(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】無線再生装置
(51)【国際特許分類】
H04R 29/00 20060101AFI20240529BHJP
H04R 1/06 20060101ALI20240529BHJP
【FI】
H04R29/00 310
H04R1/06 310
(21)【出願番号】P 2019217764
(22)【出願日】2019-12-02
【審査請求日】2022-11-02
(73)【特許権者】
【識別番号】321012096
【氏名又は名称】オトモア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100140718
【氏名又は名称】仁内 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100211122
【氏名又は名称】白石 卓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(72)【発明者】
【氏名】長濱 徹
【審査官】中村 天真
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/182597(WO,A1)
【文献】特開2017-175583(JP,A)
【文献】特開2014-165925(JP,A)
【文献】特開2019-186679(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/00-3/14
H04R 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線で音声を送信する送信機と、無線で音声を受信する受信機と、を備え、
前記受信機側で、音声再生を行う無線再生装置であって、
前記送信機は、
ジャックの接続の有無を検出する検出部と、
第1制御部と、を有し、
前記第1制御部は、前記検出部により、前記ジャックの接続がないことが検出されている間、前記受信機に、前記ジャックの接続がない旨の情報を定期的に送信することを特徴とする無線再生装置。
【請求項2】
前記受信機は、第2制御部を有し、
前記第2制御部は、前記送信機から送信される前記ジャックの接続がない旨の情報を受信した場合、前記ジャックの接続がない旨を一度報知することを特徴とする請求項1に記載の無線再生装置。
【請求項3】
前記第2制御部は、前記送信機から送信される前記ジャックの接続がない旨の情報を受信しなかった場合、前記ジャックの接続がない旨を報知しないことを特徴とする請求項2に記載の無線再生装置。
【請求項4】
前記第2制御部は、
前記送信機から送信される前記ジャックの接続がない旨の情報を受信した後、前記受信機が、前記送信機との無線通信圏外となった場合、前記ジャックの接続がない旨を一度報知し、
前記受信機が、前記送信機との無線通信圏内となるまで、前記ジャックの接続がない旨を報知しないことを特徴とする請求項2又は3に記載の無線再生装置。
【請求項5】
前記第2制御部は、前記ジャックの接続がない旨を音声で報知することを特徴とする請求項2~4のいずれか1項に記載の無線再生装置。
【請求項6】
前記受信機は、操作ボタンを更に備え、
前記第2制御部は、操作ボタンの操作を受け付けた場合、前記送信機に、前記送信機の状態を問い合わせることを特徴とする請求項2~5のいずれか1項に記載の無線再生装置。
【請求項7】
前記第1制御部は、前記受信機からの問い合わせを受信した場合、前記送信機の状態を前記受信機に送信することを特徴とする請求項6に記載の無線再生装置。
【請求項8】
前記第2制御部は、前記送信機から、前記送信機の状態を受信した場合、前記送信機の状態を報知することを特徴とする請求項7に記載の無線再生装置。
【請求項9】
前記第2制御部は、前記送信機から、前記送信機の状態を受信しなかった場合、前記受信機が、前記送信機との無線通信圏外にある旨を報知することを特徴とする請求項7又は8に記載の無線再生装置。
【請求項10】
前記送信機の状態は、前記ジャックの接続の有無、前記ジャックからの音声入力の有無を含むことを特徴とする請求項6~9のいずれか1項に記載の無線再生装置。
【請求項11】
前記第2制御部は、音声で報知することを特徴とする請求項8又は9に記載の無線再生装置。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載の送信機。
【請求項13】
請求項
4又は9に記載の受信機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信を用いて、音声を再生する無線再生装置、送信機、及び、受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
Bluetooth(登録商標)(以下、「BT」という。)方式では、2.4GHz帯を使用して、無線通信が行われている。また、BT方式以外でも、2.4GHz帯を使用して、無線通信が行われている。2.4GHz帯は、ISM(Industrial Scientific and Medical)バンドとして開放されており、無線通信を行う電子機器のみならず、例えば、家庭では、電子レンジなどとも干渉する帯域となっている。これとの差別化のため、例えば、1.9GHz帯のDECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式を用いて、無線通信で音楽を再生する無線再生装置が考えられる。この場合、例えば、音声コーデックとして、Opus CELT方式の非可逆圧縮を用いることで、BTにも劣らない程度の音質を実現することができる。なお、DECT方式は、コードレス電話における、親機と子機との音声通信において、採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
