(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置、及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/44 20110101AFI20240531BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20240531BHJP
G06T 13/40 20110101ALI20240531BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20240531BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240531BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20240531BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20240531BHJP
【FI】
H04N21/44
H04N21/435
G06T13/40
A63F13/86
A63F13/79 520
A63F13/52
A63F13/30
(21)【出願番号】P 2022040598
(22)【出願日】2022-03-15
(62)【分割の表示】P 2020050786の分割
【原出願日】2020-03-23
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】230126125
【氏名又は名称】後藤 未来
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(72)【発明者】
【氏名】森田 智紀
(72)【発明者】
【氏名】内田 素貴
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 匡志
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-077965(JP,A)
【文献】特開2015-177416(JP,A)
【文献】特開2020-017242(JP,A)
【文献】特開2020-017244(JP,A)
【文献】特許第6559375(JP,B1)
【文献】米国特許出願公開第2009/0276812(US,A1)
【文献】米国特許第10586369(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
G06T 11/60 -13/80
A63F 13/00 -13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータプログラムであって、
一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
を受信し、
前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、
視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の前記第1アニメーションのダイジェストを表示する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項2】
過去の配信時における少なくとも前記ギフト数及び前記コメント数を時間推移に対応させたグラフを表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項3】
前記グラフは、前記ギフト数及び前記コメント数が、所定の数以上の部分を特定して表示される、
請求項2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項4】
前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を受信し、
前記映像を表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
【請求項5】
リアルタイムに配信されている映像に係る第2アニメーションの生成に必要な情報を受信し、
前記第2アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第2アニメーションを生成し、
前記第2アニメーションを表示する、
請求項1又は2に記載のコンピュータプログラム。
【請求項6】
前記第2ギフトに係る情報は、前記第1アニメーションを表示する視聴者端末装置から入力されたギフトに基づく情報を含む、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項7】
前記第2ギフトに係る情報は、前記第1アニメーションを表示する視聴者端末装置とは異なる視聴者端末装置から入力されたギフトに基づく情報を含む、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項8】
前記第1アニメーションの生成に必要な情報として、視聴者に関する情報を受信し、
前記視聴者に関する情報に基づいて、表示された前記ダイジェストを生成する、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項9】
前記視聴者に関する情報は、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数を含む、
請求項8項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項10】
前記ダイジェストを生成するために利用される前記第1アニメーションの生成に必要な情報は、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所に対応するもののみである、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項11】
前記プロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)である、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記プロセッサが、スマートフォン、タブレット、携帯電話又はパーソナルコンピュータに搭載される、
請求項1乃至11のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
コンピュータプログラムであって、
一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の第1アニメーションのダイジェストを生成するための情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
視聴者に関する情報と、
を送信
し、
前記ダイジェストは、前記視聴者に関する情報に基づいて生成される、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、
一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の第1アニメーションのダイジェストを生成するための情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
を送信する、
ことを特徴とするコンピュータプログラムであって、
前記ダイジェストを生成するための情報は、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所に対応するもののみである、
コンピュータプログラム。
【請求項15】
前記第1アニメーションに係る映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする請求項13
又は14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記プロセッサが、主記憶装置を利用する、
請求項13
乃至15のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記プロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)である、
請求項13乃至16のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記プロセッサが、演算機能を有する、
請求項13乃至17のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
一又は複数のプロセッサを具備し、
前記プロセッサが、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行することにより、
視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の第1アニメーションのダイジェストを生成するための情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
視聴者に関する情報と、
を送信
し、
前記ダイジェストは、前記視聴者に関する情報に基づいて生成される、
ことを特徴とするサーバ装置。
【請求項20】
一又は複数のプロセッサを具備し、
前記プロセッサが、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行することにより、
視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の第1アニメーションのダイジェストを生成するための情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
を送信する、
ことを特徴とするサーバ装置であって、
前記ダイジェストを生成するための情報は、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所に対応するもののみである、
サーバ装置。
【請求項21】
前記第1アニメーションに係る映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする請求項19
又は20に記載のサーバ装置。
【請求項22】
前記プロセッサが、主記憶装置を利用する、
請求項19乃至21のいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項23】
前記プロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)である、
請求項19乃至22のいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項24】
前記プロセッサが、演算機能を有する、
請求項19乃至23のいずれか1項に記載のサーバ装置。
【請求項25】
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、
前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
を受信し、
前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の前記第1アニメーションのダイジェストを表示する、
ことを特徴とする方法。
【請求項26】
過去の配信時における少なくとも前記ギフト数及び前記コメント数を時間推移に対応させたグラフを表示する、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1アニメーションの生成に必要な情報として、視聴者に関する情報を受信し、
前記視聴者に関する情報に基づいて、表示された前記ダイジェストを生成する、
請求項25又は26に記載の方法。
【請求項28】
前記ダイジェストを生成するために利用される前記第1アニメーションの生成に必要な情報は、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所に対応するもののみである、
請求項25又は26に記載の方法。
【請求項29】
前記プロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)である、
請求項25乃至28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記プロセッサが、演算機能を有する、
請求項25乃至29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、
前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、
視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の第1アニメーションのダイジェストを生成するための情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
視聴者に関する情報と、
を送信
し、
前記ダイジェストは、前記視聴者に関する情報に基づいて生成される、
ことを特徴とする方法。
【請求項32】
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、
前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、
視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の箇所の第1アニメーションのダイジェストを生成するための情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なり、過去に配信された当初のアニメーションの配信以降に付与された第2ギフトに係る情報と、
を送信する、
ことを特徴とする方法であって、
前記ダイジェストを生成するための情報は、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所に対応するもののみである、
方法。
【請求項33】
前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする請求項31
又は32に記載の方法。
【請求項34】
前記プロセッサが、主記憶装置を利用する、
請求項31乃至33のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記プロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)である、
請求項31乃至34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記プロセッサが、演算機能を有する、
請求項31乃至35のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件出願に開示された技術は、コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、配信者がアバターオブジェクトとして仮想空間内で演じる、ゲーム、アニメーション、動画などがある。かかる仮想空間においては、配信者の演じるアバターオブジェクトを、仮想空間内の映像として、配信していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-74294号公報
【文献】特開2019-37549号公報
【文献】特開2002-271693号公報
