(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-29
(45)【発行日】2024-06-06
(54)【発明の名称】車両操縦推定精度伝達
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20240530BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20240530BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20240530BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240530BHJP
B60W 60/00 20200101ALI20240530BHJP
B60W 40/02 20060101ALI20240530BHJP
【FI】
G08G1/09 H
H04W4/40
H04W4/46
H04W92/18
B60W60/00
B60W40/02
(21)【出願番号】P 2022542465
(86)(22)【出願日】2020-01-16
(86)【国際出願番号】 CN2020072495
(87)【国際公開番号】W WO2021142717
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-12-16
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】バッシロフスキー、ダン
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ホン
(72)【発明者】
【氏名】イー、ラン
(72)【発明者】
【氏名】マーシュ、ジーン・ウェスリー
【審査官】田中 将一
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107274720(CN,A)
【文献】特開2010-272080(JP,A)
【文献】特開2017-165153(JP,A)
【文献】特開平11-144185(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
B60W 10/00 - 10/30
B60W 30/00 - 60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の車両のための運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、前記方法は、前記第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティによって実施され、
第2のデバイスに、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、
前記第2のデバイスが前記運転操縦に対しどのように応答すべきかを決定することを可能にするために、前記少なくとも1つの推定されたパラメータの
各々のための推定精度の指示をさらに備え、ここにおいて、前記運転操縦がより先に計画されているほど、前記少なくとも1つの推定されたパラメータは、より低い推定精度をもつ、
前記第2のデバイスから、前記運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答を受信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のデバイスは第2の車両中にある、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記V2Xエンティティは、前記第1の車両中の前記第1のデバイスであり、前記第2のデバイスは路側ユニット中にある、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティであって、前記V2Xエンティティは、第1の車両によって実施されるべき運転操縦のための情報交換を実施するように構成され、
デバイスとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ワイヤレストランシーバを介して、第2のデバイスに、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、
前記第2のデバイスが前記運転操縦に対しどのように応答すべきかを決定することを可能にするために、前記少なくとも1つの推定されたパラメータの
各々のための推定精度の指示をさらに備え、ここにおいて、前記運転操縦がより先に計画されているほど、前記少なくとも1つの推定されたパラメータは、より低い推定精度をもつ
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記第2のデバイスから、前記運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答を受信することと、
を行うように構成された、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティ。
【請求項12】
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項13】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項14】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示が、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項15】
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項16】
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項17】
前記第2のデバイスは第2の車両中にある、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項18】
前記V2Xエンティティは、前記第1の車両中の前記第1のデバイスであり、前記第2のデバイスは路側ユニット中にある、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項19】
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、請求項11に記載の第1のデバイス。
【請求項20】
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、請求項19に記載の第1のデバイス。
【請求項21】
操縦する車両によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、前記方法は、第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティによって実施され、
前記操縦する車両によって、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、
前記操縦する車両が前記運転操縦に対しどのように応答すべきかを決定することを可能にするために、前記少なくとも1つの推定されたパラメータの
各々のための推定精度の指示をさらに備え、ここにおいて、前記運転操縦がより先に計画されているほど、前記少なくとも1つの推定されたパラメータは、より低い推定精度をもつ
前記運転操縦のための前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示と、前記第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定することと、
前記運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信することと、
を備える、方法。
【請求項22】
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記車両間メッセージは、前記操縦する車両中の第2のデバイスから直接的に受信される、請求項21に記載の方法。
【請求項28】
前記車両間メッセージは路側ユニットから受信される、請求項21に記載の方法。
【請求項29】
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、請求項21に記載の方法。
【請求項30】
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
操縦する車両によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施するように構成された、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティであって、前記V2Xエンティティは、第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備え、
デバイスとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記操縦する車両によって、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、
前記操縦する車両が前記運転操縦に対しどのように応答すべきかを決定することを可能にするために、前記少なくとも1つの推定されたパラメータの
各々のための推定精度の指示をさらに備え、ここにおいて、前記運転操縦がより先に計画されているほど、前記少なくとも1つの推定されたパラメータは、より低い推定精度をもつ、
前記運転操縦のための前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示と、前記第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定することと、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信することと、
を行うように構成された、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティ。
【請求項32】
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項33】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項34】
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項35】
