(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】遊技機書類出力システム、及び、遊技機書類出力方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240531BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2020149238
(22)【出願日】2020-09-04
【審査請求日】2023-06-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】304050141
【氏名又は名称】東日本遊技機商業協同組合
(74)【代理人】
【識別番号】100131428
【氏名又は名称】若山 剛
(72)【発明者】
【氏名】中村 昌勇
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-086164(JP,A)
【文献】特開2008-295549(JP,A)
【文献】特開2004-129963(JP,A)
【文献】特開2005-107847(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機書類出力システムであって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、前記検定情報が表す検定通知書の有効期限を表す有効期限情報と、を対応付けて記憶する検定情報記憶部と、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報と、前記遊技機の使用が開始する時点を表す開始時点情報と、を含む設置情報が入力される設置情報入力部と、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられるとともに、前記設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止する設置情報受付部と、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する書類出力部と、
を備える、遊技機書類出力システム。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技機書類出力システムであって、
型式情報と、検定情報と、有効期限情報と、が入力されるとともに、前記入力された型式情報と対応付けて記憶されている有効期限情報が表す有効期限以降の有効期限を、前記入力された有効期限情報が表す場合、前記入力された型式情報と、前記入力された検定情報と、前記入力された有効期限情報と、を対応付けて前記検定情報記憶部に記憶させる検定情報更新部を備える、遊技機書類出力システム。
【請求項3】
遊技機書類出力システムであって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、前記検定情報が表す検定通知書の有効地域を表す有効地域情報と、を対応付けて記憶する検定情報記憶部と、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報と、前記遊技機が設置される地域を表す地域情報と、を含む設置情報が入力される設置情報入力部と、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられるとともに、前記設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止する設置情報受付部と、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する書類出力部と、
を備える、遊技機書類出力システム。
【請求項4】
遊技機書類出力システムであって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶する検定情報記憶部と、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力される設置情報入力部と、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止する設置情報受付部と、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する書類出力部と、
前記設置情報の受け付けが許可された場合、前記設置情報と、前記設置情報の受け付けが完了した状態であることを表す完了状態情報と、を対応付けて記憶し、一方、前記設置情報の受け付けが禁止された場合、前記設置情報と、前記設置情報の受け付けが禁止された状態であることを表す禁止状態情報と、を対応付けて記憶する設置情報記憶部と、
を備え、
前記書類出力部は、前記完了状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を許可し、一方、前記禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を禁止し、
前記設置情報入力部は、前記禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報が入力される、遊技機書類出力システム。
【請求項5】
請求項4に記載の遊技機書類出力システムであって、
前記禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けが許可される状態であることを表す許可状態情報を出力する許可状態情報出力部を備える、遊技機書類出力システム。
【請求項6】
遊技機書類出力システムであって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶する検定情報記憶部と、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力される設置情報入力部と、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止する設置情報受付部と、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する書類出力部と、
前記受け付けられた設置情報と、料金が未払いであることを表す未払状態情報と、を対応付けて記憶する設置情報記憶部と、
前記設置情報と対応付けられ且つ前記料金が支払われたことを表す既払状態情報が入力されるとともに、前記入力された既払状態情報と対応付けられた設置情報と前記設置情報記憶部にて対応付けて記憶されている未払状態情報を前記既払状態情報に更新する支払状態情報更新部と、
を備え、
前記書類出力部は、前記既払状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を許可し、一方、前記未払状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を禁止する、遊技機書類出力システム。
【請求項7】
遊技機書類出力システムによって行われる遊技機書類出力方法であって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、前記検定情報が表す検定通知書の有効期限を表す有効期限情報と、を対応付けて記憶し、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報と、前記遊技機の使用が開始する時点を表す開始時点情報と、を含む設置情報が入力され、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられるとともに、前記設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止し、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する、
ことを含む、遊技機書類出力方法。
【請求項8】
遊技機書類出力システムによって行われる遊技機書類出力方法であって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、前記検定情報が表す検定通知書の有効地域を表す有効地域情報と、を対応付けて記憶し、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報と、前記遊技機が設置される地域を表す地域情報と、を含む設置情報が入力され、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられるとともに、前記設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止し、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する、
ことを含む、遊技機書類出力方法。
【請求項9】
遊技機書類出力システムによって行われる遊技機書類出力方法であって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶し、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力され、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止し、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する、
ことを含むとともに、
