(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】購入情報提供装置、購入情報提供方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0203 20230101AFI20240530BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240530BHJP
【FI】
G06Q30/0203
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020202392
(22)【出願日】2020-12-07
【審査請求日】2023-05-17
(73)【特許権者】
【識別番号】302064762
【氏名又は名称】株式会社日本総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】川口 俊朗
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-290956(JP,A)
【文献】特開2014-174824(JP,A)
【文献】特開2009-199573(JP,A)
【文献】特開2019-040538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
現金ではない購入手段
であるクレジットカード、電子マネー、またはデビットカードで商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、
購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、
前記出力指示に対応する購入関連情報を前記購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、
前記購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部と
、
ユーザ識別子に対応付けて1以上のユーザ属性情報を含む1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、を具備し、
前記ユーザ情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報を有し、
前記購入関連情報取得部は、
1以上の各ユーザ識別子ごとに、当該ユーザ識別子と対になるユーザ出力制御情報を用いて、前記出力指示に対応する1以上の購入情報と、当該1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と、当該1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方であって、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得し、
前記購入関連情報出力部が出力した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する統計処理結果取得部と、
前記統計処理結果取得部が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していないユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザに、当該購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信するレコメンド情報送信部と、をさらに具備する購入情報提供装置。
【請求項2】
前記出力指示は、購入関連情報を受領する受領者を識別する受領者識別子を有し、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記受領者識別子で識別される受領者に対して課金処理を行う課金処理部をさらに具備する請求項1記載の購入情報提供装置。
【請求項3】
前記出力指示に対応する1以上の購入情報が有するユーザ識別子をキーとして、ユーザ識別子とユーザ属性情報とを対応付けて格納している外部サーバから、ユーザ属性情報を取得し、取得したユーザ属性情報を、前記ユーザ識別子と対応づけて前記ユーザ情報格納部に蓄積するユーザ属性取得部を更に備え、
前記購入関連情報取得部は、
前記ユーザ属性取得部が取得したユーザ属性情報を含む購入関連情報、および当該ユーザ属性情報を用いて1以上の購入情報を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する請求項
1または請求項2記載の購入情報提供装置。
【請求項4】
店舗識別子に対応付けて、1以上の店舗属性情報を有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部をさらに具備し、
前記購入関連情報取得部は、
前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する請求項1から請求項
3いずれか一項に記載の購入情報提供装置。
【請求項5】
現金ではない購入手段であるクレジットカード、電子マネー、またはデビットカードで商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、
購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、
前記出力指示に対応する購入関連情報を前記購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、
前記購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部と
店舗識別子に対応付けて、1以上の店舗属性情報を有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部とを具備し、
前記店舗情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報を有し、
前記購入関連情報取得部は、
1以上の各店舗識別子ごとに、当該店舗識別子と対になる店舗出力制御情報を用いて、
前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方であって、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得す
る購入情報提供装置。
【請求項6】
前記店舗情報は、購入関連情報を提供してもよい受領者を特定する受領者特定情報または購入関連情報を提供してはいけない受領者を特定する受領者特定情報を有し、
前記出力指示は、購入関連情報を受領する受領者を識別する受領者識別子を有し、
前記購入関連情報出力部は、
前記出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者が、前記購入関連情報を取得するために用いられた1または2以上の購入情報がそれぞれ有する店舗識別子と対になる受領者特定情報により特定される購入関連情報を提供してよい受領者である場合にのみ、当該受領者識別子で識別される受領者に、前記購入関連情報を出力する、請求項
5記載の購入情報提供装置。
【請求項7】
現金ではない購入手段であるクレジットカード、電子マネー、またはデビットカードで商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、
購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、
前記出力指示に対応する購入関連情報を前記購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、
前記購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部と、
店舗識別子に対応付けて、1以上の店舗属性情報を有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部と、を具備し、
前記購入関連情報取得部は、
前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得し、
前記購入関連情報出力部が出力した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する統計処理結果取得部と、
前記統計処理結果取得部が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していない出力制御情報と対になる店舗識別子で識別される店舗に、当該購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信するレコメンド情報送信部とをさらに具備する購入情報提供装置。
【請求項8】
前記出力指示は、購入関連情報を受領する受領者を識別する受領者識別子を有し、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記受領者識別子で識別される受領者に対して課金処理を行う課金処理部をさらに具備する請求項5から請求項7いずれか一項に記載の購入情報提供装置。
【請求項9】
ユーザ識別子に対応付けて1以上のユーザ属性情報を含む1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部をさらに具備し、
前記購入関連情報取得部は、
前記出力指示に対応する1以上の購入情報と、当該1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と、当該1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する請求項5から請求項8いずれか一項に記載の購入情報提供装置。
【請求項10】
現金ではない購入手段
であるクレジットカード、電子マネー、またはデビットカードで商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部
と、ユーザ識別子に対応付けて1以上のユーザ属性情報を含む1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、
購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、
前記出力指示に対応する購入関連情報を前記購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、
前記購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部として機能
させ、
前記ユーザ情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報を有し、
前記購入関連情報取得部は、
1以上の各ユーザ識別子ごとに、当該ユーザ識別子と対になるユーザ出力制御情報を用いて、前記出力指示に対応する1以上の購入情報と、当該1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と、当該1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方であって、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得し、
前記購入関連情報出力部が出力した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する統計処理結果取得部と、
前記統計処理結果取得部が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していないユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザに、当該購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信するレコメンド情報送信部と、してさらに機能させるためのプログラム。
【請求項11】
現金ではない購入手段であるクレジットカード、電子マネー、またはデビットカードで商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、店舗識別子に対応付けて、1以上の店舗属性情報を有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、
購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、
前記出力指示に対応する購入関連情報を前記購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、
前記購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部として機能させ、
前記店舗情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報を有し、
前記購入関連情報取得部は、
1以上の各店舗識別子ごとに、当該店舗識別子と対になる店舗出力制御情報を用いて、前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方であって、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得するプログラム。
【請求項12】
現金ではない購入手段であるクレジットカード、電子マネー、またはデビットカードで商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、店舗識別子に対応付けて、1以上の店舗属性情報を有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部と、にアクセス可能なコンピュータを、
購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、
前記出力指示に対応する購入関連情報を前記購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、
前記購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、
前記購入関連情報の出力に応じて、前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および前記購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部として機能させ、
前記購入関連情報取得部は、
前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを有する購入関連情報、および前記出力指示に対応する1以上の購入情報と当該1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得し、
前記購入関連情報出力部が出力した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する統計処理結果取得部と、
前記統計処理結果取得部が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していない出力制御情報と対になる店舗識別子で識別される店舗に、当該購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信するレコメンド情報送信部としてさらに機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購入情報を提供する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、クレジットカード会社が保有するクレジットカードの所有者の属性情報に含まれる当該所有者を特定する個人情報を秘匿化した秘匿属性情報を用い、クレジットカード会社に加盟している加盟店舗における所有者の各々が使用した使用履歴を集約し、集約した前記使用履歴に基づき、所有者の各々の特性に対応する前記加盟店舗のお勧め情報を提供するものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-228040号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来においては、クレジットカード等の、現金ではない購入手段を利用して、ユーザが商品の購入等を行った場合の購入情報を使用して取得し得る有益な情報を、適切に提供することができない、という課題があった。
【0005】
例えば、購入情報は、商品を購入したユーザの個人情報であるととともに、商品等を販売した店舗にとっては、営業上、非公開としたい情報であることから、購入情報の提供には、ユーザや店舗の許可が必要となると考えられる。しかし、ユーザや店舗にとっては、このような購入情報の提供に対するメリットがないため、購入情報を提供するインセンティブがなく、購入情報の提供の許可をユーザや店舗から得ることが難しく、第三者等に適切に購入情報を提供することが困難であった。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、購入情報を使用して取得した有益な情報を、適切に提供することができる購入情報提供装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の購入情報提供装置は、現金ではない購入手段で商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、出力指示に対応する購入関連情報を購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、購入関連情報の出力に応じて、購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部と、を具備する購入情報提供装置である。
【0008】
かかる構成により、購入情報を使用して取得した有益な購入関連情報を、適切に提供できるとともに、購入情報を提供するユーザおよび店舗の少なくとも一方に、購入情報の提供に対する報酬を与えることができる。
【0009】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、出力指示は、購入関連情報を受領する受領者を識別する受領者識別子を有し、購入関連情報の出力に応じて、受領者識別子で識別される受領者に対して課金処理を行う課金処理部をさらに具備する購入情報提供装置としてもよい。
【0010】
かかる構成により、購入関連情報の提供に関し、受領者に課金することができる。
【0011】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、ユーザ識別子に対応付けて1以上のユーザ属性情報を含む1以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部をさらに具備し、購入関連情報取得部は、出力指示に対応する1以上の購入情報と、1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を有する購入関連情報、および出力指示に対応する1以上の購入情報と、1以上の購入情報が有するユーザ識別子に対応するユーザ属性情報と、を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する購入情報提供装置としてもよい。
【0012】
かかる構成により、購入したユーザの属性情報を利用した購入関連情報を提供することができる。
【0013】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、出力指示に対応する1以上の購入情報が有するユーザ識別子をキーとして、ユーザ識別子とユーザ属性情報とを対応付けて格納している外部サーバから、ユーザ属性情報を取得し、取得したユーザ属性情報を、ユーザ識別子と対応づけてユーザ情報格納部に蓄積するユーザ属性取得部を更に備え、購入関連情報取得部は、ユーザ属性取得部が取得したユーザ属性情報を含む購入関連情報、およびユーザ属性情報を用いて1以上の購入情報を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する購入情報提供装置としてもよい。
【0014】
かかる構成により、外部サーバから取得したユーザ属性情報を利用することができる。
【0015】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、ユーザ情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報を有し、購入関連情報取得部は、1以上の各ユーザ識別子ごとに、ユーザ識別子と対になるユーザ出力制御情報を用いて、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得する、購入情報提供装置としてもよい。
【0016】
かかる構成により、各ユーザに対応する購入情報の利用を制御できる。
【0017】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、購入関連情報出力部が出力した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する統計処理結果取得部と、統計処理結果取得部が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していないユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザに、購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信するレコメンド情報送信部とをさらに具備する購入情報提供装置としてもよい。
【0018】
かかる構成により、統計処理結果が示す購入情報の利用状況に応じて、出力を許可していないユーザ出力制御情報の変更を、促すことができる。
【0019】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、店舗識別子に対応付けて、1以上の店舗属性情報を有する1以上の店舗情報が格納される店舗情報格納部をさらに具備し、購入関連情報取得部は、出力指示に対応する1以上の購入情報と1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを有する購入関連情報、および出力指示に対応する1以上の購入情報と1以上の購入情報が有する店舗識別子に対応する店舗属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する購入情報提供装置としてもよい。
【0020】
かかる構成により、商品が購入された店舗の属性情報を利用した購入関連情報を提供することができる。
【0021】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、店舗情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報を有し、購入関連情報取得部は、1以上の各店舗識別子ごとに、店舗識別子と対になる店舗出力制御情報を用いて、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得する、購入情報提供装置としてもよい。
【0022】
かかる構成により、各店舗に対応する購入情報の利用を制御できる。
【0023】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、店舗情報は、購入関連情報を提供してもよい受領者を特定する受領者特定情報または購入関連情報を提供してはいけない受領者を特定する受領者特定情報を有し、出力指示は、購入関連情報を受領する受領者を識別する受領者識別子を有し、購入関連情報出力部は、出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者が、購入関連情報を取得するために用いられた1または2以上の購入情報がそれぞれ有する店舗識別子と対になる受領者特定情報により特定される購入関連情報を提供してよい受領者である場合にのみ、受領者識別子で識別される受領者に、購入関連情報を出力する、購入情報提供装置としてもよい。
