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特許7497308ヘアカーラー、髪の毛の巻き付け方法及び髪の毛の装着方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】ヘアカーラー、髪の毛の巻き付け方法及び髪の毛の装着方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 2/16 20060101AFI20240603BHJP
【FI】
A45D2/16
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021009312
(22)【出願日】2021-01-25
(65)【公開番号】P2022113235
(43)【公開日】2022-08-04
【審査請求日】2023-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【弁理士】
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】都瑠 真理菜
【審査官】渡邉 洋
(56)【参考文献】
【文献】実開昭62-204501(JP,U)
【文献】実開平08-001133(JP,U)
【文献】実公平06-037761(JP,Y2)
【文献】実開昭54-108183(JP,U)
【文献】特開2002-311393(JP,A)
【文献】特開2010-259686(JP,A)
【文献】特開2006-167318(JP,A)
【文献】特開2010-057907(JP,A)
【文献】登録実用新案第3024947(JP,U)
【文献】米国特許第01408146(US,A)
【文献】国際公開第2012/097822(WO,A1)
【文献】英国特許出願公告第00142278(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 2/00- 2/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部を有したヘアカーラーであって、
ヘアカーラー本体と、
このヘアカーラー本体に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドする前記ガイド部と

前記ヘアカーラー本体に着脱自在に設けられた留め具と、
一端を前記留め具に、他端を前記ヘアカーラー本体に接続された伸縮自在な前記髪の
毛を係止するためのコイル状部材とを備えている
ことを特徴とするヘアカーラー。
【請求項2】
ヘアカーラー本体は、長手方向に長い長手形状部材であり、
前記長手形状部材が単一のものか又は前記長手形状部材が第1の長手形状部材と第2
の長手形状部材とを有し、接続部により前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部
材とを接続したものの何れかであり、
前記単一のものの場合、長手方向に長い前記長手形状部材の両端部に、コイル状部材
と留め具とを備え、
前記長手形状部材が第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、接続部によ
り前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材とを接続したものの場合、前記接続
部より遠い側の前記第1の長手形状部材の端部に着脱自在に設けられた第1の留め具が設
けられると共に、一端を前記第1の留め具に、他端を前記第1の長手形状部材に接続され
た伸縮自在な第1のコイル状部材が設けられ、前記接続部より遠い側の前記第2の長手形
状部材の端部に着脱自在に設けられた第2の留め具が設けられると共に、一端を前記第2
の留め具に、他端を前記第2の長手形状部材に接続された伸縮自在な第2のコイル状部材
が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のヘアカーラー。
【請求項3】
長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、
前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、
前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向
に長いものであり、
接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、
髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ、
前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けら
れ、
前記第1の長手形状部材に前記髪の毛を、前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、
巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂
下させる
ことを特徴とする請求項1記載のヘアカーラー。
【請求項4】
ヘアカーラーに髪の毛を螺旋状に巻き付ける髪の毛の巻き付け方法であって、
