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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】水上ウォーキングステージシステム
(51)【国際特許分類】
   B63B 34/00 20200101AFI20240604BHJP
   A63G 31/06 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
B63B34/00
A63G31/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022567222
(86)(22)【出願日】2021-05-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-20
(86)【国際出願番号】 KR2021005582
(87)【国際公開番号】W WO2021225348
(87)【国際公開日】2021-11-11
【審査請求日】2022-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0053423
(32)【優先日】2020-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510184760
【氏名又は名称】アン サンミョン
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン サンミョン
【審査官】中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】特表2011-508702(JP,A)
【文献】特開昭49-083230(JP,A)
【文献】特表2005-508644(JP,A)
【文献】特開2019-190016(JP,A)
【文献】特開2019-051222(JP,A)
【文献】実開昭54-125126(JP,U)
【文献】実開昭63-100507(JP,U)
【文献】米国特許第06273774(US,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1724253(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63B 34/00
A63G 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に気体または発泡樹脂材が充填されて水面上に浮遊する構造で、内部に安全連結体(13)を内蔵し、一側に取っ手部(12、12’)が備えられた両側の浮遊体(10、10’)と、
前記両側の浮遊体(10、10’)の下方に連結されて足踏み板を形成し、水面下の水中に浸かって位置するウォーキングステージ(20)と、
前記ウォーキングステージ(20)の両側と前記両側の浮遊体(10、10’)とを連結させる欄干部(30、30’)と、
地面に設置され、前記両側の浮遊体(10、10’)の内部に装着される安全連結体(13)と連結されて、前記両側の浮遊体(10、10’)の位置を固定する固定棒(4)含み、
前記浮遊体(10、10’)、ウォーキングステージまたは欄干部(30、30’)の何れかに構造安全感知部材(50)が設置され、
前記構造安全感知部材(50)にメインコントローラ部(40)が連結され、
前記メインコントローラ部(40)は、前記構造安全感知部材(50)と接続され、検出信号を送信される安全点検信号処理ブロック(42)から送信される信号を判別して、非常状態の有無を判別して、非常告知信号処理ブロック(43)を介して非常照明(52)またはスピーカ(53)に非常信号を伝送し、
前記両側の浮遊体(10、10’)とウォーキングステージ(20)及び欄干部(30、30’)は、一体化された組立構造によって一つのモジュール単位(M)を構成し、二つ以上のモジュール単位(M)が結束構造によって互いに結束されて一つのシステムを完成させ、
前記二つ以上のモジュール単位(M)を結束させる結束構造は、電磁石による結束構造、ラッチとキャッチによる結束構造、突起と溝による結束構造及びスナップボタンによる結束構造からなる群から二つ以上選択されて複合的に適用され、
前記二つ以上のモジュール単位(M)を結束させる結束構造は、メインコントローラ部(40)により判別された緊急状況発生時に作動して結束を開放することを特徴とする水上ウォーキングステージシステム。
【請求項2】
前記欄干部(30、30’)は、上下方向に長さが変更されて、下部に装着されたウォーキングステージ(20)の水中に浸かる深さを変更する可変構造を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の水上ウォーキングステージシステム。
【請求項3】
前記一つのモジュール単位を構成する欄干部(30、30’)は、
ウォーキングステージ(20)の一側と浮遊体の一側とを連結し、連結長さを変更することができる可変構造が形成された第1連結部(30s)と、
ウォーキングステージ(20)の他側と浮遊体の他側とを連結し、連結長さを変更することができる可変構造が形成された第2連結部(30e)と、
前記第1連結部と第2連結部との間に配置され、ウォーキングステージ(20)と浮遊体(10、10’)とを互いに連結し、連結長さを変更することができる可変構造が形成された追加連結部(30i)とを含む、ことを特徴とする請求項に記載の水上ウォーキングステージシステム。
【請求項4】
