(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理システムの制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 9/445 20180101AFI20240604BHJP
G06F 8/61 20180101ALI20240604BHJP
【FI】
G06F9/445 130
G06F8/61
(21)【出願番号】P 2023577640
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(86)【国際出願番号】 JP2022032522
【審査請求日】2023-12-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513046294
【氏名又は名称】ビーサイズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】八木 啓太
【審査官】渡辺 一帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/065523(WO,A1)
【文献】特開2005-100445(JP,A)
【文献】特開2006-027427(JP,A)
【文献】特開2003-005858(JP,A)
【文献】国際公開第2013/024673(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/244794(WO,A1)
【文献】特開2022-002121(JP,A)
【文献】特開2018-081607(JP,A)
【文献】特開2005-072838(JP,A)
【文献】特開2013-054732(JP,A)
【文献】特開平11-327888(JP,A)
【文献】多田羅政和 ほか,"[PHS/安全管理システム] PHS網を使った近隣セキュリティソリューション 東京・品川区で「児童見守りシステム」の実証実験開始",mobile media magazine,株式会社シーメディア,2005年,第13巻, 第2号,p. 87
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 9/445
G06F 8/60-8/658
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末は、
前記プランの選択を受け付ける受付部を備え、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアと、
前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部と、
ソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部と、
前記記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを前記受信部が受信した前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部とを備え、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末は、
前記プランの選択を受け付ける受付部を備え、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアと、
前記プランの変更指示を受信する受信部と、
前記プランに応じた2以上のソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部と、
前記受信部が受信した前記変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうち、いずれか1以上のソフトウェア又は設定パラメータを変更して使用可能とする変更部とを備え、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末は、
前記プランの選択を受け付ける受付部を備え、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアと、
前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部と、
前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて前記2以上のハードウェアの少なくとも一方を制御する制御部と、
前記記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを前記受信部が受信した前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部とを備え、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末は、
前記プランの選択を受け付ける受付部を備え、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアと、
前記プランの変更指示を受信する受信部と、
前記プランに応じた2以上のソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部と、
前記受信部が受信した前記プランの変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうちいずれかのソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部とを備え、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末は、
前記プランの選択を受け付ける受付部を備え、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアと、
前記プランに応じたソフトウェアの処理ルーチンの変更指示を受信する受信部と、
ソフトウェアを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶されたソフトウェアに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部と、
前記受信部が受信した変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶されたソフトウェアの処理ルーチンを変更する変更部とを備え、
前記制御部は、
前記変更部が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末は、
前記プランの選択を受け付ける受付部を備え、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアと、
前記プランに応じたソフトウェアの処理ルーチンの変更指示を受信する受信部と、
前記プランに応じたソフトウェアを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶されたソフトウェアに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部と、
前記受信部が受信した変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶されたソフトウェアの処理ルーチンを変更する変更部とを備え、
前記制御部は、
前記変更部が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
前記第2の端末は、
前記ハードウェアとして、
前記第2の端末の位置情報を出力する第1のハードウェアと、
前記第1の端末と通話するためのマイク及びスピーカからなる第2のハードウェアと、
を少なくとも備える、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御方法であって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末の受付部が、前記プランの選択を受け付ける工程を有し、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末の受信部が、前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを受信する工程と、
前記第2の端末の制御部が、ソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する工程と、
前記第2の端末の変更部が、前記記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを前記第2の端末の受信部が受信した前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする工程とを有し、
前記第2の端末の制御部は、
前記第2の端末の変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項9】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御方法であって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末の受付部が、前記プランの選択を受け付ける工程を有し、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末の受信部が、前記プランの変更指示を受信する工程と、
