
前記固定ワイパが、a)前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間ではない前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記開いた第1端部の外側と、b)前記固定オーブンアセンブリの前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間との間を直線的に並進するときに、前記固定ワイパが前記調理エリア上向き面及び前記調理エリア下向き面の少なくとも一方を洗浄するように、前記少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面が前記調理エリア上向き面及び前記調理エリア下向き面の少なくとも一方と係合する、請求項1に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項4】
前記細長いバーが、前記固定部材の端部に取り付けられている、請求項2に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項5】
固定オーブンアセンブリ第2端部に取り付けられた少なくとも1つのノズルを有する少なくとも1つのスプレーアセンブリであって、前記調理エリア上向き面、前記調理エリア下向き面、及び前記プレートのうちの少なくとも1つに洗浄液を噴霧する、少なくとも1つのスプレーアセンブリをさらに備える、請求項3に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項6】
前記装置が、
少なくとも完全に組み合わせられた調理済み食品を受け入れるように構成されたピックアップエリア第1要素、前記完全に組み合わせられた調理済み食品が消費者によってピックアップされることを可能にするように構成されたピックアップエリア第2要素、及び前記完全に組み合わせられた調理済み食品が廃棄エリアに移動することを可能にするように構成されたピックアップエリア第3要素を有するピックアップエリア
をさらに備え、
前記廃棄エリアが、廃棄エリア第1部分を有し、前記ピックアップエリア第3要素が開放構成にあるときに前記完全に組み合わせられた調理済み食品が前記ピックアップエリア第3要素を出て前記廃棄エリア第1部分に入り得るように前記ピックアップエリア第3要素に対して配置されている、請求項1に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項7】
前記ピックアップエリア第1要素が第1の開いたピックアップエリアであり、前記ピックアップエリア第2要素が第2の開いたピックアップエリアであり、前記ピックアップエリア第3要素が可動パネルであり、
前記ピックアップエリア第3要素が前記完全に組み合わせられた調理済み食品を前記廃棄エリア内に移動するように移動させる、請求項6に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項8】
前記装置が、
前記装置内に取り付けられた可動キャリアと、
前記可動キャリアが、複数のアセンブリエリア間をキャリア第1方向及びキャリア第2方向に並進することができるトラックであって、
前記ピックアップエリア第1要素が前方に近接して配置されている、トラックと、
後方位置と前方位置との間を移動するように構成された少なくとも1つの可動アームであって、前記後方位置において、前記少なくとも1つの可動アームが前記トラックの後方にあり、前記前方位置において、前記少なくとも1つの可動アームが前記ピックアップエリア第1要素に近接して配置される、少なくとも1つの可動アームと
をさらに含む、請求項6に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項9】
前記装置が、
少なくとも1つのアセンブリエリアと、
食品構成要素を貯蔵し、前記少なくとも1つのアセンブリエリアのうちの1つに送るための各アセンブリエリアの上方のコンベヤシステムであって、
第1の可動ドアの列及び対向する第2の可動ドアの列を有し、各ドアが、前記コンベヤシステムに取り付けられていない自由端、及び前記コンベヤシステムに取り付けられた非自由端を有する、コンベヤシステムと
をさらに備え、
前記コンベヤシステムが複数の垂直に積み重ねられた可動プラットフォームを画定し、
各可動プラットフォームが、水平に並んだ1対の前記可動ドアによって形成されており、前記1対の可動ドアのうちの第1のドアが前記第1の可動ドアの列からのものであり、前記1対の可動ドアのうちの第2のドアが前記対向する第2の可動ドアの列からのものであり、前記1対の可動ドアの各々の前記自由端が、互いに近接しており、前記非自由端が、互いに遠位にあり、
前記可動ドアの前記自由端が、前記食品構成要素が前記コンベヤシステムの下方の前記少なくとも一つのアセンブリエリア内に移動するように、前記コンベヤシステムの部分の下端で互いに離れるように下方、外側に回転する、請求項1に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項10】
調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置であって、
プレート第1端部、プレート第2端部、プレート調理面、及びプレート非調理面を有するプレートであって、
前記プレート第1端部が横材に枢動可能に取り付けられており、前記プレートが、プレート上方位置とプレート下方位置との間で前記横材に対して回転し、前記プレートが前記プレート下方位置にあるときに実質的に前記プレート全体が調理エリアの外側にある、プレートと、
細長い本体に沿って可動ワイパ洗浄面を有する前記細長い本体を画定する可動ワイパアセンブリであって、前記細長い本体が、前記プレートが前記プレート下方位置にあるときに前記細長い本体が前記プレート調理面を横断して非線形に横切って回転するように、枢動要素に枢動可能に取り付けられた細長い本体の第1端部を有する、可動ワイパアセンブリと、
前記調理エリアへのアクセスを提供する開いた第1端部を有する少なくとも1つの固定オーブンアセンブリであって、前記調理エリアが、調理エリア下向き面を有するオーブン固定上部と調理エリア上向き面を有するオーブン固定下部との間に配置されており、固定オーブン上部と固定オーブン下部とが互いに対して固定されている、少なくとも1つの固定オーブンアセンブリと
を備え、
前記プレートが、プレート調理位置とプレート非調理位置との間で直線的に移動し、
前記プレート調理位置において、実質的に前記プレート全体が、前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間の前記調理エリア内に配置され、
前記プレート非調理位置において、実質的に前記プレート全体が、前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間ではなく前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記開いた第1端部の外側の、前記調理エリアの外側に配置される、装置。
【請求項11】
固定部材の第1の長手方向軸が垂直であり、前記横材の第2の長手方向軸と実質的に一直線になるように、前記横材に対して前記プレートの上方で取り付けられた前記固定部材と、
前記固定部材の周縁内の固定部材開口部と
をさらに備え、
前記プレートが前記プレート調理位置にあるときに、実質的に前記固定部材開口部全体が、前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間の前記調理エリア内に配置され、及び、前記プレートが前記プレート非調理位置にあるときに、実質的に前記固定部材開口部全体が、前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間ではなく前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記開いた第1端部の外側に配置され、
前記プレート上方位置において、前記プレート第2端部が前記固定部材に隣接し、
前記プレート下方位置において、前記プレート第2端部が前記固定部材から離間する、請求項10に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項12】
少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面を有する細長いバーによって画定された固定ワイパであって、前記横材に取り付けられている、固定ワイパ
をさらに備え、
前記固定ワイパが、a)前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間ではない前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記開いた第1端部の外側と、b)前記少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの前記調理エリア下向き面と前記調理エリア上向き面との間との間を直線的に並進するときに、前記固定ワイパが前記調理エリア上向き面及び前記調理エリア下向き面の少なくとも一方を洗浄するように、前記少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面が前記調理エリア上向き面及び前記調理エリア下向き面の少なくとも一方と係合する、請求項11に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項13】
前記細長いバーが、前記固定部材の端部に取り付けられている、請求項12に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項14】
固定オーブンアセンブリ第2端部に取り付けられた少なくとも1つのノズルを有する少なくとも1つのスプレーアセンブリであって、前記調理エリア上向き面、前記調理エリア下向き面、及び前記プレートのうちの少なくとも1つに洗浄液を噴霧する、少なくとも1つのスプレーアセンブリをさらに備える、請求項11に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項15】