前記設置情報の受け付けが許可された場合、前記設置情報と、前記設置情報の受け付けが完了した状態であることを表す完了状態情報と、を対応付けて記憶し、一方、前記設置情報の受け付けが禁止された場合、前記設置情報と、前記設置情報の受け付けが禁止された状態であることを表す禁止状態情報と、を対応付けて記憶し、
前記完了状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を許可し、一方、前記禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を禁止し、
前記禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報が入力される、
ことを含む、遊技機書類出力方法。
【請求項10】
遊技機書類出力システムによって行われる遊技機書類出力方法であって、
遊技機の型式を表す型式情報と、前記型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶し、
遊技機の設置を表すとともに、前記遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力され、
前記入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、前記設置情報の受け付けを許可し、一方、前記検定情報が記憶されていない場合、前記設置情報の受け付けを禁止し、
前記受け付けられた設置情報に基づいて、前記遊技機の設置に用いられる書類を出力する、
ことを含むとともに、
前記受け付けられた設置情報と、料金が未払いであることを表す未払状態情報と、を対応付けて記憶し、
前記設置情報と対応付けられ且つ前記料金が支払われたことを表す既払状態情報が入力されるとともに、前記入力された既払状態情報と対応付けられた設置情報と対応付けて記憶されている未払状態情報を前記既払状態情報に更新し、
前記既払状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を許可し、一方、前記未払状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく前記書類の出力を禁止する、
ことを含む、遊技機書類出力方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機書類出力システム、及び、遊技機書類出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遊技機の設置に用いられる書類を出力する遊技機書類出力システムが知られている。この種の遊技機書類出力システムの一つとして特許文献1に記載の遊技機書類出力システムは、遊技機の型式に対する検定通知書を表す検定情報を受信し、受信された検定情報に基づいて書類を出力する。検定通知書は、遊技機の型式に対する検定に合格したことを表す書類である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、第1時点と、第1時点以降の第2時点と、にて、同一の型式の遊技機の設置が行われることがある。この場合、上記遊技機書類出力システムにおいては、第1時点及び第2時点のそれぞれにて、検定情報が送信される。従って、例えば、第2時点にて設置を行うユーザが検定通知書を有していない場合、当該ユーザは、検定通知書を、遊技機の製造者等から取得しなければならない。この場合、検定通知書の取得が無駄に行われてしまう。
【0005】
そこで、遊技機書類出力システムにおいて、検定情報を記憶しておき、当該検定情報を再利用することが考えられる。しかしながら、遊技機書類出力システムが検定情報を記憶していない場合に、ユーザが検定通知書を取得する必要があるか否かを認識できないと、検定通知書の取得が遅延してしまう虞がある。
【0006】
本発明の目的の一つは、検定通知書の無駄な取得を回避しながら、検定通知書の取得が遅延することを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの側面では、遊技機書類出力システムは、
遊技機の型式を表す型式情報と、型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶する検定情報記憶部と、
遊技機の設置を表すとともに、遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力される設置情報入力部と、
入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、設置情報の受け付けを許可し、一方、検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けを禁止する設置情報受付部と、
受け付けられた設置情報に基づいて、遊技機の設置に用いられる書類を出力する書類出力部と、
を備える。
【0008】
他の一つの側面では、遊技機書類出力方法は、
遊技機の型式を表す型式情報と、型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶し、
遊技機の設置を表すとともに、遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力され、
入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、設置情報の受け付けを許可し、一方、検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けを禁止し、
受け付けられた設置情報に基づいて、遊技機の設置に用いられる書類を出力する、
ことを含む。
【発明の効果】
【0009】
検定通知書の無駄な取得を回避しながら、検定通知書の取得が遅延することを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態の遊技機書類出力システムの構成を表すブロック図である。
【
図2】第1実施形態のサーバ装置の構成を表すブロック図である。
【
図3】第1実施形態のクライアント装置の構成を表すブロック図である。
【
図4】第1実施形態のサーバ装置の機能を表すブロック図である。
【
図5】第1実施形態のクライアント装置により出力される検定情報登録画像を表す説明図である。
【
図6】第1実施形態のサーバ装置が実行する処理を表すフローチャートである。
【
図7】第1実施形態のクライアント装置により出力される設置情報登録画像を表す説明図である。
【
図8】第1実施形態のサーバ装置が実行する処理を表すフローチャートである。
【
図9】第1実施形態のクライアント装置により出力される取得促進情報を表す説明図である。
【
図10】第1実施形態のサーバ装置が実行する処理を表すフローチャートである。
【
図11】第1実施形態のクライアント装置により出力される、ユーザ毎の設置情報の一覧を表す説明図である。
【
図12】第1実施形態のサーバ装置が実行する処理を表すフローチャートである。
【
図13】第1実施形態のクライアント装置により出力される設置情報表示画像を表す説明図である。
【
図14】第1実施形態のサーバ装置が実行する処理を表すフローチャートである。
【
図15】第1実施形態のクライアント装置により出力される、設置情報の一覧を表す説明図である。
【
図16】第1実施形態のサーバ装置が実行する処理を表すフローチャートである。
【
図17】第1実施形態のサーバ装置が実行する処理を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の、遊技機書類出力システム、及び、遊技機書類出力方法に関する各実施形態について
図1乃至
図17を参照しながら説明する。
【0012】
<第1実施形態>
(概要)
第1実施形態の遊技機書類出力システムは、検定情報記憶部と、設置情報入力部と、設置情報受付部と、書類出力部と、を備える。
検定情報記憶部は、遊技機の型式を表す型式情報と、型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶する。設置情報入力部は、遊技機の設置を表すとともに、遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力される。設置情報受付部は、入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、設置情報の受け付けを許可し、一方、当該検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けを禁止する。書類出力部は、受け付けられた設置情報に基づいて、遊技機の設置に用いられる書類を出力する。
【0013】
ところで、設置される遊技機の型式に対する検定通知書の有無にかかわらず、設置情報の受け付けが完了する場合、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを認識できない。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、検定通知書の取得が遅延しやすい。
【0014】
これに対し、上記遊技機書類出力システムによれば、設置される遊技機の型式に対する検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けが禁止される。従って、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを迅速に認識できる。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、ユーザは、検定通知書を迅速に取得できる。
