(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】ポンプ据付機構及びポンプ装置
(51)【国際特許分類】
F04D 29/60 20060101AFI20240529BHJP
【FI】
F04D29/60 D
F04D29/60 B
(21)【出願番号】P 2020123699
(22)【出願日】2020-07-20
【審査請求日】2023-06-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】村山 靖洋
【審査官】岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-100294(JP,A)
【文献】特開2019-210809(JP,A)
【文献】特開2004-108316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
立軸の排水ポンプを、ポンプ室の床部に設けられた開口部を垂直方向に貫通して、前記ポンプ室の下方にあるポンプ井に向けて吊り下げられた状態で、前記床部に据え付けるポンプ据付機構であって、
前記排水ポンプの周囲に延在するポンプベースと、
前記開口部の周囲に設けられ、前記ポンプベースが載置されるソールプレートと、
前記排水ポンプを囲む形状であり、
前記開口部よりも外側の位置において前記ポンプベースと前記ソールプレートとの間に配置される環状部材と、が備えられ、
前記ポンプベースと前記環状部材との間には垂直方向の環状隙間が構成され、当該垂直方向の環状隙間に第一シール部材が設けられており、
前記ソールプレートと前記環状部材との間には水平方向の環状隙間が構成され、当該水平方向の環状隙間に第二シール部材が設けられていることを特徴とするポンプ据付機構。
【請求項2】
前記ポンプベースは、水平方向に延在する下向面を有し、
前記ソールプレートは、水平方向に延在し前記ポンプベースの下向面と対向する上向面を有し、
前記ポンプベースに前記ソールプレートに向いて開口し前記環状部材を収容し得る環状凹部が設けられており、
前記環状部材が前記環状凹部に収容された状態であるときに、
前記垂直方向の環状隙間は、前記環状部材の内向面と前記環状凹部の外向面との間に構成され、又は、前記環状部材の外向面と前記環状凹部の内向面との間に構成され、かつ、
前記水平方向の環状隙間は、前記環状部材の底面と前記ソールプレートの上向面との間に構成される請求項1に記載のポンプ据付機構。
【請求項3】
前記ポンプベースは、水平方向に延在する下向面を有し、
前記ソールプレートは、水平方向に延在し前記ポンプベースの下向面と対向する上向面を有し、
前記ポンプベースに前記ソールプレートに向けて突出し前記環状部材を囲み得る、又は、前記環状部材により囲まれ得る環状凸部が設けられており、
前記環状部材が前記環状凸部により囲まれた状態であるときに、
前記垂直方向の環状隙間は、前記環状部材の外向面と前記環状凸部の内向面との間に構成され、又は、
前記環状部材が前記環状凸部を囲んだ状態であるときに、
前記垂直方向の環状隙間は、前記環状部材の内向面と前記環状凸部の外向面との間に構成され、かつ、
前記水平方向の環状隙間は、前記環状部材の底面と前記ソールプレートの上向面との間に構成される請求項1に記載のポンプ据付機構。
【請求項4】
前記ソールプレートに対する前記ポンプベースの垂直方向の位置を調節可能な垂直調節機構が備えられている請求項2又は3に記載のポンプ据付機構。
【請求項5】
前記ソールプレートに対する前記環状部材の姿勢を維持させる姿勢維持機構が設けられている請求項4に記載のポンプ据付機構。
【請求項6】
前記垂直調節機構は、前記ソールプレートに対する前記ポンプベースの垂直方向の位置を周方向において任意に調節可能に構成され、
前記環状凹
部は、前記環状部材との間で遊びをもつ大きさに構成され、
前記第一シール部材は、前記ソールプレートに対して前記ポンプベースを傾けることによって、前記垂直方向の環状隙間の大きさを周方向において不均一にしてもこれに伴って変形することによって、当該垂直方向の環状隙間をシールすることができるように構成されている
請求項2を直接的又は間接的に引用する請求項4又は5に記載のポンプ据付機構。
【請求項7】
前記垂直調節機構は、前記ソールプレートに対する前記ポンプベースの垂直方向の位置を周方向において任意に調節可能に構成され、
前記環状凸部は、前記環状部材との間で遊びをもつ大きさに構成され、
前記第一シール部材は、前記ソールプレートに対して前記ポンプベースを傾けることによって、前記垂直方向の環状隙間の大きさを周方向において不均一にしてもこれに伴って変形することによって、当該垂直方向の環状隙間をシールすることができるように構成されている請求項3を直接的又は間接的に引用する請求項4又は5に記載のポンプ据付機構。
【請求項8】
前記ソールプレートに対する前記ポンプベースの水平方向の位置を調節可能な水平調節機構が備えられている請求項1から
