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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】分離装置
(51)【国際特許分類】
   B07B 7/083 20060101AFI20240531BHJP
   B09B 3/30 20220101ALI20240531BHJP
【FI】
B07B7/083
B09B3/30
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020119219
(22)【出願日】2020-07-10
(65)【公開番号】P2022015988
(43)【公開日】2022-01-21
【審査請求日】2023-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】390013457
【氏名又は名称】株式会社辰巳エヤーエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】野田 泰廣
【審査官】奥隅 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-127532(JP,A)
【文献】実開平06-041871(JP,U)
【文献】特開平04-358578(JP,A)
【文献】国際公開第2014/181469(WO,A1)
【文献】特開平08-117688(JP,A)
【文献】特開平07-299371(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B02C 1/00-25/00
B07B 1/00-15/00
B09B 1/00- 5/00
B09C 1/00- 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荒破砕しかつ定量的に解砕されて嵩大小となった破砕物(4)を含有する空気が吸入口(15a)から内部に供給されかつ嵩小破砕物を外方へ排出する穿孔(15b)を有する多孔円筒状のチャンバ(15)と、
このチャンバ(15)を包囲しかつチャンバ(15)から排出される嵩小破砕物を捕捉して収集する収集体(16)と、
前記チャンバ(15)の吐出口(15c)に接続されていて嵩大破砕物を吐出する吐出口部材(17)と、
前記チャンバ(15)内に配置されていてチャンバ(15)内の破砕物を旋回する旋回部材(18)とを備えており、
前記吸入口(15a)は、2種類の吸水材(5)を外装材(E)で包囲した被処理物(3)を投入して荒破砕しかつ破砕物(4)を定量的に解砕しかつ搬送する破砕装置(CD)に接続されており、
前記旋回部材(18)は、チャンバ(15)に対して回転自在に支持された回転軸(21)と、この回転軸(21)から径外方向に突出していて回転することにより破砕物(4)をチャンバ(15)に打ち付ける羽根(22)とを有していることを特徴とする分離装置。
【請求項2】
前記チャンバ(15)の吸入側端部には吸入口(15a)からの取入れ空気を補給して吐出口(15c)への嵩大破砕物の流動を促進する外部空気用の取入口(19)を形成しており、
前記吐出口部材(17)に開口を形成し、この開口に吐出口部材(17)内を流れる搬送空気量を調整する風量調整部材(17a)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の分離装置。
【請求項3】
前記旋回部材(18)は、回転軸(21)の外周に回転方向複数枚の羽根(22)で1個の羽根(22)を形成し、この羽根(22)を回転軸(21)に沿って複数個配置しており、前記複数個の羽根(22)の幅はチャンバ(15)の長さに略対応していることを特徴とする請求項1又は2に記載の分離装置。
【請求項4】
前記収集体(16)は、チャンバ(15)の上部と2側部とを包囲する外捕捉部材(23)と、この外捕捉部材(23)の2側部間の下側に位置しかつ外捕捉部材(23)で捕捉された嵩小破砕物を収集するホッパ(24)とを有し、前記ホッパ(24)は複数個の羽根(22)に対応して複数個配置していることを特徴とする請求項に記載の分離装置。
【請求項5】
前記破砕装置(CD)は、2種類の吸水材(5)を外装材(E)で包囲した被処理物(3)を投入して荒破砕する第1破砕装置(C1)と、第1破砕装置(C1)で荒破砕された破砕物(4)を供給して解砕しかつ破砕物(4)を定量的に分離装置(SD)へ供給する第2破砕装置(C2)とを備えており、
