(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】便器装置
(51)【国際特許分類】
E03D 9/08 20060101AFI20240530BHJP
【FI】
E03D9/08 A
(21)【出願番号】P 2019215711
(22)【出願日】2019-11-28
【審査請求日】2022-09-22
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】横井 龍一
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-285570(JP,A)
【文献】特開2003-253732(JP,A)
【文献】実開昭62-114967(JP,U)
【文献】実開平02-033874(JP,U)
【文献】特開平10-121550(JP,A)
【文献】米国特許第05452483(US,A)
【文献】中国実用新案第201512848(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 9/00-9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能部品が取り付けられるベース部と、
前記ベース部に配置される給水用の配管及び電気配線の少なくとも一方と、
前記ベース部の外縁側に配置され、前記配管及び電気配線の少なくとも一方の位置を規制する規制部材と、を有し、
前記規制部材は、前記ベース部の
ベース部上面を覆うように形成されるとともに前記配管及び前記電気配線の間に配置され
た上面を有し、前記上面に沿うとともに前記上面を挟んで前記配管及び前記電気配線が離隔されている、便器装置。
【請求項2】
前記規制部材は、前記配管及び前記電気配線の両方の位置を規制する、請求項1に記載の便器装置。
【請求項3】
機能部品が取り付けられるベース部と、
前記ベース部に配置される給水用の配管及び電気配線の少なくとも一方と、
前記ベース部の外縁側に配置され、前記配管及び電気配線の少なくとも一方の位置を規制する規制部材と、を有し、
前記規制部材は、前記配管及び前記電気配線の両方の位置を規制し、
前記規制部材は、前記ベース部の上面を覆うように形成され、
前記電気配線が前記規制部材の上面の上に載置され、前記配管が前記規制部材の下側に配置され、前記配管及び前記電気配線が、前記上面を介して重ねて配置される重なり部を有する、便器装置。
【請求項4】
機能部品が取り付けられるベース部と、
前記ベース部に配置される給水用の配管及び電気配線の少なくとも一方と、
前記ベース部の外縁側に配置され、前記配管及び電気配線の少なくとも一方の位置を規制する規制部材と、を有し、
前記規制部材は、アース線を接続するための接続部材の取付部を有する、便器装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、便器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、便器装置には、洗浄水の供給や、便蓋の開閉、便座の加温等を行うため、便器本体の周囲に様々な機構が設けられている。これらの機構を構成する部品は、便器装置のベース部に取り付けられる。ベース部には、各機構を作動させる電力を供給するための導電性の電気配線や、人体の臀部を洗浄する洗浄水を供給する給水用の配管等が配置される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電気配線や配管等をベース部からはみ出したり傷ついたりしないように、電気配線や配管等の移動を規制して所定の位置に配置させることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、機能部品が取り付けられるベース部と、前記ベース部に配置される給水用の配管及び電気配線の少なくとも一方と、前記ベース部の外縁側に配置され、前記配管及び電気配線の少なくとも一方の位置を規制する規制部材と、を有する、便器装置に関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】本実施形態のリアベース本体部の斜視図である。
【
図3B】本実施形態の規制部材を第1案内部側から視た図である。
【
図4】本実施形態のリアベース本体部を示す部分拡大斜視図である。
【
図5】他の実施形態のリアベース本体部を示す部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本開示の便器装置1の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、便器装置1の便座21に座った人から視た場合の前後の方向を前後方向と定義する。前後方向に交差する左右を結ぶ方向を幅方向と定義する。鉛直方向に沿った上下の方向を上下方向と定義する。図中、Fは便器装置1の前方を、Rは後方を示す。
【0008】
