(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】サーバ及び方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/81 20110101AFI20240603BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20240603BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240603BHJP
G06Q 50/12 20120101ALI20240603BHJP
【FI】
H04N21/81
H04N21/258
G06Q50/10
G06Q50/12
(21)【出願番号】P 2023172577
(22)【出願日】2023-10-04
【審査請求日】2023-10-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517287224
【氏名又は名称】17LIVE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199277
【氏名又は名称】西守 有人
(72)【発明者】
【氏名】パワール ジェイニール
(72)【発明者】
【氏名】メータ ヘマンス
(72)【発明者】
【氏名】エドゥドゥラ クマー ウデイ
(72)【発明者】
【氏名】マンゲール プラカッシュ アジェイ
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-064890(JP,A)
【文献】特許第7188718(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 - 21/858
G06Q 50/00 - 50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブ配信プラットフォームに係るサーバであって、
前記ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持する保持手段と、
ユーザの関心対象配信者を、前記ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとして前記サーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分ける処理手段と、を備え
、
前記処理手段は、ライブ配信におけるユーザから関心対象配信者への貢献の度合いを示すパラメータを入力とする機械学習モデルが出力するスコアに基づいて通知可能関心対象配信者を選択し、
前記処理手段は、前記ライブ配信プラットフォームにおけるユーザの課金額に応じて異なる機械学習モデルを用いるサーバ。
【請求項2】
前記処理手段は、ユーザの関心対象配信者のなかから通知可能関心対象配信者を選択し、かつ、選択の結果を当該ユーザに対応付けて前記保持手段に登録し、
前記サーバはさらに、
前記ライブ配信プラットフォームにおける配信者の前記所定の活動を検出すると、当該配信者が通知可能関心対象配信者として登録されているユーザに通知を送信し、かつ、当該配信者が関心対象配信者として登録されているが通知可能関心対象配信者としては登録されていないユーザには通知を送信しない送信手段を備える請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記処理手段は、所定の基準にしたがい、ユーザの関心対象配信者を通知可能関心対象配信者とそうでない関心対象配信者とに分け、
前記所定の基準は、ユーザによる通知可能関心対象配信者に対する関心の度合いが、そうでない関心対象配信者に対する関心の度合いよりも高くなるよう設定される請求項1に記載のサーバ。
【請求項4】
前記所定の活動はライブ配信の開始である請求項1に記載のサーバ。
【請求項5】
ライブ配信プラットフォームに係るサーバであって、
前記ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持する保持手段と、
ユーザの関心対象配信者を、前記ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとして前記サーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分ける処理手段と、
ユーザの関心対象配信者として登録されていない配信者が所定の推薦基準を充たすと、当該ユーザに当該配信者を関心対象として登録するよう薦める通知を送信する手段
と、を備えるサーバ。
【請求項6】
ライブ配信プラットフォームに係るサーバであって、
前記ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持する保持手段と、
ユーザの関心対象配信者を、前記ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとして前記サーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分ける処理手段と、
ユーザの通知可能関心対象配信者がライブ配信を開始した後、当該ユーザが当該ライブ配信に参加せずに所定の期間が経過した場合、当該ユーザに再度通知を送信する再送手段
と、を備えるサーバ。
【請求項7】
ライブ配信プラットフォームに係るサーバで実行される方法あって、
前記ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持手段に保持することと、
ユーザの関心対象配信者を、前記ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとして前記サーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分けることと、を含
み、
前記分けることは、ライブ配信におけるユーザから関心対象配信者への貢献の度合いを示すパラメータを入力とする機械学習モデルが出力するスコアに基づいて通知可能関心対象配信者を選択することを含み、
前記分けることは、前記ライブ配信プラットフォームにおけるユーザの課金額に応じて異なる機械学習モデルを用いることを含む方法。
【請求項8】
ライブ配信プラットフォームに係るサーバで実行される方法あって、
前記ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持手段に保持することと、
ユーザの関心対象配信者を、前記ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとして前記サーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分けることと、
ユーザの関心対象配信者として登録されていない配信者が所定の推薦基準を充たすと、当該ユーザに当該配信者を関心対象として登録するよう薦める通知を送信することと、を含む方法。
【請求項9】
ライブ配信プラットフォームに係るサーバで実行される方法あって、
前記ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持手段に保持することと、
ユーザの関心対象配信者を、前記ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとして前記サーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分けることと、 ユーザの通知可能関心対象配信者がライブ配信を開始した後、当該ユーザが当該ライブ配信に参加せずに所定の期間が経過した場合、当該ユーザに再度通知を送信することと、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サーバ及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
IT技術の発展と共に情報のやりとりの様も移り変わってきた。昭和の時代には新聞やテレビなどの一方通行の情報伝達が主であった。平成になると、ケータイやパソコンが普及し、インターネットの通信速度も大きく改善されたので、チャットサービスなどの即時双方向通信サービスが台頭し、また記憶コストの低減に伴ってオンデマンド型の動画配信サービスが受け入れられていった。そして、現在、令和の時代となり、スマートフォンの高機能化や5Gに代表されるネットワークの速度のさらなる向上を受けて、動画によるリアルタイムのコミュニケーションを実現するサービス、特にライブ配信(Live Streaming)サービスが急速に認知度を高めている。ライブ配信サービスは、離れた場所にいても皆が同じ楽しい時間を共有できるサービスとして、若者を中心に利用者が拡大している。
【0003】
特許文献1には、ライブ配信の配信者のフォロワーに、当該配信者の配信スケジュールを通知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ライブ配信に関する通知にはユーザにライブ配信の視聴を促す効果がある。しかしながら、であるからといって何でもかんでも通知を送ればよいというものではない。通知は多すぎるとユーザに嫌がられ無視されるようになるので、その意義を失ってしまう。
【0006】