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項36】
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項37】
前記車両間メッセージは、前記操縦する車両中の第2のデバイスから直接的に受信される、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項38】
前記車両間メッセージは路側ユニットから受信される、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項39】
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、請求項31に記載の第1のデバイス。
【請求項40】
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、請求項39に記載の第1のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本明細書で開示される主題は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、ワイヤレス通信システムにおける車両操縦交換(vehicle maneuver exchange)のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]セルラー電話または他のワイヤレス通信デバイスなど、ユーザ機器のための正確な位置情報を取得することが、通信業界において普及しつつある。たとえば、車両または歩行者の極めて正確なロケーションを取得することは、自律車両運転および歩行者安全用途にとって必須である。
【0003】
[0003]協調運転または自動運転は、車両間の通信を必要とし、これは、直接的、または、たとえば、路側ユニット(RSU:road side unit)などのインフラストラクチャ構成要素を介して、間接的であり得る。車両間(inter-vehicle)通信は、たとえば、自動運転のために必要な操縦(maneuver、マヌーバー)をネゴシエートするために使用され得る。操縦をネゴシエートするために使用される車両間通信は、車両の現在状態および計画された(将来の)意図を提供し得る。しかしながら、これらの通信中のメッセージ交換は必ず時間を必要とし、その時間中に、始動(initiate)する車両、応答する車両、またはその両方のいずれかの条件が変化し得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004]車両中のユーザ機器(UE)が、別の車両に、その車両によって実行されるべき運転操縦(driving maneuver)についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信し得る。車両間メッセージは、運転操縦のための、時間パラメータ、空間パラメータ、または軌道パラメータなど、1つまたは複数の推定されたパラメータを含み得る。車両間メッセージは、該1つまたは複数の推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに含み得る。車両間メッセージを受信する車両中のUEが、推定されたパラメータと推定されたパラメータのための推定精度の指示とに少なくとも部分的に基づいて、要求に対して許可すべきなのか、拒否すべきなのか、対案(counter-proposal)をサブミットすべきなのかを決定し得る。操縦要求に対して許可するか、拒否するか、または対案を提供する、操縦要求に対する応答が、要求する車両に送信され得る。
【0005】
[0005]一実装形態では、第1の車両のための運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、方法が、第1の車両中の第1のデバイスまたは第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X:Vehicle-to-Everything)エンティティによって実施され、方法は、第2の車両中の第2のデバイスに、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信することと、車両間メッセージが、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージが、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え;第2のデバイスから、運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答を受信することと、を含む。
【0006】
[0006]一実装形態では、第1の車両中の第1のデバイスまたは第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティであって、V2Xエンティティは、第1の車両によって実施されるべき運転操縦のための情報交換を実施するように構成され、V2Xエンティティは、デバイスとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレストランシーバを介して、第2のデバイスに、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信することと、車両間メッセージが、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージが、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え;ワイヤレストランシーバを介して、第2のデバイスから、運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答を受信することと、を行うように構成される。
【0007】
[0007]一実装形態では、操縦する車両(maneuvering vehicle)によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、方法が、第1の車両中の第1のデバイスまたは第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティによって実施され、方法は、操縦する車両によって、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信することと、車両間メッセージが、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージが、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え;運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータと、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示と、第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定することと;運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信することとを含む。
【0008】
[0008]一実装形態では、操縦する車両によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施するように構成された、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティであって、V2Xエンティティが、第1の車両中の第1のデバイスまたは第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備え、V2Xエンティティが、デバイスとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ワイヤレストランシーバを介して、操縦する車両によって、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信することと、車両間メッセージが、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージが、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え;運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータと、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示と、第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定することと;ワイヤレストランシーバを介して、運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信することとを行うように構成される。
【0009】
[0009]以下の図を参照しながら非限定的で非網羅的な態様が説明され、ここにおいて、別段に規定されていない限り、様々な図全体にわたって、同様の参照番号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0010]車両内のユーザ機器(UE)が、ワイヤレス通信システムにおける他のエンティティとワイヤレス通信している、ワイヤレス通信システムを示す図。
【
図2A】[0011]車両が、意図された左折(left hand turn)操縦のための車両間メッセージ交換を始動し得る、異なる距離を示し、操縦のための推定された時間パラメータがどのように変動し得るかを示す図。
【
図2B】車両が、意図された左折操縦のための車両間メッセージ交換を始動し得る、異なる距離を示し、操縦のための推定された時間パラメータがどのように変動し得るかを示す図。
【
図3A】[0012]車両による車線変更操縦の実行を示し、操縦のための推定された時間パラメータおよび空間パラメータがどのように変動し得るかを示す図。
【
図3B】車両による車線変更操縦の実行を示し、操縦のための推定された時間パラメータおよび空間パラメータがどのように変動し得るかを示す図。
【
図3C】車両による車線変更操縦の実行を示し、操縦のための推定された時間パラメータおよび空間パラメータがどのように変動し得るかを示す図。
【
図4】[0013]左折操縦を実施しながらの車両による意図された交差点横断(traversal)を示し、操縦のための推定された軌道パラメータがどのように変動し得るかを示す図。
【
図5】[0014]意図された運転操縦のための各推定されたパラメータのための推定精度が提供される、意図された運転操縦のための車両間の車両間メッセージ交換を示す信号フロー。
