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▶ 坂井田 洋治の特許一覧

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  • 特許-顔面リフトアップ用装具 図1
  • 特許-顔面リフトアップ用装具 図2
  • 特許-顔面リフトアップ用装具 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】顔面リフトアップ用装具
(51)【国際特許分類】
   A45D 44/22 20060101AFI20240530BHJP
【FI】
A45D44/22 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021178281
(22)【出願日】2021-10-06
(65)【公開番号】P2023055592
(43)【公開日】2023-04-18
【審査請求日】2023-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】521474432
【氏名又は名称】坂井田 洋治
(74)【代理人】
【識別番号】100185476
【弁理士】
【氏名又は名称】宮下 桂輔
(72)【発明者】
【氏名】坂井田 洋治
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-000352(JP,A)
【文献】特公昭46-025309(JP,B1)
【文献】登録実用新案第3167999(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2018/0027953(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0203268(US,A1)
【文献】米国特許第05582585(US,A)
【文献】米国特許第04239037(US,A)
【文献】米国特許第03736925(US,A)
【文献】米国特許第03672363(US,A)
【文献】米国特許第03575165(US,A)
【文献】米国特許第10603221(US,B1)
【文献】米国特許第06860263(US,B1)
【文献】国際公開第2016/099284(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0171385(US,A1)
【文献】米国特許第05555900(US,A)
【文献】登録実用新案第3043517(JP,U)
【文献】特開平09-168424(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D44/00-44/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
剛性、柔軟性、伸縮性を持ち、牽引にかかる力を分散する左右のL字型牽引プレートと、
角度調整と伸縮可能なバンド部又は紐とバンド部又は紐の長さを変化させることで引っ張り強さを調整するアジャスターから構成される略環状のハーネス部を備え、
前記L字型牽引プレートのL字の長線側に交換可能な粘着素材が貼付され、
前記L字型牽引プレートのL字の短線側に接続部が設けられ、
前記接続部に前記バンド部又は紐が挿通されることで、前記L字型牽引プレートと前記ハーネス部が接続されていることを特徴とする美容用装具。
【請求項2】
前記粘着素材が、交換可能な皮膚用粘着材料であることを特徴とする請求項1に記載の美容用装具。
【請求項3】
前記L字型牽引プレートは、目立たない色と透明度を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の美容用装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は再利用可能な剛性、軟性、伸縮性を持つ板に交換可能な接着素材を用い、顔面の任意の場所に貼付して伸縮素材で皮膚を引き上げることで特別なノウハウを必要とせず法令線及び目の下の弛み、毛穴による凹凸など顔面から老化の特徴となる状態を緩和又は取り除き若く見せる美容用装具である。
【背景技術】
【0002】
接着素材による皮膚の牽引は古くから舞台用メイクアップとして確立された方法であるがその牽引位置、牽引方向、牽引の強さの調整には専門的なノウハウと経験を必要としていため効果を得るためには訓練が必要であった。また牽引材料はテープなど使い捨てであり、使用の都度調整が発生するため効果の再現性が乏しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-205262
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来シワの解消には選考技術文献のように生理的な問題解消のほか「1.頭髪を引っ張ることでシワを解消する」「2.粘着テープを直接皮膚に貼り牽引することによりシワを解消する」などの物理的な方法が用いられているが前者は生理的な仕組みを利用するため老化現象が解消するまで長期間の使用が必要であり、短期間で効果を得ることはできなかった。後者の物理的な方法は効果は保証されるものの、高度なノウハウが必要であり誰しもが簡単に効果を得られる方法ではなかった。
またリフトアップ材料は使い捨てであり使用の都度調整が発生するため効果の再現性が乏しくコストの増大を招いた。
【0005】
本発明は従来特別なノウハウを必要とした取り付け場所、テンションの強さと方向を特殊な形状により解消することで特別な知識や熟練の技能を使用せずに法令線及び目の下の弛み、毛穴による凹凸など顔面から老化の特徴となる状態を緩和又は取り除くことで若く見ることができる。また牽引プレート部分を再利用可能とすることで作業の簡素化と効果の再現性を高めるとともに運用コストの軽減が期待できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
頬骨から下顎骨にわたる剛性、軟性、伸縮性のあるL字型プレートを使用することで取り付け位置をわかりやすくするとともにL字形状により牽引力を分散し効果的な皮膚の引き上げ効果を得る。また調整可能なハーネスを用いることで装着の簡素化と装着後の調整を可能とする。
【発明の効果】
【0007】
皮膚の弛みによる「老化の特徴」の軽減について従来は皮膚の弛みごとに複数の粘着テープによる牽引が必要でありこの作業に熟練の技術を必要としたが、本発明では2箇所の顔面の牽引プレート及び各1箇所のプレートとハーネスを取り付ける接続部のみとなり高度な技術が不要となる。また従来複数の微調整が必要であったものを1枚のプレートに集約することで簡易な調整で効果を得ることができる。
またプレートは調整機能を保ったまま複数回使用が可能で以後の装着の際発生する調整作業は最小限となる。
従来の粘着テープを使用した方法では装着後の修正は不可能であったが本発明ではプレートの取り付け位置とハーネスのアジャスター調整により装着後も適宜最適な調整が可能となる。
顔面への接着面は従来使い捨て素材が使用されていたが交換式とすることで複数回の再利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る装具外観である。
図2】本発明に係る装着状態外観である。
図3】本発明に係る装着方法である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の形態と使用方法以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1〕本発明の外観を示す。剛性、軟性、伸縮性を持つプレートに調整可能なアジャスターと伸縮性の紐を取り付け頭部に装着する。プレートには市販の医療用両面テープを貼付する。
【実施例
【0010】
図1〕本発明の装着状態を示す。
【0011】
図3〕本発明の使用法を示す。
1.ハーネスを頭にかぶる。2.牽引プレートを頬骨から顎に向けて貼る。3.頬をひっぱり法令線が消えたところでアジャスターを固定する。ハーネス「上」を頭頂部にかける。4.「下」を後頭部にかけ、アジャスターでテンションを調整する。
【符号の説明】
【0012】
a.牽引プレート
b.両面粘着素材
c.ハーネス
d.アジャスター
図1
図2
図3