(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】受信装置および生成方法
(51)【国際特許分類】
H04N 5/93 20060101AFI20240603BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20240603BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20240603BHJP
H04N 21/482 20110101ALI20240603BHJP
H04N 21/454 20110101ALI20240603BHJP
【FI】
H04N5/93
H04N5/92 010
H04N5/765
H04N21/482
H04N21/454
(21)【出願番号】P 2020188723
(22)【出願日】2020-11-12
【審査請求日】2023-01-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 元將
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-052897(JP,A)
【文献】特開2009-017259(JP,A)
【文献】特開2015-056139(JP,A)
【文献】特開2005-167628(JP,A)
【文献】特開2013-102489(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/91-5/956
H04N 5/76-5/775
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルコンテンツの番組を受信する番組受信手段と、
前記番組をモニタ等の表示手段に出力するための番組出力手段と、
前記番組を記憶手段に録画したり、前記記憶手段に録画された番組を前記番組出力手段から前記表示手段へ再生出力したりする記録再生制御手段と、
前記表示手段に出力中の第1番組に基づいて、前記記憶手段から第2番組を抽出するためのフィルタ条件を含むフィルタ条件提示リストを作成するフィルタ条件提示リスト作成手段と、
前記表示手段に前記フィルタ条件提示リストを出力するフィルタ条件提示リスト出力手段
と、
前記フィルタ条件に基づいて前記記憶手段から抽出した前記第2番組のリストである番組リストを作成する番組リスト作成手段と、
前記表示手段に前記番組リストを出力する番組リスト出力手段とを具備し、
前記表示手段に表示された前記フィルタ条件提示リストからフィルタ条件が選択されると、前記選択されたフィルタ条件に対して作成された番組リストが前記表示手段に表示され、前記表示手段に出力中の前記第1番組が終了した後に、前記番組リストに含まれる前記第2番組が前記番組リストの並び順に連続で再生される受信装置。
【請求項2】
前記フィルタ条件提示リスト作成手段は、前記第1番組が前記表示手段へ出力開始された直後に前記フィルタ条件提示リストを作成する請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
リモコンから前記フィルタ条件提示リストを作成するか否かを制御できる請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項4】
前記フィルタ条件提示リストは、外部サーバから取得したフィルタ条件を含む請求項1乃至請求項
3のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項5】
前記フィルタ条件提示リストは、ユーザが編集したフィルタ条件を含む請求項1乃至請求項
4のいずれか1項に記載の受信装置。
【請求項6】
デジタルコンテンツの番組を受信するステップと、
前記番組をモニタ等の表示手段に出力するステップと、
前記番組を記憶手段に録画したり、前記記憶手段に録画された番組を前記表示手段へ再生出力したりするステップと、
前記表示手段に出力中の第1番組に基づいて、前記記憶手段から第2番組を抽出するためのフィルタ条件を含むフィルタ条件提示リストを作成するステップと、
前記表示手段に前記フィルタ条件提示リストを出力するステップと、
前記フィルタ条件に基づいて前記記憶手段から抽出した前記第2番組のリストである番組リストを作成するステップと、
前記表示手段に前記番組リストを出力するステップと、
前記表示手段に表示された前記フィルタ条件提示リストからフィルタ条件が選択されると、前記選択されたフィルタ条件に対して作成された番組リストが前記表示手段に表示するステップと、
前記表示手段に出力中の前記第1番組が終了した後に、前記番組リストに含まれる前記第2番組が前記番組リストの並び順に連続で再生するステップとを具備したリストの生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、受信装置および生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送のテレビ受信装置は、搭載するチューナ数や、ハードディスクドライブ(HDD)などの記憶媒体の記憶容量の増加が進んでいる。
【0003】
こうしたテレビ受信装置においては、複数のチューナを用いて、同時に異なるチャンネルの放送番組を受信して、それらを同時に記憶媒体に録画することができる。また、受信可能な全チャンネルで提供される放送番組を、1週間程度などの長期間に渡り全部録画するなど、大量に録画することが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザは録画した番組を視聴する際に番組の選択に手間がかかる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの視聴している番組に基づいて番組のリストを生成する受信装置および生成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る受信装置は、デジタルコンテンツの番組を受信する番組受信手段と、
番組をモニタ等の表示手段に出力するための番組出力手段と、番組を記憶手段に録画した
り、記憶手段に録画された番組を番組出力手段から表示手段へ再生出力したりする記録再
生制御手段と、表示手段に出力中の第1番組に基づいて、記憶手段から第2番組を抽出す
るためのフィルタ条件を含むフィルタ条件提示リストを作成するフィルタ条件提示リスト
作成手段と、表示手段にフィルタ条件提示リストを出力するフィルタ条件提示リスト出力
手段と、フィルタ条件に基づいて記憶手段から抽出した第2番組のリストである番組リストを作成する番組リスト作成手段と、表示手段に番組リストを出力する番組リスト出力手段とを具備し、表示手段に表示されたフィルタ条件提示リストからフィルタ条件が選択されると、選択されたフィルタ条件に対して作成された番組リストが表示手段に表示され、表示手段に出力中の第1番組が終了した後に、番組リストに含まれる第2番組が番組リストの並び順に連続で再生される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る受信装置の構成例を示す機能ブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る受信装置が生成するフィルタ条件の例である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係る受信装置が、番組再生開始時にリストを表示部に表示するときの処理動作を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、同第1の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるためのリストを作成するときの処理動作を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、同第1の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図である。