【
図6】[0015]車両中のデバイスによる運転操縦のための情報交換を実施する方法を示すフローチャート。
【
図7】[0016]操縦する車両によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、方法が、異なる車両中のデバイスによって実施される、方法を示すフローチャート。
【
図8】[0017]運転操縦のための情報交換を実施することが可能な車両のためのユーザ機器(UE)のハードウェア実装形態の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0018]車両間通信が、たとえば、自動運転において使用される協調操縦のために使用され得る。車両間通信は、直接的、たとえば、車両対車両であり得るか、または、たとえば、路側ユニット(RSU)などのインフラストラクチャ構成要素を介して、間接的であり得る。車両間通信は、メッセージと情報要素(IE)とを含み得、始動する車両(initiating vehicle)が、それを用いて、たとえば、応答が予想される協調運転操縦についての要求、または、単に、始動する車両が実施することを意図する操縦に関する情報を提供し得る。
【0012】
[0019]協調運転をサポートするためのアプリケーションレイヤメッセージおよびIEが、様々な規格開発団体によって定義されている。たとえば、自動車技術者協会(SAE)は、作業項目、J3186 Maneuver Sharing and Coordinating Service
と、J2945/6 Performance Requirements for Cooperative Adaptive Cruise Control and Platooningとを準備している。中国では、Baiduが、協調運転のためのフェーズ3メッセージ定義の取り組みを始動した。そのようなメッセージは自動運転にとっての必須条件であり、これは、車両が、現在状態および計画された(将来の)意図を交換することによって操縦をネゴシエートすることを必要とする。
【0013】
[0020]概して、操縦を計画する車両、または車両のために操縦を計画するインフラストラクチャ構成要素(RSU)が、操縦の開始および停止時間、開始および停止ロケーション、ならびにいくつかの場合には操縦軌道を提供する。たとえば、車線変更は、車両がターゲット車線にいつ入り始めることになるかと、車両が車線変更をいつ完了したことになるかとの指定を必要とする。同様に、左折するという意図で、信号をつけられていない(non-signalized)交差点に接近する車両は、そのメッセージング中に、それが交差点にいつ到着することになるかと、それが左折をいつ始動することになるかと、左折を実行するために必要とされる持続時間とを含め得る。
【0014】
[0021]車両間メッセージ交換は、意図された運転操縦を他の車両に通知すること、または、初期要求と、もしあれば受信された応答と、操縦の始動との間で発生する時間中に、協働操縦結果をネゴシエートすることを必要とされる。その時間の発生中に、始動する車両、応答する車両、またはその両方のための条件が変化し得る。
【0015】
[0022]意図された操縦の時間パラメータおよび空間パラメータ(たとえば、開始/停止時間、開始/停止ロケーション、または軌道)を決定する、車両またはRSUの能力は、センサー入力、道路条件の知識、ならびに他の道路利用者およびそれらの意図された操縦の知識など、ファクタによって制限される。操縦が計画されるのが前になるほど、外部ファクタの変化または車両内部条件の変化についての可能性が大きくなり、したがって、時間パラメータおよび空間パラメータの推定値が正確でなくなる。
【0016】
[0023]より効果的な操縦ネゴシエーションを可能にするために、操縦要求は、各提案された操縦に関連する精度推定値を含み得る。一実装形態では、計画された操縦のための推定されたパラメータの精度を定めるアプリケーションレイヤ情報要素(IE)のセットが、協調運転において使用され得る。たとえば、推定された時間パラメータ、空間パラメータ、および軌道パラメータのいずれかの精度の推定が、操縦ネゴシエーションを支援するために提供され得る。他の車両またはRSUとの車両間メッセージ中に、推定された操縦パラメータのための推定精度を含めることは、適切な誤差限界を組み込むことによって、協調操縦をうまく計画およびネゴシエートする能力を改善する。
【0017】
[0024]
図1は、第1のワイヤレスデバイス、たとえば、本明細書では車両102と呼ばれることがある、車両内に位置するユーザ機器(UE)102をもつ第1の車両が、ワイヤレス通信システム100における車両として示されている別のUE104とワイヤレス通信している、ワイヤレス通信システム100を示す。UE102は、限定はしないが、オンボードユニット(OBU)、車両またはそれのサブシステム、あるいは様々な他の通信デバイスを備え得る。UE102および104は、車両のために機能し、通信を提供し、したがって、本明細書では、時々、車両102および104と呼ばれることがある。図示のように、車両102は、通信リンク103を介して車両104と直接的に通信し得る。他の実装形態では、車両102は、路側ユニット(RSU)106を通して、あるいは、LTE(登録商標)ワイヤレスアクセスおよび/もしくは発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスにおける発展型ノードB(eNB)もしくは次世代発展型ノードB(ng-eNB)、または第5世代(5G)ワイヤレスアクセスにおけるNRノードB(gNB)など、無線アクセスネットワーク(RAN)における基地局、またはユーザ機器(UE)など、他のインフラストラクチャエンティティを通して、通信リンク107および109を介して、車両104と間接的に通信し得る。通信は、たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって定義された、セルラー車両対あらゆるモノ(CV2X)を使用し得、セルラーネットワークに依存しない、車両対車両(V2V)通信、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信、および車両対歩行者(V2P)通信、ならびに旧来のモバイルブロードバンド認可スペクトルにおけるネットワーク通信(V2N)を含む。専用短距離通信(DSRC)などの他のタイプの通信が、所望される場合、使用され得る。
【0018】
[0025]路側ユニット(RSU)は、V2Xアプリケーションをサポートし得、V2Xアプリケーションをサポートする他のエンティティとメッセージを交換することができる、固定インフラストラクチャエンティティである。RSUは、V2Xアプリケーション論理を、eNB、ng-eNB、またはeLTE(eNBタイプRSUと呼ばれる)またはgNBなど、RANにおける基地局、あるいはUE(UEタイプRSUと呼ばれる)の機能と組み合わせ得る、論理エンティティであり得る。車両102、104、およびRSU106は、直接的または間接的通信リンクを使用して、追加の車両、RSUまたは歩行者(図示せず)など、追加のエンティティと通信し得る。
【0019】
[0026]ワイヤレス通信は、車両対車両ワイヤレス通信または車両対インフラストラクチャワイヤレス通信、たとえば、3GPPによって定義された近接度ベースのサービス(ProSe)方向通信(PC5)基準点を介するものであり得、IEEE1609、車両環境におけるワイヤレスアクセス(WAVE:Wireless Access in Vehicular Environments)、高度道路交通システム(ITS)、およびIEEE802.11p、またはエンティティ間の他のワイヤレス接続の下でのワイヤレス通信を使用し得る。
【0020】
[0027]車両間の協調運転操縦は、将来の車両ロケーションおよび運動状態の予測を必要とする。各予測の精度は、車両内部パラメータおよび車両外部パラメータの関数である。操縦が要求されるのが時間的に遠くなるほど、予測されたパラメータ値は正確でなくなる。予測精度は、V2X対応でない車両を含む環境において、さらに低減され得る。V2X対応車両が操縦の開始時間などのいくつかの将来のパラメータを予測することが可能である精度は、操縦が計画されるのが前になるほど、減少し得る。外部ファクタおよび内部ファクタが、車両の計画された運動に影響を及ぼし得る。一例として、操縦が計画されたときに検出されなかった道路損傷(たとえば、くぼみ、滑べりやすい条件など)が、車両の速度を修正し得る。同様に、他の車両のアクションは、車両の運動に影響を及ぼし得る。すべての近くの車両がV2X対応である場合、すべての車両は、V2Xメッセージングを介して、現在および計画された運動状態を交換し得、これは、少なくとも他の車両の運動に関して、計画された操縦のための予測されたパラメータにおけるあいまいさを取り除き得る。しかしながら、非V2X車両は、それらの計画された運動状態を伝達することができず、その結果、それらは、車両の計画された操縦に影響を及ぼすような方法で移動し得る。
【0021】
[0028]操縦提案を受信する操縦ネゴシエーションに参加している車両は、提案する車両から受信された予測されたロケーションおよび運動状態と、それら自体の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、操縦を許可すべきなのか、拒否すべきなのか、操縦の対案を出すべきなのかを決定する。受信された操縦提案のための予測されたロケーションおよび運動状態の精度の知識は、受信する車両がどのように応答すべきかを決定することを可能にするために有用である。
【0022】
[0029]
図2Aおよび
図2Bは、それぞれ矢印202および矢印252によって示されている、車両が、交差点を通る意図された左折操縦のための車両間メッセージ交換を始動し得る、異なる距離と、運転操縦のための推定された時間パラメータがどのように変動し得るかとを示す、
図200および
図250である。車両102は、左折が安全に実施され得るように、車両間ネゴシエーションにおいて直接的に、またはRSU106などの中間要素を通して間接的に、車両204と関与し得る。いくつかの実装形態では、RSU106は、車両間メッセージ交換を始動し得る。車両102(またはRSU106)は、たとえば交差点が制御されない場合、左折操縦を安全に実施するために、車両206および208など、任意の他の影響を受ける車両との車両間メッセージ交換をも始動し得る。
【0023】