前記第2破砕装置(C2)は、第1破砕装置(C1)から供給された破砕物(4)を貯める貯留胴(43)と、この貯留胴(43)の下部で貯留破砕物(4)を挟持しながら下方へ搬送する挟持搬送ロータ(42)と、この挟持搬送ロータ(42)から定量的に送り出される破砕物(4)を解砕、開繊する破砕ローラ(41)とを有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2種類の吸水材を外装材で包囲した被処理物から吸水材を分離回収する分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
紙オムツや生理用ナプキン等の生理用製品は、パルプ、高分子ポリマー、おしっこ吸水材等の2種類以上材料で吸水材を形成し、通気性及び透水性を有する紙、不織布等で表面材及び裏面材等の外装材を形成し、吸水材を外装材で包囲して作成されている。
前記吸水材と外装材とを比較すると、外装材は布小片状、シート状で、嵩が大きくかつ小比重(軽量)であり(嵩大破砕物)、吸水材のパルプは綿状、高分子ポリマーは粒子状であり、嵩が小さくかつ大比重であり(嵩小破砕物)、パルプと高分子ポリマーとを比較すると、パルプは高分子ポリマーよりも小比重(軽量)である。
【0003】
このような生理用製品は、製造工程でパルプ量、高分子ポリマー量等が規格を満たしていない製品が発生することがある。そのような規格外製品は、破砕、粉砕、分離することにより、材料を回収して再利用することが可能になる。
吸水材を回収する従来技術としては特許文献1に開示された技術があり、この第1従来技術は、シート材によりフラッフパルプと粒子状の高吸水性ポリマーとを含む吸水性材を被覆することで構成される被処理物から、その吸水性材を回収する方法であって、その被処理物を、切断面において前記吸水性材が露出するように剪断カッターにより切断することで、複数の切断片に分割し、しかる後に、その切断片を空気流動領域に入れて空気流により搬送し、各切断片を空気流により旋回させることで、各切断片を構成する前記シート材と吸水性材とを遠心分離し、その分離された吸水性材を回収するように構成されている。
【0004】
また、吸水材を回収する第2従来技術としては特許文献2に開示された技術があり、この第2従来技術の再生パルプの分離機は、高分子ポリマーを含有する再生パルプの原料を、パルプと高分子ポリマーを分離して回収する再生パルプの分離機において、多段形成された複数の処理室と、前記各処理室内に回転可能に設置された開繊シリンダと、前記開繊シリンダの外周面の周方向に交互に配置した複数の開繊部材及び送り兼打綿部材と、前記開繊シリンダの下半周部分に対応して各処理室の底部に円弧状に設置された分離格子部材と、前記各処理室に設けられたパルプ回収ダクトと、前記パルプ回収ダクトに接続された吸気ファンとを具備し、前記処理室の前段に供給された前記原料を前記開繊シリンダにより開繊・打綿しながら順次後段の処理室に移行させるとともに、前記吸気ファンにより処理室の外部から分離格子部材を通って処理室内に流入して前記パルプ回収ダクトから排出される吸引空気流を発生させ、前記パルプと高分子ポリマーとを比重差で分離し、パルプを前記パルプ回収ダクトから回収するとともに、高分子ポリマーを前記分離格子部材のスリットから処理室外に自重で落下させて回収するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第2937996号公報
【文献】特許第3266889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記第1従来技術は、被処理物を破砕してからシート材と吸水性材とに分離できるが、分離は空気を旋回させるだけの遠心分離であるため、シート材と吸水性材とが付着したり絡み付いたりしている、小さな塊になっている、等の場合には分離することが困難なる。
前記第2従来技術は、パルプと高分子ポリマーと被覆紙材の小片を分離することができるが、搬送風のみによる分離であるために、嵩が大きく軽量なシート材と嵩が小さく大重量の吸水性材とが付着若しくは絡み付いている場合等には、分離することが困難なる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした分離装置を提供するこ
とを目的とする。
本発明は、チャンバ内の破砕物を旋回部材で旋回しかつ投打して、嵩大の破砕物と嵩小の粉砕物とに分散させかつ分離することができる分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の吸水材回収システムにおける課題解決のための具体的手段は、荒破砕しかつ定量的に解砕されて嵩大小となった破砕物4を含有する空気が吸入口15aから内部に供給されかつ嵩小破砕物を外方へ排出する穿孔15bを有する多孔円筒状のチャンバ15と、このチャンバ15を包囲しかつチャンバ15から排出される嵩小破砕物を捕捉して収集する収集体16と、前記チャンバ15の吐出口15cに接続されていて嵩大破砕物を吐出する吐出口部材17と、前記チャンバ15内に配置されていてチャンバ15内の破砕物を旋回する旋回部材18とを備えており、