前記装置が、
前記装置の電気的構成要素及び機械的構成要素を制御するように構成された少なくとも1つのコントローラと、
完全に組み合わせられた調理済み食品を受け入れるように構成されたピックアップエリア第1要素、前記完全に組み合わせられた調理済み食品が消費者によってピックアップされることを可能にするように構成されたピックアップエリア第2要素、及び前記完全に組み合わせられた調理済み食品が廃棄エリアに移動することを可能にするように構成されたピックアップエリア第3要素を有するピックアップエリアと
をさらに備え、
前記廃棄エリアが、廃棄エリア第1部分を有し、前記ピックアップエリア第3要素が開放構成にあるときに前記完全に組み合わせられた調理済み食品が前記ピックアップエリア第3要素を出て前記廃棄エリア第1部分に入り得るように前記ピックアップエリア第3要素に対して配置されており、
前記少なくとも1つのコントローラが、前記完全に組み合わせられた調理済み食品が前記ピックアップエリア内にあり、予めプログラムされた時間内に消費者によって取り出されなかったことを示す第1の信号を受信するように構成され、
前記少なくとも1つのコントローラが、完全に組み合わせられた調理済み食品の条件が満たされない場合、前記第1の信号の前に第2の信号を受信するように構成され、
前記少なくとも1つのコントローラが、前記第1の信号及び前記第2の信号の少なくとも一方が受信された場合、前記完全に組み合わせられた調理済み食品を前記廃棄エリアに移動させる廃棄信号を送信するように構成される、請求項11に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項16】
前記ピックアップエリア第1要素が第1の開いたピックアップエリアであり、前記ピックアップエリア第2要素が第2の開いたピックアップエリアであり、前記ピックアップエリア第3要素が可動パネルであり、
前記第1の信号及び前記第2の信号の少なくとも一方が受信された場合には、前記少なくとも1つのコントローラが、前記ピックアップエリア第3要素に前記完全に組み合わせられた調理済み食品を前記廃棄エリア内に移動するように移動させる前記廃棄信号を送信するように構成される、請求項15に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【請求項17】
前記装置が、
前記装置内に取り付けられた可動キャリアと、
前記可動キャリアが、複数のアセンブリエリア間をキャリア第1方向及びキャリア第2方向に並進することができるトラックであって、
前記ピックアップエリア第1要素が前方に近接して配置されている、トラックと、
後方位置と前方位置との間を移動するように構成された少なくとも1つの可動アームであって、前記後方位置において、前記少なくとも1つの可動アームが前記トラックの後方にあり、前記前方位置において、前記少なくとも1つの可動アームが前記ピックアップエリア第1要素に近接して配置される、少なくとも1つの可動アームと
さらに含み、
前記少なくとも1つのコントローラが、前記少なくとも1つの可動アームを前記後方位置と前記前方位置との間で移動させる複数の信号を送信するように構成されている、請求項15に記載の調理済み食品を調製するための閉鎖フレーム構造内に収容された装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品調製の分野に関し、より具体的には、自動食品調製装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
安全な食糧供給は、国の経済、貿易及び観光産業を支援し、食品及び栄養の安全性に寄与し、持続可能な発展を支える。しかしながら、広範囲の疾病を包含する食品由来疾患は、世界中で増え続ける公衆衛生上の問題である。アメリカ疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention)によれば、食品由来疾患は、米国では毎年推定で7600万件の疾病、35万件の入院及び5千件の死亡を占めている。さらに、世界保健機関(World Health Organization(WHO))によれば、推定6億人、世界人口のほぼ10%が、汚染された食品を食べた後に病気になる。
【0003】
汚染された食品の有害性の程度から公衆を保護することは、困難な課題となっている。食品汚染を防止する手段として自動食品調製装置が食品産業においてますます使用されている。自動食品調製装置は、必要な作業者が少なくて済むので手作業による汚染のリスクを減らすなどの食品安全性に関する利益を有するが、自動食品調製装置を洗浄及び消毒するための適切な手順の実施が必要である。
【0004】
例えば、人的要因に関連するリスクについてサービス事業者の意識を高めることが不可欠である。清潔で健康的な食品を製造するために清潔で衛生的な作業者が必要であることは過小評価できないが、一般社会では、30%~50%の人がトイレを使用した後に手を洗わないと推定される。したがって、サービス事業者は、特に非常に腐敗しやすい食品を扱う場合、手を消毒し、食品加工を対象とした清潔な衣類を使用し、使い捨て手袋、靴カバー及び帽子を着用することについて十分に訓練されなければならない。サービス事業者の意識の欠如による偶発的な汚染の発生を最小限に抑えるために装置をどのように維持するかを知る上でも訓練は必須である。
【0005】
しかしながら、自動食品調製装置が適切に洗浄されたとしても、それは、洗浄の合間の期間中に食品接触面上にバイオフィルムが形成されるのを防止することにはならない。バイオフィルムは、公衆衛生及び食品安全性に大きな影響を及ぼす明確な特性を有する表面に付着した微生物群である。具体的には、O157及び非O157志賀毒素産生性大腸菌(Shiga toxin-producing E.coli(STEC))、サルモネラ菌(S.enterica)、及びリステリア・モノサイトゲネス(L.monocytogenes)などといった多種多様な食品由来の病原体が、付着、コロニー形成、及びバイオフィルム形成し得るので、バイオフィルムは持続的な汚染源として作用する。
【0006】
人的要因の影響を考慮すると、先行技術よりも改善する必要があり、より具体的には、食品由来の疾患及び汚染のリスクを低減するための自己洗浄自動食品調製装置の必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
調理済み食品を調製するための装置及び方法を開示する。この概要は、添付の図面を含めて以下の詳細な説明においてさらに説明する開示の概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供する。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴又は本質的な特徴を特定することを目的としたものではない。また、この概要は、特許請求される主題の範囲を限定するために使用することを目的としたものでもない。
【0008】
一実施形態では、調理済み食品のための装置が開示される。装置は、プレート第1端部、プレート第2端部、プレート調理面、及びプレート非調理面を有するプレートを画定するスパチュラアセンブリを含む。プレート第1端部は、スパチュラアセンブリのスパチュラアセンブリ横材に枢動可能に取り付けられている。プレートは、プレート上方位置とプレート下方位置との間を移動するように構成されている。装置は、細長い本体に沿って可動ワイパ洗浄面を有する細長い本体を画定する可動ワイパアセンブリをさらに含む。可動ワイパアセンブリは、プレートに近接して配置されており、プレートがプレート下方位置にあるときに可動ワイパ洗浄面をプレート調理面を横切って移動させるように構成されている。
【0009】
一実施形態では、調理済み食品のための装置が開示される。装置は、プレート第1端部、プレート第2端部、プレート調理面、及びプレート非調理面を有するプレートを画定するスパチュラアセンブリを含む。プレート第1端部は、スパチュラアセンブリ横材に枢動可能に取り付けられている。プレートは、プレート上方位置とプレート下方位置との間を移動する(例えば、移動するように構成されている)。伸縮アームアセンブリは、プレート非調理面と移動可能に係合されている。伸縮アームアセンブリは、プレートをプレート上方位置とプレート下方位置との間で移動させるように構成されている。装置は、細長い本体に沿って可動ワイパ洗浄面を有する細長い本体を画定する可動ワイパアセンブリをさらに含む。可動ワイパアセンブリは、プレートに近接して配置されており、プレートがプレート下方位置にあるときに可動ワイパ洗浄面をプレート調理面を横切って移動させるように構成されている。少なくとも1つのコントローラが、装置の電気的構成要素及び機械的構成要素を制御するように構成される。装置は、少なくとも1つのアセンブリエリアをさらに含む。食品構成要素を貯蔵し、複数のアセンブリエリアのうちの1つに送るために、各アセンブリエリアの上方にコンベヤシステムが配置されている。コンベヤシステムは、複数の垂直に積み重ねられた可動プラットフォームを含む。各可動プラットフォームは、食品構成要素がコンベヤシステムの下方のアセンブリエリアに移動するように、1対の可動ドアの少なくとも一方をコンベヤシステム下端部で移動して開くように構成された前記ドアによって形成されている。装置は、少なくとも1つの完全に組み合わせられた調理済み食品を受け入れるように構成されたピックアップエリア第1要素、完全に組み合わせられた調理済み食品が消費者によってピックアップされることを可能にするように構成されたピックアップエリア第2要素、及び完全に組み合わせられた調理済み食品が廃棄エリアに移動することを可能にするように構成されたピックアップエリア第3要素を有するピックアップエリアをさらに含む。廃棄エリアは、廃棄エリア第1部分を含み、ピックアップエリア第3要素が開放構成にあるときに完全に組み合わせられた調理済み食品がピックアップエリア第3要素を出て廃棄エリア第1部分に入り得るようにピックアップエリア第3要素に対して配置される。少なくとも1つのコントローラは、完全に組み合わせられた調理済み食品がピックアップエリア内にあり、予めプログラムされた時間内に消費者によって取り出されなかったことを示す第1の信号を受信するように構成される。少なくとも1つのコントローラはまた、完全に組み合わせられた調理済み食品の条件が満たされない場合、第1の信号の前に第2の信号を受信するようにも構成される。少なくとも1つのコントローラはまた、第1の信号及び第2の信号のどちらかが受信された場合、完全に組み合わせられた調理済み食品を廃棄エリアに移動させる廃棄信号を送信するようにも構成される。