長手方向に長い長手形状部材と、
この長手形状部材に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部と、
前記長手形状部材の端部に着脱自在に設けられた留め具と、
一端を前記留め具に、他端を前記長手形状部材に接続された伸縮自在なコイル状部材
とを備え、
前記留め具を前記長手形状部材に留めたままにして、前記コイル状部材の中途に前記
髪の毛を挟み、前記髪の毛を前記長手形状部材に係止させる
ことを特徴とする髪の毛の巻き付け方法。
【請求項5】
長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、
前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、
前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向
に長いものであり、
接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、
髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ
前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けら
れ、
前記第1の長手形状部材に前記髪の毛を、前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、
巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂
下させる
ことを特徴とする請求項4記載の髪の毛の巻き付け方法。
【請求項6】
長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、
前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、
前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向
に長いものであり、
接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、
髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ、
前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けら
れ、
前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、巻き付け、前記
接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂下させる
ことを特徴とする請求項4記載の髪の毛の巻き付け方法。
【請求項7】
長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、
前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、
前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向
に長いものであり、
接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、
髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ、
前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けら
れ、
前記第1の長手形状部材に前記髪の毛を、前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、
巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂
下させる第1の使用態様と、
前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、巻き付け、前記
接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂下させる第2の
使用態様と
を有することを特徴とする請求項4記載の髪の毛の巻き付け方法。
【請求項8】
髪の毛をヘアカーラー本体に装着させる髪の毛の装着方法であって、
前記ヘアカーラー本体に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部と、
前記ヘアカーラー本体に着脱自在に設けられた留め具と、
一端を前記留め具に、他端を前記ヘアカーラー本体に接続された伸縮自在な前記髪の
毛を係止するためのコイル状部材とを備え、
前記留め具を前記ヘアカーラー本体に付けたまま、前記コイル状部材に前記髪の毛を
挟みこんで前記ヘアカーラー本体に係止させて前記髪の毛を前記ヘアカーラー本体に装着
させる
ことを特徴とする髪の毛の装着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアカーラー、髪の毛の巻き付け方法及び髪の毛の装着方法に係り、特に、使用勝手を向上させたヘアカーラー、髪の毛の巻き付け方法及び髪の毛の装着方法に関する。