【0015】
また、設置される遊技機の型式に対する検定情報が記憶されている場合には、設置情報の受け付けが許可されるので、ユーザは、検定通知書を取得する必要がないことを迅速に認識できる。この結果、ユーザが無駄に検定通知書を取得することを回避できる。
【0016】
このように、上記遊技機書類出力システムによれば、検定通知書の無駄な取得を回避しながら、検定通知書の取得が遅延することを抑制することができる。
次に、第1実施形態の遊技機書類出力システムについて、より詳細に説明する。
【0017】
(構成)
図1に表されるように、遊技機書類出力システム1は、サーバ装置10と、N個のクライアント装置20-1,…,20-n,…,20-Nと、を備える。Nは、1以上の整数を表す。nは、1乃至Nの整数を表す。サーバ装置10と、N個のクライアント装置20-1,…,20-n,…,20-Nと、は、通信回線NWを介して互いに通信可能に接続される。通信回線NWは、無線通信の伝送路を含んでいてもよい。
【0018】
サーバ装置10、及び、クライアント装置20-nのそれぞれは、情報処理装置、又は、コンピュータである。例えば、クライアント装置20-nは、デスクトップ型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、又は、スマートフォン等であってよい。なお、サーバ装置10は、互いに通信可能に接続された複数の装置により構成されていてもよい。
【0019】
図2に表されるように、サーバ装置10は、バスBU1を介して互いに接続された、処理装置11、記憶装置12、入力装置13、出力装置14、及び、通信装置15を備える。
処理装置11は、記憶装置12に記憶されているプログラムを実行することにより、記憶装置12、入力装置13、出力装置14、及び、通信装置15を制御する。これにより、処理装置11は、後述する機能を実現する。
【0020】
本例では、処理装置11は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、処理装置11は、CPUに代えて、又は、CPUに加えて、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は、DSP(Digital Signal Processor)を含んでもよい。
【0021】
本例では、記憶装置12は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを含む。例えば、記憶装置12は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、半導体メモリ、有機メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、及び、SSD(Solid State Drive)の少なくとも1つを含む。
【0022】
入力装置13は、サーバ装置10の外部から情報を入力する。本例では、入力装置13は、キーボード及びマウスを備える。なお、入力装置13は、マイクロフォンを備えてもよい。
出力装置14は、サーバ装置10の外部に情報を出力する。本例では、出力装置14は、ディスプレイを備える。なお、出力装置14は、スピーカを備えてもよい。
なお、サーバ装置10は、入力装置13及び出力装置14の両方を構成するタッチパネル式のディスプレイを備えてもよい。
【0023】
通信装置15は、サーバ装置10の外部の装置と通信する。本例では、通信装置15は、カード型、又は、オンボード型の、ネットワークアダプタ、又は、ネットワークインタフェースを備える。
【0024】
図3に表されるように、クライアント装置20-nは、バスBU2を介して互いに接続された、処理装置21、記憶装置22、入力装置23、出力装置24、及び、通信装置25を備える。処理装置21、記憶装置22、入力装置23、出力装置24、及び、通信装置25は、サーバ装置10の処理装置11、記憶装置12、入力装置13、出力装置14、及び、通信装置15と同様の機能をそれぞれ有する。
【0025】
(機能)
図4に表されるように、サーバ装置10の機能は、検定情報記憶部101と、検定情報更新部102と、設置情報入力部103と、設置情報受付部104と、設置情報記憶部105と、許可状態情報出力部106と、支払状態情報更新部107と、書類生成部108と、書類出力部109と、を含む。
【0026】
検定情報記憶部101は、型式情報と、検定情報と、有効期限情報と、有効地域情報と、を対応付けて記憶する。型式情報は、遊技機の型式を表す。検定情報は、遊技機の型式に対する検定通知書を表す。検定通知書は、遊技機の型式に対する検定に合格したことを表す書類である。例えば、検定情報は、イメージスキャナを用いて検定通知書を読み取ることにより生成される。
【0027】
有効期限情報は、検定情報が表す検定通知書の有効期限を表す。有効地域情報は、検定情報が表す検定通知書の有効地域を表す。本願の出願時では、日本国において、検定通知書は、各都道府県に設置された都道府県公安委員会によって発行される。従って、本例では、有効地域は、検定通知書が効力を有する都道府県である。なお、有効地域は、都道府県以外の地域(例えば、市区町村、又は、複数の都道府県を含む領域等)であってもよい。
【0028】
検定情報更新部102は、型式情報と、検定情報と、有効期限情報と、有効地域情報と、が入力される。
検定情報更新部102は、型式情報と、検定情報と、有効期限情報と、有効地域情報と、が入力された場合、入力された型式情報、及び、入力された有効地域情報と対応付けて、検定情報記憶部101に記憶されている検定情報(換言すると、既存検定情報)が存在するか否かを判定する。
【0029】
検定情報更新部102は、既存検定情報が存在しない場合、入力された型式情報と、入力された検定情報と、入力された有効期限情報と、入力された有効地域情報と、を対応付けて検定情報記憶部101に記憶させる。
【0030】
検定情報更新部102は、既存検定情報が存在する場合、当該既存検定情報と対応付けて検定情報記憶部101に記憶されている有効期限情報が表す有効期限(換言すると、既存有効期限)以降の有効期限を、入力された有効期限情報が表すか否かを判定する。
【0031】
検定情報更新部102は、入力された有効期限情報が、既存有効期限以降の有効期限を表す場合、既存検定情報と対応付けて検定情報記憶部101に記憶されている有効期限情報を、入力された有効期限情報に更新するとともに、検定情報記憶部101に記憶されている既存検定情報を、入力された検定情報に更新する。
【0032】
設置情報入力部103は、設置情報が入力される。設置情報は、遊技機の設置を表す。本例では、設置情報は、取扱者情報と、型式情報と、開始時点情報と、地域情報と、営業所情報と、を含む。取扱者情報は、遊技機の設置を取り扱う担当者を表す。開始時点情報は、遊技機の使用が開始する時点を表す。地域情報は、遊技機が設置される地域(本例では、都道府県)を表す。営業所情報は、遊技機が設置される営業所(例えば、店舗)を表す。
【0033】
本例では、設置情報の少なくとも一部は、QRコード(登録商標)を読み取ることにより情報を取得する端末によって取得された情報がサーバ装置10へ送信されることによって、設置情報入力部103に入力される。例えば、QRコード(登録商標)は、遊技機に貼付されたシール等に表示される。例えば、設置情報の少なくとも一部は、特開2007-111299号公報に開示された方式を用いて、設置情報入力部103に入力されてよい。なお、設置情報は、遊技機書類出力システム1のユーザが入力装置23を用いることにより入力されてもよい。
【0034】
設置情報受付部104は、入力された設置情報に含まれる型式情報、入力された設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報、及び、入力された設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けて、検定情報記憶部101に記憶されている検定情報(換言すると、有効検定情報)が存在するか否かを判定する。
【0035】
設置情報受付部104は、有効検定情報が存在する場合、入力された設置情報の受け付けを許可する。一方、設置情報受付部104は、有効検定情報が存在しない場合、入力された設置情報の受け付けを禁止する。
【0036】
設置情報記憶部105は、設置情報受付部104により設置情報の受け付けが許可された場合、当該設置情報と、当該設置情報の受け付けが完了した状態であることを表す完了状態情報と、料金が未払いであることを表す未払状態情報と、を対応付けて記憶する。
【0037】
一方、設置情報記憶部105は、設置情報受付部104により設置情報の受け付けが禁止された場合、当該設置情報と、当該設置情報の受け付けが禁止された状態であることを表す禁止状態情報と、を対応付けて記憶する。
【0038】
許可状態情報出力部106は、設置情報記憶部105に記憶されている設置情報の中から、禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報を抽出する。許可状態情報出力部106は、抽出された設置情報のそれぞれに対して、当該設置情報に含まれる型式情報、当該設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報、及び、当該設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けて、検定情報記憶部101に記憶されている検定情報(換言すると、有効検定情報)が存在するか否かを判定する。
