(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】サドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具
(51)【国際特許分類】
B62J 9/14 20200101AFI20240603BHJP
B62J 1/20 20060101ALI20240603BHJP
【FI】
B62J9/14
B62J1/20 B
(21)【出願番号】P 2020036800
(22)【出願日】2020-03-04
【審査請求日】2022-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】593229365
【氏名又は名称】佐藤 千秋
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 千秋
【審査官】中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3147898(JP,U)
【文献】実開平02-148895(JP,U)
【文献】実開平03-064190(JP,U)
【文献】実開平07-013677(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 9/00 - 11/26
B62J 1/00 - 1/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車のサドル本体の下部で、サドルを支える2個の丸バネとサドル支え軸間にできる三角形状底面とサドル本体の下面側との間にできる三角柱空間において、中間で上方に折り曲げてその1片は上記丸バネ間の鋼線と回動及び/又はずらし可能に繋ぐことが出来る接続具を下向きに設けた底辺部ともう1片は上記三角柱空間と外部を遮る衝立部とするプラスチック板状物を上記鋼線上に乗せて接続し、形成される内部空間にサドル拭布兼サドル敷布、又はサドルカバーを収納することを特徴とするサドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具。
【請求項2】
上記鋼線と回動及び/又はずらし可能に繋ぐことが出来る上記接続具は上記底辺部に下向きに、2片のプラスチック薄板又は金属薄板の支持片を設置し、この2片間に上記鋼線を挟むことを特徴とする請求項1のサドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具。
【請求項3】
上記2片のうち一方は中間で他方側に折り曲げ、対となる他方は一方側に向けて2片間にできる上記底辺部との角度が90度以内となるように折り曲げた構造とする
請求項2のサドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具。
【請求項4】
上記衝立部に上下及び/又は横方向に出入り可能な別の板状物を装着した請求項1から請求項3のいずれか一項記載のサドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具。
【請求項5】
上記衝立部が黄色、赤等或いはそれらの蛍光又は蓄光の材による交通事故防止用の色処理がなされている請求項1から請求項4のいずれか一項記載のサドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項記載のサドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具とサドル拭布兼サドル敷布のセットであって、サドル拭布兼サドル敷布は吸水可能布状物であり且つ紐状物を付けることによりサドル上から落ちないように取り付けできるようにした、サドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具とサドル敷布兼サドル敷布のセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自転車のサドル拭き布及び兼用敷布であるサドル補助品及び/又はサドルカバーの収納具に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車のサドルは雨が降ったとき濡れてそのまま乗ると尻の部分が濡れるため従来からカバーを被せたりして、尻濡れを防ぐ種々の試みがなされている。