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特許7496684成形される製品を前進させるための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】成形される製品を前進させるための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   B21D 43/04 20060101AFI20240531BHJP
   B65G 25/08 20060101ALI20240531BHJP
   B21D 43/02 20060101ALI20240531BHJP
【FI】
B21D43/04 E
B65G25/08
B21D43/02 B
B21D43/04 A
【請求項の数】 17
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019224529
(22)【出願日】2019-12-12
(65)【公開番号】P2020097490
(43)【公開日】2020-06-25
【審査請求日】2022-08-19
(31)【優先権主張番号】102018000011062
(32)【優先日】2018-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】507015435
【氏名又は名称】サクミ コオペラティヴァ メッカニチ イモラ ソシエタ コオペラティヴァ
【住所又は居所原語表記】Via Selice Provinciale,17/A,I-40026 IMOLA(Bologna),Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100100170
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 厚司
(72)【発明者】
【氏名】マルコ・ミッリ
(72)【発明者】
【氏名】ファブリツィオ・ヴィッラ
【審査官】豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】特開昭61-095728(JP,A)
【文献】特開平02-295620(JP,A)
【文献】実公平05-010995(JP,Y2)
【文献】国際公開第2005/035165(WO,A1)
【文献】実公昭62-035534(JP,Y2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 43/00 - 43/11
B65G 25/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)複数の製品(P1、P2、P3)のうちの第1製品(P1)を前進装置(1)の第1領域(1a)に搬送するステップと、
b)前記第1領域(1a)において、前記第1製品(P1)に対して少なくとも第1方向(D1)に沿って移動可能な第1押圧手段(2)を当接させるステップと、
c)前記第1押圧手段(2)により、前記第1製品(P1)を、前記少なくとも第1方向(D1)を横切る第2方向(D2)に沿って前記前進装置(1)の前記第1領域(1a)から第2領域(1b)へ前進させ、連続運動の後、間欠運動させるステップと、
d)前記複数の製品(P1、P2、P3)のうちの第2製品(P2)を前記第1領域(1a)に搬送するステップと、
e)前記少なくとも第1方向(D1)に沿って移動可能な前記第2押圧手段(3)を前記第2製品(P2)に当接させるステップと、
f)前記第2押圧手段(3)により、連続運動の後、間欠運動で、前記第2製品(P2)を前記第2方向(D2)に沿って前記第2領域(1b)に向かって前進させ、前記ステップc)と少なくとも部分的に同時に実行するステップと、
g)前記第2領域(1b)で、前記第2方向(D2)を横切る少なくとも第3方向(D3)に沿って前記第1押圧手段(2)を移動させた後、前記第2製品(P2)の通過を妨げることを回避するため、前記第1製品(P1)から前記第1押圧手段(2)を離間させるステップと、
h)前記第1押圧手段(2)を前記第2方向(D2)に平行で反対の第4方向(D4)に沿って連続運動させて、前記第1押圧手段(2)を前記第1領域(1a)に戻す一方、前記第2押圧手段(3)前記第2方向(D2)に沿って前記第2製品(P2)とともに前進させ続けるステップと、
i)前記複数の製品(P1、P2、P3)のうちの第3製品(P3)に対して前記第1押圧手段(2)を当接させるために、前記第1押圧手段(2)を前記少なくとも第1方向(D1)に沿って移動させ、その間、前記第1領域(1a)に搬送するステップと、
を含み、
前記少なくとも第1方向(D1)、前記第2方向(D2)、前記少なくとも第3方向(D3)および前記第4方向(D4)は、前記第1押圧手段(2)および前記第2押圧手段(3)が移動可能な閉路を画定し、
前記少なくとも第1方向(D1)および前記少なくとも第3方向(D3)は、前記第2方向(D2)に対して傾斜している、シート状の金属の形態で製品を前進させる方法。
【請求項2】
前記少なくとも第1方向(D1)、前記第2方向(D2)、前記少なくとも第3方向(D3)および前記第4方向(D4)は、第1押圧手段(2)が移動可能である第1閉路と、第2押圧手段(3)が移動可能である第2閉路とを画定する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ステップc)または前記ステップf)は、前記第1押圧手段(2)によって前記第1製品の少なくとも縁(Pa、Pb、Pc、Pd)を押圧するステップと、前記第2押圧手段(3)によって前記第2製品(P2)の少なくとも縁(Pa、Pb、Pc、Pd)を押圧するステップとを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ステップc)は、第1路(L1)については連続運動で、第2路(L2)については間欠運動で前記第1押圧手段(2)を前進させることを含み、前記第1路(L1)および前記第2路(L2)は、前記第1領域(1a)と前記第2領域(1b)の間で前記第2方向(D2)と平行に延び、前記ステップf)は、第3路(L3)の連続運動および第4路(L4)の間欠運動で、第2押圧手段(3)を前進させるステップを含み、前記第3路(L3)および前記第4路(L4)は、前記第1領域(1a)と前記第2領域(1b)の間で前記第2方向(D2)と平行に延び、前記第1路(L1)は、前記第3路(L3)と実質的に等しい長さであり、前記第2路(L2)は、前記第4路(L4)と実質的に等しい長さである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ステップf)は、前記第2製品(P2)が前記第1領域(1a)にあるか、または連続運動で前進している間、間欠運動で前記第1製品(P1)を前進させることを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ステップf)およびg)において、前記第1製品(P1)と前記第2製品(P2)との間に少なくとも安全距離(X1、X2、X3)が維持される、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも第1方向(D1)が、前記少なくとも第3方向(D3)と平行な逆向きであり、前記少なくとも第1方向(D1)および前記少なくとも第3方向(D3)は、前記第2方向(D2)に対して40°から45°の間の角度で傾斜している、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ステップg)が、前記少なくとも第3方向(D3)に沿って前記第1押圧手段(2)を下方に移動させることを含み、前記ステップb)またはi)は、前記少なくとも第1方向(D1)に沿って前記第1押圧手段(2)を上方に移動させることを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