前記第2の端末の制御部が、2以上のソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する工程と、
前記第2の端末の変更部が、前記受信部が受信した前記変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうち、いずれか1以上のソフトウェア又は設定パラメータを変更して使用可能とする工程とを有し、
前記第2の端末の制御部は、
前記第2の端末の変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項10】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御方法であって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末の受付部が、前記プランの選択を受け付ける工程を有し、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末の受信部が、前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを受信する工程と、
前記第2の端末の制御部が、前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて前記2以上のハードウェアの少なくとも一方を制御する工程と、
前記第2の端末の変更部が、前記記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを前記第2の端末の受信部が受信したソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする工程とを有し、
前記第2の端末の制御部は、
前記第2の端末の変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項11】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御方法であって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末の受付部が、前記プランの選択を受け付ける工程を有し、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末の受信部が、前記プランの変更指示を受信する工程と、
前記第2の端末の制御部が、前記プランに応じた2以上のソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する工程と、
前記第2の端末の変更部が、前記第2の端末の受信部が受信した変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうちいずれかのソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする工程とを有し、
前記第2の端末の制御部は、
前記第2の端末の変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項12】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御方法であって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末の受付部が、前記プランの選択を受け付ける工程を有し、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末の受信部が、前記プランに応じたソフトウェアの処理ルーチンの変更指示を受信する工程と、
前記第2の端末の制御部が、ソフトウェアを記憶した記憶部に記憶されたソフトウェアに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する工程と、
前記第2の端末の変更部が、前記第2の端末の受信部が受信した変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶されたソフトウェアの処理ルーチンを変更する工程とを有し、
前記第2の端末の制御部は、
前記第2の端末の変更部が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項13】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御方法であって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末の受付部が、前記プランの選択を受け付ける工程を有し、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末の受信部が、前記プランに応じたソフトウェアの処理ルーチンの変更指示を受信する工程と、
前記第2の端末の制御部が、記憶部に記憶されたソフトウェアに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する工程と、
前記第2の端末の変更部が、前記第2の端末の受信部が受信した変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶されたソフトウェアの処理ルーチンを変更する工程とを有し、
前記第2の端末の制御部は、
前記第2の端末の変更部が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項14】
前記第2の端末は、
前記ハードウェアとして、
前記第2の端末の位置情報を出力する第1のハードウェアと、
前記第1の端末と通話するためのマイク及びスピーカからなる第2のハードウェアと、
を少なくとも備える、
ことを特徴とする請求項
8乃至請求項
13のいずれかに記載の情報処理システムの制御方法。
【請求項15】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御プログラムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末を、
前記プランの選択を受け付ける受付部として機能させ、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末を、
前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部、
ソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部、
前記記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを前記受信部が受信した前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部、として機能させ、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【請求項16】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御プログラムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末を、
前記プランの選択を受け付ける受付部として機能させ、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末を、
前記プランの変更指示を受信する受信部、
前記プランに応じた2以上のソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部、
前記受信部が受信した前記変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうち、いずれか1以上のソフトウェア又は設定パラメータを変更して使用可能とする変更部、として機能させ、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【請求項17】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御プログラムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末を、
前記プランの選択を受け付ける受付部として機能させ、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末を、
前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部、
前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて前記2以上のハードウェアの少なくとも一方を制御する制御部、
前記記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを前記受信部が受信した前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部、として機能させ、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【請求項18】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御プログラムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末を、