[0030]車両102と車両204との間の協調運転操縦は、たとえば、車両間ネゴシエーションを必要とする。操縦ネゴシエーション中に、車両102は、車両204、206、および208に、運転操縦のための1つまたは複数の推定されたパラメータを示す操縦メッセージを提供し得る。たとえば、推定されたパラメータは、交差点における推定された到着時間と、横断時間とを含み得る。推定されたパラメータは、1つまたは複数の時間パラメータ、空間パラメータ、または軌道パラメータ、あるいはそれらの組合せ、ならびに推定されたパラメータの各々に関連する推定精度の指示を含み得る。
【0024】
[0031]
図2Aおよび
図2Bに示されているように、
図200における車両102は、
図250における車両102よりも交差点にかなり近く、したがって、運転操縦の始動は、
図200において、
図250よりも時間的に近い。同じ推定されたパラメータが、
図200および
図250における左折のための操縦メッセージ中で提供されるが、操縦のための推定されたパラメータ、たとえば、推定された操縦開始時間の精度は、操縦要求が
図250(
図2B)における車両102よりも
図200(
図2A)における車両102から送信される場合、たとえば、運転操縦が実行される前に介在イベントが行われる可能性がほとんどないので、はるかに大きくなる可能性がある。推定されたパラメータの精度の知識は、車両204、206、および208が、操縦を受け入れるべきなのか、拒否すべきなのか、その対案を出すべきなのかを決定するために有用である。
【0025】
[0032]
図3A、
図3B、および
図3Cは、車両102によって実行される車線変更操縦を示す、それぞれ、
図300、
図340、および
図370であり、操縦のための推定された時間パラメータおよび空間パラメータがどのように変動し得るかを示す。
図3Aは、車両102が矢印302によって示されている意図された車線変更操縦のための車両間メッセージ交換を始動し得るときの、車両102の位置を示す。車両102は、車線変更が安全に実施され得るように、車両間ネゴシエーションにおいて直接的に、またはRSU106などの中間要素を通して間接的に、車両304および306と関与し得る。いくつかの実装形態では、RSU106は、車両間メッセージ交換を始動し得る。車両102は、たとえば、車両304および306に、運転操縦のための1つまたは複数の推定されたパラメータを示す操縦メッセージを提供し得る。推定されたパラメータは、たとえば、1つまたは複数の時間パラメータ、空間パラメータ、または軌道パラメータ、あるいはそれらの組合せ、ならびに推定されたパラメータのための精度の推定を含み得る。たとえば、車両102は、操縦(車線変更)開始時間および開始時間推定精度と、操縦(車線変更)停止時間および開始時間推定精度と、後続車両(trailing vehicle)304までの開始時間長手方向距離(start time longitudinal distance)および後続車両までの長手方向距離精度と、先行車両(leading vehicle)306までの開始時間長手方向距離および先行車両までの長手方向距離精度との推定値を送信し得る。
【0026】
[0033]
図3Bは、矢印342によって示されている、車両102による車線変更操縦の始動を示す。(
図3Bに示されている)車線変更操縦の時間において、後続車両304までの長手方向距離(D
T)および先行車両306までの開始時間長手方向距離(D
L)、ならびに車線変更操縦の実際の開始時間および推定された停止時間は、
図3A中の車両間メッセージ交換の始動の時間において知られ得るよりも大きい精度で知られる。したがって、車両102が、車両304および306に、
図3Bに示されている時間において操縦のための推定されたパラメータ(または推定されたパラメータの更新)をもつ操縦メッセージを提供する場合、推定されたパラメータのための精度の推定は、
図3A中の車両間ネゴシエーションの始動とともに提供されるものよりもはるかに大きくなる。
【0027】
[0034]
図3Cは、車両102による車線変更操縦の完了を示す。車線変更操縦の完了の時間において、車線変更操縦の停止時間は、
図3A中の車両間メッセージ交換の始動の時間において知られ得るよりも大きい精度で知られる。
【0028】
[0035]
図3A中の車線変更のために始動された操縦ネゴシエーション中に、車両304および306が、推定された操縦パラメータの精度の指示を受信することは有用である。車両間メッセージ中に、推定された操縦パラメータのための推定精度の指示の含めることは、適切な誤差限界を組み込むこと、たとえば、減速すること、加速すること、または操縦要求を拒否すること、または対案を提供することによって、協調車線変更操縦をうまく計画およびネゴシエートするように、車両304および306の能力を改善する。
【0029】
[0036]推定されたパラメータ、および推定されたパラメータの精度の推定は、自動車技術者協会(SAE)によって定義されたものなど、アプリケーションレイヤ情報要素(IE)中に含まれ得る。表1および表2は、たとえば、
図3A、
図3B、および
図3Cに示されている車線変更など、運転操縦のための、それぞれ、時間パラメータおよび距離パラメータのための推定精度のためのアプリケーションレイヤ規格に好適なデータフィールド、データ要素、および説明を示す。
【0030】
【0031】
【0032】
[0037]
図4は、左折操縦を実施しながらの車両102による意図された交差点横断を示す
図400であり、操縦のための推定された軌道パラメータがどのように変動し得るかを示す。車両102は、左折する意図で交差点に接近しているように示されている。車両102は、交差点横断が安全に実施され得るように、影響を受ける車両、たとえば、1つまたは複数の車両404、406、および408に、車両間ネゴシエーションにおいて直接的に、またはRSU106などの中間要素を通して間接的に、左折するというその意図を送信し得る。いくつかの実装形態では、RSU106は、車両間メッセージ交換を始動し得る。交差点停止線410における、ならびに交差点軌道セグメント412および414を通ることを含む、交差点を通る車両102の経路が、点線で示されている。
【0033】
[0038]影響を受ける車両404、406および408に車両102によって送信される操縦メッセージは、時間パラメータ、空間パラメータ、または軌道パラメータ、ならびに推定されたパラメータの各々に関連する推定精度の指示など、運転操縦のための1つまたは複数の推定されたパラメータを含み得る。例として、車両102は、交差点停止線410への推定された到着時間(ETA:estimated time of arrival)、ならびに各意図された交差点軌道セグメント412および414についてのETAおよび推定された通過時間(ETP:estimated time to pass)を提供し得る。たとえば、停止線410ならびに交差点軌道セグメント412および414についての、各ETAおよびETPは、推定精度を含み得る。時間的に遠い、推定された操縦パラメータ、たとえば、ETA値およびETP値について、関連する推定精度は低減され得る。いくつかの実装形態では、推定精度の指示として提供される値は、推定精度が低減されるにつれて増加し得、たとえば、より低い推定精度値は、より大きい精度を示す。たとえば、
図4に示されているように、車両102は、交差点軌道セグメント414からの通過よりも、交差点停止線410における停止に、時間的に近く、したがって、交差点停止線410についての推定されたETAは、交差点軌道セグメント414についての推定されたETPよりも大きい精度(および、いくつかの実装形態では、より低い推定精度値)を有する。
【0034】
[0039]表3は、たとえば、
図4に示されている交差点横断など、運転操縦のための軌道パラメータのための推定精度のためのアプリケーションレイヤ規格に好適なデータフィールド、データ要素、および説明を示す。
【0035】
【0036】
[0040]表4は、たとえば、表1、表2、または表3に示されている、たとえば、時間精度および距離精度に関係する、データ要素の可能な定義を示す。
【0037】
【0038】
[0041]表1~表4に示されているIE定義は、(SAE)によって定義されたものなど、アプリケーションレイヤメッセージに適用され得、時間推定値または距離(空間)推定値を必要とする任意の協調操縦のための車両間メッセージに適用可能であり得る。
【0039】
[0042]
図5は、意図された運転操縦のための各推定されたパラメータのための推定精度が提供される、意図された運転操縦のための車両102と車両104との間の車両間メッセージ交換の一例を示す信号フロー500である。
【0040】
[0043]
図5のステージ1において、車両102は、車両104によって受信される、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信する。車両102は、車両104に直接的に、またはRSU106などの中間要素を通して、操縦要求を送信し得る。いくつかの実装形態では、RSU106は、車両間メッセージ交換を始動し得、たとえば、RSU106は、車両のための運転操縦を決定し、操縦要求を始動するために、1つまたは複数の車両からセンサー情報を受信し得、それ自体のセンサー情報を使用し得る。操縦要求は、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータ、たとえば、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを含む。操縦要求は、運転操縦のための推定されたパラメータの各々に関連する推定精度の指示をさらに含む。
【0041】
[0044]ステージ2において、車両104は、たとえば、ステージ1における操縦要求において提供された、1つまたは複数の推定されたパラメータ、および推定されたパラメータのための推定精度の指示、ならびに車両104の予測されたロケーションおよび運動状態に基づいて、操縦要求を許可すべきなのか、操縦要求を拒否すべきなのか、操縦要求に対する対案を提供すべきなのかが決定されるまでの間、操縦要求評価を実施し得る。
【0042】
[0045]ステージ3において、車両104は、車両102に、ステージ1からの操縦要求に対して許可するか、拒否するか、または対案を提供する、操縦応答メッセージを送信する。操縦応答メッセージが、ステージ1からの操縦要求を拒否する場合、車両102は、新しい操縦要求を始動し得る。操縦応答メッセージが、ステージ1からの操縦要求に対する対案を提供する場合、車両102は、その対案を評価し、応答し得るか、または新しい操縦要求を始動し得る。操縦応答メッセージが、ステージ1からの操縦要求を受け入れる場合、車両102は、
図5に示されているように、運転操縦を進め得る。
【0043】
[0046]ステージ4において、車両102は、オプションで、操縦要求に対する更新を伴う車両間メッセージを送信し得る。操縦要求に対する更新は、提案された運転操縦に対して時間的により近く、したがって、運転操縦のための更新された推定されたパラメータが、更新された推定されたパラメータの各々に関連する推定精度の指示とともに提供され得る。
