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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】万年筆
(51)【国際特許分類】
   B43K 5/18 20060101AFI20240603BHJP
【FI】
B43K5/18 100
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020214059
(22)【出願日】2020-12-23
(65)【公開番号】P2022099963
(43)【公開日】2022-07-05
【審査請求日】2023-10-12
(73)【特許権者】
【識別番号】303022891
【氏名又は名称】株式会社パイロットコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【弁理士】
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】岩原 卓
【審査官】小池 俊次
(56)【参考文献】
【文献】実開平5-88984(JP,U)
【文献】特開平11-221992(JP,A)
【文献】特表2000-502626(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 1/00-1/12、5/00-8/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一部がペン先で覆われたペン芯と、
首部で前記ペン芯と嵌合し、前記ペン芯との嵌合部より後側にインキ貯留領域を有する軸筒と、
前記嵌合部に設けられ、前記インキ貯留領域と連通した流路と、
少なくとも前記流路より前側の前記ペン芯の外面に設けられた、前記流路と連通するインキ溝及び気液溝と、
を備え、
前記嵌合部の後端から所定の範囲において、前記ペン芯の外面は、前記首部の内面と嵌合する嵌合面と、前記首部の内面と離間した切欠面とを有し、
互いに離間した前記首部の内面及び前記切欠面により、断面積が前記インキ溝の断面積より大きい前記流路が形成され、
前記切欠面の接触角が前記首部の内面の接触角より小さく、前記流路をインキ及び空気が流れることを特徴とする万年筆。
【請求項2】
前記流路の前端側が後端側より下側に位置する状態において、
前記インキ貯留領域から流入したインキが前記切欠面に沿って後側から前側に流れて前記インキ溝に流入するとともに、前記気液溝から流入した外気が前記首部の内面に沿って前側から後側に流れて前記インキ貯留領域に流入することを特徴とする請求項1に記載の万年筆。
【請求項3】
前記流路の断面において、前記首部の内面による前記流路の外縁長さが、前記首部の内面及び前記切欠面による前記流路の外縁の全周の長さに対して25%以上50%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の万年筆。
【請求項4】
前記首部の内面の接触角が60度以上80度以下の範囲にあり、前記切欠面の接触角が20度以上55度以下の範囲にあることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の万年筆。
【請求項5】
前記首部の内面及び前記切欠面で囲まれた前記流路の断面形状が略扇形であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の万年筆。
【請求項6】
前記切欠面にインキ溝が形成され、前記流路より前側に設けられた前記インキ溝と繋がっていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の万年筆。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛細管力でインキを筆記領域に供給するインキ溝が設けられた万年筆に関する。
【背景技術】
【0002】
毛細管力でインキを筆記領域に供給するインキ溝が設けられた万年筆が、広く用いられている。その中には、通常のような1本のインキ溝ではなく、3本のインキ溝が設けられた筆記具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この筆記具では、1本のインキ溝を有する場合に比べて、より多くのインキを筆記領域へ供給できるので、太字を書くペン先を用いた場合であっても、インキ切れが生じるのを防ぐことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平9-95083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、インキ溝の流路の断面積は非常に小さいので、インキ溝が複数あるとはいえ、前側に供給できるインキの量は自ずと限りがある。よって、使用開始時や洗浄後のようなインキ溝にインキが存在しない状態から、インキ貯留領域内のインキが前端側の筆記領域まで満たされた使用可能な状態にするまで、必要以上に時間を要することになる。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決し、インキ貯留領域内のインキを効率的に前端側に供給することができる万年筆を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの実施態様に係る万年筆は、