前記プランの選択を受け付ける受付部として機能させ、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末を、
前記プランの変更指示を受信する受信部、
前記プランに応じた2以上のソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部、
前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部、
前記受信部が受信した前記プランの変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうちいずれかのソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部、として機能させ、
前記制御部は、
前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【請求項19】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御プログラムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末を、
前記プランの選択を受け付ける受付部として機能させ、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアと、
前記第2の端末を、
前記プランに応じたソフトウェアの処理ルーチンの変更指示を受信する受信部、
ソフトウェアを記憶した記憶部、
前記記憶部に記憶されたソフトウェアに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部、
前記受信部が受信した変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶されたソフトウェアの処理ルーチンを変更する変更部、として機能させ、
前記制御部は、
前記変更部が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、
ことを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【請求項20】
第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な
見守り者が被見守り者をモニタするための情報処理システムの制御プログラムであって、
前記第1の端末は、前記見守り者が所持する端末であり、
前記第2の端末は、前記被見守り者が所持する端末であり、
前記第1の端末を、
前記プランの選択を受け付ける受付部として機能させ、
前記第2の端末は、
2以上のハードウェアを備え、
前記第2の端末を、
前記プランに応じたソフトウェアの処理ルーチンの変更指示を受信する受信部、
前記プランに応じたソフトウェアを記憶した記憶部、
前記記憶部に記憶されたソフトウェアに基づいて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部、
前記受信部が受信した変更指示に基づいて、前記記憶部に記憶されたソフトウェアの処理ルーチンを変更する変更部、として機能させ、
前記制御部は、
前記変更部が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する、
ことを特徴とする情報処理システムの制御プログラム。
【請求項21】
前記第2の端末は、
前記ハードウェアとして、
前記第2の端末の位置情報を出力する第1のハードウェアと、
前記第1の端末と通話するためのマイク及びスピーカからなる第2のハードウェアと、
を少なくとも備える、
ことを特徴とする請求項
15乃至請求項
20のいずれかに記載の情報処理システムの制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用する機能を切り替えることのできる情報端末、制御方法、制御プログラム、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
子供がある程度の年齢、例えば、小学生になり、1人で行動することが多くなると、子供を持つ保護者は、子供が事故等に遭うことなく学校や塾に無事に到着しているか、自宅に帰宅しているかなど、子供の行動が心配となる。
そこで、上記のような問題に対応するための仕組みとして、たとえば、スマートフォン等の携帯型情報端末に搭載されたGPS機能を利用して子供の位置情報を確認可能とするサービスが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在では、位置情報だけでなく、音声データをやり取りできるものがある。しかしながら、従来の情報処理システムは、位置情報のみの利用、音声データのやり取りのみの利用、又はその双方の利用といった切り替えについて未だ利便性の向上余地がある。
【0005】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、機能を切り替えることのできる情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理システムの制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決すべく、本発明に係る情報処理システムは、第1の端末と第2の端末との間でデータ通信が可能であり、前記第1の端末又は前記第2の端末の使用態様に応じたプランを選択可能な情報処理システムであって、前記第2の端末は、2以上のハードウェアと、前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部と、ソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶された前記ソフトウェア又は前記設定パラメータに基づいて前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部と、前記記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを前記受信部が受信した前記プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部とを備え、前記制御部は、前記変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、前記2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、機能を切り替えることのできる情報処理システム、情報処理システムの制御方法、情報処理システムの制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る情報処理システムの配置の一例を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係るサーバ(情報処理装置)の構成の一例を示す図である。
【
図3】第1実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】第1実施形態における課金額変更のタイミングの一例を示す図である。
【
図5】第1実施形態に係る第1ユーザ端末(第1端末)の構成の一例を示す図である。
【
図6】第1実施形態に係る第1ユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図7】第1実施形態に係る第2ユーザ端末(第2端末)の構成の一例を示す図である。
【
図8】第1実施形態に係る第2ユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
【
図9】第1実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】第1実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】第1実施形態に係る情報処理システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図12】第4実施形態における課金額変更のタイミングの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して各実施形態に係る情報処理システムについて説明する。各実施形態に係る情報処理システム1は、いわゆるモニタリングシステムであり、被見守り者(例えば、子供)によって携帯された第2ユーザ端末4から、例えば1.5分毎のような所定の間隔でサーバ2へアップロードされた情報から第2ユーザ端末4の位置が決定され、決定された位置が、サーバ2から見守り者(例えば、親や祖父母などの家族)の携帯する、又は用いる第1ユーザ端末3へ通知される。また、本実施形態に係る情報処理システム1では、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4にマイクロフォン及びスピーカを備えており、互いに音声によるメッセージ(以下、音声メッセージともいう)を送受信することができるように構成されている。なお、以下の説明では、見守り者のことを第1ユーザともいう。また、被見守り者のことを第2ユーザともいう。また、以下の説明において、ソフトウェアには、ファームウェア、アプリケーションソフトウェア、オペレーションソフトウェアなど種々のソフトウェアが含まれる。