【0010】
一実施形態では、調理済み食品を調製するための方法が開示される。方法は、第1の食品構成要素を第1の搬送システムから第1のアセンブリエリアに移動させることを含む。方法は、第1の食品構成要素をオーブン内に移動させることと、第1の食品構成要素を少なくとも加熱することとをさらに含む。方法は、少なくとも加熱された第1の食品構成要素をオーブンから出して移動させることと、第1の食品構成要素を少なくとも加熱した後に少なくとも1つの調理面を少なくとも1つのワイパで洗浄することとをさらに含む。
【0011】
開示の実施形態のさらなる態様は、以下の説明に一部が記載され、一部はその説明から明らかになり、又は開示の実施形態の実施によって知られ得る。開示の実施形態の態様は、添付の特許請求の範囲に特に指し示された要素及び組み合わせによって実現及び達成されるであろう。前述の一般的な説明と以下の詳細な説明とはどちらも例示的かつ説明的なものにすぎず、特許請求される開示の実施形態を限定するものではないことを理解されたい。
【0012】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示し、説明と相まって、開示の実施形態の原理を説明する役割を果たす。本明細書に示される実施形態は現在好ましいが、本発明は示される正確な配置及び手段に限定されないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するための装置の正面図である。
【0014】
【
図2】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するための装置の背面図である。
【0015】
【
図3】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するための装置の右側面図である。
【0016】
【
図4】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するための装置の左側面図である。
【0017】
【
図5】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するための装置の上面斜視正面図である。
【0018】
【
図6】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するための装置の底面斜視正面図である。
【0019】
【
図7】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリ及び可動ワイパアセンブリの上面斜視図である。
【0020】
【
図8】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリ及び可動ワイパアセンブリの底面斜視図である。
【0021】
【
図9】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリ及び第1の位置にある可動ワイパアセンブリの斜視図である。
【0022】
【
図10】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリ及び第2の位置にある可動ワイパアセンブリの斜視図である。
【0023】
【
図11】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリ及び第3の位置にある可動ワイパアセンブリの斜視図である。
【0024】
【
図12】本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリの上面斜視正面図である。
【0025】
【
図13】本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリの正面図である。
【0026】
【
図14】本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリの背面図である。
【0027】
【
図15】本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリの上面図である。
【0028】
【
図16】本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリの底面図である。
【0029】
【
図17】本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリ及び固定部材の上面斜視正面図である。
【0030】
【
図18】本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリの断面上面図である。
【0031】
【
図19】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリ非調理位置にあるスパチュラアセンブリの上面斜視側面図である。
【0032】
【
図20】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリがスパチュラアセンブリ調理位置とスパチュラアセンブリ非調理位置との間にある、オーブンアセンブリの断面上面図である。
【0033】
【
図21】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリがスパチュラアセンブリ調理位置にある、オーブンアセンブリの断面上面図である。
【0034】
【
図22】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリがスパチュラアセンブリ調理位置にある、オーブンアセンブリの左側面図である。
【0035】
【
図23】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリがスパチュラアセンブリ調理位置にある、オーブンアセンブリ及びスプレーアセンブリの左側面図である。
【0036】
【
図24】本発明の例示的な実施形態による、少なくとも1つのアセンブリエリアの上面図である。
【0037】
【
図25】本発明の例示的な実施形態による、少なくとも1つのアセンブリエリアの底面図である。
【0038】
【
図26】本発明の例示的な実施形態による、少なくとも1つのアセンブリエリアの上方のコンベヤシステムの正面図である。
【0039】
【
図27】本発明の例示的な実施形態による、垂直に積み重ねられた可動プラットフォームの正面図である。
【0040】
【
図28】本発明の例示的な実施形態による、垂直に積み重ねられた可動プラットフォームの右側面図である。
【0041】
【
図29】本発明の例示的な実施形態による、垂直に積み重ねられた可動プラットフォームの左側面図である。
【0042】
【
図30】本発明の例示的な実施形態による、垂直に積み重ねられた可動プラットフォームの底面斜視左側面図である。
【0043】
【
図31】本発明の例示的な実施形態による、垂直区画及び真空システムの斜視右側面図である。
【0044】
【
図32】本発明の例示的な実施形態による、
図31の円C1内に囲まれたエリアの部分の拡大斜視図である。
【0045】
【
図33】本発明の例示的な実施形態による、トラック上に取り付けられた可動キャリア及び少なくとも1つの可動アームの上面斜視正面図である。
【0046】
【
図34】本発明の例示的な実施形態による、トラック上に取り付けられた可動キャリア及び少なくとも1つの可動アームの上面斜視背面図である。
【0047】
【
図35】本発明の例示的な実施形態による、垂直区画から取り外され、続いて第1のアセンブリエリア内に下ろされた食品受け器の正面図である。
【0048】
【
図36】本発明の例示的な実施形態による、第1の可動プラットフォームが第1の食品構成要素を第2のアセンブリエリアに送っている、第2のアセンブリエリアに移動する食品受け器の正面図である。
【0049】
【
図37】本発明の例示的な実施形態による、第2の可動プラットフォームが第2の食品構成要素をスパチュラアセンブリに送っている、第3のアセンブリエリアに移動する食品受け器の正面図である。
【0050】
【
図38】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリが第2の食品構成要素をオーブンアセンブリに移動させている、第3のアセンブリエリアに移動する食品受け器の正面図である。
【0051】
【
図39】本発明の例示的な実施形態による、スパチュラアセンブリがオーブンアセンブリから第2の食品構成要素を取り除いている、第3のアセンブリエリア内の食品受け器の正面図である。
【0052】
【
図40】本発明の例示的な実施形態による、下方位置にあるプレートが第2の食品構成要素を第3のアセンブリエリアに送っている、第3のアセンブリエリア内の食品受け器の正面図である。
【0053】
【
図41】本発明の例示的な実施形態による、第3の可動プラットフォームが第3の食品構成要素を第3のアセンブリエリアに送っている、第4のアセンブリエリアに移動する食品受け器の正面図である。
【0054】
【
図42】本発明の例示的な実施形態による、ピックアップエリア第1要素に移動する完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器の正面図である。
【0055】
【
図43】本発明の例示的な実施形態による、可動アームがトラックの後方に配置されている、ピックアップエリア第1要素に近接した完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器の上面図である。
【0056】
【
図44】本発明の例示的な実施形態による、可動アームがトラックの後方に配置されている、ピックアップエリア第1要素に近接した完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器の斜視側面図である。
