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特許7496985カメラ映像表示システム、カメラ映像表示システムのプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】カメラ映像表示システム、カメラ映像表示システムのプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/10 20220101AFI20240603BHJP
   H04N 7/15 20060101ALI20240603BHJP
   G06Q 10/10 20230101ALI20240603BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20240603BHJP
【FI】
H04L51/10
H04N7/15 120
G06Q10/10
G06F3/01 510
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020109255
(22)【出願日】2020-06-25
(65)【公開番号】P2022006783
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-04-10
(73)【特許権者】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-063336(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0063542(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0109846(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/00
H04N 7/15
G06Q 10/10
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末のカメラによって撮影された映像を表示するカメラ映像表示システムであって、
前記ユーザー端末が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバにアクセスし、ユーザー端末のブラウザにおいてユーザー情報としてのユーザー名情報およびグループ名情報が入力されてユーザーによる所定操作があったか否かをユーザー端末が判定し、
前記所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記カメラをオンにするとともにカメラによって撮影された動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報をユーザー端末からサーバへ送信し、
前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、所定条件として受信したグループ名情報が新たなものであるか否かを判定し、グループ名情報が新たなものである場合はグループ名情報にユーザー名情報を関連付けて新たにデータベースに登録し、所定条件を満たす場合としてグループ名情報が新たなものでない場合は既に登録したグループ名情報に関連付けてユーザー名情報を追加し、
前記サーバが、所定条件を満たすグループのユーザー端末として同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データおよびユーザー情報を送信し、
前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データをアイコン・サムネイル表示する構成であることを特徴とするカメラ映像表示システム。
【請求項2】
前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した動画データを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示する構成であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ映像表示システム。
【請求項3】
前記各ユーザー名情報および各ユーザーの顔写真データが、前記サーバのデータベースに互いに関連付けられて予め登録され、
前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信した際、画像認識手段を用いて動画データに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔か否かをデータベースのユーザーの顔写真データおよびユーザー名情報に基づいて判定し、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データおよびユーザー名情報を送信するときに判定結果に応じて動画データおよびユーザー名情報の少なくとも一方に付加表示データを付加し、
前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データ、ユーザー名情報および付加表示データを表示して判定結果を識別自在にする構成であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカメラ映像表示システム。
【請求項4】
前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データを送信するとき、動画データと関連付けてユーザー名情報をも送信し、
前記各ユーザー端末のブラウザにおいて、ユーザー操作によるポインター手段によって動画データが指されたとき、各ユーザー端末のブラウザが、指された動画データと関連付けされたユーザー名情報を表示する構成であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のカメラ映像表示システム。
【請求項5】
前記ユーザー端末のブラウザにおいてグループ名情報、テキストデータおよび日時情報が入力されると、グループ名情報、テキストデータおよび日時情報が、前記ユーザー端末からサーバへ送信され、
前記サーバが、前記ユーザー端末から受信したグループ名情報、テキストデータおよび日時情報をデータベースに登録し、現在日時がデータベースに登録された日時になったとき、サーバが、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データに加えてテキストデータを送信し、
前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データを表示するとともにテキストデータを所定方向へ移動させながら表示する構成であることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1つに記載のカメラ映像表示システム。
【請求項6】
複数のユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末のカメラによって撮影された映像を表示するカメラ映像表示システムのプログラムであって、
前記ユーザー端末が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバにアクセスし、ユーザー端末のブラウザにおいてユーザー情報としてのユーザー名情報およびグループ名情報が入力されてユーザーによる所定操作があったか否かを判定する所定操作判定ステップと、
前記所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記カメラをオンにするとともにカメラによって撮影された動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報をユーザー端末からサーバへ送信するカメラオン・送信ステップと、
前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、受信したグループ名情報が新たなものであるか否かを判定するグループ名判定ステップと、
前記グループ名情報が新たなものである場合はグループ名情報にユーザー名情報を関連付けて新たにデータベースに登録し、グループ名情報が新たなものでない場合は既に登録したグループ名情報に関連付けてユーザー名情報を追加する登録ステップと、
前記サーバが、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データを送信する動画データ送信ステップと、
前記各ユーザー端末のブラウザに、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データをアイコン・サムネイル表示させる動画データ表示ステップとを具備していることを特徴とするカメラ映像表示システムのプログラム。
【請求項7】
前記動画データ表示ステップにおいて、各ユーザー端末のブラウザに、前記動画データを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示させる構成であることを特徴とする請求項に記載のカメラ映像表示システムのプログラム。
【請求項8】
前記各ユーザー名情報および各ユーザーの顔写真データが、前記サーバのデータベースに互いに関連付けられて予め登録され、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信した際、画像認識手段を用いて動画データに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔か否かをデータベースのユーザーの顔写真データおよびユーザー名情報に基づいて判定する顔判定ステップと、
前記サーバに対して、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データおよびユーザー名情報を送信するときに判定結果に応じて動画データおよびユーザー名情報の少なくとも一方に付加表示データを付加させる付加ステップと、
前記各ユーザー端末のブラウザにおいて、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データ、ユーザー名情報および付加表示データを表示させて判定結果を識別自在にする付加表示ステップとをさらに有していることを特徴とする請求項6または請求項7に記載のカメラ映像表示システムのプログラム
【請求項9】
前記動画データ送信ステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データを送信するとき、動画データと関連付けてユーザー名情報をも送信し、