【0039】
許可状態情報出力部106は、抽出された設置情報のうちの、有効検定情報が存在する設置情報に対して、当該設置情報の受け付けが許可される状態であることを表す許可状態情報を出力する。
設置情報入力部103は、禁止状態情報と対応付けて設置情報記憶部105に記憶されている設置情報が入力される。
【0040】
支払状態情報更新部107は、設置情報記憶部105に記憶されている設置情報と対応付けて既払状態情報が入力される。既払状態情報は、料金が支払われたことを表す。支払状態情報更新部107は、入力された既払状態情報と対応付けられた設置情報と対応付けて設置情報記憶部105に記憶されている未払状態情報を、入力された既払状態情報に更新する。
【0041】
書類生成部108は、設置情報受付部104により設置情報の受け付けが許可された場合、受け付けられた設置情報に基づいて、遊技機の設置に用いられる書類を生成する。本例では、書類生成部108は、生成された書類を表す書類情報を、当該書類を生成する基となった設置情報と対応付けて設置情報記憶部105に記憶させる。
【0042】
書類出力部109は、完了状態情報、及び、既払状態情報と対応付けて設置情報記憶部105に記憶されている設置情報に基づく書類の出力を許可する。一方、書類出力部109は、禁止状態情報、又は、未払状態情報と対応付けて設置情報記憶部105に記憶されている設置情報に基づく書類の出力を禁止する。
【0043】
本例では、書類出力部109は、完了状態情報、及び、既払状態情報と対応付けて設置情報記憶部105に記憶されている設置情報のみに対して、出力指示情報を入力可能とすることにより、当該設置情報に基づく書類の出力を許可し、一方、当該設置情報以外の設置情報に基づく書類の出力を禁止する。出力指示情報は、書類を出力する指示を表す。
【0044】
書類出力部109は、書類の出力が許可された場合、当該書類を出力する。本例では、書類の出力は、サーバ装置10に通信可能に接続された印刷装置による書類の印刷である。なお、書類の出力は、電子メール、又は、ファイル共有等の通信方式を用いた書類情報の送信であってもよい。
【0045】
書類出力部109により出力される書類は、当該書類の基となった設置情報と対応付けて設置情報記憶部105に記憶されている書類情報が表す書類を含む。更に、本例では、書類出力部109により出力される書類は、当該書類の基となった設置情報に含まれる型式情報、当該設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報、及び、当該設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けて、検定情報記憶部101に記憶されている検定情報が表す検定通知書を含む。
【0046】
(動作)
次に、遊技機書類出力システム1の動作について、
図5乃至
図17を参照しながら説明する。
本例では、遊技機書類出力システム1のユーザは、クライアント装置20-nを操作することにより、遊技機書類出力システム1を使用する。具体的には、クライアント装置20-nは、ユーザにより入力された入力情報をサーバ装置10へ送信する。サーバ装置10は、クライアント装置20-nから入力情報を受信し、受信された入力情報に基づいて、上述の機能に対応する処理を実行し、当該処理によって生成された出力情報をクライアント装置20-nへ送信する。クライアント装置20-nは、サーバ装置10から出力情報を受信し、受信された出力情報を出力する。
【0047】
本例では、遊技機書類出力システム1のユーザは、管理権限を有する管理ユーザと、一般権限を有する一般ユーザと、を含む。遊技機書類出力システム1は、公知のユーザ認証方式を用いてユーザを識別する。
【0048】
クライアント装置20-nは、管理ユーザに対して、
図5に表されるように、検定情報登録画像を含む出力情報を出力する。本例では、クライアント装置20-nは、管理ユーザによって、検定情報登録要求を含む入力情報が入力された場合、サーバ装置10から検定情報登録画像を含む出力情報を受信する。検定情報登録要求は、検定情報を登録する要求を表す。
【0049】
検定情報登録画像は、型式入力欄G101と、有効期限入力欄G102と、有効地域入力欄G103と、検定通知書入力欄G104と、送信ボタンG105と、を含む。
【0050】
型式入力欄G101は、型式情報が入力される。有効期限入力欄G102は、有効期限情報が入力される。有効地域入力欄G103は、有効地域情報が入力される。検定通知書入力欄G104は、検定情報が入力される。例えば、検定情報は、ファイルパスにより表されてもよい。型式情報、及び、有効地域情報のそれぞれは、リストから選択されることにより入力されてもよい。
【0051】
クライアント装置20-nは、送信ボタンG105を押下する操作が管理ユーザにより行われた場合、型式入力欄G101、有効期限入力欄G102、有効地域入力欄G103、及び、検定通知書入力欄G104に入力された情報を含む入力情報をサーバ装置10へ送信する。
【0052】
サーバ装置10は、管理ユーザに対して、
図6に表される処理を実行する。
具体的には、サーバ装置10は、検定情報を含む入力情報を受信するまで待機する(ステップS101の「No」判定)。そして、サーバ装置10は、検定情報を含む入力情報を受信した場合、ステップS101にて「Yes」と判定し、ステップS102へ進む。
【0053】
次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる、型式情報及び有効地域情報と対応付けて、記憶装置12に記憶されている検定情報(換言すると、既存検定情報)が存在するか否かを判定する(ステップS102)。
【0054】
サーバ装置10は、既存検定情報が存在する場合、ステップS102にて「Yes」と判定し、ステップS103へ進む。次いで、サーバ装置10は、当該既存検定情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている有効期限情報が表す有効期限(換言すると、既存有効期限)以降の有効期限を、入力情報に含まれる有効期限情報が表す(換言すると、有効期限が新しい)か否かを判定する(ステップS103)。
【0055】
サーバ装置10は、入力情報に含まれる有効期限情報が、既存有効期限以降の有効期限を表さない場合、ステップS103にて「No」と判定し、入力情報に含まれる検定情報を記憶装置12に記憶させることなく、ステップS101へ戻る。
【0056】
サーバ装置10は、入力情報に含まれる有効期限情報が、既存有効期限以降の有効期限を表す場合、ステップS103にて「Yes」と判定し、ステップS104へ進む。次いで、サーバ装置10は、既存検定情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている有効期限情報を、入力情報に含まれる有効期限情報に更新するとともに、記憶装置12に記憶されている既存検定情報を、入力情報に含まれる検定情報に更新する(ステップS104)。その後、サーバ装置10は、ステップS101へ戻る。
【0057】
また、サーバ装置10は、既存検定情報が存在しない場合、ステップS102にて「No」と判定し、ステップS105へ進む。次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる、型式情報、検定情報、有効期限情報、及び、有効地域情報を対応付けて記憶装置12に記憶させる(ステップS105)。その後、サーバ装置10は、ステップS101へ戻る。
【0058】
また、クライアント装置20-nは、一般ユーザに対して、
図7に表されるように、設置情報登録画像を含む出力情報を出力する。本例では、クライアント装置20-nは、一般ユーザによって、設置情報登録要求を含む入力情報が入力された場合、サーバ装置10から設置情報登録画像を含む出力情報を受信する。設置情報登録要求は、設置情報を登録する要求を表す。
【0059】
設置情報登録画像は、取扱者入力欄G201と、型式入力欄G202と、使用開始日入力欄G203と、地域入力欄G204と、営業所入力欄G205と、送信ボタンG206と、を含む。
【0060】
取扱者入力欄G201は、取扱者情報が入力される。型式入力欄G202は、型式情報が入力される。使用開始日入力欄G203は、開始時点情報が入力される。地域入力欄G204は、地域情報が入力される。営業所入力欄G205は、営業所情報が入力される。取扱者情報、型式情報、地域情報、及び、営業所情報のそれぞれは、リストから選択されることにより入力されてもよい。
【0061】
クライアント装置20-nは、送信ボタンG206を押下する操作が一般ユーザにより行われた場合、取扱者入力欄G201、型式入力欄G202、使用開始日入力欄G203、地域入力欄G204、及び、営業所入力欄G205に入力された情報を含む入力情報をサーバ装置10へ送信する。
【0062】
サーバ装置10は、一般ユーザに対して、
図8に表される処理を実行する。
具体的には、サーバ装置10は、設置情報を含む入力情報を受信するまで待機する(ステップS201の「No」判定)。そして、サーバ装置10は、設置情報を含む入力情報を受信した場合、ステップS201にて「Yes」と判定し、ステップS202へ進む。
【0063】
