(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】KRAS G12C阻害剤の投与レジメン
(51)【国際特許分類】
A61K 31/4985 20060101AFI20240531BHJP
A61K 31/282 20060101ALI20240531BHJP
A61K 31/395 20060101ALI20240531BHJP
A61K 31/519 20060101ALI20240531BHJP
A61K 33/243 20190101ALI20240531BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20240531BHJP
A61K 45/00 20060101ALI20240531BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240531BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240531BHJP
【FI】
A61K31/4985
A61K31/282
A61K31/395
A61K31/519
A61K33/243
A61K39/395 N
A61K45/00
A61P35/00
A61P43/00 111
A61P43/00 121
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023108177
(22)【出願日】2023-06-30
【審査請求日】2024-03-28
(32)【優先日】2022-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-04-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】594197872
【氏名又は名称】イーライ リリー アンド カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100162684
【氏名又は名称】呉 英燦
(74)【代理人】
【識別番号】100126778
【氏名又は名称】品川 永敏
(72)【発明者】
【氏名】ハイマン,デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ゴン,シュエチエン
(72)【発明者】
【氏名】ペン,シェン-ビン
(72)【発明者】
【氏名】シ,チョン
(72)【発明者】
【氏名】ウィラード,メリッサ デイル
【審査官】春日 淳一
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-508469(JP,A)
【文献】国際公開第2021/222333(WO,A1)
【文献】国際公開第2022/060836(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K,A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、
【化1】
又はその薬学的に許容される塩を含む、KRAS G12C変異がんの治療剤であって、治療を必要とする患者に、
1回あたり50mg
~200mgの第1の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が
1日2回投与されるように用いられることを特徴とする、治療剤。
【請求項2】
前記化合物が投与される、請求項1に記載の治療剤。
【請求項3】
投与された
用量が
、100mg
、200mg
、300mg、
及び400m
gからなる群から選択される最大1日用量である、請求項1に記載の治療剤。
【請求項4】
前記最大1日用量が
、100mgである、請求項3に記載の治療剤。
【請求項5】
前記最大1日用量が
、200mgである、請求項3に記載の治療剤。
【請求項6】
前記最大1日用量が
、300mgである、請求項3に記載の治療剤。
【請求項7】
前記最大1日用量が
、400mgである、請求項3に記載の治療剤。
【請求項8】
前記KRAS G12C変異がんが、肺がん、結腸直腸がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、胆管がん、及び食道がんからなる群から選択される、請求項1に記載の治療剤。
【請求項9】
前記KRAS G12C変異がんが、非小細胞肺がん、膵臓がん、又は結腸直腸がんである、請求項1に記載の治療剤。
【請求項10】
前記KRAS G12C変異がんが、非小細胞肺がん又は結腸直腸がんである、請求項1に記載の治療剤。
【請求項11】
前記KRAS G12C変異がんが、非小細胞肺がんである、請求項1に記載の治療剤。
【請求項12】
前記KRAS G12C変異がんが、膵臓がんである、請求項1に記載の治療剤。
【請求項13】
前記KRAS G12C変異がんが、結腸直腸がんである、請求項1に記載の治療剤。
【請求項14】
前記用量が、
1回あたり50mg
、100mg
、150mg、及
び200mgからなる群から選択される、請求項
1に記載の治療剤。
【請求項15】
前記用量が、カプセル中にある、請求項1に記載の治療剤。
【請求項16】
前記カプセルが
、25mg若しく
は50mgの式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を含有する、請求項
15に記載の治療剤。
【請求項17】
前記用量が、前記患者に
、1日2回、
1回あたり50mgの用量として投与される、請求項1に記載の治療剤。
【請求項18】
前記用量が、前記患者に
、1日2回、
1回あたり100mgの用量として投与される、請求項1に記載の治療剤。
【請求項19】
前記用量が、前記患者に
、1日2回、
1回あたり150mgの用量として投与される、請求項1に記載の治療剤。
【請求項20】
前記用量が、前記患者に
、1日2回、
1回あたり200mgの用量として投与される、請求項1に記載の治療剤。
【請求項21】
前記患者が、用量制限毒性(DLT)を示す場合、第2の用量の前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩がさらに投与されるように用いられることを特徴とする、請求項1~
20のいずれか一項に記載の治療剤であって、前記第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、治療剤。
【請求項22】
前記第1の用量が、
1回あたり50mg
、100mg
、150mg、及
び200mgからなる群から選択される、請求項
21に記載の治療剤。
【請求項23】
前記第2の用量が、
1回あたり5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、及
び150mgからなる群から選択される、請求項
21に記載の治療剤。
【請求項24】
前記第2の用量が、前記第1の用量と比較して
1回あたり50mg減少する、請求項
21に記載の治療剤。
【請求項25】
前記第2の用量が、
1回あたり50mg
、100mg、及
び150mgからなる群から選択される、請求項
21に記載の治療剤。
【請求項26】
前記DLTが、前記第1の用量を投与してから最初の21日間に生じる、請求項
21に記載の治療剤。
【請求項27】
前記患者に、
1回あたり50mg
、100mg、及
び150mgの前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される前記第2の用量を投与した後に、前記患者が、DLTを示す場合、第3の用量の前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩がさらに投与されるように用いられることを特徴とする、請求項
21に記載の治療剤であって、前記第3の用量が、前記第2の用量と比較して減少する、治療剤。
【請求項28】
前記DLTが、前記第2の用量を投与してから最初の21日間に生じる、請求項
27に記載の治療剤。
【請求項29】
前記DLTが、治療中に発生した有害事象
を含み、前記治療中に発生した有害事象が、グレード3以上である、請求項
27に記載の治療剤。
【請求項30】
前記治療中に発生した有害事象が、グレード4である、請求項
27に記載の治療剤。
【請求項31】
前記第3の用量が、前記第2の用量と比較して
1回あたり50mg減少する、請求項
27に記載の治療剤。
【請求項32】
式Iの化合物、
【化2】
又はその薬学的に許容される塩を含む、KRAS G12C変異がんの治療剤であって、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が、治療を必要とする患者に
1回あたり50mg
~200mgの用量で
1日2回投与され、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与されるように用いられることを特徴とする、治療剤。
【請求項33】
前記第2の治療薬が、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩からなる群のうちの1つ以上から選択される、請求項
32に記載の治療剤。
【請求項34】
前記PD-1又はPD-L1阻害剤が、ペムブロリズマブである、請求項
33に記載の治療剤。
【請求項35】
前記白金剤が、シスプラチンである、請求項
33に記載の治療剤。
【請求項36】
前記白金剤が、カルボプラチンである、請求項
33に記載の治療剤。
【請求項37】
前記抗葉酸剤が、ペメトレキセドである、請求項
33に記載の治療剤。
【請求項38】
式Iの化合物、
【化3】
又はその薬学的に許容される塩を含む、KRAS G12C変異がんの治療剤であって、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が、治療を必要とする患者に
1回あたり50mg
~200mgの用量で
1日2回投与され、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与されるように用いられることを特徴とする、治療剤。
【請求項39】
KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物、
【化4】
又はその薬学的に許容される塩の使用であって、前記医薬が
前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含み、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が、治療を必要とする患者に1回あたり50mg~200mgの用量で1日2回投与されるように用いられることを特徴とする、使用。
【請求項40】
前記用量が、
1回あたり50mg
、100mg
、150mg、及
び200mgからなる群から選択される、請求項
39に記載の使用。
【請求項41】
KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物、
【化5】
又はその薬学的に許容される塩の使用であって、前記医薬が
前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含み、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が、1回あたり50mg
、100mg
、150mg、及
び200mgからなる群から選択される第1の用量
で患者に
1日2回投与されるように用いられ、
前記患者が、DLTを示す場合、第2の用量の前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が投与され、前記第2の用量が、前記第1の用量と比較して減少することを特徴とする、使用。
【請求項42】
KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における前記式Iの化合物、
【化6】
又はその薬学的に許容される塩の使用であって、前記医薬が
前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含み、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が、治療を必要とする患者に1回あたり50mg
~200mgの用量
で1日2回投与されるように用いられることを特徴とし、前記KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、使用。
【請求項43】
KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における、式Iの化合物、
【化7】
又はその薬学的に許容される塩の使用であって、前記医薬が、
前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含み、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が、治療を必要とする患者に1回あたり50mg
~200mgの用量
で1日2回投与され、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与されるように用いられることを特徴とする、使用。
【請求項44】
前記第2の治療薬が、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩のうちの1つ以上からなる群から選択される、請求項
43に記載の使用。
【請求項45】
前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量が、
1回あたり50mg
、100mg、及
び150mgからなる群から選択され
る、請求項
44に記載の使用。
【請求項46】
前記
用量が、
1回あたり50mgである、請求項
45に記載の使用。
【請求項47】
前記
用量が、
1回あたり100mgである、請求項
45に記載の使用。
【請求項48】
前記
用量が、
1回あたり150mgである、請求項
45に記載の使用。
【請求項49】
式Iの化合物、
【化8】
又はその薬学的に許容される塩を含む、KRAS G12C変異がんの治療剤であって、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が
1回あたり50mg
~200mgの用量にて治療を必要とする患者に
1日2回投与されるように用いられることを特徴とし、前記KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型膵臓がんである、治療剤。
【請求項50】
KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における前記式Iの化合物、
【化9】
又はその薬学的に許容される塩の使用であって、前記医薬が、
前記式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含み、前記化合物又はその薬学的に許容される塩が、治療を必要とする患者に1回あたり50mg
~200mgの用量
で1日2回投与されるように用いられることを特徴とし、前記KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型膵臓がんである、使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、がん治療の分野を対象とする。
【背景技術】
【0002】
発がん性KRas変異は、ヒトがんのおよそ30%で確認されており、複数の下流シグナル伝達経路を活性化することが示されている。KRas変異の有病率にもかかわらず、それは困難な治療標的となっている。
【0003】
WO2021/118877及びUS2021/0179633A1はそれぞれ、KRas G12C阻害剤として使用することができる化合物又はその塩を開示する。対象となるKRAS G12C阻害剤の例は、4-[(13aS)-10-クロロ-8-フルオロ-6-オキソ-2-プロパ-2-エノイル-1,3,4,12,13,13a-ヘキサヒドロピラジノ[2,1-d][1,5]ベンゾオキサゾシン-9-イル]-2-アミノ-7-フルオロ-ベンゾチオフェン-3-カルボニトリルであり、これは、以下の構造を有する。
【化1】
【0004】
この化合物は、WO2021/118877及びUS2021/0179633A1のそれぞれにおいて実施例35として開示された。そこに開示されているように、この化合物は、アトロプ異性体として存在する。更に、これらの参考文献の調製物167及び168で論じられるように、アトロプ異性体は、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーを使用して分離することができる。調製例167は、0~30%のアセトン/ヘキサンで溶出する場合、所望のジアステレオマーが、シリカゲルフラッシュカラムから溶出する第2のジアステレオマーであることを更に教示している。
【0005】
この第2のジアステレオマーは、Mアトロプ異性体に対応する。この化合物の名称は、4-[(13aS)-10-クロロ-8-フルオロ-6-オキソ-2-プロパ-2-エノイル-1,3,4,12,13,13a-ヘキサヒドロピラジノ[2,1-d][1,5]ベンゾオキサゾシン-9-イル]-2-アミノ-7-フルオロ-ベンゾチオフェン-3-カルボニトリルであり、以下の構造を有するMアトロプ異性体(以下「式I」)である。
【化2】
【0006】
式Iの化合物は現在、KRAS G12Cを阻害することによって治療可能ながんを有する患者の治療におけるその有用性を評価するために臨床試験を受けている(ClinicalTrials.gov識別子:NCT04956640)。
【0007】
がんを治療するために、式Iの化合物を単剤療法として、1つ以上の他の治療薬と組み合わせて、又はネオアジュバント、アジュバント、進行療法、若しくは転移療法の一部として使用する新たな治療レジメン及びプロトコルを開発することは有用であり得る。現在の治療レジメン又はプロトコルよりも忍容性の高い治療レジメン及びプロトコルを開発することが有用であろう。現在の治療レジメン又はプロトコルよりも毒性の低い治療レジメン及びプロトコルを開発することは有用であろう。
【発明の概要】
【0008】
KRAS G12Cを阻害することによって治療可能ながんを治療するために、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の方法及び使用が、本明細書に開示されている。
【0009】
一態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の、式Iの化合物、
【化3】
又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0010】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0011】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0012】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0013】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、方法が、本明細書に開示されている。
【0014】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、方法が、本明細書に開示されている。
【0015】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性CRCである、方法が、本明細書に開示されている。
【0016】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性CRCである、方法が、本明細書に開示されている。
【0017】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型膵臓がんである、方法が、本明細書に開示されている。
【0018】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型膵臓がんである、方法が、本明細書に開示されている。
【0019】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型膵臓がんである、方法が、本明細書に開示されている。
【0020】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型膵臓がんである、方法が、本明細書に開示されている。
【0021】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの第1の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩又はその薬学的に許容される塩を投与することと、
用量制限毒性(DLT)について患者を監視することと、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することであって、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、投与することと、を含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0022】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
かかる治療を必要とする患者に、約150mgの第1の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、