これらのカバーは雨が降った際に取り外しが必要で、乗用中の置き場所、はずす時の手間、乗り終わった後の再度カバーを被せる時の面倒くささ等がある。又、乗用保管中に内側が雨に濡れて再度被せるときに内部が濡れたままになるなど未だに問題は多い。タオル地やハンカチ等で拭いて水気を取りサドル下に差し込んで置いておくことも見られるが吹き込む雨に濡れたり、外にはみ出して垂れたりして見た目も悪く、又しばしば収納したタオルが乗用中外れて気がついたときは落ちて無くなっていることもあって保持に問題があった。
本発明はこれら問題に鑑みてなされたものである。関係する先行文献としては下記のものが見られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】公開特許公報 特開2002-255076
【文献】実用新案登録 第3147898号
【文献】登録実用新案 第3018045号
【0004】
特許文献1の 公開特許公報 特開2002-255076はサドルを拭く布等収納する箱で有り、サドル裏側に下から接着して取り付ける構造品である。サドル裏は見えないので取り付けも確実に付け得たかわからず、空間が狭いので小箱体にせざるを得ず出し入れ等使いづらい。本出願発明収納具はサドル下バネ間の鋼線上に回動可能に接続する収納具であって箱体でないので構造が全く異なる。
【0005】
特許文献2の 実用新案登録 第3147898号はサドルカバーをサドルの下に保管するが、収納プレートはサドルカバーと一端で一体化するので、他の一端には紐を有し、紐取り付け位置をサドル下のバネとサドルの間に差し込み紐でシートポストに固定する。保管時はサドルカバーを丸めてセットした収納シートの内側に押し込み、フックをスプリング連結バーに引きかけて収納する。
本出願品は主対象品はサドル補助品であるがサドルカバーであっても保管時は上記実案品に無い底辺板状物の上に置き、しかもこの底辺板状物を紐でなくその下面側に設置した接続具により回動可能に鋼線と接続しており、更に収納具とサドル補助品は別体であるので構造・保管手段とも全く異なる。
【0006】
特許文献3の登録実用新案 第3018045号はサドルカバーにそれを収容する袋体を連結し、袋体にサドルバネに結ぶための紐を設けている。保管はバネにぶら下げるもので、袋でありサドル外部に付けるので本発明品とは構造・保管手段とも全く異なる。
【0007】
その他サドル下部を利用するものであっても2個のバネ間鋼線の上で平板に付けた接続具を使い、平板で空間を枠取りする構想のものは見あたらない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のサドルカバーは通常サドルに被せたままでその上から自転車に乗るカバーであって降雨時に外して濡れていないサドルにまたがる。この間外したサドルカバーは自転車の取り付け籠に通常置くが特に降雨時に雨で裏側まで濡れることが多いので再び被せる時中が濡れたまま被せなければならないので付けはずしの煩わしさと合わせて問題があった。
一方タオルやハンカチで降雨時にサドルを拭き通常はサドル下につっこんで保持することもあるがこれだけでは雨ではみ出したタオル等が濡れたり、或いは外に垂れ下がってみっともなく、特に乗車中知らぬ間に落ちて無くなることも多く必要なときに見つからなくて困ることも多々あった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願は収容袋や箱体等の容器は使用せず、底片部と衝立部で囲うが、この底片に丸バネ間鋼線を回動可能に挟む接続具を設置して、サドル本体、2本の丸バネと本具で構成し、容器使用に比べて収納場所を広く確保する事が出来るようにする。本願で言うプラスチック板状物は板厚2mm以下のプラスチックが都合良く、代表的にはポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET,ポリアクリル等のプラスチックス薄板で底片部と衝立部を折り曲げた際に弾力性のある物はいずれも該当する。併せてサドル拭き布兼尻焼け防止の敷布としては水分吸収が出来、併せてサドルにまたがる際等に滑り落ちないよう紐状物を付けたものを使用することで問題点を解決した。
