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特許7498259競合ウィンドウの決定方法及び装置、通信装置及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】競合ウィンドウの決定方法及び装置、通信装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/54 20230101AFI20240604BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20240604BHJP
   H04W 74/0808 20240101ALI20240604BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240604BHJP
【FI】
H04W72/54 110
H04W16/14
H04W74/0808
H04W28/04 110
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022504637
(86)(22)【出願日】2019-07-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-05
(86)【国際出願番号】 CN2019098037
(87)【国際公開番号】W WO2021016772
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-01-28
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】朱 亜軍
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/027271(WO,A1)
【文献】Intel Corporation,Channel access mechanism for NR-unlicensed[online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906785,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906785.zip>,2019年05月04日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
競合ウィンドウの決定方法であって、
前記方法は、
伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含み、
伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
予め定義された時間帯内の伝送ブロックTBに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するステップであって、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報が、否定応答NACKと肯定応答ACKを含むステップと、
前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップと、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップと、を含み、
前記比率は、統計結果における伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバックとコードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバックの比率を表すための係数に基づいて決定され、前記係数は、さらに、統計を行うためのTBを構成するCBGの数を表すために用いられる
ことを特徴とする競合ウィンドウの決定方法。
【請求項2】
前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップは、
前記予め定義された時間帯内に受信された、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定するステップと、
前記NACKの第2の数量を決定するステップと、
前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記比率は、前記伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて得られた第1の比率を含み、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
前記第1の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
競合ウィンドウの決定方法であって、
前記方法は、
コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含み、
前記コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
予め定義された時間帯内のコードブロックグループCBGに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するステップであって、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報が、否定応答NACKと肯定応答ACKを含むステップと、
前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップと、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップと、を含み、
前記比率は、統計結果における伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバックとコードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバックの比率を表すための係数に基づいて決定され、前記係数は、さらに、統計を行うためのTBを構成するCBGの数を表すために用いられる
ことを特徴とする競合ウィンドウの決定方法。
【請求項5】
前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップは、
前記予め定義された時間帯内に受信された、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定するステップと、
前記NACKの第2の数量を決定するステップと、
前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するステップと、を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記比率は、前記コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて得られた第2の比率を含み、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
前記第2の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
競合ウィンドウの決定装置であって、
前記装置は第1の処理モジュールを含み、前記第1の処理モジュールは、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成され、
前記第1の処理モジュールは、第1の取得ユニット、第1の計算ユニット、及び第1の決定ユニットを含み、
前記第1の取得ユニットは、予め定義された時間帯内の伝送ブロックTBに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するように構成され、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含み、
前記第1の計算ユニットは、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するように構成され、
前記第1の決定ユニットは、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成され、
前記比率は、統計結果における伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバックとコードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバックの比率を表すための係数に基づいて決定され、前記係数は、さらに、統計を行うためのTBを構成するCBGの数を表すために用いられる
ことを特徴とする競合ウィンドウの決定装置。
【請求項8】
前記第1の計算ユニットは、さらに、前記予め定義された時間帯内に受信された、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定し、前記NACKの第2の数量を決定し、前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するように構成される、
請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記第1の計算ユニットは、前記伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて得られた第1の比率を含むように構成され、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定する前記ステップは、前記第1の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む、
請求項7に記載の装置。
【請求項10】
競合ウィンドウの決定装置であって、
前記装置は第2の処理モジュールを含み、前記第2の処理モジュールは、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成され、
前記第2の処理モジュールは、第2の取得ユニット、第2の計算ユニット、及び第2の決定ユニットを含み、
前記第2の取得ユニットは、予め定義された時間帯内のコードブロックグループCBGに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するように構成され、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含み、
前記第2の計算ユニットは、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するように構成され、
前記第2の決定ユニットは、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成され、
前記比率は、統計結果における伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバックとコードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバックの比率を表すための係数に基づいて決定され、前記係数は、さらに、統計を行うためのTBを構成するCBGの数を表すために用いられる
ことを特徴とする競合ウィンドウの決定装置。
【請求項11】