DLTについて患者を監視することと、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することであって、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、投与することと、を含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0023】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬のうちの1つ以上と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、第2の治療薬は、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩のうちの1つ以上からなる群から選択される。
【0024】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0025】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0026】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0027】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0028】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0029】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0030】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0031】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0032】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0033】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0034】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0035】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0036】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0037】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0038】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0039】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0040】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0041】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0042】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0043】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0044】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0045】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0046】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0047】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0048】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0049】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0050】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0051】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0052】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0053】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0054】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0055】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0056】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0057】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0058】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0059】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0060】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0061】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0062】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0063】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0064】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0065】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0066】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0067】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0068】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0069】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0070】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0071】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0072】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0073】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物、
【化4】
、又はその薬学的に許容される塩であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約50mg~約200mgの用量で投与される、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。
【0074】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、この化合物が、約150mgの用量で投与される、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。
【0075】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約100mgの用量で投与される、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。
【0076】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。
【0077】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。
【0078】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。
【0079】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。
【0080】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mgが投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0081】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mgが投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0082】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mgが投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0083】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mgが投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0084】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0085】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0086】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0087】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0088】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0089】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0090】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0091】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0092】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0093】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0094】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0095】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療に使用するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0096】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約50mg~約200mgの用量で投与される、使用が、本明細書に開示されている。
【0097】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約150mgの用量で投与される、使用が、本明細書に開示されている。
【0098】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約100mgの用量で投与される、使用が、本明細書に開示されている。
【0099】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、
式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される第1の用量で投与され、
患者が、DLTについて監視され、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が投与され、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、使用が、本明細書に開示されている。
【0100】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、
式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約150mgの第1の用量で投与され、
患者が、DLTについて監視され、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が投与され、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、使用が、本明細書に開示されている。
【0101】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、
式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約100mgの第1の用量で投与され、
患者が、DLTについて監視され、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が投与され、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、使用が、本明細書に開示されている。
【0102】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、それを必要とする患者に投与され、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、使用が、本明細書に開示されている。
【0103】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物、
【化5】
又はその薬学的に許容される塩の使用であって、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、それを必要とする患者に投与され、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、使用が、本明細書に開示されている。
【0104】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、化合物は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される第1の用量で投与され、患者は、DLTについて監視され、患者がDLTを示す場合、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の第2の用量が投与され、第2の用量は、第1の用量と比較して減少される、使用が、本明細書に開示されている。
【0105】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、約150mgの第1の用量で投与され、患者は、DLTについて監視され、患者がDLTを示す場合、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の第2の用量が投与され、第2の用量は、第1の用量と比較して減少される、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、本明細書に開示されている。一実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型進行性NSCLC、KRAS G12C変異型肺がん、KRAS G12C変異型結腸直腸がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、KRAS G12C変異型膀胱がん、KRAS G12C変異型子宮頸がん、KRAS G12C変異型子宮内膜がん、KRAS G12C変異型卵巣がん、KRAS G12C変異型胆管がん、及びKRAS G12C変異型食道がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、又はKRAS G12C変異型結腸直腸がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型膵臓がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型結腸直腸がんである。
【0106】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0107】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0108】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0109】
別の態様では、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0110】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0111】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0112】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0113】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0114】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0115】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0116】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0117】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0118】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0119】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0120】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0121】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0122】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0123】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0124】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0125】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0126】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0127】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0128】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0129】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0130】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0131】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2で投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0132】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0133】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0134】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0135】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性非扁平上皮NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。更に別の実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0136】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0137】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0138】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0139】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0140】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0141】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0142】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0143】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0144】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0145】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0146】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0147】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0148】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0149】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0150】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0151】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0152】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0153】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0154】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0155】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0156】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0157】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0158】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0159】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0160】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【0161】