【文献】特許第6543403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術は、背景と3DCG空間の映像を合成するものである。また、特許文献2に記載された技術は、プレイヤと参加者とが交流するものである。また、特許文献3に記載された技術は、実写画像と仮想画像とを合成するものである。また、特許文献4に記載された技術は、動画配信に係るものである。
【0005】
なお、上記特許文献1乃至4は、引用によりその全体が本明細書に組み入れられる。
【0006】
本件出願において開示された幾つかの実施形態は、過去に配信された、配信者の演じるアバターオブジェクトの演出の再演出が可能な、コンピュータプログラム、サーバ装置、端末装置、及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様に係るコンピュータプログラムは、一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を受信し、
前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、
前記第1アニメーションを表示する、ものである。
【0008】
また、他の一態様に係るコンピュータプログラムは、一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、を送信する、ものである。
【0009】
また、他の一態様に係るコンピュータプログラムは、一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を送信する、ものである。
【0010】
一態様に係るサーバ装置は、一又は複数のプロセッサを具備し、前記一又は複数のプロセッサが、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を送信する、ものである。
【0011】
また、一態様に係る方法は、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、前記一又は複数のプロセッサが、前記命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を受信し、
前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、
前記第1アニメーションを表示する、ものである。
【0012】
また、他の一態様に係る方法は、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、前記一又は複数のプロセッサが、前記命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を送信するものである。
【0013】
また、他の一態様に係る方法は、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、前記一又は複数のプロセッサが、前記命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
を送信する、ものである。
【0014】
一態様に係る端末装置は、一又は複数のプロセッサを具備し、前記一又は複数のプロセッサが、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を受信し、
前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、
前記第1アニメーションを表示する、ものである。
【0015】
他の一態様に係る端末装置は、一又は複数のプロセッサを具備し、前記一又は複数のプロセッサが、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
を送信する、ものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、
図1に示したサーバ装置20(端末装置30)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係るシステムの機能の一例を模式的に示すブロック図である。
【
図4】
図4は、一実施形態に係るシステムが有するデータの一例である。
【
図5】
図5は、一実施形態に係るシステムが有するデータの一例である。
【
図6】
図6は、一実施形態に係るシステムが有するデータの一例である。
【
図7】
図7は、一実施形態に係るシステムが表示しうる統計情報の一例である。
【
図8】
図8は、一実施形態に係るシステムが表示しうる統計情報の一例である。
【
図9】
図9は、一実施形態に係るシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図10】
図10は、一実施形態に係るシステムが処理するフローの一例である。
【
図11】
図11は、一実施形態に係るシステムが処理するフローの一例である。
【
図12】
図12は、一実施形態に係るシステムが処理するフローの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態を説明する。或る図面に表現された構成要素が、説明の便宜上、別の図面においては省略されていることがある点に留意されたい。さらにまた、添付した図面は、本願発明の一実施形態を開示するものではあるものの、必ずしも正確な縮尺で記載されている訳ではないということに注意されたい。また、本願書類において、アプリケーションという用語が示す対象は、ソフトウェア、又はプログラムと呼ばれるものであってよく、コンピュータに対する指令であって、結果を得ることができるように組み合わされたものであればよい。
【0018】
1.システムの例
図1は、一実施形態に係るシステムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、システム1は、通信網10に接続される1又はそれ以上のサーバ装置20と、通信網10に接続される1又はそれ以上の端末装置30と、を含んでよい。なお、
図1には、サーバ装置20の例として、3つのサーバ装置20A~20Cが例示され、端末装置30の例として、3つの端末装置30A~30Cが例示されているが、サーバ装置20として、これら以外の1又はそれ以上のサーバ装置20が通信網10に接続され得るし、端末装置30として、これら以外の1又はそれ以上の端末装置30が通信網10に接続され得る。なお、本出願書類において、システムという用語を、サーバと端末装置の両方を含む場合もあれば、サーバのみ、又は、端末装置のみ、を示す用語としても用いる。すなわち、システムは、サ―バのみ、端末装置のみ、サーバ及び端末装置の両方、のいずれの態様であってもよい。
【0019】
また、システムは、クラウド上の情報処理装置であってもよい。また、システムは、仮想的な情報処理装置を構成するものであって、論理的に一の情報処理装置と構成されるものであってもよい。また、システムの所有者と管理者は異なってもよい。
【0020】
通信網10は、携帯電話網、無線LAN、固定電話網、インターネット、イントラネット、イーサネット(登録商標)、及び/又はこれらの組み合わせ等であってよく、また、これらに限定されない。通信網10においては、本願書類で開示された種々のデータが通信されてよい。
【0021】
サーバ装置20は、インストールされた特定のアプリケーションを実行することにより、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を送信する、という動作等を実行できてよい。
【0022】
或いはまた、端末装置30は、インストールされたウェブブラウザまたは特定のアプリケーションを実行することにより、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を受信し、前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、前記第1アニメーションを表示する、という動作などを実行できてよい。
【0023】
或いはまた、端末装置30は、インストールされたウェブブラウザまたは特定のアプリケーションを実行することにより、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、を送信する、という動作等を実行できてよい。
【0024】
端末装置30は、このような動作を実行することができる任意の端末装置であって、スマートフォン、タブレット、携帯電話(フィーチャーフォン)及び/又はパーソナルコンピュータ等であってよく、これらに限定されない。
【0025】
2.各装置のハードウェア構成
次に、サーバ装置20が有するハードウェア構成の一例について説明する。
【0026】
2-1.サーバ装置20のハードウェア構成
サーバ装置20のハードウェア構成例について
図2を参照して説明する。
図2は、
図1に示したサーバ装置20(端末装置30)のハードウェア構成の一例を模式的に示すブロック図である(なお、
図2において、括弧内の参照符号は、後述するように各端末装置30に関連して記載されたものである。)
【0027】
図2に示すように、サーバ装置20は、主に、演算装置21と、主記憶装置22と、入出力インタフェイス装置23を備えることができる。サーバ装置20は、更に、入力装置24と、補助出力装置26と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されていてよい。
【0028】
演算装置21は、主記憶装置22に記憶されている命令及びデータを用いて演算を行い、その演算の結果を主記憶装置22に記憶させるものである。さらに、演算装置21は、入出力インタフェイス装置23を介して、入力装置24、補助記憶装置25及び出力装置26等を制御することができる。サーバ装置20は、1以上の演算装置21を含んでよい。演算装置21は、1又はそれ以上の、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、及び/又は、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)を含んでよい。
【0029】
主記憶装置22は、記憶機能を有し、入力装置24、補助記憶装置25及び通信網10等(サーバ装置20等)から、入出力インタフェイス装置23を介して受信した命令及びデータ、並びに、演算装置21の演算結果を記憶するものである。主記憶装置22は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(リードオンリーメモリ)及び/又はフラッシュメモリ等をこれらに限定することなく含むことができる。
【0030】
補助記憶装置25は、記憶装置である。上記特定のアプリケーションやウェブブラウザ等を構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を記憶してよく、演算装置21により制御されることにより、これらの命令及びデータ(コンピュータプログラム)は入出力インタフェイス装置23を介して主記憶装置22にロードされてよい。補助記憶装置25は、磁気ディスク装置及び/又は光ディスク装置、ファイルサーバ等であってよく、これらに限定されない。
【0031】
入力装置24は、外部からデータを取り込む装置であり、タッチパネル、ボタン、キーボード、マウス及び/又はセンサ等であってよい。
【0032】
出力装置26は、ディスプレイ装置、タッチパネル及び/又はプリンタ装置等をこれらに限定することなく含むことができてよい。また、入力装置24と出力装置26とが一体化されたものであってもよい。
【0033】
このようなハードウェア構成にあっては、演算装置21が、補助記憶装置25に記憶された特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置22にロードし、ロードした命令及びデータを演算することにより、入出力インタフェイス装置23を介して出力装置26を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置23及び通信網10を介して、他の装置(例えばサーバ装置20及び他の端末装置30等)との間で様々な情報の送受信を行うことができてよい。
【0034】
サーバ装置20がかかる構成を備え、インストールされた特定のアプリケーションを実行することにより、以下で定義される、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を送信する、という動作等(後に詳述する様々な動作を含む)の一部又は全部を実行できてよい。また、かかる動作等は、ユーザーが、入力装置24又は後述する端末装置30に係る入力装置34を用いて、本願書類で開示する発明の一例のシステムに指示を与えることで動作されてよい。また、プログラムが演算装置21上で実行されている場合にはユーザーの利用するシステムとしてのサーバ装置20の出力装置26によって表示されてよく、又はユーザーの利用するシステムとしての端末装置30の出力装置36に表示させる構成であってよい。なお、サーバ装置について、本願書類において、管理サーバということもある。
【0035】
2-2.端末装置30のハードウェア構成
端末装置30のハードウェア構成例について同じく
図2を参照して説明する。各端末装置30のハードウェア構成としては、例えば、上述した各サーバ装置20のハードウェア構成と同一のものを用いることが可能である。したがって、各端末装置30が有する構成要素に対する参照符号は、
図2において括弧内に示されている。
【0036】
図2に示すように、各端末装置30は、主に、演算装置31と、主記憶装置32と、入出力インタフェイス装置33と、入力装置34と、補助記憶装置35と、出力装置36と、を含むことができる。これら装置同士は、データバス及び/又は制御バスにより接続されている。
【0037】
演算装置31、主記憶装置32、入出力インタフェイス装置33、入力装置34、補助記憶装置35及び出力装置36は、それぞれ、上述した各サーバ装置20に含まれる、演算装置21、主記憶装置22、入出力インタフェイス装置23、入力装置24、補助記憶装置25及び出力装置26と略同一であってもよいし、異なるものであってもよい。また、演算装置や記憶装置の容量や能力は、異なっていてよい。特に入力装置34及び出力装置36については、以下で詳述する。
【0038】
このようなハードウェア構成にあっては、演算装置31が、補助記憶装置35に記憶された特定のアプリケーションを構成する命令及びデータ(コンピュータプログラム)を順次主記憶装置32にロードし、ロードした命令及びデータを演算することにより、入出力インタフェイス装置33を介して出力装置36を制御し、或いはまた、入出力インタフェイス装置33及び通信網10を介して、他の装置(例えば各サーバ装置20等)との間で様々な情報の送受信を行うことができる。
【0039】
端末装置30がかかる構成を備え、インストールされたウェブブラウザまたは特定のアプリケーションを実行することにより、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を受信し、前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、前記第1アニメーションを表示する、という動作等(後に詳述する様々な動作を含む)の一部又は全部を実行できてよい。
【0040】
或いはまた、端末装置30は、インストールされたウェブブラウザまたは特定のアプリケーションを実行することにより、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、を送信する、という動作等(後に詳述する様々な動作を含む)の一部又は全部を実行できてよい。また、インストールされたウェブブラウザを実行することにより、サーバ装置20からウェブページを受信及び表示して、同様の動作を実行できる。また、かかる動作等は、ユーザーが、入力装置34を用いて、本願書類で開示する発明の一例のシステムに指示を与えることで動作されてよい。また、プログラムが演算装置31上で実行されている場合にはユーザーの利用するシステムとしての端末装置30の出力装置36に表示する構成であってよい。
