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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】水槽用清掃具
(51)【国際特許分類】
   B08B 9/087 20060101AFI20240531BHJP
   A01K 63/00 20170101ALI20240531BHJP
【FI】
B08B9/087
A01K63/00 B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020146933
(22)【出願日】2020-09-01
(65)【公開番号】P2022041617
(43)【公開日】2022-03-11
【審査請求日】2023-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】393022746
【氏名又は名称】ジェックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水谷 綾
【審査官】遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-289959(JP,A)
【文献】特開平09-094039(JP,A)
【文献】登録実用新案第3176016(JP,U)
【文献】実開昭51-123363(JP,U)
【文献】登録実用新案第3197467(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B08B 9/087
A01K 63/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽の外壁面に配置される操作部材と、
前記水槽の内壁面に前記操作部材と前記水槽の壁を挟んで対向して配置される内壁清掃部材と、を備え、
前記操作部材は、外壁側磁石を備え、
前記内壁清掃部材は、前記外壁側磁石と磁気吸着が可能な内壁側磁石と、前記水槽の内壁面に密着させて前記内壁面を清掃するための第1内壁清掃部及び第2内壁清掃部と、を備え、
前記内壁側磁石は、前記第1内壁清掃部及び前記第2内壁清掃部の間に配置され、
前記第1内壁清掃部及び前記第2内壁清掃部は、それぞれ対向して配置され、
前記内壁側磁石のサイズは、前記外壁側磁石のサイズよりも小さく、
前記内壁側磁石の厚みは、前記外壁側磁石の厚みよりも小さい、水槽用清掃具。
【請求項2】
前記操作部材は、前記外壁側磁石を偶数個備え、
前記内壁清掃部材は、前記内壁側磁石を前記外壁側磁石と同数個備え、
前記外壁側磁石は、前記操作部材が有する外壁面接触部と磁極が対向し、隣接する磁石の磁極が異なるように整列して配置され、
前記内壁側磁石は、前記第1内壁清掃部及び前記第2内壁清掃部と磁極が対向し、隣接する磁石の磁極が異なるように整列して配置される、請求項1に記載の水槽用清掃具。
【請求項3】
前記内壁側磁石は、前記第2内壁清掃部より前記第1内壁清掃部に寄って配置される、請求項2に記載の水槽用清掃具。
【請求項4】
前記内壁清掃部材は、前記操作部材から離れた際、水中で浮くことが可能である、請求項1~3のいずれか1項に記載の水槽用清掃具。
【請求項5】
前記第1内壁清掃部は、第1ブラシを備え、
前記第2内壁清掃部は、前記第1ブラシより毛の長い第2ブラシを備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の水槽用清掃具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水槽用清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、水槽用清掃具として、水槽の外壁面に配置される操作部材と、水槽の内壁面に操作部材と水槽の壁を挟んで対向して配置される内壁清掃部材と、を備え、内壁清掃部材は、操作部材と磁気吸着が可能な内壁清掃部を備える、水槽用清掃具が知られている(例えば、特許文献1)。しかしながら、内壁清掃部が汚れると、水槽の内壁面の清掃効率が落ちるという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3197467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の目的は、水槽の内壁面の清掃効率を上げる水槽用清掃具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
