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特許7496827クリーンルーム用途向けのコンパクトな保護用ケーブル導管ならびにそのための収容ユニットおよび支持チェーンを備えた装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】クリーンルーム用途向けのコンパクトな保護用ケーブル導管ならびにそのための収容ユニットおよび支持チェーンを備えた装置
(51)【国際特許分類】
   H02G 11/00 20060101AFI20240531BHJP
   F16G 13/16 20060101ALI20240531BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20240531BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20240531BHJP
【FI】
H02G11/00
F16G13/16
H02G3/04 075
H02G3/04 081
F16L57/00 A
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021540482
(86)(22)【出願日】2020-01-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-07
(86)【国際出願番号】 EP2020050842
(87)【国際公開番号】W WO2020148300
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202019100169.0
(32)【優先日】2019-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】202019103276.6
(32)【優先日】2019-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】507336499
【氏名又は名称】イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ヘルマイ
(72)【発明者】
【氏名】ドミニク バルテン
【審査官】岩田 淳
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-239595(JP,A)
【文献】特表2017-531141(JP,A)
【文献】特開2015-109750(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0217487(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 11/00
F16G 13/16
H02G 3/04
F16L 57/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
つのラン(run)(1、3)の間で方向転換する円弧(4)を形成することで往復自在に変位可能であり、少なくとも1つのラインをガイドする少なくとも1つの受入れ手段(702、902、1002)を有する、細長い可撓性収容体(700、900)を備える、ラインのための、クリーンルーム用途向けのライン保護ガイドであって、
各受入れ手段(702、902、1002)が第1の端部から第2の端部まで長手方向(L)でチャネル状に延在し、
前記収容体(700、900)が、少なくとも1つの受入れ手段(702、902、1002)を形成する少なくとも1つの収容ユニット(701、901、1001)を有し、
前記収容ユニット(701、901、1001)が、一方の長辺に第1の固定ストリップ(720、920、1002)を、他方の長辺に第2の固定ストリップ(721、921、1021)を含み、前記第1および第2の固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)のそれぞれが機能性領域として機能し、対応する該機能性領域に対して接続され、
前記第1および第2の固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)が、対向する関係で配置され、前記長手方向(L)を横断する結合方向(V)で前記固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)を接続することによって、相互に一致する固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)を用いて複数の前記収容ユニット(701、901、1001)を解放可能に互いに固定するため、相互に一致する関係で、また前記長手方向(L)を横断する前記結合方向(V)で、正係止および/または強制係止係合によって、解放可能に接続するために互いに接続されるように適合され、前記第1および第2の固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)がそれぞれ前記収容ユニット(701、901、1001)と一体である、
ライン保護ガイド。
【請求項2】
前記第1および第2の固定ストリップのそれぞれが、固定プロファイルの形態である、請求項1に記載のライン保護ガイド。
【請求項3】
前記収容体(700、900)が複数の別個の収容ユニット(701、901、1001)を含み、
各収容ユニット(701、901、1001)が、両側で対向関係にあり、前記収容ユニット(701、901、1001)と一体である、2つの固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)を有し、
隣接する収容ユニット(701、901、1001)が、固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)によって平行な関係で互いに接続され、前記第1および第2の端部にそれぞれの圧締めデバイス(130)が提供され、前記圧締めデバイスを用いて、前記収容体(700、900)の複数の別個の収容ユニット(701、901、1001)が前記端部でそれぞれ固定される、請求項1または2に記載のライン保護ガイド。
【請求項4】
少なくとも1つの前記収容ユニット(901)の受入れ手段(902)内に、変位の際に前記収容体(900)を支持する支持チェーン(135)が提供される、請求項に記載のライン保護ガイド。
【請求項5】
各収容ユニット(1001)が、ライン(6)を前記長手方向(L)に対する横断方向で前記受入れ手段(1002)に挿入し、または前記受入れ手段(1002)から除去することが可能であり、開放状態を防塵的に閉止する、クロージャの2つの協働する閉止プロファイル(1011、1012)を有する、請求項またはに記載のライン保護ガイド。
【請求項6】
各収容ユニット(1001)が一体構成のものであり、複数の平行な受入れ手段(1002)を形成し、各受入れ手段(1002)に対して、前記収容ユニット(1001)と一体である一対の協働する閉止プロファイル(1011、1012)が提供される、請求項に記載のライン保護ガイド。
【請求項7】
各受入れ手段(702、902、1002)が長円または楕円の断面のものであり、
それぞれの固定プロファイル(720、721、920、921、1020、1021)が、前記収容ユニット(701、901、1001)と一体で、前記収容ユニット(701、901、1001)の各短辺に提供される、請求項からのいずれか一項に記載のライン保護ガイド。
【請求項8】
前記収容体(700)が、周囲が閉止された複数の別個の収容ユニット(701)を含み、
各収容ユニットが、それぞれ正確に1つの受入れ手段(702)を形成し、
各収容ユニット(701)が、両側で対向する関係にあって前記収容ユニット(701)と一体である、2つの固定ストリップ(720、721)を有する、請求項1からのいずれか一項に記載のライン保護ガイド。
【請求項9】
各収容ユニット(901)が、その断面が前記長手方向で同じ形状を維持するものである、請求項1からのいずれか一項に記載のライン保護ガイド。
【請求項10】
前記受入れ手段(1302)が、中立素分(N)を予め定めるストリップ形状の中間領域(1333)によって平行な関係で互いに接続され、
前記第1および第2の固定ストリップまたはプロファイル(1321A、1322A)が、前記収容体の前記中立素分(N)のレベルに配設される、請求項1からのいずれか一項に記載のライン保護ガイド。
【請求項11】
前記固定プロファイル(920、921、1421、1422、1621、1622)が、相互に合同な関係で設計され、前記長手方向(L)全体を通してその断面が同じ形状を維持するものであって、相互に係合する関係で協働する、請求項に記載のライン保護ガイド
【請求項12】
前記第1の固定プロファイル(1321A、1321C)および前記第2の固定プロファイル(1322A、1322C)のうちの少なくとも1つが、前記結合方向(V)に対して傾斜して延在する少なくとも1つの傾斜挿入部分(1332)を有する、請求項または11に記載のライン保護ガイド
【請求項13】
前記固定プロファイル(1321A、1322A、1321C、1322C)が中央面に対して対称であり、
前記第1の固定プロファイル(1321A、1321C)および前記第2の固定プロファイル(1322A、1322C)のうちの少なくとも1つが、2つの対称的に配置された傾斜挿入部分(1332)を有する、請求項2、11または2に記載のライン保護ガイド
【請求項14】
前記固定プロファイル(1321A、1322A、1321C、1322C)が、前記結合方向(V)での相互に一致する固定プロファイル(1321A、1322A、1321C、1322C)の接続と比較して、前記結合方向(V)に対向する関係で非常に大きい力を適用することによってのみ解放可能であるか、または前記長手方向(L)でのみ解放可能であるように設計され、
前記固定プロファイル(1321A、1322A、1321C、1322C)が返し機能を有する断面のものである、請求項2、11、12または3に記載のライン保護ガイド
【請求項15】
各受入れ手段(702、902、1002)が弓形の断面のものである、請求項7に記載のライン保護ガイド。