前記一つのモジュール単位を構成する欄干部(30、30’)は、前記第1連結部(30s)、第2連結部(30e)及び追加連結部(30i)の連結長さを変更することにより、隣接するモジュール単位との互いに同じ高さのウォーキングステージまたは互いに同じ高さのウォーキングステージまたは傾いた構造のウォーキングステージまたは屈曲面が形成された構造のウォーキングステージを具現する、ことを特徴とする請求項に記載の水上ウォーキングステージシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水上ウォーキングステージシステムに関し、より詳しくは、成人だけでなく障害者及び幼少年が利用することができる水遊び施設を提供し、安全に利用することができるようにする、水上ウォーキングステージシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
海洋または川岸で楽しめる活動は、主に、泳ぎをすることや、小さなボートに乗ること、或はジェットボートなどの水上装備を利用することが大部分である。
【0003】
このように備えられる従来の海洋施設は、主に成人を対象としている施設であるため、大部分が、子供、老弱者及び障害者が利用するには無理がある施設である。
【0004】
特に、海浜のように、気象または周囲環境に応じて利用者が利用しにくい施設は、壮健な成人男性さえ利用し易くない施設が相当ある。
【0005】
このことから、障害者または子供が海浜施設として容易に利用できる水遊び施設は全くない状態である。よって、障害者または子供が安心して利用可能な施設が切実に求められるのが実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような問題点を解決するための本発明は、海浜や川岸、湖岸のような水遊び施設を安全に利用することができるようにすることを最も大きい目的とする。
【0007】
特に、成人だけでなく障害者及び幼少年も利用可能な海浜の水遊び施設物及び淡水の水遊び施設物を提供することをその目的とする。
【0008】
また、水遊びを利用する使用者が、単に海辺に沿って歩くことに加えて、安全な状態で海浜、川の水中で安全に水中遊びを利用することができて、安全且つ有用な水遊び施設を利用するなどの長所がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような目的を達するために、本発明の一側面に係る水上ウォーキングステージシステムは、内部に気体または発泡樹脂材が充填されて水面上に浮遊する構造で、内部に安全連結体を内蔵する両側の浮遊体と、前記両側の浮遊体の下方に連結されて足踏み板を形成し、水面下の水中に浸かって位置するウォーキングステージと、前記ウォーキングステージの両側と前記両側の浮遊体とを連結させる欄干部と、地面に設置され、前記両側の浮遊体の内部に装着される安全連結体と連結されて、両側の浮遊体の位置を固定する固定棒と、を含み、前記両側の浮遊体とウォーキングステージ及び欄干部は一体化された組立構造によって一つのモジュール単位を構成することができる。
【0010】
本発明の一実施例において、前記浮遊体は、一側に取っ手部が備えられ、前記浮遊体、ウォーキングステージまたは欄干部の何れか一ヶ所には構造安全感知部材が設置され、前記構造安全感知部材にメインコントローラ部が連結されることができる。
【0011】
本発明の一実施例において、前記欄干部は、上下方向に長さが変更されて、下部に装着されたウォーキングステージの水中に浸かる深さを変更する可変構造を含む構成であってもよい。
【0012】
この場合、前記一つのモジュール単位を構成する欄干部は、ウォーキングステージの一側と浮遊体の一側とを連結し、連結長さを変更することができる可変構造が形成された第1連結部と、ウォーキングステージの他側と浮遊体の他側とを連結し、連結長さを変更することができる可変構造が形成された第2連結部と、前記第1連結部と第2連結部との間に配置され、ウォーキングステージと浮遊体とを互いに連結する追加連結部と、を含む構成であってもよい。
【0013】
また、前記一つのモジュール単位を構成する欄干部は、前記第1連結部、第2連結部及び追加連結部の連結長さを変更することにより、隣接するモジュール単位との互いに同じ高さのウォーキングステージ、または互いに同じ高さのウォーキングステージ、または傾いた構造のウォーキングステージ、または屈曲面が形成された構造のウォーキングステージを具現することができる。
【0014】
本発明の一実施例において、前記安全連結体は固定棒と連結される際において、長さが変更されたり分離されることができる可変ワイヤによって連結されることができる。
【0015】
本発明の一実施例において、前記両側の浮遊体とウォーキングステージ及び欄干部は一体化された一つのモジュール構造で、二つ以上のモジュール構造が結束構造によって互いに結束されて、一つのシステムを構成することができる。
【0016】
この場合、前記結束構造は、電磁石による結束構造、ラッチとキャッチによる結束構造、突起と溝による結束構造及びスナップボタンによる結束構造からなる群で一つ以上選択されることができる。
【0017】
また、前記結束構造は、応急状況が発生した時に作動して結束を開放することができる。
【0018】
本発明の一実施例において、浮遊体は発泡樹脂材からなるかまたは気体が収容された空間部の浮力部材からなり、前記浮遊体の内部には安全連結体13が内部材として備えられ、前記浮遊体の一側には取っ手部12、12’が備えられ、両側の前記欄干部は網体または多孔の板体からなってもよい。
【0019】
また、前記浮遊体、前記欄干部または前記ウォーキングステージの何れか一ヶ所には構造安全感知部材が設置されて、前記浮遊体、前記欄干部または前記ウォーキングステージの破損を感知し、前記構造安全感知部材と連結されて、前記浮遊体、前記欄干部または前記ウォーキングステージの状態を判別するメインコントローラ部が備えられ、前記メインコントローラ部は、前記構造安全感知部材と連結されて、感知信号を受信する安全点検信号処理ブロックと、非常照明またはスピーカへ非常信号を伝送する非常告知信号処理ブロックと、入出力信号を処理する入出力信号処理ブロックと、前記安全点検信号処理ブロック、前記非常告知信号処理ブロック及び前記入出力信号処理ブロックを制御する主制御部とを含んでなってもよい。