前記第2の計算ユニットは、前記予め定義された時間帯内に受信された、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定し、前記NACKの第2の数量を決定し、前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するように構成される、
請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2の計算ユニットは、前記コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて得られた第2の比率を含むように構成され、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、前記第2の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む、
請求項10に記載の装置。
【請求項13】
通信機器であって
アンテナと、
メモリと、
前記アンテナ及び前記メモリにそれぞれ接続され、前記メモリに記憶された実行可能なプログラムを実行することにより、前記アンテナを制御して無線信号を送受信し、前記請求項1~3、または4~6のいずれかに記載の競合ウィンドウの決定方法のステップを実行できるプロセッサと、を含む、
ことを特徴とする通信機器。
【請求項14】
実行可能なプログラムが記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
実行可能なプログラムはプロセッサによって実行される場合、請求項1~3、または4~6のいずれかに記載の競合ウィンドウの決定方法のステップを実行する、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は無線通信技術の分野に関するが無線通信技術の分野に限定されず、特に競合ウィンドウの決定方法及び装置、通信装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、無線通信システムの開発プロセスにおいて、アンライセンススペクトルに対して、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP、3rd Generation Partnership Project)において、ライセンス補助アクセス(LAA、License Assisted Access)のメカニズムによってアンライセンス周波数帯を使用すること、すなわちライセンス周波数帯によってアンライセンス周波数帯上の使用を支援することが提案されている。アンライセンス周波数帯上のWiFi無線システム(WiFi、Wireless Fidelity)などの他のシステムとの共存を保証するために、LAAにもデータ送信前にチャネル検出が必要とされるというメカニズムを導入している。送信側は、データが送信される必要がある場合にチャネルがアイドルであるか否かを検出する必要があり、チャネルがアイドルである状態にある場合にのみ、送信側がデータを送信することができる。現在、チャネル検出のメカニズムは多様であり、下り伝送のチャネル検出プロセスを例に、端末が種類4(Cat4、Category4)のチャネル検出メカニズムを使用する場合を説明する。
【0003】
Cat4のチャネル検出メカニズムは、ランダムフォールバックに基づくアイドルチャネル検出である。無線通信装置は0~競合ウィンドウサイズ(CWS、Contention Window Size)の間で、1つのフォールバックカウンタNを均一且つランダムに生成し、監視スロットを粒度として監視を行い、監視スロット内でチャネルがアイドルであることを検出した場合、フォールバックカウンタの数値から1を引く。反対の場合、チャネルがビジーであることを検出すると、フォールバックカウンタを一時停止し、すなわちチャネルがアイドルであることを検出するまで、チャネルがビジーである時間内に、フォールバックカウンタNは一定に維持される。フォールバックカウンタが0に減少すると、無線通信装置は直ちに当該チャネルを占有することができる。ここで、Cat4のCWSの長さは動的に調整され、無線通信装置は、これまでの伝送が受信ノードによって正しく受信されたか否かに基づいて、CWSの長さを動的に調整する。しかし、従来技術では、CWSの長さ設定には合理でない箇所が存在するため、アンライセンス周波数帯の使用が衝突する問題及びチャネルランダムアクセス効率が低いという問題が常に発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は競合ウィンドウの決定方法及び装置、通信装置及び記憶媒体を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の第1の態様によれば、競合ウィンドウの決定方法を提供し、前記方法は、
伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含む。
【0006】
一実施例では、前記伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
予め定義された時間帯内の伝送ブロックTBに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するステップであって、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報が、否定応答NACKと肯定応答ACKを含むステップと、
前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップと、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップと、を含む。
【0007】
一実施例では、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップは、
前記予め定義された時間帯内に受信された、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定するステップと、
前記NACKの第2の数量を決定するステップと、
前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するステップと、を含む。
【0008】
一実施例では、前記比率は、前記伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて得られた第1の比率を含み、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
前記第1の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0009】
本開示の実施例の第2の態様によれば、競合ウィンドウの決定方法をさらに提供し、前記方法は、
コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含む。
【0010】
一実施例では、前記コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
予め定義された時間帯内のコードブロックグループCBGに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するステップであって、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報が、否定応答NACKと肯定応答ACKを含むステップと、
前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップと、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップと、を含む。
【0011】
一実施例では、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するステップは、
前記予め定義された時間帯内に受信された、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定するステップと、
前記NACKの第2の数量を決定するステップと、
前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するステップと、を含む。
【0012】
一実施例では、前記比率は、前記コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて得られた第2の比率を含み、
前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
前記第2の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0013】
本開示の実施例の第3の態様によれば、競合ウィンドウの決定方法をさらに提供し、前記方法は、
予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含む。
【0014】
一実施例では、前記予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
予め定義された時間帯内の予め定義された参照信号の受信強度情報を測定するステップと、
前記受信強度と予め設定された強度との大小関係を比較し、比較結果を取得するステップと、
前記比較結果に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップと、を含む。
【0015】
一実施例では、前記予め定義された参照信号は、所定の機能及び前記ランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定する機能を有する第1種信号と、前記ランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定する機能を有する第2種信号とを含む。
【0016】
本開示の実施例の第4の態様によれば、競合ウィンドウの決定装置をさらに提供し、前記装置は第1の処理モジュールを含み、
前記第1の処理モジュールは、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0017】
一実施例では、前記第1の処理モジュールは第1の取得ユニット、第1の計算ユニット、及び第1の決定ユニットを含み、
前記第1の取得ユニットは、予め定義された時間帯内の伝送ブロックTBに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するように構成され、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含み、
前記第1の計算ユニットは、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するように構成され、
前記第1の決定ユニットは、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0018】
一実施例では、前記第1の計算ユニットは、さらに、前記予め定義された時間帯内に受信された、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定し、前記NACKの第2の数量を決定し、前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するように構成される。
