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特許7497472デジタルビデオレコーダおよびその使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-05-31
(45)【発行日】2024-06-10
(54)【発明の名称】デジタルビデオレコーダおよびその使用方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/76 20060101AFI20240603BHJP
【FI】
H04N5/76
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023001879
(22)【出願日】2023-01-10
(62)【分割の表示】P 2021546414の分割
【原出願日】2019-08-22
(65)【公開番号】P2023040188
(43)【公開日】2023-03-22
【審査請求日】2023-02-08
(31)【優先権主張番号】201811222123.4
(32)【優先日】2018-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521167981
【氏名又は名称】ゼジャン・ダーファ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】シン・イェ
【審査官】鈴木 隆夫
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2017-0087208(KR,A)
【文献】特開2011-097169(JP,A)
【文献】特開2008-289133(JP,A)
【文献】特開2012-215993(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0347062(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76-5/775
H04N 5/91-5/956
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置から受信したビデオデータを記憶するデジタルビデオレコーダ(DVR)であって、
前記撮像装置に接続するように構成された通信ポートと、
前記DVRが前記通信ポートを通じて前記撮像装置からビデオデータを受信するか否かを決定するように構成された処理モジュールと、
前記撮像装置の作動電圧を取得するように構成された検出モジュールであって、前記検出モジュールは、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOS FET)と、第1の抵抗器と、ダイオードと、コンデンサと、第1の電源とを含み、
前記MOS FETのゲートは前記処理モジュールに接続し、
前記MOS FETのソースは前記第1の電源に接続し、
前記MOS FETのドレインは前記第1の抵抗器の第1の端に接続し、
前記第1の抵抗器の第2の端は前記ダイオードの陽極に接続し、
前記ダイオードの陰極は前記通信ポートと前記コンデンサの第1の端との間の第1の接続ノードに接続し、
前記コンデンサの第2の端は前記処理モジュールに接続する、検出モジュールと、
前記処理モジュールによる決定および前記撮像装置の前記作動電圧に基づいて、前記撮像装置への給電をオンまたはオフにするように構成された、給電スイッチと、を含み、
前記第1の抵抗器と前記撮像装置は、直列接続回路で導通され、前記第1の電源の電圧を分け、
前記処理モジュールは、前記ダイオードの前記陽極で信号をサンプリングし、サンプリングした信号に基づいて前記撮像装置の前記作動電圧を決定する、
DVR。
【請求項2】
前記DVRが前記ビデオデータを受信しそこなったと決定されたことに応じて、
前記処理モジュールは、前記MOS FETの前記ゲートに電圧を提供し、
前記MOS FETの前記ソースと前記ドレインは導通される
請求項1に記載のDVR。
【請求項3】
前記DVRが前記ビデオデータを受信したことに応じて、
前記処理モジュールは、前記MOS FETの前記ゲートに電圧を提供せず、
前記MOS FETはオフにされ、前記ソースと前記ドレインは導通されなくなる、
請求項1に記載のDVR。
【請求項4】
前記ダイオードは、前記第1の電源に対する前記撮像装置の高い電圧のため、前記直列接続回路を保護するように構成される、請求項2に記載のDVR。
【請求項5】
前記コンデンサは、前記処理モジュールに接続する、請求項1から4のいずれか一項に記載のDVR。
【請求項6】
前記コンデンサは、直流(DC)阻止コンデンサを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のDVR。
【請求項7】
前記コンデンサは、電解コンデンサを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載のDVR。
【請求項8】
前記第1の電源は、直流(DC)電源を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のDVR。
【請求項9】
前記給電スイッチは、前記撮像装置の前記作動電圧が所定の電圧範囲内である場合に、前記撮像装置に電力を供給するようオンにされる、請求項1から8のいずれか一項に記載のDVR。
【請求項10】
前記給電スイッチは、前記撮像装置の前記作動電圧が所定の電圧範囲外である場合に、前記撮像装置に電力を供給しないようオフにされる、請求項1から9のいずれか一項に記載のDVR。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本願は、2018年10月19日に提出された中国特許出願第201811222123.4号に基づく優先権を主張するものであり、同中国特許出願の全内容は参照により本願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般的にはビデオモニタリングおよびビデオ記録のための方法およびシステムに係り、より具体的にはデジタルビデオレコーダ(DVR)、およびDVRを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に、ビデオモニタリングに使用されるカメラには2種類あり、一方は、同軸ケーブルで給電できる(同軸給電を使用できる)パワー・オーバー・コアキシャル(POC)カメラであり、他方は、別個の電源アダプタで給電できる(同軸給電を使用できない)非POCカメラである。したがって、2種類のカメラに対応する2種類のデジタルビデオレコーダ(DVR)がある。第1の種類はPOCカメラに接続でき、同軸ケーブルを通じてPOCカメラに給電を提供できる。第2の種類は、非POCカメラに接続されているときに同軸給電を提供できず、非POCカメラはその給電を別個の電源から受ける。DVRと共に特定のカメラを使用するには、ユーザーはそれがどの種類のカメラなのかを確認し、次に、そのカメラに接続する対応するDVRを決定しなければならない。この作業は面倒で非効率的である。また、カメラが不適切なDVRに接続されると(例えば、第2の種類のDVRに接続されたPOCカメラ、または第1の種類のDVRに接続された非POCカメラ)、カメラは動作しないばかりか、損傷することさえある。したがって、両方の種類のカメラに対応可能なDVRを提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施形態は、撮像装置から受信したビデオデータを記憶するデジタルビデオレコーダ(DVR)とその方法を提供する。具体的に述べると、これは以下の態様を含みうる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本開示は、撮像装置から受信したビデオデータを記憶するDVRを開示する。DVRは、撮像装置に接続するように構成された通信ポートを含みうる。DVRはまた、DVRが通信ポートを通じて撮像装置からビデオデータを受信するか否かを決定するように構成された処理モジュールと、撮像装置の作動電圧を取得するように構成された検出モジュールとを含みうる。DVRは、処理モジュールによる決定と撮像装置の作動電圧に基づいて撮像装置への給電をオンまたはオフにするように構成された給電スイッチをさらに含みうる。
【0006】
いくつかの実施形態において、通信ポートは、同軸ケーブルまたは無線ネットワークを通じて撮像装置に接続する。
【0007】
いくつかの実施形態において、DVRは、給電モードまたは非給電モードに切り替わるように構成されたモード切替モジュールをさらに含みうる。
【0008】
いくつかの実施形態において、処理モジュールは、アナログビデオデータをデジタルビデオデータに変換するように構成されたA/D変換ユニットを含みうる。
【0009】