【0010】
[第1実施形態]
図1に示すように、情報処理システム1は、サーバ2と、該サーバ2にネットワーク5を介して接続された1以上の第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4とを備える。
図1に示す例では、情報処理システム1は、サーバ2、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4を各々1つずつ備える構成となっているが、情報処理システム1が備えるサーバ2、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4の数はそれぞれ任意である。なお、ネットワーク5には、気象庁や自治体のサーバ(不図示)などにも接続され、気象庁や自治体による緊急速報などをサーバ2が受信可能に構成されている。
【0011】
(サーバ2)
図2及び
図3は、サーバ2の構成図である。
図2は、サーバ2の主なハード構成を示しており、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cなどを備える。なお、
図2では図示していないが、サーバ2は、入力装置(例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなど)や表示装置(CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど)などを備えていてもよい。
【0012】
通信IF200Aは、他の装置(例えば、第1ユーザ端末3、第2ユーザ端末4、気象庁や自治体のサーバ(不図示)など)と通信するためのインターフェースである。
【0013】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置200Bには、各種データや情報処理プログラムが記憶されている。なお、記憶装置200Bに記憶された各種データの一部又は全部は、USB(Universal Serial Bus)メモリや外付けHDDなどの外部記憶装置やネットワーク5を介して接続された他の情報処理装置の記憶装置に記憶されてもよい。この場合、サーバ2は、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置に記憶されたデータを参照又は取得し、外部記憶装置や他の情報処理装置の記憶装置にデータを記憶させる。
【0014】
記憶装置200Bには、第1ユーザ端末3のアカウント情報、例えば、第1ユーザ端末3の識別番号、氏名、連絡先(メールアドレス、電話番号)、第2ユーザ(例えば、自分の子供)などが所持する第2ユーザ端末4の識別番号、情報処理システム1のサービス利用に関する現在の契約プラン(例えば、後述するGPSプラン、GPS&トークプラン(GPSプランにトーク機能が追加されたプラン)など)、契約プランの変更履歴などが記憶されている。また、記憶装置200Bには、第2ユーザ端末4のアカウント情報、例えば、第2ユーザ端末4の識別番号、氏名、第1ユーザ(例えば、第2ユーザの親や祖父母などの家族)が所持する第1ユーザ端末3の識別番号が記憶されている。また、記憶装置200Bには、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4が送受信したデータを含むログなどがアカウントに対応付けて記憶されている。
また、記憶装置200Bには、第2ユーザ端末4の機能を切り替えるためのソフトウェア又は設定パラメータが2以上記憶されている。
第1実施形態では、情報処理システム1のサービス利用に関して存在する2以上の契約プラン(例えば、後述するGPSプラン、GPS&トークプランなど)に対応したソフトウェア又は設定パラメータが記憶装置200Bに記憶されており、契約プランに応じてソフトウェア又は設定パラメータを第2ユーザ端末4にダウンロードして使用可能とすることで、第2ユーザ端末4で使用可能な機能がプランに応じて切り替わるよう構成されている。例えば、GPSプランの場合、第2ユーザ端末4のGPSセンサを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータを第2ユーザ端末4にダウンロードして使用可能とし、GPS&トークプランの場合、第2ユーザ端末4のGPSセンサに加え、マイクロフォン及びスピーカを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータを第2ユーザ端末4にダウンロードして使用可能とする。
なお、GPSプランは、第2ユーザ端末4が備えるGPSセンサ400Hを利用する契約プランであり、第2ユーザ端末4の位置を知ることができる契約プランである。
また、GPS&トークプランは、第2ユーザ端末4が備えるGPSセンサ400Hの利用に加え、マイクロフォン400F及びスピーカ400Gを利用して第1ユーザ端末3と音声データをやり取りが可能な契約プランである。
なお、契約プランの変更履歴を第1ユーザ端末3の記憶装置300B又は第2ユーザ端末4の記憶装置400Bに記憶させるように構成してもよい。
【0015】
CPU200Cは、第1実施形態に係るサーバ2を制御し、図示しないROM及びRAMなどを備える。
【0016】
図3は、サーバ2の機能ブロック図である。
図3に示すように、サーバ2は、受信部201、送信部202、記憶装置制御部203、判定部204、推奨部205、プラン変更部206(契約プラン情報変更部)、課金額変更部207などの機能を備える。なお、
図3に示す機能は、CPU200Cが、記憶装置200Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0017】
受信部201は、第1ユーザ端末3、第2ユーザ端末4などから送信されるデータ、例えば、音声データや位置情報、ソフトウェア又は設定パラメータの変更指示などを受信する。また、受信部201は、例えば、気象庁や自治体による緊急速報などを受信する。
【0018】
送信部202は、第1ユーザ端末3から受信したデータ、例えば、音声データや変更指示を第2ユーザ端末4へ送信する。また、送信部202は、第2ユーザ端末4から受信したデータ、例えば、位置情報や音声データを第1ユーザ端末3へ送信する。また、送信部202は、第1ユーザ端末3から受信した指示に基づいて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータを第2ユーザ端末4へ送信する。また、送信部202は、判定部204での判定結果に基づいて第2ユーザ端末4へ、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータ(第2ユーザ端末4のGPSセンサ、マイクロフォン及びスピーカを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータ)を送信する。
【0019】
記憶装置制御部203は、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4が送受信したデータ(例えば、位置情報や音声データ)を、データを送受信したアカウント又はユーザ端末の識別番号に対応付けて記憶装置200Bに記憶する。また、記憶装置制御部203は、第2ユーザ端末4のソフトウェア又は設定パラメータのダウンロード履歴(変更履歴)を第2ユーザ端末4のユーザ端末の識別番号に対応付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0020】
判定部204は、所定の条件を満たすか否かを判定する。ここで所定の条件とは、例えば、気象庁や自治体による緊急速報などを受信した場合であり、判定部204は、気象庁や自治体による緊急速報などを受信した場合、第2ユーザ端末4の現在位置が緊急速報の対象範囲内であるか否かを判定する。緊急速報の対象範囲内である場合、送信部202は、GPS&トークプランに対応するソフトウェア又は設定パラメータ(第2ユーザ端末4のGPSセンサ、マイクロフォン及びスピーカを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータ)を第2ユーザ端末4へ送信する。なお気象庁や自治体による緊急速報の他、所定の条件として、例えば、時間に関する特定の条件を満たした場合、場所に関する特定の条件を満たした場合、また、それらの双方の観点から特定の条件を満たした場合などが考えられる。
【0021】
推奨部205は、記憶装置200Bに記憶された2以上のハードウェアの使用履歴に応じて、ソフトウェア又は設定パラメータの変更を第2ユーザ端末4ごとに推奨する。
【0022】
プラン変更部206(契約プラン情報変更部)は、第2ユーザ端末4のソフトウェア又は設定パラメータの変更に応じて、第2ユーザ端末4の契約者(該第2ユーザ端末4に対応する第1ユーザ端末3の第1ユーザ)の契約プランを変更する。
【0023】
課金額変更部207は、プラン変更部206による契約プランの変更に応じて第1ユーザへの課金額を変更する。
図4は、第1実施形態における課金額変更部207による課金額変更のタイミングの一例を示す図である。なお、
図4に示す例では、所定期間(例えば、課金の最小単位となる期間(1週間や1か月など))のGPSプラン(
図4では黒帯)の課金額は400円、GPS&トークプラン(