【0024】
かかる構成により、各店舗に対応する購入情報を使用して取得された購入関連情報の受領者を制御できる。
【0025】
また、本発明の購入情報提供装置は、前記購入情報提供装置において、購入関連情報出力部が出力した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する統計処理結果取得部と、統計処理結果取得部が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していない出力制御情報と対になる店舗識別子で識別される店舗に、購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信するレコメンド情報送信部とをさらに具備する購入情報提供装置としてもよい。
【0026】
かかる構成により、統計処理結果が示す購入情報の利用状況に応じて、出力を許可していない店舗出力制御情報の変更を、促すことができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明による購入情報提供装置等によれば、購入情報を使用して取得した有益な情報を、適切に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の実施の形態における購入情報処理システムのブロック図
【
図2】同購入情報提供装置の動作について説明するフローチャート
【
図3】同購入情報提供装置の購入情報管理表を示す図
【
図4】同購入情報提供装置のユーザ情報管理表を示す図(
図4(a)、
図4(b))
【
図5】同購入情報提供装置の店舗情報管理表を示す図
【
図6】同購入情報提供装置が外部サーバから受信する情報の表示例を示す図
【
図7】同購入情報提供装置の第一取得購入情報管理表を示す図(
図7(a))、および取得ユーザ属性管理表を示す図(
図7(b))
【
図8】同購入情報提供装置のユーザ属性名管理表(
図8(a))、および店舗属性名管理表(
図8(b))
【
図9】同購入情報提供装置が出力する購入関連情報の表示例を示す図
【
図10】同購入情報提供装置の第二取得購入情報管理表を示す図(
図10(a))、および取得店舗属性管理表を示す図(
図10(b))
【
図11】同購入情報提供装置が出力する購入関連情報の表示例を示す図
【
図12】同購入情報提供装置の第一の統計処理結果を示す図(
図12(a))、および第二の統計処理結果を示す図(
図12(b))
【
図13】同購入情報提供装置のユーザレコメンド情報の表示例を示す図(
図13(a))、および店舗レコメンド情報の表示例を示す図(
図13(b))
【
図14】本発明の実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【
図15】同コンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、購入情報提供装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0030】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における購入情報処理システム1000のブロック図である。
【0031】
購入情報処理システム1000は、購入情報提供装置1、1または2以上の外部サーバ2、1または2以上のユーザ端末3、1または2以上の店舗端末4、および1または2以上の受領者端末5を備える。
【0032】
購入情報提供装置1と、1または2以上の外部サーバ2、1または2以上のユーザ端末3、1または2以上の店舗端末4、および1または2以上の受領者端末5とは、それぞれ、有線または無線の通信回線等により、情報の送受信が可能となるよう接続される。例えば、購入情報提供装置1と、1または2以上の外部サーバ2、1または2以上のユーザ端末3、1または2以上の店舗端末4、および1または2以上の受領者端末5とは、それぞれ、インターネット等の有線または無線のネットワークにより、情報の送受信が可能となるよう接続される。ここでは、一例として、購入情報処理システム1000が、1台の外部サーバ2と、3以上のユーザ端末3と、3以上の店舗端末4と、3以上の受領者端末5とを備えている場合を示している。
【0033】
購入情報提供装置1は、購入情報格納部101、ユーザ情報格納部102、ユーザ属性取得部103、店舗情報格納部104、出力指示受付部105、購入関連情報取得部106、購入関連情報出力部107、報酬処理部108、課金処理部109、統計処理結果取得部110、およびレコメンド情報送信部111を備える。
【0034】
購入情報提供装置1は、通常、サーバ装置である。例えば、購入情報提供装置1は、クラウドサーバや、ASP(アプリケーションサーバ装置)である。ただし、購入情報提供装置1は、サーバ装置に限定されるものではない。購入情報提供装置1は、例えば、コンピュータ等により実現される。
【0035】
購入情報格納部101には、1または2以上の購入情報が格納される。購入情報は、現金ではない購入手段で商品を購入した結果の1以上の情報である。購入情報は、例えば、商品購入の結果に関連した情報である。現金ではない購入手段は、例えば、クレジットカードや、電子マネー、デビットカード、スマートフォンやインターネット等である。現金ではない購入手段で商品を購入することは、例えば、キャッシュレスで商品を購入することである。ここでの商品は、通常は、物品等の有形物であるが、購入が可能なものであれば、サービス等の無形物であってもよい。
【0036】
購入情報は、日付情報と、ユーザ識別子と、店舗識別子と、商品識別子と、価格情報とを含む情報である。購入情報が有する日付情報は、例えば、商品を購入した日付を示す情報である。ここでの日付情報は時刻を示す情報をさらに有していてもよい。購入情報が有するユーザ識別子は商品を購入したユーザのユーザ識別子である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザの名前や、ユーザに割り当てられたコード、ユーザのアカウント、ユーザのメールアドレス、ユーザの携帯電話番号等である。購入情報が有する店舗識別子は、商品を購入した店舗の識別子である。店舗識別子は、店舗名や、店舗に割り当てられたコード、店舗の電話番号、店舗のメールアドレス等である。購入情報が有する商品識別子は、購入した商品の識別子である。商品識別子は、例えば、商品名や、商品に割り当てられたコード等である。購入情報が有する価格情報は、例えば、購入した商品の購入価格を示す情報である。ただし、価格情報は、購入時に支払った合計価格の情報であってもよい。また、価格情報は、商品の定価や、標準的な販売価格を示す情報を有していてもよい。
【0037】
購入情報は、さらに購入した商品の数量(購入数や、購入した重量等)の情報等や、割引された価格の情報や、商品購入時に行われていたキャンペーン等を識別する情報(例えば、キャンペーン名やキャンペーンコード)や、商品購入時に使用されたクーポンを識別する情報(例えば、クーポン名や、クーポンコード)等を有していてもよい。また、購入情報は、商品購入に利用された購入手段を識別する情報を有していてもよい。購入手段を識別する情報は、例えば、購入手段の種類を識別する情報(例えば、クレジットカードや、電子マネー等を識別する情報)であってもよく、購入手段を提供する企業(例えば、クレジットカード会社や、電子マネーを提供する企業を識別する情報)であってもよい。なお、日付情報や、ユーザ識別子等の購入情報が有するそれぞれの情報は、購入情報の属性値と考えてもよい。また、「日付」や「ユーザ識別子」等の、購入情報が有する各属性値の属性を指定する情報を、属性名と考えてもよい。ここでの属性名は、属性の識別子と考えてもよい。
【0038】
購入情報格納部101にどのように購入情報が蓄積されるかは問わない。例えば、現金ではない購入手段での決済処理等を行う決済装置(図示せず)等が、商品購入時に、店舗端末4等から、決済に必要な、ユーザ識別子や店舗識別子や商品識別子や購入価格等の情報を受信し、これらの情報を用いて決済装置(図示せず)等が取得して送信した購入情報を、購入情報提供装置1の受信部(図示せず)が受信して、購入情報格納部101に蓄積してもよい。また、同様にして決済装置(図示せず)等が取得して、記録媒体等(図示せず)に蓄積した購入情報を、購入情報提供装置1の読み出し部(図示せず)等が記録媒体等から読み出し、購入情報格納部101に蓄積してもよい。また、購入情報を、オペレータ等が、キーボード等の入力デバイスを介して購入情報提供装置1に手入力し、購入情報提供装置1の受付部(図示せず)が、この手入力された購入情報を受け付け、購入情報格納部101に蓄積してもよい。
【0039】
購入情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、ここでは、購入情報格納部101を、購入情報提供装置1が有している場合を例に挙げて説明するが、購入情報格納部101は、購入情報提供装置1がアクセス可能な格納部であって、購入情報提供装置1が有する格納部と実質的に同様に扱うことが可能な格納部であってもよい。かかることは、他の格納部についても同様である。
【0040】
ユーザ情報格納部102には、ユーザ識別子に対応付けて1または2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ識別子に対応付けられたユーザ情報は、このユーザ識別子で識別されるユーザの1または2以上のユーザ属性情報を含む情報である。ユーザ属性情報は、ユーザの属性を示す情報である。各ユーザ属性情報は、ユーザの属性値と考えてもよい。ユーザ情報が有する複数のユーザ属性情報は、例えば、ユーザの異なる複数の属性を示す情報である。ユーザ情報は、ユーザ情報に対応づけられたユーザ識別子を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。以下、ユーザ属性情報を有するユーザ情報に対応付けられたユーザ識別子で識別されるユーザを、ユーザ属性情報に対応するユーザと呼ぶ場合がある。
【0041】
ユーザ属性情報は、例えば、ユーザの氏名、ユーザの年齢、性別、職業、住所等である。なお、ユーザの氏名は、ユーザ識別子と考えてもよく、ユーザ識別子ではないと考えてもよい。ここでの住所は、都道府県のみを特定する情報であってもよく、都道府県と市町村区のみを特定する情報であってもよく、都道府県から地番までを特定する情報でもよく、その粒度は問わない。住所の都道府県と、市町村区とは、異なるユーザ属性情報であってもよい。また、ユーザ属性情報は、例えば、ユーザの住む地方名や地域名等を有していてもよい。また、ユーザ属性情報は、例えば、ユーザの年収や、ユーザの家族構成、ユーザの勤務先、ユーザの勤務先の住所等を有していてもよい。
【0042】
ユーザ属性情報は、例えば、ユーザが利用する1または2以上のSNS(ソーシャルネットワークサービス)に関連した情報であってもよい。ユーザが利用するSNSに関連した情報とは、ユーザが利用するSNSのフォロワ数、友達数、GOODボタン数、および単位期間の情報発信数等の1以上である。なお、「氏名」、「年齢」、「フォロワ数」、「友達数」等のユーザ属性情報の属性を示す情報は、ユーザ属性情報の属性名と考えてもよい。ここでの属性名は、属性の識別子と考えてもよい。
【0043】
ユーザ情報は、さらに、ユーザ出力制御情報を有していてもよい。例えば、ユーザ識別子に対応付けられたユーザ情報は、このユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ出力制御情報を有していてもよい。ユーザ出力制御情報等については後述する。
【0044】
ユーザ情報格納部102には、例えば、ユーザ端末3等から送信されるユーザ属性情報や、ユーザ出力制御情報等を有するユーザ情報が格納されてもよく、ユーザ情報格納部102には、オペレータ等により手入力されたユーザ属性情報やユーザ出力制御情報等を有するユーザ情報が格納されてもよい。また、ユーザ情報格納部102には、例えば、キャッシュレス決済を行う企業等から取得したユーザ属性情報を有するユーザ情報が格納されてもよい。また、ユーザ情報格納部102には、例えば、ユーザ属性取得部103が取得するユーザ属性情報を有するユーザ情報が格納されてもよい。なお、どのように取得されたユーザ情報が、どのようにユーザ情報格納部102に蓄積されるかは問わない。
【0045】
ユーザ属性取得部103は、購入情報格納部101に格納されている1または2以上の購入情報が有するユーザ識別子をキーとして、ユーザ識別子とユーザ属性情報とを対応付けて格納している1以上の外部サーバ2から、1または2以上のユーザ属性情報を取得し、取得したユーザ属性情報を、ユーザ識別子と対応づけてユーザ情報格納部102に蓄積する。ユーザ属性取得部103が取得し、蓄積するユーザ属性情報は、ユーザ情報格納部102に格納されているユーザ属性情報の全てであってもよく一部であってもよい。例えば、ユーザ属性取得部103は、1または2以上のユーザについて、予め決められた1以上の属性のユーザ属性情報を取得し、取得したユーザ属性情報を、対応するユーザのユーザ識別子と対応づけて、ユーザ情報格納部102に蓄積する。ユーザ属性情報を、ユーザ識別子と対応づけてユーザ情報格納部102に蓄積するということは、ユーザ識別子を有するユーザ属性情報を、ユーザ識別子と対応付けてユーザ情報格納部102に蓄積することであってもよく、ユーザ識別子と対応付けてユーザ情報格納部102に格納されているユーザ情報のユーザ属性情報に、このユーザ識別子について取得したユーザ属性情報を追記することであってもよい。
【0046】
ユーザ属性取得部103は、例えば、出力指示に対応する1または2以上の購入情報が有するユーザ識別子をキーとして、ユーザ識別子とユーザ属性情報とを対応付けて格納している外部サーバ2から、ユーザ属性情報を取得し、取得したユーザ属性情報を、ユーザ識別子と対応づけてユーザ情報格納部102に蓄積する。出力指示については、後述する。出力指示に対応する1または2以上の購入情報は、例えば、出力指示に対応する購入関連情報の取得のために購入関連情報取得部106に使用される1または2以上の購入情報である。出力指示に対応する購入関連情報とは、例えば、出力指示により特定される購入関連情報である。購入関連情報については後述する。
【0047】
ただし、ユーザ属性取得部103がユーザ属性情報を取得するタイミングは、出力指示を出力指示受付部105が受け付けたタイミングに限定されるものではなく、例えば、予め決められた一定の期間ごとにユーザ属性情報を取得してもよく、そのタイミングは問わない。
【0048】
ユーザ属性取得部103は、例えば、ユーザ識別子をキーとして有するクエリや、ユーザ識別子をキーとするクエリパラメータを有するURL等を、外部サーバ2に送信し、このクエリ等に応じて外部サーバ2が取得、送信したユーザ属性情報を有する情報を受信し、受信した情報からユーザ属性情報を取得し、キーとして送信したユーザ識別子と対応づけて購入情報格納部101に蓄積する。ユーザ属性取得部103は、キーを送信する送信手段(図示せず)や、ユーザ属性情報を受信する受信手段(図示せず)を有していてもよい。
【0049】
店舗情報格納部104には、店舗識別子に対応付けて、1または2以上の店舗情報が格納される。店舗識別子に対応付けられた店舗情報は、この店舗識別子で識別される店舗の1または2以上の店舗属性情報を含む情報である。店舗属性情報は、店舗の属性を示す情報である。各店舗属性情報は、店舗の属性値と考えてもよい。店舗情報が有する複数の店舗属性情報は、例えば、店舗の異なる複数の属性を示す情報である。店舗情報は、店舗情報に対応づけられた店舗識別子を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。以下、店舗属性情報を有する店舗情報に対応付けられた店舗識別子で識別される店舗を、店舗属性情報に対応する店舗と呼ぶ場合がある。
【0050】
店舗属性情報は、例えば、店舗名や、店舗の位置を特定する位置情報、店舗の規模を示す情報、店舗の種類を示す店舗種類情報、および店舗が行っているキャンペーン情報等である。位置情報は、例えば、店舗の位置を示す緯度と経度との組み合わせで示される座標や、店舗の住所等である。店舗の住所の粒度等は問わない。住所の都道府県と、市町村区とは、異なる店舗属性情報であってもよい。店舗の種類は、例えば、店舗の業種や店舗で扱っている商品の種類等である。店舗の業種は、小売業、外食業等の大分類であってもよく、各種総合小売、各種食料品小売、家具・家電・家庭用品関係小売等の小分類であってもよく、スーパーマーケット、紳士服小売、鮮魚小売等の業態別の分類であってもよい。キャンペーン情報は、例えば、店舗が行っているキャンペーンの識別子や、キャンペーン内容、キャンペーンの実施期間等を示す情報である。なお、「店舗名」、「位置情報」、「規模」、「キャンペーン情報」等のユーザ属性情報の属性を示す情報は、ユーザ属性情報の属性名と考えてもよい。ここでの属性名は、属性の識別子と考えてもよい。
【0051】
店舗情報は、出力しても良い購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報をさらに有していてもよい。店舗出力制御情報については後述する。
【0052】
店舗情報は、購入関連情報を提供してもよい受領者を特定する受領者特定情報または購入関連情報を提供してはいけない受領者を特定する受領者特定情報を有していてもよい。受領者とは、購入関連情報を受領する者である。ここでの受領者は、法人であっても個人であってもよい。受領者は、例えば、店舗や、店舗を経営する者であってもよい。店舗情報が有する受領者特定情報は、例えば、この店舗情報と対応付けられた店舗識別子を有する購入情報を用いて取得した購入関連情報を提供してもよい受領者または提供してはいけない受領者を特定する情報である。受領者特定情報は、例えば、受領者識別子であってもよく、1または2以上の受領者の所在地を含む地域を特定する情報であってもよく、1または2以上の受領者である店舗の種類を特定する情報であってもよい。地域を特定する情報である受領者特定情報は、その地域を特定する情報が特定する地域内の受領者を特定する情報である。地域を特定する情報は、例えば、地域を示す1以上の住所(例えば、都道府県や市町村区)等の情報であってもよく、地域の輪郭を示す複数の座標や、地域の中心の座標と、この中心からの距離の情報等であってもよい。ただし、地域を特定する情報は、これらに限定されるものではない。店舗の種類を示す情報である受領者特定情報は、その店舗の種類を示す情報が示す種類の店舗を、受領者として特定する情報である。店舗の種類を示す情報は、例えば、店舗の業種等を示す情報や、店舗で扱っている商品の種類等を示す情報である。なお、受領者特定情報は、上記で説明した2以上の情報の組み合わせであってもよい。また、一の店舗情報が、2以上の受領者特定情報を有していてもよいことは言うまでもない。なお、受領者特定情報は、1または2以上の受領者を特定できる情報であれば、上記の受領者特定情報に限定されるものではない。
【0053】
出力指示受付部105は、購入に関連する購入関連情報の出力指示を受け付ける。出力指示は、例えば、出力する購入関連情報を特定する情報を有する指示である。購入関連情報を特定する情報は、出力する購入関連情報を指定する情報であってもよい。
【0054】
購入関連情報は、購入情報および購入分析情報の少なくとも一方を有する。購入分析情報は、購入情報を分析して得られる情報である。また、購入関連情報は、例えば、購入情報に加えて、購入情報が有するユーザ識別子に対応する1以上のユーザ属性情報をさらに有する情報であってもよく、購入情報が有する店舗識別子に対応する1以上の店舗属性情報をさらに有する情報であってもよい。また、購入分析情報は、このような1以上のユーザ属性情報および1以上の店舗属性情報の少なくとも一方を、購入情報と組み合わせて分析した情報であってもよい。なお、購入分析情報は、購入情報と、購入情報以外の情報とを組み合わせて分析した情報であってもよい。
【0055】
購入関連情報が有する購入情報は、購入情報格納部101に格納された購入情報が有する全ての属性の情報であってもよく、一部の属性の情報であってもよい。また、購入関連情報が有するユーザ属性情報は、ユーザ情報が有するユーザ属性情報の全てであってもよく、一部であってもよい。また、購入関連情報が有する店舗属性情報は、店舗情報が有する店舗属性情報の全てであってもよく、一部であってもよい。また、かかることは、購入分析情報の取得に使用される購入情報や、ユーザ属性情報や、店舗属性情報についても同様である。
【0056】
出力指示は、例えば、購入関連情報の取得に使用される1または2以上の購入情報を指定する情報を有していてもよい。購入関連情報の取得に使用される購入情報とは、購入関連情報が有する購入情報や、購入関連情報が有する購入分析情報を取得するための分析に用いられる購入情報である。購入情報を指定する情報は、例えば、購入関連情報の取得に使用される1以上の購入情報を、購入情報格納部101から取得するための条件を指定する情報である。購入情報を取得するための条件を指定する情報は、例えば、購入情報が有する購入日の期間や、購入情報が有する店舗識別子で識別される店舗の位置の範囲や、購入情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザの年齢の範囲等を指定する情報である。
【0057】
購入関連情報の取得に使用される購入情報は、購入情報格納部101に格納されている各購入情報内の一部の情報(例えば、一部の属性値)であってもよく、全ての情報であってもよい。出力指示は、例えば、各購入情報が有する複数の情報のうちの、購入関連情報の取得に使用される1または2以上の情報を指定する情報を有していてもよい。例えば、出力指示は、購入情報が有する1以上の属性値のうちの、購入関連情報の取得に使用される属性値を指定する情報を有していてもよい。
【0058】
また、出力指示は、例えば、ユーザ情報が有する1または2以上のユーザ属性情報のうちの、購入関連情報の取得に使用されるユーザ属性情報を指定する情報を有していてもよい。ユーザ属性情報を指定する情報は、例えば、ユーザ属性情報の属性名である。購入関連情報の取得に用いられるユーザ属性情報とは、例えば、購入関連情報が有するユーザ属性情報や、購入関連情報が有する購入分析情報を取得するための分析に用いられるユーザ属性情報である。
【0059】
また、出力指示は、例えば、店舗情報が有する1または2以上の店舗属性情報のうちの、購入関連情報の取得に使用される店舗属性情報を指定する情報を有していてもよい。ユーザ属性情報を指定する情報は、例えば、ユーザ属性情報の属性名である。購入関連情報の取得に用いられる店舗属性情報とは、例えば、購入関連情報が有する店舗属性情報や、購入関連情報が有する購入分析情報を取得するための分析に用いられる店舗属性情報である。
【0060】
出力指示は、購入関連情報として、購入情報等を有する情報を出力するか、購入分析情報を出力するか、その両方を出力するかを指定する情報を有していてもよい。また、出力指示は、購入分析情報を取得するために行う分析を指定する情報を有していてもよい。分析を指定する情報や、例えば、分析内容や、分析に利用するアルゴリズム、分析に利用されるパラメータ等の情報である。分析の詳細については後述する。また、出力指示は、分析結果の出力態様を指定する情報を有していてもよい。出力態様を指定する情報は、例えば、分析結果をグラフで出力するか、CSV形式等の特定のデータ形式で出力するかを指定する情報である。
【0061】
出力指示は、購入関連情報を受領する1または2以上の受領者を識別する1または2以上の受領者識別子を有していてもよい。受領者識別子は、例えば、受領者名や、受領者に割り当てられたコード、受領者のメールアドレス、受領者のアカウント、受領者の住所等である。受領者識別子は、購入関連情報の送信先を指定するメールアドレスやIPアドレス等のアドレス情報や、これらの送信先を指定する情報と対応付けられた情報であることが好ましい。
【0062】
出力指示受付部105は、例えば、購入情報提供装置1のオペレータ等から、手入力等により出力指示を受信してもよく、オペレータ等が購入情報提供装置1に出力指示を入力するために用いる情報処理装置(図示せず)等から出力指示を受信してもよい。また、受領者端末5から出力指示を受信してもよい。なお、出力指示受付部105がどのように出力指示を受け付けるかは、これらに限定されるものではない。