7のいずれか一項に記載のポンプ据付機構。
【請求項9】
請求項1から
8のいずれか一項に記載のポンプ据付機構と、立軸の排水ポンプとを有し、前記排水ポンプは、前記ポンプ据付機構によって、ポンプ室の床部に設けられた開口部を垂直方向に貫通して、前記ポンプ室の下方にあるポンプ井に向けて吊り下げられた状態で、前記床部に据え付けられることを特徴とするポンプ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立軸の排水ポンプを、ポンプ室の床部に設けられた開口部を垂直方向に貫通して、前記ポンプ室の下方にあるポンプ井に向けて吊り下げられた状態で、前記床部に据え付けるポンプ据付機構及びポンプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
立軸の排水ポンプは、羽根車が収容されたポンプケーシング、当該ポンプケーシングに連結された直管、当該直管に連結された曲管等を備えている。
【0003】
排水ポンプは、ポンプ室の床部に設けられた開口部の周囲に設けられたソールプレートに対して、排水ポンプに設けられたポンプベースを載置しボルト及びナットを締結する態様により固定される。これにより、排水ポンプは、開口部を垂直方向に貫通して、ポンプ室の下方にあるポンプ井に向けて吊り下げられた状態で据え付けられる。
【0004】
ポンプケーシング、直管及び曲管の内部には、上下に延びる回転軸が回転可能に支持され、その下端に羽根車が連結されている。回転軸の上端は曲管に設けられた軸貫通部を介して外方に延び、継手を介して羽根車を回転させる原動機の駆動軸に連結されている。
【0005】
原動機が羽根車を回転させると、ポンプ井の水が、ポンプケーシングから吸い込まれ、直管及び曲管を介して、曲管に連結された吐出管へと吐き出される。
【0006】
ところで、不同沈下などによってポンプ室の床部に垂直方向や水平方向の位置ずれが生じると、ソールプレート及びポンプベースにも位置ずれが生じ、したがって、排水ポンプにも位置ずれが生じることとなる。
【0007】
原動機は架台によって床部に対して、排水ポンプとは別に固定されていることから、排水ポンプと原動機とに別々の位置ずれが生じると、羽根車の回転軸と原動機の駆動軸とに相対的な位置ずれが生じ、回転軸の軸受や、回転軸と駆動軸との継手に想定外の力が加わり、異常な振動や騒音を生じる虞があった。
【0008】
上記のような不同沈下よる弊害を解消するために、ポンプベースをジャッキアップなどして垂直方向の位置ずれを修正することも考えられる。しかし、単に垂直方向に位置ずれを修正しても回転軸と駆動軸との軸心ずれが修正できない場合もある。
【0009】
また、ジャッキアップにより、ポンプベースとソールプレートとの隙間が大きくなると、ポンプ井の水位が上昇した際に、当該隙間が漏水の原因となる虞がある。
【0010】
従来は不同沈下が生じると、排水ポンプを一旦取り外し床部のコンクリートを打ち直して水平面を出したうえで排水ポンプを再び据え付けていたが、このような作業は煩雑であり相当の費用と工期が必要となってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、不同沈下による排水ポンプの姿勢を適切に調節するとともに、ポンプベースとソールプレートとの間の水密性を確保することができるポンプ据付機構及びポンプ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の目的を達成するための、本発明によるポンプ据付機構の特徴構成は、立軸の排水ポンプを、ポンプ室の床部に設けられた開口部を垂直方向に貫通して、前記ポンプ室の下方にあるポンプ井に向けて吊り下げられた状態で、前記床部に据え付けるポンプ据付機構であって、前記排水ポンプの周囲に延在するポンプベースと、前記開口部に設けられ、前記ポンプベースが載置されるソールプレートと、前記排水ポンプを囲む形状であり、前記開口部よりも外側の位置において前記ポンプベースと前記ソールプレートとの間に配置される環状部材と、が備えられ、前記ポンプベースと前記環状部材との間には垂直方向の環状隙間が構成され、当該垂直方向の環状隙間に第一シール部材が設けられており、前記ソールプレートと前記環状部材との間には水平方向の環状隙間が構成され、当該水平方向の環状隙間に第二シール部材が設けられている点にある。
【0014】
上述の構成によると、ポンプベースとソールプレートとの隙間は、環状部材と当該ポンプベースとの間においては垂直方向の環状隙間を第一シール部材によってシールされ、当該環状部材と当該ソールプレートとの間においては水平方向の環状隙間を第二シール部材とによってシールされることから、ポンプベースとソールプレートとが相対的に垂直方向に位置ずれしても、相対的に水平方向に位置ずれしても、第一シール部及び第二シール部によって適切にシールし続けることができる。
【0015】
