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特許7498263sidelinkのDRX配置方法と機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】sidelinkのDRX配置方法と機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240604BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240604BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W92/18
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022512296
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-10-27
(86)【国際出願番号】 CN2020110529
(87)【国際公開番号】W WO2021032194
(87)【国際公開日】2021-02-25
【審査請求日】2022-04-11
(31)【優先権主張番号】201910780098.X
(32)【優先日】2019-08-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 曉東
(72)【発明者】
【氏名】鄭 倩
(72)【発明者】
【氏名】鮑 ▲ウェイ▼
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03113548(EP,A1)
【文献】国際公開第2017/135428(WO,A1)
【文献】特開2013-201508(JP,A)
【文献】Intel Corporation, ITL,DRX in sidelink[online],3GPP TSG RAN WG2 #96 R2-167764,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_96/Docs/R2-167764.zip>,2016年11月18日
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Medium Access Control (MAC) protocol specification (Release 15),3GPP TS 36.321 V15.6.0,2019年06月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サブリンクの不連続受信DRX配置方法であって、
端末機器がDRXの配置情報を決定することと、
前記配置情報に基づいてDRX配置を行うこととを含み、
端末機器がDRXの配置情報を決定することの前に、前記方法は、
前記端末機器が、相手側機器に、DRX補助情報を送信するか、又は、
前記端末機器が、ネットワーク機器に、DRX補助情報を送信することをさらに含み、
前記DRX補助情報は、
DRXの周期とオフセット
RX非アクティブタイマーの長さ、
ハイブリッド自動再送要求HARQのラウンドトリップタイムRTTタイマーの長さ、
再送タイマーの長さ
記端末機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニット、及び、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニット
のうちの少なくとも一つを含む、サブリンクの不連続受信DRX配置方法。
【請求項2】
端末機器がDRXの配置情報を決定することは、
前記端末機器が、相手側機器から送信されたDRXの配置情報を受信することを含み、
前記配置情報は、前記相手側機器によって決定されるものである、請求項1に記載の不連続受信DRX配置方法。
【請求項3】
前記端末機器はサブリンク受信機器であり、前記相手側機器はサブリンク送信機器であるか、又は、
前記端末機器はサブリンク送信機器であり、前記相手側機器はサブリンク受信機器であり、
前記配置情報に基づいてDRX配置を行うことの後に、前記方法は、
前記相手側機器に、DRXフィードバック情報を送信することをさらに含み、
前記DRXフィードバック情報は、前記DRX配置に成功したことを指示するか、又は、前記DRX配置に失敗したことを指示する、請求項2に記載の不連続受信DRX配置方法。
【請求項4】
前記端末機器と前記相手側機器とのアクティブ期間及び/又はスリープ期間が占める時間領域位置が同じである、請求項1に記載の不連続受信DRX配置方法。
【請求項5】
前記配置情報は、前記端末機器と相手側機器によって予め約定される、請求項1に記載の不連続受信DRX配置方法。
【請求項6】
端末機器がDRXの配置情報を決定することは、
前記端末機器が、ネットワーク機器から送信されたDRXの配置情報を受信することを含み、
前記配置情報は、前記ネットワーク機器によって決定されるものである、請求項1に記載の不連続受信DRX配置方法。
【請求項7】
前記不連続受信DRX配置方法は、
指示情報を受信することをさらに含み、
前記指示情報は、前記配置情報の対象となる相手側機器を指示するために用いられ、前記ネットワーク機器は、さらに前記相手側機器に対してDRX配置を行うために用いられる、請求項6に記載の不連続受信DRX配置方法。
【請求項8】
前記配置情報に基づいてDRX配置を行うことの後に、前記方法は、
前記ネットワーク機器に、DRXフィードバック情報を送信することをさらに含み、
前記DRXフィードバック情報は、前記DRX配置に成功したことを指示するか、又は、前記DRX配置に失敗したことを指示する、請求項6に記載の不連続受信DRX配置方法。
【請求項9】
ネットワーク機器によって実行されるサブリンクのDRX配置方法であって、
端末機器から、DRX補助情報を受信することと、
前記端末機器にDRXの配置情報を送信することとを含み、前記配置情報は、前記端末機器がDRX配置を行うために用いられ、
前記DRX補助情報は、
DRXの周期とオフセット、
DRX非アクティブタイマーの長さ、
ハイブリッド自動再送要求HARQのラウンドトリップタイムRTTタイマーの長さ、
再送タイマーの長さ、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニット、及び、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニット
