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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】防爆形カメラ
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/52 20230101AFI20240530BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240530BHJP
   G03B 17/56 20210101ALI20240530BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20240530BHJP
【FI】
H04N23/52
G03B15/00 U
G03B17/56 H
H04N23/50
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023201905
(22)【出願日】2023-11-29
【審査請求日】2024-02-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 1.展示会名:プラントショーOSAKA2022 第4回防爆・防災リスク対策展 展示日:令和4年12月7日~12月9日 2.刊行物名:パンフレット「防爆形360度カメラ」 発行日:令和4年12月7日 3.展示会名:INCHEM TOKYO 2023 展示日:令和5年9月20日~9月22日 4.刊行物名:パンフレット「株式会社宮木電機製作所の防爆製品」 発行日:令和5年9月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】593143511
【氏名又は名称】株式会社宮木電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】奈良木 幹也
(72)【発明者】
【氏名】古川 智裕
(72)【発明者】
【氏名】小谷 直輝
【審査官】佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-048923(JP,A)
【文献】中国実用新案第211453348(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第116828274(CN,A)
【文献】特開2011-066598(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/52
G03B 15/00
G03B 17/56
H04N 23/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の内部に位置する撮像部に撮像光を導く導光部を備えるカメラと、
前記導光部の外周に配置される外周部と、
前記カメラと前記外周部とを収納する防爆容器であって、光透過性を有し且つ前記導光部と前記外周部を覆うカバー部を備える防爆容器と、を備え、
前記外周部は、前記カバー部の内面と対向して配置され、JIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が0~60である反射抑制色を有することを特徴とする、防爆形カメラ。
【請求項2】
前記外周部は、前記導光部の周囲に配置される周囲部を前記カバー部の内面と対向する側から覆う被覆部材である、請求項1に記載の防爆形カメラ。
【請求項3】
前記被覆部材は、前記カバー部の内面に対向する側の面において、全域のL*値が同じに構成される、請求項2に記載の防爆形カメラ。
【請求項4】
前記被覆部材が樹脂フィルムにより構成されている、請求項2又は3に記載の防爆形カメラ。
【請求項5】
前記カメラは、前記防爆容器に対して向きが固定され且つ全方位を撮影可能である、請求項1に記載の防爆形カメラ。
【請求項6】
前記防爆容器は、筒状の容器本体と、前記容器本体を塞ぐ蓋体とを備え、
前記蓋体は、前記カバー部を備えると共に、前記容器本体に対して取り外し可能に構成され、
前記カメラは、前記蓋体に取り付けられている、請求項1に記載の防爆形カメラ。
【請求項7】
