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特許7496276報酬付与装置、報酬付与方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】報酬付与装置、報酬付与方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240530BHJP
【FI】
G06Q30/0207 350
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020164122
(22)【出願日】2020-09-29
(65)【公開番号】P2022056224
(43)【公開日】2022-04-08
【審査請求日】2023-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】駿河 裕太
【審査官】山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-124841(JP,A)
【文献】特開2020-017169(JP,A)
【文献】国際公開第2020/026872(WO,A1)
【文献】特開2017-146634(JP,A)
【文献】特開2019-057258(JP,A)
【文献】特開2017-097776(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0265701(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、
ユーザ識別子に対応付けて、当該ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得部と、
前記ユーザ購入情報取得部が取得した前記1以上の購入情報を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得部と、
前記報酬情報を出力する報酬情報出力部と、を具備し、
前記領域特定情報格納部に格納されている1以上の領域特定情報のうちの少なくとも一部の領域特定情報は、ユーザ識別子に対応付いており、
前記ユーザ購入情報取得部は、
前記一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記一のユーザ識別子に対応する領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得し、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得し、当該1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っている場合に、前記一の領域を特定する領域特定情報を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記領域特定情報格納部に蓄積する領域登録部をさらに具備する報酬付与装置。
【請求項2】
領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、
ユーザ識別子に対応付けて、当該ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得部と、
前記ユーザ購入情報取得部が取得した前記1以上の購入情報を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得部と、
前記報酬情報を出力する報酬情報出力部と、を具備し、
前記報酬情報取得部は、
前記ユーザ購入情報取得部が取得した前記1以上の購入情報に対応する商品についての、価格を除く商品属性値に応じて、異なる報酬情報を取得し、
前記報酬情報取得部は、
一のユーザ識別子に対応付く購入情報の中で、前記領域特定情報格納部の領域特定情報以外の領域での購入情報が存在するか否かを判断し、前記領域特定情報以外の領域での購入情報が存在しない場合には、存在する場合と比較して、当該一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、より大きな報酬を示す報酬情報を取得する報酬付与装置。
【請求項3】
前記領域特定情報格納部に格納されている1以上の領域特定情報のうちの少なくとも一部の領域特定情報は、ユーザ識別子に対応付いており、
前記ユーザ購入情報取得部は、
前記一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記一のユーザ識別子に対応する領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得する請求項記載の報酬付与装置。
【請求項4】
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得し、当該1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っている場合に、前記一の領域を特定する領域特定情報を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記領域特定情報格納部に蓄積する領域登録部をさらに具備する請求項記載の報酬付与装置。
【請求項5】
前記領域登録部は、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置特定情報に対応付いている1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得する購入情報取得手段と、
当該1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が前記予め決められた条件を満たすと判断した場合に、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、前記領域特定情報を登録するか否かを問い合わせる問合手段と、
前記問い合わせの結果、登録するか否かを示す回答情報を受信する受信手段と、
前記回答情報が登録することを示す情報である場合に、前記一の領域を特定する領域特定情報を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記領域特定情報格納部に蓄積する領域蓄積手段と、を具備する請求項1または請求項4記載の報酬付与装置。
【請求項6】
前記領域特定情報格納部には、ユーザ識別子と対応付けられていない1または2以上の領域特定情報が格納され、
前記ユーザ購入情報取得部は、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記領域特定情報格納部の前記ユーザと対応付けられていない領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得する請求項1から請求項いずれか一項に記載の報酬付与装置。
【請求項7】
前記領域特定情報格納部には、ユーザと対応付けられていない2以上の領域特定情報が格納され、
前記報酬情報取得部は、前記ユーザ購入情報取得部が、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報であって、前記領域特定情報格納部の前記ユーザと対応付けられていない予め決められた数以上(ただし、予め決められた数は2以上とする)の異なる領域特定情報がそれぞれ特定する領域内の位置を特定する位置特定情報に対応する2以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得した場合に、取得した購入情報に応じて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに与える報酬を特定する報酬情報を取得する請求項に記載の報酬付与装置。
【請求項8】
前記ユーザ購入情報取得部が取得した前記1以上の購入情報を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザのランクを決定するランク決定部をさらに具備し、
前記報酬情報取得部は、
前記ランクを用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する請求項1から請求項いずれか一項に記載の報酬付与装置。
【請求項9】
前記報酬情報は、ポイントである請求項1から請求項いずれか一項に記載の報酬付与装置。
【請求項10】
領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、当該ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、ユーザ購入情報取得部と、報酬情報取得部と、報酬情報出力部と、領域登録部とを用いて行われる報酬付与方法であって、
前記ユーザ購入情報取得部が、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得ステップと、
前記報酬情報取得部が、前記ユーザ購入情報取得ステップで取得した前記1以上の購入情報を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得ステップと、
前記報酬情報出力部が、前記報酬情報を出力する報酬情報出力ステップとを具備し、
前記領域特定情報格納部に格納されている1以上の領域特定情報のうちの少なくとも一部の領域特定情報は、ユーザ識別子に対応付いており、
前記ユーザ購入情報取得ステップは、
前記一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記一のユーザ識別子に対応する領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得し、
前記領域登録部が、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得し、当該1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っている場合に、前記一の領域を特定する領域特定情報を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記領域特定情報格納部に蓄積する領域登録ステップをさらに具備する報酬付与方法。
【請求項11】
領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、当該ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、ユーザ購入情報取得部と、報酬情報取得部と、報酬情報出力部とを用いて行われる報酬付与方法であって、
前記ユーザ購入情報取得部が、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得ステップと、
前記報酬情報取得部が、前記ユーザ購入情報取得ステップで取得した前記1以上の購入情報を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得ステップと、
前記報酬情報出力部が、前記報酬情報を出力する報酬情報出力ステップとを具備し、
前記報酬情報取得ステップは、
前記ユーザ購入情報取得ステップで取得した前記1以上の購入情報に対応する商品についての、価格を除く商品属性値に応じて、異なる報酬情報を取得し、
前記報酬情報取得ステップは、
一のユーザ識別子に対応付く購入情報の中で、前記領域特定情報格納部の領域特定情報以外の領域での購入情報が存在するか否かを判断し、前記領域特定情報以外の領域での購入情報が存在しない場合には、存在する場合と比較して、当該一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、より大きな報酬を示す報酬情報を取得する報酬付与方法。
【請求項12】
領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、当該ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得部と、
前記ユーザ購入情報取得部が取得した前記1以上の購入情報を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得部と、
前記報酬情報を出力する報酬情報出力部として機能させ
前記領域特定情報格納部に格納されている1以上の領域特定情報のうちの少なくとも一部の領域特定情報は、ユーザ識別子に対応付いており、
前記ユーザ購入情報取得部は、
前記一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記一のユーザ識別子に対応する領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得し、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得し、当該1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っている場合に、前記一の領域を特定する領域特定情報を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記領域特定情報格納部に蓄積する領域登録部としてさらに機能させるプログラム。
【請求項13】
領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、当該ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、
一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、前記領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を前記購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得部と、
前記ユーザ購入情報取得部が取得した前記1以上の購入情報を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得部と、
前記報酬情報を出力する報酬情報出力部として機能させ、
前記報酬情報取得部は、
前記ユーザ購入情報取得部が取得した前記1以上の購入情報に対応する商品についての、価格を除く商品属性値に応じて、異なる報酬情報を取得し、
前記報酬情報取得部は、
一のユーザ識別子に対応付く購入情報の中で、前記領域特定情報格納部の領域特定情報以外の領域での購入情報が存在するか否かを判断し、前記領域特定情報以外の領域での購入情報が存在しない場合には、存在する場合と比較して、当該一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、より大きな報酬を示す報酬情報を取得するプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ユーザによる商品の購入に応じて、ユーザに報酬を付与する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、地域振興券の発行要求を所定装置から受けた場合、発行要求が示す発行希望者について属性を特定し、発行希望者に対して発行する地域振興券のプレミアム額を、特定した属性の種類に応じて決定し、決定したプレミアム額を発行希望者が希望する購入金額に上乗せした額面での地域振興券に関する所定の発行処理を実行する装置が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6554076号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来においては、ユーザが、地域での商品購入によって地域振興に協力した返礼等として報酬等を受け取るためには、事前に購入金額に対応した地域振興券等を購入しなければならず、ユーザにとって利便性が悪い、という課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、地域等の領域内で商品を購入したユーザが、報酬を受け取る際の利便性を向上させることができる報酬付与装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の報酬付与装置は、領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得部と、ユーザ購入情報取得部が取得した1以上の購入情報を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得部と、報酬情報を出力する報酬情報出力部と、を具備する報酬付与装置である。
【0007】
かかる構成により、地域等の領域内で商品を購入したユーザが、報酬を受け取る際の利便性を向上させることができる。
【0008】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、領域特定情報格納部に格納されている1以上の領域特定情報のうちの少なくとも一部の領域特定情報は、ユーザ識別子に対応付いており、ユーザ購入情報取得部は、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一のユーザ識別子に対応する領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を購入情報格納部から取得するようにしてもよい。
【0009】
かかる構成により、ユーザと対応づけられた領域内で商品を購入したユーザが、報酬を受け取る際の利便性を向上させることができる
【0010】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を購入情報格納部から取得し、1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っている場合に、一の領域を特定する領域特定情報を、一のユーザ識別子に対応付けて、領域特定情報格納部に蓄積する領域登録部をさらに具備するようにしてもよい。
【0011】
かかる構成により、ユーザが多くの購入を行っている領域を、ユーザが報酬を受け取る事ができる領域として、ユーザと対応づけることができる。