【請求項16】
前記第1および第2の固定ストリップ(920、921)は、断面が前記長手方向(L)で同じ形状を維持するものである、請求項9に記載のライン保護ガイド。
【請求項17】
前記第1および第2の固定ストリップ(920、921)は、断面が相互係合するフックおよび鉤爪プロファイルを有するものである、請求項16に記載のライン保護ガイド。
【請求項18】
より薄いストリップ形状の中間領域(1333)が、各固定ストリップ(1321A、1322A)と隣接する受入れ手段(1302)との間に提供される、請求項10に記載のライン保護ガイド。
【請求項19】
往復自在に2つのラン(1、3)の間に方向転換する円弧(4)を形成することを含む変位が可能な細長い可撓性収容体(900)であって、少なくとも1つの受入れ手段(902)をそれぞれ形成する複数の収容ユニット(901)を有し、各受入れ手段(902)が第1の端部から第2の端部まで長手方向(L)でチャネル状に延在する、細長い可撓性収容体(900)と
記方向転換する円弧(4)の方向転換する半径を予め定め、および/または自己支持型のラン(1)を直線位置で支持するように適合された、少なくとも1つの支持チェーン(135)と、を含む、
クリーンルーム用途向けのラインガイドの装置であって、
各収容ユニット(901)が、一方の長辺に第1の固定ストリップ(920)を、他方の長辺に第2の固定ストリップ(921)を有し、前記第1および第2の固定ストリップ(720、721、920、921、1020、1021)がそれぞれ前記収容ユニット(701、901、921)と一体であり、
前記第1および第2の固定ストリップ(920、921)が、相互に一致する固定ストリップ(920、921)を用いて複数の収容ユニット(901)を解放可能に互いに固定するため、相互に一致する関係で正係止および/または強制係止係合によって解放可能に接続するために互いに接続されるように適合され、
各支持チェーン(135)が、関連付けられた収容ユニット(901)を用い、前記収容体(900)内にガイドされるライン(6)とは別個に前記支持チェーン(135)が交換可能であるように、前記関連付けられた支持チェーン(135)を排他的に受け入れる前記関連付けられた収容ユニット(901)内にガイドされる、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、例えば、機械または設備の2つの相対的に移動可能な接続位置の間で動的にガイドされる、信号または電源または空気圧または油圧ホースなどのための、ケーブルなどのライン用ラインガイドデバイスの分野に関する。特に、例えば、半導体またはフラットスクリーンディスプレイの製造、製薬設備、医療機器などにおいて、クリーンルームで使用するのに適した、動的なラインガイドデバイスが提案される。かかる用途では、ラインガイドデバイスによる粒子の放出は特に望ましくなく、最大限可能な限り最小限に抑えなければならない。
【背景技術】
【0002】
エネルギーガイドチェーンは、一般的なラインガイドデバイスであるが、回転継手を有する従来のリンクチェーン構造では、リンクチェーン自体がその動作の際にアブレーシブ摩耗によって粒子を放出するので、クリーンルーム用途にはあまり適していない。その点に関して更に開発された、クリーンルームの状況に適しているエネルギーガイドチェーンが特許文献1で提案されている。そのエネルギーガイドチェーンは、可撓性の継手接続により、アブレーションが大幅に少なくなっている。
【0003】
しかしながら、知られている課題は、アブレーシブ摩耗が少なくなる可能性がある、エネルギーガイドチェーンでガイドされるライン自体が、その動作時に、変位するときに移動し、曲がり、互いに擦れる際に粒子を放出することである。したがって、例えば、ケーブル自体のシースも変位するときに周囲に粒子を出す。
【0004】
その理由から、ラインを防塵的に収容することが知られている。クリーンルーム用途向けにその目的のために更に開発された、多数のラインガイドデバイスが、本出願人によって特許文献2で提案されている。これらの解決策(当該文献の図10図16を参照)の1つは、その間に、本出願人(igus GmbH,D-51147 Cologne)によって「e-skin」の商品名で入手可能になっている。
【0005】
本発明は、具体的には、可逆的または往復自在に変位可能な細長い可撓性の収容体を有し、一般的に、第1の接続位置とそれに対して移動可能な接続位置との間の2つのラン(run)の間に方向転換する円弧(direction-changing arc)を形成する、クリーンルーム用途に適したラインガイドデバイスまたはライン保護ガイドに関する。その場合、提案する収容体は、少なくとも1つのラインをガイドする顕著な管状構成の多数の受入れ手段を有し、各受入れ手段は、第1の端部から第2の端部への長手方向でチャネル状に延在し、それを用いて保護ガイドは接続位置に装着される。
【0006】
そのタイプの記載される一般的種類のライン保護ガイドは、例えば、W.L.Gore & Associates,Incから「GORE Trackless High Flex」の商品名で、またはHitachi Cable America Inc.から「ChannelFLEX(商標)」もしくは「EcoFlex(商標)」の商品名で入手可能である。後者のライン保護ガイドの変形例が、例えば、特許文献3および特許文献4に記載されている。
【0007】
かかるライン保護ガイドは、技術的には単純な構造のものであり、軽量でコンパクトな構成のものである。それらは使用の際に著しい不利な点を有する(例えば、特許文献2参照)。保守管理作業、特に、複数のラインまたは複数のラインストランドを含むラインガイド装置内の、個々のラインまたは個々のラインストランドの交換は、多大な労力をかけたときのみ可能となる。特に、個々のラインまたは個々のラインストランドを、所望のプラグまたはカップリングを用いて既に適切に予め作られたラインに交換することは、特に、現場では不可能である。それにより、保守管理が大幅に単純になり、コストが削減されるであろう。対照的に、記載される一般的種類のラインガイドは、一般的に、アセンブリとして完全に新しくされるので、その場合、損傷がないラインも交換しなければならない。それに加えて、設置されたラインガイドを後で修正すること、例えば更なるラインを追加することは、容易には不可能である。
【0008】
特許文献5は、多部品圧締めバーを用いて互いに保持される、両側に配置された2つの支持チェーンを有するラインアセンブリを開示している。支持チェーンは別個のチューブにそれぞれ受容される。これらのチューブの1つを交換するには、関連付けられた圧締めバーを緩めなければならない。
【0009】
ラインガイド、より具体的にはロボットアーム向けの多軸構成で移動可能なラインガイドが関与する分野の別の部分において、定置のまたは機械に対して固定された接続位置を機械の可動部分に接続する可撓性のエネルギー搬送ラインを有する、ラインアセンブリが特許文献6に開示されている。その場合、各ラインは可撓性のホース内にまたはそれによって固定的に収納され、T字形の溝またはT字形の突起がホース上に形成されて、ラインの長さにわたって延在する。その装置では、隣接するホースのT字形の突起およびT字形の溝は、正係止関係で互いに係合し、ホースをアセンブリ内で互いに対して軸線方向で変位させることができるように、互いに対して長手方向で変位可能である。その解決策は、クリーンルーム用途に関連する低レベルのアブレーシブ摩耗を伴うようには設計されておらず、個々のラインを長手方向で完全に撤回することによってのみそれらの変位を可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】国際公開第02/086349号
【文献】国際公開第2016/042134号
【文献】独国特許発明第102012100290号明細書
【文献】米国特許第8662456号明細書
【文献】独国実用新案第8801061号明細書
【文献】欧州特許出願公開第1793151号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
背景技術を念頭に置いて、本発明の第1の主要クレームによる第1の目的は、比較的コンパクトな構造であり、および/または軽量であって上述の不利な点を少なくとも部分的に克服する、ライン保護ガイドを提案することである。
【0012】
本発明は、特に、個々のラインもしくは個々のラインストランド、および/または任意に用いられてもよい支持チェーンの交換を単純化しようとするものである。その後の修正を単純化することも目的とする。それは、請求項1に記載のライン保護ガイド、および更なる独立請求項10に記載のライン保護ガイドのための収容ユニットによって達成される。更に、特に支持チェーンに関しては、請求項17に記載の装置によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
主要クレーム
一方の長辺に第1の固定ストリップを、第2の長辺に第2の固定ストリップを含む収容体を有する、請求項1の分類部分に記載のライン保護ガイドにおいて、本発明によれば、第1および第2の固定ストリップは、対向する関係で配置され、長手方向を横断する接続方向で固定ストリップを接続することによって、相互に一致する固定ストリップを用いて複数の収容ユニットを解放可能に互いに固定するため、相互に一致する関係で、また長手方向を横断する接続方向で、正係止係合および/または強制係止係合によって、解放可能に接続するように互いに接続することができるように設計されることが提案される。第1および第2の固定ストリップはそれぞれ収容ユニットと一体である。
【0014】
そのように、個々の収容ユニットを新しいラインストランドおよび/または1つもしくは複数の支持チェーンと完全に選択的に交換することができる。実際には、特に、支持チェーンは通常は交換できないか、または供給ラインの前に交換しなければならないので、場合によっては使用中である支持チェーンを別個に交換するのは有利であることが証明されている。したがって、これまでは通常であったライン保護ガイド全体の交換を回避することができる。
【0015】
