(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】通信システムにおけるQoSフローのステータスの同期のための方法、装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/20 20180101AFI20240531BHJP
H04W 36/14 20090101ALI20240531BHJP
H04W 28/24 20090101ALI20240531BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240531BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20240531BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20240531BHJP
【FI】
H04W76/20
H04W36/14
H04W28/24
H04W88/14
H04W88/06
H04W60/00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023008560
(22)【出願日】2023-01-24
(62)【分割の表示】P 2021557696の分割
【原出願日】2019-06-28
【審査請求日】2023-02-21
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/080612
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】カン, チュイイン
(72)【発明者】
【氏名】チェン, チエン
(72)【発明者】
【氏名】ヘドマン, ペータル
(72)【発明者】
【氏名】ヴァッス, ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】ロンメル, ステファン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated, NTT DOCOMO,Avoiding mismatch of EPS bearer context status information,3GPP TSG-CT WG1#93 C1-152857,フランス,3GPP,2015年08月06日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,23.502: OI#13 - 5GS Registration procedure at mobility between EPS and 5GS with existing 5GC non-3GPP PDU session,3GPP TSG SA WG2#124 S2-178430,フランス,3GPP,2017年11月21日
【文献】NTT DOCOMO,EPS bearer ID allocation update,3GPP TSG SA WG2#125 S2-180708,フランス,3GPP,2018年01月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードにおいて実施される、通信システムにおけるベアラのステータスの同期のための方法であって、前記方法が、
EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、EPSベアラのステータスを取得すること(S201)と、
前記EPSベアラの前記ステータスを端末デバイスに送信すること(S202)と
を含
み、
前記ネットワークノードが、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である、方法。
【請求項2】
前記EPSベアラが、デフォルトEPSベアラまたは専用EPSベアラを
含み、
前記EPSベアラの前記ステータスが、EPSから5GSへの前記端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージにおいて送信される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
1つまたは複数のシステム管理機能(SMF)から前記EBIリストを取得すること
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記EPSベアラの前記ステータスが、アクティブであるのか非アクティブであるのかに関係する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記EPSベアラの削除が、モビリティ管理エンティティ(MME)またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)によって開始され、前記端末デバイスと同期されない、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
端末デバイスにおいて実施される、通信システムにおけるベアラのステータスの同期のための方法であって、前記方法が、
EPSから5GSへの前記端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージを受信すること(S301)と、
前記登録受付メッセージに基づいて、EPSベアラのステータスを取得すること(S302)と
を含み、
前記EPSベアラの前記ステータスが、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、ネットワークノードによる前記登録受付メッセージ中に含まれる、方法。
【請求項7】
前記EPSベアラの前記ステータスが、アクティブであるのか非アクティブであるのかに関係する、
