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特許7497917一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明器具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/00 20060101AFI20240604BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20240604BHJP
   F21V 29/74 20150101ALI20240604BHJP
   F21V 31/00 20060101ALI20240604BHJP
   F21V 21/15 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
F21V21/00 300
F21V29/503
F21V29/74
F21V31/00
F21V21/15
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023065274
(22)【出願日】2023-04-12
【審査請求日】2023-04-12
(31)【優先権主張番号】202310067868.2
(32)【優先日】2023-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】317016394
【氏名又は名称】厦門普為光電科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100185694
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 隆志
(72)【発明者】
【氏名】洪海波
(72)【発明者】
【氏名】盧福星
(72)【発明者】
【氏名】曹亮亮
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-100139(JP,A)
【文献】特開2011-243501(JP,A)
【文献】中国実用新案第214663830(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/00
F21V 29/503
F21V 29/74
F21V 31/00
F21V 21/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び突出部を有する駆動モジュールと、
前記駆動モジュールの前記突出部に固定された主発光モジュールと、
前記駆動モジュールの前記上面に配置され、放熱ベース、上光源基板及び上蓋を含む上発光モジュールと、
を含み、
前記上発光モジュールの前記放熱ベースは、ベース体、外壁及び中央固定部を有し、前記放熱ベースの前記中央固定部は、前記放熱ベースの前記ベース体の一方の表面の中央に設置され、前記放熱ベースの前記外壁は、前記放熱ベースの前記ベース体に配置され、前記放熱ベースの前記中央固定部を囲み、前記放熱ベースの前記ベース体、前記外壁及び前記中央固定部の間に収容空間を形成させ、前記上発光モジュールの前記上光源基板は、前記収容空間に配置され、前記上発光モジュールの前記上蓋は、前記放熱ベースの前記外壁に配置されて前記収容空間を覆い、且つ前記放熱ベースの前記中央固定部は、前記上発光モジュールの前記上蓋の中央穴を貫通し、
前記上発光モジュールは、上外側防水リングと上内側防水リングとを更に含み、前記上外側防水リングは、前記放熱ベースの前記外壁を囲み、前記上内側防水リングは、前記放熱ベースの前記中央固定部を囲むことを特徴とする一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項2】
前記放熱ベースの前記中央固定部は、固定部材に接続され、前記固定部材は、前記放熱ベースの前記中央固定部に取り外し可能に固定されることを特徴とする請求項1に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項3】
駆動モジュールアダプタを更に備え、前記上発光モジュールは、前記駆動モジュールアダプタを介して前記駆動モジュールの前記上面に接続されることを特徴とする請求項1に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項4】
前記駆動モジュールアダプタは、仕切り部、上接続部及び下接続部を含み、前記仕切り部は、前記上接続部と前記下接続部との間に配置されることを特徴とする請求項3に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項5】
前記放熱ベースは、ベース体固定部を更に有し、前記ベース体固定部は、前記放熱ベースの前記ベース体の他方の表面の中央に設置され、前記駆動モジュールアダプタの前記上接続部に接続されることを特徴とする請求項に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項6】
前記駆動モジュールの前記上面は、上面固定部を有し、前記上面固定部は、前記駆動モジュールアダプタの前記下接続部に接続されることを特徴とする請求項5に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項7】
