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特許7496098情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1053 20230101AFI20240530BHJP
【FI】
G06Q10/1053
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023209444
(22)【出願日】2023-12-12
【審査請求日】2023-12-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和5年3月29日に、株式会社リブセンスのウェブサイトhttps://www.livesense.co.jp/news/2023/03/29/4196/にて公開
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】507282325
【氏名又は名称】株式会社リブセンス
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 太一
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-117756(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0324353(US,A1)
【文献】特開2004-309631(JP,A)
【文献】特開2006-155270(JP,A)
【文献】大庭 隆伸, 小林 和則, 植松 尚, 浅見 太一, 丹羽 健太, 鎌土 記良, 川瀬 智子, 堀 貴明,ビジネスシーンにおけるサポートを実現するメディア処理技術,NTT技術ジャーナル,一般社団法人電気通信協会,2015年02月01日,第27巻, 第2号,第26-30ページ,ISSN: 0915-2318
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
求人者と求職者とのオンライン面談を支援する情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
面談実行ステップでは、前記求人者の操作する求人者端末と、前記求職者の操作する求職者端末との間を中継することで前記求人者と前記求職者とのオンライン面談を実行させ、
ここで、前記面談実行ステップでは、前記オンライン面談において前記求人者端末及び前記求職者端末から画像データ及び音声データを、前記オンライン面談における時間位置と紐づけて取得し、
抽出ステップでは、取得した前記オンライン面談における前記音声データに対して音声認識処理を施した会話テキストの一部である重要箇所を抽出し、
ここで、前記重要箇所は、
(i)前記オンライン面談中に、前記求人者端末から送信されたタグの時間位置;
(ii)前記オンライン面談における会話の内容もしくは会話の文脈;及び
(iii)前記求人者端末の操作による重要箇所の指定
の少なくとも一つに基づいて、前記会話テキストから抽出され、
表示制御ステップでは、抽出された前記重要箇所を機械学習済モデルに入力し、前記重要箇所を要約させることで生成した要約テキストを、前記求人者端末に表示させることで前記求人者に視認可能に表示させ、
評価付与ステップでは、前記求人者端末に入力された前記求人者による前記要約テキストに対応する評価を受け付け受け付けた前記評価を前記要約テキストに紐づけて付与記憶部に記憶させる、情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記表示制御ステップでは、前記要約テキストとともに、前記重要箇所に対応する前記オンライン面談の一部を表す範囲を、前記求人者端末における同一の画面内に表示させる、情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記オンライン面談の一部を表す範囲は、前記求人者端に対する操作によって変更可能に構成される、情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記評価付与ステップにおいて付与される評価は、前記求人者によって入力されたテキストデータ及び/又は前記求人者によって付与されたラベルを含む、情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
再生ステップでは、前記面談実行ステップで取得した前記画像データ及び前記音声データのうち、前記重要箇所に対応する時間位置の画像データ及び音声データを、動画として前記求人者端末に表示させることにより、前記動画を前記求人者が視認可能に再生させる、情報処理システム。
【請求項6】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、情報処理方法。