【0044】
[0047]オプションのステージ4が実施される場合、ステージ5において、車両104は、ステージ2において説明された評価と同様に、ステージ4からの更新された操縦要求の評価を実施し得る。
【0045】
[0048]オプションのステージ4および5が実施される場合、ステージ6において、車両104は、車両102に、ステージ4からの操縦要求に対して許可するか、拒否するか、または対案を提供する、別の操縦応答メッセージを送信し得る。
【0046】
[0049]ステージ3(および、実施される場合、ステージ6)の操縦応答メッセージが、ステージ1(および、実施される場合、ステージ4)の提案された操縦要求を受け入れる場合、ステージ7において、車両102は、提案された運転操縦を始動し得る。
【0047】
[0050]
図6は、車両102中のUEなど、第1の車両中の第1の車両、または、RSU106など、第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティによって実施される、第1の車両のための運転操縦のための情報交換を実施する方法を示すフローチャート600である。
【0048】
[0051]ブロック602に示されているように、たとえば、
図5中のステージ1および4において説明されるように、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージが、第2のデバイスに送信され、車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージは、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備える。ブロック604において、たとえば、
図5中のステージ3および6において説明されるように、運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答が、第2のデバイスから受信される。
【0049】
[0052]一実装形態では、1つまたは複数の時間パラメータは、運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、推定精度の指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える。
【0050】
[0053]一実装形態では、1つまたは複数の空間パラメータは、運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、推定精度の指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える。
【0051】
[0054]一実装形態では、1つまたは複数の空間パラメータは、運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、推定精度の指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える。
【0052】
[0055]一実装形態では、1つまたは複数の軌道パラメータは、運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、推定精度の指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える。
【0053】
[0056]一実装形態では、少なくとも1つの推定されたパラメータと、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である。
【0054】
[0057]一実装形態では、第2のデバイスは第2の車両中にある。
【0055】
[0058]一実装形態では、V2Xエンティティは、第1の車両中の第1のデバイスであり、第2のデバイスは路側ユニット中にある。
【0056】
[0059]一実装形態では、車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される。たとえば、D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備え得る。
【0057】
[0060]
図7は、
図1中の車両102など、操縦する車両によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、方法が、車両104中のUEなど、第1の車両中の第1のデバイス、または、RSU106など、第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティによって実施される、方法を示すフローチャート700である。
【0058】
[0061]ブロック702に示されているように、たとえば、
図5中のステージ1および4において説明されるように、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージが、操縦する車両によって受信され、車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージは、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備える。ブロック704において、たとえば、
図5中のステージ2および5において説明されるように、第1の車両は、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータと、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示と、第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定する。ブロック706において、たとえば、
図5中のステージ3および6において説明されるように、第1の車両は、運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信する。
【0059】
[0062]一実装形態では、1つまたは複数の時間パラメータは、運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、推定精度の指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える。
【0060】
[0063]一実装形態では、1つまたは複数の空間パラメータは、運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、推定精度の指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える。
【0061】
[0064]一実装形態では、1つまたは複数の空間パラメータは、運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、推定精度の指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える。
【0062】
[0065]一実装形態では、1つまたは複数の軌道パラメータは、運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、推定精度の指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える。
【0063】
[0066]一実装形態では、少なくとも1つの推定されたパラメータと、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である。
【0064】
[0067]一実装形態では、車両間メッセージは、操縦する車両中の第2のデバイスから直接的に受信される。
【0065】
[0068]一実装形態では、車両間メッセージは路側ユニットから受信される。
【0066】
[0069]一実装形態では、車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される。たとえば、D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備え得る。
【0067】
[0070]
図8は、たとえば、車両のためのユーザ機器(UE)、または路側ユニット(RSU)であり得る、V2Xエンティティ800のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示し、V2Xエンティティ800は、車両による操縦実行のための情報交換を実施することが可能である。V2Xエンティティ800が車両中のUEである場合、それは、
図1~
図5に示されている車両102または車両104、204、304、404の自動運転を制御し得、車両インターフェース805を含み得、車両インターフェース805を用いて、自動運転のためのコマンドが車両に提供され、感覚入力が車両から提供され得る。V2Xエンティティ800は、たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体820およびメモリ804への1つまたは複数の接続806(たとえば、バス、回線、ファイバー、リンクなど)に動作可能に結合され得る、1つまたは複数のプロセッサ802と、メモリ804と、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ810と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ840とを含み得る。V2Xエンティティ800は、たとえば、ユーザがそれを通してユーザデバイスまたは衛星測位システム受信機とインターフェースし得る、ディスプレイ、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどのキーパッドまたは他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなど、示されていない追加のアイテムをさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、V2Xエンティティ800の全部または一部は、チップセットなどの形態をとり得る。トランシーバ810は、たとえば、セルラートランシーバであり得、
図1および
図2に示されているように、ワイヤレスネットワークにおいて車両間通信を送信および受信するように構成され得る。トランシーバ810は、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信することを可能にされる送信機812と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機814とを含み得る。トランシーバ840は、たとえば、短距離トランシーバであり得、
