(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20240530BHJP
【FI】
A63F7/02 304D
(21)【出願番号】P 2021158645
(22)【出願日】2021-09-29
【審査請求日】2022-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】391010943
【氏名又は名称】株式会社藤商事
(74)【代理人】
【識別番号】110001645
【氏名又は名称】弁理士法人谷藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】上田 良浩
(72)【発明者】
【氏名】角本 大樹
(72)【発明者】
【氏名】中筋 慶
(72)【発明者】
【氏名】木村 阿友美
(72)【発明者】
【氏名】山田 大介
(72)【発明者】
【氏名】柴田 昌樹
(72)【発明者】
【氏名】松本 唯香
(72)【発明者】
【氏名】関 晃徳
【審査官】中村 祐一
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-016480(JP,A)
【文献】特開2009-018087(JP,A)
【文献】特開2014-204767(JP,A)
【文献】特開2020-048847(JP,A)
【文献】特開2021-006227(JP,A)
【文献】特開2008-295782(JP,A)
【文献】特開2013-085918(JP,A)
【文献】特開2003-285525(JP,A)
【文献】特開2020-021039(JP,A)
【文献】特開2018-038599(JP,A)
【文献】特許第7462600(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏面に糊層を有する貼付シートを所定の被貼付部に貼付した
遊技機において、
前記貼付シートは、遊技領域内の前記被貼付部に貼付される第1貼付シートと、遊技領域外の前記被貼付部に貼付される第2貼付シートとを含み、
前記第1貼付シートは、報知用発光体に対応する報知領域と、装飾が施された装飾領域とを備え、
前記第1貼付シートの前記糊層は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層であり、
前記第2貼付シートの前記糊層は、前記糊なし部を有しない全面糊層であり、
前記第1貼付シートの外周に沿う領域を前記糊部とし、
前記装飾領域の一部と前記報知領域とを前記糊なし部とし
、
前記第1貼付シートに、透光性を有するカラー印刷領域が形成された第1印刷層と、該第1印刷層よりも裏面側に配置され且つ透光性を有する透光領域と透光性を有しないか又は透光率が極めて小さい非透光領域とが形成された第2印刷層とを設けた
ことを特徴とする遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
パチンコ機等の遊技機では、遊技領域内の遊技部品等、遊技機本体の各部に装飾用その他の貼付シートが貼付されている(特許文献1)。また最近では、貼付シートを異なるデザインのものに貼り替えた上で遊技部品を再利用することも行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
貼付シートは、裏面の糊によって被貼付部に貼付されているが、この貼付シートの貼付強度は高ければよいというものではなく、その貼付対象、用途等によって必要とされる貼付強度は異なる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数種類の貼付シートを、夫々適切な貼付強度で貼付することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、裏面に糊層を有する貼付シートを所定の被貼付部に貼付した遊技機において、前記貼付シートは、遊技領域内の前記被貼付部に貼付される第1貼付シートと、遊技領域外の前記被貼付部に貼付される第2貼付シートとを含み、前記第1貼付シートは、報知用発光体に対応する報知領域と、装飾が施された装飾領域とを備え、前記第1貼付シートの前記糊層は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層であり、前記第2貼付シートの前記糊層は、前記糊なし部を有しない全面糊層であり、前記第1貼付シートの外周に沿う領域を前記糊部とし、前記装飾領域の一部と前記報知領域とを前記糊なし部とし、前記第1貼付シートに、透光性を有するカラー印刷領域が形成された第1印刷層と、該第1印刷層よりも裏面側に配置され且つ透光性を有する透光領域と透光性を有しないか又は透光率が極めて小さい非透光領域とが形成された第2印刷層とを設けたものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数種類の貼付シートを、夫々適切な貼付強度で貼付することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るパチンコ機の全体正面図である。
【
図3】同パチンコ機のガラス扉の分解斜視図である。
【
図7】同パチンコ機の遊技盤を構成する可動演出手段及び後部支持部材の正面図である。
【
図8】同パチンコ機の遊技盤を構成する透明本体板及びガイドレールの斜視図である。
【
図9】同パチンコ機の遊技盤に配置されている遊技部品及びそれらに貼付されている装飾シールの斜視図である。
【
図10】同パチンコ機の注意喚起シールS1~S7の外観を示す図である。
【
図11】同パチンコ機の注意喚起シールS1の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図12】同パチンコ機の装飾シールS11の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図13】同パチンコ機の装飾シールS12の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図14】同パチンコ機の装飾シールS13の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図15】同パチンコ機の装飾シールS14の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図16】同パチンコ機の装飾シールS15の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図17】同パチンコ機の装飾シールS16の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図18】同パチンコ機の性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23の外観を示す図である。
【
図19】同パチンコ機の性能情報表示シールS21の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図20】同パチンコ機の外部端子情報表示シールS22の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図21】同パチンコ機の主基板情報表示シールS23の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図22】本発明の第2の実施形態に係るパチンコ機の装飾シールS11の版構成(A)とその配置(B)及び版毎の態様を示す図である。
【
図23】装飾シールの外周に切欠部がある場合の糊部(外周領域)の配置例を示す図である。
【
図24】複数種類の注意喚起シールの一部について色配置を変更した例を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。
図1~
図21は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。
図1及び
図2において、遊技機本体1は、外枠2と、この外枠2の前側に配置された前枠3とを備えている。前枠3は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第1ヒンジ4を介して外枠2に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、左右方向における第1ヒンジ4と反対側、例えば右端側に設けられた施錠手段5によって外枠2に対して閉状態で施錠可能となっている。
【0009】
前枠3は、内枠6と、その内枠6の前側に配置されたガラス扉7とを備えている。ガラス扉7は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第2ヒンジ8を介して内枠6に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、施錠手段5によって内枠6に対して閉状態で施錠可能となっている。
【0010】
外枠2は、
図2に示すように左右一対の縦枠材2a,2bと上下一対の横枠材2c,2dとで矩形状に形成されている。外枠2の前側下部には、合成樹脂製の前カバー部材9が、下横枠材2dの前縁に沿って左右の縦枠材2a,2bの前側下部を連結するように装着されている。前カバー部材9は、左右の縦枠材2a,2bよりも前側に突出しており、その上側に内枠6が配置されている。また外枠2には、第1ヒンジ4を構成する外枠上ヒンジ金具11が例えば左上部に、同じく外枠下ヒンジ金具12が左下部における前カバー部材9の上側に夫々配置されている。
【0011】
内枠6は合成樹脂製で、前カバー部材9の上側で外枠2の前縁側に略当接可能な矩形状の枠部13と、この枠部13内の上部側に設けられた遊技盤装着部14と、枠部13内の下部側に設けられた下部装着部15とを一体に備えている。遊技盤装着部14には、遊技盤16が前側から着脱自在に装着され、下部装着部15には、その前側に発射手段17、下部スピーカ18等が配置されている。また内枠6には、第1ヒンジ4を構成する本体枠上ヒンジ金具19と第2ヒンジ8を構成する本体枠上ヒンジ金具20とが左上部に、第1,第2ヒンジ4,8を構成する本体枠下ヒンジ金具21が左下部に夫々配置されている。
【0012】
ガラス扉7は、内枠6の前面側に対応する矩形状に形成された樹脂製の扉ベース22を備えている。この扉ベース22には、遊技盤16に形成された遊技領域23の前側に対応してガラス窓24の窓孔24aが形成されると共に、窓孔24aの周囲に複数(ここでは4つ)の上部スピーカ25、枠第1可動体26、枠第2可動体27、送風手段28等の各種演出手段が配置されている。
【0013】
扉ベース22の上部前側には、窓孔24aの外周の少なくとも一部、例えば窓孔24aの上側と右側とに対応する逆L字型の部分にサイドユニット30が装着され、その他の一部、例えば窓孔24aの左側には上装飾カバー31が装着されている。サイドユニット30は、
図2,
図3等に示すように、ガラス扉7を開いた状態で、特殊な工具を使用することなく、前枠3の裏側の固定ネジ30a、固定レバー30b等を操作することにより容易に着脱が可能となっている。通常、前枠3は複数の機種で共通に用いられ、機種毎に異なる遊技盤16をこの前枠3に装着することでその機種に特有の遊技性やデザインを実現しているが、本パチンコ機では、前枠3の前側の一部を、その他の部品に比べて容易に着脱可能なサイドユニット30とし、このサイドユニット30に、遊技盤16と一体感のあるデザインや特有の機能を持たせることにより、前枠3の大部分を共通化しつつも、機種毎のデザインや機能の自由度を高めることを可能としている。
【0014】
本実施形態のサイドユニット30には、枠第1可動体26、枠第2可動体27、送風手段28等が搭載されている。枠第1可動体26は、所定の立体形状(ここでは蝶の形状)に形成されており、図外の駆動手段の駆動により略前後方向へのスライド移動が可能となっている。枠第2可動体27は、所定の立体形状に形成されており、図外の駆動手段の駆動により略前後方向へのスライド移動が可能であると共に、遊技者による押し込み操作が可能となっている。送風手段28は、遊技者が枠第2可動体27を操作するタイミングで、その枠第2可動体27に触れている遊技者の手に向けて風を送ることが可能となっている。
【0015】