【0012】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、領域登録部は、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置特定情報に対応付いている1以上の購入情報を購入情報格納部から取得する購入情報取得手段と、1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っているか否かを判断する判断手段と、判断手段が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、領域特定情報を登録するか否かを問い合わせる問合手段と、問い合わせの結果、登録するか否かを示す回答情報を受信する受信手段と、回答情報が登録することを示す情報である場合に、一の領域を特定する領域特定情報を、一のユーザ識別子に対応付けて、領域特定情報格納部に蓄積する領域蓄積手段と、を具備するようにしてもよい。
【0013】
かかる構成により、ユーザが多くの購入を行っている領域を、ユーザに問合せたうえで、ユーザが報酬を受け取る事ができる領域として、ユーザと対応づけることができる。
【0014】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、領域特定情報格納部には、ユーザ識別子と対応付けられていない1または2以上の領域特定情報が格納され、ユーザ購入情報取得部は、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、領域特定情報格納部のユーザと対応付けられていない領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を購入情報格納部から取得するようにしてもよい。
【0015】
かかる構成により、ユーザと対応づけられていない領域についても、報酬を受け取ることができる。
【0016】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、領域特定情報格納部には、ユーザと対応付けられていない2以上の領域特定情報が格納され、報酬情報取得部は、ユーザ購入情報取得部が、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報であって、領域特定情報格納部のユーザと対応付けられていない予め決められた数以上(ただし、予め決められた数は2以上とする)の異なる領域特定情報がそれぞれ特定する領域内の位置を特定する位置特定情報に対応する2以上の購入情報を購入情報格納部から取得した場合に、取得した購入情報に応じて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに与える報酬を特定する報酬情報を取得するようにしてもよい。
【0017】
かかる構成により、ユーザと対応づけられていない2以上の領域で商品を購入することで、報酬を受け取ることができる。
【0018】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、ユーザ購入情報取得部が取得した1以上の購入情報を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザのランクを決定するランク決定部をさらに具備し、報酬情報取得部は、ランクを用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得するようにしてもよい。
【0019】
かかる構成により、購入実績に応じて決定されるユーザのランクに応じた報酬を得ることができる。
【0020】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、報酬情報取得部は、ユーザ購入情報取得部が取得した1以上の購入情報に対応する商品についての、価格を除く商品属性値に応じて、異なる報酬情報を取得するようにしてもよい。
【0021】
かかる構成により、購入した商品の商品属性に応じた報酬を得ることができる。
【0022】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、報酬情報取得部は、一のユーザ識別子に対応付く購入情報の中で、領域特定情報格納部の領域特定情報以外の領域での購入情報が存在するか否かを判断し、領域特定情報以外の領域での購入情報が存在しない場合には、存在する場合と比較して、当該一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、より大きな報酬を示す報酬情報を取得するようにしてもよい。
【0023】
かかる構成により、領域特定情報が特定する領域以外の領域で、商品を購入していない場合に、ことができる。領域特定情報が特定する領域以外の領域でも商品購入をしている場合よりも、より大きな報酬を得ることができ、領域特定情報が示す領域での購入に対するロイヤリティを高めることができる。
【0024】
また、本発明の報酬付与装置は、前記報酬付与装置において、報酬情報は、ポイントであるようにしてもよい。
【0025】
かかる構成により、報酬としてポイントを取得することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明による報酬付与装置等によれば、地域等の領域内で商品を購入したユーザが、報酬を受け取る際の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施の形態における報酬付与システムのブロック図
図2】同報酬付与装置の動作について説明するフローチャート
図3】同報酬付与装置の動作について説明するフローチャート
図4】同報酬付与装置の動作について説明するフローチャート
図5】同報酬付与装置の動作について説明するフローチャート
図6】同報酬付与装置の第一領域特定情報管理表(図6(a)、図6(b))を示す図
図7】同報酬付与装置の購入情報管理表(図7(a)、図7(b))を示す図
図8】同報酬付与装置の価格ランク管理表(図8(a))、ユーザランク管理表(図8(b)、図8(c))を示す図
図9】同報酬付与装置の取得購入情報管理表(図9(a)、図9(b))を示す図
図10】同報酬付与装置の領域商品管理表(図10(a))および商品属性管理表(図10(b))を示す図
図11】同報酬付与装置の第二領域特定情報管理表(図11(a))、および第四係数管理表(図11(b))を示す図
図12】同報酬付与装置の第二領域購入情報管理表(図12(a))、および蓄積第二領域特定情報管理表(図12(b))を示す図
図13】同報酬付与装置の候補領域管理表を示す図
図14】同報酬付与装置の蓄積購入情報管理表を示す図
図15】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
図16】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、報酬付与装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0029】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における報酬付与システム1000のブロック図である。
【0030】
報酬付与システム1000は、報酬付与装置1、決済装置2、および1または2以上のユーザ端末3を備える。報酬付与装置1は、決済装置2およびユーザ端末3のそれぞれと、有線または無線の通信回線を介して、情報の送受信が可能となるよう接続されている。例えば、報酬付与装置1は、決済装置2およびユーザ端末3のそれぞれと、インターネット等の有線または無線のネットワーク等により接続されている。なお、図1においては、一例として、報酬付与システム1000が、3以上のユーザ端末3を有する場合を例に挙げて説明する。
【0031】
報酬付与装置1は、領域特定情報格納部101、購入情報格納部102、領域特定情報受付部103、購入情報受付部104、ユーザ購入情報取得部105、領域商品格納部106、商品属性格納部107、報酬情報取得部108、報酬情報出力部109、領域登録部110、ランク格納部111、およびランク決定部112を備える。
【0032】
領域登録部110は、購入情報取得手段1101、判断手段1102、問合手段1103、受信手段1104、および領域蓄積手段1105を備える。
【0033】
報酬付与装置1は、通常、サーバ装置である。例えば、報酬付与装置1は、クラウドサーバや、ASP(アプリケーションサーバ装置)である。ただし、報酬付与装置1は、サーバ装置に限定されるものではない。報酬付与装置1は、例えば、コンピュータ等により実現される。
【0034】
領域特定情報格納部101には、1または2以上の領域特定情報が格納される。領域特定情報は、領域を特定する情報である。領域とは、例えば、地域である。領域は、例えば、関東地方や東海地方、近畿地方等の地方であってもよく、都道府県であってもよく、市町村区等であってもよい。ここでの領域は、例えば、行政の単位として区切られた領域であってもよい。また、ここでの領域は、地名やランドマーク名等で表される領域であってもよい。また、ここでの領域は、緯度と経度との組み合わせで表される3以上の座標により輪郭が特定される領域であってもよい。領域の形状や大きさ等は問わない。また、領域は、上記のような領域に限定されるものではない。
【0035】
領域特定情報格納部101に格納される領域特定情報は、例えば、いわゆる地域振興等の対象となる地域を特定する領域特定情報であってもよい。また、領域特定情報格納部101に格納される領域特定情報は、例えば、観光地として人気のある複数の領域をそれぞれ特定する複数の領域特定情報であってもよく、いわゆる百名山や、百名城、日本の川百選、ダム湖百選、日本の世界遺産、特定の目的に利用されるスポット(例えば、花見スポット、夜景鑑賞スポット等)としてベストスリーや、ベストテンに選ばれた場所を含む領域を特定する領域特定情報であってもよい。
【0036】
領域特定情報は、領域を特定可能な情報であればどのような情報であってもよく、例えば、地方名、都道府県名、または地名等の領域名であってもよく、領域を特定する住所であってもよく、領域に割り当てられたコード等であってもよく、領域を代表するランドマーク名等であってもよい。ここでの領域を特定する住所は、例えば、都道府県の階層までの住所であってもよく、市町村区の階層までの住所であってもよく、その粒度等は問わない。領域に割り当てられたコードは、例えば、郵便番号や、電話の局番等であってもよい。また、領域特定情報は、領域の輪郭を示す3以上の座標群や、このような座標群と対応付けられた識別子等であってもよい。なお、領域の輪郭を示す座標群の代わりに、領域内の座標群を用いてもよい。また、領域特定情報は、一の座標と、この座標からの距離を示す情報との組み合わせ等であってもよい。
【0037】
領域特定情報格納部101に格納されている1または2以上の領域特定情報のうちの、少なくとも一部の領域特定情報は、例えば、ユーザ識別子と対応づいていてもよい。つまり、領域特定情報格納部101には、ユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報が格納されていてもよい。例えば、領域特定情報格納部101には、領域特定情報と、この領域特定情報に対応するユーザ識別子と、を有する1または2以上の情報が格納されていてもよい。ユーザ識別子は、例えば、ユーザの名前や、ユーザのアカウント、ユーザのクレジットカード番号、ユーザの銀行口座番号、ユーザに割り当てられたコード、ユーザのメールアドレス、ユーザの携帯電話番号等である。ただし、ユーザ識別子はユーザが識別可能な情報であれば、上記の情報に限定されるものではない。
【0038】
ユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報は、例えば、ユーザ識別子が示すユーザの故郷である領域の領域特定情報である。ユーザの故郷は、通常、ユーザの出生地を含む領域であるが、ユーザが以前に住んでいた領域や、ユーザの本籍地や、ユーザの親や、親族等が住む領域であってもよい。また、ユーザが主観で故郷であると認識した領域であってもよい。なお、ユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報は、ユーザ識別子が示すユーザの故郷とは関連のない領域の領域特定情報であってもよく、例えば、ユーザ識別子が示すユーザが好意を持っている領域を特定する領域特定情報であってもよい。なお、どのような領域特定情報がどのようなユーザ識別子と対応付けられて領域特定情報に蓄積されるかは問わない。以下、ユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報を、第一領域特定情報と呼ぶ場合がある。また、第一領域特定情報で特定される領域を第一領域と呼ぶ場合がある。
【0039】
領域特定情報格納部101に格納されているユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報は、ユーザ識別子が示すユーザが入力した領域、またはユーザが申請した領域を特定する領域特定情報であってもよい。また、領域特定情報格納部101に格納されているユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報は、ユーザ識別子が示すユーザの戸籍や住民票等に関する情報から取得されたユーザに関連する領域を特定する情報であってもよい。また、領域特定情報格納部101に格納されているユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報は、後述するように、領域登録部110が蓄積したものであってもよい。ただし、どのように取得された領域特定情報がユーザ識別子と対応付けられて蓄積されるかは問わない。
【0040】
なお、一のユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報は、通常は一つであるが、複数であってもよい。一のユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報の数の上限は、予め決められていてもよい。なお、以下においては、主として、一のユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報が一つである場合を例に挙げて説明する。
【0041】
領域特定情報格納部101には、例えば、ユーザ識別子と対応付けられていない1または2以上の領域特定情報が格納されていてもよい。ユーザ識別子と対応付けられていない領域特定情報は、例えば、不特定のユーザに対応付けられた領域特定情報と考えてもよい。以下、ユーザ識別子と対応付けられていない領域特定情報を、第二領域特定情報と呼ぶ場合がある。また、第二領域特定情報で特定される領域を第二領域と呼ぶ場合がある。
【0042】
なお、以下、本実施の形態においては、主として、領域特定情報格納部101に、第一領域特定情報と、第二領域特定情報とが格納されている場合を例に挙げて説明する。
【0043】
領域特定情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。かかることは、購入情報格納部102等の他の格納部についても同様である。
【0044】
また、ここでは、報酬付与装置1が領域特定情報格納部101を有している場合を例に挙げて説明しているが、領域特定情報格納部101は、報酬付与装置1が結果的にアクセス可能な格納部であれば、報酬付与装置1以外の装置(図示せず)が有する格納部であってもよい。例えば、領域特定情報格納部101は、いわゆるクラウドサーバ(図示せず)等が提供する格納部であってもよい。かかることは、購入情報格納部102等の他の格納部についても同様である。
【0045】
購入情報格納部102には、1または2以上の購入情報が格納される。購入情報は、商品の購入に関する情報である。購入情報は、例えば、商品を購入したことを示す情報である。購入情報格納部102には、例えば、購入した商品の商品識別子、価格、および購入した日付の1以上を有する情報である。購入のための決済が行われた日付を購入した日付と考えてもよい。商品識別子は、例えば、商品名や、商品に割り当てられたコード等の情報である。ここでの日付は、商品を購入した時刻等を有していてもよい。
【0046】
各購入情報は、ユーザ識別子に対応付けられて購入情報格納部102に格納される。購入情報に対応付けられたユーザ識別子は、購入情報に対応する商品を購入したユーザのユーザ識別子である。ユーザ識別子に対応付けられた購入情報が購入情報格納部102に格納されるということは、例えば、ユーザ識別子を有する購入情報が格納されることであってもよく、ユーザ識別子と、購入情報とを有する情報が格納されることであってもよく、どのように対応付けが行われるかは問わない。
【0047】
購入情報格納部102には、商品を購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される。位置特定情報とは、商品を購入した位置を特定する情報である。購入情報に対応する位置特定情報は、購入情報に対応する商品(例えば、購入情報が有する商品識別子が示す商品等)を購入した位置を特定する情報である。位置特定情報とは、商品を購入した位置を結果的に特定可能な情報であれば、どのような情報であってもよい。例えば、位置特定情報は、商品を購入した位置を含む領域の領域特定情報であってもよい。また、位置特定情報は、商品を購入した位置や、購入した店舗の住所や座標等の位置情報であってもよい。また、位置特定情報を、商品を購入した店舗の店舗識別子としてもよい。店舗識別子は、店舗名であってもよく、店舗に割り当てられたコードや、店舗の電話番号やメールアドレス等であってもよい。この場合、例えば、報酬付与装置1がアクセス可能な図示しない格納部等に予め1以上の店舗識別子と、各店舗識別子が示す店舗の位置を示す住所や座標、店舗の位置を含む領域の領域特定情報を有する情報と、を対応付けて格納しておくようにし、この情報を用いて、位置特定情報である店舗識別子を用いて、店舗の位置を示す住所や、座標、店舗の位置を含む領域の領域特定情報を、商品を購入した位置を特定する情報として取得するようにすればよい。
【0048】
位置特定情報に対応する購入情報が購入情報格納部102に格納されるということは、例えば、位置特定情報を有する購入情報が格納されることであってもよく、位置特定情報と、購入情報とを有する情報が格納されることであってもよく、どのように対応付けが行われるかは問わない。
【0049】
