(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】ドラム型異物吸着選別装置
(51)【国際特許分類】
B07B 4/08 20060101AFI20240604BHJP
B07B 11/06 20060101ALI20240604BHJP
B03C 1/00 20060101ALI20240604BHJP
B03C 1/14 20060101ALI20240604BHJP
【FI】
B07B4/08 Z
B07B11/06
B03C1/00 B
B03C1/14 101
(21)【出願番号】P 2023014360
(22)【出願日】2023-02-02
【審査請求日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】10-2022-0015022
(32)【優先日】2022-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0082830
(32)【優先日】2022-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0092974
(32)【優先日】2022-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0106963
(32)【優先日】2022-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523037244
【氏名又は名称】テジンエコテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジン ヨン
【審査官】塩谷 領大
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-247270(JP,A)
【文献】実開昭61-022583(JP,U)
【文献】登録実用新案第3048563(JP,U)
【文献】特開昭54-157378(JP,A)
【文献】特開平08-141431(JP,A)
【文献】特公昭46-008194(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07B 1/00-15/00
B03C 1/00- 1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両側に配置された円板状の第1、第2側板(110、120)と、前記第1、第2側板(110、120)を巻き付ける分離網(130)と、を含むスクリーンドラム(100)と;
前記スクリーンドラムの内部に配置され、循環骨材を搬送するコンベヤベルト(10)に向かって開放され、サクションファン(400)で生成された吸引力を前記コンベヤベルト(10)に提供するフード(170)と;
前記第1側板(110)の中心に結合され、外部から加えられる動力によって軸回転する回転軸(500)と;
を備え、
前記フード(170)に提供された吸引力が、前記分離網(130)を介して、コンベヤベルト(10)に搬送される循環骨材中の軽量異物(2)に加えられ、前記軽量異物(2)が、前記分離網(130)に吸着された状態で前記スクリーンドラム(100)の回転方向に沿って搬送されて、前記吸引力が提供されない区間で排出されるように構成さ
れ、
前記スクリーンドラム(100)は、前記コンベヤベルト(10)の進行方向と平行に配置される
ことを特徴とするドラム型異物吸着選別装置。
【請求項2】
前記フード(170)は、下端が円弧状に形成されており、
断面U字状の前記コンベヤベルト(10)の上面に吸引力を均一に提供できるように構成される
請求項1に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項3】
前記スクリーンドラム(100)は、
前記第1、第2側板(110、120)間を連結し、前記分離網(130)を支持する連結フレーム(140)をさらに備える
請求項1に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項4】
前記サクションファン(400)は、前記スクリーンドラム(100)の内部又は外部に配置される
請求項1に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項5】
両側に配置された円板状の第1、第2側板(110、120)と、前記第1、第2側板(110、120)を巻き付ける分離網(130)と、を含むスクリーンドラム(100)と;