のうちの少なくとも一つを含む、サブリンクのDRX配置方法。
【請求項10】
前記DRX配置方法は、
前記配置情報の対象となる相手側機器に、前記配置情報を送信することをさらに含み、前記配置情報は、さらに前記相手側機器がDRX配置を行うために用いられる、請求項9に記載のDRX配置方法。
【請求項11】
前記DRX配置方法は、
前記相手側機器を指示するための第一の指示情報を、前記端末機器に送信すること、及び/又は、
前記端末機器を指示するための第二の指示情報を、前記相手側機器に送信することをさらに含む、請求項10に記載のDRX配置方法。
【請求項12】
端末機器であって、
DRXの配置情報を決定するための決定モジュールと、
前記配置情報に基づいてDRX配置を行うための配置モジュールとを含み、
前記端末機器がDRXの配置情報を決定することの前に、
前記決定モジュールは、
相手側機器に、DRX補助情報を送信するか、又は、
ネットワーク機器に、DRX補助情報を送信することにさらに用いられ、
前記DRX補助情報は、
DRXの周期とオフセット、
DRX非アクティブタイマーの長さ、
ハイブリッド自動再送要求HARQのラウンドトリップタイムRTTタイマーの長さ、
再送タイマーの長さ、及び、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニット、及び、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニット
のうちの少なくとも一つを含む、
端末機器。
【請求項13】
ネットワーク機器であって、
前記ネットワーク機器が、端末機器から、DRX補助情報を受信することに用いられ、
前記ネットワーク機器が、
前記端末機器にDRXの配置情報を送信するための送信モジュールを含み、前記配置情報は、前記端末機器がDRX配置を行うために用いられ、
前記DRX補助情報は、
DRXの周期とオフセット、
DRX非アクティブタイマーの長さ、
ハイブリッド自動再送要求HARQのラウンドトリップタイムRTTタイマーの長さ、
再送タイマーの長さ、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニット、及び、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニット
のうちの少なくとも一つを含む、
ネットワーク機器。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~8のいずれか一項に記載の不連続受信DRX配置方法のステップを実現させる、端末機器。
【請求項15】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項9~11のいずれか一項に記載のDRX配置方法のステップを実現させる、ネットワーク機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1~8のいずれか一項に記載の不連続受信DRX配置方法のステップ、又は請求項9~11のいずれか一項に記載のDRX配置方法のステップを実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月22日に中国で提出された中国特許出願番号201910780098.Xの優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本出願の実施例は、通信分野に関し、特にサブリンク(sidelink、又は側リンク、エッジリンクなどと訳される)の不連続受信(Discontinuous Reception、DRX)の配置方法と機器に関する。
【背景技術】
【0002】
長期的進化(Long Term Evolution、LTE)システムとニューラジオ(New Radio、NR)システムはいずれもサブリンクsidelink伝送をサポートし、即ち、端末機器間は、直接に無線エアインターフェース上においてデータ伝送を行うことができる。それとともに、LTEシステムとNRシステムは、UuインターフェースにDRXメカニズムを導入し、配置されたDRXのonとoffの時間によって端末機器の省電力を実現する。
【0003】
しかしながら、現在、UuインターフェースのDRX配置案がサブリンクsidelinkに採用されていないため、サブリンクsidelinkにおいて端末機器のDRX配置をどのように実現するかは、関連技術における早急に解決する必要のある技術課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、サブリンクsidelinkにおいて端末機器のDRX配置を実現するためのサブリンクsidelinkのDRX配置方法と機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の方面によれば、サブリンクsidelinkのDRX配置方法を提供する。この方法は、
端末機器がDRXの配置情報を決定することと、
前記配置情報に基づいてDRX配置を行うこととを含む。
【0006】
第二の方面によれば、ネットワーク機器によって実行されるサブリンクsidelinkのDRX配置方法を提供する。この方法は、
端末機器にDRXの配置情報を送信することを含み、前記配置情報は、前記端末機器がDRX配置を行うために用いられる。
【0007】
第三の方面によれば、端末機器を提供する。この端末機器は、
DRXの配置情報を決定するための決定モジュールと、
前記配置情報に基づいてDRX配置を行うための配置モジュールとを含む。
【0008】
第四の方面によれば、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、
端末機器にDRXの配置情報を送信するための送信モジュールを含み、前記配置情報は、前記端末機器がDRX配置を行うために用いられる。
【0009】
第五の方面によれば、端末機器を提供する。この端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のサブリンクsidelinkのDRX配置方法のステップを実現させる。
【0010】
第六の方面によれば、ネットワーク機器を提供する。このネットワーク機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第二の方面に記載のサブリンクsidelinkのDRX配置方法のステップを実現させる。
【0011】
第七の方面によれば、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面及び第二の方面に記載のサブリンクsidelinkのDRX配置方法のステップを実現させる。