【0019】
一実施例では、前記第1の計算ユニットは、前記伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて得られた第1の比率に基づくように構成され、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、前記第1の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0020】
本開示の実施例の第5の態様によれば、競合ウィンドウの決定装置をさらに提供し、前記装置は第2の処理モジュールを含み、
前記第2の処理モジュールは、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0021】
一実施例では、前記第2の処理モジュールは、第2の取得ユニット、第2の計算ユニット、及び第2の決定ユニットを含み、
前記第2の取得ユニットは、予め定義された時間帯内のコードブロックグループCBGに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するように構成され、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含み、
前記第2の計算ユニットは、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するように構成され、
前記第2の決定ユニットは、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0022】
一実施例では、前記第2の計算ユニットは、前記予め定義された時間帯内に受信された、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定し、前記NACKの第2の数量を決定し、前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するように構成される。
【0023】
一実施例では、前記第2の計算ユニットは、前記コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて得られた第2の比率に基づくように構成され、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、前記第2の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0024】
本開示の実施例の第5の態様によれば、競合ウィンドウの決定装置をさらに提供し、前記装置は第3の処理モジュールを含み、
前記第3の処理モジュールは、予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0025】
一実施例では、前記第3の処理モジュールは測定ユニット、比較ユニット及び第3の決定ユニットをさらに含み、
前記測定ユニットは、予め定義された時間帯内の予め定義された参照信号の受信強度情報を測定するように構成され、
前記比較ユニットは、前記受信強度と予め設定された強度との大小関係を比較し、比較結果を取得するように構成され、
前記第3の決定ユニットは、前記比較結果に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0026】
一実施例では、前記第3の処理モジュールは、所定の機能及び前記ランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定する機能を有する第1種信号と、前記ランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定する機能を有する第2種信号とを含む予め定義された参照信号を構成するように構成される。
【0027】
本開示の実施例の第7の態様によれば、通信装置を提供し、
アンテナと、
メモリと、
前記アンテナ及びメモリにそれぞれ接続され、前記メモリに記憶された実行可能なプログラムを実行することにより、前記アンテナを制御して無線信号を送受信し、前記任意の技術案によって提供される競合ウィンドウの決定方法のステップを実行できるプロセッサと、を含む。
【0028】
本開示の実施例の第8の態様によれば、実行可能なプログラムが含まれる非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記実行可能なプログラムはプロセッサによって実行される場合、前記任意の技術案によって提供される競合ウィンドウの決定方法のステップを実行する。
【発明の効果】
【0029】
本開示の実施例では、提供される競合ウィンドウの決定方法は、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含む。このように、TBまたはCBGによるフィードバックをサポートする必要がある場合、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さは、伝送ブロックTB基づく受信フィードバックに適応するため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含む競合ウィンドウの決定方法をさらに提供する。このように、TBまたはCBGによるフィードバックをサポートする必要がある場合、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さがコードブロックグループCBGに基づく受信フィードバックに適応しているため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含む競合ウィンドウの決定方法をさらに提供する。このように、TBまたはCBGによるフィードバックをサポートする必要がある場合、予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さが予め定義された参照信号の受信強度に適応しているため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図である。
図2】本開示の一実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のフローチャートである。
図3】本開示の一実施例によって提供されるACK/NACKフィードバックの遅延概略図である。
図4】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のフローチャートである。
図5】本開示の一実施例によって提供されるランダムフォールバックに基づくCCAで検出を行うCat4のチャネル検出メカニズムの概略図である。
図6】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のフローチャートである。
図7】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のフローチャートである。
図8】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のフローチャートである。
図9】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のフローチャートである。
図10】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のフローチャートである。
図11】本開示の一実施例によって提供される競合ウィンドウの決定装置の概略構成図である。
図12】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定装置の概略構成図である。
図13】本開示の別の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定装置の概略構成図である。
図14】本開示の一実施例によって提供される端末の概略構成図である。
図15】本開示の一実施例によって提供される基地局の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本出願の実施例と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の請求項の範囲に詳細に記載された、本出願のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0032】
本開示で使用される用語は特定の実施例を説明するためのものであり、本開示の実施例を限定するためのものではない。本開示の実施例と添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一」と「当該」も、文脈において他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0033】
本開示の実施例で第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報が、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報同士を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1情報は第2情報と呼ぶことができ、同様に、第2情報は第1情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語の「場合」及び「もしも」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0034】
図1を参照すると、それは本開示の実施例によって提供される無線通信システムの概略構成図を示す。図1に示すように、無線通信システムはセルラー移動通信技術の通信システムであり、当該無線通信システムは、いくつかの端末11及びいくつかの基地局12を含むことができる。
【0035】
ここで、端末11は、ユーザに音声及び/又はデータ接続を提供する機器を指すことができる。端末11は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができ、端末11はモノのインターネット端末であってもよく、例えば、センサ機器、携帯電話(または「セルラー」電話と呼ぶ)及びモノのインターネット端末を有するコンピュータであってもよく、例えば、ステーション(Station、STA)、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント、リモート端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザ端末(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ機器(user device)、またはユーザ装置(user equipment、UE)である。または、端末11は無人航空機の機器、または車載機器であってもよく、例えば、無線通信機能を備えるトリップコンピュータであってもよく、トリップコンピュータに接続される無線通信機器であってもよい。あるいは、端末11は、例えば、無線通信機能を有する街灯、信号灯、または他の道端装置などであってもよい。
【0036】