【0020】
そして、前記の水上ウォーキングステージシステムAが備えられて、下記の段階を含んで水上ウォーキングステージシステムAが制御されるように備えられることを特徴とする水上ウォーキングステージシステムの制御方法が提供される。
1)浮遊体、ウォーキングステージ及び欄干部を含んでなる水上ウォーキングステージシステムが水上に設置され、前記水上ウォーキングステージシステムの一側に構造安全感知部材が設置されて、メインコントローラ部と連結されて、システム作動を準備するシステム作動準備段階S01;
2)前記水上ウォーキングステージシステムAが作動されるが、前記構造安全感知部材から送信される信号を、安全点検信号処理ブロックを通じて受信するセンサ信号受信段階S02;
3)前記安全点検信号処理ブロックで受信された信号を判別して、前記構造安全感知部材から送信された信号が正常信号であるか否かを判別するセンサ信号判別段階;及び
4)前記センサ信号判別段階S03によって判別された信号が非常信号に判別される場合、前記非常告知信号処理ブロックで非常信号を送って非常照明及びスピーカを通じて非常事態を知らせるようにする非常信号発信段階S04。
【発明の効果】
【0021】
上述したように備えられる本発明は、海浜や川岸、湖岸のような水遊び施設を安全に利用することができるようにすることを最も大きな目的とする。
【0022】
特に、成人だけでなく障害者及び幼少年も利用可能な海浜の水遊び施設物及び淡水の水遊び施設物を提供することをその目的とする。
【0023】
また、水遊びを利用する使用者が、単に海辺に沿って歩くことに加えて、安全な状態で海浜、川の水中で安全に水中遊びを利用することができて、安全且つ有用な水遊び施設を利用するなどの長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムが実施された状態の概略的な設置図である。
図2】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムに対する斜視図である。
図3】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムが設置された状態の概略的な平面図である。
図4】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムが設置された状態の概略的な平面図である。
図5】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの一部分に対する側断面図である。
図6】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの一つのモジュール単位に構成される欄干部の一部を示す側面図である。
図7】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの欄干部とウォーキングステージを示す断面図である。
図8】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの欄干部とウォーキングステージを示す断面図である。
図9】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの「U」字状の実施例に対する平面図である。
図10】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの半楕円形形状の実施例に対する平面図である。
図11】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの半円形の実施例に対する平面図である。
図12】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの四角形の実施例に対する平面図である。
図13】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの楕円形の実施例に対する平面図である。
図14】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの円形の実施例に対する平面図である。
図15】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの一つのモジュール単位を示す平面図である。
図16】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムに対する制御構成図である。
図17】本発明に係る水上ウォーキングステージシステムに対する制御流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例について詳しく説明する。これに先だち、本明細書及び特許請求の範囲に用いられた用語や単語は、通常的または辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、本発明の技術的思想に符合する意味と概念に解釈されるべきである。
【0026】
本明細書の全体にわたって、ある部材が他の部材「上に」位置しているとするとき、これは、ある部材が他の部材に隣接している場合だけでなく、二つの部材の間にまた他の部材が存在する場合も含む。本明細書の全体にわたって、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0027】
以下、添付される図面を参照して詳しく説明すれば次の通りである。
【0028】