購入情報格納部102に格納されるユーザ識別子に対応付けられた購入情報は、このユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報である。キャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報とは、購入手段としてキャッシュレスを用いて購入された商品の購入情報や、キャッシュレス決済された商品の購入情報等と考えてもよい。キャッシュレスとは、現金を使用せずにお金を払うことであり、例えば、クレジットカード、電子マネー、デビットカード、スマートフォンやインターネットを使って支払いを行うことである。通常、キャッシュレスで支払いが行われた場合、店舗等に設置されたキャッシュレス決済を行うための情報処理端末(図示せず)等から、購入した商品の商品識別子や、購入金額、支払いを行ったユーザのユーザ識別子、購入した日付、支払いが行われた店舗の店舗識別子、店舗の住所や座標等の位置を示す位置情報等が、キャッシュレスによる決済を行うための装置(例えば、決済装置2)等に送信され、決済を行うための装置等がこれらの情報を用いて決済を行う。このため、決済を行う装置は、上記のような購入情報に含まれる商品識別子、購入金額、ユーザ識別子、日付、店舗識別子、店舗の位置情報等を取得可能である。
【0050】
なお、キャッシュレスの技術や、キャッシュレスに用いられる情報等を取得する技術、キャッシュレス決済の技術等に関しては、公知技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0051】
ここでの商品とは、通常、物品等の有形物であるが、サービス等の無形物であってもよい。無形物である商品の購入は、例えば、飲食店を利用して飲食を行ってその飲食料を支払うことや、ホテルや旅館等の宿泊施設等を利用して、その宿泊料を支払うことであってもよい。
【0052】
以下においては、購入情報受付部104が受け付けた購入情報が、購入情報格納部102に蓄積される場合を例に挙げて説明するが、購入情報格納部102に、どのように購入情報が蓄積されるかはこれに限定されるものではない。
【0053】
領域特定情報受付部103は、領域特定情報を受け付ける。例えば、領域特定情報受付部103は、ユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報を受け付けてもよく、ユーザ識別子と対応付けられていない領域特定情報を受け付けてもよい。
【0054】
領域特定情報受付部103は、手入力により領域特定情報等を受け付けてもよく、ユーザ端末3等から送信される領域特定情報等を受け付けてもよい。例えば、ユーザ端末3にユーザが入力した領域特定情報等を、ユーザ端末3が領域特定情報等の入力を行うオペレータ等に送信し、このオペレータ等が、手入力により入力する領域特定情報を領域特定情報受付部103が受け付けてもよい。また、例えば、ユーザ端末3にユーザが入力した領域特定情報等を、ユーザ端末3が報酬付与装置1に送信し、送信された領域特定情報等を、領域特定情報受付部103が受信してもよい。また、記録媒体(図示せず)に格納された1以上の領域特定情報等を読み出してもよい。
【0055】
領域特定情報受付部103は、例えば、受け付けた領域特定情報を、領域特定情報格納部101に蓄積する。例えば、領域特定情報受付部103は、ユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報を受け付けた場合、受け付けたユーザ識別子と領域特定情報とを対応付けて領域特定情報格納部101に蓄積する。
【0056】
ここでの受付とは、例えば、入力手段からの受付や、他の機器等から送信される入力信号の受信や、記録媒体等からの情報の読み出し等である。入力手段は、キーボードやマウスやタッチパネルやメニュー画面によるもの等、何でも良い。領域特定情報受付部103は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアや、通信手段等で実現される。かかることは、購入情報受付部104についても同様である。
【0057】
なお、領域特定情報受付部103が領域特定情報を受け付けない場合においては、領域特定情報受付部103は省略してもよい。
【0058】
購入情報受付部104は、例えば、購入情報を受け付ける。購入情報受付部104は、例えば、ユーザ識別子および位置特定情報と対応付けられた購入情報を受け付ける。購入情報受付部104は、例えば、手入力される購入情報等を受け付ける。購入情報受付部104は、例えば、決済装置2から送信される購入情報等を受け付けてもよい。また、キャッシュレスによる決済を行う装置(図示せず)が取得した情報を、キャッシュレスによる決済を行う企業等が利用する装置(図示せず)等から受信してもよい。また、購入情報受付部104は、記録媒体(図示せず)に格納された購入情報を読み出してもよい
【0059】
購入情報受付部104は、例えば、受け付けた購入情報を、購入情報格納部102に蓄積する。例えば、購入情報受付部104は、ユーザ識別子および位置特定情報と対応付けられた購入情報を受け付けた場合、受け付けたユーザ識別子と位置特定情報と購入情報とを対応付けて購入情報格納部102に蓄積する。
【0060】
なお、購入情報受付部104が購入情報を受け付けない場合においては、購入情報受付部104は省略してもよい。
【0061】
ユーザ購入情報取得部105は、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であり、領域特定情報格納部101の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を購入情報格納部102から取得する。例えば、ユーザ購入情報取得部105は、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であり、この一のユーザ識別子に対応する第一領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を購入情報格納部102から取得してもよい。また、例えば、ユーザ購入情報取得部105は、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であり、領域特定情報格納部101のユーザと対応付けられていない1または2以上の第二領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を購入情報格納部102から取得してもよい。
【0062】
ユーザ購入情報取得部105は、例えば、以下の場合、一の位置特定情報が一の領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報であると判断する。
【0063】
(1)位置特定情報および領域特定情報が、いずれも都道府県名である場合において、一の位置特定情報と、一の領域特定情報とが一致するとき。なお、位置特定情報および領域特定情報が、いずれも地方名や地名、ランドマーク名である場合等においても同様である。
【0064】
(2)位置特定情報が都道府県名であり、領域特定情報が地方名である場合において、一の位置特定情報である都道府県名が、一の領域特定情報である地方名が示す地方に属する都道府県名であるとき。この場合、例えば、領域名と対応付けて、領域名が示す領域内に含まれる都道府県の都道府県名を有する情報等を用いて、一の位置特定情報である都道府県名が示す都道府県を含む領域名を検索により取得し、取得した領域名が、一の領域特定情報である領域名と一致する場合に、一の位置特定情報が、この一の領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報であると判断してもよい。領域名と対応付けて、領域名が示す領域内に含まれる都道府県の都道府県名を有する情報等は、報酬付与装置1の格納部(図示せず)に予め格納されていてもよく、報酬付与装置1がアクセス可能な、報酬付与装置1の外部のサーバ装置(図示せず)等に格納されていてもよい。
【0065】
(3)位置特定情報が住所であり、領域特定情報が都道府県名、市町村名、地方名、地名等の領域名である場合において、一の位置特定情報である住所が、一の領域特定情報である領域名が示す領域内の住所のいずれかと一致するとき。この場合の領域特定情報である市町村名は、市町村名が示す市町村が属する都道府県名を、市町村名に対応付けたもの(例えば、市町村名と都道府県名との組み合わせ)であってもよい。例えば、ユーザ購入情報取得部105は、住所が有する都道府県名等が、領域特定情報である都道府県名と一致するか判断してもよい。同様に、ユーザ購入情報取得部105は、住所が有する都道府県名と市町村名との組み合わせが、領域特定情報である市町村名と、この市町村名が示す市町村が属する都道府県名との組み合わせと一致するか判断してもよい。また、例えば、領域名と対応付けて、領域名が示す領域内に含まれる住所を有する情報等を用いて、一の位置特定情報である住所を含む領域の領域名を検索により取得し、取得した領域名が、一の領域特定情報である領域名と一致する場合に、一の位置特定情報が一の領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報であると判断してもよい。領域名が示す領域内に含まれる住所を有する情報等は、報酬付与装置1の格納部(図示せず)に予め格納されていてもよく、報酬付与装置1がアクセス可能な、報酬付与装置1の外部のサーバ装置(図示せず)等に格納されていてもよい。
【0066】
(4)位置特定情報が座標であり、領域特定情報が領域の輪郭を示す座標群である場合において、一の位置特定情報である座標が、一の領域特定情報が示す領域の輪郭内の座標であるとき。なお、位置特定情報が住所である場合においても、一の位置特定情報である住所に対応する座標を、住所と、住所が示す位置の座標とを対応付けて有する情報等を用いて、検索等により取得し、取得した座標が、一の領域特定情報が示す領域の輪郭内の座標であるときに、一の位置特定情報が一の領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報であると判断してもよい。なお、領域特定情報が、地方名や都道府県名等の領域名や、領域を表す住所等である場合、領域名や住所等と、領域名が示す領域や住所が示す領域の輪郭等の座標とを対応付けて有する情報等を用いて、一の領域特定情報である領域名や住所に対応する領域の輪郭を示す座標群等の情報を取得し、一の位置特定情報である座標が、この輪郭内の座標である場合に、一の位置特定情報が一の領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報であると判断してもよい。また、領域特定情報が領域内の座標群である場合においても同様の処理が実現可能である。この場合、例えば、上記の説明において、領域の輪郭の座標群等を、領域内の座標群等と適宜読み替えるようにすればよい。かかることは、以下においても同様である。
【0067】
上記の住所と、住所が示す位置の座標とを対応付けて有する情報等は、報酬付与装置1の格納部(図示せず)に予め格納されていてもよく、報酬付与装置1がアクセス可能な、報酬付与装置1の外部のサーバ装置(図示せず)等に格納されていてもよい。また、領域名や住所等と、領域名が示す領域や住所が示す領域の輪郭等の座標とを対応付けて有する情報等は、報酬付与装置1の格納部(図示せず)に予め格納されていてもよく、報酬付与装置1がアクセス可能な、報酬付与装置1の外部のサーバ装置(図示せず)等に格納されていてもよい。例えば、上記のような情報は、地図情報等を提供するサーバ装置(図示せず)が有する情報であってもよく、ユーザ購入情報取得部105は、このサーバ装置に領域名や、住所等を送信することで、このサーバ装置等から、送信した情報に対する座標等の情報を受信してもよい。
【0068】
なお、位置特定情報が店舗識別子である場合において、店舗識別子と、店舗識別子が示す店舗の住所や座標、店舗が属する領域の領域名(例えば、都道府県名や地方名)等とを対応付けて有する情報から、位置特定情報に対応する住所や、座標、領域名等を取得し、取得した情報を位置特定情報の代わりに用いて、上記の(1)-(4)のような処理を行って、一の位置特定情報が一の領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報であると判断してもよい。この場合に利用する店舗識別子と、店舗識別子が示す店舗の住所や座標、店舗が属する領域の領域名等とを対応付けて有する情報は、報酬付与装置1の格納部(図示せず)に予め格納されていてもよく、報酬付与装置1がアクセス可能な、報酬付与装置1の外部のサーバ装置(図示せず)等に格納されていてもよい。例えば、上記のような情報は、地図情報や店舗に関する情報等を提供するサーバ装置(図示せず)が有する情報であってもよく、ユーザ購入情報取得部105は、このサーバ装置に領域名や、店舗識別子を送信することで、このサーバ装置等から、送信した情報に対する住所や座標等の情報を受信してもよい。
【0069】
なお、上記で説明した一の位置特定情報が一の領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報であると判断する処理は、一例であり、上記の処理に限定されるものではない。また、上記のような、住所を座標に変換する処理や、店舗識別子を店舗の住所や座標等に変換する処理も、一例であり、上記の処理に限定されるものではない。例えば、これらの処理は、上記以外の公知の技術が利用可能である。
【0070】
ユーザ購入情報取得部105が、上記のような購入情報を取得する処理を、どのようなタイミングで行うかは問わない。例えば、ユーザ購入情報取得部105が、上記のような購入情報を取得する処理を行うタイミングを、報酬情報を取得するタイミングと考えてもよい。例えば、ユーザ購入情報取得部105は、定期的(例えば、毎月や、隔週、毎週、毎日等)に、上記のような購入情報を取得する処理を行ってもよく、予め決められた日付(例えば、予め決められた期間の最終日や、予め決められた期間の後の特定の日付)に、上記のような購入情報を取得する処理を行ってもよく、ランダムなタイミングや、報酬付与装置1の管理者等から指示を受け付けた場合に、上記のような購入情報を取得する処理を行ってもよい。また、上記のような購入情報を取得する処理を行うタイミングは、ユーザごとに異なっていてもよい。なお、ユーザ購入情報取得部105は、例えば、購入情報格納部102に購入情報が蓄積されるごとに、この購入情報を処理対象として、上記のような購入情報を取得する処理を行ってもよい。例えば、ユーザ購入情報取得部105は、この購入情報が一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であり、領域特定情報格納部101の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する購入情報である場合に、この購入情報を、購入情報格納部102から取得してもよい。
【0071】
ユーザ購入情報取得部105が、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であって、この一のユーザ識別子に対応する第一領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を取得するタイミングと、ユーザ購入情報取得部105が、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であって、1以上の第二領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を取得するタイミングとは、同じであっても異なっていてもよい。例えば、報酬付与装置1が、第一領域特定情報を用いて報酬情報を取得する処理を行う場合に、ユーザ購入情報取得部105は、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であって、この一のユーザ識別子に対応する第一領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を取得する。また、例えば、報酬付与装置1が、第二領域特定情報を用いて報酬情報を取得する処理を行う場合に、ユーザ購入情報取得部105は、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であって、1以上の第二領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を取得する。第一領域特定情報を用いて報酬情報を取得する処理は、例えば、第一領域特定情報を用いて取得した購入情報を用いて報酬を取得する処理である。第二領域特定情報を用いて報酬情報を取得する処理は、例えば、第二領域特定情報を用いて取得した購入情報を用いて報酬を取得する処理である。
【0072】
ユーザ購入情報取得部105は、例えば、予め決められた期間内の購入された日付を有する購入情報から、1または2以上の購入情報を取得する。例えば、購入情報を取得する処理を、毎月の特定の日(例えば、毎月10日等)に行う場合、ユーザ購入情報取得部105は、先月の購入された日付を有する情報から、1または2以上の購入情報を取得する。また、過去に購入情報を取得する処理の対象となった購入情報に、フラグ等の情報を付与することで、過去に購入情報を取得する処理の対象となっていない購入情報の中から、1または2以上の購入情報を取得してもよい。
【0073】
領域商品格納部106には、1または2以上の領域特定情報と対応付けられて価格以外の1または2以上の商品属性値が格納されている。例えば、領域商品格納部106には、領域特定情報と、価格以外の商品属性値との1以上の組が格納される。商品属性値は、商品の属性値である。一の領域特定情報に対応付けられた商品属性値の数は一つであってもよく、複数であってもよい。商品属性値は、商品の価格や、商品の種類、商品の生産地、商品の製造地、商品の販売地域、商品を名産品とする領域名等である。商品の種類は、商品が名産品であることを示す情報であってもよい。
【0074】
領域商品格納部106に、領域特定情報と対応付けられて格納されている価格以外の商品属性値は、例えば、商品の生産地等の、領域特定情報が示す領域に関連性の高い商品属性値である。領域商品格納部106に、領域特定情報と対応付けられて格納されている価格以外の商品属性値は、例えば、領域特定情報が示す領域において、この商品属性値を有する商品を購入した場合に、報酬情報取得部108により、この商品属性値以外の商品属性値を有する商品とは異なる報酬が与えられることとなる商品属性値である。