基地局12は、無線通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。当該無線通信システムは第4世代モバイル通信技術(the 4th generation mobile communication、4G)システムであってもよく、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムとも称する。または、当該無線通信システムは5Gシステムであってもよく、新しいエアインターフェース(new radio、NR)システムまたは5G NRシステムとも称する。または、当該無線通信システムは5Gシステムの次世代のシステムであってもよい。5GシステムのアクセスネットワークはNG-RAN(New Generation-Radio Access Network、新しい世代無線アクセスネットワーク)、または、MTCシステムと称してもよい。
【0037】
集中ユニットには、パケットデータ統合プロトコル(Packet Data Convergence Protocol、PDCP)層、無線リンク層制御プロトコル(Radio Link Control、RLC)層、メディアアクセス制御プロトコル(Media Access Control、MAC)層のプロトコルスタックが設けられている。分散ユニットには、物理(Physical、PHY)層プロトコルスタックが設けられ、本出願の実施例は基地局12の具体的な実現形態に対して限定するものではない。
【0038】
基地局12と端末11との間は、無線インターフェースを介して無線接続を確立することができる。異なる実施形態では、当該無線インターフェースは、第4世代のモバイル通信ネットワーク技術(4G)基準に基づく無線インターフェースである。または、当該無線インターフェースは、第5世代のモバイル通信ネットワーク技術(5G)基準に基づく無線インターフェースであり、例えば、当該無線インターフェースは新しいエアインターフェースである。または、当該無線インターフェースは5Gの次世代のモバイル通信ネットワーク技術の基準に基づく無線インターフェースであってもよい。
【0039】
いくつかの実施例では、端末11の間はE2E(End to End、エンドツーエンド)接続を確立することができる。例えば車両のインターネット通信(vehicle to everything、V2X)におけるV2V(vehicle to vehicle、車車間)通信、V2I(vehicle to Infrastructure、路車間)通信及びV2P(vehicle to pedestrian、歩車間)通信などのシナリオである。
【0040】
いくつかの実施例では、上記無線通信システムは、ネットワーク管理機器13をさらに含むことができる。
【0041】
いくつかの基地局12はそれぞれネットワーク管理機器13に接続される。ここで、ネットワーク管理機器13は、無線通信システムにおけるコアネットワーク機器であってもよく、例えば、当該ネットワーク管理機器13は、進化型のデータパケットコアネットワーク(Evolved Packet Core、EPC)におけるモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)であってもよい。または、当該ネットワーク管理機器は、他のコアネットワーク機器、例えばサービスゲートウェイ(Serving GateWay、SGW)、パブリックデータネットワークゲートウェイ(Public Data Network GateWay、PGW)、ポリシー及び課金ルール機能ユニット(Policy and Charging Rules Function、PCRF)またはホームサブスクライバーサーバー(Home Subscriber Server、HSS)などであってもよい。ネットワーク管理機器13の実現形態に対して、本開示の実施例では限定しない。
【0042】
図2に示すように、本開示の一実施例は、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップS110を含む競合ウィンドウの決定方法を提供する。
【0043】
ここで、伝送ブロックTBに基づく受信フィードバックは伝送ブロックTBに基づくハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat request)フィードバックであってもよい。なお、無線通信システムでは、無線チャネルの時変特性及びマルチパスフェーディングの影響により、信号の伝送に影響を与え、これによってデータ伝送の失敗をもたらす。この問題を解決するために、無線通信システムにHARQのメカニズムを導入した。受信側のフィードバックデータによって示された受信が正しいか否かに基づいて、送信側は送信されたパケットを再送信する必要があるか否かを決定する。LTEシステムでは、データの送信とACK/NACKフィードバックの時間との間にタイミング関係がある。端末の処理能力に制限され、LTEでは、図3を参照すると、下りデータ伝送を例として、データの伝送とACK/NACKフィードバックの時間との間に少なくとも4msがある。なお、5G NRシステムの設計では、コードブロックグループCBGに基づくフィードバックメカニズムを導入し、すなわち1つの伝送ブロックTBの伝送は複数のコードブロックグループCBGを含むことができ、受信側は各コードブロックグループCBGに基づいてHARQフィードバックを行うことができ、伝送ブロックTB全体に対してフィードバックを行う必要がない。ここで、伝送ブロックTBに基づくフィードバック方式を採用することでシグナリングを減少させてチャネルリソースのオーバーヘッドを制御することができるが、再伝送のためのリソースを浪費する可能性がある。CBGに基づくフィードバック方式を採用することで、伝送ブロックTB全体の再伝送を減少させ、再伝送による伝送リソースの浪費を減少させることができるが、制御シグナリングの増加をもたらす可能性がある。ここで、実際の状況に応じてフィードバック方式を調整することができ、シグナリングオーバーヘッドをできるだけ規制しながらデータ伝送性能を向上させることができる。
【0044】
ここで、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づくデータ送信側はユーザ端末UEであってもよく、対応するデータ受信側は基地局であってもよい、なお、フィードバックに対応するデータ送信側がユーザ端末UEである場合、対応するデータ受信側は、物体直接通信やクルマのインターネット通信などのユーザ端末UEであってもよい。ここで、CWSの長さは、CWSに対応する時間長であってもよい。例えば、時間単位がタイムスロットである場合を例として、最小のCWSの長さを15のタイムスロットに設定することができる。
【0045】
本開示の実施例では、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さは、伝送ブロックTB基づく受信フィードバックに適応するため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。
【0046】
一実施例では、図4に示すように、本開示の別の実施例は競合ウィンドウの決定方法を提供する。ステップS110において、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、以下のステップS210~S230を含む。
【0047】
ステップS210、予め定義された時間帯内の伝送ブロックTBに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得し、伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含む。
【0048】
ステップS220、伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占めるNACKの比率を決定する。
【0049】
ステップS230、比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定する。
【0050】
ここで、予め定義された時間帯は、タイムスロット(slot)、シンボル(symbol)、サブフレーム、無線フレームに対応する時間帯、または他のカスタム時間帯であってもよい。
【0051】
ここで、伝送ブロックTBのハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックに基づいてデータ伝送を行う場合、データ受信側は、データを正しく受信したか否かを決定する。データを正しく受信した場合、肯定応答ACK情報をフィードバックし、データを正しく受信しなかった場合、否定応答NACK情報をフィードバックする。ここで、ACK/NACK情報は、物理上り制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control CHannel)または物理上り共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)で伝送されるものである。
【0052】
ここで、一実施例では、1つのタイムスロットには、TBに基づく2つのものがHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの1つがNACKをフィードバックした場合、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率は1/2=0.5である。
【0053】
ここで、比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率が設定された閾値より大きい場合、CWSの値を大きくし、そうでない場合、CWSの値を予め設定された最小値に設定するステップを含んでもよい。また、CWSの値が予め設定された最大値に維持される回数が予め設定された回数に達す場合、CWSの値を予め設定された最小値に設定する。図5を参照すると、ランダムフォールバックに基づくCCAで検出を行うCat4のチャネル検出メカニズムを例とする。無線通信装置は、0~CWSの長さの間で、1つのフォールバックカウンタNを均一且つランダムに生成し、監視スロット(CCA slot)を粒度として監視する。監視スロット内でチャネルがアイドルである(Idle CCA slot)ことを検出した場合、フォールバックカウンタの数値から1を引く。反対の場合、チャネルがビジーである(Busy CCA slot)ことを検出すると、フォールバックカウンタを一時停止し、すなわち、チャネルがアイドルであることを検出するまで、フォールバックカウンタNはチャネルがビジーである時間内に一定に維持される。フォールバックカウンタが0に減少すると、無線通信装置は直ちに当該チャネルを占有することができる。Cat.4のCWS値は、動的に調整された値である。無線通信装置は、これまでの送信が受信ノードによって正しく受信されたか否かに基づいて、CWS値を動的に調整する。これにより、チャネル状態とネットワークトラフィック負荷に基づいて調整して適切なCWSの値を取得することができ、送信ノード間の衝突の低減とチャネルアクセス効率の向上とを折衷することができる。1回目の下りPDSCH伝送に対応するCWS=15であると仮定すると、1回目の下りPDSCH伝送の時、端末がPDSCHを受信することに成功しなかった場合、基地局は、このエラー受信状態に基づいて、本開示の任意の実施例の解決案に基づいて、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率が設定された閾値の80%より大きいことを決定する。この時、CWS値を大きくし、CWS値の値をCWS=31まで大きくする必要があり、2回目の下りPDSCH伝送の前にこの大きくされたCWS値を用いて乱数Nを生成してチャネル監視を行う必要がある。