【0041】
端末装置は、本願書類において、「配信者端末」と「視聴者端末」の2種類の端末装置があってよい。これらは端末の役割に対して付与された名称であってよく、一の端末装置が、視聴者端末であることもあれば、配信者端末であることもあり、また、視聴者端末であると同時に配信者端末であってもよい。配信者端末は、配信されるものにアバターなどのキャラクターとして登場する者である配信者が利用する端末であってよい。他方、視聴者端末は、主に、配信されたものを視聴する者である視聴者が利用する端末であってよい。なお、視聴者も、アバターなどのキャラクターに対してギフトを提供するギフティング行為によって、配信されるものにギフトが登場するような形で、視聴者が配信されるものに一定の影響をあたえてもよい。同様に、視聴者は、音声、コメント、等の形で、配信されるものに、一定の影響を与えてよい。配信されるものは、映像であってもよいし、アニメーションであってもよく、これらの一部に配信者が演じるアバターなどのキャラクターが登場する者であればよい。なお、上述の説明は、本願発明の一実施形態が適用される例にすぎず、かかる前提のないキャラクターが登場する仮想空間においても、本願発明に係る各実施形態は適用されてよい。
【0042】
視聴者端末は、上述のように、音声の入力、コメントの入力、ギフティングなどが可能に構成されてよい。例えば、視聴者端末は、入力装置34として、コメントを入力可能であり、テキスト情報たるコメントを取得可能なキーボード、タッチパネル、などを有してよい。また、視聴者端末は、演算装置34により、一定のコメントを生成する機能を有してもよい。これらの取得されたコメントは、同様に、入出力インタフェイス装置23を介して、通信網10へ送信されてよい。
【0043】
なお、本願発明に係るコメントは、視聴者端末によって入力されるコメント以外に、システムが自動的に生成するものであってよい。かかるコメントは、視聴者端末に向けて送信され、視聴者端末において表示されてよい。
【0044】
また、視聴者端末は、入力装置34として、音を取得可能なマイクを含んでよい。なお、人の音声は、入力装置34としてのマイクによって取得され、音として扱ってもよいし、入力装置34としてのマイクによって取得された後、演算装置31による音声認識によりテキスト化して、コメントとして扱ってもよい。なお、視聴者端末は、演算装置31によって音を生成してもよい。これらの取得された音又はコメントは、同様に、入出力インタフェイス装置23を介して、通信網10へ送信されてよい。
【0045】
他方、配信者端末は、入力装置34として、人の動きを検知可能なモーションセンサーを含んでよい。モーションセンサーは、配信者の身体に装着し、身体の各部の動きを検知可能な機能を有してよい。身体の各部としては、頭部、顔面、上腕、前腕、手、大腿、下腿、足、体幹、など種々の箇所が挙げられうるが、これらの一部又は全部に限られず、身体の動きを検出可能な位置に装着できるものであってよい。モーションセンサーは、加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサーなどを有してよい。これらの取得された情報は、同様に、入出力インタフェイス装置23を介して、通信網10へ送信されてよい。
【0046】
また、配信者端末は、入力装置34として、動画を撮像可能な撮像装置を含んでよい。撮像装置は、配信者の、頭、顔面、目、身体の一部、全身、などを撮像してよい。撮像装置が、頭や顔面を撮像する場合顔の方向を検知することが可能であり、顔面を撮像する場合表情を検知することが可能であり、目を撮像する場合視線を検知することが可能であり、身体の一部又は全身を撮像する場合上述のモーションセンサーと共に又は代えて身体の動きを検知することが可能であってよい。配信者端末は、これらのモーションに係る情報を、モーションセンサー又は動画から生成してよい。また、かかるモーションセンサー又は動画から、顔の回転に係る情報を生成してよい。顔の回転に係る情報は、顔方向を含んでよい。また、配信者端末は、動画から、顔の位置の情報を生成してよい。すなわち、配信者端末は、動画から、モーションに係る情報を生成してよく、かかるモーションに係る情報は、顔の表情に係る情報、及び/又は、顔の位置及び回転に係る情報を含んでよい。また、配信者端末は顔の表情を撮像可能な撮像装置を備えてよく、顔の表情を撮像した配信者端末は、かかる顔の動画画像から、表情を特定する複数に区分された情報の一又は複数を特定する情報を生成してよい。表情を特定する複数の区分は予め定められてよい。また、表情の特定は、眉毛の各位置、目、鼻、唇の輪郭などの顔の一部の動きが、所定の動きである場合に、予め定められた表情の一であると特定されるものであって良い。また、かかる表情を設定する情報は、配信者に対して、パラメータなどがキャリブレーションによって設定されたものを用いて、設定されてよい。また、配信者端末は、これらの撮像情報に基づいた、モーションに係る情報を、入出力インタフェイス装置23を介して、通信網10へ送信されてよい。また、配信者端末も、入力装置34として、音を取得可能なマイクを含んでよく、配信者が演じる際の音声を取得してよい。なお、入力装置34としてのマイクによって取得された後、演算装置31による音声認識によりテキスト化して、コメントとして扱ってもよい。なお、配信者端末も、演算装置31によって音を生成してもよい。これらの取得された音又はコメントは、同様に、入出力インタフェイス装置23を介して、通信網10へ送信されてよい。
【0047】
また、視聴者端末及び配信者端末における出力装置36は、表示装置、音発生装置であってよい。表示装置は、表示可能な機能であれば種々の装置であってよく、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイなどが挙げられるが、これらに限らず種々の装置であってよい。音発生装置は、スピーカー、ヘッドフォン、イヤホンなどであってよい。出力装置36で出力される情報は、演算装置31において生成された情報であってもよいし、通信網10から受信した情報であってもよい。
【0048】
なお、本願書類において、端末装置として、「管理者端末」もあってよく、管理者端末は、視聴者端末の有している機能を有してよい。管理者端末は、管理サーバ又は配信者端末と接続可能であってよい。管理者端末は、システムの運営側として、管理サーバ又は配信者端末から配信された情報についての確認や検討などに用いられてよい。
【0049】
3.各装置の機能
次に、本願発明に係るシステムの機能の一例について、
図3を参考に、説明する。
図3は、
図1に示したシステムの機能の一例を模式的に示すブロック図である。
図3に示すように、一例のシステムは、第1モードと第2モードとのいずれかの選択された情報を取得する切替部41と、少なくとも前記取得したモードに対応する情報を送信する送信部42と、少なくとも前記取得したモードに対応する情報を受信する受信部43と、前記取得したモードが第2モードである場合にアニメーションを生成する生成部44と、視聴者に係る情報を用いた統計処理を行う統計処理部45と、の一部又は全部を有してよい。例えば、配信者端末は、第1モードと第2モードとのいずれかの選択された情報を取得する切替部41と、少なくとも前記取得したモードに対応する情報を送信する送信部42と、統計処理を行う統計処理部45と、の一部又は全部を有してよい。また、管理サーバは、第1モードと第2モードとのいずれかの選択された情報を取得する切替部41と、少なくとも前記取得したモードに対応する情報を送信する送信部42と、統計処理を行う統計処理部45と、の一部又は全部を有してよい。また、管理サーバは、配信者端末から送信された情報を受信する受信部43を有してよい。また、管理者端末又は視聴者端末は、第1モードと第2モードとのいずれかの選択された情報を取得する切替部41と、少なくとも前記取得したモードに対応する情報を受信する受信部43と、前記取得したモードが第2モードである場合にアニメーションを生成する生成部44と、統計処理を行う統計処理部45と、の一部又は全部を有してよい。
【0050】
2.1.切替部41
切替部41は、視聴者端末への配信のモードの変更を管理する機能を有する。切替部41は、第1のモードと、第2のモードと、第3のモードと、第4のモードと、を切り替える機能を有してよい。ここで、第1のモードは、配信者が仮想空間内でアバターオブジェクトを用いて同時間帯に演じている状態の映像についてのモードである。第2のモードは、配信者が仮想空間内でアバターオブジェクトを用いて同時間帯に演じている状態のアニメーションが表示画面を有する端末装置内で生成されるモードである。この場合、アニメーションの生成に必要な情報が、端末装置に送信され、端末装置内でアニメーションが生成されるモードとなる。なお、第1のモード及び第2のモードにおける同時間帯は、配信者の演じている時間帯と視聴者が視聴する時間帯が同じ又は極めて近い時間帯を意味し、後者は、映像やアニメーションの生成や配信の遅延時間程度のタイムラグがある場合も含んでよい。かかる同時間帯との用語について、本願書類においては、リアルタイム、ということもある。第3のモードは、配信者が仮想空間内でアバターオブジェクトを用いて過去に演じた状態の映像についてのモードである。第3のモードは第1のモードと異なり、過去に演じたものであり、過去に第1のモードによって配信されたものであってよいが、ギフト、音、コメント等の視聴者が視聴することによって追加される演出が異なるものであってもよい。なお、このように視聴者が視聴することによって追加される演出が異なるものも、本願書類においては、過去に配信された映像、ということもある。第4のモードは、配信者が仮想空間内でアバターオブジェクトを用いて過去に演じた状態のアニメーションが表示画面を有する端末装置内で生成されるモードである。この場合、アニメーションの生成に必要な情報が、端末装置に送信され、端末装置内でアニメーションが生成されるモードとなる。第4のモードは第2のモードと異なり、過去に演じたものであり、過去に第2のモードによって配信されたものであってよいが、ギフト、音、コメント等の視聴者が視聴することによって追加される演出が異なるものであってもよい。なお、このように視聴者が視聴することによって追加される演出が異なるものも、本願書類においては、過去に配信されたアニメーションの生成に必要な情報、過去に表示されたアニメーション、ということもある。第1乃至第4のモードの切り替えが可能とされることにより、視聴に関連する状況に応じて、より適切な選択が可能となる利点がある。特に、第2及び第4のモードは、後述するとおり、視聴者端末においてアニメーションを生成することになることから、処理の分散が可能となる利点がある。なお、本願書類において、配信者端末に係るアバターオブジェクトとかかるアバターオブジェクトの動きを表現可能なモーションに係る情報とを合成することによって視聴者端末において生成されるアニメーションを、単に「アニメーション」ということもある。他方、かかるアバターオブジェクトを用いた映像を、単に「映像」ということもある。また、このようなアニメーション又は映像の上位概念として「番組」ということがある。なお、上述のとおり、「アニメーション」は、アバターがオブジェクトに基づいて生成されるものであるため、背景が単なる静止画であってもよいし、映画のような予め定められた動画であってもよいし、人がリアルタイム又は過去に関与して作成されたゲーム動画のようなものであってもよい。また、番組は、過去に配信されたアニメーションや映像を含んでもよいし、配信者が同時間帯に演じて配信されているアニメーションや映像を含んでもよい。また、切替部41は他のモードを選択できる機能を有してよい。
【0051】
切替部41は、選択された、第1乃至第4のモードの情報を取得する機能を有してよい。切替部41は、第1のモードが選択された場合は、配信者が演じている時間帯と同時間帯に、映像を送信するよう設定、又は、映像を受信して映像を表示するよう設定、してよい。切替部41は、第2のモードが選択された場合は、配信者が演じている時間帯と同時間帯に、アニメーションの生成に必要な情報を生成、又は、かかるアニメーションの生成に必要な情報を受信してかかるアニメーションの生成に必要な情報からアニメーションを生成し表示してよい。切替部41は、第3のモードが選択された場合は、過去に配信された、映像を送信するよう設定、又は、映像を受信して映像を表示するよう設定、してよい。切替部41は、第4のモードが選択された場合は、過去に配信された、アニメーションの生成に必要な情報を送信、又は、過去に配信されたアニメーションの生成に必要な情報を受信してかかるアニメーションの生成に必要な情報から過去に表示されたアニメーションを生成し表示してよい。
【0052】
切替部41は、第1乃至第4のモードの情報を、視聴者端末から取得してもよいし、配信者端末から取得してもよいし、かかる配信を管理するサーバ等から取得してもよい。また、第1乃至第4のモードの情報を、切替部41が備わっている情報処理装置と同じ情報処理装置から取得してもよいし、切替部41が備わっている情報処理装置と異なる情報処理装置から取得してもよい。なお、第1乃至第4のモードの選択の情報は、視聴者端末においては視聴者の選択によって取得してもよいし、配信者端末においては配信者の選択によって取得してもよいし、管理サーバにおいては管理者の選択によって取得してもよい。
【0053】
特に、切替部41は、第3のモードと第4のモードは、いずれも過去に配信されたものであるため、切り替える旨の情報を取得することにより、互いに切り替えてよい。具体的には、第3のモードにおいて過去に配信された映像を送信、又は、過去に配信された映像を受信、している段階において、それぞれ、過去に配信された映像に対応するアニメーションの生成に必要な情報の送信、過去に配信された映像に対応するアニメーションの生成に必要な情報の受信、である第4のモードへの切り替えの情報を取得してよい。同様に、第4のモードにおいて、過去に配信されたアニメーションの生成に必要な情報の送信、又はかかる情報の受信、をしている段階において、それぞれ、過去に配信されたアニメーションに対応する映像の送信、過去に配信されたアニメーションに対応する映像の受信、である第3のモードへの切り替えの情報を取得してよい。すなわち、本願発明の一実施形態は、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を受信し、前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、前記第1アニメーションを表示する、ことを特徴とするコンピュータプログラムであって、前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、前記映像を受信し、前記映像を表示する、ことを特徴とするコンピュータプログラムであってよい。
【0054】
また、切替部41は、過去に配信されたものである第3のモード又は第4のモードから、配信者が現在演じているものである第1のモード又は第2のモードにも、切り替えられてよい。すなわち、本願発明の一実施形態は、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を受信し、前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、前記第1アニメーションを表示する、ことを特徴とするコンピュータプログラムであって、リアルタイムに配信されている映像に係る第2アニメーションの生成に必要な情報を受信し、前記第2アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第2アニメーションを生成し、前記第2アニメーションを表示する、コンピュータプログラムであってよい。この場合、視聴者は、過去の番組の視聴に加えて、現在配信中の番組の視聴へも簡易に切り替えて視聴を楽しめる利点がある。また、前記第2アニメーションの生成に必要な情報は、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、第3ギフトに係る情報と、音と、を含むものであってよい。