前記各ユーザー端末のブラウザにおいて、ユーザー操作によるポインター手段によって動画データが指されたか否かを判定し、指されたとき、そのユーザー端末のブラウザにおいて、指された動画データと関連付けされたユーザー名情報を表示させるユーザー名表示ステップをさらに有していることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか1つに記載のカメラ映像表示システムのプログラム
【請求項10】
前記ユーザー端末のブラウザにおいてグループ名情報、テキストデータおよび日時情報が入力されると、ユーザー端末が、グループ名情報、テキストデータおよび日時情報、前記ユーザー端末からサーバへ送信するユーザー端末テキスト送信ステップと
前記サーバが、前記ユーザー端末から受信したグループ名情報、テキストデータおよび日時情報をデータベースに登録し、現在日時がデータベースに登録された日時になったとき、サーバが、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データに加えてテキストデータを送信するサーバテキスト送信ステップと
前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データを表示するとともにテキストデータを所定方向へ移動させながら表示するテキスト移動表示ステップとをさらに有していることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1つに記載のカメラ映像表示システムのプログラム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末のカメラによって撮影された映像を表示するカメラ映像表示システム、および、そのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークで通信可能に接続される複数の会議端末、呼制御サーバ及び画像配信サーバを有する会議システムが知られている(例えば、特許文献1)。
会議端末は、呼制御サーバの制御により、画像配信サーバを介して1つ以上の他の会議端末と通信を行い、会議の画像や音声を送受信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-17897号公報(特に、段落0019参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の会議システムは、第1ユーザーが使用する会議端末が撮影した会議映像と、第2ユーザーが使用する会議端末が撮影した会議映像と、第1ユーザーが使用する会議端末の外部接続端子に接続された情報端末や電子ホワイトボード等が表示している表示画面、または表示画面をキャプチャした静止画像を映した共有画像とを各会議端末の表示部に表示する構成であったため、会議映像を表示したままでは、従業員が自宅などでテレワーク、リモートワークする際に、自分の顔や姿が鮮明に映っているため自分が視られていると感じて従業員自身の端末での仕事に集中することが困難であるという問題があった。
他方、会議映像を表示せず、他の端末とのやりとりをせずに従業員自身の端末で仕事をしようとする場合、自宅などで行うテレワーク、リモートワークでは、会社で仕事を行うときのような緊張感を保つことが困難であり、作業効率が著しく下がってしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、自宅などで行うテレワーク、リモートワークであっても各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができるカメラ映像表示システム、および、そのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、複数のユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末のカメラによって撮影された映像を表示するカメラ映像表示システムであって、前記ユーザー端末が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバにアクセスし、ユーザー端末のブラウザにおいてユーザー情報としてのユーザー名情報およびグループ名情報が入力されてユーザーによる所定操作があったか否かをユーザー端末が判定し、前記所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記カメラをオンにするとともにカメラによって撮影された動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報をユーザー端末からサーバへ送信し、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、所定条件として受信したグループ名情報が新たなものであるか否かを判定し、グループ名情報が新たなものである場合はグループ名情報にユーザー名情報を関連付けて新たにデータベースに登録し、所定条件を満たす場合としてグループ名情報が新たなものでない場合は既に登録したグループ名情報に関連付けてユーザー名情報を追加し、前記サーバが、所定条件を満たすグループのユーザー端末として同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データおよびユーザー情報を送信し、前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データをアイコン・サムネイル表示する構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたカメラ映像表示システムの構成に加えて、前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した動画データを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたカメラ映像表示システムの構成に加えて、前記各ユーザー名情報および各ユーザーの顔写真データが、前記サーバのデータベースに互いに関連付けられて予め登録され、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信した際、画像認識手段を用いて動画データに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔か否かをデータベースのユーザーの顔写真データおよびユーザー名情報に基づいて判定し、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データおよびユーザー名情報を送信するときに判定結果に応じて動画データおよびユーザー名情報の少なくとも一方に付加表示データを付加し、前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データ、ユーザー名情報および付加表示データを表示して判定結果を識別自在にする構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載されたカメラ映像表示システムの構成に加えて、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データを送信するとき、動画データと関連付けてユーザー名情報をも送信し、前記各ユーザー端末のブラウザにおいて、ユーザー操作によるポインター手段によって動画データが指されたとき、各ユーザー端末のブラウザが、指された動画データと関連付けされたユーザー名情報を表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項に係る発明は、請求項乃至請求項のいずれか1つに記載されたカメラ映像表示システムの構成に加えて、前記ユーザー端末のブラウザにおいてグループ名情報、テキストデータおよび日時情報が入力されると、グループ名情報、テキストデータおよび日時情報が、前記ユーザー端末からサーバへ送信され、前記サーバが、前記ユーザー端末から受信したグループ名情報、テキストデータおよび日時情報をデータベースに登録し、現在日時がデータベースに登録された日時になったとき、サーバが、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データに加えてテキストデータを送信し、前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データを表示するとともにテキストデータを所定方向へ移動させながら表示する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項に係る発明は、複数のユーザー端末とサーバとを備えてユーザー端末のカメラによって撮影された映像を表示するカメラ映像表示システムのプログラムであって、前記ユーザー端末が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のユニフォーム・リソース・ロケータ情報に基づいてサーバにアクセスし、ユーザー端末のブラウザにおいてユーザー情報としてのユーザー名情報およびグループ名情報が入力されてユーザーによる所定操作があったか否かを判定する所定操作判定ステップと、前記所定操作があったとき、前記ユーザー端末が、前記カメラをオンにするとともにカメラによって撮影された動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報をユーザー端末からサーバへ送信するカメラオン・送信ステップと、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、受信したグループ名情報が新たなものであるか否かを判定するグループ名判定ステップと、前記グループ名情報が新たなものである場合はグループ名情報にユーザー名情報を関連付けて新たにデータベースに登録し、グループ名情報が新たなものでない場合は既に登録したグループ名情報に関連付けてユーザー名情報を追加する登録ステップと、前記サーバが、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データを送信する動画データ送信ステップと、前記各ユーザー端末のブラウザに、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データをアイコン・サムネイル表示させる動画データ表示ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【0013】