第1領域(1a)で第1製品(P1)に当接するために、少なくとも第1方向(D1)に沿って移動可能であり、前記第1方向(D1)を横切る第2方向(D2)に沿って、前記第1製品(P1)を前記前進装置(1)の前記第1領域(1a)から第2領域(1b)に前進させ、前記第2方向(D2)を横切る少なくとも第3方向(D3)に沿って、前記第1製品(P1)から離間するように移動し、前記第2方向(D2)に平行な逆向きの第4方向(D4)に沿って、前記第1領域(1a)にシフトする第1押圧手段(2)と、
前記第1押圧手段(2)に接続され、前記第1押圧手段(2)を前記第2方向(D2)に沿って連続運動または間欠運動で前進させ、連続運動で前記第4方向(D4)に沿って前記第1押圧手段(2)をシフトするために駆動可能な第1モータ手段(6)と、
前記少なくとも第1方向(D1)または前記少なくとも第3の方向(D3)に沿って前記第1押圧手段(2)を移動させるために前記第1押圧手段(2)に接続された第1駆動手段(8)と、
前記第1領域(1a)の第2製品(P2)に当接するために、前記少なくとも第1方向(D1)に沿って移動可能で、前記第2製品(P2)を前記第2方向(D2)に沿って前記第1領域(1a)から前記第2領域(1b)に前進させ、前記少なくとも第3方向(D3)に沿って、前記第2製品(P2)から離間するように移動し、前記第4方向(D4)に沿って、前記第1領域(1a)に向かってシフトする第2押圧手段(3)と、
前記第2押圧手段(3)に接続され、前記第2押圧手段(3)を前記第2方向(D2)に沿って連続運動または少なくとも部分的な間欠運動で前進させるために駆動可能であって、前記第1モータ手段(6)が前記第1押圧手段(2)を前進させている間、連続運動で前記第4方向(D4)に沿って前記第2押圧手段(3)を移動させる第2モータ手段(7)と、
前記第2押圧手段(3)を前記少なくとも第1方向(D1)または前記少なくとも第3方向(D3)に沿って移動させるために前記第2押圧手段(3)に接続された第2駆動手段(9)と、
を備え、
前記少なくとも第1方向(D1)、前記第2方向(D2)、前記少なくとも第3方向(D3)および前記第4方向(D4)は、前記第1押圧手段(2)および前記第2押圧手段(3)が移動可能な閉路を画定し、
前記少なくとも第1方向(D1)および前記少なくとも第3方向(D3)は、前記第2方向(D2)に対して傾斜している、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実行するための、シート状金属形態の複数の製品(P1、P2、P3)の前進装置(1)。
【請求項10】
前記少なくとも第1方向(D1)、前記第2方向(D2)、前記少なくとも第3方向(D3)および前記第4方向(D4)は、前記第1押圧手段(2)が移動可能な第1閉路と、前記第2押圧手段(3)が移動可能な第2閉路とを画定する、請求項9に記載の前進装置(1)。
【請求項11】
前記第1押圧手段(2)および前記第2押圧手段(3)のそれぞれが、第1押圧要素(2a、3a)および第2押圧要素(2b、3b)が裁置される支持板(2c、3c)を備え、前記第1押圧要素(2a、3a)および前記第2押圧要素(2b、3b)は、前記第1製品(P1)または前記第2製品(P2)の少なくとも縁(Pa、Pb、Pc、Pd)に当接するサイズである、請求項9または10に記載の前進装置(1)。
【請求項12】
前記第1モータ手段(6)は、第1路(L1)の連続運動および第2路(L2)の間欠運動で前記第1押圧手段(2)を前進させるために駆動され、前記第1路(L1)および前記第2路(L2)は、第1領域(1a)と第2領域(1b)の間を第2方向(D2)と平行に延び、前記第2モータ手段(7)は、第3路(L3)では連続運動、第4路(L4)では間欠運動で第2押圧手段(3)を前進させるために駆動され、前記第3路(L3)および前記第4路(L4)は、前記第1領域(1a)と前記第2領域(1b)の間を前記第2方向(D2)と平行に延び、前記第1路(L1)は、前記第3路(L3)と実質的に等しい長さであり、前記第2路(L2)は、前記第4路(L4)と実質的に等しい長さである、請求項9または10に記載の前進装置(1)。
【請求項13】
前記第1モータ手段(6)は間欠運動で駆動される一方、前記第2モータ手段(7)は停止するか、又は連続運動で駆動される、請求項9または10に記載の前進装置(1)。
【請求項14】
前記第1モータ手段(6)および前記第2モータ手段(7)は、前記第2方向(D2)に沿って、前記第1製品(P1)と前記第2製品(P2)との間の少なくとも安全距離(X1、X2、X3)を維持するように前記第1押圧手段(2)および前記第2押圧手段(3)を前進させるために駆動される、請求項9または10に記載の前進装置(1)。
【請求項15】
前記少なくとも第1方向(D1)は、前記少なくとも第3の方向(D3)に平行な逆向きであり、前記少なくとも第1方向(D1)および前記少なくとも第3方向(D3)は、前記第2方向(D2)に対して40°から45°の間の角度で傾斜している、請求項9または10に記載の前進装置(1)。
【請求項16】
前記第1駆動手段(8)は、前記少なくとも第3方向(D3)に沿って前記第1押圧手段(2)を下方に移動させ、前記少なくとも第1方向(D1)に沿って前記第1押圧手段(2)に向かって移動させるために駆動される、請求項9または10に記載の前進装置(1)。
【請求項17】
前記第2駆動手段(9)は、前記少なくとも第3方向(D3)に沿って前記第2押圧手段(3)を下方に移動させ、前記少なくとも第1方向(D1)に沿って前記第2押圧手段(3)を上方に移動させる、請求項9または10に記載の前進装置(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形される製品を前進させるための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特に限定するものではないが、本発明は、成形されるシート状の金属合金製品又はアルミニウム合金製品を前進させるために適用できる。
【0003】
成形加工の技術分野では、例えば、容器またはボトルの開口部を閉鎖するために使用されるキャップ、クラウンキャップ、ねじ付きキャップ等を製造することを意図した部品製造のために、様々な市場が生産性および生産効率を改善するという「より少ないものでより多く生産する」というニーズに常に直面している。
【0004】
成形機に関して、同様に公知の成形装置に接続できるシート状の金属製品の前進装置を備えた製造ラインが公知である。シート状の金属は、他の寸法よりも実質的に小さい寸法、例えば、(例えば、200~300mmの間で構成される)幅よりも実質的に小さい(1/10mm単位の)厚さおよび(例えば、800~900mmの)長さで構成されている。