【請求項7】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信回線を介して企業等の採用面接を行う場面が増えてきている。例えば、特許文献1には、面接時の音声データに含まれている情報をユーザが確認しやすくする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-26686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、企業等の求人者においては、採用プロセスにおいて判断のぶれを少なくする必要がある。また、このような観点で、求職者との面談内容を適切に管理する必要がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、求人者と求職者との面談内容を管理しやすい情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、求人者と求職者とのオンライン面談を支援する情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。面談実行ステップでは、求人者と求職者とのオンライン面談を実行させる。抽出ステップでは、オンライン面談の一部である重要箇所を抽出する。表示制御ステップでは、抽出された重要箇所を要約した要約テキストを求人者に視認可能に表示させる。評価付与ステップでは、求人者による要約テキストに対応する評価を、要約テキストに紐づけて付与する。
【0007】
このような態様によれば、求人者と求職者との面談内容を管理しやすい情報処理システム等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。
図2】求人者端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図5】情報処理方法の流れを示すシーケンス図である。
図6】求人者端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図7】求人者端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図8】評価テンプレート群の一例を示す図である。
図9】求人者端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図10】会話テキストの一例を示す図である。
図11】求人者端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図12】求人者端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
図13】求人者端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態にかかる情報処理システム1のハードウェア構成について説明する。図1は、情報処理システム1の全体構成を示すブロック図である。
【0014】
1.1 情報処理システム1
情報処理システム1は、採用プロセスにおける求人者と求職者とのオンライン面談を支援するためのコンピュータシステムである。求人者とは、1又は複数の労働者が従業者として所属する組織である。組織は、企業、官公庁、病院、学校、その他の団体、又はこれらに属する部署であってよい。実際には、求人者である組織に所属する面接官がオンライン面談を担当する。面接官は採用プロセスにおいて求人者の代表者の役割を担うため、以下で「面接官」との記載は「求人者」と読み替えられ得、「求人者」との記載は「面接官」と読み替えられ得る。
【0015】
情報処理システム1は、情報処理装置2と、求人者端末3と、求職者端末4とを備える。情報処理装置2、求人者端末3及び求職者端末4は、インターネット等のネットワークNWを介して互いに通信可能に接続される。なお、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、情報処理装置2単体であってもシステムの一例となる。
【0016】
1.2 求人者端末3
求人者端末3は、求人者である組織に所属する面接官が操作するコンピュータ端末である。求人者端末3は、求職者とのオンライン面談において面接官により操作され、オンライン面談後に情報処理装置2が管理する面談の内容を閲覧又は評価するために面接官により操作される。例えば求人者端末3は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、又はその他入出力可能な通信端末である。
【0017】
図2は、求人者端末3のハードウェア構成を示すブロック図である。求人者端末3は、制御部31と、通信部35と、記憶部36と、入力部37と、表示部38と、音声出力部39とを備え、これらの構成要素が求人者端末3の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。制御部31、通信部35及び記憶部36については、後述の、情報処理装置2における制御部21、通信部25及び記憶部26と略同様のため省略する。
【0018】
入力部37は、求人者端末3の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部37は、表示部38と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザである面接官は、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部37がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バスを介して制御部31に転送され、制御部31が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0019】