本発明においては、前記ポンプベースは、水平方向に延在する下向面を有し、前記ソールプレートは、水平方向に延在し前記ポンプベースの下向面と対向する上向面を有し、前記ポンプベースに前記ソールプレートに向いて開口し前記環状部材を収容し得る環状凹部が設けられており、前記環状部材が前記環状凹部に収容された状態であるときに、前記垂直方向の環状隙間は、前記環状部材の内向面と前記環状凹部の外向面との間に構成され、又は、前記環状部材の外向面と前記環状凹部の内向面との間に構成され、かつ、前記水平方向の環状隙間は、前記環状部材の底面と前記ソールプレートの上向面との間に構成されると好適である。
【0016】
環状部材とポンプベースとの間、及び、環状部材とソールプレートとの間において、垂直方向の環状隙間や水平方向の環状隙間をシールする具体的な態様として、上述の構成をとることができる。本構成によると、第一シール部材によって、環状部材の内向面と環状凹部の外向面、又は、環状部材の外向面と環状凹部の内向面との間に構成される垂直方向の環状隙間がシールされ、第二シール部材によって、環状部材の底面とソールプレートの上向面との間に構成される水平方向の環状隙間がシールされる。外向面とは、排水ポンプの中心から外方を向いた面であり、内向面とは、排水ポンプの中心の方を向いた面である。
【0017】
なお、第一シール部材は、環状部材に形成されたシール溝に保持される構成であってもよいし、環状凹部に形成されたシール溝に保持される構成であってもよい。また、第二シール部材は、環状部材に形成されたシール溝に保持される構成であってもよいし、ソールプレートに形成されたシール溝に保持される構成であってもよい。また、第一シール部及び第二シール部を保持するシール溝が設けられていなくてもよい。
【0018】
本発明においては、前記ポンプベースは、水平方向に延在する下向面を有し、前記ソールプレートは、水平方向に延在し前記ポンプベースの下向面と対向する上向面を有し、前記ポンプベースに前記ソールプレートに向けて突出し前記環状部材を囲み得る、又は、前記環状部材により囲まれ得る環状凸部が設けられており、前記環状部材が前記環状凸部により囲まれた状態であるときに、前記垂直方向の環状隙間は、前記環状部材の外向面と前記環状凸部の内向面との間に構成され、又は、前記環状部材が前記環状凸部を囲んだ状態であるときに、前記垂直方向の環状隙間は、前記環状部材の内向面と前記環状凸部の外向面との間に構成され、かつ、前記水平方向の環状隙間は、前記環状部材の底面と前記ソールプレートの上向面との間に構成されると好適である。
【0019】
環状部材とポンプベースとの間、及び、環状部材とソールプレートとの間において、垂直方向の環状隙間及び水平方向の環状隙間をシールする具体的な態様として、上述の構成をとることができる。本構成によると、第一シール部材によって、環状部材の内向面と環状凹部の外向面、又は、環状部材の外向面と環状凹部の内向面との間において垂直方向の環状隙間がシールされ、第二シール部材によって、環状部材の底面とソールプレートの上向面との間において水平方向の環状隙間がシールされる。
【0020】
なお、第一シール部材は、環状部材に形成されたシール溝に保持される構成であってもよいし、環状凸部に形成されたシール溝に保持される構成であってもよい。また、第二シール部材は、環状部材に形成されたシール溝に保持される構成であってもよいし、ソールプレートに形成されたシール溝に保持される構成であってもよい。また、第一シール部及び第二シール部を保持するシール溝が設けられていなくてもよい。
【0021】
本発明においては、前記ソールプレートに対する前記ポンプベースの垂直方向の位置を調節可能な垂直調節機構が備えられていると好適である。
【0022】
上述の構成によると、不同沈下するなどによってポンプ室の床部の垂直方向の位置ずれが生じ、これに伴って床部に設けられているソールプレートに位置ずれ生じたとしても、垂直調節機構によってソールプレートに対するポンプベースの垂直方向の位置を調節することができるため、ポンプベースを介して床部に固定されている排水ポンプの、原動機に対する相対的な位置ずれを解消することができる。したがって、排水ポンプの位置ずれの解消のために、床部のコンクリートを打ち直すような必要がない。
【0023】
本発明においては、前記ソールプレートに対する前記環状部材の姿勢を維持させる姿勢維持機構が設けられていると好適である。
【0024】
ソールプレートに対するポンプベースの垂直方向の位置を調節すると、ポンプベースとソールプレートとの間に構成される水平方向の隙間が広がり、第二シール部材によるシールが適切にされない虞がある。
【0025】
上述の構成によると、姿勢維持機構によって、ソールプレートに対する環状部材の姿勢を維持させることができるため、水平方向の環状隙間を周方向において均一に狭くすることができる。したがって、第二シール部材によって適切にシールをすることができる。姿勢維持機構は、例えば、ボルトや、バネ等によって、環状部材をポンプベース側からソールプレートに向けて押し付ける構成が例示できる。