【0012】
本出願の実施例では、端末機器は、DRXの配置情報を決定し、且つ決定された配置情報に基づいてDRX配置を行うことによって、サブリンクsidelinkシステムにおいて端末機器の消費電力を節約することができる。
【0013】
ここで説明される添付図面は、本出願への更なる理解を提供するためのものであり、本出願の一部を構成し、本出願の例示的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願への不適切な限定を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面において、
図1】本出願の一実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法の概略フローチャートである。
図2】本出願の一実施例によるサブリンクsidelink伝送概略図である。
図3図2に示される実施例におけるUE1とUE2のアクティブ期間とスリープ期間の概略図である。
図4】本出願の具体的な三つの実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法の概略フローチャートである。
図5】本出願の具体的な三つの実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法の概略フローチャートである。
図6】本出願の具体的な三つの実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法の概略フローチャートである。
図7】本出願の別の実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法の概略フローチャートである。
図8】本出願の一実施例による端末機器の構造概略図である。
図9】本出願の一実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。
図10】本出願の別の実施例による端末機器の構造概略図である。
図11】本出願の別の実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本出願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下では、本出願の具体的な実施例及び相応な添付図面を結び付けながら、本出願の技術案を明確且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。本明細書の各実施例における「及び/又は」は、前後両方のうちの少なくとも一つを表す。
【0016】
なお、本出願の実施例の技術案は、各種の通信システム、例えば、LTE sidelinkシステム又はNR sidelinkシステム、又は、後続に進化したサブリンクsidelink通信システムに適用できる。
【0017】
本出願の実施例では、端末機器は、モバイルステーション(Mobile Station、MS)、モバイル端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ハンドセット(handset)及び携帯機器(portable equipment)、車両(vehicle)などを含んでもよいが、それらに限定されない。この端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して一つ又は複数のコアネットワークと通信することができ、例えば、端末機器は、携帯電話(又は「セルラ」電話と呼ばれる)、無線通信機能を有するコンピュータなどであってもよく、端末機器は、携帯型、ポケット型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵型、又は車載型のモバイル装置であってもよい。
【0018】
本出願の実施例では、ネットワーク機器は、無線アクセスネットワーク内に配備され、端末機器に無線通信機能を提供するための装置である。前記ネットワーク機器は、基地局であってもよい。前記基地局は、様々な形式のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含んでもよい。異なる無線アクセス技術を採用するシステムにおいては、基地局機能を有する機器の名称は異なる可能性がある。例えば、LTEネットワークにおいては進化型ノードB(Evolved NodeB、eNB又はeNodeB)と呼ばれ、第3世代(3rd Generation、3G)ネットワークにおいてはノードB(Node B)と呼ばれ、又は後続の進化通信システムにおけるネットワーク機器などであるが、用語は限定を構成しない。
【0019】
図1に示すように、本出願の一実施例は、サブリンクsidelinkのDRX配置方法100を提供する。この方法は、端末機器によって実行されてもよく、以下のステップを含む。
【0020】
S102、DRXの配置情報を決定する。
【0021】
本明細書の各実施例による端末機器は、サブリンクsidelinkデータを送信する送信機器であってもよく、サブリンクsidelinkデータを受信する受信機器であってもよく、無論、この両者は一つの端末機器であってもよい。なぜならば、一つの端末機器は、サブリンクsidelinkデータ送信のステップを実行できるだけでなく、サブリンクsidelinkデータ受信のステップも実行できるからである。
【0022】
本出願の実施例において、端末機器とサブリンクsidelink通信を行う端末機器を、相手側機器と呼ぶ。
【0023】
選択的に、一つの実施例では、このステップにおける端末機器は、相手側機器から送信された配置情報を受信することができる。この実施例において、相手側機器は、自端端末機器に対してDRX配置を行うことができる。
【0024】
選択的に、別の実施例では、端末機器は、相手側機器と予め配置情報を約定してもよく、例えば、DRX周期とオフセット、DRXアクティブ期間の長さ、DRXスリープ期間の長さなどのような、DRX伝送の関連パラメータを予め約定する。このように、相手側機器とDRX伝送を行う前に、端末機器は、配置情報を決定して、予め約定された配置情報に基づいてDRX配置を行うことができる。
【0025】
選択的に、さらに別の実施例では、ネットワーク機器は、端末機器と相手側機器に対してDRX配置を行うことができる。このステップにおいて、端末機器は、ネットワーク機器から送信された配置情報を受信することができる。