前記吸入口15aは、2種類の吸水材5を外装材Eで包囲した被処理物3を投入して荒破砕しかつ破砕物4を定量的に解砕しかつ搬送する破砕装置CDに接続されており、前記旋回部材18は、チャンバ15に対して回転自在に支持された回転軸21と、この回転軸21から径外方向に突出していて回転することにより破砕物4をチャンバ15に打ち付ける羽根22とを有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、破砕物4を旋回部材18で旋回し投打して、嵩大の破砕物と嵩小の粉砕物とに分散させかつ分離することができ、被処理物3から外装材Eと吸水材5とを確実に分離回収できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態を示すフローシートである。
図2】被処理物の分離工程を示す説明図である。
図3】第1破砕装置の正面図である。
図4】第2破砕装置の正面図である。
図5】第2破砕装置の側面図である。
図6】ピーターローラの正面図である。
図7図6のX-X線断面図である。
図8】分離装置の正面図である。
図9】分離装置の吸入側側面図である。
図10】分離装置の排出側側面図である。
図11】旋回部材の正面図である。
図12】旋回部材の側面図である。
図13】比重分離装置の正面図である。
図14】比重分離装置の平面図である。
図15図13のY-Y線断面図である。
図16】小比重材回収装置の正面図である。
図17】小比重材回収装置の側面図である。
図18】小比重材回収装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1~18において、紙オムツや生理用ナプキン等の生理用製品を破砕・分離して、パルプ5P、高分子ポリマー5S、外装材Eをそれぞれ回収する吸水材回収システム1を示している。
紙オムツや生理用ナプキン等の生理用製品は、パルプ(繊維性パルプ、フラップパルプとも称される。)5P、高分子ポリマー(高吸水性樹脂、Super Absorbent Polymer、略してSAPとも称される。)5S、おしっこ吸水材等の2種類以上の材料で吸水材5を形成し、通気性及び透水性を有する紙、不織布等で表面材E1及び裏面材E2の外装材Eを形成し、吸水材5を外装材Eで包囲して生理用製品が作成されている。
【0012】
このような生理用製品を製作する段階で発生する規格外製品及び切れ端等の被処理物3を破砕・分離・回収する吸水材回収システム1は、システム始端側に配置されていて、被処理物3を投入して破砕する破砕装置CDと、破砕された破砕物を外装材Eと吸水材5とに分離する分離装置SDと、分離された外装材Eを分離回収する外装材回収装置EDと、分離された吸水材5を大小比重差によって2種類に分離する比重分離装置GDと、分離さ
れた小比重材5Pを回収する小比重材回収装置GSと、分離された大比重材5Sを回収する大比重材回収装置GLと、システム終端側に配置されていて、前記外装材回収装置ED、小比重材回収装置GS及び大比重材回収装置GLから排出される分離後空気を吸入するバグフィルタBFとを備えている。
【0013】
前記破砕装置CDは、2種類の吸水材5を外装材Eで包囲した被処理物3を投入して、破砕、切断、開繊、細断、解砕等をするものであり、荒破砕する第1破砕装置C1と、第1破砕装置C1で荒破砕された破砕物4を供給して解砕しかつ破砕物4を定量的に分離装置SDへ供給する第2破砕装置C2とを備えている。
前記第1破砕装置C1は、図1、3に示すように、カッタ刃25a及び回転カッタ25bを有する破砕部25と、この破砕部25に被処理物3を投入する投入ホッパ26と、破砕部25の下部に接続された排出部材27とを有し、排出部材27にはブロアB1及び搬送路R1が接続されている。
【0014】
第1破砕装置C1は外部にエレベータ28を備えており、生理用製品の製造機から摘出・収集された規格外製品、即ち被処理物3をエレベータ28に載置しかつ持ち上げて、投入ホッパ26に上部から投入し、カッタ刃25a及び回転カッタ25bで外装材Eを咬み込みながら切断・細断し、また吸水材5も塊になっておれば荒破砕し、破砕物4にして排出部材27からブロアB1で吸引して空気搬送する。
【0015】
前記回転カッタ25bは、ドラムの外周面に軸方向及び周方向に間隔をおいて、多数本の切刃又は鉤針形状の破砕刃を設けている。
前記第2破砕装置C2は、図1、4~7に示すように、下部の破砕ローラ41と、破砕ローラ41の上側の挟持搬送ロータ42と、この挟持搬送ロータ42の上側に破砕物4を貯留する貯留胴43と、この貯留胴43の上部に連通されかつブロアB1に接続された分離ダクト45と、破砕ローラ41の下方に配置された排出ダクト46とを有し、分離ダクト45の吐出口45aと排出ダクト46の吸入口46aとをバイパスパイプ47で接続している。