【0063】
ここでの受付とは、例えば、通常、他の機器等から送信される入力信号の受信であるが、入力手段からの受付や、記録媒体等からの情報の読み出し等を含む概念であっても良い。出力指示受付部105は、例えば、無線または有線の通信手段等で実現され得る。
【0064】
購入関連情報取得部106は、出力指示に対応する購入関連情報を購入情報格納部101に格納されている1または2以上の購入情報を使用して取得する。
【0065】
購入関連情報取得部は、例えば、出力指示に対応する1または2以上の購入情報と、この1または2以上の購入情報が有するユーザ識別子にそれぞれ対応する1または2以上のユーザ属性情報と、を有する購入関連情報を取得する。購入関連情報取得部は、例えば、出力指示に対応する1以上の購入情報と、この1または2以上の購入情報が有するユーザ識別子にそれぞれ対応する1または2以上のユーザ属性情報と、を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報を取得する。購入関連情報取得部は、1以上の購入情報と1以上のユーザ属性情報とを有する購入関連情報と、1以上の購入情報と1以上のユーザ属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の両方を取得しても良い。なお、出力指示に対応する購入情報とは、例えば、出力指示が有する購入情報を指定する情報が指定する購入情報である。
【0066】
購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示に対応する1以上の購入情報と、この1または2以上の購入情報が有する店舗識別子にそれぞれ対応する1または2以上の店舗属性情報と、を有する購入関連情報を取得する。購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示に対応する1または2以上の購入情報と、この1または2以上の購入情報がそれぞれ有する1または2以上の店舗識別子に対応する店舗属性情報と、を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する。購入関連情報取得部は、1以上の購入情報と1以上の店舗属性情報とを有する購入関連情報と、1以上の購入情報と1以上の店舗属性情報とを分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の両方を取得しても良い。
【0067】
購入関連情報取得部106は、例えば、購入分析情報と、この購入分析情報の取得に使用された購入情報や、購入情報に対応するユーザ属性情報や、購入情報に対応する店舗属性情報を有する購入関連情報を取得してもよい。なお、購入情報に対応するユーザ属性情報とは、購入情報が有するユーザ識別子に対応づけられたユーザ属性情報である。また、購入情報に対応する店舗属性情報とは、購入情報が有する店舗識別子に対応づけられた店舗属性情報である。かかることは、以下においても同様である。
【0068】
購入分析情報を得るために行われる分析は、例えば、1または2以上の購入情報を用いた統計処理である。購入情報を用いた統計処理とは、例えば、購入情報が有する1または2以上の情報(例えば、属性値等)について統計処理を行うことである。また、この分析は、例えば、1または2以上の購入情報を、購入情報が有するユーザ識別子と対応付けられた1または2以上のユーザ属性情報と組み合わせて統計処理することである。また、この分析は、例えば、1または2以上の購入情報を、購入情報が有する1または2以上の店舗識別子と対応付けられた1または2以上の店舗属性情報と組み合わせて統計処理することである。また、この分析は、例えば、1または2以上の購入情報が有する1または2以上の情報を、各購入情報が有するユーザ識別子とそれぞれ対応付けられた1または2以上のユーザ属性情報と、各購入情報が有する1または2以上の店舗識別子とそれぞれ対応付けられた店舗属性情報と組み合わせて統計処理することである。
【0069】
ここでの統計処理は、例えば、購入情報が有する1または2以上の情報において、同じ情報が出現する回数を取得する処理である。統計処理は、例えば、購入情報に対応する1または2以上のユーザ属性情報のそれぞれにおける、同じ属性値の出現回数を取得する処理である。統計処理は、例えば、購入情報に対応する1または2以上の店舗属性情報のそれぞれにおける、同じ属性値の出現回数を取得する処理である。また、統計処理は、例えば、1または2以上の購入情報が有する数値を属性値として有する属性について、集計した集計値を取得する処理である。この集計値は、購入情報に対応する一のユーザ識別情報の属性値が一致する購入情報ごとの集計値や、購入情報に対応する一の店舗識別情報の属性値が一致する購入情報ごとの集計値であってもよい。また、統計処理は、上記の集計値の代わりに、平均値や、中央値等の代表値を取得する処理であってもよい。また、統計処理は、上記の集計値の代わりに、分散や標準偏差等を取得する処理であってもよい。ただし、統計処理は、ここで述べた統計処理に限定されるものではない。
【0070】
また、ここでの統計処理は、例えば、主成分分析や、因子分析、クラスター分析、相関分析等の多変量解析であってもよい。例えば、この分析は、1または2以上の購入情報が有する異なる複数の属性の属性値を多変量として扱って行われる多変量解析や、1または2以上の購入情報がそれぞれ有する1または2以上の属性値と、購入情報が有するユーザ識別子と対応付けられた1以上のユーザ属性情報および購入情報が有する店舗識別子と対応付けられた1以上の店舗属性情報が示す1以上の属性のうちの1以上の属性を、多変量として扱って行われる多変量解析であってもよい。
【0071】
購入分析情報を得るために行われる分析は、例えば、人工知能を利用した予測分析等の分析であってもよい。ここでの人工知能は、通常、深層学習やランダムフォレストやSVR等の機械学習を含む概念である。例えば、この分析は、1または2以上の購入情報がそれぞれ有する1または2以上の情報(属性値)と、購入情報が有する店舗識別子と対応付けられた店舗属性情報が示す1以上の属性および購入情報が有する店舗識別子と対応付けられた店舗属性情報が示す1以上の属性のうちの1以上の属性を、学習データとして用いて生成される学習器等を用いて行われる分析等であってもよい。
【0072】
なお、購入分析情報を得るために行われる統計処理等の分析は、上記のような分析に限定されるものではなく、購入情報等を利用して実行可能な分析であれば、どのような分析であってもよい。また、購入分析情報を得るための分析は、購入情報に対応する1以上のユーザ属性情報と1以上の店舗属性情報とを使用して行われる統計処理等の分析であって、購入情報が有する情報自体は使用しない分析も含むと考えてもよく、含まないと考えてもよい。
【0073】
購入分析情報を得るために行われる分析は、例えば、出力指示が指定する分析である。出力指示が指定する分析は、例えば、出力指示が有する、購入分析情報を得るために行われる1以上の分析を指定する情報が指定する分析である。ただし、購入分析情報を取得するために行われる分析は、予め決められた1以上の分析であってもよい。購入分析情報を得るために行われる分析に利用される購入情報は、例えば、出力指示が指定する購入関連情報の取得に使用される1または2以上の購入情報である。また、統計処理に利用される購入情報が有する1または2以上の情報(例えば、購入情報の1または2以上の属性値)や、1または2以上のユーザ属性情報や、1または2以上の店舗属性情報は、出力指示が有する購入情報の1または2以上の属性値を指定する情報や、1または2以上のユーザ属性情報を指定する情報や、1または2以上の店舗属性情報を指定する情報により指定される属性値である。出力指示が有する分析を指定する情報や、分析に利用される購入情報を指定する情報、購入情報内の分析に利用される1または2以上の情報を指定する情報、分析に利用される1または2以上のユーザ属性情報を指定する情報、および分析に利用される1または2以上の店舗属性情報を指定する情報等のうちの1以上は、どのような情報であってもよく、そのデータ構造等は問わない。また、出力指示が有する出力する購入関連情報を指定する情報は、予め用意された1以上の、出力する購入関連情報を指定する情報のうちの1以上や、この情報に、分析対象となる1または2以上の購入情報を指定する情報とを加えた情報等であってもよい。この情報は、例えば、購入関連情報を得るために行われる分析を指定する情報や、分析に利用される購入情報が有する情報、ユーザ属性情報、および店舗属性情報の1または2以上を指定する情報等を有している情報である。
【0074】
購入関連情報取得部106は、購入情報が有するユーザ識別子と対応付けられたユーザ属性情報を、例えば、ユーザ情報格納部102から取得する。また、購入関連情報取得部106は、購入情報が有する店舗識別子と対応付けられた店舗属性情報を、例えば、店舗情報格納部104から取得する。
【0075】
なお、購入関連情報取得部106は、例えば、ユーザ属性取得部103が出力指示に応じて取得して蓄積したユーザ属性情報を含む購入関連情報、およびこのユーザ属性情報を用いて1以上の購入情報を分析して得られる購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得してもよい。つまり、購入関連情報取得部106は、例えば、ユーザ属性取得部103が出力指示に応じて取得して蓄積したユーザ属性情報を使用して購入関連情報を取得してもよい。
【0076】
購入関連情報取得部106は、例えば、1以上の各ユーザ識別子ごとに、ユーザ識別子と対になるユーザ出力制御情報を用いて、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得するようにしてもよい。ユーザ識別子と対になるユーザ出力制御情報とは、例えば、ユーザ識別子と対応付けられてユーザ情報格納部102に格納されているユーザ情報が有するユーザ出力制御情報である。
【0077】
ユーザ出力制御情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定する情報である。一のユーザ情報が有するユーザ出力制御情報は、この一のユーザ情報が有する1または2以上のユーザ属性情報を用いて出力してもよい購入関連情報、または出力させない購入関連情報を特定する情報である。出力してもよい購入関連情報は、例えば、取得および出力が可能な購入関連情報と考えてもよい。また、出力させない購入関連情報は、例えば、取得および出力が不可である購入関連情報と考えてもよい。なお、購入関連情報を特定する情報とは、一の購入関連情報を特定する情報であってもよく、複数の購入関連情報を特定する情報であってもよい。複数の購入関連情報を特定する情報は、複数の購入関連情報を結果的に特定可能な情報であってもよく、例えば、不特定多数の購入関連情報を、その購入関連情報に利用される情報が有する情報等で特定する情報であってもよい。かかることは、以下においても同様である。
【0078】
購入関連情報を特定する情報は、例えば、購入関連情報を、この購入情報を取得するために用いられる1または2以上のユーザ属性情報を指定する情報(例えば、1または2以上のユーザ属性情報の属性名)で特定する情報である。購入関連情報を取得するために用いられるユーザ属性情報とは、購入関連情報が有するユーザ属性情報として取得されるユーザ属性情報であってもよく、購入関連情報が有する購入分析情報を取得するために用いられるユーザ属性情報であってもよい。出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報とは、例えば、出力してもよい購入関連情報を、この購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上のユーザ属性情報により特定する情報である。出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報とは、例えば、出力させない購入関連情報を、この購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上のユーザ属性情報により特定する情報である。
【0079】
例えば、一のユーザ情報が有する出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報は、このユーザ情報が有するユーザ属性情報を用いて取得してもよい購入関連情報に用いられる1または2以上のユーザ属性情報を示す情報である。一のユーザ情報が有する出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報は、この一のユーザ情報が有する1または2以上のユーザ属性情報のうちの、購入関連情報を取得する際に利用可能な1または2以上のユーザ属性情報と考えてもよい。
【0080】
例えば、一のユーザ情報が有する出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報は、このユーザ情報が有するユーザ属性情報を用いて取得させない購入関連情報に用いられる1または2以上のユーザ属性情報を示す情報である。一のユーザ情報が有する出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報は、この一のユーザ情報が有する1または2以上のユーザ属性情報のうちの、購入関連情報を取得する際に利用不可である1または2以上のユーザ属性情報と考えてもよい。なお、上記の2以上のユーザ属性情報は、2以上のユーザ属性情報の組み合わせと考えてもよい。
【0081】
例えば、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報は、ユーザ属性情報のうちの氏名や、市町村名や、番地や、SNSのフォロワ数等の属性値を示す情報であり、これにより、このようなユーザ出力制御情報を有するユーザ情報に対応するユーザ識別子を有する購入情報やこれに対応するユーザ属性情報や店舗属性情報等は、ユーザ属性情報のうちの氏名や、市町村名や、番地等の属性値を使用して取得される購入関連情報を取得する際には、利用されないようにすることができる。
【0082】
また、ユーザ情報が有する出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報または出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報は、これらの購入関連情報を取得する際に用いられる購入情報が有する1または2以上の情報を指定する情報であってもよく、これらの購入関連情報を取得する際に用いられる購入情報が有する1または2以上の情報と、これらの購入関連情報を取得する際に用いられる1または2以上のユーザ属性情報の1以上を指定する情報との組み合わせであってもよい。
【0083】
購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示が特定する購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定するユーザ出力制御情報と対になる購入情報を除いた購入情報を用いて、購入関連情報を取得する。これにより、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得するようにしてもよい。出力指示が特定する購入関連情報とは、例えば、出力指示が有する出力する購入関連情報を特定する情報が特定する購入関連情報である。出力する購入関連情報を特定する情報は、例えば、出力する購入関連情報の取得に用いられる1または2以上のユーザ属性情報を示す情報である。出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報は、例えば、出力する購入関連情報の取得に用いられない1または2以上のユーザ属性情報を示す情報である。
【0084】
購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示が特定する購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定するユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子を除いたユーザ識別子と対応付けられた購入情報を有する購入関連情報、およびこのような購入情報を用いて分析を行って取得した購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する。これにより、ユーザ出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得する。
【0085】
購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示が購入関連情報を取得するために利用する情報として指定する1以上の情報のうちの1以上(例えば、出力指示が指定する購入情報が有する1以上の情報、およびこの購入情報に対応する1以上のユーザ属性情報のうちの1以上)が、一のユーザ情報が有する出力させない購入関連情報を指定するユーザ出力制御情報が指定する1以上の属性を有する情報である場合に、購入関連情報取得部106は、このユーザ情報が有するユーザ属性情報およびこのユーザ情報と対応づけられたユーザ識別子を有する購入情報を除いたユーザ属性情報および購入情報を使用して、購入関連情報を取得する。
【0086】
なお、購入関連情報取得部106は、上記に代えて、例えば、出力指示が特定する購入関連情報を、出力してもよい購入関連情報として特定するユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子と対応付けられた購入情報のみや、この購入情報とこの購入情報に対応づけられたユーザ属性情報との組み合わせのみを用いて、購入関連情報を取得することにより、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得するようにしてもよい。
【0087】
購入関連情報取得部106は、例えば、1以上の各店舗識別子ごとに、店舗識別子と対になる店舗出力制御情報を用いて、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得するようにしてもよい。店舗識別子と対になる店舗出力制御情報とは、例えば、店舗識別子と対応付けられて店舗情報格納部104に格納されている店舗情報が有する店舗出力制御情報である。
【0088】
店舗出力制御情報は、出力してもよい購入関連情報または出力させない購入関連情報を特定する情報である。一の店舗情報が有する店舗出力制御情報は、この一の店舗情報が有する1または2以上の店舗属性情報を用いて出力してもよい購入関連情報、または出力させない購入関連情報を特定する情報である。出力してもよい購入関連情報は、例えば、取得および出力が可能な購入関連情報と考えてもよい。また、出力させない購入関連情報は、例えば、取得および出力が不可である購入関連情報と考えてもよい。
【0089】
購入関連情報を特定する情報は、例えば、購入関連情報を、この購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上の店舗属性情報を指定する情報(例えば、1または2以上の店舗属性情報の属性名)で特定する情報である。購入関連情報を取得するために用いられる店舗属性情報は、購入関連情報が有する店舗属性情報であってもよく、購入関連情報が有する購入分析情報を取得するために用いられる店舗属性情報であってもよい。出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報とは、例えば、出力してもよい購入関連情報を、この購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上の店舗属性情報により特定する情報である。出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報とは、例えば、出力させない購入関連情報を、この購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上の店舗属性情報により特定する情報である。
【0090】
例えば、一の店舗情報が有する出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報は、この店舗情報が有する店舗属性情報を用いて取得してもよい購入関連情報に用いられる1または2以上の店舗属性情報を示す情報である。一の店舗情報が有する出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報は、この一の店舗情報が有する店舗属性情報のうちの、購入関連情報を取得する際に利用可能な1または2以上の店舗属性情報と考えてもよい。
【0091】
例えば、一の店舗情報が有する出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報は、この店舗情報が有する店舗属性情報を用いて取得させない購入関連情報に用いられる1または2以上の店舗属性情報を示す情報である。一の店舗情報が有する出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報は、この一の店舗情報が有する店舗属性情報のうちの、購入関連情報を取得する際に利用不可である1または2以上の店舗属性情報と考えてもよい。なお、上記の2以上の店舗属性情報は、2以上の店舗属性情報の組み合わせと考えてもよい。
【0092】
出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報は、例えば、店舗属性情報のうちの店舗名や、市町村名や番地等の属性値を示す情報であり、これにより、このような店舗出力制御情報を有する店舗情報に対応する店舗識別子を有する購入情報やこれに対応するユーザ属性情報や店舗属性情報等は、店舗属性情報のうちの店舗名や、市町村名や、番地や、キャンペーン情報等の属性値を用いて取得される購入関連情報を取得する際には、利用されないようにすることができる。
【0093】
また、店舗情報が有する出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報または出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報は、これらの購入関連情報を取得する際に用いられる購入情報が有する1または2以上の情報を指定する情報であってもよく、これらの購入関連情報を取得する際に用いられる購入情報が有する1または2以上の情報と、これらの購入関連情報を取得する際に用いられる1または2以上の店舗属性情報の1以上を指定する情報との組み合わせであってもよい。
【0094】
購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示が特定する購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定する店舗出力制御情報と対になる購入情報を除いた購入情報を用いて、購入関連情報を取得する。これにより、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得するようにしてもよい。出力指示が特定する購入関連情報とは、例えば、出力指示が有する出力する購入関連情報を特定する情報が特定する購入関連情報である。出力する購入関連情報を特定する情報は、例えば、出力する購入関連情報の取得に用いられる1または2以上の店舗属性情報を示す情報である。出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報は、例えば、出力する購入関連情報の取得に用いられない1または2以上の店舗属性情報を示す情報である。
【0095】
購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示が特定する購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定する店舗出力制御情報と対になる店舗識別子を除いた店舗識別子と対応付けられた購入情報を有する購入関連情報、およびこのような購入情報を用いて分析を行って取得した購入分析情報を有する購入関連情報の少なくとも一方を取得する。これにより、店舗出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得する。