扉ベース22の下部前側には、内枠6の後側に配置された払い出し手段32から払い出された遊技球を貯留して発射手段17に供給する上皿33、その上皿33が満杯のときの余剰球等を貯留する下皿34、発射手段17を作動させるために操作する発射ハンドル35等が配置され、更に上皿33、下皿34等を前側から略覆う下装飾カバー36が装着されている。下装飾カバー36は前向きの膨出状に形成されており、その上部側に、演出用の操作ボタン37、その他の各種操作手段が設けられている。
【0016】
扉ベース22の背面側には、
図2に示すように窓孔24aを後側から略塞ぐガラスユニット40が着脱自在に装着されると共に、第1,第2ヒンジ4,8側の縁部に沿って配置される上下方向のヒンジ端側補強板金41aと、開閉端側の縁部に沿って配置される上下方向の開閉端側補強板金41bと、窓孔24aの下側に配置される左右方向の下部補強板金41cとがねじ止め等により着脱自在に固定されている。また扉ベース22には、第2ヒンジ8を構成するガラス扉上ヒンジ金具42aが左上部に、同じくガラス扉下ヒンジ金具42bが左下部に夫々配置されている。
【0017】
また、下部補強板金41cの背面側には、球送りユニット43a、下皿案内ユニット43b等が装着されている。球送りユニット43aは、上皿33内の遊技球を1個ずつ発射手段17に供給するためのもので、発射手段17の前側に対応して配置されている。下皿案内ユニット43bは、上皿33が満杯となったときの余剰球、及び発射手段17により発射されたにも拘わらず遊技領域23に達することなく戻ってきたファール球を下皿34に案内するためのもので、球送りユニット43aに隣接してその第1,第2ヒンジ4,8側に配置されている。
【0018】
また
図1~
図3に示すように、ガラス扉7には情報表示用の貼付シートが複数貼付されている。即ち、サイドユニット30の上面には当該サイドユニット30の着脱作業に関する注意喚起シールS1が、サイドユニット30の前面における送風手段28の近傍には送風に関する注意喚起シールS2が、サイドユニット30の前面における枠第2可動体27の近傍には可動体の動作に関する注意喚起シールS3が、夫々貼付されている。また、下装飾カバー36における操作ボタン37の近傍には操作ボタン37の操作等に関する注意喚起シールS4が貼付されている。また、ガラス扉7の背面の所定箇所、例えば下皿案内ユニット43b又はその近傍には金属部品によるケガに関する注意喚起シールS5が貼付されている。これら注意喚起シールS1~S5の詳細については後述する。
【0019】
遊技盤16は、ポリカーボネート等の透明な樹脂よりなる略一定板厚の透明本体板50を備えたいわゆる透明遊技盤で、
図5~
図9等に示すように、その透明本体板50に対して、ガイドレール51、中央表示枠ユニット53、始動入賞ユニット54、大入賞ユニット55、普通入賞ユニット56、液晶表示手段(画像表示手段)57、可動演出手段58等が装着されている。また、ユニット部品53~56上等の任意の位置に、普通図柄始動手段61、第1特別図柄始動手段62、第2特別図柄始動手段63、第1大入賞手段64、第2大入賞手段65、複数(ここでは3つ)の普通入賞手段66~68、普通図柄表示手段69、普通保留個数表示手段70、第1特別図柄表示手段71、第2特別図柄表示手段72、複数(ここでは3つ)のアウト口73a~73c、右打ち報知手段60等が設けられている。
【0020】
液晶表示手段57、可動演出手段58等は、後部支持部材74を介して透明本体板50の後側に配置されている。後部支持部材74は、
図6,
図7に示すように、透明本体板50よりも後方に透明本体板50と略平行に配置された後壁部75と、この後壁部75の外周側から略前向きに延設された周壁部76とを一体に備えており、周壁部76の前縁側を透明本体板50の背面側に当接させた状態でねじ止め等により固定されている。後壁部75には略矩形状の開口部75aが形成されており、液晶表示手段57は、表示画面57aを開口部75aに対応させた状態で後壁部75の背面側に着脱自在に固定されている。
【0021】
可動演出手段58は、可動体77と、この可動体77を移動可能に支持する可動体案内手段78と、可動体77を駆動する駆動手段79とを備えている。可動体77は、左右方向の横長状に形成され、その前面側には機種名を示すロゴ等の任意の装飾(図示省略)が施されており、内部には前面側に多数のLED81aを有するLED基板81が配置されている。
【0022】
可動体案内手段78は、可動体77を液晶表示手段57の表示画面57aの前面側に沿って所定方向(ここでは上下方向)に移動可能な状態で支持するもので、液晶表示手段57の左右両側に沿って夫々上下方向の細長状に配置され、後部支持部材74における後壁部75の前面側に着脱自在に固定されている。可動体案内手段78は、上下方向に配置された左右一対の案内レール82を備え、それら各案内レール82によって可動体77の左右両端部が上下方向移動可能に支持されている。この可動体案内手段78により、可動体77は、液晶表示手段57の上側の上部位置と、液晶表示手段57の前側の下部位置との間で上下方向に移動可能であり、通常時は原点位置である上部位置に保持されている。
【0023】
駆動手段79は、例えばステッピングモータにより構成され、可動体案内手段78の後側に対応して後部支持部材74の背面側に着脱自在に固定されており、可動体77を所定の動作パターンに従って上下方向に移動させることが可能となっている。なお、可動体案内手段78の前側には、前面側に多数のLED83aを有するLED基板83が配置されている。
【0024】
ガイドレール51は、発射手段17から発射された遊技球を案内するためのもので、遊技領域23の周囲を取り囲むように透明本体板50の前面側に略環状に配置されており、
図5,
図6,
図8等に示すように複数、例えば3つの第1~第3レール部材51a~51cで構成されている。第1~第3レール部材51a~51cは、少なくともその本体部分は透明又は半透明の合成樹脂により形成されている。
【0025】
第1レール部材51aは、透明本体板50の下部左側から左縁部略中央、上縁部略中央を経て右上部に至る略弓形状に形成されており、透明本体板50と平行な前壁部84と、その前壁部84の周縁部から後向きに突設された略一定幅の周壁部85とを一体に備え、周壁部85の後端側を透明本体板50の前面に当接させた状態で透明本体板50に着脱自在に固定されている。第1レール部材51aは、遊技領域23側の周壁部85aが正面視略円弧状に形成されており、発射手段17によって発射された遊技球はこの周壁部85aに案内されて遊技領域23に向けて上昇する。なお、この周壁部85aの少なくとも一部分に金属板を配置してもよい。
【0026】
第2レール部材51bは、透明本体板50の前面側に略垂直に立設する前後方向一定幅の板状に形成され、透明本体板50の左上部から左下部にかけて第1レール部材51aの内側に並行するように略円弧状に配設されている。なお、第1レール部材51aと第2レール部材51bとで挟まれた部分が、発射手段17によって発射された遊技球を遊技領域23に案内する発射案内通路86となっている。なお、この第2レール部材51bの少なくとも一部を金属板で構成してもよい。
【0027】
第3レール部材51cは、第1レール部材51aの右上部側端部と第2レール部材51bの左下部側端部とを接続するように、透明本体板50の右縁部と下縁部とに沿う正面視略L型に形成されており、透明本体板50と平行な前壁部87と、その前壁部87の周縁部から後向きに突設された略一定幅の周壁部88とを一体に備え、周壁部88の後端側を透明本体板50の前面に当接させた状態で透明本体板50に着脱自在に固定されている。なお、遊技領域23側の周壁部88aの少なくとも一部分に金属板を配置してもよい。
【0028】
透明本体板50には、
図8に示すように、遊技領域23に対応する領域内に一又は複数、ここでは3つの装着孔50a~50cが前後方向貫通状に形成されており、中央表示枠ユニット53及び大入賞ユニット55は装着孔50aに対して、始動入賞ユニット54は装着孔50bに対して、普通入賞ユニット56は装着孔50cに対して、夫々前側から着脱自在に固定されている。なお、中央表示枠ユニット53と大入賞ユニット55等、複数のユニット部品を一体に形成してもよい。また、複数のユニット部品(例えば中央表示枠ユニット53と大入賞ユニット55)が別体であっても、それらを互いに一体化した上で装着孔50a~50cの何れかに装着するように構成してもよいし、装着孔50a~50cに対して別々に装着するように構成してもよい。
【0029】
透明本体板50には、前面側と背面側との少なくとも一方、ここでは背面側の所定領域に本体装飾部89が形成されている。この本体装飾部89は、カラーイラスト等よりなる二次元装飾で、透明本体板50の盤面に直接印刷することにより形成されているが、これを透明本体板50の背面側に設けることにより、球の擦れによる劣化を防止できる。この本体装飾部89は、少なくとも一部が透光性で、透明本体板50の後側に配置されたLED83a(
図6,
図7)等の光を透過するようになっている。なお、この本体装飾部89を貼付シート上に形成し、透明本体板50の前面側及び/又は背面側に貼付してもよい。これにより、透明本体板50の再利用や複数機種での共通化が容易となる。
【0030】
中央表示枠ユニット53は、液晶表示手段57及び可動演出手段58の表示枠を構成するもので、
図5,
図6,
図9等に示すように、後側の液晶表示手段57に対応する開口窓91が略中央に形成され、遊技領域23の略中央における上部側に配置されている。この中央表示枠ユニット53は、その略全体が透明な合成樹脂製で、透明本体板50の前面に沿って装着孔50aの外側に配置され且つその前側を遊技球が通過可能な前面装着板92と、液晶表示手段57の前側における左右両側から上部側にわたる正面視略門形状に配置され且つ前面装着板92の内周側で前向きに突設された装飾枠93と、その装飾枠93の左右の下端部間に配置されるステージ94とを備えている。発射手段17により発射され、発射案内通路86を経て遊技領域23の上部側に進入した遊技球は、装飾枠93の頂部で左右に振り分けられ、中央表示枠ユニット53の左側の左流下経路95aと右側の右流下経路95bとの何れかを流下する。
【0031】
中央表示枠ユニット53には、左流下経路95a側と右流下経路95b側との少なくとも一方側、例えば左流下経路95a側に、遊技球が流入可能なワープ入口96が設けられている。左流下経路95aを流下中にワープ入口96に流入した遊技球は、ステージ94上で左右方向に自由に転動した後、遊技領域23の左右方向中央に対応して設けられた中央落下部97とそれ以外の部分との何れかから前側に落下する。
【0032】
中央表示枠ユニット53の下側には、左右方向の略中央に始動入賞ユニット54が、右側に大入賞ユニット55が、左側に普通入賞ユニット56が、夫々ガイドレール51の内側に沿って配置されている。始動入賞ユニット54、大入賞ユニット55、普通入賞ユニット56は、何れも略全体が透明な合成樹脂により形成されている。
【0033】
普通図柄始動手段61は、普通図柄表示手段69による普通図柄の変動表示を開始させるためのもので、右流下経路95b上に配置されている。この普通図柄始動手段61は、中央表示枠ユニット53上に設けられており、
図5,
図9に示すように、前面装着板92の前側に突設されたゲート部101と、このゲート部101を通過する遊技球を検出する遊技球検出スイッチ102とを備えている。
【0034】
普通図柄表示手段69は、普通図柄を変動表示するためのもので、複数(2個)のLED69a,69bで構成されており、普通図柄始動手段61が遊技球を検出すること、即ち遊技球がゲート部101を通過し、遊技球検出スイッチ102がその遊技球を検出することを条件に、普通図柄を構成する2個のLED69a,69bが普通変動中発光パターンで発光した後、普通図柄始動手段61による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致する場合には当り態様で、それ以外の場合にははずれ態様で変動を停止する。普通図柄を構成する2個のLED69a,69bは、それらの発光態様(例えば点灯/消灯)の組み合わせにより一又は複数の当り態様と一又は複数のはずれ態様とを表示可能である。なお本実施形態では、
図5,
図9に示すように、普通図柄表示手段69は中央表示枠ユニット53における右側の装飾枠93上に配置されている。なお、普通図柄表示手段69を構成するLED69a,69bは、発光態様によって情報を報知する報知用の発光体の一例である。
【0035】