【0016】
前記分離ダクト45は正面視略T字形状であり、ブロアB1に接続された吸入口45bから吐出口45aへ直線的に空気を搬送する水平路aと、その搬送空気に含有する破砕物4を、自重で下方の収集口45cに落下して収集する縦路bとを形成する形状になっている。
分離ダクト45の縦路bの上部は、吸入口45bから奥側へ通路が次第に拡開した水平路aの中間部に接続され、拡開通路の対向面にダスト壁45dがあり、このダスト壁45dの上側に吐出口45aに繋がる通路が形成されている。
【0017】
分離ダクト45の吸入口45bから入る搬送空気は、水平路aを拡散しながら流れて含有する破砕物4が縦路bに沿って自然落下し、ダスト壁45dに衝突することによっても破砕物4が分離落下し、比較的小さく軽い破砕物4が残りの空気とともにバイパスパイプ47へ流出するようになっている。
分離ダクト45内で分離された破砕物4は貯留胴43内に貯められ、逐次挟持搬送ロータ42に供給され、一対のロータ42aに挟持されて圧縮されながら破砕ローラ41に供給される。
【0018】
破砕ローラ41は、図6、7に示すように、円筒形のロータドラム41aの外周に周方向に間隔をおいて多数本のピータ41bを固定しており、このピータ41bはロータドラム41aの軸方向に長い帯板41cの上面に軸方向間隔をおいて多数枚のピータ刃41dを設けている。
前記ピータ刃41dは、尾ひれ形状(略三角形)であって回転方向先端縁は円弧形状であり、尖端状切刃を形成していてもよいが、切刃でなくともよく、回転することにより、ロータ42aで圧縮供給されてくる破砕物4を打ち砕き・解き解し(解砕)等ができればよい。
【0019】
破砕ローラ41で解砕された破砕物4は排出ダクト46に落下するが、排出ダクト46は吸入口46aがバイパスパイプ47に接続されているので、分離ダクト45の水平路aを通ってきた搬送空気が流入し、解砕後の破砕物4を吐出口46bから吐出する。
前記第1破砕装置C1は、エレベータ28に被処理物3を人為的に投入するので、荒破砕した破砕物4は時系列で多少の差を生じているが、前記第2破砕装置C2は、破砕物4は貯留胴43内に貯められるので時系列の多少差がなくなり、連続的に回転する破砕ローラ41により解砕されながら時系列で定量になって排出される。
【0020】
また、第2破砕装置C2は比較的大きく重量のある破砕物4を比較的小さく軽量な破砕物4から分離して集中的に解砕することができ、しかもその解砕後の破砕物4の吐出を分離ダクト45に入る搬送空気をバイパスパイプ47経由で流用できるとともに、分離ダクト45内で分離落下しなかった比較的小さく軽量な破砕物4も解砕後の破砕物4とともに搬送路R2介して次工程の分離装置SDへ搬送できる。
【0021】
即ち、第2破砕装置C2は、破砕物4を第1破砕装置C1から分離装置SDへ空気搬送する間に、破砕物4中の比較的比重の大きい部材、塊等を、空気から重力分離して、重点的にかつ効果的に破砕(解砕、細断、開繊、打綿等を含む)することができる。
分離装置SDは、解砕後の破砕物4を比較的嵩が大きく片形状になった外装材Eと、比較的嵩が小さく綿状又は顆粒形状になった吸水材5とに分離する装置である。
【0022】
図1、8~12において、前記分離装置SDは、多数の穿孔15bを有する多孔円筒状のチャンバ15と、このチャンバ15を包囲しかつチャンバ15から排出される嵩小破砕物を捕捉して収集する収集体16と、前記チャンバ15の吐出口15cに接続されている吐出口部材17と、前記チャンバ15内に配置されていてチャンバ15内の破砕物を旋回する旋回部材18とを備えている。
【0023】
チャンバ15は軸方向両端部が収集体16から軸外方に突出しており、その一端の吸入側端部の外周に吸入口15aが設けられ、第2破砕装置C2からの嵩大小の破砕物4を含有する空気を内部に吸入可能になっており、また、前記吸入口15a側の端面には、吸入口15aからの取入れ空気を補給する外気吸入用の取入口19が形成されている。
前記旋回部材18は、チャンバ15に対して回転自在に支持された回転軸21と、この回転軸21から径外方向に突出した回転方向複数枚の羽根22とを有する。羽根22は4角棒22aの外周に2枚の羽根部材22bを固定して1個の羽根22を形成し、この羽根22を回転軸21に4個直列に配置している。
【0024】
前記旋回部材18は羽根22がチャンバ15内で回転することにより、吸入口15aから取り入れた破砕物含有の搬送空気を吐出口15cから排出する間に打ち付け・旋回・撹拌させ、これを多段的(3段階)に行い、遠心力を伴って嵩小破砕物(嵩の小さい粒状物又は綿状物である吸水材5P、5S)を多数の穿孔15bから排出させる。
