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  • 特許-AV伝送装置 図1A
  • 特許-AV伝送装置 図1B
  • 特許-AV伝送装置 図2A
  • 特許-AV伝送装置 図2B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】AV伝送装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/38 20060101AFI20240529BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20240529BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20240529BHJP
【FI】
G06F13/38 320Z
G06F13/38 350
H04N7/18 A
H04N21/436
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021064782
(22)【出願日】2021-04-06
(65)【公開番号】P2022034506
(43)【公開日】2022-03-03
【審査請求日】2022-09-20
(31)【優先権主張番号】109128129
(32)【優先日】2020-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504458840
【氏名又は名称】茂傑國際股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 懿慶
(72)【発明者】
【氏名】蔡 敏傑
(72)【発明者】
【氏名】張 銘得
【審査官】北村 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-143580(JP,A)
【文献】特開2015-154206(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0214807(US,A1)
【文献】米国特許第08451910(US,B1)
【文献】特開2007-081889(JP,A)
【文献】特開2007-110343(JP,A)
【文献】特開2019-213180(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0030517(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/38
H04N 7/18
H04N 21/436
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影装置及び受信装置に接続するためのAV伝送装置であって、
前記撮影装置にワイヤレス接続するために用いられ、前記撮影装置から伝送されたAVデータを受信し、前記撮影装置が、前記受信装置が受け入れるUVCフォーマットのデータを出力する場合に、前記撮影装置によりAVフォーマットが変換されたUVCフォーマットであるAV処理データを受信するワイヤレスモジュールと、
前記ワイヤレスモジュールを介して接続要求信号を前記撮影装置に伝送するプロセッサーと、
前記プロセッサーに連結され、前記ワイヤレスモジュールから伝送された前記AVデータを受信し、前記AVデータのAVフォーマットを変換して、画像処理を行って、解像度が調整されたUVCフォーマットであるAV処理データを生成し、前記プロセッサーに送り返すAV処理モジュールと、
前記撮影装置によりAVフォーマットが変換されたUVCフォーマットであるAV処理データ、または前記解像度が調整されたUVCフォーマットであるAV処理データを伝送するために用いられるUSBと、を有し、
前記撮影装置は、前記接続要求信号に基づいて、接続確認信号及び前記AVデータを、前記ワイヤレスモジュールを介して前記プロセッサーに送り返し、
前記受信装置は、前記USBを介して前記AV伝送装置に接続され、前記撮影装置によりAVフォーマットが変換されたUVCフォーマットであるAV処理データまたは前記解像度が調整されたUVCフォーマットであるAV処理データを受信し、
前記AV伝送装置は、前記受信装置の解像度に合わせるように、解像度の設定を自動に調整し、必要に応じて表示する画像フォーマットを設定することを特徴とする、AV伝送装置。
【請求項2】
前記ワイヤレスモジュールは、WiFiプロトコルによって前記撮影装置にワイヤレス接続されることを特徴とする、請求項1に記載のAV伝送装置。
【請求項3】
前記AV伝送装置は、前記USBが前記撮影装置によりAVフォーマットが変換されたUVCフォーマットであるAV処理データまたは前記解像度が調整されたUVCフォーマットであるAV処理データを伝送できるように、受信された前記接続確認信号をUVCフォーマットに変換することを特徴とする、請求項1に記載のAV伝送装置。
