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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-30
(45)【発行日】2024-06-07
(54)【発明の名称】媒体搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 1/04 20060101AFI20240531BHJP
   B65H 11/00 20060101ALI20240531BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20240531BHJP
【FI】
B65H1/04 310C
B65H11/00 A
H04N1/00 567Q
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023130734
(22)【出願日】2023-08-10
(62)【分割の表示】P 2019114022の分割
【原出願日】2019-06-19
(65)【公開番号】P2023153236
(43)【公開日】2023-10-17
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000136136
【氏名又は名称】株式会社PFU
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠原 航
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】実開昭61-132331(JP,U)
【文献】特開昭63-272727(JP,A)
【文献】実開平01-085335(JP,U)
【文献】特開2017-175252(JP,A)
【文献】特開平07-046368(JP,A)
【文献】実開平04-072944(JP,U)
【文献】特開平10-152232(JP,A)
【文献】実開昭62-171541(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 1/00-3/68
B65H 11/00-11/02
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1挿入口が形成され、前記第1挿入口に挿入される媒体を搬送する本体と、
第1載置面が形成され、展開位置または格納位置に配置されるように移動可能に前記本体に支持される媒体トレイ本体と
第2載置面と第2挿入口とが形成され、前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときに、第1位置または第2位置に配置されるように移動可能に前記媒体トレイ本体に支持されるガイドとを備え、
前記第2載置面は、前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第1位置に配置されるときに、前記第1載置面より前記第1挿入口から遠い側に配置され、前記第1載置面に並び、
前記媒体トレイ本体と前記ガイドとは、
前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第1位置に配置されるときに、前記第1載置面に載置された第1媒体が前記第1挿入口に挿入されるように、形成され、
前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記第2挿入口に挿入された第2媒体が前記第1挿入口に挿入されるように、形成され、
前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記媒体トレイ本体が前記展開位置から前記格納位置まで移動可能であるように、形成される
媒体搬送装置。
【請求項2】
前記ガイドは、回転可能に前記媒体トレイ本体に支持され、
前記第2載置面は、前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記第1載置面に対向する
請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項3】
前記ガイドは、第3挿入口がさらに形成され、
前記第3挿入口は、
前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記第3挿入口に挿入された第3媒体が前記第1挿入口に挿入されるように、配置され、かつ、
前記第3挿入口の幅が前記第2挿入口の幅より小さいように、形成される
請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項4】
前記第3挿入口は、前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記第2媒体が前記第3媒体と前記媒体トレイ本体との間に配置されるように、形成される
請求項3に記載の媒体搬送装置。
【請求項5】
前記第1媒体が搬送される方向を規制するサイドガイドをさらに備え、
前記サイドガイドは、前記ガイドが前記第2位置に配置されているときに、前記ガイドと前記媒体トレイ本体との間に挟まれる
請求項1に記載の媒体搬送装置。
【請求項6】
記媒体トレイ本体は、前記媒体トレイ本体が前記格納位置に配置されているときに、前記本体の上部に配置され、
前記ガイドは、前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記媒体トレイ本体が前記格納位置に配置されることにより、前記媒体トレイ本体と前記本体との間に配置される
請求項1に記載の媒体搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、媒体搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
幅が互いに異なる複数のガイドが媒体トレイに設けられている画像読取装置が知られている(特許文献1、2参照)。このような画像読取装置は、幅が異なる複数の媒体を適切に搬送することができ、幅が異なる複数の媒体の画像を適切に読み取ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-251479号公報