本請求項に係る発明は、請求項に記載されたカメラ映像表示システムのプログラムの構成に加えて、前記動画データ表示ステップにおいて、各ユーザー端末のブラウザに、前記動画データを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示させる構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0014】
本請求項に係る発明は、請求項6または請求項7に記載のカメラ映像表示システムのプログラムの構成に加えて、前記各ユーザー名情報および各ユーザーの顔写真データが、前記サーバのデータベースに互いに関連付けられて予め登録され、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信した際、画像認識手段を用いて動画データに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔か否かをデータベースのユーザーの顔写真データおよびユーザー名情報に基づいて判定する顔判定ステップと、前記サーバに対して、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データおよびユーザー名情報を送信するときに判定結果に応じて動画データおよびユーザー名情報の少なくとも一方に付加表示データを付加させる付加ステップと、前記各ユーザー端末のブラウザにおいて、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データ、ユーザー名情報および付加表示データを表示させて判定結果を識別自在にする付加表示ステップとをさらに有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0015】
本請求項に係る発明は、請求項6乃至請求項8のいずれか1つに記載されたカメラ映像表示システムのプログラムの構成に加えて、前記動画データ送信ステップにおいて、前記サーバが、前記ユーザー端末から動画データ、ユーザー名情報およびグループ名情報を受信し、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データを送信するとき、動画データと関連付けてユーザー名情報をも送信し、前記各ユーザー端末のブラウザにおいて、ユーザー操作によるポインター手段によって動画データが指されたか否かを判定し、指されたとき、そのユーザー端末のブラウザにおいて、指された動画データと関連付けされたユーザー名情報を表示させるユーザー名表示ステップをさらに有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0016】
本請求項10に係る発明は、請求項6乃至請求項9のいずれか1つに記載されたカメラ映像表示システムのプログラムの構成に加えて、前記ユーザー端末のブラウザにおいてグループ名情報、テキストデータおよび日時情報が入力されると、ユーザー端末が、グループ名情報、テキストデータおよび日時情報を、前記ユーザー端末からサーバへ送信するユーザー端末テキスト送信ステップと、前記サーバが、前記ユーザー端末から受信したグループ名情報、テキストデータおよび日時情報をデータベースに登録し、現在日時がデータベースに登録された日時になったとき、サーバが、同じグループ名情報を送信した各ユーザー端末に対して同じグループの動画データに加えてテキストデータを送信するサーバテキスト送信ステップと、前記各ユーザー端末のブラウザが、前記サーバから受信した同じグループの複数の動画データを表示するとともにテキストデータを所定方向へ移動させながら表示するテキスト移動表示ステップとをさらに有していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明のカメラ映像表示システムは、複数のユーザー端末とサーバとを備えていることにより、各ユーザー端末がサーバを介して互いに通信してユーザー端末のカメラによって撮影された映像を各ユーザー端末において表示することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0019】
本請求項1に係る発明のカメラ映像表示システムによれば、同じグループの各ユーザー端末の前の現在の様子が撮影されて各ユーザー端末の前にいる各ユーザーの顔が映った動画データが各ユーザー端末のブラウザにアイコンやサムネイルのように小さくリアルタイムで表示されるため、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
つまり、ユーザーの顔や姿が鮮明でないが、ユーザーが映っていることを他のユーザーは理解できる程度に小さくリアルタイムで表示されるため、各ユーザーは他のユーザーの視線を気にしすぎずに適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
さらに、同じグループの各ユーザー端末の前の現在の様子が撮影されて各ユーザー端末の前にいる各ユーザーの顔が映った動画データが各ユーザー端末の1つブラウザに集合してアイコンやサムネイルのように小さくリアルタイムで表示されるため、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0020】
本請求項2に係る発明のカメラ映像表示システムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、ユーザーの顔や姿が鮮明でないが、ユーザーが映っていることを他のユーザーは理解できる程度に小さくリアルタイムで表示されるため、各ユーザーは他のユーザーの視線を気にしすぎずに適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0022】
本請求項に係る発明のカメラ映像表示システムによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、予め登録されたユーザー本人か否かが判定されて判定結果が各ユーザー端末のブラウザに識別自在に表示されるため、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのがユーザー本人か否かを簡単に確認することができる。
【0023】
本請求項に係る発明のカメラ映像表示システムによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、ユーザー操作によってポインター手段によって動画データが指されたときにそのユーザー名情報が表示されるため、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのが他のユーザーの誰かを各ユーザーは簡単に理解することができる。
さらに、ポインター手段で動画データを指さない限りユーザー名情報が表示されないため、ブラウザの表示内容を基本的に複数の動画データのみにしてシンプルですっきりさせることができる。
【0024】
本請求項に係る発明のカメラ映像表示システムによれば、請求項乃至請求項のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、設定した日時になったときに同じグループの各ユーザー端末へテキストデータが送信されて各ユーザー端末のブラウザにおいて所定方向へ流れるように表示されるため、各ユーザーはテキストデータを視て連絡事項などのメッセージを理解することができる。
例えば、テレワーク、リモートワークしている各従業員に対して所定日時に朝礼として連絡事項などのメッセージが送信されるため、テレワーク、リモートワークしている各従業員は連絡事項などのメッセージを簡単に確認することができる。
さらに、各ユーザー端末のブラウザにおいて所定方向へ流れるようにテキストデータが表示されるため、各ユーザーは動いている文字に注目してメッセージに気づくことができる。
【0025】
本請求項に係る発明のカメラ映像表示システムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果と同様、同じグループの各ユーザー端末の前の現在の様子が撮影されて各ユーザー端末の前にいる各ユーザーの顔が映った動画データが各ユーザー端末の1つブラウザに集合してサムネイルのように小さくリアルタイムで表示されるため、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0026】
本請求項に係る発明のカメラ映像表示システムのプログラムによれば、請求項に係る発明が奏する効果に加えて、請求項2に係る発明が奏する効果と同様、ユーザーの顔や姿が鮮明でないが、ユーザーが映っていることを他のユーザーは理解できる程度に小さくリアルタイムで表示されるため、各ユーザーは他のユーザーの視線を気にしすぎずに適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0027】
本請求項に係る発明のカメラ映像表示システムのプログラムによれば、請求項6または請求項7に係る発明が奏する効果に加えて、請求項3に係る発明が奏する効果と同様、予め登録されたユーザー本人か否かが判定されて判定結果が各ユーザー端末のブラウザに識別自在に表示されるため、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのがユーザー本人か否かを簡単に確認することができる。
【0028】
本請求項に係る発明のカメラ映像表示システムのプログラムによれば、請求項6乃至請求項8のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、請求項に係る発明が奏する効果と同様、ユーザー操作によってポインター手段によって動画データが指されたときにそのユーザー名情報が表示されるため、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのが他のユーザーの誰かを各ユーザーは簡単に理解することができる。
さらに、ポインター手段で動画データを指さない限りユーザー名情報が表示されないため、ブラウザの表示内容を基本的に複数の動画データのみにしてシンプルですっきりさせることができる。
【0029】
本請求項10に係る発明のカメラ映像表示システムのプログラムによれば、請求項6乃至請求項9のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、請求項に係る発明が奏する効果と同様、設定した日時になったときに同じグループの各ユーザー端末へテキストデータが送信されて各ユーザー端末のブラウザにおいて所定方向へ流れるように表示されるため、各ユーザーはテキストデータを視て連絡事項などのメッセージを理解することができる。