【0096】
購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示が購入関連情報を取得するために利用する情報として指定する1以上の情報のうちの1以上(例えば、出力指示が指定する購入情報が有する1以上の情報、およびこの購入情報に対応する1以上の店舗属性情報のうちの1以上)、が、一の店舗情報が有する出力させない購入関連情報を指定する店舗出力制御情報が指定する1以上の属性を有する情報である場合に、購入関連情報取得部106は、この店舗情報が有する店舗属性情報およびこの店舗情報と対応づけられた店舗識別子を有する購入情報を除いた店舗属性情報および購入情報を使用して、購入関連情報を取得する。
【0097】
なお、購入関連情報取得部106は、上記に代えて、例えば、出力指示が特定する購入関連情報を、出力してもよい購入関連情報として特定する店舗出力制御情報と対になる店舗識別子と対応付けられた購入情報のみや、この購入情報とこの購入情報に対応づけられた店舗属性情報との組み合わせのみを用いて、購入関連情報を取得することにより、出力させない購入関連情報を含まない購入関連情報を取得するようにしてもよい。
【0098】
購入関連情報取得部106は、取得する購入関連情報に関する情報を取得して、図示しない格納部等に蓄積してもよい。取得する購入関連情報に関する情報は、例えば、購入関連情報取得部106が取得する購入関連情報を特定する情報である。取得する購入関連情報に関する情報は、購入関連情報取得部106が購入関連情報を取得する際に使用した購入情報が有する情報、1以上のユーザ属性情報、および1以上の店舗属性情報のうちの1以上の情報のそれぞれについての、属性を指定する情報(例えば、属性名)である。例えば、購入関連情報取得部106は、購入関連情報に関する情報として、購入関連情報を取得するために用いられる購入情報の属性を示す情報(例えば、属性名)や、購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上のユーザ属性情報を示す情報(例えば、属性名)や、購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上の店舗属性情報を示す情報(属性名)を、購入関連情報を取得するごとに取得し、図示しない格納部等に蓄積してもよい。なお、購入情報を示す情報と、ユーザ属性情報を示す情報と、店舗属性情報を示す情報と、は、それぞれ、個別に蓄積してもよい。購入関連情報取得部106が取得する購入関連情報に関する情報は、上記で挙げた例以外の情報であってもよい。購入関連情報取得部106は、例えば、購入関連情報を取得する際に用いる情報等を用いて、購入関連情報に関する情報を取得してもよく、出力指示が有する出力する購入関連情報を特定する情報等から、購入関連情報に関する情報を取得してもよい。ここで蓄積する情報は、例えば、後述する統計処理結果取得部110が統計処理結果を取得するために利用する情報である。なお、購入関連情報取得部106は、購入可憐情報に関する情報のうちの予め決められた属性を有する情報(例えば、予め決められた属性名の情報)等は、取得しない、または蓄積しないようにしてもよい。この予め決められた属性を有する情報は、例えば、後述する統計処理結果を取得する必要がない情報等である。
【0099】
なお、ここでは、購入関連情報取得部106が、取得する購入関連情報に関する情報を取得し蓄積する場合について説明したが、代わりに、購入関連情報出力部107が、出力する購入関連情報に関する情報を、上記と同様に取得し、蓄積してもよい。
【0100】
購入関連情報出力部107は、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報を出力する。購入関連情報出力部107は、例えば、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報を、出力指示が有する1または2以上の受領者識別子で識別される受領者に出力する。
【0101】
購入関連情報出力部107は、例えば、出力指示受付部105が受け付けた出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者が、購入関連情報を取得するために用いられた1または2以上の購入情報がそれぞれ有する店舗識別子と対になる受領者特定情報により特定される購入関連情報を提供してよい受領者である場合にのみ、当該受領者識別子で識別される受領者に、前記購入関連情報を出力する。店舗識別子と対になる受領者特定情報は、例えば、店舗識別子と対応付けられた店舗情報が有する受領者特定情報である。受領者特定情報が特定する購入関連情報を提供してよい受領者とは、例えば、受領者特定情報が、購入関連情報を提供してはいけない受領者を特定する受領者特定情報である場合、この受領者特定情報が特定する1以上の受領者のいずれとも一致しない受領者であり、受領者特定情報が、購入関連情報を提供してよい受領者を特定する受領者特定情報である場合、この受領者特定情報が特定する1以上の受領者のいずれかと一致する受領者である。購入関連情報を取得するために用いられた購入情報とは、購入関連情報に含まれる購入情報であってもよく、購入関連情報に含まれる購入分析情報を取得するために用いられた購入情報であってもよい。購入関連情報取得部106は、例えば、出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者が、購入関連情報の取得に用いられた購入情報と対になる受領者特定情報が特定する受領者であるか判断することで、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報を、受領者識別子で識別される受領者に送信するか否かを判断する。
【0102】
受領者特定情報が、1以上の受領者識別子である場合、購入関連情報出力部107は、例えば、出力指示が有する受領者識別子が、受領者特定情報のうちの一の受領者識別子と一致する場合に、受領者を受領者特定情報が特定する受領者であると判断する。また、受領者特定情報が、地域を示す情報である場合、購入関連情報出力部107は、例えば、出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者の住所が、受領者特定情報である地域を示す情報が示す地域内の住所である場合に、受領者を受領者特定情報が特定する受領者であると判断する。また、受領者特定情報が、店舗の種類を示す情報である場合、購入関連情報出力部107は、例えば、出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者の店舗の種類が、受領者特定情報である店舗の種類を示す情報が示す種類である場合に、受領者を受領者特定情報が特定する受領者であると判断する。店舗の種類は、例えば、上述したように、店舗の業種である。受領者特定情報は、上記で説明したような複数の情報の組み合わせであってもよい。例えば、一の地域の、店舗の種類が花屋である一の店舗についての店舗情報が有する受領者特定情報が、購入関連情報の出力を許可しない受領者特定情報であって、上記と同じ一の地域を示す情報と、特定の店舗の種類を示す情報と(例えば、花屋を示す情報)とを有する場合、一の店舗の店舗情報やこの店舗情報に対応する購入情報を用いて取得可能な購入関連情報を、一の店舗と同じ一の地域内の、店舗の種類(例えば、業種)が花屋である受領者に対して、出力しないようすることができるとともに、一の店舗と異なる地域内の、店舗の種類(例えば、業種)が花屋である受領者に対しては、出力できるようにしてもよい。なお出力指示が有する受領者識別子が識別する受領者が、受領者特定情報が特定する受領者であるかは、上記のような判断に限定されるものではなく、どのように判断してもよい。
【0103】
なお、受領者が、地域や店舗の種類を示す情報である受領者特定情報が特定する受領者であるかの判断等の、上記の判断等において利用される受領者識別子に対応する受領者の住所や、受領者である店舗の種類を示す情報等の受領者についての属性の情報は、図示しない格納部に予め格納されているようにしてもよい。また、受領者が、店舗識別子で識別される店舗である場合、この店舗識別子と対応付けられた店舗情報が有する店舗属性情報を、受領者についての属性の情報として用いてもよい。
【0104】
ここでの出力は、通常、外部の装置への送信であるが、ディスプレイへの表示、プリンタへの印字、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラム等への処理結果の引渡し等を含む概念であっても良い。購入関連情報出力部107は、例えば、無線または有線の通信手段等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。購入関連情報出力部107は、例えば、通信手段で実現される。
【0105】
なお、上記においては、店舗情報が、1以上の店舗出力制御情報と、1以上の受領者特定情報と、を個別に有している場合について説明したが、店舗情報は、1以上の店舗出力制御情報と、1以上の受領者特定情報との1以上の組み合わせを有しているようにしてもよい。そして、各組の店舗出力制御情報と受領者特定情報を用いて、店舗情報に対応する購入情報、または店舗情報に対応する購入情報と、この店舗情報に対応する店舗属性情報を用いて取得した購入関連情報の出力を制御するようにしてもよい。例えば、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報と、購入関連情報の出力を許可しない受領者を特定する受領者特定情報の組を有する店舗情報に対応する購入情報および店舗属性情報のうちの、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報が示す1以上の属性値を用いて購入関連情報取得部106により取得可能な購入関連情報については、この店舗出力制御情報と同じ組の購入関連情報の出力を許可しない受領者を特定する受領者特定情報が特定する受領者に対して出力しないようにし、他の受領者に対しては出力するようにしてもよい。また、例えば、出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報と、購入関連情報の出力を許可する受領者を特定する受領者特定情報の組を有する店舗情報に対応する購入情報および店舗属性情報のうちの、出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報が示す1以上の属性値を用いて購入関連情報取得部106により取得可能な購入関連情報については、この店舗出力制御情報と同じ組の購入関連情報の出力を許可する受領者を特定する受領者特定情報が特定する受領者に対して出力するようにし、他の受領者に対しては出力しないようにしてもよい。
【0106】
具体例を挙げると、一の地域の、店舗の種類が花屋である一の店舗についての店舗情報が有する店舗出力制御情報と受領者特定情報との組が、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報と購入関連情報の出力を許可しない受領者特定情報との組であって、属性がキャンペーン情報である店舗属性情報を用いて取得した購入関連情報を特定する店舗出力制御情報を、上記と同じ一の地域を示す情報と、特定の店舗の種類を示す情報と(例えば、花屋を示す情報)とを有する受領者特定情報との組である場合、一の店舗の店舗情報が有する属性がキャンペーン情報である店舗属性情報と、この店舗に対応する購入情報が有する価格の情報と、を用いて取得可能なキャンペーン情報と販売総額との関係に関する購入関連情報を、一の店舗と同じ一の地域内の、店舗の種類(例えば、業種)が花屋である受領者に対しては、出力しないようすることができるとともに、一の店舗と異なる地域内の、店舗の種類が花屋である受領者に対しては、取得される上記の購入関連情報を出力するようにできる。
【0107】
なお、上記における店舗出力制御情報と受領者特定情報との組は、この店舗出力制御情報により特定される購入関連情報の出力を許可する受領者を特定する受領者特定情報との組であってもよく、この店舗出力制御情報により特定される購入関連情報の出力を許可しない受領者を特定する受領者特定情報との組であってもよく、この店舗出力制御情報により特定される購入関連情報以外の購入関連情報の出力を許可しない受領者を特定する受領者特定情報との組であってもよく、この店舗出力制御情報により特定される購入関連情報以外の購入関連情報の出力を許可する受領者を特定する受領者特定情報との組であってもよい。
【0108】
報酬処理部108は、購入関連情報の出力に応じて、購入関連情報取得部106が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および購入関連情報取得部106が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う。購入関連情報の出力に応じて報酬処理を行うということは、例えば、購入関連情報出力部107が購入関連情報を出力した場合に報酬処理を行うことであってもよく、購入関連情報出力部107が出力した購入関連情報について報酬処理を行うことであってもよく、その両方であってもよい。報酬処理部108は、例えば、購入関連情報出力部107が購入関連情報を出力した場合に、出力した購入関連情報について報酬処理を行う。また、報酬処理部108は、例えば、購入関連情報出力部107が購入関連情報を出力した後、この購入関連情報について報酬処理を行う指示を受け付けた場合に報酬処理を行うようにしてもよい。例えば、購入関連情報出力部107が購入関連情報を出力した後であって、購入関連情報を受信した受領者等や、報酬処理装置の管理者等からユーザや店舗に報酬を支払う操作等を受け付けた場合に、この購入関連情報について報酬処理を行う。なお、報酬処理部108が報酬処理を行うタイミングは、上記に限定されるものではない。
【0109】
ここでの報酬は、例えば、購入情報を提供したことに対する謝礼や、返礼等として提供されるものである。ここでの報酬は、例えば、特典と考えてもよい。報酬は、例えば、金銭であってもよく、クーポンであってもよく、ポイントシステムに利用可能なポイントであってもよく、金券等であってもよく、物品であってもよく、映像や音楽等のコンテンツであってもよく、他の店舗や他のユーザに対応する購入関連情報でもよい。報酬はこれらのものに限定されるものではない。ポイントシステムとは、例えば、ポイント数に応じた金額を、商品購入時に割引可能なポイントや、ポイント数に応じた金額の金券として利用可能なポイントや、ポイント数に応じた商品等と交換可能なポイント等を蓄積し、利用するシステムである。ユーザに与えられる報酬と、店舗に与えられる報酬とは異なるものであってもよく、同じものであってもよい。店舗に与えられる報酬は、店舗を運営する法人や個人に与えられる報酬と考えてもよい。
【0110】
報酬処理は、例えば、ユーザおよび店舗の少なくとも一方に与える報酬を特定する報酬情報を出力することである。例えば、報酬を与える操作等を行う企業等が利用する第一の情報処理装置(図示せず)等に報酬情報を送信することである。例えば、報酬処理は、報酬を与えるための振り込み等が可能な銀行等の金融機関が利用するサーバ装置(図示せず)等である第一の情報処理装置等に、報酬を振り込むために報酬情報を送信することであってもよい。また、報酬処理は、報酬を行うための前処理であってもよい。報酬処理は、例えば、報酬情報の決定のための前処理であってもよい。例えば、報酬処理部108は、購入関連情報出力部107が出力する購入関連情報に応じて、報酬の金額を加算・更新して、報酬情報を決定してもよい。
【0111】
報酬情報は、例えば、ユーザまたは店舗に与えられる金銭の金額等の情報や、ユーザまたは店舗に与えられるクーポンの情報や、ポイントの情報、金券の情報、他の店舗や他のユーザに対応する購入関連情報を受信する権利を示す情報等である。これらの情報は、オンライン等を利用した商品購入等において利用可能な情報であってもよい。また、報酬情報は、ユーザまたは店舗に与えられる物品の情報や、ユーザまたは店舗に与えられるコンテンツの情報であってもよい。また、報酬情報であるコンテンツの情報は、コンテンツを視聴したりダウンロードしたりするためのアクセスコードやリンク等の情報であってもよい。
【0112】
報酬情報は、例えば、報酬を受け取るユーザのユーザ識別子、または報酬を受けとる店舗の店舗識別子と対応付けて出力される。例えば、報酬情報は、報酬を受け取るユーザのユーザ識別子または報酬を受け取る店舗の店舗識別子を有する情報である。
【0113】
報酬処理部108が出力する報酬情報を受け取った(例えば受信した)第一の情報処理装置は、例えば、報酬情報が示す報酬を、報酬情報に対応付けられたユーザ識別子で識別されるユーザまたは報酬情報に対応付けられた店舗識別子で識別される店舗に与える処理を行う。例えば、第一の情報処理装置が、ユーザ識別子とユーザが利用可能なポイント数とを対応付けて管理している場合、受け取った報酬情報が示すポイント数を、報酬情報と対応付けられたユーザ識別子と対応付けられているポイント数に加算する。例えば、第一の情報処理装置が、店舗識別子と店舗が利用可能なポイント数とを対応付けて管理している場合、受け取った報酬情報が示すポイント数を、報酬情報と対応付けられた店舗識別子と対応付けられているポイント数に加算する。また、報酬情報を受け取った(例えば受信した)第一の情報処理装置は、例えば、報酬情報が示すポイントを、報酬情報と対応付けられたユーザ識別子で識別されるユーザまたは報酬情報と対応付けられた店舗識別子で識別される店舗に与えるための指示等を、ポイントを管理する装置(図示せず)等に送信してもよい。
【0114】
また、報酬情報を受け取った(例えば受信した)第一の情報処理装置がユーザまたは店舗の銀行口座の残高等を管理している場合、例えば、報酬情報が示す金額を、この報酬情報と対応付けられたユーザ識別子で識別されるユーザ、または報酬情報と対応付けられた店舗識別子で識別される店舗の銀行口座の残高に加算するようにしてもよい。また、報酬情報を受け取った(例えば受信した)第一の情報処理装置は、例えば、報酬情報が示す金額を、報酬情報に対応付けられたユーザ識別子で識別されるユーザまたは報酬情報と対応付けられた店舗識別子で識別される店舗の口座に振り込む処理や、ユーザ識別子で識別されるユーザまたは店舗識別子で識別される店舗のクレジットカードに返金する処理や、ユーザ識別子で識別されるユーザまたは店舗識別子で識別される店舗の電子マネーに追加する処理を行ってもよい。この場合、第一の情報処理装置は、例えば、図示しない格納部等に予め格納されているユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの口座番号や、クレジットカード番号や、電子マネーの識別子等を対応付けた情報から、ユーザ識別子に対応する口座番号やクレジットカード番号や電子マネーの識別子を取得してもよい。また、第一の情報処理装置は、例えば、図示しない格納部等に予め格納されている店舗識別子と、店舗識別子で識別される店舗の口座番号や、クレジットカード番号や、電子マネーの識別子等を対応付けた情報から、店舗識別子に対応する口座番号やクレジットカード番号や電子マネーの識別子を取得してもよい。
【0115】
また、報酬情報を受け取った(例えば受信した)第一の情報処理装置は、例えば、受け取った報酬情報が示す物品を、報酬としてユーザまたは店舗に送信する処理を行ってもよく、受け取った報酬情報が示すコンテンツ等をダウンロードするリンクの情報等を、報酬情報と対応付けられたユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末3、または店舗識別子で識別される店舗の店舗端末4等に送信してもよい。
【0116】
また、報酬情報を受け取った(例えば受信した)第一の情報処理装置は、例えば、受け取った報酬情報およびこの報酬情報と対応付けられたユーザ識別子または店舗識別子を、モニタ(図示せず)等に出力(例えば表示)したり、プリンタ等から出力(例えば印刷)し、出力された報酬情報を見た報酬を与える操作等を行う企業の担当者等が、この表示された報酬情報が示す報酬を与えるための操作等を、手入力等により適宜行うようにしてもよい。
【0117】
なお、購入情報提供装置1の報酬処理部108が、上記のような報酬情報を取得し、この報酬情報を用いて、上記の第一の情報処理装置(図示せず)と同様の、報酬情報と対応付けられたユーザ識別子で識別されるユーザ、または報酬情報と対応付けられた店舗識別子で識別される店舗に報酬を与える処理を行うようにしてもよく、この場合、上記のような報酬情報を第一の情報処理装置に出力する処理等は行わないようにしてよい。
【0118】
報酬処理部108がどのようにユーザまたは店舗に与える報酬を決定してもよい。ここでの報酬の決定は、例えば、報酬として与える金銭や金券の金額や、報酬として与えるポイントのポイント数や、報酬として与える物品である。
【0119】
例えば、報酬処理部108は、一の購入情報を用いて、1以上の購入関連情報を取得する処理が行われた場合に、予め決められた金額やポイント数を、一の購入情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザ、および一の購入情報が有する店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に与える報酬として決定してもよい。また、報酬処理部108は、一の購入情報により取得された1以上の購入関連情報が1以上の受領者に出力される毎に、予め決められた金額やポイント数を、一の購入情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザ、および一の購入情報が有する店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に与える報酬として決定してもよい。
【0120】
また、報酬処理部108は、一の購入情報を用いて取得される購入関連情報の数や購入関連情報の種類数に比例して増加、または数や種類数に応じて段階的に増加する金額やポイント数を、一の購入情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザ、および一の購入情報が有する店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に与える報酬として決定してもよい。
【0121】
また、報酬処理部108は、一の購入情報を用いて取得した購入関連情報が出力される受領者の数に比例して増加、または数に応じて段階的に増加する金額やポイント数を、一の購入情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザ、および一の購入情報が有する店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に与える報酬として決定してもよい。
【0122】
また、報酬処理部108は、予め決められた期間内(例えば、1か月や、1年等)に、一度でも一の購入情報を利用して購入関連情報が取得された場合に、この一の購入情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザ、または購入情報に対応する店舗識別子で識別される店舗に与える報酬として、この期間について、予め決められた一定の報酬を決定してもよい。
【0123】
なお、ユーザに与える報酬と、店舗に与える報酬とは同じ報酬であってもよく、異なる報酬であってもよい。ユーザに与える報酬の金額やポイント数等を算出する場合の算出の仕方と、店舗に与える報酬の金額やポイント数等を算出する場合の算出の仕方とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。また、報酬を決定する処理は、上記の処理に限定されるものではない。
【0124】
課金処理部109は、購入関連情報出力部107による購入関連情報の出力に応じて、受領者識別子で識別される受領者に対して課金処理を行う。課金処理部109は、例えば、出力指示に応じて購入関連情報を出力した場合に、課金処理を行う。課金処理は、例えば、購入関連情報の出力に応じて、受領者に課金する金額を決定し、決定した金額を受領者に課金する処理である。
【0125】