【0026】
S104、配置情報に基づいてDRX配置を行う。
【0027】
具体的に例えば、このステップは、端末機器に対して、
1)DRXの周期とオフセット(offset)、
2)DRXオンデュレーションタイマー(drx-onDuration Timer)の長さ、
3)DRX非アクティブタイマー(drx-Inactivity Timer)の長さ、
4)ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat request、HARQ)のラウンドトリップタイム(Round-Trip Time、RTT)タイマー(drx-HARQ-RTT-Timer)の長さ、
5)再送タイマー(drx-Retransmission Timer)の長さのうちの少なくとも一つの配置を行うことができる。
【0028】
上記言及した各タイマーの機能及び使用方法は、具体的にはNR Uuインターフェースを流用してもよく、ここで繰り返して記述はしない。
【0029】
本出願の実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法では、端末機器は、DRXの配置情報を決定し、且つ決定された配置情報に基づいてDRX配置を行うことによって、サブリンクsidelinkシステムにおいて端末機器の消費電力を節約することができる。
【0030】
具体的な一つの応用シーンにおいて、図2に示すように、UE1はUE2にサブリンクsidelinkデータを送信でき、UE1はUE3にサブリンクsidelinkデータを送信でき、UE1はUE4にサブリンクsidelinkデータを送信でき、UE2はUE3にサブリンクsidelinkデータを送信できる。
【0031】
一般的には、一つのUEは、サブリンクsidelinkデータの受信と送信を同時に行うことができないため、UE2がUE3にサブリンクsidelinkデータを送信している時に、UE2は、UE1からのサブリンクsidelinkデータの受信を希望しない。
【0032】
本出願の実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法によって、UE1又はUE2に対してDRX配置を行った後、UE1とUE2のアクティブ期間とスリープ期間は、図3に示すとおりである。図3において、縦方向に突出した部分は、アクティブ/リスニング状態を代表し、縦方向に低く平らな部分は、スリープ状態を代表し、水平方向は時間軸である。
【0033】
図3において、UE1がUE2にサブリンクsidelinkデータを送信している時、UE1とUE2は同時にアクティブ期間にある。選択的に、UE1がUE2にサブリンクsidelinkデータを送信している時、UE1とUE2のアクティブ期間が占める時間領域位置は同じである。
【0034】
また、図3において、UE1がUE3とUE4にサブリンクsidelinkデータを送信している時、UE1はアクティブ期間にあり、同時に、UE2もアクティブ期間にあり、このように、UE2はUE3にサブリンクsidelinkデータを送信することができる。
【0035】
図3に示される実施例において、端末機器に対してDRX配置を行うことによって、サブリンクsidelinkデータ伝送を行う一対の端末機器(例えば、UE1とUE2)にとって、両者のアクティブ期間を一致させ、サブリンクsidelinkデータ伝送に利便性をもたらすことができる。
【0036】
選択的に、図2に示される実施例において、UE1とUE2のアクティブ期間とスリープ期間が占める時間領域位置は、完全に同じであってもよく、即ち、UE1とUE2のアクティブ期間が占める時間領域位置が同じ、且つUE1とUE2のスリープ期間が占める時間領域位置も同じである。
【0037】
方法100の実施例で言及したように、相手側機器は、自端端末機器に対してDRX配置を行うことができる。選択的に、方法100を実行する前に、以下のステップをさらに含んでもよい。端末機器は、相手側機器に、DRX補助情報又はDRX配置要求を送信するか、又は、前記端末機器は、ネットワーク機器に、DRX補助情報又はDRX配置要求を送信する。
【0038】
このように、実施例におけるS102は、具体的には、端末機器がDRXの配置情報を受信することであってもよい。この配置情報は、相手側機器からであってもよく、ネットワーク機器からであってもよい。
【0039】
具体的に例えば、図2図3に示される実施例において、UE2は、UE1にDRX補助情報又はDRX配置要求を送信する。
【0040】
一つの実施例において、端末機器はDRX補助情報を送信してもよく、このDRX補助情報は、相手側機器がこのDRX補助情報に基づいて端末機器に対してDRX配置を行うために用いられてもよく、当然ながら、相手側機器は、この補助情報を無視して直接に端末機器に対してDRX配置を行ってもよい。
【0041】
この実施例では、端末機器はDRX補助情報を送信してもよく、このように、相手側機器は、端末機器に対してDRX配置を行う時に、端末機器のサブリンクsidelink伝送状況を十分に考慮して、自身のサブリンクsidelink伝送状況を踏まえて端末機器に対してDRX配置を行うことができる。これは、ある程度、端末機器と相手側機器が最適なDRX配置をネゴシエーションすることによって、端末機器と相手側機器の電力節約効果を最大限に実現することに相当する。
【0042】
別の実施例において、端末機器は、DRX配置要求を送信してもよく、このDRX配置要求は、端末機器に対してDRX配置を行うように相手側機器に要求するために用いられる。この実施例では、相手側機器は、直接に端末機器に対してDRX配置を行うことができる。
【0043】
当然ながら、また別の実施例において、端末機器は、DRX補助情報とDRX配置要求を同時に送信してもよく、DRX補助情報とDRX配置要求の作用は、上記紹介を参照すればよい。
【0044】
上記各実施例で言及した端末機器はサブリンクsidelinkデータの受信機器であり、相手側機器はサブリンクsidelinkデータの送信機器であるか、又は、上記各実施例で言及した端末機器はサブリンクsidelinkデータの送信機器であり、相手側機器はサブリンクsidelinkデータの受信機器である。当然ながら、上記各実施例で言及した端末機器は、相手側機器にサブリンクsidelinkデータを送信できるだけでなく、相手側機器から送信されるサブリンクsidelinkデータを受信することもでき、それに応じて、相手側機器は、端末機器が送信するサブリンクsidelinkデータを受信できるだけでなく、端末機器にサブリンクsidelinkデータを送信することもできる。