【0026】
本発明においては、前記垂直調節機構は、前記ソールプレートに対する前記ポンプベースの垂直方向の位置を周方向において任意に調節可能に構成され、前記環状凹部又は前記環状凸部は、前記環状部材との間で遊びをもつ大きさに構成され、前記第一シール部材は、前記ソールプレートに対して前記ポンプベースを傾けることによって、前記垂直方向の環状隙間の大きさを周方向において不均一にしてもこれに伴って変形することによって、当該垂直方向の環状隙間をシールすることができるように構成されていると好適である。
【0027】
上述の構成によると、垂直調節機構は、ソールプレートに対するポンプベースの垂直方向の位置を周方向において任意に調節可能であることから、周方向における垂直方向の位置の調節量を異ならせることによって、ソールプレートに対するポンプベースの傾きを調節することができる。
【0028】
そして、垂直調節機構による垂直方向の位置の調節可能な範囲内において、ポンプベースの垂直方向の位置を調節することにより、ポンプベースと環状部材との間に構成される垂直方向の環状隙間の大きさを周方向において不均一にしても、第一シール部材によって適切にシールすることができる。
【0029】
なお、環状凹部の環状部材に対する遊びは、ソールプレートに対するポンプベースの垂直方向の位置や水平方向の位置の調節が可能でありながらも、環状部材と環状凹部との間に設けられる第一シール部材のシールが維持できる程度の大きさである。
【0030】
同様に、環状凸部の環状部材に対する遊びは、ソールプレートに対するポンプベースの垂直方向の位置や水平方向の位置の調節が可能でありながらも、環状部材と環状凸部との間に設けられる第一シール部材のシールが維持できる程度の大きさである。
【0031】
本発明においては、前記ソールプレートに対する前記ポンプベースの水平方向の位置を調節可能な水平調節機構が備えられていると好適である。
【0032】
上述の構成によると、不同沈下するなどによってポンプ室の床部に水平方向の位置ずれが生じ、これに伴って床部に設けられているソールプレートに水平方向の位置ずれが生じたとしても、水平調節機構によってソールプレートに対してポンプベースの水平方向の位置を調節することができるため、ポンプベースを介して固定されている排水ポンプの、原動機に対する姿勢を正すことができる。したがって、排水ポンプの位置ずれの解消のために、床部のコンクリートを打ち直すような必要がない。
【0033】
上述の目的を達成するための、本発明によるポンプ装置の特徴構成は、上述したいずれかの特徴構成を有するポンプ据付機構と立軸の排水ポンプとを有し、前記排水ポンプは、前記ポンプ据付機構によって、ポンプ室の床部に設けられた開口部を垂直方向に貫通して、前記ポンプ室の下方にあるポンプ井に向けて吊り下げられた状態で、前記床部に据え付けられる点にある。
【0034】
上述の構成によると、ポンプ装置は、ポンプベースとソールプレートとの間の水密性を確保しながら、姿勢を適切に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】本発明に係るポンプ据付機構の側面図である。
【
図2】本発明に係るポンプ据付機構の平面図である。
【
図3】本発明に係るポンプ据付機構の要部の概略図である。
【
図4】本発明に係るポンプ据付機構の要部の詳細図である。
【
図5】本発明に係るポンプ据付機構の要部の詳細図である。
【
図6】別実施形態に係るポンプ据付機構の要部の説明図である。
【
図7】別実施形態に係るポンプ据付機構の要部の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下に本発明に係るポンプ据付機構及びポンプ装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び
図2には、本発明に係るポンプ装置が示されている。当該ポンプ装置は、本発明に係るポンプ据付機構20と、立軸の排水ポンプ10とを有している。排水ポンプ10は、ポンプ据付機構20によって、床部2の開口部3を貫通して、ポンプ室1の下方にあるポンプ井4に向けて吊り下げられた状態で据え付けられている。
【0037】
排水ポンプ10は、羽根車11が収容されたポンプケーシング12、当該ポンプケーシング12に連結された直管13、当該直管13に連結された曲管14等を備えている。直管13は複数の鋼管を連結して構成されている。ただし、直管13は、例えばポンプ井4の深さに応じて構成することができ、単一の鋼管から構成してもよい。
【0038】
ポンプケーシング12、直管13及び曲管14の内部には、上下に延びる回転軸15が回転可能に支持され、その下端に羽根車11が連結されている。回転軸15の上端は曲管14に設けられた軸貫通部を介して外方に延び、継手16を介して原動機17の駆動軸18に連結されている。
【0039】