本開示はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ライブ配信における通知を最適化することができる技術の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある態様は、サーバに関する。このサーバは、ライブ配信プラットフォームに係るサーバであって、ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持する保持手段と、ユーザの関心対象配信者を、ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとしてサーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分ける処理手段と、を備える。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ライブ配信における通知を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施の形態に係るライブ配信システムの構成を示す模式図である。
【
図2】
図1のユーザ端末の機能および構成を示すブロック図である。
【
図3】
図1のサーバの機能および構成を示すブロック図である。
【
図4】
図3のストリームDBの一例を示すデータ構造図である。
【
図5】
図3のユーザDBの一例を示すデータ構造図である。
【
図6】
図3のギフトDBの一例を示すデータ構造図である。
【
図7】
図1のライブ配信システムにおけるユーザ視点の通知の最適化を示す模式図である。
【
図8】
図3のフォロイー処理部におけるフォロイー分類処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】
図1のサーバにおける配信開始プッシュ通知の送信および再送処理の流れを示すフローチャートである。
【
図10】視聴者のユーザ端末のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面の代表画面図である。
【
図11】アクティブユーザのユーザ端末のディスプレイに表示される配信開始プッシュ通知を含む画面の代表画面図である。
【
図12】本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理、信号には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【0012】
本発明者は独自の検討により以下の知見を得た。
ライブ配信の開始やスケジュール登録などのライブ配信プラットフォームにおける配信者の所定の活動をトリガとして、その配信者をフォローしているユーザにプッシュ通知などの通知を自動的に生成して送信すると、その配信者は手間をかけずにより多くの視聴者を集めることができる。これにより、ライブ配信プラットフォームをより活性化することができる。一方、通知は数が多くなると邪魔なものとして認識される傾向にある。したがって、ライブ配信プラットフォームにおいて自動送信される通知を最適化する必要がある。
【0013】
通知を最適化するタイミングとしては、まず、通知を自動生成するタイミングが考えられる。通知を自動生成する際に、併せて通知を送るユーザを選ぶのである。具体的には、配信者によるライブ配信の開始を検出すると、当該配信者の各フォロワーについてスコアを算出し、算出されたスコアでフォロワーをソーティングする。そして、スコアの高い方から所定の数のフォロワーのみに通知を送り、残りのフォロワーには通知しない。これにより、配信者にとって無駄となりうる通知を減らしつつ、配信者にとって重要なユーザには通知が行くようにすることができる。
【0014】
しかしながら、上記の配信者視点の通知の最適化には次に述べる課題がある。配信者視点で重要なユーザを選ぶ場合、高額課金ユーザや投げ銭額の多いユーザ(以下、VIPと総称する)が集中して選ばれる傾向にある。VIPに大量の通知が集中した結果、VIPは通知を見なくなり、通知の意義が減殺される。大量の通知に対するいらだちは、VIPがライブ配信プラットフォームを離脱する原因にもなりうる。また、VIPでないユーザ(以下、nonVIPという)には通知が行き渡らないので視聴者数の増加も見込めない。
【0015】
そこで、実施の形態に係るライブ配信システムでは、配信者視点ではなくユーザ視点あるいはフォロワー視点で通知を最適化する。予め、ユーザがフォローしている配信者(以下、フォロイー(followee)という)のそれぞれについて関心スコアを算出し、算出された関心スコアでフォロイーをソーティングする。そして、関心スコアの高いフォロイーを当該フォロワーの通知可能フォロイーとして登録しておく。その後、配信者によるライブ配信の開始を検出すると、当該配信者が通知可能フォロイーとして登録されているフォロワーに通知を送信する。これにより、VIPであっても重要なフォロイーからの通知は受け取りつつ、通知の数を確実に減らすことができる。その結果、VIPのライブ配信プラットフォームへの定着度を高めることができる。また、nonVIPでもフォローしておけば一定数の通知は届くので、配信者の露出機会も維持または向上することができる。
【0016】
図7は、実施の形態に係るライブ配信システムにおけるユーザ視点の通知の最適化を示す模式図である。ユーザには、当該ユーザがフォローしている配信者であるフォロイーと、過去にライブ配信を視聴したがフォローはしていない配信者である非フォロイーと、が対応付けられている。システムは、ユーザの各フォロイーについて、当該フォロイーのライブ配信における当該ユーザから当該フォロイーへの貢献の度合いを示すパラメータを算出し、フィーチャとして取得する。フィーチャには、平均視聴レート、平均セッション、平均セッションレート、ユーザインタラクション(ギフト、コメント)などが含まれる。システムは、得られたフィーチャを分類モデルに入力する。分類モデルは、上記フィーチャを入力とし、ユーザによるフォロイーに対する関心の度合いを示す関心スコアを出力とする機械学習モデルである。関心スコアが高いほど、ユーザによるフォロイーに対する関心の度合いは高い。機械学習モデル自体は公知の機械学習技術を用いて実現されてもよい。本実施の形態ではユーザがVIPであるかそうでないかで異なる分類モデルを用いる。VIPの場合はVIP分類モデルが用いられ、nonVIPの場合はnonVIP分類モデルが用いられる。
【0017】
システムは、分類モデルが出力する関心スコアに関する所定の基準にしたがい、ユーザのフォロイーを通知可能フォロイーとそうでないフォロイーとに分ける。フォロイーの関心スコアがしきい値を上回る場合、当該フォロイーは通知可能フォロイーとして登録される。フォロイーが通知可能フォロイーとして登録されないのであれば、当該フォロイーは通知不可フォロイーとして登録される。あるいはまた、フォロイーの関心スコアがしきい値を下回る場合、当該フォロイーは通知不可フォロイーとして登録される。フォロイーが通知不可フォロイーとして登録されないのであれば、当該フォロイーは通知可能フォロイーとして登録される。いずれにせよ、ユーザによる通知可能フォロイーに対する関心の度合いは、そうでないフォロイーに対する関心の度合いよりも高くなる。
【0018】
システムは、ユーザの通知可能フォロイーによる所定の活動をトリガーとして当該ユーザにプッシュ通知を送信する。その後、所定の再送基準が充たされると、システムは、当該ユーザに同等の内容のプッシュ通知を再送する。システムは、ユーザの通知不可フォロイーによる所定の活動が検出されても当該ユーザにはプッシュ通知を送信しない。
【0019】
システムは、ユーザの非フォロイーが所定のフォロー推薦基準を充たすと、当該ユーザに当該非フォロイーをフォローするよう薦める通知を送信する。
【0020】
このように、ユーザがフォローするフォロイーが通知可能フォロイーと通知不可フォロイーとに分けられ、通知不可フォロイーの所定の活動からは通知が届かなくなる。これにより、ユーザ視点で重要でない通知の数を減らしつつ、重要な通知は引き続き送信し続けることで通知を最適化することができる。
【0021】
図1は、本開示の実施の形態に係るライブ配信システム1の構成を示す模式図である。ライブ配信システム1は、配信者(ライバー、ストリーマ(Streamer)ともいう)LVと視聴者(オーディエンスともいう)AU(AU1、AU2、…)とがリアルタイムでやりとりできる双方向型のライブ配信サービスを提供する。
図1に示すように、ライブ配信システム1は、サーバ10と、配信者側のユーザ端末20と、視聴者側のユーザ端末30(30a、30b、…)と、を備える。ライブ配信を配信している配信者、ライブ配信を視聴している視聴者の他に、ライブ配信プラットフォームにログインしたが配信も視聴もしていないユーザもいる。このようなユーザをアクティブユーザという。配信者、視聴者およびアクティブユーザをユーザと総称することがある。サーバ10は、ネットワークNWに接続された一または複数の情報処理装置によって構成されてもよい。ユーザ端末20、30は例えばスマートフォンやタブレット型端末やラップトップPCやレコーダや携帯型ゲーム機やウェアラブル装置などの携帯端末であってもよいし、デスクトップPCなどの据え置き型の装置であってもよい。サーバ10、ユーザ端末20およびユーザ端末30は、有線または無線の各種ネットワークNWにより互いに通信可能に接続される。
【0022】
ライブ配信システム1には、配信者LVと、視聴者AUと、サーバ10を管理する管理者(不図示)と、が関与する。配信者LVは、自分の歌や、トーク、パフォーマンス、占い、ゲーム実況などのコンテンツを自身のユーザ端末20で録音・録画してそのままサーバ10にアップロードすることで、リアルタイムにコンテンツを発信する者である。管理者は、サーバ10においてコンテンツのライブ配信のためのプラットフォームを提供し、また、配信者LVと視聴者AUとのリアルタイムのやりとりを仲介または管理する。視聴者AUは、ユーザ端末30でプラットフォームにアクセスして所望のコンテンツを選択し、視聴する。このコンテンツのライブ配信中に視聴者AUがユーザ端末30を介してコメントをしたり応援したり占いを依頼したりするための操作を行い、当該コンテンツを提供する配信者LVがそのようなコメントや応援や依頼に反応し、当該反応が映像および/または音声で視聴者AUに伝わることで、双方向のコミュニケーションが成立する。