一部がペン先で覆われたペン芯と、
首部で前記ペン芯と嵌合し、前記ペン芯との嵌合部より後側にインキ貯留領域を有する軸筒と、
前記嵌合部に設けられ、前記インキ貯留領域と連通した流路と、
少なくとも前記流路より前側の前記ペン芯の外面に設けられた、前記流路と連通するインキ溝及び気液溝と、
を備え、
前記嵌合部の後端から所定の範囲において、前記ペン芯の外面は、前記首部の内面と嵌合する嵌合面と、前記首部の内面と離間した切欠面とを有し、
互いに離間した前記首部の内面及び前記切欠面により、断面積が前記インキ溝の断面積より大きい前記流路が形成され、
前記切欠面の接触角が前記首部の内面の接触角より小さく、前記流路をインキ及び空気が流れるようになっている。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、ンキ貯留領域内のインキを効率的に前端側に供給することができる万年筆を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の1つの実施形態に係る万年筆の全体構造を模式的に示す側面断面図である。
図2図1に示すインキの流路の断面を拡大して模式的に示す断面図である。
図3図1に示すインキの流路を模式的に示す斜視図である。
図4図3に示す流路にインキが流れるところを模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。
各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。本明細書において、「前」とは、筆記具の先端部側を指し、「後」とは、その反対側を指す。
【0010】
(本発明の1つの実施形態に係る万年筆)
はじめに、図1を参照しながら、本発明の1つの実施形態に係る万年筆の概要を説明する。図1は、本発明の1つの実施形態に係る万年筆の全体構造を模式的に示す側面断面図である。
【0011】
図1に示す万年筆2は、ペン先4と、一部がペン先4で覆われたペン芯10と、首部22でペン芯10と嵌合し、内部にインキ貯留領域30を有する軸筒20とを備える。ペン芯10及び首部22が嵌合した嵌合部50の後方に配置されたインキ貯留領域30は、図1に示すようなコンバータ式の万年筆2では、コンバータにより吸引されたボトルインキが収容される収容部が該当する。カートリッジ式の万年筆では、インキ貯留領域30は、インキカートリッジが該当する。
【0012】
ペン先4は、筆記時に紙と接触する前端のペンポイントと、ペンポイントから所定の長さだけ後方に延びたスリットと、ペン先4の略中央に設けられた穴部を有する。ペンポイントの近傍が筆記領域となる。ペン先4は弾性と耐食性を要するため、本体は金合金または特殊鋼で形成され、紙と接するペンポイント部分には耐摩耗性合金が用いられている。
【0013】
軸筒20は、例えば、前側に位置する首部22と、中央に位置する胴軸24と、後ろ側に位置する尾栓26とで構成される。首部22及び胴軸24は、螺合等により、着脱可能な状態で互いに取り付けられている。軸筒20の内部の主に胴軸24の領域に、インキが収容されたインキ貯留領域30が配置されている。なお、例えば、胴軸24及び尾栓26が一体的に形成されている場合もあり得る。軸筒20は、例えば、樹脂材料で形成することができる。
【0014】
ペン先4とペン芯10は重ね合わせられて、筒状になった首部22と嵌合する。このとき、ペン先4は、ペン芯10と重なり合った領域より前側にまで延びて配置されている。ペン芯10は、ペン先4と重なり合った領域より後ろ側にまで延びて配置されている。つまり、ペン芯10の一部がペン先4で覆われている。ペン先4とペン芯10が重なり合った領域が首部22と嵌合するので、ペン先4及びペン芯10が軸筒20の前端部にしっかり固定された構造が得られる。
【0015】
ペン芯10には、後端側に位置するインキ貯留領域30内のインキを、ペン先4の前端の筆記領域に流動させるためのインキ溝12が設けられている。更に、ペン芯10には、後端でインキ貯留領域30と連通し、前端で外部と連通する気液溝14が設けられている。インキ溝12を介して、インキ貯留領域30からインキが流出した場合、そのままでは、インキ貯留領域30内が負圧になって、インキの流れを継続させることができない。そこで、気液溝14により、流出したインキの分だけ大気を取り込む気液交換を行うことにより、インキ貯留領域30内が負圧になるのを防いで、インキ貯留領域30内のインキを継続的に筆記領域に供給することができる。
【0016】