前記放熱ベースの前記ベース体の他方の表面には、複数の上放熱フィンを有することを特徴とする請求項1に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項8】
前記主発光モジュールは、放熱器、主光源基板及びレンズを含み、前記主光源基板及び前記レンズは、前記放熱器の一方の表面に配置され、前記主光源基板を前記レンズと前記放熱器との間に配置させることを特徴とする請求項1に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【請求項9】
前記放熱器の他方の表面には、複数の主熱放散フィンを有することを特徴とする請求項8に記載の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業用照明装置、特に一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大部分の既存の産業用照明装置(ハイベイライトなど)の上発光モジュールは、放熱器の背面に直接配置されており、上記の構造は、照明装置の放熱に影響を及ぼす。同時に、上発光モジュールは、放熱器の熱放射の影響を受けるため、常に高温状態になり、光減衰を生じ易くなっている。
【0003】
また、大部分の既存の産業用照明装置の上発光モジュールは、複数のモジュールで構成されており、製造プロセスには多くの人手と時間がかかっている。また、既存の産業用照明装置の防水機能も更なる向上が期待されている。
【0004】
また、大部分の既存の産業用照明装置は、1種類の固定部材のみを有し、追加のアダプタ部材を介して初めて異なる固定方式が実現可能となっている。上記アダプタ部材は、別途コストが必要である。従って、既存の産業用照明装置は、実際の応用の必要を満たすことができていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に基づき、駆動モジュール、主発光モジュール及び上発光モジュールを含む一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置を提出する。駆動モジュールは、上面及び突出部を有する。主発光モジュールは、駆動モジュールの突出部に固定される。上発光モジュールは、駆動モジュールの上面に配置され、放熱ベース、上光源基板及び上蓋を含む。上発光モジュールの放熱ベースは、ベース体、外壁及び中央固定部を有する。放熱ベースの中央固定部は、放熱ベースのベース体の一方の表面の中央に設置され、放熱ベースの外壁は、放熱ベースのベース体に配置され、放熱ベースの中央固定部を囲み、放熱ベースのベース体、外壁及び中央固定部の間に収容空間を形成させる。上発光モジュールの上光源基板は、収容空間に配置され、上発光モジュールの上蓋は、放熱ベースの外壁に配置されて収容空間を覆う。放熱ベースの中央固定部は、上発光モジュールの上蓋の中央穴を貫通する。
【0007】
一実施形態において、上発光モジュールは、上外側防水リングと上内側防水リングとを更に含み、上外側防水リングは、外壁を囲み、上内側防水リングは、中央固定部を囲む。
【0008】
一実施形態において、放熱ベースの中央固定部は、固定部材に接続され、固定部材は、中央固定部に取り外し可能に固定される。
【0009】
一実施形態において、産業用照明装置は、駆動モジュールアダプタを更に備え、上発光モジュールは、駆動モジュールアダプタを介して駆動モジュールの上面に接続される。
【0010】
一実施形態において、駆動モジュールアダプタは、仕切り部、上接続部分及び下接続部分を含み、仕切り部は、上接続部と下接続部との間に配置される。
【0011】
一実施形態において、放熱ベースは、ベース体固定部を更に有し、ベース体固定部は、放熱ベースのベース体の他方の表面の中央に設置され、駆動モジュールアダプタの上接続部に接続される。
【0012】
一実施形態において、駆動モジュールの上面は、上面固定部を有し、上面固定部は、駆動モジュールアダプタの下接続部に接続される。
【0013】
一実施形態において、放熱ベースのベース体の他方の表面には、複数の上放熱フィンを有する。
【0014】
一実施形態において、主発光モジュールは、放熱器、主光源基板及びレンズを含み、主光源基板及びレンズは、放熱器の一方の表面に配置され、主光源基板をレンズと放熱器との間に配置させる。
【0015】
一実施形態において、放熱器の他方の表面には、複数の主熱放散フィンを有する。
【発明の効果】
【0016】
上記に基づいて、本発明の実施形態による一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置は、以下の利点の1つ以上を有することができる。
(1)本発明の一実施形態では、産業用照明装置は、駆動モジュール、主発光モジュール及び上発光モジュールを有する。上発光モジュールは、駆動モジュールの上面に配置され、放熱ベース、上光源ボード及び上蓋を含む。上発光モジュールの放熱ベースは、ベース体、外壁及び中央固定部を有する。上述の構造は、上発光モジュールに一体式の構造をもたせることができ、製造プロセスの人件費及び時間コストを大幅に削減し、市場の要求を満たすことができる。
(2)本発明の一実施形態では、産業用照明装置は、一体式の上発光モジュールを備えており、上発光モジュールは、上外側防水リングと上内側防水リングを含む。上外側防水リングは、上発光モジュールの放熱ベースの外壁を囲み、上内側防水リングは、上発光モジュールの放熱ベースの中央固定部を囲み、前記の二層防水構造設計により、上発光モジュールの防水機能を大幅に向上させ、産業用照明装置を多湿の環境に適用させ、その故障率を大幅に減少させることができる。