【0054】
ここで、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定する具体的なステップは以下のステップS310~S320を含む。
【0055】
ステップS310、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}に対して、CWS値を設定し、CWS値をCWpに設定すると、CWp=CWmin,pである。
【0056】
ステップS320において、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率が0.8より大きい場合、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}に対応するCWpの値を増加する。ここで、当該ビジネス優先度に対応するCWSテーブル(当該CWSテーブルには異なるレベルのCWpが設定されている)の中からより高いレベルのCWpの値を取得し、引続きS320に保持する。そうでない場合、S310に進み、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}に対応するCWpを当該ビジネス優先度に対応するCWSテーブルの最小のCWpレベルの値に減少させる。参照サブフレームkは、現在のキャリア上の基地局によって送信される、現在時刻に最も近い下り送信における最初のサブフレームであり、基地局は、当該サブフレーム上のHARQ-ACKフィードバックを受信することを期待することができる。また、CWpが集合のうちの最大値CWmax,pを取った場合、CWSを調整する次のより大きい値は依然としてCWmax,pである。あるビジネス優先度に対応するCWpは連続するQ回のCWS調整及びフォールバックカウンタの生成の中で、CWSがいずれも最大値CWp=CWmax,pを取った場合、当該ビジネス優先度のCWpを最小値CWmin,pに再設定する。Qは基地局が{1、2、…、8}から選択したものであり、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}は独立してQの値を選択することができる。
【0057】
一実施例では、図6に示すように、本開示の別の実施例は競合ウィンドウの決定方法を提供する。ステップS220において、伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占めるNACKの比率を決定するステップは以下のステップS410~ステップS430を含む。
【0058】
ステップS410、予め定義された時間帯内に受信された、伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定する。
【0059】
ステップS420、NACKの第2の数量を決定する。
【0060】
ステップS430、第2の数量と第1の数量との比率を決定する。
【0061】
ここで、参照タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があると仮定すると、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、さらに10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。数値を0.5に設定すると、統計されたNACKをフィードバックする第2の数量は1*0.5+7*0.5=4である。統計されたHARQフィードバック情報の第1の数量は2*0.5+10*0.5=6である。第2の数量と第1の数量との比率は66.7%である。
【0062】
一実施例では、ステップS220において、比率は、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて得られた第1の比率を含む。
【0063】
ステップS230において、比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
第1の比率に基づいて、アンライセンス周波数帯においけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0064】
ここで、1つの実施例では、TBに基づくHARQフィードバック及びCBGに基づくHARQが結果を統計する時に占める比率を表すための係数値を定義する。当該値に従ってタイムスロットにおけるNACKをフィードバックする第1の比率を最終的に統計する。例えば、参照タイムスロットには、2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があると仮定すると、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。予め定義された係数値が0.5であると仮定すると、統計されたNACKをフィードバックする第1の比率は(1*0.5+7*0.5)/(2*0.5+10*0.5)=66.7%である。第1の比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定することができる。
【0065】
別の実施例では、さらに、統計を行うためのTBを構成するCBGの数を表す1つの係数値を定義してもよい。当該値は予め定義されたものであってもよい。例えば、参照slotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要であると仮定すると、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。予め定義された係数値が4であると仮定すると、統計されたNACKをフィードバックする第1の比率は(1+7/4)/(2+10/4)=61.1%である。第1の比率に基づいて、アンライセンス周波数帯においけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定することができる。
【0066】
さらに、本開示の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法をさらに理解するために、本開示は1つの具体的な実施例をさらに提供する。当該具体的な実施例において対応する予め定義された時間帯はタイムスロットslotである。当該slotにおいてTBやCBGに基づくHARQフィードバックを行う必要がある。
【0067】
例1、TBに基づくHARQフィードバック方式に従ってCWSを決定する方法を以下に説明する。
【0068】
TBに基づくHARQフィードバックをサポートするために、NACKをフィードバックする第2の数量を直接計算する。
【0069】
CBGに基づくHARQフィードバックに対して、一実施例としては、TBに基づくHARQフィードバック及びCBGに基づくHARQフィードバックが結果を統計する時に占める比率を表すための値を定義する。当該値に従って当該タイムスロットslot上のNACKをフィードバックする第1の比率を最終的に統計する。具体的には以下の通りである。タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。定義された値設定を0.5に設定すると、統計されたNACKをフィードバックする第1の比率は(1*0.5+7*0.5)/(2*0.5+10*0.5)=66.7%である。当該統計値に基づいてCWSの長さをどのように調整するかを決定する。
【0070】
別の実施例として、統計を行うための1つのTBを構成するCBGの数を表す値を定義し、当該値は予め定義されたものであってもよい。具体的には以下の通りである。タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。定義された値を4に設定し、統計されたNACKをフィードバックする第1の比率は(1+7/4)/(2+10/4)=61.1%である。当該統計値に基づいてCWSの長さをどのように調整するかを決定する。
【0071】
この例では、TBまたはCBGによるフィードバックをサポートする必要がある場合、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さが伝送ブロックTBの受信フィードバックに適応するため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。
【0072】
図7に示すように、本開示の別の実施例は競合ウィンドウの決定方法を提供し、以下のステップS710を含む。
【0073】
ステップS710、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定する。
【0074】
ここで、コードブロックグループCBGに基づく受信フィードバックはコードブロックグループCBGに基づくハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat request)フィードバックであってもよい。なお、無線通信システムでは、無線チャネルの時変特性及びマルチパスフェーディングの影響により、信号の伝送に影響を与え、これによってデータ伝送の失敗をもたらす。この問題を解決するために、無線通信システムにHARQのメカニズムを導入した。受信側のフィードバックデータによって示された受信が正しいか否かに基づいて、送信側は送信されたパケットを再送信する必要があるか否かを決定する。LTEシステムでは、データの送信とACK/NACKフィードバックの時間との間にタイミング関係がある。端末の処理能力に制限され、LTEでは、図3を再度参照すると、下りデータ伝送を例として、データの伝送とACK/NACKフィードバックの時間との間に少なくとも4msがある。なお、5G NRシステムの設計では、コードブロックグループCBGに基づくフィードバックメカニズムを導入し、すなわち1つの伝送ブロックTBの伝送は複数のコードブロックグループCBGを含むことができ、受信側は各コードブロックグループCBGに基づいてHARQフィードバックを行うことができ、伝送ブロックTB全体に対してフィードバックを行う必要がない。ここで、CBGに基づくフィードバック方式を採用することで、伝送ブロックTB全体の再伝送を減少させ、再伝送による伝送リソースの浪費を減少させることができるが、制御シグナリングの増加をもたらす可能性がある。伝送ブロックTBに基づくフィードバック方式を採用することでシグナリングを減少させてチャネルリソースのオーバーヘッドを制御することができるが、再伝送のためのリソースを浪費する可能性がある。ここで、実際の状況に応じてフィードバック方式を調整することができ、シグナリングオーバーヘッドをできるだけ制御しながらデータ伝送性能を向上させることができる。
【0075】
ここで、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づくデータ送信側はユーザ端末UEであってもよく、対応するデータ受信側は基地局であってもよい。なお、フィードバックに対応するデータ送信側がユーザ端末UEである場合、対応するデータ受信側は、物体直接通信やクルマのインターネット通信などのユーザ端末UEであってもよい。ここで、CWSの長さは、CWSに対応する時間長であってもよい。例えば、時間単位がタイムスロットである場合を例として、最小のCWSの長さを15のタイムスロットに設定することができる。
【0076】