更に、インキ貯留領域30から前端の筆記領域までインキ溝12内にインキが満たされた状態となり、かつ筆記領域が紙面等に接していない場合には、インキ貯留領域30等から気液溝14にインキが流入して、気液溝14における空気の流路を遮蔽するようになっている。これにより、ペン先4からの所謂インキのボタ落ちを防ぐことができる。また、ペン芯10には、インキ貯留領域30から引き出されたインキを一時的に蓄える櫛溝16も設けられている。
ペン芯10は、樹脂材料で形成することができ、一体的に形成された場合には、容易に洗浄することができる。
【0017】
本実施形態に係る万年筆2では、ペン芯10の後端側の首部22と嵌合する嵌合部50に、嵌合部50の後方に隣接するインキ貯留領域30と連通した流路40を備える。インキ貯留領域30と連通する後端部からペン芯10の前端側までの延びたインキ溝12は、流路40が設けられた領域にも配置され、流路40内に開口している。図1の(a)は、インキ貯留領域30内のインキが流路40内を前側に流れ始めたところを示し(インキ溝12にもインキが流れる)、図1の(b)は、更にインキが流路40より前側のインキ溝12内を前側に流れ始めたところを示す。ただし、インキ溝12が、流路40が設けられた領域に配置されている場合に限られない。例えば、インキ溝12が、流路40より前側のペン芯10の外面にのみ設けられている場合もあり得る。その場合には、インキ溝12の後端で、流路40と連通している。空気溝14も、少なくとも流路40より前側のペン芯10の外面に設けられている。
A-A断面は流路40の後側の断面を示し、B-B断面は流路40の前側の断面を示し、C-C断面は、流路40より前側の断面を示す。
流路40の断面積は、インキ溝12の断面積より大きい。後述するように、断面積の大きい流路40を用いることにより、インキ貯留領域30内のより多くのインキを効率的に前側に供給することができる。
【0018】
(本発明の1つの実施形態に係る流路)
次に、図2から図4を参照しながら、本発明の1つの実施形態に係る流路の説明を行う。図2は、図1に示すインキの流路の断面を拡大して模式的に示す断面図である。図3は、図1に示すインキの流路を模式的に示す斜視図である。図4は、図3に示す流路にインキが流れるところを模式的に示す斜視図である。図2は、流路40を後側から見た断面図である。図3及び図4では、図面上側が、インキ貯留領域30が位置する後側となり、図面下側が前側となる。
【0019】
ペン芯10及び首部22が嵌合する嵌合部50の後端から所定の範囲において、ペン芯10の外面は、首部22の内面22Aと嵌合する嵌合面10Aと、首部22の内面22Aと離間した切欠面42とを有する。そして、互いに離間した首部22の内面22A及び切欠面42により、断面積がインキ溝12の断面積より大きい流路40が形成されている。
流路40の後端部で、隣接するインキ貯留領域30と連通している。切欠面42が終端する流路40の前端部では、ペン芯10の外面に開口したインキ溝12及び気液溝14と連通している。
【0020】
本実施形態では、切欠面42にインキ溝12が形成され、流路40より前側に設けられたインキ溝12と繋がっている。更に、気液溝14が、流路40の前端部を起点として、前側に延びるように形成されている。このように、切欠面42にインキ溝12が形成され、流路40より前側に設けられたインキ溝12と繋がっている場合には、流路40及びインキ溝12の両方を用いて、インキ貯留領域30内のインキを効率的に前側に供給することができる。
【0021】
本実施形態では、首部22の内面22A及び切欠面42で囲まれた流路40の断面形状が略扇形となっている。ただし、これに限られるものではなく、その他の任意の形状の切欠面42を形状することができる。例えば、ペン芯10の外面に開口した略U字形、略C字形の断面形状を有する流路40を形成することもできる。
【0022】
本実施形態では、ペン芯10の表面に、濡れ性を向上させる表面処理が施されている。切欠面42も、同様に、濡れ性を向上させる表面処理が施されている。濡れ性を向上させる表面処理としては、ブラスト処理、プラズマ照射、ガスを用いた表面処理、コーティング等を例示できる。これにより、切欠面42の接触角が小さくなり、表面張力が大きくなる。一方、首部22の内面22Aは、濡れ性を向上させる処理が行われていない。よって、切欠面42の接触角が首部22の内面22Aの接触角より小さくなっている。
【0023】
本実施形態では、互いに離間した切欠面42及び首部22の内面22Aにより、断面積がインキ溝12の断面積より大きい流路40が形成され、切欠面42の接触角が首部22の内面22Aの接触角より小さくなっている。断面積が大きい流路40では、インキ液面に対する表面張力の影響が小さくなるので、インキ液面が壊れ易くなる。特に、切欠面42の接触角及び首部22の内面22Aの接触角が異なる場合には、より液面が壊れ易くなる。
【0024】