【文献】特開昭63-272727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような画像読取装置は、複数のガイドが形成される補助トレイが取り外されたときに補助トレイを別途保管したり、複数のガイドを再度利用するときに補助トレイを取り付けたりする作業が必要になる。すなわち、このような画像読取装置は、幅が異なる媒体を搬送しようとする度に媒体トレイを変更する作業が必要になり、手間がかかるという問題がある。また、画像読取装置は、使用時の装置高さが高いという問題がある。
【0005】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、様々な幅の媒体が適切に搬送されるように媒体トレイを変更する作業を容易にし、使用時の装置高さを低くする媒体搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様による媒体搬送装置は、第1挿入口が形成され、前記第1挿入口に挿入される媒体を搬送する本体と、第1載置面が形成され、展開位置または格納位置に配置されるように移動可能に前記本体に支持される媒体トレイ本体と、第2載置面と第2挿入口とが形成され、前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときに、第1位置または第2位置に配置されるように移動可能に前記媒体トレイ本体に支持されるガイドとを備えている。前記第2載置面は、前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第1位置に配置されるときに、前記第1載置面より前記第1挿入口から遠い側に配置され、前記第1載置面に並んでいる。前記媒体トレイ本体と前記媒体トレイ本体とは、前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第1位置に配置されるときに、前記第1載置面に載置された第1媒体が前記第1挿入口に挿入されるように、形成され、前記媒体トレイ本体が前記展開位置に配置されるときで、かつ、前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記第2挿入口に挿入された第2媒体が前記第1挿入口に挿入されるように、形成され、前記ガイドが前記第2位置に配置されるときに、前記媒体トレイ本体が前記展開位置から前記格納位置に移動可能であるように、形成されている。
【発明の効果】
【0007】
開示の媒体搬送装置は、様々な幅の媒体が適切に搬送されるように媒体トレイを変更する作業を容易にすることができ、使用時の装置高さを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施例1の画像読取装置を示す斜視図である。
図2図2は、実施例1の画像読取装置を示す側面図である。
図3図3は、実施例1の画像読取装置の支持部材を示す側面拡大図である。
図4図4は、レシートガイドが媒体トレイ本体に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置を示す斜視図である。
図5図5は、レシートガイドが媒体トレイ本体に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置を示す側面図である。
図6図6は、レシートガイドが媒体トレイ本体に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置の支持部材を示す側面拡大図である。
図7図7は、媒体トレイ本体が展開位置に配置された場合でレシートガイドが媒体トレイ本体に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置を示す断面図である。
図8図8は、媒体トレイ本体が格納位置に配置されたときの実施例1の画像読取装置を示す斜視図である。
図9図9は、実施例2の画像読取装置を示す斜視図である。
図10図10は、実施例2の画像読取装置を示す側面図である。
図11図11は、実施例2の画像読取装置の支持部材を示す側面拡大図である。
図12図12は、支持部材が中間位置に配置されるときの媒体トレイを示す側面拡大図である。
図13図13は、支持部材が中間位置に配置されるときの実施例2の画像読取装置を示す側面図である。
図14図14は、レシートガイドが短縮位置に配置されるときの実施例2の画像読取装置を示す側面図である。
図15図15は、レシートガイドが短縮位置に配置されるときの支持部材を示す側面拡大図である。
図16図16は、レシートガイドが短縮位置に配置されるときの実施例2の画像読取装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願が開示する実施形態にかかる媒体搬送装置が設けられている画像読取装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により本開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0010】
図1は、実施例1の画像読取装置1を示す斜視図である。実施例1の画像読取装置1は、画像読取装置本体2と媒体トレイ3とを備えている。画像読取装置本体2には、給紙口5と排出口6とが形成されている。媒体トレイ3は、媒体トレイ本体7とレシートガイド8とを備えている。媒体トレイ本体7は、板状に形成され、本体載置面11が形成されている。レシートガイド8は、板状に形成され、エクステンション載置面12が形成されている。
【0011】
媒体トレイ3は、右サイドガイド14と左サイドガイド15とをさらに備えている。右サイドガイド14には、概ね平坦である右サイドガイド面16が形成されている。右サイドガイド14は、右サイドガイド面16に沿う平面が、本体載置面11に沿う平面に概ね垂直であるように、配置され、媒体トレイ本体7に支持されている。左サイドガイド15には、概ね平坦である左サイドガイド面17が形成されている。左サイドガイド15は、左サイドガイド面17が右サイドガイド面16に向かい合うように、配置され、媒体トレイ本体7に支持されている。このとき、搬送方向19は、本体載置面11に沿う平面に平行であり、かつ、右サイドガイド面16に沿う平面に平行であり、かつ、左サイドガイド面17に沿う平面に平行である。