図1および
図2に示されているように、ワイヤレスネットワークにおいて車両間通信を送信および受信するように構成され得る。トランシーバ840は、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信することを可能にされる送信機842と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機844とを含み得る。トランシーバ810および840は、V2Xエンティティ800が、DSRC、C-V2X、または5G NRなど、D2D通信リンクを使用して、輸送エンティティと通信することを可能にする。
【0068】
[0071]いくつかの実施形態では、V2Xエンティティ800は、内部または外部であり得るアンテナ811を含み得る。アンテナ811は、トランシーバ810および/またはトランシーバ840によって処理される信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、アンテナ811は、トランシーバ810および/またはトランシーバ840に結合され得る。いくつかの実施形態では、V2Xエンティティ800によって受信された(送信された)信号の測定は、アンテナ811とトランシーバ810および/またはトランシーバ840との接続の点において実施され得る。たとえば、受信された(送信された)RF信号測定のための基準の測定点は、受信機814、844(送信機812、842)の入力(出力)端子、およびアンテナ811の出力(入力)端子であり得る。複数のアンテナ811またはアンテナアレイをもつV2Xエンティティ800では、アンテナコネクタは、複数のアンテナの集約出力(入力)を表す仮想点と見なされ得る。
【0069】
[0072]1つまたは複数のプロセッサ802は、ハードウェアとファームウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ802は、媒体820および/またはメモリ804など、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード808を実装することによって、本明細書で説明される機能を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ802は、V2Xエンティティ800の動作に関係するデータ信号コンピューティング手順またはプロセスの少なくとも一部分を実施するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0070】
[0073]媒体820および/またはメモリ804は、命令またはプログラムコード808を記憶し得、命令またはプログラムコード808は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ802に、本明細書で開示される技法を実施するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含んでいる。V2Xエンティティ800に示されているように、媒体820および/またはメモリ804は、本明細書で説明される方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ802によって実装され得る、1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含み得る。構成要素またはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ802によって実行可能である媒体820中のソフトウェアとして示されているが、構成要素またはモジュールは、メモリ804に記憶され得るか、あるいは1つまたは複数のプロセッサ802中またはオフザプロセッサ(off the processors)のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0071】
[0074]いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体820および/またはメモリ804中に常駐し、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために、1つまたは複数のプロセッサ802によって利用され得る。V2Xエンティティ800に示されている媒体820および/またはメモリ804の内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、V2Xエンティティ800の実装形態に応じて、異なる方法で組み合わせられ、分離され、および/または構造化され得ることを諒解されたい。
【0072】
[0075]媒体820および/またはメモリ804は、操縦要求送信(TX)モジュール822を含み得、操縦要求送信(TX)モジュール822は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実装されたとき、別の車両中の別のUEへの、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを生成することと、トランシーバ810または840に、その車両間メッセージを送信させることとを行うように、1つまたは複数のプロセッサ802を構成する。車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを含み、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示を含む。たとえば、トランシーバ810または840は、DSRC、C-V2X、または5GNRなど、D2C通信リンクにおいて、車両間メッセージを送信するように構成され得る。
【0073】
[0076]媒体820および/またはメモリ804は、操縦要求受信(RX)モジュール824を含み得、操縦要求受信(RX)モジュール824は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実装されたとき、トランシーバ810または840が別の車両中のUEから運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信することを可能にするように、1つまたは複数のプロセッサ802を構成する。受信された車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを含み、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示を含む。
【0074】
[0077]媒体820および/またはメモリ804は、操縦評価モジュール826を含み得、操縦評価モジュール826は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実装されたとき、運転操縦のための推定されたパラメータと、推定されたパラメータのための推定精度の指示と、車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、受信された操縦要求に対して許可すべきなのか、拒否すべきなのか、対案を提供すべきなのかを決定するように、1つまたは複数のプロセッサ802を構成する。
【0075】
[0078]媒体820および/またはメモリ804は、操縦応答TXモジュール828を含み得、操縦応答TXモジュール828は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実装されたとき、たとえば、トランシーバ810またはトランシーバ840を介して、運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信するように、1つまたは複数のプロセッサ802を構成する。
【0076】
[0079]媒体820および/またはメモリ804は、操縦応答RXモジュール830を含み得、操縦応答RXモジュール830は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実装されたとき、トランシーバ810またはトランシーバ840が、運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、操縦応答メッセージを受信することを可能にするように、1つまたは複数のプロセッサ802を構成する。
【0077】
[0080]媒体820および/またはメモリ804は、実行/キャンセルモジュール832を含み得、実行/キャンセルモジュール832は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実装されたとき、操縦応答メッセージ中で受信された許可、拒否または対案に基づいて、運転操縦を実行するかまたはキャンセルするように、1つまたは複数のプロセッサ802を構成する。
【0078】
[0081]本明細書で説明される方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、1つまたは複数のプロセッサ802は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実施するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの内部に実装され得る。
【0079】
[0082]ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現するいかなる機械可読媒体も、本明細書で説明される方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ802に接続され、1つまたは複数のプロセッサ802によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体820またはメモリ804に記憶され得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0080】
[0083]ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、媒体820および/またはメモリ804などの非一時的コンピュータ可読媒体上で1つまたは複数の命令またはプログラムコード808として記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラム808で符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。たとえば、その上に記憶されたプログラムコード808を含む非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に従う様式でOTDOA測定をサポートするためのプログラムコード808を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体820は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード808を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0081】