【0055】
なお、過去に配信されて表示されたアニメーションである第4モード、又は、かかる過去に配信されて表示されたアニメーションに対応する映像である第3モード、の切り替えは、マニュアルで切替てもよいし、自動的に切替てもよい。マニュアルにおける切替の情報は、視聴者端末、配信者端末、管理サーバ、において入力されてよい。他方、自動的な切替は、視聴者端末の数、視聴者端末の機能の程度、視聴者端末との間のレイテンシ、などに応じてよい。視聴者端末の機能の程度は、視聴者端末のCPUの機能、視聴者端末のメモリの機能、又は、視聴者端末上で実行されているアプリケーションの数や負担の程度、等の情報を含んでよい。なお、過去の配信の場合、リアルタイムの配信と異なり、同期するデータとして新たに発生する情報は、ギフトに係る情報やコメントなどにとどまる。また、過去の配信を同時に配信されている可能性は、配信自体がリアルタイムで行われている場合に比べて可能性は少ない。そのため、同期する必要のある情報として、新たに発生する情報は、リアルタイムの配信よりも、一般的に少ない。そのため、後述するように、アニメーションの生成に必要な情報を、複数のサーバ上に、記憶させることにより、第4モードは、リアルタイムでの配信と比較して、多数の視聴者端末に対し、過去に配信されたアニメーションの生成に必要な情報を配信できる利点がある。また、第4モードにおける配信は、アニメーションの生成に必要な情報の配信であり、かかる情報量は、かかるアニメーションの生成に必要な情報に対応する映像の情報量と比較して、少ないことから、記憶容量を少なくできる利点がある。更に、第4モードにおける配信は、第3モードにおける映像の配信と比較し、通信される情報量も少なくできる利点がある。なお、切替部41において、第3モードと第4モードと、を切替可能であることにより、よりよいモードを選択できる利点がある。
【0056】
また、切替部41は、配信者端末において機能してもよいし、管理サーバにおいて機能してもよいし、視聴者端末において機能してもよい。配信者端末又は管理サーバにおける切替部41によって、通信の状況や、視聴者端末の状況に応じて、第1のモード又は第2のモードの選択や両方のモードによる映像とアニメーションの送信を、選択できる利点がある。例えば、視聴者端末においてアニメーションの生成の処理負担が大きい場合には、第1のモードを選択して映像の送信を行うよう処理可能である。
【0057】
2.2.送信部42
送信部42は、映像の送信、又は、アニメーションの生成に必要な情報、を送信する機能を有する。送信の態様は、種々のものであってよく、その手法に制約はない。例えば、自発的に情報を送信してもよいし、一の情報の受信に対応する形式で受動的に他の情報を送信してもよい。また、他の情報処理装置からのアクセスに対応して情報を送信する態様であってもよい。なお、本願書類において、アニメーションの生成に必要な情報や映像について、情報処理装置間で情報が伝達されることを、配信ということもあれば、送信ということもある。
【0058】
送信部42は、第1乃至第4のモードの選択に応じて、対応する情報を送信してよい。すなわち、送信部42は、切替部41が第1のモードを取得した場合は、リアルタイムの映像の送信を行い、切替部41が第2のモードを取得した場合は、リアルタイムにアニメーションの生成に必要な情報の送信を行い、切替部41が第3のモードを取得した場合は、過去に配信した映像の送信を行い、切替部41が第4のモードを取得した場合は、過去に配信したアニメーションの生成に必要な情報の送信を行ってよい。
【0059】
第1のモードの場合、送信部42は、配信者端末が取得した情報に基づいて、映像の送信をしてよい。映像は、配信者端末において、配信者がアバターとして登場したもの、に基づいて生成されてよい。かかる映像は、一又は複数の配信者端末における配信者の挙動に基づいて、生成された映像であってよい。かかる映像は、一又は複数の配信者端末における各配信者端末から取得された情報に基づいて、管理サーバなどにおいて生成されたものでもよいし、一又は複数の配信者端末における各配信者端末において生成された映像に基づいて、管理サーバなどにおいて合成されて生成された映像でもよい。なお、送信部42は、かかる送信した映像を記憶してよい。かかる記憶された映像を再度送信することにより、リアルタイムに当初配信した映像の再配信を可能にできる利点がある。また、送信部42は、かかる送信した映像と関連付けて、かかる映像の視聴者に係る情報を記憶してよい。例えば、映像の視聴者に係る情報は、配信時における視聴者数、配信時に提供されたギフト数、及び/又は、配信時に行われたコメント数、を含んでよい。かかる情報が記憶されることにより、当初配信された映像における、視聴者数、ギフト数、又は、コメント数といった視聴者の反応を映像と併せて記憶できる利点がある。また、かかる視聴者に係る情報は、対応する情報が検知された時間的な情報が関連付けられて含まれてよい。時間的な情報は、映像の開始時点からの経過時間であってもよいし映像の時刻情報であってもよい。かかる情報が記憶されることにより、上述の視聴者の反応が、経時的要素を含む映像におけるどの時点の情報であるかを記憶できる利点がある。
図4は、視聴者に係る情報の記憶されたデータの一例である。
【0060】
第2のモードの場合、送信部42は、配信者端末が取得した情報に基づいて、アニメーションの生成に必要な情報を、送信してよい。アニメーションの生成に必要な情報は、少なくとも、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能なモーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与されるギフトに係る情報と、及び、音と、を含んでよい。なお、送信部42は、かかる送信したアニメーションの生成に必要な情報を記憶してよい。かかる送信されて記憶されたアニメーションの生成に必要な情報を、「アーカイブ」ということもあり、また、かかる記憶されたアニメーションの生成に必要な情報を用いて生成されたアニメーションを、「アーカイブされたアニメーション」ということもある。かかる記憶されたアニメーションの生成に必要な情報を再度送信することにより、リアルタイムに当初表示されたアニメーションの再表示を可能にできる利点がある。また、送信部42は、かかる送信したアニメーションの生成に必要な情報と関連付けて、当初配信時及び/又は再配信時にアニメーションに対してされたアニメーションの視聴者に係る情報を記憶してよい。例えば、アニメーションの視聴者に係る情報は、配信時における視聴者数、配信時に提供されたギフト数、及び/又は、配信時に行われたコメント数、を含んでよい。かかる情報が記憶されることにより、当初配信及び/又は再配信されたアニメーションにおける、視聴者数、ギフト数、又は、コメント数といった視聴者の反応を記憶できる利点がある。また、かかる視聴者に係る情報は、対応する情報が検知された時間的な情報が関連付けられて含まれてよい。時間的な情報は、映像の開始時点からの経過時間であってもよいし映像の時刻情報であってもよい。かかる情報が記憶されることにより、上述の視聴者の反応が、経時的要素を含む映像におけるどの時点の情報であるかを記憶できる利点がある。第2のモードにおけるアーカイブされたアニメーションの視聴者に係る情報についての記憶されたデータの一例は、
図4であってよい。
【0061】
第3のモードの場合、送信部42は、第1のモードにおいて送信した映像の送信をしてよい。また、送信部は、42は、これに代えて、第4のモードにおいて送信されるアニメーションの生成に必要な情報に基づいて生成されたアニメーションに対応する映像を、送信してよい。この場合、かかるアニメーションに対応する映像は、後述の第2のギフトに係る情報を用いて生成され、かかる第2ギフトの表示を含む映像であってよい。また、送信部42は、映像の送信と同時に、又は、映像の送信と異なる時間帯に、映像と関連付けられている視聴者に係る情報又はかかる視聴者に係る情報に基づく統計情報を、送信してよい。かかる映像と関連付けられている視聴者に係る情報に基づく統計情報は、所定期間内における、視聴者に係る情報についての、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数、の合計数を含んでよい。また、統計情報は、かかる視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上に限定されてもよいし、かかる限定をするための所定の数を含んでもよい。第3のモードにおいて、映像と関連付けられている視聴者に係る情報についての送信されるデータの一例は、
図4であってよい。
【0062】
第4のモードの場合、送信部42は、第2のモードにおいて送信したアニメーションの生成に必要な情報を送信してよい。また、送信部42は、アニメーションの生成に必要な情報の送信と同時に、又は、それと異なる時間帯に、かかるアニメーションの生成に必要な情報と関連付けられている視聴者に係る情報又はかかる視聴者に係る情報に基づく統計情報を、送信してよい。かかるアニメーションの生成に必要な情報と関連付けられている視聴者に係る情報に基づく統計情報は、所定期間内における、視聴者に係る情報についての、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数、の合計数を含んでよい。また、統計情報は、かかる視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上に限定されてもよいし、かかる限定するための所定の数を含んでもよい。第4のモードにおいて、アニメーションと関連付けられている視聴者に係る情報についての送信されるデータの一例は、
図4であってよい。
【0063】
また、第4のモードの場合、送信部42は、当初表示されたアニメーション又は当初表示されたアニメーション以降に表示されたアニメーションに対して付与されたギフトに係る情報(「第2ギフトに係る情報」ということもある)を、アニメーションの生成に必要な情報の一つとして、送信してよい。なお、配信者がアバターオブジェクトを利用して、リアルタイムに、当初生成されたアニメーションに対して付与されたギフトについてのギフトに係る情報を、本出願書類においては、「第1ギフトに係る情報」ということがある。これに対し、第2ギフトに係る情報における第2ギフトは、上述の定義に従うものであることから、過去に当初配信された第1アニメーション内に表示された第1ギフトと異なり、かつ、前記第1アニメーションの配信に対して新たに付与されたギフトである。このように、第4モードにおいては、第2ギフトに係る情報を、アニメーションの生成に必要な情報として送信することにより、リアルタイムの当初のアニメーションの後に付与されたギフトの情報もアニメーションの生成に使用され、生成されたアニメーションにおいて表示されることになり、アーカイブの送信に対するギフトの提供を行うインセンティブを与える利点がある。なお、上述の「アーカイブ」は、第2ギフトに係る情報を含んでもよく、「アーカイブされたアニメーション」は第2ギフトに係る情報に基づく第2ギフトの表示を含んでよい。また、第2ギフトに係る情報が入力される情報処理装置は種々のものであってよく、視聴者端末として、アニメーションが表示される情報処理装置と同じ視聴者端末であってもよいし、異なる視聴者端末であってもよい。すなわち、前記第2ギフトに係る情報は、前記第1アニメーションを表示する端末装置から入力されたギフトに基づく情報を含む、ものであってよい。すなわち、視聴者が、アーカイブされたアニメーションを視聴している状態において、ギフトを提供すると、そのギフトが、第2ギフトとして、視聴しているアーカイブされたアニメーションに表示されることになる。また、前記第2ギフトに係る情報は、前記第1アニメーションを表示する端末装置とは異なる端末装置から入力されたギフトに基づく情報を含む、ものでよい。この場合、例えば、第1視聴者が、アーカイブされたアニメーションを視聴している状態で、ギフトを提供するとする。このギフトは、第1視聴者が視聴するアニメーションにおいては、第2ギフトとして、表示される。その後、第2視聴者が、アーカイブされたアニメーションを視聴すると、第1視聴者が提供したギフトが、第2ギフトとして、表示される。このように、アーカイブされたアニメーションに対して第三者が提供したギフトも、アーカイブされたアニメーションの一部として、表示されるようになってよい。
【0064】
なお、送信部42は、アーカイブされたアニメーションに対して提供されたギフトに係る情報を、視聴者端末から、受信し、記憶してよい。かかる記憶により、アーカイブされたアニメーションについてのアニメーションの生成に必要な情報を送信する際、ギフトに係る情報を、第2ギフトに係る情報として、アニメーションの生成に必要な情報の一として、送信できる。また、かかるギフトに係る情報は、アーカイブされたアニメーションにおいて提供された時間の情報と関連付けて、記憶されてよい。時間の情報は、アーカイブされたアニメーションの開始時間からの経過時間などであってよい。かかる時間の情報と関連付けられることにより、アーカイブされたアニメーションについてのアニメーションの生成に必要な情報を送信する際、対応する時間におけるギフトとして、送信し、付与されたギフトの時間に合わせて、アニメーション内でギフトを表示できる利点がある。
【0065】
なお、上述のとおり、本願書類においては、第2のモードにおけるリアルタイムのアニメーションの送信と、第4のモードにおける過去に配信されたアニメーション(の生成に必要な情報)の再送信とを扱うため、リアルタイムのアニメーションの生成におけるギフトに係る情報は、「第3ギフトに係る情報」として区別することがある。
【0066】
なお、第1ギフトに係る情報と、第2ギフトに係る情報と、第3ギフトに係る情報と、の区別について補足すると、第3ギフトに係る情報は、リアルタイムに送信されるものとして参照する場合の呼び名であり、第1ギフトに係る情報は、かかるリアルタイムに送信された第3ギフトに係る情報を、再配信時などの後から参照する場合の呼び名であるため、実質的には同一のものを指す。他方、第2ギフトに係る情報は、アーカイブされたアニメーションに対して付与されるギフトについての呼び名である。なお、ここではギフトに係る情報のみ第1乃至第3の呼び名を説明したが、同様の概念は、コメント及び音にも適用されうることから、コメント及び音についても、同様のものであってよい。
【0067】