本開示の実施例では、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さは、伝送ブロックTB基づく受信フィードバックに適応するため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。
【0077】
一実施例では、図8に示すように、本開示の別の実施例は競合ウィンドウの決定方法を提供する。ステップS710において、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは以下のステップS810~S830を含む。
【0078】
ステップS810において、予め定義された時間帯内のコードブロックグループCBGに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得し、コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含む。
【0079】
ステップS820、コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占めるNACKの比率を決定する。
【0080】
ステップS830、比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定する。
【0081】
ここで、予め定義された時間帯は、タイムスロット(slot)、シンボル(symbol)、サブフレーム、無線フレームに対応する時間帯、または他のカスタム時間帯であってもよい。
【0082】
ここで、コードブロックグループCBGのハイブリッド自動再送要求HARQフィードバックに基づいてデータ伝送を行う時、データ受信側は、データを正しく受信したか否かを決定する。データを正しく受信した場合、肯定応答ACK情報をフィードバックし、データを正しく受信しなかった場合、否定応答NACK情報をフィードバックする。ここで、ACK/NACK情報は、物理上り制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control CHannel)または物理上り共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)で伝送されるものである。
【0083】
1つのタイムスロットにおいて10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があると仮定すると、そのうち7つがNACKをフィードバックした場合、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率は7/10=0.7である。
【0084】
ここで、比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率が設定された閾値より大きい場合、CWSの値を大きくし、そうでない場合、CWSの値を予め設定された最小値に設定する。また、CWSの値が予め設定された最大値に維持される回数が予め設定された回数に達す場合、CWSの値を予め設定された最小値に設定する。図5を再度参照すると、ランダムフォールバックに基づくCCAで検出を行うCat4のチャネル検出メカニズムを例とする。無線通信装置は、0~CWSの長さの間で、1つのフォールバックカウンタNを均一且つランダムに生成し、監視スロット(CCA slot)を粒度として監視する。監視スロット内でチャネルがアイドルであること(Idle CCA slot)を検出した場合、フォールバックカウンタの数値から1を引く。反対の場合、チャネルがビジーである(Busy CCA slot)ことを検出すると、フォールバックカウンタを一時停止し、すなわち、チャネルがアイドルであることを検出するまで、フォールバックカウンタNはチャネルがビジーである時間内に一定に維持される。フォールバックカウンタが0に減少すると、無線通信装置は直ちに当該チャネルを占有することができる。Cat.4のCWS値は、動的に調整された値である。無線通信装置は、これまでの送信が受信ノードによって正しく受信されたか否かに基づいて、CWS値を動的に調整する。これにより、チャネル状態とネットワークトラフィック負荷に基づいて調整して適切なCWSの値を取得することができ、送信ノード間の衝突の低減とチャネルアクセス効率の向上とを折衷することができる。1回目の下りPDSCH伝送に対応するCWS=15であると仮定すると、1回目の下りPDSCH伝送の時、端末がPDSCHを受信することに成功しなかった場合、基地局は、このエラー受信状態に基づいて、本開示の任意の実施例の解決案に基づいて、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率が設定された閾値の80%より大きいことを決定する。この時、CWS値を大きくし、CWS値の値をCWS=31まで大きくする必要があり、2回目の下りPDSCH伝送の前にこの大きくされたCWS値を用いて乱数Nを生成してチャネル監視を行う必要がある。
【0085】
ここで、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定する具体的ステップは以下のステップS310~S320を含むことができる。
【0086】
ステップS310、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}に対して、CWS値を設定し、CWS値をCWpに設定すると、CWp=CWmin,pである。
【0087】
ステップS320において、HARQフィードバック情報に占めるNACKの比率が0.8より大きい場合、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}に対応するCWpの値を増加させる。ここで、当該ビジネス優先度に対応するCWSテーブル(当該CWSテーブルには異なるレベルのCWpが設定されている)の中からより高いレベルのCWpの値を取得し、引続きS320に保持する。そうでない場合、S310に進み、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}に対応するCWpを当該ビジネス優先度に対応するCWSテーブルの最小のCWpレベルの値に減少させる。参照サブフレームkは、現在のキャリア上の基地局によって送信される、現在時刻に最も近い下り送信における最初のサブフレームであり、基地局は、当該サブフレーム上のHARQ-ACKフィードバックを受信することを期待することができる。また、CWpが集合のうちの最大値CWmax,pを取った場合、CWSを調整する次のより大きい値は依然としてCWmax,pである。あるビジネス優先度に対応するCWpは連続するQ回のCWS調整及びフォールバックカウンタ生成の中で、CWSがいずれも最大値CWp=CWmax,pを取った場合、当該ビジネス優先度のCWpを最小値CWmin,pに再設定する。Qは基地局が{1、2、…、8}から選択したものであり、各ビジネス優先度p∈{1,2,3,4}は独立してQの値を選択することができる。
【0088】
一実施例では、図9に示すように、本開示の別の実施例は競合ウィンドウの決定方法を提供する。ステップS220において、コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占めるNACKの比率を決定するステップは以下のステップS910~S930を含む。
【0089】
ステップS910、予め定義された時間帯内に受信された、コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定する。
【0090】
ステップS920、NACKの第2の数量を決定する。
【0091】
ステップS930、第2の数量と第1の数量との比率を決定する。
【0092】
ここで、参照タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があると仮定すると、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、さらに10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。数値を0.5に設定すると、統計されたNACKをフィードバックする第2の数量は1*0.5+7*0.5=4である。統計されたHARQフィードバック情報の第1の数量は2*0.5+10*0.5=6である。第2の数量と第1の数量との比率は66.7%である。
【0093】
一実施例では、ステップS820において、比率は、CBGの受信フィードバックに基づいて得られた第2の比率を含む。
【0094】
ステップS830において、比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、
第2の比率に基づいて、アンライセンス周波数帯上のランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0095】
ここで、一実施例では、TBに基づくHARQフィードバック及びCBGに基づくHARQが結果を統計する時に占める比率を表すための係数値を定義する。当該値に従って当該参照タイムスロットslot上のNACKをフィードバックする第2の比率を最終的に統計する。例えば、参照タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があると仮定すると、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。予め定義された係数値が0.5であると仮定すると、統計されたNACKをフィードバックする第2の比率は、(1*0.5+7*0.5)/(2*0.5+10*0.5)=66.7%である。第2の比率に基づいて、アンライセンス周波数帯上のランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定することができる。
【0096】
別の実施例では、さらに、統計を行うためのTBを構成するCBGの数を表す1つの係数値を定義してもよい。当該値は予め定義されたものであってもよい。例えば、参照タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があると仮定すると、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。予め定義された係数値が4であると仮定すると、統計されたNACKをフィードバックする第2の比率は、(1*4+7)/(2*4+10)=61.1%である。第2の比率に基づいて、アンライセンス周波数帯上のランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定することができる。
【0097】
さらに、本開示の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法をさらに理解するために、本開示は1つの具体的な実施例をさらに提供する。当該具体的な実施例において対応する予め定義された時間帯はタイムスロットslotである。当該slotにおいてTBやCBGに基づくHARQフィードバックを行う必要がある。
【0098】
例2、CBGに基づくHARQフィードバック方式に従ってCWSを決定する方法を以下に説明する。
【0099】
例1と同様に、CBGに基づくHARQフィードバックをサポートするために、NACKをフィードバックする第2の数量を直接計算する。
【0100】