嵩小破砕物が多数の穿孔15bから排出れた空気には、嵩大破砕物(嵩の大きな片状物である外装材E)が残っており、搬送空気とともに吐出口15cから排出されて外装材回収装置EDへ搬送される。
【0025】
前記取入口19から取り入れられる空気は、嵩大破砕物含有の搬送空気を吸入口15aから吐出口15c及び吐出口部材17側へ流動するのを促進するとともに、破砕物4の打ち付け・旋回・撹拌を促進する。
前記吐出口部材17には開口が形成されており、この開口に風量調整部材17aが設けられていて、吐出口部材17内を流れる搬送空気量を調整可能になっている。なお、前記取入口19も開口面積を大小に調整できるようにしておいてもよい。
【0026】
前記4個の羽根22のうちの1個は吐出口15cに対向しており、搬送空気の流出を促進している。羽根22は収集体16に対向する3個だけでもよい。
前記収集体16は、チャンバ15の上部と前後側部とを包囲する外捕捉部材23と、この外捕捉部材23の前後側部間の下側に位置するホッパ24とを有する。外捕捉部材23はチャンバ15の穿孔15bから排出される嵩小破砕物を捕捉し、ホッパ24は外捕捉部材23で捕捉されかつ自重落下する嵩小破砕物を収集する。
【0027】
ホッパ24は旋回部材18の3個の羽根22に対応して3個設けられており、各ホッパ24は漏斗形状であって、それらの下部は共通の搬送路R4に接続され、搬送路R4はさらに比重分離装置GDに接続されている。
前記分離装置SDは、3個の羽根22と3個のホッパ24とで解砕後の破砕物4を3段
階に分離する構造になっているが、羽根22を1個、2個又は4個以上にしたり、ホッパ24も1個、2個又は4個以上の漏斗形状部材で構成したりしてもよい。
【0028】
前記外装材回収装置EDは図1に示されており、チャンバ15の吐出口部材17から排出される外装材含有搬送空気から、外装材Eを分離回収する装置である。
外装材回収装置EDは、吸入する搬送空気を旋回させる入口部材51の下部に多孔板で形成したドラム52を配置し、ドラム52の外周にブロアB2が接続された排風部材54を配置し、ドラム52の下部に回転駆動可能なロータリバルブ55及び回収ダクト56を設け、回収ダクト56の下方に圧縮梱包機57を配置している。
【0029】
前記分離装置SDのチャンバ15を通って吐出口部材17から吐出された嵩大破砕物含有空気は、入口部材51に入って旋回されながらドラム52内に入り、空気のみが排風となってドラム52の孔から流出して排風部材54で捕捉され、ブロアB2からの風の力が加わって搬送路R3を通ってバグフィルタBFへ送られる。
ドラム52内に入った嵩大破砕物は搬送空気から分離してドラム52の下部に貯まり、ロータリバルブ55のロータの回転によって回収ダクト56へ吐出され、圧縮梱包機57によって一定量に圧縮梱包される。このとき、ドラム52内の空気はロータリバルブ55のロータによって回収ダクト56への侵入は規制される。
【0030】
分離装置SDのホッパ24と搬送路R4を介して接続されている比重分離装置GDは、図1、13~15に示されており、比重が異なる2種類の吸水材5(5P、5S)を含有する空気を吸入して旋回させる旋回胴31と、この旋回胴31内に配置されていて小比重材(パルプ)5Pを空気とともに上方へ排出する排出胴32と、旋回胴31の底壁31aに形成された取出口31bに接続された取出ダクト35と、この取出ダクト35の下部に設けられたロータリバルブ36とを備えている。
【0031】
前記旋回胴31は、略円形の胴部31cと、胴部31cの一側で接線方向に延びる空気導入材31dと、胴部31c内の底壁31aとを有する。前記胴部31c内の底壁31aには胴部31cに近い旋回外周側に取出口31bが形成され、この取出口31bに取出ダクト35の上端が接続されている。
前記取出口31bは胴部31cの内周で空気導入材31dから半周近く離れた位置に形成され、網、パンチングメタル等の多孔板31eが設けられている。
【0032】
空気導入材31dから胴部31cに搬入される吸水材含有搬送空気は、胴部31c内で螺旋風となり、螺旋力が与えられた比重が比較的大きな大比重材(高分子ポリマー)5Sは、遠心力で旋回外側に移動しかつ重力で下側へ分離される。その分離された大比重材5Sは多孔板31eを介して取出口31bへ流入され、残りの比重が比較的小さな小比重材5Pを含む空気は中央の排出胴32内に入る。
【0033】
前記旋回胴31の上部には胴部31cの上蓋を兼ねた支持台61が取り付けられ、この支持台61上に複数対のボルト及びナット62a等の支持具62を介して排出胴32の上部と上部ダクト63の下部とが取り付け支持されている。
