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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】二次電池
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/04 20060101AFI20240529BHJP
   H01M 50/609 20210101ALI20240529BHJP
   H01M 10/052 20100101ALI20240529BHJP
   H01M 10/058 20100101ALI20240529BHJP
   H01G 11/78 20130101ALI20240529BHJP
   H01M 50/586 20210101ALI20240529BHJP
   H01M 50/593 20210101ALI20240529BHJP
   H01M 50/474 20210101ALI20240529BHJP
   H01M 50/477 20210101ALI20240529BHJP
【FI】
H01M10/04 Z
H01M50/609
H01M10/052
H01M10/058
H01G11/78
H01M50/586
H01M50/593
H01M50/474
H01M50/477
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021207390
(22)【出願日】2021-12-21
(65)【公開番号】P2023092256
(43)【公開日】2023-07-03
【審査請求日】2023-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】520184767
【氏名又は名称】プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100117606
【弁理士】
【氏名又は名称】安部 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100136423
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100121186
【弁理士】
【氏名又は名称】山根 広昭
(74)【代理人】
【識別番号】100130605
【弁理士】
【氏名又は名称】天野 浩治
(72)【発明者】
【氏名】大嶋 一生
(72)【発明者】
【氏名】横山 喜紀
【審査官】佐溝 茂良
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-198163(JP,A)
【文献】特開2017-157342(JP,A)
【文献】特開2017-157355(JP,A)
【文献】特開2009-289611(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/00- 10/39
H01M 50/60- 50/77
H01G 11/00- 11/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極体と、
前記電極体を収容するための開口を有するケース本体と、
前記ケース本体の前記開口に取り付けられた蓋と
を有し、
前記蓋は、
電解液を注液するための注液口と、
前記蓋の内側面に取り付けられた絶縁部材と、
前記絶縁部材に取り付けられ、少なくとも一部が前記注液口に対して間隔を空けて対向した絶縁ホルダと
を有し、
前記絶縁ホルダは、
前記注液口と対向した位置に配置された液受部と、
前記液受部よりも前記電極体側に配置された電極体保護部と
前記電極体保護部と前記蓋の間に配置された段差部と
を有し、
前記液受部は、前記段差部に設けられている、二次電池。
【請求項2】
前記電極体保護部は、平板状に形成されている、請求項1に記載された二次電池。
【請求項3】
前記絶縁ホルダは、前記注液口からずれた位置に、前記注液口から注液された前記電解液が通る孔を有する、請求項1または2に記載された二次電池。
【請求項4】
前記絶縁ホルダは、前記電極体保護部と一体的に構成された、前記電極体保護部から前記蓋に向かって延びる支持部を有する、請求項1から3までの何れか一項に記載された二次電池。
【請求項5】
前記蓋に取り付けられた集電端子をさらに有し、
前記電極体は、正極シートと、負極シートと、セパレータとが積層されて構成されており、
前記正極シートおよび前記負極シートのうち少なくともいずれか一方は、前記段差部を回り込むようにして前記集電端子に接続される複数の集電タブを有し、