前記スクリーンドラムの内部に配置され、循環骨材を搬送するコンベヤベルト(10)に向かって開放され、サクションファン(400)で生成された吸引力を前記コンベヤベルト(10)に提供するフード(170)と;
前記第1側板(110)の中心に結合され、外部から加えられる動力によって軸回転する回転軸(500)と;
を備え、
前記フード(170)に提供された吸引力が、前記分離網(130)を介して、コンベヤベルト(10)に搬送される循環骨材中の軽量異物(2)に加えられ、前記軽量異物(2)が、前記分離網(130)に吸着された状態で前記スクリーンドラム(100)の回転方向に沿って搬送されて、前記吸引力が提供されない区間で排出されるように構成さ
れ、
前記第2側板(120)の外周縁に接触するように設けられ、前記第2側板(120)に噛み合って回転し、前記スクリーンドラム(100)の荷重を支持するように構成された補助ホイール(600)をさらに備える
ことを特徴とするドラム型異物吸着選別装置。
【請求項6】
前記分離網(130)は、
一定のサイズに区画された分離網モジュール(131)の結合により構成される
請求項1に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項7】
両側に配置された円板状の第1、第2側板(110、120)と、前記第1、第2側板(110、120)を巻き付ける分離網(130)と、を含むスクリーンドラム(100)と;
前記スクリーンドラムの内部に配置され、循環骨材を搬送するコンベヤベルト(10)に向かって開放され、サクションファン(400)で生成された吸引力を前記コンベヤベルト(10)に提供するフード(170)と;
前記第1側板(110)の中心に結合され、外部から加えられる動力によって軸回転する回転軸(500)と;
を備え、
前記フード(170)に提供された吸引力が、前記分離網(130)を介して、コンベヤベルト(10)に搬送される循環骨材中の軽量異物(2)に加えられ、前記軽量異物(2)が、前記分離網(130)に吸着された状態で前記スクリーンドラム(100)の回転方向に沿って搬送されて、前記吸引力が提供されない区間で排出されるように構成さ
れ、
一対の前記スクリーンドラム(100)が配置され、
それぞれの第1側板(110)が互いに離間して対向配置され、
前記フード(170)が一対のスクリーンドラムの内部にそれぞれ配置され、
前記回転軸(500)が、一対のスクリーンドラムのそれぞれの第1側板の中心に結合され、外部から加えられる動力により軸回転するように構成される
ことを特徴とするドラム型異物吸着選別装置。
【請求項8】
前記回転軸(500)を支持するように設けられたサポートフレームをさらに備える
請求項7に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項9】
一方の端が前記スクリーンドラム(100)の外部に固定され、他方の端が前記第2側板(120)に形成された開放孔(121)を介して前記スクリーンドラム(100)の内部に引き込まれ、前記フード(170)を支持するカンチレバーアーム(Cantilever Arm)(30)をさらに備える
請求項7に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項10】
両側に配置された円板状の第1、第2側板(110、120)と、前記第1、第2側板(110、120)を巻き付ける分離網(130)と、を含むスクリーンドラム(100)と;
前記スクリーンドラムの内部に配置され、循環骨材を搬送するコンベヤベルト(10)に向かって開放され、サクションファン(400)で生成された吸引力を前記コンベヤベルト(10)に提供するフード(170)と;
前記第1側板(110)の中心に結合され、外部から加えられる動力によって軸回転する回転軸(500)と;
を備え、
前記フード(170)に提供された吸引力が、前記分離網(130)を介して、コンベヤベルト(10)に搬送される循環骨材中の軽量異物(2)に加えられ、前記軽量異物(2)が、前記分離網(130)に吸着された状態で前記スクリーンドラム(100)の回転方向に沿って搬送されて、前記吸引力が提供されない区間で排出されるように構成さ
れ、
両側に配置された円板状の第1、第2側板(210、220)と、前記第1、第2側板(210、220)を巻き付ける分離膜(230)と、を含み、内部に装着された磁力選別部(240)から提供される磁力によって鉄系異物3を選別する磁着ドラム(200)をさらに備え、