ラインストランドという用語は、ラインの束、特に相互に関連するラインを示すという点で使用される。特に、1つまたは複数の受入れ手段を有する1つまたは複数の収容ユニットによって受け入れられる、個々のラインストランドの部分的交換がここでは想起される。
【0016】
それに加えて、更なる態様によれば、機能性領域が、特に収容体全体を撤去することなく、1つまたは複数のラインを、長手方向を横断してまたは横方向/径方向で挿入または除去することができるように、1つまたは複数の受入れ手段を開放および閉止するクロージャを提供することを、提供することができる。その目的のため、機能性領域は、特に、できるだけ防塵的な関係で閉止するように設計され、長手方向を横断してラインを挿入または除去することができる、受入れ手段の開放状態を許容する、2つの協働する閉止プロファイルを有することができる。
【0017】
本発明の基本的概念によれば、その機能性領域またはある機能性領域が、必要に応じて、収容体または受入れ手段の少なくとも一部を解放または嵌合するための、固定ストリップを含むかまたは形成することが提供される。
【0018】
固定ストリップは、基本的に、対応するストリップまたは協働する機能性領域に対する非破壊の解放可能な接続のため、正係止および/または強制係止係合を伴う、任意の接続原理にしたがって設計することができる。固定ストリップは、特に、固定バーまたは固定プロファイルの形態で設計することができる。
【0019】
その点に関して、固定ストリップの設計構成は、長手方向を横断する、特に長手方向に垂直な結合方向での互いに対する接続に適合されるように選択される。その点に関して、長手方向を横断するという表現は、特に、新しい内容物、例えば新しいラインまたは特に1つもしくは複数の新しい支持チェーンとの交換品として役立つ収容体を、残りの収容体を互いから解放するかまたは実際に撤去する必要なしに、既に適所に適合されている装置の残りの部分に対して横方向で簡単に適合させることができるような、個々のチャネル状受入れ手段の長手方向に垂直な面内における、接続または接合方向を指定する。一般に、その目的のため、端部接続のみ、例えばそこの圧締めデバイスが、交換作業のために開放される。
【0020】
基本的概念によれば、必要な場合、問題のラインとともに収容体の一部のみが、または特に交換されるべき1つまたは複数の支持チェーンが変更される。その点に関して、個々の受入れ手段と1つもしくは複数のラインまたは支持チェーンとの交換、および収容ユニットとラインストランドとの交換の両方が考慮される。
【0021】
一実施形態では、収容体は複数の別個の収容ユニットを含み、各収容ユニットは、両側で対向する関係にあり、収容ユニットと一体である、2つの固定ストリップを有する。隣接する収容ユニットは、固定ストリップによって平行な関係で互いに接続され、第1および第2の端部にはそれぞれの圧締めデバイスが提供され、それによって収容体の複数の別個の収容ユニットがそれぞれ端部で固定される。
【0022】
収容ユニットはそれぞれ、1つもしくは複数のラインまたはラインストランドに対して、あるいはそれ自体が知られている構造の支持チェーンに対しても、少なくとも1つの受入れ手段を有する。受入れ手段は、特に、管状構成のものであることができる。
【0023】
特に、より長い移動距離または収容体を伴う用途の場合、少なくとも1つの収容ユニットの受入れ手段に、変位の際に収容体を支持する支持チェーンが提供されるのが有利である。その点に関して、リンクチェーンの構造的構成を伴う、それ自体が知られている支持チェーンを使用することができる。
【0024】
一実施形態では、収容体は、好ましくは一体である、軟質弾性または曲げ弾性プラスチックの少なくとも1つの収容ユニットを含む。収容ユニットはまた、例えば、長手方向断面で同様に分割された2つの対称的な半身のケースまたはチューブ部分を備える、多部分複合体であることができる。一体の収容ユニットがここでは好ましく、例えば、粒子が逃げるのを防ぐ密閉一体性を改善することができる。
【0025】
収容体の壁厚および材料は、可撓性であるように選択される。20ショアA(ShA 20)~65ショアD(ShD 65)の範囲、特に50ショアA(ShA 50)~100ショアA(ShA 100)の範囲のショア硬度を有するプラスチック、特に熱可塑性プラスチックが、軟質弾性または曲げ弾性プラスチックとして考慮される。
【0026】
好ましい構成では、固定ストリップはそれぞれ一体で収容ユニットに接続される(いわば、その破壊によってのみ解放可能である)。その目的のため、収容ユニットと一体で直接作製することができるか、または別個に作製し、その後、接合プロセスによって、例えば適切な熱接合プロセス、特に溶接によって、材料接着された関係で接合することもできる。本発明の文脈は、特に、例えばいずれの場合も様々な、特に適切なプラスチック、特に熱可塑性プラスチックの押出しによる、一方では機能的領域を、他方では機能的領域または固定ストリップを有さない、「単純化されたプロファイル」の別個の製造を含む。機能性領域または固定ストリップは、次に、収容ユニットの残りに対して長手方向で材料接着された関係で接合して、例えばプラスチックを溶接する溶接プロセスによって、1つの部品を構築することができる。
【0027】
一実施形態では、収容体は複数の別個の収容ユニットで構成される。その場合、各収容ユニットはそれぞれ、正確に1つの受入れ手段を形成することができ、それぞれ収容ユニットと一体の横方向の固定ストリップ、例えばバーまたはプロファイルを有することができる。
【0028】
それに加えて、収容ユニットはまた、複数の受入れ手段を含むことができ、それぞれ収容ユニットと一体の横方向固定ストリップを有することができる。そのように、個々の収容ユニットを平行に互いに接続して、収容体を形成することができる。一展開例では、その点に関して、各収容ユニットは、両側で対向する関係であって収容ユニットと一体である2つの固定ストリップを有することができ、それを用いて、隣接する収容ユニットを平行な関係で互いに接続することができる。固定ストリップは、例えば共役構成で、または形状係止関係で互いに係合する、相互に一致する関係で直接協働するように設計することができる。それらはまた、収容ユニットを互いに固定するのに使用される、別個の固定バーと協働することができる。
【0029】
好ましい構成では、収容体は、それぞれ同じ数または異なる数の受入れ手段を有する、複数の収容ユニットによって形成される。任意に、個々の収容ユニットは特に、ラインストランドを正確に1つの収容ユニットによって受け入れることができるような数の受入れ手段を有することができる。これによって有利には、収容体内の個々のラインストランドをそれぞれ関連する収容ユニットの交換品と交換することが可能になる。その点に関して、ラインストランドという用語は、特に、例えば摩耗耐性または耐用寿命にしたがってグループ化された、機能的に相互に関連するラインの束または群を示すのに使用される。
【0030】
方向転換する円弧の変形を低減するため、各受入れ手段は、長円または楕円、特に弓形の断面を有し、固定ストリップは短辺に配置される。
【0031】
各収容ユニットはまた、横方向の、特に固定ストリップと対向する関係で、収容ユニットと一体である2つの閉止プロファイルを有することができる。
【0032】
一実施形態では、収容ユニットの閉止プロファイルが、隣接する収容ユニットの固定ストリップに対する接続によって、正係止および/または強制係止関係で閉止可能であることを提供することができる。そのように、例えば、対向して配設される固定ストリップに係合する閉止プロファイルがオーバーサイズである場合に、追加の取付ステップなしで、特に堅牢な閉止を達成することが可能である。あるいは、隣接する収容ユニットは、固定ストリップと協働する別個の可撓性の固定バーによって、互いに平行にそれぞれ接続することができる。そのように、クロージャの解放は固定ストリップによる固定とは別個であり、つまり、収容ユニットの分離によって隣接する収容ユニットの望ましくない開放がもたらされることがないので、アブレーシブ摩耗の粒子が意図せずに放出されることがない。
【0033】
更なる実施形態は、収容ユニットが複数の平行な受入れ手段を形成する細区画を含み、収容ユニットがクロージャを、特に収容ユニットと一体の2つの閉止プロファイルを有することを提供する。そのように、とりわけ、適合させるべき個々の収容ユニットが各ラインに提供されないので、多数のラインをガイドすべき用途に関連する組立ての労力を低減することができる。この実施形態では、各受入れ手段は、好ましくは、関連する専用のクロージャを有するので、全てのラインは別個にアクセス可能なままである。その目的のため、各受入れ手段は、収容ユニットと一体である一対の協働する閉止プロファイルを有することができる。
【0034】
長いガイド長または特に軟質弾性の収容体もしくは収容ユニットが関与する場合、少なくとも1つ、好ましくは2つの横方向外側の受入れ手段内に、特に個々のチェーンリンクを備える、方向転換する円弧のために方向転換する半径を予め定めるように、および/または自己支持型のラン(run)を直線位置で支持するように設計された、支持チェーンを提供することが可能である。
【0035】
好ましい一実施形態では、固定ストリップとしての固定プロファイルは、細分された収容ユニットの場合、特にそれと一体の各場合において、収容体の短辺に提供される。そのような拡張性の他に、例えば支持チェーンの代替として、別の種類の支持デバイスを収容体の固定プロファイルの外部に取り付けることができる。これにより、支持機能のための使用可能な受入れ通路が不要になる。その目的のため、それぞれの外部支持デバイスは、収容体の各短辺で固定プロファイルに接続することができ、その支持デバイスは、方向転換する円弧の半径を予め定めるため、および/または自己支持型のランを直線位置で支持するために、低レベルのアブレーシブ摩耗を伴うように設計される。好ましくは、その目的のため、各支持デバイスは、支持バンドとそれに直交する当接要素、特にT字形の当接要素とを有し、そのT字のアームは方向転換する円弧の径方向内側または直線位置で当接状態にある。キャリアバンドは、好ましくは中立素分の高さにある。
【0036】