次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる型式情報、入力情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報、及び、入力情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けて、記憶装置12に記憶されている検定情報(換言すると、有効検定情報)が存在するか否かを判定する(ステップS202)。
【0064】
サーバ装置10は、有効検定情報が存在する場合、ステップS202にて「Yes」と判定し、ステップS203へ進む。次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる設置情報の受け付けを許可する。従って、サーバ装置10は、入力情報に含まれる設置情報と、当該設置情報の受け付けが完了した状態であることを表す完了状態情報と、料金が未払いであることを表す未払状態情報と、ユーザ(本例では、一般ユーザ)を識別するユーザ識別情報と、を対応付けて記憶装置12に記憶させる(ステップS203)。
【0065】
次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる設置情報に基づいて、遊技機の設置に用いられる書類を表す書類情報を生成し、生成された書類情報を、当該設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶させる(ステップS204)。その後、サーバ装置10は、ステップS201へ戻る。
【0066】
一方、サーバ装置10は、有効検定情報が存在しない場合、ステップS202にて「No」と判定し、ステップS205へ進む。次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる設置情報の受け付けを禁止する。従って、サーバ装置10は、入力情報に含まれる設置情報と、当該設置情報の受け付けが禁止された状態であることを表す禁止状態情報と、ユーザ(本例では、一般ユーザ)を識別するユーザ識別情報と、を対応付けて記憶装置12に記憶させる(ステップS205)。
【0067】
次いで、サーバ装置10は、取得促進情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS206)。これにより、
図9に表されるように、クライアント装置20-nは、出力情報に含まれる取得促進情報を出力する。取得促進情報は、検定通知書の取得をユーザに促進する通知を表す。
次いで、サーバ装置10は、書類情報を生成することなく、ステップS201へ戻る。
【0068】
また、サーバ装置10は、一般ユーザに対して、
図10に表される処理を実行する。本例では、サーバ装置10は、一般ユーザによって、ユーザ毎設置情報一覧要求を含む入力情報がクライアント装置20-nへ入力された場合、クライアント装置20-nから当該入力情報を受信することにより、
図10に表される処理を実行する。ユーザ毎設置情報一覧要求は、ユーザ毎の設置情報の一覧を取得する要求を表す。
【0069】
具体的には、サーバ装置10は、ユーザ(本例では、一般ユーザ)を識別するユーザ識別情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている設置情報群を取得する(ステップS301)。
次いで、サーバ装置10は、取得された設置情報群に含まれる設置情報のそれぞれを1つずつ順に処理対象として用いるループ処理(ステップS302~ステップS313)を実行する。
【0070】
ループ処理において、サーバ装置10は、処理対象の設置情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS303)。なお、サーバ装置10は、設置情報の一部のみを含む出力情報を送信してもよい。
図11に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる設置情報を設置情報欄G401にて出力する。
【0071】
次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている禁止状態情報が存在する(換言すると、処理対象の設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている完了状態情報が存在しない)か否かを判定する(ステップS304)。
【0072】
サーバ装置10は、禁止状態情報が存在する場合、処理対象の設置情報に含まれる型式情報、当該設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報、及び、当該設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けて、記憶装置12に記憶されている検定情報(換言すると、有効検定情報)が存在するか否かを判定する(ステップS305)。
【0073】
サーバ装置10は、有効検定情報が存在しない場合、ステップS305にて「No」と判定し、ステップS306へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた禁止状態情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS306)。
【0074】
図11に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた禁止状態情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる禁止状態情報を受付情報欄G402にて出力する(本例では、「禁止」を表示する)。
次いで、サーバ装置10は、ステップS309へ進む。
【0075】
一方、サーバ装置10は、有効検定情報が存在する場合、ステップS305にて「Yes」と判定し、ステップS307へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた許可状態情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS307)。許可状態情報は、設置情報の受け付けが許可される状態であることを表す。
【0076】
図11に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた許可状態情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる許可状態情報を受付情報欄G402にて出力する(本例では、「許可」を表示する)。
次いで、サーバ装置10は、ステップS309へ進む。
【0077】
また、サーバ装置10は、禁止状態情報が存在しない(換言すると、完了状態情報が存在する)場合、ステップS304にて「No」と判定し、ステップS308へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた完了状態情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS308)。
【0078】
図11に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた完了状態情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる完了状態情報を受付情報欄G402にて出力する(本例では、「完了」を表示する)。
次いで、サーバ装置10は、ステップS309へ進む。
【0079】
次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている未払状態情報が存在する(換言すると、処理対象の設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている既払状態情報が存在しない)か否かを判定する(ステップS309)。
【0080】
サーバ装置10は、未払状態情報が存在する場合、ステップS309にて「Yes」と判定し、ステップS310へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた未払状態情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS310)。
【0081】
図11に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた未払状態情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる未払状態情報を支払情報欄G403にて出力する(本例では、「未払」を表示する)。
次いで、サーバ装置10は、ステップS312へ進む。
【0082】
一方、サーバ装置10は、未払状態情報が存在しない(換言すると、既払状態情報が存在する)場合、ステップS309にて「No」と判定し、ステップS311へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた既払状態情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS311)。
【0083】
図11に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた既払状態情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる既払状態情報を支払情報欄G403にて出力する(本例では、「既払」を表示する)。