前記容器本体と前記蓋体とは、ヒンジを介して接続されている、請求項6に記載の防爆形カメラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防爆形カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術として、例えば特許文献1に記載の防爆型カメラがある。この防爆型カメラは、テレビカメラと、前記テレビカメラを支えて向きを変える雲台と、前記テレビカメラと前記雲台を収納して外気を遮断し、且つ透明な強化ガラスで造られるガラスケースと、前記ガラスケースの下方に設けられる架台とを備える。なお、前記テレビカメラは、カメラレンズを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平5-18172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1記載の防爆型カメラでは、前記ガラスケース越しに撮影を行う。そのため、前記テレビカメラや前記雲台に当たった光が前記ガラスケースから反射して前記カメラレンズに入ると、前記テレビカメラで撮影した映像に前記テレビカメラや前記雲台が映り込んでしまう。よって、特許文献1記載の防爆型カメラには、映り込みによって撮影した映像の品質が低くなる、という問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、綺麗に撮影できる防爆形カメラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
内部に位置する撮像部に撮像光を導く導光部を備えるカメラと、
前記導光部の外周に配置される外周部と、
前記カメラと前記外周部とを収納する防爆容器であって、光透過性を有し且つ前記導光部と前記外周部を覆うカバー部を備える防爆容器と、を備え、
前記外周部は、前記カバー部の内面と対向して配置され、JIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が0~60である反射抑制色を有することを特徴とする、防爆形カメラである。
【0007】
前記構成によれば、前記カバー部から前記防爆容器内に入った光が前記外周部から反射することを抑えることにより、前記外周部が前記撮像部で撮った映像に映り込むことを防止できる。
【0008】
本発明では、
前記外周部は、前記導光部の周囲に配置される周囲部を前記カバー部の内面と対向する側から覆う被覆部材であってもよい。
【0009】
前記構成によれば、前記周囲部を前記被覆部材で覆うことにより、前記周囲部が前記撮像部で撮った映像に映り込むことを防止できるため、前記周囲部を有するようにユニット化されている防爆形カメラにおいて、簡単な加工で映像の品質が下がることを防止できる。
【0010】
また、本発明では、
前記被覆部材は、前記カバー部の内面に対向する側の面において、全域のL*値が同じに構成されていてもよい。
【0011】
前記構成によれば、前記被覆部材の全域における光の反射率を一定にできるため、より安定して前記外周部が前記撮像部で撮った映像に映り込むことを防止できる。
【0012】
また、本発明では、
前記被覆部材が樹脂フィルムにより構成されていてもよい。
【0013】
前記構成によれば、前記周囲部の形や大きさに合わせやすく、簡単に前記周囲部が前記撮像部で撮った映像に映り込むことを防止できる。
【0014】
また、本発明では、
前記カメラは、前記防爆容器に対して向きが固定され且つ全方位を撮影可能であってもよい。
【0015】
前記構成によれば、前記カメラは向きが固定され且つ全方位を撮影可能であるため、例えば、前記カメラをパンの方向やチルトの方向に動かす機構を備えることなく広い範囲での撮影ができ、また、前記防爆容器内での爆発につながるおそれがある原因(即ち、前記カメラの動きに伴う火花の発生)を減らすことができる。
【0016】
また、本発明では、
前記防爆容器は、筒状の容器本体と、前記容器本体を塞ぐ蓋体とを備え、
前記蓋体は、前記カバー部を備えると共に、前記容器本体に対して取り外し可能に構成され、
前記カメラは、前記蓋体に取り付けられていてもよい。
【0017】
前記構成によれば、前記容器本体に対して前記蓋体を取り外したとしても、前記カメラと前記カバー部との位置関係が変わらないため、前記容器本体に対して前記蓋体を取り外す度に、前記カメラと前記カバー部との光軸を調整する手間をなくすことができる。
【0018】
また、本発明では、
前記容器本体と前記蓋体とは、ヒンジを介して接続されていてもよい。
【0019】
前記構成によれば、例えば、高所に設置した前記防爆形カメラ内をメンテナンスする際に、作業者が前記容器本体から取り外した前記蓋体を手で持つ必要がなくなるため、作業性を良くできる。
【発明の効果】
【0020】
以上、本発明によれば、前記外周部が前記撮像部で撮った映像に映り込むことを防止することにより、映像の品質が下がることを防止できるため、綺麗に撮影できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る防爆形カメラの斜視図である。
図2図2は、同実施形態に係る防爆形カメラの正面図である。
図3図3は、同実施形態に係る防爆形カメラの側面図である。
図4図4は、図2のIV-IV位置における断面図である。
図5A図5Aは、外周部のL*値が50である場合の映像の写真である。