一実施形態は、収容体が複数の別個の、周囲方向で閉止された収容ユニットを含むことを提供する。その装置では、各収容ユニットはそれぞれ正確に1つの受入れ手段を形成することができる。各収容ユニットは、両側で対向する関係にあり、固定するための機能性領域としての収容ユニットと一体である、2つの固定ストリップを有することができる。その場合、固定ストリップは、例えばジッパーもしくはスライドクロージャなどの方式で、互いに直接協働して確実に係止するように適合させることができるか、または別個の固定バーと正係止および/または強制係止関係で協働することができる。
【0037】
2つの態様それぞれによれば、閉止および固定機能の組み合わせも含めて、収容ユニットは、断面が長手方向で同じ形状を維持するものであることができる。それにより、好ましくは軟質弾性または曲げ弾性プラスチックを使用して、押出しプロセスでプロファイル状の製造が可能になる。その場合、機能性領域は、場合によっては別個に押し出すことができる。
【0038】
したがって、特に、第1および第2の固定ストリップも、例えば、相互係合するフックおよび爪のプロファイル、または同様の適切な構成を有し、好ましくは返し機能を有する、断面が長手方向で同じ形状を維持するものであることができる。
【0039】
クロージャとして役立つ機能性領域も、機能性領域が、長手方向全体を通して同じままであり、プレスクロージャもしくは歯なしのスライドクロージャとして、または好ましくはジップクロージャと同様に協働する、プラスチックの2つの共役の相互係合する閉止プロファイルを有する場合、例えば押出しによって製造することができる。その場合、各閉止プロファイルは、2つの係合プロファイルを含み、いわばダブルクロージャを形成することができる。
【0040】
装置は、それぞれの固定プロファイルをそれぞれ有する、機能性領域としての、2つの横方向で相互に対向する固定ストリップを有してもよく、固定プロファイルは好ましくは、長手方向でのみ解放可能な正係止接続、例えば溝形接続などのために設計される。そのように、収容ユニットの動作中の意図しない解放を回避することができる。
【0041】
同じ目的のため、固定ストリップまたは固定プロファイルは、好ましくは、相互に一致する固定プロファイルの接続方向での接続と比較して、接続方向とは逆の非常に大きい力でのみ解放可能であるか、または長手方向でのみ解放可能であるように設計される。その目的のため、固定プロファイルは、好ましくは、返し機能を有する断面のものであることができるが、他の形状も可能である。
【0042】
2つの収容体を所望の接続方向で接続するのを容易にするため、第1の固定プロファイルおよび/または第2の固定プロファイルが、接続方向に対して傾斜して延在する少なくとも1つの傾斜挿入部分を有するのが有利である。対応する幾何学形状は、例えば、静的ケーブルまたはホースを束ねる固定プロファイルのための、欧州特許出願公開第1220398号明細書に記載されている。好ましい一発展例では、固定プロファイルは、中央面、特に中立素分に対して対称的構成のものであり、第1の固定プロファイルおよび/または第2の固定プロファイルは、2つの対称的に配置された傾斜挿入部分を有することができる。
【0043】
好ましくは、隣接する受入れ手段は、バンド形態の中間領域によって互いに平行に接続または結合され、それによって中立素分が予め定められる。その代わりにまたはそれに加えて、好ましくは、協働する閉止プロファイルを備える各クロージャに対して、境界面は収容体の中立素分のレベルにある。中立素分は、特に、受入れ手段の断面の中央を通って延在するものである。それに関して、それぞれの固定ストリップの構造的高さと比較して薄いバンド形状の中間領域を、各固定ストリップと隣接する受入れ手段との間に提供することができる。そのように、特に、横断方向の十分な剛性を伴って、所望の軸線を中心にした方向転換する円弧の良好な可撓性を達成することが可能である。好ましくは、収容体は、(多軸ではなく)実質的に線形的に変位可能であるように設計される。
【0044】
圧締めデバイスは、収容体の端部に提供することができ、収容体および任意にラインを軸線方向で閉止して、塵粒子の放出を防止する。少なくとも2つのラインの典型的状況では、またほとんどの場合、複数のラインはそれぞれの受入れ手段において互いとは別個にガイドされ、収容体によってできるだけ防塵的に収納される。粒子は端部でも生じない。
【0045】
請求項10によれば、本発明はまた、上述の実施形態の1つによる収容体を作製するための個々の部品としての収容ユニットに関する。その収容ユニットは、例えばプラスチック、特に軟質弾性または曲げ弾性プラスチックから作製され、少なくとも1つのラインをガイドする、第1の端部から第2の端部まで長手方向でチャネル状に延在する、少なくとも1つの管状受入れ手段を有する。その場合、収容ユニットは、ラインを周囲方向で防塵的に収容し、一般的には(実際の絶縁ケーブルシースとは対照的に)ラインを緩く取り囲む、シースとみなすことができる。
【0046】
収容体は、一方の長辺に第1の固定プロファイルと、他方の長辺に第2の固定プロファイルとを有する。収容ユニットは、特に、少なくとも1つのそれぞれのライン、または各場合において正確に1つの受入れ手段を別個にガイドする、平行で管状である、複数の顕著な受入れ手段を形成することができる。
【0047】
本発明によれば、収容ユニットは、一方の長辺に第1の固定プロファイルと他方の長辺に第2の固定プロファイルとを有し、固定プロファイルは、対向する関係で配置され、相互に一致する関係で正係止接続および/または強制係止接続によって解放可能に接続するように設計される。それにより、相互に一致する固定プロファイル、または対になった同じ構造的構成のものである固定プロファイルを有する複数の収容ユニットを、解放可能に互いに固定することが可能になる。その場合、固定プロファイルは、長手方向に対して横断する接続方向で互いに接続することができる、設計構成のものであることができる。
【0048】
同じ構造の固定プロファイルに関して、特にバーまたはプロファイルが考慮され、収容ユニットは、第1の長辺にバーを、第2の長辺にプロファイルを、それぞれ有することができ、正係止関係で、および/または強制係止関係によって、第1の収容ユニットのバーを第2の収容ユニットのプロファイルに接続することができる。その場合、第1の収容ユニットは、特に、第2の収容ユニットと同じ構造のものであることができるか、または例えば、異なる数の受入れ手段を有することができる。
【0049】
本発明によれば、収容ユニットは、一方の長辺に第1の固定プロファイルと他方の長辺に第2の固定プロファイルを、それぞれ有し、それらは補完的もしくは共役構成のものであるか、または互いに一致するが互いとは異なるものであり、固定プロファイルは、複数の構造的に同一の収容ユニットを互いに解放可能に固定するために、相互に一致する関係で正係止係合および/または強制係止係合によって解放可能に接続するように適合される。第1および第2の固定プロファイルはそれぞれ収容ユニットと一体である。
【0050】
提案される収容ユニット自体は、有利には、付属の請求項2~9または11~16の1つに記載の、収容ユニットの発展例を構成する特徴の1つまたは複数を有することができる。それに加えて、収容ユニットは、少なくとも1つのそれぞれのラインまたはラインストランドを別個にガイドする、複数または正確に1つの管状受入れ手段を形成することができる。この実施形態は、動作位置における粒子の放出が信頼性高く防止されるように、収容ユニットが、受入れ手段の周りで周囲方向において閉止されて作製される場合に有利である。
【0051】
更なる独立クレーム
更に、上記とは独立して、1つまたは複数の支持チェーンを有する装置が請求項17にしたがって提案される。記載する一般的種類のかかる装置において、本発明によれば、各支持チェーンが、支持機能のために排他的に役立つ、または関連する支持チェーンを受容する、関連する収容ユニット内でガイドされて、支持チェーンが収容体内をガイドされるラインとは別個に交換されるかまたは交換可能であることが提案される。そのように、これまでの通常の実施とは対照的に、支持チェーンの故障の恐れまたは実際の故障がある場合に、一般的にはまだ動作可能であるラインとともに、ラインガイド全体を交換する必要がなくなる。支持チェーンを含む交換する収容ユニットは、次に、例えば、既存の構造に対して横方向に単純なステップで取り付け、固定ストリップまたはプロファイルを用いて固定することができる。第1および第2の固定プロファイルはそれぞれ収容ユニットと一体である。収容ユニットは、特に、上述した好ましい実施形態の1つにしたがって設計することができる。
【0052】
本発明の更なる詳細および特徴は、上述の一般性に対する限定なしに、例として添付図面を参照する好ましい実施形態の以下の記載から明白となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1A】可撓性収容体を有する変位可能なライン保護ガイドの例として第1の実施形態を示す、一部を切り欠いた端部領域の部分図である。
図1B】可撓性収容体を有する変位可能なライン保護ガイドの例として第1の実施形態を示す、個々の収容ユニットを通る断面図である。
図1C】可撓性収容体を有する変位可能なライン保護ガイドの例として第1の実施形態を示す、端部圧締めデバイスを有する端部の正面図である。
図2図1A図1Cに関連する変更された個々の収容ユニットを含む更なる実施形態を示す、(分解)断面図である。
図3A図2に示されるような収容ユニットおよび追加の支持デバイスを含む発展例を示す、端部領域の部分斜視図である。
図3B図2に示されるような収容ユニットおよび追加の支持デバイスを含む発展例を示す、分解断面図である。
図4A】複数のライン受入れ手段を形成するように細分された一体の収容ユニットを含む更なる実施形態を示す、開放状態の断面図である。
図4B】複数のライン受入れ手段を形成するように細分された一体の収容ユニットを含む更なる実施形態を示す、斜視図である。
図4C】複数のライン受入れ手段を形成するように細分された一体の収容ユニットを含む更なる実施形態を示す、閉止された断面図である。
図4D】複数のライン受入れ手段を形成するように細分された一体の収容ユニットを含む更なる実施形態を示す、端部圧締めデバイスを有する斜視図である。