羽根車11を回転させる原動機17や、曲管14の下流側に連結されている吐出管19はポンプ室1に配置された架台(図示せず)に据え付けられている。
【0040】
原動機17が羽根車11を回転させると、ポンプ井4の水がポンプケーシング12の吸込口から吸い込まれ、ポンプケーシング12、直管13、曲管14を通って吐出管19へと吐き出される。
【0041】
ポンプ据付機構20は、ポンプベース21、ソールプレート22及び環状部材23等を備えている。ポンプベース21、ソールプレート22及び環状部材23は、一般構造用圧延鋼材またはステンレス鋼等を加工することによって形成されている。
【0042】
図3から
図5に示すように、ポンプベース21は、曲管14の周囲に延在するフランジ状の部材から構成されている。ポンプベース21は、水平方向に延在する下向面21aを有している。
【0043】
床部2の開口部3の周囲には、開口部3と同心状に基礎プレート5が配設されている。床部2に埋設された基礎ボルト6は、基礎プレート5を貫通して上方に延びている。当該基礎プレート5にソールプレート22が載置される。ソールプレート22は、基礎ボルト6にナット7が締れられることにより基礎プレート5に固定される。
【0044】
ソールプレート22は、排水ポンプ10の曲管14の周囲に延在し、ポンプベース21の下向面21aと対向する上向面22aを有している。
【0045】
ポンプベース21には、周方向における複数の位置にボルト挿通口21bが設けられている。ソールプレート22には、ボルト挿通口21bに対応する位置に、アンカーボルト22bが設けられている。アンカーボルト22bが、ボルト挿通口21bを挿通するように、ポンプベース21をソールプレート22に載置し、当該アンカーボルト22bにナット22cを締めることによって、ポンプベース21はソールプレート22に対して固定される。
【0046】
なお、ボルト挿通口21bやアンカーボルト22bの数及び寸法は、ポンプベース21の寸法に応じて適宜選定される。なお、ボルト挿通口21bは、後述する垂直調節機構30及び水平調節機構40によるポンプベース21の位置調節を考慮して、アンカーボルト22bの径に対して少し余裕のある大きさに構成されている。
【0047】
本実施形態においては、ポンプベース21の下向面21aに環状凹部24が設けられている。環状凹部24は、環状部材23との間で遊びをもつ大きさに構成されている。
【0048】
環状部材23は、断面矩形状の部材であり、環状凹部24に収容される態様によって、ポンプベース21とソールプレート22との間に配置される。
【0049】
環状部材23の内向面23aと環状凹部24の外向面24aとの間に垂直方向の環状隙間が構成される。環状凹部24の外向面24aには第一シール溝24bが設けられており、当該垂直方向の環状隙間をシールするために、第一シール溝24bに第一シール部材25が設けられる。
【0050】
なお、環状凹部24の環状部材23に対する遊びは、ソールプレート22に対するポンプベース21の垂直方向の位置や水平方向の位置の調節が可能でありながらも、環状部材23と環状凹部24との間に設けられる第一シール部材25のシールが維持できる程度の大きさである。
【0051】
環状部材23の底面23bとソールプレート22の上向面22aとの間に水平方向の環状隙間が構成される。ソールプレート22の上向面22aには第二シール溝22dが設けられており、当該水平方向の環状隙間をシールするために、第二シール溝22dに第二シール部材26が設けられる。
【0052】
なお、第一シール部材25は、環状凹部24に形成された第一シール溝24bに保持される構成に限らない。例えば、第一シール溝を環状部材23に形成し、当該第一シール溝に第一シール部材25が保持される構成であってもよい。また、第二シール部材26は、ソールプレート22に形成された第二シール溝22dに保持される構成に限らない。例えば、第二シール溝を環状部材23に形成し、当該第二シール溝に第二シール部材26が保持される構成であってもよい。第一シール部材25や第二シール部材26を、環状部材23に保持するように構成すると、第一シール部材25や第二シール部材26の装着が容易である。
【0053】
第一シール部材25及び第二シール部材26は、断面円形状の環型シールによって構成されている。ただし、第一シール部材25及び第二シール部材26の断面形状は、円形に限らず例えば角形であってもよい。また、第一シール部材25及び第二シール部材26の材質は、例えばクロロプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム等から選択することができる。
【0054】
ところで、不同沈下などによってポンプ室1の床部2に垂直方向や水平方向の位置ずれが生じると、ソールプレート22及びポンプベース21にも位置ずれが生じ、したがって、排水ポンプ10にも位置ずれが生じることとなる。
【0055】
