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  • 特許-安全な支払いの方法およびシステム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-28
(45)【発行日】2024-06-05
(54)【発明の名称】安全な支払いの方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20240529BHJP
【FI】
G06Q20/40 300
【請求項の数】 4
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022207018
(22)【出願日】2022-12-23
(62)【分割の表示】P 2019532740の分割
【原出願日】2017-12-18
(65)【公開番号】P2023052065
(43)【公開日】2023-04-11
【審査請求日】2023-01-20
(31)【優先権主張番号】102016000127703
(32)【優先日】2016-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】519212842
【氏名又は名称】グレ-ラボ エッセ.エルレ.エッレ. ウニペルソナーレ
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴェンドラミン,マラ
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-512656(JP,A)
【文献】特開2002-259868(JP,A)
【文献】特開2002-007933(JP,A)
【文献】特開2006-268086(JP,A)
【文献】特表2006-527424(JP,A)
【文献】特開2013-156771(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ(2)と、前記サーバ(2)に接続され、且つ前記サーバ(2)から離れている少なくとも1つの支払いデバイス(3)とを含む管理システム(1)による、購入者に属する口座と売り手に属する口座の間における電子取引の管理方法であって、
銀行券/貨幣またはクレジット・カード等の物理的な金銭的な裏付けの使用を伴うことなく実行され、
(a)前記管理システム(1)の前記サーバ(2)内に包含されているストレージ手段内に、ユーザの少なくとも1つの生体認証データ、前記ユーザに関連付けされたセキュリティ・コード、および前記ユーザに関連付けされた少なくとも1つの口座のデータを記憶することを包含し、それにおいて前記少なくとも1つの生体認証データは前記ユーザの指紋である、前記ユーザを登録するステップであって前記ユーザの個人データを挿入し、前記少なくとも1つの支払いデバイス(3)から離れた前記サーバ(2)の前記ストレージ手段に記憶することを含み、さらに、前記ユーザの顔の写真を取得し、前記少なくとも1つの支払いデバイス(3)から離れた前記サーバ(2)の前記ストレージ手段に前記ユーザの顔の前記写真を記憶することを含む、前記ユーザを登録するステップと、
(b)ステップ(a)において登録された前記ユーザを、前記少なくとも1つの支払いデバイス(3)によって認証するステップであって、前記支払いデバイス(3)は前記サーバ(2)に接続されており、前記支払いデバイス(3)の獲得手段によって前記ユーザの少なくとも1つの生体認証データを獲得することと、前記獲得された少なくとも1つの生体認証データと前記サーバ(2)内の前記獲得された少なくとも1つの生体認証データの対応を検証することを包含する、認証するステップと、
(c)記憶されている前記ユーザに関連付けされた口座を通じて、支払いを課する前記ユーザに関連付けされた口座を選択するステップと、
(d)前記セキュリティ・コードを挿入して前記支払いを承認することを要求するステップと、
(e)挿入されたコードが記憶されている前記セキュリティ・コードと整合する場合に、前記購入者に属する前記選択された口座から前記売り手に属する前記口座への前記電子取引を承認するステップと、
を包含し
れにおいて、前記ユーザを登録するステップが、さらに
前記ユーザの顔の前記写真と前記サーバ(2)内に記憶された前記ユーザの指紋とを関連付けするステップ、
を包含し、
前記ユーザの前記認証の後であり、かつ前記セキュリティ・コードの挿入の前記要求の後、前記管理方法が、前記支払いデバイス(3)を用いて前記売り手に前記ユーザの顔の前記写真を表示するステップを包含し、前記売り手が、ユーザのアイデンティティを確認するため、前記ユーザの顔の前記写真を見ることが可能となるように、前記電子取引の承認の前に前記ユーザの顔の前記写真が記憶され、かつ前記獲得された指紋と関連付けられることを包含する、
方法。
【請求項2】
さらに、支払いを行うためにスマートフォンのカメラを使用して前記指紋を獲得するステップを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記電子取引と、前記ユーザによって以前に行われた電子取引との互換性を検証するステップを包含する、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