図5B図5Bは、外周部のL*値が80である場合(比較例)の映像の写真である。
図5C図5Cは、周囲部が反射している場合(比較例)の映像の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明において、防爆形カメラ1の高さの方向を「高さ方向H」と称し、便宜的に定めた「縦」と「横」にて、縦幅の方向を「縦方向D」と称し、横幅の方向を「横方向W」と称する。なお、高さ方向Hのうち、上側(具体的には、図3の上側、図4の左側)を高さ方向Hの一方側と称し、下側(具体的には、図3の下側、図4の右側)を高さ方向Hの他方側と称する。
【0023】
防爆形カメラ1は、可燃性ガスや蒸気などの爆発性雰囲気が存在する場所に設置される防爆電気機器である。本実施形態の防爆形カメラ1は、防爆形カメラ1の内部で爆発が起こった場合の圧力の上昇に耐え、防爆形カメラ1の外側にある爆発性雰囲気に着火することを防止する構造(即ち、耐圧防爆構造)を有する。図1,2に示すように、防爆形カメラ1は、防爆容器2と、内部機器5とを備える。
【0024】
防爆容器2は、後述する内部機器5を収納するためのものである。防爆容器2は、容器本体3と、蓋体4とを備える。
【0025】
容器本体3は、内部機器5を収納するために開口3a(図4参照)を有する箱体である。本実施形態の容器本体3は、金属(具体的には、アルミニウム合金)で形成された鋳物である。容器本体3は、縦方向Dと横方向Wに広がる底板30と、底板30の周縁から高さ方向Hの一方側に延びる側壁31とを備える。本実施形態では、底板30が円形板状に構成され、側壁31が円筒状に構成されている。よって、本実施形態の容器本体3は、高さ方向Hの一方側に開口3aを有する筒状(具体的には、有底筒状)の丸箱である。
【0026】
図1,3,4に示すように、側壁31には、容器本体3の外側に延出するフランジ部310が形成されている。このフランジ部310は、環状(本実施形態では、円環状)に構成されている。また、フランジ部310は、側壁31の高さ方向Hの一方側(本実施形態では、一方端)に設けられている。本実施形態のフランジ部310には、高さ方向Hにボルトを挿入するためのボルト挿入孔(採番しない)が複数形成されている。なお、ボルト挿入孔は、高さ方向Hまわりに等間隔で配置されている。
【0027】
図4に示すように、側壁31及びフランジ部310は、高さ方向Hの一端が平坦な面である。ところで、側壁31及びフランジ部310の高さ方向Hの一端は、容器本体3と蓋体4とを接合する際の接合面である。そして、防爆容器2の内外の方向における側壁31とフランジ部310の合計長さは、容器本体3と蓋体4との接合面を通じて、防爆容器2内の炎が外部に逸走し、外部に存在する爆発性雰囲気に着火することを防止するためのものに設定されている。なお、側壁31の高さ方向Hの一端には、全周に亘って防水用のパッキン3Pが埋設されている。
【0028】
また、図3,4に示すように、側壁31には、防爆容器2内に収納される内部機器5に接続するケーブルを挿通するケーブル挿通孔311が形成されている。このケーブル挿通孔311は、防爆性能を有するケーブルグランドが挿入可能に構成されている。本実施形態では、側壁31に3つのケーブル挿通孔311が形成されている。なお、図3では、1つのケーブル挿通孔311のみ採番している。ケーブル挿通孔311は、フランジ部310よりも高さ方向Hの他方側に配置されている。また、ケーブル挿通孔311は、縦方向Dの他方側(図4の下側)に配置されている。
【0029】
図1に示すように、蓋体4は、容器本体3の開口3aを塞ぐためのものである。蓋体4は、高さ方向Hに貫通する貫通孔4a(図2,4参照)が形成される蓋本体部40と、貫通孔4aを塞ぐカバー部41とを備える。また、図4に示すように、本実施形態の蓋体4は、カバー部41を防爆容器2の内側から蓋本体部40に対して押さえる押さえ部材42と、蓋本体部40及びカバー部41と押さえ部材42との隙間を塞ぐパッキン43と、を備える。
【0030】
図4に示すように、本実施形態の蓋本体部40は、立壁部400と、立壁部400から外側に延出する外鍔部401と、内側に延出する内鍔部402とを備える。立壁部400は、環状に構成されている部材である。この立壁部400は、内径が容器本体3の内径と同一である。一方で、立壁部400は、高さ方向Hにおいて側壁31よりも短い。よって、本実施形態の蓋体4は、高さ方向Hにおいて、容器本体3よりも短い。また、立壁部400は、防爆容器2の内外の方向において、側壁31と同じ厚みを有する。
【0031】