前記液受部から前記電極体に向かって、前記複数の集電タブのうち、異なる方向から回り込む集電タブを仕切るための仕切部が延びている、請求項1から4までの何れか一項に記載された二次電池。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2019-129129号公報には、第1電極板、第2電極板、及び第1電極板と第2電極板との間に介在するセパレータを含む電極体と、電極体を収容した外装体と、外装体の開口を塞ぐ蓋と、電極体に電気的に接続され、蓋から外装体の外へ一部を露出させた電極端子と、を備えた蓄電装置が開示されている。同公報に開示されている蓄電装置の蓋は、外装体内に電解液を注入するための注液孔を有している。蓋には、蓋の外側面と電極体との間に配置されて蓋の電極体側の面における注液孔の開口を包囲するように蓋から電極体に向かって延びた筒体が設けられている。筒体には、注液孔及び電極体の間に介在した遮蔽部が連結されている。かかる構成によると、注液孔を通じて電解液を外装体内に供給する際、遮蔽部により、外装体内において電解液が電極体に衝突する際の電解液の流速を低下させることができるとされている。このため、電極体の材料の損傷、剥離及び滑落の発生を抑制できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】2019-129129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、本発明者は、電池ケースに収容されている電極体の損傷を抑制したいと考えている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここで開示される二次電池は、電極体と、電極体を収容するための開口を有するケース本体と、ケース本体の開口に取り付けられた蓋とを有している。蓋は、電解液を注液するための注液口と、蓋の内側面に取り付けられた絶縁部材と、絶縁部材に取り付けられ、少なくとも一部が注液口に対して間隔を空けて対向した絶縁ホルダとを有している。絶縁ホルダは、注液口と対向した位置に配置された液受部と、液受部よりも電極体側に配置された電極体保護部とを有している。かかる構成によって、注液時の電解液の勢いが弱められ、電極体の損傷が防がれている。
【0006】
電極体保護部は、平板状に形成されていてもよい。
絶縁ホルダは、注液口からずれた位置に、注液口から注液された電解液が通る孔を有していてもよい。
絶縁ホルダは、電極体保護部から蓋に向かって延びる支持部を有していてもよい。
液受部から電極体に向かって、タブを仕切るための仕切部が延びていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、二次電池10の斜視図である。
図2図2は、図1のII-II断面図である。
図3図3は、図1のIII-III断面図である。
図4図4は、絶縁部材80の斜視図である。
図5図5は、絶縁ホルダ90の斜視図である。
図6図6は、他の実施形態にかかる二次電池10の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、ここで開示される二次電池の一実施形態を説明する。ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。各図面は模式的に描かれており、必ずしも実物を反映していない。なお、以下に説明する図面において、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化することがある。
【0009】
本明細書において「二次電池」とは、電解質を介して一対の電極(正極と負極)の間で電荷担体が移動することによって充放電反応が生じる蓄電デバイス一般をいう。かかる二次電池は、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等のいわゆる蓄電池の他に、電気二重層キャパシタ等のキャパシタなども包含する。以下では、上述した二次電池のうち、リチウムイオン二次電池を対象とした場合の実施形態について説明する。
【0010】
〈二次電池10〉
図1は、二次電池10の斜視図である。図2は、図1のII-II断面図である。図2では、略直方体の電池ケース30の片側の幅広面に沿って内部を露出させた状態の部分断面図が模式的に描かれている。図3は、図1のIII-III断面図である。図3では、略直方体の電池ケース30の片側の幅狭面に沿って内部を露出させた状態の部分断面図が模式的に描かれている。図1に示されているように、二次電池10は、電極体20(図2参照)と、電池ケース30とを有している。電池ケース30は、ケース本体31と、蓋40とから構成されている。二次電池10は、図2に示されているように、端子50と、集電端子60とを備えている。端子50は、正極端子50aと、負極端子50bとを備えている。集電端子60は、正極集電端子60aと、負極集電端子60bとを備えている。電極体20は、正極集電端子60aを介して正極端子50aと接続されている。電極体20は、負極集電端子60bを介して負極端子50bと接続されている。
【0011】
〈電極体20〉
電極体20は、二次電池10の発電要素である。電極体20は、正極要素としての正極シート21と、負極要素としての負極シート22と、シート状のセパレータ23とを備えている。セパレータ23は、正極シート21と負極シート22との間に配置されている。電極体20では、正極シート21と負極シート22とセパレータ23とが積層されている。本実施形態に係る電極体20は、予め定められた形状に形成された正極シート21と負極シート22とがセパレータ23を介在させて重ねられた積層型構造である。