原動機17は架台(図示せず)によって床部2に対して、排水ポンプ10とは別に固定されていることから、排水ポンプ10と原動機17とに別々の位置ずれが生じると、羽根車11の回転軸15と原動機17の駆動軸18とに相対的な位置ずれが生じ、回転軸15の軸受や、回転軸15と駆動軸18との継手16に想定外の力が加わり、異常な振動や騒音を生じる虞があった。
【0056】
上記のような不同沈下よる弊害を解消するために、ポンプ据付機構20は、ソールプレート22に対するポンプベース21の垂直方向の位置を調節可能な垂直調節機構30と、ソールプレート22に対するポンプベース21の水平方向の位置を調節可能な水平調節機構40とが備えられている。
【0057】
図4に示すように、垂直調節機構30は、ボルト穴31、垂直ジャッキボルト32、及び、ポンプベース21とソールプレート22との隙間に挟み込むシム33から構成されている。
【0058】
ボルト穴31は、ポンプベース21に、ボルト挿通口21bとは周方向において異なる位置に設けられており、このボルト穴31に垂直ジャッキボルト32が螺合されている。ボルト穴31及び垂直ジャッキボルト32の数、寸法及び位置は、ポンプベース21の寸法に応じて適宜選定され、本実施形態においては、
図2に示すように、排水ポンプ10の周囲の8箇所に均等に設けられている。
【0059】
本実施形態においてシム33は、上からみて垂直ジャッキボルト32の左右に跨るようなコの字形状の金属製の薄板から構成され、例えば、0.05mm、0.1mm、0.3mm、0.5mm、1.0mm、2.0mmのように厚みの異なる複数が用意されている。ただし、シム33の具体的な形状はこれに限らない。シム33は、ポンプベース21とソールプレート22との隙間に応じて適切に挟み込める形状であればよい。
【0060】
図3及び
図4に示すように、不同沈下によって、ソールプレート22が傾いたとしても、垂直ジャッキボルト32ごとにその先端のポンプベース21から下方への突出量を増減させ、さらに、垂直ジャッキボルト32ごとの垂直調節量に応じて、厚みの異なるシム33を組み合わせて、ポンプベース21とソールプレート22との隙間に挟み込むことによって、傾いたソールプレート22上におけるポンプベース21の垂直方向の相対位置が適切な位置に調節される。
【0061】
第一シール部材25は、少なくとも垂直調節機構30による垂直方向の位置の調節可能な範囲内であれば、ソールプレート22に対してポンプベース21を傾けることによって、垂直方向の環状隙間の大きさが周方向において不均一となってもこれに伴って変形し、当該垂直方向の環状隙間をシールすることができる。
【0062】
図5に示すように、水平調節機構40は、ブラケット41と、ブラケット41に形成されたボルト穴42と、ボルト穴42に螺合される水平ジャッキボルト43とから構成されている。ボルト穴42は、ソールプレート22に、少なくとも垂直ジャッキボルト32とは周方向において重ならない位置に取り付けられたブラケット41に設けられている。
【0063】
ブラケット41においてボルト穴42は、水平ジャッキボルト43の先端が、ポンプベース21の外周面に当接可能な位置に設けられている。ブラケット41、ボルト穴42及び水平ジャッキボルト43の数、寸法及び位置は、ポンプベース21の寸法に応じて適宜選定され、本実施形態においては、
図2に示すように、ポンプベース21の周囲の8箇所に均等に設けられている。
【0064】
垂直調節機構30によるポンプベース21の垂直位置の調節に前後して、水平調節機構40によって、水平ジャッキボルト43ごとにブラケット41からの突出量を増減させることによって、ポンプベース21の水平方向の相対位置も適切な位置に調節可能となっている。
【0065】
上記構成により、ポンプベース21とソールプレート22との相対的な位置が適切なものに調整され、不同沈下による不具合を防止することができる。なお、垂直調節機構30及び水平調節機構40によるポンプベース21の位置調節は、ポンプベース21をソールプレート22に対して固定するナット22cを緩めた状態で行われる。垂直調節機構30及び水平調節機構40によるポンプベース21の位置調節後は、ナット22cがアンカーボルト22bに締められる。
【0066】
垂直調節機構30によって、ソールプレート22に対するポンプベース21の垂直方向の位置を調節すると、特に、ポンプベース21をソールプレート22に対して傾けると、ポンプベース21とソールプレート22との間に構成される水平方向の隙間が周方向において一致せず、ポンプベース21とソールプレート22との隙間が広い部分においては、環状部材23がソールプレート22から浮き上がり得るため、第二シール部材26によってシールができなくなる。
【0067】
これを防止するために、ポンプベース21には、環状凹部24が設けられている部分に姿勢維持機構27が設けられている。姿勢維持機構27は、ポンプベース21を厚み方向に貫通するネジ穴27aと、当該ネジ穴27aに螺合される押付ボルト27bとから構成される。
【0068】