図1に示すように、便器装置1は、便器本体10と、便座21と、便蓋22と、ベース部3と、を有する。便器装置1は、例えばトイレルーム(図示省略)に配置され、汚物を下水へ流して洗浄する水洗式の装置である。便器本体10は、上部が開口した凹部を有する容器であり、下部に排水口が形成されている。便座21は、中央が便器本体10の開口に連通するように開口した略環状で平坦な部材であり、便器本体10の上面に載置され、開閉可能に取り付けられている。便蓋22は、便座21の上に配置され、便座21と同様に開閉可能に取り付けられて、便座21及び便器本体10の凹部を覆っている。
【0009】
ベース部3は、便器本体10の後方に配置され、便座21及び便蓋22の開閉機構や、温度センサ、着座センサ、(いずれも図示省略)、音楽基板94及びスピーカー95、局部洗浄装置の給水機構92等(
図2参照)の機能部品9が取り付けられる。機能部品9は、例示の各機構のうち、1以上を備えていればよい。ベース部3には、これら各種の機構や装置を接続し、ベース部3内の機能部品9に電力を供給するための電気配線7や、局部洗浄装置等への洗浄水の供給のために水又は温水が内部を流通する給水用の配管6が配置される。
【0010】
ベース部3は、フロントベース部31と、リアベース部32と、カバー部33と、を有する。フロントベース部31は、金属のプレートで構成され、その上に各機構が取り付けられている。リアベース部32は、樹脂で成形され所定の高さを有する。カバー部33は、フロントベース部31及びリアベース部32を連続して覆うカバーである。カバー部33は、便座21のヒンジ部と接続する。
【0011】
リアベース部32は、
図2に示すように、本体部としてのリアベース本体部321と、側壁部322と、を有する。リアベース本体部321は、フロントベース部31の後方の空間に配置される。リアベース本体部321には、各機構を構成する機能部品9の外形形状に合わせた凹凸が形成されており、機能部品9が取り付けられている。
【0012】
側壁部322は、リアベース本体部321の外縁に沿って上下方向に延びる面である。側壁部322は、リアベース部32の外壁を構成する。
【0013】
図2に示すように、リアベース本体部321には、洗浄水に供給する洗剤を収容する洗剤タンク91、洗浄水を供給する給水機構92、昇降機構93、音楽基板94及びスピーカー95等が配置されている。
【0014】
洗剤タンク91は、リアベース本体部321の後方で幅方向の一方(
図2中左側)に配置される。リアベース本体部321は、洗剤タンク91を配置する凹部を有し、この凹部に洗剤タンク91が嵌まるように取り付けられる。
【0015】
給水機構92は、局部洗浄装置(図示省略)に洗浄水を便器本体10に供給する機構である。給水機構92は、リアベース本体部321の後方で幅方向の中央部に配置される。給水機構92は、電磁弁923及び配管6等を有し、便器本体10に洗浄水を供給する。
【0016】
昇降機構93は、給水機構92の前方側に配置され、フロントベース部31を昇降させるものである。昇降機構93は、リアベース本体部321の底面から所定の高さ突出して取り付けられ、周囲をカバーで覆われている。
【0017】
音楽基板94は、基板941と、基板941を収容する音楽基板ケース942とを有し、昇降機構93に隣接してリアベース本体部321の幅方向の他方側(
図2中右側)に配置される。音楽基板94は、リアベース本体部321に形成された音楽基板94を取り付ける凹部に収容して取り付けられている。
【0018】
スピーカー95は、音楽基板94の後方で、リアベース本体部321の後端に配置される。スピーカー95は、リアベース部32の側壁部322が切り欠かれた位置に取り付けられている。
【0019】
電気配線7は、電力を供給したり、電気信号を伝達したりするための導電性の線である。電気配線7は、ベース部3に取り付けられ、上述の各種の機構や装置を接続する。
【0020】
配管6は、湯水を供給するために水又は温水が内部を流通する管である。配管6は、ベース部3に取り付けられる。配管6のうち、局部洗浄装置に設けられているものは、ベース部3の給水機構92から、便器本体10内に向かって配置される管へと接続される。
【0021】
規制部材4は、
図2に示すように、リアベース本体部321の外縁側に配置され、具体的には、洗剤タンク91の外側でリアベース本体部321の外縁に沿って配置される。規制部材4は、リアベース本体部321の幅方向の一方側における後方から前方に延びるように配置される。規制部材4は、電気配線7及び配管6の少なくとも一方の位置を、リアベース本体部321の外周から外側へはみ出ないように規制する部材である。規制部材4は、
図3A及び
図3Bに示すように、本体部40と、第1案内部41と、第2案内部42と、第3案内部43と、第2固定部45と、重なり部46と、支持脚47と、を有する。規制部材4は、例えば樹脂等で成形された部材である。
【0022】
本体部40は、
図3Aに示すように、平面視では、直線的に延びる直線状部分401と、湾曲した湾曲部分402がつながった長尺状の形状を有し、
図3Bに示すように、長手方向の端部の端面側から見ると、ベース部3の上面を覆うように下方に向かって開口した断面視略コ字状の形状を有する。本体部40は、上面40a及び向かい合う一対の側面40bと、を有する。