請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)(200)であって、
プロセッサ(201)と、
前記プロセッサ(201)によって実行可能な命令を含んでいるメモリ(202)と
を備え、
前記
AMF(200)が、
EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することと、
前記EPSベアラの前記ステータスを端末デバイスに送信することと
を行うように動作可能である、
AMF(200)。
【請求項9】
前記
AMF(200)が、請求項2から
5のいずれか一項に記載の方法に対して動作可能である、
請求項
8に記載の
AMF(200)。
【請求項10】
端末デバイス(100)であって、
プロセッサ(101)と、
前記プロセッサ(101)によって実行可能な命令を含んでいるメモリ(102)と
を備え、
前記端末デバイス(100)が、
EPSから5GSへの前記端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージを受信することと、
前記登録受付メッセージに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することと
を行うように動作可能であり、
前記EPSベアラの前記ステータスが、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、ネットワークノードによる前記登録受付メッセージ中に含まれる、端末デバイス(100)。
【請求項11】
前記端末デバイス(100)が、請求項
7に記載の方法に対して動作可能である、
請求項
10に記載の端末デバイス(100)。
【請求項12】
コンピュータプログラム(601)を記憶したコンピュータ可読記憶媒体(600)であって、前記コンピュータプログラム(601)が、デバイスに、請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法を行わせるように前記デバイスによって実行可能である、コンピュータ可読記憶媒体(600)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、通信の技術に関し、詳細には、通信システムにおけるQoSフローのステータスの同期のための方法、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきでない。
【0003】
第5世代システム(5GS)では、端末デバイスとネットワーク側との間の通信の、ビットレートなどのサービス品質(QoS:quality of service)レベルの管理に対する様式を提供するためのQoSフローの機構が確立される。
【0004】
QoSフローが通信のために使用されるとき、端末デバイスとネットワーク側とは両方とも、QoSフローのステータスを記憶することになる。QoSフローのステータスは、同期されるべきであり、すなわち、端末デバイスまたはネットワーク側のうちのいずれか一方がQoSフローのステータスを変化させるとき、他方が通知されるべきである。たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト技術仕様、3GPP TS、23.502 v15.5.0が、「SMFは、PDUセッションを修正することを決定し得る...それはまた、...SMFが、1つまたは複数のQoSフローのステータスが5GCにおいて削除されるが、まだUEと同期されていない、とマークした...場合、トリガされ得る」ことを指定した。SMFは、システム管理機能を指す。PDUは、プロトコルデータユニットを指す。5GCは、第5世代コアを指す。UEは、ユーザ機器を指す。
【0005】
しかしながら、通信システムの発展につれて、QoSフローのステータスが、端末デバイスまたはネットワーク側のうちの一方によって変化され得、まだ同期され得ない、いくつかのシナリオがある。
【発明の概要】
【0006】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題の少なくとも一部のソリューションを提供し得る。本明細書で開示される問題点のうちの1つまたは複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。
【0007】
本開示の第1の態様は、端末デバイスにおいて実施される、通信システムにおけるサービス品質(QoS)フローのステータスの同期ための方法を提供する。本方法は、QoSフローをローカルに(locally)削除することと、QoSフローのステータスを、削除され、かつ、同期されていないものとしてマークすることと、QoSフローのステータスを同期させるためにプロトコルデータユニット(PDU:protocol data unit)セッション修正要求を送信することとを含む。
【0008】
本開示の実施形態では、QoSフローは、専用エボルブドパケットシステム(EPS:evolved packet system)ベアラの削除により削除される。QoSフローは、EPSから第5世代システム(5GS)への端末デバイスのインターワーキングプロシージャを準備するとき、専用EPSベアラからマッピングされる。PDUセッション修正要求は、QoSフローをクリーンアップするようにとの要求を含む。
【0009】
本開示の実施形態では、PDUセッション修正要求は、端末デバイスがCM-IDLEステータスからCM-CONNECTEDステータスに変化するときに送信され、CMは、接続管理を指す。
【0010】
本開示の実施形態では、QoSフローは、デフォルトQoSルールに関連しないQoSフローである。
【0011】
本開示の実施形態では、QoSフローは、端末デバイスが5GSにあるときに削除される。PDUセッション修正要求は、QoSフローをクリーンアップするようにとの要求を含む。