図4では白帯)の課金額は500円であるものとする。
図4に示すように、課金額変更部207は、契約プランの変更が所定期間の途中で行われる場合、変更前の契約プランと変更後の契約プランの課金額(例えば、月額課金額)を比較し、変更後の契約プランの課金額が変更前の契約プランの課金額よりも高い場合(例えば、変更前がGPSプラン、変更後がGPS&トークプランの場合)、該変更時点を含む所定期間(例えば、1か月間)の課金額を変更後の契約プランの課金額とする。一方、課金額変更部207は、変更前の契約プランの課金額が変更後の契約プランの課金額よりも高い場合(例えば、変更前がGPS&トークプラン、変更後がGPSプランの場合)、該変更時点を含む所定期間の課金額を変更前の契約プランの課金額のままとし、次の所定期間の到来時又は到来後に変更前の契約プランの課金額とする。
なお、
図4に示す課金額変更のタイミングは一例であり、必ずしも
図4に示す例に限られない。
【0024】
(第1ユーザ端末3)
第1ユーザ端末3は、第1ユーザが所持する端末であり、例えば、アプリケーションソフトウェアをインストールしたスマートフォンなどである。第1ユーザは、第1ユーザ端末3を利用して登録した第2ユーザ端末4と音声データを送受信することで、第2ユーザ(例えば、自分の子供)と音声メッセージを送受信することができる。
図5は、第1ユーザ端末3の主なハード構成を示しており、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300E、マイクロフォン300F、スピーカ300Gなどを備える。
【0025】
通信IF300Aは、他の装置(第1実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0026】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、端末の識別番号や情報処理プログラム(アプリケーションソフトウェア)、第2ユーザ端末4へ送信するメッセージ(例えば、プリセットされたメッセージや第1ユーザが入力したメッセージ(第1ユーザが入力したメッセージには、第1ユーザが吹き込んだ音声メッセージと、テキストにより入力した文字メッセージとが含まれる)、サーバ2からダウンロードしたメッセージ))などが記憶される。なお、記憶装置300Bに、例えば、第1ユーザ端末3と第2ユーザ端末4との間で送受信したデータ(例えば、位置情報や音声データ)を記憶してもよい。端末の識別番号は、第1ユーザ端末3を識別するための番号である。第1ユーザ端末3から送信するデータに端末の識別番号を付与することで、サーバ2は、受信したデータがどの第1ユーザ端末3から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別番号は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2が第1ユーザ端末3に対して付与するようにしてもよい。
【0027】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0028】
表示装置300Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0029】
CPU300Eは、第1実施形態に係る第1ユーザ端末3を制御し、図示しないROM及びRAMを備える。
【0030】
マイクロフォン300Fは、音を電気信号に変換する音響機器である。第1ユーザ端末3のユーザは、マイクロフォン300Fを利用して音声(例えば、第2ユーザ端末4へ送信するためのメッセージなど)を入力することができる。入力された音声は、送信部302によりサーバ2へ送信される。
【0031】
スピーカ300Gは、電気信号を音に変える音響機器である。スピーカ300Gは、例えば、サーバ2を介して第2ユーザ端末4から送信され、記憶装置300Bに記憶された音声データを再生する。
【0032】
図6は、第1ユーザ端末3の機能ブロック図を示しており、第1ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、入力受付部304(受付部)、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、
図6に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0033】
受信部301は、例えば、サーバ2から送信されるデータを受信する。
【0034】
送信部302は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じてデータをサーバ2へ送信する。
【0035】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。記憶装置制御部303は、例えば、第1ユーザ端末3及び第2ユーザ端末4が送受信したデータ(例えば、位置情報や音声データ)などを、データを送受信したアカウント又はユーザ端末の識別番号に対応付けて記憶装置300Bに記憶させてもよい。
【0036】
入力受付部304は、入力装置300Cからの入力操作を受け付ける。
【0037】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御し、画面などを表示装置300Dに表示する。
【0038】
(第2ユーザ端末4)
第2ユーザ端末4は、第1情報処理システム1の第2ユーザが利用する端末である。第2ユーザは、第2ユーザ端末4を利用して登録した第1ユーザ端末3とGPSによる位置情報や音声データを送受信することで、第1ユーザ(例えば、第2ユーザの家族)に第2ユーザの居場所を知らせたり音声によるやりとりをすることができる。
図7は、第2ユーザ端末4の主なハード構成を示しており、第2ユーザ端末4は、通信IF400A、記憶装置400B、入力装置400C、表示装置400D(LED)、CPU400E、マイクロフォン400F、スピーカ400G、GPSセンサ400Hなどを備える。
【0039】
通信IF400Aは、他の装置(第1実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0040】
記憶装置400Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置400Bには、端末の識別番号や情報処理プログラム、第1ユーザ端末3から送信された音声データなどが記憶される。また、記憶装置400Bには、サーバ2からダウンロードされたソフトウェア又は設定パラメータが記憶される。端末の識別番号は、第2ユーザ端末4を識別するための番号である。第2ユーザ端末4から送信するデータに端末の識別番号を付与することで、サーバ2は、受信したデータがどの第2ユーザ端末4から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末の識別番号は、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、サーバ2が第2ユーザ端末4に対して付与するようにしてもよい。
【0041】
入力装置400Cは、例えば、ボタン、キーボード、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。第2ユーザは、入力装置400Cを操作して、音声を入力して第1ユーザ端末3へ送信したり、第1ユーザ端末3から送信された音声データを再生することができる。
【0042】
表示装置400Dは、例えば、LEDである。表示装置400Dは、制御部406により制御され、設定されたパタンや所定のパタンで点灯又は点滅することにより音声データを受信したことを報知する。
【0043】
CPU400Eは、第1実施形態に係る第2ユーザ端末4を制御し、図示しないROM及びRAMを備える。
【0044】
マイクロフォン400Fは、音を電気信号に変換する音響機器である。第2ユーザ端末4のユーザは、マイクロフォン400Fを利用して音声を入力することができる。入力された音声は、送信部402によりサーバ2へ送信される。
【0045】
スピーカ400Gは、電気信号を音に変える音響機器である。スピーカ400Gは、例えば、サーバ2を介して第1ユーザ端末3から送信され、記憶装置400Bに記憶された音声データを再生する。
【0046】
GPSセンサ400Hは、衛星に搭載された原子時計の時刻のデータ、衛星の天体暦(軌道)などのデータが含まれた信号をGPS衛星から受信し、受信した信号の発信時刻と受信時刻との差に基づいて衛星からの距離を算出して現在位置を特定する。また、GPSセンサ400Hは、特定した現在位置を出力する。
【0047】
図8は、第2ユーザ端末4の機能ブロック図を示しており、第2ユーザ端末4は、受信部401、送信部402、記憶装置制御部403、入力受付部404、変更部405、制御部406などの機能を有する。なお、
図8に示す機能は、CPU400Eが、記憶装置400Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0048】
受信部401は、例えば、サーバ2から送信されるデータ(例えば、ソフトウェア又は設定パラメータ、音声データなど)を受信する。
【0049】
送信部402は、例えば、入力受付部304で受け付けた入力操作に応じてデータ、例えば、音声データをサーバ2へ送信する。
【0050】
