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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】片方向伸縮型枠装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 9/00 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
E04G9/00 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023001339
(22)【出願日】2023-01-06
(65)【公開番号】P2023122623
(43)【公開日】2023-09-04
【審査請求日】2023-01-06
(31)【優先権主張番号】111106587
(32)【優先日】2022-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】522075427
【氏名又は名称】王 建和
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 建和
【審査官】櫻井 茂樹
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第210369881(CN,U)
【文献】特開平10-131481(JP,A)
【文献】実開昭50-069025(JP,U)
【文献】韓国登録特許第10-0859534(KR,B1)
【文献】実開昭55-053145(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G5/06、5/08
9/00-19/00
25/00-25/08
E06B3/48
3/90-3/94
E06C1/00-9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付面を有する基板モジュールに適用できる片方向伸縮型枠装置であって、
所定の側面方向に沿って延伸するように前記取付面の一側に配置される第1のサイドバーと、
前記側面方向に沿って延伸するように前記取付面の前記第1のサイドバーとは反対の一側に配置される第2のサイドバーと、
前記第1のサイドバーに接続するように前記取付面に配置され、且つ、前記側面方向に直交する伸長方向に沿って伸長して前記第2のサイドバーに固定される伸縮ユニットと、を含み、
前記伸縮ユニットは、前記伸長方向に沿って延伸し、前記側面方向において互いに離間して前記取付面の互いに反対する両側に配置され、且つ前記第1のサイドバーに固定されている2つの側面サイドバーモジュールと、
前記第1のサイドバーと前記第2のサイドバーとの間に位置するように前記取付面に配置されている板固定アセンブリと、
前記第2のサイドバーに固定され、且つ、前記伸長方向に沿って前記板固定アセンブリに挿し込まれるサイドバー固定アセンブリと、を有し、
各前記側面サイドバーモジュールはいずれも、
前記第1のサイドバーに固定されているメイン側面サイドバーと、
前記伸長方向に沿って前記メイン側面サイドバーに配置されている延伸側面サイドバーと、
前記延伸側面サイドバーを貫通することにより前記メイン側面サイドバーにねじ込まれている複数のサイドバーねじと、を有することを特徴とする片方向伸縮型枠装置。
【請求項2】
前記サイドバー固定アセンブリは、入れ子状に嵌まり合う複数の延伸接続部材により構成されており、前記複数の延伸接続部材において最も外側に位置する1つの延伸接続部材は前記板固定アセンブリの中に嵌めこまれており、
前記複数の延伸接続部材において最も内側に位置する1つの延伸接続部材は前記第2のサイドバーに固定されていると共に、隣接する前記延伸接続部材の中に嵌めこまれていることを特徴とする請求項1に記載の片方向伸縮型枠装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は建築用の型枠装置に関し、特に片方向伸縮型枠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されているように、例えば建設工事のコンクリート打設の際用いられる仮設の型枠は、4枚の板材と、体積がこれらの板材より小さいバタ角とを有し、各板材はフィルム封止面と、該フィルム封止面に反対する組立面と、前記組立面の上下両側にそれぞれ配置されている連結柱と、を有し、各連結柱は複数の通孔を有し、前記バタ角は複数の組立孔を有する。
【0003】
従って、これらの型枠を並べて積み上げ、且つ、複数の接続部材をそれぞれ組立孔と通孔に通すことによって、板材とバタ角を固定して型枠アセンブリを組み立てる構成になっている。
【0004】