PC、AVアンプ等の有線のオーディオ機器(再生装置)は、オーディオ入力としての、3.5mmジャック、RCAジャック等の接続の有無を電気的に検出し、常に監視することができる。しかしながら、「オーディオ信号の入力部」(送信機)と、「スピーカー部」(受信機)とが、無線で接続されている機器(無線再生装置)においては、以下の課題がある。
1.受信機が、送信機との無線通信の圏外にあるとき、ジャック接続の有無を監視できない。
2.受信機が、送信機との無線通信の圏外にあるとき、ジャック接続の有無の変化を監視できない。
【0004】
例えば、問題となるケースとして、受信機で、「ジャック接続がありません。」という注意喚起をループ再生中に、受信機が、送信機と無線通信圏外となった場合に、
(問題1)ループ再生を停止するために、無線通信の状態(圏内か、圏外か)を常に監視し続ける必要がある。常に監視していないと、状態がずれてしまう。
(問題2)無線通信の圏内に復帰した場合に、注意喚起の再生を再開するかを判断するために、送信機に問い合わせ(無線でのやり取り)をする必要がある。
等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、従来技術には、種々の課題がある。
【0007】
本発明の目的は、種々の課題を解決可能な手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明の無線再生装置は、無線で音声を送信する送信機と、無線で音声を受信する受信機と、を備え、前記受信機側で、音声再生を行う無線再生装置であって、前記送信機は、ジャックの接続の有無を検出する検出部と、第1制御部と、を有し、前記第1制御部は、前記検出部により、前記ジャックの接続がないことが検出されている間、前記受信機に、前記ジャックの接続がない旨の情報を定期的に送信することを特徴とする。
【0009】
本発明では、送信機の第1制御部は、検出部により、ジャックの接続がないことが検出されている間、受信機に、ジャックの接続がない旨の情報を定期的に送信する。これにより、受信機が、送信機との無線通信圏外から、無線通信圏内に復帰した場合に、ジャックが接続されていない旨の注意喚起を再開するかどうかを判断するために、受信機が、送信機に問い合わせる(無線でのやり取りの)必要がなくなり、処理が簡素化される。
【0010】
第2の発明の無線再生装置は、第1の発明の無線再生装置において、前記受信機は、第2制御部を有し、前記第2制御部は、前記送信機から送信される前記ジャックの接続がない旨の情報を受信した場合、前記ジャックの接続がない旨を一度報知することを特徴とする。
【0011】
本発明では、受信機の第2制御部は、送信機から送信されるジャックの接続がない旨の情報を受信した場合、ジャックの接続がない旨を一度報知する。これにより、受信機で、ジャックの接続がない旨がループ再生されないため、ループ再生の停止のために、無線通信の状態(圏内か、圏外か)を常に監視し続ける必要がなく、すなわち、無線通信が圏外であることを検出する必要がなく、処理が簡素化される。
【0012】
第3の発明の無線再生装置は、第2の発明の無線再生装置において、前記第2制御部は、前記送信機から送信される前記ジャックの接続がない旨の情報を受信しなかった場合、前記ジャックの接続がない旨を報知しないことを特徴とする。
【0013】
第4の発明の無線再生装置は、第2又は第3の発明の無線再生装置において、前記第2制御部は、前記送信機から送信される前記ジャックの接続がない旨の情報を受信した後、前記受信機が、前記送信機との無線通信圏外となった場合、前記ジャックの接続がない旨を一度報知し、前記受信機が、前記送信機との無線通信圏内となるまで、前記ジャックの接続がない旨を報知しないことを特徴とする。
【0014】
第5の発明の無線再生装置は、第2~第4のいずれかの発明の無線再生装置において、前記第2制御部は、前記ジャックの接続がない旨を音声で報知することを特徴とする。
【0015】
本発明では、受信機の第2制御部は、ジャックの接続がない旨を音声で報知する。これにより、ユーザーは、音声で送信機へのジャックの接続がないことを把握することができる。
【0016】
第6の発明の無線再生装置は、第2~第5のいずれかの発明の無線再生装置において、前記受信機は、操作ボタンを更に備え、前記第2制御部は、操作ボタンの操作を受け付けた場合、前記送信機に、前記送信機の状態を問い合わせることを特徴とする。
【0017】
第7の発明の無線再生装置は、第6の発明の無線再生装置において、前記第1制御部は、前記受信機からの問い合わせを受信した場合、前記送信機の状態を前記受信機に送信することを特徴とする。
【0018】
第8の発明の無線再生装置は、第7の発明の無線再生装置において、前記第2制御部は、前記送信機から、前記送信機の状態を受信した場合、前記送信機の状態を報知することを特徴とする。
【0019】