図2に示すように、外鍔部401は、立壁部400の全周に亘る環状(具体的には、円環状)に構成されている。外鍔部401は、立壁部400の高さ方向Hの他方端に形成されている。外鍔部401には、高さ方向Hにボルトを挿通するためのボルト挿通孔が高さ方向Hまわりに等間隔で配置されている。外鍔部401の外径は、フランジ部310の外径と略同一に構成されている。よって、蓋体4の内径及び外径は、容器本体3の内径及び外径それぞれと略同一である。ここで、防爆容器2の内外の方向において、立壁部400及び外鍔部401の合計長さは、側壁31とフランジ部310の合計長さと同一である。したがって、立壁部400及び外鍔部401の合計長さは、容器本体3と蓋体4との接合面を通じて、防爆容器2内の炎が外部に逸走し、外部に存在する爆発性雰囲気に着火することを防止するためのものに設定されている。
【0032】
また、立壁部400と外鍔部401との高さ方向Hの他方端は、平坦面に形成されている。そして、立壁部400と外鍔部401との高さ方向Hの他方端は、容器本体3と蓋体4とを接合する際の接合面である。よって、側壁31及びフランジ部310の高さ方向Hの一端と、立壁部400と外鍔部401との高さ方向Hの他方端とは、容器本体3と蓋体4との隙間から防爆容器2内の炎が外部に逸走することを防止するため、容器本体3と蓋体4とを接合する際の接合面同士の隙間を小さくするように構成されている。
【0033】
内鍔部402は、立壁部400の高さ方向Hの一方端に形成されている。図2に示すように、内鍔部402は、環状に構成されている。そのため、内鍔部402により、蓋本体部40には貫通孔4aが形成されている。なお、この貫通孔4aは丸孔である。また、図4に示すように、本実施形態の内鍔部402では、内面が高さ方向Hの一方側に進むにつれて径内側に傾斜するテーパ面である。よって、貫通孔4aは、高さ方向Hの他方端において、高さ方向Hに直交する長さが最も長く、高さ方向Hの一方側に進むにつれて、高さ方向Hに直交する長さが短くなるように構成されている。
【0034】
カバー部41は、透光性を有する素材(具体的には、ガラス)により構成されている。カバー部41は、防爆容器2内で生じた爆発による衝撃に耐えうる強度を有している。例えば、鋼球落下試験により、カバー部41の強度の確認が行われる。カバー部41は、爆発による衝撃に耐えうる強度を有する程度の厚みを有する。そのため、カバー部41は、例えば爆発による衝撃に耐えうる強度を有しない厚みのガラスと比較して、一次反射や二次反射が生じやすい。図2に示すように、本実施形態のカバー部41は、正面視で円形状に構成されている。また、図3,4に示すように、本実施形態のカバー部41は、ドーム状に構成されている。そのため、カバー部41は、高さ方向Hの他方端において、高さ方向Hに直交する長さが最も長く、高さ方向Hの一方側に進むにつれて、高さ方向Hに直交する長さが短くなるように構成されている。
【0035】
本実施形態のカバー部41では、高さ方向Hの一方端における高さ方向Hに直交する長さが、貫通孔4aの高さ方向Hの他方端における高さ方向Hに直交する長さよりも短い。そのため、カバー部41は、高さ方向Hの他方側から貫通孔4aに対して挿入可能に構成されている。また、本実施形態のカバー部41では、高さ方向Hの一方端における高さ方向Hに直交する長さが、貫通孔4aの高さ方向Hの一方端における高さ方向Hに直交する長さよりも短く、高さ方向Hの長さが内鍔部402の高さ方向Hの長さよりも長い。そして、本実施形態のカバー部41では、高さ方向Hの他方端における高さ方向Hに直交する長さが、貫通孔4aの高さ方向Hの一方端における高さ方向Hに直交する長さよりも長い。よって、図3,4に示すように、本実施形態のカバー部41は、少なくとも高さ方向Hの一方端が蓋本体部40よりも高さ方向Hの一方側に配置された状態で、貫通孔4aに対して挿入されている。
【0036】
また、図4に示すように、本実施形態では、内鍔部402とカバー部41との間の防水性を確保するべく、内鍔部402の内面とカバー部41との間にはパッキン4Pが設けられている。このパッキン4Pは、全周に亘って設けられている。さらに、内鍔部402の内面とカバー部41(具体的には、高さ方向Hの他方端)とは固着剤(採番しない)により固着されている。なお、防爆容器2内での爆発による衝撃に耐えうるように、内鍔部402の内面とカバー部41とが固着されている。
【0037】
図4に示すように、押さえ部材42は、貫通孔4aに挿入されたカバー部41を高さ方向Hの他方側から押さえて固定するためのものである。本実施形態の押さえ部材42は、環状(具体的には、円環状)に構成されている。押さえ部材42は、内径が内鍔部402の高さ方向Hの他方端における内径及びカバー部41の高さ方向Hの他方端における外径よりも小さい。また、押さえ部材42は、外径が立壁部400の内径よりも小さい。押さえ部材42は、内鍔部402及びカバー部41より高さ方向Hの他方側に配置されている。本実施形態では、押さえ部材42は、内鍔部402及びカバー部41の高さ方向Hの他方端に対して高さ方向Hの他方側から取り付けられている。具体的に、押さえ部材42は、内鍔部402に対してねじ止めにより固定されている。