図1は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムが実施された状態の概略的な設置図、図2は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムに対する斜視図、図3及び図4は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムが設置された状態の概略的な平面図を示したもので、水上ウォーキングステージシステムに対して全体的に概略的な例示図をそれぞれ示したものである。また、図5は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの一部分に対する側断面図を示したものである。
【0029】
そして、図6は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの一つのモジュール単位に構成される欄干部の一部分を示す側面図、図7及び図8は、欄干部とウォーキングステージの一部分を示す断面図を示したものである。
【0030】
また、図9は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの「U」字状の実施例に対する平面図、図10は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの半楕円形の実施例に対する平面図、図11は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの半円形の実施例に対する平面図、図12は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの四角形の実施例に対する平面図、図13は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの楕円形の実施例に対する平面図、図14は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの円形の実施例に対する平面図をそれぞれ示したもので、水上ウォーキングステージシステムの多様な形態別例示図を示したものである。
【0031】
一方、図15は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムの一つのモジュール単位を示す平面図を示したものである。
【0032】
さらに、図16は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムに対する制御構成図で、さらに、図17は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムに対する制御流れ図をそれぞれ示したもので、水上ウォーキングステージシステムの作動構成を示したものである。
【0033】
すなわち、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAは、図1図17に示したように、水面2に浮遊する両方の浮遊体10、10’、両方の前記浮遊体10、10’の下に連結されて、足踏み板をなすウォーキングステージ20、及び前記ウォーキングステージ20の両側と両側の前記浮遊体10、10’とを連結する欄干部30、30’とを含んでなる。
【0034】
このため、このような水上ウォーキングステージシステムAは、海浜の海水、川岸または湖岸の水中に一部が浸かって設置されることができ、また、錨が設置される場合には海浜から離れて設置されることができ、穏やかな湖の中にも設置可能である。よって、前記ウォーキングステージ20は、水面に浮遊する前記浮遊体10、10’によって、水面下の水中に浸かって位置するように備えられる。
【0035】
また、ウォーキングステージ20、浮遊体10、10’及び欄干部30、30’からなる水上ウォーキングステージシステムAは、一辺の長さを小さくは数メートルにして、川岸または湖岸などに小型で設置されることができる。また、一辺の長さを数十メートルに形成した場合には大きい湖、大きい川の一側などに設置されることができ、小さい海浜の海辺にも設置されることができる。ひいては、一辺の長さを100m以上数百メートル以内にした大型の場合には、大きい海辺に設置されることができる。
【0036】
特に、このように大きい海辺などに大型で設置される場合には、ウォーキングステージ 20、浮遊体10、10’、及び欄干部30、30’などの材質をさらに堅固にし、波に耐えられるように形成する上、使用者だけでなく車椅子、電動車椅子またはカートなども利用できるように設置されることができる。そして、安全のために監視システムが構成されることができ、錨などの海浜施設物が設置されることができる。勿論、利用者の安全のために、いたる所に救命施設及び救命要員が配置でき、安全を知らせる構造物が一緒に設置されることができる。
【0037】
ウォーキングステージ20は、水面下に浸かる深さが略1m内外となるようにするが、通常成人が安全に歩くことができる程度の深さであれば構わない。また、子供用に製作される場合には、成人用のものよりやや低く設置されるが、略50cm程度内外の深さが好ましい。
【0038】
このようなウォーキングステージ20は、網目が細かい網体、円形棒、楕円形棒または四角形棒が並列配列で連結される棒状結合体などで形成されることができ、多くの網目を介して水が自由に通過することにより、ウォーキングステージ20は安定な形態が保持されることができる。
【0039】