【0012】
右サイドガイド14には、概ね平坦である右当接面21がさらに形成されている。右当接面21は、本体載置面11が向く方向と同じ方向を向いている。左サイドガイド15には、概ね平坦である左当接面22がさらに形成されている。左当接面22は、本体載置面11が向く方向と同じ方向を向いている。左当接面22に沿う平面と、右当接面21に沿う平面とは、本体載置面11に沿う平面に平行である1つの平面に沿っている。
【0013】
図2は、実施例1の画像読取装置1を示す側面図である。画像読取装置本体2は、画像読取装置1が設置される設置面23に載置される。媒体トレイ本体7は、展開位置または格納位置に配置されるように、媒体トレイ本体回転軸24を中心に回転可能に画像読取装置本体2に支持されている。媒体トレイ本体回転軸24は、給紙口5の近傍に配置され、設置面23に沿う平面に平行であり、本体載置面11に沿う平面に平行であり、搬送方向19に垂直である。本体載置面11は、設置面23が水平面に沿う場合で、媒体トレイ本体7が展開位置に配置されているときに、斜め上方を向いている。すなわち、本体載置面11に沿う平面は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置されているときに、設置面23に沿う平面に対して傾斜している。さらに、本体載置面11の縁の一部は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置されるときに、給紙口5の近傍に配置されている。
【0014】
媒体トレイ3は、支持部材25をさらに備えている。図3は、実施例1の画像読取装置1の支持部材25を示す側面拡大図である。支持部材25は、展開時位置または折畳時位置に配置されるように、支持部材回転軸26を中心に回転可能に媒体トレイ本体7に支持されている。支持部材回転軸26は、媒体トレイ本体回転軸24に平行である。レシートガイド8は、媒体トレイ本体7に対して展開位置または折畳位置に配置されるように、支持部材25を介して回転可能に支持部材25に支持されている。詳細には、レシートガイド8は、支持部材25に対して展開時位置または折畳時位置に配置されるように、レシートガイド回転軸27を中心に回転可能に支持部材25に支持されている。レシートガイド回転軸27は、支持部材回転軸26に平行であり、すなわち、媒体トレイ本体回転軸24に平行である。レシートガイド8は、支持部材25が展開時位置に配置されている場合で、レシートガイド8が支持部材25に対して展開時位置に配置されるときに、媒体トレイ本体7に対して展開位置に配置される。レシートガイド8は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置されているときに、媒体トレイ本体7に対して展開位置から折畳位置に移動することができ、媒体トレイ本体7に対して折畳位置から展開位置に移動することができる。
【0015】
媒体トレイ3は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して展開位置に配置されているときに、図2に示されているように、本体載置面11とエクステンション載置面12とが1つの平面に沿うように、形成されている。すなわち、エクステンション載置面12は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して展開位置に配置されているときに、本体載置面11に並んでいる。エクステンション載置面12は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置されている場合で、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して展開位置に配置されているときに、本体載置面11より給紙口5から遠い側に配置されている。
【0016】
図4は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置1を示す斜視図である。レシートガイド8のうちのエクステンション載置面12の裏面には、大型レシート挿入口31と小型レシート挿入口32とがさらに形成されている。大型レシート挿入口31には、大型レシート右サイドガイド面33と大型レシート左サイドガイド面34とが形成されている。大型レシート右サイドガイド面33は、概ね平坦である。大型レシート右サイドガイド面33に沿う平面は、搬送方向19に平行であり、かつ、エクステンション載置面12に沿う平面に概ね垂直である。大型レシート左サイドガイド面34は、概ね平坦であり、大型レシート右サイドガイド面33に向かい合っている。大型レシート左サイドガイド面34に沿う平面は、搬送方向19に平行であり、かつ、エクステンション載置面12に沿う平面に概ね垂直である。大型レシート挿入口31の幅W1は、大型レシート右サイドガイド面33と大型レシート左サイドガイド面34との間の距離に等しい。幅W1としては、85mmが例示される。
【0017】
小型レシート挿入口32は、大型レシート挿入口31よりレシートガイド回転軸27から遠い側に配置されている。すなわち、小型レシート挿入口32は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置されている場合で、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、大型レシート挿入口31より給紙口5に近い側に配置されている。小型レシート挿入口32には、小型レシート右サイドガイド面35と小型レシート左サイドガイド面36とが形成されている。小型レシート右サイドガイド面35は、概ね平坦である。小型レシート右サイドガイド面35に沿う平面は、搬送方向19に平行であり、かつ、エクステンション載置面12に沿う平面に垂直である。小型レシート左サイドガイド面36は、概ね平坦であり、小型レシート右サイドガイド面35に向かい合っている。小型レシート左サイドガイド面36に沿う平面は、搬送方向19に平行であり、エクステンション載置面12に沿う平面に概ね垂直である。小型レシート挿入口32の幅W2は、小型レシート右サイドガイド面35と小型レシート左サイドガイド面36との間の距離に等しく、大型レシート挿入口31の幅W1より小さい。幅W2としては、63mmが例示される。