記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御する。例えば、記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御してデータの書き込みや読み出しを行う。記憶装置制御部403は、例えば、受信部401が受信したデータを記憶装置400Bへ記憶する。
【0051】
入力受付部404は、入力装置400Cからの入力操作を受け付ける。入力受付部404は、例えば、記憶装置400Bに記憶された音声データの再生操作を受け付ける。
【0052】
変更部405は、記憶装置200Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを受信部401が受信したソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする。ここで、変更部405は、第2ユーザ端末4(情報端末)を再起動することにより受信部401が受信したソフトウェア又は設定パラメータを使用可能とする。
【0053】
制御部406は、記憶装置400Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータに基づいて第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェア(例えば、GPSセンサ、マイクロフォン、スピーカなど)の少なくとも1以上を制御する。
制御部406は、変更部405が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする。例えば、契約プランがGPSプランの場合、第2ユーザ端末4のGPSセンサを使用可能とする一方で、マイクロフォン及びスピーカを使用不可とする。また、契約プランがGPS&トークプランの場合、第2ユーザ端末4のGPSセンサ、マイクロフォン及びスピーカのすべてを使用可能とする。このように、第1実施形態では、契約プランに応じたソフトウェア又は設定パラメータをダウンロードし、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とすることで契約プランに対応した機能を提供する構成となっている。
また、制御部406は、受信部401がデータを受信したことを報知する。制御部406は、例えば、表示装置400D(LED)を点灯又は点滅させたり、スピーカから音を発生させることで受信部401がデータを受信したことを報知する。
【0054】
(情報処理)
図9から
図10は、情報処理システム1の情報処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9から
図10を参照して、情報処理システム1の情報処理について説明する。なお、
図1から
図8を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0055】
(契約プラン変更処理)
図9は、情報処理システム1のサービス利用に関する契約プラン変更処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9を参照して、情報処理システム1のサービス利用に関する契約プラン変更処理の一例について説明する。
【0056】
(ステップS101)
第1ユーザは、第1ユーザ端末3を操作して契約プランの変更を入力する。入力装置300Cからの入力操作は入力受付部304で受け付けられる。第1ユーザ端末3の送信部302は、入力受付部304で受け付けられた入力操作(変更指示)をサーバ2へ送信する。
【0057】
(ステップS102)
サーバ2の受信部201は、第1ユーザ端末3から送信される変更指示を受信する。
【0058】
(ステップS103)
サーバ2の送信部202は、変更指示で指示される契約プランに対応するソフトウェア又は設定パラメータを記憶装置200Bから読み出す。送信部202は、記憶装置200Bを参照し、受信部201が受信した変更指示に付与された識別番号に対応付けされた第2ユーザ端末4の識別番号を特定し、特定した第2ユーザ端末4へ記憶装置200Bから読み出したソフトウェア又は設定パラメータを送信する。
【0059】
(ステップS104)
第2ユーザ端末4の受信部401は、サーバ2から送信されるソフトウェア又は設定パラメータを受信する。
【0060】
(ステップS105)
第2ユーザ端末4の変更部405は、記憶装置200Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを受信部401が受信したソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする。また、制御部406は、変更部405が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする。
【0061】
(課金額変更処理)
図10は、情報処理システム1のサービス利用に関する課金額変更処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10を参照して、情報処理システム1のサービス利用に関する課金額変更処理の一例について説明する。
【0062】
(ステップS201)
サーバ2のプラン変更部206は、契約プランの変更に応じて第2ユーザ端末4のソフトウェア又は設定パラメータが変更されたか否かを判定する。契約プランの変更に応じて第2ユーザ端末4のソフトウェア又は設定パラメータが変更された場合(YES)、サーバ2はステップS202の処理を実行する。契約プランの変更に応じて第2ユーザ端末4のソフトウェア又は設定パラメータが変更されていない場合(NO)、サーバ2は処理を終了する。
【0063】
(ステップS202)
サーバ2のプラン変更部206は、契約プランを変更する。具体的には、プラン変更部206は、記憶装置200Bに記憶されている現在の契約プランを変更する。また、記憶装置制御部203は、契約プランの変更履歴を記憶装置200Bに記憶する。
【0064】
(ステップS203)
サーバ2の課金額変更部207は、変更前の契約プランと変更後の契約プランの課金額(例えば、月額課金額)を比較し、変更後の契約プランの課金額が変更前の契約プランの課金額よりも高いかを判定する。変更後の契約プランの課金額が変更前の契約プランの課金額よりも高い場合(YES)、サーバ2は、ステップS204の処理を実行する。変更後の契約プランの課金額が変更前の契約プランの課金額よりも高くない場合(NO)、サーバ2は、ステップS205の処理を実行する。
【0065】
(ステップS204)
サーバ2の課金額変更部207は、変更時点を含む所定期間(例えば、1か月間)の課金額を変更後の契約プランの課金額に変更する。
【0066】
(ステップS205)
サーバ2の課金額変更部207は、変更時点を含む所定期間の課金額を変更前の契約プランの課金額のままとし、次の所定期間の到来時又は到来後に変更前の契約プランの課金額に変更する。
【0067】
(緊急時変更処理)
図11は、情報処理システム1の緊急時変更処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図11を参照して、情報処理システム1の緊急時変更処理の一例について説明する。
【0068】
(ステップS301)
サーバ2の判定部204は、例えば、気象庁や自治体による緊急速報などを受信部201が受信したか否かを判定する。緊急速報などを受信した場合(YES)、サーバ2は、ステップS302の処理を実行する。緊急速報などを受信していない場合(NO)、サーバ2は、処理を終了する。
【0069】
(ステップS302)
サーバ2の判定部204は、第2ユーザ端末4の現在位置が緊急速報の対象範囲内であるか否かを判定する。緊急速報の対象範囲内である場合(YES)、サーバ2は、ステップS303の処理を実行する。緊急速報の対象範囲内でない場合(NO)、サーバ2は、処理を終了する。
【0070】
(ステップS303)
サーバ2の送信部202は、緊急時に対応するソフトウェア又は設定パラメータ、この場合はGPS&トークプランに対応するソフトウェア又は設定パラメータ(第2ユーザ端末4のGPSセンサ、マイクロフォン及びスピーカを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータ)を現在位置が緊急速報の対象範囲内である第2ユーザ端末4へ送信する。なお、この際、緊急速報により一時的にGPS&トークプランの利用を解放した旨を音声データなどにより第2ユーザ端末4及び対応する第1ユーザ端末3へ送信するようにしてもよい。
【0071】
(ステップS304)
第2ユーザ端末4の受信部401は、サーバ2から送信されるソフトウェア又は設定パラメータを受信する。
【0072】
(ステップS305)
第2ユーザ端末4の変更部405は、記憶装置200Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを受信部401が受信したソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする。また、制御部406は、変更部405が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする。
【0073】