別の態様では、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用が、本明細書に開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【
図2】LOXO-RAS-20001研究の適格性、デザイン、目的である。
【
図5】安全性プロファイル-単剤療法の漸増である。
【
図5A】安全性プロファイル-単剤療法の漸増である。50mg BIDは、血漿中の最低のLY3537982濃度を有する。100mg BIDは、2番目に低い。150mg BIDは、2番目に高い。200mg BIDは、血漿中の最高のLY3537982濃度を有する。
【
図6】LY3537982の有効性-単剤療法の漸増である。
【
図7】NSCLC患者及び疾患の特徴、LY3537982+ペムブロリズマブの組み合わせ(コホートB4)である。
【
図8】NSCLC LY3537982+ペムブロリズマブの組み合わせ(コホートB4)における安全性プロファイルである。
【
図8A】NSCLC LY3537982+ペムブロリズマブの組み合わせ(コホートB4)における安全性プロファイルである。
【
図9】NSCLC LY3537982+ペムブロリズマブの組み合わせ(コホートB4)における安全性プロファイルである。
【
図10】NSCLC LY3537982+ペムブロリズマブの組み合わせ(コホートB4)における有効性及び治療期間である。
【
図11】CRC患者及び疾患の特徴、LY3537982+セツキシマブの組み合わせ(コホートC2)である。
【
図12】CRC LY3537982+セツキシマブの組み合わせ(コホートC2)における安全性プロファイルである。
【
図13】CRC LY3537982+セツキシマブの組み合わせ(コホートC2)における有効性及び治療期間である。
【
図14】LOXO-RAS-20001試験進行中の結論である。
【発明を実施するための形態】
【0163】
式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を利用する方法及び使用を、以下に記載する。
【0164】
定義
本明細書で使用される「+14日」又は「+14日枠」という用語は、治療サイクルの日数に更に14日の期間を指す。例えば、患者の21日サイクルのペムブロリズマブは、それを必要とする患者に、式Iの化合物の用量を投与する前に35日以内に開始されなければならない。明確にするために、この実施形態では、ペムブロリズマブのサイクルは、それを必要とする患者に、ある用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与してから35日以内に開始されなければならない。
【0165】
95%信頼区間は、Clopper-Pearson法を使用して計算された。
【0166】
本明細書で使用される「BOR」という用語は、RECIST基準(バージョン1.1)を使用した治験責任医師の評価に基づく最良総合効果を指す。SDのBORの最小期間は、治験薬の初回投与日から少なくとも6週間後である。
【0167】
本明細書で使用される「CR」という用語は、完全奏効を指す。
【0168】
本明細書で使用される「CR確認済み」という用語は、確認された完全奏効を指し、CRの確認は、奏効の最初の文書化の日から少なくとも4週間後に必要とされる。
【0169】
本明細書で使用される「サイクル」という用語は、治療サイクルを指す。第1a相及び第1b相の両方で、各治療サイクルは、21日である。明確にするために、一実施形態では、ペムブロリズマブは、35サイクル以下投与される。この実施形態では、ペムブロリズマブは、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩、ペメトレキセド、及びシスプラチン又はカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて最大4サイクル投与される。明確にするために、この実施形態では、シスプラチン又はカルボプラチンは、もはや4サイクル後には投与されない。この実施形態では、ペムブロリズマブは、ペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて最大追加の31サイクル投与される。この実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、及びペメトレキセドの追加の31サイクルが、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペンブロリズマブ ペメトレキセド、及びシスプラチン又はカルボプラチンの4サイクルに加えて、35サイクル以下のペムブロリズマブをもたらす。
【0170】
病勢コントロール率は、CR、PR、uPR、又はSDの最良総合効果を有する患者の割合である。
【0171】
本明細書で使用される「DOR」という用語は、応答期間を指し、月単位のDORは、事象又は打ち切り日から応答開始日を差し引いたものに1日を加え、30.4375で割ったものとして計算される。
【0172】
有効性評価可能な分析セットは、ベースライン及びベースライン後の疾患評価を1回以上受けたか、又は最初のベースライン後評価の前に研究治療を中止した全ての患者として定義される。
【0173】
本明細書で使用される「MTD」という用語は、最大耐容用量を指す。
【0174】
本明細書で使用される「NE」という用語は、推定不可能であることを指す。
【0175】
本明細書で使用する「QT延長」という用語は、遅延心室再分極の尺度(すなわち、心電図測定におけるQ波の開始からT波の終了までの時間の延長)を指す。
【0176】
本明細書で使用される「ORR」という用語は、客観的応答率を指し、客観的応答率は、CR又はPRのBORを有する患者の割合である。未確認の客観的奏効率は、CR、PR、又はuPRのBORを有する患者の割合である。
【0177】
全体的な奏効状態は、データカットオフ日又はそれより前の患者の最後の疾患評価時点の状態である。
【0178】
本明細書で使用される「PD」という用語は、病勢進行を指す。
【0179】
本明細書で使用される「Pd」という用語は、パラジウムを指す。
【0180】
本明細書で使用される「PDX」という用語は、患者由来の異種移植片を指す。
【0181】
本明細書で使用される「PD-1」という用語は、プログラム死受容体1を指す。ペンブロリズマブ、ニボルマブ、セミプリマブ、ドスターリマブ、及びレティファンリマブは各々、PD-1阻害剤である。
【0182】
本明細書で使用される「PD-L1」という用語は、プログラム死リガンド1を指す。アテゾリズマブ、アベルマブ、及びデュルバルマブは各々PD-L1阻害剤である。
【0183】
本明細書で使用される「PR」という用語は、部分応答を指す。
【0184】
本明細書で使用される「uPR」という用語は、未確認の部分応答を指し、PRの確認は、応答の最初の文書化の日から少なくとも4週間後に必要とされる。
【0185】
本明細書で使用される「PR確認済み」という用語は、確認された部分応答を指し、PRの確認は、応答の最初の文書化の日から少なくとも4週間後に必要とされる。
【0186】
本明細書で使用される「RP2D」という用語は、推奨される第2相用量を指す。RP2Dは、単剤療法又は併用療法の各々について推奨される第2相用量を指し得ることが理解される。
【0187】
本明細書で使用される「RP2DM」という用語は、推奨される第2相用量の単剤療法を指す。
【0188】
本明細書で使用される「SD」という用語は、安定した疾患を指す。
【0189】
本明細書で使用される「TPS」という用語は、腫瘍割合スコアを指す。例えば、患者は、CLIA、ISO/IEC、CAP、又は該当する場合、IVDRコンプライアンスを含むがこれに限定されない、現地のガイドラインに従ったその他の同様の認定を受けた、現地又はスポンサー指定の検査施設において、抗PD-L1抗体クローン22C3を用いたIHCによって決定される、PD-L1陽性(TPS≧1%)の腫瘍を有し得る。
【0190】
本明細書で使用される「TRAE」という用語は、治療に関連した有害事象を指す。
【0191】
本明細書で使用する「TTR」という用語は、応答までの時間を指し、月単位のTTRは、応答開始日から初回投与日を差し引いたものに1日を加え、30.4375で割ったものとして計算される。
【0192】
本明細書で使用される「ILD」という用語は、間質性肺疾患を指す。
【0193】
本明細書で使用される「AUC」という用語は、濃度対時間曲線下面積を指す。
【0194】
本明細書で使用される「AST/ALT比」という用語は、ヒト又は動物の血液中の酵素アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)及びアラニントランスアミナーゼ、別名アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の濃度の比を指す。
【0195】
本明細書で使用される「HBsAg」という用語は、B型肝炎表面抗原を指す。
【0196】
本明細書で使用される「HBV」という用語は、B型肝炎ウイルスを指す。
【0197】
本明細書で使用される「AE」という用語は、有害事象を指す。
【0198】
本明細書で使用される「irAE」という用語は、免疫関連AEを指す。
【0199】
本明細書で使用される「Gy」という用語は、患者の放射線曝露の総量を指す。
【0200】
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、臨床的使用及び/又は獣医学的使用に許容されるとみなされる化合物の塩を指す。薬学的に許容される塩及びそれらを調製するための一般的な方法論の例は、“Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection and Use”P.Stahl,et al.,2nd Revised Edition,Wiley-VCH,2011、及びS.M.Berge,et al.,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Sciences,1977,66(1),1-19,Gould,P.L.,“Salt selection for basic drugs,”International Journal of Pharmaceutics,33:201-217(1986)、Bastin,R.J.,et al.“Salt Selection and Optimization Procedures for Pharmaceutical New Chemical Entities,”Organic Process Research and Development,4:427-435(2000)に見出され得る。
【0201】
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、がん性病変又は異常な細胞増殖及び/若しくは細胞分裂の進行などの障害又は疾患の治療において有効な用量である量を指す。化合物の有効量又は用量を決定する際に考慮される要因には、化合物又はその塩を投与するかどうか;使用される場合、他の薬剤の同時投与、治療される患者の種類;患者の大きさ、年齢、及び一般的な健康;障害の関与の程度又は病期及び/若しくは重症度;個々の患者の応答;投与の様式;投与される調製物の生物学的利用能特性;選択される投与計画;並びに他の併用薬剤の使用が挙げられる。
【0202】
好ましい薬学的組成物は、経口投与のために、カプセルとして製剤化され得る。カプセルは、がんのための治療を必要とする患者を治療するのに有効な量の、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含むことができる。
【0203】
本明細書で使用される場合、「治療すること」、「治療する」、又は「治療」という用語は、既存の症状、障害、状態の進行又は重症度を遅らせるか、軽減するか、又は逆転させることを含み、これは、特に、がん性病変の成長又は異常な細胞増殖及び/若しくは細胞分裂を遅らせることを含むことができる。
【0204】
本明細書で使用される場合、「患者」という用語は、治療を必要とする哺乳動物を指す。好ましくは、患者は、がん、例えば、がんを有するKRas G12C変異体を有するがんの治療を必要とするヒトである。
【0205】
本明細書で使用される「小児患者」という用語は、診断又は治療時点で21歳未満の患者を指す。
【0206】
「小児」という用語は、新生児(出生~生後1カ月まで)、乳幼児(1カ月~2歳まで)、小児(2歳~12歳まで)、及び青少年(12歳~21歳まで(22歳の誕生日までであるが、22歳の誕生日を除く))を含む様々な下位集団に更に分けられ得る。Berhman RE,Kliegman R,Arvin AM,Nelson WE.Nelson Textbook of Pediatrics, 15th Ed.Philadelphia:W.B.Saunders Company,1996、Rudolph AM,et al.Rudolph’s Pediatrics, 21st Ed.New York:McGraw-Hill,2002、及びAvery MD,First LR.Pediatric Medicine,2nd Ed.Baltimore:Williams & Wilkins;1994。
【0207】
いくつかの実施形態では、小児患者は、出生~生後28日まで、生後29日~2歳未満、2歳~12歳未満、又は12歳~21歳(22歳の誕生日までであるが、22歳の誕生日を除く)である。いくつかの実施形態では、小児患者は、出生~生後28日まで、生後29日~1歳未満、生後1カ月~生後4カ月未満、生後3カ月~生後7カ月未満、生後6カ月~1歳未満、1歳~2歳未満、2歳~3歳未満、2歳~7歳未満、3歳~5歳未満、5歳~10歳未満、6歳~13歳未満、10歳~15歳未満、又は15歳~22歳未満である。
【0208】
一実施形態では、患者は、事前のKRAS G12C阻害剤(KRAS G12Ci)療法を受けておらず、KRAS G12Ciに対してナイーブであると本明細書に記載されるヒトである。患者は、手術又は他の薬剤を含む他の治療を受け得るが、事前のKRAS G12Ci療法を受けていない。
【0209】
好ましい一実施形態では、患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがあるヒトである。患者は、手術又は他の1つの事前療法、又は2つの他の事前療法、3つの他の事前療法、又は4つ以上の他の事前療法を含む、無制限の数の他の療法を受け得る。
【0210】
事前のKRAS G12Ci療法は、患者がソトラシブ又はアダグラシブなどのKRAS G12Ciによる事前治療を予め受けていることが必要である。
【0211】
ある特定の略語は、以下のように定義される:「DMEM」はダルベッコ改変イーグル培地を指し、「DPEPhosPdCl2」は、ジクロロビス(ジフェニルホスフィノフェニル)エーテルパラジウム(II)を指し、「ERK」は、細胞外シグナル調節キナーゼを指し、「HPLC」は、高速液体クロマトグラフィーを指し、「PCR」は、ポリメラーゼ鎖反応を指す。
【0212】
塩
式Iの化合物は、薬学的に許容される塩に容易に変換され、薬学的に許容される塩として単離され得る。塩形成は、酸付加塩を形成するための薬学的に許容される酸の付加時に起こり得る。塩は、窒素又は酸素の脱保護時、すなわち、保護基の除去時に同時に形成することもできる。
【0213】
形態
式Iの化合物は、例えば、遊離塩基、又はその薬学的に許容される塩の形態であり得る。一実施形態では、式Iの化合物は、薬学的に許容される塩ではなく、例えば、それは、遊離塩基である。代替の実施形態では、式Iの化合物は、薬学的に許容される塩である。好ましい実施形態では、式Iの化合物は、遊離塩基である。
【0214】
疑義を避けるために、用量が本明細書に記載される場合、用量は、遊離塩基、例えば、投与される式Iの化合物の非塩バージョンの量を指す。例えば、200mgの用量は、塩の対イオンの重量が含める必要があるため、200mg超の式Iの化合物の薬学的に許容される塩が必要となり得る。
【0215】
がん
本明細書に記載の方法及びプロトコルを使用して治療され得るがんには、KRAS G12Cを阻害することによって治療可能ながんが含まれる。他の実施形態では、がんは、変異体KRas G12Cタンパク質を発現する1つ以上のがん細胞を有する。
【0216】
これらのがんの例には、肺がん、結腸直腸がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、胆管がん、及び食道がんが含まれるが、これらに限定されない。
【0217】
好ましい実施形態では、がんは、非小細胞肺がん、膵がん、又は結腸直腸がんである。更により好ましい実施形態では、がんは、非小細胞肺がん又は結腸直腸がんである。更により好ましい実施形態では、がんは、非小細胞肺がんである。更により好ましい実施形態では、がんは、膵臓がんである。更により好ましい実施形態では、がんは、結腸直腸がんである。
【0218】
用量
いくつかの実施形態では、用量は、約5mg~約250mg、又は約25mg~約250mg、又は約50mg~約200mgである。いくつかの実施形態では、用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、150mg、160mg、170mg、180mg、190mg、200mg、210mg、220mg、230mg、240mg、又は250mgの式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩である。1つの好ましい実施形態では、用量は、約50mg、約100mg、約150mg、又は約200mgである。一実施形態では、用量は、約50mgである。一実施形態では、用量は、約100mgである。一実施形態では、用量は、約150mgである。一実施形態では、用量は、約200mgである。別の実施形態では、用量は、約5mgの式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態では、用量は、約50mgの式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩である。
【0219】
本明細書で使用される「用量」という用語は、一度に投与される式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の総量を指す。
【0220】
投与頻度(又は投薬量)
「投薬量」という用語は、特定の頻度で投与される用量を指す。
【0221】