また入力部37は、画像を撮影するためのカメラ及び音声を入力するためのマイクを含む。画像は静止画であってもよいし、動画であってもよい。すなわち、入力部37は、ユーザを撮影した画像又はユーザによって発せられた音声を取得する。当該入力は、画像データ又は音声データとして、通信バスを介して制御部31に転送され、制御部31が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0020】
表示部38は、例えば、求人者端末3の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部38は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(GraphicalUserInterface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、求人者端末3の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
【0021】
音声出力部39は、例えば、求人者端末3の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。音声出力部39は、ユーザが認識可能な音声を出力する。音声出力部39は、無指向性スピーカーであってもよいし、指向性スピーカーであってもよいし、これらの両方を有していてもよい。
【0022】
1.3 求職者端末4
求職者端末4は、求職者が操作するコンピュータ端末である。求職者端末4は、求人者側の面接官とのオンライン面談において求職者により操作される。例えば求職者端末4は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、又はその他入出力可能な通信端末である。求職者端末4は、制御部と、通信部と、記憶部と、入力部と、表示部と、音声出力部とを備え、これらの構成要素が求職者端末4の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。制御部、通信部、記憶部、入力部、表示部及び音声出力部は、上述の求人者端末3における制御部31、通信部35、記憶部36、入力部37、表示部38及び音声出力部39の記載を参照されたい。
【0023】
1.4 情報処理装置2
情報処理装置2は、採用プロセスにおける求人者と求職者とのオンライン面談を支援するコンピュータである。具体的には情報処理装置2は、求人者と求職者とが採用プロセスにおいてオンライン面談を実行し、オンライン面談の内容を管理する。例えば情報処理装置2は、サーバ・コンピュータである。
【0024】
図3は、情報処理装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。情報処理装置2は、制御部21と、通信部25と、記憶部26とを備え、これらの構成要素が情報処理装置2の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。
【0025】
制御部21は、プロセッサ22と、ROM23と、RAM24とを備える。プロセッサ22は、ROM23又は記憶部26に記憶されたプログラムを実行することにより、各機能を実現する。各機能については次節で詳述する。ROM23は、ROM(Read-only memory)等の非一時的な記憶媒体であり、プロセッサ22が各種制御又は演算を行うための各種プログラム又はデータが予め格納されている。RAM24は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶媒体であり、プロセッサ22の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。このRAM24には、本実施形態による各種処理を行うためのエリアが確保可能になっている。
【0026】
通信部25はネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。記憶部26は、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体を含む記憶装置である。
【0027】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、情報処理装置2の機能構成を示すブロック図である。情報処理装置2の制御部21はプログラムを実行することにより、面談実行部211、抽出部212、要約部213、表示制御部214及び評価付与部215の機能を実現する。
【0028】
面談実行部211は、面談実行ステップとして、面接官と求職者とのオンライン面談を実行させる。例えば面談実行部211は、求人者端末3と求職者端末4との間の音声データの送受信を中継する。また面談実行部211は、オンライン面談において求人者端末3及び求職者端末4から取得した画像データ及び音声データを互いに紐づけて記憶部26に記憶する。
【0029】