【0057】
【
図45】本発明の例示的な実施形態による、可動アームがピックアップエリア第1要素に近接して配置されている、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器をピックアップエリア第1要素内に移動させる可動アームの斜視側面図である。
【0058】
【
図46】本発明の例示的な実施形態による、ピックアップエリア第1要素の内側に配置された完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器の斜視側面図である。
【0059】
【
図47】本発明の例示的な実施形態による、ピックアップエリア第1要素可動パネルが、ピックアップエリア第1要素の内側に配置された完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器を閉じている、可動パネルの斜視側面図である。
【0060】
【
図48】本発明の例示的な実施形態による、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器が、消費者によってピックアップされるべきピックアップエリア第2要素の内側に配置されている、ピックアップエリア第2要素の斜視側面図である。
【0061】
【
図49】本発明の例示的な実施形態による、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器が、消費者によってピックアップされるべきピックアップエリア第2要素の内側に配置されている、ピックアップエリア第2要素の正面図である。
【0062】
【
図50】本発明の例示的な実施形態による、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器がピックアップエリア第2要素から出て移動している、ピックアップエリア第2要素の斜視側面図である。
【0063】
【
図51】本発明の例示的な実施形態による、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器が廃棄エリアに移動している、ピックアップエリア第3要素の斜視側面図である。
【0064】
【
図52】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するためのプロセスのステップを記述するフローチャートである。
【0065】
【
図53】本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するためのプロセスのステップの第2のセットを記述するフローチャートである。
【0066】
【
図54】本発明の例示的な実施形態による、例示的なコンピューティングデバイス及び他のコンピューティングデバイスを含むシステムのブロック図である。
【0067】
【
図55】通信する装置及びコントローラの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0068】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。
図面及び以下の説明では、同じか又は類似した要素を指すために可能な限り同じ参照番号を使用する。開示の実施形態が説明され得るが、修正形態、適合形態、及び他の実施態様が可能である。例えば、図面に示された要素に対して置換、追加又は修正が行われてもよく、本明細書に記載される方法は、開示の方法及び装置対して置換、並べ替え又は追加段若しくは構成要素の追加を行うことによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示の実施形態を限定するものではない。代わりに、開示の実施形態の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0069】
本明細書で使用される場合、「に取り付けられている(in attachment with)」、「取り付けられた(attached)」、「接続された(connected)」、「相互接続された(interconnected)」、「接触している(contacting)」、「結合された(coupled)」、「取り付けられた(mounted)」などの用語は、特に明記しない限り、要素間の直接的取り付けと間接的取り付けの両方を包含する。
【0070】
本発明は、人間の介入を最小化し、ゆえに汚染リスクを最小限に抑える、食品と直接接触する部品のための自動洗浄システムを含む調理済み食品を調製するための装置を提供することによって、先行技術を改善する。装置は、調理エリア上向き面、調理エリア下向き面、及びプレートに洗浄液を噴霧するように構成された少なくとも1つのノズルを有する少なくとも1つのスプレーアセンブリを含む。細長い本体に沿って可動ワイパ洗浄面を有する細長い本体を画定する可動ワイパアセンブリが、プレートに近接して配置されており、プレートがプレート下方位置にあるときに可動ワイパ洗浄面をプレート調理面を横切って移動させるように構成されている。装置は、少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面を有する細長いバーによって画定された固定ワイパをさらに含む。細長いバーは、スパチュラアセンブリがスパチュラアセンブリ調理位置とスパチュラアセンブリ非調理位置との間を移動するときに固定ワイパが調理エリア上向き面及び調理エリア下向き面を洗浄するように、調理エリア上向き面及び調理エリア下向き面と係合するように構成されている。
【0071】
次に図を参照すると、
図1~
図6は、本発明の例示的な実施形態による調理済み食品を調製するための装置100を示しており、参照を容易にするためにこれらを一緒に論じる。以下に示す例は、牛ひき肉パテからなるハンバーガを調製及び調理するための装置として装置100を説明しているが、本装置は、鶏肉、ステーキ、豚肉、魚、ビーコン、ピザ、タコス、野菜、及び卵を含むがそれらに限定されない様々な形状及び大きさを有する他の食品を調製及び調理するために使用されてもよく、そのような変形形態は特許請求される発明の趣旨及び範囲内であることを、当業者は理解するであろう。
【0072】
装置100は、装置100の複数の電気的構成要素及び機械的構成要素を保持又は支持するように構成されたハウジング106を画定するフレームアセンブリ105を含む。図示のように、装置は、フレームアセンブリ105によって画定された閉鎖フレーム構造内に収容されている。一実施形態では、フレームアセンブリは、前方フレーム及び後方フレームを含む。前方フレームは、底面フレーム106(a)、上面フレーム107(a)、及び2つの側面フレーム108(a)、108(b)を含む。後方フレームは、底面フレーム106(b)、上面フレーム107(b)、及び2つの側面フレーム108(c)、108(d)を含む。フレームアセンブリ105は、前方フレームと後方フレームとの間に相互接続された複数の横架材(111)をさらに含む。前方フレーム、後方フレーム、及び複数の横架材(111)は、互いに一体的に形成されていてもよく、又は機械的締結手段や溶接などの任意の適切な手段によって互いに固定され得る異なる部品から構成されていてもよい。一実施形態では、フレームアセンブリ105は、鋼などの適切な強度の金属で作られる。しかしながら、フレームアセンブリ105は、任意の適切な材料又は材料の組み合わせで作られてもよく、フレームアセンブリ105の形状、構成、及び大きさは、本発明に従って変化してもよいことを理解されたい。特定の実施形態では、装置は、装置のすべての構成要素を収容するように構成された閉鎖された自動販売機であり得る。
【0073】
図7及び
図8は、本発明の例示的な実施形態によるスパチュラアセンブリ110を示している。スパチュラアセンブリ110は、以下でさらに論じるように、プレート上方位置とプレート下方位置との間を移動するように構成されたプレート115を画定する。プレートは、プレート第1端部120及びプレート第2端部125を含む。プレート第1端部120は、スパチュラアセンブリ110のスパチュラアセンブリ横材140に枢動可能に取り付けられている。さらに、プレートは、プレート上方位置とプレート下方位置との間で横材に対して移動(例えば、回転)し得る。プレート第1端部120は、シャフト、ヒンジ、ピン、又は当技術分野で公知の任意の他の適切な方法で、スパチュラアセンブリ横材140に取り付けられ得る。プレート115は、プレート調理面130及びプレート非調理面135をさらに含む。プレート調理面130はプレートの上向き側に位置し、プレート非調理面135はプレートの下向き側に位置する。以下でさらに論じるように、スパチュラアセンブリ110は、スパチュラアセンブリ調理位置とスパチュラアセンブリ非調理位置との間を移動するようにさらに構成される。これに関して、プレートは、プレート調理位置とプレート非調理位置との間で直線的に移動し得る。一実施形態では、プレート調理位置において、実質的にプレート全体が、調理エリア下向き面と調理エリア上向き面との間の調理エリア内に配置される。一実施形態では、プレート非調理位置において、実質的にプレート全体が、調理エリア下向き面と調理エリア上向き面との間ではなく少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの開いた第1端部の外側の、調理エリアの外側に配置される。細長いアセンブリ(例えば、上述した伸縮アーム)が、プレートを移動させるためにプレート非調理面に移動可能に係合されてもよく、プレートがプレート下方位置にあるときに実質的にプレート全体が調理エリアの外側にある。
【0074】