【背景技術】
【0002】
髪の毛をカール、ウエーブさせるヘアカーラーがある(特許文献1参照)。
このヘアカーラーは、髪の毛の根元側の部分をフックに入れ、次に、毛髪をロッドの周面に順次螺旋状に巻付け、次に、巻き付けた毛髪の先端部分を面状ファスナーでロッドに保持させるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実用新案登録第3024947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記ヘアカーラーにあっては、巻き付けた毛髪の先端部分を面状ファスナーでロッドに保持させるため、髪の毛を面状ファスナーから取りずらいとともに、髪の毛を痛める等使用しずらく、使用勝手が良好でないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたヘアカーラー、髪の毛の巻き付け方法及び髪の毛の装着方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のヘアカーラーは、髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部を有したヘアカーラーであって、ヘアカーラー本体と、このヘアカーラー本体に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドする前記ガイド部と、前記ヘアカーラー本体に着脱自在に設けられた留め具と、一端を前記留め具に、他端を前記ヘアカーラー本体に接続された伸縮自在な前記髪の毛を係止するためのコイル状部材とを備えているものである。
【0007】
また、請求項2記載のヘアカーラーは、請求項1記載のヘアカーラーにおいて、ヘアカーラー本体は、長手方向に長い長手形状部材であり、前記長手形状部材が単一のものか又は前記長手形状部材が第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、接続部により前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材とを接続したものの何れかであり、前記単一のものの場合、長手方向に長い前記長手形状部材の両端部に、コイル状部材と留め具とを備え、前記長手形状部材が第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、接続部により前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材とを接続したものの場合、前記接続部より遠い側の前記第1の長手形状部材の端部に着脱自在に設けられた第1の留め具が設けられると共に、一端を前記第1の留め具に、他端を前記第1の長手形状部材に接続された伸縮自在な第1のコイル状部材が設けられ、前記接続部より遠い側の前記第2の長手形状部材の端部に着脱自在に設けられた第2の留め具が設けられると共に、一端を前記第2の留め具に、他端を前記第2の長手形状部材に接続された伸縮自在な第2のコイル状部材が設けられているものである。
【0008】
また、請求項3記載のヘアカーラーは、請求項1記載のヘアカーラーにおいて、長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向に長いものであり、接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けられ、前記第1の長手形状部材に前記髪の毛を、前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂下させるものである。
【0009】
また、請求項4記載の髪の毛の巻き付け方法は、ヘアカーラーに髪の毛を螺旋状に巻き付ける髪の毛の巻き付け方法であって、長手方向に長い長手形状部材と、この長手形状部材に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部と、前記長手形状部材の端部に着脱自在に設けられた留め具と、一端を前記留め具に、他端を前記長手形状部材に接続された伸縮自在なコイル状部材とを備え、前記留め具を前記長手形状部材に留めたままにして、前記コイル状部材の中途に前記髪の毛を挟み、前記髪の毛を前記長手形状部材に係止させるものである。
【0010】
また、請求項5記載の髪の毛の巻き付け方法は、長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向に長いものであり、接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けられ、前記第1の長手形状部材に前記髪の毛を、前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂下させるものである。
【0011】
また、請求項6記載の髪の毛の巻き付け方法は、長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向に長いものであり、接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けられ、前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂下させるものである。