また、ウォーキングステージ20は板体に形成されることができる。このように板体に形成される場合には、水中に浸かっているウォーキングステージ20の上面を容易に歩くことができる。さらに、板体状のウォーキングステージ20上を車椅子、電動車椅子またはカートなどが通ることができる。このような場合、車椅子、電動車椅子、カートなどは海水または水分に対して耐腐食性を持つように構成されることが好ましい。したがって、ウォーキングステージ20の各板体は、両側への長さが略1~5m程度内外、幅が略20cm~数メートルとなるように構成されることができ、その形態が長方形の形状を示しているが、これに限定されない。その他の長さ、幅、厚さ及び形態が構造的に安定するように形成されながら、材質の多様性によってさらに様々な方式で構成されることができるのは当然である。また、形態に対しても、設置安定性及び材質などによって長方形の形状だけでなく、円弧形、楕円弧形、三角形、多角形、及び多様なキャラクターを連想することが可能な形状などに多様に形成されることができる。
【0040】
場合によって、図15に示すように、両側の浮遊体10、10’とウォーキングステージ20及び欄干部30、30’は、一体化された組立構造によって一つのモジュール単位Mを構成することができる。この場合、多様な構造のモジュール単位((a)、(b)、(c)、(d))を利用して、前述したように、多様な形状の水上ウォーキングステージシステムAを構成することができる。
【0041】
このとき、両側の浮遊体10、10’とウォーキングステージ及び欄干部は、一体化された一つのモジュール構造で、二つ以上のモジュール構造が結束構造によって互いに結束されて一つのシステムを完成することができる。
【0042】
以上で言及した二つ以上のモジュール構造を互いに結束させる結束構造は、電磁石による結束構造、ラッチとキャッチによる結束構造、突起と溝による結束構造、及びスナップボタンによる結束構造からなる群で一つ以上選択されることができる。二つ以上の結束構造が複合的に適用されて結束関係をさらに安定的に保持することができる。
【0043】
場合によって、本実施例に係る結束構造は、緊急状況が発生した時に作動して結束を開放することができる。
【0044】
そして、板体の形状にウォーキングステージ20が形成される場合には、図7及び図8に示すように、単一層の板体に形成されてもよく、図6に示すように、複数層にして形成されてもよい。単一層に形成される場合には、欄干部30、30’の多数の柱31に個別板体が固着されるようにし、各板体はロープやワイヤなどの連結手段によって互いに連結されるようにして構成することができる。また、複数層にして形成される場合には、上部層の板体と下部層の板体が互いにずれて個別柱31に固定されるように設置され、それぞれの板体は互いに個別柱にずれて反対側の縁部が固定される構造を有する。その他の多様な形態の実施方式で板体としてのウォーキングステージ20が形成されることができ、前述した例によって限定されないことは当然である。
【0045】
また、このような本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAは、図2図8に示すように、前記浮遊体10、10’が発泡樹脂材、または気体が収容される空間部の浮力部材からなるように構成される。
【0046】
したがって、このような両方の浮遊体10、10’の浮力によってウォーキングステージ20及び欄干部30が水の中に沈まず、水中で一定の深さを保持するようになる。
【0047】
浮遊体10、10’が、気体が収容される空間部とケースとからなる場合には、内部に水分を感知する水分感知センサwが一緒に備えられてもよい。このような水分感知センサwは、ケースが外力によって破損したり亀裂が入って、水分が空間部に浸透すると、このような水分を感知するように構成される。このような水分感知センサwの構成は、通常の水分感知センサが適用されてもよい。すなわち、水分がないときと水分が含まれたときの水分感知センサwで測定される電流値や光学特性などを用いて水分浸透有無を感知することができる。
【0048】
また、このような前記浮遊体10、10’は、図示の如く、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAの全体に取り囲まれて構成されるもので、水上ウォーキングステージシステムAの全体構造が乱れないように安定して連結する構成である。
【0049】
このために、浮遊体10、10’の内部には安全連結体13が内部材として備えられる。このような安全連結体13は、鉄筋、金属棒、合金棒などで構成することができる。また、多数の金属線を撚って作った撚線形態のワイヤで構成されてもよく、このような安全連結体13は多数の回線が一緒に構成されてもよい。また、図2に示すように、このような安全連結体13は、地面3に設置されている固定棒4に固定することができる。したがって、錨と共に固定棒4に固定される本発明の水上ウォーキングステージシステムAは、波、満ち潮、引き潮などからも安定な状態を保持する。
【0050】
また、浮遊体10、10’は、図2及び図4などに示すように、安全連結体13の全長にわたって均一な厚さで取り囲むようにし、横断面が円形、四角形、楕円形、多角形の形状などに形成されてもよく、また、図3に示すように、小さな大きさの外体をなして、安全連結体13を取り囲むように形成される多数の個別外体が互いに連結されて構成されてもよい。特に、安全連結体13を取り囲む多数の個別外体から構成される場合には、互いに分離及び結合が容易となるように構成されることができる。よって、浮遊体10、10’だけでなくウォーキングステージ20及び欄干部30、30’なども分離可能に構成すると、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAを、使用時には水上に設置し、非使用時には分解して保管するようにするなど、使用し易いように構成することができる。
【0051】