【0005】
いくつかの公知の製造ラインは、1枚のシート状の金属をプレスするために周期的に駆動されるプレスと、プレスに接離するほぼ水平な第1並進方向に沿って移動可能な第1ハンドリング装置と、第1並進方向および第1並進方向に直交する第2横断方向に沿って移動可能な第2ハンドリング装置とを備える。第1ハンドリング装置は、シート縁を把持し、第1方向に沿って段階的にシートを並進させるために第1端部に取り付けられるグリッパを備える。一方、第2ハンドリング装置も、第1ハンドリング装置によって把持された部分とは異なる部分でシート縁を把持し、第1および第2方向に沿って段階的にシート縁を並進させるために第1端部に取り付けられるグリッパを備える。金属シートは、プレスサイクルの第1部分を実行するために、第1ハンドリング装置を介してダイに供給され、続いてプレスサイクルの第2部分を実行するために、金属シートを第1ハンドリング装置から第2ハンドリング装置に移送する。プレスサイクルの第1部分では、第1ハンドリング装置の前進または後退ステップのそれぞれの終了時、シートに対して一連の形状をプレスするプレス処理が実行される。プレスサイクルの第2部分では、第1ハンドリング装置が把持状態からシートを解放し、第1(前進または後退)方向(一方又は他方)に沿ったステップ移動を組み合わせて得られる移動処理を実行することにより、前述のシートを把持して移動させる。
【0006】
他の公知の製造ラインは、搬送するワークピースのスライドガイドとして機能するように互いに平行に間隔を空けて配置された2本のレールと、2本のレールの間に配置され、ワークピースのスライド中のサポートを保証するのに適したバーとを有する搬送ユニットを備える。搬送ユニットは、略台形のフレームからなるガイドバーに沿ってスライド可能なキャリッジをさらに備える。キャリッジはチェーンによって動作し、チェーンはギアモータのシャフトと一体のスプロケットによって動作する。キャリッジの両端には、第1ロッドと第2ロッドが取り付けられ、第1ロッドには第1クロスピースが取り付けられ、第2ロッドには第2クロスピースが取り付けられている。各クロスピースは、ワークピースの端に当接し、ワークピースを前方に移動させるのに適した形状の要素を端部に有する。使用中、キャリッジは初期位置から前進して、第1クロスピースの成形要素を第1ワークピースに当接させ、第1ワークピースを予めセットされた第1位置から第2位置まで前進させる。キャリッジは第1位置に戻すために引き込まれ、第1ワークピースは第2位置に残る。次いで、キャリッジを再び前進させ、第1クロスピースの成形要素を第2ワークピースに当接させる。そして、第2クロスピースの成形要素を前述の第2位置に静止した第1ワークピースに当接させる。キャリッジの構造およびその動きにより、工作機械、例えば成形機への往復運動に伴っていくつかのワークピースを前進させることができる。
【0007】
開示されたマニピュレータおよび搬送ユニットを使用する1つの欠点は、製品の前進が明らかに遅く、製品が断続的な動きでのみ成形機に運ばれ、挿入されることである。また、開示されたばかりの製造ラインの構造は複雑であり、操作の信頼性はそれほど高くない。実際、2つのマニピュレータの一方、あるいは、搬送ユニットが損傷または破損した場合、製造ライン全体の操作は危険にさらされて停止する。このように、完成品のための生産時間が増加する。
【0008】
さらなる公知の製造ラインは、連続/連続モードおよび間欠/ステップモードの両方で、物体、例えばボトルを搬送するためのステッパサーボモータに接続され、それによって駆動される送りねじを有する搬送装置を備える。
【0009】
それにも関わらず、送りねじによって複数シートのシート状金属の形態で製品を前進させることは、搬送するシート状金属のシート製品の形状と寸法のために非常に重要である。
【0010】
したがって、上記の内容に照らすと、成形品を前進させるための現在のシステムを改善するのに十分な余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的の1つは、先行技術の前述の限界の1つ以上を克服することができる方法または装置を提供することである。
【0012】
本発明の目的の1つは、シート形態のシート状金属合金製品またはアルミニウム合金製品を前進させるための方法または前進装置を改善することである。
【0013】
本発明の目的の1つは、シート状金属のシート形態の製品を迅速かつ正確に前進させることである。
【0014】
本発明の目的の1つは、成形装置内で金属シートの形態の製品を簡単かつ正確に解放することである。
【0015】
利点の1つは、成形装置に供給する時間を短縮することである。
【0016】
利点の1つは、前進装置が故障した場合、生産サイクルが停止することを回避することである。
【0017】
利点の1つは、構造的に単純な前進装置と、実施が容易な安価な前進方法を提供することである。
【0018】
そのような目的および利点、さらに他の目的は、以下に記載される請求項のうちの1以上の方法または装置によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0019】
一実施形態では、成形されるシート形態のシート状金属製品を前進させる方法は、複数の製品のうちの第1製品を前進装置の第1領域に搬送するステップと、少なくとも第1方向に沿って第1可動押圧手段を第1製品に当接させるステップと、前記第1製品を、前記少なくとも第1方向を横切る第2方向に沿って前進装置の第1領域から第2領域に前進させ、連続運動の後、間欠運動させるステップと、少なくとも第1方向に沿って移動可能な第2押圧手段を第2製品に当接させるステップと、連続運動後、少なくとも部分的に第1製品の前進と同時の間欠運動で、第2製品を第2方向に沿って第2領域に前進させるステップと、第2領域では、第2方向を横切る少なくとも第3方向に沿って第1押圧手段を移動させることにより、第1押圧手段を第1製品から離間させるステップと、第1押圧手段を第1領域に戻すために、連続運動で第1押圧手段を第2方向に平行な逆向きの第4方向に沿って移動させる一方、第2押圧手段が第2製品を第2方向に沿って押圧し続けるステップと、を含む。
【0020】
一実施形態では、形成されるシート状の複数のシート金属製品を前進させるための前進装置は、第1領域で第1製品に当接させるために、少なくとも第1方向に沿い、第1領域の第1製品を第2領域に前進させるために、第1領域を横断する第2方向に沿い、第1製品から離間させるために、前記方向を横断する少なくとも第3方向に沿い、再度第1領域に移動させるために、第2方向に平行な逆向きの第4方向に沿って移動可能な第1押圧手段と、第1押圧手段に接続され、連続運動または間欠運動で第1押圧手段を第2方向に沿って移動させ、連続運動で第4方向に沿って第1押圧手段を移動させるために駆動可能な第1モータ手段と、少なくとも第1方向または少なくとも第3方向に沿って第1押圧手段を移動させるために第1押圧手段に接続された第1駆動手段と、第1領域の第2製品に当接させるために、少なくとも第1方向に沿い、第2製品を第1領域から第2領域に前進させるために、前記第2方向に沿い、第2製品から離間させるために、少なくとも第3方向に沿い、再び第1領域に移動させるために、第4方向に沿って移動可能な第2押圧手段と、第2押圧手段に接続され、第2押圧手段を第2方向に沿って連続運動または少なくとも部分的に間欠運動で前進させるために駆動可能である一方、第1モータ手段が第1押圧手段を前進させ、第2押圧手段を第4方向に沿って連続運動で移動させる第2モータ手段と、第2押圧手段に接続され、第2押圧手段を少なくとも第1方向および少なくとも第3方向に沿って移動させる第2駆動手段とを備える。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、簡単、迅速かつ効果的に、製品に押圧手段を当接させるか、または製品から押圧手段を離間させることにより、成形材料からなるシート製品を成形ステーションに前進させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明のさらなる特徴および図面は、非限定的な例として本発明の実施形態を示す添付図面の助けを借りて、以下の説明からより明確になるであろう。