【0012】
また、請求項7記載の髪の毛の巻き付け方法は、請求項4記載の髪の毛の巻き付け方法において、長手形状部材は、第1の長手形状部材と第2の長手形状部材とを有し、前記第1の長手形状部材は、長手方向に長く、前記第2の長手形状部材は、前記第1の長手形状部材に対向して設けられた長手方向に長いものであり、接続部により前記第2の長手形状部材と前記第1の長手形状部材は、接続され、髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部が前記第1の長手形状部材に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドする第2のガイド部が前記第2の長手形状部材に設けられ、前記第1の長手形状部材に前記髪の毛を、前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂下させる第1の使用態様と、前記第1の長手形状部材と前記第2の長手形状部材に前記髪の毛を、巻き付け、前記接続部を介して前記第1の長手形状部材及び前記第2の長手形状部材を垂下させる第2の使用態様とを有するものである。
【0014】
また、請求項記載の髪の毛の装着方法は、髪の毛をヘアカーラー本体に装着させる
髪の毛の装着方法であって、前記ヘアカーラー本体に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガ
イドするガイド部と、前記ヘアカーラー本体に着脱自在に設けられた留め具と、一端を前
記留め具に、他端を前記ヘアカーラー本体に接続された伸縮自在な前記髪の毛を係止する
ためのコイル状部材とを備え、前記留め具を前記ヘアカーラー本体に付けたまま、前記コ
イル状部材に前記髪の毛を挟みこんで前記ヘアカーラー本体に係止させて前記髪の毛を前
記ヘアカーラー本体に装着させるものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載のヘアカーラーによれば、一端を留め具に、他端をヘアカーラー本体に接続された伸縮自在な髪の毛を係止するためのコイル状部材を備えているため、留め具をヘアカーラー本体に付けたまま、コイル状部材に髪の毛を挟みこんで係止させ、又は、留め具をヘアカーラー本体から外して、コイル状部材を伸ばすと共に、伸ばしたコイル状部材の中途に髪の毛を挟み、髪の毛を挟んだコイル状部材を縮めると共に、ヘアカーラー本体から外した留め具をヘアカーラー本体に装着し、髪の毛をヘアカーラー本体に係止させることができ、髪の毛からヘアカーラーを外す場合、留め具をヘアカーラー本体から外すと共に、コイル状部材を伸ばすことで髪の毛から取り外すことができるため、従来の髪の毛を面状ファスナーに係止させたものに比べ、髪の毛を痛めないでヘアカーラーを髪の毛に装着、非装着でき、使用勝手を向上させることができる。
【0016】
また、請求項2記載のヘアカーラーによれば、コイル状部材に髪の毛の先端を巻き込ませて係止させ、係止後、コイル状部材を伸ばすことで髪の毛から取り外すため、従来の髪の毛を面状ファスナーに係止させたものに比べ、髪の毛を痛めないでヘアカーラーを髪の毛に装着、非装着でき、使用勝手を向上させることができる。
【0017】
また、請求項3記載のヘアカーラーによれば、コイル状部材の中途に髪の毛を挟み、接続部を介して第1の長手形状部材及び第2の長手形状部材を垂下(吊持)させるため、ヘアカーラーを髪の毛に安定して装着することができ、しかも、1個のヘアカーラーで、第1の長手形状部材に髪の毛を、第2の長手形状部材に髪の毛を、それぞれ巻き付けて、らせんウェーブを2本作ることができ、更に、第1の長手形状部材の外側と第2の長手形状部材の外側とを使って、髪の毛を巻き付ければ、前記らせんウェーブよりウェーブが大きいS字ウェーブをも作ることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0018】
また、請求項4記載の髪の毛の巻き付け方法によれば、前記留め具を前記長手形状部材に留めたままにして、前記コイル状部材の中途に前記髪の毛を挟み、前記髪の毛を前記長手形状部材に係止させるため、従来の髪の毛を面状ファスナーに係止させたものに比べ、髪の毛を痛めないでヘアカーラーを髪の毛に装着して使用勝手を向上させることができる。
【0019】
また、請求項5記載の髪の毛の巻き付け方法によれば、コイル状部材の中途に髪の毛を挟み、接続部を介して第1の長手形状部材及び第2の長手形状部材を垂下(吊持)させるため、ヘアカーラーを髪の毛に安定して装着することができ、しかも、1個のヘアカーラーで、第1の長手形状部材に髪の毛を、第2の長手形状部材に髪の毛を、それぞれ巻き付けて、らせんウェーブを2本作ることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0020】
また、請求項6記載の髪の毛の巻き付け方法によれば、コイル状部材の中途に髪の毛を挟み、接続部を介して第1の長手形状部材及び第2の長手形状部材を垂下(吊持)させるため、ヘアカーラーを髪の毛に安定して装着することができ、しかも、第1の長手形状部材に髪の毛を、第2の長手形状部材に髪の毛を、それぞれ巻き付けて作られたらせんウェーブよりウェーブが大きいS字ウェーブを作ることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0021】