【0012】
正極シート21は、矩形状の正極集電箔と、正極集電箔の両面に形成された正極活物質層と、正極活物質層から突出した正極集電タブ21aとを有している。正極集電箔は、例えば、アルミニウム箔である。正極活物質層には、正極活物質が含まれている。正極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、リチウム遷移金属複合材料のように、充電時にリチウムイオンを放出し、放電時にリチウムイオンを吸収しうる材料である。正極活物質は、一般的にリチウム遷移金属複合材料以外にも種々提案されており、特に限定されない。正極集電タブ21aは、正極集電箔の一部であり、正極活物質層から突出している。ここでは、正極集電タブ21aは、正極活物質層から上方に突出している。正極集電タブ21aには、正極活物質層が形成されていない。
【0013】
負極シート22は、矩形状の負極集電箔と、負極集電箔の両面に形成された負極活物質層と、負極活物質層から突出した負極集電タブ22aとを有している。負極集電箔は、例えば、銅箔である。負極活物質層には、負極活物質が含まれている。負極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池では、天然黒鉛のように、充電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時に吸蔵したリチウムイオンを放電時に放出しうる材料である。負極活物質は、一般的に天然黒鉛以外にも種々提案されており、特に限定されない。負極集電タブ22aは、負極集電箔の一部であり、負極活物質層から突出している。ここでは、負極集電タブ22aは、負極活物質層から上方に突出している。負極集電タブ22aには、負極活物質層が形成されていない。
【0014】
セパレータ23は、例えば、所要の耐熱性を有する電解質が通過しうる多孔質の樹脂シートである。セパレータ23は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミドなどの樹脂から成る多孔質シート(例えばフィルム、不織布など)によって形成されている。
【0015】
この実施形態では、電極体20は、セパレータ23を介在させて、正極シート21と負極シート22とが積層されることで作製される。複数の正極集電タブ21aおよび複数の負極集電タブ22aはそれぞれ、重ねられた状態で後述する正極集電端子60aと負極集電端子60bに接続される。
【0016】
〈電池ケース30〉
電池ケース30は、図2に示されているように、内部に空間を有するケース本体31と、蓋40とから構成されている。ケース本体31は、一部が開口したケースである。ケース本体31は、電極体20を収容するための開口32を有している。蓋40は、ケース本体31の開口32に取り付けられている。電池ケース30には、電極体20が収容されている。この実施形態では、図3に示されているように、電池ケース30には、2個の電極体20が収容されている。電池ケース30には、電極体20と共に、電解液が収容されている。電解液としては、例えば、非水系溶媒に支持塩を溶解させた非水電解液を使用できる。非水系溶媒の一例として、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等のカーボネート系溶媒が挙げられる。支持塩の一例として、LiPF等のフッ素含有リチウム塩が挙げられる。
【0017】
電池ケース30の形状は特に限定されない。この実施形態では、電池ケース30は、角形形状である(図1参照)。電池ケース30を形成する材料は、特に限定されない。電池ケース30は、例えばアルミニウムまたはアルミニウムを主体とするアルミニウム合金で形成されうる。
【0018】
〈蓋40〉
蓋40は、ケース本体31の開口32に設けられた板状の部材である。この実施形態では、蓋40は、所定の方向に長い矩形状(ここでは長方形状)である。蓋40は、開口32に取り付けられた状態で、蓋40の周縁部が、ケース本体31の開口32の縁に接合されている。当該接合は、例えば、隙間がない連続した溶接によって実現されるとよい。ケース本体31と蓋40は、例えば、レーザ溶接によって接合されうる。蓋40を形成する材料は、特に限定されない。図2に示されているように、蓋40は、ケース本体31と同様に、例えば、アルミニウムまたはアルミニウムを主体とするアルミニウム合金で形成されうる。また、蓋40には、ガス排出弁43が設けられている。ガス排出弁43は、二次電池10の内圧が所定値以上になったときに破断して、電池ケース30内のガスを、電池ケース30の外部に排出するように構成された薄肉部である。
【0019】
蓋40は、注液口41と、絶縁部材80と、絶縁ホルダ90とを有している。また、蓋40には、端子50と、集電端子60とが取り付けられている。端子50は、正極端子50aと負極端子50bを備えている。集電端子60は、正極集電端子60aと負極集電端子60bとを備えている。蓋40には、取付孔45が形成されている。取付孔45には、端子50が挿入された状態で蓋40に取り付けられている。
【0020】
〈端子50〉