化合物は、必要に応じて投与され得る。典型的には、投与は、1日1回、1日2回、1日3回、又は1日4回である。好ましい実施形態では、投与は、BID(1日2回である)で投与される。一般に、1日2回投与される場合、両方の用量は、同じ強度であり、例えば、両方の用量が50mg、両方の用量が100mg、両方の用量が150mg、又は両方の用量が200mgである。しかし、本明細書の他の場所に記載されるように、例えば、患者が、DLTを示す場合、用量は、異なり得る。このような場合、第2の用量は、第1の用量と比較して減少し得る。代替的に、第1及び第2の用量は、前日に投与された第1及び第2の用量よりも低くなり得る。例えば、治療の15日目に第1及び第2の用量として約150mgを投与したが、治療の16日目の第1及び第2の用量は、15日目の用量と比較して減少し得る、例えば、16日目の第1及び第2の用量は、両方とも約100mgになり得る。
【0222】
一実施形態では、用量を投与するステップは、患者の寿命末期まで行われる。
【0223】
最大1日用量
本明細書で使用される「最大1日用量」という用語は、24時間以内に摂取される式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の総量を指す。最大1日用量は、投与される用量及び投与頻度に応じて異なる。例えば、最大1日用量は、50mg、100mg、150mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、又は800mgであり得る。例えば、50mgを、1日1回投与した場合、その日の最大1日用量は、50mgである。100mgを、1日2回投与した場合、その日の最大1日用量は、200mgである。150mgを、1日3回投与した場合、その日の最大1日用量は、450mgである。200mgを、1日4回投与した場合、その日の最大1日用量は、800mgである。
【0224】
用量制限毒性(DLT)
「DLT」は、国立がん研究所の有害事象共通用語基準バージョン5.0(NCI CTCAE v5.0)で定義されるように、治療中に発生した有害事象(TEAE)のいずれかと定義され、有害事象(AE)が患者の基礎疾患、他の医学的状態、又は併用薬剤(治験責任医師が併用剤のみに起因すると考えた任意のAEを含む)に明らかに関連し得ない場合、臨床的に重要であり、1患者当たり用量レベルにつき治験薬の最初の21日間に発生したものとみなす。TEAEは、治験薬の第1の投与時(例えば研究1日目)又はその後から治験薬最終投与日又は新規抗がん剤治療開始日のいずれか早い日から28日後(+14日枠)までに発症又は悪化するAEとして定義される。重篤なTEAEは、国立がん研究所の有害事象共通用語基準バージョン5.0(NCI CTCAE v5.0)で定義されるように、重症度の割り当てに基づいてグレード3以上のTEAEとして定義される。致命的なTEAEは、国立がん研究所の有害事象共通用語基準バージョン5.0(NCI CTCAE v5.0)で定義されるように、重症度の割り当てに基づいてグレード5であるTEAEとして定義される。
【0225】
一実施形態では、治療中に発生した有害事象は、血液毒性、発熱性好中球減少症、肝毒性、粘膜炎、下痢、眼毒性、QT延長、確認されたILD、肺炎、便秘、吐き気若しくは嘔吐、倦怠感、AST/ALT比、クレアチニンの上昇、ビリルビンの上昇若しくは増加、好中球減少症、貧血、又は血小板減少症である。
【0226】
患者が、毒性、臨床的に重要な有害事象、不耐容性、及び薬物間相互作用などの1つ以上の症状を示す場合、薬物の用量が、減少され得る。DLTに関して本明細書で使用される「第1の用量」という用語は、第2の又はその後の用量の前に投与される式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量を指す。一実施形態では、第1の用量は、患者に、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量が投与される初回のみを指す必要はない。例えば、第1の用量は、患者がDLTを経験する前に第1の用量が投与される限り、患者に投与される3回目又は5回目の用量を指し得る。一実施形態では、患者は、臨床的に重要な有害事象を示し、第2の及び/又はその後の用量は、TEAEが特定される前に投与された用量と比較して減少する。
【0227】
用量を減らすと、1つ以上の症状が緩和され、できれば患者が治療を継続できるようになり得る。1つ以上の症状が示される場合、各用量は、典型的には、約200mg、又は約150mg、又は約100mg、又は約50mg減少される。当然のことながら、元の用量を超える量で用量を減らすことはできない。例えば、患者が、150mgの用量を1日2回投与される場合、これらの用量を200mg減少することは不可能である。このような場合、減少され得る最大の用量は、約100mg又は約50mgであり得る。いくつかの実施形態では、第2の1日用量は、第1の1日用量と比較して減少される。一実施形態では、第2の1日用量は、第1の1日用量と比較して50mg減少する。別の実施形態では、第1及び第2の1日用量は、前日に投与される第1及び第2の1日用量と比較して減少する。一実施形態では、第2の用量は、第1の用量が50mgである場合を除いて、第1の用量と比較して50mg減少し、第1の用量が50mgである場合、第2の用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、又は45mg減少する。別の実施形態では、第2の用量は、第1の用量が50mg又は100mgである場合を除き、第1の用量と比較して100mg減少し、第1の用量が50mgである場合、第2の用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、又は45mg減少し、第1の用量が100mgである場合、第2の用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、又は95mg減少する。一実施形態では、第2の用量は、第1の用量が50mg、100mg、又は150mgである場合を除き、第1の用量と比較して150mg減少し、第1の用量が50mgである場合、第2の用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、又は45mg減少し、第1の用量が100mgである場合、第2の用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、又は95mg減少し、第1の用量が150mgである場合、第2の用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、又は145mg減少する。
【0228】
必要に応じて、第2の1日用量を、第3の1日用量に減らすことができる。1つ以上の症状を示す場合、通常、第2の1日用量を、第3の1日用量に減らす。第2の1日用量は、約200mg、又は約150mg、又は約100mg、又は約50mg減少し得る。前と同様に、元の用量を超える量で用量を減らすことはできない。好ましい実施形態では、第3の1日用量は、第2の1日用量よりも約50mg少ない。明確にするために、第3の1日用量は、必ずしも1日で第3の用量である必要はない。むしろ、第2の1日用量が症状を生じた場合、又はそうでなければ、同日又は翌日を問わず、減量が必要な場合に投与される用量である。例えば、患者が、DLTをもたらす150mgの用量を1日2回受ける場合、100mgの第2の1日用量が1日2回投与され得る。患者が、DLTをもたらす100mgの用量を1日2回受けている場合、50mgの第3の1日用量が1日2回投与され得る。
【0229】
用量低減
KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの第1の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、DLTについて患者を監視することと、患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、を含み、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、方法も、本明細書で開示されている。一実施形態では、第1の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。一実施形態では、第2の用量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、及び約150mgからなる群から選択される。
【0230】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、DLTについて患者を監視することと、患者が、DLTを示す場合、第3回目の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、を含み、第3回目の用量が、第2の用量と比較して減少する、方法が、本明細書で開示されている。一実施形態では、第3の用量は、第2の用量と比較して50mg減少する。
【0231】
別の態様では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、式Iの化合物又はその薬学的に許容可能な塩の用量が、約50mg、約100mg、及び約150mgからなる群から選択される減少用量である、使用が、本明細書に開示されている。
【0232】
方法
本明細書に記載されるがんを治療する方法は、本明細書に記載される用量を本明細書に記載される投与頻度で投与することを含む。具体的な方法例を、以下に示す。
【0233】
一態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、がんが、変異体KRas G12Cタンパク質を発現する1つ以上の細胞を有する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。
【0234】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、がんが、変異体KRAS G12Cタンパク質を発現する1つ以上の細胞を有する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。
【0235】
別の態様では、がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、がんが、変異体KRas G12Cタンパク質を発現する1つ以上の細胞を有する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。
【0236】
別態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型進行性NSCLC、KRAS G12C変異型肺がん、KRAS G12C変異型結腸直腸がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、KRAS G12C変異型膀胱がん、KRAS G12C変異型子宮頸がん、KRAS G12C変異型子宮内膜がん、KRAS G12C変異型卵巣がん、KRAS G12C変異型胆管がん、及びKRAS G12C変異型食道がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、又はKRAS G12C変異型結腸直腸がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型膵臓がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型結腸直腸がんである。
【0237】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、がんが、変異体KRAS G12Cタンパク質を発現する1つ以上の細胞を有する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。
【0238】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の投与後、患者は、部分応答(PR)を達成する、方法が、本明細書に開示されている。
【0239】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の投与後、患者は、完全奏効を達成する、方法が、本明細書に開示されている。
【0240】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の投与後、患者は、安定した疾患(「SD」)を達成する、方法が、本明細書に開示されている。
【0241】
更に別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの第1の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、DLTについて患者を監視することと、患者が、DLTを示す場合、第2の用量の化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、を含み、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、方法が、本明細書で開示されている。一実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型進行性NSCLC、KRAS G12C変異型肺がん、KRAS G12C変異型結腸直腸がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、KRAS G12C変異型膀胱がん、KRAS G12C変異型子宮頸がん、KRAS G12C変異型子宮内膜がん、KRAS G12C変異型卵巣がん、KRAS G12C変異型胆管がん、及びKRAS G12C変異型食道がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、又はKRAS G12C変異型結腸直腸がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型膵臓がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型結腸直腸がんである。
【0242】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬のうちの1つ以上と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、第2の治療薬は、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩のうちの1つ以上からなる群から選択される。
【0243】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0244】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0245】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【0246】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、同時、別個、又は逐次併用には、患者がペムブロリズマブの事前に1サイクルしか受けていない場合が含まれる。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0247】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。一実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、同時、別個、又は逐次併用には、患者がペムブロリズマブの事前に1サイクルしか受けていない場合が含まれる。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0248】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。一実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0249】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。一実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0250】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0251】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0252】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0253】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0254】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0255】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。別の実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~100%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0256】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0257】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0258】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0259】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0260】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0261】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含み、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0262】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される第1の用量で投与され、患者は、DLTについて監視され、患者がDLTを示す場合、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の第2の用量が投与され、第2の用量は、第1の用量と比較して減少される、使用が、本明細書に開示されている。
【0263】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、約150mgの第1の用量で投与され、患者は、DLTについて監視され、患者がDLTを示す場合、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の第2の用量が投与され、第2の用量は、第1の用量と比較して減少される、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型進行性NSCLC、KRAS G12C変異型肺がん、KRAS G12C変異型結腸直腸がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、KRAS G12C変異型膀胱がん、KRAS G12C変異型子宮頸がん、KRAS G12C変異型子宮内膜がん、KRAS G12C変異型卵巣がん、KRAS G12C変異型胆管がん、及びKRAS G12C変異型食道がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がん、KRAS G12C変異型膵臓がん、又はKRAS G12C変異型結腸直腸がんからなる群から選択される。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型非小細胞肺がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型膵臓がんである。別の実施形態では、KRAS G12C変異がんは、KRAS G12C変異型結腸直腸がんである。
【0264】
KRAS G12C変異状態
1つ以上のがん細胞のKRAS G12C変異状態は、当該技術分野で既知のいくつかアッセイによって決定することができる。典型的には、1つ以上のがん細胞を含む1つ以上の生検が得られ、配列決定及び/又はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)に供される。循環細胞遊離DNAはまた、例えば、進行性がんにおいて使用され得る。変異状態(例えば、1つ以上のがん細胞又は循環細胞遊離DNAにおける、G12C変異状態)の決定に使用される配列決定及びPCR技術の非限定的な例には、直接シークエンシング、次世代シークエンシング、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)、マルチプレックスPCR、並びにパイロシークエンシング及びマルチアナライトプロファイリングが挙げられる。
【0265】
組み合わせ-方法及び使用
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0266】
一実施形態では、第2の治療薬は、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩のうちの1つ以上からなる群から選択される。