【
図6】
図6は、同第1の実施形態に係る受信装置が、表示させたリストに基づいて番組を再生する際の処理動作を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、第2の実施形態に係る受信装置が、リモコンから信号を受信したときの処理動作例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、同第2の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図である。
【
図9】
図9は、同第2の実施形態に係る受信装置が、ユーザによりリストの編集がされたときの処理動作例を示すフローチャートである。
【
図10】
図10は、同第2の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図である。
【
図11】
図11は、第3の実施形態に係る受信装置が生成するリストの例である。
【
図12】
図12は、同第3の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるためのリストを作成するときの処理動作を示すフローチャートである。
【
図13】
図13は、同第3の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、実施形態に係る受信装置の構成例を示す機能ブロック図である。
【0011】
受信装置10は、デジタルコンテンツを視聴する機器であり、例えば、2Kまたは4K/8Kといった地上波放送、衛星放送などのデジタル放送の放送信号を受信し、放送信号から放送番組を取得し、視聴可能なテレビ受信装置(テレビ装置、テレビジョン受信機、放送信号受信装置とも称される)である。受信装置10は、CPUやメモリなどを有したコンピュータを備えていてもよい。
【0012】
受信装置10は、例えばインターネットなどのネットワーク30に接続するための外部インターフェースを備え、ネットワーク30上のコンテンツサーバ装置などが提供するコンテンツを視聴することが可能である。また、受信装置10は、例えばDVD、ハードディスクなど記憶媒体などからデジタルテレビ放送の放送番組データなどを取得することでもよい。
【0013】
なお、デジタルコンテンツを単に番組と称することもある。また放送信号から取得されるデジタルコンテンツを放送番組と称したり、ネットワーク上の装置から取得されるデジタルコンテンツを単にコンテンツと称したりすることもある。
【0014】
また、受信装置10は、録画再生機能を有していてもよく、録画再生機能によりハードディスクなどに放送番組を録画したり、録画した放送番組を視聴可能に出力したりできる。また受信装置10に図示せぬ録画再生装置を接続し、図示せぬ録画再生装置に放送番組を録画し、視聴可能としてもよい。
【0015】
また、受信装置10は、デジタルコンテンツを受信可能な機器であれば、視聴可能なモニタのない録画のみができるレコーダや放送信号を受信可能なSet Top Box(STB)などでもよい。また、受信装置10は、同様の受信機能を持つ受信装置として、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどモバイル機器でもよい。
【0016】
受信装置10は、付属のリモコン100を用いることでユーザが遠隔制御できる。また、受信装置10は、遠隔制御を可能とするスマートスピーカなど図示せぬ音声認識手段を備えていてもよい。
【0017】
受信装置10は、デジタル放送の放送番組に係る属性情報(放送番組情報と称する)を取得することができ、表示部141に表示したり、音声出力部142に出力したりすることができる。さらには、受信装置10は、録画した放送番組に係る属性情報や、コンテンツサーバ装置が提供するコンテンツに係る情報(コンテンツ番組情報と称する)などを、表示部141に表示したり、音声出力部142に出力したりすることができる。放送番組に係る属性情報とは、放送番組の番組名、出演者、放送時刻など放送番組に係る任意の情報であってよい。
【0018】
また、本実施形態における受信装置10は、複数のチューナを備えていてもよく、複数のチャンネルの番組を同時に録画することでもよい。例えば、チューナ数分のチャンネルの番組を同時に長時間にわたって録画することでもよい(このような録画の仕方を全番組録画と称する)。なお、全番組録画の場合、録画できる時間量は、録画データを保存可能なハードディスクなどの容量に依存する。
【0019】
なお、通常、ネットワーク30には1台の受信装置10のみでなく、複数の受信装置10が接続されている。以降においては、複数の受信装置10を示すときにも、受信装置10と称することがある。
【0020】
解析サーバ20は、ネットワーク30上のサーバであり、CPUやメモリなどを有したコンピュータ(クラウドを含む)により構築されていてもよい。解析サーバ20は、ネットワーク30に接続されている複数の受信装置10から収集した視聴履歴データなどの解析対象データや、解析対象データに対する解析条件などの解析条件データを受信し、解析条件に基づいて解析対象データを解析し、解析結果を得る。受信装置10は、必要に応じて解析サーバ20から解析結果を入手する。
【0021】
コンテンツサーバ装置21は、コンテンツやその関連情報を提供するネットワーク上のコンテンツサーバであり、CPUやメモリなどを有したコンピュータ(クラウドを含む)により構築されていてもよい。コンテンツサーバ装置21は、例えば、コンテンツサービスプロバイダ(CSP)や通信事業者、また、その他Over The Top(OTT)と呼ばれるコンテンツのサービス事業者など(以下、総称してCSP提供者と称する)によって提供される。Video On Demandといったサービスを提供するサーバもコンテンツサーバ装置21に含まれる。コンテンツサーバ装置21は、外部からの要求に応じてコンテンツや関連情報を提供する。なお、
図1には1つのコンテンツサーバ装置21のみを示したが、複数あってもよい。
【0022】
ネットワーク30は、受信装置10、コンテンツサーバ装置21などが接続されて、各機器装置が通信可能となるネットワークであり、例えば、インターネットである。また、ネットワーク30はインターネットだけとは限らず、各機器装置が通信可能であれば複数の異なるネットワークを含むネットワークでもよい。
【0023】
以下、受信装置10の構成の詳細を説明する。
【0024】
放送信号受信処理部11は、チューナ機能やデマルチプレクシング処理機能などを備える。チューナ機能は、図示せぬアンテナやケーブルから受波した放送波をデジタル放送の規格に応じて処理して放送信号を取得し、デマルチプレクシング処理機能は、放送信号を分離するなどして得た各種デジタルデータストリームを出力する。デジタル放送の規格は、例えば、2Kデジタル放送にて採用されているMPEG2 TS方式や、4K/8Kデジタル放送にて採用されているMPEG Media Tranport方式(MMT方式)などであってもよい。なお、チューナが複数ある場合、チューナにより異なる規格に対応していてもよい。また、放送信号受信処理部11は、デジタル放送の規格に応じた処理として、誤り訂正符号復号処理、暗号化されたデータを復号する暗号復号化処理などの機能を備えていてもよい。
【0025】
データ処理部12は、放送信号受信処理部11やネットワークデータ処理部101、記録再生部15などが出力する符号化データ(映像符号化データ、音声符号化データ、文字符号化データなど)に対して復号化処理などを実施し、映像、音声、文字などのデジタルコンテンツデータを出力する。
【0026】