ポンプベース21の垂直方向の位置の調節に応じて、姿勢維持機構27の押付ボルト27bをねじ込むことで、その先端が環状部材23の天面23dに当接して、環状部材23はソールプレート22に押し付けられ、環状部材23の姿勢が適切に維持させられる。これにより、水平方向の環状隙間の大きさを周方向において均一にすることができるため、第二シール部材26によって適切なシールが維持される。
【0069】
なお、姿勢維持機構27は、環状凹部24の内部に配設されたバネ等の弾性部材から構成してもよい。ポンプベース21の垂直方向の位置の調節に応じて、弾性部材の弾性力によって環状部材23はソールプレート22に押し付けられ、環状部材23の姿勢が適切に維持させられる。
【0070】
不同沈下などによってポンプ室1の床部2に垂直方向や水平方向の位置ずれが生じたとしても、以上のようにして、排水ポンプ10の垂直方向や水平方向の位置ずれを調節することができ、原動機17の駆動軸18と、羽根車11の回転軸15との相対的な位置ずれを解消することができる。
【0071】
その際、ポンプベース21とソールプレート22との隙間は、環状部材23と当該ポンプベース21との間においては垂直方向の環状隙間を第一シール部材25によってシールされ、当該環状部材23と当該ソールプレートとの間においては水平方向の環状隙間を第二シール部材26とによってシールされることから、ポンプベース21とソールプレート22とを相対的に位置ずれさせたりしても適切にシールし続けることができる。
【0072】
なお、本実施形態においては、環状部材23の内向面23aと環状凹部24の外向面24aとの間に垂直方向の環状隙間が構成され、環状凹部24の外向面24aに第一シール溝24bが設けられ、当該垂直方向の環状隙間をシールするために、第一シール溝24bに第一シール部材25が設けられる構成であったが、このような構成に限らない。
【0073】
例えば、環状部材23の外向面と環状凹部24の内向面との間に垂直方向の環状隙間が構成され、環状凹部24の内向面又は環状部材23の外向面に第一シール溝が設けられ、当該垂直方向の環状隙間をシールするために、当該第一シール溝に第一シール部材25が設けられる構成であってもよい。
【0074】
以下に、本発明に係るポンプ据付機構20の別実施形態について説明する。以下の説明では、上述した実施形態と異なる構成について詳述し、同様の構成については同一の符号を付して説明を簡略ないし省略する。
【0075】
図6に示す実施形態においては、ポンプベース21の下向面21aに、環状凸部28が設けられている。ソールプレート22の上向面22aには環状切欠部29が設けられている。環状凸部28は、環状部材23との間で遊びをもつ大きさに構成されている。
【0076】
環状部材23は、断面矩形状の部材であり、環状凸部28を囲み、かつ環状切欠部29に載置される態様によって、ポンプベース21とソールプレート22との間に配置される。
【0077】
環状部材23の内向面23aと環状凸部28の外向面28aとの間に垂直方向の環状隙間が構成される。環状凸部28の外向面28aには第一シール溝28bが設けられており、当該垂直方向の環状隙間をシールするために、第一シール溝28bに第一シール部材25が設けられる。
【0078】
環状凸部28の環状部材23に対する遊びは、ソールプレート22に対するポンプベース21の垂直方向の位置や水平方向の位置の調節が可能でありながらも、環状部材23と環状凸部28との間に設けられる第一シール部材25のシールが維持できる程度の大きさである。
【0079】
環状部材23の底面23bと、ソールプレート22の上向面、本実施形態においては環状切欠部29の上向面29a、との間に水平方向の環状隙間が構成される。環状切欠部29の上向面29aには第二シール溝29bが設けられており、当該水平方向の環状隙間をシールするために、第二シール溝29bに第二シール部材26が設けられる。
【0080】
なお、第一シール部材25は、環状凸部28に形成された第一シール溝28bに保持される構成に限らない。例えば、第一シール溝を環状部材23に形成し、当該第一シール溝に第一シール部材25が保持される構成であってもよい。また、第二シール部材26は、環状切欠部29に形成された第二シール溝29bに保持される構成に限らない。第二シール溝を環状部材23に形成し、当該第二シール溝に第二シール部材26が保持される構成であってもよい。第一シール部材25や第二シール部材26を、環状部材23に保持するように構成すると、第一シール部材25や第二シール部材26の装着が容易である。
【0081】
また、本実施形態においては、環状部材23の内向面23aと環状凸部28の外向面28aとの間に垂直方向の環状隙間が構成され、環状凸部28の外向面28aに第一シール溝28bが設けられ、当該垂直方向の環状隙間をシールするために、第一シール溝28bに第一シール部材25が設けられる構成であったが、このような構成に限らない。
【0082】
例えば、