また、図3に示すように、水上ウォーキングステージシステムAの全体形状を四角形、三角形または多角形などの形状に形成する場合には、各辺の浮遊体10、10’、ウォーキングステージ20及び欄干部30、30’を個別部材にして構成することができ、このような場合、個別部材を、設置のときには組み立て、保管及び移動のときには分解して、使用上の便利性を有するように構成することができる。
【0052】
また、前記浮遊体10、10’の一側に取っ手部12、12’が備えられる。図5図7及び図8に示すように、使用者は取っ手部12、12’を掴みながら容易に水中を歩くことができる。こうして使用者の頭部、上体、腕などは水面2の上に位置するようになり、水中には胴体、足などが位置するようになる。使用者は水面上の取っ手部12、12’を掴みながら水中のウォーキングステージ20の上を歩くことができるように構成される。
【0053】
また、両方の前記欄干部30、30’は網体または多孔の板体からなってもよい。網体または板体の多孔を介して、波、満ち潮、引き潮、川の流れなどによって流れる水が容易に通ることができるように備えられることが好ましい。
【0054】
このような欄干部30、30’には多数の柱31が形成される。多数の柱31によってウォーキングステージ20が両方の浮遊体10、10’に支持される。また、欄干部30、30’の柱31によって錨のような海上設置物と浮遊体10、10’とを連結し、これによる固定力によって水上ウォーキングステージシステムAの全体構造が安定的に保持される。
【0055】
その他設置される浮遊体10、10’、ウォーキングステージ20、及び欄干部30、30’などの荷重によって水上ウォーキングステージシステムAの荷重が重くなる場合には、該当箇所に応じて浮力部材が付加されて設置されることができることは当然である。このような浮力部材は、発泡スチロールなどの発泡部材によって形成されてもよく、空気、ガスなどの気体が入るチューブタイプにして形成されてもよい。
【0056】
また、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAは、図4に示すように、多数の箇所に安全要員のための安全区域15が設置されることができる。このような安全区域15は、欄干部30、30’または浮遊体10、10’に固定されて設置されることができ、発泡部材またはチューブタイプで構成されてもよい。
【0057】
このように構成される本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAは、図9図14に示すように、多様な形態に構成されることができる。
【0058】
すなわち、図9図11に示すように、一側が開放される四角形などの多角形、半楕円形及び半円形の形状などに形成されることができる。また、図12図14に示すように、開放されていない四角形などの多角形、楕円形、円形などの多様な形状にも形成されることができる。
【0059】
このため、図9図11に示すように、一側が開放される形態に形成される場合には、開放される側の方向に、使用者が出入りすることが可能な出入り口が設けられてもよい。そして、図12図14に示すように、開放されていない形態に形成される場合には、一辺に出入り口16が設けられてもよい。
【0060】
また、このような本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAは、海浜、川岸などに固定して設置することができる。この場合、出入り口は地面3と接するように構成され、その他の部分は水面及び水中に位置するように構成される。前述したように、使用者が取っ手部12、12’を掴みながらウォーキングステージ20に沿って歩くと、徐々に水中に身が浸かることになる。
【0061】
また、使用者が水上ウォーキングステージシステムAへの搭乗を完了すると、安全な状態にして引き揚げられるようにすると、海辺から数メートル、数十メートルまたは数百メートルの海浜付近に引き揚げ、移動させて固定されるようにして、海上で水中活動を楽しめるように構成することができる。
【0062】
このために、水上ウォーキングステージシステムAの一側に、引き揚げのための連結部位(図示せず)が設置されてもよく、図12に示すように両側に推進部22が設置されてもよく、一側に形成されるメインコントローラ部40によって作動するように構成されてもよい。
【0063】
このように構成される本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAは、図4及び図5に示すように、内側にレベル領域25が形成されるように構成することができる。このようなレベル領域25では使用者が水泳及び水遊びが可能に構成されることができる。
【0064】
また、このようなレベル領域25は、底部にレベルプレート254がさらに備えられる。本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAが安全に泳ぎ難い深い所に設置されたとしても、レベルプレート254の上部の水中で泳ぐので、安全に水泳をするようになる。このようなレベル領域25は、成人が泳ぐことが可能な深さ1m程度の第1レベル領域251と、子供が泳ぐことが可能な深さ50cm程度の第2レベル領域252などに分けて構成することも可能である。
【0065】
また、使用者が多い場合に備えて荷重を支えるために、レベルプレート254の一側には浮力部材253がさらに構成されることができる。このような浮力部材253は、発泡材で構成されてもよく、気体入りのチューブタイプで構成されてもよい。また、レベルプレート254を支える浮力部材253、またはウォーキングステージ20を支える浮力部材のうち、気体入りの浮力部材は、メインコントローラ部40の制御に基づいて、使用者数の変化による全体荷重の変化に備えるように当該箇所別に気体を供給または除去することにより、ウォーキングステージ20及びレベルプレート254の深さが一定となるように構成されてもよい。このために、空気供給ポンプ、空気圧縮ポンプ、空気供給管及びセンサなどがさらに備えられてもよい。