出力制御部13は、データ処理部12やネットワークデータ処理部101などが出力したデジタルコンテンツデータに対して出力タイミング、表示方法などを調整し、表示部141や音声出力部142に出力する。また、出力制御部13は、制御部18から番組情報を表示部141に表示させる命令を受信した場合は、解析部19が放送信号から抽出したElectric Program Guide(EPG)などの番組情報を、表示部141に出力することもできる。出力制御部13は、制御部18を介してリモコン100などからの制御信号を受信し、受信した制御信号に従って表示部141や音声出力部142へデータを出力することでもよい。また出力制御部13は、表示リスト作成部16から表示リストのデータを受信し、必要に応じた加工を施して表示部141へデータを出力することでもよい。
【0027】
表示部141は、映像や文字を表示する例えばモニタである。表示部141は、出力制御部13が出力したデジタルコンテンツデータを、ユーザが認識できる映像、文字などのデジタルコンテンツとして出力する。
【0028】
音声出力部142は、音声を出力する例えばスピーカである。音声出力部142は、出力制御部13が出力した音声のデジタルコンテンツデータを、ユーザが認識できる音声などのデジタルコンテンツとして出力する。ユーザは、表示部141や音声出力部142が出力する映像、文字、音声を視聴することにより、放送信号やコンテンツサーバ装置21、記録再生部15などによって提供されるデジタルコンテンツを視聴する。ユーザにデジタルコンテンツを提示するという意味で、表示部141や音声出力部142を、総称して提示部と称してもよい。
【0029】
ネットワークデータ処理部101は、インターフェース部17を介してネットワーク30上の装置と各種データを送受信する。ネットワークデータ処理部101は、ブラウザやコンテンツサーバ装置とのデータの送受信をするためのアプリケーションなどを備えていてもよい。例えば、ユーザがネットワーク上のコンテンツを視聴したい場合にリモコンから操作をすると、ネットワークデータ処理部101は、制御部18を介して、コンテンツサーバ装置21のコンテンツを受信する命令を受信し、コンテンツサーバ装置21に対して、コンテンツを送信するための要求を作成し、インターフェース部17を介して送信する。ネットワークデータ処理部101は、コンテンツサーバ装置21が出力したコンテンツに係るデータを受信し、必要に応じた処理をして、映像、音声、文字などのコンテンツデータまたはその符号化データなどを出力する。具体的には、ネットワークデータ処理部101は、受信したコンテンツに係るデータに対して、復号化処理として、例えば、デマルチプレクシング処理(分離処理)、誤り訂正符号復号処理、符号化されたコンテンツデータ(映像、文字、音声など)に対する復号化処理などを実施することでもよい。ネットワークデータ処理部101が出力したコンテンツのデータは、出力制御部13に直接またはデータ処理部12などを介して入力されて、表示部141や音声出力部142などからコンテンツとして出力されることでもよい。
【0030】
記録再生部15は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)などのデータ格納部192を備え、番組の録画が可能なディスクプレーヤやHDDレコーダなどであり、放送信号受信処理部11やネットワークデータ処理部101などが出力するデジタルコンテンツのデータをデータ格納部152に記憶する。記録再生部15は、ユーザなどからの再生要求に従ってデジタルコンテンツを再生出力する。より具体的には、記録再生部15の制御部151は、再生要求を受けると、記憶したデジタルコンテンツのデータ(放送信号データ、コンテンツに係るデータ、符号化データなど)をデータ処理部12へ出力する。データ処理部12において必要な処理がなされた後、取得された放送番組データやコンテンツデータは出力制御部13へ出力される。記録再生部15が出力したデータは、最終的に映像、文字、音声として表示部141や音声出力部142から出力される。ユーザは、表示部141や音声出力部142が出力する映像、文字、音声を視聴することにより、記録再生部15に記憶されたデジタルコンテンツを視聴する。なお、本実施形態においては、記録再生部15は、受信装置10の一機能としたが、外付けの装置であってもよい。
【0031】
また本実施形態のデータ格納部152は、録画予約情報や録画した番組に関する情報(録画番組情報)などが格納される。録画予約情報は、将来録画を予定している番組に係る情報であり、例えば、番組が放送されるチャンネルや放送時刻などを含む。録画番組情報は、すでに録画した放送番組に係る情報であり、録画番組の番組名、録画日時、放送日時などを含む。録画番組情報は、受信装置10の内部で独自に作成する情報でもよいし、ネット―ワーク30上の各種装置や、放送信号受信処理部11が受信した放送信号から取得してもよい。また録画の操作などと個人情報とが紐づけできる場合は、録画番組情報に、録画したユーザの個人情報などを含めてもよい。また、制御部151は番組の録画が完了すると、録画予約情報から録画した番組の情報を削除し、録画番組情報に録画した番組の情報を書き込むなど、管理データを更新する。録画番組情報、録画予約情報は通常はデータベース化されており、各種キーワードを用いて番組または関連情報を抽出できる。
【0032】
表示リスト作成部16は、表示リストを生成するために必要な各種情報を取得し、取得した各種情報から表示リストのデータを生成し、出力制御部13などに出力したり、データ格納部165等のメモリに格納したりする。表示リストとは、フィルタ条件提示リストや番組リスト(再生リスト)を含む。
【0033】
フィルタ条件提示リストは、ユーザが現在視聴中の番組(視聴中番組)に基づいて、ユーザが視聴する番組(関連番組)を抽出するためのフィルタ条件のリスト(1つ以上のフィルタ条件の集まり)である。フィルタ条件提示リストの各フィルタ条件に基づいて決定された番組のリストを番組リストと称する。また番組リストのうち実際に再生する番組のリストを再生リストと称し、受信装置10の制御部18において再生リスト管理部181が管理する。すなわち番組リストの全ての番組を連続再生する場合は、再生リストと番組リストは同じリストとなる。表示される番組リストにおいて実際に再生される番組の横にラジオボタンなどを設置して、ラジオボタンの選択または非選択(ON/OFF)により再生されるまたはされないことを示してもよい。
【0034】
フィルタ条件提示リストを得るために、受信装置10は解析サーバ20に、現在の時間などの時間情報、視聴中番組の番組名など視聴中番組を識別できる視聴中番組の番組識別情報、デモグラフ属性などの個人情報などを解析条件として送信する。解析サーバ20は、例えば過去に集めた視聴履歴データなどに対して、受信装置10から送信されてきた解析条件に基づいて解析をして、1以上のフィルタ条件を得る。受信装置10は解析サーバ20から解析結果としてフィルタ条件を得て、フィルタ条件提示リストを生成する。受信装置10が解析サーバ20の機能を備えていてもよい。また、受信装置10は、ユーザがリモコンなどからフィルタ条件を設定できるようにしてもよい。この場合は、例えば、受信装置10がメモリ(例えばデータ格納部165)にフィルタ条件提示リストのファイルを格納しておき、ユーザがリモコンからこのファイルを編集することでもよい。
【0035】
「デモグラフ属性」とは、年齢、性別や、年齢と性別の組み合わせ、また「地域全体」、「家族全体」、「M3」、「M2」、「M1」、「T」、「F1」、「F2」、「F3」などと、受信装置10のユーザの個人情報のことである。
【0036】
図2は、実施形態に係る受信装置が生成するフィルタ条件の例であり、行ごとにフィルタ条件を示している。
【0037】
フィルタ条件No.1は、視聴中番組を見たユーザが他に見ている番組、または視聴中番組を見たユーザがよく見る傾向にある番組を抽出する条件である。フィルタ条件No.1によって抽出される番組は、例えば、解析サーバ20の解析結果から取得できる。録画した番組からフィルタ条件No.1による番組を抽出する場合は、解析サーバ20の解析結果と録画番組情報とを比較して、合致した番組を選択することで抽出できる。