いくつかの実施形態において、処理モジュールは、主制御ユニット(MCU)とシングルチップマイクロコンピュータ(SCM)とを含んでよく、MCUは、DVRがビデオデータを受信するか否かを決定するように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態において、MCUは、ビデオデータを処理するようにさらに構成されうる。
【0011】
いくつかの実施形態において、SCMは、DVRがビデオデータを受信しそこなったとMCUが決定する場合に、オフにリセットするよう給電スイッチを制御するように構成されうる。
【0012】
いくつかの実施形態において、SCMは、非給電モードにリセットするようモード切替モジュールを制御するように構成されうる。
【0013】
いくつかの実施形態において、SCMは、DVRがビデオデータを受信しそこなったとMCUが決定する場合、撮像装置の電圧を取得するよう検出モジュールを制御し、撮像装置の電圧が所定の電圧範囲内であるか否かを決定するように構成されうる。
【0014】
いくつかの実施形態において、SCMは、撮像装置の電圧が所定の電圧範囲内であるとSCMが決定する場合に、オンになるよう給電スイッチを制御するように構成されうる。
【0015】
いくつかの実施形態において、SCMは、給電モードに切り替わるようモード切替モジュールを制御するように構成されうる。
【0016】
いくつかの実施形態において、検出モジュールは、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOS FET)と、第1の抵抗器と、ダイオードと、コンデンサと、第1の電源とを含みうる。MOS FETのゲートは処理モジュールに接続しうる。MOS FETのソースは第1の電源に接続しうる。MOS FETのドレインは第1の抵抗器の第1の端に接続しうる。第1の抵抗器の第2の端はダイオードの陽極に接続しうる。ダイオードの陰極は通信ポートとコンデンサとの間の第1の接続ノードに接続しうる。
【0017】
いくつかの実施形態において、モード切替モジュールは、第2の抵抗器と、第1のトライオードと、第3の抵抗器と、第4の抵抗器と、第2のトライオードと、第5の抵抗器と、第3のトライオードと、第6の抵抗器と、第2の電源とを含みうる。第2の抵抗器の第1の端は第1の接続ノードに接続してよく、第2の抵抗器の第2の端は第1のトライオードのコレクタに接続する。第1のトライオードのエミッタは接地され、第1のトライオードのベースは第3の抵抗器の第1の端に接続する。第3の抵抗器の第2の端は第4の抵抗器の第1の端に接続する。第3の抵抗器と第4の抵抗器との間の第2の接続ノードは処理モジュールに接続する。第4の抵抗器の第2の端は第2のトライオードのベースに接続する。第2のトライオードのエミッタは接地され、第2のトライオードのコレクタは第5の抵抗器の第1の端に接続する。第5の抵抗器の第2の端は第2の電源に接続する。第2のトライオードのコレクタと第5の抵抗器との間の第3の接続ノードは第3のトライオードのベースに接続する。第3のトライオードのエミッタは接地され、第3のトライオードのコレクタは第6の抵抗器の第1の端に接続する。第6の抵抗器の第2の端は処理モジュールとコンデンサとの間の第4の接続ノードに接続する。
【0018】
いくつかの実施形態において、非給電モードは、第1の接続ノードにて第2の抵抗器を通じてビデオデータを接地することを含んでよく、給電モードは、第4の接続ノードにて第6の抵抗器を通じてビデオデータを接地することを含みうる。
【0019】
いくつかの実施形態において、第2の抵抗器の第1の抵抗は第6の抵抗器の第2の抵抗と同じである。
【0020】
第2の態様において、本開示は、撮像装置から受信したビデオデータを記憶するDVR上で実施されるプロセスを開示する。プロセスは、DVRがDVRに接続された撮像装置からビデオデータを受信するか否かを決定するステップを含みうる。プロセスはまた、DVRがビデオデータを受信しそこなった場合に、撮像装置の作動電圧を取得するステップと、撮像装置の作動電圧が所定の電圧範囲内であると決定するステップを含みうる。プロセスは、撮像装置に給電を提供するようにDVRを制御するステップをさらに含みうる。
【0021】
さらなる特徴は、以下の説明に部分的に記載され、以下の説明と添付の図面を調べた当業者に部分的に明らかとなり、あるいは例の製造または操作によって習得され得る。本開示の特徴は、以下で説明する詳細な例に記載された方法、手段、および組み合わせの様々な態様の実施または使用によって実現および達成され得る。
【0022】
例示的実施形態の観点から本開示をさらに説明する。これらの例示的実施形態について図面を参照しつつ詳しく説明する。これらの図面は一定の縮尺になっていない。これらの実施形態は非制限的な例示的実施形態であり、図面の複数の図の中で同様の参照番号は同様の構造を表している。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】先行技術による例示的なPOCカメラと同軸給電を使用できるDVRを示す概略図である。
図2】先行技術による例示的な非POCカメラと同軸給電を使用できないDVRを示す概略図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態による例示的なビデオ監視システムを示す概略図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による例示的なプロセッサの概略図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による例示的な処理モジュールの概略図である。
図6】本開示のいくつかの実施形態による例示的な検出モジュールを示す概略回路である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による例示的なモード切替モジュールを示す概略回路である。
図8】本開示のいくつかの実施形態に従って撮像装置に給電を提供する例示的なプロセスを示すフローチャートである。
図9】本開示のいくつかの実施形態に従って撮像装置に給電を提供する別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の実施形態に関係する技術的なソリューションを説明するため、実施形態の説明において参照される図面の簡単な説明を以下に示す。当然ながら、以下説明する図面は本開示のいくつかの例もしくは実施形態に過ぎない。当業者であれば、さらなる創造的な取り組みをせずとも、これらの図面をもとにして本開示を別の類似する状況に応用しうる。別段の記述がある場合を除き、あるいは文脈から明らかである場合を除き、図中、同じ参照番号は同じ構造や操作を指す。
【0025】
本開示と添付の請求項で使用されている単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別のことを明示している場合を除き、複数の指示対象を含む。用語「comprises」、「comprising」、「includes」、および/または「including」は、本開示で使用される場合に、記述されているステップおよび要素の存在を述べるものであるが、1つ以上の他のステップおよび要素の存在や追加を排除しないことはさらに理解されるであろう。
【0026】
本開示のいくつかの実施形態に従って機器のいくつかのモジュールが様々な形で言及されることがあるが、機器においては、いくつもの異なるモジュールが使用され操作されてよい。これらのモジュールは説明に役立てることを意図しており、本開示の範囲を制限することは意図していない。機器および方法の様々な態様で様々なモジュールが使用されてよい。
【0027】
本開示のいくつかの実施形態に従い、機器によって遂行される操作を説明するためフローチャートが使用されている。上または下の操作が順序に沿って実施されてよいこと、またはされなくてよいことは、明確に理解されよう。反対に、操作は逆の順序で、あるいは同時に、遂行されてもよい。さらに、1つ以上の別の操作がフローチャートに加えられてもよく、あるいは1つ以上の操作がフローチャートから省かれてもよい。
【0028】
本開示の一態様は、給電を提供して撮像装置からビデオデータを受信する機器および方法に関する。機器は、撮像装置に接続するように構成された通信ポートを含みうる。機器はまた、機器が撮像装置から通信ポートを通じてビデオデータを受信するか否かを決定するように構成された処理モジュールと、撮像装置の作動電圧を取得するように構成された検出モジュールとを含みうる。機器は、処理モジュールによる決定と撮像装置の作動電圧に基づいて撮像装置への給電をオンまたはオフにするように構成された給電スイッチをさらに含みうる。
【0029】
図1および図2は既存の技術を示している。図1に示されているように、POCカメラと同軸給電を使用できる第1のDVRは同軸ケーブルで接続されている。第1のDVRは、給電を受けるため、電源(例えば、電源アダプタを介してAC電源)に接続する。第1のDVRは、つぎに、同軸ケーブルを通じてPOCカメラに電力を供給し、POCカメラはビデオデータを捕捉し、同じく同軸ケーブルを通じて第1のDVRへ送信することができる。