前記スクリーンドラム(100)と磁着ドラム(200)は、それぞれの第1側板(110、210)が互いに離間して対向配置され、
前記回転軸(500)は、前記スクリーンドラム(100)と磁着ドラム(200)のそれぞれの第1側板(110、210)の中心に結合され、外部から加えられる動力により軸回転するように構成され、
前記磁着ドラム(100)は、前記磁力選別部(240)から提供された磁力が、前記分離膜(230)を介して、コンベヤベルト(10)に搬送される鉄系異物(3)に加えられて、前記鉄系異物(3)が、前記分離膜(230)に吸着された状態で前記磁着ドラム(200)の回転方向に沿って搬送されて、前記磁力が提供されない区間で排出されるように構成され、
前記コンベヤベルト(10)によって一方向に搬送される循環骨材から軽量異物(2)及び鉄系異物(3)を連続的に選別するように構成される
ことを特徴とするドラム型異物吸着選別装置。
【請求項11】
前記磁力選別部(240)は、前記磁着ドラム(200)の内部空間の下部に前記分離膜(230)と離間して配置され、配置状態を維持しつつ、複数の永久磁石242が積層された磁石部材(241)の磁力を下方向に提供するように構成される
請求項10に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項12】
前記磁力選別部(240)は、複数の前記磁石部材(241)を収容し、複数の前記磁石部材(241)が前記第1、第2側板(210、220)の中心点から放射状に等角度で配置され、
前記磁石部材(241)は、下端が前記分離膜(230)の接線に近接して平行に配置される
請求項11に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【請求項13】
一方の端が前記磁着ドラム(200)の外部に固定され、他方の端が磁着ドラムの第2側板220の開放孔221を介して前記磁着ドラム(200)の内部に引き込まれたカンチレバーアーム30aをさらに備え、
前記磁力選別部(240)は、
前記カンチレバーアーム(30a)に設けられた固定ブラケット(243)と、
前記固定ブラケット(243)によって前記分離膜(230)と離間して配置され、前記磁石部材(241)を収容するケース(244)と、をさらに備える
請求項10に記載のドラム型異物吸着選別装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設廃棄物を中間処理して循環骨材を生産する工程において、針金、釘、鉄筋片などの鉄系異物、または木片、プラスチック片、ビニール、発泡スチロール、断熱材などの軽量異物を選別する装置に関するもので、断面U字状のコンベヤベルトに磁力または吸引力を効率よく伝達できるように構成されたドラム型異物吸着選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建設現場で発生する廃コンクリート、廃アスコン、廃木材、鉄筋類、土砂に加えて、再開発現場などで作業環境上分離不可能な種類の廃棄物、すなわち、建築廃棄物や廃ビニール、生活ゴミなどの建設廃棄物の発生量が増え続けている。
【0003】
このような建設廃棄物をリサイクルするためには、前処理作業で廃棄物選別作業を経なければならない。建設廃棄物の中間処理事業場では、建設廃棄物が多段階の破砕工程を経るようにしながら、材質による磁力選別、粒度によるスクリーン選別、重量による送風選別、比重による遠心分離選別や湿式選別などの方式を複合的に適用して循環骨材に異物が混入しないように管理している。
【0004】
ただし、磁力選別過程で除去されなかった釘、針金などの小さな鉄系異物と、木片、発泡スチロール、ビニール、プラスチック片などの多様な軽量非鉄異物を効率よく分離することが難しいため、依然として多くの手作業が必要となる。
【0005】
下記特許文献2では、「骨材中の異物の振動-磁着-吸入選別装置」では、磁力選別部と吸入選別部とが並んで配置された選別機を提供し、コンベヤベルトを介して搬送される鉄材及び非鉄系異物を効果的に選別することができる。
【0006】
しかし、循環軌道で形成される搬送ベルトの下端が水平に構成されているので、断面U字状のコンベアベルトの場合には、磁力及び吸引力を均一に伝達することが難しい。
【0007】