例えば、テレワーク、リモートワークしている各従業員に対して所定日時に朝礼として連絡事項などのメッセージが送信されるため、テレワーク、リモートワークしている各従業員は連絡事項などのメッセージを簡単に確認することができる。
さらに、各ユーザー端末のブラウザにおいて所定方向へ流れるようにテキストデータが表示されるため、各ユーザーは動いている文字に注目してメッセージに気づくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システムの概念を示す図。
図2】本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システムの動作例を示すチャート図。
図3】本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システムのブラウザにおいて入力ウィンドウを示す図。
図4】本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システムのブラウザにおいて動画データをアイコンやサムネイル一覧表示した様子を示す図。
図5】(A)(B)は本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システムのデータベースに登録された各ユーザーの顔写真データを示す概念図およびブラウザにおいて画像認識手段を用いてユーザー判定した結果を識別自在に表示した様子を示す図。
図6】本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システムのブラウザにおいてテキストデータを表示した様子を示す図。
図7】(A)(B)は本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システムのブラウザにおいて複数のグループをタブ別にアイコンやサムネイル一覧表示した様子を示す図。
図8】(A)(B)は本発明の第2実施例であるカメラ映像表示システムのチャットアプリケーションソフトウェアのブラウザにおいてグループの動画データをアイコンやサムネイル一覧表示した様子を示す図およびチャットアプリケーションソフトウェアのブラウザのチャット画面において動画データをアイコンやサムネイル表示した様子を示す図。
図9】本発明の第2実施例であるカメラ映像表示システムの動作例を示すチャート図。
図10】本発明の第3実施例であるカメラ映像表示システムの電子メールアプリケーションソフトウェアのブラウザにおいて動画データをアイコンやサムネイル表示した様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明のカメラ映像表示システムは、複数のユーザー端末とサーバとを備え、ユーザー端末においてユーザーによって所定操作があったか否かをユーザー端末が判定し、所定操作があったとき、ユーザー端末が、カメラをオンにするとともにカメラによって撮影された動画データをユーザー情報とともにユーザー端末からサーバへ送信し、サーバが、ユーザー端末から受信した動画データおよびユーザー情報に基づいて所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たすグループのユーザー端末に、動画データおよびユーザー情報を送信し、各ユーザー端末のブラウザが、サーバから受信した動画データをアイコン・サムネイル表示する構成であることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、本発明のカメラ映像表示システムのプログラムは、ユーザー端末においてユーザーによって所定操作があったか否かをユーザー端末が判定する所定操作判定ステップと、所定操作があったとき、ユーザー端末が、カメラをオンにするとともにカメラによって撮影された動画データをユーザー情報とともにユーザー端末からサーバへ送信するカメラオン・送信ステップと、サーバが、ユーザー端末から受信した動画データおよびユーザー情報に基づいて所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たすグループのユーザー端末に、動画データおよびユーザー情報を送信する動画データ送信ステップと、各ユーザー端末のブラウザに、サーバから受信した動画データをアイコン・サムネイル表示させる動画データ表示ステップとを具備していることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末を用いて各ユーザーの作業をすることができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0033】
例えば、ユーザー端末は、デスクトップ型パーソナルコンピュータ端末、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など、動画データを表示部のブラウザにおいて画面表示するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続してデータを送受信するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、クラウド環境に作られたクラウドサーバでもよいし、サーバを構成する物理サーバの数は1つでも複数でもよい。
さらに、動画データは、ストリーミング送信・受信した動画でもよいし、所定間隔ごとに静止画像をデータにしてコマ送りのようにみせるものでもよい。
また、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェアの概念には、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェア自体だけでなく、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェアの機能を拡張するメッセージ送受信アプリケーションソフトウェア追加用アドオンプログラム(以下、追加用アドオンプログラム)が含まれるものとする。
さらに、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェアは、電子メールを送受信するものや、同一の相手に対して同一のウィンドウで順次対話が追加表示される所謂チャット形式のものなど、メッセージデータを送受信するものであれば如何なるものであっても構わない。
また、メッセージのデータ形式は、テキストデータ形式、音声データ形式、音声および動画のビデオデータ形式でもよい。
【実施例1】
【0034】
以下に、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100について、図1乃至図7(B)に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100の概念を示す図であり、図2は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100の動作例を示すチャート図であり、図3は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100のブラウザ112において入力ウィンドウ113を示す図であり、図4は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100のブラウザ112において動画データMVをサムネイル一覧表示した様子を示す図であり、図5(A)は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100のデータベース121に登録された各ユーザーの顔写真データPTを示す概念図であり、図5(B)は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100のブラウザ112において画像認識手段を用いてユーザー判定した結果を識別自在に表示した様子を示す図であり、図6は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100のブラウザ112においてテキストデータTXを表示した様子を示す図であり、図7(A)は、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100のブラウザ112において複数のグループをタブ別にサムネイル一覧表示した様子を示す図であり、図7(B)は、図7(A)の表示グループと異なるグループをサムネイル一覧表示した様子を示す図である。
【0035】
本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100は、図1に示すように、複数のユーザー端末110と、サーバ120とを備えている。
そして、ユーザー端末110のカメラ111によって撮影された映像を各ユーザー端末110のブラウザ112に表示するように設けられている。
ユーザー端末110においてユーザーによって所定操作があったか否かをユーザー端末110が判定する。
所定操作があったとき、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにするとともにカメラ111によって撮影された動画データMVをユーザー情報とともにユーザー端末110からサーバ120へ送信する。
【0036】
サーバ120が、ユーザー端末110から受信した動画データMVおよびユーザー情報に基づいて所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たすグループのユーザー端末110に、動画データMVおよびユーザー情報を送信する。
各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示するように構成されている。
ここで、縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズであれば、ユーザーの顔や姿が鮮明でなくなるがユーザーが映っていることを他のユーザーは理解できる。
なお、特に、縦50ピクセル、横50ピクセル以下のサイズ、または、縦17mm、横17mm以下のサイズにすると、ユーザーの誰かの顔が映っていることがわかるが、その誰かがすぐにはわからないくらい鮮明でなくなるため、各ユーザーは他のユーザーの視線を気にしすぎずに適度な緊張感を持つことができる。