【0023】
第1案内部41は、本体部40の上面40a及び向かい合う一対の側面40bで構成される平面視縦長の空間である。
図4に示すように、第1案内部41には、配管6が案内される。具体的には、本体部40の略コ字状の内側に配管6を通すことで、配管6が規制部材4の外側に移動することが規制される。
図4は、
図2の仮想線で囲った規制部材4周辺の部分拡大図である。
【0024】
第2案内部42は、
図3A及び
図3Bに示すように、本体部40における長手方向の一方の端部寄りに設けられ、上面40aから上方に突出する。第2案内部42は、本体部40の上面40aに向かって開口する略コ字状に形成される。第2案内部42は、起立部42bと、上面42aと、下垂部42cと、を有する。起立部42bは、上面40aから連続して上方へ延びる。上面42aは、起立部42bの上端から屈曲して本体部40の上面40aに対向する。下垂部42cは、上面42aの起立部42bから離れた方の端部から下方へ屈曲する。起立部42b、上面42a、及び下垂部42cにより、略コ字状の形状が形成される。
【0025】
図4に示すように、第2案内部42は、略コ字状の内側の凹部に電気配線7を通すようにして、電気配線7を案内する。電気配線7は、一部がリアベース本体部321の外縁に沿って配置され、本体部40の上面40aに載るように持ち上げられる。このとき、電気配線7が第2案内部42に案内されることで、上面40aからリアベース本体部321の外側や内側へ位置ずれが生じることが防止される。
【0026】
重なり部46は、
図4に示すように、主に本体部40の直線状部分401及びその周辺に形成される部分である。重なり部46では、本体部40の内側に配管6が挿通して配置され、本体部40の上面40aに電気配線7が配置されることで、規制部材4の上面40aを介して配管6及び電気配線7が上下方向に重なる。規制部材4が配管6及び電気配線7の間に配置されることで、規制部材4により配管6及び電気配線7が互いに接することなく離隔される。電気配線7が配管6の上に位置することで、配管6に結露が生じても電気配線7に水がかかることが防止される。重なり部46により、配管6及び電気配線7の両方の位置が規制される。
【0027】
第3案内部43は、
図3Aに示すように、本体部40における長手方向の他方の端部に設けられ、上面40aから幅方向外側に延びる。
図3Bに示すように、第3案内部43は、下方に向かって屈曲する断面視略L字型の突出部により構成される。第3案内部43は、リアベース本体部321の底面に向かって開口する略コ字状に形成される。第3案内部43は、上面43aと、側面43bと、を有する。上面43aは、本体部40の上面40aと連続する。側面43bは、本体部40の側面40bに対向して配置され、上面43aにおける本体部40の側面40bから離れた方の幅方向の端部から下垂する。
【0028】
第3案内部43は、
図4に示すように、重なり部46において本体部40の上面40a上に延出した電気配線7を、本体部40の湾曲部分402からリアベース本体部321側へと降ろすように案内する。具体的には、電気配線7を本体部40の側面40b、第3案内部43の上面43a、及び側面43bで構成される略コの字の凹部に通す。電気配線7が第3案内部43では、配管6及び電気配線7が同じリアベース本体部321上で並行して延びる。
【0029】
第1固定部44は、本体部40の湾曲部分402におけるリアベース本体部321の外周側の側面40bから突出する突出部である。第1固定部44は、突出面部441と、ねじ孔442と、を有する。突出面部441は、側面40bから離れる方向へ、本体部40の上面40aと略平行に延びる面を有し、所定の厚さを有する部分である。ねじ孔442は、突出面部441の厚さ方向に貫通する貫通孔に、ねじ溝が形成されたものである。第1固定部44がねじ留めされることで、本体部40がリアベース本体部321に固定される。
【0030】
第2固定部45は、
図3A及び
図3Bに示すように、本体部40の直線状部分401における第1固定部44が突出する側と反対側に設けられ、本体部40をリアベース本体部321へ固定するピンを留める部分である。第2固定部45は、第1固定部44と離れた位置で、第1固定部44とともに二点で本体部40を固定することで、本体部40が回転したりずれたりすることを防止する。第2固定部45は、脚部451と、固定面452と、貫通孔453と、を有する。
【0031】
脚部451は、本体部40の下端から下方へ延びる。脚部451が下方に延びているので、本体部40の下端は、リアベース本体部321の底面から上方に離れて位置する。すなわち、本体部40の下端とリアベース本体部321の底面との間には隙間が形成されていることとなる。この隙間に配管6が配置され、配管6の上側が本体部40に覆われる。リアベース本体部321には、各種の機構を取り付けるための凹凸が形成されているので、底面に段差が形成されている。第1固定部44が本体部40をリアベース本体部321に取り付ける位置と、第2固定部45が本体部40をリアベース本体部321に取り付ける位置との間に高さの差があるため、脚部451によって高さの差を合わせている。