【0018】
図5は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置1を示す側面図である。媒体トレイ本体7とレシートガイド8とは、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、本体載置面11に沿う平面に垂直である方向に重なっている。レシートガイド8のエクステンション載置面12は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、媒体トレイ本体7の本体載置面11に向かい合い、本体載置面11に沿う平面に平行である他の平面に沿っている。右サイドガイド14の右当接面21と左サイドガイド15の左当接面22とは、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、レシートガイド8のエクステンション載置面12に接触する。すなわち、右サイドガイド14と左サイドガイド15とは、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、媒体トレイ本体7とレシートガイド8とに挟まれる。
【0019】
レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときの媒体トレイ3の搬送方向19の差渡し幅は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して展開位置に配置されているときの媒体トレイ3の搬送方向19の差渡し幅より小さい。媒体トレイ3の搬送方向19の差渡し幅は、搬送方向19に垂直である2つの平面に媒体トレイ3が挟まれたときに、その2つの平面の間の距離を示している。すなわち、媒体トレイ3の搬送方向19の差渡し幅(以下で「媒体トレイ3の長さ」と記載される。)は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して展開位置から折畳位置に移動することにより、短縮する。
【0020】
図6は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置1の支持部材25を示す側面拡大図である。支持部材25は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、媒体トレイ本体7に対して折畳時位置に配置されている。レシートガイド8は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、支持部材25に対して折畳時位置に配置されている。すなわち、レシートガイド8は、支持部材25が折畳時位置に配置されている場合で、レシートガイド8が支持部材25に対して折畳時位置に配置されるときに、媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置される。
【0021】
媒体トレイ3は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、開口部37が形成される。開口部37は、媒体トレイ本体7とレシートガイド8との間に形成され、支持部材回転軸26とレシートガイド回転軸27との間に形成されている。開口部37は、媒体トレイ本体7とレシートガイド8と右サイドガイド14と左サイドガイドとに囲まれた空間38の一端を形成している。すなわち、空間38は、開口部37を介して外部に接続されている。
【0022】
図7は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合でレシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときの実施例1の画像読取装置1を示す断面図である。空間38のうちの開口部37が形成される一端の反対側の他端は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合で、レシートガイド8が折畳位置に配置されているときに、画像読取装置本体2の給紙口5に接続されている。空間38は、さらに、大型レシート挿入口31を介して外部に接続され、小型レシート挿入口32を介して外部に接続されている。
【0023】
大型レシート挿入口31から挿入された媒体41は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合で、レシートガイド8が折畳位置に配置されているときに、空間38に沿って給紙口5に向かって移動し、画像読取装置本体2の給紙口5に挿入される。大型レシート挿入口31は、媒体41を囲むように形成されていることにより、媒体41に屈曲癖が付いている場合でも、媒体41が倒れないように、媒体41を保持することができる。
【0024】
小型レシート挿入口32から挿入された媒体42は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合で、レシートガイド8が折畳位置に配置されているときに、空間38に沿って給紙口5に向かって移動し、画像読取装置本体2の給紙口5に挿入される。小型レシート挿入口32は、媒体42を囲むように形成されていることにより、媒体42に屈曲癖が付いている場合でも、媒体42が倒れないように、媒体42を保持することができる。
【0025】
開口部37から挿入された媒体43は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合で、レシートガイド8が折畳位置に配置されているときに、自重により本体載置面11に沿って給紙口5に向かって移動し、画像読取装置本体2の給紙口5に挿入される。
【0026】
画像読取装置本体2は、搬送部45を備え、図示されていない読取部と操作部とをさらに備えている。搬送部45は、予め定められた操作がユーザにより操作部に施されると、給紙口5に挿入された複数の媒体から1つの媒体を分離し、その分離された1つの媒体を搬送し、排出口6から排出する。読取部は、搬送部45により搬送される1つの媒体の画像を撮像する。