抽出部212は、抽出ステップとして、オンライン面談の会話テキストの一部である重要箇所を抽出する。会話テキストは、抽出部212がオンライン面談の音声データに対して音声認識処理を施すことにより、オンライン面談の音声データから変換されたテキストデータである。具体的には抽出部212は、後述する印象タグが付されたタイミングに基づいて、オンライン面談の会話テキストの一部であるテキストデータを重要箇所として抽出する。
【0030】
要約部213は、要約ステップとして、抽出された重要箇所を要約した要約テキストを生成する。
【0031】
表示制御部214は、表示制御ステップとして、抽出された重要箇所を要約した要約テキストを面接官に視認可能に表示させる。具体的には、表示制御部214は、要約テキストを求人者端末3に送信し、求人者端末3の表示部38に表示させる。
【0032】
評価付与部215は、評価付与ステップにおいて、面接官による要約テキストに対応する評価を求人者端末3から受け付け、受け付けた評価を要約テキストに紐づけて付与する。評価の態様については後で詳述する。
【0033】
3.情報処理システム1の動作について
第3節では、図を参照しながら情報処理装置2により実行される情報処理方法の流れについて説明する。なお、処理の順番は適宜入れ替えることができ、複数の処理が同時に実行されてもよいし、一部の処理が省略されてもよい。
【0034】
3.1 情報処理の概要
図5は、情報処理方法の流れを示すシーケンス図である。まず求人者端末3は、オンライン面談のURL(Uniform Resource Locator)にアクセスし、情報処理装置2に対してオンライン面談に関するログイン要求を送信する(S101)。このときログイン要求には、面接官のIDが含まれる。例えば面接官のIDは面接官のメールアドレスである。なおオンライン面談のURLは、オンライン面談を識別する面談IDと対応する。
【0035】
次にログイン要求を受信した情報処理装置2の面談実行部211は、面接官の認証を実行し、求人者用の待機処理を実行する(S102)。求人者用の待機処理については、後で詳述する。
【0036】
また求職者端末4は、上述したオンライン面談のURLにアクセスし、情報処理装置2に対して入室要求を送信する(S103)。このとき入室要求には、求職者のIDが含まれる。例えば求職者のIDは、求職者のメールアドレスである。
【0037】
次に入室要求を受信した情報処理装置2の面談実行部211は、求職者に対して待機処理を実行する(S104)。
【0038】
面接官の操作により、求人者端末3が情報処理装置2に面談開始要求を送信すると(S105)、情報処理装置2の面談実行部211は、オンライン面談を開始する(S106)。具体的には面談実行部211は、求職者端末4から取得した画像データ及び音声データを、ネットワークNWを介して求人者端末3に送信し、画像データを求人者端末3の表示部38に、音声データを求人者端末3の音声出力部39に出力させる。一方で面談実行部211は、求人者端末3から取得した画像データ及び音声データを、ネットワークNWを介して求職者端末4に送信し、画像データを求職者端末4の表示部に、音声データを求職者端末4の音声出力部に出力させる。
【0039】
このとき面談実行部211は、面接官の録音録画開始操作に応じて、又は自動で、オンライン面談の録音及び録画を開始する。すなわち面談実行部211は、求人者端末3及び求職者端末4から取得した画像データ及び音声データを、面談ID又は求職者名に紐づけて記憶部26に格納してよい。
【0040】
面接官は、面談中に感じた印象や評価を類型化した印象タグを面談中に入力することができる。面接官が印象タグを入力すると、求人者端末3は印象タグを情報処理装置2に送信する(S107)。より具体的には、求人者端末3は、入力時刻、又は録画中の動画において印象タグが入力された時間位置と、印象タグの種別とを対応付けた情報を、情報処理装置2に送信する。
【0041】
印象タグを受信した情報処理装置2の面談実行部211は、印象タグを記録する(S108)。より具体的には面談実行部211は、面談ID又は求職者名と、入力時刻又は上記時間位置と、印象タグの種別とを対応付けた情報を、記憶部26に格納する。
【0042】
そして面接官の操作により、求人者端末3が情報処理装置2に面談終了要求を送信すると(S109)、情報処理装置2の面談実行部211は、オンライン面談を終了する(S110)。このとき面談実行部211は、録音及び録画も終了する。なお面談実行部211は、面談終了前に面接官の録音録画終了操作を検出した場合には、録音及び録画を終了してよい。そして面談実行部211は、求職者端末4がオンライン面談から退出するための退出処理を実行する(S111)。
【0043】
オンライン面談が終了すると、情報処理装置2の抽出部212は、オンライン面談において録音した音声データに対して音声認識処理を施すことにより、文字起こしされた会話テキストを生成する(S112)。このとき抽出部212は、音声認識処理により話者を特定してもよい。
【0044】
次に抽出部212は、オンライン面談中に入力された印象タグに基づいて、会話テキストから重要箇所を抽出する(S113)。抽出処理については、後で詳述する。
【0045】