(3)本発明の一実施形態では、産業用照明装置は、仕切り部、上接続部及び下接続部を含む駆動モジュールアダプタを有し、上発光モジュールは、駆動モジュールアダプタを介して駆動モジュールの上面に接続される。上記の構造設計は、発光モジュールに主発光モジュールの放熱器から一定距離だけ離れさせ、上発光モジュールが放熱器の発生する熱放射の影響を受けることを回避する。上記構造設計は、上発光モジュールが光減衰の現象を発生することを効果的に回避させ、上発光モジュールの使用寿命を延ばすことができる。
(4)本発明の一実施形態では、産業用照明装置の上発光モジュールは、放熱ベースを有し、放熱ベースのベース体の他方の表面には、複数の上放熱フィンを有し、上記複数の上放熱フィンは、上発光モジュールの放熱効果を更に向上させ、上発光モジュールの光減衰の現象の発生を回避し、更に上発光モジュールの使用寿命を延ばすことができる。
(5)本発明の一実施形態では、産業用照明装置の上発光モジュールの放熱ベースの中央固定部は、固定部材に取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材を交換することができ、産業用照明装置がアダプタを必要とせずに異なる固定機構を提供できるようにする。従って、産業用照明装置は、実際の応用の必要をより良く満たすことができる。
(6)本発明の一実施形態では、産業用照明装置の構造は簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく欲する効果を達成し、極めて商業価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の組み合わせ図である。
図2】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の第1分解図である。
図3】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の第2分解図である。
図4】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の上発光モジュールの分解図である。
図5】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の上発光モジュールの断面図である。
図6】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の固定部材の第1説明図である。
図7】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の固定部材の第2説明図である。
図8】本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の補助固定部材の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の実施形態では、本発明の詳細な特徴及び利点を説明し、その内容は、当業者に本発明の技術内容を理解し、それに応じて実施可能にさせるのに十分であり、且つ本明細書の開示内容、特許請求の範囲及び図面により、当業者が本発明に関する目的及び利点を容易に理解できるようにする。
【0019】
以下では、関連する図面を参照し、本発明の照度補償機能を備えた照明装置及び照明装置の照度補償方法の実施形態について説明するが、分かり易く且つ図面で説明し易くするために、図面内の各部材は、寸法及び比率を誇張又は縮小して示し得る。以下の説明及び/又は特許請求の範囲において、部材が別の部材に「接続」又は「結合」すると述べる場合、それは、当該別の部材に直接的な接続又は結合してもよく、仲介する部材が存在してもよい。部材が別の部材に「直接接続」又は「直接結合」すると述べる場合、仲介する部材が存在せず、部材又は層間の関係を説明するための他の用語についても同様に解釈されるべきである。理解し易くするため、以下の実施形態における同じ部材は、同じ符号で示して説明する。
【0020】
図1図2及び図3を参照する。図1は、本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の組み合わせ図である。図2は、本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の第1分解図である。図3は、本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の第2分解図である。図に示すように、産業用照明装置1は、駆動モジュール11、主発光モジュール12、上発光モジュール13、駆動モジュールアダプタ14及び固定部材15を含む。
【0021】
駆動モジュール11は、上面111と突出部112を有し、主発光モジュール12と上発光モジュール13に接続され、主発光モジュール12と上発光モジュール13を駆動する。一実施形態では、駆動モジュール11は、電源回路、電源変換回路、フィルタ回路及びその他の必要な回路を有してもよい。
【0022】