課金処理は、例えば、課金する金額を特定する課金情報を取得し、出力する処理である。例えば、課金等を行う企業等が利用する第二の情報処理装置(図示せず)等に課金情報を送信することである。例えば、課金処理は、課金を行うための受領者の口座からの口座引き落とし等が可能な銀行等の金融機関が利用するサーバ装置(図示せず)等である第二の情報処理装置等に、課金する金額を引き落とすための課金情報を送信することであってもよい。
【0126】
課金情報は、例えば、課金される受領者の受領者識別子と対応付けて出力される。例えば、課金情報は、課金される受領者の受領者識別子をする情報である。
【0127】
課金処理部109が出力する課金情報を受け取った(例えば受信した)第二の情報処理装置は、例えば、課金情報が示す課金を、課金情報に対応付けられた受領者識別子で識別される受領者に課金する処理を行う。例えば、第二の情報処理装置が、受領者識別子と受領者が利用可能な電子マネーの残高や、銀行口座の残高とを対応付けて管理している場合、受け取った課金情報が示す金額を、課金情報と対応付けられた受領者識別子と対応付けられている電子マネーの残高や、銀行口座の残高から引き落とす。また、課金情報を受け取った(例えば受信した)第二の情報処理装置は、例えば、課金情報が示す金額を、課金情報と対応付けられた受領者識別子で識別される受領者から引き落とす指示等を、受領者の口座や電子マネーを管理する装置(図示せず)や、クレジットカード会社等が運営するクレジットカード決済を行うサーバ装置等に送信してもよい。この場合、第二の情報処理装置は、例えば、図示しない格納部等に予め格納されている受領者識別子と、受領者識別子で識別される受領者の口座番号や、電子マネーの識別子や、クレジットカード番号等を対応付けた情報から、受領者識別子に対応する口座番号や、電子マネーの識別子や、クレジットカード番号を取得してもよい。
【0128】
また、課金情報を受け取った(例えば受信した)第二の情報処理装置は、例えば、受け取った課金情報およびこの課金情報と対応付けられた受領者識別子を、モニタ(図示せず)等に出力(例えば表示)したり、プリンタ等から出力(例えば印刷)し、出力された課金情報を見た課金を与える操作等を行う企業の担当者等が、この表示された課金情報が示す課金を与えるための操作等を、手入力等により適宜行うようにしてもよい。
【0129】
なお、購入情報提供装置1の課金処理部109が、上記のような課金情報を取得し、この課金情報を用いて、上記の第二の情報処理装置(図示せず)と同様の、課金情報と対応付けられた受領者識別子で識別される受領者に課金する処理を行うようにしてもよく、この場合、上記のような課金情報を第二の情報処理装置に出力する処理等は行わないようにしてよい。
【0130】
課金処理部109がどのように受領者に課金する金額を決定してもよい。例えば、受領者が受領する購入関連情報の数(例えば、受領者に対して送信される購入関連情報の数)に比例して増加する、または数の増加に応じて段階的に増加する金額を、課金する金額に設定してもよい。また、課金処理部109は、受領者が受領する購入関連情報を取得する際に用いられる購入情報数に比例して増加する、または購入情報数の増加に応じて段階的に増加する金額を、課金する金額に設定してもよい。また、課金処理部109は、購入関連情報出力部107が、一の出力指示に応じて1以上の購入関連情報を受領者に出力した場合に、この出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者に課金する金額として、予め決められた金額を決定してもよい。また、一の受領者に対して、予め決められた期間内(例えば、1か月内や、1年以内)に、1以上の購入関連情報が出力された場合に、この期間について、予め決められた金額をこの一の受領者に課金する金額として決定してもよい。
【0131】
なお、上記においては、金銭により課金を行う場合について説明したが、課金は、ポイント等で行われるようにしてもよい。この場合、上記の説明の金額を、ポイント数等と適宜読み替えるようにすればよい。
【0132】
統計処理結果取得部110は、購入関連情報出力部107が出力した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する。購入関連情報出力部107が出力した購入関連情報に関する統計処理結果は、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報に関する情報についての統計処理結果と考えてもよい。例えば、統計処理結果取得部110は、購入関連情報取得部106が、上述したように、取得する複数の購入関連情報のそれぞれについて取得し格納部(図示せず)に蓄積した購入関連情報に関する情報を、統計処理し、統計処理した結果を示す情報を取得する。ここでの購入関連情報に関する情報は、上述したように、購入関連情報を特定する情報であってもよく、例えば、購入関連情報を取得するために用いられる購入情報が有する1または2以上の情報を示す情報(例えば属性名)や、1または2以上のユーザ属性情報を示す情報(例えば、属性名)や、購入関連情報を取得するために用いられる1または2以上の店舗属性情報を示す情報(例えば、属性名)である。
【0133】
ここでの統計処理は、例えば、1または2以上の購入関連情報に関する情報がそれぞれ有する1以上の情報の出現度数を取得する統計処理である。また、ここでの統計処理は、例えば、1または2以上の購入関連情報に関する情報がそれぞれ有する2以上の情報の組み合わせの出現度数を取得する統計処理であってもよい。例えば、ここでの統計処理は、1または2以上の購入関連情報に関する情報がそれぞれ有する購入情報の1または2以上の情報を示す情報(属性名)の、属性ごとの出現度数を取得する統計処理であってもよく、1または2以上の購入関連情報に関する情報がそれぞれ有する1または2以上のユーザ属性情報を示す情報の、属性ごとの出現度数を取得する統計処理であってもよく、1または2以上の購入関連情報に関する情報がそれぞれ有する1または2以上の店舗属性情報を示す情報の、属性ごとの出現度数を取得する統計処理であってもよく、これらの2以上の組み合わせの出現度数を取得する統計処理であってもよい。また、出現度数の代わりに、出現頻度等を取得してもよい。
【0134】
なお、購入関連情報取得部106が取得する購入関連情報に関する情報の代わりに、購入関連情報出力部107が取得し出力する購入関連情報に関する情報を、統計処理した結果を取得してもよい。
【0135】
例えば、統計処理結果取得部110は、統計処理結果として、購入関連情報取得部106が取得した1または2以上の購入関連情報に使用された1または2以上のユーザ属性情報のそれぞれの使用回数(いいかえれば出現回数)を取得する。例えば、購入関連情報取得部106が、購入関連情報に関する情報として、購入関連情報の取得に用いられるユーザ属性情報の属性名を、購入関連情報を取得するごとに、図示しない格納部に蓄積していたとする。各購入関連情報の取得に用いられるユーザ属性情報の属性は、同じである場合も異なる場合もあり、常に一定ではなかったとする。各購入関連情報の取得に用いられるユーザ属性情報は、例えば、属性名が、ユーザの氏名、ユーザの住所の都道府県名、ユーザの住所の市町村区名、年齢、電話番号、性別、年収、フォロワ数等である属性のうちの1または2以上の属性の属性値であったとする。この場合、統計処理結果取得部110は、各購入関連情報について、購入関連情報に関する情報として蓄積されているユーザ属性情報の属性名の蓄積数を、属性名ごとにカウントし、属性名ごとの蓄積数を、統計処理結果として取得する。
【0136】
また、例えば、統計処理結果取得部110は、統計処理結果として、購入関連情報取得部106が取得した1または2以上の購入関連情報に使用された1または2以上の店舗属性情報のそれぞれの使用回数を取得する。例えば、購入関連情報取得部106が、購入関連情報に関する情報として、購入関連情報の取得に用いられる店舗属性情報の属性名を、購入関連情報を取得するごとに、図示しない格納部に蓄積していたとする。各購入関連情報の取得に用いられる店舗属性情報の属性は、同じである場合も異なる場合もあり、常に一定ではなかったとする。各購入関連情報の取得に用いられる店舗属性情報は、例えば、属性名が、店舗名、店舗の住所の都道府県名、店舗の住所の市町村区名、電話番号、性別、年商、キャンペーン情報等である属性のうちの1または2以上の属性の属性値であったとする。この場合、統計処理結果取得部110は、各購入関連情報について、購入関連情報に関する情報として蓄積されている店舗属性情報の属性名の蓄積数を、属性名ごとにカウントし、属性名ごとの蓄積数を、統計処理結果として取得する。
【0137】
なお、統計処理結果取得部110が取得する統計処理結果は、上記で説明した統計処理結果に限定されるものではない。また、どのような統計処理を行うかは、予め決められていてもよく、出力される購入関連情報に応じて、クラスタリング処理等を用いて、動的に決定してもよい。
【0138】
レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していないユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザに、購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信する。以下、ユーザに送信されるレコメンド情報を、ユーザレコメンド情報と呼ぶ場合がある。
【0139】
例えば、レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得した統計処理結果が、購入関連情報に関する情報(例えば、購入関連情報を特定する情報)のうちの一の情報、または二以上の情報の組み合わせの出現数が、予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す場合に、この一の情報、または二以上の情報の組み合わせにより特定される購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定するユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザ(すなわち、ユーザ識別子が識別するユーザ)に、この一の情報または二以上の情報の組み合わせにより購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報を、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報から、出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報に変更することを促すユーザレコメンド情報を送信する。
【0140】
例えば、レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得した統計処理結果が、ユーザ属性情報が有する一の属性値、または二以上の属性値の組み合わせの出現数が、予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す場合に、この一の属性値、または二以上の属性値の組み合わせにより特定される購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定するユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザ(すなわち、ユーザ識別子が識別するユーザ)に、この一の属性値または二以上の属性値の組み合わせにより購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報を、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報から、出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報に変更することを促すユーザレコメンド情報を送信する。ユーザに送信することは、例えば、ユーザが利用するユーザ端末3に送信することである。
【0141】
なお、上記において、予め決められた条件を満たすほど多く出力されている、ということは、予め決められた数または量に関する条件を満たすことであり、例えば、閾値以上出力されていることであってもよく、または閾値よりも多く出力されていることであってもよい。また、かかることは以下においても同様である。
【0142】
また、レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していない出力制御情報と対になる店舗識別子で識別される店舗に、購入関連情報の出力を許可することを促すレコメンド情報を送信する。店舗に送信することは、例えば、店舗が利用する店舗端末4に送信することである。
【0143】
例えば、レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得した統計処理結果が、購入関連情報に関する情報(例えば、購入関連情報を特定する情報)のうちの一の情報、または二以上の情報の組み合わせの出現数が、予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す場合に、この一の情報、または二以上の情報の組み合わせにより特定される購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定する店舗出力制御情報と対になる店舗識別子で識別される店舗(すなわち、店舗識別子が識別する店舗)に、この一の情報または二以上の情報の組み合わせにより購入関連情報を特定する店舗出力制御情報を、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報から、出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報に変更することを促す店舗レコメンド情報を送信する。
【0144】
例えば、レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得した統計処理結果が、店舗属性情報が有する一の属性値、または二以上の属性値の組み合わせの出現数が、予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す場合に、この一の属性値、または二以上の属性値の組み合わせにより特定される購入関連情報を、出力させない購入関連情報として特定する店舗出力制御情報と対になる店舗識別子で識別される店舗(すなわち、店舗識別子が識別する店舗)に、この一の属性値または二以上の属性値の組み合わせにより購入関連情報を特定する店舗出力制御情報を、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報から、出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報に変更することを促す店舗レコメンド情報を送信する。店舗に送信することは、例えば、店舗が利用する店舗端末4に送信することである。
【0145】
送信されるレコメンド情報は、テキストや画像等で構成される情報である。送信されるレコメンド情報は、あらかじめ用意された情報であってもよく、テンプレート等を用いて動的に生成された情報であってもよい。
【0146】
レコメンド情報送信部111は、例えば、有線または無線の通信手段により実現される。
【0147】
なお、購入情報提供装置1は、レコメンド情報を送信したユーザ端末3や、店舗端末4から、レコメンド情報が示すユーザ出力制御情報、またはレコメンド情報が示す店舗出力制御情報を、出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報、または出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報に変更することを示すレコメンド応答情報を受信するレコメンド応答受信部(図示せず)と、このレコメンド応答受信部が受信したレコメンド応答情報に応じて、このレコメンド応答情報に対応するレコメンド情報が示すユーザ出力制御情報、またはレコメンド情報が示す店舗出力制御情報を、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報、または出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報から、出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報、または出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報に変更する出力制御変更部(図示せず)を有していてもよい。レコメンド応答情報は、例えば、レコメンド応答情報を送信したユーザのユーザ識別子またはレコメンド応答情報を送信した店舗の店舗識別子と対応付けられて送信される情報である。なお、購入情報提供装置1の出力制御変更受付部(図示せず)等が、購入情報提供装置1の利用者や管理者等から、1または2以上のユーザ出力制御情報または店舗出力制御情報を更新する指示等を受け付けるようにし、この指示に応じて、出力制御変更部が、この指示が示すユーザ出力制御情報または店舗出力制御情報を更新するようにしてもよい。ここでの更新は、例えば、ユーザ出力制御情報または店舗出力制御情報の設定および変更を含む概念である。この場合、例えば、レコメンド応答受信部が受信したレコメンド応答情報等を応答表示部(図示せず)が表示することで、更新対象のユーザ出力制御情報または店舗出力制御情報を示す情報や、その更新内容を、購入情報提供装置1の利用者や管理者等が確認できるようにし、この内容に応じて、上記の更新する指示を、出力制御変更受付部に対して入力できるようにしてもよい。
【0148】
外部サーバ2は、ユーザ識別子と対応付けられた1以上のユーザ属性情報を有するサーバ装置である。外部サーバ2は、例えば、ユーザが利用する1または2以上のSNS(ソーシャルネットワークサービス)をそれぞれ提供するサーバ(図示せず)である。この外部サーバ2から取得されるユーザ属性情報は、上述したようなSNSに関連した情報である。外部サーバ2は、例えば、ユーザ識別子と1以上のユーザ属性情報とが対応付けて格納されているサーバ格納部(図示せず)、購入情報提供装置1からユーザ属性情報の検索に用いるキーとしてユーザ識別子を受信するサーバ受信部(図示せず)と、受信したユーザ識別子をキーとして、検索により1以上のユーザ属性情報を有する情報を取得するサーバ取得部(図示せず)と、サーバ取得部が取得したユーザ属性情報を有する情報を、検索結果として購入情報提供装置1に送信するサーバ送信部(図示せず)を備えている。ただし、外部サーバ2の構成は、上記のような構成に限定されるものではない。
【0149】
ユーザ端末3は、商品の購入等を行うユーザ等が利用する情報処理端末装置である。ユーザ端末3は、コンピュータや、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話、タブレット型端末、携帯情報端末、携帯電話等により実現可能である。ユーザ端末3は、例えば、購入情報提供装置1のレコメンド情報送信部111が送信するユーザレコメンド情報を受信するユーザ受信部(図示せず)、ユーザレコメンド情報をモニタ(図示せず)等に表示するユーザ表示部(図示せず)、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス等を介して、上記のユーザレコメンド情報等に対して、ユーザ端末3を利用するユーザに対応するユーザ出力制御情報を変更するための入力(例えば、出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報に変更するための入力)を受け付けるユーザ受付部(図示せず)、この入力に応じて、ユーザ端末3を利用するユーザのユーザ出力制御情報を変更する指示を、購入情報提供装置1に送信するユーザ送信部(図示せず)等を有している。ユーザ出力制御情報を変更する指示は、例えば、ユーザ識別子と対応付けられた指示である。ただし、ユーザ端末3の構成は、上記のような構成に限定されるものではない。また、購入情報提供装置1からユーザ出力制御情報を受信しない場合等においては、ユーザ端末3は省略してもよい。
【0150】
店舗端末4は、商品の販売等を行う店舗等が利用する情報処理端末装置である。店舗端末4は、コンピュータや、いわゆるスマートフォン等の多機能携帯電話、タブレット型端末、携帯情報端末、携帯電話等により実現可能である。店舗端末4は、例えば、購入情報提供装置1のレコメンド情報送信部111が送信する店舗レコメンド情報を受信する店舗受信部(図示せず)、店舗レコメンド情報を表示する店舗表示部(図示せず)、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス等を介して、上記の店舗レコメンド情報等に対して、店舗端末4を利用する店舗に対応する店舗出力制御情報を変更するための入力(例えば、出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報に変更するための入力)を受け付ける店舗受付部(図示せず)、この入力に応じて、店舗端末4を利用する店舗の店舗出力制御情報を変更する指示を、購入情報提供装置1に送信する店舗送信部(図示せず)等を有している。店舗出力制御情報を変更する指示は、例えば、店舗識別子と対応付けられた指示である。ただし、店舗端末4の構成は、上記のような構成に限定されるものではない。また、購入情報提供装置1から店舗出力制御情報を受信しない場合等においては、店舗端末4は省略してもよい。
【0151】
次に、購入情報処理システム1000の購入情報提供装置1の動作の一例について
図2のフローチャートを用いて説明する。ここでは、予め、購入情報格納部101に1または2以上の購入情報が格納されており、ユーザ情報格納部102に1または2以上のユーザ情報が格納されており、店舗情報格納部104に1または2以上の店舗情報が格納されている場合を例に挙げて説明する。
【0152】
(ステップS101)出力指示受付部105は、出力指示を受け付けたか判断する。出力指示受付部105は、出力指示を、どのように受け付けてもよく、例えば、手入力により受け付けてもよく、情報処理装置(図示せず)等から出力指示を受信してもよい。出力指示を受け付けた場合、ステップS102に進み、受け付けていない場合、ステップS115に進む。
【0153】
(ステップS102)購入関連情報取得部106は、カウンターmの値として1を代入する。
【0154】
(ステップS103)購入関連情報取得部106は、m番目の購入情報が、購入情報格納部101に格納されているか判断する。格納されている場合、ステップS104に進み、格納されていない場合、ステップS110に進む。なお、例えば、ステップS101で受け付けた出力指示が、購入関連情報の取得に利用する1または2以上の購入情報についての条件(例えば、購入情報が有する日付情報が示す日付の範囲)を有する場合、この条件を満たす購入情報の中に、m番目の購入情報があるか判断する。
【0155】
(ステップS104)購入関連情報取得部106は、ステップS104で受け付けた出力指示により特定される購入関連情報が、m番目の購入情報と対応付けられたユーザ情報が有するユーザ出力制御情報およびm番目の購入情報と対応付けられた店舗情報が有する店舗出力制御情報の少なくとも一方が特定する出力させない購入関連情報であるか判断する。例えば、出力指示により特定される購入関連情報に用いられる1または2以上のユーザ属性情報の1以上がが、m番目の購入情報に対応するユーザ情報が有する出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報が示す1以上のユーザ属性情報のいずれかと一致する場合、出力指示により特定される購入関連情報が、このユーザ出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報であると判断する。また、例えば、出力指示により特定される購入関連情報に用いられる店舗属性情報の1以上が、m番目の購入情報に対応する店舗情報が有する出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報が示す1以上の店舗属性情報のいずれかと一致する場合、出力指示により特定される購入関連情報が、このユーザ出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報であると判断する。出力指示により特定される購入関連情報が、ユーザ出力制御情報および店舗出力制御情報の少なくとも一方が特定する出力させない購入関連情報である場合、ステップS109に進み、それ以外の場合は、ステップS105に進む。