【請求項4】
前記AV伝送装置は、前記AVデータを保存するためのメモリユニットをさらに有することを特徴とする、請求項1に記載のAV伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、AV伝送装置(Audio-Video Transmitting Device)に関し、特に、USB(Universal Serial Bus、ユニバーサル・シリアル・バス)及びワイヤレス伝送を利用するAV伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のビデオ会議は、一般的には、異なる場所に居る複数の使用者がパソコン、スマートフォン、タブレット等の電子装置のカメラと、特定のインスタントメッセンジャーアプリケーションとを併せて利用することによってビデオの同期伝送及び音声通話を行う。
【0003】
しかしながら、このような方法は、通信ソフトウェア又はカメラに対応するデバイスドライバをインストール、実行、又は設定する必要がある。また、ほとんどのビデオ会議のソフトウェアが電子装置に接続するカメラを利用するため、インターネット上のカメラ又はワイヤレスカメラを利用することができない。そのため、一般的には、仮想デバイス又はデバイスドライバをインストール必要がある。このようにすると、ソフトウェアとハードウェアとの互換性に制限され、特定のカメラを利用しなければならなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、より即時に、簡単なビデオ共有方法を実現するために、より便利かつ速いAV伝送装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明は、AV伝送システムに用いられるAV伝送装置を提供する。前記AV伝送システムは、撮影装置及び受信装置を有する。前記撮影装置は、AVデータを生成して伝送する。前記AV伝送装置は、前記撮影装置にワイヤレス接続され、かつ、ワイヤレスモジュールと、プロセッサーと、USBとを有する。前記ワイヤレスモジュールは、前記撮影装置にワイヤレス接続するために用いられ、前記AVデータを受信する。前記撮影装置が、前記受信装置が受け入れるUVCフォーマットのデータを出力する場合に、前記ワイヤレスモジュールは、前記撮影装置によりAVフォーマットが変換されたUVCフォーマットであるAV処理データを受信する。前記プロセッサーは、前記ワイヤレスモジュールを介して接続要求信号を前記撮影装置に伝送し、かつ、AV処理モジュールを有する。前記AV処理モジュールは、前記ワイヤレスモジュールから伝送された前記AVデータを受信し、前記AVデータのAVフォーマットを変換して、画像処理を行って、解像度が調整されたUVCフォーマットである前記AV処理データを生成し、前記プロセッサーに送り返すために用いられる。前記USBは、前記撮影装置によりAVフォーマットが変換されたUVCフォーマットであるAV処理データ、または前記解像度が調整されたUVCフォーマットであるAV処理データを伝送するために用いられる。前記撮影装置は、前記接続要求信号に基づいて、接続確認信号及び前記AVデータを前記ワイヤレスモジュールを介して前記プロセッサーに送り返す。前記受信装置は、前記USBを介して前記AV伝送装置に接続され、前記撮影装置によりAVフォーマットが変換されたUVCフォーマットであるAV処理データ、または前記解像度が調整されたUVCフォーマットであるAV処理データを受信する。前記AV伝送装置は、前記受信装置の解像度に合わせるように、解像度の設定を自動に調整し、必要に応じて表示する画像フォーマットを設定する。
【0006】
本発明の1つの実施例において、前記AV伝送装置は、前記プロセッサーに連結されるAV処理モジュールをさらに有する。前記AV処理モジュールは、前記プロセッサーから前記AVデータを受信して処理し、前記AVデータのAVフォーマットを変換して前記AV処理データを生成し、前記AV処理データをプロセッサーに送り返す。
【0007】
本発明の1つの実施例において、前記ワイヤレスモジュールは、WiFiプロトコルによって前記撮影装置にワイヤレス接続される。
【0008】
本発明の1つの実施例において、前記AV伝送装置は、前記USBが前記AV処理データを伝送できるように、受信された前記接続確認信号をUVC(USB Video Class、USBビデオクラス)フォーマットに変換する。
【0009】