【0023】
本明細書において「ライブ配信」は、配信者LVのユーザ端末20で録音・録画されたコンテンツが実質的にリアルタイムで視聴者AUのユーザ端末30で再生され視聴可能となる状態を実現するデータの伝送態様を意味するものであってもよく、またはそのような伝送態様により実現される配信そのものを意味してもよい。ライブ配信は、HTTP Live StreamingやCommon Media Application FormatやWeb Real-Time CommunicationsやReal-Time Messaging ProtocolやMPEG DASHなどの既存のライブ配信技術を用いて実現されてもよい。ライブ配信は、配信者LVがコンテンツを録音・録画しているときに、視聴者AUが所定の遅延をもって当該コンテンツを視聴可能な伝送態様を含む。遅延の大きさについて、少なくとも、配信者LVと視聴者AUとのやりとりが成立する程度の大きさの遅延は許される。ただし、ライブ配信は、コンテンツを録音・録画したデータ全体をいったんサーバに保存し、その後の任意のタイミングでユーザからの求めに応じて当該データをサーバからユーザに提供するいわゆるオンデマンド型の配信とは区別される。
【0024】
本明細書において「動画データ」は、ユーザ端末20、30の撮像機能により生成される画像データ(ビデオデータともいう)と、ユーザ端末20、30の音声入力機能により生成される音声データ(オーディオデータともいう)と、を含むデータである。動画データは、ユーザ端末20、30で再生されることで、ユーザによるコンテンツの視聴を可能とする。本実施の形態では、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてから視聴者のユーザ端末で再生されるまでの間に、圧縮や伸張や符号化や復号やトランスコーディングなどの、データの形式やサイズや仕様を変更する処理が行われることが想定されている。このような処理の前後で動画データが表す内容(例えば、動画像や音声)は実質的に変わらないので、本実施の形態ではそのような処理が行われた後の動画データはそのような処理が行われる前の動画データと同じであるとして説明する。すなわち、動画データが配信者のユーザ端末で生成されてからサーバ10を経由して視聴者のユーザ端末で再生される場合、配信者のユーザ端末で生成された動画データと、サーバ10を通過する動画データと、視聴者のユーザ端末で受信されて再生される動画データと、は全て同じ動画データである。
【0025】
本明細書において「配信時間」は、ひとつのライブ配信に関連付けられたパラメータであって、当該ライブ配信が継続した期間の長さを指す。配信時間は、当該ライブ配信に視聴者がいるか否かとは無関係に算出される。
本明細書において「総配信時間」は、配信者に関連付けられたパラメータであって、所定の期間において対象の配信者が行ったライブ配信の配信時間を通算することで得られる時間である。
本明細書において「総視聴時間」は、視聴者と配信者とのペアに関連付けられたパラメータであって、所定の期間において当該視聴者が当該配信者のライブ配信を視聴した期間の長さ(view duration)を指す。ライブ配信が複数回に及ぶ場合は期間の長さを通算する。
【0026】
図1の例では、配信者LVがトークをライブ配信している。配信者LVのユーザ端末20はトークを行っている配信者LVの像および音声を録画・録音することで動画データを生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せてユーザ端末20は、録画された配信者LVの動画像VDをユーザ端末20のディスプレイに表示させることで、配信者LVによる配信内容の確認を可能とする。
【0027】
配信者LVのライブ配信の視聴をプラットフォームに要求した視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bはそれぞれ、ネットワークNWを介してライブ配信に係る動画データを受信し、受信した動画データを再生することでディスプレイに動画像VD1、VD2を表示させると共にスピーカーから音声を出力する。各ユーザ端末30a、30bで表示される動画像VD1、VD2は配信者LVのユーザ端末20が撮像した動画像VDと実質的に同一であり、各ユーザ端末30a、30bで出力される音声も配信者LVのユーザ端末20が録音した音声と実質的に同一である。
【0028】
配信者LVのユーザ端末20における録音・録画と、視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにおける動画データの再生と、は実質的に同時に行われる。配信者LVのトークの内容についてひとりの視聴者AU1がコメントをユーザ端末30aに入力すると、サーバ10は当該コメントをリアルタイムで配信者LVのユーザ端末20に表示させると共に各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bにも表示させる。当該コメントを読んだ配信者LVがその内容に被せたトークを展開すると、そのトークの動画像と音声が各視聴者AU1、AU2のユーザ端末30a、30bで出力され、これにより配信者LVと視聴者AU1との会話が成立したと認識される。このように、ライブ配信システム1では、一方通行でない双方向のコミュニケーションを可能とするライブ配信が実現される。
【0029】
図2は、
図1のユーザ端末20の機能および構成を示すブロック図である。ユーザ端末30はユーザ端末20と同様の機能および構成を有する。
図2および以後のブロック図に示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
【0030】
配信者LVおよび視聴者AUは、ダウンロードサイトからネットワークNWを介して、本実施の形態に係るライブ配信アプリケーションプログラム(以下、ライブ配信アプリという)をユーザ端末20、30にダウンロードし、インストールする。あるいはまた、ライブ配信アプリはユーザ端末20、30にプリインストールされていてもよい。ライブ配信アプリがユーザ端末20、30により実行されることにより、ユーザ端末20、30はネットワークNWを介してサーバ10と通信し、各種機能を実現する。以下、ユーザ端末20、30(のCPUなどのプロセッサ)がライブ配信アプリを実行することにより実現する機能をユーザ端末20、30の機能として説明する。それらの機能は実際はライブ配信アプリがユーザ端末20、30に実現させる機能である。なお、他の実施の形態では、これらの機能は、サーバ10からユーザ端末20、30のウェブブラウザにネットワークNWを介して送信され、そのウェブブラウザによって実行される、HTML(HyperText Markup Language)などのプログラミング言語により記述されたコンピュータプログラムにより実現されてもよい。
【0031】
ユーザ端末20は、ユーザの像および音声を記録した動画データを生成してサーバ10に提供する配信部100と、サーバ10から動画データを取得して再生する視聴部200と、アクティブユーザによる要求を処理する配信外処理部400と、を備える。ユーザは、配信を行う場合は配信部100を、視聴を行う場合は視聴部200を、視たいライブ配信を探したり配信者のプロフィールを視たりアーカイブを視たりする場合は配信外処理部400を、それぞれ起動する。配信部100がアクティブとなっているユーザ端末は配信者側、つまり動画データの生成側のユーザ端末であり、視聴部200がアクティブとなっているユーザ端末は視聴者側、つまり動画データの再生側のユーザ端末であり、配信外処理部400がアクティブとなっているユーザ端末はアクティブユーザのユーザ端末である。
【0032】
配信部100は、撮像制御部102と、音声制御部104と、動画送信部106と、配信側UI制御部108と、配信側通信部110と、を含む。撮像制御部102は
図2では不図示のカメラと接続され、カメラによる撮像を制御する。撮像制御部102はカメラから画像データを取得する。音声制御部104は
図2では不図示のマイクロフォンと接続され、マイクロフォンによる音声入力を制御する。音声制御部104は、マイクロフォンから音声データを取得する。動画送信部106は、撮像制御部102により取得された画像データおよび音声制御部104により取得された音声データを含む動画データを、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。動画送信部106による動画データの送信はリアルタイムで行われる。すなわち、撮像制御部102および音声制御部104による動画データの生成と、生成された動画データの動画送信部106による送信と、は実質的に同時に行われる。
【0033】
配信側UI制御部108は、配信者向けのUIを制御する。配信側UI制御部108は、
図2では不図示のディスプレイと接続され、動画送信部106による送信対象となっている動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させる。配信側UI制御部108は、
図2では不図示のタッチパネルやキーボードやディスプレイなどの入力手段と接続され、それら入力手段を介して配信者による入力を取得する。配信側UI制御部108は、動画像に所定のフレーム画像を重畳させる。フレーム画像は、配信者から入力を受け付けるための様々なユーザインタフェースオブジェクト(以下、単にオブジェクトという)と、視聴者により入力されたコメントと、サーバ10から取得した情報と、を含む。配信側UI制御部108は例えば配信者によるオブジェクトに対するタップ入力を受け付ける。
【0034】