【0032】
固定面452は、脚部451の下端から屈曲し、脚部451の延びる方向に交差する後方に延びる略四角形の平面である。固定面452は、リアベース本体部321の底面に重ねられる。
【0033】
貫通孔453は、固定面452の略中心に形成される略円形の貫通孔である。この貫通孔453を挿通してピンにより本体部40がリアベース本体部321に固定される。
【0034】
支持脚47は、本体部40の第1固定部44が突出する側と同じ側に形成され、本体部40の下方に延びる突出部である。支持脚47は、リアベース本体部321の底面に段差が形成されていることで本体部40が底面から浮くため、リアベース本体部321に当接して本体部40を支持する。支持脚47は、本体部40から下方へ延びる脚部471と、リアベース本体部321の底面に当接する固定面472とを有する。
【0035】
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。便器装置1を、機能部品9を取り付けたベース部3と、ベース部3に配置される給水用の配管6及び電気配線7の少なくとも一方と、ベース部3の外縁側に配置され、配管6及び電気配線7の少なくとも一方の位置を規制する規制部材4と、を含んで構成した。ベース部3の外縁側に配置される規制部材4により、配管6及び電気配線7の少なくとも一方の位置が規制されるので、配管6や電気配線7が、ベース部3の外側へはみ出てしまうことを防止できる。これにより、ベース部3にカバー部33を取り付ける際、リアベース本体部321とカバー部33とで配管6や電気配線7を挟んでしまうことが防止でき、配管6や電気配線7を好適に保護することができる。
【0036】
本実施形態によれば、規制部材に、配管6及び電気配線7の両方の位置を規制させた。規制部材4により、配管6及び電気配線7を同時に規制することができるので、効率的にベース部3に配管6及び電気配線7を配置することができる。
【0037】
本実施形態によれば、規制部材4を、配管6及び電気配線7の間に配置し、規制部材4により配管6及び電気配線7を離隔させた。規制部材4によって配管6及び電気配線7が接触しないように離隔するので、配管6の結露が電気配線7に触れることを防止することができる。配管6及び電気配線7を配置する際に有効に限られたスペースを使用し、効率的に配管6及び電気配線7を配置させることができる。
【0038】
本実施形態によれば、規制部材4を、ベース部3の上面を覆うように断面視略コの字状に形成し、電気配線7を規制部材4の上面の上に載置し、配管6を規制部材4の内側に配置し、配管6及び電気配線7が、上面を介して重ねて配置される重なり部46を含んで構成した。リアベース本体部321の限られた狭いスペースで、配管6と電気配線7が重ねられて規制されることにより、狭いスペースを有効に活用しながら配管6及び電気配線7を配置することができる。
【0039】
本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、変形、改良等は本開示に含まれる。
図5は、他の実施形態に係る便器装置1のリアベース本体部321Aを示す部分拡大斜視図である。他の実施形態では、規制部材4Aに、アース線8を接続するための接続部材5を取り付けた点が、上記の実施形態と異なる。接続部材5は、金属で構成され、逆T字型の形状を有する。接続部材5は、突出部51と、貫通孔52と、取付部53と、を有する。
【0040】
突出部51はT字の縦方向に延びる部分であり、本体部40の上面40aに形成された取付け用の貫通孔40cから上方に向かって突出する。突出部51は、上部の周縁が略半円形に形成され、所定の厚みを有する平坦な面を有し、平坦な面が本体部40の長手方向に沿うように配置される。
【0041】
貫通孔52は、突出部51の略半円形状の表面における略中心に形成される。貫通孔52は、規制部材4の長手方向に交差する方向へアース線8を挿通させて接続する。
【0042】
取付部53は突出部51の下端で、突出部51の延びる方向に交差する方向に延びるT字の横方向に延びる部分である。取付部53は、本体部40の上面40aの下に取り付けられ、本体部40の延びる方向に沿って延びている。
【0043】
接続部材5が取り付けられていることにより、アース線8の配置をも配管6及び電気配線7とともに規制することができる。これにより、狭いスペースで効率的に線状の部材を配置することができる。アース線8の案内方向が電気配線7及び配管6と異なっている際に、電気配線7及び配管6と交差するようにアース線8を接続できる。
【0044】
規制部材4は、配管6及び電気配線7のいずれか少なくとも一方の位置を規制すればよい。上述の通り配管6及び電気配線7の両方、配管6、電気配線7及びアース線8の全てを規制してもよい。加えて他の線状の部材を規制してもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 便器装置、 10 便器本体、 3 ベース部、 4 規制部材、 5 接続部材、 6 配管、 7 電気配線、 8 アース線、 40a 上面、 46 重なり部、 53 取付部