コンピュータ上における実行時に請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の非物質化された支払いの方法を実装するべく構成されたコンピュータ・プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、買い手の口座と売り手の口座の間における電子取引を管理するための方法およびシステムに関する。
【0002】
提案されている方法およびシステムは、紙幣/硬貨、クレジット・カード、または電話/パーソナル電子デバイス等の物理的な金銭の裏付けを使用しないこと、および完全に安全な様式において非物質化モードで支払を行うことを可能にする。セキュリティ・プロトコルは、システムに前もって登録されたユーザの少なくとも1つの生体認証(バイオメトリック)パラメータの認識、暗証番号、ユーザの顔写真、および認識済みユーザの身元(アイデンティティ)の、そのユーザの登録済みの、支払いを行うために支払われるべき金額が取り出される口座に対する関連付けに基づく。
【背景技術】
【0003】
現在のところ、商店から物品を買うことを欲する者は、支払いを行うための現金またはクレジット・カード/デビット・カードを有していなければならない。言い換えると、買い手には、物理的な金銭の裏付けが提供されてなければならない。
【0004】
カードまたは現金または電話デバイスを持っていなければならないという事実は、金銭を盗もうとする悪意のある者による強盗または強奪に遭う深刻なリスクに買い手を曝す。
【0005】
さらにまた不都合なことに、カードおよび現金は、紛失または損傷を受けやすく、これらの裏付けを行う物質につきものの傷みやすい性質に起因して、使用不能になる可能性がある。
【0006】
請求項1のプリアンブルが基礎をおく特許文献1が起草され、ユーザの指紋の使用に基づいて財務取引を行うコンピュータ化されたシステムを実行するための方法を開示している。
【0007】
特許文献2は、取引を行うユーザの顔写真を使用して財務取引を実行するアイディアを一般的な方法で示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】米国特許出願公開第2015/0046328号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0330729号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明によって扱われ、かつ解決される技術的問題は、したがって、前述した先行技術の欠点の克服を可能にする方法およびシステムの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この問題は、請求項1に記載の方法によって、また請求項4に記載のシステムによって解決される。
【0011】
本発明の好ましい特徴は、従属請求項に定義されている。
【0012】
本発明は、買い手が認識されて、かつ取引を完了するために、紙幣またはカード等の金銭の物理的な裏付けを使用しないことを可能にする、取引の管理方法および管理システムを提供する。
【0013】
取引のセキュリティは、本発明のシステムに前もって記録されたユーザの少なくとも1つの生体認証パラメータの、また好ましくはそれと暗証番号およびユーザの写真の認識をはじめ、認識済みのユーザの身元と、そのユーザに属する口座の関連付けの助けにより保証される。口座は、本発明のシステム内に直接生成される専用口座、または既存の口座のいずれとしても良く、そこから支払いを行うために支払われるべき金額が取り出される。システムによって一旦認識された後であれば、認識済みユーザが、支払いのための口座を選択することが可能である。支払いを承認するために、ユーザは、承認コードまたは暗証番号を入力してもよい。
【0014】
好都合なことに、本発明に従った方法は、完全に安全な状態の中で登録済みユーザが個人認識および取引を行うことを可能にする。
【0015】
本発明の助けにより、買い手は、煩わしい脱磁の可能性のあるデビット・カード、強奪されるおそれのある現金、容易にクローニング可能なクレジット・カードから解放される。
【0016】
さらにまた、支払いの承認に必要となる認識のためのユーザの生体認証パラメータの使用は、識別を確実にし、実際、第三者がユーザの口座から不当な支払いを行うことを可能にしない。指紋はクローニングが容易でなく、またたとえクローニングが行われたとしても、システムのメモリ内のその指紋と関連付けされたユーザの写真が、ユーザの身元を売り手がリアルタイムで検証することを可能にする。暗証番号は、登録時にユーザが記憶することが可能であり、それの挿入は、さらなるセキュリティ特徴を表す。
【0017】
このことは、買い手の安全性の増加および電子取引による支払いの大幅な単純性、およびより一般的には、生活の質の向上を意味する。
【0018】
本発明のこのほかの利点、特徴、および使用方法は、以下の、非限定的な例として開示されるいくつかの実施態様の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0019】
次に挙げる添付図面を参照する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に従った非物質化された支払方法を実装するためのシステムの好ましい実施態様を示した図式である。
