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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】シート搬送装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 7/02 20060101AFI20240603BHJP
   B65H 31/00 20060101ALI20240603BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20240603BHJP
【FI】
B65H7/02
B65H31/00 Z
G03G15/00 460
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020149009
(22)【出願日】2020-09-04
(65)【公開番号】P2022043632
(43)【公開日】2022-03-16
【審査請求日】2023-08-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】竹澤 宏章
(72)【発明者】
【氏名】水口 浩平
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-30899(JP,A)
【文献】特開2017-81717(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 7/02
B65H 31/00
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを搬送する搬送手段と、
回転軸を有し、シートが接触することにより回転する回転部材と、
前記回転部材の回転を検知する検知手段と、
前記回転部材が軸方向に移動することを規制する規制部と、
を備え、
前記回転部材は、
シートに接触する接触部と、
前記規制部に当接する第1面を有する、前記回転軸の外周面から突出した板状の突出部と、
を有し、
前記突出部は、前記第1面の反対側の面である第2面にリブを有することを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記リブは、前記軸方向に平行な平面形状であることを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記リブは、前記突出部の根本を含む領域に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記規制部は、凹部を有し、
前記回転軸は、前記凹部に嵌合することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記第1面は、前記凹部よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記回転軸の端部が挿入される穴部が設けられ、前記回転軸を回転自在に支持する支持部を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記回転部材は、前記回転軸から突出した他の突出部を有し、
前記突出部と前記他の突出部は、前記規制部を前記軸方向において両側から挟む位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項8】
前記搬送手段により搬送されたシートが積載される積載部を有し、
前記回転部材は、前記接触部が前記積載部に積載されたシートに接触するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のシート搬送装置。
【請求項9】
前記検知手段は、前記回転部材の回転を検知することにより前記積載部におけるシートの満載を検知するための満載検知センサであることを特徴とする請求項8に記載のシート搬送装置。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか1項に記載のシート搬送装置と、
シートに画像を形成する画像形成手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送するシート搬送装置及びこれを備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成部にシートを搬送するシート搬送装置は、シートに押されることで回転軸を中心に回転する回転部材を有し、この回転部材の回転を検出することでシートの通過や排出トレイに積載されたシートの満載を検知するものが知られている。
【0003】
この種のシート搬送装置に用いられる回転部材は、回転軸の外周面から突出した突出部が、回転部材とは別に設けられた規制部に当接することで、回転軸の軸方向(スラスト方向)への移動を規制するものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-81717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような回転部材に関して、ユーザーが誤って回転部材に触れてしまい、回転部材の突出部が規制部に押圧されることで突出部に負荷がかかり、突出部が破損する虞があった。
【0006】