配信側通信部110は、ライブ配信中のサーバ10との間の通信を制御する。配信側通信部110は、配信側UI制御部108が取得した配信者による入力の内容を、サーバ10にネットワークNWを介して送信する。配信側通信部110は、ライブ配信に関連付けられた各種の情報をサーバ10からネットワークNWを介して受信する。
【0035】
視聴部200は、視聴側UI制御部202と、視聴側通信部204と、を含む。視聴側通信部204は、ライブ配信中のサーバ10との間の通信を制御する。視聴側通信部204は、ネットワークNWを介してサーバ10から、配信者と視聴者とが参加するライブ配信に係る動画データを受信する。
【0036】
視聴側UI制御部202は、視聴者向けのUIを制御する。視聴側UI制御部202は、
図2では不図示のディスプレイおよびスピーカと接続され、受信された動画データを再生することにより動画像をディスプレイに表示させると共に音声をスピーカから出力させる。ディスプレイに画像が出力されると共にスピーカから音声が出力されることを、合わせて「動画データが再生」されていると言うことができる。視聴側UI制御部202は、
図2では不図示のタッチパネルやキーボードやディスプレイなどの入力手段と接続され、それら入力手段を介して視聴者による入力を取得する。視聴側UI制御部202は、サーバ10から取得された動画データの画像に所定のフレーム画像を重畳させる。フレーム画像は、視聴者から入力を受け付けるための様々なオブジェクトと、視聴者により入力されたコメントと、サーバ10から取得した情報と、を含む。視聴側通信部204は、視聴側UI制御部202が取得した視聴者による入力の内容を、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0037】
配信外処理部400は、配信外UI制御部402と、配信外通信部404と、を含む。配信外UI制御部402は、アクティブユーザ向けのUIを制御する。例えば、配信外UI制御部402は、現在参加可能なライブ配信のリストを表示してアクティブユーザによるライブ配信の選択を受け付けるライブ配信選択画面を生成し、ディスプレイに表示させる。配信外UI制御部402は、任意のユーザのプロフィール画面を生成し、ディスプレイに表示させる。配信外UI制御部402は、過去のライブ配信を録音・録画することにより生成されたアーカイブを再生する。
【0038】
配信外通信部404は、ライブ配信外のサーバ10との間の通信を制御する。配信外通信部404は、ネットワークNWを介してサーバ10から、ライブ配信選択画面を生成するための情報や、プロフィール画面を生成するための情報や、アーカイブのデータを受信する。配信外通信部404は、アクティブユーザによる入力の内容を、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0039】
図3は、
図1のサーバ10の機能および構成を示すブロック図である。サーバ10は、配信情報提供部302と、中継部304と、ギフト処理部308と、支払い処理部310と、フォロー登録部322と、フォロイー処理部324と、VIP分類モデル326と、nonVIP分類モデル328と、通知制御部330と、再送制御部332と、推薦制御部334と、ストリームDB314と、ユーザDB318と、ギフトDB320と、を備える。
【0040】
図4は、
図3のストリームDB314の一例を示すデータ構造図である。ストリームDB314は現在行われているライブ配信の情報を保持する。ストリームDB314は、ライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームにおいてライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者を特定するユーザIDである配信者IDと、当該ライブ配信の視聴者を特定するユーザIDである視聴者IDと、を対応付けて保持する。
【0041】
本実施の形態に係るライブ配信システム1が提供するライブ配信プラットフォームでは、ユーザがライブ配信を行う場合そのユーザは配信者となり、また同じユーザが他のユーザが配信するライブ配信を視聴する場合は視聴者となる。したがって、配信者・視聴者の別は固定的なものではなく、あるとき配信者IDとして登録されていたユーザIDが別のタイミングでは視聴者IDとして登録されることもある。
【0042】
図5は、
図3のユーザDB318の一例を示すデータ構造図である。ユーザDB318は、ユーザに関する情報を保持する。ユーザDB318は、ユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが有しているポイントと、当該ユーザに付与された報酬と、当該ユーザの当月配信回数と、当該ユーザの当月総配信時間と、当該ユーザがVIPか否かを示すVIPフラグと、当該ユーザのフォロイーを特定するフォロイーIDと、ライブ配信における当該ユーザから当該フォロイーへの貢献の度合いを示すパラメータと、当該フォロイーが当該ユーザの通知可能フォロイーであるか通知不可フォロイーであるかを示す通知可能フラグと、を対応付けて保持する。ユーザが複数の配信者をフォローしている場合、当該ユーザのユーザIDに対応付けて複数のフォロイーIDが登録される。
【0043】
ポイントは、ライブ配信プラットフォーム内で流通する電子的価値である。ユーザはクレジットカードや他の決済手段によりポイントを購入する。報酬はライブ配信プラットフォーム内で定義される電子的価値であり、配信者がライブ配信プラットフォームの管理者から受け取る金銭の額を決めるための指標である。ライブ配信プラットフォームでは、ライブ配信内やライブ配信外で視聴者が配信者にギフトを贈ると、視聴者のポイントが消費され、併せて配信者の報酬が相応分だけ増加する。
【0044】
当月配信回数は、現在の属する月の始めから現在までの間にユーザが行ったライブ配信の回数である。当月総配信時間は、現在の属する月の始めから現在までの間における総配信時間である。当月配信回数および当月総配信時間は不図示の更新部により更新されてもよい。
【0045】
本実施の形態に係るライブ配信システム1では、ライブ配信ごとに、誰がいつライブ配信を開始していつ終了したか、そのライブ配信に誰がいつ視聴者として参加していつ退出したか、そのライブ配信において誰がいつどのコメントを投稿したか、誰がいつどのギフトを贈ったか、を示すログデータが取得され、保持される。上述の当月配信回数および当月総配信時間や総ギフトポイント、総コメント数、当月視聴回数、当月総視聴時間、トップスペンダーか否か、トップギフターか否かはこのログデータを参照することで算出または決定される。
【0046】
VIPフラグについて、システムが課金額等に基づく所定のアルゴリズムにより自動でVIPフラグを設定してもよいし、ライブ配信プラットフォームの管理者がVIPフラグを設定してもよい。
【0047】
ライブ配信におけるユーザからフォロイーへの貢献の度合いを示すパラメータは、当該ユーザが当該フォロイーに贈ったギフトのポイントの合計である総ギフトポイントと、当該ユーザが当該フォロイーのライブ配信で投稿したコメントの数の合計である総コメント数と、当該ユーザによる当該フォロイーのライブ配信の当月視聴回数および当月総視聴時間と、トップスペンダーか否かを示すフラグと、トップギフターか否かを示すフラグと、を含む。当月視聴回数は、現在の属する月の始めから現在までの間にユーザが視聴したフォロイーのライブ配信の数である。当月総視聴時間は、現在の属する月の始めから現在までの間にユーザが視聴したフォロイーのライブ配信に係る総視聴時間である。
【0048】
トップスペンダー(top spender)は、対象のフォロイーに関するランキング(例えば、フォロイーに贈ったギフトの量のランキング)で所定順位(例えば、10位や20位)以内にランクインしたユーザを指す。ユーザが対象のフォロイーのトップスペンダーであればフラグはYとなり、そうでなければNとなる。
【0049】
トップギフターは、対象のフォロイーのライブ配信でトップギフトを贈ったユーザを指す。ユーザが対象のフォロイーのトップギフターであればフラグはYとなり、そうでなければNとなる。トップギフトは、対象のフォロイーに贈られたギフトを個数でソーティングし、所定順位(例えば、10位や20位)以内にランクインしたギフトを指す。ギフトがトップギフトであるか否かにギフトの対価ポイントは関係しない。ギフトが廉価でも配信者に数多く贈られていれば当該ギフトは当該配信者のトップギフトとなり、逆にギフトが高価でも配信者にあまり贈られてなければ当該ギフトはトップギフトとはならない。後述のとおり、トップギフターであるか否かは、VIP分類モデル326に入力されるフィーチャのひとつであるが、nonVIP分類モデル328のフィーチャではない。これは、VIPは特定のお気に入りの配信者に特定のギフトを繰り返し贈り続ける傾向があるという本発明者の独自の気付きによる。VIPがフォロイーのトップギフターであれば当該VIPと当該フォロイーとの絆、つながりは強いと判断できる。
【0050】
例えば、フォロイー「A」が100個のギフト「X」(対価ポイントは100)、50個のギフト「Y」(対価ポイントは500)および10個のギフト「Z」(対価ポイントは3000)を受け取っているとする。この場合、ギフト「X」がトップギフトとなり、ギフト「Y」、「Z」はトップギフトではない。VIP「B」がギフト「Z」をフォロイー「A」に贈り、VIP「C」がギフト「Y」をフォロイー「A」に贈り、VIP「D」がギフト「X」をフォロイー「A」に贈った場合、VIP「D」はフォロイー「A」のトップギフターであるが、VIP「B」「C」は、より高価なギフトを贈ったにもかかわらず、トップギフターとはならない。
【0051】
図6は、
図3のギフトDB320の一例を示すデータ構造図である。ギフトDB320は、ライブ配信において視聴者が使用可能なギフトに関する情報を保持する。ギフトは、以下の特徴を有するデジタルアイテムまたは電子データである。