主発光モジュール12は、駆動モジュール11の突出部112に固定される。主発光モジュール12は、放熱器121、主光源基板122及びレンズ123を含む。主光源基板122及びレンズ123は、放熱器121の一方の表面に配置され、主光源基板122をレンズ123と放熱器121との間に配置させる。放熱器121の他方の表面には、複数の主放熱フィンD1を有する。また、主発光モジュール12は、主外側防水リングM1及び主内側防水リングM2を更に含み、レンズ123と放熱器121との間に配置され、主発光モジュール12の防水機能を向上させる。一実施形態では、主光源基板122は、回路基板と、回路基板上に配置された複数の発光ダイオード(LED)とを含むことができる。
【0023】
上発光モジュール13は、駆動モジュール11の上面111に配置される。ここで、上発光モジュール13は、駆動モジュールアダプタ14を介して駆動モジュール11の上面111に接続される。
【0024】
駆動モジュールアダプタ14は、仕切り部141と、上接続部142と、下接続部143とを含む。仕切り部141は、上接続部142と下接続部143との間に配置される。
【0025】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置1に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0026】
図4は、本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の上発光モジュールの分解図であり、同時に図2を参照する。図に示すように、上発光モジュール13は、放熱ベース131と、上光源基板132と、上蓋133とを含む。
【0027】
放熱ベース131は、ベース体1311と、外壁1312と、中央固定部1313と、ベース体固定部1314とを有する。放熱ベース131の中央固定部1313は、放熱ベース131のベース体1311の一方の表面の中央に配置され、放熱ベース131の外壁1312は、放熱ベース131のベース体1311上に配置され、放熱ベース131の中央固定部1313を囲む。このように、放熱ベース131のベース体1311、外壁1312及び中央固定部1313の間に収容空間ASを形成する。上発光モジュール13の上光源基板132は、収容空間ASに配置され、上発光モジュール13の上蓋133は、放熱ベース131の外壁1312に配置されて、収容空間ASを覆う。放熱ベース131の中央固定部1313は、上発光モジュール13の上蓋133の中央穴CHを貫通する。
【0028】
図2に示すように、放熱ベース131のベース体1311の他方の表面には、複数の上放熱フィンD2を有する。放熱ベース131のベース体固定部1314は、放熱ベース131のベース体1311の他方の表面の中央に配置され、駆動モジュールアダプタ14の上接続部142に接続される。本実施形態では、放熱ベース131のベース体固定部1314に内ねじ山を有し、駆動モジュールアダプタ14の上接続部142に外ねじ山を有し、放熱ベース131のベース体固定部1314と駆動モジュールアダプタ14の上接続部142を上記のねじ山を介して互いに接続させることができる。
【0029】
また、駆動モジュール11の上面111は、上面固定部1111を有し、上面固定部1111は、駆動モジュールアダプタ14の下接続部143に接続される。本実施形態は、駆動モジュール11の上面固定部1111に内ねじ山を有し、駆動モジュールアダプタ14の下接続部143に外ねじ山を有し、駆動モジュール11の上面固定部1111と駆動モジュールアダプタ14の下接続部143を上記のねじ山を介して互いに接続させることができる。上記の接続構造は、産業用照明装置1の製造プロセスの効率を大幅に改善することができる。
【0030】
上記から分かるように、産業用照明装置1は、駆動モジュール11、主発光モジュール12及び上発光モジュール13を有する。上発光モジュール13は、駆動モジュール11の上面111に配置され、放熱ベース131、上光源基板132及び上蓋133を含む。上発光モジュール13の放熱ベース131は、ベース体1311、外壁1312及び中央固定部1313を有する。上記の構成により、上発光モジュール13を複数のモジュールで構成するのではなく、一体式構造とすることができる。従って、上述の構造は、製造プロセスの人件費及び時間コストを大幅に削減し、市場の要求を満たすことができる。
【0031】
また、産業用照明装置1は、仕切り部141、上接続部142及び下接続部143を含む駆動モジュールアダプタ14を有する。上発光モジュール13は、駆動モジュールアダプタ14を介して駆動モジュール11の上面111に接続される。前述の構造設計により、上発光モジュール13を主発光モジュール12の放熱器121から一定距離だけ離れさせ、上発光モジュール13が放熱器121が発生する熱放射の影響を受けることを回避することができる。また、仕切り部141は、断熱機能を提供することができ、その断熱機能を強化するために、プラスチック、ガラス繊維又は他の既存の断熱材料などの断熱材料で形成することができる。上述の構造設計は、上発光モジュール13が光減衰の現象を発生することを効果的に回避し、上発光モジュール13の使用寿命を延ばすことができる。また、放熱ベース131の上記の複数の上放熱フィンD2は、上発光モジュール13の放熱効果を更に向上させることができる。
【0032】