【0012】
本開示の実施形態では、QoSフローは、デフォルトQoSルールに関連しないQoSフローである。
【0013】
本開示の第2の態様は、ネットワークノードにおいて実施される、通信システムにおけるベアラのステータスの同期のための方法であって、本方法が、EPSベアラ識別(EBI:EPS bearer identity)リストに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することと、EPSベアラのステータスを端末デバイスに送信することとを含む、方法を提供する。
【0014】
本開示の実施形態では、EPSベアラは、デフォルトEPSベアラまたは専用EPSベアラを備える。EPSベアラのステータスは、EPSから5GSへの端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付(register accept)メッセージにおいて送信される。
【0015】
本開示の実施形態では、本方法は、1つまたは複数のシステム管理機能(SMF)からEBIリストを取得することをさらに含む。
【0016】
本開示の実施形態では、EPSベアラのステータスは、アクティブであるのか非アクティブであるのかに関係する。
【0017】
本開示の実施形態では、EPSベアラの削除が、モビリティ管理エンティティ(MME)またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)によって開始され、端末デバイスと同期されない。
【0018】
本開示の実施形態では、ネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である。
【0019】
本開示の第3の態様は、端末デバイスにおいて実施される、通信システムにおけるベアラのステータスの同期のための方法であって、本方法が、EPSから5GSへの端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージを受信することと、登録受付メッセージに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することとを含む、方法を提供する。EPSベアラのステータスは、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、ネットワークノードによる登録受付メッセージ中に含まれる。
【0020】
本開示の実施形態では、EPSベアラのステータスは、アクティブであるのか非アクティブであるのかに関係する。
【0021】
本開示の第4の態様は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備える、端末デバイスを提供する。本端末デバイスは、サービス品質(QoS)フローをローカルに削除することと、QoSフローのステータスを、削除され、かつ、同期されていないものとしてマークすることと、QoSフローのステータスを同期させるためにプロトコルデータユニット(PDU)セッション修正要求を送信することとを行うように動作可能である。
【0022】
本開示の実施形態では、本端末デバイスは、上述の方法のいずれかに対して動作可能である。
【0023】
本開示の第5の態様は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備える、ネットワークノードを提供する。本ネットワークノードは、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することと、EPSベアラのステータスを端末デバイスに送信することとを行うように動作可能である。
【0024】
本開示の実施形態では、本ネットワークノードは、上述の方法のいずれかに対して動作可能である。
【0025】
本開示の第6の態様は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を含んでいるメモリとを備える、端末デバイスを提供する。本端末デバイスは、EPSから5GSへの端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージを受信することと、登録受付メッセージに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することとを行うように動作可能である。EPSベアラのステータスは、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、ネットワークノードによる登録受付メッセージ中に含まれる。
【0026】
本開示の実施形態では、本端末デバイスは、上述の方法のいずれかに対して動作可能である。
【0027】
本開示の第7の態様は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムが、デバイスに、上述の方法のいずれかを行わせるようにデバイスによって実行可能である、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0028】
本開示の実施形態によれば、QoSフローのステータスがいくつかのシナリオにおいて端末デバイスまたはネットワーク側のうちの一方によって変化させられたとき、QoSフローのステータスは、依然として同期され得る。
【0029】
添付の図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通して、本開示の上記および他の目的、特徴および利点がより明らかになり、同じ参照符号は、概して、本開示の実施形態における同じ構成要素を指す。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本開示の実施形態による、方法を示す例示的なフローチャートである。