端子50は、この実施形態では、頭部51と、筒部52と、かしめ部53とを有している。頭部51は、電池ケース30の外側に配置される部位である。頭部51は、取付孔45よりも大きな略平板状の部位であり、蓋40の外側の面に沿って配置されている。筒部52は、外部絶縁部材70を介して取付孔45に挿入される部位である。筒部52は、頭部51の中央部から下方に突出している。筒部52は、上下に延びた筒状の部位である。かしめ部53は、第1集電端子61に対してかしめられる部位である。換言すると、かしめ部53は、蓋40に対してかしめられる部位である。かしめ部53は、筒部52の下端に設けられており、筒部52の外方に突出している。図2に示されているように、取付孔45の縁と、端子50との間には、外部絶縁部材70が介在している。
【0021】
〈外部絶縁部材70〉
外部絶縁部材70は、蓋40の取付孔45の内周面から蓋40の外側の面に亘って取り付けられる。外部絶縁部材70は、ベース部71と、絶縁筒部72と、側壁73とを有している。ベース部71は、取付孔45の周囲において蓋40の外側の面に装着される板状の部位である。ベース部71には、端子50の頭部51が配置されている。絶縁筒部72は、ベース部71の底面から突出した筒状の部位である。絶縁筒部72は、取付孔45に挿入される部位である。絶縁筒部72には、端子50の筒部52が挿入される。側壁73は、ベース部71の周縁から立ち上がっている。端子50の頭部51は、外部絶縁部材70の側壁73によって囲まれている。
【0022】
外部絶縁部材70は、蓋40と端子50との間に配置され、これらの絶縁を確保している。また、外部絶縁部材70は、蓋40の取付孔45の気密性を確保している。かかる観点で、外部絶縁部材70は、耐薬品性や耐候性に優れた材料が用いられるとよい。この実施形態では、外部絶縁部材70には、PFAが用いられている。PFAは、四フッ化エチレンとパーフルオロアルコキシエチレンとの共重合体(Tetrafluoroethylene-Perfluoroalkylvinylether Copolymer)である。ただし、外部絶縁部材70に用いられる材料は、PFAに限定されない。
【0023】
〈集電端子60〉
集電端子60は、電池ケース30の内部に設けられている。この実施形態では、集電端子60は、第1集電端子61と、第2集電端子65とから構成されている。正極第1集電端子61aは、電池ケース30の内部において、正極端子50aと接続されている。負極第1集電端子61bは、電池ケース30の内部において、負極端子50bと接続されている。正極第2集電端子65aは、電極体20から延びる正極集電タブ21aと接続されている。負極第2集電端子65bは、電極体20から延びる負極集電タブ22aと接続されている。
【0024】
この実施形態では、正極集電タブ21aおよび負極集電タブ22aは、二次電池10の幅方向の外側から内側に向かって曲げられ、それぞれ正極第2集電端子65aおよび負極第2集電端子65bに接続されている。
【0025】
〈第1集電端子61〉
第1集電端子61は、電池ケース30の内部に配置されている。第1集電端子61は、この実施形態では、矩形のプレート状の部材である。第1集電端子61は、蓋40の内側の面に沿って配置されている。第1集電端子61は、取付孔45の周囲に設けられている。第1集電端子61は、貫通孔62を有している。貫通孔62は、絶縁筒部72の内径と対応した形状である。貫通孔62には、端子50が貫通している。第1集電端子61は、電池ケース30の内部で第2集電端子65に接続されている。
【0026】
〈第2集電端子65〉
第2集電端子65は、電池ケース30の内部に配置されている。第2集電端子65は、蓋40の内側の面に沿って配置されている。なお、正極第2集電端子65aには、後述する注液部42が挿通される挿通孔65a1が形成されている。第2集電端子65は、第1プレート部66と、第2プレート部67と、段差部68とを有している。第1プレート部66は、第1集電端子61の表面に沿って配置される部位である。第1プレート部66は、第1集電端子61に接続されている。第1プレート部66は、平板状の部位である。第2プレート部67は、蓋40の内側の面に沿って配置される部位である。第2プレート部67は、平板状の部位である。第2集電端子65は、集電タブに接続されている。正極第2集電端子65aの第2プレート部67は、正極集電タブ21aに接合されている。負極第2集電端子65bは、負極集電タブ22aに接合されている。段差部68は、第1プレート部66の一の端部から第2プレート部67の一の端部に向かって立ち上がり、第1プレート部66と第2プレート部67とを連結する部位である。段差部68は、第2集電端子65の端に沿って形成されている。
【0027】
〈注液口41〉
注液口41は、ケース本体31に蓋40を取り付けた後に、電解液を電池ケース30内に注液するための孔である。注液口41は、図2および図3に示されているように、蓋40に取り付けられた筒状の注液部42に形成されている。注液部42は、蓋40の貫通孔44を貫通している。注液部42は、上端部が貫通孔44よりも広く形成されている。注液部42の上端部は、電池ケース30の外部に配置されている。注液部42の下端は、電池ケース30の内部に突出している。注液口41は、注液部42の上端から下端に向かって貫通している。注液口41には、例えば、図示しないノズルが挿通され、電解液が電池ケース30内に電解液が注液されうる。注液後には、注液口41には、栓が取り付けられ、封口される。