【0156】
なお、出力指示により特定される購入関連情報の取得に、ユーザ属性情報が利用され、店舗属性情報が利用されない場合、購入関連情報取得部106は、上記の判断に代えて、出力指示により特定される購入関連情報が、m番目の購入情報と対応付けられたユーザ情報が有するユーザ出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報であるか判断するようにしてもよい。また、出力指示により特定される購入関連情報の取得に、店舗属性情報が利用され、ユーザ属性情報が利用されない場合、購入関連情報取得部106は、上記の判断に代えて、出力指示により特定される購入関連情報が、m番目の購入情報と対応付けられた店舗情報が有する店舗出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報であるか判断するようにしてもよい。
【0157】
(ステップS105)ユーザ属性取得部103は、予め決められた1以上の外部サーバ2から取得可能な特定のユーザ属性情報が、ステップS101で受け付けた出力指示が示す購入関連情報の取得に利用されるか判断する。利用される場合、ステップS106に進み、利用されない場合、ステップS108に進む。なお、利用されるか否かの判断を、ステップS101の直後等に行うようにし、このステップにおいては、単にこの判断結果を用いて、ステップS106に進むか、ステップS108に進むかを判断してもよい。
【0158】
(ステップS106)ユーザ属性取得部103は、特定のユーザ属性情報を、予め決められた1以上の外部サーバ2から取得する。例えば、ユーザ属性取得部103は、m番目の購入情報からユーザ識別子を取得し、このユーザ識別子をキーとして、外部サーバ2から、特定のユーザ属性情報を取得する。なお、格納部(図示せず)に予め格納されている購入情報が有するユーザ識別子と、外部サーバから特定のユーザ属性情報を取得するためのキーとして用いられるユーザ識別子とを対応付けて有する1または2以上の情報から、購入情報が有するユーザ識別子に対応するキーとして用いられるユーザ識別子を取得し、取得したユーザ識別子をキーとして用いて外部サーバ2から特定のユーザ属性情報を取得してもよい。なお、所定の時間が経過しても、ユーザ属性情報を取得できない場合、タイムアウト処理を行って、ステップS108に進むようにしてもよい。
【0159】
(ステップS107)ユーザ属性取得部103は、ステップS106で取得したユーザ属性情報で、m番目の購入情報に対応するユーザ属性情報を更新する。
【0160】
(ステップS108)購入関連情報取得部106は、m番目の購入情報が有する情報から、出力指示が示す購入関連情報の取得に必要な購入情報が有する情報を取得する。また、出力指示が示す購入関連情報の取得に必要な1または2以上のユーザ属性情報がある場合、このようなユーザ属性情報を、m番目の購入情報に対応するユーザ情報が有する1または2以上のユーザ属性情報から取得する。また、出力指示が示す購入関連情報の取得に必要な1または2以上の店舗属性情報がある場合、このような店舗属性情報を、m番目の購入情報に対応する店舗情報が有する1または2以上の店舗属性情報から取得する。そして、取得した購入情報等を対応付けて、格納部(図示せず)に蓄積する。ここでの蓄積は、一時記憶であってもよい。
【0161】
(ステップS109)購入関連情報取得部106は、カウンターmの値を1インクリメントする。そして、ステップS103に戻る。
【0162】
(ステップS110)購入関連情報取得部106は、ステップS108で取得した購入情報等を使用して、出力指示が示す購入関連情報を取得する。例えば、購入関連情報取得部106は、ステップS108で取得した購入情報等を有する購入関連情報を取得する。また、例えば、購入関連情報取得部106は、ステップS108で取得した購入情報等を用いて、出力指示が示す分析を行って購入分析情報を取得し、取得した購入分析情報を有する購入関連情報を取得する。また、購入関連情報取得部106は、取得した購入関連情報に関する情報を、格納部(図示せず)に蓄積する。購入関連情報に関する情報は、例えば、購入関連情報の取得に用いられた購入情報が有する1または2以上の情報、または2以上のユーザ属性情報、およびまたは2以上の店舗属性情報等の属性値の属性を示す情報である。なお、ユーザ属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する購入関連情報に関する情報と、店舗属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する蓄積関連情報に関する情報とを、それぞれ区別して蓄積するようにしてもよい。
【0163】
(ステップS111)購入関連情報出力部107は、ステップS108で取得した購入情報に対応する店舗情報が有する受領者特定情報を用いて、ステップS101で受け付けた出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者の中から、ステップS110で取得した購入関連情報を提供してよい1以上の受領者を決定する。例えば、ステップS101で受け付けた出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者の中から、ステップS108で取得した1または2以上の購入情報に対応する店舗情報が有する受領者特定情報の少なくとも一つが特定する購入関連情報を提供してはいけない受領者を除外し、除外されずに残った受領者を、購入関連情報を提供してよい受領者に決定する。また、例えば、ステップS101で受け付けた出力指示が有する受領者識別子で識別される受領者の中から、ステップS108で取得した購入情報に対応する店舗情報が有する受領者特定情報のすべてが共通して特定する購入関連情報を提供してよい受領者を、購入関連情報を提供してよい受領者に決定する。
【0164】
(ステップS112)購入関連情報出力部107は、ステップS110で取得した購入関連情報を提供してよい受領者に対し、購入関連情報を出力(例えば、送信)する。例えば、ステップS111で決定した購入関連情報を提供してよい1以上の受領者にステップS110で取得した購入関連情報を出力する。
【0165】
(ステップS113)報酬処理部108は、ステップS110で購入関連情報の取得に用いた購入情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザに報酬を与える報酬処理を行う。また、報酬処理部108は、ステップS110で購入関連情報の取得に用いた購入情報が有する店舗識別子で識別される店舗に報酬を与える報酬処理を行う。
【0166】
(ステップS114)課金処理部109は、ステップS112で購入関連情報を送信したい受領者に課金する課金処理を行う。そして、ステップS101に戻る。
【0167】
(ステップS115)統計処理結果取得部110は、レコメンド情報を送信するタイミングであるか判断する。例えば、統計処理結果取得部110は、予め決められた一定の期間ごとに、レコメンド情報を送信するタイミングになったと判断してもよく、予め決められた日付や時刻等に、レコメンド情報を送信するタイミングになったと判断してもよい。また、購入関連情報取得部106が新たに購入関連情報を取得している場合に、レコメンド情報を送信するタイミングになったと判断してもよい。ただし、レコメンド情報を送信するタイミングをどのように判断するかは問わない。送信するタイミングである場合、ステップS116に進み、送信するタイミングでない場合、ステップS121に進む。
【0168】
(ステップS116)統計処理結果取得部110は、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報に関する統計処理結果を取得する。例えば、購入関連情報取得部106がステップS110で蓄積した購入関連情報に関する情報について、統計処理を行って統計処理結果を取得する。例えば、統計処理結果取得部110は、ステップS110で蓄積した購入関連情報に関する情報である、購入関連情報を取得しするために使用された購入情報や、ユーザ属性情報や、店舗属性情報等の属性値の属性を示す情報の数を、属性ごと(例えば、属性名ごと)に集計した統計処理結果を取得する。なお、ユーザ属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する購入関連情報に関する情報と、店舗属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する蓄積関連情報に関する情報とを、それぞれ区別して蓄積している場合、区別して蓄積しているそれぞれの情報について統計処理結果を取得してもよい。
【0169】
(ステップS117)レコメンド情報送信部111は、ステップS116で取得した統計処理結果を用いて、ユーザレコメンド情報を送信するユーザを決定する。例えば、レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得し蓄積した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していないユーザ出力制御情報と対になるユーザ識別子で識別されるユーザを、ユーザレコメンド情報を送信するユーザに決定する。例えば、統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す購入関連情報が、ユーザ属性情報が示す属性のうちの1以上の特定の属性を少なくとも用いて取得される購入関連情報である場合に、この1以上の特定の属性を用いて取得される購入関連情報を、出力させない購入関連情報に特定するユーザ出力制御情報を有するユーザ情報に対応するユーザ識別子で識別されるユーザを、ユーザレコメンド情報を送信するユーザに決定する。例えば、レコメンド情報送信部111は、ユーザレコメンド情報を送信するユーザのユーザ識別子を取得する。なお、ユーザ属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する購入関連情報に関する情報と、店舗属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する蓄積関連情報に関する情報とを、それぞれ区別して蓄積しており、ステップS116において、区別した情報ごとに、統計処理結果を取得している場合、ここでは、ユーザ属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する購入関連情報に関する情報を用いて取得した統計処理結果を用いて、ユーザレコメンド情報の送信先を決定するようにしてもよい。
【0170】
(ステップS118)レコメンド情報送信部111は、ステップS117で決定した送信先となるユーザに、ユーザレコメンド情報を送信する。
【0171】
(ステップS119)レコメンド情報送信部111は、ステップS116で取得した統計処理結果を用いて、店舗レコメンド情報を送信する店舗を決定する。例えば、レコメンド情報送信部111は、統計処理結果取得部110が取得した統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す統計処理結果に対する購入関連情報についての出力を許可していない店舗出力制御情報と対になる店舗識別子で識別される店舗を、店舗レコメンド情報を送信する店舗に決定する。例えば、統計処理結果が予め決められた条件を満たすほど多く出力されていることを示す購入関連情報が、店舗属性情報が示す属性のうちの1以上の特定の属性を用いて取得される購入関連情報である場合に、この1以上の特定の属性を用いて取得される購入関連情報の出力を許可していない店舗出力制御情報を有する店舗情報に対応する店舗識別子で識別される店舗を、店舗レコメンド情報を送信する店舗に決定する。例えば、レコメンド情報送信部111は、店舗レコメンド情報を送信する店舗の店舗識別子を取得する。なお、ユーザ属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する購入関連情報に関する情報と、店舗属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する蓄積関連情報に関する情報とを、それぞれ区別して蓄積しており、ステップS116において、区別した情報ごとに、統計処理結果を取得している場合、ここでは、店舗属性情報を用いて購入関連情報を取得した場合に取得し蓄積する購入関連情報に関する情報を用いて取得した統計処理結果を用いて、店舗レコメンド情報の送信先を決定するようにしてもよい。
【0172】
(ステップS120)レコメンド情報送信部111は、ステップS119で決定した送信先となる店舗に、店舗レコメンド情報を送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0173】
(ステップS121)購入情報提供装置1の受信部(図示せず)は、ユーザ出力制御情報または店舗出力制御情報の変更指示を受信したか判断する。受信する変更指示は、ユーザ識別子または店舗識別子と対応付けられた変更指示である。受信した場合、ステップS122に進み、受信していない場合、ステップS101に戻る。
【0174】
(ステップS122)購入情報提供装置1の処理部(図示せず)は、ステップS121で受信した変更指示に対応するユーザ識別子と対応付けられたユーザ情報のユーザ出力制御情報、またはステップS121で受信した変更指示に対応する店舗識別子と対応付けられた店舗情報の店舗出力制御情報を、変更指示に応じて変更する。そして、ステップS101に戻る。
【0175】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0176】
次に、外部サーバ2の動作の一例について簡単に説明する。外部サーバ2のサーバ受信部(図示せず)が、購入情報提供装置1から、特定の属性のユーザ属性情報の検索に用いるキーとしてユーザ識別子を受信すると、サーバ取得部(図示せず)が、受信したユーザ識別子をキーとして、サーバ格納部(図示せず)に、1以上のユーザ識別子とそれぞれ対応付けられて格納されているユーザ属性情報から、検索に用いるキーであるユーザ識別子に対応するユーザ属性情報を有する情報を取得し、サーバ送信部(図示せず)が、サーバ取得部が取得したユーザ属性情報を有する情報を検索結果として購入情報提供装置1に送信する。
【0177】
なお、外部サーバ2が、SNSを提供するサーバである場合、このSNSを提供するために必要な情報の送受信や蓄積等の処理を適宜行うようにしてよい。また、外部サーバ2は、このような処理を行うための構成(図示せず)を有していてもよい。なお、SNSを提供するための処理については、公知技術であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0178】
次に、ユーザ端末3の動作の一例について簡単に説明する。ユーザ端末3のユーザ受信部(図示せず)が、購入情報提供装置1のレコメンド情報送信部111が送信するユーザレコメンド情報を受信すると、ユーザ表示部(図示せず)が受信したユーザレコメンド情報を表示し、ユーザ受付部(図示せず)が、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス等を介して、上記のユーザレコメンド情報等に対して、ユーザ出力制御情報を変更するための入力(例えば、出力してもよい購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報に変更するための入力)を受け付けると、この入力に応じて、ユーザ端末3を利用するユーザのユーザ出力制御情報を変更する指示を、ユーザ送信部(図示せず)が、ユーザ識別子と対応付けて購入情報提供装置1に送信する。
【0179】
次に、店舗端末4の動作の一例について簡単に説明する。店舗端末4の店舗受信部(図示せず)が、購入情報提供装置1のレコメンド情報送信部111が送信する店舗レコメンド情報を受信すると、店舗表示部(図示せず)が受信した店舗レコメンド情報を表示し、店舗受付部(図示せず)が、キーボードやタッチパネル等の入力デバイス等を介して、上記の店舗レコメンド情報等に対して、店舗出力制御情報を変更するための入力(例えば、出力してもよい購入関連情報を特定する店舗出力制御情報に変更するための入力)を受け付けると、この入力に応じて、店舗端末4を利用する店舗の店舗出力制御情報を変更する指示を、店舗送信部(図示せず)が、店舗識別子と対応付けて購入情報提供装置1に送信する。
【0180】
以下、本実施の形態における購入情報処理システム1000の具体的な動作について説明する。
【0181】
図3は、購入情報格納部101に格納されている購入情報を管理する購入情報管理表である。購入情報管理表は、「購入ID」と、「日付」と、「ユーザID」と、「店舗ID」と、「商品ID」と、「価格」と、「数量」という属性名の属性を有している。「購入ID」は、購入情報を管理するための管理用識別子である。「日付」は、商品が購入された日付を示す日付情報である。「ユーザID」は、商品を購入したユーザのユーザ識別子、「店舗ID」は、商品が購入された店舗の店舗識別子、「商品ID」は購入された商品の商品識別子、「価格」は、購入された商品の価格(単価)、「数量」は、購入された商品の数量である。ここでは、各レコード(行)が、一の購入情報を示しているものとする。
【0182】
なお、購入情報格納部101に格納されている購入情報は、ここでは一例として、決済装置(図示せず)等が、現金ではない購入手段により決済を行う際に、店舗等が利用する決済端末等から受信した出力した情報を用いて取得した購入情報等が順次蓄積されたものであるとする。
【0183】
図4(a)は、ユーザ情報格納部102に格納されているユーザ情報を管理するユーザ情報管理表である。ユーザ情報管理表は、「ユーザID」、「ユーザ属性」、および「ユーザ出力制御」という属性を有している。「ユーザID」は
図3の「ユーザID」と同様のユーザ識別子、「ユーザ属性」はユーザ属性情報、「ユーザ出力制御」は、ユーザ出力制御情報である。ここでは、「ユーザ出力制御」は、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報であり、具体的には、出力させない購入関連情報の取得に利用される1以上のユーザ属性情報の属性名を示している。「ユーザ出力制御」の属性名が示すユーザ属性情報を用いて取得される購入関連情報が、ここでは、出力させない購入関連情報である。つまり、「ユーザ出力制御」の属性名は、このユーザ出力制御情報を有する購入情報が有するユーザ属性情報のうちの、購入関連情報の取得に利用できないユーザ属性情報を示す情報と考えてよい。属性値がない、あるいはNULLであるユーザ出力制御情報は、出力させない購入関連情報がないことを示している。「ユーザ属性」は、さらに、ユーザ情報が有する2以上のユーザ属性情報をそれぞれ示す「氏名」、「年齢」、「性別」、「フォロワ数」、「都道府県」、および「市町村区」という属性名の属性を有している。「氏名」はユーザの氏名、「年齢」はユーザの年齢、「性別」はユーザの性別、「フォロワ数」はユーザの特定のSNSのフォロワ数であり、フォロワ数が空欄またはNULLはSNSを使用していないことを示す。「都道府県」はユーザの住所の都道府県名、「市町村区」はユーザの住所の市町村区名を示す属性である。
【0184】
ユーザ情報格納部102に格納されているユーザ情報は、購入情報提供装置1を利用するオペレータ等によりあらかじめ入力された情報であるとする。
【0185】
図5は、店舗情報格納部104に格納されている店舗情報を管理する店舗情報管理表である。店舗情報管理表は、「店舗ID」、「店舗属性」、「店舗出力制御」、および「受領者特定」という属性を有している。「店舗ID」は
図3の「店舗ID」と同様の店舗識別子、「店舗属性」は店舗属性情報、「店舗出力制御」は、店舗出力制御情報である。ここでは、「店舗出力制御」は、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報であり、具体的には、出力させない購入関連情報の取得に利用される1以上の店舗属性情報の属性名を示している。「店舗出力制御」の属性名が示す店舗属性情報を用いて取得される購入関連情報が、ここでは、出力させない購入関連情報である。つまり、「店舗出力制御」の属性名は、この店舗出力制御情報を有する購入情報が有する店舗属性情報のうちの、購入関連情報の取得に利用できない店舗属性情報を示す情報と考えてよい。属性値がない、あるいはNULLである店舗出力制御情報は、出力させない購入関連情報がないことを示している。「受領者特定」は、購入関連情報を提供してはいけない受領者を特定する受領者特定情報である。ここでの受領者特定情報は、購入関連情報を提供してはいけない受領者の都道府県名と業種名との組み合わせであるとする。ここでは、受領者の都道府県名と業種名とを「:」でつないで示している。例えば、「東京都:食品」は、購入関連情報を提供してはいけない受領者の都道府県名が「東京都」で、業種名が「食品」であることを示している。なお、この具体例においては、受領者が、
図5に示した店舗情報管理表で管理されている店舗であり、店舗識別子が受領者識別子としても利用されるものとする。「店舗属性」は、さらに、店舗情報が有する2以上の店舗属性情報をそれぞれ示す「店舗名」、「都道府県」、「市町村区」、「従業員数」、「業種」、および「キャンペーン」という属性名の属性を有している。「店舗名」は店舗の氏名、「都道府県」は店舗の住所の都道府県名、「市町村区」は店舗の住所の市町村区名を示す属性、「従業員数」は店舗の従業員数、「種類」は、店舗の業種名である。業種名は、例えば、「食品」や「衣服」等である。「キャンペーン」は店舗が行っているキャンペーンのキャンペーン情報であり、ここでは、キャンペーンの内容を示す情報であるとする。空欄やNULLは、店舗がキャンペーンを行っていないことを示す。
【0186】
店舗情報格納部104に格納されている店舗情報は、購入情報提供装置1を利用するオペレータ等によりあらかじめ入力された情報であるとする。
【0187】
ここで、例えば、出力指示受付部105が、オペレータ等から、ある出力指示(以下、第一の出力指示と呼ぶ)を受け付けたとする。受け付けた第一の出力指示は、購入情報が有する「ユーザID」、「価格」および「数量」の属性値を用いて取得したユーザ毎の購入価格と、購入情報に対応するユーザ属性情報が有する属性値である「フォロワ数」と、を用いて取得した、ユーザ毎のフォロワ数と、ユーザ毎の購入価格との相関係数を示す購入分析情報と、この購入分析情報の取得に用いられた購入情報の「ユーザID」、「価格」および「数量」の属性値と、ユーザ属性情報の「フォロワ数」の属性値と、を有する購入分析情報を取得し、この購入分析情報とこの購入分析情報の取得に用いられた購入情報およびユーザ属性情報とを有する購入関連情報と、この購入関連情報の1以上の受領者を特定する受領者識別子とを有する情報であるとする。受領者識別子は、例えば、「H103」、「H183」、および「H192」であるとする。また、受け付けた出力指示は、購入関連情報を取得する際に利用する購入情報の母集団を特定する条件として、「日付」の値の範囲を指定する条件を有しているものとする。「日付」の範囲は、仮に、「2020/10/12」から「2020/10/115」までの範囲であるとする。
【0188】
なお、ここでは、出力指示を、自然言語で表しているが、出力指示は、例えば、これらの自然言語に相当する一以上の関数や、メソッド名や、「if」、「then」等で示される制御構文等で構成されていてもよい。また、出力指示は、これらの自然言語に対応する判断処理等を行うためのアルゴリズムであってもよい。また、出力指示は、これらの自然言語に対応する処理を実行する実行ファイル等を指定する情報等を有していてもよい。また、出力指示は、処理に利用される情報等を指定する情報を有していてもよい。例えば、出力指示は、処理に利用される購入情報の属性値の属性名を有していてもよい。また、出力指示は、購入情報に対応するユーザ属性情報のうちの、処理に利用される属性値を示す属性名や、店舗属性情報のうちの、処理に利用される属性値を示す属性名等を有していてもよい。かかることは、後述する第二の出力指示等についても同様である。
【0189】