【0027】
図8は、媒体トレイ本体7が格納位置に配置されたときの実施例1の画像読取装置1を示す斜視図である。媒体トレイ本体7は、レシートガイド8が媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置されているときに、レシートガイド8が画像読取装置本体2に干渉することなく、格納位置と展開位置との間を適切に移動することができる。媒体トレイ本体7は、媒体トレイ本体7が格納位置に配置されたときに、設置面23に沿う平面に概ね平行である他の平面に沿うように、画像読取装置本体2の上部に配置される。レシートガイド8は、媒体トレイ本体7が格納位置に配置されたときに、媒体トレイ本体7と画像読取装置本体2との間に配置される。このとき、媒体トレイ3の長さが短いことにより、媒体トレイ3は、画像読取装置本体2が小型に形成されている場合でも、画像読取装置本体2の上部からはみ出ないように、画像読取装置本体2の上部に適切に格納されることができる。画像読取装置1は、媒体トレイ3が画像読取装置本体2の上部に格納されることにより、小さな空間に格納されることができる。
【0028】
[画像読取装置1の動作]
ユーザは、画像読取装置1を用いて複数のA4用紙の画像を読み取りたいときに、媒体トレイ本体7を展開位置に配置し、レシートガイド8を媒体トレイ本体7に対して展開位置に配置する。次いで、ユーザは、複数のA4用紙の両側の縁が右サイドガイド面16と左サイドガイド面17とにそれぞれ対向するように、複数のA4用紙を媒体トレイ3に載置する。このとき、画像読取装置1は、媒体トレイ3の搬送方向19の差渡し幅が大きいことにより、A4用紙が屈曲しないように、A4用紙を適切に保持することができる。媒体トレイ3に載置された複数のA4用紙は、本体載置面11が設置面23に対して傾斜していることにより、自重により本体載置面11に沿って給紙口5に向かって移動し、給紙口5に挿入される。ユーザは、複数のA4用紙が給紙口5に挿入された後に、画像読取装置本体2に予め定められた操作を施す。
【0029】
ユーザは、画像読取装置1を用いて複数のレシートの画像を読み取りたいときに、媒体トレイ本体7を展開位置に配置し、レシートガイド8を媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置する。次いで、ユーザは、複数のレシートのうちの幅が幅W1に概ね等しい大型レシートの両側の縁が大型レシート右サイドガイド面33と大型レシート左サイドガイド面34とにそれぞれ対向するように、大型レシートを大型レシート挿入口31に挿入する。ユーザは、大型レシートが大型レシート挿入口31に挿入された後に、大型レシートが画像読取装置本体2の給紙口5に挿入されるまで、大型レシートを大型レシート挿入口31の奥に向かってにさらに挿入する。大型レシートは、屈曲癖が付いていることがある。このとき、画像読取装置1は、大型レシートが大型レシート挿入口31に挿入されていることにより、大型レシートに屈曲癖が付いている場合でも、大型レシートが倒れないように、大型レシートを適切に保持することができる。
【0030】
ユーザは、さらに、複数のレシートのうちの幅が幅W2に概ね等しい小型レシートの両側の縁が小型レシート右サイドガイド面35と小型レシート左サイドガイド面36とにそれぞれ対向するように、小型レシートを小型レシート挿入口32に挿入する。ユーザは、小型レシートが小型レシート挿入口32に挿入された後に、小型レシートが画像読取装置本体2の給紙口5に挿入されるまで、小型レシートを小型レシート挿入口32の奥に向かってにさらに挿入する。小型レシートは、屈曲癖が付いていることがある。画像読取装置1は、小型レシートが小型レシート挿入口32に挿入されていることにより、小型レシートに屈曲癖が付いている場合でも、小型レシートが倒れないように、小型レシートを適切に保持することができる。ユーザは、複数のレシートが給紙口5に挿入された後に、画像読取装置本体2に予め定められた操作を施す。
【0031】
ユーザは、大型レシートと小型レシートとA4用紙とが混ざった複数の媒体の画像を読み取りたいときに、媒体トレイ本体7を展開位置に配置し、レシートガイド8を媒体トレイ本体7に対して折畳位置に配置する。ユーザは、大型レシートの両側の縁が大型レシート右サイドガイド面33と大型レシート左サイドガイド面34とにそれぞれ対向するように、大型レシートが画像読取装置本体2の給紙口5に挿入されるように、大型レシートを大型レシート挿入口31に挿入する。ユーザは、小型レシートの両側の縁が小型レシート右サイドガイド面35と小型レシート左サイドガイド面36とにそれぞれ対向するように、小型レシートが画像読取装置本体2の給紙口5に挿入されるように、小型レシートを小型レシート挿入口32に挿入する。ユーザは、A4用紙の両側の縁が右サイドガイド面16と左サイドガイド面17とにそれぞれ対向するように、かつ、A4用紙が画像読取装置本体2の給紙口5に挿入されるように、A4用紙を開口部37に挿入する。ユーザは、複数の媒体が給紙口5に挿入された後に、画像読取装置本体2に予め定められた操作を施す。
【0032】
画像読取装置本体2は、予め定められた操作が施されたときに、給紙口5に挿入された複数の媒体から1つの媒体を分離し、その分離された1つの媒体を搬送する。このとき、画像読取装置1は、A4用紙の両側の縁が右サイドガイド面16と左サイドガイド面17とにそれぞれ対向していることにより、A4用紙が搬送されるときに、A4用紙が斜行することを防止することができる。画像読取装置1は、A4用紙の斜行が防止されることにより、A4用紙が搬送される方向を搬送方向19に規制し、A4用紙の両側の縁が搬送方向19に対して傾斜することを防止する。このとき、画像読取装置1は、大型レシートの両側の縁が大型レシート右サイドガイド面33と大型レシート左サイドガイド面34とにそれぞれ対向していることにより、大型レシートが搬送されるときに、大型レシートが斜行することを防止することができる。画像読取装置1は、大型レシートの斜行が防止されることにより、大型レシートが搬送される方向を搬送方向19に規制し、大型レシートの両側の縁が搬送方向19に対して傾斜することを防止する。このとき、画像読取装置1は、小型レシートの両側の縁が小型レシート右サイドガイド面35と小型レシート左サイドガイド面36とにそれぞれ対向していることにより、小型レシートが搬送されるときに、小型レシートが斜行することを防止することができる。画像読取装置1は、小型レシートの斜行が防止されることにより、小型レシートが搬送される方向を搬送方向19に規制し、小型レシートの両側の縁が搬送方向19に対して傾斜することを防止する。