本実施形態では、プレート115は、正方形の本体及び略平坦な表面を有する。プレート115は、他の形状、寸法、及び表面を有してもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にあることを理解されたい。例えば、プレート115は、円形の本体と、部分的又は全体的に湾曲した表面とを有していてもよい。プレート115は、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鋳鉄、鋼、セラミック、又は当技術分野で公知の任意の他の適切な材料などの材料から構成されていてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にある。加えて、プレート調理面130は、プレートがプレート下方位置にあるときにプレート調理面130からの食品の除去を容易にするために、TEFLON(登録商標)(すなわち、フルオロカーボンポリマー)や(例えば、テトラフルオロエチレン及びフッ素化エチレンプロピレン)などの1つ又は複数の焦げ付かないコーティングで被覆されていてもよい。
【0075】
スパチュラアセンブリ110は、固定部材200をさらに含む。固定部材は、プレート調理面130上に食品を維持するように構成されている。固定部材200は、プレート115の上方でスパチュラアセンブリ横材140に取り付けられている。本実施形態では、固定部材200は、円形開口部201が貫通して形成された正方形の本体を有する。円形開口部201は、牛ひき肉パテを収容する大きさ及び形状であるが、固定部材200は、他の形状、寸法、及び開口部を有していてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にあることを理解されたい。例えば、固定部材200は、円形の本体、及び本体を貫通して形成された正方形の開口部を有していてもよい。固定部材200は、プレートと同じ材料から形成されていてもよく、又は任意の他の適切な材料から形成されていてもよい。一実施形態では、固定部材は、固定部材の第1の長手方向軸が垂直であり、横材の第2の長手方向軸と実質的に一直線になるように、横材に対してプレートの上方で取り付けられている。固定部材はまた、固定部材の周縁内に固定部材開口部を有してもよい。一実施形態では、プレートがプレート調理位置にあるときに、実質的に固定部材開口部全体が、少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの調理エリア下向き面と調理エリア上向き面との間の調理エリア内に配置される。そのような実施形態では、プレートが非調理位置にあるときに、実質的に固定部材開口部全体が、調理エリア下向き面と調理エリア上向き面との間ではなく少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの開いた第1端部の外側に配置される。一実施形態では、プレート上方位置において、プレート第2端部は、固定部材に隣接し得る。一実施形態では、プレート下方位置において、プレート第2端部は、固定部材から離間し得る。
【0076】
図7及び
図8はまた、本発明の例示的な実施形態による伸縮アームアセンブリ145も示している。伸縮アームアセンブリ145は、プレート非調理面135と移動可能に係合されている。伸縮アームアセンブリ145は、プレート115をプレート上方位置とプレート下方位置との間で移動させるように構成されている。伸縮アームアセンブリ145は、第1の146と、第2端部147と、プレート115をプレート上方位置とプレート下方位置との間で移動させる細長いアームを形成するように伸縮する複数の伸縮セグメント149とを含む。一実施形態では、伸縮アームアセンブリ145の第1端部146は、装置100の前方フレームと後方フレームとの間にまたがる水平横材111(a)に結合されており、伸縮アームアセンブリ145の第2端部は、プレート非調理面135に直接取り付けられている。
【0077】
伸縮アームアセンブリ145は、少なくとも1つのコントローラ及び少なくとも1つの電源に導電的及び通信可能に結合されており、電動モータ(
図55参照)を介して伸縮アームアセンブリ145を(両方向矢印線D1の方向に)延長及び後退させるように構成されたリニアアクチュエータを含む。動作に際して、プレートをプレート上方位置からプレート下方位置に移動させるために、伸縮アームアセンブリ145は矢印線D2の方向に後退される。逆に、プレートをプレート下方位置からプレート上方位置に移動させるために、伸縮アームアセンブリ145は矢印線D3の方向に延長される。
【0078】
本実施形態では、伸縮アームアセンブリ145の第1端部146は、装置100の前方フレームと後方フレームとの間にまたがる水平横材111(a)に結合されており、伸縮アームアセンブリ145の第2端部はピボットアーム148に結合されている。ピボットアーム148は、プレート115を所望の位置に固定、又は保持するように構成されている。例えば、伸縮アームアセンブリ145が延長されると、ピボットアーム148は、食品構成要素がプレート調理面130上に配置され得るように、プレート115をプレート上方位置に保持するように構成される。別の例では、伸縮アームアセンブリ145が後退されると、ピボットアーム148は、以下でさらに論じるように、食品構成要素が少なくとも1つのアセンブリエリア235に送られ得るように、プレート115をプレート下方位置に保持するように構成される。
【0079】
図9~
図11は、本発明の例示的な実施形態による可動ワイパアセンブリ150を示している。可動ワイパアセンブリ150は、ワイパシャフト157に取り付けられており、プレート115に近接して配置された細長い本体を備える。可動ワイパアセンブリ150は、ナット及びボルト、リベット、又は任意の他の適切な締結具を使用してワイパシャフト157に締結され得る。細長い本体は、細長い本体の下向き側に沿って配置された可動ワイパ洗浄面155を含む。可動ワイパアセンブリ150は、プレート115がプレート下方位置にあるときにプレート調理面130を横切って細長い本体の下向き側に沿って位置する可動ワイパ洗浄面155を移動させるように構成されている。細長い本体は、プレートがプレート下方位置にあるときに細長い本体がプレート調理面を横切って(例えば、横断して非線形に)回転するように、枢動要素に枢動可能に取り付けられた細長い本体の第1端部を有し得る。可動ワイパアセンブリは、少なくとも1つのコントローラ、少なくとも1つの電源、及び電動モータ(
図55参照)に導電的及び通信可能に結合されている。電動モータは、ワイパシャフト157を第1の方向及び第2の方向に回転させるようにワイパシャフトに連結されている。
【0080】
動作に際して、
図9に示すように、可動ワイパアセンブリ150は、可動ワイパ洗浄面155がプレート調理面130に押し付けられるようにプレート115と接触させられる。可動ワイパ洗浄面155が、
図10及び
図11に示すように、第1の方向(矢印線D4の方向)から第2の方向(矢印線D5の方向)に揺動する際に、可動ワイパ洗浄面155はプレート調理面130からかす(例えば、食品粒子、油脂、洗浄液)を除去する。本実施形態では、可動ワイパアセンブリ150は、細長い長方形の本体、及び略平坦なワイパ洗浄面を有する。可動ワイパアセンブリ150は、他の形状、寸法、及びワイパ洗浄面を有していてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にあることを理解されたい。例えば、可動ワイパアセンブリ150は、細長い円筒形の本体、及び部分的又は全体的に湾曲したワイパ洗浄面を有していてもよい。
【0081】
図12~
図16は、本発明の例示的な実施形態による少なくとも1つのオーブンアセンブリ160(例えば、固定オーブンアセンブリ)を示している。少なくとも1つのオーブンアセンブリ160は、調理エリア170へのアクセスを提供するための開いた第1端部165を含む。調理エリア170は、調理エリア下向き面175、及び調理エリア上向き面180を有する。調理エリア下向き面175及び調理エリア上向き面180は、食品が調理エリア下向き面175と調理エリア上向き面180の両方から誘導加熱され得るようにデュアルコイルを含む。調理エリア170は、調理エリア下向き面175を有するオーブン固定上部と、調理エリア上向き面180を有するオーブン固定下部との間に配置されており、固定オーブン上部と固定オーブン下部とは互いに対して固定されている。少なくとも1つのオーブンアセンブリ160は、少なくとも1つのコントローラ及び少なくとも1つの電源に導電的及び通信可能に結合されている。少なくとも1つのコントローラは、スパチュラアセンブリ110をスパチュラアセンブリ調理位置とスパチュラアセンブリ非調理位置との間で移動させる複数の信号を送信するように構成されている。
【0082】
図17及び
図18に最もよく示すように、少なくとも1つのオーブンアセンブリ160は、スパチュラアセンブリ110がスパチュラアセンブリ調理位置とスパチュラアセンブリ非調理位置との間を(両方向矢印線D6の方向に)移動することを可能にするトラック161を含む。スパチュラアセンブリ非調理位置では、
図19及び
図20に示すように、実質的にプレート115全体が調理エリア170の外側に配置される。スパチュラアセンブリ調理位置では、
図21に示すように、実質的にプレート115全体がオーブンアセンブリの調理エリアの内側に配置される。本明細書で使用される場合、「実質的にすべて」とは、プレート115の少なくとも約95%、最も好ましくはプレート115の少なくとも約99%を画定することを意味する。少なくとも1つのオーブンアセンブリ160は、ローストする用途、焼く用途、油で揚げる用途、蒸す用途、又は加熱用途に適合されてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にあることを理解されたい。
【0083】
図19は、本発明の例示的な実施形態によるスパチュラアセンブリ横材140に取り付けられた固定ワイパ205をさらに示している。固定ワイパ205は、固定部材200の端部に取り付けられており、細長いバーによって画定されている。固定ワイパ205は、ナット及びボルト、リベット、又は任意の他の適切な締結具を使用して固定部材200の端部に締結され得る。固定ワイパ205は、細長いバーの上向き側及び細長い本体の下向き側に沿って位置する少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面210を含む。固定ワイパ205は、スパチュラアセンブリ110がスパチュラアセンブリ調理位置とスパチュラアセンブリ非調理位置との間を移動するときに固定ワイパ205が調理エリア上向き面180と調理エリア下向き面175の少なくとも一方を洗浄するように、調理エリア上向き面180と調理エリア下向き面175の少なくとも一方と係合するように構成されている。少なくとも1つのオーブンアセンブリ160は、調理エリア上向き面180の下方に配置された廃棄物経路230を含む。廃棄物経路230は、固定ワイパ205が調理エリア上向き面180及び調理エリア下向き面175から除去したかす(例えば、食品粒子、油脂、洗浄液)を収集するように構成されている。