【0075】
商品属性格納部107には、1または2以上の商品属性値と対応付けられて商品識別子が格納されている。1以上の商品属性値には、価格以外の商品属性値が含まれるが、価格を含んでも良い。例えば、商品属性格納部107には、領域特定情報と、商品属性値との1以上の組が格納される。商品識別子に対応する商品属性値は、商品識別子が示す商品の属性値である。一の商品識別子に対応付けられた商品属性値は一つであっても、複数であってもよい。
【0076】
報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が一のユーザ識別子について取得した1以上の購入情報を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する。報酬情報取得部108は、例えば、ユーザ購入情報取得部105が取得した、一のユーザ識別子に対応する1または2以上の購入情報であって、この一のユーザ識別子に対応する第一領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1または2以上の購入情報を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する。以下、このように第一領域特定情報を用いて取得された報酬情報を、第一の報酬情報と呼ぶ場合がある。報酬とは、例えば、購入情報が示す商品を購入したことに対する謝礼や、返礼等として提供されるものである。ここでの報酬は、例えば、特典と考えてもよい。報酬は、例えば、クーポンであってもよく、ポイントシステムに利用可能なポイントであってもよく、金券等であってもよく、物品であってもよく、映像や音楽等のコンテンツであってもよい。報酬はこれらのものに限定されるものではない。ポイントシステムとは、例えば、ポイント数に応じた金額を、商品購入時に割引可能なポイントや、ポイント数に応じた金額の金券として利用可能なポイントや、ポイント数に応じた商品等と交換可能なポイント等を蓄積し、利用するシステムである。報酬情報は、ユーザに与えられる利益を特定する情報である。報酬情報は、例えば、ユーザに与えられるクーポンの情報や、ポイントの情報、金券の情報、商品を購入する場合の割引率を示す情報である。これらの情報は、オンライン等を利用した商品購入等において利用可能な情報であってもよい。また、報酬情報は、ユーザに与えられる物品の情報や、ユーザに与えられるコンテンツの情報であってもよい。また、報酬情報であるコンテンツの情報は、コンテンツを視聴したりダウンロードしたりするためのアクセスコードやリンク等の情報であってもよい。
【0077】
報酬情報取得部108は、購入情報を用いて、どのように報酬情報を取得してもよい。例えば、報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が取得した購入情報に対して、一律に、予め決められた特定の報酬情報を取得してもよい。なお、ユーザ購入情報取得部105が購入情報を取得した場合に、報酬情報を取得することも、ここでは、購入情報を用いて報酬情報を取得することの一形態と考えてもよい。
【0078】
また、報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が取得した購入情報が有する商品を購入した価格に応じて、報酬情報を取得してもよい。例えば、報酬情報は、購入した価格が上昇するに従って、連続的または段階的に、金額が高くなるクーポンや金券の情報であってもよく、購入した価格が上昇するに従って、連続的または段階的にポイント数が上昇するポイントの情報であってもよく、購入した価格の価格帯に応じて異なる物品の情報であってもよい。金額が高くなるクーポンとは、クーポンにより利用可能な金額(例えば、割引可能な価格)が高くなるクーポンであってもよく、クーポンにより受け取る物品の価格が高くなるクーポンであってもよい。購入した価格に応じて変化する金券の金額や、購入した価格に応じて変化するポイント数は、例えば、購入した価格を引数とした増加関数を用いて取得してもよく、購入した価格に対応する複数の価格帯と、報酬として与えられる金額やポイント数とを対応付けて有する変換表等から取得可能である。なお、一のユーザ識別子について取得された購入情報が複数である場合、各購入情報の購入した商品の価格に応じて、購入情報ごとに報酬情報を取得してもよく、各購入情報が有する購入した商品の価格を合計した金額に応じて、報酬情報を取得してもよい。
【0079】
なお、報酬情報取得部108は、取得した購入情報が有する購入した価格の合計と、取得した購入情報数との組み合わせに応じて報酬情報を取得してもよい。
【0080】
また、報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が一のユーザ識別子について取得した購入情報の数に応じて、報酬情報を取得してもよい。例えば、報酬情報は、購入情報の数が上昇するに従って、連続的または段階的に、金額が高くなるクーポンや金券の情報であってもよく、購入情報の数が上昇するに従って、連続的または段階的にポイント数が上昇するポイントの情報であってもよく、購入情報の数に応じて段階的に異なる物品の情報であってもよい。購入情報の数に応じて変化する金券の金額や、購入情報の数に応じて変化するポイント数は、例えば、購入情報の数を引数とした増加関数を用いて取得してもよく、購入情報の数に対応する複数の範囲と、報酬として与えられる金額やポイント数とを対応付けて有する変換表等から取得可能である。
【0081】
なお、購入情報を用いて報酬情報を取得する処理は、購入情報によっては、報酬情報を取得しないことも含む処理と考えてもよい。例えば、報酬情報取得部108は、購入情報の購入金額がしきい値以下である場合に、報酬情報を取得しなくてもよい。また、報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が取得した購入情報の数が、しきい値以下である場合に、報酬情報を取得しなくてもよい。なお、「しきい値以下」は、「しきい値より小さい」に置き換えてもよい。また、「しきい値以上」は、「しきい値より大きい」に置き換えてもよい。
【0082】
報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報であって、領域特定情報格納部101のユーザと対応付けられていない予め決められた数以上(ただし、予め決められた数は2以上とする)の異なる領域特定情報である第二領域特定情報がそれぞれ特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する2以上の購入情報を購入情報格納部102から取得した場合に、取得した購入情報に応じて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに与える報酬を特定する報酬情報を取得してもよい。以下、このように第二領域特定情報を用いて取得された報酬情報を、第二の報酬情報と呼ぶ場合がある。例えば、報酬情報取得部108は、上記のように、取得した購入情報がそれぞれ有する購入した価格に応じて、購入情報ごとに報酬情報を取得してもよく、取得した購入情報が有する購入した価格の合計に応じて、報酬情報を取得してもよい。また、例えば、報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が取得した2以上の購入情報にそれぞれ対応する位置特定情報が示す位置を含む領域を特定する予め決められた数以上の第二領域特定情報の数に応じて、報酬情報を取得してもよい。例えば、報酬情報取得部108は、ユーザ購入情報取得部105が取得した2以上の購入情報にそれぞれ対応する位置特定情報が示す位置を含む領域を特定する第二領域特定情報の数の増加に応じて、上記のように、連続的または段階的に増加する報酬を特定する報酬情報を取得してもよい。また、報酬情報取得部108は、取得した購入情報が有する購入した価格と、上記の領域特定情報の数との組み合わせに応じて、報酬情報を取得してもよい。例えば、購入した価格および上記の領域特定情報の数の増加に応じて増加する報酬を特定する報酬情報を取得してもよい。
【0083】
報酬情報取得部108は、例えば、一のユーザ識別子に対応するランクを用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得してもよい。報酬情報取得部108は、例えば、上記のように報酬情報を取得する場合において、一のユーザ識別子に対応するランクを更に用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得してもよい。ランクとは、例えば、ユーザの等級や、ユーザの客観的な評価の高さや、貢献度等を指標化したものである。ランクは、ユーザのステータス等と考えてもよい。ランクは、例えば、数字や、文字列等で表される。一のユーザ識別子に対応するランクは、例えば、ランク格納部111に、ユーザ識別子と対応付けて格納されているランクから、ユーザ識別子等を検索キーとして取得される。
【0084】
ランクを用いて報酬情報を取得する、ということは、例えば、ランクと対応付けられて格納部(図示せず)等に格納されている報酬情報から、ユーザ識別子に対応するランクと対応付けられた報酬情報を取得することである。また、例えば、購入情報を用いて上記のように、取得した報酬情報である金券やポイントやクーポン等の数値に対して、ユーザ識別子に対応するランクと対応付けられた数値を加算したり乗算したりして得られた数値の金券やポイントやクーポンを特定する報酬情報を取得することであってもよい。また、ランクごとに予め用意された購入情報が有する価格と報酬情報との対応関係を示す関数や、変換表等から、ユーザ識別子に対応するランクに対応付けられた関数や変換表等を取得し、取得した関数や変換表等を用いて、購入情報に対応する報酬情報を取得してもよい。
【0085】
報酬情報取得部108は、通常、ランクが高くなるに従って、報酬が高くなる報酬情報、すなわち、金額やポイント数等が大きくなる報酬情報を取得する。例えば、報酬情報取得部108は、ランクと対応付けられて格納部(図示せず)等に格納されている報酬情報であって、対応するランクが高いほど、対応する金額やポイント数等が大きい報酬情報から、ユーザ識別子に対応するランクに対応した報酬情報を取得する。また、例えば、報酬情報取得部108は、購入情報を用いて上記のように取得した報酬情報である金券やポイントやクーポン等の数値に対して、ユーザ識別子に対応するランクと対応付けられた数値であって、ランクが高いほど値が連続的または段階的に高くなる数値を加算したり乗算したりして得られた数値の金券やポイントやクーポンを特定する報酬情報を取得する。また、報酬情報取得部108は、ランクごとに予め用意された購入情報が有する価格と報酬情報との対応関係を示す関数や変換表等であって、ランクが高いほど、購入情報が有する価格に応じて得られる報酬情報により特定される報酬が高くなる関数や変換表等から、ユーザ識別子に対応するランクに対応付けられた関数や変換表等を取得し、取得した関数や変換表等を用いて、購入情報に対応する報酬情報を取得してもよい。
【0086】
報酬情報取得部108は、例えば、ユーザ購入情報取得部105が取得した1以上の購入情報に対応する商品についての、価格を除く商品属性値に応じて、異なる報酬情報を取得する。報酬情報取得部108は、例えば、ユーザ購入情報取得部105が取得した一の購入情報に対応する商品についての価格を除く商品属性値を、この商品の商品識別子と対応付けて商品属性格納部107に格納されている価格を除く商品属性値から取得し、取得した商品属性値と一致する商品属性値が、ユーザ購入情報取得部105が取得した一の購入情報に対応する領域特定情報と対応付けて領域商品格納部106に格納されているか判断する。そして、一致する商品属性値が格納されている場合と、格納されていない場合とで、異なる報酬情報を取得する。例えば、報酬情報取得部108は、一致する商品属性値が格納されている場合に、一致する商品属性値が格納されていない場合に対して、より報酬が大きくなる報酬情報を取得する。報酬情報は、上記で説明したように、ユーザ購入情報取得部105が取得した一の購入情報が有する購入した価格を用いて取得してもよく、価格を用いずに取得してもよい。異なる報酬情報を取得する処理については、ランクに応じて異なる報酬情報を取得する処理と同様の処理により実現可能である。
【0087】
なお、対応する商品属性値と一致する商品属性値が格納されている購入情報であって、同じ領域特定情報に対応付けられている複数の購入情報をユーザ購入情報取得部105が取得した場合、報酬情報取得部108は、この複数の購入情報の数や、複数の購入情報が有する価格の合計を用いて、上記のように報酬情報を取得してもよい。
【0088】
また、報酬情報取得部108は、購入情報に対応する商品識別子に対応する価格を除く商品属性値と一致する商品属性値が、領域商品格納部106に格納されていない場合に、報酬情報を取得しないようにしてもよい。
【0089】
報酬情報取得部108は、例えば、一のユーザ識別子に対応付く購入情報の中で、領域特定情報格納部101の領域特定情報以外の領域での購入情報が存在するか否かを判断し、領域特定情報以外の領域での購入情報が存在しない場合には、存在する場合と比較して、当該一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、より大きな報酬を示す報酬情報を取得してもよい。例えば、報酬情報取得部108は、一のユーザ識別子についてユーザ購入情報取得部105が取得した購入情報に対応する領域特定情報のすべてが、領域特定情報格納部101に格納されているいずれかの領域特定情報と一致する場合に、すべてが一致しない場合と比較して、より大きな報酬を特定する報酬情報を取得する。領域特定情報以外の領域での購入情報が存在しない場合と、存在しない場合とで、異なる報酬情報を取得する処理については、ランクに応じて異なる報酬情報を取得する処理と同様の処理により実現可能である。なお、報酬情報取得部108は、一のユーザ識別子についてユーザ購入情報取得部105が取得した購入情報に対応する領域特定情報のすべてが、この一のユーザ識別子と対応付けられて領域特定情報格納部101に格納されている領域特定情報のいずれかと一致する場合に、すべてが一致しない場合と比較して、より大きな報酬を特定する報酬情報を取得するようにしてもよい。
【0090】
報酬情報出力部109は、報酬情報取得部108が取得した報酬情報を出力する。報酬情報出力部109は、例えば、報酬情報取得部108が一のユーザ識別子について取得した報酬情報を出力する。報酬情報出力部109は、例えば、報酬情報取得部108が一のユーザ識別子について取得した報酬情報を、この一のユーザ識別子と対応付けて出力する。
【0091】
報酬情報出力部109による報酬情報や、ユーザ識別子対応付けられた報酬情報等の出力は、報酬付与装置1がアクセス可能な格納部(図示せず)への報酬情報等の蓄積であってもよい。この格納部は、報酬付与装置1が有していてもよく、報酬付与装置1以外のサーバ装置(図示せず)等が有していてもよい。また、報酬情報出力部109によるユーザ識別子対応付けられた報酬情報等の出力は、ユーザに対して報酬を与える処理を行う装置(図示せず)に、報酬情報に対応付けられたユーザ識別子が示すユーザに報酬情報により特定される報酬を与える処理を行う指示を出力することであってもよい。一のユーザに報酬を与える処理は、例えば、報酬情報が示すポイントや金券等を、一のユーザのユーザ識別子と対応付けて格納部(図示せず)等に蓄積する処理である。また、報酬情報出力部109によるユーザ識別子と対応付けられた報酬情報の出力は、ユーザに対して報酬を与える処理を行う企業の担当者等に、ユーザ識別子と報酬情報とを対応付けて送信する処理であってもよい。例えば、報酬を与える処理を行う企業の担当者等は、この情報を用いて、ユーザ識別子が示すユーザに、報酬を与える処理を行う。
【0092】
また、ここでの報酬情報出力部109による報酬情報や、ユーザ識別子対応付けられた報酬情報等の出力は、報酬情報や、ユーザ識別子と対応付けられた報酬情報の図示しないモニタ等への表示や、印刷等であってもよい。
【0093】
また、報酬情報出力部109は、例えば、報酬情報取得部108が一のユーザ識別子について取得したクーポンや、コンテンツや、コンテンツへのリンク等の報酬情報を、一のユーザ識別子が示すユーザに対して出力(例えば、送信)してもよい。ユーザに対する報酬情報の出力は、ユーザが利用するユーザ端末3への報酬情報の出力であってもよい。
【0094】
なお、上記で説明した報酬情報出力部109による報酬情報の出力は一例であり、報酬情報出力部109による報酬情報の出力は、上記のような出力に限定されるものではない。
【0095】
ここでの出力とは、モニタ等への表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタへの印刷、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念である。
【0096】
報酬情報出力部109は、モニタやプリンタ等の出力デバイス等を含むと考えても含まないと考えても良い。出力部は、出力デバイスのドライバーソフト、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスとの組み合わせ、通信手段等で実現される。
【0097】
領域登録部110は、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を購入情報格納部102から取得し、取得した1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っている場合に、一の領域を特定する領域特定情報を、一のユーザ識別子に対応付けて、領域特定情報格納部101に蓄積する。一の領域内の位置とは、例えば、予め決められた1または2以上の領域特定情報により特定される1または2以上の領域のうちの一の領域内の位置である。予め決められた1または2以上の領域特定情報は、格納部(図示せず)等に予め格納されている領域特定情報である。ここでの、取得した1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っている場合とは、例えば、取得した1以上の購入情報が有する購入した価格の合計が、予め決められたしきい値以上であることであってもよく、取得した購入情報の数が、予め決められたしきい値以上であることであってもよく、購入した価格の合計と、購入情報の数の少なくとも一方がそれぞれに対応するしきい値以上である場合であってもよい。ただし、上記の例に限定されるものではない。