また、循環軌道を形成するために複数の回転軸及び搬送ベルトとの結合部材を備えなければならないので、簡単な構造で構成されながら継続的に分類網を搬送させることができる装置の必要性が台頭した。そして、骨材の下端に存在する異物は骨材の重量によって選別作業が困難であるので、骨材の下部に位置する異物の除去方法に関する研究も併せて行われなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】大韓民国登録特許10-2029736「骨材中の異物の振動-吸入選別装置」
【文献】大韓民国登録特許10-2049250「骨材中の異物の振動-磁着-吸着選別装置」
【文献】大韓民国登録特許10-0759932「建設廃棄物の異物選別機」
【文献】大韓民国登録特許10-0756420「建設廃棄物における骨材と異物の選別分離装置及びその方法」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、簡単な構造で、建設廃棄物から針金、釘、鉄筋片などの鉄系異物、または紙、木片、プラスチック片、ビニール、発泡スチロール、断熱材などの軽量異物を効率よく選別することができるドラム型異物吸着選別装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、「両側に配置された円板状の第1、第2側板と、前記第1、第2側板を巻き付ける分離網と、を含むスクリーンドラムと;前記スクリーンドラムの内部に配置され、循環骨材を搬送するコンベヤベルトに向かって開放され、サクションファンで生成された吸引力を前記コンベヤベルトに提供するフードと;前記第1側板の中心に結合され、外部から加えられる動力によって軸回転する回転軸と;を備え、前記フードに提供された吸引力が、前記分離網を介して、コンベヤベルトに搬送される循環骨材中の軽量異物に加えられ、前記軽量異物が、前記分離網に吸着された状態で前記スクリーンドラムの回転方向に沿って搬送されて、前記吸引力が提供されない区間で排出されるように構成されることを特徴とする、ドラム型異物吸着選別装置」を提供する。
【0011】
また、前記スクリーンドラムは、前記コンベヤベルトの進行方向と平行に配置され、前記フードは、下端が円弧状に形成されて、断面U字状の前記コンベヤベルトの上面に吸引力を均一に提供してもよい。
【0012】
さらに、前記スクリーンドラムは、前記第1側板と第2側板とを連結し、前記分離網を支持する連結フレームをさらに備えて構成されてもよい。
【0013】
さらにまた、前記サクションファンは、前記スクリーンドラムの内部又は外部に配置されてもよい。
【0014】
さらにまた、本発明は、前記第2側板の外周縁に接触するように設けられ、前記第2側板に噛み合って回転し、前記スクリーンドラムの荷重を支持するように構成された補助ホイールをさらに備えていてもよい。
【0015】
さらにまた、前記分離網は、一定のサイズに区画された分離網モジュールの結合により構成されてもよい。
【0016】
さらにまた、一対の前記スクリーンドラムが配置され、それぞれの第1側板が互いに離間して対向配置され、前記フードが一対のスクリーンドラムの内部にそれぞれ配置され、前記回転軸が、一対のスクリーンドラムのそれぞれの第1側板の中心に結合され、外部から加えられる動力により軸回転するように構成されてもよい。
【0017】
さらにまた、前記回転軸を支持するように設けられたサポートフレームをさらに備えて構成されてもよい。
【0018】
さらにまた、一方の端が前記スクリーンドラムの外部に固定され、他方の端が前記第2側板に形成された開放孔を介して前記スクリーンドラムの内部に引き込まれ、前記フードを支持するカンチレバーアーム(Cantilever Arm)をさらに備えて構成されてもよい。
【0019】
さらにまた、両側に配置された円板状の第1、第2側板と、前記第1、第2側板を巻き付ける分離膜と、を含み、内部に装着された磁力選別部から提供される磁力によって鉄系異物を選別する磁着ドラムをさらに備え、前記スクリーンドラムと磁着ドラムは、それぞれの第1側板が互いに離間して対向配置され、前記回転軸は、前記スクリーンドラムと磁着ドラムのそれぞれの第1側板中心に結合され、外部から加えられる動力により軸回転するように構成され、前記磁着ドラムは、前記磁力選別部から提供された磁力が、前記分離膜を介して、コンベヤベルトに搬送される鉄系異物に加えられて、前記鉄系異物が前記分離膜に吸着された状態で前記磁着ドラムの回転方向に沿って搬送されて、前記磁力が提供されない区間で排出されるように構成され、前記コンベヤベルトによって一方向に搬送される循環骨材から軽量異物及び鉄系異物を連続的に選別するように構成されていてもよい。
【0020】