【
図2】本開示の実施形態による、
図1における方法のサブステップを示す例示的なフローチャートである。
【
図3】本開示の実施形態による、他の方法を示す例示的なフローチャートである。
【
図4】通信システムにおける
図3に示されている方法の実装形態を示す例示的な図である。
【
図5】本開示の実施形態による、例示的な端末デバイスを示すブロック概略図である。
【
図6】本開示の実施形態による、例示的なネットワークノードを示すブロック概略図である。
【
図7】いくつかの実施形態による、コンピュータ可読記憶媒体を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0032】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連のある技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同じように、実施形態のうちのいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0033】
本明細書全体にわたる、特徴、利点、または同様の言い回しへの言及は、本開示とともに実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の単一の実施形態におけるものであるべきであることまたはその実施形態におけるものであることを暗示しない。むしろ、特徴および利点に言及する言い回しは、一実施形態に関して説明される特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。さらに、本開示の説明される特徴、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。具体的な実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに本開示が実践され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在するとは限らないことがある追加の特徴および利点が、いくつかの実施形態において認識され得る。
【0034】
本明細書で使用される「通信ネットワーク/システム」という用語は、新無線(New Radio:NR)、long term evolution(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)など、任意の好適な通信規格に従うネットワーク/システムを指す。さらに、通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークノードとの間の通信は、限定はしないが、第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2G)通信プロトコル、2.5G通信プロトコル、2.75G通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、4G通信プロトコル、4.5G通信プロトコル、5G通信プロトコルを含む、任意の好適な世代の通信プロトコル、および/あるいは現在知られているかまたは将来において開発されることになる任意の他のプロトコルに従って実施され得る。
【0035】
「ネットワークノード」または「ネットワーク側ノード」という用語は、通信ネットワークにおけるネットワークデバイスを指し、それを介して、端末デバイスが通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信する。ネットワークノードは、無線通信ネットワークにおける基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コントローラまたは任意の他の好適なデバイスを指し得る。BSは、たとえば、ノードB(ノードBまたはNB)、エボルブドノードB(eノードBまたはeNB)、次世代ノードB(gノードBまたはgNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどであり得る。ネットワークノードは、AMF、MME、PGWなどをも備え得る。
【0036】
ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードなどを備える。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にし、および/または提供し、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0037】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、ユーザ機器(UE)、または他の好適なデバイスを指し得る。UEは、たとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、限定はしないが、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含み得る。
【0038】
また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスと呼ばれることもあり、監視、検知および/または測定などを実施し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)コンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。