排出胴32は円筒形状であって、支持台61の上側から胴部31c内に突入していて、その下端に下広がり状の口部材32aが取り付けられており、この口部材32aは底壁31aから上方に離れて位置し、この離れた間隙が、前記比較的小さな小比重材5Pを含む空気が排出される排出口32bとなる。
【0034】
前記支持具62はナット62aの位置を上下に調整することにより、排出胴32の上部の高さを調整することができ、この調整は排出胴32の下端の高さ調整となり、排出口32bの拡縮調整ができる。
前記支持具62により排出胴32と一体的に装着された上部ダクト63は、搬送路R6を介して小比重材回収装置GSに接続されている。
【0035】
前記底壁31aの取出口31bに接続された取出ダクト35には、取出ダクト35内に貯まる大比重材5Sを排出するロータリバルブ36を設けている。このロータリバルブ36によって空気と分離しながら大比重材5Sを収集し、搬送路R4を介して大比重材回収装置GLへ供給する。
前記取出ダクト35においては、大比重材5Sに混じって小比重材5Pも入ってくる可
能性があり、ロータリバルブ36より上流側に外部空気を取り入れる空気取り入れ口37を形成している。
【0036】
この空気取り入れ口37はシャッタによって取り入れ空気量を調整自在になっており、この空気取り入れ口37から取り入れられる空気は、旋回胴31内の旋回風に吸引されることになり、取出口31bから取出ダクト35内に落下してくる吸水材5から小比重材5Pを浮上させて旋回胴31内に戻す。
前記2種類の吸水材5(5P、5S)の比重差が大きい場合は、小比重材5Pが大比重材5Sに混入する可能性が低いので、空気取り入れ口37をシャッタで閉鎖してもよい。
【0037】
前記比重分離装置GDは、ロータリバルブ36を設けずに、取出ダクト35を大比重材回収装置GLの吸入部材72に直接的に接続してもよい。また、空気取り入れ口37を割愛することもできる。
図1に示す大比重材回収装置GLはサイクロン構造になっており、サイクロン胴71の上部に吸入部材72を設け、上部中央にサイクロン内胴73を挿入し、サイクロン胴71の下部にロータリバルブ74を設けている。
【0038】
吸入部材72は搬送路を介して比重分離装置GDの取出ダクト35に接続され、大比重材5Sを搬送空気とともに搬入して旋回させる吸入部材72を配置するとともに、上部中央にサイクロン内胴73を挿入しており、サイクロン胴71の下部にロータリバルブ74を設けている。
大比重材回収装置GLは、大比重材含有搬送空気を吸入部材72から取り入れて旋回させながらサイクロン胴71内を降下させ、大比重材5Sを空気から遠心分離してロータリバルブ74に供給し、ロータリバルブ74から間欠的に落下してフレコンバッグ75に回収する。
【0039】
サイクロン胴71内で大比重材5Sを分離した空気は、旋回流の中央からサイクロン内胴73に入り、搬送路R5及びブロアB3、B4を介してバグフィルタBFへ送給される。
図1、16~18において、前記小比重材回収装置GSは、機枠81と、この機枠81の天井部に載置されたロータリバルブ部82と、このロータリバルブ部82の上側に配置された収集部83と、ロータリバルブ部82の下側に連結された排出ダクト84とを備えている。
【0040】
前記ロータリバルブ部82は、回転駆動される軸82aに複数枚の羽根82bを取り付けており、収集部83で収集された小比重材5Pを羽根82b間に収納し、かつ回転することにより、上方の空気から分離した状態で小比重材5Pを排出ダクト84に落下供給するようになっている。
前記収集部83は、円錐胴83aの上部に円胴83bが連結され、円胴83bの上部に排気部材83cが連結され、円胴83bの外周に搬送空気吸入口12を有する吸気部材83dが連結されており、円胴83bの内方に排気フィルタ86が配置され、排気フィルタ86の内方に逆流ノズル87が配置され、円錐胴83aの内方に排気フィルタ86の下部と連結された円錐形の圧縮スクリュ88が配置され、この圧縮スクリュ88及び排気フィルタ86を回動する駆動機構89が設けられている。
【0041】
比重分離装置GDからの小比重材含有空気は、吸気部材83dを介して搬送空気吸入口12から円胴83bと排気フィルタ86との間に入れられ、旋回しながら遠心分離により小比重材5Pが落下し、小比重材5P分離後の搬送空気が排気フィルタ86を通って排気部材83c及び排出ダクト84から排出される。
逆流ノズル87は排気フィルタ86の内周面に向けて開口した上下に細長い噴出口を有しており、ブロアB6から供給される空気を排気フィルタ86の中央から径外方向に向けて噴出し、前記小比重材5P分離後の搬送空気とは逆方向に排気フィルタ86を通過させ、排気フィルタ86の目詰まりを解消する。逆流ノズル87は圧縮スクリュ88とともに回転することにより、排気フィルタ86の全域の目詰まりを防止する。