さらにまた、前記磁力選別部は、前記磁着ドラムの内部空間の下部に前記分離膜と離間して配置され、配置状態を維持し、複数の永久磁石が積層された磁石部材の磁力を下方向に提供するように構成されていてもよい。
【0021】
さらにまた、前記磁力選別部は、複数の前記磁石部材を収容し、複数の前記磁石部材が前記第1、第2側板の中心点から放射状に等角度で配置され、前記磁石部材は、下端が前記分離膜の接線に近接して平行に配置されてもよい。
【0022】
さらにまた、一方の端が前記磁着ドラムの外部に固定され、他方の端が磁着ドラムの第2側板の開放孔を介して前記磁着ドラムの内部に引入されたカンチレバーアームをさらに備え、前記磁力選別部は、前記カンチレバーアームに設けられた固定ブラケットと、前記固定ブラケットによって前記分離膜と離間して配置され、前記磁石部材を収容するケースと、をさらに備えて構成されてもよい。
【発明の効果】
【0023】
1.本発明のドラム型異物吸着選別装置は、ドラム型のスクリーンを採用することにより、循環軌道型のスクリーンに比べて、構造が単純で生産コストを低減し、故障の危険が低いためメンテナンスコストを低減できるというメリットがある。
【0024】
2.スクリーンドラムの内部に配置されたフードの下端を弧状に形成することにより、U字状コンベヤベルトの上面に吸引力を均一に提供することができる。
【0025】
3.本発明のドラム型異物吸着選別装置は、装備構成が簡単であり、他の設備との干渉なしに、建設廃棄物の中間処理施設のうち所望の箇所に必要な数量だけ簡便に設けることができる。
【0026】
4.円筒状に構成されたスクリーンドラムの外周縁に沿って異物が付着して搬送され、吸引力が提供されない区間で排出される場合、スクリーンドラムの回転による遠心力によって異物をより円滑に排出することができる。
【0027】
5.スクリームドラム分離網の外縁に復帰遮断網を備えることで、静電気及び余力によって前記分離網に付着して移動する異物を効果的に払い落として排出を容易にすることができる。
【0028】
6.分離網がモジュールごとに交換が可能なため、損傷した分離網モジュールのみを迅速に交換可能でメンテナンスが容易である。
【0029】
7.反転子が骨材を反転させることで、骨材の下端に存在する異物を除去できる。
【0030】
8.回転軸の両側に一対のスクリーンドラムを配置して選別効率を高めることができる。
【0031】
9.磁着ドラムと組み合わせて、鉄系異物、軽量異物のような多様な種類と性状の異物を循環骨材から効率的に選別することができる。
【0032】
10.スクリーンドラムを回転軸の一端または両端に適用することで、簡単に単一ドラム型磁力選別装置またはデュアルドラム型磁力選別装置を選択して製造することができ、製造コストの低減および生産スピードの向上を図ることができる。
【0033】
11.磁力選別部は永久磁石からなっていてもよく、これにより、別途の引込電力なしに選別作業が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明のドラム型異物吸着選別装置の一実施形態の斜視図である。
【
図2】異物がスクリーンドラムの分離網に吸着された状態で移動し、吸引力が提供されない区間で遠心力によって離脱する過程を示す概念図である。
【
図3】サクションファンがスクリーンドラムの内部に配置された状態を示す図である。
【
図4】サクションファンがスクリーンドラムの外部に配置された状態を示す図である。
【
図5】第2側板に噛み合って回転するローラ型補助ホイールが設けられた実施形態を示す図である。
【
図6】補助ホイールの実施形態であり、補助ギアが設けられたものを示す図である。
【
図7】補助ホイールの実施形態であり、補助スプロケットが設けられたものを示す図である。
【
図8】補助ホイールの実施形態であり、補助スプロケットが設けられたものを示す図である。
【
図9】本発明の分離網が、分離網モジュールの構造で設けられ、脱着される状態を示す図である。
【
図10】本発明の一対のドラム型異物吸着選別装置の一実施形態の斜視図である。
【
図11】一対のスクリーンドラムとその間に配置された反転子とを骨材が順次通過する場合の骨材と異物の状態を示した概念図である。
【
図12】異物がスクリーンドラムの分離網に吸着された状態で移動し、吸引力が提供されない区間で遠心力によって離脱する過程を示す概念図である。
【
図13】一対のスクリーンドラムを連結する回転軸をサポートフレームが支持する状態を示す図である。
【
図14】スクリーンドラムと磁着ドラムが適用された一実施形態の斜視図である。
【
図15】磁着ドラムからスクリーンドラムの順に循環骨材が連続的に通過する場合の鉄系異物と軽量異物の選別過程を示す概念図である。