【0039】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの具体的な例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、医療器械を表し得、これは、その動作ステータスに対する監視、検知および/または報告など、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。
【0040】
本明細書で使用される「第1の」、「第2の」などという用語は、異なるエレメントを指す。単数形「a」および「an」は、コンテキストが別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しない。「に基づいて」という用語は、「に少なくとも部分的に基づいて」として読み取られるべきである。「一実施形態(one embodiment)」および「一実施形態(an embodiment)」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読み取られるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読み取られるべきである。明示的および暗黙的な他の規定が、以下で含まれ得る。
【0041】
例として、いくつかのシナリオおよび実施形態が導入される。これらのシナリオは、限定はしないが、本開示の実施形態の実現のための例示的な状況として説明される。
【0042】
通信技術の発展につれて、1つの統合された通信ネットワークが、エボルブドパケットシステム(EPS)、第5世代システム(5GS)など、異なる部分/構造/システムを含み得る。
【0043】
端末デバイスが、物理的ロケーションなどの使用状況、またはサービス要件の変化により、あるシステムから別のシステムに移動し/切り替え得る。端末デバイスとネットワーク側との間の通信セッション中にある間、EPSから5GSへの例示的な移動中に、QoSフローが、5GSにおいて確立され、EPSにおけるEPSベアラからマッピングされ得る。
【0044】
しかしながら、そのような移動中に、端末デバイスおよびネットワーク側のうちの一方が、QoSフロー、またはQoSフローに対応するEPSベアラを削除し、他方に通知しないことがあり、したがって、QoSフローのステータスの非同期が起こり得る。
【0045】
第1の特定の実施形態として、UEなど、端末デバイスが、EPSにおけるアイドル状態にとどまり、次いで、5GSに移動する。UEは、EPSにおける専用EPSベアラをローカルに削除し、ネットワーク側に通知しないことがある。したがって、UEとネットワークとの間のPDUセッションが5GSにおいて確立された後に、ネットワークは、削除された専用EPSベアラに関連する(1つまたは複数の)QoSフローを有する。この(1つまたは複数の)QoSフローは、非同期である(同期されていない)。UEとネットワーク側との間の通信が5GSにおいて開始するとき、ダウンリンク(DL)パケットが、非同期QoSフロー上でネットワーク側からUEに送られることが可能であることになる。アップリンク(UL)パケットが、おそらく、デフォルトQoSルールに関連するQoSフローなど、他の同期されたQoSフローを介して送られることになる。
【0046】
そのようなシナリオでは、考えられる問題点は、(UEが、非同期QoSフロー上でネットワークから受信されたDLパケットをドロップしないと仮定すると)ULパケットフォワーディング処理の区別が達成され得ないこと、またはUEが、非同期QoSフロー上で受信されたDLパケットをただドロップすることになることである。
【0047】
図1は、本開示の実施形態による、方法を示す例示的なフローチャートであり、
図2は、本開示の実施形態による、
図1における方法のサブステップを示す例示的なフローチャートである。
【0048】
図1に示されているように、方法は、通信システムにおけるサービス品質(QoS)フローのステータスの同期のために、端末デバイス100において実施される。方法は、S101、QoSフローをローカルに削除することと、S102、QoSフローのステータスを、削除され、かつ、同期されていないものとしてマークすることと、S103、QoSフローのステータスを同期させるためにプロトコルデータユニット(PDU)セッション修正要求を送信することとを含む。
【0049】
本開示の実施形態によれば、UEなど、端末デバイスが、QoSフローをローカルに削除した場合、UEは、同期を達成するように、ネットワーク側に、QoSフローを削除するように要求するための、(PDUセッション修正要求などの)明示的非アクセス階層(NAS)メッセージを送り得る。
【0050】
S101、S102、S103などの番号は、説明を簡略化するために使用されるにすぎないが、本方法におけるステップのシーケンスを限定するものではないことを理解されたい。たとえば、ステップS102は、ステップS101の前に、またはちょうど同時に実施され得る。
【0051】
図2に示されているように、ステップS101は、サブステップS1011、端末デバイスがEPSにあるとき、専用EPSベアラをローカルに削除することと、サブステップS1012、EPSから5GSに移動することとを含み得る。または、ステップS101は、サブステップS1013、端末デバイスが5GSにあるとき、QoSフローをローカルに削除することを含み得る。
【0052】
本開示の実施形態では、S1011において、QoSフローは、専用エボルブドパケットシステム(EPS)ベアラの削除により削除される。QoSフローは、EPSから第5世代システム(5GS)への端末デバイスのインターワーキングプロシージャを準備するとき、専用EPSベアラからマッピングされる。次いで、S1012において、端末デバイスは、EPSから5GSに移動する。PDUセッション修正要求は、QoSフローをクリーンアップするようにとの要求を含む。
【0053】
本開示の実施形態によれば、QoSフローのステータスが、EPSから5GSに移動されるシナリオにおいて端末デバイスによって変化させられたとき、QoSフローのステータスは、依然として同期され得る。