水槽用清掃具は、水槽の外壁面に配置される操作部材と、前記水槽の内壁面に前記操作部材と前記水槽の壁を挟んで対向して配置される内壁清掃部材と、を備え、前記内壁清掃部材は、前記操作部材と磁気吸着が可能な第1内壁清掃部及び第2内壁清掃部を備え、前記第1内壁清掃部及び前記第2内壁清掃部は、それぞれ対向して配置される。
【0006】
斯かる構成によれば、操作部材との磁気吸着により第1内壁清掃部及び第2内壁清掃部のそれぞれを内壁面に密着させることができる。これにより、水槽の内壁面に密着させる清掃部(第1内壁清掃部又は第2内壁清掃部)を適宜変えることができ、内壁面の清掃効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、一実施形態に係る水槽用清掃具の斜視図である。
図2図2は、同実施形態に係る水槽用清掃具の斜視図である。
図3図3は、同実施形態に係る水槽用清掃具の左側面図である。
図4図4は、図3のIV-IV線拡大断面図である。
図5図5は、内壁清掃部材を反転させた状態での図3のIV-IV線拡大断面図である。
図6図6は、他の実施形態に係る水槽用清掃具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態に係る水槽用清掃具について、図1図5を参照しながら説明する。なお、各図(図6も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
【0009】
図1図4に示すように、水槽用清掃具1は、水槽の外壁面W1aに配置され、作業者によって操作される操作部材2と、水槽の内壁面W1bに操作部材2と水槽の壁W1を挟んで対向して配置され、内壁面W1bを清掃する内壁清掃部材3と、を備える。そして、水槽用清掃具1は、操作部材2と内壁清掃部材3との磁気吸着によって壁W1に保持される。
【0010】
操作部材2は、操作カバー21と、内壁清掃部材3と磁気吸着する外壁側磁石22と、を備える。本実施形態に係る操作部材2は、外壁面W1aを清掃する外壁清掃部23を更に備える。斯かる構成によれば、操作部材2を操作することにより、内壁清掃部材3が操作部材2に従動し、外壁面W1aと内壁面W1bとを同時に清掃することができる。
【0011】
本実施形態に係る操作カバー21は、厚みが薄い略直方体状である。そして、本実施形態に係る操作カバー21は、左端に開口を有する容器状の第1操作カバー211と、第1操作カバー211の開口を閉じる略長方形平板状の第2操作カバー212と、第1操作カバー211と外壁清掃部23との間に配置され、第1操作カバー211とによって外壁側磁石22を保持する正方形薄板状の第3操作カバー213と、を備える。なお、操作カバー21は、例えば、厚みが薄い略円柱状などであってもよい。
【0012】
第1操作カバー211は、操作部材2の操作を容易にする取手部211aと、外壁清掃部23が貼り付けられる第1外壁側段差面211bと、第3操作カバー213が貼り付けられる第2外壁側段差面211cと、外壁側磁石22の位置決めをする外壁側磁石位置決め部211dと、を備える。
【0013】
取手部211aは、第1操作カバー211の左側端部から上下左右方向に突出するフランジである。そして、第1外壁側段差面211bは、第1操作カバー211の右端面から左方向に凹んだ位置に配置される面である。
【0014】
第2外壁側段差面211cは、第1外壁側段差面211bから左方向に凹んだ位置に配置される面である。そして、外壁側磁石位置決め部211dは、右側に開口を有する容器状であり、第2外壁側段差面211cの左方向に対向して配置される。第2外壁側段差面211c及び外壁側磁石位置決め部211dは、外壁側磁石22と同数(2箇所)配置される。
【0015】
また、第1操作カバー211は、透明な樹脂(例えば、PS)で形成される。そして、第2操作カバー212は、白色の樹脂(例えば、ABS)で形成され、左側面視において外壁側磁石22が第2操作カバー212に隠れるように配置される。斯かる構成によれば、外壁側磁石22を見え難くし、且つ、操作部材2を他のインテリアと馴染ませることができる。これにより、例えば、操作部材2によって、水槽周辺の美観が害されることを防止することができる。
【0016】