【0010】
以下図面を引用しながら具体的に説明する。
本発明のサドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具(12)の鳥瞰図を
図1に示す。
図1~
図3に示すように自転車のサドル本体(1)の下側でサドルを支える2個の丸バネ(2)とサドル支え軸(3)間に出来る
三角形状底面上とサドル本体下にできる三角柱空間において、2個の丸バネ間を結ぶ鋼線(4)上に鋼線と回動可能に結合できる接続具(5)を下向きに付けたプラスチック板状物即ち本願発明収納具を設置する。本収納具は
底片部(6)と中間で折り曲げて外部を遮る
衝立部(7)とに構成し、
折り曲げて出来る内部空間にサドル補助品(8)を収納する。
衝立部(7)は
図4に示す如く7aを上下方向、7b、7c を横方向にと移動可能な別の板状物を装着し、これらはネジ(11)で上下左右に調節し止めるが、7aは
図3に示す如くサドル後部裏側に掛かるようにすると良い。又、2個の丸バネ間は幅長がサドルによってまちまちなので7b、7c は適合するように調節するが両先端部に耳をつけ内側に曲げ込み丸バネ(2)間に挟み込むと尚良い。別体である7b、7c は設置せず衝立そのものを横に伸ばし耳をつけ丸バネ(2)を覆うようにしても良い。タオル状のサドル補助品(8)を収納する場合は
図3の如く底辺部(6)がサドル補助品を奥に押し込むと回動により先端が下に押し下げられるので
衝立部(7)の立ち上げに働く。又、本収納具は
鋼線(4)と接する
底片部(6)において切り込み空間(10)を入れ、自転車によっては鋼線(4)が山形になっている場合は山形部分をはめ込んで使うことも出来る。
【0011】
サドル下2個の丸バネ(2)間の巾及び上記鋼線(4)とサドル本体(1)間の長さが自転車によってまちまちなので、決まった大きさの1個の箱では適切な箱の提供が難しいこと及び前記三角柱空間が狭いので出来るだけ広く使用したいという問題を、箱ではなく底片部(6)と衝立部(7)で構成する本収納具を使用することによって解決した。サドル本体(6)の下部だから箱で無くても雨に合っても濡れたりする心配は無い。又、サドル補助品が外にはみ出たり、端が垂れたりすると見た目にも悪いが衝立構成と下面の底辺板状物とで閉じ込めて防ぐことが出来る。箱に閉じ込めていないので拭く時に濡れたカバーも早く乾かすことも出来る。
【0012】
本発明の回動可能に結びつける接続具(5)は底
片部(6)に1個の設定でも可能だが
図1、
図2の如くその両脇で2個の設定が安定していて良い。接続具
(5)は底
片部(6)の両サイドをカットして
支持片(5a、5c)を立てる場合(
図1,
図4)と
図5の如くプラスチック長方形又は金属薄板を折り曲げ加工して作り(5b)部分を底
片部(6)に接着固定しても良い。
接着固定した場合は
支持片(5b)は底片部(6)と同体になるから底片部(6)の1部になる。接続具の
支持片(5a,5c)間に鋼線(4)を挟み込んで使用するが、実際の接続具は下向きになるから
支持片(5a、5c)だけでもよいが回動が大きすぎた場合外れ落ちることを避けるため
支持片(5c)の先端を曲げて
支持片(5d)を形成すると良い。
支持片(5a)は
支持片(5b)すなわち底片部(6)に対し内部側に90度以内に傾けて立てると良い。セットするときは
支持片(5a)の外側から
鋼線(4)を押しつけスライド的に押し込むと
支持片(5a、5c)間にプラスチックの弾力性を利用して挿入セットすることが出来る。鋼線(4)は直線でなく少し湾曲しているので
支持片(5b、5d)間の長さは鋼線の径より大きめに取り且つ
支持片(5a)の先端が
支持片(5d)の内側に引き掛かるようにするとよい。
支持片(5a)及び
支持片(5b)の長さを更に長くするとサドル補助品を出し入れする際に本収納具を鋼線(4)上セットしたまま前後にスライドすることが出来るのでサドル補助品の出し入れや保持をより容易にする事が出来る。又、本収納具の取り付け取り外しも楽になる。
【0013】
本収納具自体の取り付け取り外しはサドル