図1】本発明に係る前進装置の斜視図。
図2A】第1押圧手段が低位置にあることを示す図1の前進装置の側面概略図。
図2B】第1押圧手段が高位置にあることを示す図1の前進装置の側面概略図。
図3図1の前進装置の作動ユニットの断面図。
図4図1の詳細図。
図5図1の詳細図。
図6図1の詳細図。
図7図1の詳細図。
図8】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
図9】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
図10】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
図11】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
図12】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
図13】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
図14】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
図15】本発明に係る成形機に複数のシートを供給する供給ステップを示す概略平面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付図面を参照すると、処理サイクルの終わりに所望の形状、例えばキャップ形状となるように、例えば、成形または引抜作業等の樹脂の変形作用を周期的に受けることができる変形可能な材料、特に、金属合金またはアルミニウム合金でできたシート形態のシート金属製品を前進させる前進装置1が概略的に示されている。添付図面に示された成形装置Sと結合可能な前進装置1は、シート状金属のシート形態の複数の製品P1、P2、P3、…を前述の成形装置に前進させる機能を有する。
【0024】
各製品は、互いに対向する第1縁Paおよび第2縁Pb、第1縁Paおよび第2縁Pbに対して横方向に互いに対向する第3縁Pcおよび第4縁Pdを備えることができる。
【0025】
製品の厚さは可変であるが、それでも欠陥のない最終形状を得るための成形/プレス作業には適している。
【0026】
第1縁Pa、第2縁Pb、第3縁Pcまたは第4縁Pdのうちの少なくとも1つを成形でき、例えば、図8から図15には、第3縁Pcおよび第4縁Pdが円周アーチ状縁および直線状縁を備えた製品が示されている。
【0027】
複数の製品P1、P2、P3の各部には、成形機S内での製品の位置決めを容易にするために作られたノッチを複数の部分に設けることができる。これらの部分は、実際に複数の開口を得るために成形機の入口で切断されることを意図している。そして、これらの開口に図示しない複数の可動ガイドピンを挿入して成形機Sに配置することができる。複数のピンは、成形機内の製品の進行方向を横切る方向に移動可能である。成形機Sでは、一般的な製品を間欠運動で前進させることが知られており、製品が静止するステップと、製品が前進して製品の別の部分を成形領域に運ぶステップとを交互に行う。製品が静止しているとき、複数のガイドピンが開口部に挿入される。このようにして、成形機S内のシートの正しい位置決めが保証され、偶発的な動きが阻止される。
【0028】
図1では、前進装置1が概略形態で示されている。前進装置1は、支持フレームを備えることができ、簡略化のために添付図面には示されていないが、支持面に裁置される。専門家に知られた少なくとも1つの第1アクチュエータユニット11を支持フレームに取り付けることができる。
【0029】
第1アクチュエータユニット11は、電気機械式のアクチュエータ、例えば、ねじ/ナットユニット、ねじ/ナットねじの組み合わせや、ボールねじ、ラック・ピニオン、ベルトまたはチェーンや、リニアモータや、空気圧、磁気、油圧アクチュエータなどを備えることができる。
【0030】
第1アクチュエータユニット11が回転運動を直線運動に変換するように構成される場合、それは、商業的に知られたタイプの第1モータ手段6すなわち電気モータ、減速部材(設ける場合)、電子モジュール、および角度位置変換手段、例えばエンコーダに連結できる。一方、第1アクチュエータユニット11が回転運動を直線運動に変換するようには設けられていない場合、直線位置変換手段を備えた直線型の第1モータ手段6に接続できる。
【0031】
第1モータ手段6は、第1アクチュエータユニット11の端部に取り付けることができる。
【0032】
第1モータ手段6は、ケーブルまたはWiFi、NFC、ブルートゥースネットワークを使用することにより、図示されていない外部ソース(例えばコンピュータ)に接続できる。
【0033】
図示しない角度または線形変換手段は、前述の第1モータ手段6の角度または線形運動を測定し、(電気)位置信号を外部ソースに送信できる。
【0034】
使用中、外部ソースは、例えば、第1時間間隔の連続動作または第2時間間隔の間欠運動で第1モータ手段6を駆動するために、受信された位置信号を処理し、第1モータ手段6に(電気)駆動信号を送信するように構成できる。第1時間間隔および第2時間間隔により、第1モータ手段6の角度または設定された直線的、連続的または断続的な運動を関連付けることができる。
【0035】
外部ソースは、(電気)反転信号を第1モータ手段6に送信して、回転方向または前進方向を変更するように構成することもできる。
【0036】
図1に示す実施形態では、第1アクチュエータユニット11と構造的に同一の第2アクチュエータユニット13も支持フレームに取り付けることができる。第2アクチュエータユニット13は、第1モータ手段6と構造的に同一である第2モータ手段7に接続できる。
【0037】
第2モータ手段7は、第1モータ手段6とは独立して駆動できる。言い換えると、第2モータ手段7は外部ソースに接続でき、動きを測定し、外部ソースに他の位置信号を送信するために配置された線形または角度位置変換手段を設けることができる。つまり、外部ソースは、別の(電気)駆動信号を第2モータ手段7に送信して、第1時間間隔の連続運動または第2時間間隔の間欠運動で第2モータ手段7を駆動し、または別の(電気)反転信号を第2モータ手段7に送信して、その回転方向または前進方向を変更するように構成されている。前記駆動信号および前記別の駆動信号は、第1モータ手段6および第2モータ手段7に同時に送信することもできる。