【0030】
図2は、同軸ケーブルで接続された非POCカメラと同軸給電を使用できない第2のDVRを示している。第2のDVRは、給電を受けるため、電源(例えば、電源アダプタを介してAC電源)に接続する。非POCカメラも、給電を受けるため、電源(例えば、電源アダプタを介してAC電源)に接続している。非POCカメラはビデオデータを捕捉し、同じく同軸ケーブルを通じて第2のDVRへ送信することができる。
【0031】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による例示的なビデオ監視システムを示す概略図である。ビデオ監視システム300はエリアのビデオを撮像し、そのビデオを記憶することができる。図3に示されているように、ビデオ監視システム300はDVR 310と撮像装置320とを含みうる。ビデオ監視システム300は、DVRに給電を提供するように構成された電源をさらに含みうる。電源は、AC電源であってもよく、あるいはDVRと一体化されたバッテリであってもよい。DVR 310はケーブルまたは無線ネットワークを通じて撮像装置320に接続できる。ケーブルはデータおよび/または電力を伝送するように構成された同軸ケーブルを含み得る。無線ネットワークはデータおよび/または電力を伝送するように構成されうる。無線ネットワークはDVR 310と撮像装置320との通信を容易にしうる。無線ネットワークは単一のネットワークであってもよく、あるいは様々なネットワークの組み合わせであってもよい。単に例として、無線ネットワークは、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)、Bluetooth(商標)ネットワーク、ZigBee(商標)ネットワーク、近距離通信(NFC)ネットワーク、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)ネットワーク、符号分割多重アクセス(CDMA)ネットワーク、時分割多重アクセス(TDMA)ネットワーク、ジェネラルパケットラジオサービス(GPRS)ネットワーク、エンハンスト・データ・レート・フォーGSMエボリューション(EDGE)ネットワーク、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))ネットワーク、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)ネットワーク、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)ネットワーク、ショートメッセージサービス(SMS)ネットワーク、無線アプリケーションプロトコル(WAP)ネットワーク、超広帯域(UWB)ネットワーク、赤外線など、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。無線ネットワークはまた、様々なネットワークアクセスポイントを、例えば、1つ以上の基地局やインターネットエクスチェンジポイントなどの無線アクセスポイントを、含んでよく、DVR 310や撮像装置320はこれらを通じて無線ネットワークに接続してビデオデータおよび/または電力を伝送することができる。
【0032】
DVR 310は、ビデオデータを受信して記憶するように構成されうる。DVR 310は、DVR 310に接続する撮像装置320のタイプ(例えば、POCカメラまたは非POCカメラ)を検出し、また、撮像装置320のタイプに基づいて給電モードを決定するようにさらに構成されうる。
【0033】
撮像装置320は、エリアのビデオを撮像し、ケーブルまたは無線ネットワークを通じてDVR 310へビデオを送信するように構成されうる。撮像装置320は、静止カメラ、パン・チルト・ズーム・カメラ、移動カメラ、立体カメラ、ストラクチャードライト方式カメラ、タイム・オブ・フライト方式カメラ、赤外線カメラなどを含み得る。撮像装置320はPOCカメラであってもよく、あるいは非POCカメラであってもよい。いくつかの実施形態において、撮像装置320はPOCカメラでありうる。POCカメラがDVRに接続すると、POCカメラはDVRから給電を受けることができ、その後、ビデオの撮像を開始できる。いくつかの実施形態において、撮像装置320は非POCカメラでありうる。非POCカメラはAC電源やバッテリといった独立した電源を含んでよく、非POCカメラはこの独立した電源から給電を受けてビデオを撮像することができる。非POCカメラがDVRに接続すると、非POCカメラはDVRへ直接ビデオを送信できる。
【0034】
DVR 310は、プロセッサ311と、ストレージ312と、通信ポート313とを含みうる。プロセッサ311は、撮像装置320のタイプ(例えば、POCカメラまたは非POCカメラ)を検出し、撮像装置320のタイプに基づいて給電モードを決定するように構成されうる。単に例として、プロセッサ311は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け命令セットプロセッサ(ASIP)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、フィジクスプロセッシングユニット(PPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、マイクロプロセッサなど、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。プロセッサ311の詳細は本開示で説明され得る。例えば、図4とその説明を参照されたい。
【0035】
ストレージ312は、ビデオデータを受信して記憶するように構成されうる。いくつかの実施形態において、ビデオデータは、まずプロセッサ311へ送信され、つぎに記憶のためストレージ312へ送信されてもよい。ストレージ312はデータおよび/または命令を記憶できる。データは、ビデオ、ビデオの関連情報などを含み得る。いくつかの実施形態において、ストレージ312は、DVR 310が本開示で説明される例示的なプロセスを遂行するために実行または使用できるデータおよび/または命令を記憶できる。いくつかの実施形態において、ストレージ312は、マスストレージ、リムーバブルストレージ、揮発性読み取り書き込みメモリー、読み取り専用メモリー(ROM)など、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。例示的なマスストレージは、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブなどを含み得る。例示的なリムーバブルストレージは、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリーカード、ジップディスク、磁気テープなどを含み得る。例示的な揮発性読み取り書き込みメモリーは、ランダムアクセスメモリー(RAM)を含み得る。例示的なRAMは、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデートレートシンクロナスダイナミックRAM(DDR SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、サイリスタRAM(T-RAM)、ゼロキャパシタRAM(Z-RAM)などを含み得る。例示的なROMは、マスクROM(MROM)、プログラム可能ROM(PROM)、消去可能プログラム可能ROM(PEROM)、電気的消去可能プログラム可能ROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD-ROM)、デジタル多用途ディスクROMなどを含み得る。いくつかの実施形態において、ストレージ312はクラウドプラットフォーム上で実装されてもよい。単に例として、クラウドプラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散クラウド、インタークラウド、マルチクラウドなど、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0036】