また、普通図柄始動手段61による遊技球検出時に取得された普通乱数情報は、予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、普通図柄の変動が可能になる毎に1個ずつ消化されて普通図柄の変動が行われる。普通乱数情報の記憶個数(普通保留個数)は、普通保留個数表示手段70等によって遊技者に報知される。普通保留個数表示手段70は、複数(4個)のLED70a~70dで構成されており、中央表示枠ユニット53における右側の装飾枠93上に配置されている(
図5,
図9)。なお、普通保留個数表示手段70を構成するLED70a~70dは、発光態様によって情報を報知する報知用の発光体の一例である。
【0036】
第1特別図柄始動手段62は、第1特別図柄表示手段71による図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段を有しない非作動式入賞手段により構成されており、始動入賞ユニット54上に配置されている。始動入賞ユニット54には、
図5,
図9に示すように、ステージ94の中央落下部97に対応してその下側に入賞樋105が前向き突出状に形成されており、第1特別図柄始動手段62は、入賞樋105に形成された上向き開口状の第1始動入賞口106と、この第1始動入賞口106に入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ107とを備えている。第1特別図柄始動手段62は、左流下経路95a側のワープ入口96からステージ94を経て入賞するルートが存在すること等により、右流下経路95bを流下してきた遊技球よりも左流下経路95aを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。第1始動入賞口106に遊技球が入賞すると、一入賞当り所定個数(例えば4個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0037】
第2特別図柄始動手段63は、第2特別図柄表示手段72による図柄変動を開始させるためのもので、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに変化可能な作動式入賞手段により構成されており、右流下経路95bにおける普通図柄始動手段61の下流側に配置されている。第2特別図柄始動手段63は、中央表示枠ユニット53上に配置されており、
図5,
図9に示すように、前面装着板92に形成された第2始動入賞口108と、この第2始動入賞口108を開閉する可動部109と、第2始動入賞口108に入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ110とを備え、普通図柄表示手段69の変動後の停止図柄が当り態様となって普通利益状態が発生した場合に、所定の開閉パターンに従って可動部109が所定時間閉状態から開状態に変化するようになっている。第2始動入賞口108に遊技球が入賞すると、一入賞当り所定個数(例えば2個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0038】
第1特別図柄表示手段71は、第1特別図柄を変動表示可能な7セグLED等の発光体により構成されており、第1特別図柄始動手段62が遊技球を検出すること、即ち遊技球が第1始動入賞口106に入賞し、遊技球検出スイッチ107がその遊技球を検出することを条件に第1特別図柄を所定時間変動表示して、第1始動入賞口106への入賞時に取得された第1特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には大当り態様で、小当り判定値と一致する場合には小当り態様で、それ以外の場合にははずれ態様で夫々停止するようになっている。第1特別図柄表示手段71の変動後の停止図柄が大当り態様となった場合には大当り状態が発生し、小当り状態となった場合には小当り状態が発生する。本実施形態では、第1特別図柄表示手段71は、中央表示枠ユニット53における左側の装飾枠93上に配置されている(
図5,
図9)。なお、第1特別図柄表示手段71を構成する7セグLEDは、発光態様によって情報を報知する報知用の発光体の一例である。
【0039】
第2特別図柄表示手段72は、第2特別図柄を変動表示可能な7セグLED等の発光体により構成されており、第2特別図柄始動手段63が遊技球を検出すること、即ち遊技球が第2始動入賞口108に入賞し、遊技球検出スイッチ110がその遊技球を検出することを条件に第2特別図柄を所定時間変動表示して、第2始動入賞口108への入賞時に取得された第2特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には大当り態様で、小当り判定値と一致する場合には小当り態様で、それ以外の場合にははずれ態様で夫々停止するようになっている。第2特別図柄表示手段72の変動後の停止図柄が大当り態様となった場合には大当り状態が発生し、小当り状態となった場合には小当り状態が発生する。本実施形態では、第2特別図柄表示手段72は、中央表示枠ユニット53における右側の装飾枠93上に配置されている(
図5,
図9)。なお、第2特別図柄表示手段72を構成する7セグLEDは、発光態様によって情報を報知する報知用の発光体の一例である。
【0040】
また、第1,第2特別図柄表示手段71,72による第1,第2特別図柄の変動時には、これと並行して液晶表示手段57上で演出図柄111による図柄変動表示が行われる。演出図柄111は、
図5に示すように、数字図柄その他の複数個の図柄で構成される図柄列を複数(ここでは左右方向に3つ)備えており、またそれら各図柄列を構成する各図柄は、1~8等の数字、その他で構成される図柄本体部111aと、この図柄本体部111aに付随するキャラクタその他の装飾部111bとの結合で構成されている。なお演出図柄111は、拡大又は縮小、表示位置の変更、装飾部111bの消去等、表示態様を任意に変化させることが可能である。
【0041】
演出図柄111は、第1,第2特別図柄の変動開始と略同時に所定の変動パターンに従って図柄列毎に縦スクロール等による変動を開始すると共に、所定の有効ライン上の停止図柄が所定態様となるように第1,第2特別図柄の変動停止と略同時に最終停止する。なお演出図柄111では、有効ライン上の全ての停止図柄が同じ場合が大当り演出態様、それ以外が小当り演出態様又ははずれ演出態様となっており、第1,第2特別図柄が大当り態様、小当り態様、はずれ態様となる場合には第1,第2特別図柄は大当り演出態様、小当り演出態様、はずれ演出態様となる。
【0042】
また、第1,第2特別図柄始動手段62,63への入賞時に取得された第1,第2特別乱数情報は、夫々予め定められた上限保留個数、例えば各4個を限度として保留記憶され、第1,第2特別図柄の変動が可能になった時点で第2特別図柄側の保留記憶が1以上の場合にはその第2特別図柄の保留記憶を1個消化して第2特別図柄の変動を行い、第1特別図柄側の保留記憶のみが1以上の場合にはその第1特別図柄の保留記憶を1個消化して第1特別図柄の変動を行う。このように本実施形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とが共に変動中になることはなく、また第1特別図柄側と第2特別図柄側との両方に保留記憶がある場合には、第2特別図柄の変動を優先的に行うようになっている。
【0043】
本実施形態の場合、遊技者は後述する特別遊技状態中以外の通常遊技状態中は第1特別図柄始動手段62を狙って左打ちをし、特別遊技状態中(時短状態中)は普通図柄始動手段61及び第2特別図柄始動手段63を狙って右打ちをするため、通常遊技状態中は主として第1特別図柄が変動し、特別遊技状態中(時短状態中)は主として第2特別図柄が変動する。なお本実施形態では、右打ち報知手段60により、遊技者が右打ちをすべき右打ち期間中(特別遊技状態中、大当り状態中等)であることを報知可能となっている。右打ち報知手段60は、1つのLED60aで構成され、中央表示枠ユニット53における右側の装飾枠93上に配置されており(
図5,
図9)、右打ち期間中に点灯、それ以外の期間中は消灯するように構成されている。なお、右打ち報知手段60を構成するLED60aは、発光態様によって情報を報知する報知用の発光体の一例である。
【0044】
保留記憶されている第1,第2特別乱数情報の個数(第1,第2特別保留個数)は、液晶表示手段57等によって遊技者に報知される。液晶表示手段57には、
図5に示すように、第1,第2特別保留個数を示す第1,第2保留画像X1~X4,Y1~Y4,変動中保留画像Zを表示可能となっている。即ち、第1,第2特別図柄始動手段62,63が遊技球を検出することに基づいて第1,第2特別保留個数が増加した場合に、第1,第2保留画像X1~,Y1~を液晶表示手段57上に1個追加表示し、また第1,第2特別図柄表示手段71,72による第1,第2特別図柄の新たな変動が開始することに基づいて第1,第2特別保留個数が減少した場合に、例えば変動中保留画像Zを消去し、第1,第2保留画像X1~,Y1~を待ち行列の前側(例えば画面右側)に向けて1個分ずつシフトすると共に、押し出された先頭の第1,第2保留画像X1,Y1を例えば所定位置まで移動させて新たな変動中保留画像Zに変化させるようになっている。
【0045】
また、第1,第2特別図柄始動手段62,63による遊技球検出に基づいて行われる大当り判定(乱数抽選)で大当りとなる確率(大当り確率)には低確率と高確率の2種類があり、後述する特別遊技状態のうちの確変状態中は高確率に、それ以外は低確率に夫々設定される。
【0046】
また、大当り判定結果がはずれとなった場合には一又は複数種類のはずれの何れかを選択し、大当り判定結果が小当りとなった場合には一又は複数種類の小当りの何れかを選択し、大当り判定結果が大当りとなった場合には一又は複数種類の大当り(例えば確変大当り、非確変大当りの2種類)の何れかを選択する。ここで、確変大当りは、大当り状態の終了後に特別遊技状態として確変状態を発生させることとなる大当り、非確変大当りは、大当り状態の終了後に特別遊技状態として例えば時短状態を発生させることとなる大当りで、それらの振り分けは大当り図柄乱数値等に基づいて行われる。
【0047】
時短状態中は、第1,第2特別図柄に関して第1,第2特別図柄表示手段71,72の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率から高確率へ、変動時間が通常変動時間から短縮変動時間へ、普通利益状態における第2特別図柄始動手段63の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は大当り状態が終了した時点で開始し、例えば第1,第2特別図柄が所定回数(例えば50回)変動するか、それまでに次の大当り遊技が発生した時点で終了する。また確変状態中は、例えば時短状態と同様の切り換えに加えて、大当り確率が低確率から高確率に切り換えられるようになっている。なお、確変状態は大当り状態が終了した時点で開始し、例えば次の大当り状態が発生した時点で終了する。
【0048】
第1大入賞手段64は、開閉部材112の動作によって遊技球が第1大入賞口64aに入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに変化可能な作動式入賞手段で、第1大入賞口64aに入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ113を備えており、第1,第2特別図柄表示手段71,72の変動後の停止図柄が大当り態様となるか、後述するV入賞によって大当り状態が発生した場合に、開閉部材112が一又は複数種類の大当り開放パターンの何れかに従って開放するようになっている。第1大入賞口64aに遊技球が入賞すると、一入賞当り所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0049】
この第1大入賞手段64は、
図5,
図9に示すように大入賞ユニット55における上部側に配置されており、右流下経路95b側で且つ普通図柄始動手段61及び第2特別図柄始動手段63の下流側に形成された第1傾斜転動路114の途中に第1大入賞口64aが配置されている。第1傾斜転動路114は、左右方向のうち、遊技領域23の内側(ここでは左側)に向けて傾斜する左下がりの傾斜状に形成されている。第1大入賞口64aは、第1傾斜転動路114に沿う細長状で、第1傾斜転動路114の底壁に上向き開口状に形成されている。
【0050】