・ポイントや金銭を対価として購入可能、または無料で付与可能。
・視聴者が配信者に贈ることができるもの。配信者にギフトを贈ることを、ギフトを使用する、またはギフトを投げるともいう。
・ギフトの購入と使用とがセットで同時に発生するタイプのものもあれば、購入した後、視聴者が任意のタイミングで使用可能なタイプのものもある。
・視聴者が配信者にギフトを贈ると、その配信者に相応の報酬が付与される。
・ギフトが使用された場合、ギフトに関連付けられた効果が生じることがある。例えば、ギフトに対応するエフェクトがライブ配信ルーム画面に表れる。
【0052】
ギフトDB320は、ギフトを特定するギフトIDと、当該ギフトを配信者に贈った場合に当該配信者に付与される報酬である付与報酬と、当該ギフトを使用する際に支払うべき対価である対価ポイントと、を対応付けて保持する。視聴者は、ライブ配信の視聴中に、所望のギフトの対価ポイントを支払うことで配信者に当該ギフトを贈ることができる。この対価ポイントの支払いは適宜の電子的決済手段により行われてもよく、例えば対価ポイントを視聴者が管理者に支払うことで行われてもよい。あるいはまた、銀行振込やクレジットカードによる支払いが用いられてもよい。付与報酬と対価ポイントとの関係は管理者が任意に設定可能である。例えば、付与報酬=対価ポイントに設定してもよい。または付与報酬に1.2などの所定の係数を乗じて得られるポイントを対価ポイントに設定してもよいし、付与報酬に所定の手数料ポイントを加算して得られるポイントを対価ポイントに設定してもよい。
【0053】
図3に戻り、配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、配信者のユーザ端末20からライブ配信の開始を求める開始要求を受け付けると、当該ライブ配信を特定するストリームIDと、当該ライブ配信の配信者の配信者IDと、をストリームDB314に登録する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、アクティブユーザのユーザ端末の配信外通信部404からライブ配信に関する情報の提供要求を受けると、ストリームDB314を参照して現在視聴可能なライブ配信のリストを生成する。配信情報提供部302は、ネットワークNWを介して、生成されたリストを要求元のユーザ端末に送信する。要求元のユーザ端末の配信外UI制御部402は、受信したリストに基づいてライブ配信選択画面を生成し、ユーザ端末のディスプレイに表示させる。
【0054】
ユーザ端末の配信外UI制御部402は、ライブ配信選択画面におけるアクティブユーザによるライブ配信の選択を受け付けると、選択されたライブ配信のストリームIDを含む配信要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。配信情報提供部302は、受信した配信要求に含まれるストリームIDにより特定されるライブ配信の、要求元のユーザ端末への提供を開始する。配信情報提供部302は、当該ストリームIDの視聴者IDに要求元のユーザ端末のアクティブユーザのユーザIDが含まれるようにストリームDB314を更新する。これにより、アクティブユーザは選択されたライブ配信の視聴者となる。
【0055】
ユーザ端末の配信外UI制御部402は、後述の配信開始プッシュ通知を介してアクティブユーザからライブ配信の視聴開始指示を受け付けると、配信開始プッシュ通知に係るライブ配信のストリームIDを含む配信要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。配信情報提供部302は、受信した配信要求に含まれるストリームIDにより特定されるライブ配信の、要求元のユーザ端末への提供を開始する。配信情報提供部302は、当該ストリームIDの視聴者IDに要求元のユーザ端末のアクティブユーザのユーザIDが含まれるようにストリームDB314を更新する。これにより、アクティブユーザは選択されたライブ配信の視聴者となる。
【0056】
中継部304は、配信情報提供部302によって開始されたライブ配信において、配信者のユーザ端末20から視聴者のユーザ端末30への動画データの伝送を中継する。中継部304は、ライブ配信中すなわち動画データの再生中における視聴者によるユーザ入力を示す信号を視聴側通信部204から受信する。ユーザ入力を示す信号は、ユーザ端末30のディスプレイに表示されたオブジェクトの指定を示すオブジェクト指定信号であってもよく、当該オブジェクト指定信号は、視聴者の視聴者IDと、視聴者が視聴しているライブ配信を行っている配信者の配信者IDと、オブジェクトを特定するオブジェクトIDと、を含む。オブジェクトがギフトアイコンである場合、オブジェクトIDはギフトIDとなる。その場合のオブジェクト指定信号は、視聴者による配信者に対するギフトの使用を示すギフト使用信号となる。同様に、中継部304は、動画データの再生中における配信者によるユーザ入力を示す信号、例えばオブジェクト指定信号をユーザ端末20の配信部100の配信側通信部110から受信する。
【0057】
ギフト処理部308は、ギフト使用信号に含まれるギフトIDで特定されるギフトの付与報酬に応じて配信者の報酬を増加させるようにユーザDB318を更新する。ギフト処理部308は、ギフトDB320を参照し、受信したギフト使用信号に含まれるギフトIDに対応する付与報酬を特定する。ギフト処理部308は、ギフト使用信号に含まれる配信者IDに対応する報酬に、特定された付与報酬を加えるようユーザDB318を更新する。ギフト処理部308は、使用されたギフトの情報を不図示のギフト情報保持部に登録する。ギフト情報保持部に保持される情報は後述のフィーチャの算出の際に使用される。
【0058】
支払い処理部310は、ギフト使用信号の受信に応じて、視聴者によるギフトの対価の支払いを処理する。支払い処理部310は、ギフトDB320を参照し、ギフト使用信号に含まれるギフトIDで特定されるギフトの対価ポイントを特定する。支払い処理部310は、ギフト使用信号に含まれる視聴者IDで特定される視聴者のポイントから特定された対価ポイントを差し引くようユーザDB318を更新する。
【0059】
フォロー登録部322は、ユーザによる配信者のフォローを制御する。フォロー登録部322は、ネットワークNWを介してユーザ端末から、フォローを指示したユーザのユーザIDとフォローされた配信者の配信者IDとを含むフォロー要求を受信する。視聴者がユーザ端末20でライブ配信を視聴しているときにそのライブ配信の配信者をフォローする(または登録する)ための指示をユーザ端末20に入力すると、ユーザ端末20の視聴側通信部204はフォロー要求を生成し、フォロー登録部322に送信する。あるいはまた、アクティブユーザが配信者のプロフィール画面を閲覧しているときにその配信者をフォローするための指示をユーザ端末に入力すると、ユーザ端末の配信外通信部404はフォロー要求を生成し、フォロー登録部322に送信する。
【0060】
フォロー登録部322は、フォローされた配信者がフォローを指示したユーザのフォロイーとして登録されるようユーザDB318を更新する。フォロー登録部322は、ユーザDB318において、フォロー要求に含まれる配信者IDを、フォロー要求に含まれるユーザIDに対応するフォロイーIDに新規登録または追加する。
【0061】
フォロイー処理部324は定期的に、ユーザのフォロイーごとに総ギフトポイント、総コメント数、当月視聴回数、当月総視聴時間を算出し、算出された値でユーザDB318を更新する。フォロイー処理部324は、VIPフラグがYとなっているユーザについて、各フォロイーがトップスペンダーか否かを判定し、その判定結果でユーザDB318を更新する。フォロイー処理部324は、VIPフラグがYとなっているユーザについて、各フォロイーがトップギフターか否かを判定し、その判定結果でユーザDB318を更新する。
【0062】
フォロイー処理部324は、ユーザのフォロイーを、ライブ配信プラットフォームにおけるフォロイーの所定の活動をトリガとしてサーバ10が当該ユーザに配信開始プッシュ通知を送ることができるフォロイーである通知可能フォロイーと、そうでない通知不可フォロイーとに分ける。フォロイー処理部324は、各フォロイーについて機械学習モデルにより算出された関心スコアにしたがい、フォロイーを通知可能フォロイーと通知不可フォロイーとに分ける。フォロイー処理部324は、ライブ配信プラットフォームにおけるユーザの課金額に応じて異なる機械学習モデルを用いる。
【0063】
分け方の一例として、フォロイー処理部324は、ユーザのフォロイーのなかから関心スコアに基づいて通知可能フォロイーを選択し、かつ、通知可能フォロイーとして選択されなかったフォロイーを通知不可フォロイーとして選択する。フォロイー処理部324は、選択の結果を当該ユーザに対応付けてユーザDB318に登録する。フォロイー処理部324は、通知可能フォロイーとして選択されたフォロイーに対応する通知可能フラグをYに設定し、通知不可フォロイーとして選択されたフォロイーに対応する通知可能フラグをNに設定する。フォロイー処理部324における処理は後述する。
【0064】
VIP分類モデル326は、VIPとそのフォロイーとの間のVIP/非VIP共通フィーチャと、VIPとそのフォロイーとの間のVIP専用フィーチャと、を入力とし、関心スコアを出力する機械学習モデルである。VIP分類モデル326は、VIPに関する過去のデータを訓練データとするトレーニングにより生成される。
【0065】
nonVIP分類モデル328は、nonVIPとそのフォロイーとの間のVIP/非VIP共通フィーチャを入力とし、関心スコアを出力する機械学習モデルである。nonVIP分類モデル328は、nonVIPに関する過去のデータを訓練データとするトレーニングにより生成される。
【0066】
VIP/非VIP共通フィーチャを以下に列挙する。
・総ギフトポイント
・総コメント数
・平均視聴レート