第3操作カバー213は、例えば、PETのフィルムからなり、外壁側磁石位置決め部211dにより位置決めされた外壁側磁石22を覆うように第2外壁側段差面211cに貼り付けられる。そして、第3操作カバー213を第2外壁側段差面211cに貼り付けた際、第3操作カバー213の右面が第1外壁側段差面211bと面一となる。これにより、外壁清掃部23を均一な面に貼り付けることができる。なお、第3操作カバー213は、例えば、ナイロンやポリエステルのフィルムであってもよく、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂やポリエステル系樹脂などによってコーティングされた薄板であってもよい。また、第3操作カバー213は、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂やポリエステル系樹脂などで外壁側磁石22の右面及び第2外壁側段差面211cを直接コーティングすることによって形成される、という構成であってもよい。
【0017】
外壁側磁石22は、例えば、ネオジム磁石であり、偶数個配置される。本実施形態に係る外壁側磁石22は、上下に整列して2個配置され、後述する内壁側磁石32よりも磁石のサイズが大きい。斯かる構成によれば、内壁側磁石32の磁力を弱くすることができるので、内壁側磁石32を小さくすることができる。これにより、例えば、内壁清掃部材3を薄くすることができ、内壁清掃部材3によって水槽内の生物が傷つけられるリスクを下げることができる。また、外壁側磁石22のサイズを大きくすることにより、内壁側磁石32との磁気吸着力を強くし、内壁面W1bの清掃中に内壁清掃部材3が操作部材2から離れることを防止することができる。
【0018】
また、本実施形態に係る外壁側磁石22は、外壁清掃部23と磁極が対向し、隣接する磁石の磁極が異なるように配置される(例えば、右側の磁極が上からN極、S極)。
【0019】
外壁清掃部23は、例えば、ナイロンやポリエステルの生地、フェルトなどからなり、第1外壁側段差面211b及び第3操作カバー213に貼り付けられる。斯かる構成によれば、外壁清掃部23によって外壁面W1aに付着した汚れを除去し、且つ、外壁面W1aが傷つくことを防止することができる。なお、操作部材2が外壁清掃部23を備えない場合、外壁清掃部23の代りに外壁面W1aが傷つくことを防止する緩衝部材などを用いてもよい。
【0020】
内壁清掃部材3は、内壁清掃カバー31と、外壁側磁石22と磁気吸着する内壁側磁石32と、内壁面W1bを清掃する第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34とを、備える。斯かる構成によれば、操作部材2との磁気吸着により第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34のそれぞれを内壁面に密着させることができる。これにより、水槽の内壁面W1bに密着させる清掃部(第1内壁清掃部33又は第2内壁清掃部34)を適宜(例えば、後述する第1ブラシ33a又は第2ブラシ34aが汚れた場合など)変えることができ、内壁面の清掃効率を上げることができる。
【0021】
本実施形態に係る内壁清掃カバー31は、厚みが薄い略直方体状である。そして、本実施形態に係る内壁清掃カバー31は、左側に配置され、右側に開口を有する容器状の第1内壁清掃カバー311と、右側に配置され、左側に開口を有する容器状の第2内壁清掃カバー312と、を備える。なお、内壁清掃カバー31は、例えば、厚みが薄い略円柱状などであってもよい。
【0022】
第1内壁清掃カバー311及び第2内壁清掃カバー312は、黒色の樹脂(例えば、ABS)で形成される。これにより、内壁清掃カバー31の汚れを目立ち難くすることができる。そして、第1内壁清掃カバー311及び第2内壁清掃カバー312は、超音波溶着によって隙間なく一体化される。これにより、接着成分が溶け出して水槽内の水が汚染されることを防止することができる。また、内壁清掃カバー31の中に空気を閉じ込めることができ、内壁清掃部材3を水中で浮かすことができる。これにより、例えば、操作部材2から内壁清掃部材3が離れた際、水面に内壁清掃部材3が浮かび上がることによって、作業者は内壁清掃部材3の回収が容易となる。
【0023】
第1内壁清掃カバー311は、第1内壁清掃部33が貼り付けられる第1内壁側段差面311aと、内壁側磁石32の位置決めをする内壁側磁石位置決め部311bと、を備える。
【0024】
第1内壁側段差面311aは、第1内壁清掃カバー311の左端面から右方向に凹んだ位置に配置される面である。そして、内壁側磁石位置決め部311bは、右側に開口を有する容器状であり、第1内壁清掃カバー311の右側に内壁側磁石32と同数(2箇所)配置される。