開閉部材112は、第1傾斜転動路114に沿う左下がりの傾斜状に形成された略板状体で、図示しない開閉駆動手段の駆動により前後方向にスライド移動可能となっており、閉状態のときには遊技盤16の盤面よりも前側に突出して第1大入賞口64aを閉鎖するとともに上流側から流下してきた遊技球を第1傾斜転動路114の下流側(ここでは左側)に向けて案内し、開状態のときには遊技盤16の盤面よりも後側に退避して第1大入賞口64aを開放するようになっている。
【0051】
また、大入賞ユニット55における第1傾斜転動路114の上流端側には普通入賞手段66が配置されている。この普通入賞手段66は、遊技球が入賞可能な普通入賞口66aと、この普通入賞口66aに入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ115とを備えている。普通入賞口66aに遊技球が入賞すると、一入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
【0052】
第2大入賞手段65は、開閉部材116の動作によって遊技球が第2大入賞口65aに入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに変化可能な作動式入賞手段であって、
図5に示すように、第2大入賞口65aに入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ117を備えており、第1,第2特別図柄表示手段71,72の変動後の停止図柄が小当り態様となって小当り状態が発生した場合に、開閉部材116が所定の小当り開放パターンに従って開放するようになっている。第2大入賞口65aに遊技球が入賞すると、一入賞当り所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出される。
【0053】
また第2大入賞手段65は、特定領域118aと、通常領域118bと、第2大入賞口65aに入賞した遊技球を特定領域118aと通常領域118bとに振り分ける可動式の振り分け手段119と、特定領域118aに流入した遊技球を検出する特定遊技球検出スイッチ120aと、通常領域118bに流入した遊技球を検出する通常遊技球検出スイッチ120bとを備えている。第2大入賞口65aに入賞した遊技球は、遊技球検出スイッチ117によって検出された後、振り分け案内通路119aを流下して振り分け手段119に達する。そして振り分け手段119によって特定領域118aと通常領域118bとの何れかに案内され、特定遊技球検出スイッチ120aと通常遊技球検出スイッチ120bとの何れかによって検出された後、遊技盤16の後側に案内される。第2大入賞口65aに入賞した遊技球が振り分け手段119によって特定領域118a側に案内され、特定遊技球検出スイッチ120aがその遊技球を検出した場合(以下、V入賞という)には大当り状態が発生する。
【0054】
第2大入賞手段65は、
図5に示すように大入賞ユニット55における第1大入賞手段64の下側に配置されており、第1傾斜転動路114の下流側(ここでは下側)に形成された第2傾斜転動路121の途中に第2大入賞口65aが配置されている。なお、第1傾斜転動路114は、その下流端側(左端側)で、右向きの第2傾斜転動路121と左向きの分岐路122とに分岐している。第1傾斜転動路114を通過した遊技球は、高い確率で第2傾斜転動路121側に流下し、分岐路122側に流下することは稀であるが、分岐路122側に流下した遊技球は、第1始動入賞口106等の入賞口に入賞するか、遊技領域23の最下流側、即ち遊技領域23の下部中央(ここでは第1特別図柄始動手段62の下側)に配置された第1アウト口73aを経て遊技盤16の後側に排出される。
【0055】
第2傾斜転動路121は、左右方向のうち、遊技領域23の外側(ここでは右側)に向けて傾斜する右下がりの傾斜状に形成されている。第2大入賞口65aは、第2傾斜転動路121に沿う細長状で、第2傾斜転動路121の底壁に上向き開口状に形成されている。
【0056】
開閉部材116は、第2傾斜転動路121に沿う右下がりの傾斜状に形成された略板状体で、図示しない開閉駆動手段の駆動により前後方向にスライド移動可能となっており、閉状態のときには遊技盤16の盤面よりも前側に突出して第2大入賞口65aを閉鎖するとともに上流側から流下してきた遊技球を第2傾斜転動路121の下流側(ここでは右側)に向けて案内し、開状態のときには遊技盤16の盤面よりも後側に退避して第2大入賞口65aを開放するようになっている。
【0057】
また、第2傾斜転動路121の下流端側(右端側)には第2アウト口73bが配置されている。第2アウト口73bは、第2大入賞手段65等とともに大入賞ユニット55に設けられており、第2傾斜転動路121を通過した遊技球は、この第2アウト口73bを経て遊技盤16の後側に排出される。
【0058】
また、普通入賞ユニット56には、
図5,
図9に示すように複数、例えば2つの普通入賞手段67,68が配置されるとともに、それら複数の普通入賞手段67,68の上流側に第3アウト口73cが配置されている。普通入賞手段67,68は、遊技球が入賞可能な普通入賞口67a,68aと、それら普通入賞口67a,68aに入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ123,124とを備えている。普通入賞口67a,68aに遊技球が入賞すると、一入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
【0059】
また
図5,
図9等に示すように、遊技領域23内に配置された中央表示枠ユニット53、始動入賞ユニット54、大入賞ユニット55、普通入賞ユニット56等には、それらの前面側に設けられた透明な被貼付部に装飾シール(装飾用の貼付シート)が貼付されている。
【0060】
即ち、中央表示枠ユニット53には、装飾枠93における上部、右部、左部の夫々前面側に透明な被貼付部131~133が形成されており、それら被貼付部131~133に、装飾シール(装飾用の貼付シート)S11~S13が夫々貼付されている。また、始動入賞ユニット54には、入賞樋105の前面側に透明な被貼付部134が形成されており、その被貼付部134に装飾シール(装飾用の貼付シート)S14が貼付されている。また大入賞ユニット55には、前面側に透明な被貼付部135が形成されており、その被貼付部135に装飾シール(装飾用の貼付シート)S15が貼付されている。なお、大入賞ユニット55には、被貼付部135の後側に、LED125aが複数配置されたLED基板125が装着されている。
【0061】
また普通入賞ユニット56には、前面側に透明な被貼付部136が形成されており、その被貼付部136に装飾シール(装飾用の貼付シート)S16が貼付されている。更に、遊技領域23の外側の所定位置、例えば第3レール部材51cの前面側には、当該遊技機の性能情報を表示する性能情報表示シールS21が貼付されている。それら装飾シールS11~S16、性能情報表示シールS21の詳細については後述する。
【0062】
また
図4等に示すように、遊技盤16の裏側に配置された裏ケース138の背面側には、主制御基板141が格納された主制御基板ケース142、演出インターフェース基板143、液晶インターフェース基板144、液晶制御基板145、ROM基板146等が格納された演出基板ケース147が着脱自在に装着されている。
【0063】
また前枠3の裏側には、遊技盤16の裏側を開閉自在に覆う裏カバー148が着脱自在に装着されると共に、その上側に遊技球タンク149とタンクレール150とが、左右一側に払い出し手段32と払出通路151とが夫々装着されており、遊技球が第1大入賞口64a等の入賞口に入賞したとき、又は図外の自動球貸し機から球貸し指令があったときに、遊技球タンク149内の遊技球をタンクレール150経由で払い出し手段32により払い出し、その遊技球を払出通路151経由で上皿33に案内するようになっている。なお、裏カバー148は、透明な合成樹脂製で、演出基板ケース147の略全体と主制御基板ケース142の上部側の一部分とを後側から覆うように配置されている。また、タンクレール150の上側には、各種信号を外部のホール側コンピュータ等に出力するための複数の外部端子152を備えた外部端子基板152aが配置されている。
【0064】
また、前枠3の裏側下部、即ち下部装着部15の裏側には基板装着台153が配置されており、この基板装着台153の背面側に、電源基板154が格納された電源基板ケース155、払出発射制御基板156が格納された払出発射基板ケース157が夫々着脱自在に装着されている。
【0065】
また、前枠3の裏側には、情報表示用の貼付シートが複数貼付されている。即ち、外部端子基板152aの近傍の例えば背面側には、外部端子152の情報を表示する外部端子情報表示シールS22が貼付されている。また、裏カバー148の背面側には裏カバーの開放等に関する注意喚起シールS6が、電源基板ケース155の背面側には高温に関する注意喚起シールS7が夫々貼付されている。また、主制御基板ケース142の背面側には基板管理番号や基板開封情報を表示する主基板情報表示シールS23が貼付される等、各基板ケースには情報表示用の貼付シートが貼付されている。
【0066】
続いて、当該遊技機の各部に貼付されている貼付シートについてその詳細を説明する。まず、情報表示用の貼付シートである注意喚起シールS1~S7について説明する。
【0067】
注意喚起シールS1~S7には、
図10に示すように、対象者(遊技ホールの従業員等又は遊技者)の注意を引くとともに当該貼付シートが注意を喚起するものであることを示すための第1表示部a1と、注意すべき内容を示す第2表示部a2とが設けられている。第1表示部a1は、背景が黄色で、黒色の文字等が表示されており、第2表示部a2は、背景が黒色で、白色の文字等が表示されている。第1表示部a1には、第1注意記号s1と第2注意記号s2とが表示されている。第1注意記号s1は、黒色べた塗りの三角形の中に「!」の抜き文字(背景と同じ黄色)が配置された構成となっている。第2注意記号s2は、黒色のゴシック体よりなる「注意」の文字で構成されている。なお、注意喚起シールS1,S5,S6,S7は遊技ホールの従業員等を対象とし、その他の注意喚起シールS2,S3,S4は遊技者を対象としている。
【0068】
注意喚起シールS1は、サイドユニット30の着脱作業に関して注意喚起を行うためのもので、
図1~
図3等に示すようにサイドユニット30の所定位置、例えば上面(透光性を有しない被貼付部)に貼付されており、
図10(A)に示すように、横長の略矩形状に形成されるとともに上辺に沿って一定幅の領域が第1表示部a1、その下側の領域が第2表示部a2となっている。なお、この注意喚起シールS1を貼付する所定位置は、サイドユニット30の着脱作業時に視認可能な位置であって、遊技中の遊技者が正面視で視認不能または視認困難な位置であることが望ましい。第1表示部a1には、第1注意記号s1が左右両端側に1個ずつ表示され、それらの間の中央部に第2注意記号s2が表示されている。また第2表示部a2には、ゴシック体よりなる「ユニット交換作業時に側面の指挟みに注意して下さい。指挟み注意!」の横書き文字と、指挟みを示す絵記号とが何れも白色で表示されている。
【0069】
注意喚起シールS2は、送風に関して注意喚起を行うためのもので、
図1に示すようにサイドユニット30の前面側における送風手段28の近傍であって遊技者が視認可能な位置(透光性を有しない被貼付部)に貼付されており、
図10(B)に示すように、横長の略矩形状に形成されるとともに左端側の所定幅の領域が第1表示部a1、その右側の領域が第2表示部a2となっている。第1表示部a1には、第1注意記号s1と第2注意記号s2とが左右に隣接した状態で表示されている。また第2表示部a2には、ゴシック体よりなる「風が出ますので注意してください。」の横書き文字が白色で表示されている。
【0070】
注意喚起シールS3は、可動体の動作及び操作に関して注意喚起を行うためのもので、
図1に示すようにサイドユニット30の前面側における枠第2可動体27の近傍であって遊技者が視認可能な位置(透光性を有しない被貼付部)に貼付されており、
図10(C)に示すように、被貼付部の形状に合わせて縦長の任意形状に形成されるとともに上部側領域が第1表示部a1、その下側の領域が第2表示部a2となっている。第1表示部a1には、第1注意記号s1と第2注意記号s2とが上下に隣接して表示されている。また第2表示部a2には、ゴシック体よりなる「ギミックの飛び出しや突然の可動や振動に注意して下さい。手や指の挟み込みに注意して下さい。」の縦書き文字が白色で表示されている。