・平均セッション
・平均セッションレート
各VIP/非VIP共通フィーチャについて、その値が高いほどライブ配信におけるVIPからフォロイーへの貢献の度合いも高い。これらの他、例えばVSライブ配信で対戦したことがあるか否か、やグループ配信で一緒に配信したことがあるか否か、や相互フォローが存在するか否か、をVIP/非VIP共通フィーチャとして採用してもよい。
【0067】
VIPとそのフォロイーとの間の平均視聴レートは、当該VIPによる当該フォロイーのライブ配信の当月視聴回数を、当該フォロイーの当月配信回数で除した値である。VIPとそのフォロイーとの間の平均セッションは、当該VIPによる当該フォロイーのライブ配信の当月総視聴時間を、当該VIPによる当該フォロイーのライブ配信の当月視聴回数で除した値である。VIPとそのフォロイーとの間の平均セッションレートは、当該VIPによる当該フォロイーのライブ配信の当月総視聴時間を、当該フォロイーの当月総配信時間で除した値である。
【0068】
VIP専用フィーチャを以下に列挙する。
・トップスペンダーか否か
・トップギフターか否か
各VIP専用フィーチャについて、その値がYであればライブ配信におけるVIPからフォロイーへの貢献の度合いは比較的高く、Nであれば貢献の度合いは比較的低い。
【0069】
図5の例で説明すると、ユーザ「USR1」とそのフォロイー「ABC」との間のVIP/非VIP共通フィーチャ、VIP専用フィーチャは以下のとおりとなる。
・総ギフトポイント = 10000
・総コメント数 = 100
・平均視聴レート = 10/15 = 0.67
・平均セッション = 3/10 = 0.3
・平均セッションレート = 3/4 = 0.75
・トップスペンダーか否か = Y
・トップギフターか否か = Y
【0070】
ユーザ「USR1」とそのフォロイー「DEF」との間のVIP/非VIP共通フィーチャ、VIP専用フィーチャは以下のとおりとなる。
・総ギフトポイント = 5000
・総コメント数 = 50
・平均視聴レート = 5/20 = 0.25
・平均セッション = 1/5 = 0.2
・平均セッションレート = 1/5 = 0.2
・トップスペンダーか否か = N
・トップギフターか否か = N
【0071】
フォロイー処理部324はユーザDB318のVIPフラグを参照し、ユーザ「USR1」がVIPであると判定する。フォロイー処理部324は判定結果にしたがい、VIP分類モデル326、nonVIP分類モデル328のうちVIP分類モデル326を選択する。フォロイー処理部324は、フォロイー「ABC」について上記のように算出されたVIP/非VIP共通フィーチャおよびVIP専用フィーチャを、選択されたVIP分類モデル326に入力する。VIP分類モデル326は、入力されたフィーチャに対応する関心スコアを出力する。例えばVIP分類モデル326はフォロイー「ABC」のVIP/非VIP共通フィーチャおよびVIP専用フィーチャの値に対応して関心スコア=0.9を出力する。関心スコアは、0から1の範囲で変化し、大きいほど関心の度合いが大きくなるよう設定される。同様に、フォロイー処理部324は、フォロイー「DEF」について上記のように算出されたVIP/非VIP共通フィーチャおよびVIP専用フィーチャを、選択されたVIP分類モデル326に入力する。例えばVIP分類モデル326はフォロイー「DEF」のVIP/非VIP共通フィーチャおよびVIP専用フィーチャの値に対応して関心スコア=0.2を出力する。
【0072】
フォロイー処理部324では通知可能・通知不可の判定基準として関心スコアのしきい値=0.5が設定されている。フォロイー処理部324は、フォロイー「ABC」について、関心スコア=0.9がしきい値を上回るので通知可能フォロイーであると判定する。フォロイー処理部324は、ユーザ「USR1」のフォロイー「ABC」の通知可能フラグが「Y」となるようユーザDB318を更新する。フォロイー処理部324は、フォロイー「DEF」について、関心スコア=0.2がしきい値を下回るので通知不可フォロイーであると判定する。フォロイー処理部324は、ユーザ「USR1」のフォロイー「DEF」の通知可能フラグが「N」となるようユーザDB318を更新する。
【0073】
ユーザ「USR2」とそのフォロイー「ABC」との間のVIP/非VIP共通フィーチャは以下のとおりとなる。
・総ギフトポイント = 1000
・総コメント数 = 10
・平均視聴レート = 2/15 = 0.13
・平均セッション = 0.5/2 = 0.25
・平均セッションレート = 0.5/4 = 0.13
【0074】
ユーザ「USR2」とそのフォロイー「DEF」との間のVIP/非VIP共通フィーチャは以下のとおりとなる。
・総ギフトポイント = 3000
・総コメント数 = 30
・平均視聴レート = 5/20 = 0.25
・平均セッション = 2/5 = 0.4
・平均セッションレート = 2/5 = 0.4
【0075】
フォロイー処理部324はユーザDB318のVIPフラグを参照し、ユーザ「USR2」がnonVIPであると判定する。フォロイー処理部324は判定結果にしたがい、VIP分類モデル326、nonVIP分類モデル328のうちnonVIP分類モデル328を選択する。フォロイー処理部324は、フォロイー「ABC」について上記のように算出されたVIP/非VIP共通フィーチャを、選択されたnonVIP分類モデル328に入力する。nonVIP分類モデル328は、入力されたフィーチャに対応する関心スコアを出力する。例えばnonVIP分類モデル328はフォロイー「ABC」のVIP/非VIP共通フィーチャに対応して関心スコア=0.2を出力する。同様に、フォロイー処理部324は、フォロイー「DEF」について上記のように算出されたVIP/非VIP共通フィーチャを、選択されたnonVIP分類モデル328に入力する。例えばnonVIP分類モデル328はフォロイー「DEF」のVIP/非VIP共通フィーチャの値に対応して関心スコア=0.6を出力する。
【0076】
フォロイー処理部324は、フォロイー「ABC」について、関心スコア=0.2がしきい値を下回るので通知不可フォロイーであると判定する。フォロイー処理部324は、ユーザ「USR2」のフォロイー「ABC」の通知可能フラグが「N」となるようユーザDB318を更新する。フォロイー処理部324は、フォロイー「DEF」について、関心スコア=0.6がしきい値を上回るので通知可能フォロイーであると判定する。フォロイー処理部324は、ユーザ「USR2」のフォロイー「DEF」の通知可能フラグが「Y」となるようユーザDB318を更新する。
【0077】
通知制御部330は、ライブ配信プラットフォームにおける配信者の所定の活動を検出すると、当該配信者が通知可能フォロイーとして登録されているユーザにプッシュ通知を送信し、かつ、当該配信者がフォロイーとして登録されているが通知可能フォロイーとしては登録されていないユーザにはプッシュ通知を送信しない。本実施の形態では所定の活動はライブ配信の開始であるが、これに限られず、所定の活動は例えば配信者によるライブ配信の予定の登録であってもよいし、配信者による投稿であってもよいし、ライブ配信プラットフォームにおけるライブ配信に関する活動であってもよい。所定の活動は、配信者自身による通知の送信とは異なる。
【0078】
通知制御部330は、ネットワークNWを介して、配信者のユーザ端末20から開始要求を受け付けると、ユーザDB318を参照し、開始要求に係る配信者の配信者IDと一致するフォロイーIDに対応する通知可能フラグおよびユーザIDを特定する。すなわち、通知制御部330は、開始要求に係る配信者のフォロワーのユーザIDを特定する。通知制御部330は、特定された通知可能フラグが「Y」の場合、特定されたユーザIDを通知対象のユーザのユーザIDに含め、特定された通知可能フラグが「N」の場合、特定されたユーザIDを通知対象のユーザのユーザIDに含めない。通知制御部330は、通知対象のユーザのユーザ端末に、開始要求に係る配信者のライブ配信の開始を知らせる配信開始プッシュ通知を送信するための処理を行う。配信開始プッシュ通知は通知制御部330やサーバ10が直接ユーザ端末に送信してもよいし、サーバ10とは異なるプッシュ通知サーバに依頼し、当該プッシュ通知サーバがユーザ端末に送信するようにしてもよい。
【0079】
図5の例で、配信者「ABC」がライブ配信を開始した場合、通知制御部330は、通知可能フラグとユーザIDの組として(「Y」、「USR1」)、(「N」、「USR5」)、(「N」、「USR2」)、(「Y」、「USR6」)を特定する。通知制御部330は、「USR1」および「USR6」を通知対象のユーザのユーザIDに含める。通知制御部330は、ユーザ「USR1」、「USR6」のユーザ端末に、配信者「ABC」のライブ配信の開始を知らせる配信開始ブッシュ通知を送信するための処理を行う。この場合、ユーザ「USR1」、「USR5」、「USR2」、「USR6」はいずれも配信者「ABC」をフォローしているが、これら4名のフォロワーのうち「USR1」、「USR6」には配信開始プッシュ通知が送信され、「USR2」、「USR5」には配信開始プッシュ通知が送信されない。
【0080】
再送制御部332は、ユーザの通知可能フォロイーがライブ配信を開始した後、当該ユーザが当該ライブ配信に参加せずに所定の期間(例えば、5分間、15分間または1時間)が経過した場合、当該ユーザに再度配信開始プッシュ通知を送信する。これにより、フォロワーは、重要なフォロイーのライブ配信をより確実に視聴できるようになり、見逃す確率を低減できる。
【0081】
推薦制御部334は、ユーザのフォロイーとして登録されていない配信者が所定の推薦基準を充たすと、当該ユーザに当該配信者をフォローするよう薦める通知を送信する。
【0082】
以上の構成によるライブ配信システム1の動作を説明する。