【0098】
領域登録部110は、例えば、一のユーザ識別子に対応する購入情報が、購入情報格納部102に格納された場合に、この一のユーザ識別子について、上記の処理を行う。ただし、領域登録部110が、上記の処理を行うタイミング等はこれに限定されるものではなく、例えば、上記の処理を一定の期間ごとに行ってもよく、任意のタイミングで行ってもよい。また、領域登録部110は、一のユーザの過去の購入情報すべてから一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を取得してもよく、処理を行うタイミング等に応じて決定される特定の期間内の日付を有する購入情報から一の領域内の位置を特定する位置情報に対応付いている1以上の購入情報を取得してもよい。ただし、どの購入情報を処理対象とするかは上記に限定されない。
【0099】
なお、以下、領域登録部110が、購入情報取得手段1101、判断手段1102、問合手段1103、受信手段1104、および領域蓄積手段1105を有しており、これらを用いて、上記のような一の領域を特定する領域特定情報を、一のユーザ識別子に対応付けて、領域特定情報格納部101に蓄積する処理の一例を行う場合について説明する。ただし、領域登録部110が、以下のような処理を行わない場合、これらの構成は、省略してもよい。
【0100】
購入情報取得手段1101は、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、一の領域内の位置を特定する位置特定情報に対応付いている1以上の購入情報を購入情報格納部102から取得する。例えば、予め格納部(図示せず)等に格納されている複数の領域特定情報から、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報のそれぞれについて、購入情報に対応する位置特定情報が特定する位置を含む領域を特定する領域特定情報を取得し、取得した領域特定情報が同じである購入情報を、この同じである領域特定情報が特定する一の領域内の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報として取得する。
【0101】
判断手段1102は、購入情報取得手段1101が取得した1以上の購入情報が予め決められた条件を満たすほど多くの購入を行っているか否かを判断する。例えば、判断手段1102は、購入情報取得手段1101が取得した購入情報数が、しきい値以上であるか判断し、しきい値以上であると判断した場合、予め決められた条件を満たすと判断する。なお、判断手段1102は、購入情報数の代わりに、購入情報取得手段1101が取得した購入情報がそれぞれ有する購入した価格の合計が、しきい値以上であるか判断してもよく、購入情報数と、購入した価格の合計の少なくとも一方が、それぞれに対応するしきい値以上であるか判断し、しきい値以上であると判断した場合、予め決められた条件を満たすと判断してもよい。
【0102】
問合手段1103は、判断手段1102が予め決められた条件を満たすと判断した場合に、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して、領域特定情報を登録するか否かを問い合わせる。例えば、問合手段1103は、一のユーザ識別子で識別されるユーザ端末3に、条件を満たすと判断された購入情報に対応する位置特定情報を含む一の領域の領域特定情報を登録してよいか問い合わせる情報を送信する。例えば、問い合わせる情報は、登録を行ってよいか否かの指示の入力が可能なフォーム等を有するWEBページの情報や、登録を問い合わせる内容のメールやショートメッセージである。
【0103】
受信手段1104は、問い合わせの結果、登録するか否かを示す回答情報を受信する。例えば、受信手段1104は、問合手段1103が送信した登録を問い合わせる情報に応じてユーザ端末3から送信される登録するか否かを示す回答情報を、直接または間接的に受信する。例えば、回答情報は、登録と問い合わせる情報であるWEBページのフォーム等に入力された回答の情報である。
【0104】
領域蓄積手段1105は、回答情報が登録することを示す情報である場合に、一の領域を特定する領域特定情報を、一のユーザ識別子に対応付けて、領域特定情報格納部101に蓄積する。領域蓄積手段1105は、回答情報が登録するとの判断でない場合には、領域特定情報を蓄積しない。
【0105】
ランク格納部111には、ランクが、ユーザ識別子と対応付けて格納される。例えば、ランク格納部111には、ランクとユーザ識別子とを有する1または2以上の情報が格納される。
【0106】
ランク決定部112は、ユーザ購入情報取得部105が取得した1以上の購入情報を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザのランクを決定する。ランク決定部112は、例えば、一のユーザ識別子と対応付けられた購入情報に応じて、一のユーザ識別子に対応するランクを決定する。ランク決定部112は、一のユーザ識別子と対応付けられた購入情報であって、一のユーザ識別子と対応付けられて領域特定情報格納部101に格納されている第一領域特定情報が特定する領域内の位置を特定する位置特定情報と対応付けられた1以上の購入情報に応じて、一のユーザ識別子に対応するランクを決定することが好ましい。ランク決定部112は、一のユーザ識別子に対応する過去のすべての購入情報を利用して、ランクを決定してもよく、過去の特定の期間の購入情報を利用してランクを決定してもよい。
【0107】
購入情報に応じてランクを決定することは、例えば、購入情報数に応じてランクを決定することであってもよく、購入情報が有する購入した商品の価格の合計に応じてランクを決定することであってもよく、その両方の組み合わせにより、ランクを決定することであってもよい。ランク決定部112は、例えば、購入情報が示す購入が多くなるに従って、連続的または段階的に、高くなるランクを決定することが好ましい。購入情報が示す購入が多くなるに従って、高くなるランクとは、購入情報数が多くなるに従って高くなるランクであってもよく、購入情報が有する購入した価格の合計が高くなるに従って高くなるランクであってもよい。
【0108】
ランク決定部112は、例えば、格納部(図示せず)に予め格納されているしきい値で区切られた購入情報数(または、購入情報が示す購入した価格の合計)の複数の範囲と、各範囲と対応付けられたランクとを有する情報を用いて、一のユーザ識別子について取得した購入情報数(または、購入情報が示す購入した価格の合計)が含まれる範囲に対応するランクを取得する。ただし、ランクの決定は、上記の処理に限定されるものではない。
【0109】
ランク決定部112は、例えば、一のユーザ識別子に対応する購入情報が、購入情報格納部102に格納された場合に、この一のユーザ識別子について、上記のランクを決定する処理を行う。ただし、ランク決定部112が、上記の処理を行うタイミング等はこれに限定されるものではなく、例えば、一定の期間毎や、予め決められた日時にランクを決定する処理をおこなってもよい。
【0110】
ランク決定部112は、例えば、一のユーザ識別子について決定したランクを、一のユーザ識別子と対応付けてランク格納部111に蓄積する。
【0111】
決済装置2は、キャッシュレスによる決済を行う装置である。決済装置2は、例えばサーバ装置等である。決済装置2は、例えば、キャッシュレスの決済に必要な情報を、決済の情報等の入力を受け付ける情報処理端末である決済端末(図示せず)等から受信する決済受信部(図示せず)、受信した情報を表示するユーザ表示部(図示せず)、ユーザの口座番号やユーザがチャージした金額等のキャッシュレス決済に利用される情報等が格納される決済格納部(図示せず)、キャッシュレスの決済を行う決済処理部(図示せず)、キャッシュレス決済に利用された情報等を用いて、購入情報を生成し、報酬付与装置1に送信する決済送信部(図示せず)等を有している。ただし、決済装置2の構成は、上記のような構成に限定されるものではない。また、決済装置2以外の装置がキャッシュレスによる決済等を行う場合、決済装置2は省略してもよい。
【0112】
ユーザ端末3は、ユーザが利用する情報処理端末装置である。ユーザ端末3は、コンピュータや、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話、タブレット型端末、携帯情報端末、携帯電話等により実現可能である。ユーザ端末3は、例えば、報酬付与装置1の問合手段1103から送信される領域特定情報を登録するか否かを問い合わせる情報を受信するユーザ受信部(図示せず)、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス等を介して、上記の問い合わせる情報等に対する、領域特定情報を登録するか否かを示す回答情報の入力等を受け付けるユーザ受付部(図示せず)、回答情報を報酬付与装置1に送信するユーザ送信部(図示せず)等を有している。ただし、ユーザ端末3の構成は、上記のような構成に限定されるものではない。また、報酬付与装置1から領域特定情報の登録を問い合わせる情報を受信しない場合等においては、ユーザ端末3は省略してもよい。
【0113】
次に、報酬付与システム1000の報酬付与装置1の動作の一例について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0114】
(ステップS101)領域特定情報受付部103は、領域特定情報を受け付けたか判断する。例えば、領域特定情報は、ユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報である第一領域特定情報を受け付けたか判断する。受け付けた場合、ステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS103に進む。
【0115】
(ステップS102)領域特定情報受付部103は、ステップS101で受け付けた領域特定情報を、領域特定情報格納部101に蓄積する。例えば、領域特定情報受付部103は、ステップS101で受け付けたユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報を、このユーザ識別子と対応付けて領域特定情報格納部101に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0116】
(ステップS103)購入情報受付部104は、購入情報を受け付けたか判断する。例えば、購入情報受付部104は、ユーザ識別子と位置特定情報とに対応付けられた購入情報を受け付けたか判断する。受け付けた場合、ステップS104に進み、受け付けていない場合、ステップS109に進む。
【0117】
(ステップS104)購入情報受付部104は、ステップS103で受け付けた購入情報を購入情報格納部102に蓄積する。例えば、購入情報受付部104は、ステップS103で受け付けたユーザ識別子と位置特定情報とに対応付けられた購入情報を、これらのユーザ識別子と位置特定情報とに対応付けて、購入情報格納部102に蓄積する。
【0118】
(ステップS105)領域登録部110は、ステップS103で受け付けた購入情報に対応するユーザ識別子と対応付けて、領域特定情報を登録する処理を行う。この処理の詳細については後述する。
【0119】
(ステップS106)ランク決定部112は、ステップ103で受け付けた購入情報に対応するユーザ識別子を取得する。
【0120】
(ステップS107)ランク決定部112は、購入情報格納部102から、ステップS106で取得したユーザ識別子と対応付けられた購入情報を取得する。例えば、ランク決定部112は、購入した日付が予め決められた期間内の日付である購入情報の中からユーザ識別子と対応付けられた購入情報を取得する。
【0121】
(ステップS108)ランク決定部112は、ステップ107で取得した購入情報を用いて、ステップS106で取得したユーザ識別子に対応するユーザのランクを取得する。そして、取得したランクを、このユーザ識別子と対応付けて、ランク格納部111に蓄積する。なお、ランク格納部111に同じユーザ識別子と対応付けてランクが格納されている場合であって、この格納されているランクが、新たに取得したランクよりも高い場合、新たに取得したランクで既に格納されているランクを更新してもよく、更新しないようにしてもよい。そして、ステップS101に戻る。なお、ステップS107において、ステップS106で取得したユーザ識別子と対応付けられた購入情報を取得する代わりに、ステップS106で取得したユーザ識別子と対応付けられた購入情報であって、このユーザ識別子と対応付けられて領域特定情報格納部101に格納されている領域特定情報が示す領域内の位置を示す位置特定情報を有する購入情報を取得するようにし、この購入情報を用いて、ステップS108のランクを取得する処理を行うようにしてもよい。
【0122】
(ステップS109)ユーザ購入情報取得部105は、第一の報酬情報を取得するタイミングであるか判断する。第一の報酬情報を取得するタイミングとは、第一領域特定情報を用いて、報酬情報を取得する処理を行うタイミングである。例えば、毎月の予め決められた日時等になった場合に、第一の報酬情報を取得するタイミングであると判断する。ただし、このタイミングをどのように判断するかは問わない。取得するタイミングである場合、ステップS110に進み、タイミングでない場合、ステップS111に進む。
【0123】
(ステップS110)ユーザ購入情報取得部105等は、第一の報酬情報を取得する処理、すなわち、第一領域特定情報を用いた報酬情報取得する処理を行う。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0124】
(ステップS111)ユーザ購入情報取得部105は、第二の報酬情報を取得するタイミングであるか判断する。第二の報酬情報を取得するタイミングとは、第二領域特定情報を用いて、報酬情報を取得する処理を行うタイミングである。例えば、予め決められた日時等になった場合に、第二の報酬情報を取得するタイミングであると判断する。ただし、このタイミングをどのように判断するかは問わない。取得するタイミングである場合、ステップS112に進み、タイミングでない場合、ステップS101に戻る。
【0125】
(ステップS112)ユーザ購入情報取得部105等は、第二の報酬情報を取得する処理、すなわち、第二の領域特定情報を用いた報酬情報取得する処理を行う。この処理の詳細については後述する。そして、ステップS101に戻る。
【0126】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0127】
次に、報酬付与システム1000の報酬付与装置1の、第一の報酬情報を取得する処理の動作の一例について図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS110の処理に相当する処理である。
【0128】
(ステップS201)ユーザ購入情報取得部105は、購入情報格納部102に格納されている報酬情報の取得に用いられる購入情報に対応するユーザ識別子を、重複がないようユニーク処理等を行って、取得する。報酬情報の取得に用いられる購入情報は、例えば、購入情報が有する購入が行われた日付が、予め決められた期間内の日付(例えば、先月一ヶ月内の日付等)である購入情報である。
【0129】
(ステップS202)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタmの値として1を代入する。
【0130】
(ステップS203)ユーザ購入情報取得部105は、ステップS201で取得したユーザ識別子に、m番目のユーザ識別子があるか判断する。ある場合、ステップS204に進み、ない場合、上位の処理に戻る。
【0131】
(ステップS204)ユーザ購入情報取得部105は、m番目のユーザ識別子に対応する第一領域特定情報を領域特定情報格納部101から取得する(例えば、読み出す)。
【0132】
(ステップS205)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタnの値として1を代入する。
【0133】
(ステップS206)ユーザ購入情報取得部105は、m番目のユーザ識別子と対応付けられた購入情報に、n番目の購入情報があるか判断する。ある場合、ステップS207に進み、ない場合、ステップS210に進む。
【0134】
(ステップS207)ユーザ購入情報取得部105は、n番目の購入情報に対応付けられた位置特定情報が示す位置が、ステップS204で取得した第一領域特定情報で特定される第一領域内であるか判断する。第一領域内である場合、ステップS208に進み、第一領域内でない場合、ステップS209に進む。
【0135】
(ステップS208)ユーザ購入情報取得部105は、n番目の購入情報を取得し、格納部(図示せず)に蓄積する。この蓄積は、一時記憶であってもよい。ここでの蓄積は、例えば、追記である。
【0136】
(ステップS209)ユーザ購入情報取得部105は、nの値を1インクリメントする。そして、ステップS206に戻る。
【0137】
(ステップS210)報酬情報取得部108は、m番目のユーザ識別子に対応付けられたランクを、ランク格納部111から取得する。
【0138】
(ステップS211)報酬情報取得部108は、m番目のユーザ識別子に対応付けられた購入情報の中に、第一領域特定情報で特定される第一領域以外の領域の購入情報、すなわち第一領域以外の領域で購入されたことを示す購入情報があったか判断する。例えば、ステップS207で、第一領域内でないと判断された購入情報が1以上あった場合、第一領域以外の領域の購入情報があったと判断し、なければ、第一領域以外の領域の購入情報がなかったと判断する。
【0139】
(ステップS212)報酬情報取得部108は、m番目のユーザ識別子について、ステップS208で蓄積した購入情報のそれぞれについて、購入情報が有する商品識別子を用いて、商品属性格納部107から購入情報ごとに価格以外の商品属性値を取得し、取得した商品属性値が、ステップS204で取得した第一領域特定情報に対応付けられて領域商品格納部106に格納されている商品属性値のいずれか一つと一致するか判断する。判断結果は、例えば、取得した購入情報と対応付けて、格納部(図示せず)に蓄積する。