【0028】
〈絶縁部材80〉
絶縁部材80は、電池ケース30の内部で正極集電端子60aと蓋40とを絶縁する部材である。図4は、絶縁部材80を模式的に示す斜視図である。絶縁部材80は、蓋40の内側の面に取り付けられている。図4に示されているように、絶縁部材80は、平板部81と、側壁82と、端子挿通孔83と、注液部挿通孔84とを備えている。
【0029】
平板部81は、蓋40に取り付けられる部位である。平板部81は、矩形の平板状である。平板部81の一方の面81aは、蓋40(図2参照)に取り付けられる。平板部81の他方の面81bは、電池ケース30の内側を向に向けられる。平板部81の面81bには、正極集電端子60a(図2参照)が配置される。面81bには、正極集電端子60aを位置決めするための突起81b1と凹み81b2が設けられている。平板部81は、正極集電端子60aが収められるように、平面視において、正極集電端子60aよりも一回り大きな寸法を有している。正極集電端子60aは、平板部81によって蓋40と絶縁されている。
【0030】
平板部81の長辺方向の一方の端部には、ガス排出弁43の端部の形状に合わせた凹み81cが形成されている。この実施形態では、平板部81は、ガス排出弁43の端部から取付孔45に亘って設けられている(図2参照)。
【0031】
平板部81の周縁部からは、側壁82が延びている。側壁82は、平板部81の面81bから延びている。側壁82は、矩形の枠状に形成されている。側壁82は、正極集電端子60aの側面を囲っている(図2参照)。これによって、正極集電端子60aが電池ケース30の内部で他の部材等と接触して導電することが抑制されている。なお、この実施形態では、側壁82の高さは一定ではない。側壁82は、凹み81cが形成されている短辺側と、長辺側において、部分的に高さが高くなっている。
【0032】
平板部81には、端子挿通孔83が形成されている。端子挿通孔83には、図2に示されているように、正極端子50aの筒部52が挿通されている。端子挿通孔83は、電池ケース30の気密性を確保するため、正極端子50aの筒部52の外径および第1集電端子61の貫通孔62と対応した形状を有している。
【0033】
平板部81には、注液部挿通孔84が形成されている。注液部挿通孔84には、電池ケース30内部に突出している注液部42の下端が挿通されている。注液部挿通孔84は、図4に示されているように、注液部42の下端の外径よりも大きな径を有している。図4に示されているように、注液部挿通孔84の縁には、側壁84aが設けられている。側壁84aは、注液部挿通孔84の形状に対応する円筒形状である。側壁84aは、平板部81の面81b側に設けられている。側壁84aは、正極第2集電端子65aの挿通孔65a1(図2参照)に挿通されている。挿通孔65a1は、側壁84aと対応した形状に形成されいている。側壁84aは、電池ケース30内部に突出している注液部42を囲っている。側壁84aは、絶縁部材80が取り付けられた際に注液部42(図2参照)の下端よりも下方に突出するような高さに設定されている。これによって、注液部42が電池ケース30(図2参照)の内部で他の部材等と接触して導電することが抑制されている。
【0034】
なお、この実施形態では、正極集電タブ21aは、蓋40の長辺方向において注液口41の位置で正極第2集電端子65aに接続されている(図2および図3参照)。図3に示されているように、正極集電タブ21aは、注液部42を挟むように幅方向の両側から正極第2集電端子65aに接続されている。この実施形態では、1の電極体20から延びる正極集電タブ21aと、他の1の電極体20から延びる正極集電タブ21aとはそれぞれ異なる方向に曲げられて正極第2集電端子65aに接続されている。
【0035】
側壁84aの外周面には、平坦面84a1が形成されている。平坦面84a1は、側壁84aの外周において、絶縁部材80の幅方向の両側面に形成されている。平坦面84a1は、側壁82と対向している。側壁84aの外周面には、平坦面84a1が形成されていることによって、正極集電タブ21aの端部が接触した場合にも、正極集電タブ21aが破れるおそれが低減される。また、平坦面84a1によって、正極集電タブ21aの端部が位置決めされていてもよい。
【0036】
図2に示されているように、絶縁部材80には、絶縁ホルダ90が取り付けられる。絶縁部材80と絶縁ホルダ90の接続方法は特に限定されないが、この実施形態では、絶縁部材80と絶縁ホルダ90は、スナップフィットによって接続される。図4に示されているように、絶縁部材80は、ツメ85と、嵌合部86とを有している。ツメ85と嵌合部86は、側壁82に設けられている。
【0037】
ツメ85は、凹み81cが形成されている短辺側の側壁82に設けられている。ツメ85は、当該側壁82に沿って2つ設けられている。ツメ85は、側壁82の高さが高くなっている部位から外側に張り出すように形成されている。