【0033】
画像読取装置本体2は、その搬送される1つの媒体の画像を撮像する。画像読取装置本体2は、その撮像された1つの媒体を排出口6から排出する。画像読取装置本体2は、1つの媒体が給紙口5に挿入されたときに、1つの媒体を搬送して画像を撮像する処理を1回実行する。画像読取装置本体2は、複数の媒体が給紙口5に挿入されたときに、1つの媒体を搬送して画像を撮像する処理を繰り返して実行する。その処理を繰り返す回数は、給紙口5に挿入された複数の媒体の個数に等しい。
【0034】
[実施例1の画像読取装置1の効果]
実施例1の画像読取装置1は、画像読取装置本体2と媒体トレイ本体7とレシートガイド8とを備えている。画像読取装置本体2は、給紙口5が形成され、給紙口5に挿入される媒体を搬送し、搬送される媒体の画像を読み取る。媒体トレイ本体7は、本体載置面11が形成され、本体載置面11に載置された媒体が給紙口5に挿入されるように配置されている。レシートガイド8は、エクステンション載置面12と大型レシート挿入口31とが形成され、展開位置または折畳位置に配置されるように移動可能に媒体トレイ本体7に支持されている。エクステンション載置面12は、レシートガイド8が展開位置に配置されるときに、本体載置面11より給紙口5から遠い側に配置され、本体載置面11に並んでいる。大型レシート挿入口31は、レシートガイド8が折畳位置に配置されるときに、大型レシート挿入口31に挿入された媒体が給紙口5に挿入されるように、形成されている。
【0035】
このとき、画像読取装置1は、レシートガイド8が展開位置に配置されている場合で、媒体トレイ3にA4用紙が載置されたときに、A4用紙が倒れないように、A4用紙を適切に保持することができる。このため、画像読取装置1は、A4用紙を適切に搬送することができ、A4用紙の画像を適切に読み取ることができる。画像読取装置1は、さらに、レシートガイド8が折畳位置に配置されている場合で、大型レシート挿入口31に大型レシートが挿入されたときに、大型レシートが倒れないように大型レシートを適切に保持することができる。このため、画像読取装置1は、大型レシートを適切に搬送することができ、大型レシートの画像を適切に読み取ることができる。さらに、画像読取装置1は、レシートガイド8が折畳位置に配置されるときに、折畳時の媒体トレイ3の長さが短く、使用時の装置高さを低くすることができる。画像読取装置1は、レシートガイド8が取り外されることがないことから、レシートガイド8が着脱可能である他の画像読取装置に比較して、様々な幅の媒体が適切に搬送されるように媒体トレイ3を変更する作業を容易にすることができる。
【0036】
また、実施例1の画像読取装置1のレシートガイド8は、小型レシート挿入口32がさらに形成されている。小型レシート挿入口32は、レシートガイド8が折畳位置に配置されるときに、小型レシート挿入口32に挿入された小型レシートが給紙口5に挿入されるように、形成されている。小型レシート挿入口32の幅W2は、大型レシート挿入口31の幅W1より小さい。このとき、画像読取装置1は、大型レシートより幅が小さい小型レシートが小型レシート挿入口32に挿入されることにより、小型レシートが斜行しないように、小型レシートを適切に搬送することができる。
【0037】
また、実施例1の画像読取装置1の媒体トレイ3は、レシートガイド8が折畳位置に配置されるときに、大型レシート挿入口31に挿入される媒体が、小型レシート挿入口32に挿入される媒体と媒体トレイ本体7との間に配置されるように、形成されている。このとき、画像読取装置1は、小型レシート挿入口32に小型レシートが挿入されている場合でも、大型レシート挿入口31が見やすく、大型レシート挿入口31に大型レシートが挿入されているか否かを容易に確認することができる。
【0038】
また、実施例1の画像読取装置1の媒体トレイ3は、レシートガイド8が折畳位置に配置されるときに、媒体トレイ本体7とレシートガイド8との間に形成される開口部37に挿入されるA4用紙が本体載置面11に載置されるように、形成されている。このとき、画像読取装置1は、レシートガイド8が折畳位置に配置される場合で、大型レシートが大型レシート挿入口31に挿入されるときに、A4用紙が開口部37に挿入されることにより、大型レシートとA4用紙との両方を適切に保持することができる。画像読取装置1は、大型レシートとA4用紙との両方が適切に保持されることにより、大型レシートとA4用紙との両方の画像を適切に撮像することができる。
【0039】
また、実施例1の画像読取装置1は、本体載置面11に載置される媒体が搬送される方向を規制する右サイドガイド14と左サイドガイド15とをさらに備えている。右サイドガイド14と左サイドガイド15とは、レシートガイド8が折畳位置に配置されているときに、レシートガイド8と媒体トレイ本体7との間に挟まれる。このとき、画像読取装置1は、レシートガイド8が折畳位置に配置されているときに、レシートガイド8と媒体トレイ本体7との間の隙間が塞がらないように、レシートガイド8を媒体トレイ本体7に支持することができる。画像読取装置1は、レシートガイド8と媒体トレイ本体7との間の隙間が塞がらないことにより、媒体が給紙口5に挿入されなくなることを防止し、媒体を給紙口5に適切に挿入することができる。さらに、画像読取装置1は、その隙間の塞がりの防止のための部材を右サイドガイド14と左サイドガイド15と別個に設ける必要がなく、部品点数を低減し、製造コストを低減することができる。
【0040】