本発明の1つの実施例において、前記AV伝送装置は、前記AVデータを保存するためのメモリユニットをさらに有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のAV伝送装置によれば、従来技術を有効に改善できる。ほとんどのオペレーティングシステムでは、UVCデバイスドライバがプレインストール(preinstalled)されたジェネリクス(generic)デバイスドライバである。そのため、本発明のAV伝送装置を撮影装置に連結した場合には、別にAV伝送装置又は撮影装置に特定のデバイスドライバをインストール、実行又は設定しなくても、接続されている撮影装置のAVデータを対象の受信装置で受信することができる。よって、デバイスドライバの互換性の問題を避けて、使いやすさ、利便性を向上させることができる。実際の運用では、AV伝送装置は、全てのオペレーティングシステム及びハードウェアプラットフォームとの互換性を有してもよい。使用者は、異なる装置及びメディア機器からのコンテンツを使用し、必要に応じて任意な撮影装置で伝送を行うことができる。また、AV伝送装置は、受信装置の解像度に合わせるように、AV処理によって解像度の設定を自動に調整し、さらに必要に応じて表示する画像フォーマットを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A図1Aは、本発明の1つの実施例に係るAV伝送システムを示す模式図である。
図1B図1Bは、本発明の他の実施例に係るAV伝送システムを示す模式図である。
図2A図2Aは、本発明の1つの実施例に係るAV伝送装置を示すブロック図である。
図2B図2Bは、本発明の他の実施例に係るAV伝送装置を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1A及び図2Aを参照しながら説明する。図1は、本発明の1つの実施例に係るAV伝送システムを示す模式図である。図2は、本発明の1つの実施例に係るAV伝送装置を示すブロック図である。本発明のAV伝送システム1は、撮影装置11と、AV伝送装置10と、受信装置12とを有する。前記撮影装置11は、AVデータDを生成して伝送する。前記AV伝送装置10は、撮影装置11と受信装置12との間に連結される。
【0013】
留意すべきことは、下記の実施例において、本発明の前記撮影装置11がワイヤレス装置である。実施例におけるAVデータソースは、前記撮影装置11の外に、実際の必要に応じてネットワーク上のその他のソース、例えばAVプレーヤー等であってもよい。即ち、前記撮影装置11は、ネットワークカメラ装置又はワイヤレスモジュールの撮影装置であってもよい。前記撮影装置がネットワークカメラ装置、例えば図1Bの実施例の撮影装置11’である場合には、前記AV伝送システム1’の前記AV伝送装置10がワイヤレスモジュールを介してインターネットに接続され、さらに撮影装置11’に接続される。図1AのAV伝送システム1におけるワイヤレスモジュールを有する前記撮影装置11と異なり、図1Bの実施例の撮影装置11’は、WiFi Directによって直接に接続されることができる。
【0014】
前記AV伝送装置10は、前記撮影装置11にワイヤレス接続され、かつ、ワイヤレスモジュール101と、AV処理モジュール100と、プロセッサー104と、USB102とを有する。前記ワイヤレスモジュール101は、前記撮影装置11にワイヤレス接続するために用いられ、前記AVデータDを受信する。前記AV処理モジュール100は、前記プロセッサー104に連結され、前記プロセッサー104から前記AVデータDを受信して処理し、前記AVデータDのAVフォーマットを変換してAV処理データD’を生成し、前記AV処理データD’を前記プロセッサー104に送り返すために用いられる。前記USB102は、前記AV処理データD’を伝送するために用いられる。前記受信装置12は、前記USB102を介して前記AV伝送装置10に接続され、前記AV処理データD’を受信する。
【0015】
留意すべきことは、他の実施例において、AV処理モジュール100がソフトウェア又はハードウェアに限定されず、前記プロセッサー104を実行する時に稼働するソフトウェアプログラム、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせであってもよい。
【0016】
前記実施例において、前記AV伝送装置10は、前記撮影装置11と前記受信装置12との間に接続され、前記ワイヤレスモジュール101を介して前記撮影装置11にワイヤレス接続されている。この場合には、WiFiプロトコルによって接続されるのが好ましいが、本発明は、それに限定されない。前記AV伝送装置10の前記プロセッサー104は、前記ワイヤレスモジュール101を介して接続要求信号SRを前記撮影装置11に伝送する。前記撮影装置11は、前記接続要求信号SRに基づいて、接続確認信号SAを、前記ワイヤレスモジュール101を介して前記AV伝送装置10の前記プロセッサー104に送り返す。また、前記AV伝送装置10は、前記AVデータD及び前記接続要求信号SRを保存するためのメモリユニット103を有してもよい。前記AV処理モジュール100から前記接続要求信号SRを前記ワイヤレスモジュール101に提供して伝送する。前記AV処理モジュール100は、前記AVデータDのAVフォーマットを変換して前記AV処理データD’を生成する。