【0038】
フィルタ条件No.2は、視聴中番組の属性情報として設定されているジャンル情報と同一のジャンル情報を属性情報として持つ番組を抽出する条件である。ジャンル情報は、放送番組情報から取得可能であり、特に録画した番組については録画番組情報から取得できる。録画した番組からフィルタ条件No.2による番組を抽出する場合は、ジャンル情報をキーワードにして録画番組情報から抽出できる。
【0039】
フィルタ条件No.3は、視聴中番組の属性情報として設定されている出演者情報と、同一のまたは一部が同一の出演者情報を属性情報として持つ番組を抽出する条件である。フィルタ条件No.3の出演者情報は、放送番組情報から取得可能であり、特に録画した番組については録画番組情報から取得できる。例えばフィルタ条件No.3は、個別の出演者の情報でもよく、フィルタ条件No.3は、ある特定の出演者が出演する番組を抽出する条件であってもよい。録画した番組からフィルタ条件No.3による番組を抽出する場合は、出演者情報をキーワードにして録画番組情報から抽出できる。
【0040】
フィルタ条件No.4は、放送信号から得られる放送番組情報に基づいて視聴中番組の次に放送される番組もしくは放送された番組を抽出する条件である。視聴中番組が録画した番組の場合は、放送番組情報の代わりに録画番組情報に基づいて抽出することでもよい。
【0041】
フィルタ条件No.5は、視聴中番組のシリーズ番組を抽出する条件である。シリーズ番組とは、ドラマやアニメなど継続的に、または、中断期間を挟みながら複数期にわたり断続的に放送される番組であり、例えば、短期間に複数回集中的に放送されるシリーズ番組や、長期にわたって複数回放送されるシリーズ番組、また、複数のシリーズ番組をセットとしたシーズン番組などを含む。シリーズ番組中、1回1回の放送を放送話と呼ぶ。録画した番組からフィルタ条件No.5による番組を抽出する場合は、シリーズ番号の識別番号などをキーワードにして録画番組情報から抽出できる。
【0042】
フィルタ条件No.6は、視聴中番組に関連した番組を各種アルゴリズムに基づいて選択した番組を抽出する条件である。各種アルゴリズムとは、人工知能(AI)、機械学習などに基づいたアルゴリズムでもよい。フィルタ条件No.6によって抽出される番組は、例えば、解析サーバ20が提供する各種アルゴリズムによる解析結果から取得できる。録画した番組からフィルタ条件No.1による番組を抽出する場合は、解析サーバ20の解析結果と録画番組情報とを比較して、合致した番組を選択することで抽出できる。
【0043】
フィルタ条件No.7は、視聴中番組に関連した番組として、予めユーザなどが決めた番組を抽出する条件である。例えば、ユーザがリモコン100などから設定条件の編集をすることにより、視聴中番組と録画番組情報の他の番組との関連付け(紐づけ)をしておくことで、フィルタ条件No.7による番組の抽出ができる。
【0044】
なお、フィルタ条件は上記の条件に限られない。フィルタ条件には番組の属性情報などがキーワードとして含まれていてもよい。また、フィルタ条件提示リストは、ユーザが編集して各フィルタ条件を設定してもよいし、解析サーバ20などがアルゴリズムに基づいて生成したフィルタ条件でもよいし、ネットワーク30上のコンテンツサーバ装置21などから提供されるフィルタ条件でもよい。
【0045】
データ取得部161は、外部からフィルタ条件提示リストや番組リストの作成に必要な各種情報を取得する。またデータ取得部161は、解析サーバ20から解析結果を得たり、ユーザがリモコン100から入力した設定条件を受け付けたりすることでもよい。
【0046】
番組リスト作成部162は、視聴中番組に関する情報(視聴中番組情報)と、フィルタ条件提示リスト作成部163が取得したフィルタ条件と、データ格納部152に格納されている録画番組情報とから、フィルタ条件に合致する番組を録画番組情報から抽出し、抽出した番組を並べて、リスト(番組リスト)を作成し、リストのデータを表示データ作成部164へ出力する。番組リストにおける番組の並び順は、番組リスト作成部162がリスト作成において生成した順番でもよいし、人気の高い順番などに並べてもよい。人気の高い順番を得る場合は、例えば解析サーバ20などから入手した各番組の再生回数に基づいて番組の並び順を決定することでもよい。また、上記フィルタ条件7による場合は、格納部165などに予め格納された関連番組の紐づけ情報に指定された並び順としてもよい。
【0047】
フィルタ条件提示リスト作成部163は、各種情報に基づいて、フィルタ条件提示リストを取得したり、作成したりする。各種情報は、例えば、現在の時間などの時間情報、視聴中番組の番組名など視聴中番組を識別できる視聴中番組の番組識別情報、デモグラフ属性などの個人情報などでもよく、またそれらの結合でもよい。時間情報は、例えば、フィルタ条件提示リストに基づいて作られた番組リストが自動で連続再生される場合に、各番組が再生開始される時間などでもよい。フィルタ条件提示リスト作成部163は、必要に応じて、各種情報に基づいて解析が可能な解析サーバ20に各種情報を出力し、フィルタ条件を要求する。解析サーバ20から得られるフィルタ条件を含めてファイル条件提示リストを生成する。また、フィルタ条件提示リスト作成部163は、ユーザがリモコン100から入力編集したファイル条件をファイル条件提示リストに含めてもよい。
【0048】
表示データ作成部164は、フィルタ条件提示リスト作成部163や番組リスト作成部162から入力されるリストのデータを、表示部141に表示させるためのデータに変換して出力する。
【0049】
データ格納部165は、例えばメモリであり、データ取得部161が取得したデータや、フィルタ条件提示リスト作成部163や番組リスト作成部162、表示データ作成部164などが生成したデータを格納することでもよい。また、データ格納部165は、例えばユーザがリモコンから入力したデータであり、表示データを作成するために必要なデータを格納することでもよい。
【0050】
インターフェース部17は、各種インターフェースを含む。
【0051】
通信部171は、コンテンツサーバ装置21などネットワーク30上の装置などとデータ通信をするためのインターフェースであり、例えばTCP/IP、UDP/IPといったプロトコルを備えている。
【0052】
リモコンI/F部172は、リモコン100から制御信号を受信するためのインターフェースである。リモコンI/F部172は、受信した制御信号を制御部18へ出力する。リモコン100のかわりに図示せぬスマートフォンなどの端末を利用して制御信号を受信するインターフェースを有してもよい。
【0053】
制御部18は、受信装置10の各機能を制御する。具体的には、制御部18は、リモコンI/F部172から各種制御信号を受信し、受信装置10の各機能を制御する。例えば、受信装置10の電源の入り切り(ON/OFF)や、放送番組の録画再生等、制御部18は、リモコンI/F部172を介してリモコン100からの制御信号を受信し、受信装置10の各種機能を制御し、ユーザが指定した動作をさせる。なお、
図2において、制御部18との間で特に結線をしていない機能ブロックとの間においてもデータのやり取りを行うことにしてもよい。
【0054】
解析部19は、解析処理部191やデータ格納部192を含んでもよい。解析処理部191は、放送信号受信処理部11から入力される伝送制御信号、SI信号などの各種制御情報(デジタル放送の規格で規定されている制御情報など)を解析することで、放送中の放送番組情報などを抽出し、データ格納部192などに格納する。放送番組情報は、例えば、デジタル放送で放送される全チャンネルの放送時間ごとの放送番組名などを含む。解析部19は、放送信号から放送番組情報が受信されるごとに、格納している放送番組情報を更新することでもよい。データ格納部192は、例えばHDD(ハードディスクドライブ)などのメモリである。なお、データ格納部152、165、192は物理的に同じHDDにあってもよく、データ格納部152、165、192は、受信装置10の外部(いわゆる外付けハードディスク)にあってもよい。