【0066】
場合によって、図6図8に示したように、欄干部30、30’は、上下方向に長さが変更されて下部に装着されたウォーキングステージ20の水中に浸る深さを変更する可変構造を含む構成であってもよい。
【0067】
具体的には、図6に示したように、一つのモジュール単位を構成する欄干部30、30’は、第1連結部30s、第2連結部30e及び追加連結部30iを含む構成であってもよい。
【0068】
本実施例に係る第1連結部30sは、ウォーキングステージ20の一側と浮遊体の一側を連結する構成として、連結長さを変更することができる可変構造が形成されている。
【0069】
第2連結部30eは、ウォーキングステージ20の他側と浮遊体の他側を連結する構成として、連結長さを変更することができる可変構造が形成されている。
【0070】
追加連結部30iは、第1連結部と第2連結部との間に配置される構成として、ウォーキングステージ20と浮遊体10、10’とを互いに連結し、連結長さを変更することができる可変構造が形成されている。
【0071】
このような構成を含む欄干部30、30’は、第1連結部30s、第2連結部30e及び追加連結部30iの連結長さを変更することにより、隣接するモジュール単位との互いに同じ高さのウォーキングステージ、または互いに同じ高さのウォーキングステージ、または傾いた構造のウォーキングステージ、または屈曲面が形成された構造のウォーキングステージを具現することができる。
【0072】
このような機能を利用して子供、老弱者、障害者のために適切に構造を変更することができ、多様な構造を複合的に構成して多様な構造を活用したレジャーで活用することができる。
【0073】
一方、前記言及したメインコントローラ部40は、本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAの安全状態及び非常状態に応じて作動するように構成できる。
【0074】
このようなメインコントローラ部40は、図15に示すように、安全点検信号処理ブロック42、非常告知信号処理ブロック43、入出力信号処理ブロック44など、水上ウォーキングステージシステムAの部材を制御する主制御部41を含んでなる。
【0075】
すなわち、前記浮遊体10、10’、前記欄干部30、30’または前記ウォーキングステージ20の何れか一ヵ所以上には構造安全感知部材50が設置されて、前記浮遊体10、10’、前記欄干部30、30’または前記ウォーキングステージ20の破損を感知し、このような前記構造安全感知部材50と連結されて、前記浮遊体10、10’、前記欄干部30、30’または前記ウォーキングステージ20の状態をメインコントローラ部40で判別して作動するように備えられる。
【0076】
このような構造安全感知部材50は、連続的に取り囲まれる形状となる浮遊体10、10’、欄干部30、30’及びウォーキングステージ20に沿って連続的に形成される安全ループ回線51を含んで構成されることができる。
【0077】
このような安全ループ回線51は、超音波送受信可能に構成されるか、光信号が送受信されるようにするループセンサとして構成されることができ、このようなループセンサによる送受信方式は、通常のループセンサの送受信方式によって構成されることができる。すなわち、安全ループ回線51の両側の信号発信機(図示せず)からそれぞれ信号を発信し、相手の両側に信号が正常に受信されると、回線が損傷していない正常状態である。ところが、相手側に相手の発信信号が受信されないと、非常状態であり、メインコントローラ部40では非常状態として判別する。この際、両側の信号発信機では自分が発信した信号をさらに受信する。この際、受信する超音波または光信号を分析して、切断された部分の位置を判別する。
【0078】
また、このような安全ループ回線51には数十センチメートル、数メートルまたは数十メートルの間隔でポイントセンサdが連結されるように構成されることができる。よって、両側に相手の発信信号が受信されないと、ポイントセンサdを探知して両側からそれぞれ探知されるポイントセンサdの位置を把握し、切断された位置を判別する。
【0079】
また、このような構造安全感知部材50は、図8に示すように、浮遊体10、10’の空間部の内部に構成される水分感知センサwを含むことができる。前記ポイントセンサd及び安全ループ回線51による判別は、浮遊体10、10’、ウォーキングステージ20または欄干部30、30’の毀損を判別するために備えられることができる。また、水分感知センサwは、浮遊体10、10’にクラックまたは割れ目が発生して浮遊体の外体が損傷した場合、浮遊体10、10’の内部に浸透する水分があるか否かを判別するもので、堅く全体を連結している安全連結体13が損傷していない状態で予め浮遊体10、10’の破損有無を判別することができるように構成される。
【0080】
場合によって、安全連結体13は固定棒と連結される際に、長さが変更されたり分離されることができる可変ワイヤによって連結されることができる。
【0081】
これに加えて、取っ手部12、12’、浮遊体10、10’、安全区域15及びレベル領域25などの多数の箇所には、非常信号を知らせることができるようにする非常ボタンsが設置されることができる。よって、使用者がウォーキングステージ20を歩く途中またはレベル領域25で水泳及び水遊びをする途中で、救急患者の発生、水遊び事故の発生、或は水上ウォーキングステージシステムAの損傷発見などといった緊急な状況が発生すると、使用者が非常ボタンsを押して緊急状況を知らせるように構成される。
【0082】