図7に示すように、環状凸部28は、遊びをもって環状部材23を囲むように構成してもよい。なお、本実施形態においては、ポンプベース21の下向面と、環状凸部28の下向面28cとは同一面である。
【0083】
なお、本実施形態においては、環状部材23は断面L字形状に構成されている。この場合、環状部材23は、垂直部分において環状凸部28に囲まれ、水平部分において環状凸部28と環状切欠部29の間に配置される態様によって、ポンプベース21とソールプレート22との間に配置される。なお、押付ボルト27bは、その先端が環状部材23のうち水平部分である天面23dに当接して、当該環状部材23をソールプレート22に押し付ける。
【0084】
環状凸部28の内向面28dと環状部材23の外向面23cとの間に垂直方向の環状隙間が構成され、環状部材23の外向面23cに第一シール溝23eが設けられ、当該垂直方向の環状隙間をシールするために、第一シール溝23eに第一シール部材25が設けられる。
【0085】
環状凸部28の環状部材23に対する遊びは、ソールプレート22に対するポンプベース21の垂直方向の位置や水平方向の位置の調節が可能でありながらも、環状部材23と環状凸部28との間に設けられる第一シール部材25のシールが維持できる程度の大きさである。
【0086】
本実施形態においても、環状部材23の底面23bと、ソールプレート22の上向面、本実施形態においては環状切欠部29の上向面29aとの間に水平方向の環状隙間が構成される。環状切欠部29の上向面29aには第二シール溝29bが設けられており、当該水平方向の環状隙間をシールするために、第二シール溝29bに第二シール部材26が設けられる。
【0087】
なお、第一シール部材25は、環状部材23に形成された第一シール溝28eに保持される構成に限らない。例えば、第一シール溝を環状凸部28の内向面に形成し、当該第一シール溝に第一シール部材25が保持される構成であってもよい。また、第二シール部材26は、環状切欠部29に形成された第二シール溝29bに保持される構成に限らない。第二シール溝を環状部材23に形成し、当該第二シール溝に第二シール部材26が保持される構成であってもよい。
【0088】
以上のように、環状凹部24や環状凸部28が有する、環状部材23に対する遊びは、ソールプレート22に対して適切に配置されている環状部材23に対して、環状凹部24や環状凸部28が直接的に接触することが回避できる大きさに設定されている。
【0089】
したがって、ソールプレート22に対してポンプベース21を垂直方向や水平方向に位置ずれさせても、環状部材23はソールプレート22に対して適切な姿勢で維持されるため、第二シール部材26によって適切なシールを維持することができる。
【0090】
なお、上述したいずれの実施形態においても、ポンプベース21及びソールプレート22がアンカーボルト22bによって挿通され、ナット22cによって固定される構成について説明したが、これに限らない。例えば、アンカーボルト22b及びナット22cによってソールプレート22のみが固定され、ポンプベース21はアンカーボルト22bとは異なるボルトによってソールプレート22に固定されるように構成されていてもよい。
【0091】
上述したいずれの実施形態においても、垂直調節機構30が、垂直ジャッキボルト32及びシム33によって、ポンプベース21の垂直位置や水平位置を調節するように構成されている場合について説明したが、これに限らない。例えば、垂直調節機構30は、ポンプベース21とソールプレート22との間であって排水ポンプ10の周囲の適当な位置に配置した複数の油圧ジャッキから構成され、この油圧ジャッキによってポンプベース21とソールプレート22との隙間が適宜調節可能であるような構成であってもよい。水平調節機構40も同様である。
【0092】
上述したいずれの実施形態においても、ポンプベース21は、曲管14の外側に大きく張り出すように設けられたフランジ状部材から構成されている場合について説明したが、これに限らない。ポンプベース21は、直管13の外側に設けられていてもよく、直管13や曲管14とは別体に構成され、このポンプベース21に排水ポンプ10が固定される構成であってもよい。
【0093】
上述した実施形態は、いずれも本発明の一例であり、前記記載により本発明が限定されるものではなく、各部の具体的構成は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能である。
【符号の説明】
【0094】
1 :ポンプ室
2 :床部
3 :開口部
4 :ポンプ井
10 :排水ポンプ
20 :ポンプ据付機構
21 :ポンプベース
21a :下向面
22 :ソールプレート
22a :上向面
23 :環状部材
23a :内向面
23b :底面
23c :外向面
24 :環状凹部
24a :外向面
25 :第一シール部材
26 :第二シール部材
27 :姿勢維持機構
28 :環状凸部
28a :外向面
28c :下向面
28d :内向面
29a :上向面
30 :垂直調節機構
40 :水平調節機構