【0045】
なお、本明細書の各実施例で言及した端末機器及び相手側機器は、いずれもローカル端末機器の方からいうものである。理解できるように、相手側機器にとって、その機器自身は、ローカル端末機器と呼ばれてもよく、また上記紹介された端末機器は、相手側機器と呼ばれてもよい。
【0046】
上記各実施例では、配置情報に基づいてDRX配置を行った後、端末機器は、相手側機器にDRXフィードバック情報をさらに送信してもよく、DRXフィードバック情報は、DRXの配置状況を指示するために用いることができ、例えば、DRX配置に成功したことを指示するか、又は、DRX配置に失敗したことを指示するなどである。
【0047】
選択的に、上記各実施例で言及したDRX補助情報は、
端末機器が希望するDRXの周期とオフセット、
端末機器が希望するDRXオンデュレーションタイマーの長さ、
端末機器が希望するDRX非アクティブタイマーの長さ、
端末機器が希望するHARQ RTTタイマーの長さ、
端末機器が希望する再送タイマーの長さ、
端末機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニットであって、ここで言及した時間領域ユニットはサブフレームやスロットなどであってもよいもの、
端末機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニットのうちの少なくとも一つを含む。
【0048】
上記方法100の実施例で言及したように、ネットワーク機器は、端末機器と相手側機器に対してDRX配置を行うことができ、選択的に、この実施例のS102は、具体的には以下のとおりであってもよい。端末機器は、ネットワーク機器から送信されたDRXの配置情報を受信し、この配置情報は、ネットワーク機器によって決定されるものである。当然ながら、相手側機器も、ネットワーク機器から送信された配置情報を受信してDRX配置を行うことができる。この実施例では、端末機器と相手側機器は、いずれもネットワーク機器とRRC接続を保持する。
【0049】
選択的に、上記実施例において、端末機器はさらに指示情報を受信してもよく、この指示情報は、この配置情報の対象となる相手側機器を指示するために用いられ、例えば、相手側機器の識別子情報を指示する。
【0050】
選択的に、端末機器は、配置情報に基づいてDRX配置を行った後、さらにネットワーク機器にDRXフィードバック情報を送信してもよく、このDRXフィードバック情報は、DRXの配置状況を指示するために用いることができ、例えば、DRX配置に成功したことを指示するか、又は、DRX配置に失敗したことを指示するなどである。
【0051】
実際の応用において、ネットワーク機器は、端末機器に対してDRX送信モードを配置し、且つこのDRX送信モードの対象となる相手側機器を端末機器に通知し、そして、相手側機器に対してDRX受信モードを配置し、且つこのDRX受信モードの対象となる端末機器を相手側機器に通知することができる。上記は、端末機器が送信機器であり、相手側機器が受信機器であることを例にして紹介しただけであり、実際には、端末機器が受信機器であり、相手側機器が送信機器である場合、ネットワーク機器は、端末機器と相手側機器に対して相応なDRX受信/送信モードを配置することもできる。
【0052】
この実施例は、特に端末機器のリソース割り当てモードがネットワーク機器スケジューリングモード(Mode 1)であるシーンに適する。なぜならば、ネットワーク機器が、サブリンクsidelinkデータ伝送を行う一対の端末機器にリソースを割り当て、この一対の端末機器によるサブリンクsidelinkデータ送信の時間領域位置を決定しやすく、さらに端末機器に対してDRX配置を行う時、端末機器のサブリンクsidelinkデータ伝送を行わない時間帯を、できるだけスリープ期間として配置し、端末機器の消費電力を最大限に節約できるからである。
【0053】
本出願の各実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法を詳細に説明するために、以下では、いくつかの具体的な実施例を結び付けながら紹介する。
【0054】
実施例1
図4に示すように、この実施例は、サブリンクsidelink受信機器(以下では受信機器と略す)によって実行されてもよく、以下のステップを含む。
S402、補助情報を送信する。
【0055】
この実施例において、受信機器は、具体的には、サブリンクsidelink送信機器(以下では送信機器と略す)に補助情報を送信してもよく、送信機器は、受信機器に対してDRX配置を行う。送信機器は、補助情報を結び付けて受信機器に対してDRX配置を行ってもよく、補助情報を無視して受信機器に対してDRX配置を行ってもよい。
【0056】
この補助情報は、
受信機器が希望するDRXの周期とオフセット、
受信機器が希望するDRXオンデュレーションタイマーの長さ、
受信機器が希望するDRX非アクティブタイマーの長さ、
受信機器が希望するHARQ RTTタイマーの長さ、
受信機器が希望する再送タイマーの長さ、
受信機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニットであって、ここで言及した時間領域ユニットはサブフレームやスロットなどであってもよいもの、
受信機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニットのうちの少なくとも一つを含む。
【0057】
S404、DRXの配置情報を受信する。
【0058】
受信機器は、配置情報を受信すると、配置情報に基づいてDRX配置を行ってもよく、具体的な配置プロセスは、前文実施例の紹介を参照してもよい。
【0059】
S406、DRXフィードバック情報を送信する。
【0060】
このDRXフィードバック情報は、DRXの配置状況を指示するために用いることができ、例えば、DRX配置に成功したことを指示するか、又は、DRX配置に失敗したことを指示するなどである。
【0061】
選択的に、他の実施例では、ステップS402とステップS406を省略してもよく、即ち送信機器は直接に受信機器に対してDRX配置を行う。
【0062】
実施例2
図5に示すように、この実施例は、サブリンクsidelink送信機器(以下では送信機器と略す)によって実行されてもよく、以下のステップを含む。
【0063】
S502、補助情報を送信する。
【0064】