【0267】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異がんの治療の使用において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、PD-1又はPD-L1阻害剤と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、ペムブロリズマブであり、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、ニボルマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、シミプリマブ(cimiplimab)である。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、シンチリマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、アテゾリズマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、アベルマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、デュルバルマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、ロダピリマブ(lodapilimab)である。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0268】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含み、ペムブロリズマブは、3週間に1回200mgで静脈内投与される、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0269】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、CDK4/CDK6阻害剤は、アベマシクリブであり、アベマシクリブは、150mgで1日2回投与される。別の実施形態では、CDK4/CDK6阻害剤は、パルボシクリブである。別の実施形態では、CDK4/CDK6阻害剤は、リボシクリブである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0270】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0271】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、EGFR阻害剤は、エルロチニブであり、エルロチニブは、1日1回、150mg投与される。別の実施形態では、EGFR阻害剤は、アファチニブである。別の実施形態では、EGFR阻害剤はゲフィチニブである。別の実施形態では、EGFR阻害剤は、セツキシマブである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0272】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0273】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0274】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、ERK阻害剤は、テムテルキブであり、テムテルキブは、1日2回、400mg投与される。別の実施形態では、ERK阻害剤は、LTT462である。別の実施形態では、ERK阻害剤は、KO-947である。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0275】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0276】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、白金剤と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、白金剤は、シスプラチンである。別の実施形態では、白金剤は、カルボプラチンである。別の実施形態では、白金剤は、オキサリプラチンである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0277】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異がんの治療のために、葉酸拮抗薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて使用するために、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、葉酸拮抗薬は、ペメトレキセドである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0278】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びオーロラA阻害剤、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、アミノピリジン化合物、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、オーロラA選択的阻害剤、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、WO2008/063525に記載のアリセルチブである。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、汎オーロラ阻害剤、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、WO2004/000833に記載のトザセルチブである。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、WO2005/005427に記載のダヌルチブである。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸、
【化6】
又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態では、薬学的に許容される塩は、アミン塩である。アミン塩の一例は、NH
3アミン塩である。アミン塩の別の例は、2-メチルプロパン-2-アミン塩である。
【0279】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及び(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:アミン(1:1)塩(以下の構造を有する)を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【化7】
【0280】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及び(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩(以下の構造を有する)を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。
【化8】
【0281】
一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0282】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0283】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤、又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、SHP2阻害剤は、I型SHP2阻害剤又はII型SHP2阻害剤である。別の実施形態では、I型SHP2阻害剤は、PHPS1若しくはGS-493、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、I型SHP2阻害剤は、NSC-87877若しくはNSC-117199、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、I型SHP2阻害剤は、セフスロジン、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、JAB-3068若しくはJAB-3312、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、RMC-4550若しくはRMC-4630、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、SHP099、SHP244、SHP389、SHP394、若しくはTNO155、又はそれらの薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、RG-6433若しくはRLY-1971、又はその薬学的に許容される塩である。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びRMC-4630を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びJAB-3068を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、BBP-398、IACS-15509、若しくはIACS-13909、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、X37、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、ERAS-601、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、SH3809、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、HBI-2376、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、ETS-001、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、PCC0208023、又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0284】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0285】
別の態様では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。
【0286】
別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療するための医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、化合物は、約50mgと約200mgの用量で、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、第2の治療薬は、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩のうちの1つ以上からなる群から選択される、使用が、本明細書に開示されている。
【0287】
別の態様では、KRAS G12C変異がんの治療のために、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、PD-1阻害剤又はPD-L1阻害剤と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、ペムブロリズマブであり、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、ニボルマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、シミプリマブ(cimiplimab)である。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、シンチリマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、アテゾリズマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、アベルマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、デュルバルマブである。別の実施形態では、PD-1又はPD-L1阻害剤は、ロダピリマブ(lodapilimab)である。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0288】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、ペムブロリズマブが、3週間に1回200mgで静脈内投与される、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0289】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。一実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0290】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。一実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0291】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。一実施形態では、それを必要とする患者は、事前のKRAS G12C阻害剤を含む少なくとも1つの治療を受けたことがある。更に別の実施形態では、それを必要とする患者は、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。更に別の実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、0%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、1%~49%の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、それを必要とする患者は、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。一実施形態では、KRAS G12C変異型進行性NSCLCは、50%以上の腫瘍割合スコア(TPS)状態を有する。
【0292】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0293】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0294】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、シスプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0295】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0296】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0297】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、ペムブロリズマブは、最大35サイクル投与される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大4サイクル投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0298】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、それを必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0299】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、それを必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0300】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びシスプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、それを必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、シスプラチンは、3週間に1回、75mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びシスプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0301】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、それを必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0302】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、それを必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0303】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与し、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、ペムブロリズマブ、ペメトレキセド、及びカルボプラチンの組み合わせは、最大4サイクル投与され、その後、それを必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与され、ペムブロリズマブを、更に最大31サイクル投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、ペムブロリズマブは、3週間に1回、200mg投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセドは、3週間に1回、500mg/m2投薬(又は投与)される。一実施形態では、カルボプラチンは、最大用量750mgで、3週間に1回、曲線下面積(AUC)5mg/ml/分で投薬(又は投与)される。一実施形態では、ペメトレキセド及びカルボプラチンは、同日に投与される。一実施形態では、それを必要とする患者は、KRAS G12Ci、PD-1、又はPD-L1療法に対して未治療である。