通信ポート313は、DVR 310、撮像装置320、および/またはビデオ監視システム300の他の何らかの装置の間で接続を確立し、この接続を通じてビデオデータを伝送することができる。通信ポート313は撮像装置320からビデオデータを受信し、その後、ビデオデータをプロセッサ311および/またはストレージ312へ送信することができる。接続は、有線接続、無線接続、データ送信および/または受信を可能にできる他の何らかの通信接続、および/またはこれらの接続の任意の組み合わせでありうる。有線接続は、例えば、同軸ケーブル、電気ケーブル、光ケーブル、電話線など、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。無線接続は、例えば、Bluetooth(商標)リンク、Wi-Fi(商標)リンク、WiMax(商標)リンク、WLANリンク、ZigBeeリンク、モバイルネットワークリンク(例えば、3G、4G、5G)など、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。通信ポート313は何らかのタイプの有線または無線ネットワークインターフェイスでありうる。単に例として、通信ポート313は、同軸ケーブルポート、USBポート、COMポート、PS/2ポート、HDMI(登録商標)ポート、VGAポート、ケーブルネットワークインターフェイス、有線ネットワークインターフェイス、光ファイバネットワークインターフェイス、遠隔通信ネットワークインターフェイス、イントラネットインターフェイス、インターネットインターフェイス、ローカルエリアネットワーク(LAN)インターフェイス、ワイドエリアネットワーク(WAN)インターフェイス、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)インターフェイス、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)インターフェイス、ワイドエリアネットワーク(WAN)インターフェイス、公衆交換電話網(PSTN)インターフェイス、Bluetoothネットワークインターフェイス、ZigBeeネットワークインターフェイス、近距離通信(NFC)ネットワークインターフェイスなど、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態において、通信ポート313はプログラミングおよび/またはコンピュータ言語に従って実装されてよい。通信ポート313はDVR 310を1つ以上のネットワークに結合する回路を含んでよく、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(GSM)、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、ジェネラルパケットラジオサービス(GPRS)、エンハンスト・データ・レート・フォーGSMエボリューション(EDGE)、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、ロングタームエボリューション(LTE)、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、ショートメッセージサービス(SMS)、無線アプリケーションプロトコル(WAP)、超広帯域(UWB)、IEEE 802.16ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)、セッション開始プロトコル/リアルタイムトランスポートプロトコル(SIP/RTP)、または他の様々な無線通信プロトコルのいずれかを含む、1つ以上の通信プロトコルおよび技術用に構成される。いくつかの実施形態において、通信ポート313は、RS232、RS485、その他などの規格化された通信ポートであってよく、および/または規格化された通信ポートを含み得る。いくつかの実施形態において、通信ポート225は特別に設計された通信ポートであってもよい。
【0037】
ビデオ監視システム300に関する上記の説明が例示の目的で提供されており、本開示の範囲を制限することを意図するものではないことに注意されたい。当業者であれば、本開示の指導のもとで様々なバリエーションや修正を実施できる。ただし、それらのバリエーションと修正は本開示の範囲を出ない。例えば、ビデオ監視システム300は、DVR 310および/または撮像装置320に接続する、またはDVR 310および/または撮像装置320と通信する、端末をさらに含みうる。この端末130は、1つ以上の操作者(例えば、ユーザー)がDVR 310および/または撮像装置320を操作することを可能にすることができる。例えば、操作者は端末を通じて撮像装置320を操作し、ビデオデータを読み取ることができる。端末は、入力装置、出力装置、コントロールパネル、ディスプレイなど、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。同様の修正は本開示の範囲内に入るものとする。
【0038】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による例示的なプロセッサを示す概略図である。プロセッサ311は、処理モジュール410と、検出モジュール420と、給電スイッチ430と、モード切替モジュール440とを含みうる。
【0039】
処理モジュール410は、プロセッサ311の他のモジュールを制御するように構成されうる。いくつかの実施形態において、処理モジュール410は通信ポート313からビデオデータを受信し、その後、ビデオデータをストレージ312へ送信することができる。処理モジュール410はまた、受信したビデオデータを処理し、その後、処理したビデオデータをストレージ312へ送信することができる。処理モジュール410は、通信ポート313によって受信されるビデオデータの有無を決定できる。いくつかの実施形態において、処理モジュール410は、検出モジュール420、給電スイッチ430、またはモード切替モジュール440を制御できる。例えば、処理モジュール410は、撮像装置320の作動電圧を決定するよう検出モジュール420を制御できる。処理モジュール410は、通信ポート313を通じて撮像装置320に給電を提供するためオンになるよう給電スイッチ430を制御でき、あるいは、撮像装置320の作動電圧に基づいてオフになるよう給電スイッチ430を制御できる。いくつかの実施形態において、処理モジュール410は、給電モードまたは非給電モードに切り替わるようにモード切替モジュール440を制御できる。処理モジュール410の詳細は本開示で説明され得る。例えば、図5とその説明を参照されたい。
【0040】
検出モジュール420は、撮像装置320の作動電圧を検出するように構成されうる。撮像装置320の作動電圧は、回路内で撮像装置320にまたがる電圧を指してよい。検出モジュール420は、通信ポート313へ接続する直列回路を含みうる。撮像装置320がDVR 310の通信ポート313へ接続すると、撮像装置320は撮像装置320の作動電圧を検出できる。いくつかの実施形態において、検出モジュール420は撮像装置320の作動電圧を検出し、撮像装置320の作動電圧を処理モジュール410へ送信することができる。検出モジュール420の詳細は本開示で説明され得る。例えば、図6とその説明を参照されたい。
【0041】
給電スイッチ430は、通信ポート313を介した撮像装置320への給電を制御するように構成されうる。給電スイッチ440は電源スイッチを含みうる。給電スイッチ430がオンにされると、DVR 310は通信ポート313を通じて撮像装置320に給電を提供できる。給電スイッチ430がオフにされると、DVR 310は撮像装置320に給電を提供できない。
【0042】
モード切替モジュール440は、DVR 310を給電モードまたは非給電モードに切り替えるように構成されうる。給電スイッチ430がオンにされると、モード切替モジュール440は給電モードに切り替わることができる。給電スイッチ430がオフにされると、モード切替モジュール440は非給電モードに切り替わることができる。モード切替モジュール440の詳細は本開示で説明され得る。例えば、図7とその説明を参照されたい。
【0043】
プロセッサ311の各モジュールは、有線接続か無線接続で互いに接続されてよく、あるいは互いに通信してよい。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、ハイブリッドケーブルなど、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。無線接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、Bluetooth、ZigBee、近距離通信(NFC)など、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。モジュールの2つ以上を組み合わせて単一のモジュールにしてもよく、モジュールのいずれか1つを2つ以上のユニットに分割してもよい。例えば、給電スイッチ430とモード切替モジュール440を組み合わせて単一のモジュールにしてもよく、この単一のモジュールは、撮像装置320への給電を制御し、DVR 310を給電モードまたは非給電モードに切り替えるように構成されうる。
【0044】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な処理モジュールを示す概略図である。図5に示されているように、処理モジュール410は、A/D変換ユニット510と、決定ユニット520と、制御ユニット530とを含みうる。