【0038】
パッキン43は、高さ方向Hにおいて、蓋本体部40及びカバー部41と押さえ部材42との間に配置されている。そのため、パッキン43は、押さえ部材42と同様、内径が内鍔部402の高さ方向Hの他方端における内径及びカバー部41の高さ方向Hの他方端における外径よりも小さく、外径が立壁部400の内径よりも小さい環状(具体的には、円環状)である。押さえ部材42が高さ方向Hの他方側から内鍔部402に対して取り付けられることにより、パッキン43は、蓋本体部40及びカバー部41と押さえ部材42とにより挟まれて、蓋本体部40及びカバー部41と押さえ部材42との隙間を密閉している。また、本実施形態では、押さえ部材42が内鍔部402に対して高さ方向Hの他方側から取り付けられることにより、押さえ部材42及びパッキン43で、カバー部41を高さ方向Hの他方側から固定している。
【0039】
高さ方向Hにおいて、立壁部400と外鍔部401との高さ方向Hの他方端を側壁31及びフランジ部310の高さ方向Hの一方端に対して当接させ、外鍔部401のボルト挿通孔とフランジ部310のボルト挿入孔に対してボルトを挿入することにより、蓋体4が容器本体3に固定された状態で取り付けられる。これにより、防爆容器2が構成される。なお、図2に示すように、本実施形態の防爆容器2は、正面視円形状である。
【0040】
蓋体4が容器本体3の開口3aを塞ぐことにより、防爆容器2内には内部空間(採番しない)が構成される。内部空間は、容器本体3により構成される容器空間2aと、蓋体4により構成される蓋体空間2bとを備える。また、蓋体空間2bは、蓋本体部40で構成される本体空間2cと、ドーム状のカバー部41で構成されるカバー空間2dとを備える。
【0041】
ここで、図2,3に示すように、本実施形態では、外鍔部401とフランジ部310とがヒンジhを介して接続されている。よって、蓋体4は、容器本体3に取り外し可能に構成されている。具体的には、ボルト挿通孔とボルト挿入孔からボルトを取り外すと共に、容器本体3にヒンジhを介して接続された蓋体4を、ヒンジhを中心として縦方向Dまわりに回動させる。これにより、容器本体3の開口3aを開放できる。
【0042】
内部機器5は、防爆容器2内に収納されるものである。内部機器5は、機器本体(採番しない)と、機器固定部6とを備える。図1~4に示すように、本実施形態の機器本体は、カメラ7と、被覆部材8を備える。また、図4に示すように、本実施形態の機器本体は、上記に加えて雷サージ9を備える。
【0043】
カメラ7は、例えば、汎用の監視カメラ(具体的には、ネットワークカメラ)である。このカメラ7は、容器であるカメラ筐体70と、カメラ筐体70に設けられた撮影手段(採番しない)とを備える。
【0044】
本実施形態のカメラ筐体70は、円柱状に構成されている。カメラ筐体70は、直径がカバー部41の高さ方向Hの他方端における内径や押さえ部材42及びパッキン43の内径よりも短い。そのため、図4に示すように、本実施形態のカメラ筐体70は、カバー部41や押さえ部材42及びパッキン43に対して挿入可能である。また、本実施形態のカメラ筐体70は、高さ方向Hの一方側端部が、高さ方向Hの他方側に進むにつれて高さ方向Hに直交する方向で長くなるテーパ状である。一方で、カメラ筐体70の高さ方向Hの他方側端部には、ケーブル(例えば、LANケーブル)を接続するためのケーブル接続部が設けられている。
【0045】
撮影手段は、カメラ7において撮影を行うためのものである。この撮影手段は、カメラ筐体70の内部に位置する撮像部であって、カメラ筐体70に内蔵された撮像素子を有する撮影部(採番しない)と、撮像部に撮像光を導く導光部71とを備える。なお、本実施形態の撮影部の画角は、縦方向Dで186°、横方向Wで186°とする。そのため、本実施形態のカメラ7は、全方位(具体的には、光軸まわり360°)を撮影可能な全方位カメラ7(いわゆる、「魚眼カメラ」)である。
【0046】
導光部71は、光を透過する素材(例えば、ポリカーボネート等の樹脂)により構成されている。導光部71は、カメラ筐体70の高さ方向Hの一方側端部に設けられている。この導光部71は、カメラ筐体70の縦方向Dと横方向Wの中央に配置されている。そのため、導光部71は、カメラ筐体70の高さ方向Hの一方端に配置されている。図2,3に示すように、本実施形態の導光部71は、正面視で円形状で且つ側面視でドーム状に構成されている。
【0047】