【0038】
第2アクチュエータユニット13は、第1アクチュエータユニット11と平行な支持フレーム上に、シート状のシート金属製品の幅、例えば第1縁Paとほぼ同じ距離で配置される。
【0039】
第1アクチュエータユニット11および第2アクチュエータユニット13には、複数の製品P1、P2、P3、例えば、第1アクチュエータユニット11に取り付けられた第1ガイドおよび第2アクチュエータユニット13に取り付けられた第2ガイドのためにガイド手段を取り付けることができる。ガイド手段は、以下に開示される前進装置1の他の構成要素を隠さないようにするため、添付図面には詳細に示されていない。ガイド手段は、図1に示す点線で概略的に示される複数の製品P1、P2、P3の前進面16を画定する。前進面16は、第1アクチュエータユニットの第1端部の近傍に位置する第1領域1aを備えることができる。また、第2領域1bは、第1アクチュエータユニット11の第2端部の近傍、前述の第1端部の反対側に位置する。
【0040】
第1領域1aは、簡略化のために示されていない装填領域の近傍とでき、そこには複数の製品P1、P2、P3を配置可能となっている。
【0041】
一方、第2領域1bは、図1には示されていない成形機Sの入口領域に対向させることができる。
【0042】
前進装置1は、製品が挿入される前に複数の製品P1、P2、P3の一般的な部分の位置を検出するように配置された位置センサ(図示せず)を第2領域1bに備えることができる。位置センサは、誘導型、静電容量型、磁気型、超音波型、または光学型とすることができる。
【0043】
図2Aおよび2Bに示すように、第1アクチュエータユニット11上に、第1部分L1および第1部分L1に隣接する第2部分L2を画定できる。第1部分L1および第2部分L2は、第1アクチュエータ11の第1端と第2端とを接続する。第2アクチュエータユニット13上に、第3部分L3および第3部分L3に隣接する第4部分L4を画定できる。第1部分L3および第2部分L4は、第2アクチュエータ13の第1端を第2端に接続する。
【0044】
第1アクチュエータユニット11、特にアクチュエータユニット11と前進面16との間には、第1アクチュエータユニット11の可動要素に接続される第1キャリッジ10を配置できる(例えば、ナットネジアクチュエータユニットが設けられる場合にはナットに接続され、又ベルトやピストンなどに接続される。)。第1キャリッジ10は、第1アクチュエータユニット11の第1端部と第2端部との間を移動するように、第1アクチュエータユニット11のベース面11a上を摺動できる。
【0045】
第1アクチュエータユニット11が駆動されると、第1キャリッジ10が移動して、複数の製品P1、P2、P3のうちの第1製品P1を第1領域1aから第2領域1bに前進させる。
【0046】
第2アクチュエータユニット13上、特に第2アクチュエータユニット13と前進面16の間には、前述のように、第2アクチュエータユニット13の可動要素に接続された第2キャリッジ12を配置できる。第2キャリッジ12は、第2アクチュエータユニット13のベース面13a上を摺動して、その第1端部と第2端部との間を移動できる。
【0047】
第2アクチュエータユニット13が駆動されると、第2キャリッジ12が移動して、複数の製品P1、P2、P3のうちの第2製品P2を第1領域1aから第2領域1bに前進させる。
【0048】
図1には、単なる例として、第1キャリッジ10が第1アクチュエータユニット11の第1端部に位置し、第2キャリッジ12が第2アクチュエータユニット13の第2端部に位置する前進装置1が示されている。
【0049】
一度に複数の製品P1、P2、P3の1つを装填領域から前進装置1の第1領域1aに搬送するために、専門家に知られ、図示されていない搬送手段、例えば機械アームまたは押圧装置を設けることができる。特に、搬送手段は、製品縁、例えば第1縁Paを押圧するように構成できる。
【0050】
第1キャリッジ10と第2キャリッジ12は構造的に類似している。
【0051】
第1アクチュエータユニット11は、第1キャリッジ10を検出可能なリミットスイッチ4を備えることができる。リミットスイッチ4は図5に示され、第1アクチュエータユニット11の第1側壁に取り付けることができる。リミットスイッチ4は、(線形または回転)位置変換手段によって測定されるすべてが、アクチュエータつまり第1キャリッジ10の実際の位置に対応することを確認するために設けられている。このようにして、第1アクチュエータユニット11の駆動中に起こり得る(望ましくない)問題、例えば、摩擦によるロック要素のスライド、またはタイミングベルトと歯付きプーリの間の誤った噛み合いを検出できる。
【0052】
同様に、第2アクチュエータユニット13には、リミットスイッチ4と構造および機能が同一であり、第2アクチュエータユニット13の側壁に設定距離で取り付けられるリミットスイッチ4'を設けることができる。リミットスイッチ4、4'は、磁気タイプとすることができる。
【0053】
第1キャリッジ10には当接要素19を設けることができ、第2キャリッジ12には当接要素19’を設けることができる。当接要素19、19’は、第1リミットスイッチ4、4’と相互作用または協働するように配置された鉄材料で形成できる。公知の固定手段、例えば、ねじまたはボルトにより、当接要素19を第1キャリッジ10に固定でき、当接要素19’を第2キャリッジ12に固定できる。第1キャリッジ10(または第2キャリッジ12)が近傍に到達したとき、当接要素19は、リミットスイッチ4(またはリミットスイッチ4')に対向できるように、第1アクチュエータユニット11の側壁に対してほぼ平行に延びる(同様に、当接要素19'は、第2アクチュエータユニット13の側壁に対してほぼ平行に延びる。)。
【0054】
つまり、当接要素19、19'は、リミットスイッチ4、4'と相互作用して、前述のリミットスイッチ4が前述の制御機能を実行できるように設計されている。
【0055】
リミットスイッチ4、4’は、誘導型、光学型などであればよい。図示しない実施形態では、前進装置に前述のリミットスイッチを設ける必要はない。
【0056】
支持ブラケット14は、第1キャリッジ10に取り付けられて固定される。公知のタイプの駆動手段は、例えば空気圧アクチュエータなどの支持ブラケット14に接続することができる。
【0057】
図3から図6に示す実施形態では、支持ブラケット14は、略「S」形状として、第1キャリッジ10のベースに固定されたベース部14a、第1駆動手段8を固定できる側部14b(以下に開示する)、および第1ケーブルホルダーチェーン17を固定状態で接続できる別のベース部14cを備えることができ、外部ソースと第1モータ手段6との間を接続する複数の接続ケーブルを収容するために配置される。
【0058】
同様に、支持ブラケット14'は、第2キャリッジ12のベースに固定されるベース部14a'、第2駆動手段9を固定できる側部14b'(以下に開示する)、および第2ケーブルホルダーチェーン18を固定状態で接続できる別のベース部14c'を備えるように、略「S」形状とできる第2キャリッジ12に嵌合および固定でき、外部ソースと第2モータ手段7との間を接続する複数の接続ケーブルを収容するために配置される。
【0059】