本発明は、回転部材の軸方向への移動を規制するための突出部に負荷がかかった場合に、突出部が破損することを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、シートを搬送する搬送手段と、回転軸を有し、シートが接触することにより回転する回転部材と、前記回転部材の回転を検知する検知手段と、前記回転部材が軸方向に移動することを規制する規制部と、を備え、前記回転部材は、シートに接触する接触部と、前記規制部に当接する第1面を有する、前記回転軸の外周面から突出した板状の突出部と、を有し、前記突出部は、前記第1面の反対側の面である第2面にリブを有することを特徴とするシート搬送装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、回転部材の軸方向への移動を規制するための突出部に負荷がかかった場合に、突出部が破損することを抑制することが可能なシート搬送装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る画像形成装置の概略図。
図2】シート排出部の斜視図。
図3】満載検知フラグの突出部を示す拡大図。
図4】満載検知フラグの突出部を示す上面図。
図5】満載検知フラグの斜視図。
図6】満載検知フラグの支持部を示す拡大図。
図7】満載検知フラグが撓んだ状態を示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本実施形態に係るシート搬送装置を含む画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特定的な記載がない限りは、本技術の適用範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0011】
<画像形成装置の概略構成について>
本実施形態に係る画像形成装置100の概略構成について図1を用いて説明する。図1は、電子写真方式を用いた4色の画像形成部140を中間転写ベルト145上に並べて配置した中間転写タンデム方式の画像形成装置100の断面図である。
【0012】
画像形成装置100は、記録媒体としてのシートSが収納されるシート収納部109を有している。シート収納部109に収納されたシートSは、給送ローラ対110により画像形成装置100の画像形成タイミングに合わせて給送される。給送ローラ対110により給送されたシートSは搬送経路を通過し、レジストローラ対120へと搬送される。そして、レジストローラ対120によってシートSの斜行補正やタイミング補正が行われた後、シートSは二次転写部130へと送られる。二次転写部130は、略対向する二次転写内ローラ131および二次転写外ローラ132で構成されており、所定の加圧力と静電的負荷バイアスを与えることでシートSにトナー画像を転写させる。
【0013】
画像形成手段としての画像形成部140は、感光体141、露光装置142、現像器143、一次転写装置144を有している。不図示の帯電手段により表面を一様に帯電された感光体141に対し、露光装置142が印刷する画像情報に基づいて光を照射する。これにより感光体141の表面が露光され、感光体141の表面に静電潜像が形成される。このようにして感光体141上に形成された静電潜像に対して、現像器143によるトナー現像が行われ、感光体141上にトナー像が形成される。その後、一次転写装置144により所定の加圧力および静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト145上にトナー像が転写される。本実施形態において、画像形成装置100は以上説明した画像形成部140を、イエローY、マゼンタM、シアンCおよびブラックBkの4セット備えている。
【0014】
次に、中間転写ベルト145について説明する。中間転写ベルト145は、図1中の矢印A方向へと搬送駆動される。上述した各色の画像形成部140による画像形成プロセスは、中間転写ベルト145上に一次転写された上流のトナー像に重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト145上に形成され、二次転写部130へと搬送される。
【0015】
二次転写部130において、シート収納部109から搬送されたシートS上にフルカラーのトナー像が中間転写ベルト145から二次転写される。その後、シートSは定着器150へと搬送される。定着器150は熱源部151と加圧部152を有している。定着器150は、略対向する熱源部151及び加圧部152による所定の加圧力と、熱源部151による加熱によりシートS上にトナーを溶融固着させる。シートSを加熱する熱源部151はシートSの画像形成面と同じ側に配置されており、シートSに加圧力を与える加圧部152はその対向側に配置される。
【0016】
片面印刷の場合、定着器150により画像が定着されたシートSは、搬送手段としての排出ローラ161によって積載部としての排出トレイ170上に排出される。両面印刷の場合は、片面に画像が定着されたシートSは第1切換フラッパ153により分岐され、反転ローラ162へ向かって搬送される。
【0017】