図5】平行に互いに結合された2つの細分された収容ユニットと外側の支持チェーンとを含む、図4A図4Dに示されるような一実施形態を用いた使用例を示す断面図である。
図6図4図5に関連する、変更されたクロージャを含む更なる実施形態を示す断面図である。
図7A】横方向固定プロファイルによって互いに解放可能に接続された個々の周囲方向で閉止された収容ユニットを含む、更なる実施形態を示す図である。
図7B】横方向固定プロファイルによって互いに解放可能に接続された個々の周囲方向で閉止された収容ユニットを含む、更なる実施形態を示す図である。
図8】ライン保護ガイドまたはライン保護デバイスの一般的な装置を示す、側面模式図である。
図9A】複数の受入れ手段を有し、横方向固定プロファイルによって解放可能に互いに接続された収容ユニットを含む、特に好ましい一実施形態を示す図である。
図9B】複数の受入れ手段を有し、横方向固定プロファイルによって解放可能に互いに接続された収容ユニットを含む、特に好ましい一実施形態を示す図である。
図9C】複数の受入れ手段を有し、横方向固定プロファイルによって解放可能に互いに接続された収容ユニットを含む、特に好ましい一実施形態を示す図である。
図9D】複数の受入れ手段を有し、横方向固定プロファイルによって解放可能に互いに接続された収容ユニットを含む、特に好ましい一実施形態を示す図である。
図10A】個々に充填することができる複数の受入れ手段、および関連する機能性領域の好ましい断面を有する収容ユニットを含む、更なる実施形態を示す図である。
図10B】個々に充填することができる複数の受入れ手段、および関連する機能性領域の好ましい断面を有する収容ユニットを含む、更なる実施形態を示す図である。
図10C】個々に充填することができる複数の受入れ手段、および関連する機能性領域の好ましい断面を有する収容ユニットを含む、更なる実施形態を示す図である。
図10D】個々に充填することができる複数の受入れ手段、および関連する機能性領域の好ましい断面を有する収容ユニットを含む、更なる実施形態を示す図である。
図11図10A図10Dに関連する変形例としての更なる実施形態を示す図である。
図12図10A図10Dに関連する変形例としての更なる実施形態を示す図である。
図13A図9A図9Dの好ましい実施形態に関連する変形例としての更なる実施形態を示す図である。
図13B図9A図9Dの好ましい実施形態に関連する変形例としての更なる実施形態を示す図である。
図13C図9A図9Dの好ましい実施形態に関連する変形例としての更なる実施形態を示す図である。
図14】収容ユニットの更なる実施形態を示す図である。
図15】収容ユニットの更なる実施形態を示す図である。
図16】収容ユニットの更なる実施形態を示す図である。
図17】クロージャまたは固定具としての機能性領域の修正例を示す図である。
図18A】支持チェーンを含む様々な装置を示す図である。
図18B】支持チェーンを含む様々な装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
図1A図1Cは、ライン(図示なし)のための往復自在に変位可能なライン保護ガイドの例として、第1の実施形態を模式的に示している。プラスチックから作製された複数の個々の収容ユニット101で構成される、細長い可撓性収容体100を有する。各収容ユニット101は、可撓性の軟質弾性プラスチック、特に熱可塑性プラスチック、例えばPE、PU、TPU、PTFE、延伸PTFE、PPなどから作られる。各収容ユニット101は、その長さにわたって、長手方向Lに垂直に全体を通して断面が同じ形状を維持する(図1B)ものである。収容ユニット101は、例えば、適切なプラスチック押出しプロセスの押出し物として安価に作製することができ、適切な長さに、例えば約100mm~約1500mmに切断することができる。構造的に同一の収容ユニット101は、その内部に、ラインを保護してガイドするための、またその目的のため、受入れ手段102の断面に対して薄いゲージである壁領域103を有する管状構成のものである、実質的に円筒状の受入れ手段102を形成することができる。可撓性収容体100の受入れ手段102は、互いから空間的に分離されるので、それらの中で平行にガイドされるライン間でアブレーションは起こり得ない。
【0055】
各収容ユニット101は長手方向に延びる辺(長辺)に第1の機能性領域110を有し、それらは図1A図1Cでは、鏡像対称で共役し、対向分離関係であり、互いに接している状態ではほぼT字形の断面を形成する、2つの閉止プロファイル111、112を備える。各閉止プロファイル111、112は、長手方向Lで連続しており、ここでは断面が例えばほぼL字形である。ここで示されるように、閉止プロファイル111、112は、互いから離れる方向に面するL字の足、または好ましくはクロージャの高さを低減するように互いにもしくは平行な並置関係で配設される、L字の足を形成することができる。閉止プロファイル111、112の間、特にそれらの間の中央において、収容ユニット101は、長手方向Lおよび径方向に延在する境界面または開口部113を有する。緩いまたは別個の収容ユニット101(図1B)におけるギャップ形態の開口部113は、プラグを用いて予め作られたラインを長手方向Lに対して横方向もしくは横断方向で受入れ手段102に導入するため、またはそこから除去するために、収容ユニット101を曲げて開くことによって拡幅することができる。
【0056】
収容ユニット101は、第1の機能性領域110に対して対角線方向に対向する関係で、固定プロファイル122を備える第2の機能性領域120を有する。固定プロファイル122は、長手方向Lで連続しており、例えば実質的にC字形断面のものであり、第1の機能性領域110の閉止された閉止プロファイル111、112の外部輪郭と一致する関係でサイズ決めされた、特に正係止および強制係止接続のためにわずかに小さいサイズの、内部輪郭123を有する。固定プロファイル122を隣接する収容ユニット103の閉止プロファイル111、112に軸線方向で押し付けることによって、その開口部113を、粒子に関して少なくとも実質的に封止されるように閉止することができ、ラインを交換するために再び簡単に開放することができる。機能性領域110、120は、ここでは開口部113とともに、それらの長手方向対称断面により、可撓性収容体100の中立素分を、つまり長手方向中央面を規定し、その長さは曲げの際に、または方向転換する円弧4(図8)において変化せず、つまり引張り/せん断応力を有さない。それに加えて、機能性領域110、120における追加の壁厚は、その可逆的な可撓性に知覚できる悪影響を及ぼすことなく、より制御された形で変位される、比較的安定した収容体100を作り出す。
【0057】
図1Aおよび図1Cは更に、2つの圧締め部分131、132を有する2つの端部圧締めデバイス130の1つを示し、それらの間で収容体100の全ての収容ユニット101が、中でガイドされるライン(図示なし)とともに、例えば圧締めねじによって、端部において軸線方向で防塵的に閉鎖される。圧締めデバイス130はまた同時に、ライン(図示なし)の引張り応力を緩和することができ、例えば、この点に関して本明細書に組み込まれる特許文献3の教示に類似した、それ自体知られている構造的構成のものであることができる。
【0058】
図1Aは、2つの横方向外側の収容ユニット101の受入れ手段102に受容され、個々のチェーンリンクを備える、2つの支持チェーン135の1つを示している。任意の支持チェーン135は、一方では、チェーンが捩れないように保護するため、方向転換する円弧4(図8)における最小の許容可能な半径を予め定めることができ、他方では、直線位置におけるチェーンリンクの当接により、移動可能なラン(run)、例えば上側ラン1(図8)における収容体100の自己支持長さを増加させることができる。
【0059】
図1Bに示されるように、対向する閉止プロファイル111、112は、チューブのセグメントの性質である、収容ユニット101の壁領域103に一体で接続される。固定プロファイル122はまた、上側壁領域103および下側壁領域103と一体で接続される。特に、閉止プロファイル111、112は、一体材料を伴う一体での安価な生産の代替例として、適切なプラスチックとは別個に作製し、好ましくはプラスチック溶接によって、材料結合関係で壁領域103または収容ユニット101に接続して、複合材料を形成することができる。収容ユニット101または壁領域103の断面は、図示されるほぼ円形の形状の他に、長円または楕円のものであることもできる。閉止プロファイル111、112および固定プロファイル122の図示される断面形状は、ここでは単なる例として示され、異なる設計、例えば主に円形のものであることができる。図1A図1Cに示されるような、平行に結合された収容ユニット101の数は、所望のラインの数に一致するように、所望のように選択することができるか、または機能性領域110、120によって後で拡大することができる。閉止プロファイル111、112は、それに加えて、隣接する収容ユニット101を分離した後の開口部113の望ましくない拡幅を回避するために(図4A図4Dも参照)、例えばZiploc(登録商標)の原理などにしたがって、圧力クロージャの形態で開放する目的で内部で設計することができる(ここでは図示なし)。
【0060】
図1A図1Cは更に、固定プロファイル122に対応する内部輪郭を有する閉止バー105を示している。閉止バー105は、固定プロファイル122と同様に、横方向外側の収容ユニット101とともに外側に配設される、開口部113または閉止プロファイル111、112を(アブレーション粒子の放出に関連して)封止して閉止するのに役立つ。
【0061】
図1Cは、全ての固定プロファイル122が正係止関係で、および/または強制係止係合によって、例えば圧締め作用で、対向する閉止された閉止プロファイル111、112に接続され、挟み込まれた開口部113を防塵的に、また長手方向Lで連続して閉止している、収容体100の完全に閉止された動作状態を示している。
【0062】
図1と同一のまたはそれに対応する構造もしくは機能を伴う特徴は、対応して図2図7を参照することによって示され、場合によっては改めて記載されない。
【0063】