【0054】
本開示の実施形態では、PDUセッション修正要求は、端末デバイスがCM-IDLEステータスからCM-CONNECTEDステータスに変化するときに送信され、CMは、接続管理を指す。
【0055】
本開示の実施形態によれば、QoSフローのステータスの同期は、次にUEがCM-IDLEからCM-CONNECTEDにその状態を変化させるときに行われ得る。
【0056】
本開示の実施形態では、QoSフローは、デフォルトQoSルールに関連しないQoSフローである。
【0057】
さらに、第2の特定の実施形態として、UEなど、端末デバイスが、最初に5GSに接続されるか、またはEPSから5GSに移動されるかのいずれかで、5GSにとどまる。次いで、S1013において、UEは、QoSフローをローカルに削除するが、ネットワーク側に通知しないことがある。その場合、ネットワークは、依然としてQoSフローを有する。このQoSフローは、非同期である。UEとネットワーク側との間の通信が開始するとき、ダウンリンク(DL)パケットが、非同期QoSフロー上でネットワーク側からUEに送られることが可能であることになる。アップリンク(UL)パケットが、おそらく、デフォルトQoSルールに関連するQoSフローなど、他の同期されたQoSフローを介して送られることになる。
【0058】
そのようなシナリオでは、第1の実施形態の場合と同じように、考えられる問題点は、(UEが、非同期QoSフロー上でネットワークから受信されたDLパケットをドロップしないと仮定すると)ULパケットフォワーディング処理の区別が達成され得ないこと、またはUEが、非同期QoSフロー上でDLパケットをただドロップすることになることである。
【0059】
図1に示されている方法は、依然として適用可能である。また、QoSフローは、端末デバイスが5GSにあるときに削除される。PDUセッション修正要求は、QoSフローをクリーンアップするようにとの要求を含む。
【0060】
本開示の実施形態では、QoSフローは、デフォルトQoSルールに関連しないQoSフローである。
【0061】
したがって、上記の実施形態では、UEが、デフォルトQoSルールに関連しない、5GSにおけるQoSフローをローカルに削除した場合、次にUEがネットワークに接触するときに(たとえば、ULパケットの送信の前に)、UEは、同期を達成するように、ネットワーク側に、QoSフローを削除するように要求するための(PDUセッション修正要求などの)明示的非アクセス階層(NAS)メッセージを送る。
【0062】
これは、本開示の実施形態によれば、QoSフローのステータスが、5GSにあるシナリオにおいて端末デバイスによって変化させられたとき、QoSフローのステータスは、依然として同期され得る。
【0063】
第3の特定の実施形態として、UEなど、端末デバイスが、EPSから5GSに移動する。ネットワーク側は、EPSにおける専用EPSベアラを削除し、UEに通知しない。たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)が、専用EPSベアラの削除を開始し得る。
【0064】
したがって、UEとネットワークとの間のPDUセッションが5GSにおいて確立された後に、UEは、依然として、削除された専用EPSベアラに関連するQoSフローを有する。この(1つまたは複数の)QoSフローは、非同期である。UEとネットワーク側との間の通信が5GSにおいて開始するとき、デフォルトQoSルールに関連するQoSフローなど、他の同期QoSフローを使用してDLパケットが転送されることになる。ULパケットは、その非同期QoSフローを使用して転送され得、ULパケットは、NG-RANが、そのULパケットをどの既知のQoSプロファイルにもマッチすることができないので、NG-RANによってドロップされ得る。NG-RANは、次世代無線アクセスネットワークを指す。
【0065】
そのようなシナリオでは、考えられる問題点は、非同期QoSフロー上のULパケットがドロップされ得、したがって、対応するサービスが中断され得ることである。
【0066】
図3は、本開示の実施形態による、他の方法を示す例示的なフローチャートである。
【0067】
図3に示されているように、通信システムにおけるベアラのステータスの同期のための方法がネットワークノード200において実施される。方法は、S201、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することと、S202、EPSベアラのステータスを端末デバイスに送信することとを含む。
【0068】
本開示の実施形態では、EPSベアラは、デフォルトEPSベアラまたは専用EPSベアラを備える。EPSベアラのステータスは、EPSから5GSへの端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージにおいて送信される。
【0069】
本開示の実施形態では、方法は、1つまたは複数のシステム管理機能(SMF)からEBIリストを取得することをさらに含む。
【0070】
本開示の実施形態では、EPSベアラのステータスは、アクティブであるのか非アクティブであるのかに関係する。
【0071】
本開示の実施形態では、EPSベアラの削除が、モビリティ管理エンティティ(MME)またはパケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)によって開始され、端末デバイスと同期されない。
【0072】
本開示の実施形態では、ネットワークノードは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)である。
【0073】
したがって、