図2】本発明に従った非物質化された支払方法を実装するためのシステムの好ましい実施態様を示した図式である。
図3】本発明に従った方法の記録ステップの好ましい実施態様を示したフローチャートである。
図4】本発明に従った方法の支払い段階の第1の好ましい実施態様を示したフローチャートである。
図5】本発明に従った方法の支払承認段階の第2の好ましい実施態様を示したフローチャートである。
図6】人相学および発生論的決定論の考察に基づいた、支払いを行っているユーザの身元をさらに検証するアルゴリズムのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
上に挙げた図面は、専ら例証のために意図されたものであり、限定を目的としない。
【0022】
図1および2を参照すると、全体が番号1としてラベル付けされた、本発明に従った電子取引の管理システムの好ましい実施態様が示されている。
【0023】
システム1は、口座を用いた買い手と売り手(または商人)の間における電子支払システムの応用分野に関する。ここでの論考において、用語『口座』は、銀行口座と類似の電子マネーの取引を可能にする金銭の預託を意味する。
【0024】
システム1は、第1に中央ユニットまたはサーバ2、および中央ユニットに接続された、前記中央ユニット2から離れている1つまたは複数の端末または支払いデバイス3を包含する。支払いデバイス3は、ユーザが、物理的な金銭の裏付けを必要とすることなく、非物質化された方法に従って安全にアイテムの支払いを行うことを可能にするために、商業活動の中に置くことが可能である。
【0025】
本発明のシステムを使用するために、ユーザは、登録しなければならない。ユーザ登録は、サーバ2に、たとえばインターネットを介して接続された、または専用アプリケーションが提供されたPC、タブレット、およびスマートフォン等の電子デバイスを使用して行い得る。
【0026】
登録段階(図3)においては、ユーザはサーバ2に、適切に設計されたインターフェース手段を通じて、少なくとも1つの生体認証データ、好ましくは指紋、およびそのユーザに関連付けされた少なくとも1つの既存の口座からのデータを含むいくつかのデータを入力することが求められる。さらにまた、システムは、ユーザが新しい仮想口座を開設することを可能にしてもよい。これらのデータは、サーバ2の、この目的のために適切に設計されたストレージ手段内に記憶される。
【0027】
ユーザに関連付けされ、かつ支払い時におけるユーザの認証に使用されるように、サーバ2への入力および記憶が求められる追加のデータには、個人データ、ユーザによって選択されたセキュリティ・コードまたは暗証番号、および、より詳細を後述するとおり、顔認識を行うことを可能にするユーザの顔の写真がある。
【0028】
ユーザの個人的な詳細は、名前、姓/名、住居、納税コード/付加価値税(VAT)番号、および電子メール・アドレスを含み得る。
【0029】
それに加えて、登録段階の間に、次に挙げる、支払いおよびサービスの使用と関係のあるパラメータを選択することが可能である。
- 言語、および
- 通貨のタイプ。
【0030】
生体認証データおよびユーザの顔の画像の挿入が関係する限り、サーバ2は、生体認証データおよび画像を獲得するための手段を含み得る。特に、その種の生体認証データ獲得手段は、ユーザの指紋獲得手段を包含し、画像獲得手段はビデオ・カメラまたはカメラを包含し得る。
【0031】
登録済みユーザが、本発明のシステムを通して支払いを行わなければならないとき、そのユーザは、ユーザの認証のため、および支払いの承認のために(図4および5)必要となるすべての手段が含まれている支払いデバイス3を使用する。
【0032】
支払いデバイス3は、生体認証データの獲得手段、獲得した生体認証データを処理するための手段、およびユーザがセキュリティ・コード等のデータを入力することを可能にするためおよびそれらの処理するためはもとより、売り手の口座に対する電子取引を行うユーザに関連付けされた口座の選択を可能にするために構成されたインターフェースおよび処理手段を包含する。本発明の代替実施態様によれば、支払いデバイス3が、データ獲得およびインターフェース手段だけを包含し、データ処理手段は、サーバ2上に実装される。
【0033】
支払いを行うために、ユーザは、最初に自分自身の認証を行わなければならない。登録済みユーザの認証は、支払いデバイス3の獲得手段によるそのユーザの少なくとも1つの生体認証データ、たとえば、指紋の獲得、および獲得された生体認証データとサーバ2内に記憶されている生体認証データとの対応の検証を伴う。
【0034】
システム1は、このように、買い手のデジタル指紋とサーバ2内に記憶されているユーザの指紋を関連付けする。さらなるユーザの身元の確認として、売り手は、その時点までに買い手によって入力済みのデータに関連付けされてサーバ内に記憶されているユーザの顔の写真を、ユーザの身元を正確に検証するために、見ることが可能である。さらにまた、ユーザは、セキュリティ・コードの入力も求められ、それが、購入の確認のために指紋と関連付けされた記憶済みコードと比較される。
【0035】