【0042】
前記逆流ノズル87から排出された目詰まり解消空気は、分離空気とともに排気フィルタ86内に入って排気部材83cから排出される。
前記円錐胴83aは下方にいくに従って小径(漏斗形状)になっており、また、圧縮スクリュ88も円錐形になっており、圧縮スクリュ88が回転することにより、分離後に円錐胴83a内に収集された小比重材5Pは、圧縮されながらロータリバルブ部82に供給され、ロータリバルブ部82から排出ダクト84に落下供給される。
【0043】
排出ダクト84は角度変更機構91を有しており、落下する小比重材5Pを圧縮梱包機92に供給する垂下姿勢と、垂下姿勢から外方側に振らして、フレコンバッグ93等の外部容器に収納する傾斜姿勢とに切り替えることができるようになっている。
排気フィルタ86を通って排気部材83cから排出される空気は、搬送路R7を介してブロアB4に至り、大比重材回収装置GLからブロアB3を通ってきた排風とともにバグフィルタBFへ送給される。
【0044】
バグフィルタBFは、前記小比重材回収装置GSによって小比重材5Pが回収された後の搬送空気及び大比重材回収装置GLによって大比重材5Sが回収された後の搬送空気を吸入して、それらの空気に含まれる微細な粉塵・煤塵その他の微細な有害物質を除去する。
このバグフィルタBFの空気排出口13は空気搬送路14を介して小比重材回収装置GSの搬送空気吸入口12に接続されており、含有物質が殆どなくなった空気を再利用するとともに、吸水材回収システム1の空気の流れをエンドレスにしている。
【0045】
なお、前記空気搬送路14は、第1破砕装置C1の排出部材27の吸引側に接続して、吸水材回収システム1の始端から終端までの空気の流れをエンドレスにしてもよい。吸水材回収システム1中での空気漏れは、ブロアB2、B6等によって補給される。
前記吸水材回収システム1における吸水材回収方法を主に図1、2を参照しながら説明する。なお、450(投入量キログラム/時間)の紙オムツ(被処理物3)を第1破砕装置C1に投入した場合の各工程中で使用される搬送空気量(風量立方メートル/分)も併せて説明する。
【0046】
紙オムツや生理用ナプキン等の2種類の吸水材5を外装材Eで包囲した被処理物3を、破砕装置CDの第1破砕装置C1に投入して荒破砕し、ブロアB1(40立方メートル/分)及び搬送路R1を介して吸引し、引き続いて第2破砕装置C2に投入して解砕(破砕)し、外装材Eが細切れになりかつ吸水材5の塊が解消された破砕物4の状態にする(破砕工程K1)。
【0047】
破砕された破砕物4を空気量(40立方メートル/分)で分離装置SDに吸入口15aから供給するとともに、取入口19から外部空気(60立方メートル/分)を取り入れながらチャンバ15内に搬送する。破砕物4はチャンバ15内で多量の空気とともに旋回部材18によって、打たれ、撹拌され、付着や絡みつきが解消されたり、小塊が粉砕されたりして、比較的嵩が大きくかつ搬送空気に浮き易い外装材Eを、比較的嵩が小さくかつチャンバ15の穿孔15bを通過できる吸水材5から分離し、外装材Eを吐出口部材17から吐出し、吸水材5をホッパ24で収集する(分離工程K2)。
【0048】
分離された外装材Eは吐出口部材17から空気量(40立方メートル/分)の搬送空気によって外装材回収装置EDに搬送され、外装材回収装置EDで外装材Eを搬送空気から分離するとともに圧縮梱包機57へ供給して回収する(外装材回収工程K3)。
前記分離装置SDで分離された吸水材5は、空気量(60立方メートル/分)の搬送空気に乗せて搬送路R4を通って比重分離装置GDに投入される。この吸水材5は、パルプ(小比重材5P)と高分子ポリマー(大比重材5S)との混合物であり、パルプ5Pは高分子ポリマー5Sより比重が小さく、2種類の吸水材5は大小比重差を有しており、旋回胴31内に入ってから、大比重材5Sは取出口31bから取り出され、小比重材5Pは排出胴32から排出する(比重分離工程K4)。
【0049】
分離された小比重材5Pを空気量(60立方メートル/分)の搬送空気に乗せて搬送路R6を通って小比重材回収装置GSへ空気搬送して、小比重材5Pを搬送空気から分離するとともに圧縮梱包機92へ供給して回収する(小比重材回収工程K5)。
前記比重分離装置GDで分離された大比重材5Sは、空気量(10立方メートル/分、ブロアB3による吸引空気)の搬送空気に乗せて大比重材回収装置GLに空気搬送して、
大比重材5Sを搬送空気から分離するとともにフレコンバッグ75(又は圧縮梱包機)へ供給して回収する(大比重材回収工程K6)。
【0050】