次に要約部213は、抽出された重要箇所を、機械学習済モデルを用いて要約し、要約テキストを生成する(S114)。機械学習済モデルは、テキスト生成系AIの機能を有するモデルである。機械学習済モデルは、一例としてChatGPT又はGoogle(登録商標) Bardであるが、これに限られない。
【0046】
次に表示制御部214は、求人者端末3に要約テキストを送信し、求人者端末3の表示部38に表示させる(S115)。要約テキストを閲覧した面接官が、要約テキストに対する評価を入力すると、求人者端末3は、付与された評価の情報を情報処理装置2に送信する(S116)。
【0047】
そして情報処理装置2の評価付与部215は、受信した評価の情報と、要約テキストとを紐づけた情報を、記憶部26に記録する(S117)。
【0048】
[効果]
このように本実施形態の情報処理装置2は、オンライン面談の重要箇所を要約した要約テキストを表示して、求人者による評価を受け付ける。これにより求人者がオンライン面談の内容を容易に把握できる。また情報処理装置2は、要約テキストと評価とを紐づけた情報を記録するため、次の面接官への情報の引継ぎを容易にできる。したがって採用プロセスにおいて判断のぶれを少なくすることができる。このように情報処理装置2は、求人者がオンライン面談の内容を管理することを容易にする。
【0049】
3.2 情報処理の詳細
(面接官に対する待機処理:S102)
求人者端末3からログイン要求を受信した情報処理装置2の面談実行部211は、面接官の認証を実行し、その後、オンライン面談が開始するまで、求人者端末3の表示部38に求人者用の待機画面を表示させる。また求職者端末4から入室要求を受信した面談実行部211は、求職者の認証を実行し、その後、オンライン面談が開始するまで求職者端末4の表示部に求職者用の待機画面を表示させる。
【0050】
図6は、求人者端末3の表示部38に表示される画面5の一例を示す図である。画面5は、求人者用の待機画面である。画面5は、待機中の求職者の情報を含む。一例として図6に示すように、画面5は、ホームタブ50、共通ロビータブ51、求職者一覧タブ52、及び待機中の求職者名53を含む。
ホームタブ50は、ホーム画面を表示するためのタブである。
共通ロビータブ51は、求人者用の待機画面を表示するためのタブである。図6は、複数のタブのうち共通ロビータブ51が選択された状態である。
求職者一覧タブ52は、面談IDに対応するオンライン面談に参加する求職者の情報を一覧で表示するためのタブである。
求職者名53は、面談IDに対応するオンライン面談に参加する求職者のうち、待機中の求職者を識別する氏名である。
【0051】
面接官により求職者名53が選択されると、求人者端末3の表示画面が画面5から、図7に示す画面6に遷移する。
図7は、求人者端末3の表示部に表示される画面6の一例を示す図である。図7に示すように画面6は、待機中の求職者の詳細情報として求職者情報60を含む。例えば求職者情報60としては、求職者名、所属組織、及び経歴が挙げられるが、これに限らない。
【0052】
また画面6は、選択領域61と、入室ボタン62とをさらに含む。選択領域61は、オンライン面談において求人者端末3の表示部38に表示する項目を定めた評価テンプレートを面接官が選択するための選択領域である。評価テンプレートについては、後で詳述する。
入室ボタン62は、面接官がオンライン面談を開始するためのボタンである。入室ボタン62が選択されると、求人者端末3は情報処理装置2に面接開始要求を送信する。これにより情報処理装置2の面談実行部211は、求人者端末3の表示画面を、画面6からオンライン面談開始後の求人者端末3の画面7に遷移させる。
【0053】
このように面接官は、待機画面において、待機中の求職者の情報を確認し、オンライン面談中に確認可能な情報を設定できる。
【0054】
図8は、評価テンプレート群T1の一例を示す図である。評価テンプレート群T1は、求人者ごとに生成され、情報処理装置2の記憶部26に格納されている。例えば評価テンプレート群T1は、1又複数の評価テンプレートT11,T12,T13を含む。各評価テンプレートT11,T12,T13は、オンライン面談における評価項目若しくは質問事項、又はこれらを対応付けた情報を含む。これらの情報は、求人者端末3により予め指定されていてよい。
【0055】
図8に示すように、好ましくは、評価テンプレートT11は、大項目T111、中項目T112及び小項目T113を含んでよい。換言すると、好ましくは、評価テンプレートT11に定められる評価項目は、階層的に分類されていてよい。一例として大項目T111は、「Commitment」、「Creativity」及び「Collaboration」等の評価項目を含む。そして一例として大項目T111に分類される「Commitment」は、中項目T112として評価項目「目標基準」と評価項目「not自己満足」とに分類される。また一例として中項目T112「目標基準」は、小項目T113として「高い目標を掲げ、最後まで諦めずにやりきった経験」という質問事項に対応付けられている。
【0056】
(オンライン面談開始後の求人者端末3の表示画面:S106)
オンライン面談が開始する前に、求人者端末3が評価テンプレート群T1から1の評価テンプレートT11を選択したとする。このとき図9に示すように情報処理装置2の面談実行部211は、オンライン面談中に選択した評価テンプレートT11に含まれる情報を求人者端末3に表示させる。