【0084】
動作に際して、
図21に示すように、スパチュラアセンブリ110がスパチュラアセンブリ調理位置にあるとき、細長いバーの上向き側及び下向き側に沿って位置する少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面210は、調理エリア上向き面180及び調理エリア下向き面175に押し付けられる。少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面は、固定ワイパが(a)少なくとも1つの固定オーブンアセンブリの開いた第1端部の外側と(b)固定オーブンアセンブリの調理エリア下向き面と調理エリア上向き面との間との間を直線的に並進するときに、固定ワイパが調理エリア上向き面と調理エリア下向き面の少なくとも一方を洗浄するように、調理エリア上向き面と調理エリア下向き面の少なくとも一方と係合し得る。固定ワイパは、開いた第1端部の外側で直線的に並進し得るが、調理エリア下向き面と調理エリア上向き面との間では直線的に並進しない。固定ワイパ205がスパチュラアセンブリ調理位置からスパチュラアセンブリ非調理位置に(矢印線D7の方向に)移動する際に、少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面210は、調理エリア上向き面180及び調理エリア下向き面175からかすを除去及び洗浄する。本実施形態では、固定ワイパ205は、細長い長方形の本体、及び実質的にワイパ洗浄面210を有する。固定ワイパ205は、他の形状、寸法、及びワイパ洗浄面210を有していてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にあることを理解されたい。例えば、ワイパ洗浄面210は、ギザギザであっても、湾曲していても、又は傾斜していてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内である。
【0085】
図22及び
図23は、本発明の例示的な実施形態による、オーブンアセンブリ第2端部166に取り付けられた少なくとも1つのスプレーアセンブリ215を示している。少なくとも1つのスプレーアセンブリ215は、調理エリア上向き面180、調理エリア下向き面175、及びプレート115のうちの少なくとも1つに洗浄液を噴霧するように構成された少なくとも1つのノズル220を含む。一実施形態では、ポンプ(図示せず)が、洗浄液容器(図示せず)と可撓管225とに流体接続される。可撓管225は、洗浄液容器を少なくとも1つのノズル220に流体接続する。動作に際して、
図17に最もよく示されているようにスパチュラアセンブリがスパチュラ非調理位置にあるとき、ポンプは、調理エリア上向き面180、調理エリア下向き面175、及びプレート115が洗浄液を噴霧されるように、洗浄液容器に貯蔵された洗浄液を少なくとも1つの可撓管225を通して少なくとも1つのノズル220に移動させる。
【0086】
装置100は、装置の電気的構成要素及び機械的構成要素を制御するように構成された(
図55に示す)少なくとも1つのコントローラを含む。
図55の概略
図600に示すように、少なくとも1つのコントローラ610は、少なくとも1つの電源620、装置の機械的構成要素(例えば、スパチュラアセンブリ、オーブン、伸縮アームアセンブリ、可動ワイパアセンブリなど)、及び装置全体に配置された複数のセンサとの通信及び導電結合を可能にするために、通信バスを介して導電的及び通信可能に結合されている。例えば、
図600に示すように、装置100は、カメラ632、温度センサ634、及び時間センサ634を含む複数のセンサを含む。カメラ632は、食品調製プロセスを視覚的に監視するために使用され得る。例えば、カメラは、品質管理の手段として使用されてもよい。調製された食品が見た目によいように調製されているかどうかを判定するために人工知能が使用されてもよい。食品の見た目がよくないか、又は他の視覚的基準を満たさない場合、装置は調製された食品を拒絶し、廃棄し得る。このようにして、品質管理の厳格な遵守が実現され得る。さらに、装置100は、温度センサ636を含み得る。温度センサは、赤外線(「IR」)温度センサ、又は当技術分野で公知の任意の他の適切な温度センサであってもよい。温度センサ636は、食品が所望の、又は必要な(例えば、健康及び安全の法令に従った)温度まで調理されたかどうかを判定するために使用され得る。時間センサ634は、単純なデジタルクロックであってもよい。時間・温度データに基づき、時間センサ634は、食品が十分に調理されたかどうかを判定するために使用され得る。さらに、温度センサは、加熱された構成要素の温度を決定するために使用され得る。(上述した)モータ640も示されている。装置100のこれらの構成要素は、銅線(又は他の適切な材料の線)などの導管を介して電源620と導電的に結合され得る。同様に、構成要素は(例えば、前述の通信バスを介して)通信可能に結合されてもよく、銅線などの導管がやはり使用されてもよい。少なくとも1つのコントローラは、複数のセンサからのセンサデータを受信及び監視するようにさらに構成される。複数のセンサは、装置の様々な態様の状態を判定するか、又は装置の様々な態様の状態を監視するために、追加の温度センサ、位置センサ、光学センサ、傾斜センサ、赤外線センサなどを含み得る。例えば、装置は、オーブンアセンブリ調理エリア内の温度を測定するセンサ、食品構成要素又は食品受け器261の在庫レベルを検出するセンサ、洗浄液容器内の洗浄液の量を検出するセンサ、及び廃棄エリアの充填レベルを検出するセンサを含み得る。
【0087】
コントローラ610は、(例えば、モータや又はアクチュエータなどの電気的構成要素を介して)前述の電気的構成要素及び機械的構成要素を制御するように構成され得る。例えば、コントローラは、調理済み食品を調製するために上述の動作を実行するように(例えば、実行可能コードによって)プログラムされてもよい。例えば、伸縮アームアセンブリのモータは、コントローラ610に伸縮アームの位置を伝達し得る。伸縮アームは、コントローラにプレート調理面130の角度を伝達し得る。伝達される角度は、離散的(例えば、開/閉アルゴリズム)又は連続的であり得る。コントローラ610は、前述のセンサからデータを受信し、コンピュータアルゴリズムを使用して装置が取るべき次のステップを決定するように構成され得る。例えば、時間センサは、食品が完全に調理され、その後の組み合わせの用意ができているかどうかを判定するために使用され得る。
【0088】
図24~
図30は、本発明の例示的な実施形態による少なくとも1つのアセンブリエリア235及びコンベヤシステム240を示している。コンベヤシステム240は、食品構成要素を貯蔵し、少なくとも1つのアセンブリエリア235に送るために、各アセンブリエリア235の上方に位置している。コンベヤシステムは、ボルトでフレーム要素105に固定されるが、ねじ、ボルト、溶接、ピン、クランプ、又は当技術分野で公知の任意の他の適切な方法を含む他の取り付け装置が使用されてもよい。コンベヤシステム240は、複数の垂直に積み重ねられた可動プラットフォーム245を含む。コンベヤシステム240はまた、第1の可動ドアの列249(a)、及び対向する第2の可動ドアの列249(b)を含む。各ドアは、コンベヤシステム240に取り付けられていない自由端、及びコンベヤシステムに取り付けられた非自由端を有する。
図30に最もよく示されているように、各可動プラットフォームは、水平に並んだ1対の可動ドア250(a)、250(b)によって形成されている。可動プラットフォームは、前記ドアの少なくとも一方を移動させて開くように構成され得る。動作に際して、1対の可動ドア250(a)、250(b)は、食品構成要素がコンベヤシステム240の下方でアセンブリエリア235に(矢印線D10の方向に)移動するように、コンベヤシステム下端部241において矢印線D8及び矢印線D9の方向にそれぞれ移動する。加えて、前記1対の水平に並んだドアのうちの第1のドアは、第1の可動ドアの列からのものであり、前記1対の水平に並んだドアのうちの第2のドアは、第2の可動ドアの列からのものである。前記1対の可動ドアの各々の自由端は、互いに近接していてもよく、非自由端は、互いに遠位にあってもよい。可動ドアの自由端は、食品構成要素がコンベヤシステムの下方のアセンブリエリア内に移動するように、コンベヤシステムの部分の下端で互いに離れるように下方、外側に回転し得る。
【0089】
本実施形態では、垂直に積み重ねられた可動プラットフォームは、ハンバーガバン257の底部分、ハンバーガバンの上部分、及び牛ひき肉パテ259を含む。コンベヤシステムは、さらなる食品構成要素を貯蔵し、送るための様々な形状及び寸法のさらなる垂直に積み重ねられた可動プラットフォームを含み得ることを理解されたい。コンベヤシステム240はまた、チーズ、レタス、トマト、玉ねぎ、ケチャップ、マスタード、及びマヨネーズなどのトッピング及び調味料を貯蔵し、アセンブリエリア235のうちの1つに送るための、各アセンブリエリア235の上方の複数の容器(図示せず)を含んでいてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内である。
【0090】
一実施形態では、装置は、食品構成要素、トッピング、及び調味料を高温、低温、及び周囲温度又は室温に維持するための熱制御システム(図示せず)を含む。熱制御システムは、垂直に積み重ねられた各可動プラットフォーム及び容器が異なる温度設定を有し得るように、冷却装置、加熱装置、周囲温度装置、ダクト系統又は配管、弁、及び断熱壁を備え得る。
【0091】
図31及び