放熱ベース131の中央固定部1313は、固定部15に接続され、固定部15は、中央固定部1313に着脱可能に固定される。本実施形態では、固定部15は、サスペンションリングであってよい。放熱ベース131の中央固定部1313は、内ねじ山を有し、固定部材15は、外ねじ山を有し、放熱ベース131の中央固定部1313と固定部材15の上接続部142とを上記のねじ山を介して互いに接続させることができる。従って、産業用照明装置1の上発光モジュール13の放熱ベース131の中央固定部1313は、固定部材15に取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材15を交換することができ、産業用照明装置1にアダプタを必要とせず、異なる固定機構を提供することができる。従って、産業用照明装置1は、実際の応用の必要をより良く満たすことができる。
【0033】
本実施形態では、上発光モジュール13は、上外側防水リングA1及び上内側防水リングA2を更に含み、上外側防水リングA1は、放熱ベース131の外壁1312を囲み、上内側防水リングA2は、放熱ベース131の中央固定部1313を囲む。前述の二層防水構造設計は、上発光モジュール13の防水機能を大幅に向上させ、産業用照明装置1を多湿の環境に適用させることができ、その故障率を大幅に減らすことができる。
【0034】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の産業用照明装置1の上発光モジュール13に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0035】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0036】
尚、大部分の既存の産業用照明装置(ハイベイライトなど)の上発光モジュールは、放熱器の背面に直接配置されており、上記の構造は、照明装置の放熱に影響を及ぼす。また、上発光モジュールは、放熱器の影響を受けるため、常に高温状態になり、光減衰を生じ易くなっている。また、大部分の既存の産業用照明装置の上発光モジュールは、複数のモジュールで構成されており、製造プロセスには多くの人手と時間がかかっている。また、既存の産業用照明装置の防水機能も更なる向上が期待されている。また、大部分の既存の産業用照明装置は、1種類の固定部材のみを有し、追加のアダプタ部材を介して初めて異なる固定方式が実現可能となっている。上記アダプタ部材は、別途コストが必要である。従って、既存の産業用照明装置は、実際の応用の必要を満たすことができていない。これに対し、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置は、駆動モジュール、主発光モジュール及び上発光モジュールを有する。上発光モジュールは、駆動モジュールの上面に配置され、放熱ベース、上光源ボード及び上蓋を含む。上発光モジュールの放熱ベースは、ベース体、外壁及び中央固定部を有する。上述の構造は、上発光モジュールに一体式の構造をもたせることができ、製造プロセスの人件費及び時間コストを大幅に削減し、市場の要求を満たすことができる。
【0037】
本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置は、一体式の上発光モジュールを備えており、上発光モジュールは、上外側防水リングと上内側防水リングを含む。上外側防水リングは、上発光モジュールの放熱ベースの外壁を囲み、上内側防水リングは、上発光モジュールの放熱ベースの中央固定部を囲み、前記の二層防水構造設計により、上発光モジュールの防水機能を大幅に向上させ、産業用照明装置を多湿の環境に適用させ、その故障率を大幅に減少させることができる。
【0038】
また、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置は、仕切り部、上接続部及び下接続部を含む駆動モジュールアダプタを有し、上発光モジュールは、駆動モジュールアダプタを介して駆動モジュールの上面に接続される。上記の構造設計は、発光モジュールに主発光モジュールの放熱器から一定距離だけ離れさせ、上発光モジュールが放熱器の発生する熱放射の影響を受けることを回避する。上記構造設計は、上発光モジュールが光減衰の現象を発生することを効果的に回避させ、上発光モジュールの使用寿命を延ばすことができる。
【0039】
また、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置の上発光モジュールは、放熱ベースを有し、放熱ベースのベース体の他方の表面には、複数の上放熱フィンを有し、上記複数の上放熱フィンは、上発光モジュールの放熱効果を更に向上させ、上発光モジュールの光減衰の現象の発生を回避し、更に上発光モジュールの使用寿命を延ばすことができる。
【0040】
また、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置の上発光モジュールの放熱ベースの中央固定部は、固定部材に取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材を交換することができ、産業用照明装置がアダプタを必要とせずに異なる固定機構を提供できるようにする。従って、産業用照明装置は、実際の応用の必要をより良く満たすことができる。
【0041】
更に、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置の構造は簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく欲する効果を達成し、極めて商業価値を有する。上記から、本発明の実施形態による一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置は、実際に優れた技術的効果を達成できることが分かる。