この実施例において、送信機器は、具体的には、サブリンクsidelink受信機器(以下では受信機器と略す)に補助情報を送信してもよく、受信機器は、送信機器に対してDRX配置を行う。受信機器は、補助情報を結び付けて送信機器に対してDRX配置を行ってもよく、補助情報を無視して送信機器に対してDRX配置を行ってもよい。
【0065】
この補助情報は、
送信機器が希望するDRXの周期とオフセット、
送信機器が希望するDRXオンデュレーションタイマーの長さ、
送信機器が希望するDRX非アクティブタイマーの長さ、
送信機器が希望するHARQ RTTタイマーの長さ、
送信機器が希望する再送タイマーの長さ、
送信機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニットであって、ここで言及した時間領域ユニットはサブフレームやスロットなどであってもよいもの、
送信機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニットのうちの少なくとも一つを含む。
【0066】
S504、DRXの配置情報を受信する。
【0067】
送信機器は、配置情報を受信すると、配置情報に基づいてDRX配置を行ってもよく、具体的な配置プロセスは、実施例の紹介を参照してもよい。
【0068】
S506、DRXフィードバック情報を送信する。
【0069】
このDRXフィードバック情報は、DRXの配置状況を指示するために用いることができ、例えば、DRX配置に成功したことを指示するか、又は、DRX配置に失敗したことを指示するなどである。
【0070】
選択的に、他の実施例では、ステップS502とステップS506を省略してもよく、即ち受信機器は直接に送信機器に対してDRX配置を行う。
【0071】
実施例3
図6に示すように、この実施例において、ネットワーク機器は、サブリンクsidelink送信機器(以下では送信機器と略す)とサブリンクsidelink受信機器(以下では受信機器と略す)に対してDRX配置を行うことができ、送信機器と受信機器は、ネットワーク機器から送信された配置情報を受信することができる。この実施例では、送信機器と受信機器は、いずれもネットワーク機器とRRC接続を保持する。
【0072】
選択的に、この実施例において、送信機器はさらに指示情報を受信してもよく、この指示情報は、受信機器を指示するために用いられ、例えば、受信機器の識別子情報を指示する。
【0073】
選択的に、この実施例において、受信機器はさらに指示情報を受信してもよく、この指示情報は、送信機器を指示するために用いられ、例えば、送信機器の識別子情報を指示する。
【0074】
以上では、図1図6を結び付けながら、本出願の実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法を詳細に記述した。以下は、図7を結び付けながら、本出願の別の実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法を詳細に記述する。理解できるように、ネットワーク機器側から記述されるネットワーク機器と端末機器とのインタラクションは、図1に示されている方法における端末機器側の記述と同じであり、説明の繰り返しを回避するために、関連記述を適宜省略する。
【0075】
図7は、本出願の実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法を実現させるフローチャートであり、ネットワーク機器側に用いられてもよい。図7に示すように、この方法700は、
S702、端末機器にDRXの配置情報を送信することを含み、この配置情報は、端末機器がDRX配置を行うために用いられる。
【0076】
本出願の実施例では、端末機器は、DRXの配置情報を受信し、且つ配置情報に基づいてDRX配置を行うことによって、サブリンクsidelinkシステムにおいて端末機器の消費電力を節約することができる。
【0077】
選択的に、一つの実施例として、DRXの配置情報を送信することの後に、前記方法は、
前記配置情報の対象となる相手側機器に、前記配置情報を送信することをさらに含み、前記配置情報は、さらに前記相手側機器がDRX配置を行うために用いられる。
【0078】
選択的に、一つの実施例として、前記配置情報の対象となる相手側機器に、前記配置情報を送信することの後に、前記方法は、
前記相手側機器を指示するための第一の指示情報を、前記端末機器に送信すること、及び/又は、
前記端末機器を指示するための第二の指示情報を、前記相手側機器に送信することをさらに含む。
【0079】
以上では、図1図7を結び付けながら、本出願の実施例によるサブリンクsidelinkのDRX配置方法を詳細に記述した。以下では、図8を結び付けながら、本出願の実施例による端末機器を詳細に記述する。
【0080】
図8は、本出願の実施例による端末機器の構造概略図である。図8に示すように、端末機器800は、
DRXの配置情報を決定するために用いることができる決定モジュール802と、前記配置情報に基づいてDRX配置を行うために用いることができる配置モジュール804とを含む。
【0081】
本出願の実施例による端末機器は、DRXの配置情報を決定し、且つ決定された配置情報に基づいてDRX配置を行うことによって、サブリンクsidelinkシステムにおいて端末機器の消費電力を節約することができる。
【0082】
選択的に、一つの実施例として、前記決定モジュール802は、相手側機器から送信されたDRXの配置情報を受信するために用いられてもよく、前記配置情報は、前記相手側機器によって決定されるものである。
【0083】
選択的に、一つの実施例として、前記端末機器はサブリンクsidelink受信機器であり、前記相手側機器はサブリンクsidelink送信機器であるか、又は、前記端末機器はサブリンクsidelink送信機器であり、前記相手側機器はサブリンクsidelink受信機器である。
【0084】
選択的に、一つの実施例として、前記決定モジュール802は、前記相手側機器にDRXフィードバック情報を送信するために用いられてもよく、前記DRXフィードバック情報は、前記DRX配置に成功したことを指示するか、又は、前記DRX配置に失敗したことを指示する。
【0085】
選択的に、一つの実施例として、前記決定モジュール802は、相手側機器にDRX補助情報又はDRX配置要求を送信するか、又は、ネットワーク機器にDRX補助情報又はDRX配置要求を送信するために用いられてもよい。
【0086】
選択的に、一つの実施例として、前記DRX補助情報は、
DRXの周期とオフセット、
DRXオンデュレーションタイマーの長さ、
DRX非アクティブタイマーの長さ、