また、実施例1の画像読取装置1の媒体トレイ本体7は、展開位置または格納位置に配置されるように、回転可能に画像読取装置本体2に支持されている。媒体トレイ本体7は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置されているときに、本体載置面11に載置された媒体が給紙口5に挿入されるように、配置される。レシートガイド8は、レシートガイド8が折畳位置に配置されるときに、媒体トレイ本体7が格納位置に配置されることにより、媒体トレイ本体7と画像読取装置本体2との間に配置される。このとき、画像読取装置1は、折畳時の媒体トレイ3の長さが短いことにより、画像読取装置本体2が小さい場合でも、媒体トレイ3が画像読取装置本体2からはみ出ないように、媒体トレイ3をコンパクトに画像読取装置本体2に格納することができる。画像読取装置1は、媒体トレイ3がコンパクトに画像読取装置本体2に格納されることにより、小さい格納空間に格納されることができる。
【実施例2】
【0041】
ところで、既述の実施例1の画像読取装置1のレシートガイド8は、回転可能に媒体トレイ本体7に支持されているが、回転以外の移動が可能であるように媒体トレイ本体7に支持されてもよい。実施例2の画像読取装置51は、図9に示されているように、既述の実施例1の画像読取装置1の媒体トレイ3が他の媒体トレイ52に置換され、他の部分は、既述の実施例1の画像読取装置1と同じである。図9は、実施例2の画像読取装置51を示す斜視図である。媒体トレイ52は、既述の媒体トレイ3の媒体トレイ本体7とレシートガイド8と支持部材25とが他の媒体トレイ本体53とレシートガイド54と支持部材55とにそれぞれ置換され、他の部分は、既述の媒体トレイ3と同じである。媒体トレイ本体53は、媒体トレイ本体7と同様に、板状に形成され、本体載置面11が形成されている。レシートガイド54は、板状に形成され、エクステンション載置面56が形成されている。レシートガイド54のうちのエクステンション載置面56には、大型レシート挿入口31と小型レシート挿入口32とがさらに形成されている。
【0042】
図10は、実施例2の画像読取装置51を示す側面図である。媒体トレイ本体53は、媒体トレイ本体7と同様に、展開位置または格納位置に配置されるように、媒体トレイ本体回転軸24を中心に回転可能に画像読取装置本体2に支持されている。レシートガイド54は、媒体トレイ本体53に対して延伸位置または短縮位置に配置されるように、支持部材55を介して並進運動可能に支持部材55に支持されている。媒体トレイ52は、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して延伸位置に配置されているときに、本体載置面11とエクステンション載置面56とが1つの平面に沿うように、形成されている。すなわち、エクステンション載置面56は、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して延伸位置に配置されているときに、本体載置面11に並んでいる。エクステンション載置面56は、媒体トレイ本体53が展開位置に配置されている場合で、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して延伸位置に配置されているときに、本体載置面11より給紙口5から遠い側に配置されている。
【0043】
図11は、実施例2の画像読取装置1の支持部材55を示す側面拡大図である。支持部材55は、延伸時位置または中間位置に配置されるように、支持部材回転軸57を中心に回転可能に媒体トレイ本体53に支持されている。支持部材回転軸57は、媒体トレイ本体回転軸24に平行である。レシートガイド54は、支持部材55に対して延伸時位置または短縮時位置に配置されるように、レシートガイド回転軸58を中心に回転可能に支持部材55に支持されている。レシートガイド回転軸58は、支持部材回転軸57に平行であり、媒体トレイ本体回転軸24に平行である。レシートガイド54は、支持部材55が延伸時位置に配置されている場合で、レシートガイド54が支持部材55に対して延伸時位置に配置されるときに、媒体トレイ本体53に対して延伸位置に配置される。
【0044】
図12は、支持部材55が中間位置に配置されるときの媒体トレイ52を示す側面拡大図である。媒体トレイ52は、ストッパ61を備えている。ストッパ61は、板状に形成され、媒体トレイ本体53に固定されている。レシートガイド54は、媒体トレイ本体53に対して延伸位置に配置されているときに、ストッパ61に接触することにより、支持部材55に固定される。
【0045】
レシートガイド54は、支持部材55が延伸時位置から中間位置に向かって回転することにより、ストッパ61から離れ、支持部材55に固定されることから解放される。レシートガイド54は、支持部材55が延伸時位置から中間位置に向かって回転することに連動して、支持部材55に対して延伸時位置から短縮時位置に向かって回転する。レシートガイド54は、支持部材55が中間位置に配置されるときに、支持部材55に対して短縮時位置に配置される。
【0046】
図13は、支持部材55が中間位置に配置されるときの実施例2の画像読取装置51を示す側面図である。媒体トレイ本体53には、レール62がさらに形成されている。レール62は、搬送方向19に平行である直線に沿っている。支持部材55は、さらに、中間位置または短縮時位置に配置されるように、搬送方向19に平行に並進運動可能にレール62を介して媒体トレイ本体53に支持されている。
【0047】
図14は、レシートガイド54が短縮位置に配置されるときの実施例2の画像読取装置51を示す側面図である。媒体トレイ本体53とレシートガイド54とは、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して短縮位置に配置されているときに、本体載置面11に沿う平面に垂直である方向に重なっている。エクステンション載置面56は、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して短縮位置に配置されているときに、本体載置面11が向く方向と同じ方向を向き、本体載置面11に沿う平面に平行である他の平面に沿っている。右サイドガイド14の右当接面21と左サイドガイド15の左当接面22とは、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して短縮位置に配置されているときに、レシートガイド54のうちのエクステンション載置面56の裏面に接触する。すなわち、右サイドガイド14と左サイドガイド15とは、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して短縮位置に配置されているときに、媒体トレイ本体53とレシートガイド54とに挟まれる。