【0140】
(ステップS213)報酬情報取得部108は、m番目のユーザ識別子について、ステップS208で蓄積した購入情報を用いて、報酬情報を取得する。報酬情報を取得する際、ステップS210で取得したランクが高いほど報酬が多くなるような報酬情報を取得する。また、報酬情報取得部108は、ステップS211において、第一領域以外の領域の購入情報がなかった場合、このような購入情報があった場合に比べて報酬が多くなるような報酬情報を取得する。また、報酬情報取得部108は、ステップS212において、領域商品格納部106に格納されている商品属性値のいずれか一つと一致すると判断された購入情報については、例えば、一致しないと判断された購入情報とは異なる報酬情報を取得する。
【0141】
(ステップS214)報酬情報出力部109は、ステップS213で取得した報酬情報を出力する。例えば、報酬情報出力部109は、ステップS213で取得した報酬情報を、m番目のユーザのユーザ識別子と対応付けて出力する。また、例えば、報酬情報出力部109は、ステップS213で取得した報酬情報を、m番目のユーザ識別子が示すユーザのユーザ端末3に送信する。
【0142】
(ステップS215)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタmの値を1インクリメントする。また、ステップS208で蓄積したm番目のユーザ識別子について取得した購入情報を削除する。そして、ステップS203に戻る。
【0143】
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0144】
次に、報酬付与システム1000の報酬付与装置1の、第二の報酬情報を取得する処理の動作の一例について図4のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS112の処理に相当する処理である。
【0145】
(ステップS301)ユーザ購入情報取得部105は、購入情報格納部102に格納されている報酬情報の取得に用いられる購入情報に対応するユーザ識別子を、重複がないようユニーク処理等を行って、取得する。報酬情報の取得に用いられる購入情報は、例えば、購入情報が有する購入が行われた日付が、予め決められた期間内の日付である購入情報である。
【0146】
(ステップS302)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタmの値として1を代入する。
【0147】
(ステップS303)ユーザ購入情報取得部105は、ステップS301で取得したユーザ識別子に、m番目のユーザ識別子があるか判断する。ある場合、ステップS304に進み、ない場合、上位の処理に戻る。
【0148】
(ステップS304)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタnの値として1を代入する。
【0149】
(ステップS305)ユーザ購入情報取得部105は、m番目のユーザ識別子と対応付けられた購入情報に、n番目の購入情報があるか判断する。ある場合、ステップS306に進み、ない場合、ステップS313に進む。
【0150】
(ステップS306)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタpの値として1を代入する。
【0151】
(ステップS307)ユーザ購入情報取得部105は、領域特定情報格納部101にp番目の第二領域特定情報があるか判断する。ある場合、ステップS308に進み、ない場合、ステップS311に進む。
【0152】
(ステップS308)ユーザ購入情報取得部105は、n番目の購入情報に対応する位置特定情報が特定する位置が、p番目の第二領域特定情報で特定される第二領域内の位置であるか判断する。第二領域内の位置である場合、ステップS309に進み、第二領域内の位置でない場合、ステップS312に進む。
【0153】
(ステップS309)ユーザ購入情報取得部105は、n番目の購入情報を取得し、格納部(図示せず)に蓄積する。ここでの蓄積は、一時記憶であってもよい。
【0154】
(ステップS310)ユーザ購入情報取得部105は、ユーザ購入情報取得部105は、p番目の第二領域特定情報を取得し、格納部(図示せず)に蓄積する。ここでの蓄積は、一時記憶であってもよい。ここでの蓄積は、例えば追記である。なお、ここでは、同じ第二領域特定情報が結果的に重複して蓄積されないようにする。例えば、同じ第二領域特定情報が既に蓄積されている場合、蓄積を行わないか、既に蓄積されている同じ第二領域特定情報を、同じ第二領域特定情報で更新してもよい。また、最終的にユニーク処理等をおこなうようにしてもよい。
【0155】
(ステップS311)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタnの値を1インクリメントして、ステップS305に戻る。
【0156】
(ステップS312)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタpの値を1インクリメントして、ステップS307に戻る。
【0157】
(ステップS313)報酬情報取得部108は、m番目のユーザ識別子に対応付けられたランクを、ランク格納部111から取得する。
【0158】
(ステップS314)報酬情報取得部108は、m番目のユーザ識別子について、ステップS309で蓄積した購入情報と、ステップS310で蓄積した重複しない第二領域特定情報の数に応じて、報酬情報を取得する。例えば、蓄積した第二領域特定情報の数が、予め決められた数以上である場合に、蓄積された購入情報に応じて報酬情報を取得する。また、ここでは、蓄積した第二領域特定情報の数に応じて報酬が高くなる報酬情報を取得する。さらに、ステップS313で取得したランクが高いほど報酬が多くなるような報酬情報を取得する。
【0159】
(ステップS314)報酬情報出力部109は、ステップS314で取得した報酬情報を出力する。例えば、報酬情報出力部109は、ステップS314で取得した報酬情報を、m番目のユーザのユーザ識別子と対応付けて出力する。また、例えば、報酬情報出力部109は、ステップS314で取得した報酬情報を、m番目のユーザ識別子が示すユーザのユーザ端末3に送信してもよい。
【0160】
(ステップS315)ユーザ購入情報取得部105は、カウンタmの値を1インクリメントする。また、ステップS309およびステップS310で蓄積したm番目のユーザ識別子について取得した購入情報および第二領域特定情報を削除する。そして、ステップS303に戻る。
【0161】
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0162】
次に、報酬付与システム1000の報酬付与装置1の領域特定情報を登録する処理の動作の一例について図5のフローチャートを用いて説明する。この処理は、図2のステップS105の処理に相当する処理である。
【0163】
(ステップS400)購入情報取得手段1101は、ステップS104で蓄積された購入情報に対応するユーザ識別子および位置特定情報を取得する。
【0164】
(ステップS401)判断手段1102は、ステップS400で取得した位置特定情報が示す位置が、ステップS400で取得したユーザ識別子に対応付けて領域特定情報格納部101に格納されている領域特定情報が示す領域内の位置であるか判断する。領域内の位置である場合、上位の処理に戻り、領域内の位置でない場合、ステップS402に進む。
【0165】
(ステップS402)購入情報取得手段1101は、ステップS400で取得したユーザ識別子に対応する購入情報を、購入情報格納部102に格納されている購入情報から取得する。なお、取得する購入情報は、例えば、予め決められた期間内の日付を有する購入情報であってもよい。
【0166】
(ステップS403)購入情報取得手段1101は、ステップS400で取得した位置特定情報が示す位置を含む領域を検出する。この領域は、例えば、予め格納部(図示せず)等に格納されている領域特定情報格納部101に蓄積される第一領域特定情報の候補となる1または2以上の領域特定情報が特定する領域の一つである。ここでの領域の検出は、領域を特定する領域特定情報の検出であってもよい。なお、領域が検出できない場合、上位の処理に戻るようにしてよい。
【0167】
(ステップS404)購入情報取得手段1101は、カウンタmの値として1を代入する。
【0168】
(ステップS405)購入情報取得手段1101は、ステップS402で取得した購入情報に、m番目の購入情報があるか判断する。ある場合、ステップS406に進み、ない場合、ステップS409に進む。
【0169】
(ステップS406)購入情報取得手段1101は、m番目の購入情報が、ステップS403で検出した領域内の位置を示す位置特定情報と対応付けられているか判断する。対応付けられている場合、ステップS407に進み、対応付けられていない場合、ステップS408に進む。
【0170】
(ステップS407)購入情報取得手段1101は、m番目の購入情報を格納部(図示せず)に蓄積する。ここでの蓄積は一時記憶であってもよい。ここでの蓄積は、例えば追記である。
【0171】
(ステップS408)購入情報取得手段1101は、カウンタmの値を1インクリメントする。そして、ステップS405に戻る。
【0172】
(ステップS409)判断手段1102は、ステップS407で蓄積された購入情報が、多くの購入を行われていることを示すか判断する。多くの購入が行われていることを示す場合、ステップS410に進み、示さない場合、上位の処理にリターンする。
【0173】
(ステップS410)問合手段1103は、ステップS403で検出した領域に対応する領域特定情報を登録してよいか、ステップS400で取得したユーザ識別子が示すユーザに問い合わせる。例えば、登録してよいか問い合わせる情報をステップS400で取得したユーザ識別子が示すユーザ端末3に送信する。
【0174】
(ステップS411)受信手段1104は、ステップS410で送信した問い合わせる情報に対する回答情報を受信したか判断する。受信した場合、ステップS412に進み、受信していない場合、ステップS411に戻る。なお、送信後、一定時間以上経過して、回答情報が受信できない場合、タイムアウトとして処理を中断し、上位の処理に戻るようにしてもよい。
【0175】
(ステップS412)領域蓄積手段1105は、回答情報が、領域特定情報を登録してよいことを示す情報である場合、ステップS403で検出した領域に対応する領域特定情報を、ステップS400で取得したユーザ識別子と対応付けて、領域特定情報格納部101に蓄積する。なお、既に同じユーザ識別子と対応付けられた異なる領域特定情報が格納されている場合、新たな領域特定情報で、既に蓄積されている領域特定情報で更新してもよく、新たな領域特定情報を追記してもよい。そして、上位の処理に戻る。
【0176】
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0177】
次に、報酬付与システム1000の決済装置2の動作の一例について簡単に説明する。決済受信部(図示せず)が、キャッシュレスの決済に必要な情報を、決済の情報等の入力を受け付ける情報処理端末である決済端末(図示せず)等から受信すると、決済処理部(図示せず)は、受信した情報と、決済格納部(図示せず)に格納されたユーザの口座番号やユーザがチャージした金額等のキャッシュレス決済に利用される情報等を利用して、キャッシュレスの決済を行う。決済送信部(図示せず)は、このキャッシュレス決済に利用された情報等を用いて、購入情報を生成し、報酬付与装置1に送信する。
【0178】
次に、報酬付与システム1000のユーザ端末3の動作の一例について簡単に説明する。
例えば、ユーザ端末3のユーザ受付部(図示せず)が、ユーザから、ユーザ識別子の入力と、一の領域特定情報を指定する入力と、この一の領域特定情報を登録する操作等を受け付けると、ユーザ送信部(図示せず)が、指定された一の領域登録情報を、入力されたユーザ識別子と対応付けて、報酬付与装置1に送信する。また、例えば、ユーザ受信部(図示せず)報酬付与装置1の問合手段1103から送信される領域特定情報を登録するか否かを問い合わせる情報を受信し、ユーザ表示部(図示せず)が受信した情報を、モニタ(図示せず)等に表示する。ユーザが、表示された情報に応じて、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス等を介して、領域特定情報を登録するか否かを示す回答情報の入力を行うと、ユーザ受付部(図示せず)がこの入力を受け付けて、ユーザ送信部(図示せず)が、ユーザ受付部が受け付けた回答情報を報酬付与装置1に送信する。
【0179】
以下、本実施の形態における報酬付与システム1000の具体的な動作について例を挙げて説明する。報酬付与システム1000の概念図は図1であり、ここでは、報酬付与装置1および決済装置2が、それぞれサーバ装置であり、ユーザ端末3が、ユーザが利用するコンピュータである場合を例に挙げて説明する。
【0180】
まず、ユーザ識別子が「U501」であるユーザ(以下、ユーザU501と称す場合がある)が、ユーザ端末3を利用して、自分の故郷を報酬付与装置1に登録するためのWEBページ(図示せず)にアクセスし、このWEBページを表示させ、表示されたWEBページにおいて、予め用意された故郷として登録可能な複数の領域の中から、一の領域である「山梨県甲府市」を選択したとする。なお、ここでは、一例として登録可能な領域が日本国内の市町村等であり、それぞれの市町村を含む都道府県の都道府県名等に市町村名等を加えたものが、各領域の領域特定情報であるとする。また、このWEBページの情報は、報酬付与装置1が送信する情報であってもよく、他のWEBサーバ装置(図示せず)が送信するものであってもよい。
【0181】
さらに、WEBページに、ユーザ識別子「U501」を入力し、上記で選択した領域特定情報「山梨県甲府市」を、故郷として登録する操作を行うと、ユーザ端末3のユーザ送信部(図示せず)が、直接または間接的に、上記で選択された領域の領域特定情報「山梨県甲府市」を、ユーザ識別子「U501」と対応付けて、報酬付与装置1に送信する。なお、ここでは、ユーザ識別子が、このユーザ識別子が示すユーザがキャッシュレス決済に利用するクレジットカードのカード番号や、電子マネーの識別子等と予め対応付けられているものとし、これらを対応付ける情報を、決済装置2等が有しているものとする。
【0182】
報酬付与装置1の領域特定情報受付部103は、ユーザU501が利用するユーザ端末3からユーザ識別子「U501」と対応付けて送信される領域特定情報「山梨県甲府市」を受信すると、受信した領域特定情報「山梨県甲府市」を、第一領域特定情報として、ユーザ識別子「U501」と対応付けて領域特定情報格納部101に蓄積する。なお、ここでは、一のユーザについては、一の領域特定情報のみが対応付けて蓄積可能であるものとし、既に、同じユーザ識別子と対応付けて蓄積された領域特定情報が格納されている場合、既に格納されている領域特定情報を、新たな領域特定情報で更新するものとする。
【0183】
図6(a)は、領域特定情報格納部101に格納されている第一領域特定情報を管理する第一領域特定情報管理表である。第一領域特定情報管理表は、ユーザ識別子である「ユーザID」と、第一領域特定情報である「第一領域」という属性を有している。なお、ここでは、上記の第一領域特定情報が蓄積された状態を示している。
【0184】
ここで、ユーザU501が、クレジットカードを利用して、上記で登録した第一領域特定情報が示す領域である山梨県甲府市内の一の店舗で商品を購入したとする。この店舗は、店舗識別子が「G1001」である店舗であるとする。以下、この店舗を店舗G1001と呼ぶ場合がある。また、購入した商品は、山梨県甲府市の特産品である商品名が「山梨マスカットワイン」であるワインであったとする。クレジットカードで上記の商品を購入すると、ここでは、決済に利用される情報等として、クレジットカード番号と、店舗識別子「G1001」と、購入した商品名「山梨マスカットワイン」と、商品の価格「1800円」と、購入した日付「2020年10月5日」の情報が、店舗G1001に設置されているクレジットカード決済を行う決済端末(図示せず)から、決済装置2に送信される。決済端末は、例えば、カードリーダ等を有するコンピュータや、POS(point of sales)端末である。そして、決済装置2は、これらの情報を用いて、クレジットカード番号が示すクレジットカードから、店舗G1001に対して、購入した商品の価格を引落するためのクレジットカードの決済処理を行う。クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の一つである
【0185】
決済装置2は、キャッシュレス決済が可能な店舗の店舗識別子と、この店舗識別子が示す店舗の住所とを有する複数の店舗住所管理情報(図示せず)を格納部(図示せず)に予め有しており、上記のクレジットカード決済が終了すると、店舗住所管理情報から、決済の際に受信した店舗G1001の店舗識別子「G1001」に対応する店舗の住所を検索により取得する。取得した住所は、「山梨県甲府市丸の内1丁目…」であったとする。また、決済装置2は、クレジットカード番号と、クレジットカード番号を利用するユーザのユーザ識別子とを有する複数のカードユーザ管理情報(図示せず)を格納部(図示せず)に予め有しており、上記のクレジットカード決済が終了すると、カードユーザ管理情報から、決済の際に受信したクレジットカード番号に対応するユーザ識別子「U501」を検索により取得する。なお、ここでは、カードユーザ管理表が有するユーザ識別子は、第一領域特定情報と対応付けられて領域特定情報格納部101に格納されるユーザ識別子と同じユーザ識別子であるとする。
【0186】
そして、決済装置2の決済送信部(図示せず)は、上記の決済に対応する購入情報であって、取得した住所「山梨県甲府市丸の内1丁目…」を位置特定情報として有する購入情報を、報酬付与装置1に送信する。送信する購入情報は、位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」に加えて、上記で取得したユーザ識別子「U501」と、上記で決済等に利用される情報として受信した情報のうちの、商品名「山梨マスカットワイン」と、購入した商品の価格「1800円」と、購入した日付「2020年10月5日」とを有する情報であるとする。