第1駆動手段8および第2駆動手段9は構造的に類似しており、空気圧タイプのアクチュエータを備えることができる。第1駆動手段8および第2駆動手段9は、線形タイプの空気圧アクチュエータを備えることができる。
【0060】
各アクチュエータは、前述の中空シリンダ8a、9aを備えることができ、それは内部に挿入されるピストン8b、9bのガイドとして機能する。
【0061】
第1駆動手段8および第2駆動手段9は、加圧手段、例えば加圧空気の流れを分配して中空シリンダ8a、9a内のピストン8b、9bを動かすために、特に、以下で詳細に説明するように、中空円筒8aの上端22から下端23、またはその逆方向に動かすために配置された公知のタイプのコンプレッサーと流体接続するように設けられている。
【0062】
第1押圧手段2は、公知のタイプの固定手段、例えば、ねじまたはボルトによって、第1駆動手段8、特にピストン8bに接続できる。第1押圧手段2は、第1押圧要素2aおよび第2押圧要素2bが取り付けられる支持板2cを備えることができる。
【0063】
ピストン8bは、少なくとも第1方向D1に沿って、特に中空シリンダ8aの下端23から上端22へ(下から上へ)中空シリンダ8a内を移動するように駆動できる。第1押圧要素2aおよび第2押圧要素2bを少なくとも第1方向D1に沿って移動させ、第1領域1aの前進面16に配置された第1製品P1に当接させる。第1押圧要素2aおよび第2押圧要素2bは、特に第3縁Pcに当接させることができる。
【0064】
また、第2押圧手段3は、固定手段、例えば、ねじまたはボルトによって、第2駆動手段9、特にピストン9bに接続することができる。第2押圧手段3は、第1押圧要素3aおよび第2押圧要素3bが取り付けられる支持板3cを備えることができる。
【0065】
第2押圧手段3は、少なくとも第1方向D1に沿って移動でき、第1領域1aで第2製品P1に当接する。
【0066】
ピストン9bは、少なくとも第1方向D1に沿って中空シリンダ9aの内部を、特に中空シリンダ9aの下端23から上端22まで(下から上へ)移動するように駆動できる。第1押圧要素3aと第2押圧要素3bを少なくとも第1方向D1に沿って移動させ、第1押圧要素3aと第2押圧要素3bを第1領域1aの第1前進面16に配置した第2製品P2に当接させる。第1押圧要素3aおよび第2押圧要素3bは、特に第3縁Pcに当接させることができる。
【0067】
第1押圧要素2a、3aおよび第2押圧要素2b、3bは、例えば、図4から図6に示すように、アンダーカット20を有する平行六面体のような多面体とすることができる。アンダーカット20は、押圧要素と一般製品の第3エッジPcとの間の、打撃や望ましくない衝突のない単純な接触を許容するように寸法が決められている。第1押圧要素2a、3aおよび第2押圧要素2b、3bは、それぞれの支持板2c、3c上に互いに平行に配置されている。
【0068】
第1押圧要素2aおよび第2押圧要素2bは、第3縁Pcの直線状縁に当接するように互いに離間している。第1押圧要素3aおよび第2押圧要素3bも同様である。
【0069】
第1モータ手段6は、第1キャリッジ10を第1アクチュエータユニット11の第1端部から第2端部まで第2方向D2に沿って前進させるように駆動する。第1モータ手段6は、第1時間間隔の連続運動および第2時間間隔の間欠運動で第1キャリッジ10を前進させるように駆動する。
【0070】
第2モータ手段7も駆動されて、第2キャリッジ12(つまり第2押圧手段3)を第2方向D2に沿って第2アクチュエータユニット13の第1端部から第2端部に前進させる。第2モータ手段7は、第1時間間隔の連続運動および第2時間間隔の間欠運動で第2キャリッジ12を前進させるように駆動する。
【0071】
第2方向D2は略水平方向であり、前進装置1が裁置される支持面に対して平行に向けられている。前述の少なくとも第1方向D1は、第2方向D2を横切ることができる。少なくとも第1方向D1は、前述の第2方向D2に対して、40°と45°との間の角度、特に42°に傾斜させることができる。
【0072】
第1モータ手段6は、成形機Sのツールの間欠動作に連動して、第1キャリッジ10(つまり第1押圧手段2および第1製品P1)を成形機Sに向かって前進させるために、間欠動作で駆動する。同様に、第2モータ手段7は、成形機Sのツールの間欠運動に連動して、第2キャリッジ12(つまり第2押圧手段3および第2製品P2)を成形機Sに向かって前進させるために、間欠運動で駆動する。
【0073】
第1キャリッジ10が第2方向D2に沿って前進すると、第1押圧手段2が、第1製品P1、特にその第3縁Pcを、第1領域1aから第2領域1bまで前進面16上で押圧するように配置されている。
【0074】
同様に、第2キャリッジ12が第2方向D2に沿って前進すると、第2押圧手段3が、第2製品P2、特にその第3縁Pcを、前進面16上で第1領域1aから第2領域1bまで押圧するように配置されている。
【0075】
第1モータ手段6は、第1部分L1については連続運動で、第2部分L2については間欠運動で、第1キャリッジ10(つまり第1押圧手段2)を前進させるように間欠運動で駆動される。
【0076】
同様に、第2モータ手段7は、第3部分L3については連続運動で、第4部分L4については間欠運動で第2キャリッジ12(つまり第2押圧手段3)を前進させるように駆動可能である。
【0077】
第1部分L1および第2部分L2は、第2方向D2と平行な方向に延び、第1アクチュエータユニット11の第1端部を第2端部に接続する。
【0078】
また、第3部分L3および第4部分L4は、第2方向D2と平行な方向に延び、第2アクチュエータユニット13の第1端部を第2端部に接続する。
【0079】
第1部分L1(または第3部分L3)は、第1製品P1(または第2製品P2)、特に第1製品P1(または第2製品P2)の第4縁Pdが成形機の近傍に到達する前に、第1時間間隔で連続運動する第1押圧手段2(または第2押圧手段3)が横断する空間に対応している。用語「成形機の近傍」は、成形機Sの入口領域、または前述の成形機Sの入口前の前進装置1の第2領域1bの一部を意味する。
【0080】
第2部分L2(または第4部分L4)は、第1製品P1(または第2製品P2)の第3縁Pcが成形機Sの近傍に到達する前に、予め設定された第2時間間隔の間欠運動で第1押圧手段2(または第2押圧手段3)が横断する空間に対応している。
【0081】
第1部分L1は、第3部分L3とほぼ同じ範囲であり、第2部分L2は、第4部分L4とほぼ同じ範囲である。
【0082】
第2領域1bでは、第1押圧要素2aおよび第2押圧要素2bを第1製品P1、特に第3縁Pcから離間させるために、第1押圧要素2aおよび第2押圧要素2bが少なくとも第3方向D3に沿って移動するように、ピストン8bを駆動して、中空シリンダ8aの内部を、特に中空シリンダ8aの上端22から下端23(上から下)へと移動させることができる。
【0083】
同様に、第2領域1bでは、第1押圧要素3aおよび第2押圧要素3bを第2製品P2、特に第3縁Pcから離間させるために、第1押圧要素3aおよび第2押圧要素3bを少なくとも第3方向D3に沿って移動させるようにピストン9bを駆動して、中空シリンダ9aの内部、特に中空シリンダ8aの上端22から下端23(上から下)へと移動させることができる。少なくとも第3方向D3は、前述の第2方向D2を横切ることができる。
【0084】