なお、サーバ2の判定部204は、GPS&トークプランに対応するソフトウェア又は設定パラメータの送信後に所定期間(例えば、1週間や1か月など)が経過したか又は緊急速報が解除されたかを判定し、所定期間が経過した又は緊急速報が解除されたと判定される場合、送信部202は、変更前の契約プランであるGPSプランに対応するソフトウェア又は設定パラメータ(第2ユーザ端末4のGPSセンサを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータ)を第2ユーザ端末4へ送信して使用可能とし、第2ユーザ端末4をGPSプランに対応するように変更する構成としてもよい。
【0074】
また、
図11の説明では、サーバ2の判定部204は、第2ユーザ端末4の現在位置が緊急速報の対象範囲内であるか否かを判定しているが、第1ユーザ端末3(例えば、第1ユーザ端末3にGPSセンサを備えるなどすればよい)からも位置情報を取得し、判定部204は、第1ユーザ端末3又は第2ユーザ端末4の現在位置が緊急速報の対象範囲内であるか否かを判定し、第1ユーザ端末3又は第2ユーザ端末4の現在位置が緊急速報の対象範囲内である場合、サーバ2の送信部202は、緊急時に対応するソフトウェア又は設定パラメータ、この場合はGPS&トークプランに対応するソフトウェア又は設定パラメータ(第2ユーザ端末4のGPSセンサ、マイクロフォン及びスピーカを使用可能とするソフトウェア又は設定パラメータ)を、現在位置が緊急速報の対象範囲内である第1ユーザ端末3の識別番号に対応付けされた第2ユーザ端末4、又は現在位置が緊急速報の対象範囲内である第2ユーザ端末4へ送信するように構成してもよい。
【0075】
以上のように、第2ユーザ端末4は、2以上のハードウェア(例えば、マイクロフォン400F、スピーカ400G、GPSセンサ400Hなど)と、ソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部401と、ソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶装置400B(記憶部)と、記憶装置400Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータに基づいて2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部406と、記憶装置400Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを受信部401が受信したソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部405とを備える。そして、制御部406は、変更部405が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする。
このように、ソフトウェア又は設定パラメータを第2ユーザ端末4にダウンロードして使用可能とすることで第2ユーザ端末4を契約プランに対応したものとすることができるので利便性が高い。
【0076】
また、第2ユーザ端末4の変更部405は、第2ユーザ端末4(情報端末)を再起動することによりソフトウェア又は設定パラメータを使用可能とする。
このように第2ユーザ端末4を自動的に再起動することによりソフトウェア又は設定パラメータを使用可能とするので利便性が高い。
【0077】
[第1実施形態の変形例1]
上記第1実施形態では、ソフトウェア又は設定パラメータをサーバ2から第2ユーザ端末4へダウンロードしてソフトウェア又は設定パラメータを切り替えることで契約プランの変更に対応しているが、第2ユーザ端末4の記憶装置400Bに第2ユーザ端末4の機能を切り替えるためのソフトウェア又は設定パラメータを2以上記憶しておき、契約プランの変更に応じて記憶装置400Bに記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうち、いずれか1以上のソフトウェア又は設定パラメータを変更して使用可能とする構成としてもよい。
【0078】
この場合、サーバ2の受信部201が第1ユーザ端末3から送信される変更指示を受信すると、送信部202は、記憶装置200Bを参照し、受信部201が受信した変更指示に付与された識別番号に対応付けされた第2ユーザ端末4の識別番号を特定し、特定した第2ユーザ端末4へ受信部201が受信した変更指示を送信する。
【0079】
第2ユーザ端末4の受信部401がサーバ2から送信されるソフトウェア又は設定パラメータの変更指示を受信すると、変更部405は、受信部401が受信した変更指示に基づいて、記憶装置400Bに記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうち、変更指示で指定されるいずれか1以上のソフトウェア又は設定パラメータを変更して使用可能とする。
【0080】
第2ユーザ端末4は、2以上のハードウェア(例えば、マイクロフォン400F、スピーカ400G、GPSセンサ400Hなど)と、ソフトウェア又は設定パラメータの変更指示を受信する受信部401と、2以上のソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶装置400B(記憶部)と、記憶装置400Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータに基づいて、2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部406と、受信部401が受信した変更指示に基づいて、記憶装置400Bに記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータのうち、いずれか1以上のソフトウェア又は設定パラメータを変更して使用可能とする変更部405とを備える。そして、制御部406は、変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする。
このように、第2ユーザ端末4の記憶装置400Bに記憶された2以上のソフトウェア又は設定パラメータを切り替えて使用可能とすることで第2ユーザ端末4を契約プランに対応したものとすることができるので利便性が高い。
【0081】
[第1実施形態の変形例2]
また、上記第1実施形態及び変形例1において、第2ユーザ端末4の制御部406は、変更部405が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能(を使用可能又は使用不可とするのではなく)の使用を制限する構成としてもよい。
【0082】
第2ユーザ端末4は、2以上のハードウェア(例えば、マイクロフォン400F、スピーカ400G、GPSセンサ400Hなど)と、ソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部401と、ソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶装置400B(記憶部)と、記憶装置400Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータに基づいて2以上のハードウェアの少なくとも一方を制御する制御部406と、記憶装置400Bに記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを受信部401が受信したソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部405とを備える。そして、制御部406は、変更部405が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限する。
このように、変更部405が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能の使用を制限することで第2ユーザ端末4を契約プランに対応したものとすることができるので利便性が高い。
【0083】
[第1実施形態の変形例3]
また、上記第1実施形態及び変形例1、2において、第2ユーザ端末4の変更部405は、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの使用履歴に応じて、ソフトウェア又は設定パラメータを変更する構成としてもよい。例えば、GPS&トークプランに対応したソフトウェア又は設定パラメータが設定されている場合において、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアのうちGPSセンサ400Hは良く利用するが、マイクロフォン400F、スピーカ400Gはほとんど利用していない場合、変更部405は、GPSプランに対応したソフトウェア又は設定パラメータに変更する。
なお、第2ユーザ端末4の変更部405が(自動的に)ソフトウェア又は設定パラメータを変更するのではなく、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの使用履歴に応じてソフトウェア又は設定パラメータの変更を第1ユーザへ推奨する推奨部を備える構成としてもよい。この場合、第1ユーザの第1ユーザ端末3から該推奨にしたがって送信される変更指示を受信部401が受信すると、変更部405は、2以上のハードウェアの使用履歴に応じたソフトウェア又は設定パラメータに変更する。
【0084】
なお、サーバ2が、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの使用履歴に応じて第2ユーザ端末4にソフトウェア又は設定パラメータの変更を指示する指示部を備え、第2ユーザ端末4の変更部405は、受信部401がサーバ2から送信される指示を受信するとソフトウェア又は設定パラメータを変更する構成としてもよい。また、上記推奨部は、サーバ2が備えていてもよい。