【
図16】本発明の磁着ドラムの実施形態の斜視図である。
【
図17】磁着ドラムの回転によって鉄系異物が選別される状態を示す概念図である。
【
図18】磁着ドラムが単一で設けられた実施形態の斜視図である。
【
図19】一対の磁着ドラムが設けられた実施形態の斜視図である。
【
図20】一対の磁着ドラムが設けられた実施形態において、循環骨材が連続的に通過する場合の鉄系異物の選別過程を示す概念図である。
【
図21】磁力選別部におけるケースに永久磁石が積層される状態を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付図面に基づき、本発明について詳細に説明する。
【0036】
図1乃至
図4に示すように、本発明は、「両側に配置された円板状の第1、第2側板110、120と、前記第1、第2側板110、120を巻き付ける分離網130と、を含むスクリーンドラムと;前記スクリーンドラムの内部に配置され、循環骨材を搬送するコンベヤベルト10に向かって開放されて、サクションファン400で生成された吸引力を前記コンベヤベルト10に提供するフード170と;前記第1側板の中心に結合され、外部から加えられる動力によって軸回転する回転軸500と;を備え、前記フード170に提供された吸引力が、前記分離網130を介して、コンベヤベルト10に搬送される循環骨材中の軽量異物2に加えられ、前記軽量異物2が、前記分離網130に吸着された状態で前記スクリーンドラム100の回転方向に沿って搬送されて、前記吸引力が提供されない区間で排出されるように構成されることを特徴とする、ドラム型異物吸着選別装置」を提供する。
【0037】
以下、本発明の実施形態を説明するにあたり、コンベヤベルト10の搬送方向をスクリーンドラム100の軸方向と称し、平面上で前記軸方向と直交する方向を幅方向と称する。また、スクリーンドラム100において第1、第2側板110、120が位置する方向を側方または側面と称する。
【0038】
また、前記スクリーンドラム100の外周面を基準として、内部方向を内側又は内側端、外部方向を外側又は外側端と称する。
【0039】
循環骨材は、建設廃棄物を破砕、摩砕、振動選別などの過程を通じて再生骨材として使用できるようにしたものであって、破砕などの過程を経た循環骨材は、骨材1とともに木片、発泡スチロール、ビニール、プラスチック片などの様々な軽量異物2と、針金、釘、鉄筋片などの鉄系異物3とを含んでもよい。
【0040】
前記スクリーンドラム100は、両側に配置された円板状の第1、第2側板110、120と、前記第1、第2側板110、120を巻き付ける分離網130と、を備えてなる。
【0041】
前記スクリーンドラム100は、下端が前記コンベヤベルト10から所定の距離だけ離れて設置される。また、前記スクリーンドラム100は、前記コンベヤベルト10の進行方向と平行に配置される。
【0042】
したがって、前記スクリーンドラム100と前記コンベヤベルト10とを進行方向に垂直に切断した断面図を示す場合、
図2に示すように、断面U字状の前記コンベヤベルト10に、円形の断面を有する前記スクリーンドラム100の下端が対応して、コンベヤベルト10の上面と前記スクリーンドラム100の下端とが、全体的に一定の間隔を保ちつつ離間して配置されてもよい。
【0043】
前記スクリーンドラム100は、内部に収容空間を有するドラム状に形成され、両側が円板状の第1、第2側板110、120で構成され、前記第1、第2側板110、120の間を連結する連結フレーム140をさらに備えて構成されてもよい。
【0044】
前記連結フレーム140は、互いに対向して配置された第1、第2側板110、120の周縁部に沿って複数個が一定の間隔で配置され、前記第1、第2側板110、120の間を円筒状の構造で形成されるように設けられてもよい。前記連結フレーム140は、前記第1、第2側板110、120の縁部の末端に設けられるか、第1、第2側板110、120の縁部から回転軸500の中心に向かって同心円方向に一定間隔を隔てて設けられてもよい。前記連結フレーム140を、前記第1、第2側板110、120の縁部の末端に隣接して設ける場合、連結フレーム140と第1、第2側板110、120との結合部位に外力を支持する部材の面積が不足して前記第1、第2側板110、120に亀裂が発生したり破損したりする危険があるため、前記連結フレーム140は、第1、第2側板110、120の縁部から一定間隔を隔てて設けることが好ましい。
【0045】