図2は、収容体(図1A図1C)を構築するための2つの機能性領域210、220を有する、好ましい代替の収容ユニット201を示している。収容ユニット201は、特に、第2の機能性領域220における固定プロファイル222の異なる断面形状によって、図1A図1Cとは異なる。図2の固定プロファイル222は、正形状のものであるか、または例えば境界面または開口部213を除いてT字形状であり、第1の機能性領域210の断面に対応する、断面と正係止する雄部分にある。したがって、収容ユニット210は、両方の長手方向中央面に関連して、図2における垂直方向および水平方向で、片側の開口部213を除いて実質的に対称の断面のものである。対応する対称性は、方向転換する円弧4(図8)における均一な歪みのない屈曲のためにも望ましい。あるいは、第2の機能性領域210は第1の機能性領域210と同一であることができ、つまり両側に開口部213を有して完全に対称である。その場合、収容ユニット201は、例えば射出成形プロセスによって作製することができる、2つの構造的に同一の半型部分で構成される(図示なし)であろう。
【0064】
それに加えて、収容ユニット201は、隣接する収容ユニット201を開放することなく分離を可能にする。それは、いずれの場合も固定バー204を分離することにより、隣接する収容ユニット201(図1C)を固定することによって達成される。固定バー204は、例えばH字形または二重のC字形の、全体を通して均一である対称的な断面のものである。固定バー204は、ここでは負形状または正係止する雌部分の形態である、両方の機能性領域210、220に一致する内部輪郭223を両側に有する。固定バー204は、図2が示すように、正係止係合および/または強制係止係合によって、2つの収容ユニット201を解放可能に接続することができる。同時に、固定バー204は機能性領域210とともに、閉止プロファイル211、212の間の開口部213を防塵的に閉止する、クロージャとして役立つ。特に機能性領域210、220および固定バー204の、他の断面も、図2に示される原理を適切に具体化することができる。
【0065】
図3A図3Bは、図2の収容ユニット201の対称構造の更なる利点を示している。外側収容ユニット201に横方向で、つまり収容体200の短辺に、図3Bに示されるように、機能性領域210、220において収容ユニットを支持し既定のようにガイドする、それぞれの構造的に同一の支持デバイス240を取り付けることが可能である。その目的のため、支持デバイス240は、固定バー204に対応する断面の、つまり機能性領域210、220の断面に一致するキャリアバンド244、例えば内部輪郭223を有する両側の溝を有する。
【0066】
支持デバイス240は、方向転換する円弧4(図8を参照)の半径を予め定め、自己支持型のラン1を直線位置で支持するように、または行程1の可能な長さを増加させるように設計される。その目的のため、支持デバイス240は、長手方向Lに対する横断方向で、キャリアバンド244で形成され、それに直交するT字形の当接要素245を両側に有し、T字のアーム246、247は収容体200の長手方向Lで配設される。上側/下側または内側/外側のT字のアーム246、247は異なる長さのものなので、方向転換する円弧4のT字のアーム247は所望の半径で径方向内側に当接し、T字のアーム246は直線位置で当接している。キャリアバンド244は、固定バー204のように、好ましくは、可撓性収容体200の中立素分のレベルに配設される。固定バー204および支持デバイス240は、可撓性の曲げ弾性プラスチックから作られる。それらはラインには擦れず、したがって必要な場合、例えば、方向転換する円弧4の半径を維持するか、または自己支持型のラン長さを増加させるため、収容ユニット201よりも曲げ強度が高いものであることができる。支持デバイス240の構成に関連する更なる詳細は、キャリアバンド244の構成を除いて、国際公開第2008/125087号の教示に対応することができる。
【0067】
図1および図2では、各収容ユニット101、201はそれぞれ、1つまたは場合によっては複数のラインに対して、正確に1つの受入れ手段102、202を形成する。図4図6は、収容体101がそれぞれ一体の収容ユニット401、601を有し、同じ収容ユニット401、601に複数の平行な受入れ手段402、602を形成する細区画を含む、実施形態を示している。
【0068】
図4図5は、ラインを交換または導入するのにそれぞれ個別に開放(図4A)および閉止(図4C)することができる、例えば3つの平行な受入れ手段402を有する、代替の一体収容ユニット401を示している。収容ユニット401は、図4に示されるように、長手方向Lで全体的に同じ形状を維持する断面を有する、可撓性プラスチックプロファイルの形態で一体で設計することができる。例えば、押出しによって一個片から製造することができる。製造技術に関する利点および材料に関連する利点は、機能性領域、特に閉止プロファイル411、412が別個に、また場合によっては特に好適な異なるプラスチックから作製され、続いて壁領域と一体に接合される場合に、達成することができる。また、多部品製造プロセスを想到することが可能である。
【0069】
収容ユニット401は、短辺に、両側で対向する関係の2つの機能性領域420、421を有し、図5に示されるように、それを用いて隣接する収容ユニット401を互いに平行に接続することができる。図4図5の機能性領域420、421は、収容ユニットと一体であり、例えば図1と同様に、共役する形で断面が相互係合する、正係止および強制係止関係に適合された、固定プロファイル422、425を有する。固定プロファイル425は、開放される側では、固定プロファイル422の内部輪郭423に一致する外部輪郭を含む、例えば図1A図1Cの機能性領域110と同様の、中間境界面を有する二部分で設計される。あるいは、図2図3と同様に、別個の固定バーを用いた固定も可能である。
【0070】
図4Aが更に詳細に示すように、同じ収容ユニット401の複数の受入れ手段402それぞれの一辺において、それぞれの機能性領域410は、対向して配設される一対の協働する閉止プロファイル411、412を用いて、一体で収容ユニット403に接続される。閉止プロファイル411、412はまた、均一な断面で長手方向Lに延在し、それぞれの関連する受入れ手段402(図4C)を(粒径に関連して)封止して閉止するのに役立つ。閉止プロファイル411、412は、好適な圧力封止の原理などで、例えば断面の返し形状を用いて、正係止関係で互いに係合するプロファイル要素414を少なくとも含む、閉止バーの形態であることができる。支持領域415は、閉止状態(図4C)でプロファイル要素414を正係止で掛け留めするのに役立つ。関連付けられた閉止プロファイル411、412を用いて、受入れ手段420は、必要に応じて個別に開放し、封止して閉止することができる。開放は、可撓性壁領域403を曲げ開放することによって行うことができる。図4図5は、例えば、動作中の望ましくない開放を除外するため、各閉止プロファイル411、412において2つのプロファイル要素414をそれぞれ備える堅牢な二重クロージャの形態である、機能性領域410を示している。しかしながら、望ましくない開放は、収容体400の開放されるべき幅広側が方向転換する円弧4の径方向内側に配設されている場合、既に回避することができている。閉止プロファイル411、412の間の開口部413の境界面は、中立素分のレベルに配置される(図4Cを参照)。
【0071】
図5は、それらの横方向の機能性領域420、421またはそれらの固定プロファイル422、425を用いて、互いに対して解放可能に平行に固定された2つの収容ユニット401を備える、収容体500を示している。それぞれの支持チェーン135は、図1Aに関連して記載したように、例えば長い長さが関与する場合、2つの横方向外側の受入れ手段402に配置することができる。
【0072】
図6は、全ての受入れ手段602全体に対して1つのみのクロージャを有する収容ユニット601を有する、図4図5に関連する変形例を示している。その目的のため、短辺に協働する閉止プロファイル611、612を含む、1つのみの機能性領域610が提供される。壁領域603は、収容ユニット601の両方の長辺で互いにプレート状に接続されるように設計される。そうでなければ、収容ユニット601は収容ユニット401に対応する。
【0073】
図7A図7Bは、正確に1つの受入れ手段702をそれぞれ形成する、複数の個々の構造的に同一の収容ユニット701で構成される、収容体700の更なる好ましい一実施形態を示している。図1図6とは対照的に、収容ユニット701は、長手方向Lおよび周囲方向で閉止され、つまり収容壁703が受入れ手段702の周りで中断なしに延在する。壁703は、例えば、ほぼ楕円形もしくは円形の断面の、チューブまたはホースなどの形態である。収容ユニット701は、少なくとも主に可撓性で恒久的に弾性の曲げ可能なプラスチックから作られる。
【0074】
収容ユニット701は非破壊的に開くことができず、つまり、図1図6とは異なり、ラインを軸線方向または長手方向で通さなければならない。そのように、保守管理作業中の望ましくない粒子の放出を回避することができる。保守管理の単純化および拡張性は、単に固定機能の概念によって、または個々の収容ユニット701を平行に固定するように協働する機能性領域720、721のみによって、受入れ手段702に閉止機能を有さない収容ユニット101を用いて達成される。
【0075】