次いで、サーバ装置10は、ステップS312へ進む。
【0084】
次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた詳細表示指示を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS312)。詳細表示指示は、設置情報の詳細を表示する指示を表す。
【0085】
図11に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた詳細表示指示を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる詳細表示指示を詳細欄G404にて出力する(本例では、「表示」ボタンを表示する)。
【0086】
そして、サーバ装置10は、取得された設置情報群に含まれる設置情報のすべてに対して、上記ループ処理(ステップS302~ステップS313)を実行した後、
図10の処理を終了する。
なお、出力情報の送信は、上記ループ処理の実行後に一括して行われてもよい。
【0087】
その後、クライアント装置20-nは、詳細欄G404にて表示された「表示」ボタンを押下する操作が一般ユーザにより行われた場合、当該「表示」ボタンと対応付けられた設置情報に対する設置情報表示要求を含む入力情報をサーバ装置10へ送信する。設置情報表示要求は、設置情報を表示する要求を表す。
【0088】
サーバ装置10は、一般ユーザに対して、
図12に表される処理を実行する。
具体的には、サーバ装置10は、設置情報表示要求を含む入力情報を受信するまで待機する(ステップS401の「No」判定)。そして、サーバ装置10は、設置情報表示要求を含む入力情報を受信した場合、ステップS401にて「Yes」と判定し、ステップS402へ進む。
【0089】
次いで、サーバ装置10は、受信された設置情報表示要求に対応付けられた設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている完了状態情報が存在する(換言すると、設置情報表示要求に対応付けられた設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている禁止状態情報が存在しない)か否かを判定する(ステップS402)。
【0090】
サーバ装置10は、完了状態情報が存在する場合、ステップS402にて「Yes」と判定し、ステップS403へ進む。次いで、サーバ装置10は、設置情報表示画像を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS403)。
これにより、クライアント装置20-nは、サーバ装置10から、設置情報表示画像を含む出力情報を受信し、受信された出力情報に含まれる設置情報表示画像を出力する。
【0091】
図13に表されるように、設置情報表示画像は、
図7に表される設置情報登録画像から送信ボタンG206が削除された画像である。設置情報表示画像は、設置情報に含まれる取扱者情報が取扱者入力欄G201にて表示され、設置情報に含まれる型式情報が型式入力欄G202にて表示され、設置情報に含まれる開始時点情報が使用開始日入力欄G203にて表示され、設置情報に含まれる地域情報が地域入力欄G204にて表示され、且つ、設置情報に含まれる営業所情報が営業所入力欄G205にて表示される。
その後、サーバ装置10は、ステップS401へ戻る。
【0092】
一方、サーバ装置10は、完了状態情報が存在しない場合、ステップS402にて「No」と判定し、ステップS404へ進む。次いで、サーバ装置10は、設置情報登録画像を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS404)。
これにより、クライアント装置20-nは、サーバ装置10から、設置情報登録画像を含む出力情報を受信し、受信された出力情報に含まれる設置情報登録画像を出力する。
【0093】
本例では、設置情報表示要求に応じて送信される出力情報に含まれる設置情報登録画像は、設置情報に含まれる取扱者情報が取扱者入力欄G201にて入力され、設置情報に含まれる型式情報が型式入力欄G202にて入力され、設置情報に含まれる開始時点情報が使用開始日入力欄G203にて入力され、設置情報に含まれる地域情報が地域入力欄G204にて入力され、且つ、設置情報に含まれる営業所情報が営業所入力欄G205にて入力されている点を除いて、
図7に表される設置情報登録画像と同様である。
【0094】
従って、クライアント装置20-nは、送信ボタンG206を押下する操作が一般ユーザにより行われた場合、取扱者入力欄G201、型式入力欄G202、使用開始日入力欄G203、地域入力欄G204、及び、営業所入力欄G205に入力された情報を含む入力情報をサーバ装置10へ送信する。
【0095】
上述のように、サーバ装置10は、一般ユーザに対して、
図8に表される処理を実行するので、入力情報に含まれる設置情報に対して、有効検定情報が存在する場合、当該設置情報の受け付けを許可する。
【0096】
ところで、設置情報の受け付けが禁止された場合、設置情報が記憶されないと、検定情報が新たに記憶された後に、ユーザが再び設置情報を入力しなければ、当該設置情報の受け付けを完了することができない。従って、ユーザが設置情報を再び入力する手間が煩雑である。
【0097】
これに対し、遊技機書類出力システム1によれば、設置情報の受け付けが禁止された場合、設置情報が禁止状態情報と対応付けて記憶される。更に、遊技機書類出力システム1によれば、禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報が入力される。
【0098】
これにより、検定情報が新たに記憶された後に、ユーザが再び設置情報を入力することなく、当該設置情報の受け付けを完了することができる。この結果、ユーザが設置情報を入力する手間を軽減できる。
【0099】
また、サーバ装置10は、管理ユーザに対して、
図14に表される処理を実行する。本例では、サーバ装置10は、管理ユーザによって、設置情報一覧要求を含む入力情報がクライアント装置20-nへ入力された場合、クライアント装置20-nから当該入力情報を受信することにより、
図14に表される処理を実行する。設置情報一覧要求は、設置情報の一覧を取得する要求を表す。
【0100】
具体的には、サーバ装置10は、記憶装置12に記憶されている設置情報群を取得する(ステップS501)。
次いで、サーバ装置10は、取得された設置情報群に含まれる設置情報のそれぞれを1つずつ順に処理対象として用いるループ処理(ステップS502~ステップS510)を実行する。
【0101】
ループ処理において、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されているユーザ識別情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS503)。
図15に表されるように、クライアント装置20-nは、ユーザ識別情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれるユーザ識別情報をユーザ情報欄G501にて出力する。
【0102】
次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS504)。なお、サーバ装置10は、設置情報の一部のみを含む出力情報を送信してもよい。
図15に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる設置情報を設置情報欄G502にて出力する。
【0103】
次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている完了状態情報が存在するか否かを判定する(ステップS505)。
【0104】
サーバ装置10は、完了状態情報が存在しない場合、ステップS505にて「No」と判定し、ステップS510へ進む。
一方、サーバ装置10は、完了状態情報が存在する場合、ステップS505にて「Yes」と判定し、ステップS506へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている未払状態情報が存在するか否かを判定する(ステップS506)。
【0105】
サーバ装置10は、未払状態情報が存在する場合、ステップS506にて「Yes」と判定し、ステップS507へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた既払設定指示を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS507)。既払設定指示は、未払状態情報を既払状態情報に更新する指示を表す。
【0106】
図15に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた既払設定指示を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる既払設定指示を支払情報欄G503にて出力する(本例では、「既払設定」ボタンを表示する)。
次いで、サーバ装置10は、ステップS510へ進む。
【0107】
一方、サーバ装置10は、未払状態情報が存在しない場合、ステップS506にて「No」と判定し、ステップS508へ進む。次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた既払状態情報を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS508)。