【0038】
嵌合部86は、この実施形態では、長辺側の側壁82の高さが高くなっている部位に形成された穴である。嵌合部86は、絶縁部材80の長さ方向が長い矩形の穴である。嵌合部86は、両方の長辺側の側壁82に1つずつ設けられている。ツメ85は、後述する絶縁ホルダ90(図5参照)の嵌合部95(図5参照)と嵌合する。嵌合部86は、絶縁ホルダ90のツメ96(図5参照)と嵌合する。これによって、絶縁部材80と絶縁ホルダ90は接続される。
【0039】
なお、絶縁部材80としては、耐電解液性があり、融点が電池の使用時の温度以上(例えば、70℃以上)であるものを用いることが好ましい。特に限定されないが、絶縁部材80としては、例えば、ポリプロピレン(PP)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等が用いられうる。
【0040】
〈絶縁ホルダ90〉
絶縁ホルダ90は、図2に示されているように、蓋40に取り付けられた部材(例えば、注液部42や絶縁部材80)と、電極体20との間に設けられる、絶縁性を有する部材である。絶縁ホルダ90は、絶縁部材80に取り付けられている。絶縁ホルダ90としては、絶縁部材80と同様の材料を用いることができる。図5は、絶縁ホルダ90を模式的に示す斜視図である。図5に示されているように、絶縁ホルダ90は、液受部91と、孔92と、電極体保護部93とを有している。絶縁ホルダ90は、段差部94を備えている。液受部91と、孔92とは段差部94に設けられている。電極体保護部93は、段差部94の端部から延びている。電極体保護部93と段差部94は、異なる平面状に形成されている。電極体保護部93には、支持部98,99が設けられている。
【0041】
この実施形態では、図2に示されているように、絶縁ホルダ90は、蓋40の長辺方向において、ガス排出弁43と正極端子50aの一部を覆う長さに設定されている。絶縁ホルダ90の長さ方向の両側には、電極体保護部93が形成されている。電極体保護部93は、段差部94よりも下方(電極体20側)に配置されている。
【0042】
電極体保護部93は、例えば、電池ケース30に電極体20を収容する際に、電極体20を保護する部位である。この実施形態では、電極体保護部93は、図2に示されているように、電極体20と対向する平板状の部位である。電極体保護部93は、蓋40と略平行に延びている。電極体保護部93は、電極体20の正極集電タブ21aと負極集電タブ22aが突出している上方の面と対向している。電極体保護部93の寸法は特に限定されないが、この実施形態では、電極体保護部93の幅は、絶縁部材80の幅よりも広い。
【0043】
電極体保護部93は、端子50や注液部42よりも電極体20側に配置されている。電極体保護部93は、端子50や注液部42のような、蓋40から下方に突出している部材よりも電極体20側に設けられている。これによって、電極体20が蓋40から下方に突出している部材に接触して電極体20が損傷することが抑えられうる。
【0044】
段差部94は、電極体保護部93よりも上方(蓋40側)に形成された矩形の平板状の部位である。図3に示されているように、段差部94は、電極体保護部93(図5参照)や正極第2集電端子65aよりも幅が狭い。段差部94の幅方向の外側には、電極体20から延びる正極集電タブ21aが通っている。正極集電タブ21aは、段差部94を回り込むようにして正極第2集電端子65aに接続されている。正極集電タブ21aは、段差部94を回り込んで正極第2集電端子65aに接続されていることによって、極端に折り曲げられる等の負荷が低減されうる
【0045】
図5に示されているように、段差部94には、液受部91と、孔92とが設けられている。液受部91と孔92は、電極体保護部93よりも上方に位置している。換言すると、電極体保護部93は、液受部91や孔92よりも電極体20側に配置されている(図2参照)。
【0046】
液受部91は、電池ケース30に電解液が注液される際の勢いを弱める部位である。図2に示されているように、液受部91は、絶縁部材80に取り付けられた際に注液口41と対向した位置に設けられる。この実施形態では、液受部91は、段差部94において、注液口41と対向している面である。電解液が注液される際には、電解液が液受部91に当たってから電池ケース30内に注液される。段差部94には、孔92が形成されている。孔92には、注液口41から注液された電解液が通る。孔92は、注液口41からずれた位置に設けられている。換言すると、孔92は、液受部91よりも外側に形成されている。この実施形態では、孔92は、矩形状である。孔92は、液受部91を挟むように、段差部94の長辺方向に沿って2箇所形成されている。孔92が液受部91よりも外側に形成されていることによって、電解液は、注液時にまず液受部91に当たる。そして、電解液は、勢いが弱まった状態で孔92を通り、電池ケース30内部に注液される。なお、孔92は上述した形態に限定されない。孔92は、例えば、円形状であってもよい。孔92は、液受部91よいも外側に2箇所以上形成されていてもよい。孔92には、例えば、網目状のフィルタ等が取り付けられていてもよい。なお、この実施形態では、電解液は孔92を通るように構成されているが、かかる形態に限定されない。例えば、段差部94の端部には、電解液が通る切り欠きが設けられていてもよい。段差部94は、幅方向の端部から電解液が流れ落ちるように、幅方向に狭く形成されていてもよい。