各収容ユニット701は、図7A図7Bに示されるように、閉止された収容壁702と対角線方向に対向する関係で両側に作製されるか、または後でそれに接続され、長手方向Lで延長される、機能性領域720、721を有する。機能性領域720、721はそれぞれ、固定ストリップとして、正係止係合および/または強制係止係合によって解放可能に接続する、固定プロファイルまたは固定バーを有する。機能性領域720、721は、必要に応じて、収容ユニット701を隣接する収容ユニット701から解放するか、またはそれに嵌合させるため、協働するように適合される。図7Bは、例として、2つの接続された収容ユニット701を示している。例えば、固定プロファイルを、押出しできるように長手方向で均一な断面のものである、機能性領域720、721として使用することが可能である。機能性領域720、721はここでも、壁103に沿った2つの辺で対向する関係で、面内でストリップ形態として延在する。機能性領域720、721の固定ストリップは、歯付きのジップクロージャ、歯なしのスライドクロージャなどの方式のものであることができる。機能性領域720、721は、場合によっては、固定プロファイルまたは固定バーを接続する図2のような別個の固定バーとも、固定の目的で協働する。図7Bは、収容ユニット701を固定するため、単に例として、例えば正係止の歯なしスライドクロージャの形態のものである、機能性領域720、721を接続/分離するクロージャスライダ750を模式的に示している。機能性領域720、721は、例えば押出しまたは射出成形によって、別個に作製することができ、収容ユニット701の残りのプロファイルに一体的に接続することができ、例えば、好適な手順を使用して、長手方向で連続して適所に溶接することができる。好ましくは、その目的のため、収容壁703および機能性領域720、721は熱可塑性プラスチック材料から作られる。
【0076】
隣接するガイドチャネルまたは受入れ手段102…902は、少なくともいくつかの受入れ手段102…902に機能性領域を有するバンド状の中間領域によって互いに適宜固定され、それによって保守管理が単純になり、および/または収容体を後で修正するのが容易になる。
【0077】
曲げ弾性の収容ユニット101…901は、特に後で材料結合関係で接続される、特に互いに溶接される、別個の領域を備える多部分構成で、1つのプラスチック材料のみから一体材料で作製することができる。収容ユニット101…901は、場合によっては多層構造で、またはコーティングを有して、例えば長辺における摩擦を低減する外部の特別なプラスチックを有して作製することができる。
【0078】
図8は、移動可能な上側ラン1および固定の下側ラン3を形成する、例えば図1図7の1つに示されるような、防塵的収容体100を含む動的ラインガイドの構成を模式的に示している。それらの間で、収容体100は、名目上の軸線Aを中心にした所定の曲げ半径を有する、方向転換する円弧4を形成する。方向転換する円弧4は、上側ラン1が移動可能な接続7によって変位されると、固定の接続5に対してある距離を移動する。しかしながら、ここでは空間内の任意の位置が関与し、収容体100は垂直または横方向にも移動することができる。収容体100の2つの端部は、例えば図1Aに示されるような圧締めデバイスを用いて、防塵的に閉止される。収容体100は、全体がホース状の構成であり、特に好適な構成により、および/または好適な材料選択により、十分に可撓性であって、少量の力を加えることで、方向転換する円弧4の可逆的な可撓性の屈曲が可能であり、また可能な最低限の抵抗レベルで移動可能な接続7の移動に追随する。
【0079】
図9A図9Dは、複数の個々の収容ユニット901で作られた収容体900を模式的に示している。収容ユニット901はそれぞれ、1つまたは複数の受入れ手段902を形成する。図1図6とは対照的に、収容ユニット901は、長手方向Lおよび周囲方向で閉止され、つまり、1つまたは複数の受入れ手段902の周りで中断なしに延在する収容壁903を用いて設計される。壁903は、例えば、チューブ、ホースなどの形態であり、ほぼレンズ形状または弓形(もしくは先のとがった楕円形)の、あるいは楕円または円形の断面も有する。好ましくは、図9A図9Dに示されるレンズ形状の断面が、受入れ手段902を提供するのに使用される。それは、特に、中立素分に対して対称的な弦で組み立てられる、円の2つの同一セグメントから形成することができる。その断面形状によって折り目の形成が、つまり方向転換する円弧のアブレーションが低減される。収容ユニット901は、少なくとも主に可撓性で恒久的に弾性の曲げ可能なプラスチックから作られ、特に押し出され、例えば延伸PTFEから作られる。
【0080】
収容ユニット901は、図9A図9Dに示されるように、非破壊的に開くことができず、つまり、図1図6とは異なり、ラインを同じ軸線方向または長手方向で通さなければならない。それにより、保守管理作業中の望ましくない粒子の放出を高い信頼性で回避することができる。保守管理の単純化および拡張性は、単に固定機能の概念によって、または個々の収容ユニット901を平行に固定するように協働する機能性領域920、921によって、受入れ手段902に閉止機能を有さない収容ユニット901を用いて達成される。その場合、各収容ユニット901は例えば、収容ユニット901の交換により、異なるラインストランドとは独立してプラグなどを用いて予め作られたラインストランドを新しくするために、相互に関連するラインストランドを有することができる。
【0081】
各収容ユニット901は、図9A図9Dに示されるように、対角線方向に対向する関係で両側に配設され、閉止された壁903と一体で作製されるか、または後でそれに接続され、長手方向Lで連続的に延在する、機能性領域920、921を有する。機能性領域920、921はそれぞれ、固定ストリップとして、正係止および/または強制係止係合によって解放可能に接続する、固定プロファイルおよび/または固定バーを有する。機能性領域920、921は、必要に応じて、収容ユニット901を隣接する収容ユニット901に嵌合し、またはそこから分離するため、協働するように適合される。好適な構造については、図10A図10Dを参照して以下に記載する。
【0082】
図9B図9Dは、例として、2つの接続された収容ユニット901を示し、第1の収容ユニット901は3つの受入れ手段902を形成している。図9Bでは、第2の収容ユニット901も3つの受入れ手段902を有する。図9Cでは、第2の収容ユニット901は2つの受入れ手段902を有し、図9Dでは1つの受入れ手段902がある。収容ユニット901によって形成される異なる数の受入れ手段902によって、収容ユニット901をラインストランド(図示なし)に、特にラインストランド(図示なし)内のライン(図示なし)の数に適合させることができる。したがって、収容体900内に適合された数の受入れ手段902を有する収容ユニット901の要件にしたがった構成により、収容ユニット901を交換することによって個々のラインストランド(図示なし)を必要に応じて交換することが可能になる。
【0083】
例えば、固定プロファイルを、押出しできるように長手方向Lで均一な断面のものである、機能性領域920、921として使用することが可能である。機能性領域920、921はここでも、収容壁903に沿った2つの辺で対向する関係で、面内でストリップ形態として延在する。機能性領域920、921の固定ストリップは、例えばプレスクロージャバッグまたは好ましくはジップクロージャバッグと同様に、相互係合する固定プロファイルを有するクロージャの方式で設計される。機能性領域920、921はここでは、場合によっては、固定プロファイルまたは固定バーを接続する図7のような別個の固定バーとも、固定の目的で協働する。
【0084】
好ましくは、機能性領域920、921は、一体材料を使用してまたは異なるプラスチックから、例えば、機能性領域920、921に可撓性であるがより強力なまたは硬質のプラスチックを用いて、押出しによって壁903と一体で作製される。機能性領域920、921は、例えば押出しまたは射出成形によって、別個に作製することができ、収容ユニットの残りのプロファイルに一体的に接続することができ、例えば、好適な手順によって長手方向で連続して溶接される。好ましくは、その目的のため、壁903および機能性領域920、921は熱可塑性プラスチック材料から作られる。
【0085】
図10A図10Dは、図4A図4Dに示される原理の変形例を表す、収容ユニット1001の特に好ましい更なる例を示している。この場合も、収容ユニット1001は、好ましくは押出しによって、可撓性の曲げ可能なプラスチックから作られ、閉止状態(図10B)ではライン6に対して複数の、例えば3つの受入れ手段1002を有する。その場合、各受入れ手段1002に対する収容ユニット1001は、クロージャの形態の、ここでは特に、共役関係で互いに係合する2つの係合プロファイルもしくはクロージャプロファイルを、より具体的には鉤爪プロファイル1012に係合することができるフックプロファイル1011を有する、ストリップ状のクロージャバーの形態の、それぞれ専用のまたは関連する機能性領域1010を有する。フックプロファイル1011および鉤爪プロファイル1012はそれぞれ、少なくとも1つのアンダーカット構成を、好ましくは2つの対称的なアンダーカット構成を備え、返し状の機能を用いて互いに係合し、つまり、閉止または接続が比較的簡単であるが、非常に大きな力を適用することによってのみ解放される。
【0086】
それに加えて、両方の対向する短辺において、収容ユニット1001は、相互に並置された関係または支持デバイス(図3Aを参照)において横方向の位置で、複数の収容ユニット1001を対応する構造的に同一の機能性領域1020および1021とモジュール式に固定するのに役立つ、それぞれの機能性領域1020および1021も有する。固定ストリップまたはバンド1020、1021はそれぞれ、ここでは、クロージャ機能性領域1010と同様または同一の、鉤爪プロファイル1022およびフックプロファイル1025の形態でもある。
【0087】
図10C図10Dは、同一の構造であることによってクロージャ機能性領域1020および1021に使用することもできる、フックプロファイル1011および鉤爪プロファイル1012の拡大断面図を模式的に示している。フックプロファイル1011および鉤爪プロファイル1012は、長手方向(図10C図10Dの面に垂直)で全体を通して断面が同じ形状を維持するものであり、方向転換する円弧4(図4)の軸線Aを中心にして曲げ可能な可撓性ストリップまたはバンドの形態である。フックプロファイル1011は、例えばここで示されるように矢印形状、マッシュルーム形状などの、中立素分Nに対して対称的な二重フックプロファイルの形態であり、それぞれの対応する後部アンダーカット構成またはアンダーカット部分を有する。後側1027は、返しとしての作用を向上させ、望ましくない分離を高い信頼性で防ぐために、対称面および接続方向に対してある角度で後方に傾斜して延在することができる。鉤爪プロファイル1012は、中立素分Nに対して対称的な対応する断面のものである。鉤爪プロファイル1012は、一致する断面およびアンダーカット構成を有するフックプロファイル1011と一致する関係または共役関係の内側受入れ手段を有し、受入れ手段は、強制係止接続を達成するように小さいサイズで設計することができる。その受入れ手段の周りで、鉤爪プロファイル1012は、顎のようなフックプロファイル1011の後方に係合し、それを素早く保持する、2つの鉤爪状のバーまたはストリップを形成する。特に歯なしジッパー、特にプラスチックで作られたジップロック(登録商標)、スライドクロージャ、またはプレスクロージャの場合のように、フックプロファイル1011および鉤爪プロファイル1012の他の形態も考慮することができる。上述の構成は、固定する機能性領域1020、1021に適切に使用することができる。全長にわたって実質的に均一な断面のものであり、スライダなしで操作される相互係合する部分を含む、ジッパー1010または1020、1021は、その構造は押出しプロセスを使用して簡単に実現することができるので好ましい。また、開放または閉止する目的のためのツールまたは補助として、好適なスライダを提供することが可能である。