【0042】
図5は、本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の上発光モジュールの断面図である。図に示すように、上発光モジュール13は、放熱ベース131、上光源基板132、上蓋133、上外側防水リングA1及び上内側防水リングA2を含む。放熱ベース131は、ベース体1311と、外壁1312と、中央固定部1313と、ベース体固定部1314とを有する。放熱ベース131の中央固定部1313は、放熱ベース131のベース体1311の一方の表面の中央に配置され、放熱ベース131の外壁1312は、放熱ベース131のベース体1311に配置され、放熱ベース131の中央固定部1313を囲む。このように、放熱ベース131のベース体1311、外壁1312及び放熱ベース131の中央固定部1313の間に収容空間ASを形成する。上発光モジュール13の上光源基板132は、収容空間ASに配置され、上発光モジュール13の上蓋133は、放熱ベース131の外壁1312に配置され、収容空間ASを覆う。本実施形態では、上発光モジュール13の上蓋133の両側にフックを有し、上発光モジュール13の上蓋133に上述のフックを介して放熱ベースのベース体1311に固定することができ、ねじを介さずに、産業用照明装置1の製造コストを更に削減することができる。
【0043】
放熱ベース131の中央固定部1313は、互いに接続された中央ベース13131及び中央柱体13132を含み、中央ベース13131及び中央柱体13132は、何れも円柱状である。また、中央ベース13131の直径は、中央柱体13132の直径よりも大きい。上内側防水リングA2は、放熱ベース131の中央固定部1313を囲み、中央ベース13131に配置され、上外側防水リングA1は、放熱ベース131の外壁1312の上端に配置され、放熱ベース131の外壁1312を囲み、特殊な二層防水構造を形成し、これにより、上発光モジュール13の防水機能を効果的に向上させる。従って、産業用照明装置1の市場競争力を効果的に向上させ、産業用照明装置1により高い商業価値をもたせることができる。
【0044】
また、中央固定部1313は、ワイヤ孔WHを更に有し、上発光モジュール13の上光源基板132は、接続ワイヤ(図示せず)を介して駆動モジュール11に電気的に接続することができる。
【0045】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の産業用照明装置1の上発光モジュール13に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0046】
図6及び図7は、本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の固定部材の第1説明図及び図2説明図であり、図1を併せて参照する。図6に示すように、図1に示す固定部材15(サスペンションリング)は、ユーザの必要に応じて、図6に示す固定部材15A(吊りフック)に交換してもよい。
【0047】
図7に示すように、図1に示す固定部材15(サスペンションリング)は、ユーザの要求に応じて図7に示すような固定部材15B(吊り棒)に交換してもよい。
【0048】
産業用照明装置1の上発光モジュール13の放熱ベース131の中央固定部1313は、固定部材に取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材を交換することができ、産業用照明装置1は、アダプタを必要とせずに異なる固定機構を提供することができる。従って、産業用照明装置1は、より広く応用することができ、使用においてもより柔軟性を有する。従って、産業用照明装置1は、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
【0049】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の産業用照明装置1の固定部材15に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0050】
図8は、本発明の一実施形態の一体式の上発光モジュールを備えた工業発明装置の補助固定部材の説明図であり、同時に図1を参照する。図に示すように、産業用照明装置1は補助固定部材16を含み、駆動モジュール11の上面111には、2つの固定片SPを更に有する。上記補助固定要素16は、2つの締結部材Fxを介して上記2つの固定片SPに固定可能である。
【0051】
上記から、産業用照明装置1は、アダプタを必要とせずに異なる固定機構を提供できるため、より広く応用することができ、使用においてもより柔軟性を有することができる。従って、産業用照明装置1は、実際の応用の必要をよりよく満たすことができる。
【0052】
当然ながら、本実施形態は、例示説明に用いるのみであって本発明の範囲を制限するものではなく、本実施形態の産業用照明装置1の補助固定部材16に基づいて行う均等の修正又は変更は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0053】