また、請求項7記載の髪の毛の巻き付け方法によれば、コイル状部材の中途に髪の毛を挟み、接続部を介して第1の長手形状部材及び第2の長手形状部材を垂下(吊持)させるため、ヘアカーラーを髪の毛に安定して装着することができ、しかも、1個のヘアカーラーで、第1の使用態様により、第1の長手形状部材に髪の毛を、第2の長手形状部材に髪の毛を、それぞれ巻き付けて、らせんウェーブを2本作ることができ、
また、第2の使用態様により、第1の長手形状部材に髪の毛を、第2の長手形状部材に髪の毛を、それぞれ巻き付けて作られたらせんウェーブよりウェーブが大きいS字ウェーブを作ることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0023】
また、請求項記載の髪の毛の装着方法によれば、留め具をヘアカーラー本体に付け
たまま、コイル状部材に髪の毛を挟みこんでヘアカーラー本体に係止させて髪の毛をヘア
カーラーに装着させるため、従来の髪の毛を面状ファスナーに係止させたものに比べ、髪
の毛を痛めないでヘアカーラーを髪の毛に装着でき、使用勝手を向上させることができ、
しかも、留め具を指で把持してヘアカーラー本体から外さない分、使用勝手を更に向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の一実施例のヘアカーラーの概略的図である。
図2図2は、図1のヘアカーラーの使用対象を示す概略的図で、こめかみAともみあげBから根元の髪を引き出した状態を示している。
図3図3は、図2の髪に図1のヘアカーラーを装着した状態を示す概略的図で、もみあげBの後れ毛を図1のヘアカーラーの表側から通し、図中の1、2、3の順に巻き付ける状態を示している。
図4図4は、図3の巻き終わりの毛先を留め具のコイル状部材に挟み込んで留めた状態を示す概略的図である。
図5図5は、図2のこめかみAも図3図4と同様に、図1のヘアカーラーに巻き付け留めた状態を示す概略的図である。
図6図6は、図5の髪にドライヤーの熱を当てる状態を示す概略的図である。
図7図7は、図6の留め具を外した状態を示す概略的図である。
図8図8は、図6のヘアカーラーに巻かれた後れ毛をヘアカーラーから外して、らせんウェーブが作られた状態を撮影した写真である。
図9図9(a)は、2本同時に後れ毛を巻く前の状態を、図9(b)は、2本同時に後れ毛を図1のヘアカーラーに巻き付けた状態をそれぞれ示す概略的図である。
図10図10は、留め具の作用を示すもので、図10(a)は、後れ毛を留め具に留めた状態を、図10(b)は、後れ毛を留め具から外す状態を、それぞれ示す概略的図である。
図11図11(a)は、図1のヘアカーラーの使用対象を示す概略的図で、もみあげAから根元の髪を引き出した状態の概略的図で、図11(b)は、図11(a)の髪に図1のヘアカーラーを装着した状態を示す概略的図で、もみあげAの後れ毛を図1のヘアカーラーの表側から通し、図中の1、2、3の順に巻き付ける状態を示している。
図12図12は、図11記載の髪にドライヤーに当てた後、ヘアカーラーに巻かれた後れ毛がヘアカーラーから外して、図8のらせんウェーブよりウェーブが大きいS字ウェーブが作られた状態を撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の一実施例のヘアカーラー、髪の毛の巻き付け方法及び髪の毛の装着方法を図1乃至図12を参照して説明する。
【0026】
図1に示すHはヘアカーラーで、ヘアカーラーHは、ヘアカーラー本体を備えている。
ヘアカーラー本体は、例えば、第1の長手形状部材1と第2の長手形状部材2とを有している。
第1の長手形状部材1は、長手方向に長く、第2の長手形状部材2は、第1の長手形状部材1に対向して設けられた長手方向に長いものである。
第2の長手形状部材2と第1の長手形状部材1は、接続部3により接続されている。
【0027】
第1の長手形状部材1には、髪の毛を螺旋状にガイドする第1のガイド部G1が設けられている。
第2の長手形状部材2には、髪の毛を螺旋状にガイドする第2ガイド部G2が設けられている。
そして、第1の長手形状部材1に図2に示すもみあげBの髪の毛を図3に示すように第1のガイド部G1に沿って巻き付け、後述する第1のコイル状部材(コイル状部材)5(51)に髪の毛の先端を巻き込ませて係止させ(図4参照)、その後、図2に示すこめかみAの髪の毛を図5に示すように、第2の長手形状部材2に髪の毛を第2のガイド部G2に沿って巻き付け、後述する第2のコイル状部材(コイル状部材)5(52)に髪の毛の先端を巻き込ませて係止させ、接続部3を介して第1の長手形状部材1及び第2の長手形状部材2を垂下させるようにしている。
【0028】
また、図7に示すように、ヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1の端部に着脱自在に第1の留め具(留め具)(第1の保持手段)4(41)が設けられている。
5(51)は、一端を第1の留め具(留め具)4(41)に、他端をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1に接続された伸縮自在な前記髪の毛を係止するための第1のコイル状部材(コイル状部材)である。