本体(1)の下部は狭く又直ぐ後に荷台が有ってやりにくい場合がある。
図2,
図3からわかるように本案は本収納具の
底片部(6)を鋼線
(4)上に置き自転車サドルの後部下部からスライド的に押し込むと鋼線
(4)が上記の接続具
(5)の
支持片(5a)を押さえて入り込み、
支持片(5a)はプラスチックの弾力で元に戻るので簡単に取り付け出来る。外す場合は指で
支持片(5a)を押しつけ外すことが出来る。サドル補助品及び/又はサドルカバーの出し入れは本収納具を、鋼線
(4)を軸に回動可能に接続しているので衝立部
(7)を下にさげて開き収納部の出入り口を拡げることによって容易に出し入れが出来る。又、接続具(5)は金属薄板であっても良い。本接続具において挟むとは
支持片(5a)と支持片(5c)間で回転、移動可能に保持することを言う。
【0014】
本発明の衝立部(7)となる板状物は
図4に示すように上下に移動可能な別の
衝立追加部(7a)を設置し
図3に示すようにサドル本体後部の凹んだ内部にその先端部分を引き掛け易いようにする。併せて
衝立部(7)に左右両サイドに移動可能な別の巾調節のための
横衝立追加部(7b、7c)を設置する事も出来る。この場合図には示していないがこれらは
衝立部どうしで重なって三層以上となる。
これらの衝立部は切り込みがあり、ネジ留具(11)で止めるが、緩めて適切位置にスライドし締めて固定する。ネジ留具は複数個で止めるようにしても良い。このネジ部留具(11)は凸状に出ているのでここを摘まんで上下に動かして開け閉めの際利用する事が出来るが、別に上下のための取手を付けてもよい。
【0015】
上記丸バネ間鋼線(4)とサドル本体(1)間の上下の長さ及び2個の丸バネ間の長さが自転車によってかなりまちまちである。従って上記衝立部(7)が一定の長さであるとサドル本体(1)後部の内部の壁に内から引き掛けにくい場合も出てくる。引き掛からなくても衝立状態が保てる場合も有るが、より良くはこうした場合も長さを適切に調節し安定して衝立部(7)の引き掛けが出来るようにしておくと良い。又、耳の着いた衝立部(7)を設置し両サイドに出し入れ調節出来るようにし、或いは衝立部(7)両端に耳又は曲げ部分を付けて丸バネ(2)を覆うようにすることも出来る。これらにより中にしまうサドル補助品のはみ出しや外からの見える部分を覆って減らすことが出来る。
【0016】
本発明は衝立部(7)を黄色、赤等或いはそれらの蛍光又は蓄光のものにより交通事故防止用処置をする事が出来る。反射シールを貼る場合や衝立部(7)自体を加工等いずれでも良い。特に夜道を走る場合は後部から来る自動車、自転車、人等にその存在を知らせることが出来、交通事故防止に役立つ。合わせて氏名欄や宣伝用欄を設けることも出来る。
【0017】
本発明のサドル補助品(8)は吸水可能布状物であり且つ紐状物(9)を付けることにより敷布として使う場合サドル上から滑って落ちないように設置出来るようにした。サドル本体
(1)は長さ23~25cm、巾20cm位が多い。従って吸水可能布状物としては例えばサドル上に乗るくらいの小型四角タオル等で簡単に折りたたんでかさばらず収納しやすい形状物が良い。夏にサドルが焼けて暑いときに取り出したサドル補助品(8)を掛けて乗ると尻焼けが減らせる。その時小さい布地の場合サドルから滑り落ちやすいのでゴム紐等伸縮性物を付けてサドルに引き掛けて乗ると滑り落ちることは無い。紐状物(9)は線状、帯状いずれでも良い。
【0018】
又、サドルカバーであっても収納出来る大きさのものであれば別に制限は無く折りたたんで収納できるものはサドル補助品(8)同様に使える。
【発明の効果】
【0019】
本発明のサドル補助品収納具によれば1)雨の日は本補助品で濡れたサドルを拭いて乗ればズボンを濡らさず乗ることが出来る。2)夏の暑い日は炎天に放置の自転車でも乗るときに本補助品をサドル上に掛けて乗ると尻焼けを防ぐことができる。3)本補助品を掛けて乗ることにより、特に新ズボンの場合サドルとの擦れでズボンがテカテカ光るようになることは無い。4)後ろから来る自動車等に対して夜の安全性が増す。5)風で埃が酷いときでも本サドル補助品(8)でサドル上の埃を払い落として乗ることが出来る。又、サドルカバーであっても折りたたんだとき本収納具内に収まる小容積のサドルカバーは雨降りの乗車時には収容して載ることが出来る。以上の如くサドル補助品及び/又はサドルカバーの収納保持を簡単且つ手軽にいつでも行うことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】サドル補助品収納具を