ハイブリッド自動再送要求HARQのラウンドトリップタイムRTTタイマーの長さ、
再送タイマーの長さ、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望しない時間領域ユニット、
前記端末機器がDRXアクティブ化を希望する時間領域ユニットのうちの少なくとも一つを含む。
【0087】
選択的に、一つの実施例として、前記配置情報は、前記端末機器と相手側機器によって予め約定される。
【0088】
選択的に、一つの実施例として、決定モジュール802は、ネットワーク機器から送信された配置情報を受信するために用いられてもよく、前記配置情報は、ネットワーク機器によって決定されるものである。
【0089】
選択的に、一つの実施例として、決定モジュール802は、指示情報を受信するために用いられてもよく、
前記指示情報は、前記配置情報の対象となる相手側機器を指示するために用いられ、前記ネットワーク機器は、さらに前記相手側機器に対してDRX配置を行うために用いられる。
【0090】
選択的に、一つの実施例として、決定モジュール802は、前記ネットワーク機器にDRXフィードバック情報を送信するために用いられてもよく、前記DRXフィードバック情報は、前記DRX配置に成功したことを指示するか、又は、前記DRX配置に失敗したことを指示する。
【0091】
本出願の実施例による端末機器800は、本出願の実施例に対応する方法100のフローを参照してよく、そして、この端末機器800における各ユニット/モジュール及び上記他の操作及び/又は機能は、方法100における相応なフローをそれぞれ実現するためのものであり、且つ同じ又は同等の技術的効果を達することができる。簡潔にするために、ここではこれ以上説明しない。
【0092】
図9は、本出願の実施例によるネットワーク機器の構造概略図である。図9に示すように、ネットワーク機器900は、
端末機器にDRXの配置情報を送信するために用いることができる送信モジュール902を含み、前記配置情報は、前記端末機器がDRX配置を行うために用いられる。
【0093】
本出願の実施例では、端末機器は、DRXの配置情報を受信し、且つ配置情報に基づいてDRX配置を行うことによって、サブリンクsidelinkシステムにおいて端末機器の消費電力を節約することができる。
【0094】
選択的に、一つの実施例として、前記送信モジュール902は、さらに、前記配置情報の対象となる相手側機器に、前記配置情報を送信するために用いられ、前記配置情報は、前記相手側機器がDRX配置を行うために用いられる。
【0095】
選択的に、一つの実施例として、前記送信モジュール902は、さらに、前記相手側機器を指示するための第一の指示情報を、前記端末機器に送信すること、及び/又は、前記端末機器を指示するための第二の指示情報を、前記相手側機器に送信することに用いられる。
【0096】
本出願の実施例によるネットワーク機器900は、本出願の実施例に対応する方法700のフローを参照してよく、そして、このネットワーク機器900における各ユニット/モジュール及び上記他の操作及び/又は機能は、方法700における相応なフローをそれぞれ実現するためのものであり、且つ同じ又は同等の技術的効果を達することができる。簡潔にするために、ここではこれ以上説明しない。
【0097】
図10は、本出願の別の実施例による端末機器のブロック図である。図10に示された端末機器1000は、少なくとも一つのプロセッサ1001と、メモリ1002と、少なくとも一つのネットワークインターフェース1004と、ユーザインターフェース1003とを含む。端末機器1000における各コンポーネントは、バスシステム1005を介して互いに結合される。理解できるように、バスシステム1005は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するためのものである。バスシステム1005は、データバスの他、電源バスと、制御バスと、状態信号バスとをさらに含む。しかしながら、明瞭に説明するために、図10では、各種のバスがバスシステム1005として示される。
【0098】
ユーザインターフェース1003は、ディスプレイ、キーボード、クリックデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball))、タッチパッド又はタッチスクリーンなどを含んでもよい。
【0099】
理解できるように、本出願の実施例におけるメモリ1002は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよい。限定的な説明ではなく、例示的な説明によって、多くの形式のRAMが利用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、及びダイレクトランバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DRRAM)である。本出願の実施例に記述されたシステムと方法のメモリ1002は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、それらに限定されないことを意図する。
【0100】
いくつかの実施形態では、メモリ1002には、実行可能なモジュール又はデータ構造、又はそれらのサブセット、又はオペレーティングシステム10021及びアプリケーションプログラム10022というそれらの拡張セットのような要素が記憶されている。
【0101】
オペレーティングシステム10021は、各種のシステムプログラム、例えば、フレームワークレイヤ、コアライブラリレイヤ、ドライバレイヤなどを含み、様々な基礎的なサービスの実現及びハードウェアに基づくタスクの処理のために用いられる。アプリケーションプログラム10022は、様々なアプリケーションプログラム、例えばメディアプレーヤ(Media Player)、ブラウザ(Browser)などを含み、様々なアプリケーションサービスを実現するために用いられる。本出願の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム10022に含まれてもよい。
【0102】
本出願の実施例では、端末機器1000は、メモリ1002に記憶されており、且つプロセッサ1001上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ1001によって実行される時、以下の方法100のステップを実現させる。
【0103】