つまり、自分の顔や姿が他のユーザー端末に映っているが、自分であることがすぐにはわからないくらい鮮明でなくなるため、ユーザー自身が過度のストレスを感じることなく、最低限の緊張感を維持することができる。
より具体的には、化粧の有無やひげのそり残しの有無がわからないため、ユーザー自身が顔を動画で撮影されてもストレスをほとんど感じない。
【0037】
これにより、同じグループの各ユーザー端末110の前の現在の様子が撮影されて各ユーザー端末110の前にいる各ユーザーの顔が映った動画データMVが各ユーザー端末110のブラウザ112にアイコンやサムネイルのように小さくリアルタイムで表示される。
その結果、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
つまり、ユーザーの顔や姿が鮮明でないが、ユーザーが映っていることを他のユーザーは理解できる程度に小さくリアルタイムで表示される。
その結果、各ユーザーは他のユーザーの視線を気にしすぎずに適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0038】
第1実施例では、具体的には、ユーザー端末110が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のユニフォーム・リソース・ロケータ情報(以下、URL情報)に基づいてサーバ120にアクセスする。
そして、ユーザー端末110のブラウザ112においてユーザー情報としてのユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNが入力されてユーザーによる所定操作があったか否かを、ユーザー端末110が判定する。
【0039】
所定操作があったとき、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにするとともにカメラ111によって撮影された動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNをユーザー端末110からサーバ120へ送信する。
すると、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信する。
さらに、受信したグループ名情報GNが新たなものであるか否かを、サーバ120が判定する。
【0040】
そして、グループ名情報GNが新たなものである場合は、サーバ120が、グループ名情報GNにユーザー名情報UNを関連付けて新たにデータベース121に登録する。
他方、グループ名情報GNが新たなものでない場合は、サーバ120が、データベース121において既に登録したグループ名情報GNに関連付けてユーザー名情報UNを追加する。
そして、サーバ120が、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVを送信する。
【0041】
送信する前に、サーバ120が、動画データMVの表示サイズを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズに調整・変更する。
そして、サイズを調整・変更した動画データMVをストリーミング配信する。
すると、各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示するように構成されている。
より具体的には、受信した動画データMVをストリーミング再生方式によって表示する。
つまり、サーバ120を介して複数のユーザー端末120が通信中になり、動画データMVがリアルタイムで、または、ほぼリアルタイムでアイコン・サムネイルのサイズで表示される。
【0042】
これにより、同じグループの各ユーザー端末110の前の現在の様子が撮影されて各ユーザー端末110の前にいる各ユーザーの顔が映った動画データMVが各ユーザー端末110の1つブラウザ112に集合してアイコン・サムネイルのように小さくリアルタイムで表示される。
その結果、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0043】
特に、動画データMVによるサムネイル一覧を表示して音声の入出力を行わない構成であることにより、各ユーザーは適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
つまり、他のユーザーとやりとりを行わず、動画データMVによるサムネイル一覧の表示のみを行う構成であることにより、各ユーザーは適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いてそれぞれの作業をすることができる。
【0044】
続いて、カメラ映像表示システム100の動作例について、より詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、アクセス判定ステップとして、ユーザー端末110が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のURL情報に基づいてサーバ120にアクセスしたか否かを、サーバ120が判定する。
具体的には、ユーザー端末110からHTTPリクエストがあったか否かで判定し、HTTPリクエストがあったと判定した場合はステップS2へ進み、他方、まだないと判定した場合はHTTPリクエストがあるまでステップS1を繰り返す。
【0045】
ステップS2では、入力サイトページ表示ステップとして、サーバ120がユーザー端末110からのHTTPリクエストに応じてHTTPレスポンスをユーザー端末110へ返す。
すると、図3に示すように、ユーザー端末110のブラウザ112が、入力ウィンドウ113を表示する。
入力ウィンドウ113には、カメラ111のオン・オフの切り換え選択、名前入力欄、グループ名入力欄、保存ボタン114、退室ボタンが設けられている。
なお、カメラ111のオン・オフの切り換え選択は、デフォルトでオンが選択された状態になっている。
ユーザーは、自身のユーザー名情報UNの一例として「鈴木えみ」、グループ名情報GNの一例として「開発第1グループ」を入力する。
ここで、パスワード入力欄を設定して、ユーザーがパスワード情報を入力する構成としてもよい。
これにより、セキュリティを高めることができる。
また、名前入力欄へのユーザー名情報UNの入力に代えて、電子メールアドレス入力欄を設けて電子メールアドレス入力欄にユーザーの電子メールアドレス情報を入力する構成としてもよい。
サーバ120のデータベース121にユーザー名情報UNと電子メールアドレス情報とが関連付けて登録されていれば、各ユーザー端末110のブラウザ112で動画データMVをアイコン・サムネイル表示した際に、ユーザー名情報UNをも表示できるからである。
また、電子メールアドレス情報のうちの「@」より前の文字情報をユーザー名として表示することも可能だからである。
【0046】
ステップS3では、所定操作判定ステップとして、ユーザー端末110においてユーザーによって所定操作があったか否かをユーザー端末110が判定する。
より具体的には、ユーザー端末110のブラウザ112においてユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNが入力されてユーザーによる所定操作の一例として保存ボタン114の操作があったか否かを、ユーザー端末110が判定する。
保存ボタン114の操作があったと判定した場合はステップS4へ進み、他方、まだないと判定した場合は操作があるまでステップS4を繰り返す。
【0047】
ステップS4では、カメラオン・送信ステップとして、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにするとともにカメラ111によって撮影された動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNをユーザー端末110からサーバ120へ送信する。
動画データMVについては、ストリーミング送信する。
ステップS5では、グループ名判定ステップとして、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信し、受信したグループ名情報GNが新たなものであるか否かを判定する。
より具体的には、サーバ120が、データベース121にあるグループ名情報GNを参照して、受信したグループ名情報GNと同じものなければ新たなものであると判定してステップS6へ進み、他方、受信したグループ名情報GNと同じものがあれば新たなものでないと判定してステップS7へ進む。
【0048】
ステップS6では、登録ステップとして、サーバ120が、グループ名情報GNにユーザー名情報UNを関連付けて新たにデータベース121に登録する。
そして、ステップS8へ進む。
ステップS7では、登録ステップとして、サーバ120が、データベース121において既に登録したグループ名情報GNに関連付けてユーザー名情報UNを追加する。
そして、ステップS8へ進む。
【0049】
ステップS8では、動画データ送信ステップとして、サーバ120が、ユーザー端末110から受信した動画データMVおよびユーザー情報に基づいて所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たすグループのユーザー端末110に、動画データMVおよびユーザー情報を送信する。
より具体的には、サーバ120が、所定条件の一例として同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVを送信する。
動画データMVを送信する前に、サーバ120が、動画データMVの表示サイズを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズに調整・変更する。
そして、サイズを調整・変更した動画データMVをストリーミング配信する。
【0050】
ステップS9では、図4に示すように、動画データ表示ステップとして、各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示する。
これにより、前述したように、同じグループの各ユーザー端末110の前の現在の様子が撮影されて各ユーザー端末110の前にいる各ユーザーの顔が映った動画データMVが各ユーザー端末110の1つブラウザ112に集合してアイコン・サムネイルのように小さくリアルタイムで表示される。
その結果、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