【0055】
リモコン100は、受信装置10を制御するためのリモートコントローラーである。
【0056】
以下、実施形態に係る受信装置の動作例を示す。
【0057】
(第1の実施形態)
本実施形態においては、ユーザが受信装置で任意の番組を視聴し、その視聴中番組が終了した後に、視聴中番組に関連する録画番組を自動で連続再生させるための受信装置10の動作例を示す。より具体的には、ユーザが受信装置で番組を視聴したら、受信装置10が、その視聴番組に関連する録画番組を自動で連続再生させるためのフィルタ条件提示リスト、番組リストを作成し、番組リストに基づいた再生リストの番組を連続再生する。
【0058】
図3は、第1の実施形態に係る受信装置が、番組再生開始時にリストを表示部に表示するときの処理動作を示すフローチャートである。
【0059】
ユーザが記録再生部15に録画されている番組を視聴開始したとする(ステップS11)。より具体的には、制御部18は、リモコン100からの再生開始命令をリモコンI/F部172を介して受信すると、記録再生部15に再生開始命令を出力するとともに、表示リスト作成部16に表示リストの作成命令を出力する。記録再生部15は、選択された録画番組の再生を開始する。表示リスト作成部16は表示リストの作成を開始する(ステップS12)。
【0060】
図4は、同第1の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるためのリストを作成するときの処理動作を示すフローチャートである。
【0061】
表示リスト作成部16は、フィルタを作成するための各種情報を取得する。各種情報として、視聴中番組の番組名を解析部19から取得する(ステップS31)。ユーザのデモグラフ属性を各種情報としてデータ格納部165から取得してもよい。表示リスト作成部16は、視聴中番組の番組名とユーザのデモグラフ属性とに基づいてフィルタ条件提示リストを生成する(ステップS32)。より詳細に説明する。
【0062】
ステップS32において、フィルタ条件提示リスト作成部163は、表示リスト作成命令とともに視聴中番組の番組名、ユーザのデモグラフ属性を解析条件として受信すると、解析サーバ20へ解析条件とともにフィルタ条件の取得要求を送信する。解析サーバ20は、受信した解析条件に基づいて、1以上のフィルタ条件を生成し、受信装置10へ送信する。フィルタ条件提示リスト作成部163は、受信した1以上のフィルタ条件の全てまたは一部を含めてフィルタ条件提示リストとする(ステップS32)。
【0063】
番組リスト作成部162は、フィルタ条件提示リスト作成部163が作成したフィルタ条件提示リストの各フィルタ条件に基づいて番組を抽出し、番組リストを作成する(ステップS33からS36)。
図2に示したリストをフィルタ条件提示リストとして、フィルタ条件No.1を例に、より具体的に説明する。番組リスト作成部162は、データ格納部152に格納されている録画番組情報からフィルタ条件No.1に合致する番組を検索抽出し、抽出した番組を番組リストに含める(ステップS34)。全ての録画番組情報について検索したら、抽出した全ての番組を含めて、フィルタ条件No.1に対する番組リストとする(ステップS35)。番組リスト作成部162は、フィルタ条件提示リストの全てのフィルタ条件に対して番組リストを作成したら、フィルタ条件提示リストのフィルタ条件と番組リストとを紐づけたデータを表示データ作成部164へ出力する。表示データ作成部164は、受信したデータを表示部141にて表示可能なデータへ変換して出力制御部13へ出力する(ステップS37)。
【0064】
図3に戻り、出力制御部13は、フィルタ条件提示リストを表示部141に表示させる(ステップS13)。
【0065】
図5は、同第1の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図である。
【0066】
図5(a)は、
図3のステップS11において、番組の再生開始直後に番組の映像のみが表示部141に表示された場合の表示例である。
【0067】
図5(b)は、
図3のステップS13において、フィルタ条件F1からF4を含むフィルタ条件提示リスト1411が表示部141に表示された場合の表示例である。フィルタ条件F1からF4には、フィルタ条件の内容が文章として表示部に141に表示されてもよい。例えば、
図2のフィルタ条件提示リストのフィルタ条件No.2をフィルタ条件F1に選択した場合は、
図5のフィルタ条件F1の部分に、「視聴中番組と同じジャンルの番組」といった表示がされることでもよい。
【0068】
図5(c)は、ユーザがフィルタ条件提示リスト1411からフィルタ条件F1を選択した場合の番組リスト1412の表示例である。番組リスト1412は、フィルタ条件F1に対して抽出し紐づけされた番組P11からP14を含んでいる。各番組P11からP14の枠内には、例えばそれぞれの番組名を含めてもよい。なお、フィルタ条件提示リスト1411の各フィルタ条件の枠内に、例えば、そのフィルタ条件に紐づけされた番組の番組名を示してもよい。例えば、フィルタ条件F1の枠内に、紐づけされた番組の一番目に再生されるP11の番組名を示しておく。そうすることでユーザは、
図5(b)の表示状態で、フィルタ条件F1の枠内のP11を見れば、フィルタ条件F1で抽出された番組をある程度予測ができる。
【0069】
図3に戻り、ステップS13で表示されたフィルタ条件提示リストのうち一つのフィルタ条件をユーザがリモコンなどから選択すると、選択されたフィルタ条件に紐づけられた番組リストが表示される(ステップS14のYES、S15)。例えば
図5(c)は、ステップS15でユーザがフィルタ条件F1を選択した場合の番組リスト1412の表示例を示している。なお、番組リスト1412の表示部141への表示は、ユーザがフィルタ条件提示リスト1411の各フィルタにリモコンなどからポインタをあてると表示されることでもよいし、リモコンからポインタをあてて選択ボタンなどを押下して選択を決定した場合のみ表示させることでもよい。番組リストが表示されると、受信装置10は、「連続モード」に移る。(ステップS17)。
【0070】
「連続モード」においては、現在視聴中の番組が終了すると、引き続いて、番組リストに表示された番組が自動で再生されてもよいし、番組リストの先頭の番組から連続で自動再生されることでもよい。これによりユーザは、フィルタ条件提示リストを選択するだけで、録画した番組の中から次に見たい番組を検索することなく自動で再生することができ、特に録画番組が膨大にある場合はユーザの利便性が高まる。
【0071】
一方、フィルタ条件提示リストからフィルタ条件を何も選択しなければ、一定時間後にフィルタ条件提示リストは消滅し、「通常モード」で現在視聴中の番組が引き続き再生される(ステップS14のYES、S18)。「通常モード」とは、「連続モードでない」という程度の意味合いであり、通常時に番組を視聴する場合のことを示す。従って「通常モード」では、現在視聴中の番組が終了した後は、何も再生されずに受信装置10の電源が切断されるようにしてもよいし、放送番組に切り替わって表示されるようにしてもよい。
【0072】
なお、「連続モード」を解除させるために、リモコンにボタンを割り当てることでもよい。また、ステップS13からリストが表示されている間は、視聴中の番組の再生を一旦停止してもよいし、再生し続けてもよい。また、フィルタ条件提示リストや番組リストは、表示されてから一定時間後に自動で消滅することでもよいし、リモコンに消滅させるためのボタンを割り当てることでもよい。
【0073】
また上記の手順においては、フィルタ条件提示リストのフィルタ条件を選択したら連続モードに移る場合について示したが、フィルタ条件提示リストの中の番組リストを見てから連続モードとしたい場合もある。そのような場合は、一度番組リストを表示させ(ステップS15)、番組リスト中のある番組が選択された時に、選択された番組を含めたそれ以降の番組を連続で再生する連続モードとすることでもよい。より具体的には、例えば