図3に示されているように、通信システムにおけるベアラのステータスの同期のための方法が、端末デバイスにおいて実施される。方法は、S301、EPSから5GSへの端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージを受信することと、S302、登録受付メッセージに基づいて、EPSベアラのステータスを取得することとを含む。EPSベアラのステータスは、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、ネットワークノードによる登録受付メッセージ中に含まれる。
【0074】
本開示の実施形態では、EPSベアラのステータスは、アクティブであるのか非アクティブであるのかに関係する。
【0075】
上記の実施形態によれば、ネットワーク側がEPSベアラを削除し、UEに通知しない場合、EPSベアラからマッピングされたQoSフローのステータスを更新するように、AMFが、(1つまたは複数の)SMFによって現在提供されるEBIリストに基づいて、登録受付中に新しいEPSベアラステータスIEを含めることが提案される。
【0076】
これは、本開示の実施形態によれば、QoSフローのステータスが、端末デバイスがEPSから5GSに移動するシナリオにおいてネットワーク側によって変化させられたとき、QoSフローのステータスは、依然として同期され得る。
【0077】
図4は、通信システムにおける
図3に示されている方法の実装形態を示す例示的な図である。
【0078】
図4に示されているように、端末デバイス(UE)100は、EPSから5GSに移動する。この移動中に、またはこの移動の前に、ステップ1において、MME300、または(PGW-C+SMF501またはPGW-C+SMF502などの)PGWが、専用EPSベアラの削除を開始するが、UEは通知されない。PGW-C+SMFは、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン+システム管理機能を指す。
【0079】
ステップ2において、UE100は、登録要求をネットワークノード(AMF)200に送る。ステップ3において、AMF200は、MME300から(UE EPS PDN接続に関する)コンテキスト応答を取得する。ステップ4およびステップ7において、AMF200は、「Nsmf_PDUSession_CreateSMContext」要求メッセージを訪問システム管理機能(V-SMF)400に送り、(1つまたは複数の)応答を受信する。ステップ5.1およびステップ6.1において、V-SMF400は、「Nsmf_PDUSession_Create」要求をPGW-C+SMF501に送り、応答を受信する。ステップ5.2およびステップ6.2は、ステップ5.1およびステップ6.1と同じであり、V-SMF400が2つ以上のPGW-C+SMFと接続され得ることを示すために使用されるにすぎない。ステップ8において、AMF200は、EPSベアラステータスを取得するために、SMFによって提供されたEBIリストを使用する。次いで、ステップ9において、AMF200は、EPSベアラステータスを含む、登録受付メッセージなど、応答メッセージを送る。
【0080】
EBIリストは、EPSベアラ識別子に関する情報を含み得る。
【0081】
この実施形態では、EPSにおけるEPSベアラは、5GSにおけるQoSフローにマッピングされることになるので、EPSベアラステータスの同期は、QoSフローのステータスの同期に等しい。
【0082】
EPSベアラがアクティブであるか否かを示すためのEPSベアラステータスを示すために、EPSベアラステータス情報エレメント(IE)が使用され得る。「1」の値がアクティブを示し、「0」の値が非アクティブを示す。
【0083】
本開示の実施形態によれば、QoSフローのステータスが、端末デバイスがEPSから5GSに移動するというシナリオにおいてネットワーク側によって変化させられたとき、QoSフローのステータスは、依然として同期され得る。
【0084】
図5は、本開示の実施形態による、例示的な端末デバイスを示すブロック概略図である。
【0085】
図5に示されているように、端末デバイス100は、プロセッサ101と、プロセッサ101によって実行可能な命令を含んでいるメモリ102とを備える。端末デバイスは、サービス品質(QoS)フローをローカルに削除すること(S101)と、QoSフローのステータスを、削除され、かつ、同期されていないものとしてマークすること(S102)と、QoSフローのステータスを同期させるためにプロトコルデータユニット(PDU)セッション修正要求を送信すること(S103)とを行うように動作可能である。
【0086】
本開示の実施形態では、端末デバイスは、上述の方法のいずれかに対して動作可能である。
【0087】
図6は、本開示の実施形態による、例示的なネットワークノードを示すブロック概略図である。
【0088】
図6に示されているように、ネットワークノード200は、プロセッサ201と、プロセッサ201によって実行可能な命令を含んでいるメモリ202とを備える。ネットワークノード200は、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、EPSベアラのステータスを取得すること(S201)と、EPSベアラのステータスを端末デバイスに送信すること(S202)とを行うように動作可能である。
【0089】
本開示の実施形態では、ネットワークノードは、上述の方法のいずれかに対して動作可能である。
【0090】
したがって、端末デバイス100は、EPSから5GSへの端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージを受信すること(S301)と、登録受付メッセージに基づいて、EPSベアラのステータスを取得すること(S302)とを行うように動作可能である。EPSベアラのステータスは、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、ネットワークノードによる登録受付メッセージ中に含まれる。