なお、ステップS8において、動画データMVを送信する前に、サーバ120が、動画データMVの表示サイズを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズに調整・変更したが、ステップS9において、ユーザー端末110が動画データMVを表示する際、表示サイズを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズに調整・変更して動画データMVを表示するように構成してもよい。
また、本実施例では、ブラウザ112において矢印カーソル115で動画データMVを指さない場合、動画データMVのみがブラウザ112に表示される構成について説明したが、矢印カーソル115で動画データMVを指さない状態で、動画データMVとユーザー名情報UNとをセットで表示するように構成してもよい。
【0051】
さらに、本実施例では、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信し、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVを送信するとき、動画データMVと関連付けてユーザー名情報UNをも送信する。
そして、図4に示すように、各ユーザー端末110のブラウザ112において、ユーザー操作によるポインター手段の一例である矢印カーソル115によって動画データMVが指されたとき、各ユーザー端末110のブラウザ112が、指された動画データMVと関連付けされたユーザー名情報UNを表示するように構成されている。
【0052】
これにより、ユーザー操作によって矢印カーソル115によって動画データMVが指されたときにそのユーザー名情報UNが表示される。
その結果、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのが他のユーザーの誰かを各ユーザーは簡単に理解することができる。
さらに、矢印カーソル115で動画データMVを指さない限りユーザー名情報UNが表示されないため、ブラウザ112の表示内容を基本的に複数の動画データMVのみにしてシンプルですっきりさせることができる。
【0053】
また、本実施例では、図5(A)に示すように、各ユーザー名情報UNおよび各ユーザーの顔写真データPTが、サーバ120のデータベース121に互いに関連付けられて予め登録されている。
さらに、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信した際、画像認識手段を用いて動画データMVに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔か否かをデータベース121のユーザーの顔写真データPTおよびユーザー名情報UNに基づいて判定する。
例えば、画像認識手段は、ユーザーの顔を構成する要素の目、鼻、口、眉、耳、髪、顔やあごの輪郭のうち、少なくとも目と眉とを認識することで人物の顔と判定し、目および眉の形状や位置、大きさの特徴に基づいて人物が登録されたユーザー本人か否かを推定・判定する。
【0054】
そして、サーバ120が、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVおよびユーザー名情報UNを送信するときに判定結果に応じて動画データMVおよびユーザー名情報UNの少なくとも一方としての動画データMVに付加表示データADを付加する。
すると、図5(B)に示すように、各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMV、ユーザー名情報UNおよび付加表示データADを表示して判定結果を識別自在にするように構成されている。
本実施例では、動画データMVに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔であると判定した場合に、動画データMVに例えば、緑色の外縁の付加表示データADを付加している。
【0055】
なお、ユーザー本人ではないと判定した場合に赤色の外縁の付加表示データADを付加する構成でもよい。
これにより、予め登録されたユーザー本人か否かが判定されて判定結果が各ユーザー端末110のブラウザ112に識別自在に表示される。
その結果、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのがユーザー本人か否かを簡単に確認することができる。
【0056】
なお、画像認識手段を用いて動画データMVに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔か否かの判定を常時行うように構成するとよい。
理由は、図5(B)に示すように、ユーザーの顔の特に目がユーザー端末110のカメラ111に映らなくなった場合、ユーザーの本人確認の判定ができないため、付加表示データADが付加されない。
その結果、ユーザーの入れ替わりなどの不正を抑制することができるからである。
また、ユーザーが在席か、席を外しているかが一目瞭然だからである。
【0057】
図5(B)に示すように、各ユーザー端末110のブラウザ112において、ユーザー操作による矢印カーソル115によって動画データMVが指されたとき、各ユーザー端末110のブラウザ112が、指された動画データMVと関連付けされたユーザー名情報UNを表示するため、誰が長時間席を外しているのかを各ユーザーは簡単に知ることができる。
【0058】
さらに、ユーザーの本人確認の判定ができない状態になったときの時間をユーザー毎に記録するように構成してもよい。
また、ユーザーの本人確認の判定ができている期間のログ、および、ユーザーの本人確認の判定ができなくなった期間のログをとるように構成してもよい。
リモートワークであってもユーザー端末110の前から長時間離れているのは好ましくないからである。
また、ユーザーの本人確認の判定ができない状態になっているときの時間が、所定期間(時間)になったと判定した場合、サーバ120が、その旨をユーザーのスマートフォン端末などの携帯移動端末(ユーザー端末110)へ通知するように構成してもよい。
【0059】
さらに、本実施例では、ユーザー端末110のブラウザ112においてグループ名情報GN、テキストデータTXおよび日時情報が入力されると、グループ名情報GN、テキストデータTXおよび日時情報が、ユーザー端末110からサーバ120へ送信される。
そして、サーバ120が、ユーザー端末110から受信したグループ名情報GN、テキストデータTXおよび日時情報をデータベース121に登録し、現在日時がデータベース121に登録された日時になったとき、サーバ120が、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVに加えてテキストデータTXを送信する。
すると、図6に示すように、各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMVを表示するとともにテキストデータTXを所定方向へ移動させながら表示するように構成されている。
【0060】
これにより、設定した日時になったときに同じグループの各ユーザー端末110へテキストデータTXが送信されて各ユーザー端末110のブラウザ112において所定方向へ流れるように表示される。
その結果、各ユーザーはテキストデータTXを視て連絡事項などのメッセージを理解することができる。
【0061】
例えば、テレワーク、リモートワークしている各従業員に対して所定日時に朝礼として連絡事項などのメッセージが送信される。
その結果、テレワーク、リモートワークしている各従業員は連絡事項などのメッセージを簡単に確認することができる。
さらに、各ユーザー端末110のブラウザ112において所定方向へ流れるようにテキストデータTXが表示される。
その結果、各ユーザーは動いている文字に注目してメッセージに気づくことができる。
【0062】
また、本実施例では、ユーザーが、図3に示す入力ウィンドウ113において、異なるグループ名情報GNを入力して複数回、保存ボタン114を押すと、ユーザー名情報UNが、データベース121において異なるグループ名にそれぞれ登録される。
例えば、「鈴木えみ」のユーザー名情報UNで、「開発第1グループ」のグループ名情報GN、および、「企画部」のグループ名情報GNで登録されたとする。
【0063】
すると、図7(A)に示すように、ブラウザ112の「開発第1グループ」のグループの中にユーザー「鈴木えみ」の動画データMVがサムネイル表示される。
また、ブラウザ112のタブを切り換えると、ブラウザ112の「企画部」のグループの中にユーザー「鈴木えみ」の動画データMVがサムネイル表示される。
これにより、グループ毎に分けて表示される。
その結果、ユーザーは、グループ毎に誰が在席か席を外しているかを簡単に把握することができる。
【0064】
なお、図7(B)に示すように、ブラウザ112の設定で、設定ウィンドウ116を表示させて、動画データMVの並び替えを行うことができるように設けられている。
例えば、グループ内のメンバーが多くて動画データMVのサムネイル一覧表示の数が多い場合で、特定の他のメンバーの在席確認をしたい場合、あいうえお順にすると特定の他のメンバーを探しやすくなる。
【0065】
このようにして得られた本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100は、複数のユーザー端末110とサーバ120とを備え、ユーザー端末110が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のURL情報に基づいてサーバ120にアクセスし、ユーザー端末110のブラウザ112においてユーザー情報としてのユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNが入力されてユーザーによる所定操作があったか否かをユーザー端末110が判定し、所定操作があったとき、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにするとともにカメラ111によって撮影された動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNをユーザー端末110からサーバ120へ送信し、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信し、受信したグループ名情報GNが新たなものであるか否かを判定し、グループ名情報GNが新たなものである場合はグループ名情報GNにユーザー名情報UNを関連付けて新たにデータベース121に登録し、グループ名情報GNが新たなものでない場合は既に登録したグループ名情報GNに関連付けてユーザー名情報UNを追加し、サーバ120が、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVを送信し、各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示する構成であることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0066】