【0071】
注意喚起シールS4は、上部の可動体の動作や操作ボタン37の操作に関して注意喚起を行うためのもので、
図1に示すように下装飾カバー36における操作ボタン37の近傍であって遊技者が視認可能な位置(透光性を有しない被貼付部)に貼付されており、
図10(D)に示すように、横長の略矩形状に形成されるとともに上辺に沿って一定幅の領域が第1表示部a1、その下側の領域が第2表示部a2となっている。第1表示部a1には、注意喚起シールS1と同様、第1注意記号s1が左右両端側に1個ずつ表示され、それらの間の中央部に第2注意記号s2が表示されている。また第2表示部a2には、ゴシック体よりなる「頭上役物の飛出しに注意して下さい。破損の恐れがありますので、ボタンを強く押さないで下さい。」の横書き文字が白色で表示されている。
【0072】
注意喚起シールS5は、金属部品によるケガに関して注意喚起を行うためのもので、
図2に示すようにガラス扉7の背面の所定箇所、例えば下皿案内ユニット43b又はその近傍に貼付されており、
図10(E)に示すように、横長の略矩形状に形成されるとともに上辺に沿って一定幅の領域が第1表示部a1、その下側の領域が第2表示部a2となっている。第1表示部a1には、注意喚起シールS1等と同様、第1注意記号s1が左右両端側に1個ずつ表示され、それらの間の中央部に第2注意記号s2が表示されている。また第2表示部a2には、ゴシック体よりなる「金属部品のエッジに注意して下さい。」の横書き文字が白色で表示されている。
【0073】
注意喚起シールS6は、危険部位や裏カバー148の開放に関して注意喚起を行うためのもので、
図4に示すように前枠3の裏側の所定箇所、例えば裏カバー148の背面側に貼付されており、
図10(F)に示すように、横長の略矩形状に形成されるとともに上辺に沿って一定幅の領域が第1表示部a1、その下側の領域が第2表示部a2となっている。第1表示部a1には、注意喚起シールS1等と同様、第1注意記号s1が左右両端側に1個ずつ表示され、それらの間の中央部に第2注意記号s2が表示されている。また第2表示部a2には、ゴシック体よりなる「感電、エッジに注意して下さい。裏カバーの開放に注意して下さい。」の横書き文字が白色で表示されている。
【0074】
注意喚起シールS7は、高温部位に関して注意喚起を行うためのもので、
図4に示すように、所定温度(例えば50°C)以上の熱を発する電子部品を搭載する電源基板を収容する電源基板ケース155の背面側に貼付されており、
図10(G)に示すように、横長の略矩形状に形成されるとともに上辺に沿って一定幅の領域が第1表示部a1、その下側の領域が第2表示部a2となっている。第1表示部a1には、注意喚起シールS1等と同様、第1注意記号s1が左右両端側に1個ずつ表示され、それらの間の中央部に第2注意記号s2が表示されている。また第2表示部a2には、ゴシック体よりなる「電源基板高温注意」の横書き文字が白色で表示されている。
【0075】
以上の注意喚起シールS1~S7は、外形形状、大きさ、表示内容やレイアウトは夫々異なるものの、基本的構成、即ち印刷の版数や使用される色数、糊の配置等については全て共通となっている。なお、これらの注意喚起シールをむやみに配置すると注意喚起の効果が薄れるため、例えば高温注意の注意喚起シールS7は所定温度以上となる部位を備える基板ケース等にのみ貼付し、それ以外の基板ケース等には貼付しないなど、注意喚起シールは真に必要な部位に絞って貼付することが望ましい。
【0076】
図11は、一例として注意喚起シールS1の基本的構成を示している。注意喚起シールS1は、
図11(A),(B)に示すように、PET、紙等の素材よりなる白色の本体シートに対して、その表面(上面)側に、シルク印刷等により黄色(Y版)、黒色(K版)の2版で印刷を行い、また裏面側にはその全面に糊を付着させた全面糊層(糊版)が設けられている。各版(第1~3版)の態様は
図11(a)~(c)のようになっている。このように、注意喚起シールS1~S7は、印刷の版数が3、印刷による色数(生地色の白色は除く)が2で、全面糊層が採用されており、その全面が非透明で且つ非透光性を有するものとする。
【0077】
以上のように、注意喚起シールS1~S7は、部品を再利用する場合でも貼り替える可能性が低く、また注意喚起シールS1~S4は遊技者が、注意喚起シールS5~S7はホール担当者が夫々手で触れる可能性があるため、剥がしやすさよりも剥がれにくさ、及びコストを優先して全面糊層を採用している。なお、その意味では粘着力が比較的強い糊を使用することが望ましい。また、注意喚起シールS1~S7は透明部分を有していないため、透明度の高い糊を使用する必要はなく、その点でもコストを抑えることができる。
【0078】
また、注意喚起シールS1~S7はあくまでも注意喚起を目的とするものであって、装飾を目的とするものではないから、色数や版数をなるべく少なくしてコストを抑えつつ、黒色と黄色/白色のコントラストによって人の目に付きやすくしている。また、複数(ここでは全て)の注意喚起シールS1~S7で使用する色数及び色の種類(黄色、黒色、白色)を共通化し、また共通の記号(第1注意記号s1及び第2注意記号s2)を使用し、しかもその色の組合せ(黄色、黒色、白色)を他の種類の貼付シートでは使用しないことにより、注意喚起シールであることが一目で分かるようにしている。また、注意喚起シールS1~S7では、全体の色の組合せ(黄色、黒色、白色)だけでなく、第1表示部a1と第2表示部a2とに分けている点や、第1,第2表示部a1,a2における色配置についても共通化している。なお、第1表示部a1には第1,第2注意記号s1,s2のうちの何れか一方、例えば第1注意記号s1のみを表示してもよい。
【0079】
続いて、装飾用の貼付シートである装飾シールS11~S16について説明する。なお
図5,
図9に示すように、装飾シールS11~S16は全て遊技盤16における遊技領域23内に配置されている。
【0080】
装飾シールS11は、
図9に示すように中央表示枠ユニット53における装飾枠93の上部前面側に形成された無色透明の被貼付部131に貼付されている。この装飾シールS11は、
図12(A),(B)に示すように、PET等の素材よりなる無色透明の本体シートに対して、その裏面(底面)側に、シルク4版(CMYKカラー)+シルク白(100%)版+糊版による印刷が施されている。このように、装飾シールS11は、印刷の版数が6、印刷による色数が5となっている。
【0081】
第1~4版は、夫々シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)、黒色(K)で、それら三原色+黒色によってフルカラーのイラストが形成されている。もちろん、三原色のみで黒色を表現する場合には第4版(黒色)は省略してもよいが、三原色のみでは完全な黒色を表現することはできないので、独立した黒色の版を用いることが望ましい。
【0082】
装飾シールS11に描かれているイラスト(装飾)は、
図12(a)に示すように、平地とそこに生える樹木及びその後ろの山々よりなる第1装飾部161と、空に浮かぶ太陽とその両側の「SUN」の文字よりなる第2装飾部162とで構成されており、空にあたる部分については、第2装飾部162を除き、装飾が施されていない非装飾部163となっている。
【0083】
第5版は、白(100%)により装飾の裏側から白打ちを行うもので、
図12(b)に示すように、その領域は第1装飾部161の領域と一致しており、第2装飾部162、非装飾部163の領域には白打ちが行われないようになっている。この白100%による白打ちを行うと、その領域(ここでは第1装飾部161に対応する領域)は光を殆ど通さない状態(遮光率90%以上)となる。このように、白100%による白打ちが施された領域は、僅かな透光性を有しているものの、実質的に光を通さないものとして差し支えないので、本実施形態では非透光性(即ち遮光版)として説明する。この白打ちが行われない領域については、非装飾部163は無色透明のままとなり、第2装飾部162は透光性で、色の種類や濃淡に応じて有色透明又は有色不透明(ここでは有色不透明とする)となる。これにより、透明本体板50の後側に配置されているLED81a等の発光手段からの光は、透明な被貼付部131等を透過した後、第2装飾部162及び非装飾部163を透過する。
【0084】
第6版は糊版で、この装飾シールS11の糊層は、
図12(c)に示すように、糊が付着している糊部164と糊が付着していない糊なし部165とを有する部分糊層となっている。また糊部164は、透明シートの外周に沿う略一定幅の外周領域164a(
図12(c)における一点鎖線の外側の領域)と、装飾が施された装飾部(第1装飾部161及び第2装飾部162)に対応する装飾領域164bとを結合した領域に形成されている。なお、この装飾シールS11では、装飾領域164bは非透明部でもある。
【0085】
このように装飾シールS11では、外周に沿う外周領域164aと、装飾が施された装飾部161,162に対応する装飾領域164b(非透明部でもある)とを糊部164とし、それ以外の部分を糊なし部165とした部分糊層を採用しているため、糊の粘着力が同じでも、全面糊層を採用する場合と比較して全体としての貼付強度を抑制でき、また外周領域のみに糊部を設ける場合と比較して貼付の安定感を高めることができ、貼付シートの貼付強度を一定以上に保った上で、中央表示枠ユニット53を再利用する際の貼り替え時の作業性を高めることが可能である。また、外周領域164aを除き、非装飾部や透明部には糊が付着しないため、非装飾部、透明部の透光性、透明度を高く維持できる。
【0086】
装飾シールS12は、
図9に示すように中央表示枠ユニット53における装飾枠93の右部前面側に形成された無色透明の被貼付部132に貼付されている。この装飾シールS12は、
図13(A),(B)に示すように、PET等の素材よりなる無色透明の本体シートに対して、その裏面(底面)側に、シルク4版(CMYKカラー)+シルク白(100%)版+黒押さえ版+シルク白(50%)版+糊版による印刷が施されており、更に第5版(シルク白100%)と第6版(黒押さえ)との間にはホログラムが配置されている。このように、装飾シールS12は、印刷の版数(ホログラムは含まない)が8、印刷による色数が6(シルク4版の黒色と黒押さえの黒色を同色、白100%と白50%を異なる色とした場合)となっている。
【0087】
第1~4版は、夫々シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)、黒色(K)で、それら三原色+黒色によってフルカラーのイラストが形成されている。装飾シールS12に描かれているイラスト(装飾)は、
図13(a)に示すように、子供、蝶、トンボ、樹木よりなる第1装飾部171と、それらの背景部分である第2装飾部172とで構成されている。
【0088】
また、第1装飾部171の領域内には、装飾が施されていない非装飾部173~175が設けられている。非装飾部(発光部)173は、普通図柄表示手段69を構成するLED(報知用の発光体)69a,69b、普通保留個数表示手段70を構成するLED(報知用の発光体)70a~70dに対応するもので、互いに近接した状態で配列された所定個数(6個)の円形領域で構成されている。非装飾部(発光部)174は、第2特別図柄表示手段72を構成する7セグLED(報知用の発光体)に対応するもので、1つの長方形領域で構成されている。非装飾部(発光部)175は、右打ち報知手段60を構成するLED(報知用の発光体)60aに対応するもので、1つの三角形領域で構成されている。
【0089】
第5版及び第7版は、装飾の裏側から白打ちを行うもので、第5版は100%の白色が、第7版は50%の白色が用いられる。第5版(白打ち100%)の領域は、
図13(b)に示すように非装飾部173~175を除く第1装飾部171の領域と一致しており、非装飾部173~175及び第2装飾部172の領域には100%の白打ちが行われないようになっている。この白(100%)による白打ちを行うと、その領域は光を殆ど通さない非透光性を示すものとする。第7版(白打ち50%)の領域は、
図13(d)に示すように非装飾部(発光部)173~175の領域と一致している。この白(50%)による白打ちを行うと、その領域(非装飾部173~175)は透光性を有するが不透明となる(透光部、非透明部)。このように、第5版(白打ち100%)と第7版(白打ち50%)とは、同一色(白色)で透光率が異なっている。