【0057】
図9は、オンライン面談開始後の求人者端末3の表示部に表示される画面7の一例を示す図である。画面7は、撮影画像領域71と、評価テンプレート情報72と、録画開始ボタン73と、機能ボタン76,77,78,79とを含む。
撮影画像領域71は、オンライン面談開始後に求職者端末4のカメラが撮影した画像、若しくは求人者端末3のカメラが撮影した画像、又は両方の画像がリアルタイムで表示される領域である。
評価テンプレート情報72は、選択した評価テンプレートT11に含まれる情報である。これにより面接官は、予め定められた評価項目又は質問事項を容易に確認しながら、オンライン面談を進めることができる。
録画開始ボタン73は、録音及び録画を開始するための操作領域である。機能ボタン76,77,78,79は、オンライン面談において各種機能を実行するための操作領域である。
【0058】
(印象タグ入力:S107)
そして図9に示すように画面7は、1又は複数種類の印象タグ74,75をさらに含む。印象タグ74,75は、オンライン面談中に面接官が感じた印象や評価を類型化したタグである。図5のS107においてオンライン面談中の面接官により印象タグ74,75が入力された場合、入力されたタイミングに対応する会話が、オンライン面談における重要箇所として抽出される。
【0059】
好ましくは、画面7は、複数種類の印象タグ74,75を含んでよい。印象タグ74はポジティブな印象を示すタグであり、印象タグ75はネガティブな印象を示すタグである。
【0060】
(重要箇所の抽出:S113)
情報処理装置2の抽出部212による重要箇所の抽出処理について説明する。
図10は、会話テキストD1の一例を示す図である。まず抽出部212は、S112において生成された会話テキストD1を、話者、無音時間又は文脈等に基づいて、ブロックB1,B2,B3,B4,B5,B6に分類する。次に抽出部212は、面接官により印象タグ74が入力された時間位置に対応するブロックB5を特定する。そして抽出部212は、ブロックB5の時間位置に基づいて、ブロックB5を含む対象ブロック群B10を、重要箇所に対応するオンライン面談の一部を表す範囲として特定し、抽出する。換言すると、重要箇所は、面談実行ステップにおける面接官の端末操作に基づき特定され、抽出される。
【0061】
なお抽出部212は、ブロックB5の時間位置と、話者及び文脈の少なくとも一方とに基づいて、対象ブロック群B10を特定してよい。また抽出部212は、ブロックB5の時間位置から所定時間範囲内に含まれるブロックを、対象ブロック群B10として特定してもよい。なお対象ブロック群B10は、複数のブロックを含むことが好ましいが、1のブロックB5から構成されていてもよい。
【0062】
これにより面接官がオンライン面談中に会話内容とそれに対する印象とを記録する必要がなくなる。したがって情報処理装置2は、面接官がオンライン面談の内容を管理することを容易にする。
【0063】
なお図9に示すように複数種類の印象タグ74,75がある場合、抽出部212は一方の印象タグ74について重要箇所を抽出してもよいし、複数の印象タグ74,75の各々について重要箇所を抽出してもよい。後者の場合、抽出部212は、印象タグの種別に対応付けて重要箇所を記憶部26に格納してよい。
【0064】
なお上記では情報処理装置2の抽出部212が面接官の端末操作(印象タグの入力)に基づき重要箇所を抽出する態様を示したが、重要箇所を抽出する態様はこれには限られない。例えば、面接官が印象タグを入力しない場合であっても、情報処理装置2の抽出部212がオンライン面談全体の会話の内容や会話の文脈に基づいて重要箇所を抽出してもよい。
【0065】
また本抽出ステップで抽出される重要箇所の個数には上限値が設定されてよい。したがって抽出部212は、印象タグの入力回数が設定された上限値を超える場合、記録される重要箇所が上限値以下となるように重要箇所を選択してよい。重要箇所の選択基準としては、話者、文脈、声量、及び入力頻度等が挙げられる。これにより記録される重要箇所の個数が膨大になり、面談後に内容の確認作業が煩雑になることを防ぐことができる。
【0066】
(要約テキストの生成及び表示:S114~S115)
要約部213は、抽出された重要箇所である対象ブロック群を、機械学習済モデルを用いて要約し、要約テキストを生成する。例えば要約部213は、抽出された対象ブロック群に基づいてクエリ文章を生成し、機械学習済モデルを有する外部装置にクエリ文章を送信する。そして要約部213は、外部装置からクエリ文章に対する回答として、要約テキストを取得する。
【0067】
図11は、求人者端末3の表示部38に表示される画面8の一例を示す図である。表示制御部214は、要約テキスト81とともに、重要箇所に対応するオンライン面談の一部を表す範囲、つまり対象ブロック群821を、同一の画面8内に表示させる。具体的には画面8は、要約テキスト81と、会話データ82とを含んでよい。画面8に含まれる会話データ82は、オンライン面談の全部の会話データであってもよいし、一部の会話データであってもよい。会話データ82は、上述の抽出処理において分類されたブロック820と、上述の抽出処理において抽出された対象ブロック群821とを含む。要約テキスト81は、対象ブロック群821に基づいて生成された要約テキストである。なお、本明細書において「同一の画面(同一画面)内に表示される」とは、所定の情報が同一のURL(Uniform Resource Locator)に表示されることを指す。すなわち、図11に示されるような、要約テキスト81と対象ブロック群821とが一覧性を有して画面に表示される態様に替えて、例えば、要約テキスト81と対象ブロック821とのそれぞれを異なるタブに紐付け、この双方のタブを同一ページ内に表示させる態様も採用することができる(この場合、求人者の端末操作により、要約テキスト81と対象ブロック群821との表示が切り替わることとなる)。