また、図3に示す第1のガイド部G1に沿って巻き付けた髪の毛をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1に係止させるには、留め具(第1の留め具)4(41)をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1に付けたまま、コイル状部材(第1のコイル状部材)5(51)に髪の毛を挟みこんで係止させても良いし、又は、留め具(第1の留め具)4(41)をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1から外して、コイル状部材(第1のコイル状部材)5(51)を伸ばすと共に、伸ばしたコイル状部材(第1のコイル状部材)5(51)の中途に髪の毛を挟み、髪の毛を挟んだコイル状部材(第1のコイル状部材)5(51)を縮めると共に、ヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1から外した留め具をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1に装着し、髪の毛をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1に係止させるようにしても良い。
また、髪の毛からヘアカーラーHを外す場合、第1の留め具(留め具)4(41)を指で把持して第1のコイル状部材5(51)を伸ばすと共に、伸ばした第1のコイル状部材5(51)の中途に前記髪の毛を挟み、指で把持した第1の留め具(留め具)4(41)を指から離して行う、つまり、留め具(第1の留め具)4(41)をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第1の長手形状部材)1から外すと共に、コイル状部材(第1のコイル状部材)5(51)を伸ばすことで髪の毛から取り外すことができる[図10(b)]。
【0029】
また、図7に示すように、ヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2の長手形状部材)2の端部に着脱自在に第2の留め具(留め具)(第2の保持手段)4(42)が設けられている。
5(52)は、一端を第2の留め具(留め具)4(42)に、他端をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2の長手形状部材)2に接続された伸縮自在な前記髪の毛を係止するための第2のコイル状部材(コイル状部材)である。
また、図5に示す第2のガイド部G2に沿って巻き付けた髪の毛を第2の長手形状部材(長手形状部材)2に係止させるには、留め具(第2の留め具)4(42)をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2の長手形状部材)2に付けたまま、コイル状部材(第2のコイル状部材)5(52)に髪の毛を挟みこんで係止させても良いし、又は、留め具(第2の留め具)4(42)をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2の長手形状部材)2から外して、コイル状部材(第2のコイル状部材)5(52)を伸ばすと共に、伸ばしたコイル状部材(第2のコイル状部材)5(52)の中途に髪の毛を挟み、髪の毛を挟んだコイル状部材(第2のコイル状部材)5(52)を縮めると共に、ヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2の長手形状部材)2から外した留め具をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2の長手形状部材)2に装着し、髪の毛をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2長手形状部材)2に係止させるようにしても良い。
また、髪の毛からヘアカーラーHを外す場合、第2の留め具(留め具)4(42)を指で把持して第2のコイル状部材5(52)を伸ばすと共に、伸ばした第2のコイル状部材5(52)の中途に前記髪の毛を挟み、指で把持した第2の留め具(留め具)4(42を指から離して行う、つまり、留め具(第2の留め具)4(42)をヘアカーラー本体(長手形状部材)(第2の長手形状部材)2から外すと共に、コイル状部材(第2のコイル状部材)5(52)を伸ばすことで髪の毛から取り外すことができる。
そして、図6に示すように、ヘアカーラーHにこめかみA、もみあげBと2本同時に巻き付けた状態で、髪にドライヤー6の熱を、例えば、温風10秒、冷風10秒当て、しばらく放置した後、髪からヘアカーラーHを外して、らせんウェーブを作ることができる(図8参照)。
【0030】
上述したヘアカーラー(髪の毛の巻き付け方法)Hによれば、第1、2のコイル状部材(コイル状部材)5(51、52)の中途に髪の毛を挟み、接続部3を介して第1の長手形状部材1及び第2の長手形状部材2を垂下(吊持)させるため[図6図10(a)]、ヘアカーラーHを髪の毛に安定して装着することができ、しかも、1個のヘアカーラーHで、図9(a)(b)に示すように、第1の長手形状部材1に髪の毛を、第2の長手形状部材2に髪の毛を、それぞれ巻き付けて、らせんウェーブを2本作ることができ(第1の使用態様)、更に、図11図12に示すように、第1の長手形状部材1の外側と第2の長手形状部材2の外側とを使って、髪の毛を巻き付け(第2の使用態様)れば、前記らせんウェーブよりウェーブが大きいS字ウェーブをも作ることができ、使用勝手を向上させることができる。