【0090】
第6版は、ホログラムの定着及び遮光用の黒押さえ版(遮光版)で、
図13(c)に示すように非装飾部173~175を除く全領域に対応している。なお、ホログラムの層は転写等の任意の手法で形成されるが、非装飾部173~175に対応する領域については剥離されるようになっている。このように、装飾シールS12では略全面が非透光部となっており、僅かな透光部である非装飾部173~175についても、その後側には報知用の発光体が配置されているため、透明本体板50の後側に配置されているLED83a等の発光手段からの光は殆ど透過しない。
【0091】
第8版は糊版で、この装飾シールS12の糊層は、
図13(e)に示すように、糊が付着している糊部176と糊が付着していない糊なし部177とを有する部分糊層となっている。糊なし部177は、非装飾部173に対応する第1糊なし部177aと、非装飾部174に対応する第2糊なし部177bと、非装飾部175に対応する第3糊なし部177cとで構成され、それら第1~第3糊なし部177a~177c以外の全領域が糊部176となっている。
【0092】
第1~第3糊なし部177a~177cは、夫々非装飾部173~175よりも若干広い領域となっており、第1糊なし部177aは、非装飾部173に対応する6個の円形領域が互いに連結して1つの領域(発光領域)を形成し、第3糊なし部177cは、非装飾部175の三角形領域を含む1つの円形領域を形成している。なお、第1糊なし部177aは、非装飾部173に個別に対応する複数(6個)の独立した領域としてもよい。
【0093】
このように装飾シールS12では、普通図柄表示手段69を構成するLED69a,69b、普通保留個数表示手段70を構成するLED70a~70d、第2特別図柄表示手段72を構成する7セグLED、右打ち報知手段60を構成するLED60aに対応する領域を非装飾部173~175とし、その非装飾部173~175の領域に白(50%)による白打ちを施しているため、後側のLEDを目隠ししつつそのLEDからの光は透過させることができ、見栄えと発光による報知機能とを両立させることが可能である。また、非装飾部173~175に対応する領域は糊なし部177a~177cとなっているため、糊による透光性の低下を防止できる。また、第5版と第6版との間にホログラム層を配置しているため、白打ち100%(第5版)が施されていない領域、即ち背景部分である第2装飾部172の領域がキラキラと光を複雑に反射して立体的に見え、それによって第1装飾部171を浮かび上がらせるようになっている。
【0094】
なお、7セグLEDに対応する非装飾部174については白打ち(50%)を行わず無色透明としてもよい。また、非装飾部173~175以外の領域にも糊なし部を設けてもよく、例えば外周に沿う外周領域+α(例えば白打ち100%の領域)を糊部としてもよい。
【0095】
装飾シールS13は、
図9に示すように中央表示枠ユニット53における装飾枠93の左部前面側に形成された無色透明の被貼付部133に貼付されている。この装飾シールS13は、
図14(A),(B)に示すように、PET等の素材よりなる無色透明の本体シートに対して、その裏面(底面)側に、シルク4版(CMYKカラー)+シルク白(100%)版+シルク白(50%)版+糊版による印刷が施されている。このように、装飾シールS13は、印刷の版数が7、印刷による色数が6(白100%と白50%を異なる色とした場合)となっている。
【0096】
第1~4版は、夫々シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)、黒色(K)で、それら三原色+黒色によってフルカラーのイラストが形成されている。装飾シールS13に描かれているイラスト(装飾)は、
図14(a)に示すように、蝶、トンボ、クワガタ、樹木よりなる第1装飾部181と、それらの背景部分である第2装飾部182とで構成されている。また、第1装飾部181の領域内には、装飾が施されていない非装飾部183が設けられている。非装飾部(発光部)183は、第1特別図柄表示手段71を構成する7セグLED(報知用の発光体)に対応するもので、1つの長方形領域で構成されている。
【0097】
第5版及び第6版は、装飾の裏側から白打ちを行うもので、第5版は100%の白色が、第6版は50%の白色が用いられる。第5版(白打ち100%)の領域は、
図14(b)に示すように非装飾部183を除く第1装飾部181の領域と一致しており、非装飾部183及び第2装飾部182の領域については100%の白打ちが行われないようになっている。この白(100%)による白打ちを行うと、その領域は光を殆ど通さない非透光性を示すものとする。第6版(白打ち50%)の領域は、
図14(c)に示すように非装飾部183の領域(発光部)と一致している。この白(50%)による白打ちを行うと、その領域(非装飾部183)は、一定の透光性を有するが不透明となる(透光部、非透明部)。
【0098】
また、白100%、白50%の何れの白打ちも行われない第2装飾部182は透光性を有し(透光部)、色の種類や濃淡に応じて有色透明(透明部)又は有色不透明(非透明部)となる。これにより、透明本体板50の後側に配置されているLED83a等の発光手段からの光は、透明な被貼付部133等を透過した後、第2装飾部182を透過する。なお、7セグLED(発光部)に対応する非装飾部(特定透光部)183の透光率は、第2装飾部(非特定透光部)182の透光率よりも小さくなっている。
【0099】
第7版は糊版で、この装飾シールS13の糊層は、
図14(d)に示すように、糊が付着している糊部184と糊が付着していない糊なし部185とを有する部分糊層となっている。また、糊部184は、透明シートの外周に沿う略一定幅の外周領域184a(
図14(d)における一点鎖線の外側の領域)と、白打ち(100%)が施された非透光領域184bとを結合した領域に形成されている。なお、7セグLEDに対応する非装飾部183については、その少なくとも一部が透明シートの外周に沿う略一定幅の領域内にあったとしても、糊部184(外周領域184a)からは除外される。
【0100】
このように装飾シールS13では、外周に沿う外周領域184aと、白打ち(100%)が施された非透光領域184bとを糊部184とし、それ以外の部分を糊なし部185とした部分糊層を採用しているため、糊の粘着力が同じでも、全面糊層を採用する場合と比較して全体としての貼付強度を抑制でき、また外周領域のみに糊部を設ける場合と比較して貼付の安定感を高めることができ、貼付シートの貼付強度を一定以上に保った上で、中央表示枠ユニット53を再利用する際の貼り替え時の作業性を高めることが可能である。また、外周領域184aを除き、透光領域である第2装飾部182には糊が付着しないため、透光部の透光性を高く維持できる。また、第1特別図柄表示手段71を構成する7セグLEDに対応する領域を非装飾部183とし、その非装飾部183の領域に白(50%)による白打ちを施しているため、後側のLEDを目隠ししつつそのLEDからの光は透過させることができ、見栄えと発光による報知機能とを両立させることが可能である。
【0101】
また、非装飾部183に対応する領域は糊なし部185となっているため、糊による透光性の低下を防止できる。なお、7セグLEDに対応する非装飾部183については白打ち(50%)を行わず(即ち第6版を省略)、無色透明としてもよい。
【0102】
装飾シールS14は、
図9に示すように始動入賞ユニット54における入賞樋105の前面側に形成された無色透明の被貼付部134に貼付されている。この装飾シールS14は、
図15(A),(B)に示すように、PET等の素材よりなる無色透明の本体シートに対して、その裏面(底面)側に、シルクマゼンタ(M)版+シルク黒色(K)版+シルク白(100%)版+糊版による印刷が施されている。このように、装飾シールS14は、印刷の版数が4、印刷による色数が3となっている。
【0103】
第1版はマゼンタ(M)で、
図15(a)に示すように透明シートの略中央に「夏」という文字を形成している。第2版は黒色(K)で、
図15(b)に示すように「夏」という文字の縁取りを形成している。第3版は、白(100%)により装飾の裏側から白打ちを行うもので、
図15(c)に示すように、その領域は第1,2版で形成された「夏」という文字の領域と一致している。この白(100%)による白打ちを行うと、その領域(ここでは「夏」の文字領域)は光を殆ど通さない非透光性を示すものとする。この白打ちが行われない周辺領域については無色透明のままとなる。
【0104】
第4版は糊版で、この装飾シールS14の糊層は、
図15(d)に示すように糊なし部を有しない全面糊層となっている。この装飾シールS14は面積が小さく、面積の大きい装飾シールS11~S13等と同様の部分糊層(外周領域+α(非透光部、装飾部、非透明部))を採用する場合には、糊部の領域は全面糊層の場合とさほど変わらないにも拘わらずコストが高くなるため、費用対効果の観点から全面糊層を採用している。もちろん、外周領域+α(装飾部、非透光部、非透明部)を糊部とし、又は外周領域のみを糊部とする部分糊層を採用してもよい。また、装飾シールS14を貼付する被貼付部134の後側にLEDを配置してもよい。
【0105】
装飾シールS15は、
図9に示すように大入賞ユニット55の前面側に形成された無色透明の被貼付部135に貼付されている。この装飾シールS15は、
図16(A),(B)に示すように、PET等の素材よりなる無色透明の本体シートに対して、その裏面(底面)側に、シルク4版(CMYKカラー)+シルク白(100%)版+糊版による印刷が施されている。このように、装飾シールS15は、印刷の版数が6、印刷による色数が5となっている。
【0106】
第1~4版は、夫々シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)、黒色(K)で、それら三原色+黒色によってフルカラーのイラストが形成されている。装飾シールS15に描かれているイラスト(装飾)は、
図16(a)に示すように、大入賞ユニット55における第2傾斜転動路121(
図5参照)の前側の領域を挟んでその上側の第1装飾部191と下側の第2装飾部192とで構成されており、第2傾斜転動路121の前側の領域は装飾が施されない第1非装飾部193となっている。第1装飾部191は、子供、蝶、樹木よりなる第1主要装飾部191aと、それらの背景部分である第1背景装飾部191bとで構成されている。第2装飾部192内には、振り分け案内通路119a及び振り分け手段119(
図5参照)の前側に対応する第2非装飾部194と、「SUMMER VACATION」の文字を形成する文字装飾部192aとが設けられている。
【0107】
第5版は、白(100%)により装飾の裏側から白打ちを行うもので、その領域は、
図16(b)に示すように、第1主要装飾部191aと、第2装飾部192における第2非装飾部194、文字装飾部192aを除く領域と一致している。また、文字装飾部192aに対応する領域は、大きさの違う任意形状(ここでは円形)のドットを所定パターンで分布させることにより白打ち密度に濃淡を持たせた半白打ち領域となっている。この白(100%)による白打ちを行うと、その領域は光を殆ど通さない非透光性を示すものとする。
【0108】
この白打ちが行われない領域については、第1非装飾部193及び第2非装飾部194は無色透明のままとなり、第1背景装飾部191bは透光性で色の種類や濃淡に応じて有色透明又は有色不透明となる。また、半白打ち領域である文字装飾部192aは、白打ちドット部分が非透光性となり、その隙間は、透光性で色の種類や濃淡に応じて有色透明又は有色不透明となる。このように、文字装飾部192aについては、透光率一定の白打ちを使用しつつ、実質的に透光率を変化させることが可能となる。
【0109】
このように装飾シールS15では、第2傾斜転動路121、振り分け案内通路119a及び振り分け手段119(何れも遊技球通過部)の前側に対応する第1非装飾部193及び第2非装飾部194は透明部となっており、前側からこの透明部を介して遊技球の通過を視認可能である。また、大入賞ユニット55の後部側に配置されているLED125a等の発光手段からの光は、透明な被貼付部135等を透過した後、第1背景装飾部191b、第1非装飾部193、第2非装飾部194等を透過する。
【0110】
第6版は糊版で、この装飾シールS15の糊層は、
図16(c)に示すように糊が付着している糊部195と糊が付着していない糊なし部196とを有する部分糊層となっている。また糊部195は、透明シートの外周に沿う略一定幅の外周領域195a(