【0025】
第2内壁清掃カバー312は、第2内壁清掃部34が貼り付けられる第2内壁側段差面312aと、内壁側磁石位置決め部311bとにより内壁側磁石32を保持する突起部312bと、を備える。
【0026】
第2内壁側段差面312aは、第2内壁清掃カバー312の右端面から左方向に凹んだ位置に配置される面であり、第1内壁側段差面311aに対向して配置される。突起部312bは、第2内壁清掃カバー312の左側から左方向に突出する円環状の突起であり、内壁側磁石位置決め部311bと対向して配置される。そして、突起部312bは、内壁側磁石32と同数(2箇所)配置される。
【0027】
内壁側磁石32は、例えば、ネオジム磁石であり、第1内壁清掃部33と第2内壁清掃部34との間に偶数個配置される。本実施形態に係る内壁側磁石32は、上下に整列して2個配置され、第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34と磁極が対向し、隣接する磁石の磁極が異なるように配置される(例えば、左側の磁極が上からS極、N極)。なお、図4では操作部材2と第1内壁清掃部33とが磁気吸着した状態を示しているが、内壁清掃部材3を時計回り又は反時計回りに回転させることにより、操作部材2と第2内壁清掃部34とを磁気吸着させることができる(図5参照)。
【0028】
斯かる構成によれば、操作部材2と第1内壁清掃部33又は第2内壁清掃部34とを外壁側磁石22と内壁側磁石32とによって磁気吸着させることができる。これにより、操作部材2と内壁清掃部材3との磁気吸着力を強くすることができ、例えば、外壁面W1a及び内壁面W1bの清掃力を上げることができる。
【0029】
また、本実施形態に係る内壁側磁石32は、第2内壁清掃部34より第1内壁清掃部33に寄って配置される。即ち、内壁側磁石32から第1内壁側段差面311aまでの第1間隔L1は、内壁側磁石32から第2内壁側段差面312aまでの第2間隔L2より短い。斯かる構成によれば、操作部材2と第2内壁清掃部34との磁気吸着力よりも、操作部材2と第1内壁清掃部33との磁気吸着力を強くすることができる。これにより、内壁面W1bの汚れによって第1内壁清掃部33と第2内壁清掃部34とを使い分けることができ、例えば、内壁面W1bの清掃効率を上げることができる。
【0030】
本実施形態に係る第1内壁清掃部33は、樹脂(例えば、ナイロン、ポリエステル)で形成された毛の短い第1ブラシ33aを備え、第1内壁側段差面311aに貼り付けられる。そして、本実施形態に係る第2内壁清掃部34は、樹脂(例えば、ナイロン、ポリエステル)で形成され、第1ブラシ33aよりも毛の長い第2ブラシ34aを備え、第2内壁側段差面312aに貼り付けられる。
【0031】
斯かる構成によれば、第1内壁清掃部33と第2内壁清掃部34とでブラシの種類を変えることができる。これにより、例えば、内壁面W1bの汚れを第1ブラシ33aで落とし、仕上げとして第2ブラシ34aで磨くことによって、内壁面W1bの清掃効率を上げることができる。なお、第1ブラシ33a及び第2ブラシ34aは、例えば、同一のブラシであってもよく、超硬質ブラシなどであってもよい。また、第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34は、例えば、布やスポンジなどであってもよい。
【0032】
以上より、本実施形態に係る水槽用清掃具1は、水槽の外壁面W1aに配置される操作部材2と、水槽の内壁面W1bに操作部材2と水槽の壁W1を挟んで対向して配置される内壁清掃部材3と、を備え、内壁清掃部材3は、操作部材2と磁気吸着が可能な第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34を備え、第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34は、それぞれ対向して配置される。
【0033】
斯かる構成によれば、操作部材2との磁気吸着により第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34のそれぞれを内壁面に密着させることができる。これにより、水槽の内壁面W1bに密着させる清掃部(第1内壁清掃部33又は第2内壁清掃部34)を適宜(例えば、後述する第1ブラシ33a又は第2ブラシ34aが汚れた場合など)変えることができ、内壁面の清掃効率を上げることができる。
【0034】