【0187】
報酬付与装置1の購入情報受付部104は、決済装置2から送信される上記の購入情報を受信する。そして、購入情報受付部104は、受信した購入情報を購入情報格納部102に蓄積する。
【0188】
図7(a)から、は、購入情報格納部102に格納された購入情報を管理する購入情報管理表である。購入情報管理表は、「ユーザID」、「位置」、「商品」、「購入日」、「価格」という属性を有している。「ユーザID」は購入情報が有するユーザ識別子、「位置」は購入情報が有する位置特定情報、「商品」は購入情報が有する商品名、「購入日」は購入情報が有する商品を購入した日付、「価格」は購入した商品の価格である。購入情報管理表においては、各レコード(行)が各購入情報を示している。ここでは、上記の購入情報が蓄積された状態を示している。
【0189】
領域登録部110の購入情報取得手段1101は、上記で蓄積した購入情報から、ユーザ識別子「U501」および位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」を取得する。そして、図6(a)に示した第一領域特定情報において、取得したユーザ識別子「U501」に対応付けられた第一領域特定情報を検索により取得する。ここでは、第一領域特定情報として「山梨県甲府市」が取得されたとする。判断手段1102は、上記で取得した位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」が示す位置が、取得した第一領域特定情報である「山梨県甲府市」内の領域か判断する。ここでは、位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」が示す住所が、第一領域特定情報である「山梨県甲府市」内の住所であるか判断する。例えば、判断手段1102は、第一領域特定情報である都道府県名と市町村名との組である「山梨県甲府市」が、位置特定情報が有する都道府県名と市町村名との組である「山梨県甲府市」と一致するか判断する。一致すれば、位置特定情報が示す位置が、第一領域特定情報が示す領域内の位置であると判断し、一致しない場合、位置特定情報が示す位置が、第一領域特定情報が示す領域内の位置でないと判断する。ここでは、一致するため、第一領域特定情報内の位置であると判断する。このため、領域登録部110は、上記で蓄積した購入情報が有する位置特定情報を含む領域を示す領域特定情報を第一領域特定情報として、上記で蓄積した購入情報が有する購入情報と対応付けて領域特定情報格納部101に蓄積しない。
【0190】
図8(a)は、格納部(図示せず)に予め格納されているランクと価格との対応関係を管理する価格ランク管理表である。価格ランク管理表は、「ランク」と、「価格帯」と、「第二係数」という属性を有している。「ランク」はユーザのランクを示し、「価格帯」は、対応するランクに達するために必要な1年間に購入した商品の価格の合計の範囲を示している。「第二係数」は、報酬を取得する際に利用される第二の係数である。
【0191】
図8(b)は、ランク格納部111に格納されているユーザの現在のランクを管理するユーザランク管理表である。ユーザランク管理表は、「ユーザID」と、「ランク」という属性を有している。「ユーザID」はユーザ識別子であり、「ランク」は、対応するユーザのランクであり、「A」が最もランクが高く、「D」が最もランクが低い。なお、ユーザランク管理表にユーザのランクが新規登録される際のデフォルトのランクは、「D」であるとする。
【0192】
ランク決定部112は、上記で蓄積したユーザ識別子「U501」を有する購入情報であって、「日付」が、上記で蓄積した購入情報の「日付」から1年以内の日付である購入情報を、購入情報格納部102から、具体的には、図7(a)に示した購入情報管理表から検索により取得する。そして、取得した購入情報が有する「価格」の属性値の合計を算出する。
【0193】
例えば、「価格」の合計金額が「51万円」であったとすると、ランク決定部112は、図8(a)に示した価格ランク管理表において、合計金額「51万円」を含む「価格帯」と対応付けられた「ランク」の属性値を取得する。ここでは、合計金額「51万円」が、ランク「C」に対応する50万円以上300万円未満の「価格帯」であることから、ランク決定部112は、ユーザ識別子「U501」に対応するユーザのランクとして「C」を取得する。そして、取得したランク「C」で、ユーザ識別子「U501」と対応付けられてランク格納部111に格納されているランク、すなわち、ユーザ識別子「U501」と対応付けられて図8(b)に示したユーザランク管理表に格納されている「ランク」の属性値を更新する。ここでは、ユーザ識別子「U501」と対応付けられている「ランク」、すなわち、「ユーザID」が「U501」であるレコード(行)のランクの属性値を「D」から「C」に更新する。これにより、ユーザランク管理表は、図8(c)のようになる。なお、「ランク」の属性値に変更がない場合、変更しなくてもよい。これにより、購入情報を受信した場合の処理を終了する。
【0194】
ここで、報酬付与装置1が第一領域特定情報を利用して報酬を付与する処理を行う日付、つまり第一の報酬情報の取得を行う日付、が毎月の10日に予め設定されており、現在の日付が2020年10月10日になったとすると、報酬付与装置1は、商品を購入した日付が先月の日付、すなわち2020年9月1日から2020年9月30日までの日付を有する購入情報を用いて、各ユーザに報酬を与える処理を行う。
【0195】
まず、ユーザ購入情報取得部105は、図7(a)に示したような購入情報管理表において、「日付」が、「2020年9月1日から2020年9月30日まで」の日付である購入情報のレコード(行)を検索により検出する。そして、検出したすべてのレコードから「ユーザID」の属性値であるユーザ識別子を重複がないよう取得する。これにより、例えば、「U501」や、「U691」等のユーザ識別子が取得される。そして、報酬付与装置1は、取得したユーザ識別子ごとに第一領域特定情報を用いて、第一の報酬情報を取得する。ここでは、まず、一例として、取得したユーザ識別子の一つである「U501」について、第一の報酬情報を取得する処理を説明する。
【0196】
ユーザ購入情報取得部105は、取得したユーザ識別子の一つである「U501」と対応付けられた第一領域特定情報である「山梨県甲府市」を、領域特定情報格納部101から、具体的には、図6(a)に示した第一領域特定情報管理表から取得する。
【0197】
次に、ユーザ購入情報取得部105は、ユーザ識別子「U501」を有する購入情報であって、「日付」が、「2020年9月1日から2020年9月30日まで」の日付である購入情報を、購入情報格納部102において検出する。そして、検出した各購入情報が有する「位置」の属性値である位置特定情報が示す位置が、上記で取得した第一領域特定情報が示す領域内の位置であるか判断し、第一領域特定情報が示す領域内の位置である位置特定情報を格納部(図示せず)等に蓄積する。例えば、検出した一の購入情報が有する位置特定情報である住所が「山梨県甲府市丸の内1丁目…」である場合、ユーザ購入情報取得部105は、この住所が第一領域特定情報である「山梨県甲府市」内の住所であるか、上記と同様に判断する。例えば、位置特定情報である住所「山梨県甲府市丸の内1丁目…」が有する都道府県名と市町村名との組である「山梨県甲府市」が、第一領域特定情報「山梨県甲府市」が有する都道府県名と市町村名との組である「山梨県甲府市」と、一致するか判断し、一致すれば、位置特定情報が示す位置が、第一領域特定情報が示す領域内の位置であると判断し、一致しなければ、領域内の位置でないと判断する。そして、領域内の位置であると判断した場合、ユーザ購入情報取得部105は、対応する購入情報を取得し、図示しない格納部に蓄積する。ユーザ購入情報取得部105は、この処理を、上記で検出したユーザ識別子「U501」を有し、「日付」が、「2020年9月1日から2020年9月30日まで」の日付である購入情報についてそれぞれ行う。なお、一つでも、位置特定情報が示す位置が、第一領域特定情報が示す領域内の位置でない、と判断された購入情報があった場合、ユーザ購入情報取得部105は、このような購入情報があったことを示す情報を、報酬情報取得部108にわたす。
【0198】
図9(a)は、ユーザ購入情報取得部105が取得して、格納部(図示せず)に蓄積した購入情報を管理する取得購入情報管理表である。取得購入情報管理表は、図7(a)に示した購入情報管理表に「一致」という属性を付与したものである。この「一致」という属性は、購入情報に対応する価格以外の商品属性値がユーザ識別子と対応付けられた領域特定情報に対応する価格以外の商品属性値と一致するか否かを示すいわゆるフラグの情報である。なお、「一致」の値は、デフォルトでは「Null」、すなわち空欄であるとする。
【0199】
報酬情報取得部108は、ユーザ識別子「U501」と対応するランクを示す値「C」を、図8(c)に示したユーザランク管理表から検索により取得する。
【0200】
図10(a)は、領域商品格納部106に格納されている、領域特定情報と商品属性値とを対応付けて管理する領域商品管理表である。領域商品管理表は、領域特定情報である「領域」と、価格以外の商品属性値である「属性」という属性を有している。ここでの価格以外の商品属性値は、商品の産地名であるとする。例えば、「山梨産」は、山梨県が産地である商品であることを示す商品属性値である。
【0201】
また、図10(b)は、商品属性格納部107に格納されている、商品名と、商品属性値とを対応付けて管理する商品属性管理表である。商品属性管理表は、商品名である「商品名」と、価格以外の商品属性値である「属性」という属性を有している。ここでの価格以外の商品属性値は、商品の産地名であるとする。
【0202】
また、報酬情報取得部108は、ユーザ識別子「U501」を有する購入情報であって、「日付」が、「2020年9月1日から2020年9月30日まで」の日付である購入情報の中に、上記の第一領域特定情報が示す領域「山梨県甲府市」以外の領域の位置を示す位置特定情報を有する購入情報があったかを判断する。例えば、上記のように、ユーザ購入情報取得部105から、位置特定情報が示す位置が、第一領域特定情報が示す領域内の位置でない、と判断された購入情報があったことを示す情報を受け取っている場合、第一領域特定情報が示す領域「山梨県甲府市」以外の領域の位置を示す位置特定情報を有する購入情報があったと判断し、受け取っていない場合、このような購入情報がなかったと判断する。ここでは、第一領域特定情報が示す領域「山梨県甲府市」以外の領域の位置を示す位置特定情報を有する購入情報があったとする。
【0203】
また、報酬情報取得部108は、図10(a)に示した領域商品管理表から、ユーザ識別子「U501」に対応する第一領域特定情報である「山梨県甲府市」に対応する「属性」の値である商品属性値「山梨産」を取得する。そして、ユーザ購入情報取得部105が取得して格納部(図示せず)に蓄積した購入情報のそれぞれについて、「商品」の属性値である商品名を取得し、図10(b)に示した商品属性管理表から、取得した商品名に「商品名」の属性値が一致するレコード(行)の「属性」の属性値である価格以外の商品属性値を取得し、取得した商品属性値が、上記で取得した第一領域特定情報に対応する商品属性値「山梨産」と一致するか判断する。そして、一致した場合、図9(a)に示した取得購入情報管理表の、一致する購入情報に対応するレコードの「一致」の値を、商品属性値が一致したことを示す「1」に設定し、一致しない場合、一致しない」購入情報に対応するレコードの「一致」の値を、商品属性値が一致しなかったことを示す「0」に設定する。例えば、図9(a)に示した取得購入情報管理表の、上から1行目のレコードの「商品」の属性値である商品名「甲府市マスカットワイン」に対して、図10(b)に示した商品属性管理表で対応付けられた商品属性値である「属性」の値は「山梨産」であり、上記で取得した第一領域特定情報である「山梨県甲府市」に対応する商品属性値「山梨産」と一致するため、この購入情報の「一致」の値を「1」に設定する。また、図9(a)に示した取得購入情報管理表の、上から2行目のレコードの「商品」の属性値である商品名「チリ産バリューワイン」に対して、図10(b)に示した商品属性管理表で対応付けられた商品属性値がないため、この商品の商品属性値は、上記で取得した第一領域特定情報である「山梨県甲府市」に対応する商品属性値「山梨産」と一致しないと判断し、この購入情報の「一致」の値を「0」に設定する。このようにして、領域特定情報に対応する商品属性値を有する商品を、領域特定情報に対応する商品属性値を有さない商品に対して区別できる。
【0204】
このようにして「一致」の属性値を追記した取得購入情報管理表は、図9(b)のようになる。
【0205】
報酬情報取得部108は、図9(b)に示した購入情報管理表において、全てレコード(行)の「価格」の属性値である商品の購入価格を合計する。なお、合計を計算する際に、対応する「一致」の値が「1」であるレコードについては、ここでは、その「価格」の属性値を1.5倍した属性値を加算していく。このように算出して得られた金額は、「10650円」であったとする。
【0206】
そして、この金額に対して、予め決められた第一の係数である「0.1」を乗算して、報酬としてユーザに与えられるポイントの基礎となるポイント数「1065」を算出する。更に、図8(a)に示した価格ランク管理表において、上記で取得したユーザのランク「C」に対応する「第二係数」の値である第二の係数「1.5」を取得する。また、上記で第一領域特定情報が示す領域「山梨県甲府市」以外の領域の位置を示す位置特定情報を有する購入情報があったと判断しているため、この判断結果に応じた予め用意された第三の係数「1.0」を取得し、上記で取得した基礎となるポイント数「1065」に、第二の係数「1.5」と、第三の係数「1.0」とを乗算して、ユーザU501に報酬として与えるポイント数「2475」ポイントを取得する。なお、上記で第一領域特定情報が示す領域「山梨県甲府市」以外の領域の位置を示す位置特定情報を有する購入情報がなかったと判断して場合に乗算される第三の係数は「2.0」であるとする。これらの情報は、例えば、格納部(図示せず)に予め格納されていてもよい。
【0207】
そして、報酬情報出力部109は、報酬情報取得部108が取得したユーザU501に報酬として与えるポイント数である「2475」ポイントを示す報酬情報を、ユーザU501のユーザ識別子「U501」と対応付けて、ポイント情報を管理する装置等に送信する。例えば、決済装置2がユーザのポイントを管理している場合、決済装置2に、ユーザ識別子とポイント情報とを対応付けて送信することで、ユーザのポイントを決済装置2の格納部(図示せず)等に蓄積して、ユーザのポイントを管理することができる。例えば、例えば、ユーザが商品等を購入する際に、ユーザ識別子と対応付けられたポイントを利用することで、ポイント数に応じた金額を購入価格から割り引くことができる。
【0208】
報酬付与装置1は、上記で重複がないよう取得した他のユーザ識別子についても、上記と同様の処理を行って報酬情報を取得し、取得した報酬情報を出力する。これにより、第一領域特定情報を用いた第一の報酬情報を取得する処理が終了する。
【0209】
また、ここで、第二領域特定情報を用いて第二の報酬情報を取得するための、予め決められた日付になったとする。ここでは、日本国内に存在する世界遺産を有する領域(例えば、都道府県や、市町村等)のうちの、異なる2以上の領域で、商品をキャッシュレスで購入した場合に、購入を行った領域数に応じて報酬としてポイントを与えるキャンペーンが「2019年9月1日から2020年8月31日まで」の期間だけ行われ、そのキャンペーン終了日以降の所定の日付が、報酬情報を取得する日付に設定されていたとする。
【0210】
図11(a)は、領域特定情報格納部101に予め格納されている第二領域特定情報を管理する第二領域特定情報管理表である。第二領域特定情報管理表は、「領域名」と、「第二領域」という属性を有している。「領域名」は、領域の名称であり、ここでは、世界遺産名であるとする。「第二領域」は、第二領域特定情報であり、ここでは、対応する世界遺産の場所を含む市町村名等に、都道府県名等を付与したものであるとする。なお、世界遺産が、複数の市町村にまたがる場合には、「第二領域」の属性値として、複数の市町村名を有していてもよい。なお、「領域名」の属性は、省略してもよい。
【0211】
図11(b)は、ユーザ購入情報取得部105が取得する第二領域特定情報の数と、ポイント数に乗算される第四の係数とを対応付けて管理する第四係数管理表である。第四係数管理表は、第二領域特定情報の数を示す「第二領域数」と、第四の係数を示す「第四係数」という属性を有している。
【0212】
まず、ユーザ購入情報取得部105は、図7(a)に示したような購入情報管理表において、「日付」が、「2019年9月1日から2020年8月31日まで」の日付である購入情報のレコード(行)を検索により検出する。そして、上記と同様に、検出したすべてのレコードから「ユーザID」の属性値であるユーザ識別子を重複がないよう取得する。これにより、例えば、「U501」や、「U691」等のユーザ識別子が取得される。そして、報酬付与装置1は、取得したユーザ識別子ごとに第二領域特定情報を用いて報酬情報を取得する。ここでは、まず、一例として、取得したユーザ識別子の一つである「U501」について、報酬情報を取得する処理を説明する。
【0213】
ユーザ購入情報取得部105は、ユーザ識別子「U501」を有する購入情報であって、「日付」が、「2019年9月1日から2020年8月31日まで」の日付である購入情報を、購入情報格納部102において検出する。そして、検出した購入情報の一つを読み出す。例えば、図7(a)に示すような購入情報管理表から一のレコードの購入情報を読み出す。この購入情報が有する位置特定情報である住所は、「山梨県甲府市丸の内1丁目…」であるとする。
【0214】
次に、ユーザ購入情報取得部105は、図11(a)に示した第二領域特定情報管理表の各レコードから第二領域特定情報を順次読み出し、上記で読みだした購入情報の位置特定情報が示す位置が、順次読みだした第二領域特定情報が示す領域内の位置であるか判断する処理を、位置特定情報が示す位置が、読みだした第二領域特定情報が示す領域内の位置であると判断されるまで行う。そして、読みだした第二領域特定情報が示す領域内の位置であると判断された場合に、この購入情報および第二領域特定情報を、それぞれ格納部(図示せず)に蓄積して、この購入情報についての処理を終了し、上記で検出した他の購入情報についても同様の処理を行う。また、読み出す第二領域特定情報がなくなった場合は、この購入情報についての処理を終了し、上記で検出した他の購入情報についても同様の処理を行う。