【0304】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、CDK4/CDK6阻害剤は、アベマシクリブであり、アベマシクリブは、150mgで1日2回投与される。別の実施形態では、CDK4/CDK6阻害剤は、パルボシクリブである。別の実施形態では、CDK4/CDK6阻害剤は、リボシクリブである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0305】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0306】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、EGFR阻害剤は、エルロチニブであり、エルロチニブは、1日1回、150mg投与される。別の実施形態では、EGFR阻害剤は、アファチニブである。別の実施形態では、EGFR阻害剤はゲフィチニブである。別の実施形態では、EGFR阻害剤は、セツキシマブである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0307】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0308】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0309】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、ERK阻害剤は、テムテルキブであり、テムテルキブは、1日2回、400mg投与される。別の実施形態では、ERK阻害剤は、LTT462である。別の実施形態では、ERK阻害剤は、KO-947である。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0310】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0311】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、白金剤と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、白金剤は、シスプラチンである。別の実施形態では、白金剤は、カルボプラチンである。別の実施形態では、白金剤は、オキサリプラチンである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0312】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異がんの治療のために、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、抗葉酸剤と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、葉酸拮抗薬は、ペメトレキセドである。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0313】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びオーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩を投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、アミノピリジン化合物、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、オーロラA選択的阻害剤、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、WO2008/063525に記載のアリセルチブである。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、汎オーロラ阻害剤、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、WO2004/000833に記載のトザセルチブである。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、WO2005/005427に記載のダヌルチブである。別の実施形態では、オーロラA阻害剤は、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸、又はその薬学的に許容される塩である。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及び(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:アミン(1:1)塩を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0314】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0315】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩を投与する、使用が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。一実施形態では、SHP2阻害剤は、I型SHP2阻害剤又はII型SHP2阻害剤である。別の実施形態では、I型SHP2阻害剤は、PHPS1若しくはGS-493、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、I型SHP2阻害剤は、NSC-87877若しくはNSC-117199、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、I型SHP2阻害剤は、セフスロジン、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、JAB-3068若しくはJAB-3312、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、RMC-4550若しくはRMC-4630、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、SHP099、SHP244、SHP389、SHP394、若しくはTNO155、又はそれらの薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、II型SHP2阻害剤は、RG-6433若しくはRLY-1971、又はその薬学的に許容される塩である。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びRMC-4630を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の態様では、KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩、及びJAB-3068を投与することを含む、方法が、本明細書に開示されている。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、BBP-398、IACS-15509、若しくはIACS-13909、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、X37、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、ERAS-601、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、SH3809、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、HBI-2376、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、ETS-001、又はその薬学的に許容される塩である。別の実施形態では、SHP2阻害剤は、PCC0208023、又はその薬学的に許容される塩である。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【0316】
別の態様では、医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用が、本明細書に開示されている。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日1回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、1日2回投与される。一実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量は、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される。
【実施例】
【0317】
実施例1
肺がんH358異種移植マウスモデルにおける抗腫瘍成長活性
このアッセイの目的は、肺がんH358マウス異種移植モデルにおける式Iの化合物の抗腫瘍活性を決定することである。H358肺腫瘍細胞(10×10
6)を、雌のヌードマウス(Taconic Biosciences)の後肢に皮下注射によって移植する。各群で合計4匹のマウスが有効性研究に使用される。腫瘍サイズが約300mgに達したときに、試験化合物又はビヒクル(0.2mL体積中20%Captisol(登録商標)、25mMリン酸塩、pH2.0)を1日1回又は2回、28日間経口投与(強制飼養)することにより処置を開始する。腫瘍増殖及び体重を経時的に監視し、有効性及び毒性の兆候を評価する。要約した結果を、表1に提供する。1日2回の投与スケジュールで30mg/kgで、式Iの化合物については、-67.68~-72.14%の腫瘍退縮が観察された。この化合物については、研究全体を通して、有意な動物の体重減少は観察されなかった。
【表1】
【0318】
実施例2
他の肺がんモデル並びに大腸がん、膵臓がん、膀胱がん及び食道がんのモデルにおける抗腫瘍増殖活性
H358異種移植モデルに加えて、式Iの化合物を、肺がん、大腸がん、膵臓がん、膀胱がん、及び食道がんの他の異種移植又は患者由来異種移植(PDX)モデルで、異なる用量で試験する。H1373、HCC44、MiaPaca-2、SW1463、SW837、KYSE-410、及びUM-UC-3の異種移植モデルの場合、通常1:1のマトリゲルミックス(総体積0.2mL)中、5~10×106個の細胞を、ヌードマウスの後肢に皮下注射により移植する。一般的に、各群で合計4匹のマウスが有効性研究に使用される。腫瘍サイズが約200~300mgに達したときに、0.2mLの体積で、試験化合物又はビヒクル(20%Captisol、25mMリン酸塩、pH2.0)の経口投与(強制飼養)により処置を開始する。腫瘍増殖及び体重を経時的に監視し、有効性及び毒性の兆候を評価する。EL3187 PDXモデルの場合、腫瘍断片を含む凍結バイアルを水浴中、37℃で解凍する。腫瘍断片を50mLのファルコンチューブに移し、氷冷したDMEM培地をゆっくりとチューブに加えて総体積を35mLにする。次いで、腫瘍断片を130×gで2分間、4℃で遠心分離し、上清を吸引する。この洗浄ステップを2回繰り返し、腫瘍断片を10mL DMEMに再懸濁して、無胸腺ヌードFoxn1nuマウス(Envigo RMS,Inc.、Mount Comfort,Indiana)に移植する。腫瘍の体積が800~1000mm3に達したら、動物を屠殺し、無菌技術を使用して腫瘍を採取する。新鮮な腫瘍を10~15mm3の断片に切断し、冷Gibco冬眠培地に入れる。腫瘍断片を、10gのトロカール針で動物に皮下移植する。腫瘍サイズが200~300mm3に達したら、動物を化合物処置のために無作為化する。
【0319】
式Iの化合物の抗腫瘍増殖又は退縮活性を、表2に要約する。表2に列挙されているモデルの中で、EL3187は、患者由来の異種移植(PDX)モデルであり、他の全ては、腫瘍異種移植モデルである。表2に示されるように、式Iの化合物は、全てのモデルにおいて用量依存的な抗腫瘍活性を示し、式Iの化合物が、肺がん、大腸がん、膵臓がん、膀胱がん、及び食道がんを含むKRasG12C変異を有するがんに対して活性であることを示唆している。
【表2】
【0320】
実施例3
KRAS G12C変異型進行性固形腫瘍を有する患者における式Iの化合物の研究
研究NCT04956640は、経口投与された式Iの化合物の安全性、耐容性、及び予備的有効性を評価するための、ファースト・イン・ヒューマン多施設非盲検第1a/1b相研究である。式Iの化合物は、単剤療法として、並びにNSCLC及びCRCを含むが、これらに限定されない、KRAS G12C変異型進行性固形腫瘍を有する患者における併用療法の一環として評価されている。
【0321】
NCT04956640には、第1a相の用量漸増(NCT04956640のパートA、表3を参照)、続いて、第1b相の用量拡大(NCT04956640のパートB~E、表4を参照)が含まれる。式Iの単剤療法コホートの化合物の第1a相用量漸増(表3を参照)には、KRAS G12C変異型進行性固形腫瘍を有する任意の適格な患者が登録される。第1b相の用量拡大には、安全性及び臨床活性を更に評価するために、12のコホート(表4を参照)が含まれる。
【0322】
KRAS G12C変異は、このプロトコルへの患者の同意前に収集された材料を利用して各参加施設で日常的に実施される標準治療検査を通じて特定される。登録に利用される分子アッセイは、臨床検査室改善修正法案(CLIA)、国際標準化機構/国際電気標準会議(ISO/IEC)、米国病理学者協会(CAP)、又は同様の認定研究所での実施に必要である。
【表3】
【表4-1】
【表4-2】
【表4-3】
【0323】
適格基準:
試験対象患者基準:
各患者は、NCT04956640研究に参加する資格があるには、以下の試験対象患者基準を全て満たさなくてはならない。
【0324】
1.インフォームドコンセントに署名する時点で、各患者は、18歳以上でなければならない。
【0325】
2.患者は、固形腫瘍における奏効評価基準バージョン1.1(RECIST v1.1)に従って測定可能な疾患を患っている場合に適格である。
【0326】
3.患者は、CLIA、ISO/IEC、米国病理医協会(CAP)、又は他の同様の認定試験所で定期的に実施される分子検査によって決定される、腫瘍組織又は循環腫瘍デオキシリボ核酸(DNA)にKRAS G12C変異の証拠がある疾患を患っていなければならない。用量漸増バックフィルコホート及びコホートE1の場合、事前のKRAS G12C阻害剤で進行したNSCLC患者は、事前のKRAS G12C阻害剤の中止後に収集された血液又は腫瘍組織サンプルでKRAS G12C変異が確認されていなければならない。
【0327】
4.各患者は、組織学的又は細胞学的に証明された局所進行がん、切除不能がん、及び/又は転移がんの診断を受けており、以下のコホート特異的な基準を満たしていなければならない。
a)第1a相の用量漸増:
●患者は、緩和策がもはや効果的ではない、あるいは治験責任医師の意見で適切又は安全ではないと考えられる場合、実験的療法の適切な候補者でなければならない。
b)第1b相用量拡大コホートB(NSCLC):
●患者は、EGFR、ALK、BRAF(V600E)、MET(エクソン14)、ROS1、RET、又はNTRK1/2/3などの既知の標的可能な発がんドライバー変異又は遺伝子変化を有してはならない。
●患者は、免疫療法及びプラチナ製剤による治療で進行、不耐性、又は不適格となった後、緩和策がもはや効果的でない、あるいは治験責任医師の意見で適切又は安全ではないと考えられる場合、実験的療法の適切な候補者でなければならない。利用可能な標準治療が治験責任医師の意見で適切又は安全ではないと考えられる場合、不適格の根拠が、CRFに提供され、文書化されるものとする。更に、治験責任医師の意見では、患者が標準治療に耐えられない場合、薬剤情報、毒性、及びグレードが、CRFに文書化される必要がある。
●コホートB9のみの特定の基準
●進行性/転移性の設定でこれまで治療されておらず、治癒目的の根治手術又は放射線療法には適さない、組織学的又は細胞学的に確認されたIIIB-IIIC期又はIV期のNSCLC。病期分類は、米国がん合同委員会(AJCC)病期分類システム(第8版)による。腫瘍の組織学は、主に非扁平上皮でなければならない。扁平上皮細胞及び/又は混合した小細胞/非小細胞の組織学は、認められない。
●患者は、表4のコホートB9に定義された用量レベルで、ペムブロリズマブ及びペメトレキセドの21日サイクルを最大1サイクル、シスプラチン又はカルボプラチンのいずれかで投与され得る。かかる治療は、登録前21日(+14日)以内に開始されている必要がある。
●コホートB8のみの特定の基準
●患者は、少なくとも1つの未治療の活動性脳転移(直径が少なくとも5mmの新規及び/又は成長病変として定義される)を有さなければならず、研究治療開始前にいかなる後続の局所治療もなく、局所療法による緊急介入を必要とする神経学的症状を伴っていない。軟膜疾患を有する患者は、適格ではない。酵素誘導性抗てんかん薬を服用している参加者が、薬物の5半減期に相当する休薬期間を設けてそのような治療を中止しなければならないことを除いて、予防的抗けいれん薬は、参加者が、サイクル1の1日目(C1D1)より前に14日間以上安定した用量を服用している場合に許可される。
●残りのパートBコホート
●患者は、免疫療法及び白金を用いた療法で進行、不耐性、又は不適格となった後、研究治療の適切な候補者でなければならない。免疫療法が進行中、免疫療法不耐性、又は不適格であるコホートB4患者には、適用されない。
c)第1b相用量拡大コホートC(CRC):
●患者は、緩和策がもはや効果的でない、あるいは治験責任医師の意見で適切又は安全ではないと考えられる場合、実験的療法の適切な候補者でなければならず、進行性又は転移性CRCに対してフルオロピリミジン、オキサリプラチン、及びイリノテカンを含む細胞傷害性化学療法を受けていなければならない。
●コホートC2については、治験責任医師の判断により、患者がセツキシマブの添付文書に記載されているセツキシマブの標準用量でセツキシマブの投与を開始することが適切であると判断した場合にのみ患者が登録される。
d)第1b相用量拡大コホートD(NSCLC及びCRCを除く固形腫瘍):
●患者は、NSCLC及びCRCを除く、KRAS G12C変異を有する再発/転移性の切除不能固形腫瘍が組織学的又は細胞学的に証明されている必要がある。
●患者は、緩和策がもはや効果的ではない、あるいは治験責任医師の意見で適切又は安全ではないと考えられる場合、実験的療法の適切な候補者でなければならない。
e)第1b相用量拡大コホートE(NSCLC):
●患者は、KRAS G12C阻害剤で進行していなければならない。
●患者は、緩和策がもはや効果的ではない、あるいは治験責任医師の意見で適切又は安全ではないと考えられる場合、実験的療法の適切な候補者でなければならない。
f)第1b相用量拡大コホートF(膵臓がん):
●患者は、KRAS G12C変異を有する再発/転移性の切除不能な膵臓がんが組織学的又は細胞学的に証明されている必要がある。
●患者は、緩和策がもはや効果的ではない、あるいは治験責任医師の意見で適切又は安全ではないと考えられる場合、実験的療法の適切な候補者でなければならない。
g)第1b相用量最適化パートG(NSCLC)
●患者は、例えば、EGFR、ALK、BRAF(V600E)、MET(エクソン14)、ROS1、RET、又はNTRK1/2/3などの遺伝子変異を活性化することがわかっている場合、NSCLCの追加の有効な発がんドライバーを有してはならない。
●患者は、進行性/転移性の設定でこれまで治療されておらず、治癒目的の根治手術又は放射線療法には適さない、IIIB-IIIC期又はIV期のNSCLCで組織学的又は細胞学的に確認されなければならない。病期分類は、AJCC病期分類システム(第8版)による。
●患者は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量を投与する前に、それを必要とする患者に、ペムブロリズマブの事前の1サイクルまで投与され得る。ペムブロリズマブの事前の1サイクルは、それを必要とする患者に、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量を投与する前に35日以内に投与されなければならない。
●患者は、CLIA、ISO/IEC、CAP、又は該当する場合、IVDRコンプライアンスを含むがこれに限定されない、現地のガイドラインに従ったその他の同様の認定を受けた、現地又はスポンサー指定の検査施設において、抗PD-L1抗体クローン22C3を用いたIHCによって決定される、PD-L1陽性(TPS≧1%)の腫瘍を有し得る。
【0328】
5.0又は1の米国東海岸がん臨床試験グループ(ECOG)のパフォーマンスステータスを有する(Oken MM,Creech RH,Tormey DC,et al.Toxicity and response criteria of the Eastern Cooperative Oncology Group.Am J Clin Oncol.1982;5(6):649-655を参照のこと)。
【0329】
6.以下の表5に定義されているように、適切な臓器機能を有する。
【表5】
【0330】
7.各患者は、脱毛症及びグレード2のニューロパシーを除くあらゆるAE、及びグレード1以下又は事前のベースラインまでの先行する局所療法、手術、放射線療法、又は全身性抗がん療法による臨床的に重要な毒性作用が全て消失し、がんに対する全ての先行治療を中止していなければならない。前治療による内分泌障害が継続しており、治癒していないが適切な補充療法を受けている患者(例えば、甲状腺、副腎若しくは下垂体、又は膵臓)の登録が許可される。
●コホートB9のみ:(除外基準24に概説されている免疫関連毒性を除く)カルボプラチン又はシスプラチン療法を伴うペムブロリズマブ+ペメトレキセドの単一の事前1サイクルで発症し、それに関連する治療関連毒性を有する参加者は、治験責任医師が、これらの毒性が研究開始時に解決する必要がないと判断し、参加者が依然として研究治療の適切な候補者である場合に登録され得る。
【0331】
8.各患者は、以下の表6に定義されているように、前治療を中止していなければならない。
【表6】
【0332】
9.各患者は、カプセルを飲み込むことができなくてはならない。
【0333】
10.各患者は、臨床研究に参加する者の避妊方法に関する地域の規制に合致した、男性又は女性による避妊の使用に同意し、遵守しなければならない。
【0334】
11.妊娠の可能性のある女性(WOCBP)である各患者は、登録前7日以内に血清又は尿による妊娠検査が陰性であることが文書化されていなければならない。
【0335】
12.各患者の推定余命が、12週間以上でなければならない。
【0336】
13.各患者は、信頼性でき、研究期間中自身の都合をつける意思があり、研究手順に従う意思がある。
【0337】
14.各患者は、署名入りのインフォームドコンセントを与えることができなければならない。
【0338】
除外基準
以下の基準のうちのいずれかを満たしている各患者は、LOXO-RAS-20001研究から除外される:
【0339】
1.治癒を目的として施される局所療法に好適な疾患。
【0340】
2.活動性の真菌、細菌、及び/又は活動性の未治療のウイルス感染(ヒト免疫不全ウイルス(HIV)又はウイルス性(A、B、若しくはC)肝炎を含む)を患っている。
注記:コホートB4、コホートB9、及びパートGのみについて:
a)HIV感染患者は、抗レトロウイルス療法(ART)を受けており、以下のように定義されるHIV感染/疾患が十分に制御されていなければならない。
●ARTを受けている各患者は、スクリーニング時にCD4+T細胞数が350細胞/mm3を超えていなければならない。
●ARTを受けている各患者は、スクリーニング時及びスクリーニング前の少なくとも12週間、現地で利用可能なアッセイを使用して、確認されたHIV RNAレベルが、50コピー/mL以下又は適格下限(検出限界以下)として定義されるウイルス学的抑制を達成し、維持していなければならない。
●ARTを受けている各患者は、研究登録前(1日目)の少なくとも4週間、薬物の変更又は用量の変更を行わずに、安定したレジメンを受けていなければならない。
●カポジ肉腫及び/又は多中心性キャッスルマン病の病歴を持つ各HIV感染患者は、除外される。
b)HBsAg陽性である各患者は、少なくとも4週間、HBV抗ウイルス療法を受けており、無作為化前に検出不能なHBVウイルス負荷を有する場合に適格である。