【0048】
図15は、レシートガイド54が短縮位置に配置されるときの支持部材55を示す側面拡大図である。支持部材55は、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して短縮位置に配置されているときに、短縮時位置に配置されている。すなわち、レシートガイド54は、支持部材55が中間位置と短縮時位置との間に配置されているときに、支持部材55に対して短縮時位置に配置され、支持部材55に固定されている。このため、レシートガイド54は、支持部材55が短縮時位置に向かって並進することにより、短縮位置に向かって並進する。レシートガイド54は、支持部材55が短縮時位置に配置されることにより、短縮位置に配置される。
【0049】
図16は、レシートガイド54が短縮位置に配置されるときの実施例2の画像読取装置51を示す斜視図である。レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して短縮位置に配置されているときの媒体トレイ52の搬送方向19の差渡し幅は、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して延伸位置に配置されているときの媒体トレイ52の搬送方向19の差渡し幅より小さい。すなわち、媒体トレイ52の搬送方向19の差渡し幅(以下で「媒体トレイ52の長さ」と記載される。)は、レシートガイド54が媒体トレイ本体53に対して延伸位置から短縮位置に移動することにより、短縮する。
【0050】
媒体トレイ52は、レシートガイド54が短縮位置に配置されるときに、図14に示されているように、空間63と開口部64とがさらに形成されている。空間63は、媒体トレイ本体53とレシートガイド54と右サイドガイド14と左サイドガイドとに囲まれている。空間38のうちの一端は、媒体トレイ本体53が展開位置に配置されているときに、画像読取装置本体2の給紙口5に接続されている。開口部64は、空間63のうちの給紙口5に接続される一端の反対側の他端に接続されている。空間38は、図16に示されているように、さらに、大型レシート挿入口31を介して外部に接続され、小型レシート挿入口32を介して外部に接続されている。
【0051】
画像読取装置51は、既述の実施例1の画像読取装置1と同様に、様々な幅の媒体を適切に保持することができる。すなわち、画像読取装置51は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合でレシートガイド54が短縮位置に配置されるときに、大型レシート挿入口31から挿入された大型レシートが倒れないように、大型レシートを適切に保持することができる。画像読取装置51は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合でレシートガイド54が短縮位置に配置されるときに、さらに、小型レシート挿入口32から挿入された小型レシートが倒れないように、小型レシートを適切に保持することができる。画像読取装置51は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合でレシートガイド54が短縮位置に配置されるときに、さらに、開口部64から挿入されたA4用紙を適切に保持することができる。画像読取装置51は、媒体トレイ本体7が展開位置に配置された場合でレシートガイド54が延伸位置に配置されるときに、媒体トレイ3に載置されたA4用紙が屈曲しないように、A4用紙を適切に保持することができる。画像読取装置51は、様々な幅の媒体が適切に保持されることにより、既述の実施例1の画像読取装置1と同様に、様々な幅の媒体を適切に搬送することができ、様々な幅の媒体の画像を適切に撮像することができる。
【0052】
画像読取装置51は、既述の実施例1の画像読取装置1と同様に、媒体トレイ52の長さを短縮することができる。画像読取装置51は、媒体トレイ52の長さが短縮されることにより、使用時の装置高さを低減することができる。媒体トレイ52を画像読取装置本体2の上部に格納されることができる。画像読取装置51は、媒体トレイ52の長さが短縮されることにより、画像読取装置本体2が小型に形成されている場合でも、媒体トレイ52が画像読取装置本体2の上部からはみ出ないように、媒体トレイ52を画像読取装置本体2の上部に適切に格納することができる。
【0053】
レシートガイド8を回転可能に媒体トレイ本体7に支持する機構は、レシートガイド54を並進運動可能に媒体トレイ本体53に支持する機構に比較して、簡単である。このため、実施例1の画像読取装置1は、実施例2の画像読取装置51に比較して、安価に作製されることができる。
【0054】
ところで、既述の画像読取装置1、51は、大型レシート挿入口31と小型レシート挿入口32とが設けられているが、一方のみが設けられてもよい。画像読取装置1、51は、大型レシート挿入口31と小型レシート挿入口32との一方のみが設けられた場合でも、様々な幅の媒体が適切に搬送されるように媒体トレイ3、52を変更する作業を容易にすることができ、使用時の装置高さを低くすることができる。
【0055】
以上、実施例を説明したが、前述した内容により実施例が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、実施例の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【符号の説明】
【0056】
1 :画像読取装置
2 :画像読取装置本体
3 :媒体トレイ
5 :給紙口
7 :媒体トレイ本体
8 :レシートガイド
11 :本体載置面
12 :エクステンション載置面
14 :右サイドガイド
15 :左サイドガイド
19 :搬送方向
31 :大型レシート挿入口
32 :小型レシート挿入口
37 :開口部
38 :空間
51 :画像読取装置
52 :媒体トレイ
53 :媒体トレイ本体
54 :レシートガイド
56 :エクステンション載置面
64 :開口部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図15
図16