【0045】
A/D変換ユニット510は、通信ポート313からアナログビデオ信号を受信し、このアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換するように構成されうる。A/D変換ユニット510は、直接変換ADC、逐次近似ADC、ランプ比較ADC、ウィルキンソンADC、積分ADC、デルタ符号化ADC、パイプラインADC、シグマデルタADCなど、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態において、A/D変換ユニット510は処理モジュール410(例えば、決定ユニット520および/または制御ユニット530)および/またはストレージ312にデジタルビデオ信号を送信できる。いくつかの実施形態において、A/D変換ユニット510はまた、検出モジュール420および/またはモード切替モジュール440に接続できる。いくつかの実施形態において、A/D変換ユニット510は、DVR 310から取り除かれてよい、および/または撮像装置320に一体化されてよい。例えば、撮像装置320がアナログビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換し、ケーブルを通じてDVR 310へデジタルビデオ信号を送信してもよい。いくつかの実施形態においては、撮像装置320がデジタルビデオ信号を直接生成し、DVR 310へデジタルビデオ信号を送信してもよい。
【0046】
決定ユニット520は、DVR 310によって受信されるビデオデータの有無を決定するように構成されうる。例えば、決定ユニット520はA/D変換ユニット510または通信ポート313へ接続し、通信ポート313によって受信されるビデオデータの有無を決定することができる。決定ユニット520はさらに、ビデオデータを処理し、処理したビデオデータをストレージ312へ送信することができる。あるいは、決定ユニット520はビデオデータを処理せずにストレージ312へ送信できる。いくつかの実施形態において、決定ユニット520は、通信ポート313がビデオデータを受信しそこなうまで、受信されるビデオデータの有無をコンスタントに検出できる。撮像装置320がDVR 310に接続されて給電を受けている限りは、撮像装置320は、コンスタントにビデオデータを捕捉し、DVR 310へビデオデータを送信することができる。いくつかの実施形態において、撮像装置320は故障のためDVR 310から外されることがあり、新しい撮像装置320がDVR 310に接続されることがある。この状況で、決定ユニット520は、撮像装置320を交換しているときにDVR 310がビデオデータを受信しそこなうと決定できる。いくつかの実装において、決定ユニット520は主制御ユニット(MCU)を含みうる。決定ユニット520は決定結果を制御ユニット530へ送信できる。
【0047】
制御ユニット530は、プロセッサ311の他のモジュールを制御するように構成されうる。いくつかの実施形態において、制御ユニット530は、検出モジュール420、給電スイッチ430、およびモード切替モジュール440に接続してこれらのモジュールを制御することができる。例えば、DVR 310がビデオデータを首尾よく受信していると決定ユニット520が決定すると、制御ユニット530は他のモジュール(例えば、A/D変換ユニット510、検出モジュール420、給電スイッチ430、およびモード切替モジュール440)がそれぞれの状態を維持するように制御できる。例えば、以前接続されていた撮像装置320がDVR 310から外されることがあり、DVR 310がビデオデータを受信しそこなったと決定ユニット520が決定すると、制御ユニット530は、オフ状態にリセットするよう給電スイッチ430を制御し、非給電モードにリセットするようモード切替モジュール440を制御することができる。制御ユニット530はまた、新たに接続された撮像装置320の作動電圧を検出するように検出モジュール420を制御できる。制御ユニット530はさらに、撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲内であるか否かを決定し、その決定に基づいて給電スイッチ430とモード切替モジュール440を制御することができる。いくつかの実施形態において、撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲内であるなら、制御ユニット530は、撮像装置320に給電を提供するためオンになるよう給電スイッチ430を制御し、給電モードに切り替わるようモード切替モジュール440を制御することができる。いくつかの実施形態において、撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲外であるなら、制御ユニット530は給電スイッチ430とモード切替モジュール440が現在の状態を保つように制御できる。いくつかの実施形態において、制御ユニット530はシングルチップマイクロコンピュータ(SCM)を含みうる。
【0048】
処理モジュール410の各ユニットは、有線接続か無線接続で互いに接続されてよく、あるいは互いに通信してよい。有線接続は、金属ケーブル、光ケーブル、ハイブリッドケーブルなど、またはこれらの任意の組み合わせを含み得る。ユニットの2つ以上を組み合わせて単一のユニットにしてもよく、ユニットのいずれか1つを2つ以上のサブユニットに分割してもよい。
【0049】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な検出モジュールを示す概略回路である。図6に示されているように、検出モジュール420は、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOS FET)M53と、第1の抵抗器R500と、ダイオードD115と、DC阻止コンデンサC403と、第1の電源とを含みうる。
【0050】
MOS FET M53のゲートは制御ユニット530(例えば、SCM)に接続しうる。MOS FET M53のソースは第1の電源(3.3ボルトのDC電源でありうる)に接続しうる。MOS FET M53のドレインは第1の抵抗器R500の第1の端に接続しうる。第1の抵抗器R500の第2の端はダイオードD115の陽極に接続しうる。ダイオードD115の陰極は通信ポート313に接続しうる。ダイオードD115の陰極はコンデンサC403の第1の端にも接続しうる。コンデンサC403の第2の端は処理モジュール410に、例えば、A/D変換ユニット510、決定ユニット520、および/または制御ユニット530に、接続しうる。いくつかの実施形態において、コンデンサC403は電解コンデンサを含み得る。
【0051】
DVR 310(例えば、通信ポート313)がビデオデータを受信しそこなったと決定ユニット520が決定すると、制御ユニット530はMOS FET M53のゲートに適切な電圧を提供するようにPOC_EN1を制御でき、これによりMOS FET M53のソースとドレインは導通される。第1の抵抗器R500と通信ポート313に接続する撮像装置320は直列接続回路で導通され、第1の電源の電圧を分けることができる。その後、制御ユニット530はダイオードD115の陽極で信号をサンプリングし、サンプリングした信号に基づいて撮像装置320の作動電圧を決定することができる。DVR 310がビデオデータを受信していると決定ユニット520が決定すると、制御ユニット530はMOS FET M53のゲートに電圧を提供しないようにPOC_EN1を制御でき、これによりMOS FET M53はオフにされ、ソースとドレインは導通されなくなる。
【0052】
ダイオードD115は、第1の電源に対する撮像装置320の高い電圧のため、回路を保護するために使用されてよい。いくつかの実施形態において、回路を保護するために別の保護手法が使用されてもよく、検出モジュール430からダイオードD115が省かれてもよい。上記の検出モジュール420の説明は例示の目的で提供されているに過ぎず、唯一の実施形態として理解されるべきものではないことに注意されたい。当業者であれば、本開示のいくつかの実施形態の教示のもとで様々なバリエーションや修正を実施できる。いくつかの実施形態においては、いくつかのコンポーネントが減らされてもよく、あるいは追加されてもよい。ただし、それらのバリエーションと修正は、本開示のいくつかの実施形態の保護から外れることはできない。例えば、検出モジュール420で1つ以上の別の抵抗器が追加されてもよい。
【0053】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による例示的なモード切替モジュールを示す概略回路である。図7に示されているように、モード切替モジュール450は、第2の抵抗器R919と、第1のトライオードQ48と、第3の抵抗器R142と、第4の抵抗器R137と、第2のトライオードQ49と、第5の抵抗器R131と、第3のトライオードQ47と、第6の抵抗器R911と、第2の電源(3.3ボルトのDC電源でありうる)とを含みうる。