さらに、各ユーザー名情報UNおよび各ユーザーの顔写真データPTが、サーバ120のデータベース121に互いに関連付けられて予め登録され、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信した際、画像認識手段を用いて動画データMVに映っている顔が予め登録されたユーザーの顔か否かをデータベース121のユーザーの顔写真データPTおよびユーザー名情報UNに基づいて判定し、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVおよびユーザー名情報UNを送信するときに判定結果に応じて動画データMVおよびユーザー名情報UNの少なくとも一方に付加表示データADを付加し、各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMV、ユーザー名情報UNおよび付加表示データADを表示して判定結果を識別自在にする構成であることにより、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのがユーザー本人か否かを簡単に確認することができる。
【0067】
また、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信し、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVを送信するとき、動画データMVと関連付けてユーザー名情報UNをも送信し、各ユーザー端末110のブラウザ112において、ユーザー操作によるポインター手段によって動画データMVが指されたとき、各ユーザー端末110のブラウザ112が、指された動画データMVと関連付けされたユーザー名情報UNを表示する構成であることにより、各ユーザーの顔がサムネイルのように小さく表示されても映っているのが他のユーザーの誰かを各ユーザーは簡単に理解することができる。
【0068】
さらに、ユーザー端末110のブラウザ112においてグループ名情報GN、テキストデータTXおよび日時情報が入力されると、グループ名情報GN、テキストデータTXおよび日時情報が、ユーザー端末110からサーバ120へ送信され、サーバ120が、ユーザー端末110から受信したグループ名情報GN、テキストデータTXおよび日時情報をデータベース121に登録し、現在日時がデータベース121に登録された日時になったとき、サーバ120が、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVに加えてテキストデータTXを送信し、各ユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMVを表示するとともにテキストデータTXを所定方向へ移動させながら表示する構成であることにより、各ユーザーはテキストデータTXを視て連絡事項などのメッセージを理解することができる。
【0069】
また、本発明の第1実施例であるカメラ映像表示システム100のプログラムは、ユーザー端末110が通信ネットワーク上のデータを特定する情報である所定のURL情報に基づいてサーバ120にアクセスし、ユーザー端末110のブラウザ112においてユーザー情報としてのユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNが入力されてユーザーによる所定操作があったか否かを判定する所定操作判定ステップS3と、所定操作があったとき、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにするとともにカメラ111によって撮影された動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNをユーザー端末110からサーバ120へ送信するカメラオン・送信ステップS4と、サーバ120が、ユーザー端末110から動画データMV、ユーザー名情報UNおよびグループ名情報GNを受信し、受信したグループ名情報GNが新たなものであるか否かを判定するグループ名判定ステップS5と、グループ名情報GNが新たなものである場合はグループ名情報GNにユーザー名情報UNを関連付けて新たにデータベース121に登録し、グループ名情報GNが新たなものでない場合は既に登録したグループ名情報GNに関連付けてユーザー名情報UNを追加する登録ステップS6、S7と、サーバ120が、同じグループ名情報GNを送信した各ユーザー端末110に対して同じグループの動画データMVを送信する動画データ送信ステップS8と、各ユーザー端末110のブラウザ112に、サーバ120から受信した同じグループの複数の動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示させる動画データ表示ステップS9とを具備していることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができるなど、その効果は甚大である。
【実施例2】
【0070】
続いて、本発明の第2実施例であるカメラ映像表示システム100について、図8(A)乃至図9に基づいて説明する。
ここで、図8(A)は、本発明の第2実施例であるカメラ映像表示システム100のチャットアプリケーションソフトウェアのブラウザ112においてグループの動画データMVをアイコンやサムネイル一覧表示した様子を示す図であり、図8(B)は、チャットアプリケーションソフトウェアのブラウザ112のチャット画面118において動画データMVをアイコンやサムネイル表示した様子を示す図であり、図9は、本発明の第2実施例であるカメラ映像表示システム100の動作例を示すチャート図である。
第2実施例のカメラ映像表示システム100は、第1実施例のカメラ映像表示システム100のブラウザ112における動画データMVのアイコン・サムネイル表示を、チャットアプリケーションソフトウェアのブラウザ112における動画データMVのアイコン・サムネイル表示に変更したものであり、多くの要素について第1実施例のカメラ映像表示システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0071】
図8(A)に示すように、スマートフォン端末であるユーザー端末110の表示部のブラウザ112には、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェアの一例であるチャットアプリケーションソフトウェアのチャット相手一覧画面117が表示されている。
図9に示すように、ステップS11では、所定操作判定ステップとして、ユーザー端末110においてユーザーによって所定操作としてメッセージ送受信アプリケーションソフトウェアの一例であるチャットアプリケーションソフトウェアを起動させる操作、または、起動した後にカメラ111をオンにする操作があったか否かをユーザー端末110が判定する。
操作ありと判定した場合はステップS12へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS11を繰り返す。
【0072】
ステップS12では、カメラオン・送信ステップとして、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにする。
これとともにカメラ111によって撮影された動画データMVをユーザー情報としてのユーザーの固有識別情報(ID情報ともいう)とともにユーザー端末110からサーバ120へ送信する。
【0073】
ステップS13では、所定条件判定ステップとして、サーバ120が、所定条件を満たすか否かを判定する。
チャットアプリケーションソフトウェアの場合、所定条件として、サーバ120にアップされた多数のユーザーの動画データMVおよびユーザーの固有識別情報のうち、サーバ120のデータベース121にあるユーザーの固有識別情報に基づいてユーザーのチャット相手一覧画面117などに登録されている友人・知人などのチャット相手の固有識別情報と一致するものがあることを条件として、配信先のユーザー端末110を選定する。
所定条件を満たすと判定した場合はステップS14へ進み、他方、満たさないと判定した場合はステップS13を繰り返す。
【0074】
ステップS14では、動画データ送信ステップとして、ユーザー端末110から受信した動画データMVおよびユーザーの固有識別情報に基づいて所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たすグループのユーザー端末110に、動画データMVおよびユーザーの固有識別情報を送信する。
ステップS15では、図8(A)に示すように、動画データ表示ステップとして、各ユーザー端末110のブラウザ112のチャット相手一覧画面117に、サーバ120から受信した動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示させる。
また、図8(B)に示すように、各ユーザー端末110のブラウザ112のチャット画面118にも、サーバ120から受信した動画データMVが、縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示される。
【0075】
これにより、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェアとしてのチャットアプリケーションソフトウェアを起動させてカメラ111をオンにすると、他のユーザー端末110で起動したチャットアプリケーションソフトウェアにおいて、ユーザーの顔の動画データMVがアイコンやサムネイルのように小さくリアルタイムで表示される。
その結果、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
さらに、動画データMVのアイコンやサムネイル表示に相手の顔が映っているか否かで現在ユーザー端末110の前に在席か否かがわかる。
その結果、ユーザーは相手が在席か否かをリアルタイムで確認した上でメッセージをやりとりすることができる。