【0215】
例えば、読みだした第二領域特定情報は、対応する「領域名」が姫路城である「兵庫県姫路市」であるとする。そして、上記で読みだした購入情報の位置特定情報が示す位置が、上記で取得した第二領域特定情報「兵庫県姫路市」が示す領域内の位置であるか判断し、領域内の位置である場合、購入情報および第二領域特定情報を、それぞれ格納部(図示せず)に蓄積する。また、読みだした購入情報が有する位置特定情報が示す位置が、第二領域特定情報「兵庫県姫路市」が示す領域内の位置でない場合、上記のような蓄積は行わず、同様の処理を、次の領域特定情報について行う。
【0216】
例えば、読みだした一の購入情報が有する位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」が示す位置を含む領域を示す第二領域特定情報が、図11(a)に示した第二領域特定情報管理表内において検出されなかったとすると、この購入情報は格納部(図示せず)に蓄積されない。
【0217】
また、例えば、上記のように検出された購入情報の中に、位置特定情報「兵庫県姫路市本町…」を有する購入情報があり、上記の処理により、この購入情報の位置特定情報が示す位置が、第二領域特定情報管理表から取得した第二領域特定情報「兵庫県姫路市」が示す領域内の位置であると判断されたとする。この場合、ユーザ購入情報取得部105は、この位置特定情報「兵庫県姫路市本町…」を有する購入情報と、第二領域特定情報「兵庫県姫路市」とを、それぞれ格納部(図示せず)に蓄積する。なお、既に蓄積されている第二領域特定情報と同じ第二領域特定情報が格納されている場合には、第二領域特定情報を蓄積しないようにしてもよく、既に蓄積されている第二領域特定情報を、同じ第二領域特定情報で更新してもよい。
【0218】
また、例えば、上記のように検出された購入情報の中に、位置特定情報「岐阜県大野郡白川村…」を有する購入情報があり、上記の処理により、この購入情報の位置特定情報が示す位置が、第二領域特定情報管理表から取得した領域名「白川郷」に対応する第二領域特定情報「岐阜県白川郷」が示す領域内の位置であると判断されたとする。この場合、ユーザ購入情報取得部105は、この位置特定情報「岐阜県大野郡白川村…」を有する購入情報と、第二領域特定情報「岐阜県白川郷」とを、上記と同様に、それぞれ格納部(図示せず)に蓄積する。
【0219】
図12(a)は、ユーザ購入情報取得部105が上記の処理で格納部に蓄積した購入情報を管理する第二領域購入情報管理表であり、この第二領域購入情報管理表は、図7(a)に示した購入情報管理表と同様の属性を有している。
【0220】
図12(b)は、ユーザ購入情報取得部105が上記の処理で格納部に蓄積した第二領域特定情報を管理する蓄積第二領域特定情報管理表であり、この蓄積第二領域特定情報管理表は、蓄積された第二領域特定情報を示す「第二領域」という属性を有している。
【0221】
そして、ユーザ購入情報取得部105が行う上記のように検出されたユーザ識別子「U501」を有し、「日付」が、「2019年9月1日から2020年8月31日まで」の日付である購入情報のすべてについて、上記のような購入情報が有する位置特定情報が示す位置を含む領域を示す第二領域特定情報を検出する処理が終了したとする。図12(a)および図12(b)は、このような検出する処理が終了した時点の第二領域購入情報管理表および蓄積第二領域特定情報管理表を示している。
【0222】
報酬情報取得部108は、第一領域特定情報を用いて報酬情報を取得した場合と同様に、ユーザ識別子「U501」に対応するランクである「C」を取得する。
【0223】
また、報酬情報取得部108は、図12(b)に示した蓄積第二領域特定情報管理表のレコード数、すなわち、上記で蓄積した重複しない第二領域特定情報数である「2」を取得し、図11(b)に示した第四係数管理表の、「第二領域数」の属性値が、取得した値「2」であるレコード(行)の「第四係数」の属性値である「1」を、第四の係数として取得する。
【0224】
次に、報酬情報取得部108は、図12(a)に示した第二領域購入情報管理表において、全てレコード(行)の「価格」の属性値である商品の購入価格を合計する。このように算出して得られた金額は、「3900円」であったとする。
【0225】
そして、報酬情報取得部108は、この金額に対して、予め決められた第一の係数である「0.1」を乗算して、報酬としてユーザに与えられるポイントの基礎となるポイント数「390」を算出する。さらに、報酬情報取得部108は、上記で取得したランク「C」に対応する第二の係数「1.5」を取得し、上記で取得した基礎となるポイント数「390」に、第二の係数「1.5」と、第四の係数「1.0」とを乗算して、ユーザU501に報酬として与えるポイント数「585」ポイントを取得する。
【0226】
そして、報酬情報出力部109は、報酬情報取得部108が取得したユーザU501に報酬として与えるポイント数である「385」ポイントを示す報酬情報を、ユーザU501のユーザ識別子「U501」と対応付けて、ポイント情報を管理する装置等に送信する。
【0227】
報酬付与装置1は、同様の第二領域特定情報に応じて報酬情報を取得する処理等を、上記で検出したユーザ識別子「U501」以外の他のユーザ識別子についても行う。
【0228】
なお、第二領域特定情報に応じて報酬情報を取得する場合も、第一領域特定情報に応じて報酬情報を取得する場合と同様に、図10(a)に示した領域商品管理表や、図10(b)に示した商品属性管理表を用いて、購入情報が有する商品識別子が示す商品の価格以外の商品属性値に応じて報酬情報を変化(例えば、商品属性値に応じて各購入情報に応じて取得されるポイント数を変化)させるようにしてもよい。
【0229】
また、第二領域特定情報に応じて報酬情報を取得する場合も、複数の第二領域特定情報が特定する領域以外の領域内での商品購入の有無に応じて、報酬情報を変化させるようにしてもよい。
【0230】
ここで、領域登録部110が、第一領域特定情報をユーザ識別子と対応付けて領域特定情報格納部101に蓄積する処理について説明する。例えば、購入情報受付部104が、ユーザ識別子「U691」と、位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」と、商品名「甲府産巨峰」を有する購入情報を受信したとすると、購入情報受付部104は、受信した購入情報を、購入情報格納部102に蓄積(例えば、追記)する。
【0231】
図7(b)は、この購入情報を蓄積した状態の購入情報管理表を示す図である。ここでは、上から1行目のレコードが、新たに追記された購入情報に対応するレコードであるとする。
【0232】
図13は、格納部(図示せず)に予め格納されている第一領域特定情報の候補となる複数の領域特定情報を管理する候補領域管理表である。候補領域管理表は、第一領域特定情報の候補となる領域特定情報である「候補領域」という属性値を有している。第一領域特定情報の候補となる領域特定情報を、以下、候補領域特定情報と呼ぶ場合がある。候補領域特定情報は、領域特定情報格納部101に格納される領域特定情報と同様の情報であり、少なくとも一部が、領域特定情報格納部101に格納される領域特定情報と重複した情報であってもよい。
【0233】
領域登録部110の購入情報取得手段1101は、上記で蓄積した購入情報から、ユーザ識別子「U691」および位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」を取得する。そして、図6に示した第一領域特定情報において、取得したユーザ識別子「U691」に対応付けられた第一領域特定情報を検索により取得する。ここでは、第一領域特定情報として「鳥取県米子市」が取得されたとする。判断手段1102は、上記で取得した位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」が示す位置が、取得した第一領域特定情報である「鳥取県米子市」内の領域か上述したように判断する。具体的には、判断手段1102は、第一領域特定情報である都道府県名と市町村名との組である「山梨県甲府市」が、位置特定情報が有する都道府県名と市町村名との組である「鳥取県米子市」と一致するか判断する。ここでは、一致しないため、位置特定情報が示す位置が、第一領域特定情報が示す領域内の位置でないと判断する。このため、領域登録部110は、上記で蓄積した購入情報が有する位置特定情報を含む領域を示す領域特定情報を第一領域特定情報として、上記で蓄積した購入情報が有する購入情報と対応付けて領域特定情報格納部101に蓄積する処理を以下のように行う。
【0234】
購入情報取得手段1101は、上記において蓄積した購入情報から取得したユーザ識別子「U691」に対応する購入情報であって、予め決められた期間内の日付を有する購入情報を、購入情報格納部102から取得する。なお、予め決められた期間は、ここでは、例えば、現在から1年前までの期間であるとする。
【0235】
また、購入情報取得手段1101は、上記において蓄積した購入情報から取得した位置特定情報「山梨県甲府市丸の内1丁目…」が示す位置を含む領域を特定する領域特定情報を、図13に示した候補領域管理表が管理する複数の候補領域特定情報から検出する。ここでは具体的には、上記で取得した位置特定情報から、都道府県名と市町村名との組である「山梨県甲府市」を取得し、これと一致する候補領域特定領域を図13の候補領域管理票から検索により検出する。ここでは、一致する候補領域特定情報が検出できたとし、購入情報取得手段1101は、この一致する候補領域特定情報「山梨県甲府市」を取得する。なお、検出できない場合、新たな領域特定情報の登録を行わない。
【0236】
次に、購入情報取得手段1101は、検出した候補領域特定情報が示す領域内の位置を示す位置特定情報を有する購入情報を、上記で取得した購入情報から取得する。具体的には、上記で取得した購入情報において、上記で取得した候補領域特定情報「山梨県甲府市」が示す領域内の位置を特定する位置特定情報を有する購入情報を順次取得する。ここでは、購入情報が有する位置特定情報の都道府県名と市町村名との組が、上記で取得した候補領域特定情報「山梨県甲府市」と一致する購入情報を、順次取得し、格納部(図示せず)に蓄積する。この蓄積は、例えば一時記憶であってもよい。
【0237】
図14は、購入情報取得手段1101が取得し蓄積した購入情報を管理する蓄積購入情報管理表である。蓄積購入情報管理表は、図7(a)に示した購入情報管理表と同様の属性を有している。ここでは、各レコードが購入情報に対応し、上記で購入情報取得手段1101が順次取得し蓄積した購入情報が格納されている状態を示している。
【0238】
判断手段1102は、図14に示した蓄積購入情報管理表により管理されている各購入情報の「価格」の属性値を集計し、集計した値が、予め決められたしきい値以上であるか判断する。しきい値が、例えば、3万円であるとすると、集計した値が3万円以上であるか判断する。ここでは、しきい値以上であるとする。このため、問合手段1103は、上記で取得したユーザ識別子「U691」に対応するユーザ端末3に、上記で取得した候補領域特定情報「山梨県甲府市」を第一領域特定情報として登録してよいか、問い合わせる情報を送信する。
【0239】
例えば、問合手段1103は、上記の登録を問い合わせる情報として、ユーザU691に、「山梨県甲府市」を第一領域特定情報として登録してよいか、問い合わせるためのフォームを有するWEBページを生成し、ユーザ識別子「U691」と対応付けて予め格納部(図示せず)に格納されているユーザU691のメールアドレスを宛先として、このユーザU691に、上記のWEBページへのリンクが配置されたメールを送信する。そして、ユーザU691が、ユーザ端末3により、このメールを受信し、メールのリンクをクリックした場合に、問い合わせ手段1103は、上記で生成したWEBページの情報をユーザU691のユーザ端末3に送信する。
【0240】
ユーザU691が、ユーザ端末3により、このWEBページ(図示せず)を受信し、受信したWEBページを、ユーザ端末3が有するユーザ表示部(図示せず)により表示させたとする。そして、登録してよいことを示す入力をフォームに対して行うと、フォームに入力された「山梨県甲府市」を第一領域特定情報としてユーザ識別子「U691」と対応付けて登録してよいことを示す回答情報が報酬付与装置1に送付され、報酬付与装置1の受信手段1104が、この回答情報を受信し、回答情報が、「山梨県甲府市」を第一領域特定情報としてユーザ識別子「U691」と対応付けて登録してよいことを示す回答情報であるため、領域蓄積手段1105が、領域特定情報「山梨県甲府市」を第一領域特定情報としてユーザ識別子「U691」と対応付けて、領域特定情報格納部101に蓄積する。ここでは、ユーザ識別子「U691」と対応付けて既に格納されている領域特定情報「鳥取県米子市」を、領域特定情報「山梨県甲府市」で更新する。これにより、第一領域特定情報管理表は、図6(b)のようになる。
【0241】
なお、回答情報が、「山梨県甲府市」を第一領域特定情報としてユーザ識別子「U691」と対応付けて登録することを拒否する回答情報である場合、新たな候補領域特定情報による第一領域特定情報の更新は中止される。
【0242】
なお、その後のランクを決定する処理等は、上記と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0243】
以上、本実施の形態によれば、領域特定情報格納部101に格納されている領域特定情報で特定される領域内の位置を特定する位置特定情報を有する購入情報に応じて、購入情報に対応づけられたユーザ識別子が示すユーザに与える報酬情報を取得するようにしたことにより、地域等の領域内で商品を購入したユーザが、報酬を受け取る際の利便性を向上させることができる
【0244】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0245】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(領域特定情報受付部や購入情報受付部等)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0246】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0247】
なお、上記各実施の形態における報酬付与装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、領域を特定する1以上の領域特定情報が格納される領域特定情報格納部と、ユーザ識別子に対応付けて、ユーザ識別子で識別されるユーザがキャッシュレスでの購入手段を用いた商品の購入情報であり、購入した位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、一のユーザ識別子に対応する1以上の購入情報であり、領域特定情報格納部の領域特定情報が特定する領域の中の位置を特定する位置特定情報に対応する1以上の購入情報を購入情報格納部から取得するユーザ購入情報取得部と、ユーザ購入情報取得部が取得した1以上の購入情報を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザに対して与える報酬を特定する報酬情報を取得する報酬情報取得部と、報酬情報を出力する報酬情報出力部として機能させるためのプログラムである。
【0248】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0249】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0250】
図15は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による報酬付与装置等を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0251】
図15において、コンピュータシステム900は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0252】
図16は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図16において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、を備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0253】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による報酬付与装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0254】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による報酬付与装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0255】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0256】
以上のように、本発明にかかる報酬付与装置等は、地域等の領域で商品購入に応じてユーザに報酬を与える装置等として適しており、特に、キャッシュレスでの商品購入に応じてユーザに報酬を与える装置等として有用である。
【符号の説明】
【0257】
1 報酬付与装置
2 決済装置
3 ユーザ端末
101 領域特定情報格納部
102 購入情報格納部
103 領域特定情報受付部
104 購入情報受付部
105 ユーザ購入情報取得部
106 領域商品格納部
107 商品属性格納部
108 報酬情報取得部
109 報酬情報出力部
110 領域登録部
111 ランク格納部
112 ランク決定部
1000 報酬付与システム
1101 購入情報取得手段
1102 判断手段
1103 問合手段
1104 受信手段
1105 領域蓄積手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16