【0054】
図6で説明されているように、通信ポート313は、ダイオードD115の陰極とコンデンサC403の第1の端との間の第1の接続ノードに接続しうる。第2の抵抗器R919の第1の端も第1の接続ノードに接続しうる。第2の抵抗器R919の第2の端は第1のトライオードQ48のコレクタに接続してよく、第2の抵抗器R919の第2の端は第2の抵抗器R919の第1の端の反対である。第1のトライオードQ48のエミッタは接地されてよい。第1のトライオードQ48のベースは第3の抵抗器R142の第1の端に接続しうる。第3の抵抗器R142の第2の端は第4の抵抗器R137の第1の端に接続しうる。第3の抵抗器R142と第4の抵抗器R137との間の第2の接続ノードは制御ユニット520に接続されてよい。第4の抵抗器R137の第2の端は第2のトライオードQ49のベースに接続してよく、第2のトライオードQ49のエミッタは接地されてよい。第2のトライオードQ49のコレクタは第5の抵抗器R131の第1の端に接続しうる。第5の抵抗器R131の第2の端は第2の電源に接続しうる。第2のトライオードQ49のコレクタと第5の抵抗器R131との間の第3の接続ノードは第3のトライオードQ47のベースに接続しうる。第3のトライオードQ47のエミッタは接地されてよい。第3のトライオードQ47のコレクタは第6の抵抗器R911の第1の端に接続してよく、第6の抵抗器R911の第2の端は検出モジュール420内のコンデンサC403の第2の端に接続しうる。第6の抵抗器R911とコンデンサC403との間の第4の接続ノードは処理モジュール410に、例えばA/D変換ユニット510、決定ユニット520、および/または制御ユニット530に、接続しうる。
【0055】
モード切替モジュール440は給電モードと非給電モードとを含みうる。モード切替モジュール440が給電モードに切り替えられると、制御ユニット530は、第1のトライオードQ48と第2のトライオードQ49をオフにするため、相対的な低電圧を提供できる。第3の接続ノードの電圧は第2の電源と実質的に同じであり、すなわち3.3Vであり、これは第3のトライオードQ47をオンにしてコレクタとエミッタを導通させることができる。通信ポート313からのアナログビデオ信号(AC信号)はコンデンサC403を通過し、第6の抵抗器R911経由で接地することができる。ビデオデータを正しく復号できるようにするため、本明細書においてアナログビデオ信号の振幅は制御できる。
【0056】
モード切替モジュール440が非給電モードに切り替えられると、制御ユニット530は、第1のトライオードQ48と第2のトライオードQ49をオンにするため、相対的な高電圧を提供でき、これにより第2のトライオードQ49のコレクタと第2のトライオードQ49のエミッタが導通され、第3の接続ノードの電圧はグランドと実質的に同じであり、すなわち0Vであり、これは第3のトライオードQ47をオンにしてコレクタとエミッタを導通させることはできない。通信ポート313からのアナログビデオ信号(AC信号)は、コンデンサC403を通過する前に、第2の抵抗器R919経由で接地できる。POCカメラと非POCカメラからのアナログビデオ信号の振幅は、第6の抵抗器R911の抵抗と第2の抵抗器R919の抵抗を調節することによって安定するように制御できる。
【0057】
コンデンサC403は、モード切替モジュール440が給電モードであるときに、撮像装置320への直流(DC)入力を絶縁することによって撮像装置320への損傷を回避できる。また、本開示のいくつかの実施形態において、POCカメラはDVR 310からの高振幅DC給電を必要とするため、給電モードが非給電モードに切り替えられると、非POCカメラへの損傷を回避するため、コンデンサC403に蓄積された電力が排出される。加えて、撮像装置320がPOCカメラである場合は、POCカメラに対応する給電モードのモード切替モジュール440の回路がコンデンサC403の後ろに置かれることで、負荷がグランドであるときに、全体的な電力消費量の増大を防ぐことができる。
【0058】
上記のモード切替モジュール440の説明が例示の目的で提供されているに過ぎず、唯一の実施形態として理解されるべきものではないことに注意されたい。当業者であれば、本開示のいくつかの実施形態の教示のもとで様々なバリエーションや修正を実施できる。いくつかの実施形態においては、いくつかのコンポーネントが減らされてもよく、あるいは追加されてもよい。ただし、それらのバリエーションと修正は、本開示のいくつかの実施形態の保護から外れることはできない。例えば、第1のトライオードQ48はMOS FETに差し替えられてもよい。
【0059】
図8は、本開示のいくつかの実施形態に従って撮像装置に給電を提供する例示的なプロセスを示すフローチャートである。プロセス800はDVR 310によって遂行されてよい。例えば、プロセス800は、ストレージ312に記憶される1組の命令として実装されてよい。図3のプロセッサ311はこの1組の命令を実行でき、プロセッサ311および/またはモジュール/ユニットは、命令を実行するときに、プロセス800を遂行するように構成されうる。以下に提示され説明されるプロセスの操作は、説明に役立てることを意図している。いくつかの実施形態において、プロセス800は、説明されていない1つ以上の操作を加えて、および/または説明されている操作の1つ以上を省いて、完遂されてもよい。加えて、図8に示され以下で説明されるプロセス800の操作の順序は、制限することを意図していない。
【0060】
801で、処理モジュール410(例えば、決定ユニット520)は、DVR 310が通信ポート313を通じて撮像装置320からビデオデータを受信するか否かを決定できる。いくつかの実施形態において、DVR 310の電源が入っている限りは、処理モジュール410はビデオデータが受信されているか否かをコンスタントに決定できる。撮像装置320から送信されるビデオデータは、アナログ信号であってもよく、あるいはデジタル信号(例えば、A/D変換ユニット510によってアナログ信号から変換されたもの)であってもよい。ビデオデータはA/D変換ユニット510にキャッシュでき、処理モジュール410はA/D変換ユニット510にアクセスし、A/D変換ユニット510がビデオデータを受信するか否かを決定することができる。いくつかの実施形態において、ビデオデータは処理モジュール410に直接送信されてもよい。例えば、処理モジュール410はI2C信号に基づいてA/D変換ユニット510にビデオデータがあるか否かを決定できる。A/D変換ユニット510にビデオデータがある場合、処理モジュール410は通信ポート313がビデオデータを受信すると決定できる。A/D変換ユニット510にビデオデータがない場合、処理モジュール410は通信ポート313がビデオデータを受信しそこなっていると決定できる。
【0061】
いくつかの実施形態において、通信ポート313に以前の撮像装置320が接続されているときは、これがDVR 310へビデオデータをコンスタントに送信できるため、処理モジュール410は常に通信ポート313がビデオデータを受信すると決定できる。通信ポート313から以前の撮像装置320が外されると、処理モジュール410は通信ポート313がビデオデータを受信しそこなっていると決定できる。
【0062】
802で、通信ポート313がビデオデータを受信しそこなっていると処理モジュール410が決定した場合は、処理モジュール410(例えば、制御ユニット530)が通信ポート313を通じて撮像装置320の作動電圧を取得できる。撮像装置320の作動電圧は、直列回路に接続されているときの撮像装置320にまたがる電圧を指してよい。撮像装置320は、通信ポート313に接続するときに、直列回路内の既知の抵抗器と直列接続され、電源の電圧の一部を使用することができる。いくつかの実施形態において、処理モジュール410は検出モジュール420を通じて撮像装置320の作動電圧を取得できる。例えば、図6に示されているように、処理モジュール410は、MOS FET M53のゲートに相対的な高電圧を提供することによってMOS FET M53をオンにし、そうすることでMOS FET M53のソースとゲートを導通させることができる。その後、処理モジュール410は、第1の抵抗器R500とダイオードD115との間の接続ノードから信号をサンプリングすることで、撮像装置320の作動電圧を決定できる。
【0063】