【0047】
この実施形態では、絶縁部材80と絶縁ホルダ90の加工容易性の観点や、正極集電タブ21aを正極集電端子60aに接合する際の接合容易性の観点から、絶縁ホルダ90は、絶縁部材80と別体で構成されている。図5に示されているように、絶縁ホルダ90は、嵌合部95と、ツメ96とを有している。絶縁ホルダ90は、嵌合部95と、ツメ96とを介して絶縁部材80(図4参照)に取り付けられる。絶縁ホルダ90の嵌合部95は、絶縁部材80のツメ85が嵌合する。絶縁ホルダ90のツメ96は、絶縁部材80の嵌合部86と嵌合する。
【0048】
嵌合部95は、段差部94と、蓋40(図2参照)の長さ方向の内側に配置される電極体保護部93との境界部に設けられている。当該電極体保護部93と段差部94との境界部には、電極体保護部93から段差部94よりも上方に向かって板状の部位97aが延びている。この実施形態では、嵌合部95は、板状の部位97aにおいて段差部94よりも上方に形成された孔である。嵌合部95は、絶縁ホルダ90の幅方向が長い矩形の穴である。絶縁部材80の2つのツメ85(図4参照)は、段差部94側から嵌合部95に嵌合する。
【0049】
ツメ96は、蓋40の長さ方向の外側に配置される電極体保護部93に設けられている。ツメ96は、当該電極体保護部93の幅方向の端部の両側に設けられている。当該電極体保護部93の幅方向の端部からは、板状の部位97bが延びている。ツメ96は、板状の部位97bから内側に張り出すように形成されている。ツメ96は、それぞれ絶縁部材80の嵌合部86に外側から嵌合する。
【0050】
支持部98,99は、絶縁ホルダ90が絶縁部材80に取り付けられた時に、蓋40や正極集電端子60aと当接する部位である。支持部98,99は、電極体保護部93から蓋40に向かって延びる平板状の部位である。支持部98,99はそれぞれ、異なる電極体保護部93に一対設けられている。支持部98は、段差部94との境界に板状の部位97aが設けられている電極体保護部93に設けられている。支持部98は、当該電極体保護部93の幅方向の両端部の一部から上方に延びている。支持部98の高さは、絶縁ホルダ90を絶縁部材80に取り付けた際に蓋40と当接する高さに設定されている。支持部99は、板状の部位97bが設けられている電極体保護部93に設けられている。支持部99は、当該電極体保護部93において、一対の板状の部位97bの間に設けられている。支持部99の高さは、絶縁ホルダ90を絶縁部材80に取り付けた際に正極集電端子60aと当接する高さに設定されている。支持部99は、支持部98よりも高さが低くなっている。
【0051】
〈絶縁部材80A〉
絶縁部材80Aは、図2に示されているように、電池ケース30の内部で負極集電端子60bと蓋40とを絶縁する部材である。この実施形態では、絶縁部材80Aは、平板部81Aと、側壁82Aと、端子挿通孔83Aとを備えている。絶縁部材80Aとしては、絶縁部材80と同様の材料から構成されうる。平板部81Aと側壁82Aは、負極集電端子60bと対応した形状を有している。負極集電端子60bは、端子挿通孔83Aに挿通された負極端子50bと接続されている。
【0052】
上述した実施形態では、蓋40は、電解液を注液するための注液口41と、蓋の内側面に取り付けられた絶縁部材80と、絶縁部材80に取り付けられた絶縁ホルダ90とを有している。絶縁ホルダ90は、注液口41と対向した液受部91と、液受部91よりも外側に形成され、注液された電解液が通る孔92とを有している。電解液は、液受部91に当たり勢いが弱まった状態で孔92を通り、電池ケース30内部に注液される。このため、注液時に電解液が電極体20に強く当たることが抑制され、電極体20の損傷が抑制される。
【0053】
また、絶縁ホルダ90は、液受部91よりも電極体20側に配置された平板状の電極体保護部93を有している。平板状の電極体保護部93は、電極体20の上方の面と対向している。例えば、二次電池10が振動した場合、振動が電極体20に伝わり、電極体20が電池ケース30内で動き、絶縁ホルダ90に接触しうる。そのような場合にも、平板状の電極体保護部93が電極体20と対向していることによって、電極体20は面で接触する。そのため、電極体20に局所的に負荷がかかりにくく、電極体20の損傷が抑制されうる。
【0054】
上述した実施形態では、電極体保護部93は、平板状に形成されている。かかる構成によると、電極体保護部93が電極体20と面で当たりやすくなり、電極体20の損傷を防ぎやすくなる。
【0055】
上述した実施形態では、絶縁ホルダ90は、注液口41からずれた位置に、注液口41から注液された電解液が通る孔92を有している。かかる構成によって、液受部91で電解液の勢いが弱められていたとしても、注液の効率が向上しうる。
【0056】