TBに基づくHARQフィードバックに対して、1つの実施例では、TBに基づくHARQフィードバック及びCBGに基づくHARQが結果を統計する時に占める比率を表すための値を定義する。当該値に従って当該タイムスロットslot上のNACKをフィードバックする第2の比率を最終的に統計する。具体的には以下の通りである。タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。定義された値を0.5に設定すると、統計されたNACKをフィードバックする第2の比率は、(1*0.5+7*0.5)/(2*0.5+10*0.5)=66.7%である。当該統計値に基づいてCWSの長さをどのように調整するかを決定する。
【0101】
別の実施例では、統計を行うための1つのTBを構成するCBGの数を表す値を定義し、当該値は予め定義されたものであってもよい。具体的には以下の通りである。タイムスロットslotにおいて2つのTBに基づくPDSCH伝送がHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの1つがNACKをフィードバックし、10のCBGがそれぞれHARQフィードバックを行う必要があり、そのうちの7つがNACKをフィードバックした。定義された値を4に設定すると、統計されたNACKをフィードバックする比率は、(1*4+7)/(2*4+10)=61.1%である。当該統計値に基づいてCWSの長さをどのように調整するかを決定する。
【0102】
この例では、TBまたはCBGによるフィードバックをサポートする必要がある場合、CBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さがコードブロックグループCBGの受信フィードバックに適応するため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。
【0103】
図10に示すように、本開示の一実施例は競合ウィンドウの決定方法を提供し、
予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップを含む。
【0104】
ここで、受信強度は予め定義された参照信号の受信電力を含むことができる。予め定義された参照信号は、所定の機能及びランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定するための機能を有する第1種信号と、ランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定するための機能を有する第2種信号を含む。
【0105】
一実施例では、1回目の下りPDSCH伝送に対応するCWSの長さの値は15である。1回目の下り伝送の時、予め定義された参照信号の受信強度は予め設定された強度より小さく、基地局はこの比較結果に基づいてCWSの長さの値を30まで大きくし、2回目の下りPDSCH伝送の前にこの大きくされたCWSの長さ値を用いて乱数Nを生成してチャネル監視を行う。
【0106】
さらに、本開示の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法をさらに理解するために、本開示は1つの具体的な実施例をさらに提供する。当該具体的な実施例において対応する予め定義された時間帯はタイムスロットslotである。当該slotにおいてTBやCBGに基づくHARQフィードバックを行う必要がある。
【0107】
例3、予め定義された参照信号の受信強度の測定に従ってCWSを決定する方法を説明する。
【0108】
この例では、予め設定された強度値を定義し、スロットslot上の予め定義された参照信号の受信強度を測定し、当該受信強度と予め設定された強度値の大きさとを比較し、CWSの値をどのように調整するかを決定する。ここで、前記予め定義された参照信号は第1種信号、すなわち既存の信号、または第2種信号、すなわち新たに定義された信号であってもよい。
【0109】
この例では、TBまたはCBGによるフィードバックをサポートする必要がある場合、予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定することができる。CWSの長さが予め定義された参照信号の受信強度に適応しているため、現在の伝送シナリオにより適したCWSの長さを取得することができる。
【0110】
図11に示すように、本開示の一実施例は競合ウィンドウの決定装置を提供し、前記装置は第1の処理モジュールを含み110、前記第1の処理モジュール110は、伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0111】
一実施例では、前記第1の処理モジュール110は、第1の取得ユニット111、第1の計算ユニット112及び第1の決定ユニット113を含む。
【0112】
前記第1の取得ユニット111は、予め定義された時間帯内の伝送ブロックTBに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するように構成され、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含む。
【0113】
前記第1の計算ユニット112は、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するように構成される。
【0114】
前記第1の決定ユニット113は、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0115】
一実施例では、前記第1の計算ユニット112は、さらに、前記予め定義された時間帯内に受信された、前記伝送ブロックTBに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定し、前記NACKの第2の数量を決定し、前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するように構成される。
【0116】
一実施例では、前記第1の計算ユニット112は、さらに、前記伝送ブロックTBの受信フィードバックに基づいて得られた第1の比率を含むように構成され、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、前記第1の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0117】
図12に示すように、本開示の一実施例は競合ウィンドウの決定装置を提供し、前記装置は第2の処理モジュールを含み120、前記第2の処理モジュール120は、コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0118】
一実施例では、前記第2の処理モジュール120は第2の取得ユニット121、第2の計算ユニット122及び第2の決定ユニット123を含む。
【0119】
前記第2の取得ユニット121は、予め定義された時間帯内のコードブロックグループCBGに基づくハイブリッド自動再送要求HARQフィードバック情報を取得するように構成され、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報は、否定応答NACKと肯定応答ACKを含む。
【0120】
前記第2の計算ユニット122は、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報に占める前記NACKの比率を決定するように構成される。
【0121】
前記第2の決定ユニット123は、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0122】
一実施例では、前記第2の計算ユニット122は、さらに、前記予め定義された時間帯内に受信された、前記コードブロックグループCBGに基づくHARQフィードバック情報の第1の数量を決定し、前記NACKの第2の数量を決定し、前記第2の数量と前記第1の数量との比率を決定するように構成される。
【0123】
一実施例では、前記第2の計算ユニット122は、さらに、前記コードブロックグループCBGの受信フィードバックに基づいて得られた第2の比率に基づくように構成され、前記比率に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するステップは、前記第2の比率に基づいて、前記アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウの長さを決定するステップを含む。
【0124】
図13に示すように、本開示の一実施例は、競合ウィンドウの決定装置を提供し、前記装置は第3の処理モジュールを含み130、前記第3の処理モジュール130は、予め定義された参照信号の受信強度に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0125】
一実施例では、前記第3の処理モジュール130は測定ユニット131、比較ユニット132及び第3の決定ユニット133をさらに含む。
【0126】
前記測定ユニット131は、予め定義された時間帯内の予め定義された参照信号の受信強度情報を測定するように構成される。
【0127】
前記比較ユニット132は、前記受信強度と予め設定された強度との大小関係を比較し、比較結果を取得するように構成される。
【0128】
前記第3の決定ユニット133は、前記比較結果に基づいて、アンライセンス周波数帯におけるランダムアクセス競合ウィンドウCWSの長さを決定するように構成される。
【0129】
一実施例では、前記第3の処理モジュール130は、所定の機能及び前記ランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定する機能を有する第1種信号と、前記ランダム競合アクセスウィンドウの長さを決定する機能を有する第2種信号とを含む予め定義された参照信号を構成するように構成される。
【0130】
本開示の実施例は通信装置をさらに提供し、この通信装置は、
アンテナと、
メモリと、
アンテナ及びメモリにそれぞれ接続され、メモリに記憶された実行可能なプログラムを実行することにより、アンテナを制御して無線信号を送受信し、前記任意の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のステップを実行するプロセッサと、を含む。
【0131】
本実施例によって提供される通信装置は、前記端末または基地局であってもよい。基地局は、様々なタイプの基地局、例えば、4G基地局または5G基地局などであってもよい。
【0132】
アンテナは、様々なタイプのアンテナ、例えば、3Gアンテナ、4Gアンテナ、または5Gアンテナなどの移動アンテナであってもよい。アンテナは、WiFiアンテナまたは無線充電アンテナなどをさらに含むことができる。
【0133】
メモリは、非一時的なコンピュータ記憶媒体であり、通信装置の電源が切れた後も、その上に記憶された情報を記憶し続けることができる様々なタイプの記憶媒体を含むことができる。
【0134】
プロセッサは、図2図4図6図8図9、及び図10に示す方法の少なくとも1つのようなメモリに記憶された実行可能プログラムを読み取るために、バスなどを介してアンテナとメモリに接続されてもよい。
【0135】
本開示の実施例は、実行可能なプログラムが含まれる非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、実行可能なプログラムはプロセッサによって実行される場合、前記任意の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法のステップ、例えば、図2図4図6図8図9、及び図10に示す方法の少なくとも1つを実現する。