このように、安全ループ回線51、ポイントセンサd、水分感知センサwまたは非常ボタンsなどの構造安全感知部材50は、単一回線で構成されてもよく、個別的に多数の回線で構成されてもよいもので、両側の浮遊体10、10’に個別に設置されてもよく、ウォーキングステージ20の両側に個別回線として設置されてもよい。また、各部材別に個別の回線で構成されてもよい。
【0083】
このような構造安全感知部材50からの信号は、前記メインコントローラ部40の安全点検信号処理ブロック42を介して伝送される。したがって、メインコントローラ部40は、前記構造安全感知部材50に連結され、感知信号を受信する安全点検信号処理ブロック42から伝送される信号を判別して、非常状態か否かを判別する。
【0084】
そこで、正常信号である場合には、次の信号を待機する。ところが、浮遊体10、10’、ウォーキングステージ20または欄干部30、30’などの損傷を感知して非常状態として判別すると、非常告知信号処理ブロック43を介して非常照明52またはスピーカ53へ非常信号を伝送する。
【0085】
また、入出力信号を処理する入出力信号処理ブロック44では、入出力端子441を介して連結される外部機関へ非常状態に対する非常信号を発信する。このような外部機関は、海浜施設物を管理する管理室、水上ウォーキングステージシステムA及び海浜の水遊び事故に備える救助隊、警察、病院、消防署などで構成されることができる。
【0086】
このように構成される本発明に係る水上ウォーキングステージシステムAは、下記の段階を含んで水上ウォーキングステージシステムAが制御されるように備えられることができる。
【0087】
1)まず、浮遊体10、10’、ウォーキングステージ20及び欄干部30、30’を含む水上ウォーキングステージシステムを水上に設置し、前記水上ウォーキングステージシステムの一側に構造安全感知部材50が設置され、メインコントローラ部40と連結されてシステム作動を準備するシステム作動準備段階S01を行う。このような水上ウォーキングステージシステムAは、レベル領域25、安全区域15、非常照明52、スピーカ53、推進部22、空気供給装置なども選択的に含むことができる。また、夜間施設を照明するためのサーチライト54を作動させるサーチライトブロック45を備えることもできる。
【0088】
このようなシステム作動準備段階S01は、設置された浮遊体10、10’、ウォーキングステージ20、欄干部30及びその他の部材に連結される各センサの正常状態の初期値の入力を受けてメモリ部401に記憶し、このような初期設定データに基づいて非常状態であるか否かを判別する。すなわち、構造安全感知部材50の安全ループ回線51の場合には、両側の信号発信機から発信する信号が相手の方で正常的に受信されるか否かに基づいて初期設定状態になる。また、ポイントセンサdの場合には、個別センサから応答信号が正常的に受信されるか否かに基づいて初期設定状態になる。そして、水分感知センサwの場合には、水分がないときの測定値を初期設定データ値になり、水分による測定値を初期設定データ値になる。この際、海の場合には海水による測定値を初期設定データ値としてし、川、湖などの淡水の場合には該当地域の水による測定値を初期設定データ値とする。
【0089】
また、非常ボタンsの場合には、押圧作動により非常信号が受信されるので、押圧されていない状態によって初期設定値になる。他の部材も設置されて利用する前の状態を初期値として設定する。これらの初期設定データ値はメモリ部401に記憶される。
【0090】
2)前記水上ウォーキングステージシステムAが作動するとき、前記構造安全感知部材 50から伝送される信号を、安全点検信号処理ブロック42を介して受信するセンサ信号受信段階S02を実行する。
【0091】
3)したがって、前記安全点検信号処理ブロック42から受信した信号を判別し、前記構造安全感知部材50から伝送された信号が正常信号であるか否かを判別するセンサ信号判別段階S03を実行し、それにより水上ウォーキングステージシステムAの正常作動有無を判別する。
【0092】
4)それにより、前記センサ信号判別段階S03によって判別された信号が非常信号として判別される場合、前記非常告知信号処理ブロック43へ非常信号を伝送して非常照明52及びスピーカ53を介して非常状態を知らせるようにする非常信号発信段階S04を実施する。したがって、非常照明52及びスピーカ53を通じて、利用者は安全に備えることができ、救助要員は該当非常状態に応じて適切に対処する。
【0093】
ひいては、このような非常状態では、メインコントローラ部40の制御に基づいて、入出力端子441に連結される警察署、消防署、病院などの外部機関、及び施設部の管理を行う管理室などに非常信号を伝送し、応急状況に適切に対処する。
【0094】
以上の本発明の詳細な説明では、それに係る特別な実施例のみに対して記述した。しかしながら、本発明は、詳細な説明で言及される特別な形態に限定されるのではないことに理解すべきであり、むしろ特許請求の範囲によって定義される本発明の精神と範囲内にある全ての変形物と均等物及び代替物を含むことに理解すべきである。
【0095】
すなわち、本発明は上述した特定の実施例及び説明に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変形実施が可能であり、そのような変形は本発明の保護範囲内に属するものとする。
発明の実施のための形態
【0096】
発明の実施のための形態は、上記発明の実施のための最善の形態で一緒に記述された。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、水上ウォーキングステージシステムに関し、海浜や川岸、湖岸のような水遊び施設を安全に利用することができるようにすることができて、産業上の利用可能性がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15(a)】
図15(b)】
図15(c)】
図15(d)】
図16
図17