【0017】
例えば、前記AV伝送装置10が前記ワイヤレスモジュール101を介して前記撮影装置11に連結された場合に、前記AV伝送装置10は、前記ワイヤレスモジュール101を介して接続要求信号SRを前記撮影装置11に伝送し、前記撮影装置11は、前記AV伝送装置10から前記ワイヤレスモジュール101を介して伝送された接続要求信号SRに基づいて、前記AV伝送装置10を識別する。
【0018】
前記実施例において、前記AV処理モジュール100は、処理ユニットを有する。前記処理ユニットは、前記AVデータDを受信し、前記AVデータDを前記AV処理データD’にフォーマット変換するために用いられる。前記AV伝送装置10は、前記USB102が前記AV処理データD’を伝送できるように、受信された前記接続確認信号SAをUVCフォーマットに変換する。また、前記撮影装置11から前記AV伝送装置10に伝送された前記AVデータDは、前記AV処理モジュール100によって解像度変換されて前記AV処理データD’になることもある。
【0019】
留意すべきことは、1つの実施例において、例えば、前記撮影装置11がWiFi Directによって前記AV伝送装置10に直接に接続された場合に、図1Aに示すように、前記撮影装置のワイヤレスモジュールは、前記AVデータDを前記AV処理データD’に変換して前記AV伝送装置10に送る。そして、前記AV伝送装置10は、AV処理データD’をUVCフォーマットで前記受信装置12に送る。その場合、前記AV処理モジュール100は、前記AVデータDを前記AV処理データD’にフォーマット変換する必要がない。
【0020】
そうすると、図2Aの前記AV伝送装置10の代わりに、図2BのAV伝送装置10’を使用することができる。前記AV伝送装置10’は、前記AV処理モジュール100を有しない。それに対し、前記撮影装置11がWiFi Directによって前記AV伝送装置10に直接に接続された場合には、図1Aに示すように、AVフォーマットが、前記撮影装置11が受け入れるUVCフォーマットではなく、例えばRTSP(Real Time Streaming Protocol)ストリームであると、前記撮影装置11から前記受信装置12に送信する時に、前記AV処理モジュール100がフォーマット変換を行う必要がある。
【0021】
他の実施例においては、例えば、前記撮影装置11がネットワークを介して前記AV伝送装置10に接続された場合に、図1Bに示すように、前記撮影装置11が、前記受信装置12が受け入れるUVCフォーマット、例えばモーション静止画像(又はフレームごと)圧縮(Motion Joint Photographic Experts Group、MJPEG)フォーマットを出力できるなら、前記撮影装置のワイヤレスモジュールは、前記AVデータDを前記AV処理データD’に変換して前記AV伝送装置10に送る。
【0022】
そして、前記AV伝送装置10は、AV処理データD’をUVCフォーマットで前記受信装置12に送る。その場合、前記AV処理モジュール100はフォーマット変換を行う必要がない。そうすると、図2Aの前記AV伝送装置10の代わりに、図2Bの前記AV伝送装置10’を使用することができる。
【0023】
それに対し、前記撮影装置11がネットワークを介して前記AV伝送装置10に接続された場合には、図1Bに示すように、AVフォーマットが、前記撮影装置11が受け入れるUVCフォーマットではなく、例えばRTSPストリームであると、前記撮影装置11から前記受信装置12に送信する時に、前記AV処理モジュール100がフォーマット変換を行う必要がある。また、他の実施例において、受信装置12及び表示装置13は、表示機能を有する一体化装置、例えば携帯電話、タブレット、ノートパソコン又は任意なポータブル装置であってもよい。
【0024】
例えば、撮影装置11が前記ワイヤレスモジュール101を介して前記AV伝送装置10を識別する場合に、前記撮影装置11は、前記ワイヤレスモジュール101を介して前記AVデータDを前記AV伝送装置10に提供する。そして、前記AV処理モジュール100は、前記AV伝送装置10が前記ワイヤレスモジュール101を介して受信したAVデータDを処理し、前記AV処理データD’を前記受信装置12に提供し、受信装置12に表示又は投影する。撮影装置11から前記ワイヤレスモジュール101を介して前記AV伝送装置10に出力したAVデータDが第1解像度(例えば1080p)を有すると、前記AV処理モジュール100から前記受信装置12に出力した前記AV処理データD’が第2解像度(例えば720p)を有する。
【0025】
