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  • 特許-一戸建て用の家屋に使用する免震装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】一戸建て用の家屋に使用する免震装置
(51)【国際特許分類】
   E04H 9/02 20060101AFI20240603BHJP
   F16F 15/02 20060101ALI20240603BHJP
【FI】
E04H9/02 331D
F16F15/02 L
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023114762
(22)【出願日】2023-06-23
【審査請求日】2023-10-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511310395
【氏名又は名称】株式会社エムティーコーポレーション
(72)【発明者】
【氏名】竹株 道男
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-169603(JP,A)
【文献】特許第5348945(JP,B2)
【文献】中国特許出願公開第115288316(CN,A)
【文献】特開平10-121494(JP,A)
【文献】特開2001-164584(JP,A)
【文献】特開2005-256315(JP,A)
【文献】特開2013-053450(JP,A)
【文献】実開昭62-173464(JP,U)
【文献】特開2001-182363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 9/00- 9/16
E02D 27/00-27/52
F16F 15/00-15/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒状の架台2とフランジ3と受け皿4を備え、
架台2は、有底の円筒器でなる架台の本体21と支持体22と上部円板231と下部円板232と、上部円板231と下部円板232で挟まれ、上部円板231と下部円板232の径より大きい弾性体の円板233と、支持球24を備え、
支持体22は、上部円板231の中心から上方向に延伸し、
下部円板232の下部に支持球24が配置され、
本体21の底面253は、真ん中が一番低く、すり鉢状で、支持球24は地震がないときは、すり鉢状の真ん中に安定して位置するようにした構成であって、
フランジ3は、本体21の上部に固定され、上部の複数の穴361を備え、その穴に小さな鋼球362を入れた構成であって、
支持22を、建物の土台を受ける受け皿4の中央部の設けた孔41を通して、建物の土台をのせた受け皿4をフランジの鋼球362の上にのせ、地震が来たとき、土台の受け皿4が鋼球362の上をすべることで揺れを軽減するようにしたことを特徴とする一戸建て家屋用の免装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一戸建て用の家屋に使用する免震装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地震が頻繁に発生しており、一戸建て用の家屋用に適切な価格で施工できる免震方法が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-73146公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の免震装置並びに免震工法の施工費用は高く、一戸建て用の家屋用に適切な価格で施工できる免震工法がない。個人事業者でも施工できる免震工法がない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
円筒状の架台2とフランジ3と受け皿4を備え、
架台2は、有底の円筒器でなる架台の本体21と支持体22と上部円板231と下部円板232と、上部円板231と下部円板232で挟まれ、上部円板231と下部円板232の径より大きい弾性体の円板233と、支持球24を備え、
支持体22は、上部円板231の中心から上方向に延伸し、
下部円板232の下部に支持球24が配置され、
本体21の底面253は、真ん中が一番低く、すり鉢状で、支持球24は地震がないときは、すり鉢状の真ん中に安定して位置するようにした構成であって、
フランジ3は、本体21の上部に固定され、上部の複数の穴361を備え、その穴に小さな鋼球362を入れた構成であって、
支持球22を、建物の土台を受ける受け皿4の中央部の設けた孔41を通して、
建物の土台をのせた受け皿4をフランジの鋼球362の上にのせ、地震が来たとき、土台の受け皿4が鋼球362の上をすべることで揺れを軽減するようにしたことを特徴とする一戸建て家屋用の免振装置。
【発明の効果】
【0006】