前記外装材回収工程K3の外装材回収装置EDから吐出される分離後空気はブロアB2の噴出空気(10立方メートル/分)も加わって搬送路3には空気量(50立方メートル/分)が排出され、小比重材回収工程K5の小比重材回収装置GSから吐出される分離後空気はブロアB6の噴出空気(10立方メートル/分)も加わって搬送路R7には空気量(85立方メートル/分)が排出され、大比重材回収工程K6の大比重材回収装置GLから排出される分離後空気は、前述のブロアB3の噴出空気(10立方メートル/分)であり、これらがブロアB4に集合されて空気量(145立方メートル/分)となってバグフィルタBFに供給される、有害物質除去後にバグフィルタBFから吐出される空気は、空気量(15立方メートル/分)が小比重材回収工程K5の搬送空気吸入口12へ還流される(終端空気搬送工程K7)。
【0051】
前記実施形態に示した分離装置SDにおいては、嵩大小の破砕物4を含有する空気が吸入口15aから内部に供給されかつ嵩小破砕物を外方へ排出する穿孔15bを有する多孔円筒状のチャンバ15と、このチャンバ15を包囲しかつチャンバ15から排出される嵩小破砕物を捕捉して収集する収集体16と、前記チャンバ15の吐出口15cに接続されていて嵩大破砕物を吐出する吐出口部材17と、前記チャンバ15内に配置されていてチャンバ15内の破砕物を旋回する旋回部材18とを備えている。
【0052】
これによって、破砕物4を旋回部材18で投打して付着若しくは絡み付きを解消して嵩大小に分離することができ、被処理物3から2種類の外装材Eとを確実に分離できる。
また、実施形態に示した分離装置SDにおいては、記チャンバ15の吸入側端部には吸入口15aからの取入れ空気を補給する外部空気用の取入口19を形成している。
これによって、旋回部材18による破砕物4の投打を必要かつ十分に行うことができ、付着若しくは絡み付きを解消して嵩大小に分離することができ、被処理物3から外装材Eとを確実に分離できる。
【0053】
さらに、分離装置SDは、前記旋回部材18は、チャンバ15に対して回転自在に支持された回転軸21と、この回転軸21から径外方向に突出した回転方向複数枚の羽根22とを有する。
これによって、旋回部材18は簡単かつ容易に製作することができる。
さらにまた、前記収集体16は、チャンバ15の上部と前後側部とを包囲する外捕捉部材23と、この外捕捉部材23の2側部間の下側に位置しかつ外捕捉部材23で捕捉された嵩小破砕物を収集するホッパ24とを有する。
【0054】
これによって、嵩小破砕物の収集が確実にできる。
そして、前記吸入口15aは、2種類の吸水材5を外装材Eで包囲した被処理物3を投入して破砕しかつ破砕物4を定量的に搬送する破砕装置CDに接続されている。
これによって、チャンバ15内への破砕物4の搬入は定量的におこなわれるので、旋回部材18による破砕物4の投打を均等にかつ高精度に行うことができる。
【0055】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、部材の形状、構成及び組み合わせ等を変更したりすることもできる。
例えば、前記分離装置SDは、チャンバ15の軸心が水平配置になっているが、垂直配置にすることも可能である。
羽根部材22bをチャンバ15の軸心に対して傾斜させて、吸入口15a及び取入口19から入る空気を、羽根部材22bの回転で吐出口15cへ流動させるようにしてもよい。4個の羽根22は、羽根部材22bの枚数が1枚又は3枚以上でもよく、隣り合う羽根22の羽根部材22bの周方向位置は同一でも異なっていてもよい。
【0056】
圧縮梱包機57、92は、自動梱包機、減容機、コンパクター等と称されるものでもよい。
第1破砕装置C1のブロアB1は、排出部材27の空気吸入側に配置して、ブロア排出風によって排出部材27から粉砕物4を搬送路R1へ排出するようにしてもよい。
比重分離装置GDは、口部材32aを割愛して、排出胴32の下端を排出口32bとし
たり、底壁31aの取出口31bを複数箇所に形成したり、取出口31bを内周側まで拡大形成したりしてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1 吸水材回収システム
3 被処理物
4 破砕物
5 吸水材(嵩小破砕物)
5P 小比重材(パルプ)
5S 大比重材(高分子ポリマー)
12 搬送空気吸入口
13 空気排出口
14 空気搬送路
BF バグフィルタ
C1 第1破砕装置
C2 第2破砕装置
CD 破砕装置
E 外装材(嵩大破砕物)
ED 外装材回収装置
GD 比重分離装置
GL 大比重材回収装置
GS 小比重材回収装置
K1 破砕工程
K2 分離工程
K3 外装材回収工程
K4 比重分離工程
K5 小比重材回収工程
K6 大比重材回収工程
K7 終端空気搬送工程
R1~R6 搬送路
SD 分離装置
a 水平路
b 縦路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18