図5(c)においてフィルタ条件提示リストのF1を選択した場合に表示される番組リストP11、P12、P13、P14から、P11をリモコンなどから選択すると、P11以降の番組が連続再生されることでもよい。また、必ずしも番組リストの先頭が選択される必要はなく、例えばP13を選択した場合は、P13、P14が連続再生されることでもよい。
【0074】
また、番組リストの番組を連続モードで連続再生せずに、一つの番組だけを視聴したい場合、例えばP13の番組だけを視聴したい場合は、P13上にポインタを置いて例えば2回選択するとP13のみが再生されるようにしてもよい。
【0075】
上記の手順により、受信装置が、番組再生開始時にフィルタ条件提示リスト、番組リストを表示部に表示することができ、「連続モード」に移行することができる。
【0076】
なお、上記の手順のステップS11においては、ユーザが記録再生部15に録画されている番組を視聴中である場合について示したが、放送信号やネットワーク30上のコンテンツサーバ装置21などが送信する番組を視聴中であっても同様に適用できる。
【0077】
図6は、同第1の実施形態に係る受信装置が、表示させたリストに基づいて番組を再生する際の処理動作を示すフローチャートであり、連続モードにおける番組再生時の処理フローである。
【0078】
ユーザが連続モードで番組を視聴していたものとする(ステップS51)。連続モードへの移行のための処理は
図3のフローチャートによることでもよい。連続モードになった場合、現在視聴中番組の後に再生される予定の番組のリストである再生リストを制御部18が管理する。再生リストは、
図3のステップS14で選択した番組リストと基本的には同様である。また、例えばラジオボタンなどにより番組リストから再生する番組を選択した場合には、その選択された番組が再生リストに含められる。視聴中番組が終了すると、制御部18は、管理している再生リストを確認し、再生リストに再生するべき番組がある場合は、その番組を再生する(ステップS52のYES、ステップS53のYES、ステップS51)。再生リストの再生するべき番組とは、再生リストの中の未再生の番組であってもよい。例えば、再生リストの並び順に連続再生させる場合、連続モードに移行した直後は再生リストの先頭の番組を再生するべき番組とし、それ以降は、再生リスト順に番組を再生する。番組制御部18は、再生リストに再生するべき番組がないことを確認した場合、再生リストによる再生を終了し、連続モードを終了する(ステップS53のNO、ステップS54)。例えば、再生リストの並び順に連続再生させている場合、再生リストの最後の番組の視聴が終了したら、再生リストによる再生を終了し、連続モードを終了する。連続モードを終了すると受信装置10は、通常モードに戻って放送番組を表示することでもよいし、自身の電源を切断することでもよい。
【0079】
以上の手順により、ユーザが受信装置10で番組を視聴し、その視聴中番組が終了した後に、視聴中番組に関連する1以上の録画番組を自動で連続再生させることができる。これによりユーザは、録画した大量の番組から、見たい番組を容易に視聴することができる。
【0080】
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、
図3のフローチャートの例によって、録画した番組を再生した直後に、その番組に関連するフィルタ条件提示リスト、番組リストを表示させる例を示したが、本第2の実施形態においては、ユーザがリモコンを操作してフィルタ条件提示リスト、番組リストを表示部に表示させる場合の例を示す。
【0081】
図7は、第2の実施形態に係る受信装置が、リモコンから信号を受信したときの処理動作例を示すフローチャートである。
【0082】
ユーザが任意の番組を視聴中に、フィルタ条件提示リスト、番組リストを表示部141に表示させるために、リモコン100から操作をしたとする。リモコン100には、フィルタ条件提示リストや番組リストを表示させるための専用のボタンがあってもよい。また、リストを表示させるための表示ボタンが表示部141上に表示されていてもよく、この場合は、ユーザはリモコン100からこの表示ボタンを押下することでもよい。ユーザの操作により、リモコン100がフィルタ条件提示リストや番組リストを表示させるための信号(リスト表示命令信号とする)を出力すると、リスト表示命令信号は、受信装置10のリモコンI/F172によって受信され、制御部18にてリスト表示命令が取り出される(ステップS101のYES)。制御部18は、リスト表示命令を表示リスト作成部16へ出力する。表示リスト作成部16は、リスト表示命令を受信すると、現在視聴中の番組に関連するフィルタ条件提示リストや番組リストがデータ格納部165にあるかどうかを確認する(ステップS102)。表示リスト作成部16は、リストがないことを確認すると、リストを作成する(ステップS102のNO、ステップS103)。ステップS103におけるリスト作成処理は、
図4のフローチャートによる処理と同様であるため説明は省略する。表示リスト作成部16は、データ格納部165にリストがあることを確認した場合は確認したリストのデータを、データ格納部165にリストがない場合は、ステップS103で作成したリストのデータを出力制御部13へ出力し、表示部141からフィルタ条件提示リストを表示させる(ステップS104)。ステップS104の処理は、
図3のステップ13と同様であるため詳細の説明は省略する。
【0083】
図8は、同第2の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図であり、
図8(a)は、ステップS104の処理結果であるフィルタ条件提示リスト1411の表示例である。
【0084】
ユーザがリモコン100で、表示されたフィルタ条件提示リストからいずれかのリストを選択した場合、表示制御部13は、その選択されたリストに紐づけられた番組リストを表示部141に表示させる(ステップS105のYES、ステップS106)。
図8(b)は、ステップS106の処理結果の表示例であり、
図8(a)の表示状態においてフィルタ条件F1を選択した場合の番組リスト1412の表示例である。
図8(a)の表示状態において、フィルタ条件提示リスト1411からある一定時間どのリストも選択されなかった場合、表示制御部13は、フィルタ条件提示リスト1411の表示部141への表示を消滅させることでもよい(ステップS105のNO)。
【0085】
ステップS106により表示した番組リスト1412において、番組を削除することもできる。例えば
図8(b)の表示状態の番組リスト1412から番組P12を削除する場合、例えばユーザがリモコン100を操作して番組枠P12を選択し、選択した番組を番組リストから削除処理をするためリモコン100に割り当てられたボタンを押下すると、番組削除命令信号がリモコン100から出力されることでもよい。番組削除命令信号は、リモコンI/F172、制御部18を介して、番組削除命令として表示データ作成部164に入力される。表示データ作成部164は、出力制御部13に出力した表示データから番組削除命令の対象であるP12を番組リストから削除した表示データを作成する(ステップS107のYES、ステップS108)。表示データ作成部164は、表示データを出力制御部13に再出力すると、表示部141は、P13が削除された番組リストが表示される(ステップS109)。
図8(c)は、ステップS109により表示された番組リスト1412の例である。ステップS109による表示の後、一定時間が経過すると、番組リスト1412が消滅して、更新後の番組リスト1412の連続モードによる番組の再生が継続される(ステップS110)。
【0086】
以上の手順により、ユーザがリモコン100を操作して、フィルタ条件提示リスト、番組リストを表示部141に表示させて、さらに番組リストから番組の削除をすることができる。
【0087】