本発明では、受信機の第2制御部は、送信機から、送信機の状態を受信した場合、送信機の状態を報知する。これにより、ユーザーは、送信機の状態を把握することができる。
【0020】
第9の発明の無線再生装置は、第7又は第8の発明の無線再生装置において、前記第2制御部は、前記送信機から、前記送信機の状態を受信しなかった場合、前記受信機が、前記送信機との無線通信圏外にある旨を報知することを特徴とする。
【0021】
本発明では、受信機の第2制御部は、送信機から、送信機の状態を受信しなかった場合、受信機が、送信機との無線通信圏外にある旨を報知する。これにより、ユーザーは、受信機が、送信機との無線通信圏外にあることを把握することができる。
【0022】
第10の発明の無線再生装置は、第6~第9のいずれかの発明の無線再生装置において、前記送信機の状態は、前記ジャックの接続の有無、前記ジャックからの音声入力の有無を含むことを特徴とする。
【0023】
第11の発明の無線再生装置は、第8又は第9の発明の無線再生装置において、前記第2制御部は、音声で報知することを特徴とする。
【0024】
第12の発明の送信機は、第1~第11のいずれかの発明の送信機である。
【0025】
第13の発明の受信機は、第4又は第9の発明の受信機である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、従来技術における種々の課題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の実施形態に係る無線再生装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】無線再生装置の処理動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る無線再生装置1の構成を示すブロック図である。無線再生装置1は、送信機2と、受信機3と、を備える。送信機2と受信機3とは、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)方式に従って、無線通信を行う。送信機2は、DECTの親機である。受信機3は、DECTの子機である。送信機2は、無線で音声を送信する。受信機3は、無線で音声を受信する。無線再生装置1において、受信機3側で、音声が再生される。なお、
図1において、1つの受信機3が例示されているが、受信機3は、複数でもよい。
【0029】
送信機2は、主制御部21と、RAM(Random Access Memory)22と、不揮発性メモリ23と、検出部24と、無線部25と、操作部26と、A/Dコンバーター(以下、「ADC」という。)27と、アナログ音声入力ポート28と、を備える。主制御部21(第1制御部)は、不揮発性メモリ23に記憶されている制御プログラムに従って、送信機2を構成する各部を制御する。RAM22は、主制御部21の主メモリとして機能する。不揮発性メモリ23は、制御プログラム等を記憶している。検出部24は、アナログ音声入力ポート28へのジャックの接続の有無を検出する。
【0030】
無線部25は、アンテナを有し、DECT方式に従った無線通信を行うためのものである。操作部26は、送信機2の筐体に設けられた電源ボタン等である。ADC27は、アナログ音声入力ポート28から入力されるアナログ音声(ステレオLR2ch)を、デジタル音声に、A/D変換する。主制御部21は、ADC27からのデジタル音声を、無線部25を介して、受信機3に送信する。アナログ音声入力ポート28には、アナログ音声ケーブル(ジャック)を介して、テレビ、音楽再生装置等が接続される。
【0031】
受信機3は、主制御部31と、RAM32と、不揮発性メモリ33と、無線部34と、操作部35と、D/Aコンバーター(以下、「DAC」という。)36と、パワーアンプ37と、スピーカー38、39と、を備える。主制御部31(第2制御部)は、不揮発性メモリ33に記憶されている制御プログラムに従って、受信機3を構成する各部を制御する。RAM32は、主制御部31の主メモリとして機能する。不揮発性メモリ33は、制御プログラム等を記憶している。
【0032】
無線部34は、アンテナを有し、DECT方式に従った無線通信を行うためのものである。操作部35は、受信機3の筐体に設けられたボリュームノブ等である。DAC36は、送信機2から送信されるデジタル音声(ステレオLR2ch)を、アナログ音声に、D/A変換する。主制御部31は、送信機1からのデジタル音声を、無線部34を介して、受信し、DAC36に出力する。パワーアンプ37は、DAC36からのアナログ音声を増幅する。スピーカー38、39は、パワーアンプ37からのアナログ音声信号に基づいて、音声を出力する。
【0033】
以下、無線再生装置1の処理動作を、
図2に示すシーケンス図に基づいて、説明する。送信機2にジャックが接続されると、検出部24は、ジャックが接続されていること(ジャック接続あり)を検出する。この場合、主制御部21は、受信機3に対し、無線コマンドを送信しない。送信機2からジャックの接続が解除されると、検出部24は、ジャックが接続されていないこと(ジャック接続なし)を検出する。この場合、主制御部21は、ジャックの接続がない旨の情報(無線コマンド)を、受信機3に送信する。具体的には、主制御部21は、ジャックの接続がない旨の情報(無線コマンド)を、受信機3に定期的に(例えば、30秒間隔で)送信する。
【0034】