送信部42は、第3モードにおける映像、又は、第4モードにおけるアニメーションの生成に必要な情報を、視聴者端末に送信してもよいし、管理サーバとネットワークを介して関連付けられている管理者端末に送信してもよい。送信部が、かかる映像又は情報を、視聴者端末に送信する場合、リアルタイムの映像又はアニメーションの表示を見過ごした視聴者や後から興味を持った視聴者も、視聴者端末において、映像又はアニメーションを楽しむことができる利点がある。また、送信部が、管理者端末に送信する場合、リアルタイムに送信され表示された映像又はアニメーションについて、どのような表示がされたのかを、管理者端末において、確認できる利点がある。後者について具体的に説明すると、リアルタイムに表示された映像又はアニメーションの表示について、視聴者から、内容についてのクレームやエラーの報告などがある。このようなとき、映像又はアニメーションを提供し管理する立場として、かかる映像又はアニメーションとしてどのようなものが提供されたのかを、確認できる利点がある。また、アニメーションの生成に必要な情報として、具体的にどのような情報が送信されているのか、どのようにアニメーションが生成されたのか、についても検証できることから、ひいては、アニメーションの品質向上の対策を検討する契機にもなりえる利点がある。なお、第4のモードにおいて、送信部42は、アニメーションの生成に必要な全ての情報を送信してもよいし、その一部を送信してもよい。例えば、アニメーションの生成に必要な情報として、モーションに係る情報、音、コメント、ギフトに係る情報、カメラワークに係る情報などがあるが、その一部の情報を送信してもよい。例えば、送信部42が、モーションに係る情報と、カメラワークに係る情報を送信した場合、管理者端末において、かかる情報を用いて生成されたアニメーションは、音、コメント、ギフトがないものとなる。しかし、モーションに係る情報を用いて、配信者がアバターとしてどのような動きを行ったのかを確認することができるため、例えば、視聴者からアバターの動きのエラー報告があった場合等に、そのエラーの確認をできる利点がある。この場合、表示内で多数現れうるコメントやギフトなどのアニメーションの生成に必要な情報の一部が送信されないことによって、それらのコメントやギフトなどによって不必要に画面が遮られずに、モーションに係る情報に基づくアバターの動きに着目して、エラーの確認をできる利点がある。また、その他の例としては、送信部42が、管理者端末に、コメントを送ることによって、管理者端末の閲覧者は、コメントの中身を確認することができ、これによって、例えば、コメント内に誹謗中傷が含まれている場合等も、他のアバターのモーションや音やギフトなどに煩わされずに、コメントに集中して、確認をすることができる利点がある。したがって、送信部42は、アニメーションの生成に必要な情報のうちの一部又は全部を送信する要求を取得し、かかる要求に対応して、アニメーションの生成に必要な情報の一部又は全部を送信する機能を有してよい。これにより、上述のとおり、かかるアニメーションの生成に必要な情報の一部に基づいて生成されたアニメーションの閲覧者は、対象とする情報以外の情報に煩わされず、かかる対象とする情報に集中して、閲覧できる利点がある。
【0068】
なお、ギフトに係る情報は、ギフトの位置、及び/又は、表示されるギフトの回転角度を含んでよい。かかるギフトは、視聴者が、特定の配信者を特定する、又は、一定の場面に対して、提供できるものでよい。前者の場合、特定のアバターを特定する情報であってもよく、かかる情報に基づいてギフトの位置が特定されたものであってよい。これにより、特定の配信者に対するギフトであることが明確になる利点がある。また、ギフトは、回転することが可能である場合があり、回転可能なギフトの場合、ギフトに係る情報はギフトの回転角度を含んでよい。特に、ギフトに係る情報に基づくギフトが物理法則を用いて表示される場合、前記ギフトに係る情報は、前記ギフトが表示される位置、及び/又は、表示されるギフトの回転角度を含む、ものであってよい。
【0069】
ギフトに係る情報は、ギフトの種類を含んでよい。ギフトの種類は、種々のものであってよく、種類は限定されない。なお、特に、前記ギフトに係る情報に基づくギフトが疑似ランダム性を用いて表示される場合、前記ギフトに係る情報は、前記ギフトの種類を含む、ものであってよい。また、前記ギフトに係る情報に基づくギフトが疑似ランダム性を用いて表示される場合、前記ギフトに係る情報は、前記ギフトの種類のみである、ものであってよい。また、前記ギフトに係る情報に基づくギフトが疑似ランダム性を用いて表示処理される場合、前記ギフトに係る情報は、前記ギフトの種類と前記疑似ランダム性のシードを含む、ものであってよい。疑似ランダム性及び疑似ランダム性のシードは、後述する。
【0070】
なお、ギフトに係る情報は、視聴者端末に基づくものであるため、視聴者端末から直接送信されたものでもよいし、管理サーバなどを介して間接的に送信されるものであってもよい。
【0071】
音は、配信者端末に基づくものでもよいし、視聴者端末に基づくものでもよく、管理サーバを介してもよいし、介さなくてもよい。
【0072】
また、送信部42は、第2のモードまたは第4のモードにおいて、配信者が演じるアバターを特定する識別情報を特定する情報を、送信してよい。かかる識別情報を受信した側は、予め受信している3Dモデルデータのうち、受信した識別情報に対応するモデルデータに対して、前記モーションに係る情報を適用する処理を行うことによって、かかる配信者が演じるアバターが、アニメーション内でも対応して演じるよう、処理が可能となる利点がある。
【0073】
送信部42は、配信者端末、及び/又は、管理サーバ、において、機能してよい。
【0074】
2.3.受信部43
受信部43は、映像の受信、又は、アニメーションの生成に必要な情報、を受信する機能を有する。受信の態様は、種々のものであってよく、その手法に制約はない。例えば、送信された情報を受信するものでもよいし、他の情報処理装置に対して情報をアクセスし、そのアクセスに対応して送信された情報を受信するものでもよい。
【0075】
受信部43は、送信部42と対応して、送信部42が送信した情報を、対応して、受信してよい。すなわち、受信部43は、第1乃至第4のモードの選択に応じて、対応する情報を受信してよい。受信部43は、切替部41が第1のモードを取得した場合は、リアルタイムの映像を受信し、切替部41が第2のモードを取得した場合は、リアルタイムのアニメーションの生成に必要な情報を受信し、切替部41が第3のモードを取得した場合は、過去に配信された映像を受信し、切替部41が第4のモードを取得した場合は、過去に配信されたアニメーションに対応するアニメーションの生成に必要な情報を受信してよい。ただし、第4のモードにおいて、上述のとおり、第2ギフトに係る情報も、アニメーションの生成に必要な情報の一つとして、受信してよい。
【0076】
第1のモードの場合、受信部43は、リアルタイムに、映像の受信をしてよい。かかる映像は、一又は複数の配信者端末における配信者の挙動に基づいて、生成された映像であってよい。かかる映像は、一又は複数の配信者端末における各配信者端末から取得された情報に基づいて、管理サーバなどにおいて生成されたものでもよいし、一又は複数の配信者端末における各配信者端末において生成された映像に基づいて、管理サーバなどにおいて合成されて生成された映像でもよい。
【0077】
第2のモードの場合、受信部43は、リアルタイムに、アニメーションの生成に必要な情報を、受信してよい。アニメーションの生成に必要な情報は、少なくとも、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能なモーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される第3ギフトに係る情報と、及び、音と、を含んでよい。第3ギフトに係る情報、音、については、上述と同様であってよい。なお、このようなリアルタイムのアニメーションを、本願書類において、「第2アニメーション」ということもある。
【0078】
第3のモードの場合、受信部43は、過去に配信された映像の受信をしてもよいし、上述のアニメーションの生成に必要な情報に基づいて生成されるアニメーションに対応する映像の受信をしてもよい。後者の場合は、上述のとおり、第2ギフトに係る情報に基づく第2ギフトの表示を含む映像であってよい。かかる映像は、一又は複数の配信者端末における配信者の挙動に基づいて、生成された映像であってよい。かかる映像は、一又は複数の配信者端末における各配信者端末から取得された情報に基づいて、管理サーバなどにおいて生成されたものでもよいし、一又は複数の配信者端末における各配信者端末において生成された映像に基づいて、管理サーバなどにおいて合成されて生成された映像でもよい。
【0079】
第4のモードの場合、受信部43は、過去に配信されたアニメーションの生成に必要な情報を受信してよい。アニメーションの生成に必要な情報は、少なくとも、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能なモーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される第3ギフトに係る情報と、及び、音と、を含んでよい。第3ギフトに係る情報、音、については、上述と同様であってよい。なお、このような過去に配信されたアーカイブされたアニメーションを、本願書類において、「第1アニメーション」ということもある。
【0080】
上述のとおり、第1乃至第4のモードにおいて、受信部43は、送信部42の送信に対応し、視聴者に関する情報を取得してよい。特に、第4のモードにおいて、受信部43は、前記過去に配信された第1アニメーションに係る視聴者に関する情報を受信してよい。かかる視聴者に関する情報を受信することにより、アーカイブされたアニメーションに関する情報を受信できる利点がある。また、前記視聴者に関する情報は、過去の配信時における視聴者数を含んでよい。視聴者数により、かかるアニメーションに興味を有した視聴者数の情報を受信できる利点があり、かかる情報が視聴者端末において表示される場合、かかるアニメーションに興味を有した視聴者数を、閲覧者は理解できる利点がある。また前記視聴者に関する情報は、過去の配信時におけるギフト数を含んでよい。ギフト数により、かかるアニメーションに興味を有してギフトを提供した、すなわち、アニメーションが盛況となった情報を受信できる利点があり、かかる情報が視聴者端末において表示される場合、かかるアニメーションが盛況となった状況を、閲覧者は理解できる利点がある。前記視聴者に関する情報は、過去の配信時におけるコメント数、を含んでよい。コメント数により、かかるアニメーションに興味を有してコメントを提供した、すなわち、アニメーションに対して視聴者の興味が生じた情報を受信できる利点があり、かかる情報が視聴者端末において表示される場合、かかるアニメーションに対して興味が生じた状況を、閲覧者は理解できる利点がある。
【0081】
受信部43は、管理サーバ、管理者端末、又は、視聴者端末、において機能してよい。
【0082】
2.4.生成部44
生成部44は、受信したアニメーションの生成に必要な情報を用いて、アニメーションの生成をする機能を有する。生成部44は、視聴者端末内において、機能してよい。
【0083】
生成部44は、上述のアニメーションの生成に必要な情報を用いて、アニメーションを生成する。生成部44は、アニメーションの生成に必要な情報として取得した、アバターオブジェクトの動きを表現可能なモーションに係る情報と、予め受信している3Dモデルデータのうち、受信した識別情報に対応するモデルデータと、を用いて、アバターオブジェクトの動きを表現し、アニメーションを生成してよい。すなわち、生成部44は、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能なモーションに係る情報と、予め受信している3Dモデルデータのうち、受信した識別情報に対応するモデルデータに対して、前記モーションに係る情報を適用する処理によって、アニメーションを生成してよい。
【0084】
また、生成部44は、受信部43が受信した音を用いて、アニメーションを生成してよい。音は、配信者端末から取得した、配信者が演じる音を含んでもよく、また、視聴者端末から取得した、視聴者がアバターオブジェクトの演出に対して提供した音を含んでもよい。いずれの音についても、視聴者端末において受信し、これらが用いられてアニメーションが生成されてよい。
【0085】
また、生成部44は、受信した、ギフトに係る情報を用いて、アニメーションを生成してよい。ギフトは、視聴者が、一の配信者に係る一のアバターオブジェクト又は、複数の配信者に係る複数のアバターオブジェクトが演じる場面に対して、提供されるものであってよい。すなわち、ギフトに係る情報は、アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与されるものであってよい。
【0086】
ギフトは、種々の態様のものであってよいが、アバターオブジェクトが演じてギフトが提供される仮想空間において、ギフトは、仮想空間内の物理法則が適用されて、演出されてよい。例えば、仮想空間内の物理法則としては、例えば、ニュートン力学があげられ、物が上から下に落ちたり、ある速度で動いている物が慣性運動をしたり、また、摩擦や抵抗によって物の移動の速度が減少する、などであってよい。そして、ギフトに係る情報に基づくギフトが物理法則を用いて表示される場合、前記ギフトに係る情報は、前記ギフトが表示される位置、及び/又は、表示されるギフトの回転角度を含むものであってよく、アニメーションの生成においては、かかるギフトに係る情報として、ギフトを、表示される位置から物理法則を用いてアニメーションを生成し、また、表示されるギフトが回転されるものである場合、その回転の最初の位置である回転角度が用いられて、アニメーションが生成されてよい。なお、ギフトに係る情報として、そのほか、ギフトのギフトが表示される位置、表示されるギフトの大きさ、ギフトの表示される上下左右方向等の向き、ギフトの移動の初速度、ギフトの移動の上下左右方向等の向き、ギフトの移動の加速度、などの一部又は全部を含んでよい。かかるギフトに係る情報が含まれることによって、ギフトを、配信者端末内において表現の種類を増加できてよい。
【0087】
また、ギフトのアニメーションは、疑似ランダム性が用いられて、アニメーションが生成されてもよい。ここで、疑似ランダム性とは、真のランダム性が数学的に実現できないことから、計算機内の演出として真のランダムを模して演出するための性質を意味するものであり、真のランダム性を模した種々の関数を用いるものにより実現されるものであってよい。ギフトのアニメーションが疑似ランダム性を持つ場合、ギフトの演出において、ギフトのギフトが表示される位置、表示されるギフトの大きさ、ギフトの表示される上下左右方向等の向き、ギフトの移動の初速度、ギフトの移動の上下左右方向等の向き、ギフトの移動の加速度、などの一部又は全部が疑似ランダム性によって決定されてよい。かかる場合、配信者端末又は管理サーバから、視聴者端末に、これらの情報を細かく通信する必要がないため、通信の情報量が減少する利点がある。特に、ギフトの種類のみが、視聴者端末に対して通信されるため、通信量を減少できる利点がある。なお、疑似ランダム性を用いた場合、視聴者端末毎に異なるアニメーションを作成できる利点がある。また、疑似ランダム性のシードが、視聴者端末に送信される場合、疑似ランダム性にバリエーションを適用できる利点がある。上述の通り、数学的に真のランダム性を表現できないことから、同一の関数を使用し続けると、ランダム性のないアニメーションが繰り返し表示されることとなり、バラエティに欠けることがある。疑似ランダム性のシードを用いることにより、疑似ランダム性におけるランダム性が向上し、よりバラエティのあるアニメーションが可能になる利点がある。なお、シードは、ギフトの種類毎に、割り当てられるものであって良い。また、シード自体も、疑似ランダムな関数によって計算されたものであってもよい。かかる疑似ランダム性のシードは、管理サーバ又は配信者端末から、視聴者端末に送信され、疑似ランダム性の関数が適用される際の一のパラメータとして利用されてよい。
【0088】
なお、ギフトは、上述では、視聴者端末内において、物理法則がある場合について説明したが、視聴者端末内において物理法則がない場合であってもよい。この場合、ギフトの位置情報と回転情報が、配信者端末又は管理者サーバから伝達されることによって、いわば、物理法則が適用された結果としての、ギフトの位置情報と回転情報とを用いて、ギフトの描画を配信者端末においてしてもよい。この場合、配信者端末において、物理法則に関する処理を行う必要がない利点がある。
【0089】