ここで、反転ローラ162へ搬送されたシートSは、シートSの後端が第2切換フラッパ154を過ぎた後に反転ローラ162の反転動作によって両面搬送経路180へと搬送される。この反転動作中に一時的に機外へと飛び出すシートSは反転ガイド171によって支持される。両面搬送経路180に搬送されたシートSは再びレジストローラ対120により斜行補正やタイミング補正を行った後、二次転写部130へと送られて2面目の画像が転写され、転写された画像は定着器150によって定着される。そして、シートSは排出ローラ161により排出トレイ170上に排出されて、両面印刷が完了する。排出されたシートSを積載する排出トレイ170は、シートSの排出方向上流から下流へ向けた上り斜面を有しているため、排出されたシートSはシートS自体の重量によって排出方向上流側に整合される。
【0018】
画像形成装置100は制御部190を有しており、制御部190は上述したシートの搬送及び画像の形成を制御する。また、後述する満載検知センサ165の信号は制御部190に送られる。
【0019】
<満載検知フラグの構成>
次に、満載検知フラグの構成について図2乃至図7を用いて説明する。図2は、図1に示したシート排出部Bの斜視図である。なお、本実施形態において、満載とは排出トレイ170に積載されたシートSの高さが所定の高さh以上である状態としている。排出トレイ170にシートSが満載の状態になると、シートSが排出トレイ170から落下したり、ジャムが発生したりする虞がある。
【0020】
図2に示すように、シート排出部Bには回転部材である満載検知フラグ202と、満載検知フラグ202の回転を検知するための検知手段である満載検知センサ(フォトインタラプタ)165が設けられている。
【0021】
満載検知フラグ202は、シートSに接触する接触部202aと、満載検知センサ165の光を遮る遮光部202bと、回転軸202cとを有している。接触部202aは排出トレイ170に積載されたシートSのうち最上位のシートに接触する。回転軸202cの両端は、画像形成装置100本体側に設けられた第1支持部172及び第2支持部173により回転自在に支持されている。また、回転軸202cは第1支持部172及び第2支持部173の間において、画像形成装置100本体側に設けられた規制部としての第3支持部174により軸方向の位置決めがなされている。本実施形態において軸方向とは、回転軸202cが延在する方向である。満載検知フラグ202の接触部202aがシートSに押されると、回転軸202c及び遮光部202bは接触部202aと一体に回転する。つまり、排出トレイ170に積載されたシートSの枚数が多くシートSの高さが高いほど、最上位のシートSにより接触部202aは上方に押され、満載検知センサ202は大きく回転した状態になる。
【0022】
排出トレイ170に積載されたシートSが満載ではない(シートSの高さがh未満である)とき、満載検知フラグ202の遮光部202bは満載検知センサ165の発光部から受光部への光を遮る位置に存在する。一方、排出トレイ170に積載されたシートSが満載である(シートSの高さがh以上である)とき、接触部202aが最上位のシートSに押されて満載検知フラグ202は大きく回転した状態となる。そして、満載検知フラグ202の遮光部202bが回転した結果、遮光部202bが満載検知センサ165の光を遮らない位置に移動し、満載検知センサ165は満載検知フラグ202が大きく回転していることを検出することができる。ここで、満載検知センサ165から送られた信号により、制御部190はシートSの高さがh以上であることを検知することが可能である。
【0023】
図3は第1支持部172近傍の拡大図であり、図4は第1支持部172近傍の上面図である。また、図5は満載検知フラグ202のみを示した斜視図である。満載検知フラグ202は、回転軸202cの外周面から外方側に突出した板状の第1突出部202d及び第2突出部202eを有している。第1突出部202dは一部が大きく突出したフランジ状の突出部であり、軸方向に垂直な第1当接面202d1(第1面)を有している。さらに、第1突出部202dは、第1当接面202d1とは反対側の面202d3(第2面)から突出したリブ202d2が設けられている。リブ202d2は回転軸202cの軸方向に平行な薄い平面形状である。本実施形態において、リブとは部材を補強するために設けられた突起部である。
【0024】
リブ202d2は、第1突出部202dの根本を含む領域に設けられている。ここで、第1突出部202dの根元とは、第1突出部202dと回転軸202cとの境目の部分である。言い換えると、第1突出部202dから突出しているリブ202d2は、回転軸202cの外周面に接続されている。
【0025】
第2突出部202eは回転軸202cの外周の一部から突出した突出部であり、第2当接面202e1(第1面)を有している。第2突出部202eの第2当接面202e1とは反対側の面202e3(第2面)にはリブ202e2が設けられている。
【0026】
画像形成装置100本体側に設けられた第3支持部174は凹部としての切欠き部174aを有している。回転軸202cは第3支持部174の切欠き部174aに嵌合する。図3及び図4に示すように、回転軸202cが切欠き部174aに嵌合した状態において、第1突出部202d及び第2突出部202eは第3支持部174を軸方向において両側から挟む位置に存在している。これにより、第1突出部202dの第1当接面202d1及び第2突出部202eの第2当接面202e1が第3支持部174に当接することで、満載検知フラグ202の軸方向への移動を規制することができる。
【0027】