これにより、筆記時のように、万年筆2の前端側が下側に位置する場合、重力及び内圧によるインキ貯留領域30側から受ける圧力と、気液溝14を介して外部から受ける大気圧のバランスが崩れる。よって、接触角の小さい切欠面42側の領域では、大気圧に勝って、インキが流路40内を上側から下側に流れる(図4のインキを表す着色、インキの流れを示す実線の矢印参照)。一方、首部22の内面22A側の領域では、大気圧に負けて、気液溝14を介して流入する外気の通路となる(図4の点線の矢印参照)。これにより、多量のインキを、流路40を用いて前側に流すとともに、外気を取り入れてインキ貯留領域30側が負圧になるのを防ぐことができる。よって、インキ貯留領域30内のインキを効率よく前側に送ることができる。
【0025】
この場合、切欠面42の接触角が20度以上55度以下の範囲にあり、首部22の内面22Aの接触角が60度以上80度以下の範囲にあることが好ましい。
インキ色によって接触角は若干異なるが、標準的な全てのインキにおいて、切欠面42及び首部22の内面22Aの接触角をこのような範囲に設定することにより、流路40内に、後側から前側に流れるインキの流れと、前側から後側に流れる空気の流れを確実に形成することができる。
【0026】
更に、流路40の断面において、首部22の内面22Aによる流路40の外縁長さをL1とし(図2の一点鎖線参照)、切欠面42による流路40の外縁長さをL2とすると(図2の二点鎖線参照)、
0.25 ≦L1/(L1+L2) ≦ 0.5
の関係を有することが好ましい。
なお、切欠面42には、インキ溝12が開口しているが、大きさが微少なので、切欠面42による流路40の外縁長さをL2では、インキ溝12の影響は考慮していない。
上記を別の表現で表せば、流路40の断面において、首部22の内面22Aによる流路40の外縁長さ(L1)が、首部22の内面22A及び切欠面42による流路40の外縁の全周の長さ(L1+L2)に対して、25%以上50%以下であることが好ましい。
【0027】
仮に、内面22Aによる流路40の外縁長さ(L1)が、流路40の外縁の全周の長さ(L1+L2)の50%より長い場合には、相対的に切欠面42による流路40の外縁長さL2が小さくなり過ぎて、十分な量のインキを流すことができなくなる虞がある。一方、内面22Aによる流路40の外縁長さ(L1)が、流路40の外縁の全周の長さ(L1+L2)の25%より短かい場合には、空気が流れる流路が十分に確保できない可能性もあり、スムーズにインキが流れなくなる虞がある。
以上のように、首部22の内面22A及び切欠面42による流路40の外縁の長さを上記の範囲に設定することにより、インキの供給及び外気の供給のバランスを適切にとって、確実にインキを効率的に前側に供給することができる。
【0028】
このとき、上記のように、首部22の内面22A及び切欠面42で囲まれた流路40の断面形状が略扇形である場合には、扇形の中心角を調整することにより、比較的容易に、内面22Aによる流路40の外縁長さ(L1)を、流路40の外縁の全周の長さ(L1+L2)の25%以上50%以下にすることができる。
【0029】
以上のように、本実施形態に係る万年筆2は、
一部がペン先4で覆われたペン芯10と、
首部22でペン芯10と嵌合し、ペン芯10との嵌合部50より後側にインキ貯留領域30を有する軸筒20と、
嵌合部50に設けられ、インキ貯留領域30と連通した流路40と、
少なくとも流路40より前側のペン芯10の外面に設けられた、流路40と連通するインキ溝12及び気液溝14と、
を備え、
嵌合部50の後端から所定の範囲において、ペン芯10の外面は、首部22の内面22Aと嵌合する嵌合面10Aと、首部22の内面22Aと離間した切欠面42とを有し、
互いに離間した首部22の内面22A及び切欠面42により、断面積がインキ溝12の断面積より大きい流路40が形成され、
切欠面42の接触角が首部22の内面22Aの接触角より小さく、流路40をインキ及び空気が流れるようになっている。
【0030】
これにより、流路40の前端側が後端側より下側に位置する状態において、
インキ貯留領域30から流入したインキが切欠面42に沿って後側から前側に流れてインキ溝12に流入するとともに、気液溝14から流入した外気が首部22の内面22Aに沿って前側から後側に流れてインキ貯留領域30に流入する。
【0031】
流路40を用いることにより、重力で瞬時にインキを前側に移動させることができる。よって、インキ貯留領域30内のインキを効率的に前端側に供給することができる万年筆2を提供できる。
【0032】
本発明に係る万年筆は、上記の実施形態に限定されるものでななく、中空の軸筒を有するものであれば、その他の任意のものが含まれる。本発明の実施の形態、実施の態様を説明したが、開示内容は構成の細部において変化してもよく、実施の形態、実施の態様における要素の組合せや順序の変化等は請求された本発明の範囲および思想を逸脱することなく実現し得るものである。
【符号の説明】
【0033】
2 万年筆
4 ペン先
10 ペン芯
10A 嵌合面
12 インキ溝
14 気液溝
20 軸筒
22 首部
22A 内面
24 胴軸
26 尾栓
30 インキ貯留領域
40 流路
42 切欠面
50 嵌合部
図1
図2
図3
図4