購入関連情報取得部106は、購入情報格納部101に格納されている購入情報から、「日付」の値が、上記の母集団を特定する条件である「2020/10/12」から「2020/10/15」の範囲である購入条件を検出する。そして、購入関連情報取得部106は、検出した購入情報のうちの1番目の購入情報からユーザ識別子を取得し、取得したユーザ識別子と対応付けられてユーザ情報格納部102に格納されているユーザ情報から、ユーザ出力制御情報を取得する。例えば、1番目の購入情報が、
図3に示した購入情報管理表の上から1番目のレコード(行)の購入情報であったとすると、このレコードから、「ユーザID」の属性値である「U101」を取得し、
図4(a)に示したユーザ情報管理表の、取得した「U101」と「ユーザID」が一致するレコード(行)の「ユーザ出力制御」の属性値であるユーザ出力制御情報「氏名、市町村区」を取得する。そして、購入関連情報取得部106は、上記で受信した第一の出力指示が、ここで取得したユーザ出力制御情報が示す属性名である「氏名」または「市町村区」のいずれか一方が示すユーザ属性情報を利用して、購入関連情報を取得する指示であるか判断する。第一の出力指示は、ユーザ属性情報については属性名が「フォロワ数」である属性値のみを利用して購入関連情報を取得する指示であり、ここで取得したユーザ出力制御情報が示す属性名「氏名」または属性名「市町村区」のユーザ属性情報を利用して購入関連情報を取得する指示でなく、出力指示が示す購入関連情報が、ここで取得したユーザ出力制御情報が特定する購入関連情報ではないと判断する。ここで取得したユーザ出力制御情報は、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報であるため、出力指示により特定される購入関連情報が、このユーザ出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報ではないと判断する。このため、購入関連情報を取得するために、上記の1番目の購入情報が有する「価格」および「数量」の属性値と、これに対応するユーザ属性情報が有する「フォロワ数」の属性値とを利用してよいこととなる。
【0190】
次に、ユーザ属性取得部103は、第一の出力指示が示す購入関連情報を取得するために利用するユーザ属性情報が、予め決められた特定の属性の属性値を含むか判断する。ここでの特定の属性は、属性名が「フォロワ数」である属性であるとする。上記のように第一の出力指示は、属性名が「フォロワ数」であるユーザ属性情報を用いて、購入分析情報を取得する指示を含むため、ユーザ属性取得部103は、予め決められた特定の属性の属性値を含むと判断する。このため、ユーザ属性取得部103は、1番目の購入情報が有するユーザ識別子である「U101」を、ユーザの「フォロワ数」の属性値を取得するためのサーバとして予め決められたSNS等を提供する外部サーバ2に、ユーザの情報を検索するキーとして送信する。なお、ここでは、ユーザ情報格納部102に格納されているユーザ識別子は、このユーザについての「フォロワ数」の情報を有するSNSの情報を検索するための、キーとしても利用可能な情報(例えば、外部サーバ2が提供するSNSにおいて、ユーザのアカウント名等として利用されている情報等)であるとする。
【0191】
このキーを受信した外部サーバ2は、外部サーバ2が提供するSNSから、キーであるユーザ識別子「U101」で識別されるユーザのユーザ属性情報の一つである属性名が「フォロワ数」であるユーザ属性情報を有するユーザに関する情報を取得し、取得した情報を、購入情報提供装置1に送信する。
【0192】
図6は、外部サーバ2が送信する情報の表示例を示す図である。
【0193】
外部サーバ2から、
図6のような情報をユーザに関する情報を受信したユーザ属性取得部103は、受信した情報からフォロワ数を取得する。ここでは、例えば、「フォロワ数」という文字列の後ろの数字「213」を、フォロワ数として取得したとする。そして、ユーザ属性取得部103は、取得したフォロワ数で、
図4(a)に示したユーザ情報管理表の「ユーザID」が「U101」であるレコードの「フォロワ数」の属性値を更新(例えば、上書き)する。
【0194】
図4(b)は、更新されたユーザ情報管理表を示す図である。
【0195】
なお、第一の出力指示が示す購入関連情報を取得するために利用するユーザ属性情報が、予め決められた特定の属性の属性値を含まない場合は、上記のようなユーザ属性情報の特定の属性の属性値を、外部サーバ2から取得する処理等は行わなくてよい。
【0196】
そして、購入関連情報取得部106は、
図3に示すような購入情報管理表の、上から1番目のレコードが示す購入情報から、出力指示が示す「ユーザID」、「価格」および「数量」の属性値である「U101」、「500」および「1」を読み出し、これらをこのレコードが有する「購入ID」の属性値「B1001」と対応付けて図示しない格納部に蓄積するとともに、
図4(b)に示した更新されたユーザ情報管理表の、このユーザID「U101」と一致する「ユーザID」の値を有するレコードから、「フォロワ数」の属性値である「213」を読み出し、読み出した情報を、ユーザ識別子と対応付けて、格納部(図示せず)に蓄積する。
【0197】
次に、購入関連情報取得部106は、上記で「日付」の値を用いて検出した購入情報のうちの、2番目の購入情報からユーザ識別子を取得し、取得したユーザ識別子と対応付けられてユーザ情報格納部102に格納されているユーザ情報から、ユーザ出力制御情報を取得する。例えば、この2番目の購入情報が、
図3に示した購入情報管理表の上から2番目のレコード(行)の購入情報であったとすると、このレコードから、「ユーザID」の属性値である「U102」を取得し、
図4(b)に示したユーザ情報管理表の、取得した「U102」と「ユーザID」が一致するレコード(行)の「ユーザ出力制御」の属性値であるユーザ出力制御情報「氏名、フォロワ数」を取得する。そして、購入関連情報取得部106は、上記で受信した第一の出力指示が、取得したユーザ出力制御情報が示す属性名である「氏名」または「フォロワ」のいずれか一方が示すユーザ属性情報を利用して、購入関連情報を取得する指示であるか判断する。第一の出力指示は、ユーザ属性情報のうちの属性名が「フォロワ数」である属性値を利用して購入関連情報を取得する指示であり、取得したユーザ出力制御情報が示す属性名の一つである「フォロワ数」が示すユーザ属性情報を利用して購入関連情報を取得する指示であるため、出力指示が示す購入関連情報が、ここで取得したユーザ出力制御情報が特定する購入関連情報であると判断する。ここで取得したユーザ出力制御情報は、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報であるため、出力指示により特定される購入関連情報が、このユーザ出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報であると判断する。このため、購入関連情報を取得するために、上記の2番目の購入情報が有する「ユーザID」、「価格」および「数量」の属性値と、これに対応するユーザ属性情報が有する「フォロワ数」という属性値とを利用できないこととなる。
【0198】
このため、購入関連情報取得部106は、1番目の購入情報の場合とは異なり、2番目の購入情報については、この購入情報が有する「ユーザID」、「価格」および「数量」の属性値と、これに対応するユーザ属性情報が有する「フォロワ数」という属性値とを、1番目の購入情報の場合とは異なり、取得しない。
【0199】
上記のような1番目の購入情報や2番目の購入情報について行った処理と同様の処理を、上記で「日付」の値の条件について検出した他の購入情報についても順次行う。
【0200】
図7(a)は、このような処理を順次行うことで、購入関連情報取得部106が取得し、格納部(図示せず)に蓄積した、「購入ID」、「ユーザID」、「価格」および「数量」の属性値を対応付けて管理する第一取得購入情報管理表である。また、
図7(b)は、このような処理を順次行うことで、購入関連情報取得部106が取得し、格納部(図示せず)に蓄積した、購入情報が有する「ユーザID」と、これに対応するユーザ属性情報が有する「フォロワ数」の属性値とを対応付けて管理する取得ユーザ属性管理表である。なお、取得ユーザ属性管理表においては、蓄積しようとするユーザ識別子と、「フォロワ数」の属性値との組に対して、同じユーザ識別子と、「フォロワ数」の属性値との組が、既に格納されている場合は、蓄積を行わないことで、重複したユーザ識別子と、「フォロワ数」の属性値との組を蓄積しないようにする。あるいは、蓄積後にユニーク処理等を行って、重複する組を蓄積しないようにしてもよい。
【0201】
なお、上記の処理を行う際の、「日付」の値を用いて検出した複数の購入情報等を処理する順番は一例であり、上記の順番に限定されるものではなく、購入情報格納部101に格納されている複数の購入情報を、どのような順番で処理してもよい。
【0202】
購入関連情報取得部106は、
図7(a)に示した第一取得購入情報管理表と、
図7(b)に示した取得ユーザ属性管理表とを用いて、出力指示が示す購入分析情報を取得する。具体的には、
図7(a)に示した第一取得購入情報管理表が有する各レコードの「価格」の属性値に、「数量」の属性値を乗算してレコード毎の購入価格を算出する。そして、各レコードについて算出した購入価格を、「ユーザID」が同じであるレコード毎に集計して、ユーザ識別子で識別されるユーザ毎の購入価格を取得する。そして、取得したユーザ毎の購入価格と、
図7(b)に示した取得ユーザ属性管理表が示すユーザ識別子と対応付けられた「フォロワ数」の属性値とを用いて、ユーザ毎の購入価格と、ユーザ毎の「フォロワ数」との相関係数を、購入分析情報として取得する。例えば、算出された相関係数は、「0.6」であったとする。なお、2つのデータを用いて、相関係数を算出する処理は公知技術であるため、ここでは、詳細な説明を省略する。そして、購入関連情報取得部106は、取得した購入分析情報である相関係数と、この購入分析情報の取得に用いられた購入情報から取得された情報を管理する
図7(a)に示した第一取得購入情報管理表と、この購入分析情報の取得に用いられたユーザ属性情報から取得された情報を管理する
図7(b)に示した取得ユーザ属性管理表と、を、第一の出力指示に対応する購入関連情報として取得する。なお、第一取得購入方法管理表の「購入ID」の属性値は、削除してもよい。
【0203】
また、購入関連情報取得部106は、統計処理結果取得部110が統計処理結果を取得するために利用できるよう、出力指示が示す購入分析情報を取得するために用いたユーザ属性情報の属性名である「フォロワ数」を、格納部(図示せず)に蓄積する。なお、複数のユーザ属性情報を用いた場合、複数のユーザ属性情報の属性名を蓄積する。また、予め指定された特定の1以上の属性名(例えば、ユーザ識別子等)については、蓄積しないようにしてもよい。
【0204】
図8(a)は、購入関連情報取得部106により蓄積されたユーザ属性情報の属性名を管理するユーザ属性名管理表である。ここでは、既に、他の出力指示が示す購入分析情報を取得するために用いられたユーザ属性情報の属性名が格納されている例を示している。今回新たに蓄積された属性名である「フォロワ数」は、一番上のレコード(行)として格納されている。
【0205】
購入関連情報出力部107は、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報を提供してよい受領者を特定する処理を行う。まず、購入関連情報出力部107は、
図5に示した店舗情報管理表の、「店舗ID」の属性値が、第一の出力指示が有する受領者識別子「H103」、「H183」、および「H192」のそれぞれと一致するレコードから、「店舗ID」の属性値ごとに、「都道府県」の属性値と「業種」の属性値との組み合わせを取得する。例えば、受領者識別子「H103」については、「東京都」と「衣服」との組み合わせが取得され、受領者識別子「H183」については、「神奈川県」と「食料」との組み合わせが取得され、受領者識別子「H192」については、「東京都」と「食料」との組み合わせが取得されたとする。
【0206】
次に、購入関連情報出力部107は、
図7(a)に示した第一取得購入情報管理表から、「購入ID」の属性値をすべて取得する。そして、
図3に示した購入情報管理表の、「購入ID」の属性値が、第一取得購入情報管理表から取得した「購入ID」の属性値と一致する全てのレコードから、「店舗ID」の属性値である店舗識別子を取得する。なお、店舗識別子は重複がないよう取得することが好ましい。そして、
図5に示した店舗情報管理表の、取得した店舗識別子と「店舗ID」の属性値が一致する各レコードから、「受領者特定」の属性値である購入関係情報を提供してはいけない受領者特定情報が示す受領者の住所の都道府県名と受領者の業種名との組み合わせを取得し、取得した組み合わせの中に、上記で受領者識別子ごとに取得した「都道府県」の属性値と「業種」の属性値との組み合わせのいずれかと一致するものがあるか判断する。そして、一つでも一致するものが検出された「都道府県」の属性値と「業種」の属性値との組み合わせに対応づけられた受領者識別子を、第一の出力指示が有する受領者識別子で識別される購入関連情報の提供先から除外していき、除外されずに残った受領者識別子で識別される受領者を、購入関連情報の提供先に決定する。
【0207】
例えば、
図7(a)に示した第一取得購入情報管理表から取得した「購入ID」の属性値の一つが「B1001」であったとし、
図3に示した購入情報管理表の、「購入ID」の属性値が「B1001」であるレコードから取得した「店舗ID」の属性値が「H101」であり、
図5に示した店舗情報管理表の、この取得した店舗識別子「H101」と「店舗ID」の属性値が一致するレコードから取得した「受領者特定」の属性値が「東京都:衣服」であったとする。そして、取得した属性値「東京都:衣服」が示す「都道府県」の属性値「東京都」と、「業種」の属性値「衣服」との組み合わせと一致する組み合わせが、上記で受領者識別子「H103」、「H183」、および「H192」のそれぞれについて取得した「都道府県」の属性値と「業種」の属性値との組み合わせの中にあるか判断する。ここでは、受領者識別子「H103」について取得した「都道府県」の属性値「東京都」と、「業種」の属性値「衣服」との組み合わせが一致する組み合わせであると判断される。このため、この受領者識別子「H103」を、第一の出力指示が有する受領者識別子で識別される購入関連情報の提供先から除外する。
【0208】
例えば、このような処理の結果、除外されずに残った第一の出力指示が有する受領者識別子である「H183」、および「H192」が示す受領者が、購入関連情報の提供先として決定されたとする。このため、購入関連情報出力部107は、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報を、提供先に決定された受領者に出力する。ここでは、受領者識別子「H183」、および「H192」のそれぞれと対応付けられたメールアドレスが、格納部(図示せず)に予め格納されており、これらのメールアドレスを読み出して、各受領者に上記で取得した購入関連情報を送信する。例えば、ここでは、各受領者が店舗であるとすると、各受領者が、店舗端末4で、購入関連情報を受信し、受信した購入関連情報をモニタ(図示せず)に表示する。
【0209】
図9は、店舗端末4のモニタに表示された購入関連情報の表示例を示す図である。
【0210】
次に、報酬処理部108は、
図7(a)に示した第一取得購入情報管理表から、「ユーザID」の属性値であるユーザ識別子を重複がないよう取得する。例えば、すべてのレコードから「ユーザID」の属性値を取得し、ユニーク処理を行って、ユーザ識別子を重複がないよう取得する。そして、取得したユーザ識別子で識別されるユーザに対して、購入情報等を提供したことに対する報酬を与える処理を以下のように行う。例えば、報酬処理部108は、格納部(図示せず)に予め格納されているユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの銀行口座番号とを有する1または2以上の情報から、上記で取得したユーザ識別子に対応する銀行口座番号を取得し、取得した各銀行口座に対して、予め決められた金額を振り込む指示を、図示しない銀行が利用する、振り込みを受け付け可能なオンラインバンキング用のサーバ装置(図示せず)に送信する処理を行う。
【0211】
また、報酬処理部108は、
図7(a)に示した第一取得購入情報管理表から、「購入ID」の属性値をすべて取得する。そして、
図3に示した購入情報管理表の、「購入ID」の属性値が、第一取得購入情報管理表から取得した「購入ID」の属性値と一致する全てのレコードから、「店舗ID」の属性値を、重複がないよう取得する。そして、取得した店舗識別子で識別される店舗に対して、購入情報等を提供したことに対する報酬を与える処理を以下のように行う。例えば、報酬処理部108は、格納部(図示せず)に予め格納されている店舗識別子と、店舗識別子で識別される店舗の銀行口座番号とを有する1または2以上の情報から、上記で取得した店舗識別子に対応する銀行口座番号を取得し、取得した各銀行口座に対して、予め決められた金額を振り込む指示を、図示しない銀行が利用する、振り込みを受け付け可能なオンラインバンキング用のサーバ装置(図示せず)に送信する処理を行う。
【0212】
また、課金処理部109は、購入関連情報を提供した受領者に対し、購入関連情報を提供したことに対する課金処理を行う。例えば、課金処理部109は、以下のような処理を課金処理として行う。課金処理部109は、格納部(図示せず)に予め格納されている店舗識別子と、店舗識別子で識別される店舗の銀行口座番号とを有する1または2以上の情報から、購入関連情報を提供した受領者(ここでは、店舗)の受領者識別子である店舗識別子に対応する銀行口座番号を取得し、取得した銀行口座番号が示す各銀行口座から、予め決められた金額を自動引き落としする指示を、図示しない銀行が利用する自動引き落としの指示を受け付け可能なオンラインバンキング用のサーバ装置(図示せず)に送信する。
【0213】
このようにして、第一の出力指示に対して行われる処理が終了する。
【0214】
ここで、出力指示受付部105が、新たに、出力指示(以下、第二の出力指示と称す)を受け付けたとする。受け付けた第二の出力指示は、購入情報が有する「店舗ID」、「価格」および「数量」の属性値を用いて取得した店舗毎の購入価格の、購入情報毎の平均値と、購入情報に対応する店舗属性情報が有する属性値である「キャンペーン」と、を用いて取得した、キャンペーンを行っている店舗の購入価格の平均値を、キャンペーンの種類ごとに示す購入分析情報と、この購入分析情報の取得に用いられた購入情報の「店舗ID」、「価格」および「数量」の属性値と、ユーザ属性情報の「キャンペーン」の属性値と、を有する購入分析情報を取得し、この購入分析情報とこの購入分析情報の取得に用いられた購入情報および店舗属性情報とを有する購入関連情報と、この購入関連情報の1以上の受領者を特定する受領者識別子とを有する情報であるとする。受領者識別子は、第一の出力指示と同様に、「H103」、「H183」、および「H192」であるとする。また、受け付けた出力指示は、購入関連情報を取得する際に利用する購入情報の母集団を特定する条件として、「日付」の値の範囲を「2020/10/12」から「2020/10/15」までの範囲に指定する条件を有しているものとする。
【0215】
購入関連情報取得部106は、まず、上記で受信した出力指示が、店舗属性情報を利用して購入関連情報を取得する指示であって、ユーザ属性情報を利用せずに購入関連情報を取得しない指示であると判断する。
【0216】
このため、購入関連情報取得部106は、購入情報格納部101に格納されている購入情報から、「日付」の値が、上記の母集団を特定する条件である「2020/10/12」から「2020/10/15」の範囲である購入条件を検出する。そして、検出した1番目の購入情報から店舗識別子を取得し、取得した店舗識別子と対応付けられて店舗情報格納部104に格納されている店舗情報から、店舗出力制御情報を取得する。例えば、1番目の購入情報が、
図3に示した購入情報管理表の上から1番目のレコード(行)の購入情報であったとすると、このレコード(行)から、「店舗ID」の属性値である「H101」を取得し、
図5に示した店舗情報管理表の、取得した「H101」と「店舗ID」が一致するレコード(行)の「店舗出力制御」の属性値である店舗出力制御情報「店舗名」を取得する。そして、購入関連情報取得部106は、上記で受信した第二の出力指示が、ここで取得した店舗出力制御情報が示す属性名である「店舗名」が示す店舗属性情報を利用して、購入関連情報を取得する指示であるか判断する。第二の出力指示は、店舗属性情報のうちの属性名が「キャンペーン」である属性値のみを利用して購入関連情報を取得する指示であり、ここで取得した店舗出力制御情報が示す属性名「店舗名」の店舗属性情報を利用して購入関連情報を取得する指示でなく、出力指示が示す購入関連情報が、ここで取得した店舗出力制御情報が特定する購入関連情報ではないと判断する。ここで取得した店舗出力制御情報は、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報であるため、出力指示により特定される購入関連情報が、この店舗出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報ではないと判断する。このため、購入関連情報を取得するために、上記の1番目の購入情報が有する「価格」および「数量」の属性値と、これに対応する店舗属性情報が有する「キャンペーン」の属性値とを利用してよいこととなる。
【0217】
つぎに、購入関連情報取得部106は、
図3に示すような購入情報管理表の、上から1番目のレコードが示す購入情報から、出力指示が示す「店舗ID」、「価格」および「数量」の属性値である「H101」、「500」および「1」を読み出し、これらをこのレコードが有する「購入ID」の属性値「B1001」と対応付けて図示しない格納部に蓄積するとともに、
図5に示した店舗情報管理表の、この店舗ID「H101」と一致する「店舗ID」の値を有するレコードから、「キャンペーン」の属性値である「キャッシュバック」を読み出し、読み出した情報を、店舗識別子と対応付けて、格納部(図示せず)に蓄積する。なお、蓄積しようとする店舗識別子と、「キャンペーン」の属性値との組に対して、同じ店舗識別子と、「キャンペーン」の属性値との組が、既に格納されている場合は、蓄積を行わないことで、重複した店舗識別子と、「キャンペーン」の属性値との組を蓄積しないようにする。あるいは、蓄積後にユニーク処理等を行って、重複する組を蓄積しないようにしてもよい。
【0218】
次に、購入関連情報取得部106は、上記で「日付」の値を用いて検出した購入情報の2番目の購入情報から店舗識別子を取得し、取得した店舗識別子と対応付けられて店舗情報格納部104に格納されている店舗情報から、店舗出力制御情報を取得する。例えば、この2番目の購入情報が、
図3に示した購入情報管理表の上から2番目のレコード(行)の購入情報であったとすると、このレコードから、「店舗ID」の属性値である「H102」を取得し、
図5に示した店舗情報管理表の、取得した「H102」と「店舗ID」が一致するレコード(行)の「店舗出力制御」の属性値である店舗出力制御情報「店舗名、キャンペーン」を取得する。そして、購入関連情報取得部106は、上記で受信した第二の出力指示が、取得した店舗出力制御情報が示す属性名である「店舗名」または「キャッシュバック」のいずれか一方が示す店舗属性情報を利用して、購入関連情報を取得する指示であるか判断する。第二の出力指示は、店舗属性情報のうちの属性名が「キャンペーン」である属性値を利用して購入関連情報を取得する指示であり、ここで取得した店舗出力制御情報が示す属性名の一つである「キャンペーン」が示す店舗属性情報を利用して購入関連情報を取得する指示であるため、出力指示が示す購入関連情報が、ここで取得した店舗出力制御情報が特定する購入関連情報であると判断する。ここで取得した店舗出力制御情報は、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報であるため、出力指示により特定される購入関連情報が、この店舗出力制御情報が特定する出力させない購入関連情報であると判断する。このため、購入関連情報を取得するために、上記の2番目の購入情報が有する「店舗ID」、「価格」および「数量」の属性値と、これに対応する店舗属性情報が有する「キャンペーン」という属性値とを利用できないこととなる。