また、上記のように前記連結フレーム140を回転軸500の方向に一定間隔を隔てて設ける場合、後述する復帰遮断網160をも容易に設けることができる。前記復帰遮断網160を前記離間した長さと同じ高さで製造して設置する場合、前記復帰遮断網160が第1、第2側板110、120の外側に突出されず、外形的に整理されているように見え、前記復帰遮断網160の側面をカバーして異物が側方に飛散するのを防止し、復帰遮断網160の破損を防止することができる。
【0046】
前記第1、第2側板110、120は、一定の厚さを有する円板状に形成され、スクリーンドラムの両側端に配備される。前記第1、第2側板110、120は、連結フレーム140および分離網130を結合させ、回転軸500によって長期的に回転しなければならないので、ねじりモーメントによる変形や破壊を防止するために剛性の高い鋼材や合金鋼から作られることが好ましい。
【0047】
第2側板120は、前記スクリーンドラム100の内部と連通するための開放孔121が形成され、第1側板110は、開放孔が形成されるか、開放孔が形成されずに遮断された円板状パネルで形成されてもよい。開放孔が形成された第1側板110では、前記回転軸500の外縁と開放孔の周縁部とを複数のリブで連結し、開放孔が形成されていない第1側板110では、前記回転軸500が直接第1側板110の中央部に結合され得る。この際、前記第1側板110は、回転軸500と共に回動するため、前記第1側板110と回転軸500が結合される部分に補強用部材を重ねて当てて補強したり、第1側板110の外側に補強板をさらに積層結合したりして、強度を高めることができる。
【0048】
流路管300は、前記第2側板120の開放孔を通過することができる。
【0049】
前記流路管300には、サクション管310及び排出管320などが含まれてもよい。
【0050】
前記流路管300のうち、前記排出管320は、サクションファン400の回転により空気が排出される流路であり、前記サクション管310は、前記サクションファン400から空気を排出することにより、気圧差によって生成された吸引力を前記フード170に提供する流路である。
【0051】
前記分離網(130)は、メッシュ網または打孔網で構成されてもよい。メッシュ網は、金属糸を菱形網や格子網などの形態で編んで構成されてもよい。打孔網は、金属板に多数の打孔を形成して構成されてもよい。
【0052】
前記フード170は、循環骨材を搬送するコンベヤベルト10に対して開口し、前記サクションファン400の駆動により発生して前記サクション管310を介して伝達される吸引力を、前記コンベヤベルト10に沿って搬送される循環骨材に提供する。前記吸引力は、コンベヤベルト10の進行方向と垂直方向に回転しているスクリーンドラム100の分離網130を介して、コンベヤベルト10に搬送される循環骨材に加えられる。また、前記吸引力は、骨材1を吸い上げるには足りず、紙、木片、スチロール、ビニールなどの軽量異物2を吸い上げるには十分な力で提供されなければならず、このために、前記サクションファン400の回転速度や前記フード170とコンベヤベルト間の距離などを適宜調整する必要がある。これにより、循環骨材に混ざっている紙、木片、発泡スチロール、ビニールなどの軽量異物2が、前記フード170側に吸い付くようにすることができる。そこで、前記フード170の下面全体を開放して、前記吸引力が提供される範囲を前記コンベヤベルトの幅に対応するように広げることが好ましい。
【0053】
図2は、軽量異物2がスクリーンドラム100の分離網130に吸着された状態で移動し、吸引力が提供されない区間で遠心力によって離脱する過程を示す図である。
【0054】
図2に示すように、循環骨材を搬送するコンベヤベルト10は、搬送中に骨材1の離脱を防止するためにU字状の断面で構成されている。
【0055】
これにより、前記フード170は、断面U字状の前記コンベヤベルト10の上面に吸引力を均一に提供するために、円弧状の下端を有してもよい。スクリーンドラム100の下端とコンベヤベルト10の断面とは、所定の間隔を維持しつつ互いに離間してU字状に形成されていてもよく、前記スクリーンドラム100の内部に配置されたフード170もまた、下端が円弧状に形成されていてもよい。
【0056】
したがって、スクリーンドラム及びフード170の下端並びに前記コンベヤベルト10の下端面を全てU字状に形成して、コンベヤベルト10の上面に吸引力を均一に与えるように構成されてもよい。
【0057】