【0108】
図15に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた既払状態情報を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる既払状態情報を支払情報欄G503にて出力する(本例では、「既払」を表示する)。
【0109】
次いで、サーバ装置10は、処理対象の設置情報と対応付けられた書類出力指示を含む出力情報をクライアント装置20-nへ送信する(ステップS509)。書類出力指示は、書類を出力する指示を表す。
【0110】
図15に表されるように、クライアント装置20-nは、設置情報と対応付けられた書類出力指示を含む出力情報をサーバ装置10から受信し、受信された出力情報に含まれる書類出力指示を書類情報欄G504にて出力する(本例では、「出力」ボタンを表示する)。
次いで、サーバ装置10は、ステップS510へ進む。
【0111】
そして、サーバ装置10は、取得された設置情報群に含まれる設置情報のすべてに対して、上記ループ処理(ステップS502~ステップS510)を実行した後、
図14の処理を終了する。
なお、出力情報の送信は、上記ループ処理の実行後に一括して行われてもよい。
【0112】
その後、クライアント装置20-nは、支払情報欄G503にて表示された「既払設定」ボタンを押下する操作が管理ユーザにより行われた場合、当該「既払設定」ボタンと対応付けられた設置情報に対する既払設定指示を含む入力情報をサーバ装置10へ送信する。
【0113】
サーバ装置10は、管理ユーザに対して、
図16に表される処理を実行する。
具体的には、サーバ装置10は、既払設定指示を含む入力情報を受信するまで待機する(ステップS601の「No」判定)。そして、サーバ装置10は、既払設定指示を含む入力情報を受信した場合、ステップS601にて「Yes」と判定し、ステップS602へ進む。
【0114】
次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる既払設定指示と対応付けられた設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている未払状態情報を既払状態情報に更新する(ステップS602)。そして、サーバ装置10は、ステップS601へ戻る。
【0115】
その後、クライアント装置20-nは、書類情報欄G504にて表示された「出力」ボタンを押下する操作が管理ユーザにより行われた場合、当該「出力」ボタンと対応付けられた設置情報に対する書類出力指示を含む入力情報をサーバ装置10へ送信する。
【0116】
サーバ装置10は、管理ユーザに対して、
図17に表される処理を実行する。
具体的には、サーバ装置10は、書類出力指示を含む入力情報を受信するまで待機する(ステップS701の「No」判定)。そして、サーバ装置10は、書類出力指示を含む入力情報を受信した場合、ステップS701にて「Yes」と判定し、ステップS702へ進む。
【0117】
次いで、サーバ装置10は、入力情報に含まれる書類出力指示と対応付けられた設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている書類情報が表す書類と、当該設置情報に含まれる型式情報、当該設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報、及び、当該設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている検定情報が表す検定通知書と、を出力する(ステップS702)。本例では、サーバ装置10は、サーバ装置10に通信可能に接続された印刷装置を用いて、当該書類を印刷する。そして、サーバ装置10は、ステップS701へ戻る。
【0118】
以上、説明したように、第1実施形態の遊技機書類出力システム1は、検定情報記憶部101と、設置情報入力部103と、設置情報受付部104と、書類出力部109と、を備える。
【0119】
検定情報記憶部101は、遊技機の型式を表す型式情報と、型式に対する検定通知書を表す検定情報と、を対応付けて記憶する。設置情報入力部103は、遊技機の設置を表すとともに、遊技機の型式を表す型式情報を含む設置情報が入力される。設置情報受付部104は、入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、設置情報の受け付けを許可し、一方、当該検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けを禁止する。書類出力部109は、受け付けられた設置情報に基づいて、遊技機の設置に用いられる書類を出力する。
【0120】
ところで、設置される遊技機の型式に対する検定通知書の有無にかかわらず、設置情報の受け付けが完了する場合、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを認識できない。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、検定通知書の取得が遅延しやすい。
【0121】
これに対し、遊技機書類出力システム1によれば、設置される遊技機の型式に対する検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けが禁止される。従って、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを迅速に認識できる。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、ユーザは、検定通知書を迅速に取得できる。
【0122】
また、設置される遊技機の型式に対する検定情報が記憶されている場合には、設置情報の受け付けが許可されるので、ユーザは、検定通知書を取得する必要がないことを迅速に認識できる。この結果、ユーザが無駄に検定通知書を取得することを回避できる。
【0123】
このように、遊技機書類出力システム1によれば、検定通知書の無駄な取得を回避しながら、検定通知書の取得が遅延することを抑制することができる。
【0124】
更に、第1実施形態の遊技機書類出力システム1において、検定情報記憶部101は、型式情報と、検定情報と、検定情報が表す検定通知書の有効期限を表す有効期限情報と、を対応付けて記憶する。加えて、設置情報は、遊技機の使用が開始する時点を表す開始時点情報を含む。更に、設置情報受付部104は、入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられるとともに、当該設置情報に含まれる開始時点情報が表す時点以降の有効期限を表す有効期限情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、当該設置情報の受け付けを許可し、一方、当該検定情報が記憶されていない場合、当該設置情報の受け付けを禁止する。
【0125】
ところで、設置される遊技機の型式に対する検定情報が記憶されている場合であっても、遊技機の使用が開始する時点よりも前の有効期限を、当該検定情報が表す検定通知書が有することがある。この場合、遊技機の使用が開始する時点以降の有効期限を有する検定通知書が取得される必要がある。
【0126】
従って、検定通知書の有効期限にかかわらず、設置情報の受け付けが完了する場合、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを認識できない。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、検定通知書の取得が遅延しやすい。
【0127】
これに対し、遊技機書類出力システム1によれば、設置される遊技機の型式に対する検定情報であって、遊技機の使用が開始する時点以降の有効期限を有する検定通知書を表す検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けが禁止される。従って、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを迅速に認識できる。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、ユーザは、検定通知書を迅速に取得できる。
【0128】
また、設置される遊技機の型式に対する検定情報であって、遊技機の使用が開始する時点以降の有効期限を有する検定通知書を表す検定情報が記憶されている場合には、設置情報の受け付けが許可されるので、ユーザは、検定通知書を取得する必要がないことを迅速に認識できる。この結果、ユーザが無駄に検定通知書を取得することを回避できる。
【0129】
このように、遊技機書類出力システム1によれば、検定通知書の無駄な取得を回避しながら、検定通知書の取得が遅延することを抑制することができる。
【0130】
更に、第1実施形態の遊技機書類出力システム1は、検定情報更新部102を備える。検定情報更新部102は、型式情報と、検定情報と、有効期限情報と、が入力されるとともに、入力された型式情報と対応付けて記憶されている有効期限情報が表す有効期限以降の有効期限を、入力された有効期限情報が表す場合、入力された型式情報と、入力された検定情報と、入力された有効期限情報と、を対応付けて検定情報記憶部101に記憶させる。
【0131】
これによれば、有効期限が古い検定通知書を表す検定情報が無駄に記憶されることを回避できる。