つまり、相手側のチャットアプリケーションソフトウェアが起動中であっても相手が相手のユーザー端末110の前にいるか否かをリアルタイムで確認した上でメッセージをやりとりすることができる。
【0076】
さらに、本実施例では、図8(B)に示すように、チャットアプリケーションソフトウェアにおいて、ユーザー3人以上で同一のチャット画面118でやりとり自在なグループが設定されている場合、所定操作が、ユーザーのグループを指定して行われる。
そして、サーバ120が、ユーザーのグループ内のユーザー端末110に、動画データMVおよびユーザー情報を送信する。
ユーザーのグループ内のユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した動画データMVをアイコン・サムネイル表示するように構成されている。
【0077】
これにより、チャットアプリケーションソフトウェアにおいて指定されたグループ内のメンバーのユーザー端末110のブラウザ112のみにユーザーの顔の動画データMVがアイコンやサムネイルのように小さくリアルタイムで表示される。
その結果、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
なお、カメラ111がオフの場合、動画データMVが表示されないため、静止画像である写真データのアイコンを表示するように構成してもよい。
この構成の場合、アイコンの表示が、動画である動画データMVであるか、静止画像である写真データであるかの判別をしやすくするために、一方の輪郭に図5(B)に示すような付加表示してもよいし、輪郭を色分けして表示する構成としてもよい。
チャット画面118において、動画データMVがアイコンとして表示される位置は、送信元(送信者)として表示される位置である。
送信元に表示される動画データMVは、そのメッセージの送信者としてユーザーのものである。
【0078】
このようにして得られた本発明の第2実施例であるカメラ映像表示システム100は、所定操作が、ユーザー端末110においてメッセージ送受信アプリケーションソフトウェアを起動させる操作、または、起動した後にカメラ111をオンにする操作であり、ユーザー情報が、ユーザー名情報UN、ユーザーの電子メールアドレス情報、および、ユーザーの固有識別情報のいずれかであり、所定条件が、他のユーザー端末110で起動したメッセージ送受信アプリケーションソフトウェアにおいて、ユーザーの電子メールアドレス情報を保有していること、または、ユーザーの固有識別情報を保有していることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができ、ユーザーは相手が在席か否かをリアルタイムで確認した上でメッセージをやりとりすることができる。
【0079】
さらに、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェアにおいてユーザーのグループが設定されている場合、所定操作が、ユーザーのグループを指定して行われ、サーバ120が、ユーザーのグループ内のユーザー端末110に、動画データMVおよびユーザー情報を送信し、ユーザーのグループ内のユーザー端末110のブラウザ112が、サーバ120から受信した動画データMVをアイコン・サムネイル表示する構成であることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0080】
また、本発明の第2実施例であるカメラ映像表示システム100のプログラムは、ユーザー端末110においてユーザーによって所定操作があったか否かをユーザー端末110が判定する所定操作判定ステップS11と、所定操作があったとき、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにするとともにカメラ111によって撮影された動画データMVをユーザー情報とともにユーザー端末110からサーバ120へ送信するカメラオン・送信ステップS12と、サーバ120が、ユーザー端末110から受信した動画データMVおよびユーザー情報に基づいて所定条件を満たすか否かを判定し(S13)、所定条件を満たすグループのユーザー端末110に、動画データMVおよびユーザー情報を送信する動画データ送信ステップS14と、各ユーザー端末110のブラウザ112に、サーバ120から受信した動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示させる動画データ表示ステップS15とを具備していることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができる。
【0081】
さらに、所定操作判定ステップS11の所定操作が、ユーザー端末110においてメッセージ送受信アプリケーションソフトウェアを起動させる操作、または、起動した後にカメラ111をオンにする操作であり、カメラオン・送信ステップS12のユーザー情報が、ユーザー名情報UN、ユーザーの電子メールアドレス情報、および、ユーザーの固有識別情報のいずれかであり、動画データ送信ステップS14(S13)の所定条件が、他のユーザー端末110で起動したメッセージ送受信アプリケーションソフトウェアにおいて、ユーザーの電子メールアドレス情報を保有していること、または、ユーザーの固有識別情報を保有していることであることにより、各ユーザーは他のユーザーの雰囲気を感じ取り適度な緊張感を持ってユーザー端末110を用いて各ユーザーの作業をすることができ、ユーザーは相手が在席か否かをリアルタイムで確認した上でメッセージをやりとりすることができるなど、その効果は甚大である。
【実施例3】
【0082】
続いて、本発明の第3実施例であるカメラ映像表示システム100について、図10に基づいて説明する。
ここで、図10は、本発明の第3実施例であるカメラ映像表示システム100の電子メールアプリケーションソフトウェアのブラウザ112において動画データMVをアイコンやサムネイル表示した様子を示す図である。
第3実施例のカメラ映像表示システム100は、第2実施例のカメラ映像表示システム100のメッセージ送受信アプリケーションソフトウェアとしてのチャットアプリケーションソフトウェアを電子メールアプリケーションソフトウェアに変更したものであり、多くの要素について第1実施例のカメラ映像表示システム100および第2実施例のカメラ映像表示システム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0083】
図10に示すように、ユーザー端末110の表示部のブラウザ112には、メッセージ送受信アプリケーションソフトウェアの一例である電子メールアプリケーションソフトウェアの電子メール画面119が表示されている。
前述した図9のステップS11では、所定操作判定ステップとして、ユーザー端末110においてユーザーによって所定操作としてメッセージ送受信アプリケーションソフトウェアの一例である電子メールアプリケーションソフトウェアを起動させる操作、または、起動した後にカメラ111をオンにする操作があったか否かをユーザー端末110が判定する。
操作ありと判定した場合はステップS12へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS11を繰り返す。
【0084】
ステップS12では、カメラオン・送信ステップとして、ユーザー端末110が、カメラ111をオンにする。
これとともにカメラ111によって撮影された動画データMVをユーザー情報としてのユーザーの電子メールアドレス情報とともにユーザー端末110からサーバ120へ送信する。
【0085】
ステップS13では、所定条件判定ステップとして、サーバ120が、所定条件を満たすか否かを判定する。
電子メールアプリケーションソフトウェアの場合、所定条件として、サーバ120にアップされた多数のユーザーの動画データMVおよびユーザーの電子メールアドレス情報のうち、サーバ120のデータベース121にあるユーザーの固有識別情報または電子メールアドレス情報に基づいてユーザーが保有する電子メールアドレス帳に登録されている友人・知人などの電子メール相手の電子メールアドレス情報と一致するものがあることを条件として、配信先のユーザー端末110を選定する。
所定条件を満たすと判定した場合はステップS14へ進み、他方、満たさないと判定した場合はステップS13を繰り返す。
【0086】
ステップS14では、動画データ送信ステップとして、ユーザー端末110から受信した動画データMVおよびユーザーの電子メールアドレス情報に基づいて所定条件を満たすか否かを判定し、所定条件を満たすグループのユーザー端末110に、動画データMVおよびユーザーの電子メールアドレス情報を送信する。
ステップS15では、図10に示すように、動画データ表示ステップとして、各ユーザー端末110のブラウザ112の電子メール画面119に、サーバ120から受信した動画データMVを縦100ピクセル、横100ピクセル以下のサイズ、または、縦35mm、横35mm以下のサイズでアイコン・サムネイル表示させる。
動画データMVがアイコンとして表示される位置は、送信元(送信者)として表示される位置や、宛先として表示される位置などである。
送信元に表示される動画データMVは、その電子メールの送信者としてユーザーのものであり、宛先に表示される動画データMVは、その電子メールの宛先(受信者)としてのユーザーのものである。
特に、電子メールのやりとりをスレッド表示させている場合、やりとりしているグループの各ユーザーは相手が在席か否かをリアルタイムで確認した上でメッセージをやりとりすることができる。
なお、動画データMVがアイコンとして表示されるユーザー端末のグループ範囲を、電子メールアドレス毎に設定自在に設けてもよいし、社内・社外で分けて社内のグループのみに動画データMVがアイコンとして表示されるなど、グループ毎に設定自在に設けてもよい。
【符号の説明】
【0087】
100 ・・・ カメラ映像表示システム
110 ・・・ ユーザー端末
111 ・・・ カメラ
112 ・・・ ブラウザ
113 ・・・ 入力ウィンドウ
114 ・・・ 保存ボタン
115 ・・・ 矢印カーソル(ポインター手段)
116 ・・・ 設定ウィンドウ
117 ・・・ チャット相手一覧画面
118 ・・・ チャット画面
119 ・・・ 電子メール画面
120 ・・・ サーバ
121 ・・・ データベース
UN ・・・ ユーザー名情報
GN ・・・ グループ名情報
MV ・・・ 動画データ
PT ・・・ 顔写真データ
AD ・・・ 付加表示データ
TX ・・・ テキストデータ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10