注記:各患者は、研究介入期間中、抗ウイルス療法を継続し、研究介入終了後は、HBV抗ウイルス療法に関する地域のガイドラインに従わなくてはならない。
以下の場合を除き、B型肝炎スクリーニング検査は、必要ではない。
●既知のHBV感染歴
●地元の保健当局の指示に従う
c)HCV感染歴のある各患者は、スクリーニング時にHCVウイルス負荷が検出されない場合に適格である。
注記:各患者は、無作為化前に少なくとも4週間、治癒的抗ウイルス療法を完了していなければならない。
以下の場合を除き、C型肝炎スクリーニング検査は、必要ではない。
●既知のHCV感染歴
●地元の保健当局の指示に従う
【0341】
3.患者は、治験責任医師の判断によりこの研究への参加を不可能にし得る既存の重篤な病状(間質性肺疾患(ILD)、安静時の重度の呼吸困難、又は酸素療法を必要とすることを含む)を有する。
【0342】
4.患者は、臨床的に重大な、活動性心血管疾患、不安定狭心症、又は式Iの化合物の計画的開始前6カ月以内の心筋梗塞の病歴、又は評価の連続した数日間のFridericia式(QTcF)を使用して計算した、スクリーニング心電図(ECG)上の心拍数(QTcF)≧470msecに対して補正したQT間隔を有する。
【0343】
5.患者は、治癒治療された皮膚基底細胞がん、観察のみで治療された非転移性前立腺がん、皮膚扁平上皮がん、及び/又は治癒切除されたin situ子宮頸がん及び/若しくは乳がんを除き、登録前の3年以内に、第2の活動性原発悪性腫瘍を有するか、あるいは追加の悪性腫瘍の診断及び/又は治療を受けたことがある。
【0344】
6.コホートB8の患者を除く全ての患者において:患者は、症候性の中枢神経系(CNS)悪性腫瘍又は転移又はがん性髄膜炎を有する。治療を受けたCNS転移を有する患者は、10mg/日を超えるプレドニゾン/プレドニゾロン(又は同等のもの)を現在受けておらず、それらの疾患は、無症状であり、放射線学的に少なくとも30日間安定であれば、この研究には適格であり、患者は、研究介入の第1の投与の28日以上前に事前のCNS指向性療法(放射線及び/又は外科手術を含む)を完了しており、
症状及び放射線学的に安定した疾患(すなわち、反復画像検査によって28日以上進行の証拠がない)には適格である。無作為化前の14日以内にステロイド治療を必要とせず臨床的に安定している。酵素誘導性抗てんかん薬を服用している参加者が、薬物の5半減期に相当する休薬期間を設けてそのような治療を中止しなければならないことを除いて、予防的抗けいれん薬は、患者が、C1D1前14日間以上安定した用量を服用している場合に許可される。
【0345】
以前/併用療法
7.各患者は、かかる前治療が認められる以下のシナリオを除く、任意のKRAS G12C低分子阻害剤による前治療を受けてはいけない。
a)第1a相用量漸増バックフィルコホート(NSCLCのみ)
b)コホートE1
c)コホートB4
【0346】
8.シトクロムP450(CYP)3Aの強力な阻害剤又は誘導剤であることが知られている薬物(例えば、ケトコナゾール及びリファンピン)で治療を受けている各患者は、CYP3Aの強力な阻害剤又は誘導剤による治療が中止され(又は異なる薬剤に切り替えられ)、治験薬の開始前に少なくとも5半減期のウォッシュアウトが実施される場合を除き、コホートB2、B3、B5/C1には登録する資格がない。QTc延長のリスクがある薬物で治療されている患者は、コホートB7及びC3に登録する資格がない。
【0347】
9.以前に免疫療法を受けたことのある患者の場合、以下の患者は、コホートB4、コホートB9、及びパートGから除外される。
a)グレード3の免疫関連毒性、又は以前の抗PD-1、抗PD-L1、又は他の免疫療法の永久中止につながる任意の免疫関連毒性を経験した患者
b)以前に内分泌AEを患っている患者が、無症状で、臨床的に安定していると考えられ、適切な補充療法で維持されている場合に登録することができる内分泌疾患は除いて、以前の免疫療法中に発生したコルチコステロイドの使用後にグレード1に回復していないグレード3以下の免疫関連AE(irAE)を経験した患者。
c)任意のグレード:
i.眼球のirAE、
ii.重篤な神経性irAE(例えば、ギランバレー症候群、重症筋無力症、脳炎)、又は
iii.重篤な心血管性irAE(例えば、心筋炎)。
d)irAEの管理におけるコルチコステロイド以外の免疫抑制剤が必要である、又は現在、irAEに対して1日当たり10mg以上のプレドニゾン/プレドニゾロン(又は同等のもの)の維持用量が必要である。
【0348】
10.各患者は、以下のうちのいずれかを有するコホートB4、コホートB9、及びパートG から除外される。
a)過去2年間に全身的な抗自己免疫治療(すなわち、疾患修飾剤、コルチコステロイド、又は免疫抑制剤の使用)を必要とした活動性の自己免疫疾患を患っている。補充療法(例えば、副腎又は下垂体機能不全に対するチロキシン、インスリン、又は生理学的コルチコステロイド補充療法)は、全身治療の形態とはみなされず、許可されている。
b)
c)治験薬の第1の投与前の30日以内に生ワクチンを受けている。生ワクチンの例としては、麻疹、おたふく風邪、風疹、水痘/帯状疱疹(水疱瘡)、黄熱病、狂犬病、Bacillus Calmette-Guerin(BCG)、及び腸チフスワクチンなどが挙げられるが、これらに限定されない。注射用の季節性インフルエンザワクチンは、通常、死滅ウイルスワクチンであり、許可されているが、鼻腔内インフルエンザワクチンは、弱毒化生ワクチンであるため、許可されていない。
d)同種組織/固形臓器移植を受けたことがある。
e)ペムブロリズマブ及び/又はその賦形剤のうちのいずれかに対して重度の過敏症(グレード3以上)を有する。
f)式Iの化合物の第1の投与から6カ月以内に30Gyを超える肺への放射線療法を受けたことがある。
注記:コホートB9及びパートGのみについて:
g)患者は、包含基準#4のコホートB9の参加者に認められる場合を除き、進行性又は転移性疾患に対して以前に全身療法(化学療法、免疫療法、又は生物学的療法)を受けたことがある。アジュバント又はネオアジュバント療法を受けたことがある患者は、全身治療の最後の投与が登録の少なくとも6カ月前に完了している場合に適格となる。
ネオアジュバント又はアジュバント設定のいずれかで免疫療法を受けたことがある患者については、転移性疾患の再発/再発は、最後の投与後少なくとも6カ月以内に発生している必要がある。
注記:コホートB9のみについて
h)患者は、ペメトレキセドの投与の2日前(長時間作用型NSAIDの場合は5日間)、当日、及び投与後2日間に非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を中断することはできない。
i)患者は、葉酸、デキサメタゾン、又はビタミンB12のサプリメントを摂取することができない、又は摂取することを好まない。
j)患者は、カルボプラチン、シスプラチン、又はペメトレキセドのうちのいずれかの賦形剤に対して既知の過敏性を有する。
【0349】
その他の除外事項
11.スクリーニング来院から治験薬の最終投与後180日までの予測される治験期間内に、妊娠中、授乳中、又は妊娠若しくは出産を予定している各患者。
【0350】
12.研究治療の成分のうちのいずれかに対して既知のアレルギー反応を有する各患者。
コホートB4、コホートB9、及びパートGのみの場合、ステロイドを必要とした(非感染性)肺炎/間質性肺疾患の病歴がある、又は現在肺炎/間質性肺疾患を患っている患者。
患者は、この研究の別のコホートに以前に登録されたことがある。
表7は、NCT04956640の第1a相の予備的な臨床薬物動態データを示す。
【表7】
【0351】
200mg BIDは、より低い用量レベルで決定されたNCT04956640の第1a相の臨床安全性によって支持されている。200mg BIDは、150mg BIDでDLTをクリアすることによって支持される。150mg BIDは、100mg BIDでDLTをクリアすることによって支持される。100mg BIDは、50mg BIDでDLTをクリアすることによって支持される。より高い用量レベルは、より低い用量レベルで決定された臨床的安全性によって支持され得る。
【0352】
表8は、患者内の用量漸増を含むNCT04956640の第1a相の予備的な臨床反応データを示す。
【表8】
【0353】
表9は、反応ごとの予備的なNCT04956640の第1a相の臨床反応データを示す。
【表9】
【0354】
表10、11、及び12は、それぞれ、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の開始用量別の治療中に発現した有害事象の、2023年1月時点のNCT04956640第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の予備データを示す。
【0355】
表10A及び11Aは、それぞれ、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の開始用量別の治療中に発現した有害事象の、2023年4月時点のNCT04956640第1a相及び第1b相コホートB4の予備データを示す。
【表10】
【0356】
上記の表10に見られ得るように、第1a相の患者は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩に関連する重篤なTEAEを経験しなかった。上記の表10に見られ得るように、第1a相の患者は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩に関連する致命的なTEAEを経験しなかった。
【表11】
【表12】
【0357】
上記の表11に見られ得るように、第1b相コホートB4の患者は、式Iの化合物に関連する致死的なTEAEも、ペムブロリズマブに関連する致死的なTEAEも経験しなかった。
【表13-1】
【表13-2】
【表14】
【0358】
上記の表12に見られ得るように、第1b相コホートC2患者は、式Iの化合物に関連する重篤なTEAEを経験しなかった。上記の表12に見られ得るように、第1b相コホートC2患者は、セツキシマブに関連する化合物重篤なTEAEを経験しなかった。上記の表12に見られ得るように、第1b相コホートC2患者は、致死的なTEAEを経験しなかった。
【0359】
上記の表10~12に見られ得るように、2023年1月の時点で、第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の4名の患者が、グレード3以上のTEAEを有した。DLTは観察されず、MTDには達しなかった。
【0360】
2023年1月の時点で、第1a相、第1b相コホートB4、第1b相コホートC2のうち1名の患者が、TRAEへの用量減量を経験した。2023年1月の時点で、第1a相、第1b相コホートB4、第1b相コホートC2のうち1名の患者が、TRAEのため、永久中止を経験した。
【0361】
表13、14、及び15は、それぞれ、開始用量別及び重症度別の式Iの化合物のTRAEの2023年1月の時点のNCT04956640第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の予備データを示す。
【表15】
【0362】
上記の表13に見られ得るように、第1a相の患者は、式Iの化合物に関連するグレード4又はグレード5のTEAEを経験しなかった。
【表16】
【0363】
上記の表14に見られ得るように、第1b相コホートB4患者は、グレード5のTEAEを経験しなかった。第1b相コホートB4患者では、DLTは、観察されなかった。第1b相コホートB4患者では、AST/ALT比の上昇の遅延が、150mg BIDで観察された。第1b相コホートB4患者では、50mg及び100mg BID用量で用量の減少は、なかった。TRAEによる中止は、50mg BIDで1件あった。
【表17】
【0364】
上記の表15に見られ得るように、第1b相コホートC2患者は、グレード4のTEAEも、グレード5のTEAEも経験しなかった。第1b相コホートC2患者では、グレード3のALT/AST比の増加であるDLTが、100mg BIDで1件観察された。第1b相コホートC2患者の10%は、TRAEのため、式Iの化合物の用量を低減させた。第1b相コホートC2患者は、TRAEのため、永久に中止した。
【0365】
第1a相、第1b相コホートB4、又は第1b相コホートC2の患者7名が、毒性のため、事前のKRAS G12C阻害剤を事前に中止した。これらの7名の患者は、式Iの化合物のため、グレード2以下のTRAEを経験している。これらの7名の患者の各々は、治療を継続している。
【0366】
表16、17、及び18は、それぞれ、式Iの化合物の開始用量別の最良総合効果、客観的奏効率、及び病勢コントロール率の2023年1月時点のNCT04956640第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の予備データを示す。表16Aは、腫瘍型別の式Iの化合物の最良総合効果、客観的反応率、及び疾患制御率の予備的NCT04956640第1a相の予備データを示す。表16Bは、事前のKRAS G12C阻害剤の使用の有無にかかわらず、NSCLC患者に対する式Iの化合物の最良総合効果、客観的奏効のNCT04956640第1a相の予備データを示す。
【表18】
【0367】
上記の表16に見られ得るように、奏効は、式Iの化合物の各開始用量レベル:50mg BID、100mg BID、150mg BID、及び200mg BIDで観察された。
【表19】
【0368】
他の腫瘍型には、胆道、胆管がん、軟骨肉腫、遠位CBDがん、十二指腸がん、空腸腺がん、肺の大細胞神経内分泌、鼻の悪性黒色腫、卵巣がん、唾液腺腺様嚢胞がん、小腸がん、気管基底腺扁平上皮がん、及び上部管尿路上皮がんが含まれる。
【表20】
【表21】
【0369】
上記の表17に見られ得るように、反応は、式Iの化合物の開始用量レベル:100mg BID及び150mg BIDで観察された。
【表22】
【0370】
上記の表18に見られ得るように、奏効は、式Iの化合物の開始用量レベル:100mg BID及び150mg BIDの両方で観察された。
【0371】
表19、20、及び21は、それぞれ、式Iの化合物の開始用量別の奏効期間の、2023年1月時点のNCT04956640第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の予備データの概要を示す。
【表23】
【表24】
【表25】
【0372】
表22、23、及び24は、それぞれ、式Iの化合物の開始用量別の奏効期間の2023年1月の時点のNCT04956640第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の予備データを示す。
【表26】
【0373】
上記の表22に見られ得るように、第1a相患者は、1.4カ月の奏効期間の中央値を経験した。
【表27】
【0374】
上記の表23に見られ得るように、第1b相コホートB4患者は、1.4カ月の奏効期間の中央値を経験した。
【表28】
【0375】
上記の表24に見られ得るように、第1b相コホートC2患者は、1.3カ月の奏効期間の中央値を経験した。
【0376】
第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2患者は、1.4カ月の奏効期間の中央値を経験した。4.2カ月のフォローアップの中央値で、第1a相、第1b相コホートB4、第1b相コホートC2患者の55%が、継続中である。第1b相コホートB4患者の100%が、進行中の状態である。
【0377】
表25、26、及び27は、それぞれ、式Iの化合物の開始用量別、事前のKRAS阻害剤(「KRAS G12Ci」)別、ベースラインからの変化%別、及び最良の応答別の、2023年1月時点のNCT04956640第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の予備データを示す。
【表29-1】
【表29-2】
【表29-3】
【0378】
患者は、第1のベースライン後の評価の前に治療を中止したため、表25には示されていない。2名の患者は、ベースライン後の評価を受けているが、データ抽出時点である全ての標的病変が評価されているわけではないため、表25には示されていない。
【0379】
上記の表25に見られ得るように、事前のKRAS G12Ciを有する第1a相患者は、PD、SD、及び確認されたPRを経験した。第1a相患者の治療期間の中央値は、3.8カ月である。
【表30】
【表31】
【0380】
表28、29、及び30は、それぞれ、式Iの化合物の開始用量別、事前のKRAS阻害剤(「KRAS G12Ci」)別、時間別、及びパラメータが対応する時間に発生した状態を識別するパラメータ別の、2023年1月時点のNCT04956640第1a相、第1b相コホートB4、及び第1b相コホートC2の予備データを示す。
【表32-1】
【表32-2】
【表32-3】
【表32-4】
【表32-5】
【表33】
【表34】
【0381】
表31及び32は、それぞれ、式Iの化合物の開始用量別の治療期間の、2023年4月時点のNCT04956640第1a相及び第1b相コホートB4の予備データを示す。
【表35】
【表36】
【0382】
要約すると、第1a相患者は、式Iの化合物に良好な耐容性を示す。式Iの化合物は、第1a相患者の中で、用量レベル全体及び複数の腫瘍型において予備的な有効性を示した。
【0383】
第1b相コホートB4患者及び第1b相コホートC2患者は、驚くほど有望な安全性プロファイルを示す。50mg BID及び100mg BIDでの第1b相コホートB4患者の安全性データは、肝毒性を含む免疫関連AEの発生率の低さが注目され、3名の第1b相コホートB4患者は、4カ月以上治療を受けている。
【0384】
1.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の、式Iの化合物、
【化9】
又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
【0385】
2.約50mg~約200mgの用量が、式Iの化合物の用量である、実施形態1に記載の方法。
【0386】
3.用量が、50mg、100mg、150mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg、及び800mgからなる群から選択される最大1日用量である、実施形態1に記載の方法。
【0387】
4.最大1日用量が、約50mgである、実施形態2に記載の方法。
【0388】
5.最大1日用量が、約100mgである、実施形態2に記載の方法。
【0389】
6.最大1日用量が、約200mgである、実施形態2に記載の方法。
【0390】
7.最大1日用量が、約300mgである、実施形態2に記載の方法。
【0391】
8.最大1日用量が、約400mgである、実施形態2に記載の方法。
【0392】
8-1.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物を投与することを含む、方法。
【0393】
9.KRAS G12C変異がんが、肺がん、結腸直腸がん、膵臓がん、膀胱がん、子宮頸がん、子宮内膜がん、卵巣がん、胆管がん、及び食道がんからなる群から選択される、実施形態1~8のいずれか1つに記載の方法。
【0394】
10.KRAS G12C変異がんが、非小細胞肺がん、膵臓がん、又は結腸直腸がんである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の方法。
【0395】
11.KRAS G12C変異がんが、非小細胞肺がん又は結腸直腸がんである、実施形態1~10のいずれか1つに記載の方法。
【0396】
12.KRAS G12C変異がんが、非小細胞肺がんである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の方法。
【0397】
13.KRAS G12C変異がんが、膵臓がんである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の方法。
【0398】
14.KRAS G12C変異がんが、結腸直腸がんである、実施形態1~9のいずれか1つに記載の方法。
【0399】
15.用量が、患者に、少なくとも1日1回、約50mg~約200mgの用量として投与される、実施形態1~11のいずれか1つに記載の方法。
【0400】
16.用量が、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される、実施形態15に記載の方法。
【0401】
17.用量が、約5mg、約25mg、又は約50mgの式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を含有するカプセル中にある、実施形態1~16のいずれか1つに記載の方法。
【0402】
18.用量が、患者に、少なくとも1日2回、約50mg~約200mgの用量として投与される、実施形態1~16のいずれか1つに記載の方法。
【0403】
19.用量が、患者に、少なくとも1日2回、約50mgの用量として投与される、実施形態1~18のいずれか1つに記載の方法。
【0404】
20.用量が、患者に、少なくとも1日2回、約100mgの用量として投与される、実施形態1~18のいずれか1つに記載の方法。
【0405】
21.用量が、患者に、少なくとも1日2回、約150mgの用量として投与される、実施形態1~18のいずれか1つに記載の方法。
【0406】
22.用量が、患者に、少なくとも1日2回、約200mgの用量として投与される、実施形態1~18のいずれか1つに記載の方法。
【0407】
23.用量を投与するステップが、患者の寿命末期まで行われる、実施形態1~22のいずれか1つに記載の方法。
【0408】
24.