まとめると、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置は、駆動モジュール、主発光モジュール及び上発光モジュールを有する。上発光モジュールは、駆動モジュールの上面に配置され、放熱ベース、上光源ボード及び上蓋を含む。上発光モジュールの放熱ベースは、ベース体、外壁及び中央固定部を有する。上述の構造は、上発光モジュールに一体式の構造をもたせることができ、製造プロセスの人件費及び時間コストを大幅に削減し、市場の要求を満たすことができる。
【0054】
本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置は、一体式の上発光モジュールを備えており、上発光モジュールは、上外側防水リングと上内側防水リングを含む。上外側防水リングは、上発光モジュールの放熱ベースの外壁を囲み、上内側防水リングは、上発光モジュールの放熱ベースの中央固定部を囲み、前記の二層防水構造設計により、上発光モジュールの防水機能を大幅に向上させ、産業用照明装置を多湿の環境に適用させ、その故障率を大幅に減少させることができる。
【0055】
また、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置は、仕切り部、上接続部及び下接続部を含む駆動モジュールアダプタを有し、上発光モジュールは、駆動モジュールアダプタを介して駆動モジュールの上面に接続される。上記の構造設計は、発光モジュールに主発光モジュールの放熱器から一定距離だけ離れさせ、上発光モジュールが放熱器の発生する熱放射の影響を受けることを回避する。上記構造設計は、上発光モジュールが光減衰の現象を発生することを効果的に回避させ、上発光モジュールの使用寿命を延ばすことができる。
【0056】
また、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置の上発光モジュールは、放熱ベースを有し、放熱ベースのベース体の他方の表面には、複数の上放熱フィンを有し、上記複数の上放熱フィンは、上発光モジュールの放熱効果を更に向上させ、上発光モジュールの光減衰の現象の発生を回避し、更に上発光モジュールの使用寿命を延ばすことができる。
【0057】
また、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置の上発光モジュールの放熱ベースの中央固定部は、固定部材に取り外し可能に接続されるため、ユーザは、実際の必要に応じて固定部材を交換することができ、産業用照明装置がアダプタを必要とせずに異なる固定機構を提供できるようにする。従って、産業用照明装置は、実際の応用の必要をより良く満たすことができる。
【0058】
更に、本発明の実施形態に基づき、産業用照明装置の構造は簡単であるため、コストを大幅に増加させることなく欲する効果を達成し、極めて商業価値を有する。上記から、本発明の実施形態による一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置は、実際に優れた技術的効果を達成できることが分かる。
【0059】
本明細書では上記各実施形態につき説明を行っているが、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。従って、本発明の革新的理念に基づく、本明細書に記載の実施形態への変更及び修正、又は本発明の明細書及び図面の内容を用いて行われる均等の構造又は均等の過程の置換、直接的又は間接的に上記技術案をその他の関連する技術分野に適用することは、何れも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0060】
1 産業用照明装置
11 駆動モジュール
111 上面
1111 上面固定部
112 突出部
12 主発光モジュール
121 放熱器
122 主光源基板
123 レンズ
13 上発光モジュール
131 放熱ベース
1311 ベース体
1312 外壁
1313 中央固定部
13131 中央ベース
13132 中央柱体
1314 ベース体固定部
132 上光源基板
133 上蓋
14 駆動モジュールアダプタ
141 仕切り部
142 上接続部
143 下接続部
15 固定部材
15A 固定部材
15B 固定部材
16 補助固定部材
D1 主放熱フィン
D2 上放熱フィン
M1 主外側防水リング
M2 主内側防水リング
A1 上外側防水リング
A2 上内側防水リング
SP 固定片
Fx 締結部材
AS 収容空間
CH 中央穴
WH ワイヤ孔
【要約】
【課題】一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置を提供する。
【解決手段】
一体式の上発光モジュールを備えた産業用照明装置は、駆動モジュール、主発光モジュール及び上発光モジュールを含む。駆動モジュールは、上面及び突出部を有する。主発光モジュールは、突出部に固定される。上発光モジュールは、上面に配置され、放熱ベース、上光源基板及び上蓋を含む。放熱ベースは、ベース体、外壁及び中央固定部を有する。中央固定部は、ベース体の一側の中央に設置され、外壁は、ベース体に配置され、中央固定部を囲み、放熱ベースのベース体、外壁及び中央固定部の間に収容空間を形成させる。上光源基板は、収容空間に配置され、上蓋は、外壁に配置されて収容空間を覆う。中央固定部は、上蓋の中央穴を貫通する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8