【0068】
このように要約テキストと重要箇所とが同一画面内に表示されることで、面談後に面接官が要約テキストの根拠となる会話を確認しやすくなる。
【0069】
なおオンライン面談の一部を表す範囲は、求人者の端末操作によって変更可能に構成されてよい。換言すると、対象ブロック群821に含まれるブロック820の開始点及び終了点は、カーソル822を用いて面接官により調節可能であってよい。このような構成にすることで、利便性が向上する。
【0070】
(付与された評価の記録:S116~S117)
ここで図11に示す画面8において、情報処理装置2の評価付与部215は、要約テキスト81に対応する評価を面接官から受け付けてよい。この評価付与ステップにおいて付与される評価は、面接官によって入力されたテキストデータ及び面接官によって付与されたラベルの少なくとも一方を含む。
【0071】
具体的には図11に示すように画面8は、要約テキスト81に対応する位置に、部分評価ラベル83と部分評価コメント84とを含んでよい。部分評価ラベル83は、要約テキスト81に対応して求人者側の面接官によって付与された評価ラベルである。部分評価ラベル83は、評価テンプレートT11に含まれる評価項目であってもよいし、評価テンプレートT11に含まれる評価項目とは異なる評価項目であってもよい。面接官は、複数の部分評価ラベルの中から、要約テキスト81の内容に対応すると考えられる部分評価ラベルを選択する。
部分評価コメント84は、要約テキスト81に対応して面接官によって入力されたテキストデータである。
【0072】
そして要約テキスト81に対応する部分評価ラベル83及び部分評価コメント84を受信した評価付与部215は、要約テキスト81に対応付けて部分評価ラベル83及び部分評価コメント84を、面接官の評価として記憶部26に記憶する。
【0073】
このように評価付与部215が要約テキストを表示して、面接官による評価を受け付けることで、求面接官がオンライン面談の内容を容易に把握できる。また評価付与部215は、要約テキストと評価とを紐づけた情報を記録するため、次の面接官への情報の引継ぎを容易にできる。
【0074】
なお情報処理装置2の表示制御部214は、再生ステップとして、重要箇所に対応するオンライン面談の一部の場面に対応する動画を求人者が視認可能に再生させてよい。
【0075】
図12は、求人者端末3の表示部38に表示される画面9の一例を示す図である。画面9は、要約テキスト81、部分評価ラベル83及び部分評価コメント84に加えて、要約テキスト81に対応する動画再生領域91及び動画メタデータ92を含む。動画再生領域91は、オンライン面談において撮影された動画及び音声のうち、重要箇所である対象ブロック群821に対応する動画及び音声を再生するための領域である。
動画メタデータ92は、動画再生領域91に表示された動画の話者、再生時間位置、及びキーワード等のメタデータを示す。
【0076】
このように重要箇所における求職者のジェスチャ、表情、又は話し方等を動画及び音声を通じて求人者が容易に確認可能とすることで、求人者が容易に重要箇所の詳細な内容を把握できる。
【0077】
(変形例)
なお情報処理装置2の評価付与部215は、S116~S117に加えて、面接官からオンライン面談の総合的な評価を受け付けてよい。オンライン面談の総合的な評価は、S114において生成された複数の要約テキスト81に基づいて付与されてよい。総合的な評価についても、面接官によって入力されたテキストデータ及び面接官によって付与されたラベルの少なくとも一方を含む。
【0078】
図13は、求人者端末3の表示部38に表示される画面10の一例を示す図である。一例として画面10は、総合評価ラベル101と、総合評価値102,103,104と、総合評価コメント105とを含む。
総合評価ラベル101は、複数の要約テキスト81に対応して面接官によって付与された総合的な評価ラベルである。総合評価ラベル101は、求職者が面接に合格したか否かを示すラベルである。
総合評価値102,103,104は、複数の要約テキスト81に対応して面接官が各評価項目に応じた評価情報を入力する領域である。総合評価値102,103,104の評価項目は、評価テンプレートT11に含まれる評価項目であってもよいし、評価テンプレートT11に含まれる評価項目とは異なる評価項目であってもよい。総合評価値102,103,104の評価情報は、評価値を算出可能な情報であれば形式に制限はないが、例えば、数字で段階を示す情報を含むことが好ましい。
総合評価コメント105は、複数の要約テキスト81に対応して面接官によって付与されたテキストデータである。総合評価コメント105は、複数の要約テキスト81に対応する評価に関するコメントの他、次の面接官への引継ぎ事項を含んでよい。