1つの態様によれば、スマートフォンのカメラを使用して指紋の特徴を獲得し、当該スマートフォンのカメラから直接支払いを行うことができる。1つの態様によれば、4つのステップの分析を用いて支払いを行うことができる。第1のステップでは、照明のタイプ、カメラと指の間の距離、および焦点のタイプといった異なる適用条件の下に、指紋の写真を獲得する。当該写真において、手の指を認識するように特別にトレーニングされたニューラル・ネットワークが用いられて、指を含む部分が認識される。第2のステップでは、スマートフォンのカメラを用いて撮影された指の写真が、接触型リーダで取得可能な指紋に類似するものへ変換され、システムと現行の標準との互換性を持たされる。各写真では、指先が識別されて背景から分離され、解像度が正規化され、指紋の隆起および谷が良好に際立つようにコントラストが強調される。最後に、指紋が二値化される。
【0036】
第3のステップでは、指紋から特徴的な点(特徴点)が抽出される。特に、NIST Biometric Image Software(ニスト・バイオメトリック・イメージ・ソフトウエア)(NBIS)およびMinutia Cylinder-Code(ミヌーシャ・シリンダー・コード)(MCC)等の周知の指紋比較アルゴリズムが使用される。このようにして抽出された詳細は、ほかの指紋読み取りシステムよるものとの互換性を有することになる。
【0037】
最後の第4のステップでは、スマートフォンのカメラを用いて撮影された指紋が、前のステップにおいて決定された特徴点の間のユークリッド距離を使用して保存された指紋と比較され、2つの指紋間の全体的な距離を表す類似度指数が計算される。これにより、これら2つの指紋が同一か否かを確証することができる。
【0038】
提案の方法の好ましい実施態様は、指紋を用いて、売り手による視覚的な認識を用いて、またユーザ自身によって設定されたセキュリティ・コードの挿入により、安全な態様でユーザの身元の検証を行うことを可能にする。
【0039】
一旦買い手がシステム1に認証された後は、支払いデバイスのインターフェース3が、支払いの引き落としのための口座をユーザが選択することを可能にする(認証済みユーザに関連付けされた複数の口座が記録されている場合)。ユーザは、初期の登録段階の間に承認した場合には、第三者の口座を用いた支払いを行ってもよく、たとえば、子供が親の口座に接続されることが許される。
【0040】
一旦ユーザが口座を選択した後は、デバイス3のインターフェースを使用して支払われるべき金額を売り手が入力するか、またはいずれにしても、購入されたアイテムをスキャンすることによって自動的にその金額が入力される。
【0041】
予想されるとおり、支払いを承認するために、デバイス3は、ユーザのセキュリティ・コードまたは暗証番号の挿入を要求できる。入力されたコードが、認証済みユーザに関連してサーバ2内に記憶されているセキュリティ・コードと整合する場合には、システムは、買い手の口座から売り手の口座への電子取引を承認する。
【0042】
本発明の好ましい実施態様によれば、システム1を、ユーザによって行われた購入に関係する情報を自動的に記憶するべく構成できる。支払いを承認するプロセスの間に、購入の履歴データに基づいて、行われようとしている購入の、以前の購入と互換性のある値を計算し、結果として生じる何らかの異常をレポートするアルゴリズムを具体化することが可能である。
【0043】
その種のアルゴリズムの基本的なスキームを図6に例示する。
【0044】
このアルゴリズムは、本質的に、科学的人相学/発生論的決定論/エピジェネティクスの原理および理論に基づき、登録済みの顧客とその者の消費傾向(たとえば、出費の額、出費が行われた地理的な場所等に関係する履歴データ)の関連付けを提供する。顧客の消費傾向に関係するデータは、支払いが行われるときのユーザの認識段階において使用され得る。
【0045】
基本的に、これらの理論の原理が組み合わされて、ユーザの消費傾向から獲得される情報から、ユーザの顔の認識可能な特徴が再構築される。消費傾向について収集され、記憶されたデータを、低、中、および高レベルの情報に基づくアルゴリズムに従って体系化することによって、結合して人の顔の顔面組成を導くそのほかの情報を獲得することが可能である。
【0046】
言い換えると、人工視覚として、各単一の情報が、対応する顔の写真の形成における『ピクセル』を決定する。そのように再構成された『仮想』写真が、実質的にユーザの真の様相に整合する場合にのみ、支払いを承認するステップを企図することが可能である。
【0047】
言い換えると、システム1は、顧客が支払システムを使用するときに、ユーザの傾向、すなわち支払いを行うタイプ、および取引が行われる場所に基づいて、これまで以上により正確になり、かつより曖昧でなくなる一連のアルゴリズムの実行を提供できる。この方法においては、行われた取引の数が増加するに従って、システムが、場所のタイプをはじめ地理的な位置の両方として、そのユーザの傾向およびそのユーザがもっとも頻繁に訪ねるサイトをたどり、ユーザの一意的なプロファイルを開発する。このプロファイリングは、指紋および暗証番号との組み合わせで、提案されている支払いシステムを、クラッキングおよび複製が不可能なものにする。
【0048】
以上、好ましい実施態様を参照して本発明を説明してきた。以下に示す特許請求の範囲が保護する範囲によって定義されるものに同一の発明の核心を使用するそのほかの実施態様が存在し得ることは、理解されるものとする。
【符号の説明】
【0049】
1 システム
2 中央ユニット、サーバ
3 支払いデバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6