一戸建て家屋用の免震装置を導入することで短時間で施工ができ、一戸建て住宅における地震時の揺れを緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の免震装置の構成
図2】本発明の免震装置の使用図
図3】本発明の免震装置の施工写真
図4】本発明の免震装置の写真
図5】本発明の免震装置に受皿を載せた状態
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一戸建て用の免震装置の構成を示す。
本発明の免振装置は、円筒状の架台2とフランジ3を備え、
架台2は、有底の円筒器25でなる架台2の本体21と上部円板231と下部円板232と、上部円板231と下部円板232で挟まれた円板上の弾性体の円板233と支持球24備え、
支持体22は、上部円板231の中心から上方向に延伸し、
下部円板232の下部に支持球24が配置され、
円筒器25の底面253は、真ん中が一番低く、すり鉢状で、支持球24は地震がないときは、すり鉢状の真ん中に安定して位置するようにした構成であって、
フランジ3は、円筒器25の上部に固定され、上部に複数の穴361を備え、その穴に小さな鋼球362を入れた構成であって、
支持棒を、建物の土台を受ける受け皿4の中央部に設けた孔41を通して、建物の土台をのせた受皿をフランジの鋼球362の上にのせ、地震が来たとき、土台の受皿が鋼球362の上をすべることで揺れを軽減するようにしたこと一戸建て家屋用の免震装置である。
【0009】
円筒器25の底面253は、真ん中が一番低い、すり鉢状で、支持球24は地震がないときは、すり鉢状の真ん中に安定して位置する。
弾性体は、円柱状(図1の点線で示す)であり、上部及び下部の円板よりも径が大きく、地震時に、円筒器の側面に当たることで撓む構成で、
地震があると、架台2は弾性体であるので、円筒器25の側面252の側面の内壁2521に当たることで撓み、左右、前後に、支持球24が転がる。架台2は、円板23の径以上に撓まないようにしているので、その転がりは、円筒器25内に制限される。地震がなくなると、支持球24は、すり状の中心部に転がり安定する。
【0010】
図2は、本発明の免震装置の使用図を示す。
建物のコンクリートの基礎53に、一定間隔で免震装置1を埋め込む。
建物の土台は、受皿4の側面の向けたネジ孔42を通してネジで固定する。
免振装置1の支持体22は、受皿4の凹部にはめた建物の土台の天端まで、受皿の孔41を貫通させてナットでしめる。下端は、下部の円板232で溶接して接続されている。
これにより免振装置の上部円板231の支持体22と、建物の土台を受皿は一体化される。
免震装置のフランジ3の上に、建物の土台一体化された受皿をのせる。地震があると免震装置1により振動が吸収される。
【0011】
図3は、発明の免震装置の施工写真である。
建物の基礎53に、所定の間隔で免震装置1を配置する。配置する免震装置1の個数は、建物の重さ、大きさなどにより決める。
【0012】
図4は、本発明の免震装置の写真である。
免振装置は材質がステンレスでできており建物の土台を支える。
基礎立上がりにボイドで穴を開け、その穴にセメントを流し込み装置を納める。
免振装置の天端には8個の鋼球262が埋め込まれ、その上に建物の土台を載せる。
そして、支持体22を建物も土台に通し固定する。
地震が起こると図4の中の弾性体の円板233がしなり揺れを減震する仕組みになっています。
図5は本発明の免震装置に受皿を載せた状態である。
受皿と建物の土台とは、受皿の側面に設けたネジ孔42を通してネジで固定される。
建物の土台と一体化した受皿をフランジ3の複数個の鋼球262の上にセッティングする。
地震があると、受皿と一体化した建物の土台は、複数個の鋼球262の上をすべり、免振装置1の免振機構により揺れが軽減される。
【符号の説明】
【0013】
1 免震装置
2 架台
21 本体
22 支持体
23 円板
231 上部円板
232 下部円板
233 弾性体の円板
24 支持球
25 円筒器
251 上辺
252 側面
2521 側面の内壁
253 底面
3 フランジ
361 穴
362 鋼球
363 本体
4 受皿
41 孔
42 ネジ孔
5 建物
51 土台
52 柱
53 基礎
54 浮き
【要約】
【課題】適切な価格で、個人事業者でも施工できる一戸建て家屋用免震装置を提供する。
【解決手段】円柱状の架台2と、支持球3と、円筒状の円筒器4を備え、架台2は、鉄などでできた円板23と、円板で上下に挟まれた円柱状の弾性体からなる本体21と、その上部に建物の土台を支えるための支持体22からなり、支持体22の上端は、建物の土台を載せるように広がり、下端は、本体21を貫いて、下部の円板23で溶接されている。円筒器4に、支持球3を設置し、その上に架台2を設置した構成で、架台2の上に、建物の土台を載せることにより免震する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5