従来、建築物の壁の製作時においては、2つの前記型枠アセンブリの間にコンクリートを注入して作成されるものであり、工事によって作成する壁のサイズが同一であるとは限らないので、型枠アセンブリに利用できる標準的寸法は存在せず、作成する予定の壁のサイズに応じて型枠アセンブリを新たに作ることになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】台湾特許第I716319号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来技術に鑑みて、本発明は従来技術の少なくとも1つの欠点を改善できる片方向伸縮型枠装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本発明は、取付面を有する基板モジュールに適用できる片方向伸縮型枠装置であって、所定の側面方向に沿って延伸するように前記取付面の一側に配置される第1のサイドバーと、前記側面方向に沿って延伸するように前記取付面の前記第1のサイドバーとは反対の一側に配置される第2のサイドバーと、前記第1のサイドバーに接続するように前記取付面に配置され、且つ、前記側面方向に直交する伸長方向に沿って伸長して前記第2のサイドバーに固定される伸縮ユニットと、を含むことを特徴とする片方向伸縮型枠装置を提供する。
【0008】
また、本発明は、所定の伸長方向において隣接するように配置されている第1の基板と第2の基板とを有し、前記第1の基板は第1の表面を有し、前記第2の基板は第2の表面を有する基板モジュールに適用できる片方向伸縮型枠装置であって、所定の側面方向に沿って延伸するように前記第1の表面の一側に配置される第1のサイドバーと、前記側面方向に沿って延伸するように前記第2の表面の前記第1のサイドバーとは反対の一側に配置される第2のサイドバーと、前記第1のサイドバーに接続するように前記第1の表面に配置され、且つ、前記伸長方向に沿って伸長して前記第2のサイドバーに固定される伸縮ユニットと、を含むことを特徴とする片方向伸縮型枠装置をも提供する。
【発明の効果】
【0009】
上記構成により、本発明の片方向伸縮型枠装置は、第1のサイドバーから伸長して第2のサイドバーに固定される伸縮ユニットを有するので、第1のサイドバーと第2のサイドバーとを接続することにより、基板モジュールの構造を強化する上、基板モジュールは余剰材料を利用して組み立てることができるので、コストを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の片方向伸縮型枠装置の第1の実施例が示される斜視図である。
図2】上記第1の実施例の上面図である。
図3】上記第1の実施例の断面説明図である。
図4図2におけるIV‐IV線に沿った断面図である。
図5】本発明の片方向伸縮型枠装置の第2の実施例が示される斜視図である。
図6】上記第2の実施例の断面説明図である。
図7】上記第2の実施例の一部分解図である。
図8】本発明の片方向伸縮型枠装置の第3の実施例が示される斜視図である。
図9】上記第3の実施例の断面説明図である。
図10】本発明の片方向伸縮型枠装置の第4の実施例が示される斜視図である。
図11】本発明の片方向伸縮型枠装置の第5の実施例が示される斜視図である。
図12】上記第5の実施例の上面図である。
図13図12におけるXIII‐XIII線に沿った断面図である。
図14】本発明の片方向伸縮型枠装置の第6の実施例が示される斜視図である。
図15】上記第6の実施例の上面図である。
図16図15におけるXVI‐XVI線に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下は各図面を参照して本発明の型枠装置について詳しく説明する。
【0012】
図1図2図3に本発明の片方向伸縮型枠装置の第1の実施例が示されており、図示のように、該片方向伸縮型枠装置は基板モジュール9に応用されるものであり、該基板モジュール9は取付面91を有する。該片方向伸縮型枠装置は、第1のサイドバー2と、第2のサイドバー3と、伸縮ユニット4と、側面接続ユニット5と、を有する。
【0013】
第1のサイドバー2は、所定の側面方向Xに沿って延伸するように該取付面91の一側に配置されている。
【0014】
第2のサイドバー3は、側面方向Xに沿って延伸するように取付面91の第1のサイドバー2とは反対の一側に配置されている。
【0015】
伸縮ユニット4は取付面91に配置されていると共に、第1のサイドバー2に接続され、且つ、側面方向Xに直交する伸長方向Yに沿って延伸して第2のサイドバー3に接続されている。
【0016】
伸縮ユニット4は、伸長方向Yに沿って延伸し、且つ、側面方向Xにおいて互いに間を開けて取付面91の互いに反対する両側に配置されていると共に、第1のサイドバー2に固定されている2つの側面サイドバーモジュール41と、該取付面91に配置されていると共に、第1のサイドバー2と第2のサイドバー3との間に配置されている2つの板固定アセンブリ42と、第2のサイドバー3に固定されていると共に、伸長方向Yに沿って上記2つの板固定アセンブリ42の中にそれぞれ嵌めこまれている2つのサイドフレーム固定アセンブリ43と、を有する。