【0088】
図10A図10Dのような、中立素分Nのレベルのクロージャ機能性領域1010および固定する機能性領域1020および1021の装置は、特に有利である。中立素分Nは、ゼロラインとも呼ばれ、曲げた際に、特に方向転換する円弧4(図8)の変位の際に長さが変化しない断面の層であり、つまり、屈曲の際に長手方向の一定の寸法を伴う層である。
【0089】
図10C図10Dから特に明確に分かるように、固定する機能性領域1020および1021は、長手方向Lに垂直な接続方向Vで互いに比較的簡単に接続することができ、接続方向Vは実質的に中立素分Nの面内であることができる。しかしながら、固定する機能性領域1020および1021は、方向Vに対向する関係で非常に困難を伴わなければ分離することができないので、動作の際に望ましくない解放が起こらない。
【0090】
クロージャ機能性領域1010および固定する機能性領域1020、1021は、受入れ手段1002の壁とともに一体材料で作製することができるか、または比較的曲げ剛性が高いプラスチックから、例えば押出しプロセスを使用して作製して、接続および収容ユニット1001全体の安定性を増加させることができる。
【0091】
図11は、固定する機能性領域1120および1121が図10A図10Dに示される原理にしたがって設計される、収容ユニット1101を含む修飾例を示している。クロージャ機能性領域1110は、対照的に、図4A図4Cの原理に基づいた二重フック係合プロファイルの形態のものである。ここで、図4A図Cの図は、クロージャ機能性領域410が大幅に拡大された縮尺で示されているので、縮尺通りではないことに留意されたい。一般的に、機能性領域1010、1020または1021または1110、1120および1121は、断面がミリメートル範囲、例えば約1mm~約3mmの構造的高さのものである。
【0092】
図12も、図12の各収容ユニット1201が、個別に開放し閉止することができる正確に1つの受入れ手段を形成する点が本質的に異なる、図10A図10Dに対する修飾例を示している。図10A図10Dに類似するフックプロファイル1211および鉤爪プロファイル1212を図12の各受入れ手段に含む、対応するクロージャ機能性領域1210の他に、個々の受入れ手段はそれぞれ、各短辺の両側にそれ自体の固定プロファイルを、例えば鉤爪プロファイル1222またはフックプロファイル1212を有する。
【0093】
図13A図13Cは、図9A図9Dの、または図10C図10Dに示されるような、フックプロファイル1021および鉤爪プロファイル1022を含む、固定ストリップの変形例の模式的拡大断面図を示している。
【0094】
図13Aでは、フックプロファイル1321Aは、断面が実質的にT字形であり、返し機能を達成する斜角の後側1327を含む。鉤爪プロファイル1322Aは、補完的なT字形の受入れ手段を含み、動作の際にほぼ中立素分Nを形成する中央面に対して対称で相互に対向する関係の傾斜挿入部分1332を有する。傾斜挿入部分1332により、フックプロファイル1321Aは、接続方向Vの少ない力で鉤爪プロファイル1322Aに接続されるが、反対方向では困難を伴わずに解放できない。図9A図9Cのように、図13Aの個々の固定ストリップも、より薄いストリップ形状またはバンド形状の中間領域1333を用いて、個々の受入れ手段1302の壁に一体的に接続される。その受入れ手段は任意に複数あり、かかる中間領域1333を用いてやはり接続され、中間領域1333は中立素分Nの所定の位置に寄与する。固定ストリップまたはフックプロファイル1321Aおよび鉤爪プロファイル1322Aの接続は、ここでは、強制係止および正係止の性質のものである。
【0095】
図13Bでは、第1の固定ストリップは、実質的に円形の円筒状の丸いバーまたは円形プロファイル1321Bの形態であり、接続方向Vで、共役するC字形およびクランプ状の第2の固定ストリップ1322Bに簡単に接続することができる。
【0096】
図13Cでは、第1の固定ストリップのフックプロファイル1321Cは、図9A図9Dおよび図10C図10Dに示されるようなものである一方、鉤爪プロファイル1322Cは異なる構成のものであるが、傾斜した後側1327を用いて返し状の機能をやはりもたらす。したがって、図13Cでは、図9A図9Dおよび図10C図10Dとは異なり、固定ストリップの1つのみ、即ちフックプロファイル1321Cが対称的な傾斜挿入部分1332を有する。そうでなければ、固定ストリップは図9A図9Dおよび図10C図10Dに対応する形式で作用する。図14図15も示すように、固定ストリップの断面形状の更なる修飾も可能である。
【0097】
図14は、収容体1402がそれぞれ、閉止プロファイル1411、1412が閉止バーとして提供される1つのみの受入れ手段1402を含み、正係止関係で互いに係合する、協働するプロファイル要素1414を有する、発展例を示している。それらのプロファイル要素1414は、例えば、図4Aおよび図6それぞれに類似する、好適なプレスクロージャなどの原理にしたがった、返し形態の断面のものである。関連付けられた閉止プロファイル1411、1412を用いて、受入れ手段1402はここでも、ラインまたは支持チェーンの交換のため、必要に応じて個別に開放され、防塵的に閉止される。閉止プロファイル1411、1412は、受入れ手段1402の閉止状態(図14B)におけるしっかり固定された接続のため、2つの相互係合する平行なプロファイル要素1414をそれぞれ有する、二重の歯付きバーを有する。それに加えて、各収容体1401は、閉止プロファイル1411、1412に横方向で並んで配置され、また均一なプロファイルで長手方向に連続して延在する、2つの協働する固定ストリップまたはプロファイル1421、1422を有する。この場合、固定プロファイル1421、1422は、閉止プロファイル1411、1412と同じ構造的形状または同じ断面のものである。図14A図14Bの例では、閉止プロファイル1411、1412を開いた後、収容壁1403を曲げて開くことができる。それとは独立して、個々の収容体1401を、固定プロファイル1421、1422を用いて、互いに接続または互いから解放することができる。図9図10および図13からの逸脱として、しかしながら、固定プロファイル1421、1422の接続方向Vは、ここでは中立素分Nに垂直に、ただし図14Bが示すように、長手方向に垂直な面内で方向付けられる。
【0098】
図14からの変形例として、図15は、嵌合状態では同等であり、各収容体1501が2つの閉止プロファイル1511、1512および1つのみの固定プロファイル1521をそれぞれ有する、2つの半型部分1503Aで構成される、構造的構成を示している。しかしながら、2つの接続された半型部分1503Aは、図15Bに示されるように、2つのそれぞれ横方向の機能的に別個の固定ストリップ1521A、1521Bを用いて、やはり互いに結合される。
【0099】
図16に示される変形例では、閉止プロファイル1611、1612は、図14図15または図4または図6のものに対応するが、固定ストリップ1621、1622は、接続方向で互いに嵌合することができる、図9および図10C図10Dのフックおよび鉤爪プロファイルを有する。
【0100】
特に図14図16および図4および図6の閉止プロファイルの、可能な発展例として、図17は、好適なプレスまたはジップクロージャの原理に基づいた、協働する機能性領域1711、1712を含む更なる機能的プロファイルの拡大模式図を示している。この場合、個々のクロージャプロファイル要素1714は同一断面のものであり、鏡像対称のマッシュルームヘッド型または二重のT字形などをそれぞれ有し、互いにまたは二列の形態で互いの後方に係合する。かかる設計構成により、図4のような別個の支持領域415は不要である。図17の機能性領域1711、1712は、例えば図14図15に示されるように、固定プロファイルとして使用することもできる。
【0101】
図18A図18Cは、例えば図9と同様に、収容ユニット901を含む収容体の様々な装置を示している。図18Aでは、2つの外側の横方向収容ユニット901は、具体的には2つの模式的に示される支持チェーン135と関連付けられるので、それらの関連付けられた収容体901と別個に交換される。これは図18Bにも適用され、その場合、関連付けられた収容体901Bは、例えばより大きいサイズの堅牢な支持チェーン135のため、ラインガイド収容体901Aよりも比較的大きい自由断面のものである。
【0102】
図19は、例えば図9A図9Dに示されるような、本発明による収容ユニット900が使用され、いくつかの収容体901Bが、例えば方向転換する円弧の内層である下層900-5において、支持チェーン135に対して別個に提供される、複数の収容体900-1・・・900-5を含む多層構造を示している。
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C-10D】
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図14(A)】
図14(B)】
図15(A)】
図15(B)】
図16(A)】
図16(B)】
図17
図18A
図18B
図19