【0079】
評価付与部215は、面接官からの総合的な評価を受け付けたことに応じて、面談IDと総合的な評価とを対応付けて記憶部26に格納する。このように評価付与部215が面談IDと複数の要約テキストに基づく総合的な評価とを対応付けて記憶するため、次の面接官が面談の内容を把握することを容易にでき、そして情報の引継ぎを容易にできる。
【0080】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0081】
(1)求人者と求職者とのオンライン面談を支援する情報処理システムであって、制御部を備え、前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、面談実行ステップでは、前記求人者と前記求職者とのオンライン面談を実行させ、抽出ステップでは、前記オンライン面談の一部である重要箇所を抽出し、表示制御ステップでは、抽出された前記重要箇所を要約した要約テキストを前記求人者に視認可能に表示させ、評価付与ステップでは、前記求人者による前記要約テキストに対応する評価を、前記要約テキストに紐づけて付与する、情報処理システム。
【0082】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記表示制御ステップでは、前記要約テキストとともに、前記重要箇所に対応する前記オンライン面談の一部を表す範囲を、同一の画面内に表示させる、情報処理システム。
【0083】
(3)上記(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記オンライン面談の一部を表す範囲は、前記求人者の端末操作によって変更可能に構成される、情報処理システム。
【0084】
(4)上記(1)ないし(3)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記評価付与ステップにおいて付与される評価は、前記求人者によって入力されたテキストデータ及び/又は前記求人者によって付与されたラベルを含む、情報処理システム。
【0085】
(5)上記(1)ないし(4)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記重要箇所は、前記面談実行ステップにおける前記求人者の端末操作に基づき特定され、抽出される、情報処理システム。
【0086】
(6)上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、再生ステップでは、前記重要箇所に対応する前記オンライン面談の一部の場面に対応する動画を前記求人者が視認可能に再生させる、情報処理システム。
【0087】
(7)情報処理方法であって、上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、情報処理方法。
【0088】
(8)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0089】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0090】
1 情報処理システム
2 情報処理装置
3 求人者端末
4 求職者端末
21 制御部
22 プロセッサ
23 ROM
24 RAM
25 通信部
26 記憶部
27 入力部
28 表示部
29 音声出力部
211 面談実行部
212 抽出部
213 要約部
214 表示制御部
215 評価付与部
5 画面
50 ホームタブ
51 共通ロビータブ
52 求職者一覧タブ
53 求職者名
6 画面
60 求職者情報
61 選択領域
62 入室ボタン
T1 評価テンプレート群
T11,T12,T13 評価テンプレート
T111 大項目
T112 中項目
T113 小項目
7 画面
71 撮影画像領域
72 評価テンプレート情報
73 録画開始ボタン
74,75 印象タグ
76,77,78,79 機能ボタン
D1 会話テキスト
B1,B2,B3,B4,B5,B6 ブロック
B10 対象ブロック群
8 画面
81 要約テキスト
82 会話テキスト
820 ブロック
821 対象ブロック群
822 カーソル
83 部分評価ラベル
84 部分評価コメント
9 画面
91 動画再生領域
92 動画メタデータ
10 画面
101 総合評価ラベル
102,103,104 総合評価値
105 総合評価コメント
【要約】
【課題】求人者と求職者との面談内容を管理しやすい情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、求人者と求職者とのオンライン面談を支援する情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。面談実行ステップでは、求人者と求職者とのオンライン面談を実行させる。抽出ステップでは、オンライン面談の一部である重要箇所を抽出する。表示制御ステップでは、抽出された重要箇所を要約した要約テキストを求人者に視認可能に表示させる。評価付与ステップでは、求人者による要約テキストに対応する評価を、要約テキストに紐づけて付与する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13