【0219】
このため、購入関連情報取得部106は、1番目の購入情報の場合とは異なり、2番目の購入情報については、この購入情報が有する「店舗ID」、「価格」および「数量」の属性値と、これに対応する店舗属性情報が有する「キャンペーン」という属性値とを、1番目の購入情報の場合とは異なり、取得しない。
【0220】
上記のような1番目の購入情報や2番目の購入情報について行った処理と同様の処理を、上記で「日付」の値の条件について検出した他の購入情報についても順次行う。なお、「キャンペーン」の属性値が空欄、またはNULLである場合も、そのまま、空欄であることを示す情報や、NULLの値を取得するものとする。
【0221】
図10(a)は、このような処理を順次行うことで、購入関連情報取得部106が取得し、格納部(図示せず)に蓄積した、「購入ID」、「店舗ID」、「価格」および「数量」の属性値を対応付けて管理する第二取得購入情報管理表である。また、
図10(b)は、このような処理を順次行うことで、購入関連情報取得部106が取得し、格納部(図示せず)に蓄積した、購入情報が有する「店舗ID」と、これに対応する店舗属性情報が有する「キャンペーン」の属性値とを対応付けて管理する取得店舗属性管理表である。
【0222】
なお、上記の処理を行う際の、「日付」の値を用いて検出した複数の購入情報等を処理する順番は一例であり、上記の順番に限定されるものではなく、購入情報格納部101に格納されている複数の購入情報を、どのような順番で処理してもよい。
【0223】
購入関連情報取得部106は、
図10(a)に示した第二取得購入情報管理表と、
図10(b)に示した取得店舗属性管理表とを用いて、出力指示が示す購入分析情報を取得する。具体的には、
図10(a)に示した第二取得購入情報管理表が有する各レコードの「価格」の属性値に、「数量」の属性値を乗算してレコード毎の購入価格を算出する。そして、各レコードについて算出した購入価格を、「店舗ID」が同じであるレコード毎に集計した後、集計に用いたレコード数で除算して、「店舗ID」の属性値である店舗識別子で識別される店舗ごとの購入情報あたりの購入価格の平均値を取得する。
【0224】
例えば、
図10(a)に示した第二取得購入情報管理表が、「店舗ID」が「H477」である複数のレコードを有しており、各レコードについて算出した購入価格が、「400円」、および「1600円」であったとすると、購入関連情報取得部106は、この購入価格を加算し、レコード数である「2」で除算して、「店舗ID」が「H477」である店舗の購入価格の平均値として、「800円」を取得する。
【0225】
また、
図10(b)に示した取得店舗属性管理表を用いて、「キャンペーン」の値が一致する1以上のレコードごとに、「店舗ID」の属性値である店舗識別子を取得し、上記において店舗識別子で識別される店舗ごとに取得した購入価格の平均値から、ここで取得した店舗識別子にそれぞれ対応する購入価格の平均値を取得して集計し、取得した店舗識別子数で除算することで、対応する「キャンペーン」の値が一致する1以上の店舗識別子で識別される店舗の購入価格の平均値を取得する。そして、取得した平均値を、「キャンペーン」の属性値と対応付けて格納部(図示せず)に蓄積していくことで、「キャンペーン」の属性値と、この属性値が示すキャンペーンを行っている店舗の購入価格の平均値とを対応付けて有する、第二の出力指示が指示する購入分析情報を取得することができる。
【0226】
例えば、
図10(b)に示した取得店舗属性管理表において、すべての「キャンペーン」の属性値を、重複がないよう取得し、
図10(b)に示した取得店舗属性管理表から、「キキャンペーン」の属性値が、取得した「キャンペーン」の属性値のうちの1番目の属性値である「キャッシュバック」であるレコードをすべて検出し、検出したレコードの「店舗ID」の属性値(例えば、「H101」、「H253」等)を取得する。そして、上記で店舗ごとに取得した購入価格の平均値から、取得した「店舗ID」の属性値(例えば、「H101」、「H253」等)にそれぞれ対応する購入価格の平均値を取得し、取得した購入価格の平均値についての平均値を求めることで、対応する「キャンペーン」の属性値が「キャッシュバック」である1以上の店舗における購入価格の平均値を取得することができる。同様にして、上記で取得した「キャンペーン」の属性値のうちの2番目の属性値についても、それぞれ、対応する店舗における購入価格の平均値を取得する。そして取得した購入価格の平均値を、対応する「キャンペーン」の属性値と対応付けて蓄積することで、キャンペーンと、キャンペーンを行っている店舗における購入価格の平均値とを対応付けて有する購入分析情報を得ることができる。
【0227】
そして、購入関連情報取得部106は、取得した購入分析情報と、この購入分析情報の取得に用いられた購入情報から取得された情報を管理する
図10(a)に示した第二取得購入情報管理表と、この購入分析情報の取得に用いられた店舗属性情報から取得された情報を管理する
図10(b)に示した取得店舗属性管理表と、を、第二の出力指示に対応する購入関連情報として取得する。なお、第二取得購入情報管理表の「購入ID」の属性値は、削除してもよい。
【0228】
また、購入関連情報取得部106は、統計処理結果取得部110が統計処理結果を取得するために利用できるよう、出力指示が示す購入分析情報を取得するために用いた店舗属性情報の属性名である「キャンペーン」を、格納部(図示せず)に蓄積する。なお、複数の店舗属性情報を用いた場合、複数の店舗属性情報の属性名を蓄積する。また、予め指定された特定の1以上の属性名(例えば、店舗識別子等)については、蓄積しないようにしてもよい。
【0229】
図8(b)は、購入関連情報取得部106により蓄積された店舗属性情報の属性名を管理する店舗属性名管理表である。ここでは、既に、他の出力指示が示す購入分析情報を取得するために用いられた店舗属性情報の属性名が格納されている例を示している。今回新たに蓄積された属性名である「キャンペーン」は、一番上のレコード(行)として格納されている。なお、この具体例においては、購入分析情報を取得するために用いられたユーザ属性情報の属性名と、購入分析情報を取得するために用いられた店舗属性情報の属性名とを、
図8(a)および
図8(b)に示すように、個別に管理しているが、ユーザ属性情報の属性名と、店舗属性情報の属性名とを区別せずに、これらをまとめて、一つの管理表等で管理するようにしてもよい。
【0230】
購入関連情報出力部107は、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報を提供してよい受領者を特定する処理を行う。この処理は、上記の第一の出力指示に応じて行われた受領者を特定する処理と同様の処理により行われるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、ここでの処理においては、例えば、上記の説明において利用された第一取得購入情報管理表等を、第二取得購入管理表等に適宜読み替えるようにする。
【0231】
そして、購入関連情報出力部107は、ここで決定した受領者に、購入関連情報取得部106が取得した購入関連情報を出力(例えば、送信)する。
【0232】
購入情報を受領した受領者が、店舗端末4で、購入関連情報を受信し、受信した購入関連情報をモニタ(図示せず)に表示する。
【0233】
図11は、店舗端末4のモニタに表示された購入関連情報の表示例を示す図である。
【0234】
また、報酬処理部108は、上記の第一の出力指示に応じて行われた報酬処理と同様に、購入関連情報の取得に用いられた購入情報に対応するユーザおよび店舗に報酬を与える報酬処理を行う。例えば、報酬処理部108は、
図10(a)に示した第二取得購入情報管理表から、「購入ID」の属性値をすべて取得する。そして、
図3に示した購入情報管理表の、「購入ID」の属性値が、第二取得購入情報管理表から取得した「購入ID」の属性値と一致する全てのレコードから、「ユーザID」の属性値を、重複がないよう取得する。そして、取得したユーザ識別子で識別されるユーザに対して、購入情報等を提供したことに対する報酬を与える処理を、上記で説明した第一の出力指示に応じてユーザに報酬を与える処理と同様に行う。
【0235】
また、課金処理部109は、上記の第一の出力指示に応じて行われた課金処理と同様に、購入関連情報の受領者に対して課金処理を行う。
【0236】
報酬処理部108は、
図10(a)に示した第二取得購入情報管理表から、「店舗ID」の属性値である店舗識別子を重複がないよう取得する。例えば、すべてのレコードから「店舗ID」の属性値を取得し、ユニーク処理を行って、店舗識別子を重複がないよう取得する。そして、取得した店舗識別子で識別される店舗に対して、購入情報等を提供したことに対する報酬を与える処理を、上記で説明した第一の出力指示に応じて店舗に報酬を与える処理と同様に行う。
【0237】
また、課金処理部109は、上記で第一の出力指示に応じて行われる課金処理と同様に、購入関連情報を提供した受領者に対し、購入関連情報を提供したことに対する課金処理を行う。
【0238】
このようにして、第二の出力指示に対して行われる処理が終了する。
【0239】
ここで、レコメンド情報送信部111が、レコメンド情報を送信するタイミングになったとする。例えば、現在の時間が、予め決められたレコメンド情報を送信する日時になったとする。なお、この時点で格納部(図示せず)には、
図8(a)に示すようなユーザ属性名管理表、および
図8(b)に示すような店舗属性名管理表が格納されていたとする。
【0240】
統計処理結果取得部110は、購入関連情報出力部107が出力した購入関連情報に関する統計処理結果として、購入関連情報出力部107が出力した1以上の購入関連情報を取得する際に利用されたユーザ属性情報の属性ごとの利用回数を示す第一の統計処理結果、および、購入関連情報出力部107が出力した1以上の購入関連情報を取得する際に利用された店舗属性情報の属性ごとの利用回数を示す第二の統計処理結果をそれぞれ取得する。
【0241】
具体的には、統計処理結果取得部110は、
図8(a)に示したユーザ属性名管理表における、ユーザ属性情報の属性ごとの出現数をカウントする。例えば、ユーザ属性名管理表から、ユーザ属性情報の属性名を重複がないようすべて取得し、取得した各属性名と一致する属性名を有するレコードを、それぞれカウントする。これにより、統計処理結果取得部110は、第一の統計処理結果として、ユーザ属性情報の各属性が、購入関連情報を取得する際に利用された回数を取得する。
【0242】
また、統計処理結果取得部110は、
図8(b)に示した店舗属性名管理表における、店舗属性情報の属性ごとの出現数をカウントする。例えば、店舗属性名管理表から、店舗属性情報の属性名を重複がないようすべて取得し、取得した各属性名と一致する属性名を有するレコードを、それぞれカウントする。これにより、統計処理結果取得部110は、第二の統計処理結果として、店舗属性情報の各属性が、購入関連情報を取得する際に利用された回数を取得する。
【0243】
図12(a)は、統計処理結果取得部110が取得した第一の統計処理結果を示す管理表であり、ユーザ属性情報の各属性の属性名と、各属性の利用回数とを示している。また、
図12(b)は、統計処理結果取得部110が取得した第二の統計処理結果を示す管理表であり、店舗属性情報の各属性の属性名と、各属性の利用回数とを示している。
【0244】
レコメンド情報送信部111は、まず、
図12(a)に示した管理表において、対応する利用回数が閾値以上であるユーザ属性情報の属性名を取得する。具体的には、「利用回数」の属性値が、閾値以上であるレコード(行)の「属性名」を取得する。ここでは、閾値が「100」に設定されていたとすると、「利用回数」の属性値が「100」以上であるレコードの「属性名」である「フォロワ数」および「市町村区」を取得する。
【0245】
そして、
図4(b)に示したユーザ情報管理表において、「ユーザ出力制御」の属性値が、「フォロワ数」を含むレコードの「ユーザID」の属性値と、「ユーザ出力制御」の属性値が、「市町村区」を含むレコードの「ユーザID」の属性値と、を取得する。そして、「フォロワ数」を含むレコードの「ユーザID」に対応するユーザのメールアドレス等を、格納部(図示せず)に予め格納されているユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザのメールアドレスとを対応付けて有する情報から取得し、取得したメールアドレスに、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報である「フォロワ数」を、ユーザ出力制御情報から削除することをレコメンドするユーザレコメンド情報を送信する。また、「市町村区」を含むレコードの「ユーザID」に対応するメールアドレス等を、同様に取得し、取得したメールアドレスに、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報である「市町村区」を、ユーザ出力制御情報から削除することをレコメンドするユーザレコメンド情報を送信する。なお、「フォロワ数」を、ユーザ出力制御情報から削除することをレコメンドするユーザレコメンド情報の送信先と、「市町村区」を、ユーザ出力制御情報から削除することをレコメンドするユーザレコメンド情報の送信先とが一致する場合、この送信先には、上記の2つのユーザレコメント情報の代わりに、「フォロワ数」と「市町村区」を、ユーザ出力制御情報から削除することをレコメンドするユーザレコメンド情報を送信するようにしてもよい。
【0246】
また、レコメンド情報送信部111は、
図12(b)に示した管理表において、対応する利用回数が閾値以上であるユーザ属性情報の属性名を取得する。具体的には、「利用回数」の属性値が、閾値以上であるレコード(行)の「属性名」を取得する。ここでは、閾値が「100」に設定されていたとすると、「利用回数」の属性値が「100」以上であるレコードの「属性名」である「キャンペーン」および「市町村区」を取得する。
【0247】
そして、
図5に示した店舗情報管理表において、「店舗出力制御」の属性値が、「キャンペーン」を含むレコードの「店舗ID」の属性値と、「店舗出力制御」の属性値が、「市町村区」を含むレコードの「店舗ID」の属性値と、を取得する。そして、「キャンペーン」を含むレコードの「店舗ID」に対応する店舗のメールアドレス等を、格納部(図示せず)に予め格納されている店舗識別子と、店舗識別子で識別される店舗のメールアドレスとを対応付けて有する情報から取得し、取得したメールアドレスに、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報である「キャンペーン」を、店舗出力制御情報から削除することをレコメンドする店舗レコメンド情報を送信する。また、「市町村区」を含むレコードの「店舗ID」に対応するメールアドレス等を、同様に取得し、取得したメールアドレスに、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報である「市町村区」を、店舗出力制御情報から削除することをレコメンドする店舗レコメンド情報を送信する。なお、「キャンペーン」を、店舗出力制御情報から削除することをレコメンドする店舗レコメンド情報の送信先と、「市町村区」を、店舗出力制御情報から削除することをレコメンドする店舗レコメンド情報の送信先とが一致する場合、この送信先には、上記の2つの店舗レコメント情報の代わりに、「キャンペーン」と「市町村区」を、店舗出力制御情報から削除することをレコメンドする店舗レコメンド情報を送信するようにしてもよい。
【0248】
なお、ユーザレコメンド情報や、店舗レコメンド情報は、例えば、あらかじめ格納部(図示せず)等に格納されているテンプレートに、取得した属性名等を挿入することで取得可能である。
【0249】
ユーザ端末3は、ユーザレコメンド情報を受信すると、受信したユーザレコメント情報をモニタ(図示せず)に表示する。
【0250】
図13(a)は、ユーザ端末3によるユーザレコメンド情報の表示例を示す図である。
【0251】
店舗端末4は、店舗レコメンド情報を受信すると、受信したユーザレコメント情報をモニタ(図示せず)に表示する。
【0252】
図13(b)は、店舗端末4による店舗レコメンド情報の表示例を示す図である。
【0253】
例えば、ユーザレコメンド情報を受信したユーザ端末3を利用するユーザが、ユーザレコメンド情報に配置されているリンクボタン51をユーザが押して、ユーザレコメンド情報を変更するためのWEBページ(図示せず)等を呼び出し、このWEBページ等を介して、ユーザレコメンド情報がレコメンドする「フォロワ数」という属性を、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報から削除するための操作等を行うと、ユーザ端末3から、ユーザ出力制御情報を変更する指示が、ユーザ端末3を利用するユーザ識別子と対応付けられて、購入情報提供装置1に送信される。購入情報提供装置1がこの変更する指示を受信すると、購入情報提供装置1の出力制御変更部(図示せず)は、変更する指示に対応付けられたユーザ識別子と対するユーザ情報が有するユーザ出力制御情報から、「フォロワ数」という属性名を削除する。なお、購入情報提供装置1の出力制御変更受付部(図示せず)等が、購入情報提供装置1の利用者や管理者等から、1以上のユーザの、出力させない購入関連情報を特定するユーザ出力制御情報から、「フォロワ数」という属性を削除するための指示を受け付けるようにし、この指示に応じて、購入情報提供装置1の出力制御変更部(図示せず)が、上記の1以上のユーザのユーザ出力制御情報から、「フォロワ数」という属性名を削除するようにしてもよい。なお、ここでの「フォロワ数」は一例であり、変更する属性は、この属性に限定されるものではない。
【0254】
また、例えば、店舗レコメンド情報を受信した店舗端末4を利用する店舗の担当者が、店舗レコメンド情報に配置されているリンクボタン52を店舗の担当者が押して、店舗レコメンド情報を変更するためのWEBページ(図示せず)等を呼び出し、このWEBページ等を介して、店舗レコメンド情報がレコメンドする「キャンペーン」という属性を、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報から削除するための操作等を行うと、店舗端末4から、店舗出力制御情報を変更する指示が、店舗端末4を利用する店舗識別子と対応付けられて、購入情報提供装置1に送信される。購入情報提供装置1がこの変更する指示を受信すると、購入情報提供装置1の出力制御変更部(図示せず)は、変更する指示に対応付けられた店舗識別子と対する店舗情報が有する店舗出力制御情報から、「キャンペーン」という属性名を削除する。なお、購入情報提供装置1の出力制御変更受付部(図示せず)等が、購入情報提供装置1の利用者や管理者等から、1以上の店舗の、出力させない購入関連情報を特定する店舗出力制御情報から、「キャンペーン」という属性を削除するための指示を受け付けるようにし、この指示に応じて、購入情報提供装置1の出力制御変更部(図示せず)が、上記の1以上の店舗の店舗出力制御情報から、「キャンペーン」という属性名を削除するようにしてもよい。なお、ここでの「キャンペーン」は一例であり、変更する属性は、この属性に限定されるものではない。
【0255】
以上、本実施の形態によれば、購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬が与えられることにより、購入情報を使用して取得した有益な情報を、適切に提供することができる。
【0256】
なお、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0257】
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(購入関連情報出力部やレコメンド情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0258】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、格納部(例えば、ハードディスクやメモリ等の記録媒体)にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。
【0259】
なお、上記実施の形態における購入情報提供装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、現金ではない購入手段で商品を購入した結果の1以上の購入情報であり、日付情報とユーザ識別子と店舗識別子と商品識別子と価格情報とを含む1以上の購入情報が格納される購入情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、購入情報および購入情報を分析して得られる購入分析情報の少なくとも一方を有する購入関連情報の出力指示を受け付ける出力指示受付部と、出力指示に対応する購入関連情報を購入情報格納部に格納されている1以上の購入情報を用いて取得する購入関連情報取得部と、購入関連情報取得部が取得した購入関連情報を出力する購入関連情報出力部と、購入関連情報の出力に応じて、購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザ、および購入関連情報取得部が購入関連情報の取得のために使用した1以上の購入情報に含まれる店舗識別子で識別される店舗の少なくとも一方に対して報酬を与える処理である報酬処理を行う報酬処理部として機能させるためのプログラムである。
【0260】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0261】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0262】
図14は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による購入情報提供装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0263】
図14において、コンピュータシステム900は、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0264】
図15は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図15において、コンピュータ901は、CD-ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、を備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0265】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による購入情報提供装置等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM921に記憶されて、CD-ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD-ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0266】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による購入情報提供装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0267】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0268】
以上のように、本発明にかかる購入情報提供装置等は、購入情報に関連する情報を提供する装置等として適しており、特に、現金ではない購入手段で購入した結果の購入情報に関連する情報等を等として有用である。
【符号の説明】
【0269】
1 購入情報提供装置
2 外部サーバ
3 ユーザ端末
4 店舗端末
5 受領者端末
101 購入情報格納部
102 ユーザ情報格納部
103 ユーザ属性取得部
104 店舗情報格納部
105 出力指示受付部
106 購入関連情報取得部
107 購入関連情報出力部
108 報酬処理部
109 課金処理部
110 統計処理結果取得部
111 レコメンド情報送信部
1000 購入情報処理システム