ここで、カメラ筐体70の高さ方向Hの一方側端部のうち、導光部71の周りは、導光部71の周囲に配置される周囲部(採番しない)として構成される。この周囲部は、JIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が少なくとも70以上である。そのため、本実施形態において、映り込み対策をせずに、カメラ7を防爆容器2内に収納することだけを行った状態でカバー部41越しに撮影を行うと、図5Cに示すように、周囲部がカバー部41の内面に反射し、映像に反射した周囲部が映ってしまう。よって、カメラ7によって撮影した映像は、反射した周囲部によって白みがかってしまう。
【0048】
ところで、本実施形態において、撮影手段は、JIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が周囲部のL*値よりも小さい。そのため、図5Cでは、周囲部と撮影手段とのL*値の差(換言すると、明度差)が、カメラ7で撮影した映像に現れてしまっている。具体的には、図5Cに示すように、撮影対象が鮮明に映る円形の領域(即ち、反射した導光部71及びその形)が映像の中央に配置され、その周囲に白みがかった環状の領域(即ち、反射した周囲部)が配置されている。
【0049】
即ち、何ら映り込み対策を行わない場合には、反射した周囲部によって映像が白みがかってしまうことにより、カメラ7で撮影した映像の品質が低くなってしまう。そこで、本実施形態では、映り込み対策として、周囲部を被覆部材8で覆う。
【0050】
被覆部材8は、周囲部の全域を覆うように構成されている。この被覆部材8は、周囲部をカバー部41の内面と対向する側(本実施形態では、高さ方向Hの一方側)から覆う。図2,3に示すように、本実施形態の被覆部材8は、正面視で中央に導光部71と同じ大きさの孔が形成される円形状に構成されると共に、高さ方向Hの一方側から他方側に進むにつれて大径となるテーパ状に構成されている。また、被覆部材8は、JIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が0~60(好ましくは、L*値が0~20)である反射抑制色を有する。具体的に、被覆部材8は、一例としてL*値が50である。また、本実施形態の被覆部材8は、a*値及びb*値が0である。即ち、本実施形態の被覆部材8は、黒色や濃い灰色といった濃暗色である。そのため、本実施形態の被覆部材8は、無彩色であり、彩度を有していない。具体的に、被覆部材8は、高さ方向Hの一方側の面が黒色である。加えて、本実施形態の被覆部材8は、全域のL*値が同じに構成される。さらに、被覆部材8は、樹脂フィルムにより構成されている。なお、被覆部材8は導光部71の外周に配置される外周部である。
【0051】
なお、本実施形態において、被覆部材8は、カメラ筐体70のうち、周囲部のみに取り付けられ、円柱状のカメラ筐体70の側面には取り付けられない。
【0052】
カメラ7は、高さ方向Hの一方側がカバー空間2dに配置されている。具体的に、導光部71、周囲部及び被覆部材8がカバー空間2dに配置されている。そして、導光部71、周囲部及び被覆部材8がカバー部41の内面と対向している。よって、カメラ7は、防爆容器2に対して向きが固定されている。ちなみに、導光部71及び周囲部がカバー部41の内面と対向しているため、図5Cに示すように、撮影手段で撮影した際の映像に、反射した導光部71の形や周囲部が映り込んでしまう。なお、図3に示すように、導光部71と被覆部材8の少なくとも一部とは、高さ方向Hにおいて、蓋本体部40よりも一方側に配置されている。
【0053】
機器固定部6は、内部機器5を防爆容器2内に固定するためのものである。図4に示すように、本実施形態の機器固定部6は、内部機器5を取り付けるための機器取付板60と、機器取付板60を防爆容器2内に取り付けられる取付接続部61とを備える。
【0054】
機器取付板60は、高さ方向Hに厚みを有し、高さ方向Hに直交する方向に広がる板状部材である。本実施形態の機器取付板60は、縦方向D及び横方向Wの長さが防爆容器2の内径よりも短い。そのため、機器取付板60は、防爆容器2内に収納可能である。また、機器取付板60には、高さ方向Hの一方側にカメラ7が取り付けられ、高さ方向Hの他方側に雷サージ9が取り付けられている。さらに、機器取付板60は、容器空間2aに配置されている。よって、雷サージ9は容器空間2aに配置されている。なお、本実施形態の機器取付板60は、高さ方向Hに直交する方向において、カメラ7よりも長く構成されている。加えて、機器取付板60には、機器取付板60に取り付けられたカメラ7のケーブル接続部にケーブルを接続するために、ケーブルを挿通する挿通孔が形成されている。よって、挿通孔を介して雷サージ9とカメラ7(具体的には、ケーブル接続部)をケーブルで接続し、ケーブル挿通孔311を介して防爆容器2内に挿入されたケーブルを雷サージ9に接続することにより、雷サージ9を経由して防爆容器2内に挿入されたケーブルをカメラ7に接続できる。
【0055】