図8は、フォロイー処理部324におけるフォロイー分類処理の流れを示すフローチャートである。フォロイー処理部324は定期的に、例えば1日1回や1時間に1回の頻度で、ユーザDB318に登録されている全てのユーザIDを対象にフォロイー分類処理を行う。フォロイー処理部324はユーザDB318を参照し、フォロイー分類処理の対象となるユーザを選択する(S202)。フォロイー処理部324は、ユーザDB318に登録されているユーザIDを上から順番に選択していってもよいし、前回選択されてから所定期間が経過したユーザIDを選択してもよい。
【0083】
フォロイー処理部324は、処理対象のユーザにフォロイーが存在するか否かを判定する(S204)。フォロイー処理部324はユーザDB318を参照し、処理対象のユーザIDに対応してフォロイーIDが登録されていなければフォロイーが存在しないと判定し(S204のN)、処理をステップS202に戻す。フォロイー処理部324は、処理対象のユーザIDに対応してフォロイーIDが登録されていれば(S204のY)、全てのフォロイーが処理されるまで以下の処理を繰り返す。フォロイー処理部324は、処理対象のユーザIDに対応して登録されているフォロイーのなかから処理対象のフォロイーを選択する(S206)。フォロイー処理部324は、処理対象のユーザIDに対応して登録されているフォロイーIDを順番に選択していってもよい。フォロイー処理部324は、ステップS206で選択された処理対象のフォロイーが除外条件を充たすか否かを判定する(S208)。除外条件は、通知可能・通知不可の分類から除外すべきユーザまたはフォロイーを規定する条件である。除外条件は、(1)処理対象のユーザが処理対象のフォロイーをフォローしてから所定期間が経過していない、または(2)処理対象のユーザがライブ配信プラットフォームに登録されてから所定期間が経過していない、ときに充たされる。フォロイー処理部324は、除外条件が充たされる場合(S208のY)、処理対象のフォロイーを通知可能フォロイーとしてユーザDB318に登録する(S220)。このように除外条件を設けることで、ユーザが配信者をフォローしてから所定期間内は当該ユーザに当該配信者の配信開始プッシュ通知を確実に届けることができる。また、ユーザがライブ配信プラットフォームに登録してから所定期間内は当該ユーザに確実に配信開始プッシュ通知を届けることができる。また、このような所定期間を設けることでフィーチャ算出の元となるログデータを十分に集めることができ、出力される関心スコアの精度を高めることができる。
【0084】
フォロイー処理部324は、除外条件が充たされない場合(S208のN)、処理対象のユーザがVIPか否かを判定する(S210)。フォロイー処理部324はユーザDB318に登録されている処理対象のユーザIDのVIPフラグが「Y」の場合(S210のVIP)、処理対象のフォロイーのフィーチャをVIP分類モデル326に入力する(S212)。フォロイー処理部324はユーザDB318に登録されている処理対象のユーザIDのVIPフラグが「N」の場合(S210の非VIP)、処理対象のフォロイーのフィーチャをnonVIP分類モデル328に入力する(S214)。
【0085】
フォロイー処理部324は、VIP分類モデル326(S212の場合)またはnonVIP分類モデル328(S214の場合)が出力する関心スコアがしきい値を上回るか否かを判定する(S216)。上回る場合(S216のY)、処理はステップS220に進む。上回らない場合(S216のN)、フォロイー処理部324は処理対象のフォロイーを通知不可フォロイーとしてユーザDB318に登録する(S218)。処理対象のユーザの全てのフォロイーが処理された後、処理はステップS202に戻る。
【0086】
図9は、サーバ10における配信開始プッシュ通知の送信および再送処理の流れを示すフローチャートである。通知制御部330は、配信者によるライブ配信の開始を検出する(S230)。通知制御部330は、配信者のユーザ端末20から開始要求を受け付けるとライブ配信の開始を検出する。通知制御部330は、ユーザDB318のフォロイーIDおよび通知可能フラグを参照することで、ライブ配信を開始した配信者が通知可能フォロイーとして登録されているユーザを特定する(S232)。通知制御部330は、ステップS232で特定されたユーザのユーザ端末にネットワークNWを介して、ライブ配信の開始に係る配信開始プッシュ通知を送信する(S234)。
【0087】
再送制御部332は、ステップS232で特定されたユーザが配信開始プッシュ通知に係るライブ配信に参加したか否かを判定する(S236)。参加した場合(S236のY)、処理は終了する。参加していない場合(S236のN)、再送制御部332は、配信開始プッシュ通知に係るライブ配信の開始から所定の期間が経過したか否かを判定する(S238)。経過していない場合(S238のN)、処理はステップS236に戻る。経過した場合(S238のY)、再送制御部332は、ステップS232で特定されたユーザのユーザ端末にネットワークNWを介して、配信開始プッシュ通知を再送する(S240)。
【0088】
図10は、視聴者のユーザ端末30のディスプレイに表示されるライブ配信ルーム画面608の代表画面図である。ライブ配信ルーム画面608は、配信者のユーザ端末20で生成された動画像をリアルタイムで表示する。ライブ配信ルーム画面608は、サーバ10から受信した動画データを再生することにより得られる配信者の動画像610と、ギフトオブジェクト612と、コメント入力領域616と、コメント表示領域618と、視聴終了ボタン620と、フォローボタン622と、を有する。視聴側UI制御部202は、動画データを再生することにより得られる動画像610に、他のオブジェクト、すなわちギフトオブジェクト612、コメント入力領域616、コメント表示領域618、視聴終了ボタン620、フォローボタン622を重畳表示することによりライブ配信ルーム画面608を生成する。
【0089】
コメント表示領域618は、視聴者により入力されたコメントと、他の視聴者により入力されたコメントと、システムからの通知と、を含みうる。システムからの通知は、配信者に誰がどのギフトを贈ったかを示す情報を含むことができる。視聴側UI制御部202はサーバ10から受信した他の視聴者のコメントおよびシステムからの通知を含むコメント表示領域618を生成し、生成されたコメント表示領域618をライブ配信ルーム画面608に含める。
【0090】
コメント入力領域616は視聴者によるコメントの入力を受け付ける。視聴側通信部204は、コメント入力領域616に入力されたコメントを含むコメント入力信号を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。併せて視聴側UI制御部202は、コメント入力領域616に入力されたコメントを表示するようにコメント表示領域618を更新する。
【0091】
視聴終了ボタン620は、ライブ配信の視聴を止めるための指示を視聴者から受け付けるためのオブジェクトである。
【0092】
ユーザ端末30の視聴側UI制御部202は、フォローボタン622へのタップを検出すると、それを視聴者が配信者をフォローするための指示として受け付ける。視聴側通信部204は、指示を受け付けると、フォローを指示した視聴者の視聴者IDとフォローされた配信者の配信者IDとを含むフォロー要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。サーバ10においてフォロー要求に係るフォローの登録処理が完了すると、フォローボタン622は「フォロー中」というテキストを表示するオブジェクトに置き換えられてもよい。
【0093】
図11は、アクティブユーザのユーザ端末のディスプレイに表示される配信開始プッシュ通知652を含む画面650の代表画面図である。配信開始プッシュ通知652は、アクティブユーザがフォローしている配信者がライブ配信を開始した旨を示すテキストと、参加ボタン654と、を有する。配信外UI制御部402は、参加ボタン654へのタップを検出すると、それをアクティブユーザによるライブ配信の視聴開始指示として受け付ける。配信外通信部404は、視聴開始指示を受け付けると、配信開始プッシュ通知652に係るライブ配信のストリームIDを含む配信要求を生成し、ネットワークNWを介してサーバ10に送信する。
【0094】
上述の実施の形態において、保持部の例は、ハードディスクや半導体メモリである。また、本明細書の記載に基づき、各部を、図示しないCPUや、インストールされたアプリケーションプログラムのモジュールや、システムプログラムのモジュールや、ハードディスクから読み出したデータの内容を一時的に記憶する半導体メモリなどにより実現できることは本明細書に触れた当業者には理解される。
【0095】
本実施の形態に係るライブ配信システム1によると、フォロワーにとって重要な配信開始プッシュ通知の受領継続を可能としつつ、当該フォロワーが受け取る配信開始プッシュ通知の数を抑制することができる。これにより、フォロワーはより快適にライブ配信プラットフォームを利用できるようになる。
【0096】
ユーザは配信者をいったんフォローしてしまうと、当該配信者への興味・関心が薄れてもフォロー自体は外しにくく感じるものである。したがって、ライブ配信プラットフォームを長く使うほどフォロイーが増えていき、それに比例して配信開始プッシュ通知の数も増えていく。配信開始プッシュ通知が増えすぎると邪魔に感じられるようになり、見られないまま放置または消去されることも増える。本実施の形態では興味・関心が薄れたフォロイーからの配信開始プッシュ通知が自然に無くなっていくので、ユーザがプッシュ通知増大に関して感じるストレスを軽減または除去できる。加えて、ユーザ、特にVIPはフォロー数の増加によるプッシュ通知の増加を気にしなくてもよくなるので、配信者をより気軽にフォローできるようになる。その結果、ライブ配信プラットフォームにおいてフォローしやすい環境が醸成され、フォロー数の増大は配信者のモチベーション向上に寄与する。