いくつかの実施形態において、通信ポート313がビデオデータを受信しそこなっていると処理モジュール410が決定する場合は、処理モジュール410(例えば、制御ユニット530)はさらに、DVR 310を非POCモードにリセットできる。非POCモードは、給電スイッチ430をオフにすることと、モード切替モジュール440を非給電モードに切り替えることとを含みうる。例えば、処理モジュール410は給電スイッチ430とモード切替モジュール440の状態をチェックできる。給電スイッチ430がオンであるならば、処理モジュール410はオフになるよう給電スイッチ430を制御でき、さもなくば給電スイッチ430は相変わらずである。モード切替モジュール440が給電モードであるならば、処理モジュール410は非給電モードに切り替わるようにモード切替モジュール440を制御でき、さもなくばモード切替モジュール440は相変わらずである。いくつかの実施形態において、リセットプロセスは、撮像装置320の作動電圧を取得する操作の前または後に遂行されてよく、あるいは同時に遂行されてもよい。
【0064】
803で、処理モジュール410(例えば、制御ユニット530)は、撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲内であるか否かを決定できる。いくつかの実施形態において、撮像装置320はPOCカメラと非POCカメラを含み得る。POCカメラは、例えば同軸ケーブルによって、通信ポート313を通じてDVR 310へビデオデータを送信できるばかりでなく、例えば同軸ケーブルによって、DVR 310から通信ポート313を通じて給電を受けることもできる。非POCカメラは、例えば同軸ケーブルによって、通信ポート313を通じてDVR 310へビデオデータを送信できるだけである。POCカメラの抵抗と非POCカメラの抵抗は異なる回路構造のため異なり、このため、同じ第1の抵抗器R500に対して分割電圧は異なる。いくつかの実施形態において、特定の第1の抵抗器R500と特定の第1の電源(例えば、3.3V)に関して、所定の電圧範囲は、現在接続されている機器がPOCカメラであることを指示できる。所定の電圧範囲は、例えば、DVR 310に様々なPOCカメラを接続して各POCカメラの作動電圧を検出することによって、事前に得ることができる。
【0065】
例えば、所定の電圧範囲は[2V、2.5V]である。DVR 310に第1の機器が接続され、第1の機器の作動電圧が2.3Vであるなら、処理モジュール410は、第1の機器の作動電圧が所定の電圧範囲内であると決定でき、これは第1の機器がPOCカメラであり得ることを意味する。DVR 310に第2の機器が接続され、第2の機器の作動電圧が1.8Vであるなら、処理モジュール410は、第2の機器の作動電圧が所定の電圧範囲外であると決定でき、これは第2の機器が非POCカメラであり得ることを意味する。
【0066】
804で、撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲内であるなら、処理モジュール410は通信ポート313を通じて撮像装置320に給電を提供できる。いくつかの実施形態において、処理モジュール410(例えば、制御ユニット530)は、通信ポート313を通じて撮像装置320に電力を供給するため、給電スイッチ430をオンにできる。いくつかの実施形態において、処理モジュール410(例えば、制御ユニット530)はさらに、給電モードに切り替わるようモード切替モジュール440を制御できる。
【0067】
撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲外であるなら、処理モジュール410は撮像装置320に給電を提供しなくてよい。いくつかの実施形態において、処理モジュール410(例えば、制御ユニット530)は、撮像装置320に電力を供給しないようにするため給電スイッチ430をオフにでき、あるいはオフ状態を保つよう給電スイッチ430を制御できる。いくつかの実施形態において、処理モジュール410(例えば、制御ユニット530)はさらに、非給電モードに切り替わるようモード切替モジュール440を制御でき、あるいは非給電モードを保つようモード切替モジュール440を制御できる。
【0068】
上記のプロセス800の説明が例示の目的で提供されているに過ぎず、唯一の実施形態として理解されるべきものではないことに注意されたい。当業者であれば、本開示のいくつかの実施形態の教示のもとで様々なバリエーションや修正を実施できる。いくつかの実施形態においては、いくつかの操作が減らされてもよく、あるいは追加されてもよい。ただし、それらのバリエーションと修正は、本開示のいくつかの実施形態の保護から外れることはできない。例えば、プロセス800で1つ以上の別の任意の操作(例えば、リセット操作)が追加されてもよい。このリセット操作では、処理モジュール410が給電スイッチ430とモード切替モジュール440の状態をチェックし、給電スイッチ430が開いている場合は給電スイッチ430をオフにし、モード切替モジュール440が給電モードである場合はモード切替モジュール440を非給電モードに切り替えることができる。
【0069】
図9は、本開示のいくつかの実施形態に従って撮像装置に給電を提供する別の例示的なプロセスを示すフローチャートである。プロセス900はDVR 310によって遂行されてよい。例えば、プロセス900は、ストレージ312に記憶される1組の命令として実装されてよい。図3のプロセッサ311はこの1組の命令を実行でき、プロセッサ311および/またはモジュール/ユニットは、命令を実行するときに、プロセス900を遂行するように構成されうる。以下に提示され説明されるプロセスの操作は、説明に役立てることを意図している。いくつかの実施形態において、プロセス900は、説明されていない1つ以上の操作を加えて、および/または説明されている操作の1つ以上を省いて、完遂されてもよい。加えて、図9に示され以下で説明されるプロセス900の操作の順序は、制限することを意図していない。
【0070】
901では、ユーザーによってDVR 310の電源が入れられてよい。例えば、DVR 310は電源ボタンを含みうる。ユーザーはこの電源ボタンをオンにでき、これによりDVR 310は、例えばAC電源かバッテリから、給電を受け、作動を開始することができる。
【0071】
902では、DVR 310がデフォルト状態にリセットできる。いくつかの実施形態において、このデフォルト状態は、給電スイッチ430がオフであり、モード切替モジュール440が非給電モードであることを含みうる。
【0072】
903で、DVR 310(例えば、処理モジュール410、決定ユニット520)は、DVR 310が通信ポート313を通じてDVR 310に接続された撮像装置320からビデオデータを受信するか否かを決定できる。DVR 310がビデオデータを受信する場合は、プロセス900は904へ進んでよく、さもなくば906へ進む。
【0073】
904では、DVR 310が現在の状態を保つことができる。いくつかの実施形態において、DVRがビデオデータを受信する場合は、DVR 310に接続された撮像装置320が作動できることを意味し、撮像装置320はDVR 310から給電を受ける必要はない。このため、DVR 310は904でデフォルト状態を保ってよく、通信ポート313を通じて撮像装置320に給電を提供する。
【0074】
905で、DVR 310はビデオデータが失われているか否かを決定できる。いくつかの実施形態において、撮像装置320は故障のためDVR 310から外されることがあり、新しい撮像装置320がDVR 310に接続されることがあり、その結果、ビデオデータが失われる。ビデオデータが失われる場合は、プロセス900は903に進み、さもなくば904へ進む。
【0075】
906で、DVR 310(例えば、処理モジュール410、制御ユニット530)は、通信ポート313を通じて撮像装置320の作動電圧を検出するよう検出モジュール420を制御できる。いくつかの実施形態において、DVR 310が通信ポート313を通じてビデオデータを受信しそこなう場合、これは、DVR 310に接続された撮像装置320がPOCカメラであり得ることを意味し得、あるいは別の理由を意味し得る。
【0076】
907で、DVR 310(例えば、処理モジュール410、制御ユニット530)は、撮像装置320の作動電圧と所定の電圧範囲に基づいて撮像装置320がPOCカメラであるか否かを決定できる。いくつかの実施形態において、DVR 310は、撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲内である場合に、撮像装置320がPOCであると決定できる。いくつかの実施形態において、DVR 310は、撮像装置320の作動電圧が所定の電圧範囲外である場合に、撮像装置320がPOCカメラではないと(例えば、非POCカメラであると)決定できる。撮像装置320がPOCカメラである場合は、プロセス900は908へ進んでよく、さもなくば909へ進んでもよい。
【0077】