なお、生成部44は、受信したギフトに係る情報を所定の場合において、アニメーションの生成に使用しない、という処理としてもよいし、これに対応して、受信部43は、所定の場合、ギフトに係る情報を受信しない、又は、送信部42は、所定の場合に、ギフトに係る情報を送信しない、と処理してもよい。例えば、あるギフトの表示が3秒である場合において、残り0.1秒の段階でアニメーションの視聴を開始した視聴者端末ではかかるギフトの表示を行わない処理とする情報としてよい。これにより、描画の時間が所定時間以上残っていない場合は、実際に描画して演出する処理の意義が低いと考えられるためである。したがって、所定の場合としては、ギフトに係る情報におけるギフトの描画時間が、所定時間よりも短い場合、などであってよい。
【0090】
アニメーションの生成に必要な情報は、サービスデータに係る情報、及び/又は、カメラワークに係る情報を含んでよい。生成部44は、サービスデータに係る情報、及び/又は、カメラワークに係る情報を用いて、アニメーションを生成してよい。
【0091】
サービスデータに係る情報は、配信者のコメント、視聴者のコメント、及び/又は、前記アニメーションの視聴者数、を含んでよい。配信者のコメントは、配信者が発するコメントであってよい。また、視聴者のコメントは、アニメーションを視聴する視聴者のコメントであってよい。
【0092】
配信者のコメントは、配信者端末において入力又は生成されたコメントであってよい。かかるコメントは、入力又は生成された配信者端末から、アニメーションが生成される生成部44を有する視聴者端末に、直接的に通信されてもよいし、間接的に通信されてもよい。間接的な通信は、例えば、管理サーバを経て、通信される態様であってよい。一又は複数の配信者がいる場合、かかる一又は複数の配信者に基づく、一又は複数の配信者端末からのコメントが、サービスデータに係る情報として、視聴者端末に通信されてよい。かかる配信者のコメントは、コメントを発した配信者と関連付けられて、視聴者端末に通信されてよく、視聴者端末において、関連付けられた配信者を示す情報と関連付けられて、かかるコメントが表示されてよい。
【0093】
視聴者のコメントも、同様に、視聴者端末において入力又は生成されたコメントであってよい。かかるコメントは、入力又は生成された視聴者端末から、アニメーションが生成される生成部44を有する視聴者端末に、直接的に通信されてもよいし、間接的に通信されてもよい。間接的な通信は、例えば、管理サーバを経て、通信される態様であってよい。アニメーションを視聴する一又は複数の視聴者について、かかる一又は複数の視聴者に基づく、一又は複数の視聴者端末からのコメントが、サービスデータに係る情報として、視聴者端末に通信されてよい。
【0094】
視聴者のコメントが入力された視聴者端末と、かかる視聴者のコメントに基づいて生成されたアニメーションを表示する視聴者端末と、が異なる視聴者端末である場合、視聴者のコメントが入力された視聴者端末から、かかる視聴者のコメントを、直接的又は間接的に、かかる視聴者のコメントに基づいて生成されたアニメーションを表示することになる視聴者端末に送信し、かかる視聴者端末内の生成部44は、受信した視聴者のコメントを、サービスデータに係る情報として、かかる視聴者のコメントとそのコメントを作成した視聴者とを含むアニメーションを生成し、かかる視聴者端末において表示してよい。この場合、視聴者は、他の視聴者が入力したコメントを、アニメーション内の表示により理解できる。
【0095】
また、視聴者のコメントが入力された視聴者端末と、かかる視聴者のコメントに基づいて生成されたアニメーションを表示する視聴者端末と、が同一の視聴者端末である場合、かかる視聴者端末内の生成部44は、入力された視聴者のコメントを、サービスデータに係る情報として、かかる視聴者のコメントとそのコメントを作成した視聴者とを含むアニメーションを生成し、かかる視聴者端末において表示してよい。この場合、視聴者は、自ら入力したコメントが、アニメーション内で表示されることを理解できる。
【0096】
また、視聴者のコメントは、コメントを入力した配信者と関連付けられて、視聴者端末に通信されてよく、視聴者端末において、関連付けられた配信者を示す情報と関連付けられて、かかるコメントと関連付けられた配信者を示す情報が表示されてよい。
【0097】
アニメーションの視聴者数は、アニメーションを視聴している視聴者を推定できる数であればよく、例えば、生成されたアニメーションを表示している視聴者端末数や、アニメーションに生成に必要な情報を受信している視聴者端末数、又は、かかるアニメーションの生成に必要な情報を受信できるよう管理サーバや配信者端末に要求する要求信号を送信している視聴者端末数、であってよい。
【0098】
管理サーバがアニメーションの生成に必要な情報の要求を視聴者端末から取得した場合においては、かかる要求を行う視聴者端末の数を管理サーバが合算することにより、かかる視聴者数を算出してよい。
【0099】
また、配信者端末がアニメーションの生成に必要な情報の要求を視聴者端末から取得した場合においては、かかる要求を行う視聴者端末の数を、同一のアニメーションにおいて配信する配信者端末同士の間で共有又は一の配信者端末に連絡することにより、かかる視聴者数を算出してよい。
【0100】
また、アニメーションの視聴者数は、一のアニメーションにおいて、リアルタイムに算出してよい。これにより、時々刻々と変化するアニメーションの視聴者数について、リアルタイムに算出し、表示できることとなり、視聴者は、アニメーションの視聴者数の多寡を理解できる利点がある。なお、かかるアニメーションの視聴者数は、視聴者端末において、ランキングされてもよい。例えば、各アニメーションに対応して視聴者数を関連付けることにより、視聴者数の多い順や少ない順などのアニメーションを表示してよい。これにより、視聴者は、視聴者数という人気度によって、アニメーションを評価できる利点がある。
【0101】
また、サービスデータに係る情報は、配信者の視聴者に対するアクションを含んでよい。例えば、サービスデータに係る情報は、配信者が、視聴者のプロフィールを見るアクションを含んでよい。この場合、配信者が、かかる配信者の配信を視聴する複数の視聴者の中の一の視聴者を選択し、かかる選択された視聴者を見るアクションが、かかる配信者に係るアバターオブジェクトを視聴する視聴者端末に伝達されてよい。これにより、配信者がどの視聴者に興味を有しているかを、他の視聴者も共有することができる利点がある。特に、配信者端末において、アニメーションの生成を行う場合、遅延が減少し、例えば、数秒以内で表示可能になるため、映像の場合のように遅延が生じる場合と比較して、配信者のレスポンスをより同時刻に近いタイミングで、共有できる利点がある。
【0102】
カメラワークに係る情報は、配信者を撮像する手法に関する情報であってよい。撮像の手法に関する情報は、例えば、配信者を撮像する角度、配信者を撮像する距離、配信者を撮像する撮像技術、などであってよい。配信者を撮像する角度は、撮影角度を示す種々の手法によって特定されてよい。また、配信者を撮像する距離も、距離を示す種々の方法によって特定されてよく、所定の絶対距離によって特定されてもよいし、所定の基準の距離に対する相対的な距離によって特定されてもよい。また、配信者を撮像する技術として、パン、チルト、などの技術が利用されてもよい。かかるカメラワークに係る情報は、視聴者端末において、アニメーションを生成する際に用いられてよい。特に、視聴者端末におけるカメラワークが配信者端末におけるカメラワークを模すことができるよう、配信者端末から伝達されたカメラワークに係る情報を用いて、視聴者端末における配信者の演じるアバターオブジェクトを表示する方法を特定してよい。
【0103】
配信者を撮像する手法に関する情報は、予め配信者端末と、サーバと、視聴者端末において、予めルールが定められており、かかるルール内において、撮像する手法を特定する情報が伝達されることにより、配信者端末における配信者を撮像する手法が、視聴者端末側に、アニメーションの作成時に利用されてよい。
【0104】
生成部44は、上述のとおりの、種々のアニメーションの生成に必要な情報を用いて、アニメーションを生成してよい。
図5は、アニメーションの生成に必要な種々の情報の一例を概括的に示すものである。アニメーションの生成にあたり、一又は複数の配信者端末からの情報を用いてよく、また、一又は複数の視聴者端末からの情報を用いてよい。また、かかる生成は、リアルタイムに行われてよい。また、生成されたアニメーションは、生成した視聴者端末において、表示されてよい。
【0105】
2.5.統計処理部45
統計処理部45は、視聴者に関する情報を表示してよい。また、統計処理部45は、視聴者に関する情報を用いて、統計処理する機能を有してよい。また、統計処理部45は、統計処理した結果を、表示する機能を有してよい。
【0106】
図6は、視聴者に関する情報を表示する一例である。ここでは、一例として、複数のアーカイブされたアニメーション61と、各アニメーションについての視聴者数62と、を関連付けて記憶されたものが対応付けて表示されている例である。ここで、視聴者数は、一定の時間的長さのあるアニメーションにおいて、かかる一定の時間内の最大の視聴者数であってもよいし、かかる一定の時間内の最小の視聴者数であってもよいし、かかる一定の時間内の視聴者数の平均視聴者数であってもよい。また、本例においては、合わせて、各アニメーション内で提供されたギフト数の合計63、各アニメーション内で提供されたコメント数の合計64、も各アニメーションに対応付けて記憶されたものを、対応付けて表示している。このように、視聴者数、ギフト数、コメント数が、表示されることによって、各アーカイブされたアニメーションについての情報を取得することができ、閲覧者は、希望のアニメーションを閲覧できる利点がある。なお、かかる表示において、これらの視聴者に関する情報について、ソーティングできる機能があってもよい。例えば、視聴者数が多い順にソーティングしたり、ギフト数が多い順にソーティングしたり、コメント数が多い順にソーティングする機能があってよい。また、かかるソーティングは、所定の期間についてのソーティング機能であってもよい。例えば、過去1日、過去1週間、過去1か月、過去半年、などである。また、これらの視聴者数、ギフト数、コメント数は、アニメーションがリアルタイムに当初配信された時の数であってもよいが、その後、アーカイブされて、アーカイブされたアニメーションとして送信された場合における、視聴者数、ギフト数、コメント数であってもよい。この場合、当初のアニメーションとは別に、アーカイブされてから人気が上昇又は下降したアニメーションという観点の情報が取得できる。この場合においても、上述と同様に、視聴者数、ギフト数、コメント数について、ソーティングできてよい。さらに、これらのリアルタイムのアニメーションの表示とアーカイブされたアニメーションの表示の合計における視聴者数、ギフト数、コメント数、であってもよい。この場合、当初のリアルタイムの表示に加えて、アーカイブされたアニメーションとしての表示の、両方を合計した、視聴者数、ギフト数、コメント数、を表示できるため、かかるアニメーションの全体的な人気の上昇又は下降を踏まえた、視聴者数、ギフト数、コメント数、を表示できる利点がある。なお、この場合においても、上述と同様に、視聴者数、ギフト数、コメント数について、ソーティングできてよい。
【0107】
統計処理部45は、配信者端末において機能してもよいし、管理サーバにおいて機能してもよいし、管理者端末において機能してもよいし、視聴者端末において機能してもよい。統計処理部45は、以下で説明する種々の機能を、これらの各情報処理装置の一で完結して表示情報を生成して表示してもよいし、複数の情報処理装置において情報の生成と表示とを分散して処理してもよい。例えば、配信者端末や管理サーバから、視聴者端末又は管理者端末に、視聴者に関する情報を送信し、視聴者端末内にてかかる視聴者に関する情報を用いて、過去に配信された前記1アニメーションに係る視聴者に関する統計情報を生成し、かかる統計情報を前記視聴者端末又は管理者端末において表示してもよいし、配信者端末や管理サーバにおいて、視聴者に関する情報を用いて、過去に配信された前記1アニメーションに係る視聴者に関する統計情報を生成し、かかる統計情報を視聴者端末又は管理者端末に送信し、かかる視聴者端末又は管理者端末においてかかる統計情報を表示してもよい。これらの場合において、前記統計情報は、所定期間内における、前記視聴者数、前記ギフト数、及び/又は、前記コメント数の合計数を含んでよい。また、上述の表示は、前記統計情報において、視聴数、ギフト数、及び/又は、コメント数が所定の数以上の部分を表示するものであってよい。例えば、視聴者端末又は管理者端末において、所定の数として、一定の閾値以上の視聴者数、ギフト数、コメント数、のみが表示されてよい。
【0108】
また、統計処理部45は、前記統計情報を用いて、グラフを生成し、表示してよい。例えば、
図7は、統計処理部45が作成したグラフの一例である。特定にアーカイブされたアニメーションについて、横軸の時間の経過に対し、縦軸において、視聴者数71、ギフト数73、コメント数72、が表示されている。かかるグラフによって、あるアーカイブされたアニメーションについて、時間推移に対応する、視聴者数、ギフト数、コメント数、が理解できるため、かかるアニメーションにおける視聴者の全体的な推移の他、ギフト数が増加した時間帯やコメント数が増加した時間帯としてのアニメーションの盛況の度合いを、閲覧者は理解することができる。
【0109】
また、前記統計情報において、前記視聴者数、前記ギフト数、及び/又は、前記コメント数が所定の数以上の所定の範囲を特定する情報を表示してもよい。例えば、
図8において、コメント数82が増加した箇所84が表示される他、ギフト数83が増加した箇所85が表示されてよい。本図においては、数値が所定の数以上の所定の範囲を特定する情報として、四角で示したが、かかる表示は種々の者であってよく、要するに、所定の数以上であることを、閲覧者が理解できる態様で表示されればよい。かかる表示により、閲覧者は、アニメーションの表示のうち、どの時間帯において、視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数、が所定の数以上であるのか、すなわち、盛況となり着目する価値がある部分であるかを理解できる利点がある。
【0110】
また、統計処理部45は、一のアニメーションのダイジェストを生成してもよい。一のアニメーションのダイジェストは、例えば、上述の視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所の部分を、つないだものであって良い。これにより、かかるダイジェストは、アニメーションの盛況であったと評価できる部分のみから構成され、短い時間で、かかるアニメーションのエッセンスを、視聴者は視聴できる利点がある。この場合、統計処理部45は、かかるアニメーションにおいて、上述の視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所の部分について、送信部42を介して、視聴者端末に送信し、受信部においては、かかる部分に基づくアニメーションの生成に必要な情報からアニメーションを生成して、視聴者端末において、ダイジェストとして表示してよい。かかる場合、一のアニメーションに対応するアニメーションの生成に必要な情報のうち、ダイジェストに対応するアニメーションの生成に必要な情報が送信され、受信されることから、通信量が少ない利点がある。他方、かかる構成に代えて、統計処理部45は、受信部が受信した一のアニメーションの生成に必要な情報と対応する視聴者に関する情報において、上述の視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所の部分についてのみ、生成部においてアニメーションを生成して、視聴者端末において、ダイジェストとして表示してもよい。
【0111】