[0084]コンピュータ可読媒体820上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するトランシーバ810を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲において概説される機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。
【0082】
[0085]メモリ804は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ804は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ802とは別個であるものとして示されているが、1次メモリの全部または一部は、1つまたは複数のプロセッサ802内に設けられるか、または場合によっては1つまたは複数のプロセッサ802とコロケート/結合され得ることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、および/あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなど、1つまたは複数のデータストレージデバイスまたはシステムを含み得る。
【0083】
[0086]いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体820を動作可能に受容可能であるか、または場合によってはそれに結合するように構成可能であり得る。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的にまたは部分的にコンピュータ可読媒体820の形態をとり得、コンピュータ可読媒体820は、その上に記憶されたコンピュータ実装可能コード808を含み得、コンピュータ実装可能コード808は、1つまたは複数のプロセッサ802によって実行された場合、本明細書で説明される例示的な動作の全部または部分を実施することが可能なように動作可能にされ得る。コンピュータ可読媒体820はメモリ804の一部であり得る。
【0084】
[0087]操縦のための情報交換を実施するように構成された車両中のUE800などのユーザ機器が、第2の車両中の第2のデバイスに、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信するための手段を含み得、車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージは、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え、これは、たとえば、ワイヤレストランシーバ810またはワイヤレストランシーバ840、および1つまたは複数のプロセッサ802であり得、1つまたは複数のプロセッサ802は、専用ハードウェアをもつか、あるいは操縦要求TXモジュール822などの媒体820および/またはメモリ804中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する。第2のデバイスから、運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答を受信するための手段が、たとえば、ワイヤレストランシーバ810またはワイヤレストランシーバ840、および1つまたは複数のプロセッサ802であり得、1つまたは複数のプロセッサ802は、専用ハードウェアをもつか、あるいは操縦応答RXモジュール830などの媒体820および/またはメモリ804中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する。
【0085】
[0088]操縦する車両によって実行されるべき操縦のための情報交換を実施するように構成された車両中のUE800などのユーザ機器が、操縦する車両によって、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信するための手段を含み得、車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、車両間メッセージは、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え、これは、たとえば、ワイヤレストランシーバ810またはワイヤレストランシーバ840、および1つまたは複数のプロセッサ802であり得、1つまたは複数のプロセッサ802は、専用ハードウェアをもつか、あるいは操縦要求RXモジュール824などの媒体820および/またはメモリ804中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する。運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータと、少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示と、第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定するための手段が、たとえば、ワイヤレストランシーバ810またはワイヤレストランシーバ840、および1つまたは複数のプロセッサ802であり得、1つまたは複数のプロセッサ802は、専用ハードウェアをもつか、あるいは操縦評価モジュール826などの媒体820および/またはメモリ804中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する。運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信するための手段が、たとえば、ワイヤレストランシーバ810またはワイヤレストランシーバ840、および1つまたは複数のプロセッサ802であり得、1つまたは複数のプロセッサ802は、専用ハードウェアをもつか、あるいは操縦応答TXモジュール828などの媒体820および/またはメモリ804中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する。
【0086】
[0089]本明細書全体にわたる「一例(one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例(certain examples)」または「例示的な実装形態(exemplary implementation)」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書の全体にわたる様々な箇所における「一例では(in one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例では(in certain examples)」または「いくつかの実装形態では(in certain implementations)」という句、あるいは他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられ得る。
【0087】
[0090]本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示された。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実施するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者によって、自身の仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用される技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。このコンテキストでは、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要とは限らないが、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。ただし、これらまたは同様の用語のすべては、適切な物理量に関連付けられるべきであり、便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理すること」、「算出すること」、「計算すること」、「決定すること」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用算出装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書のコンテキストでは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の、電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0088】
[0091]上記の詳細な説明では、請求される主題の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が記載された。ただし、請求される主題は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には理解されよう。他の事例では、請求される主題を不明瞭にしないように、当業者に知られているであろう方法および装置は詳細に説明されていない。
【0089】
[0092]本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味するものとする。さらに、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、または特性について説明するために使用され得るか、あるいは複数の特徴、構造または特性、あるいは特徴、構造または特性の何らかの他の組合せについて説明するために使用され得る。とはいえ、これは例示的な例にすぎないこと、および請求される主題がこの例に限定されないことに留意されたい。
【0090】
[0093]現在例示的な特徴と考えられることが例示され説明されたが、請求される主題から逸脱することなく、様々な他の変更が行われ得、均等物が代用され得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明される中心概念から逸脱することなく、請求される主題の教示に特定の状況を適合させるための多くの変更が行われ得る。