丸バネ間鋼線にセットした鳥瞰図
【
図2】
サドル本体下にサドル補助品収納具をセットした後方図
【
図3】
サドル本体下にサドル補助品収納具をセットした側面図
【
図4】サドル補助品収納具の上面図及びその一態様図
【
図5】別体の接続具の斜視図
【
図6】布状サドル補助品
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0021】
図1のサドル補助品収納具を厚さ0.5mmの塩ビ板を使用して作成した。
底片部(6)は巾4cm、長さ5.5cm、
衝立部(7)は巾5cm、高さ4.5cmで両者間の
折り畳み側の開度は約115度としたが90~135度内であれば構わない。
衝立追加部(7a)は厚さ0.5mm、巾高さ共5cmで真ん中にネジ留めが通る縦の溝を開け、
横衝立追加部(7b,7c)は厚さ0.3mm横巾5cm、高さ4.5cmで横幅サイドの片側に1cmの耳の付いた2枚の計3枚をネジ留具(11)で溝を重ねて衝立部(7)に留めた。接続具(5)は
図5で示した別途作成の塩ビ片を使用し
支持片(5b)部分を接着剤で
底片部(6)に接着した。接続具
(5)の
支持片の巾1cm、長さは
支持片(5a)が2cm、
支持片(5b)が2.5cm、
支持片(5c)が0.5cm、
支持片(5d)が1cmとした。本収納具をサドルの後方下部の
丸バネ間鋼線(4)上に乗せスライドさせながらの中に押し込んでこの
丸バネ間鋼線(4)を
支持片間に取り込みセットした。次ぎに
衝立部(7)のネジ留具(11)を緩め
衝立追加部(7a)を上下させサドル裏に引き掛かる適切な位置でネジを締め固定した。併せて左右の横
衝立追加部(7b、7c)もサドルの丸ネジ間にうまく収まるよう調整固定した。次いで衝立部(7)を下に下げて開け一辺23cmのサドル補助品(8)を畳んで押し込み、衝立部
(7)を上げその上部をサドル後方内に引き掛ける様にしてセットした(
図2,
図3)。利用するときは
衝立部(7)を下げ、サドル補助品を引き出してサドルのぬれを拭き又折りたたんで押し込みしまい込んだ。夏の暑い時期にはサドル補助品(8)を引き出し、サドルの上からゴム紐を使用してサドル先と両脇の出ている部分に掛けその上から自転車に乗った。夕方の薄暗くなった時や夜間には後方からの光を反射して自転車走行を知らせることが出来た。
【実施例2】
【0022】
本収納具を厚さ0.3mmの塩ビ板を使用し
、底片部(6)は4x5.5cm、
横衝立追加部(7b,7c)はなく
衝立部(7)自体を横幅13cm高さ5cmとし両先端部に1cmの耳をつけセット時に丸バネ(2)を外から包むようにした。接続具(5)は
図4に示した
底片部(6)の両脇を追加的に直接加工して立ち上げ作成した。即ち巾0.5cm、
支持片(5c)高さ0.5cm、上部の
支持片(5d)1cm
、支持片(5b)2cm、
支持片(5a)1.5cmとし、
支持片(5a)と
支持片(5b)の角度を45度内で
支持片(5a)の先端は
支持片(5d)の中側に来るようにした。本収納具をサドルの後方下部の
丸バネ間鋼線(4)上に乗せスライドさせながら中に押し込んでこの
丸バネ間鋼線
(4)を接続具(5)内に取り込みセットした。
支持片(5b)部分が少し長いのでサドル補助品を出し入れする際に
本収納具を自転車荷台側に少し引き出して使用する事が出来る。又本収納具を
丸バネ間鋼線(4)から外す場合も
支持片(5a)を押さえて簡単に外すことが出来た。
【産業上の利用可能性】
【0023】
雨天時、真夏時等にサドル補助品(8)の出し入れが簡単で有用な自転車サドル補助品収納具及び/又はサドルカバー収納具として利用出来る。
【符号の説明】
【0024】
1:サドル 2:丸バネ 3:サドル支え軸 4:丸バネ間鋼線
5:接続具 (5a、5b、5c,5dは各支持片) 6:底片部
7:衝立部(7a、7b、7cは別の衝立追加部) 8:サドル補助品
9:紐状物、10:切り込み空間 11:ネジ留具 12:サドル補助品収納具