受信機3の主制御部31は、ジャックの接続がない旨の情報(無線コマンド)を受信すると、ジャックの接続がない旨(注意喚起)を、一度、DAC36、パワーアンプ37から構成される再生部により、音声再生(音声で報知)する。受信機3が、送信機2との無線通信圏外にあるとき、無線コマンドは、受信機3により受信されないため、注意喚起の再生が、継続することはない。ここで、受信機3で注意喚起が再生されるタイミングは、送信機2でコントロールされる。また、受信機3は、送信機2からの無線コマンドを受信できた場合に、ジャックの接続がない旨(注意喚起)を、一度だけ再生する。
【0035】
また、受信機3の主制御部31は、送信機2から送信されるジャックの接続がない旨の情報を受信しなかった場合、ジャックの接続がない旨を音声再生(音声で報知)しない。また、主制御部31は、送信機2から送信されるジャックの接続がない旨の情報を受信した後、受信機3が、送信機2との無線通信圏外となった場合、ジャックの接続がない旨を一度報知する。そして、主制御部31は、受信機3が、送信機2との無線通信圏内となるまで、ジャックの接続がない旨を報知しない。
【0036】
受信機3は、送信機2とペアリングするためのペアリングボタン(操作ボタン)を備えている。受信機3の主制御部31は、ペアリングボタンの操作を受け付けると、送信機2に、送信機2の状態を問い合わせる。送信機2の状態は、ジャック接続の有無、ジャックからの音声入力の有無を含む。送信機2の主制御部21は、受信機3からの問い合わせを受信すると、送信機2の状態を受信機3に送信する。
【0037】
受信機3の主制御部31は、送信機2の状態を受信すると、送信機2の状態を音声で報知する。送信機2の状態が、ジャックの接続ありで、ジャックからの音声入力ありであれば、主制御部31は、例えば、「オーディオケーブルは、接続されています。音声も検出できました。再生機の音量を確認してみてください。」という音声を再生する。
【0038】
また、受信機3の主制御部31は、送信機2の状態を受信すると、送信機2の状態が、ジャックの接続ありで、ジャックからの音声入力なしであれば、例えば、「オーディオケーブルは、接続されています。音声は検出できません。再生機の電源や音量を確認してみてください。」という音声を再生する。
【0039】
また、受信機3の主制御部31は、送信機2の状態を受信すると、ジャックの接続なしであれば、例えば、「オーディオケーブルが接続されていません。」という注意喚起の音声を再生する。また、受信機3の主制御部31は、送信機2の状態を受信しなければ、受信機3が、送信機2との無線通信圏外にある旨を報知する。主制御部31は、例えば、「圏外です。送信機に近づけてください。」という音声を再生する。
【0040】
以上説明したように、本実施形態では、送信機2の主制御部21は、検出部24により、ジャックの接続がないことが検出されている間、受信機3に、ジャックの接続がない旨の情報を定期的に送信する。これにより、受信機3が、送信機2との無線通信圏外から、無線通信圏内に復帰した場合に、ジャックが接続されていない旨の注意喚起を再開するかどうかを判断するために、受信機3が、送信機2に問い合わせる(無線でのやり取り)必要がなくなり、処理が簡素化される。
【0041】
また、本実施形態では、受信機3の種制御部31は、送信機2から送信されるジャックの接続がない旨の情報を受信した場合、ジャックの接続がない旨を一度報知する。これにより、受信機3で、ジャックの接続がない旨がループ再生されないため、ループ再生の停止のために、無線通信の状態(圏内か、圏外か)を常に監視し続ける必要がなく、すなわち、無線通信が圏外であることを検出する必要がなく、処理が簡素化される。
【0042】
また、本実施形態では、受信機3の主制御部31は、ジャックの接続がない旨を音声で報知する。これにより、ユーザーは、音声で送信機へのジャックの接続がないことを把握することができる。
【0043】
また、本実施形態では、受信機3の主制御部31は、送信機2から、送信機2の状態を受信した場合、送信機2の状態を報知する。これにより、ユーザーは、送信機2の状態を把握することができる。
【0044】
また、本実施形態では、受信機3の主制御部31は、送信機2から、送信機2の状態を受信しなかった場合、受信機3が、送信機2との無線通信圏外にある旨を報知する。これにより、ユーザーは、受信機3が、送信機2との無線通信圏外にあることを把握することができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
【0046】
上述の実施形態では、受信機3の主制御部31は、各種の情報を音声で報知するようになっているが、これに限らず、例えば、表示により、各種の情報を報知するようになっていてもよい。
【0047】
上述の実施形態においては、送信機2と受信機3とがDECT方式で無線通信を行う場合について説明した。これに限らず、送信機2と受信機3とがDECT方式以外の無線通信を行うようになっていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、無線通信を用いて、音声を再生する無線再生装置、送信機、及び、受信機に好適に採用され得る。
【符号の説明】
【0049】
1 無線再生装置
2 送信機
21 主制御部(第1制御部)
24 検出部
25 無線部
3 受信機
31 主制御部(第2制御部)
34 無線部