アンダーカット20により、第1押圧要素2a、3aおよび第2押圧要素2b、3bは、打撃や望ましくないガウジング(gouging)なしに、一般製品の第3縁Pcから簡単に離間できる。
【0085】
(第1領域1aまたは第2領域1bである必要はないが)常に、例えば、前進装置1の強制停止または故障中に、第1押圧手段2または第2押圧手段3を、少なくとも第1方向D1および少なくとも第3方向D3に沿って移動させることにより、第1押圧手段2又は第2押圧手段3を製品縁から容易に離間させた後、再び当接させることができる。
【0086】
少なくとも第3方向D3は、少なくとも第1方向D1に平行な逆向きで、前述の第2方向D2と成す角度が40°から45°の範囲、特に42°で傾斜している。
【0087】
少なくとも第3方向D3は、少なくとも第1方向D1と平行である必要はないことは明らかである。
【0088】
第1モータ手段6は、第1キャリッジ10を第2方向D2に平行な逆向きの第4方向D4に沿って第1アクチュエータユニット11の第2端部から第1端部に移動するように駆動可能である。同様に、第2モータ手段7は、第2キャリッジ12を第4方向D4に沿って第2アクチュエータユニット13の第2端部から第1端部まで移動させるように駆動可能である。
【0089】
第4方向D4に沿って、第1モータ手段6は、連続運動で第1キャリッジ10(つまり第1押圧手段2)を移動させるように駆動できる。同様に、第2モータ手段7は、第2キャリッジ12(つまり第2押圧手段3)を第4方向D4に沿って連続運動で移動させるように駆動できる。第1キャリッジ10および第2キャリッジ12は、第4方向D4に沿って移動する速度と同様または異なる速度で連続的に第2方向D2に沿って移動できる。
【0090】
第1押圧手段2および第2押圧手段3は、第2方向D2に沿って「高位置」に、すなわちピストン8b、9bがシリンダ8a、9aの上端22に位置する状態で前進できる。前記第1押圧手段2および前記第2押圧手段3は、第4方向D4に沿って「低位置」に、すなわちピストン8b、9bがシリンダ8a、9aの下端23に位置する状態で移動できる。
【0091】
これにより、動きを最適化することができ、第1押圧手段2および第2押圧手段3が第4方向D4に沿って移動する際、第1押圧手段2が第2方向D2に沿って前進する第2押圧手段3の移動、あるいはその逆方向の移動を阻止できる。
【0092】
第2モータ手段7は、第1モータ手段6と少なくとも部分的に同時に駆動する。言い換えれば、外部ソースは、連続運動または間欠運動で第2方向D2から第1押圧手段2を前進させるために、第1モータ手段6の駆動と少なくとも部分的に同時に行われる連続運動または間欠運動で、第2方向D2に沿って第2押圧手段3を前進させるように構成されている。
【0093】
少なくとも第1方向D1、第2方向D2、少なくとも第3方向D3および第4方向D4は、第1押圧手段2および第2押圧手段3が移動できる閉路を画定できる。特に、少なくとも第1方向D1、第2方向D2、少なくとも第3方向D3および第4方向D4は、第1アクチュエータユニット11の第1押圧手段2が移動可能な第1閉路を画定する。前記方向D1、D2、D3、D4はまた、第2アクチュエータユニット13の第2押圧手段3が第1押圧手段2とは独立して移動する第2閉路を画定する。
【0094】
第1押込手段2は、第2閉路に沿って移動可能な第2押込手段3と常に非整列となるように、第1閉路に沿って移動可能である。このようにして、以下に詳細に開示されるように、一度に1つの製品を成形機に供給することが可能である。
【0095】
前進装置1は、前進面16、特に第2領域1bに配置された、図示されていないブレーキ手段をさらに備える。ブレーキ手段は、例えば、製品の表面と接触するように意図されたローラまたはブロック要素を含むことができる。ブレーキ手段は、第2方向D2に沿って前進する製品の慣性に作用する摩擦力を増大させて、領域1bにおける製品の正確な位置決めを確実にし、間欠運動で前進している間、第1押圧手段2または第2押圧手段3からの第3縁Pcの望ましくない分離を防止するように構成されている。
【0096】
ブレーキ手段を設けることにより、製品を領域1bに正確に前進させることができる。前述したように、ブレーキ手段は、成形機の入口に設けたガイドピンと組み合わせて使用される。
【0097】
第1キャリッジ10および第2キャリッジ12上の前進装置の図示しない一実施形態では、領域1aに搬送される製品縁を把持し、第2方向D2に沿って前進する間、閉位置に維持し、領域1bで前述の縁を解放するように配置された把持手段を取り付けることができる。
【0098】
図8から図15を参照すると、前進装置1の詳細な動作が開示されており、本発明に係る方法はこの方法によって動作する。
【0099】
この方法は、複数の製品P1、P2、P3を供給する第1ステップを含み、各製品は、互いに対向する第1縁Paおよび第2縁Pb、互いに対向し、第1縁Paおよび第2縁Pbに対して直交して配置される第3縁Pcおよび第4縁Pdを備える。前記複数の製品P1、P2、P3は、前進装置1の近傍に位置する装填領域に一時的に配置できる。複数の製品P1、P2、P3のうちの第1製品P1は、前進装置1の支持面16の第1領域1aに搬送できる。第1製品P1を第1領域1aに搬送することには、搬送手段、例えば機械的アームまたは押圧装置を使用することにより、縁の1つを押圧することが含まれる。
【0100】
第1領域1aにおいて、少なくとも第1方向D1に沿って移動可能な第1押圧手段2を第1製品P1に当接させる第2ステップが提供される。第1押圧手段2は、第1製品P1の第3縁Pcに当接するように形成されている。つまり、第1押圧手段2は、この押圧手段2が接続された第1駆動手段8の駆動によって高位置となり、少なくとも第1方向D1に沿って下から上に移動して第3縁Pcに当接する。
【0101】
第1押圧手段2は、第1押圧要素2aおよび第2押圧要素2bが取り付けられた支持板2cを備える。
【0102】
つまり、前進面16上で前記第1製品P1を前進させる第3ステップがあり、図8に示すように、第1製品P1を第1押圧手段2で高位置へと押圧し、特に前進装置1の第1領域1aから第2領域1bへと押圧する。前記前進は、少なくとも第1方向D1を横断する第2方向D2に沿っている。少なくとも第1方向D1は、第2方向D2に対して、40°から45°の範囲、特に42°傾けることができる。
【0103】
第1製品P1の第3縁Pcを第1押圧手段2で押圧することにより、第1製品P1は第2方向D2に沿って前進する。
【0104】
前記第3ステップは、第1製品P1および第1押圧手段2を、設定された第1時間間隔の連続運動および設定された第2時間間隔の間欠運動で前進させることを含む。
【0105】
特に、第1押圧手段2は、第1時間間隔の間、第1部分L1で連続運動し、第2時間間隔の間、第2部分L2で間欠運動して前進することができる。第1部分L1および第2部分L2は、第1領域1aから第2領域1bの間で、前記第2方向D2と平行に延びている。
【0106】
言い換えると、第1製品P1は、第4縁Pdが成形機Sの入口近傍に到達するまで、第1時間間隔の間、連続運動によって前進する。第1押圧手段2は、第1時間間隔の間、第1部分L1に沿って移動する。図9では、前記第4縁Pdが成形機Sの入口近傍に到達する瞬間が示されている。この瞬間から、第1押圧手段2は、第2部分L2において間欠運動する。
【0107】