【0136】
図14に示すように、本開示の一実施例は、端末の構造を提供する。
【0137】
図14に示す端末800を参照すると、本実施例は、端末800を提供し、当該端末は具体的に、携帯電話、コンピュータ、デジタルブロードキャスト端末、メッセージトランシーバー、ゲームコンソール、タブレット機器、医療機器、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0138】
図14を参照すると、端末800は、処理コンポーネント802、メモリ804、電源コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入力/出力(I/O)のインターフェース812、センサコンポーネント814、及び通信コンポーネント816のうちの1つまたは複数のコンポーネントを含むことができる。
【0139】
処理コンポーネント802は、通常、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作のような端末800の全体の操作を制御する。処理コンポーネント802は、上記方法の全てまたは一部のステップを完成するために、命令を実行するための1つまたは複数のプロセッサ820を含むことができる。また、処理コンポーネント802は、他のコンポーネントとのインタラクションを容易にするために、1つまたは複数のモジュールを含むことができる。例えば、処理コンポーネント802は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント802との間のインタラクションを容易にするように、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0140】
メモリ804は、機器800上の操作をサポートするように、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。これらのデータの例は、端末800で操作するためのあらゆるアプリケーションプログラムまたは方法の命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオなどを含む。メモリ804は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクのような、あらゆるタイプの揮発性または不揮発性の記憶装置またはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0141】
電源コンポーネント806は、端末800の各種類のコンポーネントのために電力を提供する。電源コンポーネント806は、電源管理システムと、1つまたは複数の電源と、端末800の生成、管理、及び配分に関連する他のコンポーネントとを含むことができる。
【0142】
マルチメディアコンポーネント808は、端末800とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含むことができる。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンとして実現することができる。タッチパネルには、タッチ、スライド、タッチパネルのジェスチャーを感知するように、1つまたは複数のタッチセンサが含まれる。タッチセンサは、タッチまたはスライド動作の境界を感知するだけでなく、タッチまたはスライド操作に関する継続時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント808は、1つのフロントカメラおよび/またはバックカメラを含む。装置800が撮影モードやビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラおよび/またはバックカメラは、外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラおよびバックカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであってもよく、または焦点距離および光学ズーム能力を備えるものであってもよい。
【0143】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力および/または入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、端末800が呼び出しモード、記録モード、及び音声認識モードのような操作モードにある場合、外部オーディオ信号を受信するように構成されるマイクロフォン(MIC)を含む。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ804に記憶されてもよく、または通信コンポーネント816を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカをさらに含む。
【0144】
I/Oインターフェース812は、処理コンポーネント802と周辺インターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供し、上記の周辺インターフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含むことができるが、これらに限定されない。
【0145】
センサコンポーネント814は、端末800に様々な態様の状態評価を提供するように、1つまたは複数のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、装置800のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出でき、例えば、コンポーネントは装置800のディスプレイ及びキーパッドであり、センサコンポーネント814は、さらに、端末800またはその1つのコンポーネントの位置変化、ユーザと端末800との接触が存在するか存在しないか、端末800の方位または加速/減速及び端末800の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント814は、任意の物理的接触がない場合、付近の物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むこともできる。センサコンポーネント814は、イメージングアプリケーションにおいて使用されるCMOSまたはCCDイメージセンサのような光センサをさらに含むことができる。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント814はまた、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサまたは温度センサを含むことができる。
【0146】
通信コンポーネント816は、端末800と他の装置との間の有線または無線方式の通信を容易にするように構成される。端末800は、通信規格に基づく無線ネットワーク、例えばWiFi、2Gまたは3G、またはこれらの組み合わせにアクセスすることができる。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号またはブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例では、通信コンポーネント816は、近距離通信を容易にするために、近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールでは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術、および他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0147】
例示的な実施例では、端末800は、上記方法を実行するために、専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、または他の電子部品、1つまたは複数のアプリケーションによって実現されてもよい。
【0148】
例示的な実施例では、命令を含む非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ804をさらに提供し、上記命令は、上記方法を完成するように、端末800のプロセッサ820によって実行されてもよい。例えば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、及び光データ記憶機器であってもよい。
【0149】
当該端末は、例えば、図2図4図6図8図9、及び図10に示す競合ウィンドウの決定方法のような、前記競合ウィンドウの決定方法を実現することができる。
【0150】
図15に示すように、本開示の一実施例は、端末の構造を提供する。例えば、基地局900は、ネットワーク側デバイスとして提供されることができる。図15を参照すると、基地局900は、処理コンポーネント922を含み、処理コンポーネント922は、1つまたは複数のプロセッサと、メモリ932によって表される、処理コンポーネント922によって実行される命令、例えばアプリケーションプログラムを記憶するためのメモリリソースとをさらに含む。メモリ932に記憶されているアプリケーションプログラムは、それぞれ1組の命令に対応する1以上のモジュールを含むことができる。また、処理コンポーネント922は、上記方法に記載の任意の実施例によって提供される競合ウィンドウの決定方法、例えば、図2図4図6図8図9、及び図10に示す競合ウィンドウの決定方法を実行するための命令を実行するように構成される。
【0151】
基地局900は、基地局900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926と、基地局900をネットワークに接続するように構成される有線または無線ネットワークインタフェース950と、入出力(I/O)インターフェース958とをさらに含むことができる。基地局900は、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTMまたは同様のようなメモリ932に記憶されたオペレーティングシステムを操作することができる。
【0152】
当該無線ネットワークインタフェース950は、前記通信装置のアンテナを含むが、これらに限定されない。当業者は、明細書を考慮してここで開示される技術案を実践した後、本開示の他の実施案を容易に想到することができる。本出願は、本出願の任意の変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は、本出願の一般原理に従い、本出願で開示されていない本技術分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は、単なる例示と見なされ、本出願の本当な範囲および主旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0153】
なお、本開示は、上記説明に記載されかつ図面に示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱しない限り、様々な修正や変更を行うことができる。本出願の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
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