【0091】
[0094]したがって、請求される主題は、開示される特定の例に限定されず、そのような請求される主題はまた、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様とそれらの均等物とを含み得るものとする。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
第1の車両のための運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、前記方法は、前記第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティによって実施され、
第2のデバイスに、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え、
前記第2のデバイスから、前記運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答を受信することと、
を備える、方法。
[C2]
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、C1に記載の方法。
[C6]
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、C1に記載の方法。
[C7]
前記第2のデバイスは第2の車両中にある、C1に記載の方法。
[C8]
前記V2Xエンティティは、前記第1の車両中の前記第1のデバイスであり、前記第2のデバイスは路側ユニット中にある、C1に記載の方法。
[C9]
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、C1に記載の方法。
[C10]
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、C9に記載の方法。
[C11]
第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティであって、前記V2Xエンティティは、第1の車両によって実施されるべき運転操縦のための情報交換を実施するように構成され、
デバイスとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ワイヤレストランシーバを介して、第2のデバイスに、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを送信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記第2のデバイスから、前記運転操縦について許可するか、拒否するか、または対案を提供する、運転操縦応答を受信することと、 を行うように構成された、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティ。
[C12]
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、C11に記載の第1のデバイス。
[C13]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、C11に記載の第1のデバイス。
[C14]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示が、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、C11に記載の第1のデバイス。
[C15]
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、C11に記載の第1のデバイス。
[C16]
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、C11に記載の第1のデバイス。
[C17]
前記第2のデバイスは第2の車両中にある、C11に記載の第1のデバイス。
[C18]
前記V2Xエンティティは、前記第1の車両中の前記第1のデバイスであり、前記第2のデバイスは路側ユニット中にある、C11に記載の第1のデバイス。
[C19]
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、C11に記載の第1のデバイス。
[C20]
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、C19に記載の第1のデバイス。
[C21]
操縦する車両によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施する方法であって、前記方法は、第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備える、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティによって実施され、
前記操縦する車両によって、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え、
前記運転操縦のための前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示と、前記第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定することと、
前記運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信することと、
を備える、方法。
[C22]
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、C21に記載の方法。
[C23]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、C21に記載の方法。
[C24]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、C21に記載の方法。
[C25]
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、C21に記載の方法。
[C26]
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、C21に記載の方法。
[C27]
前記車両間メッセージは、前記操縦する車両中の第2のデバイスから直接的に受信される、C21に記載の方法。
[C28]
前記車両間メッセージは路側ユニットから受信される、C21に記載の方法。
[C29]
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、C21に記載の方法。
[C30]
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、C29に記載の方法。
[C31]
操縦する車両によって実行されるべき運転操縦のための情報交換を実施するように構成された、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティであって、前記V2Xエンティティは、第1の車両中の第1のデバイスまたは前記第1のデバイスと通信している路側ユニット(RSU)のうちの1つを備え、
デバイスとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記操縦する車両によって、運転操縦についての運転操縦要求を伴う車両間メッセージを受信することと、前記車両間メッセージは、1つまたは複数の時間パラメータ、1つまたは複数の空間パラメータ、1つまたは複数の軌道パラメータ、またはそれらの組合せを備える、前記運転操縦のための少なくとも1つの推定されたパラメータを備え、前記車両間メッセージは、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための推定精度の指示をさらに備え、
前記運転操縦のための前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示と、前記第1の車両の予測されたロケーションおよび運動状態とに基づいて、許可すべきなのか、拒否すべきなのか、または対案を決定することと、
前記ワイヤレストランシーバを介して、前記運転操縦要求に応答して、許可、拒否、または対案を送信することと、
を行うように構成された、車両対あらゆるモノ(V2X)エンティティ。
[C32]
前記1つまたは複数の時間パラメータは、前記運転操縦のための開始時間と停止時間とを備え、前記推定精度の前記指示は、開始時間推定精度と停止時間推定精度とを備える、C31に記載の第1のデバイス。
[C33]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための開始ロケーションと停止ロケーションとを備え、前記推定精度の前記指示は、開始ロケーション推定精度と停止ロケーション推定精度とを備える、C31に記載の第1のデバイス。
[C34]
前記1つまたは複数の空間パラメータは、前記運転操縦のための、先行車両までの開始時間長手方向距離と後続車両までの開始時間長手方向距離とを備え、前記推定精度の前記指示は、先行車両距離推定精度と後続車両距離推定精度とを備える、C31に記載の第1のデバイス。
[C35]
前記1つまたは複数の軌道パラメータは、前記運転操縦のための、各意図された軌道セグメントについての推定された到着時間(ETA)と各意図された軌道セグメントについての推定された通過時間(ETP)とを備え、前記推定精度の前記指示は、各意図された軌道セグメントについてのETA推定精度と各意図された軌道セグメントについてのETP推定精度とを備える、C31に記載の第1のデバイス。
[C36]
前記少なくとも1つの推定されたパラメータと、前記少なくとも1つの推定されたパラメータのための前記推定精度の前記指示とは、アプリケーションレイヤメッセージ中の情報要素である、C31に記載の第1のデバイス。
[C37]
前記車両間メッセージは、前記操縦する車両中の第2のデバイスから直接的に受信される、C31に記載の第1のデバイス。
[C38]
前記車両間メッセージは路側ユニットから受信される、C31に記載の第1のデバイス。
[C39]
前記車両間メッセージは、デバイス対デバイス(D2C)通信リンクにおいて送信される、C31に記載の第1のデバイス。
[C40]
前記D2C通信リンクは、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、または5G新無線(NR)通信を備える、C39に記載の第1のデバイス。