図3に示されている実施形態では、正極集電タブ21aは、注液部42を挟むように幅方向の両側から正極第2集電端子65aに接続されている。また、注液口41と対向する液受部91が設けられている段差部94は、正極第2集電端子60aよりも幅が狭い。そのため、正極集電タブ21aは、段差部94の外側から回り込んで正極集電端子60aに接続されている。かかる構成によって、正極集電タブ21aの形状が安定し、正極集電タブ21aが損傷されにくくなる。
【0057】
ところで、上述した二次電池10の製造工程には、電解液を注液する前の二次電池10の形態にまで組み立てられた電池組立体を構築する工程が含まれうる。かかる電池組立体を構築する工程は、大まかに以下の手順を含みうる。
【0058】
ケース本体31と蓋40とを用意する。集電タブ21a,22aを介して集電端子60に取り付けられた電極体20を用意する。蓋40に絶縁部材80を取り付ける。電極体20が取り付けられた集電端子60を絶縁部材80に配置する。絶縁ホルダ90を絶縁部材80に取り付ける。集電タブ21a,22aを曲げて電極体20をケース本体31に収容しながら、蓋40でケース本体31を閉じる。
【0059】
この実施形態では、絶縁ホルダ90は、電極体保護部93から蓋40に向かって延びる支持部98,99を有している。支持部98の高さは、蓋40と当接する高さに設定されている。支持部99の高さは、正極集電端子60aと当接する高さに設定されている。そのため、絶縁ホルダ90を絶縁部材80に取り付ける際に、支持部98は蓋40に当接し、支持部99は正極集電端子60aに当接する。そのため、電極体保護部93は、湾曲したり、傾いたり等の変形が起こりにくく、形状が安定する。その結果、電極体保護部93で電極体20を押さえつつ電極体20をケース本体31に収容しやすくなる。また、電極体20が電池ケース30内で動く際にも、電極体20が電極体保護部93の平坦な面で押さえつけられやすくなり、電極体20の損傷が抑えられうる。
【0060】
以上、ここで開示される二次電池について、種々説明した。特に言及されない限りにおいて、ここで挙げられた二次電池の実施形態などは本発明を限定しない。また、ここで開示される電池は、種々変更でき、特段の問題が生じない限りにおいて、各構成要素やここで言及された各処理は適宜に省略され、または、適宜に組み合わされうる。
【0061】
例えば、上述した実施形態では、段差部94に設けられている液受部91は、注液口41と対向している平坦な面である。しかしながら、液受部91の形状は、かかる形態に限定されない。例えば、液受部91は、注液口41と対向する面に、電解液を流れやすくするための凸形状を有していてもよい。かかる液受部91は、例えば、高さ方向に沿った断面が三角形状や円弧状でありうる。かかる液受部91によって、液受部91で注液時の電解液の勢いを弱めつつも、注液速度が遅くなりにくい。
【0062】
上述した実施形態では、段差部94は、液受部91と、孔92とが設けられた矩形の平板状の部位である。しかしながら、段差部94は、かかる形態に限定されない。図6は、他の実施形態にかかる二次電池10の断面図である。図6は、図3と同様に二次電池10の幅狭面に沿った断面が図示されている。段差部94からは、図6に示されているように、タブを仕切るための仕切部94aが延びていてもよい。仕切部94aは、液受部91から電極体20に向かって延びている。仕切部94aは、1の電極体20から延びる正極集電タブ21aと、他の1の電極体20から延びる正極集電タブ21aとを仕切っている。この実施形態では、仕切部94aは、二次電池10の幅狭面に沿った断面が三角形状である。仕切部94aは、かかる形態に限定されず、段差部94の幅方向の中央部から電極体20に向かって延びる板であってもよい。
【0063】
上述した実施形態では、絶縁部材80と絶縁ホルダ90とは、ツメ85,96および、嵌合部86,95を介してスナップフィットによって接続されている。絶縁部材80と絶縁ホルダ90との接続は、かかる形態に限定されず、例えば、ボール状のスナップフィットによって接続されていてもよい。
【0064】
上述した実施形態では、絶縁部材80と絶縁ホルダ90は、それぞれ1つの部材で構成されているが、例えば、絶縁部材80や絶縁ホルダ90は、複数の部材から構成されていてもよい。例えば、絶縁ホルダ90の電極体保護部93と段差部94は、異なる部材から構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0065】
10 二次電池
20 電極体
21 正極シート
21a 正極集電タブ
22 負極シート
22a 負極集電タブ
23 セパレータ
30 電池ケース
31 ケース本体
32 開口
40 蓋
41 注液口
42 注液部
43 ガス排出弁
44 貫通孔
45 取付孔
50 端子
50a 正極端子
50b 負極端子
60 集電端子
61 第1集電端子
61a 正極第1集電端子
65 第2集電端子
65a 正極第2集電端子
65a1 挿通孔
70 外部絶縁部材
80 絶縁部材
81 平板部
82 側壁
83 端子挿通孔
84 注液部挿通孔
90 絶縁ホルダ
91 液受部
92 孔
93 電極体保護部
94 段差部
98,99 支持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6