図16(c)における一点鎖線の外側の領域)と、白打ち(100%)が施された領域(半白打ち領域である文字装飾部192aを除く)に対応する非透光領域195b(非透明部でもある)とを結合した領域に形成されている。なお、この装飾シールS15では、非透光領域195bは装飾領域の一部でもある。
【0111】
このように装飾シールS15では、外周に沿う外周領域195aと、白打ち(100%)が施された領域の一部に対応する非透光領域195bとを糊部195とし、それ以外の部分を糊なし部196とした部分糊層を採用しているため、糊の粘着力が同じでも、全面糊層を採用する場合と比較して全体としての貼付強度を抑制でき、また外周領域のみに糊部を設ける場合と比較して貼付の安定感を高めることができ、貼付シートの貼付強度を一定以上に保った上で、大入賞ユニット55を再利用する際の貼り替え時の作業性を高めることが可能である。また、外周領域195aを除き、透光領域である第1背景装飾部191bは糊なし部196に対応しているため、透光性を高く維持できる。また、第1,第2非装飾部193,194に対応する領域(透明部)についても外周領域195aを除いて糊なし部196となっているため、糊による透明度の低下を防止でき、第2傾斜転動路121、振り分け案内通路119a、振り分け手段119内の遊技球に対する視認性を高く維持できる。
【0112】
装飾シールS16は、
図9に示すように普通入賞ユニット56の前面側に形成された無色透明の被貼付部136に貼付されている。この装飾シールS16は、
図17(A),(B)に示すように、PET等の素材よりなる無色透明の本体シートに対して、その裏面(底面)側に、シルク4版(CMYKカラー)+シルク白(100%)版+糊版による印刷が施されている。このように、装飾シールS13は、印刷の版数が6、印刷による色数が5となっている。
【0113】
第1~4版は、夫々シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)、黒色(K)で、それら三原色+黒色によってフルカラーのイラストが形成されている。装飾シールS16に描かれているイラスト(装飾)は、
図17(a)に示すように、てんとう虫、トンボよりなる第1装飾部201と、それらの背景部分である第2装飾部202とで構成されている。
【0114】
第5版は、白(100%)により装飾の裏側から白打ちを行うもので、
図17(b)に示すようにその領域は第1装飾部201と一致している。この白(100%)による白打ちを行うと、その領域は光を殆ど通さない非透光性を示すものとする。この白打ちが行われない第2装飾部202の領域については、透光性で色の種類や濃淡に応じて有色透明又は有色不透明となる。
【0115】
第4版は糊版で、この装飾シールS16の糊層は、
図17(c)に示すように糊なし部を有しない全面糊層となっている。この装飾シールS16は細長状で面積も比較的小さく、他の装飾シールS11~S13,S15等と同様の部分糊層(外周領域+α(非透光部、装飾部、非透明部))を採用する場合には、糊部の領域は全面糊層の場合とさほど変わらないにも拘わらずコストは高くなるため、費用対効果の観点から全面糊層を採用している。もちろん、外周領域+α(装飾部、非透光部、非透明部)を糊部とし、又は外周領域のみを糊部とする部分糊層を採用してもよい。また、装飾シールS16を貼付する被貼付部136の後側にLEDを配置してもよい。
【0116】
なお、以上の装飾シールS11~S16で使用する糊の粘着力は、上述した注意喚起シールS1~S7、及び後述する性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23等で使用する糊の粘着力よりも弱くしている。これにより、張り替え作業がより容易になるとともに、糊残りを生じにくくすることができる。
【0117】
続いて、情報表示用の貼付シートである性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23について説明する。性能情報表示シールS21は、当該遊技機の性能情報を表示するもので、
図5,
図8に示すように、遊技盤16における遊技領域23の外側の所定位置、例えば第3レール部材51cの下部前面側に貼付されており、
図18(A)に示すように、第3レール部材51cの形状に合わせて上縁側が右上がりの傾斜状に形成された横長の台形状に形成され、当該遊技機の型式名211の他、賞球数情報212、大当り確率情報213、二次元コード214等が、白地に黒色の文字等で表示されている。
【0118】
この性能情報表示シールS21は、
図19(A),(B)に示すように、PET、紙等の素材よりなる白色の本体シートに対して、その表面(上面)側に、シルク印刷等により黒色(K版)の1版(1色)で印刷を行い、また裏面側にはその全面に糊を付着させた全面糊層(糊版)が設けられている。各版(第1,2版)の態様は
図19(a),(b)のようになっている。このように性能情報表示シールS21は、印刷の版数が2、印刷による色数(生地色の白色は除く)が1で、全面糊層が採用されており、その全面が非透明で且つ非透光性を有するものとする。なお、性能情報表示シールS21の後側にはLEDは配置されていない。
【0119】
この性能情報表示シールS21は、遊技機の性能情報を表示しているため、部品を再利用する場合には貼り替える可能性があるが、装飾を目的とするものではなく、また遊技領域23の外側に配置されていることから、本実施形態ではコスト等を優先して全面糊層を採用している。また、情報の見やすさが担保されればよく、見栄えは重視されないため、版数や色数をなるべく少なくしてコストを抑えている。
【0120】
外部端子情報表示シールS22は、外部端子に関する情報を表示するもので、
図4に示すように前枠3の裏側における外部端子基板152aの近傍(透光性を有しない被貼付部)に貼付されており、
図18(B)に示すように、外部端子基板152aに対応するように横長矩形状に形成され、複数個(12個)の外部端子152毎に、端子色とそれに対応する出力信号の種類等が、黄色地に黒色の文字等で表示されている。なお、12個の外部端子152のうち、左側の2個が払出発射制御基板156の制御下にある第1外部端子、残りの10個が主制御基板141の制御下にある第2外部端子となっているため、前枠3に貼付されているこの外部端子情報表示シールS22には、2個の第1外部端子に対しては「賞球」,「扉・枠開放」等の具体的な出力信号の種類が表示され、残り10個の第2外部端子に対しては出力信号の種類ではなく「情報端子1」~「情報端子10」等の端子番号が表示されている。第2外部端子から出力される出力信号の種類についての情報は、遊技盤16上の任意の位置、例えば主制御基板ケース142の背面側に貼付される外部端子情報表示シール(図示省略)に表示される。
【0121】
外部端子情報表示シールS22は、
図20(A),(B)に示すように、PET、紙等の素材よりなる黄色の本体シートに対して、その表面(上面)側に、シルク印刷等により黒色(K版)の1版(1色)で印刷を行い、また裏面側にはその全面に糊を付着させた全面糊層(糊版)が設けられている。各版(第1,2版)の態様は
図20(a),(b)のようになっている。このように外部端子情報表示シールS22は、印刷の版数が2、印刷による色数(生地色の黄色は除く)が1で、全面糊層が採用されており、その全面が非透明で且つ非透光性を有するものとする。なお、外部端子情報表示シールS22の後側にはLEDは配置されていない。
【0122】
この外部端子情報表示シールS22は、前枠3側に貼付されており、払出発射制御基板156の制御下にある第1外部端子の情報を表示するものであるため、張り替えの可能性は低く、従って本実施形態ではコストや剥がれにくさを優先して全面糊層を採用している。また、情報の見やすさが担保されればよく、見栄えは重視されないため、版数や色数をなるべく少なくしてコストを抑えている。
【0123】
主基板情報表示シールS23は、主制御基板141に関する情報を表示するもので、
図4に示すように透明な主制御基板ケース142の背面側に貼付されており、
図18(C)に示すように、透明シートにより略矩形状に形成されている。この主基板情報表示シールS23には、主基板管理番号等を表示するための管理番号表示エリア221と、開封者と開封年月日とを記入するための複数組の開封情報記入エリア222とが白色べた塗りの領域として形成されており、管理番号表示エリア221の近傍には「主基板管理番号」の文字が、開封情報記入エリア222の近傍には開封順を示す番号と「開封者」,「開封年月日」の文字が夫々黒色で表示されている。
【0124】
主基板情報表示シールS23は、
図21(A),(B)に示すように、PET等の素材よりなる無色透明の本体シートに対して、その表面(上面)側に、シルク印刷等により白色(100%)で印刷を行い、また裏面側には黒色(K版)の印刷と、全面に糊を付着させた全面糊層(糊版)が設けられている。各版(第1~3版)の態様は
図21(a)~(c)のようになっている。このように本実施形態では、開封情報記入エリア222には後から手書き等により情報が記入されることを考慮して、開封情報記入エリア222等を構成する白色(100%)の版を本体シートの表面(上面)側に配置している。なお、管理番号表示エリア221には、後に行われる別工程で機種毎の主基板管理番号等が印刷される。このように主基板情報表示シールS23は、印刷の版数が3、印刷による色数が2で、全面糊層が採用されており、その少なくとも一部が透光性を有し、更にその少なくとも一部が透明となっている。
【0125】
この主基板情報表示シールS23は、遊技機本体の裏側の主制御基板ケース142に貼付されており、主制御基板141に関する情報を表示するものであるため、張り替えの可能性は低く、従って本実施形態ではコストや剥がれにくさを優先して全面糊層を採用している。また、装飾を目的とするものではなく、情報の見やすさが担保されればよいため、版数や色数をなるべく少なくしてコストを抑えている。なお、主基板情報表示シールS23の後側にはLEDは配置されていないが、後側の基板に実装された電子部品が見えるように透明のシートを採用している。
【0126】
以上説明したように、本パチンコ機では、裏面に糊層を有する装飾シール(貼付シート)S11~S16を、透明な被貼付部131~136に夫々貼付しているが、それら装飾シールS11~S16のうち、装飾シールS11~S13,S15については、糊層に、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを設けている。そして、装飾シールS11については、
図12に示すように、透明部、透光部、非装飾部に対応する領域の少なくとも一部に糊なし部を設け、貼付シートの外周に沿う領域と、非透明部、非透光部、装飾部に対応する領域との少なくとも一部に糊部を設けている。また、装飾シールS12については、
図13に示すように、透光部、非装飾部に対応する領域の少なくとも一部に糊なし部を設けている。また、装飾シールS13については、
図14に示すように、透光部、非装飾部に対応する領域の少なくとも一部に糊なし部を設け、貼付シートの外周に沿う領域と、非透光部、装飾部に対応する領域との少なくとも一部に糊部を設けている。また、装飾シールS15については、
図16に示すように、透明部、透光部、非装飾部に対応する領域の少なくとも一部に糊なし部を設け、貼付シートの外周に沿う領域と、非透明部、非透光部、装飾部に対応する領域との少なくとも一部に糊部を設け、遊技球が通過する遊技球通過部、即ち第2傾斜転動路121、振り分け案内通路119a及び振り分け手段119の前側に透明部を配置している。
【0127】
また、装飾シールS12については、普通図柄表示手段69を構成するLED(報知用の発光体)69a,69b、普通保留個数表示手段70を構成するLED(報知用の発光体)70a~70d、第2特別図柄表示手段72を構成する7セグLED(報知用の発光体)、右打ち報知手段60を構成するLED(報知用の発光体)60aに対応する非装飾部(発光部)173~175を設け、その非装飾部(発光部)173~175に対応する領域を透光部として糊なし部を設けている。装飾シールS13についても同様に、第1特別図柄表示手段71を構成する7セグLED(報知用の発光体)に対応する非装飾部(発光部)183を設け、その非装飾部(発光部)183に対応する領域を透光部として糊なし部を設けている。
【0128】