【0017】
説明の都合上、以下では1つの板固定アセンブリ42及び該板固定アセンブリ42に対応するサイドフレーム固定アセンブリ43について説明するが、他の1つの板固定アセンブリ42及び該他の1つの板固定アセンブリ42に対応するサイドフレーム固定アセンブリ43については、これと同等の構造を有しながら、反対側に配置されている。
【0018】
サイドフレーム固定アセンブリ43は、入れ子状に嵌まり合う複数の延伸接続部材431により構成されており、この複数の延伸接続部材431において最も外側に位置する1つの延伸接続部材431は板固定アセンブリ42の中に嵌めこまれており、そしてこの複数の延伸接続部材431において最も内側に位置する1つの延伸接続部材431は第2のサイドバー3に固定されていると共に、隣接する延伸接続部材431の中に嵌めこまれている。
【0019】
図2図3図4に示されるように、この実施例において、板固定アセンブリ42と複数の延伸接続部材431に関しては、伸長方向Yに沿って延伸する案内レールと案内溝が互いに嵌まり合う構成により、隣接する両者の相対移動可能な方向を伸長方向Yのみに制限する構成になっている。
【0020】
側面接続ユニット5は、複数の側面接続手段51と、複数の固定ネジ52とを有し、各側面接続手段51は、いずれも基板モジュール9に配置されている基板部511と、基板部511の一側に接続されていると共に、側面方向Xに沿ってサイドフレーム固定アセンブリ43に隣接する側板部512と、を有する。複数の固定ネジ52において、いくつかはこれらの基板部511を通過してから基板モジュール9にねじ込まれることによってこれらの基板部511を固定することに用いられ、そして他のいくつかの固定ネジ52は側面方向Xに沿ってこれらの側板部512を通過してからサイドフレーム固定アセンブリ43の少なくとも1つの延伸接続部材431にねじ込まれることに用いられている。
【0021】
使用する際、作成する壁によっては、まずいくつかの基準型枠(図示せず)を作成してから、組み立てられた基準型枠と作成する壁の長さの差に基づいて、この差に対応する長さを有する基板モジュール9を作成する。それから、作成する基板モジュール9のサイズに対応する第1のサイドバー2と、第2のサイドバー3と、これらの側面サイドバーモジュール41を作成してネジで基板モジュール9に固定し、そしてネジで第1のサイドバー2をこれらの側面サイドバーモジュール41に固定し、それから板固定アセンブリ42をネジで基板モジュール9に固定すると共に、板固定アセンブリ42の中に位置するこれらの延伸接続部材431を伸長方向Yに沿って第2のサイドバー3に向かって引っ張り出すことで、複数の延伸接続部材431において最も内側に位置する1つの延伸接続部材431がネジにより第2のサイドバー3に固定され、そしてこれらの延伸接続部材431は、外から内へ、第2のサイドバー3へ向かって最大限に引っ張り出され、そして側面接続手段51及び固定ネジ52でこれらの延伸接続部材431に対する固定を完成することで、基板モジュール9を強化する効果を達成し、更にこれらの延伸接続部材431及び板固定アセンブリ42が相対的に伸縮可能なので、異なるサイズの基板モジュール9に適用することができる。
【0022】
最後はこれらの基準型枠と片方向伸縮型枠装置を組み立てることで作成する壁に対応することが可能となり、壁を打設するコストを節約することができる。
【0023】
図5図6図7に本発明の第2の実施例が示されており、この第2の実施例は第1の実施例に類似しているが、相違点に関しては、基板モジュール9は伸長方向Yにおいて隣接する第1の基板92と第2の基板93とを有し、第1の基板92は第1の表面921を有し、第2の基板93は第1の表面921と同じ方向の第2の表面931を有し、第1のサイドバー2は第1の表面921の一側に配置され、第2のサイドバー3は第2の表面931において第1のサイドバー2とは反対の一側に配置され、伸縮ユニット4は第1の表面921に配置されていると共に、伸縮可能に第2のサイドバー3に接続されているところにある。
【0024】
この第2の実施例において、第1の基板92は決められたサイズの材料である一方、第2の基板93としては過去の工事で用意された余剰材料であるが、これに限らず、両者とも過去の工事における余剰材料を用いて作成することも可能である。
【0025】
また、これらの延伸接続部材431において、最も内側に位置する1つの延伸接続部材431は、隣り合う延伸接続部材431に対して最も長い位置にまでは伸長されていない。
【0026】