908で、DVR 310(例えば、処理モジュール410、制御ユニット530)は、通信ポート313を通じて撮像装置320に給電を提供するため、給電スイッチ430をオンにできる。いくつかの実施形態において、給電は48ボルトのDC電力でありうる。いくつかの実施形態において、DVR 310(例えば、処理モジュール410、制御ユニット530)はさらに、給電モードに切り替わるようモード切替モジュール440を制御できる。この状態で、DVR 310に接続された撮像装置320はDVR 310から給電を受けることができ、したがって、ビデオデータを捕捉してDVR 310へ送信することができる。DVR 310は、プロセス900が905へ進むときに、ビデオデータが失われているか否かをコンスタントに決定できる。
【0078】
909では、DVR 310が現在の状態を保つことができる。いくつかの実施形態において、DVRがビデオデータを受信しそこない、撮像装置320がPOCカメラではない場合、これは他の何らかの理由があり得ることを意味する。DVR 310はさらに、ユーザーにチェックを促すため、プロンプト情報を生成できる。例えば、このプロンプト情報は音声信号または文字情報を含み得る。いくつかの実施形態において、プロンプト情報は通信ポート313を通じてDVR 310に接続された端末へ送信されてよい。
【0079】
上記のプロセス900の説明が例示の目的で提供されているに過ぎず、唯一の実施形態として理解されるべきものではないことに注意されたい。当業者であれば、本開示のいくつかの実施形態の教示のもとで様々なバリエーションや修正を実施できる。いくつかの実施形態においては、いくつかの操作が減らされてもよく、あるいは追加されてもよい。ただし、それらのバリエーションと修正は、本開示のいくつかの実施形態の保護から外れることはできない。例えば、プロセス900で1つ以上の別の任意の操作が追加されてもよい。
【0080】
基本的なコンセプトを説明したが、この詳細な開示を読んだ後の当業者には、前記の詳細な開示が専ら例として提示されることを意図しており、制限するものではないことはかなり明白となり得る。本書で明示的に述べられていないが、当業者であれば様々な変更、改良、および修正を思いつくことができ、また、様々な変更、改良、および修正は当業者を意図している。これらの変更、改良、および修正は、本開示によって示唆されることを意図しており、本開示の例示的実施形態の趣旨および範囲内にある。
【0081】
さらに、本開示の実施形態を説明するために特定の用語が使用されている。例えば、用語「一実施形態」、「実施形態」、および「いくつかの実施形態」は、実施形態との関係で説明されている特定の特徴、構造、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書の様々な部分における「実施形態」または「一実施形態」または「代替の実施形態」への2回以上の言及は、必ずしもすべてが同じ実施形態に言及しているとは限らないことが強調され、理解されるべきである。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、本開示の1つ以上の実施形態で適切に組み合わされてもよい。
【0082】
さらに、本開示の態様は、何らかの新しく有用なプロセス、機械、製造、もしくは物質の組成、またはそれらの何らかの新しく有用な改良を含む、いくつかの特許可能なクラスまたはコンテキストのいずれかで本書に例示および説明され得ることは、当業者によって理解されるであろう。したがって、本開示の態様は、全面的にハードウェアで、全面的にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、その他を含む)で、実装されてよく、あるいは本書でいずれも「モジュール」、「ユニット」、「コンポーネント」、「装置」、または「システム」と概して呼ばれ得るソフトウェアおよびハードウェアを組み合わせた実装でありうる。さらに、本開示の態様は、コンピュータ可読プログラムコードを具備する1つ以上のコンピュータ可読媒体で具現されたコンピュータプログラム製品の形をとりうる。
【0083】
コンピュータ可読信号媒体は、例えばベースバンドにおいて、または搬送波の一部として、コンピュータ可読プログラムコードが内部に具現された伝搬データ信号を含みうる。そのような伝搬信号は、電磁形態、光形態など、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含む、様々な形態のいずれかをとりうる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行システム、機器、または装置によって使用される、またはそれらと関連して使用される、プログラムを伝達、伝搬、または輸送できる、何らかのコンピュータ可読媒体でありうる。コンピュータ可読信号媒体上に具現されるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、またはこれらの任意の適切な組み合わせを含む、何らかの適切な媒体を使用して送信されてよい。
【0084】
本開示の態様の操作を遂行するコンピュータプログラムコードは、Java、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Pythonなどのオブジェクト指向プログラミング言語、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran 2003、Perl、COBOL 2002、PHP、ABAPなどの従来の手続き型プログラミング言語、Python、Ruby、およびGroovyなどの動的プログラミング言語、または他のプログラミング言語を含む、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてよい。プログラムコードは、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、全面的にユーザーのコンピュータ上で、部分的にユーザーのコンピュータ上で、部分的にユーザーのコンピュータ上で、また、部分的にリモートコンピュータ上で、または全面的にリモートコンピュータもしくはサーバー上で実行してよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含む何らかのタイプのネットワークを通じてユーザーのコンピュータに接続されてよく、あるいは接続は、外部のコンピュータに対して(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)行われてもよく、またはクラウドコンピューティング環境の中で行われてもよく、またはサービス型ソフトウェア(SaaS)などのサービスとして提供されてもよい。
【0085】
さらに、記載された処理エレメントまたはシーケンスの順序は、または数字、文字、もしくは他の名称の使用は、したがって、請求項に明記されている場合を除き、請求項に記載のプロセスおよび方法を何らかの順序に限定することを意図していない。上記の開示は、様々な例を通じて、本開示の様々な有用な実施形態であると現在考えられているものを論じているが、そのような詳細はその目的のためだけのものであり、添付の請求項は開示されている実施形態に限定されず、反対に、開示されている実施形態の趣旨および範囲内にある修正および同等の構成を網羅することを意図していることを理解されたい。例えば、上述した様々なコンポーネントの実装はハードウェア装置で具現されてもよいが、ソフトウェアのみのソリューションとして、例えば既存のサーバーやモバイル装置上のインストレーションとして、実施されてもよい。
【0086】
同様に、本開示の実施形態の上記の説明では、開示を簡素化して様々な実施形態のうちの1つ以上の理解を助ける目的で、様々な特徴が1つの実施形態、図、またはその説明にまとめられることがあることを理解されたい。しかしながら、この開示方法は、特許請求される対象が、各請求項に明記されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものと解釈されるべきではない。むしろ、請求の対象は、一つの前述の開示された実施形態のすべての特徴よりも少ないことにある。
【符号の説明】
【0087】
130 端末
300 ビデオ監視システム
310 デジタルビデオレコーダ(DVR)
311 プロセッサ
312 ストレージ
313 通信ポート
320 撮像装置
410 処理モジュール
420 検出モジュール
430 給電スイッチ
440 モード切替モジュール
510 A/D変換ユニット
520 決定ユニット
530 制御ユニット
800 プロセス
900 プロセス
C403 DC阻止コンデンサ
D115 ダイオード
M53 金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOS FET)
Q47 第3のトライオード
Q48 第1のトライオード
Q49 第2のトライオード
R131 第5の抵抗器
R137 第4の抵抗器
R142 第3の抵抗器
R500 第1の抵抗器
R911 第6の抵抗器
R919 第2の抵抗器
図1
図2
図3
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図9