また、装飾シールS11~S13,S15(装飾用の第1貼付シート)は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層を有しているのに対し、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23(何れも情報表示用の第2貼付シート)は、糊なし部を有しない全面糊層を有している。
【0129】
また、装飾シールS11~S13,S15(遊技領域内の被貼付部に貼付される第1貼付シート)は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層を有しているのに対し、注意喚起シールS1~S7、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23(何れも遊技領域外の貼付部に貼付される第2貼付シート)は、糊なし部を有しない全面糊層を有している。
【0130】
また、装飾シールS11~S13,S15(遊技機本体の表側の被貼付部に貼付される第1貼付シート)は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層を有しているのに対し、注意喚起シールS5~S7、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23(何れも遊技機本体の裏側の貼付部に貼付される第2貼付シート)は、糊なし部を有しない全面糊層を有している。
【0131】
また、装飾シールS11,S15(透明部を有する第1貼付シート)は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層を有しているのに対し、注意喚起シールS1~S7、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22(何れも透明部を有しない第2貼付シート)は、糊なし部を有しない全面糊層を有している。
【0132】
また、装飾シールS11~S13,S15(透光部を有する第1貼付シート)は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層を有しているのに対し、注意喚起シールS1~S7、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22(何れも透光部を有しない第2貼付シート)は、糊なし部を有しない全面糊層を有している。
【0133】
また、装飾シールS11~S13,S15(遊技者が触れることができない被貼付部に貼付される第1貼付シート)は、糊が付着している糊部と付着していない糊なし部とを有する部分糊層を有しているのに対し、注意喚起シールS1~S4(遊技者が触れることが可能な被貼付部に貼付される第2貼付シート)は、糊なし部を有しない全面糊層を有している。
【0134】
また、糊層の粘着力は、装飾シールS11~S13,S15(装飾用の第1貼付シート)よりも性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23(何れも情報表示用の第2貼付シート)の方が強く、装飾シールS11~S13,S15(遊技領域内の被貼付部に貼付される第1貼付シート)よりも注意喚起シールS1~S7、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23(何れも遊技領域外の貼付部に貼付される第2貼付シート)の方が強く、装飾シールS11~S13,S15(遊技機本体の表側の被貼付部に貼付される第1貼付シート)よりも注意喚起シールS5~S7、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23(何れも遊技機本体の裏側の貼付部に貼付される第2貼付シート)の方が強く、装飾シールS11,S15(透明部を有する第1貼付シート)よりも注意喚起シールS1~S7、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22(何れも透明部を有しない第2貼付シート)の方が強く、装飾シールS11~S13,S15(透光部を有する第1貼付シート)よりも注意喚起シールS1~S7、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22(何れも透光部を有しない第2貼付シート)の方が強く、装飾シールS11~S13,S15(遊技者が触れることができない被貼付部に貼付される第1貼付シート)よりも注意喚起シールS1~S4(遊技者が触れることが可能な被貼付部に貼付される第2貼付シート)の方が強くなっている。
【0135】
また、装飾シールS11~S13,S15(第1貼付シート)と、それよりも面積が小さい装飾シールS14,S16とを比較すると、後者の方が使用する色数、印刷の版数が少なくなっている。また前者では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイトの5色以上の色数で印刷されている。
【0136】
また、装飾シールS11~S16(透光性を有する被貼付部に貼付される第1貼付シート)と、注意喚起シールS1~S4、外部端子情報表示シールS22(透光性を有しない被貼付部に貼付される第2貼付シート)とを比較すると、後者の方が使用する色数、印刷の版数が少なくなっている。装飾シールS15では、透光性を有する被貼付部135の後側にLED125aを配置し、装飾シールS15のカラー印刷領域の少なくとも一部、即ち第1背景装飾部191b等を透光性として、後側のLED125aからの光を透過するようになっている。また、装飾シールS12,S13では、同一色で透光率の異なる複数の版(白100%,白50%)を使用している。
【0137】
また、装飾シールS11~S16(装飾用の第1貼付シート)と、注意喚起シールS1~S7、性能情報表示シールS21、外部端子情報表示シールS22、主基板情報表示シールS23(何れも情報表示用の第2貼付シート)とを比較すると、後者の方が使用する色数、印刷の版数が少なくなっている。また、複数種類の注意喚起シールS1~S7で、使用する色数(ここでは3)及び色の種類(黄色、黒色、白色)を同じにしている。
【0138】
また、形状及び/又は表示される注意喚起情報の内容が異なる複数種類の注意喚起シール(注意喚起用貼付シート)S1~S7は、色数が同じで共通の記号(第1注意記号s1,第2注意記号s2)を使用している。また、それら注意喚起シールS1~S7で使用される色の組合せ(黄色、黒色、白色)は、その他の貼付シートでは使用されていない。また、注意喚起シールS1~S4は、遊技者が触れることが可能な被貼付部に貼付されるとともに、糊が略全面に付着している全面糊層を有している。
【0139】
図22は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態における装飾シールS11を一部変更して、光沢を有する光沢版を設けた例を示している。本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、装飾シールS11に光沢版を追加した点のみである。
【0140】
図22は、第1の実施形態に係る
図12に対応するもので、シルク4版(CMYKカラー)とシルク白(100%)版との間に、銀色等のパスタ光沢版(新たな第5版)が配置されている。なお、光沢版以外の版の態様については第1の実施形態と共通である。このように、本実施形態の装飾シールS11では、印刷の版数が7、印刷による色数が6(光沢を含む)となっている。
【0141】
第5版(光沢版)の領域(光沢領域)は、第2装飾部162の領域と一致している。即ち、第2装飾部162の後側に光沢層が配置される。これにより、第2装飾部162の領域では、その色のまま光沢感が付加され、光を反射してキラキラ光るような見え方となる。
【0142】
なお、光沢版はカラー版よりも上面側に配置してもよい。この場合、光沢領域についてはその後側の色が隠蔽される。また、パスタ光沢版以外の特殊版、例えばチジミ版、シボ版等を用いてもよい。
【0143】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、部分糊層を採用する場合、外周領域の糊部は、本体シートの外周に沿って途切れなく一定幅で配置することが望ましいが、部分的な途切れや幅の変化があってもよい。例えば、本体シートの外周にU字状、その他の切欠部がある場合、
図23(A)に示すように、切欠部に沿って糊部を一定幅で配置することが望ましいが、
図23(B),(C)に示すように、切欠部の大きさや形状に応じて外周領域の糊部に途切れ箇所や幅狭箇所が生じてもよい。剥がしやすさを優先するのであれば
図23(A)よりも
図23(B),(C)の方が有利である。また、外周領域の一部を糊なし部としてもよいし、外周領域の一部について糊部の幅を狭く(幅狭部)してもよい。これにより、貼付シートを剥がす際に糊なし部や幅狭部に工具を差し込めるため、作業が容易となる。
【0144】
実施形態では、装飾シールS11~S16のうち、面積が比較的小さい装飾シールS14,S16については全面糊層を採用したが、このような場合、部分糊層の場合よりも全面糊層の場合の方が粘着力の低い糊を使用するようにしてもよい。また、装飾シールS14,S16についても部分糊層を採用してもよい。
【0145】
実施形態では、
図10に示すように、複数種類の注意喚起シールS1~S7の全てにおいて共通の色配置を採用したが、複数種類の色配置を採用してもよい。但しこの場合でも、使用する色の組合せ(黄色、黒色、白色)は共通とし、他の貼付シートではその色の組合せは使用しないことが望ましい。
図24は、
図10に示す注意喚起シールS1~S7のうち、注意喚起シールS5~S7について異なる色配置を採用した例を示している。
図24に示す注意喚起シールS5~S7では、背景を白色、文字等を黒色とし、本体シートの外周に沿って黒色の縁取りを設けている。また、第1注意記号s1′については、黒色の縁取りがされた黄色の三角形の中に黒色の「!」が配置された構成となっている。
【0146】
図24(A)に示す注意喚起シールS5では、上辺に沿って一定幅の領域に形成された第1表示部a1に、第1注意記号s1′と、黒色のゴシック体よりなる「注意」の文字で構成される第2注意記号s2とが表示され、その下側の第2表示部a2に、ゴシック体よりなる「金属部品のエッジに注意して下さい。」の横書き文字が黒色で表示されている。
【0147】
図24(B)に示す注意喚起シールS6では、第1表示部a1と第2表示部a2の2つの領域には分けられておらず、また第2注意記号s2は表示されておらず、注意すべき内容を示す「感電、エッジに注意」、「裏カバーの開放に注意」の2種類の文字列の頭に夫々第1注意記号s1′が表示されている。
図24(C)に示す注意喚起シールS7も同様に、第1表示部a1と第2表示部a2の2つの領域には分けられておらず、また第2注意記号s2は表示されておらず、注意すべき内容を示す「電源基板高温注意」の文字列の隣に第1注意記号s1′が表示されている。
【0148】
なお、
図24に示す注意喚起シールについても、使用する色の組合せ(黄色、黒色、白色)は
図10に示す注意喚起シールと同じであるため、
図11と同じく、PET、紙等の素材よりなる白色の本体シートに対して、その表面(上面)側に、シルク印刷等により黄色(Y版)、黒色(K版)の2版で印刷を行い、また裏面側にはその全面に糊を付着させた全面糊層(糊版)を設ければよい。
【0149】
実施形態では、主基板情報表示シールS23において、白色及び黒色の2色を使用した例を示したが、白色、黒色の何れか一色のみを使用してもよい。また、本体シートの上面側と裏面側とに夫々白色の版による印刷を行うものとしたが、白色の版を上面側と裏面側の何れか一方にのみ配置してもよい。また、主基板情報表示シールS23と同様の情報表示用貼付シートを、その他の基板ケースにも貼付してもよい。
【0150】
実施形態は本発明をパチンコ機に採用した例を示したが、スロットマシン、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の遊技機においても同様に実施することが可能である。
【符号の説明】
【0151】
S1
~S7 注意喚起シール(貼付シート)
S11
~S16 装飾シール(貼付シート)
S21 性能情報表示シール(貼付シート)
S22 外部端子情報表示シール(貼付シート)
S23 主基板情報表示シール(貼付シート)
131
~136 被貼付部