図32は、本発明の例示的な実施形態による、食品受け器261を貯蔵し、アセンブリエリア235のうちの1つに送るための垂直区画260を示している。食品受け器261は、完全に組み合わせられた調理済み食品を貯蔵するように構成されている。食品受け器261は上から下への向きに配置されており、食品受け器261の底面は、アセンブリエリア235の下方に位置する真空システムにアクセス可能なままである。真空システムは、少なくとも1つの真空吸引ヘッド270、少なくとも1つの真空ホース(図示せず)、及びポンプ(図示せず)を含む。少なくとも1つの真空吸引ヘッド270は、垂直トラック285上に取り付けられた歯車(図示せず)を有する水平支持アーム280に取り付けられている。歯車に結合されたモータ(図示せず)が歯車を回転させて、少なくとも1つの真空吸引ヘッド270の(両方向矢印線D11の方向の)移動をもたらす。
【0092】
動作に際して、歯車は、少なくとも1つの真空吸引ヘッド270が食品受け器261の底面と位置合わせされるように水平支持アーム280を上昇させるために第1の方向に回転される。少なくとも1つの真空吸引ヘッド270が食品受け器261にごく接近した位置に達すると、少なくとも1つの真空吸引ヘッド270は食品受け器261の底面に付着する。食品受け器261が少なくとも1つの真空吸引ヘッド270に付着すると、歯車は、食品受け器261が垂直区画260内のその入れ子になった位置から取り外され、アセンブリエリア235に下ろされるように、第2の方向に回転される。
【0093】
一実施形態では、食品受け器261は、完全に組み合わせられたハンバーガを格納するような大きさ及び形状の二つ折りボックスである。二つ折りボックスは、好ましくは、段ボール紙などのリサイクル可能な、無毒で食品に安全な紙ベースの材料の一体式の部品から構成されるか、又は、サトウキビ、竹、及び植物ベースの材料などの生分解性若しくは堆肥化可能な材料から同様に構成されてもよい。食品受け器261は、他の完全に組み合わせられた調理済み食品を収容するための様々な形状、寸法、及び構成を備えていてもよいことを理解されたい。例えば、二つ折りボックスの代わりに、平皿や、ボウルや、トルティーヤなどの食品ベースの受け器、又は任意の他の種類の食品受け器が使用されてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内である。
【0094】
図33及び
図34は、本発明の例示的な実施形態による、トラック300上に取り付けられた可動キャリア295及び少なくとも1つの可動アーム305を示している。可動キャリア295は、食品構成要素が複数のアセンブリエリアの間を移動するときに食品構成要素を受け入れるように構成されている。トラック300は、可動キャリア295がキャリア第1方向(矢印線D12の方向)及びキャリア第2方向(矢印線D13の方向)に並進することを可能にするように構成されている。トラックは、後方位置と前方位置との間を移動するように構成された少なくとも1つの可動アーム305をさらに含む。少なくとも1つのコントローラは、少なくとも1つの可動アーム305を後方位置と前方位置との間で移動させる複数の信号を送信するように構成されている。後方位置では、
図44に最もよく示されているように、少なくとも1つの可動アーム305は、トラックの後向き側301に位置している。前方位置では、
図45に最もよく示されているように、少なくとも1つの可動アーム305はピックアップエリア310に近接して位置している。
【0095】
図24及び
図25は、本発明の例示的な実施形態によるピックアップエリア310を示している。ピックアップエリア310は、ピックアップエリア第1要素315、ピックアップエリア第2要素320と、及びピックアップエリア第3要素325を有する。ピックアップエリア第1要素315は、少なくとも1つの完全に組み合わせられた調理済み食品316を受け入れるように構成されている。本実施形態では、ピックアップエリア第1要素は、トラックの前方に近接して配置された第1の開いたピックアップエリアである。ピックアップエリア第2要素320は、完全に組み合わせられた調理済み食品316が消費者によってピックアップされることを可能にするように構成されている。本実施形態では、ピックアップエリア第2要素は、ピックアップエリア第1要素315に近接して配置された第2の開いたピックアップエリアである。完全に組み合わせられた調理済み食品316が廃棄エリア330に移動することを可能にするように構成されたピックアップエリア第3要素325。本実施形態では、ピックアップエリア第3要素は、廃棄エリア330の上方に配置された可動パネルである。廃棄エリアは、廃棄エリア第1部分331を含み、ピックアップエリア第3要素が開放構成にあるときに完全に組み合わせられた調理済み食品316がピックアップエリア第3要素から廃棄エリア第1部分に落下するようにピックアップエリア第3要素に対して配置されている。ピックアップエリアは、他の形状、寸法、及び表面を有していてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にあることを理解されたい。例えば、ピックアップエリアは、ピックアップエリア第1要素315、ピックアップエリア第2要素320、及びピックアップエリア第3要素325を組み合わせた容器、部分容器、棚、又は表面であってもよい。ピックアップエリアはまた、棚、パネル、又は他の本体と同様の他のものであってもよい。ピックアップエリア第1要素、ピックアップエリア第2要素、及びピックアップエリア第3要素はまた、単一のもの(可動棚など)であってもよい。ピックアップエリアは、異なる形状、寸法、及び構成を有する食品受け器を方向付け、包み、又は閉じるように構成されていてもよく、そのような変形形態は、特許請求される発明の趣旨及び範囲内にあることも理解されたい。
【0096】
図52及び
図53は、本発明の例示的な実施形態による、調理済み食品を調製するためのプロセス400のステップを記述するフローチャートである。図示されたステップの順序は、例示のみを目的としており、方法を限定することを意図されたものではなく、本発明を損なうことなく、ステップが異なる論理的順序で進行してもよく、追加若しくは介在ステップが含まれてもよく、又は記載されたステップが複数のステップに分割されてもよいことが理解される。
【0097】
ステップ405で、少なくとも1つのコントローラが、ユーザから食品注文要求を受け取る。このステップでは、ユーザは、直接食品注文を要求するか、又は携帯電話や、スマートフォンや、タブレット/ラップトップコンピュータなどのモバイルデバイス上のモバイル食品注文アプリケーションを利用して食品注文を要求し得る。ステップ410で、食品受け器が垂直区画から取り外され、続いて
図35に示す第1のアセンブリエリア内に下ろされる。ステップ415で、
図36に示すように、食品受け器が第2のアセンブリエリアに移動し、第1の可動プラットフォームが顧客注文に従って第1の食品構成要素を第2アセンブリエリアに送る。
【0098】
ステップ420で、
図37に示すように、食品受け器が第3のアセンブリエリアに移動し、第2の可動プラットフォームが第2の食品構成要素をスパチュラアセンブリに送る。ステップ425で、
図38に示すように、スパチュラアセンブリが第2の食品構成要素を加熱されるべきオーブンアセンブリ内に移動させる。ステップ430で、
図39に示すように、スパチュラアセンブリがオーブンアセンブリから加熱された第2の食品構成要素を取り出す。ステップ435で、
図40に示すように、プレートをプレート上方位置からプレート下方位置に移動させるために伸縮アームアセンブリが後退され、第2の食品構成要素が第3のアセンブリエリアに送られる。
【0099】
ステップ440で、スプレーアセンブリ215が、調理エリア上向き面180、調理エリア下向き面175、及びプレート115に洗浄液を噴霧する。ステップ445で、プレート調理面130からかす(例えば、食品粒子、油脂、洗浄液)を除去するために、
図10及び
図11にそれぞれ示すように、可動ワイパアセンブリ150がプレート115に接触させられ、可動ワイパ洗浄面155が第1の方向(矢印線D4の方向)から第2の方向(矢印線D5の方向)に揺動する。加えて、細長いバーの上向き側及び下向き側に沿って位置する少なくとも1つの固定ワイパ洗浄面210が、調理エリア上向き面180及び調理エリア下向き面175に対して押し付けられる。調理エリア上向き面180及び調理エリア下向き面175に押し付けられた固定ワイパ205は、スパチュラアセンブリ調理位置からスパチュラアセンブリ非調理位置に移動して、調理エリア上向き面180及び調理エリア下向き面175からかすを除去及び洗浄する。
【0100】
ステップ450で、
図41に示すように、食品受け器が第4のアセンブリエリアに移動し、第3の可動プラットフォームが第3の食品258構成要素を第3のアセンブリエリアに送る。ステップ450で、
図42及び
図43に示すように、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器が、ピックアップエリア第1要素に近接して移動される。ステップ455で、
図44~
図48に示すように、可動アームが完全に組み合わせられた調理済み食品をピックアップエリア第1要素内に移動させ、ピックアップエリア第1要素の内側に位置する可動パネル317が、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した食品受け器を閉じる。ステップ460で、
図49及び
図50に示すように、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器が、ピックアップエリア第2要素の内側に配置され、顧客によるピックアップの用意ができる。
【0101】
次に
図55を含む図を参照すると、コントローラ610と通信する装置100の概略
図600が示されている。ステップ465で、少なくとも1つのコントローラが、第1の信号650又は第2の信号660が受信されたかどうかを判定する。第1の信号650は、ピックアップエリア第2要素の内側に完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器が、予めプログラムされた時間内に顧客によって取り出されていないことを示す。所定の時間は、別の食品注文が出され、ピックアップエリア内に移動されなければならないことを考慮に入れる。第2の信号660は、ピックアップエリア第2要素の内側の完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器が特定のパラメータ又は条件を満たさなかったことを示す。例えば、第2の信号は、温度、機械的誤動作、注文取消し、又は大腸菌判定に基づく信号とすることができる。