【0097】
本実施の形態に係るライブ配信システム1では、VIP用のVIP分類モデル326とnonVIP用のnonVIP分類モデル328とが用いられる。VIPとnonVIPとで異なるモデルを用いることで、ライブ配信プラットフォームにおいて異なる振る舞いを見せるVIP、nonVIPのそれぞれに適したモデルを構築することができる。
【0098】
本実施の形態に係るライブ配信システム1では、通知不可フォロイーを設けることでプッシュ通知の総数を低減することができ、プッシュ通知のリソース(サーバ、外部サービスなど)をより有効に活用することができる。また、プッシュ通知が閲覧される可能性を高めることができ、それにより再視聴確率を高め、ユーザのリテンション向上を図ることができる。
【0099】
図12を参照して、本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図12は、本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。図示された情報処理装置900は、例えば、本実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれを実現しうる。
【0100】
情報処理装置900は、CPU901、ROM(Read Only Memory)902、およびRAM(Random Access Memory)903を含む。また、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インタフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート925、通信装置929を含んでもよい。さらに、情報処理装置900は、カメラなどの撮像装置(不図示)を含む。また、情報処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ばれるような処理回路を有してもよい。
【0101】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM902、RAM903、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体923に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。例えば、CPU901は、本実施の形態におけるサーバ10およびユーザ端末20、30のそれぞれに含まれる各機能部の動作全般を制御する。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM902、およびRAM903は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
【0102】
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置であってもよいし、マイクロフォンなどの音センサ、加速度センサ、傾きセンサ、赤外線センサ、深度センサ、温度センサ、湿度センサなど物理量を電気信号に変換する装置であってもよい。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器927であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報または感知した物理量に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
【0103】
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD、PDP、OELDなどのディスプレイ、スピーカおよびヘッドホンなどの音響出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音響などの音として出力したりする。
【0104】
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
【0105】
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体923のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体923に記録を書き込む。
【0106】
接続ポート925は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート925は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート925は、RS-232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート925に外部接続機器927を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器927との間で各種のデータが交換されうる。
【0107】
通信装置929は、例えば、ネットワークNWに接続するための通信デバイスなどで構成された通信インタフェースである。通信装置929は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置929は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置929は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置929に接続される通信ネットワークNWは、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。なお、通信装置929は、通信部としての機能を実現する。
【0108】
カメラなどの撮像装置(不図示)は、例えばCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子、および撮像素子への被写体像の結像を制御するためのレンズなどの各種の部材を用いて実空間を撮像し、撮像画像を生成する装置である。当該撮像装置は、静止画を撮像するものであってもよいし、または動画を撮像するものであってもよい。
【0109】
以上、実施の形態に係るライブ配信システム1の構成と動作について説明した。この実施の形態は例示であり、各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解される。
【0110】
実施の形態では、ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者の例としてユーザがフォローした配信者であるフォロイーを採用したが、これに限られず、関心対象配信者をユーザがお気に入り登録した配信者やユーザがお友達登録した配信者とする場合にも本実施の形態に係る技術的思想を適用可能である。
【0111】
実施の形態では、機械学習モデルを用いて関心スコアを算出する場合を説明したが、これに限られず、所定の数式を用いて関心スコアを算出してもよいし、ルールベースで関心スコアを算出してもよい。
【0112】
実施の形態では、通知可能フォロイーか通知不可フォロイーかを分ける基準として関心スコアとしきい値との大小関係を用いたが、これに限られず、例えば算出された関心スコアでフォロイーをソーティングし、上位N人(Nは自然数)を通知可能フォロイーとし、残りを通知不可フォロイーとしてもよい。
【0113】
実施の形態では、通知可能フォロイーに配信開始プッシュ通知を再送する場合を説明したが、これに限られず、例えば通知可能フォロイーのうち関心スコアのより高い一部にのみ配信開始プッシュ通知を再送するよう構成してもよい。
【0114】
実施の形態におけるギフトの対価ポイントから付与報酬への換算率は一例であって、これらは例えばライブ配信システムの管理者により適宜設定されてもよい。
【0115】
実施の形態に係る技術的思想を、配信者の画像の代わりに配信者の動きと同期した動きをするアバターを用いるバーチャルライブ配信や、ライブコマースに適用してもよい。
【0116】
本明細書において説明された処理手順、特にフロー図、フローチャートを用いて説明された処理手順においては、その処理手順を構成する工程(ステップ)の一部を省略すること、その処理手順を構成する工程として明示されていない工程を追加すること、及び/又は当該工程の順序を入れ替えることが可能であり、このような省略、追加、順序の変更がなされた処理手順も本開示の趣旨を逸脱しない限り本開示の範囲に含まれる。
【0117】
サーバ10により実現される機能の少なくとも一部は、サーバ10以外の装置、例えばユーザ端末20、30により実現されてもよい。ユーザ端末20、30により実現される機能の少なくとも一部は、ユーザ端末20、30以外の装置、例えば、サーバ10により実現されてもよい。例えば、視聴者のユーザ端末で行われる動画データの画像への所定のフレーム画像の重畳は、サーバ10で行われてもよいし、配信者のユーザ端末で行われてもよい。
【要約】
【課題】ライブ配信における通知を最適化する。
【解決手段】サーバは、ライブ配信プラットフォームに係るサーバであって、ライブ配信プラットフォームのユーザを特定するユーザIDと、当該ユーザが関心対象として登録した配信者である関心対象配信者を特定する関心対象配信者IDと、を対応付けて保持する保持手段と、ユーザの関心対象配信者を、ライブ配信プラットフォームにおける関心対象配信者の所定の活動をトリガとしてサーバが当該ユーザに通知を送ることができる関心対象配信者である通知可能関心対象配信者と、そうでない関心対象配信者とに分ける処理手段と、を備える。
【選択図】
図1