前記方法の第4ステップは、第1領域1aで複数の製品P1、P2、P3のうちの第2製品P2を搬送することを含む。図10に示すように、前記第1領域1aが空いている場合、すなわち、第1製品P1が少なくとも第1縁Paと同じ量だけ第2方向D2に沿って前進面16上を進んでいる場合にのみ、前記第4ステップを実行できる。
【0108】
図10では、第4縁Pdが成形機Sに入ったため、第1製品P1は間欠運動で前進している。この第4ステップでは、第4縁Pdが成形機Sの入口領域に到達していないのであれば、連続運動で前進させることができる。
【0109】
第2押圧手段3が第2製品P2に当接するように、少なくとも第1方向D1に沿って移動可能である第5ステップが提供される。第2押圧手段3は、第2製品P2の第3縁Pcに当接させることができる。第2押圧手段3は、第2押圧手段3に接続されている第2駆動手段9を駆動することにより高位置となり、すなわち下から上に移動する。
【0110】
第2押圧手段3は、第1押圧要素3aおよび第2押圧要素3bが取り付けられた支持板3cを備えることができる。
【0111】
第2製品P2を第2押圧手段3で第2方向D2に沿って第1領域1aから第2領域1bまで高位置へと押圧することにより、第2製品P2を前進させる第6ステップが提供される。特に、第2押圧手段3は、第2製品P1の第3縁Pcを押圧する。
【0112】
第2製品P2も、第1時間間隔の連続運動と第2時間間隔の間欠運動とで前進できる。第6ステップは、前述の第3ステップ、すなわち連続運動または間欠運動で第2方向D2に沿って第1製品P1を前進させるステップと少なくとも部分的に同時に行われる。
【0113】
第2押圧手段3は、第1時間間隔中に第3部分L3の連続運動で、第2時間間隔中に第4部分L4の間欠運動で前進できる。第3部分L3および第4部分L4は、第1領域1aと第2領域1bとの間で前記第2方向D2に対して平行に延びている。
【0114】
第1部分L1は、第3部分L3とほぼ同じ範囲であり、これは第4部分L4とほぼ同じ範囲である第2部分L2にも当てはまる。
【0115】
また、第2製品P2は、第4縁Pdが成形機Sの入口近傍に到達するまで、第1時間間隔の間、連続運動で前進する。この第1時間間隔で、第2押圧手段3は第1部分L3に沿って移動する。その後、第2製品は成形機Sに入り、第2押圧手段3は、間欠運動で第2部分L4に沿って移動する。
【0116】
第5ステップと第6ステップとの間で、第2製品P2が第1領域1aで静止したまま、第1製品P1が第2方向D2に沿って連続運動または間欠運動で前進するステップを設けることができる。
【0117】
以下に説明するように、第2製品P2は、第2方向D2に沿って前進する間に、第1製品P1に到達するのに必要かつ十分な期間、静止したままとすることができる。
【0118】
図11には、第1製品P1が間欠運動で第1押圧手段2によって押圧されて第2方向に沿って前進することが示されており、第4縁Pdは既に成形機S内にあり、第2製品P2はまだ領域1aで静止している。第1製品P1の第3縁Pcは、第2製品の第4縁Pdから第2方向D2に沿って第1距離X1だけ離間している。
【0119】
図12では、第1製品P1は間欠運動で第1押圧手段2によって押圧されて第2方向D2に沿ってさらに前進するが、第2製品P2は静止したままである。第1製品P1の第3縁Pcは、第2製品の第4縁Pdから、第2方向D2に沿って第1距離X1よりも大きい第2距離X2だけ離間する。
【0120】
図13では、第1製品P1は、間欠運動で押圧されて第2方向D2に沿ってさらに前進し、第2製品P2は、連続運動で第2押込手段3により押圧されて前記第2方向D2に沿って前進する。
【0121】
図14では、第1製品P1の第3縁Pcは、成形機Sの近傍、すなわち、成形機Sの入口領域の前で前進装置1の第2領域1bの一部に到達している。第2製品P2は、連続運動で第2押込手段3によって押圧されて前記第2方向D2に沿って前進し続ける。
【0122】
第2領域1bにおいて、第1押圧手段2を第1製品P1から離間させる第7ステップが提供される。前記ステップは、第2方向D2を横切る少なくとも第3方向D3に沿って第1押圧手段2を移動させることにより行われる。このステップでは、第1押圧手段2は低位置となり、すなわち、第2製品P2のその後の通過を妨げることを回避するように第1駆動手段8を駆動することにより少なくとも第3方向D3に沿って上から下に向かい、領域1bへと前進し続ける。少なくとも第3方向D3は、40°から45°の間、特に42°の角度だけ、第2方向D2に対して傾斜させることができる。少なくとも第3方向D3は、少なくとも第1方向D1に平行な逆向きである。
【0123】
第2製品P2が第2方向D2に沿って前進し続ける間、第2方向D2に平行な逆向きの第4方向D4に沿って第1押圧手段2を連続運動で移動させる第8ステップが提供される。
【0124】
特に、図15では、第2製品P2の第4縁Pdが成形機Sの近傍に到達し、第1製品P1が前述の成形機Sに完全に入ったことが示されている。第1製品P1の第3縁Pcと第2製品P2の第4縁Pdとの間の距離は値X3に等しい。距離X3は、状況に応じて、距離X1に等しくすることも、距離X1より大きくすることも、距離X1より小さくすることもできる。
【0125】
第1押圧手段2は、第4方向D4に沿って、その間に複数の製品P1、P2、P3のうちの第3製品P3が搬送された第1領域1aに移動する。その後、前進サイクルが再開される。
【0126】
前述の第8ステップでは、第1押圧手段2は、低位置にある間に第4方向D4に沿って移動し、同時に、第2押圧手段3は第2方向D2に沿って高位置に前進する。このようにして、第1押圧手段2と第2押圧手段3との間には望ましくない衝突または強打のないことが保証される。
【0127】
少なくとも第1方向D1、第2方向D2、少なくとも第3方向D3および第4方向D4は、第1押圧手段2および第2押圧手段3が移動できる少なくとも1つの閉ループを画定する。特に、前述の方向は、第1押圧手段2が移動する第1閉路と、第2押圧手段3が移動する第2閉路とを画定する。
【0128】
なお、成形機に供給される2つの連続する製品の間には、可変の安全距離(X1、X2、X3)が存在する。安全距離は、成形機Sへの通常の前進中に製品同士が衝突しないことを保証し、前進装置1(または成形機S)が強制停止または故障した場合、第1押圧手段2または第2押圧手段3を再び当接可能とするために、第1押圧手段2または第2押圧手段3を前述の製品から離間可能とする。
【0129】
前記記載から明らかなように、本発明に係る装置および方法により、前述の目的を達成することが可能となる。
【0130】
本発明によれば、成形される製品の搬送および取扱いの操作の高度な最適化および高速化が得られる。
【0131】
シート製品を解放し、当接させる動作も簡略化される。
【0132】
前述の装置は、非常に汎用性の高い用途によって区別され、様々な構成要素の容易な適合性のために形成されるのに適したプレート/シートの任意のフォーマットを取り扱うことが示唆されている。
【0133】
前進させる製品の寸法/タイプに応じて、所望の方法で装置1を構成し、寸法を設定することが可能であり、添付図面に開示されているものの変形または追加が可能である。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15