また、本実施形態に係る水槽用清掃具1においては、操作部材2は、外壁側磁石22を偶数個備え、内壁清掃部材3は、内壁側磁石32を外壁側磁石22と同数個備え、外壁側磁石22は、操作部材2が有する外壁面接触部(外壁清掃部23)と磁極が対向し、隣接する磁石の磁極が異なるように整列して配置され、内壁側磁石32は、第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34の間に配置され、且つ、第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34と磁極が対向し、隣接する磁石の磁極が異なるように整列して配置される、という構成である。
【0035】
斯かる構成によれば、操作部材2と第1内壁清掃部33又は第2内壁清掃部34とを外壁側磁石22と内壁側磁石32とによって磁気吸着させることができる。これにより、操作部材2と内壁清掃部材3との磁気吸着力を強くすることができ、例えば、外壁面W1a及び内壁面W1bの清掃力を上げることができる。
【0036】
また、本実施形態に係る水槽用清掃具1においては、内壁側磁石32は、第2内壁清掃部34より第1内壁清掃部33に寄って配置される、という構成である。
【0037】
斯かる構成によれば、操作部材2と第2内壁清掃部34との磁気吸着力よりも、操作部材2と第1内壁清掃部33との磁気吸着力を強くすることができる。これにより、内壁面W1bの汚れによって第1内壁清掃部33と第2内壁清掃部34とを使い分けることができ、例えば、内壁面W1bの清掃効率を上げることができる。
【0038】
また、本実施形態に係る水槽用清掃具1においては、内壁清掃部材3は、操作部材2から離れた際、水中で浮くことが可能である、という構成である。
【0039】
斯かる構成によれば、操作部材2から内壁清掃部材3が離れた際、内壁清掃部材3が水面に浮かび上がる。これにより、例えば、作業者は、内壁清掃部材3の回収が容易となる。
【0040】
また、本実施形態に係る水槽用清掃具1においては、第1内壁清掃部33は、第1ブラシ33aを備え、第2内壁清掃部34は、第1ブラシ33aより毛の長い第2ブラシ34aを備える、という構成である。
【0041】
斯かる構成によれば、第1内壁清掃部33と第2内壁清掃部34とでブラシの種類を変えることができる。これにより、例えば、内壁面W1bの汚れを第1ブラシ33aで落とし、仕上げとして第2ブラシ34aで磨くことによって、内壁面W1bの清掃効率を上げることができる。
【0042】
なお、水槽用清掃具1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、水槽用清掃具1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
【0043】
(1)本実施形態に係る外壁側磁石22及び内壁側磁石32は、それぞれ上下に整列して2個配置される、という構成である。しかしながら、外壁側磁石22及び内壁側磁石32は、斯かる構成に限らない。
【0044】
例えば、図6に示すように、外壁側磁石22及び内壁側磁石32は、それぞれ6個配置され、二列に整列される、という構成であってもよい。斯かる構成によれば、外壁清掃部23、第1内壁清掃部33及び第2内壁清掃部34(図4参照)の面積を大きく確保することができ、例えば、外壁面W1a(図4参照)及び内壁面W1b(図4参照)の清掃効率を上げることができる。
【0045】
(2)また、本実施形態に係る内壁清掃部材3は、内壁側磁石32を備え、外壁側磁石22は2個配置される、という構成である。しかしながら、斯かる構成に限らず、内壁清掃部材3は、鉄などの強磁性体を備え、外壁側磁石22は奇数個配置される、という構成であってもよい。
【符号の説明】
【0046】
1…水槽用清掃具、2…操作部材、21…操作カバー、211…第1操作カバー、211a…取手部、211b…第1外壁側段差面、211c…第2外壁側段差面、211d…外壁側磁石位置決め部、212…第2操作カバー、213…第3操作カバー、22…外壁側磁石、23…外壁清掃部、3…内壁清掃部材、31…内壁清掃カバー、311…第1内壁清掃カバー、311a…第1内壁側段差面、311b…内壁側磁石位置決め部、312…第2内壁清掃カバー、312a…第2内壁側段差面、312b…突起部、32…内壁側磁石、33…第1内壁清掃部、33a…第1ブラシ、34…第2内壁清掃部、34a…第2ブラシ、W1…壁、W1a…外壁面、W1b…内壁面、L1…第1間隔、L2…第2間隔
図1
図2
図3
図4
図5
図6