【0031】
上述したヘアカーラー(髪の毛の巻き付け方法)Hにおいては、ヘアカーラー本体(長手形状部材)(1又は2)が第1の長手形状部材1と第2の長手形状部材2とを有し、接続部3により第1の長手形状部材1と第2の長手形状部材2とを接続したものの場合であるが、本願発明にあっては、これに限らず、ヘアカーラー本体(例えば、長手形状部材)は、単一(例えば、図示しないが、1本の棒状部材)でも良い。
【0032】
即ち、ヘアカーラー本体(例えば、長手形状部材)(1又は2)が単一の場合のヘアカーラー(髪の毛の巻き付け方法)Hは、髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部を有したヘアカーラーHであって、長手方向に長い長手形状部材(1又は2)と、この長手形状部材(1又は2)に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部(G1又はG2)と、前記長手形状部材(1又は2)の端部に着脱自在に設けられた留め具(41又は42)と、一端を前記留め具(41又は42)に、他端を前記長手形状部材(1又は2)に接続された伸縮自在なコイル状部材(51又は52)とを備え、ヘアカーラーHの髪の毛への装着は、前記留め具(41又は42)を前記長手形状部材(1又は2)に付けたまま、前記コイル状部材(51又は52)に髪の毛の先端を巻き込ませて係止させても良いし、また、前記留め具(41又は42)を前記長手形状部材(1又は2)から外して、前記コイル状部材(51又は52)を伸ばすと共に、伸ばした前記コイル状部材(51又は52)の中途に前記髪の毛を挟み、前記髪の毛を挟んだ前記コイル状部材(51又は52)を縮めると共に、前記長手形状部材(1又は2)から外した前記留め具(41又は42)を前記長手形状部材(1又は2)に装着し、前記髪の毛を前記長手形状部材(1又は2)に係止させるようにしても良い。
係止後、髪にドライヤー6の熱を、例えば、温風10秒、冷風10秒当て、しばらく放置した後、前記留め具(41又は42)を前記長手形状部材(1又は2)から外すと共に、前記コイル状部材(51又は52)を伸ばすことで髪の毛から取り外すものであり、長手形状部材(1又は2)が単一のものの場合、使用時、長手形状部材(1又は2)の上に位置する端部は、下に位置する端部と同様に、留め具(41又は42)、コイル状部材(51又は52)を設け、つまり、長手方向に長い前記長手形状部材(1又は2)の両端部に、コイル状部材(51又は52)と留め具(41又は42)とを備えても良いし、また、長手形状部材(1又は2)の上に位置する端部は、実用新案登録第3024947号公報記載のフック(2)とし、下に位置する端部に、留め具(41又は42)、コイル状部材(51又は52)を設けるようにしても良い。
【0033】
上述したヘアカーラー(髪の毛の巻き付け方法)Hによれば、コイル状部材(51又は52)に髪の毛の先端を巻き込ませて係止させ、係止後、コイル状部材(51又は52)を伸ばすことで髪の毛から取り外すため、従来の髪の毛を面状ファスナーに係止させたものに比べ、髪の毛を痛めないでヘアカーラーHを髪の毛に装着、非装着でき、使用勝手を向上させることができる。
【0034】
なお、上述したことは、髪の毛をヘアカーラー本体(1又は2)に装着させる髪の毛の装着方法でもある。この場合、ヘアカーラー本体(1又は2)に設けられ、前記髪の毛を螺旋状にガイドするガイド部(G1又はG2)と、ヘアカーラー本体(1又は2)に着脱自在に設けられた留め具(41又は42)と、一端を前記留め具(41又は42)に、他端を前記ヘアカーラー本体(1又は2)に接続された伸縮自在な前記髪の毛を係止するためのコイル状部材(51又は52)とを備え、前記留め具(41又は42)を前記ヘアカーラー本体(1又は2)に付けたまま、前記コイル状部材(51又は52)に前記髪の毛を挟みこんで前記ヘアカーラー本体(1又は2)に係止させて前記髪の毛を前記ヘアカーラー本体(1又は2)に装着させることができる。
【0035】
この髪の毛の装着方法によれば、留め具(41又は42)をヘアカーラー本体(1又は2)に付けたまま、コイル状部材(51又は52)に髪の毛を挟みこんでヘアカーラー本体(1又は2)に係止させて髪の毛をヘアカーラーに装着させるため、従来の髪の毛を面状ファスナーに係止させたものに比べ、髪の毛を痛めないでヘアカーラーHを髪の毛に装着でき、使用勝手を向上させることができ、しかも、留め具(41又は42)を指で把持してヘアカーラー本体(1又は2)から外さない分、使用勝手を更に向上させることができる。
【符号の説明】
【0036】
H ヘアカーラー
1 ヘアカーラー本体(第1の長手形状部材)(長手形状部材)
2 ヘアカーラー本体(第2の長手形状部材)(長手形状部材)
4 留め具
41 第1の留め具(留め具)
42 第2の留め具(留め具)
5 コイル状部材
51 第1のコイル状部材(コイル状部材)
52 第2のコイル状部材(コイル状部材)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12