図9は、同第2の実施形態に係る受信装置が、ユーザによりフィルタ条件提示リストおよび番組リストの編集がされたときの処理動作例を示すフローチャートである。
【0088】
ユーザがリモコン100を操作してフィルタ条件提示リストを表示部141に表示させる(ステップS301、S302)。この時の表示部141の表示状態は、
図8(a)であるとする。ユーザが、表示されたフィルタ条件提示リスト1411のうちいずれかのフィルタ条件リストを削除するために、リモコン100の操作により削除するフィルタ条件リストを選択し、削除処理をするためのボタンを押下する。削除処理をするためのボタンは、リモコン100に専用で設置してもよいし、特定ボタンを複数回押下するなど任意の形でリモコンの既存のボタンに割り当てられてよい。ユーザがボタンを押下することによりリモコン100から出力されたフィルタ条件削除命令信号は、受信装置10のリモコンI/F172によって受信され、制御部18にてフィルタ条件削除命令(条件リスト変更命令)が取り出される(ステップS303のYES)。制御部18は、フィルタ条件削除命令を表示リスト作成部16へ出力する。表示リスト作成部16は、フィルタ条件削除命令を受信すると、表示部141に表示中のフィルタ条件提示リストから選択されているフィルタ条件を削除したフィルタ条件提示リストを再度作成し、出力制御部13へ出力する。出力制御部13は、更新されたフィルタ条件提示リストを表示部141に表示させる(ステップS304)。この手順により、フィルタ条件提示リストの更新が可能となる。
【0089】
図10は、同第2の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図であり、
図10(a)は、ステップS304により更新されたフィルタ条件提示リスト141の表示例を示す。
図10(a)は、
図8(a)のフィルタ条件提示リストからF3を削除した場合の表示例である。
【0090】
ユーザは、リモコン100の操作により、更新後のフィルタ条件提示リストから1つフィルタ条件を選択すると、選択されたフィルタ条件の番組リストが表示部141に表示される(ステップS305のYES、ステップS306)。
図10(b)は、ステップS306により条件リストF1が選択されて表示された番組リスト1412の一例である。
【0091】
ユーザは、さらに、番組リストに表示された番組の順番を変更する。具体的には、
図10(b)においてP13をP12の上に順番を変更する場合を想定する。ユーザは、リモコン100の操作により、番組リスト1412から移動させたい番組を選択し、選択した番組を希望する位置に移動する。移動の操作は、例えば番組を選択した上で、さらにリモコン100上の別のボタンを押下すると、「上」、「下」などの表示がされ、その表示をリモコン100から選択することで実行してもよく、任意の操作でよい。例えば、「上」の表示が選択された場合には、選択された番組が1つ上に移り、「下」の表示が選択された場合には、選択された番組が1つ下に移る。ユーザがリモコン100から「上」を選択したとすると、リモコン100は、「上」への移動命令を示す上移動命令信号を出力する。上移動命令信号は、リモコンI/F172、制御部18を介して、上移動命令として表示データ作成部164に入力される(ステップS307のYES)。表示データ作成部164は、出力制御部13に出力した表示データに対して、上移動命令の対象である番組P13を番組リストにおいて1つ上に移動させて、再度表示データを作成する。表示データ作成部164は、表示データを出力制御部13に再出力すると、表示部141は、P13の順番が移動した番組リストが表示される(ステップS308)。
図10(c)は、ステップS308により表示された番組リスト1412の例である。出力制御部13は、ステップS308で表示された更新後の番組リスト1412を表示部141に表示させてから、一定時間後に表示を消滅させ、受信装置10は、更新後の番組リストに基づいた連続モードに移行して、番組を再生することでもよい(ステップS309)。
【0092】
以上の手順により、ユーザがリモコン100を操作してフィルタ条件提示リスト、番組リストを表示部141に表示させて、フィルタ条件提示リストからフィルタ条件を削除したり、さらに番組リストの番組の表示順(連続再生においては再生順となる)などの編集をしたりすることができる。
【0093】
(第3の実施形態)
第1の実施形態においては、受信装置10は、視聴中番組に関連する録画番組を再生させるために、番組単位でフィルタ条件提示リスト、番組リストを作成する例を示したが、「シーン」の単位でリストを作成する例を示す。
【0094】
「シーン」とは、番組データ(コンテンツデータ)を内容などによって分割した時間枠のことである。例えば、同一音楽番組の中で、演奏者ごとに出演時間枠が分けられているような場合に、各出演時間枠をそれぞれ「シーン」と称する時間枠に分割する。ユーザは、リモコン100などを用いて「シーン」を選択することで、視聴したい演奏者の映像をすぐに見ることができる。なお「シーン」は、あらかじめ任意の番組に対して、編集などにより作成されており、例えばネットワーク30上のサーバなどに格納されており、受信装置10は「シーン」の情報を取得できる。受信装置10は、「シーン」を含む番組の番組名や、「シーン」の時刻などの「シーン」情報に基づいて、録画番組情報などから、シーンの検索ができる。またユーザが独自に「シーン」を設定し、「シーン」の情報を作成することできる。
【0095】
図11は、第3の実施形態に係る受信装置が生成するリストの例であり、シーンリストデータベース1651として、表示リスト作成部16が作成し、例えばデータ格納部165に格納されている。データベース1651の各列において、シーンリスト名で定義されるシーンリストが各列に示され、シーンリストごとにシーンを抽出する対象とした番組の情報(番組情報1653)と、シーンリスト名をフィルタ条件として抽出されるシーンの情報(シーン内容1654)が紐づけられている。シーンリスト名群1652は、第1の実施形態で定義したフィルタ条件提示リストに相当する。例えば、データベース1651におけるNo.3のシーンリストであるシーンリスト1655の場合、シーンリスト名は「映画BJDの全体」であり、番組リスト作成部162が、「映画BJDの全体」をキーワードにシーンを抽出する対象番組の番組名が「BJD」であり、抽出されたシーンが放送された日時が「D3T3」、「BJD」のジャンルが映画である。「BJD」から「映画BJDの全体」をキーワードに抽出したシーンが、シーンリスト群1654の「Opening」、「本編1」「告知」、「CM1」、「本編2」、「CM2」である。
【0096】
図12は、同第3の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるためのリストを作成するときの処理動作を示すフローチャートであり、
図3のステップS12から続くものとする。
【0097】
ユーザがデジタル放送で放送番組を視聴している時に、その番組の出演者Aに係る他のシーンをまとめて見たい場合がある。ユーザはリモコン100からシーンリスト表示命令のボタンを押す。リスト制御部18は、リモコン100が出力したシーンリスト表示命令をリモコンI/F部172を介して受信する。制御部18は、シーンリスト表示命令を受信したときに表示部141に表示されているシーンを特定し(特定したシーンを特定シーンと称する)、表示リスト作成部16に、特定シーンの情報とシーンリストの表示リストの作成命令を出力する。表示リスト作成部16は表示リストの作成を開始する(
図3のステップS12に相当)。
【0098】