【0091】
本開示の実施形態では、端末デバイスは、上述の方法のいずれかに対して動作可能である。
【0092】
プロセッサ101、201は、(たとえば、ディスクリートロジック、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装ステートマシンといった、マシン可読なコンピュータプログラムとしてメモリ102、202に記憶されたマシン命令、適切なファームウェアと一緒のプログラマブルロジック、1つまたは複数の格納されたプログラム、マイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)といった、適切なソフトウェアと一緒の汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実現し、実行するように設定され得る。
【0093】
本開示の実施形態は、サービス品質(QoS)フローをローカルに削除する(S101)ように設定された削除ユニットと、QoSフローのステータスを、削除され、かつ、同期されていないものとしてマークする(S102)ように設定されたマーキングユニットと、QoSフローのステータスを同期させるためにプロトコルデータユニット(PDU)セッション修正要求を送信する(S103)ように設定された送信ユニットとを含む、端末デバイスのための仮想装置を提供する。
【0094】
本開示の実施形態は、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、EPSベアラのステータスを取得する(S201)ように設定された取得ユニットと、EPSベアラのステータスを端末デバイスに送信する(S202)ように設定された送信ユニットとを含む、ネットワークノードのための仮想装置を提供する。
【0095】
したがって、本開示の実施形態は、EPSから5GSへの端末デバイスのインターワーキングプロシージャ中に登録受付メッセージを受信する(S301)ように設定された受信ユニットと、登録受付メッセージに基づいて、EPSベアラのステータスを取得する(S302)ように設定された取得ユニットとを含む、端末デバイスのための仮想装置をさらに提供する。EPSベアラのステータスは、EPSベアラ識別(EBI)リストに基づいて、ネットワークノードによる登録受付メッセージ中に含まれる。
【0096】
仮想装置がある場合、アクセス管理ノードおよびセッション管理ノードは、固定プロセッサまたはメモリを必要としないことがあり、任意のコンピューティングリソースおよびストレージリソースが、ネットワークにおける少なくとも1つのノードデバイスから構成され得る。仮想化技術およびネットワークコンピューティング技術の導入は、ネットワークリソースの使用効率およびネットワークのフレキシビリティを改善し得る。
【0097】
図7は、いくつかの実施形態による、コンピュータ可読記憶媒体600を示す概略図である。
【0098】
図7に示されているように、コンピュータ可読記憶媒体600は、コンピュータプログラム601を記憶し、コンピュータプログラムは、
図1、
図2、
図3、
図4に示されている方法など、上述の方法のいずれかをデバイスに行わせるようにデバイスによって実行可能である。
【0099】
コンピュータ可読記憶媒体600は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、プロセッサ101、201によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。コンピュータ可読記憶媒体600は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/またはプロセッサ201、301によって実行されることが可能である他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。コンピュータ可読記憶媒体600は、プロセッサ101、201によって行われた計算および/または外部インターフェースを介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ101、201およびコンピュータ可読記憶媒体900は、統合されると見なされ得る。
【0100】
本開示の実施形態によれば、QoSフローのステータスがいくつかのシナリオにおいて端末デバイスまたはネットワーク側のうちの一方によって変化させられたとき、QoSフローのステータスは、依然として同期され得る。
【0101】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールでなど、コンピュータ実行可能命令で具現され得ることを諒解されたい。概して、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイス中のプロセッサによって実行されたとき、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、固体メモリ、RAMなど、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者によって諒解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において必要に応じて組み合わせられるかまたは分散され得る。さらに、機能は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など、ファームウェアまたはハードウェア等価物において全体的にまたは部分的に具現され得る。
【0102】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。