【0102】
ステップ470で、第1の信号又は第2の信号のどちらかが受信された場合、少なくとも1つのコントローラ610は、完全に組み合わせられた調理済み食品316を廃棄エリアに移動させるために、ピックアップエリア第3要素に廃棄信号670を送信する。ステップ475で、
図51に示すように、ピックアップエリア第3要素可動パネルが開けられ、完全に組み合わせられた調理済み食品を収容した閉じられた食品受け器が、ピックアップエリア第3要素から、ピックアップエリア第3要素の下方に配置された廃棄エリア内に落下する。
【0103】
図54は、例示的なコンピューティングデバイス500及び他のコンピューティングデバイスを含むシステムのブロック図である。本明細書に記載の実施形態と一致して、前述の動作は、
図54のコンピューティングデバイスなどのコンピューティングデバイスで実施され得る。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアの任意の適切な組み合わせが、コンピューティングデバイスを実装するために使用され得る。前述のシステム、デバイス、及びプロセッサは例であり、他のシステム、デバイス、及びプロセッサが前述のコンピューティングデバイスを構成してもよい。
【0104】
図54を参照すると、本発明の一実施形態と一致するシステムは、コンピューティングデバイス500などの複数のコンピューティングデバイスを含み得る。基本構成では、コンピューティングデバイスは、少なくとも1つの処理装置502及びシステムメモリ504を含み得る。コンピューティングデバイスの構成及び種類に応じて、システムメモリ504は、揮発性(例えばランダムアクセスメモリ(RAM))、不揮発性(例えば、読み出し専用メモリ(ROM))、フラッシュメモリ、又は任意の組み合わせ若しくはメモリを備え得るが、これらに限定されない。システムメモリ504はまた、オペレーティングシステム505、及び(プログラムモジュール507などの)1つ又は複数のプログラミングモジュール506も含み得る。例えば、オペレーティングシステム505は、コンピューティングデバイス500の動作を制御するのに適し得る。一実施形態では、プログラミングモジュール506は、例えば、プログラムモジュール507を含み得る。さらに、本発明の実施形態は、グラフィックスライブラリ、他のオペレーティングシステム、又は任意の他のアプリケーションプログラムと共に実施されてもよく、任意の特定のアプリケーション又はシステムに限定されない。この基本構成は、
図52に破線520内のそれらの構成要素によって示されている。
【0105】
コンピューティングデバイス500は、追加の特徴又は機能を有し得る。例えば、コンピューティングデバイス500はまた、例えば磁気ディスク、光ディスク、テープなどの追加のデータ記憶装置(取り外し可能及び/又は取り外し不可能)も含み得る。そのような追加の記憶装置が、
図54に、取り外し可能な記憶装置509及び取り外しできない記憶装置510によって示されている。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、他のデータなどの情報を格納するための任意の方法又は技術で実装された揮発性及び不揮発性、取り外し可能及び取り外し不可能な媒体を含み得る。システムメモリ504、取り外し可能な記憶装置509、及び取り外しできない記憶装置510は、すべてコンピュータ記憶媒体の例(すなわち、記憶装置)である。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光学的記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置若しくは他の磁気記憶装置、又は情報を格納するために使用することができ、コンピューティングデバイス500によってアクセスすることができる任意の他の媒体を含み得るが、これらに限定されない。任意のそのようなコンピュータ記憶媒体は、コンピューティングデバイス500の一部であってもよい。コンピューティングデバイス500はまた、キーボード、マウス、ペン、音声入力デバイス、カメラ、タッチ入力デバイスなどといった(1つ又は複数の)入力デバイス512を有していてもよい。ディスプレイ、オーディオスピーカ、プリンタなどの(1つ又は複数の)出力デバイス514も含まれていてもよい。前述のデバイスは例にすぎず、他のデバイスが追加され、又は置き換えられてもよい。
【0106】
コンピューティングデバイス500はまた、コンピューティングデバイス500が、分散コンピューティング環境内のネットワーク、例えばイントラネットやインターネットなどを介してなど、他のコンピューティングデバイス518と通信することを可能にし得る通信接続516も含んでいてよい。通信接続516は通信媒体の一例である。通信媒体は、典型的には、搬送波や他の伝送機構などの変調データ信号内のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータによって具現化されてもよく、任意の情報配信媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号に情報を符号化するような方法で設定又は変更された1つ又は複数の特性を有する信号を表し得る。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークや直接配線接続などの有線媒体、並びに音響、無線周波数(RF)、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含み得る。本明細書で使用されるコンピュータ可読媒体という用語は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含み得る。
【0107】
上述したように、オペレーティングシステム505を含むいくつかのプログラムモジュール及びデータファイルがシステムメモリ504に格納され得る。プログラミングモジュール506は、処理装置502上で実行している間に、例えば、
図52及び
図53に示す方法及びステップのうちの1つ又は複数を含むプロセスを実行し得る。コンピューティングデバイス500はまた、プロセッサ502の処理能力を補完し、
図52及び
図53に示すプロセス及び方法の全部又は一部を含むプログラミングモジュール506を実行し得るグラフィックス処理装置も含んでいてよい。前述のプロセスは例であり、処理装置502は、他のプロセスを実行してもよい。本発明の実施形態に従って使用され得る他のプログラミングモジュールには、電子メール及び連絡先アプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、データベースアプリケーション、スライドプレゼンテーションアプリケーション、描画又はコンピュータ支援アプリケーションプログラムなどが含まれ得る。
【0108】
一般に、本発明の実施形態と一致して、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造、及び特定のタスクを実行し得るか、又は特定の抽象データ型を実装し得る他の種類の構造を含み得る。さらに、本発明の実施形態は、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの又はプログラム可能な家電機器、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む他のコンピュータシステム構成で実施されてもよい。本発明の実施形態はまた、タスクが通信ネットワークを介してリンクされたリモート処理装置によって実行される分散コンピューティング環境で実施されてもよい。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルとリモート両方の記憶装置に配置され得る。
【0109】
さらに、本発明の実施形態は、個別の電子素子を備える電気回路、論理ゲートを含むパッケージ若しくは集積電子チップ、マイクロプロセッサを利用する回路、又は電子素子若しくはマイクロプロセッサを含む単一チップ(システムオンチップなど)上で実施されてもよい。本発明の実施形態はまた、機械技術、光学技術、流体技術、及び量子技術を含むがこれらに限定されない、例えば、AND、OR、及びNOTなどの論理演算を実行することができる他の技術を使用して実施されてもよい。加えて、本発明の実施形態は、汎用コンピュータ内又は任意の他の回路又はシステム内で実施されてもよい。
【0110】
本発明の実施形態は、例えば、本発明の実施形態による方法、システム、及びコンピュータプログラム製品のブロック図及び/又は動作図を参照して上述されている。ブロックに記載された機能/動作は、任意のフローチャートに示された順序とは異なる順序で行われてもよい。例えば、関与する機能/動作に応じて、連続して示された2つのブロックが実際には実質的に同時に実行されてもよく、又はブロックが時々逆の順序で実行されてもよい。
【0111】
本発明の特定の実施形態を説明したが、他の実施形態が存在し得る。さらに、本発明の実施形態を、メモリ及び他の記憶媒体に格納されたデータと関連付けられているものとして説明したが、データはまた、ハードディスクや、フロッピーディスクや、CD-ROMなどの二次記憶装置、又は他の形態のRAMやROMなどの他の種類のコンピュータ可読媒体に格納し、又はそこから読み出すこともできる。さらに、開示の方法の段階は、本発明から逸脱することなく、段階の並べ替え及び/又は段階の挿入若しくは削除を含む任意の方法で変更されてもよい。
【0112】
主題を構造的特徴及び/又は方法的動作に特有の言語で説明したが、添付の特許請求の範囲で定義される主題は、必ずしも上述した特定の特徴又は動作に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。