各側面サイドバーモジュール41はいずれも第1のサイドバー2に固定されるメイン側面サイドバー411と、伸長方向Yに沿って順番に配置されている3つの延伸側面サイドバー412と、伸長方向Yに沿ってこれらの延伸側面サイドバー412を通過してからメイン側面サイドバー411にねじ込まれる5つのサイドバーねじ413と、を有する。すなわち、側面サイドバーモジュール41は最初から1本の棒状体として作成する必要はなく、複数のブロックにより組み立てられるものを用いることも可能である。無論、この複数のブロックの個数については制限はない。説明及び特許請求の範囲の記載の便宜上、この複数のブロックにおける第1のサイドバー2に固定される1つを「メイン側面サイドバー411」と定義し、残りのものを「延伸側面サイドバー412」と定義することができる。複数のブロックを側面サイドバーモジュール41として組み立てる際に、サイドバーねじ413が用いられ、このサイドバーねじ413の数についても必要に応じて調整できる。よって、延伸側面サイドバー412の数量は3つに限らず、少なくとも1つでもよく、そしてこの少なくとも1つの延伸側面サイドバー412は、伸長方向Yに沿ってメイン側面サイドバー411に配置されるよう構成することができる。そして、サイドバーねじ413の数量も5つに限らず、必要に応じて加減することができる。この第2の実施例において、メイン側面サイドバー411は決められたサイズの材料である一方、これらの延伸側面サイドバー412は過去の工事で用意された余剰材料を用いることができるが、これに限らず、両者とも過去の工事における余剰材料を用いて作成することも可能である。この他、他の実施形態では、サイドバーねじ413は伸長方向Yに沿って延伸側面サイドバー412を通過するとは限らず、延伸側面サイドバー412はサイドバーねじ413を用いて第2の表面931に直接的に固定されることも可能であり、このような実施形態によっても固定する効果を同様に達成することができる。
【0027】
このように、この第2の実施例は上記第1の実施例と同じ目的及び効果を達成することができる上、この基板モジュール9は多段階組立てによって完成することが可能となり、そしてこれらの側面サイドバーモジュール41も多段階組立てによって完成することが可能となるので、異なるサイズが必要となる場合に更に適用することができる。
【0028】
図8図9に本発明の第3の実施例が示されており、この第3の実施例は第2の実施例に類似しているが、相違点に関しては、これらの延伸接続部材431は互いの間が最も長い位置にまで伸長されていないところにある。
【0029】
このように、この第3の実施例は上記第1の実施例と同じ目的及び効果を達成することができる上、伸長方向Yにおける長さが比較的に短い基板モジュール9に適用できるという効果を発揮できる。
【0030】
図10に本発明の第4の実施例が示されており、この第4の実施例は第1の実施例に類似しているが、以下の相違点を有する。
【0031】
まず、基板モジュール9は伸長方向Yにおいて隣接する第1の基板92と第2の基板93とを有し、第1の基板92は第1の表面921を有し、第2の基板93は第1の表面921と同じ方向の第2の表面931を有する。
【0032】
また、第1のサイドバー2は第1の表面921の一側に配置され、第2のサイドバー3は第2の表面931において第1のサイドバー2とは反対の一側に配置され、伸縮ユニット4は第1の表面921に配置されていると共に、伸縮可能に第2のサイドバー3に接続されている。
【0033】
この伸縮ユニット4は、複数の側面サイドバーモジュール41と、1つのみの板固定アセンブリ42と1つのみのサイドフレーム固定アセンブリ43とを有する。
【0034】
このように、この第4の実施例は上記第1の実施例と同じ目的及び効果を達成することができる上、側面方向Xにおける長さが比較的に短い基板モジュール9に適用できる。
【0035】
図11図12図13に本発明の第5の実施例が示されており、この第5の実施例は第1の実施例に類似しているが、以下の相違点を有する。
【0036】
伸縮ユニット4は、取付面91に配置される2つの板固定アセンブリ42と、伸長方向Yに沿ってこれらの板固定アセンブリ42にそれぞれ挿し込まれる2つの連結固定アセンブリ44と、第2のサイドバー3に固定されていると共に、伸長方向Yに沿ってこれらの連結固定アセンブリ44にそれぞれ挿し込まれる2つのサイドバー固定アセンブリ45と、を有する。
【0037】
説明の都合上、以下では1つの板固定アセンブリ42と、1つの連結固定アセンブリ44と、1つのサイドバー固定アセンブリ45とについて説明するが、他の1つの板固定アセンブリ42及び該他の1つの板固定アセンブリ42に対応する連結固定アセンブリ44及びサイドバー固定アセンブリ45については、これと同等の構造を有しながら、反対側に配置されている。
【0038】
板固定アセンブリ42は、伸長方向Yに沿って延伸し、且つ、取付面91の側面方向Xにおける一側に配置されていると共に、第1のサイドバー2に固定されている第1の側面サイドフレーム421と、伸長方向Yに沿って延伸するように取付面91に配置されていると共に、側面方向Xにおいて第1の側面サイドフレーム421から間を開けて配置される第2の側面サイドフレーム422と、を有する。連結固定アセンブリ44は、第1の側面サイドフレーム421の内側に位置する第1の連結フレーム441と、第2の側面サイドフレーム422の内側に位置する第2の連結フレーム442と、を有する。サイドバー固定アセンブリ45は、第1の連結フレーム441と第2の連結フレーム442との間に挿し込まれている。