取付接続部61は、押さえ部材42に対して機器取付板60を高さ方向Hで接続するためのものである。本実施形態では、複数の取付接続部61は、高さ方向Hまわりの所定の間隔で配置されている。ここで、上述の通り、機器取付板60にはカメラ7が取り付けられ、押さえ部材42が内鍔部402に固定され、取付接続部61が機器取付板60及び押さえ部材42を高さ方向Hで接続している。よって、カメラ7は、機器固定部6を介して蓋体4に取り付けられている。
【0056】
以上、本実施形態によれば、周囲部を被覆部材8で覆うことにより、カメラ7によって撮影した映像には、反射した周囲部が映り込むことが防止できる。ここで、被覆部材8は、JIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が0~60である反射抑制色を有する。そのため、カバー部41からカバー空間2dに入った光が外周部である被覆部材8から反射することを抑えることができる。よって、カメラ7によって撮影した映像が白みがかってしまうといったことを防止できる。したがって、図5Aに示すように、映像を綺麗に撮影することができる。
【0057】
また、図5Aに示すように、本実施形態では、周囲部を被覆部材8で覆うことにより、周囲部と撮影手段とのL*値の差(換言すると明度差)が、カメラ7で撮影した映像に現れるといったことを防止できる。即ち、カメラ7で撮影した映像に、導光部71の形が現れてしまうといったことを防止できる。
【0058】
また、本実施形態の被覆部材8は、L*値がL*値が0~60である。ここで、図5Bに示す比較例である、L*値が80である場合の被覆部材8では、反射した被覆部材8がカメラ7によって撮影した映像に写り込んでしまっている。これに対して、図5Aに示すように、被覆部材8のL*値が0~60(具体的には、L*値が50)である場合には、反射した被覆部材8がカメラ7によって撮影した映像に写り込むことを防止できる。
【0059】
また、本実施形態では、周囲部を被覆部材8で覆うことにより映り込み対策を行うことができるため、例えば、カバー部41の内面に反射防止加工を行うよりも安価で映り込み対策を行うことができる。
【0060】
また、本実施形態では、防爆容器2の内外の方向において、側壁31とフランジ部310の合計長さと、立壁部400及び外鍔部401の合計長さとは、容器本体3と蓋体4との接合面を通じて、防爆容器2内の炎が外部に逸走し、外部に存在する爆発性雰囲気に着火することを防止するためのものに設定されている。よって、防爆容器2内で爆発が生じた場合に、側壁31及びフランジ部310と、立壁部400及び外鍔部401との隙間を介して、防爆容器2外に存在する爆発性雰囲気に着火すること(即ち、火炎逸走が生じること)を防止できる。さらに、側壁31とフランジ部310の合計長さと、立壁部400及び外鍔部401の合計長さとにより、熱が容器本体3と蓋体4との接合面を通じて防爆容器2の外部に伝わるまでの間に温度を下げることができる。
【0061】
また、本実施形態では、側壁31及びフランジ部310の高さ方向Hの一端と、立壁部400と外鍔部401との高さ方向Hの他方端とは、容器本体3と蓋体4との隙間から防爆容器2内の炎が外部に逸走することを防止するため、容器本体3と蓋体4とを接合する際の接合面同士の隙間を小さくするように構成されている。よって、より一層、火炎逸走が生じることを防止できる。
【0062】
また、本実施形態では、容器本体3と蓋体4とがボルトにより固定されている。そのため、容器本体3と蓋体4とをより強固に固定することができる。また、ボルト挿入孔及びボルト挿通孔が高さ方向Hまわりに等間隔に配置されているため、容器本体3と蓋体4との固定が全体的に弱まることを防止し、外部との気密性を確実に確保できる。特に、高さ方向H周りの全域において、側壁31及びフランジ部310の高さ方向Hの一方端と、立壁部400と外鍔部401の高さ方向Hの他方端との隙間を小さくできる。
【0063】
また、本実施形態では、外鍔部401とフランジ部310とがヒンジhを介して接続されていることで、蓋体4は、容器本体3に取り外し可能に構成されている。よって、防爆形カメラ1内をメンテナンスする際に、作業者が容器本体3から取り外した蓋体4を手で持つ必要がなくなるため、作業性を良くできる。
【0064】
また、本実施形態の機器取付板60には、高さ方向Hの他方側に雷サージ9が取り付けられている。そのため、ヒンジhを介して、容器本体3から蓋体4を取り外した際に、雷サージ9が作業者に近い側(例えば、高さ方向Hの一方側)に配置される。よって、容器本体3から蓋体4を取り外した状態において、雷サージ9に対して配線作業を行いやすい。即ち、ケーブル挿通孔311を介して防爆容器2内に挿入されたケーブルを雷サージ9に対して接続しやすい。
【0065】