【0132】
更に、第1実施形態の遊技機書類出力システム1において、検定情報記憶部101は、型式情報と、検定情報と、検定情報が表す検定通知書の有効地域を表す有効地域情報と、を対応付けて記憶する。加えて、設置情報は、遊技機が設置される地域を表す地域情報を含む。更に、設置情報受付部104は、入力された設置情報に含まれる型式情報と対応付けられるとともに、当該設置情報に含まれる地域情報が表す地域を表す有効地域情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、当該設置情報の受け付けを許可し、一方、当該検定情報が記憶されていない場合、当該設置情報の受け付けを禁止する。
【0133】
ところで、設置される遊技機の型式に対する検定情報が記憶されている場合であっても、遊技機が設置される地域と異なる有効地域を、当該検定情報が表す検定通知書が有することがある。この場合、遊技機が設置される地域と同じ有効地域を有する検定通知書が取得される必要がある。
【0134】
従って、検定通知書の有効地域にかかわらず、設置情報の受け付けが完了する場合、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを認識できない。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、検定通知書の取得が遅延しやすい。
【0135】
これに対し、遊技機書類出力システム1によれば、設置される遊技機の型式に対する検定情報であって、遊技機が設置される地域と同じ有効地域を有する検定通知書を表す検定情報が記憶されていない場合、設置情報の受け付けが禁止される。従って、ユーザは、検定通知書を取得する必要があるか否かを迅速に認識できる。このため、検定通知書を取得する必要がある場合には、ユーザは、検定通知書を迅速に取得できる。
【0136】
また、設置される遊技機の型式に対する検定情報であって、遊技機が設置される地域と同じ有効地域を有する検定通知書を表す検定情報が記憶されている場合には、設置情報の受け付けが許可されるので、ユーザは、検定通知書を取得する必要がないことを迅速に認識できる。この結果、ユーザが無駄に検定通知書を取得することを回避できる。
【0137】
このように、遊技機書類出力システム1によれば、検定通知書の無駄な取得を回避しながら、検定通知書の取得が遅延することを抑制することができる。
【0138】
更に、第1実施形態の遊技機書類出力システム1は、設置情報記憶部105を備える。設置情報記憶部105は、設置情報の受け付けが許可された場合、当該設置情報と、設置情報の受け付けが完了した状態であることを表す完了状態情報と、を対応付けて記憶する。一方、設置情報記憶部105は、設置情報の受け付けが禁止された場合、当該設置情報と、設置情報の受け付けが禁止された状態であることを表す禁止状態情報と、を対応付けて記憶する。加えて、書類出力部109は、完了状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく書類の出力を許可し、一方、禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく書類の出力を禁止する。更に、設置情報入力部103は、禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報が入力される。
【0139】
設置情報の受け付けが禁止された場合、設置情報が記憶されないと、検定情報が新たに記憶された後に、ユーザが再び設置情報を入力しなければ、当該設置情報の受け付けを完了することができない。従って、ユーザが設置情報を再び入力する手間が煩雑である。
【0140】
これに対し、遊技機書類出力システム1によれば、設置情報の受け付けが禁止された場合、設置情報が禁止状態情報と対応付けて記憶される。これにより、検定情報が新たに記憶された後に、ユーザが再び設置情報を入力することなく、当該設置情報の受け付けを完了することができる。この結果、ユーザが設置情報を入力する手間を軽減できる。
【0141】
更に、第1実施形態の遊技機書類出力システム1は、許可状態情報出力部106を備える。許可状態情報出力部106は、禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合、当該設置情報の受け付けが許可される状態であることを表す許可状態情報を出力する。
【0142】
これによれば、検定情報が新たに記憶されることにより、設置情報の受け付けが許可可能となった場合、ユーザは、その旨を迅速に認識できる。従って、設置情報の受け付けを迅速に完了できるので、遊技機の設置に用いられる書類を迅速に出力できる。
【0143】
更に、第1実施形態の遊技機書類出力システム1は、設置情報記憶部105と、支払状態情報更新部107と、を備える。設置情報記憶部105は、受け付けられた設置情報と、料金が未払いであることを表す未払状態情報と、を対応付けて記憶する。支払状態情報更新部107は、設置情報と対応付けられ且つ料金が支払われたことを表す既払状態情報が入力されるとともに、入力された既払状態情報と対応付けられた設置情報と設置情報記憶部105にて対応付けて記憶されている未払状態情報を既払状態情報に更新する。更に、書類出力部109は、既払状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく書類の出力を許可し、一方、未払状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に基づく書類の出力を禁止する。
【0144】
ところで、書類の出力は、当該書類の出力、及び、当該書類の提出の少なくとも一方に伴って生じる料金が支払われた後に行われる必要がある。従って、料金の支払いの有無にかかわらず、書類の出力が完了する場合、ユーザは、料金の支払いを行う必要があるか否かを認識できない。このため、料金の支払いを行う必要がある場合には、料金の支払いが遅延しやすい。
【0145】
これに対し、遊技機書類出力システム1によれば、料金が支払われたことを表す既払状態情報と対応付けて設置情報が記憶されていない場合、当該設置情報に基づく書類の出力が禁止される。従って、ユーザは、料金の支払いを行う必要があるか否かを迅速に認識できる。このため、料金の支払いを行う必要がある場合には、ユーザは、料金の支払いを迅速に行うことができる。
【0146】
また、料金が支払われたことを表す既払状態情報と対応付けて設置情報が記憶されている場合には、設置情報に基づく書類の出力が許可されるので、ユーザは、料金の支払いを行う必要がないことを迅速に認識できる。この結果、ユーザが無駄に料金の支払いを行うことを回避できる。
【0147】
このように、遊技機書類出力システム1によれば、無駄な料金の支払いを回避しながら、料金の支払いが遅延することを抑制することができる。
【0148】
なお、第1実施形態の変形例の遊技機書類出力システム1において、サーバ装置10は、完了状態情報、及び、既払状態情報と対応付けて記憶装置12に記憶されている設置情報群を取得し、取得された設置情報群に含まれる設置情報のそれぞれに対して、当該設置情報に基づく書類を出力してもよい。
【0149】
この場合、サーバ装置10は、書類の出力を行なう時点を表す出力時点情報を設置情報と対応付けて記憶装置12に記憶し、書類の基となった設置情報と対応付けて記憶されている出力時点情報が表す時点にて当該書類を出力してよい。例えば、出力時点情報は、管理ユーザによって設定される。なお、出力時点情報は、設置情報を登録した一般ユーザによって設定されてもよい。
また、この場合、サーバ装置10は、予め設定された時刻から書類の出力を開始してよい。
【0150】
また、第1実施形態の変形例の遊技機書類出力システム1において、書類の出力は、クライアント装置20-nを用いて実行されてもよい。また、第1実施形態の変形例の遊技機書類出力システム1において、書類の出力は、サーバ装置10と互いに通信可能に接続された情報処理装置又はコンピュータを用いて実行されてもよい。
【0151】
また、第1実施形態の変形例の遊技機書類出力システム1において、禁止状態情報と対応付けて記憶されている設置情報に含まれる型式情報と対応付けられた検定情報が記憶されている場合であっても、許可状態情報が出力されてなくてもよい。換言すると、第1実施形態の変形例の遊技機書類出力システム1の機能は、許可状態情報出力部106を含まなくてもよい。
【0152】
また、第1実施形態の変形例の遊技機書類出力システム1において、未払状態情報と対応付けて設置情報が記憶されている場合であっても、当該設置情報に基づく書類の出力が許可されてもよい。
【0153】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態に、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において当業者が理解し得る様々な変更が加えられてよい。
【符号の説明】
【0154】
1 遊技機書類出力システム
10 サーバ装置
11 処理装置
12 記憶装置
13 入力装置
14 出力装置
15 通信装置
101 検定情報記憶部
102 検定情報更新部
103 設置情報入力部
104 設置情報受付部
105 設置情報記憶部
106 許可状態情報出力部
107 支払状態情報更新部
108 書類生成部
109 書類出力部
20-n クライアント装置
21 処理装置
22 記憶装置
23 入力装置
24 出力装置
25 通信装置
BU1 バス
BU2 バス
NW 通信回線