前記AV伝送装置10は、前記ワイヤレスモジュール101を介して撮影装置11から前記第1解像度を有する前記AVデータDを受信した場合に、前記ワイヤレスモジュール101を介して第1解像度を有するAVデータDを前記AV処理モジュール100にワイヤレス出力する。前記AV伝送装置10から前記ワイヤレスモジュール101を介して伝送された第1解像度を有する前記AVデータDを受信した場合に、前記AV処理モジュール100は、前記AVデータDに対して画像処理、例えばスケーリング(Scaling)を行うことで、前記AVデータDを第1解像度から第2解像度に調整する。
【0026】
そして、前記AV処理モジュール100は、第2解像度を有するAV処理データD’を前記受信装置12に出力する。留意すべきことは、第2解像度は、実際の必要に応じて第1解像度より高く、例えば第1解像度の1080pより高い4Kpであってもよい。
【0027】
1つの実施例において、前記AV処理モジュール100は、複数の処理ユニットを有する。前記処理ユニットは、AVデータDを受信し、前記AVデータDをAV処理データD’に変換するために用いられ入る。前記USB102は、前記複数の処理ユニットに連結することにより、前記AV処理データD’を前記受信装置12に伝送する。他の実施例において、前記AV処理データD’は、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットであってもよく、この場合、ワイヤレス伝送を行うこともできる。
【0028】
1つの実施例において、前記受信装置12は、コントロールユニットを有する。前記コントロールユニットは、前記AV処理データD’を前記AVデータDに戻し、前記受信装置12に表示又は投影するために用いられる。
【0029】
前記USB102のサポートフォーマットは、USB 2.0又はUSB 3.0が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
ビデオ会議に用いられる場合に、前記AV伝送装置10は、前記ワイヤレスモジュール101を介して前記撮影装置11に連結される。前記撮影装置11としては、カメラ、携帯電話、タブレット、ノートパソコン、又は任意なポータブル装置のカメラが挙げられる。前記AV伝送装置10は、受信装置12に連結され、前記表示装置13によって表示されることができる。前記表示装置13としては、パソコンモニター又はプロジェクターが挙げられる。本発明の前記AV伝送装置10は、前記ワイヤレスモジュール101を介して前記撮影装置11に連結される。前記AV伝送装置10の前記AV処理モジュール100は、USBをサポートするUSBコネクタ又はUSBケーブルを介して受信装置12に連結することができる。
【0031】
ビデオ会議を参加するノートパソコンは、前記ワイヤレスモジュール101を介して前記AV伝送装置10から伝送された前記接続要求信号SRに基づいて前記AV伝送装置10を識別する。そして、前記AV伝送装置10は、前記ワイヤレスモジュール101を介して前記ノートパソコンから伝送されたAVデータDを受信し、前記AV処理モジュール100に伝送して処理する。そして、前記AV処理モジュール100は、画像処理データD’を前記受信装置12に伝送し、前記受信装置12に表示又は投影する。
【0032】
本発明のAV伝送装置及びシステムによれば、従来技術を改善できる。本発明のAV伝送装置を撮影装置に連結した場合には、AV伝送装置が接続要求信号のみを撮影装置に伝送し、撮影装置がAV伝送装置を識別してAVデータをAV伝送装置に伝送する。ほとんどのオペレーティングシステムでは、UVCデバイスドライバがプレインストール(preinstalled)されたジェネリクス(generic)デバイスドライバであるため、AV伝送装置又は撮影装置は、別に特定のデバイスドライバをインストール、実行又は設定しなくても、接続されている撮影装置のAVデータを対象の受信装置で受信することができる。
【0033】
よって、デバイスドライバの互換性の問題を避けて、使いやすさ、利便性を向上させることができる。実際の運用では、使用者は、異なる装置及びメディア機器からのコンテンツを使用して、必要に応じて任意な撮影装置で伝送を行うことができる。また、AV伝送装置は、受信装置の解像度に合わせるように、AV処理によって解像度の設定を自動に調整し、さらに必要に応じて表示する画像フォーマットを設定することができる。
【0034】
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の精神及び範囲内にある様々な修正及び変更が可能であることは、当業者の自明事項である。
【0035】
よって、本発明又は請求の範囲及びその均等範囲に属する全ての修正及び変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0036】
1、1’ AV伝送システム
10、10’ AV伝送装置
11、11’ 撮影装置
12 受信装置
13 表示装置
100 AV処理モジュール
101 ワイヤレスモジュール
102 USB
103 メモリユニット
104 プロセッサー
図1A
図1B
図2A
図2B