また、上述では、ダイジェストを、一のアニメーションに基づくものとして、説明したが、複数のアニメーションに基づく、ダイジェストであってもよい。この場合、複数のアニメーションのエッセンスを、視聴者は、短い時間で視聴することができる利点がある。この場合においても、同様に、複数のアニメーションにおいて、上述の視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所の部分について、複数のアニメーションをまとめたダイジェストを生成し、視聴者端末において、表示する構成としてよい。この場合のダイジェストの生成は、上述のとおり、ダイジェストに必要なアニメーションの生成に必要な情報のみが送信され、受信されて、生成されてもよいし、ダイジェストに係る複数のアニメーションの生成に必要な情報が送信されたうえで、統計処理部45において、上述の視聴者数、ギフト数、及び/又は、コメント数が、所定の数以上の個所の部分に対応するアニメーションの生成に必要な情報を用いて、視聴者端末においてアニメーションの生成が行われ、表示されてもよい。
【0112】
4.実施形態
4-1.実施形態1
実施形態1は、まずは、第1のモードと第2のモードに着目し、リアルタイムの配信についての実施態様を説明する。本実施形態は、
図9のような、配信者端末91A及び91Bと、サーバ装置90と、管理者端末93A、視聴者端末92A及び92B、からなる全体のシステムにおいて処理される動作が一例である。なお、管理者端末は、複数あってもよい。以下、
図10を参照して、本実施形態の流れを説明する。
【0113】
ステップ1
配信者端末及び管理サーバ内の切替部41が、第1のモード又は第2のモードのいずれかの情報を、取得する(ステップ001)。モードの選択に関する情報は、サーバから取得してもよいし、配信者端末から取得してもよいし、視聴者端末から取得してもよい。
【0114】
ステップ2
一又は複数の配信者が、アバターとして、アバターオブジェクトを用いて仮想空間上で演じる(ステップ002)。なお、アバターの演じている途中において、上述のモードに関する情報を取得してもよい。
【0115】
ステップ3
各配信者に対応付けられている配信者端末は、配信者の演じる状況に係る情報を取得する(ステップ003)。配信者端末は、上述の種々のセンサーや撮像装置などを利用して、演じる配信者の情報を取得してよい。
【0116】
ステップ4
配信者端末は、モードに対応する情報を、管理サーバに送信する(ステップ004)。すなわち、第1のモードであれば、配信者の演じるアバターオブジェクトの動きが埋め込まれた映像を送信し、第2のモードであれば、配信者の演じるアバターオブジェクトの動きを表現可能なモーションに係る情報と、かかる配信者が発する音の情報と、を送信してよい。
【0117】
ステップ5
管理サーバは、モードに対応する情報を受信し、視聴者端末に送信可能なように加工し、視聴者端末に、情報を送信し、送信した情報を記憶する(ステップ005)。なお、管理サーバは、情報を送信した後に記憶してもよいし、情報を記憶した後に送信してもよい。いずれにせよ、視聴者端末に送信した情報を記憶することにより、かかる記憶された情報を送信することで、リアルタイムに送信した内容を再現できる利点がある。
【0118】
ステップ6
視聴者端末の切替部41は、第1のモード又は第2のモードの情報を取得し、また、管理サーバから、モードに対応して受信した情報を受信する(ステップ006)。すなわち、第1のモードであれば、第1のモードである視聴者端末においては配信者が演じるアバターオブジェクトの埋め込まれた映像を受信し、第2のモードである視聴者端末においては、モーションに係る情報や音などのアニメーションの生成に必要な情報を受信する。
【0119】
ステップ7
視聴者端末は、第1のモードにおいては、受信した映像を表示し、第2のモードであるにおいては、受信したアニメーションの生成に必要な情報からアニメーションを生成して表示する(ステップ007)。なお、ここで、視聴者が、映像又はアニメーションに対して、音、コメント、ギフト、などを示すと、かかる情報は、視聴者端末において取得され、視聴者端末から管理サーバに送信され、管理サーバにおいて、かかる音、コメント、ギフトなどを用いて、映像を生成する又はアニメーションの生成に必要な情報の一部として、リアルタイムに、視聴者端末に送信してよい。なお、この場合において、配信中の映像又はアニメーションに対して与えられた、視聴者端末や配信者端末からの音、コメント、ギフトは、それぞれ、音情報、コメント情報、ギフトに係る情報として、管理サーバに、記憶されてよい。この場合、これらの音情報、コメント情報、ギフトに係る情報は、配信中の映像又はアニメーションと関連付けられて、また、付与された時間に係る情報と関連付けられて、管理サーバに記憶されてよい。
【0120】
なお、上述では、視聴者端末に表示される映像又はアニメーションとなる元の情報が、配信者端末から管理サーバを介して視聴者端末に伝達されているが、管理サーバを介さずに、配信者端末から視聴者端末に伝達する構成が採用されてもよい。かかる場合においては、配信者端末が上述の管理サーバの機能を有してよい。また、複数の配信者端末がある場合、かかる複数の配信者端末が同期を取る等により両方が管理サーバの機能を果たしてもよいし、複数の配信者端末のうちの一の配信者端末などの一部の配信者端末が、管理サーバの機能を果たしてもよい。また、かかる場合において、視聴者端末に伝達されている映像又はアニメーションの生成に必要な情報は、配信者端末に記憶されてもよいし、異なるサーバに記憶されてもよい。いずれにせよ、配信者端末に伝達されている映像又はアニメーションの生成に必要な情報が、何らかの情報処理装置内に記憶されることにより、かかる情報が視聴者端末や管理者端末に送信されることによって、リアルタイムの映像又はアニメーションを、再現できるものであればよい(なお、かかる再現は、ギフト、音、コメント等の追加があってもよい。)。
【0121】
4-2.実施形態2
実施形態2は、主に、第3又は第4のモード、すなわち、過去に配信された映像又はアニメーションを、視聴者端末において視聴する実施形態である。本実施形態の流れを、
図11を用いて説明する。
【0122】
ステップ1
視聴者端末は、視聴される番組の情報を、管理サーバに送信する(ステップ001)。かかる番組は、複数の番組の中から選択されてよい。かかる複数の番組は、上述のとおり、例えば、各番組の、視聴者数、コメント数、ギフト数などの観点でランキングされたものから、選択されてもよい。視聴者端末において、視聴可能な番組の候補が提供されるために、予め、管理サーバから、視聴可能な一又は複数の番組を示す情報が、視聴者端末に提供され、視聴者端末において、かかる視聴可能な一又は複数の番組が表示されてよい。また、管理サーバから視聴者端末への視聴可能な一又は複数の番組を示す情報の送信は、視聴者端末からの要請に対応して送信してもよいし、視聴者端末からの要請なく送信してもよい。なお、番組は、過去のアニメーション又は映像に代えて又は加えて、現在配信中のリアルタイムの映像やアニメーションを含んでよい。
【0123】
ステップ2
視聴者端末及び管理サーバは、第3又は第4のモードの情報を、取得する(ステップ002)。モードの選択に関する情報は、管理サーバから取得してもよいし、配信者端末から取得してもよいし、視聴者端末から取得してもよい。また、モードの情報は、上述のステップ1の前に取得してもよい。
【0124】
ステップ3
管理サーバは、モードに対応する情報を、視聴者端末に送信する(ステップ003)。すなわち、第3のモードにおいては、過去に配信された、かかる一又は複数の配信者が演じるアバターオブジェクトの埋め込まれた映像を送信し、第4のモードにおいては、過去に配信されたモーションに係る情報や音などのアニメーションの生成に必要な情報を送信する。なお、第3のモードにおいて、かかる映像は、当初配信された映像と全く同一であってもよいし、当初配信された映像に対して、その後、音、ギフト、コメントなどが提供された場合、かかる提供された、音、ギフト、コメントを含んで新たに生成された映像であってもよい。この場合、音、ギフト、コメントなどの点において、当初配信された映像と異なり、その後の視聴によって追加された音、コメント、ギフト、が追加されたものであるが、当初配信の後の視聴者の反応も加味した映像となる利点がある。また、同様に、第4のモードにおいて、かかるアニメーションの生成に必要な情報は、当初配信されたアニメーションの生成に必要な情報と全く同一であってもよいし、当初表示されたアニメーションに対して、その後、音、ギフト、コメントなどが提供された場合、かかる提供された、音、ギフト、コメントについての情報が追加されたアニメーションの生成に必要な情報であってもよい。この場合、音、ギフト、コメントなどの点において、当初表示されたアニメーションと異なり、その後の視聴によって追加された音、コメント、ギフト、が追加されたものであるが、当初配信の後の視聴者の反応も加味したアニメーションとなる利点がある。すなわち、この場合、アニメーションの生成に必要な情報として、第1ギフトに係る情報、及び、第2ギフトに係る情報、を含むものであってよい。
【0125】
ステップ4
視聴者端末は、第3のモードの場合、受信した映像を表示し、第4のモードの場合、受信したアニメーションの生成に必要な情報からアニメーションを生成して表示する(ステップ004)。ここで、上述のとおり、第4のモードにおいては、アニメーションの生成に必要な情報として、第2ギフトに係る情報を、含んでもよいし、含まなくてもよい。第2ギフトに係る情報を含む場合、当初のアニメーションの表示の後にアニメーションを視聴した視聴者の反応もアニメーション内に追加される利点がある。すなわち、本発明の一実施形態は、コンピュータプログラムであって、一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を受信し、前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、前記第1アニメーションを表示する、ことを特徴とするコンピュータプログラムであってよい。
【0126】
ステップ5
視聴者が、過去に配信され、現在視聴しているアニメーションに対して、ギフトを提供するという操作をした場合、ギフトを提供するという操作がされた視聴者端末は、かかるギフトが提供される情報を取得し、受信しているアニメーションの生成に必要な情報の一部としての、第2ギフトに係る情報として用いて、アニメーションを生成し、ギフトを提供するという操作がされた視聴者端末に表示する(ステップ005)。なお、この例では、ギフトを提供するという操作がされた視聴者端末においては、かかるギフトに係る情報が、管理サーバを介さずに、直にギフトを提供するという操作がされた視聴者端末内において、アニメーションの生成に必要な情報として、アニメーションの生成に使用される態様を説明しているが、かかるギフトに係る情報が一旦管理サーバに送信され、管理サーバからかかるギフトを提供するという操作がされた視聴者端末にアニメーションの生成に必要な情報の一部として送信されるという通信の経路を介した第2ギフトに係る情報を用いて、ギフトを提供するという操作がされた視聴者端末がアニメーションを生成し、表示する構成を採用してもよい。前者の場合、後者と比べて遅延が少なくギフトを表示できる利点がある。他方、後者の場合、以下の例のような、他の視聴者端末からのギフトと、同じように扱うことができる利点がある。すなわち、視聴者がギフトを提供するという操作をした場合、視聴者によってギフトを提供するという操作がされた視聴者端末Aは、ギフトを提供されるという情報を取得し、かかる視聴者端末Aはかかるギフトが提供されるという情報を管理サーバに送信し、かかる情報を取得した管理サーバは、アニメーションの生成に必要な情報の一部としての第2ギフトに係る情報として、ギフトを提供するという操作がされた視聴者端末Aとは異なる視聴者端末Bに送信し、かかる視聴者端末Bにおいてかかる第2ギフトに係る情報を含むアニメーションの生成に必要な情報を用いてアニメーションを生成し、かかる視聴者端末Bにおいてアニメーションを表示するという例である。この場合、視聴者端末Aにおいて提供されたギフトが、視聴者端末Bにおいて、表示できることとなる。なお、上述では、ギフトのみ説明したが、音やコメントについても、同様である。
【0127】
このように、本実施形態においては、視聴者は、過去に配信された映像やアニメーションを視聴できる利点がある。また、視聴者は、過去に配信された映像やアニメーションであったとしても、かかる映像やアニメーションに対して、自らのギフト、コメント、音などの操作をした結果が、視聴している映像やアニメーションに反映されることにより、過去のアーカイブであったとしても、リアルタイムに視聴している気分を得られる利点がある。これにより、配信者の演じる時間帯と同時間帯の視聴に加えて、番組の継続的に視聴される可能性が増加し、番組の価値が向上する利点がある。また、かかるアーカイブに対する視聴において追加されたギフト、コメント、音等が記憶されることにより、配信者も、当初の映像やアニメーションのみならず、その後の再配信における視聴者のレスポンスを得ることができる利点がある。
【0128】
なお、上述の一又は複数の番組に代えて、又は、加えて、一又は複数の番組のダイジェストが選択可能とされてもよい。かかるダイジェストの場合においても、同様に、映像又はアニメーションの生成に必要な情報が、管理サーバから視聴者端末に送信され、視聴者端末において映像の表示又はアニメーションの生成と表示がされてよい。
【0129】
また、上述のステップ2において、第3のモードと第4のモードを説明したが、番組として、配信者がリアルタイムで演じている映像やアニメーションが選択された場合は、第3のモード又は第4のモードに代えて、第1のモード又は第2のモードであってよい。すなわち、本願発明の一実施形態は、第1アニメーションの生成に必要な情報として、配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、過去に配信された、音と、前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、を受信し、前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、前記第1アニメーションを表示する、ことを特徴とするコンピュータプログラムであって、リアルタイムに配信されている映像に係る第2アニメーションの生成に必要な情報を受信し、前記第2アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第2アニメーションを生成し、前記第2アニメーションを表示する、コンピュータプログラムであってよい。
【0130】
4-3.実施形態3
実施形態3は、主に、第3又は第4のモード、すなわち、過去に配信された映像又はアニメーションを、管理者端末において視聴する実施形態である。本実施形態の流れを、
図12を用いて説明する。
【0131】
ステップ1
管理者端末は、視聴される番組の情報を、管理サーバに送信する(ステップ001)。具体的な構成は、視聴者端末として説明した上述の実施形態2におけるステップ1が、管理者端末に置き換えられたものであってよい。
【0132】
ステップ2
管理サーバ及び管理者端末は、第3又は第4のモードの情報を、取得する(ステップ002)モードの選択に関する情報は、管理サーバから取得してもよいし、配信者端末から取得してもよいし、視聴者端末から取得してもよい。第1のモード又は第2のモードに合わせて、第1のモードである視聴者端末においては配信者が演じるアバターオブジェクトの埋め込まれた映像を受信し、第2のモードである視聴者端末においては、モーションに係る情報や音などのアニメーションの生成に必要な情報を受信する(ステップ002)。
【0133】
ステップ3