【0085】
第2ユーザ端末4の変更部405は、2以上のハードウェア(例えば、マイクロフォン400F、スピーカ400G、GPSセンサ400Hなど)の使用履歴に応じて、ソフトウェア又は設定パラメータを変更する。
このように使用履歴に応じて、ソフトウェア又は設定パラメータを変更するので、例えば、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアのうちGPSセンサ400Hは良く利用するが、マイクロフォン400F、スピーカ400Gはほとんど利用していない場合、変更部405は、GPSプランに対応したソフトウェア又は設定パラメータに変更したりすることが可能となり、利便性が高い。
【0086】
なお、上述したように、2以上のハードウェアの使用履歴に応じて、ソフトウェア又は設定パラメータの変更を推奨する推奨部を備える構成としても良い。この場合、契約プランを変更するかどうかを第1ユーザが確認又は決定することができ利便性が高い。
【0087】
[第2実施形態]
また、第2ユーザ端末4で動作するソフトウェアの処理ルーチンを変更することで契約プランの変更に対応する構成としてもよい。この場合、例えば、サーバ2は、契約プランの変更に応じてソフトウェアの処理ルーチンの変更指示を送信し、第2ユーザ端末4の受信部401が処理ルーチンの変更指示を受信すると、変更部405は、受信部401が受信した変更指示に基づいて、記憶装置400Bに記憶されたソフトウェアの処理ルーチンを変更し、制御部406は、変更部405が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可としても良い。
【0088】
[第2実施形態の変形例1]
また、上記第2実施形態において、第2ユーザ端末4の制御部406は、変更部405が変更したソフトウェアの処理ルーチンに応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能(を使用可能又は使用不可とするのではなく)の使用を制限する構成としてもよい。
【0089】
[第3実施形態]
また、上記第1,第2実施形態及びその変形例では、第2ユーザ端末4が備えるハードウェアを使用可能又は使用不可とするか、使用を制限することで契約プランの変更に対応しているが、サーバ2において、契約プランの変更に応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアに関する情報(例えば、位置情報や音声データ)の送受信を制限することで、契約プランの変更に対応するように構成してもよい。この場合、サーバ2に契約プランの変更(ソフトウェア又は設定パラメータの変更指示)に応じて、第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアのうち使用可能とされたハードウェア以外のハードウェア又は使用不可とされたハードウェアに関する情報の送受信を制限する制限部を備えるようにしてもよい。
【0090】
[第4実施形態]
上記第1実施形態では、契約プランの費用(課金額)を後払いする場合の課金額変更のタイミングの一例(
図4参照)について説明した。この、第4実施形態では、契約プランの費用(課金額)を先払いする場合の課金額変更のタイミングの一例について
図12を参照して説明する。
図12は、第4実施形態における課金額変更部207による課金額変更のタイミングの一例を示す図である。
なお、
図12に示す例では、所定期間(例えば、課金の最小単位となる期間(1週間や1か月など))のGPSプラン(
図12では黒帯)の課金額は400円、GPS&トークプラン(
図12では白帯)の課金額は500円であるものとする。
図12に示すように、先払いの場合、課金額変更部207は、契約プランの変更が所定期間の途中で行われる場合、変更前の契約プランと変更後の契約プランの課金額(例えば、月額課金額)を比較し、変更後の契約プランの課金額が変更前の契約プランの課金額よりも高い場合(例えば、変更前がGPSプラン、変更後がGPS&トークプランの場合)、契約プランの変更時点から次の所定期間開始までの間に不足する分の金額(
図12の例では、100円)を課金する。なお、その後、次の所定期間開始までの間に複数回契約プランの変更を行った場合でも課金額100円の返却はなく、また、新たな課金もされない。
一方、課金額変更部207は、変更前の契約プランの課金額が変更後の契約プランの課金額よりも高い場合(例えば、変更前がGPS&トークプラン、変更後がGPSプランの場合)、契約プランの変更時点から次の所定期間開始までの間の課金を行わない。
つまり第4実施形態では、GPS&トークプランに対応する課金額を先払いしておけば、先払いした所定期間中に契約プランを何度変更しても追加の課金はなく、また、所定期間中に契約プランをGPS&トークプランに変更し、不足する分の金額(
図12の例では、100円)を支払えば、該所定期間中であれば、その後に契約プランを何度変更しても課金が行われない。
なお、
図12に示す課金額変更のタイミングは一例であり、必ずしも
図12に示す例に限られない。
【0091】
その他、上記各実施形態及び各実施形態の変形例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、上記では、契約プランは、GPSプラン及びGPS&トークプランだけであったが、第2ユーザ端末4が備えるGPSセンサ400Hを利用せず、マイクロフォン400F及びスピーカ400Gを利用して第1ユーザ端末3と音声データをやり取りが可能な「トークのみプラン」を契約プランとして加えてもよい。また、第2ユーザ端末4に第2ユーザ端末4が備えるハードウェアの故障やソフトウェア又は設定パラメータの不具合によるハードウェアが利用できない状態を検知する検知部を備え、ハードウェアの故障やソフトウェア又は設定パラメータの不具合によるハードウェアが利用できない状態が検知された場合に、契約プランが切り替えられる構成としてもよい。例えば、第2ユーザ端末4のGPSセンサ400Hの故障やソフトウェア又は設定パラメータの不具合によるGPSセンサ400Hが利用できない状態が検知された場合、契約プランを「トークのみプラン」に切り替え、第2ユーザ端末4のマイクロフォン400F及びスピーカ400Gの少なくとも一方の故障やソフトウェア又は設定パラメータの不具合によるマイクロフォン400F及びスピーカ400Gが利用できない状態が検知された場合、契約プランを「GPSプラン」に切り替えるといったことが考えられる。なお、第1ユーザ端末3のマイクロフォン400F及びスピーカ400Gの少なくとも一方の故障やソフトウェア又は設定パラメータの不具合によるマイクロフォン400F及びスピーカ400Gが利用できない状態が検知された場合にも、契約プランを「GPSプラン」に切り替えるようにしてもよい。また、上記各実施形態では、ソフトウェアや設定パラメータの変更指示に応じて第2ユーザ端末4が備える2以上のハードウェアのうち使用可能とされたハードウェア以外のハードウェア又は使用不可とされたハードウェアに関する情報の送受信を制限する形態を示したが、ソフトウェアや設定パラメータの変更指示に代えて、ハードウェアに内蔵されているファームウェア(ソフトウェア)の変更指示に応じて、同様の制御を行うものでもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
2以上のハードウェアを備える機器に適用することができる。
【符号の説明】
【0093】
1 :情報処理システム
2 :サーバ(情報処理装置)
3 :第1ユーザ端末(第1端末)
4 :第2ユーザ端末(第2端末)
5 :ネットワーク
200A :通信IF
200B :記憶装置
200C :CPU
201 :受信部
202 :送信部
203 :記憶装置制御部
204 :判定部
205 :推奨部
206 :プラン変更部
207 :課金額変更部
300A :通信IF
300B :記憶装置
300C :入力装置
300D :表示装置
300E :CPU
300F :マイクロフォン
300G :スピーカ
301 :受信部
302 :送信部
303 :記憶装置制御部
304 :入力受付部
305 :表示装置制御部
400A :通信IF
400B :記憶装置
400C :入力装置
400D :表示装置
400E :CPU
400F :マイクロフォン
400G :スピーカ
400H :GPSセンサ
401 :受信部
402 :送信部
403 :記憶装置制御部
404 :入力受付部
405 :変更部
406 :制御部
【要約】
機能を切り替えることのできる情報端末、制御方法、制御プログラム、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムを提供すること。
本発明に係る情報端末は、2以上のハードウェアと、ソフトウェア又は設定パラメータを受信する受信部と、ソフトウェア又は設定パラメータを記憶した記憶部と、記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータに基づいて2以上のハードウェアの少なくとも1以上を制御する制御部と、記憶部に記憶されたソフトウェア又は設定パラメータを受信部が受信したソフトウェア又は設定パラメータに変更して使用可能とする変更部とを備え、制御部は、変更部が使用可能としたソフトウェア又は設定パラメータに応じて、2以上のハードウェアの少なくとも1以上の機能を使用可能又は使用不可とする。