図3に示すように、第1支持部172は丸穴(穴部)172aを有しており、回転軸202cの遮光部202b側の端部は第1支持部172の丸穴172aに挿入される。図6は第2支持部173近傍の拡大図である。図6に示すように第2支持部173は丸穴(穴部)173aを有しており、回転軸202cの接触部202a側の端部は第2支持部173の丸穴173aに挿入される。つまり、回転軸202cの両端は、画像形成装置100本体側に設けられた2つの丸穴172a、173aに挿入されることによって回転自在に支持されている。
【0028】
<満載検知フラグの取付方法>
次に満載検知フラグ202の取付方法について説明する。上述したように、本実施形態においては、回転軸202cの両端は、画像形成装置100本体側に設けられた2つの丸穴172a、173aに挿入されることによって支持される。そのため、満載検知フラグ202を第1支持部172及び第2支持部173に取り付ける際に、回動軸202cの一端を丸穴172aに挿し込んだ後に、回転軸202cを撓ませながらもう一方の端部を丸穴173aに挿し込む。
【0029】
図4において矢印Cは切欠き部174aの幅を示しており、図5において矢印Dは第2突出部202eの幅を示している。本実施形態において、切欠き部174aの幅Cは第2突出部202eの幅Dよりも大きい。そのため、第2突出部202eが切欠き部174aを通過するように、第2突出部202eと切欠き部174aの位相を合わせて満載検知フラグ202を第1支持部172及び第2支持部173に取り付けることが可能である。これにより、満載検知フラグ202を画像形成装置100本体側に取り付ける際に第2突出部202eが第3支持部に接触することを防ぎ、満載検知フラグ202の取付を容易にすることができる。
【0030】
<満載検知フラグの撓みについて>
図7は、満載検知フラグ202が撓んだ状態における回転軸202cの変位を示す図である。図1に示すように満載検知フラグ202は排出トレイ170の上部に設けられている。そのため、ユーザーが排出トレイ170に積載されたシートSを取り出す際に誤って接触部202aに触れてしまう場合や、ユーザーが取出したシートSを排出トレイ170に戻す際にシートSが接触部202aに横方向から接触してしまう場合がある。このような場合、接触部202aに矢印Pの方向に負荷がかかり、回転軸202cが図7に破線で示す形状に変形する。このとき、第1突出部202dの第1当接面202d1が第3支持部174に押圧されることで第1突出部202dに矢印Pとは反対向きの負荷がかかる。しかし、本実施形態においては第1突出部202dの第1当接面202d1の反対側の面202d3にリブ202d2が設けられているため、第1突出部202dに負荷がかかる場合であっても第1突出部202dが破損することを抑制することができる。
【0031】
本実施形態に示したリブ202d2は、回転軸202cの軸方向に平行な薄い平面形状であるが、リブ202d2の形状は回転軸202cの軸方向に平行な薄い平面形状に限らない。例えば、リブ202d2は、断面が円弧形状の突出部であってもよい。また、リブ202d2は、軸方向に平行でなく軸方向に対して傾いて延びたリブであってもよい。
【0032】
また、本実施形態に示したリブ202d2は、第1突出部202dの根本を含む領域に設けられているが、リブ202d2は第1突出部202dの根元を含まない領域に設けられてもよい。しかしながら、本実施形態に示すようにリブ202d2が第1突出部202dの根本を含む領域に設けられていることにより、第1突出部202dが根元から折れてしまうことを抑制することができる。そのため、リブ202d2は第1突出部202dの根本を含む領域に設けられていることが望ましい。
【0033】
また、第1突出部202dは図7に示した撓み方向とは反対側に大きく突出した形状であり、第1当接面202d1は第3支持部174の切欠き部174aよりも大きい。そのため、図7に破線で示した形状に変形した場合であっても、回転軸202cが第3支持部174から外れることを抑制することができる。このように回転軸202cが大きく撓むことを許容する構成により、満載検知フラグ202に負荷がかかった際に満載検知フラグ202が破損することを抑制することができる。
【0034】
本実施形態において、満載検知フラグ202は第1突出部202d及び第2突出部202eの2つの突出部を有しており、第1突出部202d及び第2突出部202eが第3支持部174を挟む位置に存在することで満載検知フラグ202の軸方向への移動を規制する。しかし、回転部材は1つの突出部を有し、その突出部が回転部材の一方向への移動のみを規制する構成であってもよい。
【0035】
本実施形態において、満載検知フラグ202の突出部について例示したが、本発明は例えばシート搬送路の途中でシートの通過を検知するための回転部材にも適用可能である。また本実施形態において、シートに画像を形成する画像形成部の一例として電子写真方式の画像形成部を例示したが、画像形成部はインクジェット方式を用いてもよい。
【符号の説明】
【0036】
100 画像形成装置
165 満載検知センサ
202 満載検知フラグ
202a 接触部
202b 遮光部
202c 回転軸
202d 第1突出部
202d1 第1当接面
202d2 リブ
202e 第2突出部
202e1 第2当接面
202e2 リブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7