管理者端末は、第4のモードの場合において、アニメーションの生成に必要な情報のうち、アニメーションの生成に使用される情報を示す情報を選択し、かかる情報を、管理サーバに送信する(ステップ003)。例えば、モーションに係る情報のみ、音のみ、ギフトに係る情報のみ、コメントのみ、これらの一部、又は、これらの全部、などであってよい。このような対応する情報のみが、アニメーションの生成に必要な情報として使用され、アニメーションが生成されることから、管理者端末の閲覧者は、アニメーションが生成される際に使用される情報を絞って、検討できる利点がある。例えば、上述のとおり、モーションに係る情報のみを選択した場合、管理者端末においては、モーションに係る情報を管理サーバから受信し、管理者端末において、モーションに係る情報に対応するアバターオブジェクトの動きを生成し、アバターオブジェクトについてのアニメーションを生成できる。これにより、ギフト、音、コメントなどはアニメーションの一部とならずに、これらの表示に惑わされずに、アバターオブジェクトの動きを検討できる利点がある。
【0134】
ステップ4
管理サーバは、管理者端末に対して、第3のモードの場合、映像を送信し、第4のモードの場合、上述の選択されたアニメーションの生成に使用される情報を示す情報を受信し、かかる示す情報に対応するアニメーションの生成に必要な情報を送信する(ステップ004)。なお、上述のステップ3と4において、アニメーションの生成に使用される情報を示す情報は、第4のモードの機能として説明したが、第3のモードにおいて付加された機能であってもよい。この場合、第3のモードにおける映像は、選択された情報に基づいて管理サーバ内で生成された映像であってよい。また、実施形態3のように第2ギフトに係る情報を管理サーバが受信している場合、すなわち、当初のアニメーションや映像において表示されていないギフトに係る情報が当初のアニメーション又は映像に与えられている場合、ギフトが選択されている場合には、かかる第2ギフトに係る情報を用いて映像を生成して送信する、又は、かかる第2ギフトに係る情報をアニメーションの生成に必要な情報の一つとして送信する、よう構成してよい。また、ここではギフトのみを説明したが、コメントや、音についても、同様であって良い。
【0135】
ステップ5
視聴者端末は、第3のモードの場合、受信した映像を表示し、第4のモードの場合、受信したアニメーションの生成に必要な情報からアニメーションを生成して表示する(ステップ005)。なお、かかる映像又はアニメーションの表示中においても、管理者端末は、上述のアニメーションの生成に必要な情報を選択してよく、その場合、かかる選択された情報を示す情報が管理サーバに送信されて、かかる情報に基づいて、アニメーションの生成に必要な情報が選択されてもよいし、かかる選択された情報を示す情報に基づいて視聴者端末においてアニメーションの生成に必要な情報が選択されてアニメーションが生成されて表示されてもよい。
【0136】
上述のように、管理者端末において、第1又は第2モードのような過去に配信された映像やアニメーションが、第3又は第4モードとして表示できることにより、過去に表示された映像やアニメーションを確認、検討できる利点がある。また、表示される映像やアニメーションに使用される情報を選択可能であることにより、他の情報に紛らわされず、選択された情報に集中して、映像やアニメーションを確認、検討できる利点がある。
【0137】
上述においては、主に、アバターが動作する仮想空間を対象とした、アニメーションや映像を説明したが、アバターが演じる場は、特定の構成を含む仮想空間であってもよい。
【0138】
例えば、特定の構成を含む仮想空間としては、ゲーム画面を含む仮想空間であってもよい。ゲーム画面を含む仮想空間の場合、ゲームに対してアバターが説明などをできる利点がある。また、第1及び第2モードにおいて、ゲームがリアルタイムに進行する場合に、アバターがゲームの実況中継をできる利点がある。この場合、ゲーム画面は、配信者がプレイするゲームであってもよいし、配信者以外の者がプレイするゲームのゲーム画面であってもよい。配信者がプレイするゲーム画面の場合、配信者端末から、かかるゲーム画面も送信され、管理サーバを介して又は介さずに、視聴者端末に伝達されてよい。配信者以外がプレイするゲーム画面の場合、かかるプレイする者の情報処理装置から、かかるゲーム画面が送信され、管理サーバを介して又は介さずに、視聴者端末に伝達されてよい。これらの場合において、上述の第2及び第4のモードにおいては、アニメーションの生成に必要な情報として、配信者又は配信者以外の者がプレイするゲーム画面が含まれてよく、かかる配信者又は配信者以外の者がプレイするゲーム画面を用いて視聴者端末においてアニメーションが生成されてよく、かかるアニメーションは視聴者端末において表示されてよい。また、第1及び第3のモードにおいては、ゲーム画面を含む映像が管理サーバや配信者端末において生成されてよく、かかる映像は、視聴者端末に送信され、視聴者端末においてかかるゲーム画面を含む映像が表示されてよい。第1乃至第4のモードの切り替えなどについては、上述と同様であって良い。
【0139】
また、特定の構成を含む仮想空間としては、実世界を撮影したものを含む仮想空間であってもよい。実世界を撮影したものを含む仮想空間の場合、あたかも、アバターが実世界の事象の説明や実世界の特定の個所を訪問する状況を実現できる利点がある。また、第1及び第2モードにおいて、実世界の撮影がリアルタイムに進行する場合、実世界の事件などの進行状況をアバターが実況中継できる利点がある。この場合、実世界を撮影したものが、アニメーションの生成に必要な情報に含まれてよい。実世界を撮影したものは、自然を撮影したものでもよいし、都会を撮影したものでもよく、その対象に限定はなくてよい。かかる撮影したものは、予め撮影されてもよいし、リアルタイムに撮影されてもよい。これらの撮影されたものは、管理サーバを介して又は介さずに、視聴者端末に送信されてよい。上述の第2及び第4のモードにおいては、アニメーションの生成に必要な情報として、かかる撮影されたものが含まれてよく、かかる撮影されたものを用いて視聴者端末においてアニメーションが生成されてよく、かかるアニメーションは視聴者端末において表示されてよい。また、第1及び第3のモードにおいては、かかる撮影されたものを含む映像が管理サーバや配信者端末において生成されてよく、かかる映像は、視聴者端末に送信され、視聴者端末においてかかる撮影されたものを含む映像が表示されてよい。第1乃至第4のモードの切り替えなどについては、上述と同様であって良い。
【0140】
一例の第1のコンピュータプログラムは、
コンピュータプログラムであって、
一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を受信し、
前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、
前記第1アニメーションを表示する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【0141】
一例の第2のコンピュータプログラムは、
前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を受信し、
前記映像を表示する、
ことを特徴とする第1に記載のコンピュータプログラム。
【0142】
一例の第3のコンピュータプログラムは、
リアルタイムに配信されている映像に係る第2アニメーションの生成に必要な情報を受信し、
前記第2アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第2アニメーションを生成し、
前記第2アニメーションを表示する、
第1又は2のコンピュータプログラム。
【0143】
一例の第4のコンピュータプログラムは、
前記第2アニメーションの生成に必要な情報は、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、第3ギフトに係る情報と、
音と、
を含む、
第1乃至3のいずれか一のプログラム。
【0144】
一例の第5のコンピュータプログラムは、
前記第2ギフトに係る情報は、前記第1アニメーションを表示する端末装置から入力されたギフトに基づく情報を含む、
第1乃至4のいずれか一のプログラム。
【0145】
一例の第6のコンピュータプログラムは、
前記第2ギフトに係る情報は、前記第1アニメーションを表示する端末装置とは異なる端末装置から入力されたギフトに基づく情報を含む、
第1乃至5のいずれか一のプログラム。
【0146】
一例の第7のコンピュータプログラムは、
前記第2ギフトに係る情報における第2ギフトは、過去に当初配信された第1アニメーション内に表示された第1ギフトと異なり、かつ、前記第1アニメーションの配信に対して新たに付与されたギフトである、
第1乃至6のいずれか一のプログラム。
【0147】
一例の第8のコンピュータプログラムは、
前記過去に配信された第1アニメーションに係る視聴者に関する情報を受信し、
前記視聴者に関する情報を表示する、
ことを特徴とする第1乃至7のいずれか一のコンピュータプログラム。
【0148】
一例の第9のコンピュータプログラムは、
前記視聴者に関する情報は、過去の配信時における視聴者数を含む、
ことを特徴とする第8のコンピュータプログラム。
【0149】
一例の第10のコンピュータプログラムは、
前記視聴者に関する情報は、過去の配信時におけるギフト数を含む、
ことを特徴とする第8又は9のコンピュータプログラム。
【0150】
一例の第11のコンピュータプログラムは、
前記視聴者に関する情報は、過去の配信時におけるコメント数、を含む、
ことを特徴とする第8乃至10のいずれか一のコンピュータプログラム。
【0151】
一例の第12のコンピュータプログラムは、
前記視聴者に関する情報を用いて、過去に配信された前記1アニメーションに係る視聴者に関する統計情報を生成する、
ことを特徴とする第8乃至11のいずれか一のコンピュータプログラム。
【0152】
一例の第13のコンピュータプログラムは、
前記統計情報は、所定期間内における、前記視聴者数、前記ギフト数、及び/又は、前記コメント数の合計数を含む、
ことを特徴とする第12のコンピュータプログラム。
【0153】
一例の第14のコンピュータプログラムは、
前記統計情報において、前記視聴者数、前記ギフト数、及び/又は、前記コメント数が所定の数以上の部分を表示する、
ことを特徴とする第12又は13のコンピュータプログラム。
【0154】
一例の第15のコンピュータプログラムは、
前記統計情報を用いて、グラフを生成し、表示する、
ことを特徴とする第12乃至14のいずれか一のコンピュータプログラム。
【0155】
一例の第16のコンピュータプログラムは、
前記統計情報において、前記視聴者数、前記ギフト数、及び/又は、前記コメント数が所定の数以上の所定の範囲を特定する情報を表示する、
ことを特徴とする第12乃至15のいずれか一のコンピュータプログラム。
【0156】
一例の第17のコンピュータプログラムは、
前記プロセッサが、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ又はグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)である、
第1乃至16のいずれか一のコンピュータプログラム。
【0157】
一例の第18のコンピュータプログラムは、
前記プロセッサが、スマートフォン、タブレット、携帯電話又はパーソナルコンピュータに搭載される、
第1乃至17のいずれか一のコンピュータプログラム。
【0158】
一例の第19のコンピュータプログラムは、
コンピュータプログラムであって、
一又は複数のプロセッサにより実行されることにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
を送信する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【0159】
一例の第20のコンピュータプログラムは、
前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする第19のコンピュータプログラム。
【0160】
一例の第21のサーバ装置は、
一又は複数のプロセッサを具備し、
前記プロセッサが、コンピュータにより読み取り可能な命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を送信する、
ことを特徴とするサーバ装置。
【0161】
一例の第22のサーバ装置は、
前記第1アニメーションに係る映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする第21のサーバ装置。
【0162】
一例の第23の方法は、
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、
前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を受信し、
前記第1アニメーションの生成に必要な情報を用いて、第1アニメーションを生成し、
前記第1アニメーションを表示する、
ことを特徴とする方法。
【0163】
一例の第24の方法は、
前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする第23の方法。
【0164】
一例の第25の方法は、
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、
前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
前記第1ギフトに係る情報と異なる、第2ギフトに係る情報と、
を送信する
ことを特徴とする方法。
【0165】
一例の第26の方法は、
前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする第25の方法。
【0166】
一例の第27の方法は、
コンピュータにより読み取り可能な命令を実行する一又は複数のプロセッサにより実行される方法であって、
前記プロセッサが、前記命令を実行することにより、
第1アニメーションの生成に必要な情報として、
配信者端末に係るアバターオブジェクトに係る情報と合成されることにより、前記アバターオブジェクトの動きを表現可能な、過去に配信された、モーションに係る情報と、
前記アバターオブジェクトの動きを表現するアニメーションを視聴する視聴者端末から付与される、過去に配信された、第1ギフトに係る情報と、
過去に配信された、音と、
を送信する、
ことを特徴とする方法。
【0167】
一例の第28の方法は、
前記第1アニメーションに対応する映像に切り替える旨の情報を取得し、
前記映像を送信する、
ことを特徴とする第27の方法。
【0168】
本願書類で説明されたシステム及び情報処理は、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実施されてよく、またかかるシステム及び情報処理の一部又は全部は、処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させられてよく、またこれらのコンピュータプログラムは、記憶媒体に記憶されてよい。また、これらのプログラムは、非一過性又は一時的な記憶媒体に記憶されてよい。
【0169】
本願書類で説明したものは、本願書類で説明されたものに限られず、本願書類で説明された種々の技術上の利点や構成を有する種々の技術的思想の範囲内で、種々の例に適用できることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0170】
1 システム
10 通信網
20(20A~20C) サーバ装置
30(30A~30C) 端末装置
21(31) 演算装置
22(32) 主記憶装置
23(33) 入出力インタフェイス
24(34) 入力装置
25(35) 補助記憶装置
26(36) 出力装置
41 切替部41
42 送信部42
43 受信部43
44 生成部44
45 統計処理部45
90 サーバ装置
91A、91B 配信者端末
92A、92B 視聴者端末
93A 管理者端末