図12のフローチャートに移り、表示リスト作成部16は、特定シーンの情報とシーンリスト表示命令を受信する。表示リスト作成部16は、さらに特定シーンに係る各種情報として、視聴中番組の番組名、特定シーンの放送時間、特定シーンの属性情報(出演者、音楽、場所など)を解析部19もしくはネットワーク30上のコンテンツサーバ21、解析サーバ20などから取得してもよい(ステップS501)。また表示リスト作成部16は、特定シーンに係る各種情報として、特定シーンを選択したユーザのデモグラフ属性をデータ格納部165から取得することでもよい。また表示リスト作成部16は、特定シーンに係る各種情報として、現在の時間や、フィルタ条件提示リストに基づいて作られたシーンリストが自動で連続再生される場合に、各シーンが再生される時間などの時間情報を取得することでもよい。表示リスト作成部16は、特定シーンに係る各種情報に基づいてフィルタ条件提示リストを生成する(ステップS502)。より詳細に説明する。
【0099】
ステップS502において、フィルタ条件提示リスト作成部163は、表示リスト作成命令とともに特定シーンに係る各種情報を解析条件として受信すると、解析サーバ20へ解析条件とともにフィルタ条件(本実施形態においてはシーンリスト名)の取得要求を送信する。解析サーバ20は、受信した解析条件に基づいて、1以上のフィルタ条件を生成し、受信装置10へ送信する。解析サーバ20は、フィルタ条件に加えて、フィルタ条件に合致する番組情報、シーン内容も同時に受信装置10へ送信する。すなわち解析サーバ20は、
図11のデータベース1651の内容を受信装置10へ送信する。フィルタ条件提示リスト作成部163は、受信したデータベース1651のシーンリスト名群1652の全てまたは一部をフィルタ条件提示リストとする(ステップS502)。番組リスト作成部162は、フィルタ条件提示リスト作成部163が作成したフィルタ条件提示リストの全てのフィルタ条件に対して、ステップS504からS506の手順を実施する(ステップS503からS507)。
図11のフィルタ条件No.3を用いてより詳細に説明する。番組リスト作成部162は、フィルタ条件提示リストのフィルタ条件(
図11のフィルタ条件No.3)のキーワードなどを用いて、データ格納部152の録画番組情報からシーンに関連する番組を検索する(ステップS504)。番組リスト作成部162は、フィルタ条件に合致する番組を録画番組情報から見つけた場合、表示部141に表示するためのシーンリスト(表示シーンリストと称する)を作成する(ステップS505のYES、ステップS506)。
図11のシーンリスト1655を例に、より具体的に説明する。番組リスト作成部162は、データ格納部152に格納されている録画番組情報からシーンリスト1655の番組情報1653すなわちジャンルが「映画」、番組名が「BJD」、日時が「D3T3」に合致する番組を検索する(ステップS504)。番組リスト作成部162は、録画番組情報に合致する番組を見つけた場合、シーンリスト1655を表示シーンリストに含める(ステップS506)。フィルタ条件提示リストの全てのフィルタ条件(シーンリスト名)についてステップS504からステップS506を実行し、表示シーンリストを作成したら、表示シーンリストのデータを表示データ作成部164へ出力する。表示データ作成部164は、受信したデータを表示部141にて表示可能なデータへ変換して出力制御部13へ出力する(ステップS507)。
【0100】
出力制御部13は、シーンリスト群(フィルタ条件提示リストに相当)を表示部141に表示させる(
図3のステップS13に相当)。ユーザによって、シーンリスト群からシーンリスト(番組リストに相当)が選択されると、選択されたシーンリストに含まれる内容が表示部141に表示される(
図3のステップS14のYES、ステップS15に相当)。
【0101】
図13は、同第3の実施形態に係る受信装置が、表示部に表示させるリストの例を示す図である。
図13において、表示部141に、
図11のデータベース1651から4つのシーンリストが選択されて作成されたフィルタ条件提示リスト1411(シーンリスト群に相当)が表示され、さらに選択されたシーンリストNo.3の番組リスト1412(シーンリストに相当)が表示された場合の例を示している。
【0102】
以降の番組リスト1412の再生については、第1の実施形態での
図3のステップS16以降の説明と同様であるため説明を省略する。なお、シーンリスト1655と記録再生部15に録画されている対象番組との対応関係は、例えばシーンリスト1655のシーンごと(シーン1、2、3、4、5、6)に放送時刻など属性情報を付与しておき、録画番組情報に付与されている放送時刻など属性情報と比較することで対応関係を得ることができる。これにより、シーンリスト1655のシーン4をユーザが選択すると、記録再生部15に録画されているシーン4を再生することができる。
【0103】
上記の手順により、受信装置が、シーン単位でフィルタ条件提示リスト(シーンリスト群に相当)、番組リスト(シーンリスト)を作成し、表示部に表示することができる。これによりユーザは、フィルタ条件提示リストから視聴したいシーンリストを選択すると、視聴したいシーンを自動でまた連続で視聴することができる。例えば音楽番組を視聴中に、出演中の演奏者が他の番組で出演しているシーンをまとめて連続で視聴することが可能となる。なお、本実施形態においては、視聴中番組のシーンに基づいて、フィルタ条件提示リストを取得したが、視聴中番組のシーンには、出演者、番組名、表示されている場所、表示されている食べ物などさまざまな属性情報が付加されることがある。このような場合に、図示せぬ音声認識などで出演者名をさらにキーワードとして追加するなどして、リスト(フィルタ条件提示リスト、番組リスト)をさらに絞り込むことでもよい。
【0104】
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、ユーザの視聴している番組に基づいて番組のリストを生成する受信装置および生成方法を提供することができる。
【0105】
なお、図面に示した解析画面などに表示される条件パラメータやそれらに対する選択肢、値、評価指標などの名称や定義、種類などは、本実施形態において一例として示したものであり、本実施形態に示されるものに限定されるものではない。
【0106】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらにまた、請求項の各構成要素において、構成要素を分割して表現した場合、或いは複数を合わせて表現した場合、或いはこれらを組み合わせて表現した場合であっても本発明の範疇である。また、複数の実施形態を組み合わせてもよく、この組み合わせで構成される実施例も発明の範疇である。
【0107】
また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合がある。ブロック図においては、結線されていないブロック間もしくは、結線されていても矢印が示されていない方向に対してもデータや信号のやり取りを行う場合もある。フローチャートに示す処理は、ハードウェア(ICチップなど)もしくはソフトウェア(プログラムなど)もしくはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現してもよい。また請求項を制御ロジックとして表現した場合、コンピュータを実行させるインストラクションを含むプログラムとして表現した場合、及び前記インストラクションを記載したコンピュータ読み取り可能な記録媒体として表現した場合でも本発明の装置を適用したものである。また、使用している名称や用語についても限定されるものではなく、他の表現であっても実質的に同一内容、同趣旨であれば、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0108】
10…受信装置、11…放送信号受信処理部、12…データ処理部、13…出力制御部、15…記録再生部、16…表示リスト作成部、17…インターフェース部、18…制御部、19…解析部、20…解析サーバ、21…コンテンツサーバ、30…ネットワーク、100…リモコン、101…ネットワークデータ処理部、141…表示部、142…音声出力部、162…番組リスト作成部、163…フィルタ条件提示リスト作成部、164…表示データ作成部。