【0039】
他の実施形態では、同一の板固定アセンブリ42に対応する連結固定アセンブリ44が複数ある際、これらの連結固定アセンブリ44は外から内へ順番に嵌まり合い、これらの連結固定アセンブリ44において最も外側にある一つは板固定アセンブリ42の第1の側面サイドフレーム421と第2の側面サイドフレーム422との間に挿し込まれ、これらの連結固定アセンブリ44において比較的に内側に位置する1つの第1の連結フレーム441及び第2の連結フレーム442は、これらの連結固定アセンブリ44において外側に隣り合う1つの第1の連結フレーム441と第2の連結フレーム442との間に挿し込まれ、サイドバー固定アセンブリ45はこれらの連結固定アセンブリ44において最も内側に位置する1つの第1の連結フレーム441と第2の連結フレーム442との間に挿し込まれる。板固定アセンブリ42と、これらの連結固定アセンブリ44と、サイドバー固定アセンブリ45とに関しては、伸長方向Yに沿って延伸する案内レールと案内溝とが互いに嵌め合う構成により、隣接する両者の相対移動可能な方向を伸長方向Yのみに制限する構成になっている。
【0040】
他の実施形態では、連結固定アセンブリ44を省略し、サイドバー固定アセンブリ45が伸長方向Yに沿って板固定アセンブリ42の第1の側面サイドフレーム421と第2の側面サイドフレーム422との間に挿し込まれる構成を採用することもできる。
【0041】
この場合、第1の側面サイドフレーム421及び第2の側面サイドフレーム422とサイドバー固定アセンブリ45との間の隣接する箇所は伸長方向Yに沿って延伸する案内レールと案内溝が互いに嵌まり合う構成により、サイドバー固定アセンブリ45を伸長方向Yに沿ってのみ位置調整可能に制限される。
【0042】
このように、この第5の実施例は、これらの板固定アセンブリ42に対してサイドバー固定アセンブリ45がそれぞれ伸縮可能になっているので、サイズの異なる基板モジュール9に適用することができ、すなわち、上記第1の実施例と同じ目的及び効果を達成することができる。
【0043】
図14図15図16に本発明の第6の実施例が示されており、この第6の実施例は第5の実施例に類似しているが、以下の相違点を有する。
【0044】
基板モジュール9は伸長方向Yにおいて隣接する第1の基板92と第2の基板93とを有し、第1の基板92は第1の表面921を有し、第2の基板93は第1の表面921と同じ方向の第2の表面931を有する。また、第1のサイドバー2は第1の表面921の一側に配置され、第2のサイドバー3は第2の表面931において第1のサイドバー2とは反対の一側に配置され、伸縮ユニット4は第1の表面921に配置されていると共に、伸縮可能に第2のサイドバー3に接続されている。
【0045】
これらの連結固定アセンブリ44及びサイドバー固定アセンブリ45は、互いの間に最も長い位置にまでは伸長していない。
【0046】
各第1の側面サイドフレーム421は多段階接続延伸することができる。
【0047】
このように、この第6の実施例は上記第5の実施例と同じ目的及び効果を達成することができる上、この基板モジュール9は多段階組立てによって完成することが可能となり、そしてこれらの第1の側面サイドフレーム421も多段階組立てによって完成することが可能となるので、異なるサイズが必要となる場合に更に適用することができる。
【0048】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上をまとめると、伸縮ユニット4を用いて伸縮可能に基板モジュール9と、第1のサイドバー2と、第2のサイドバー3とを接続することにより、基板モジュール9の構造強度を強化し、且つ、基板モジュール9は余剰材料を用いて組み立てることができるので、人手によって型枠を新たに作成する人的コストと、余剰材料を再利用できない物的コストもかさむ現状と比べて、本発明の片方向伸縮型枠装置はコストを節約する効果があり、本発明の目的を確実に達成することができる。
【符号の説明】
【0050】
2 第1のサイドバー
3 第2のサイドバー
4 伸縮ユニット
41 側面サイドバーモジュール
411 メイン側面サイドバー
412 延伸側面サイドバー
413 サイドバーねじ
42 板固定アセンブリ
421 第1の側面サイドフレーム
422 第2の側面サイドフレーム
43 サイドフレーム固定アセンブリ
431 延伸接続部材
44 連結固定アセンブリ
441 第1の連結フレーム
442 第2の連結フレーム
45 サイドバー固定アセンブリ
5 側面接続ユニット
51 側面接続手段
511 基板部
512 側板部
52 固定ネジ
9 基板モジュール
91 取付面
92 第1の基板
921 第1の表面
93 第2の基板
931 第2の表面
X 側面方向
Y 伸長方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16