上記本出願の実施例によって開示された方法は、プロセッサ1001に用いられてもよく、又はプロセッサ1001によって実現されてもよい。プロセッサ1001は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップは、プロセッサ1001におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形式の指令によって完成されてもよい。上記プロセッサ1001は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施例に開示された各方法、ステップ、及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は、このプロセッサは、任意の通常のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施例を結び付けて開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって実行されて完了されるように直接的に具現化し、又は、復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行されて完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリーメモリ、プログラマブルリードオンリーメモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの当技術分野で成熟したコンピュータ可読記憶媒体に位置してもよい。このコンピュータ可読記憶媒体は、メモリ1002に位置し、プロセッサ1001は、メモリ1002における情報を読み取り、そのハードウェアを結び付けて上記方法のステップを完了する。具体的には、このコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサ1001によって実行される時、上記方法100の実施例の各ステップを実現させる。
【0104】
理解できるように、本出願の実施例に記述されたこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。ハードウェアの実現に対して、処理ユニットは、一つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット、又はそれらの組み合わせに実現されてもよい。
【0105】
ソフトウェアの実現に対して、本出願の実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えば、プロセス、関数など)によって本出願の実施例に記載の技術を実現してもよい。ソフトウェアコードは、メモリに記憶され、且つプロセッサを介して実行されてもよい。メモリは、プロセッサ内又はプロセッサの外部に実現されてもよい。
【0106】
端末機器1000は、前記実施例において端末機器によって実現された各プロセスを実現でき、且つ同じ又は同等の技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0107】
図11は、本出願の実施例が用いるネットワーク機器の構造図であり、方法700の実施例の細部を実現させ、且つ同じ効果を達成することができる。図11に示すように、ネットワーク機器1100は、プロセッサ1101と、送受信機1102と、メモリ1103と、バスインターフェースとを含み、
本出願の実施例では、ネットワーク機器1100は、メモリ1103に記憶されており、且つプロセッサ1101上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ1101によって実行される時、方法700のステップを実現させる。
【0108】
図11では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されるバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ1101によって代表される一つ又は複数のプロセッサとメモリ1103によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされたものである。バスアーキテクチャは、周辺機器と、電圧レギュレータとパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてなされたものであってもよい。それらは、すべて当分野でよく知られているものであるため、本明細書では、これ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機1102は、複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供する。
【0109】
プロセッサ1101は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ1103は、プロセッサ1101の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0110】
本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記方法100と700の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略す)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略す)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0111】
なお、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0112】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0113】
以上は、添付図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記具体的な実施の形態に限らず、上記具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願による示唆を基にして、本出願の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本出願の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11