DLTについて患者を監視することと、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することとを含む、実施形態1~23のいずれか1つに記載の方法であって、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、方法。
【0409】
25.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
(a)かかる治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの第1の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、
(b)DLTについて患者を監視することと、
(c)患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することとを含む、方法であって、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、方法。
【0410】
26.第1の用量が、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される、実施形態25に記載の方法。
【0411】
27.第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、及び約150mgからなる群から選択される、実施形態25又は26に記載の方法。
【0412】
28.第2の用量が、約50mg、約100mg、及び約150mgからなる群から選択される、実施形態25~27のいずれか1つに記載の方法。
【0413】
29.DLTが、治療中に発生した有害事象及び臨床的に重要な決定を含む、実施形態24~28のいずれか1つに記載の方法。
【0414】
30.DLTが、第1の用量を投与してから最初の21日間に生じる、実施形態24~29のいずれか1つに記載の方法。
【0415】
31.治療中に発生した有害事象が、血液毒性、発熱性好中球減少症、肝臓毒性、粘膜炎、下痢、眼毒性、QT延長、確認されたILD、肺炎、便秘、吐き気若しくは嘔吐、倦怠感、AST/ALT比、クレアチニンの上昇、ビリルビンの上昇若しくは増加、好中球減少症、貧血、又は血小板減少症である、実施形態29又は30に記載の方法。
【0416】
32.治療中に発生した有害事象が、血液毒性である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0417】
33.治療中に発生した有害事象が、発熱性好中球減少症である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0418】
34.治療中に発生した有害事象が、肝毒性である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0419】
35.治療中に発生した有害事象が、粘膜炎である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0420】
36.治療中に発生した有害事象が、下痢である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0421】
37.治療中に発生した有害事象が、眼毒性である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0422】
38.治療中に発生した有害事象が、QT延長である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0423】
39.治療中に発生した有害事象が、確認されたILDである、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0424】
40.治療中に発生した有害事象が、肺炎である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0425】
41.治療中に発生した有害事象が、便秘である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0426】
42.治療中に発生した有害事象が、吐き気又は嘔吐である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0427】
43.治療中に発生した有害事象が、倦怠感である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0428】
44.治療中に発生した有害事象が、AST/ALT比である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0429】
45.治療中に発生した有害事象が、クレアチニンの上昇である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0430】
46.治療中に発生した有害事象が、ビリルビンの上昇又は増加である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0431】
47.治療中に発生した有害事象が、好中球減少症である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0432】
48.治療中に発生した有害事象が、貧血である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0433】
49.治療中に発生した有害事象が、血小板減少症である、実施形態29~31のいずれか1つに記載の方法。
【0434】
50.第1の用量が50mgである場合を除き、第2の用量が、第1の用量と比較して50mg減少し、第1の用量が50mgである場合、第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、又は45mg減少する、実施形態24~49のいずれか1つに記載の方法。
【0435】
51.第1の用量が、50mg又は100mgである場合を除き、第2の用量が、第1の用量と比較して100mg減少し、第1の用量が50mgである場合、第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、又は45mg減少し、第1の用量が100mgである場合、第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、又は95mg減少する、実施形態24~49のいずれか1つに記載の方法。
【0436】
52.第1の用量が、50mg、100mg、又は150mgである場合を除き、第2の用量が、第1の用量と比較して150mg減少し、第1の用量が50mgである場合、第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、又は45mg減少し、第1の用量が100mgである場合、第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、又は95mg減少し、第1の用量が150mgである場合、第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、又は145mg減少する、実施形態24~49のいずれか1つに記載の方法。
【0437】
53.第2の用量が、第1の用量と比較して、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、145mg、150mg、155mg、160mg、165mg、170mg、175mg、180mg、185mg、190mg、又は195mg減少する、実施形態24~49のいずれか1つに記載の方法。
【0438】
54.
(a)かかる治療を必要とする患者に、約50mg、約100mg、及び約150mgの式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される第2の用量を投与するステップと、
(b)DLTについて患者を監視するステップと、
(c)患者が、DLTを示す場合、第3の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与するステップとを更に含む、実施形態25~53のいずれか1つに記載の方法であって、第3の用量が、第2の用量と比較して減少する、方法。
【0439】
55.DLTが、治療中に発生した有害事象及び臨床的に重要な決定を含む、実施形態54に記載の方法。
【0440】
56.DLTが、第2の用量を投与してから最初の21日間に生じる、実施形態54に記載の方法。
【0441】
57.治療中に発生した有害事象が、グレード3以上である、実施形態55又は56に記載の方法。
【0442】
58.治療中に発生した有害事象が、グレード4である、実施形態55~57のいずれか1つに記載の方法。
【0443】
59.第3の用量が、第2の用量と比較して50mg減少する、実施形態54に記載の方法。
【0444】
60.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の投与後、患者が、部分応答を達成する、実施形態1~58のいずれか1つに記載の方法。
【0445】
61.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の投与後、患者が、完全応答を達成する、実施形態1~58のいずれか1つに記載の方法。
【0446】
62.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の投与後、患者が、安定した疾患を達成する、実施形態1~58のいずれか1つに記載の方法。
【0447】
63.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0448】
64.第2の治療薬が、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩のうちの1つ以上からなる群から選択される、実施形態63に記載の方法。
【0449】
65.PD-1又はPD-L1阻害剤が、ペムブロリズマブである、実施形態64に記載の方法。
【0450】
66.PD-1又はPD-L1阻害剤が、ニボルマブである、実施形態64に記載の方法。
【0451】
67.PD-1又はPD-L1阻害剤が、シミプリマブである、実施形態64に記載の方法。
【0452】
68.PD-1又はPD-L1阻害剤が、シンチリマブである、実施形態64に記載の方法。
【0453】
69.PD-1又はPD-L1阻害剤が、アテゾリズマブである、実施形態64に記載の方法。
【0454】
70.PD-1又はPD-L1阻害剤が、アベルマブである、実施形態64に記載の方法。
【0455】
71.PD-1又はPD-L1阻害剤が、デュルバルマブである、実施形態64に記載の方法。
【0456】
72.PD-1又はPD-L1阻害剤が、ロダピリマブである、実施形態64に記載の方法。
【0457】
73.CDK4/CDK6阻害剤が、アベマシクリブである、実施形態64に記載の方法。
【0458】
74.CDK4/CDK6阻害剤が、パルボシクリブである、実施形態64に記載の方法。
【0459】
75.CDK4/CDK6阻害剤が、リボシクリブである、実施形態64に記載の方法。
【0460】
76.EGFR阻害剤が、エルロチニブである、実施形態64に記載の方法。
【0461】
77.EGFR阻害剤が、アファチニブである、実施形態64に記載の方法。
【0462】
78.EGFR阻害剤が、ゲフィチニブである、実施形態64に記載の方法。
【0463】
79.EGFR阻害剤が、セツキシマブである、実施形態64に記載の方法。
【0464】
80.ERK阻害剤が、テムテルキブである、実施形態64に記載の方法。
【0465】
81.ERK阻害剤が、LTT462である、実施形態64に記載の方法。
【0466】
82.ERK阻害剤が、KO-947である、実施形態64に記載の方法。
【0467】
83.白金剤が、シスプラチンである、実施形態64に記載の方法。
【0468】
84.白金剤が、カルボプラチンである、実施形態64に記載の方法。
【0469】
85.白金剤が、オキサリプラチンである、実施形態64に記載の方法。
【0470】
86.抗葉酸剤が、ペメトレキセドである、実施形態64に記載の方法。
【0471】
87.オーロラA阻害剤が、オーロラA選択的阻害剤又はその薬学的に許容される塩、アリセルチブ、汎オーロラ阻害剤又はその薬学的に許容される塩、トザセルチブ、ダヌセルチブ、アミノピリジン化合物又はその薬学的に許容される塩、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸又はその薬学的に許容される塩、及び(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩、及び(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:アミン(1:1)塩からなる群から選択される、実施形態64に記載の方法。
【0472】
88.オーロラA阻害剤が、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩である、実施形態64に記載の方法。
【0473】
89.SHP2阻害剤が、I型SHP2阻害剤、II型SHP2阻害剤、BBP-398、IACS-15509、又はIACS-13909、X37、ERAS-601、SH3809、HBI-2376、ETS-001、及びPCC0208023、又はそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、実施形態64に記載の方法。
【0474】
90.I型SHP2阻害剤が、PHPS1若しくはGS-493、NSC-87877若しくはNSC-117199、及びセフスロジン、又はそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、実施形態89に記載の方法。
【0475】
91.II型SHP2阻害剤が、JAB-3068若しくはJAB-3312、RMC-4550若しくはRMC-4630、SHP099、SHP244、SHP389、SHP394、又はTNO155、RG-6433、及びRLY-1971、又はそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、実施形態89に記載の方法。
【0476】
92.II型SHP2阻害剤が、JAB-3068、RMC-4630、TNO155、及びRLY-1971、又はそれらの薬学的に許容される塩からなる群から選択される、実施形態91に記載の方法。
【0477】
93.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0478】
94.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0479】
95.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0480】
96.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0481】
97.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0482】
98.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLC又はCRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0483】
99.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0484】
100.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約50mg~約200mgの用量で投与される、使用。
【0485】
101.用量が、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される、実施形態100に記載の使用。
【0486】
102.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される第1の用量で投与され、
患者が、DLTについて監視され、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が投与され、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、使用。
【0487】
103.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、それを必要とする患者に投与され、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、使用。
【0488】
104.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mg~約200mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0489】
105.第2の治療薬が、PD-1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、PD-L1阻害剤又はその薬学的に許容される塩、CDK4/CDK6阻害剤又はその薬学的に許容される塩、EGFR阻害剤又はその薬学的に許容される塩、ERK阻害剤又はその薬学的に許容される塩、白金剤又はその薬学的に許容される塩、抗葉酸剤又はその薬学的に許容される塩、オーロラA阻害剤又はその薬学的に許容される塩、及びSHP2阻害剤又はその薬学的に許容される塩のうちの1つ以上からなる群から選択される、実施形態103に記載の使用。
【0490】
106.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の用量が、減少用量である、実施形態105に記載の使用。
【0491】
107.減少用量が、約50mgである、実施形態106に記載の使用。
【0492】
108.減少用量が、約100mgである、実施形態106に記載の使用。
【0493】
109.減少用量が、約150mgである、実施形態106に記載の使用。
【0494】
110.KRAS G12C変異がんの治療に使用するための式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、投与される化合物の用量が、約50mg~約200mgである、化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0495】
111.患者におけるKRAS G12C変異がんの治療に使用するための式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩であって、
(a)約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgの式Iの化合物からなる群から選択される第1の用量が、患者に投与され、
(b)患者が、DLTについて監視され、
(c)患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物が投与され、これが、第1の用量と比較して減少する、化合物又はその薬学的に許容される塩。
【0496】
112.第1の用量が、約50mg、約100mg、約150mg、及び約200mgからなる群から選択される、実施形態111に記載の使用のための化合物。
【0497】
113.第2の用量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、130mg、140mg、及び約150mgからなる群から選択される、実施形態111又は112に記載の使用のための化合物。
【0498】
114.第2の用量が、約50mg、約100mg、及び約150mgからなる群から選択される、実施形態111~113のいずれか1つに記載の使用のための化合物。
【0499】
114.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の、式Iの化合物、
【化10】
又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
【0500】
115.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物を投与することを含む、方法。
【0501】
116.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、かかる治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物を投与することを含み、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、方法。
【0502】
117.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、
かかる治療を必要とする患者に、約150mgの第1の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することと、
DLTについて患者を監視することと、
患者が、DLTを示す場合、第2の用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を投与することとを含む、方法であって、第2の用量が、第1の用量と比較して減少する、方法。
【0503】
118.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0504】
119.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0505】
120.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0506】
121.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0507】
122.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0508】
123.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0509】
124.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0510】
125.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0511】
126.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0512】
127.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0513】
128.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0514】
129.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0515】
130.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0516】
131.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0517】
132.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0518】
133.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0519】
134.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0520】
135.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0521】
136.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0522】
137.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0523】
138.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0524】
139.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0525】
140.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0526】
141.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0527】
142.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0528】
143.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0529】
144.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、TNO155と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0530】
145.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0531】
146.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0532】
147.KRAS G12C変異がんを治療する方法であって、その治療を必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、セツキシマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与することを含む、方法。
【0533】
148.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約150mgの用量で投与される、使用。
【0534】
149.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、約100mgの用量で投与される、使用。
【0535】
150.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、約150mgの第1の用量で投与され、患者は、DLTについて監視され、患者がDLTを示す場合、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の第2の用量が投与され、第2の用量は、第1の用量と比較して減少される、使用。
【0536】
151.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、約100mgの第1の用量で投与され、患者は、DLTについて監視され、患者がDLTを示す場合、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の第2の用量が投与され、第2の用量は、第1の用量と比較して減少される、使用。
【0537】
152.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が、それを必要とする患者に投与され、KRAS G12C変異がんが、KRAS G12C変異型進行性NSCLCである、使用。
【0538】
153.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0539】
154.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0540】
155.式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、第2の治療薬と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0541】
156.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0542】
157.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0543】
158.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ペムブロリズマブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0544】
159.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0545】
160.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0546】
161.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、アベマシクリブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0547】
162.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0548】
163.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0549】
164.KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用であって、それを必要とする患者に、KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、エルロチニブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、使用。
【0550】
165.KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0551】
166.KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0552】
167.KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0553】
168.KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0554】
169.KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0555】
170.KRAS G12C変異型進行性CRCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、テムテルキブと同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0556】
171.KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約150mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0557】
172.KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約100mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。
【0558】
173.KRAS G12C変異型進行性NSCLCの治療において、その治療を必要とする患者に、約50mgの用量の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、(2R,4R)-1-[(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)メチル]-4-[[3-フルオロ-6-[(5-メチル-1h-ピラゾール-3-イル)アミノ]-2-ピリジル]メチル]-2-メチル-ピペリジン-4-カルボン酸:2-メチルプロパン-2-アミン(1:1)塩と同時に、別個に、又は逐次組み合わせて投与する、KRAS G12C変異がんの治療用の医薬の製造における式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用。