また、本実施形態では、被覆部材8は、樹脂フィルムにより構成されている。そのため、防爆容器2内での圧力の偏りを生じにくくできる。例えば、容器空間2aに配置される雷サージ9を原因として容器空間2a内で爆発が生じた場合に、この爆発に起因した二次的な爆発により、防爆容器2内の圧力が一層高くなること(即ち、圧力重積が生じること)を防止できる。
【0066】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
【0067】
上記実施形態では、カメラ7は全方位カメラとして構成されていた。しかし、これに限らず、カメラ7は、画角が全方位カメラよりも狭く且つ向きが固定されたもの(いわゆる、定点カメラ)であってもよい。また、カメラ7は、パンやチルト、ズームが可能に構成されたものでもよい。
【0068】
また、カメラ7は、マイクを内蔵し撮影と併せて録音を行えるように構成されていてもよい。ここで、例えば、カメラ筐体70の一方側端部にマイク孔が形成されている場合には、マイク孔を確保するように、周囲部に対して被覆部材8を配置する。
【0069】
上記実施形態では、外鍔部401とフランジ部310とがヒンジhを介して接続されることにより、蓋体4は、容器本体3に取り外し可能に構成されていた。しかし、これに限らず、例えば、螺合により蓋体4と容器本体3とが取り付けられていてもよい。
【0070】
上記実施形態では、防爆容器2が正面視円形状である場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば、防爆容器2が正面視角形状であってもよい。
【0071】
また、上記実施形態のカバー部41は、ドーム状に構成されていた。しかし、これに限らず、例えば、カバー部41は縦方向Dと横方向Wに広がる平板形状であってもよい。
【0072】
また、上記実施形態では、防爆容器2が耐圧防爆構造である場合について説明した。しかし、これに限らず、防爆容器2は、耐圧防爆構造に代えて又は加えて、他の種類の防爆構造(例えば、内圧防爆構造、安全増防爆構造)であってもよい。
【0073】
また、上記実施形態では、被覆部材8が樹脂フィルムにより構成されている場合について説明した。しかし、これに限らず、例えば、被覆部材8が布材や紙材で構成されていてもよい。
【0074】
また、上記実施形態では、周囲部を被覆部材8で覆うことにより、映り込みを防止していた。そのため、被覆部材8が外周部であった。しかし、これに限らず、例えば、周囲部をJIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が0~60である反射抑制色に塗装することによって、映り込みを防止してもよい。この場合、周囲部が外周部であり、被覆部材8を備えていなくてもよい。
【0075】
また、上記実施形態の被覆部材8は、a*値及びb*値が0であった。即ち、上記実施形態の被覆部材8は、黒色や濃い灰色といった濃暗色であった。しかし、これに限らず、被覆部材8は、a*値及びb*値の少なくとも1以上であってもよい。即ち、被覆部材8は、有彩色であってもよい。
【0076】
また、上記実施形態の被覆部材8は、全域のL*値が同じに構成される場合について説明した。しかし、これに限らず、被覆部材8は、カバー部41の内面に対向する側の面の各地点においてL*値が異なっていてもよい。よって、例えば、被覆部材8は、外縁から中央に近付くにつれてL*値が小さくなるように構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0077】
1:防爆形カメラ、2:防爆容器、2a:容器空間、2b:蓋体空間、2c:本体空間、2d:カバー空間、3:容器本体、30:底板、31:側壁、310:フランジ部、311:ケーブル挿通孔、3a:開口、3P:パッキン、4:蓋体、40:蓋本体部、400:立壁部、401:外鍔部、402:内鍔部、41:カバー部、42:押さえ部材、43:パッキン、4a:貫通孔、4P:パッキン、5:内部機器、6:機器固定部、60:機器取付板、61:取付接続部、7:カメラ、70:カメラ筐体、71:導光部、8:被覆部材、9:雷サージ、h:ヒンジ、H:高さ方向、D:縦方向、W:横方向
【要約】
【課題】綺麗に撮影できる防爆形カメラを提供することを目的とする。
【解決手段】内部に位置する撮像部に撮像光を導く導光部71を備えるカメラ7と、前記導光部の外周に配置される外周部と、前記カメラ7と前記外周部を収納する防爆容器2であって、光透過性を有し且つ前記導光部71と前記外周部を覆うカバー部41を備える防爆容器2と、を備え、前記外周部は、前記カバー部41の内面と対向して配置され、JIS Z8781-4:2013に規定されたL*a*b*表色系における、L*値が0~60である反射抑制色を有することを特徴とする、防爆形カメラ1。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C