従来の吸着選別機は、フードの下端が水平に形成されているため、断面U字状のコンベヤベルトの上面に吸引力を均一に付与することが困難であるが、本発明のドラム型異物吸着選別装置は、断面U字状のコンベヤベルト10にも吸引力を均一に付与することができるという利点を有する。
【0058】
前記回転軸500は、前記第1側板の中心に結合され、外部から加えられる動力によって軸回転するように構成されていてもよい。前記回転軸500は、前記スクリーンドラム100を軸回転させるために設けられるもので、前記回転軸500は、ねじりモーメントを抑制し、耐久性を高めるために、好ましくは棒状の鋼材からなっていてもよい。
【0059】
前記回転軸500は、末端が前記スクリーンドラム100の第1側板110の中心に結合されていてもよいし、前記回転軸500は、前記スクリーンドラム100の内部に所定の長さ挿入された状態で結合されていてもよい。
【0060】
前記スクリーンドラム100は、第1側板110に結合された回転軸500によって空中に離間して配置されるので、前記回転軸500が前記スクリーンドラム100の全荷重を支持するように構成される。この場合、前記回転軸500と前記第1側板とをより安定的に結合させるために、前記回転軸500を前記スクリーンドラム100の内部に所定長さ挿入した状態で結合させると、最終的に回転軸500がスクリーンドラム100の荷重をより安定的に支持することができるようになる。
【0061】
前記回転軸500の設置のために、回転軸500をサポートフレーム20で支持し、回転軸500とサポートフレームの必要な部分に、前記回転軸500に結合される軸受を設けることができる。前記回転軸500は、外部から加えられる動力を伝達する動力伝達部510をさらに備えてもよい。前記動力伝達部510は、前記回転軸500の外周に沿って形成された動力伝達スプロケットと、外部から加えられる回転力を伝達する動力伝達チェーンとを備えて構成されてもよい。
【0062】
また、本発明では、前記回転軸500に対して垂直下方に荷重を加えるカウンタウェイト(Counter Weight)520をさらに備えて構成されてもよい。
【0063】
前記スクリーンドラム100は、前記回転軸500の一側が第1側板110に結合された状態で空中に離間して設けられるため、前記スクリーンドラム100は、カンチレバー(cantilever)構造で固定され、前記回転軸500と結合されていない自由端(第2側板の周辺部)に曲げモーメントが強く作用することができる。このため、前記スクリーンドラム100が長期間使用される場合に、前記スクリーンドラム100の重さによって前記スクリーンドラム全体が下方に傾斜してコンベヤベルト10と接触して破損することがある。そこで、前記自由端の反対側に位置して回転軸500に対して垂直下方に荷重を加えるカウンタウェイト520を追加することで、スクリーンドラム100の傾きや垂れ下がりを防止することができる。
【0064】
このとき、前記カウンタウェイト520には、前記回転軸500が挿入される通孔が形成されてもよい。前記カウンタウェイト520を前記回転軸500に挿入して固定することにより、前記回転軸500に下方に荷重が加わってもよい。このとき、前記カウンタウェイト520は前記回転軸500と共に回動するので、偏心回転を防止するために、好ましくは円筒状に形成されてもよい。
【0065】
本発明において、前記軽量異物2はフード170の内側に吸い込まれるのではなく、スクリーンドラム100の分離網130に吸着された状態で一定区間移動した後、前記吸引力が提供されない区間で落下して排出される。
【0066】
より詳しくは、前記フード170に提供された吸引力が、前記分離網130を介して、コンベヤベルト10に搬送される循環骨材中の軽量異物2に加えられ、前記軽量異物2が、前記分離網130に吸着された状態で前記スクリーンドラム100の回転方向に沿って搬送されて、前記吸引力が提供されない区間で排出されるように構成されてもよい。
【0067】
図2に示すように、前記フード170は、U字状コンベヤベルトの一方の側から他方の側に吸引力を提供し、前記スクリーンドラム100が回転すると、前記分離網130に付着した軽量異物2は、前記フード170から与えられた吸引力によって分離網130に付着したままスクリーンドラム100の回転方向に沿って搬送される。その後、軽量異物2が、前記吸引力が提供されない区間に到達すると、前記軽量異物2は分離網130から分離されて排出される。この場合、前記軽量異物2は、吸引力の余力や静電気などによって分離網130から離脱せずに付着する場合もあり得る。本発明のスクリーンドラム100は回転し続けるように構成されており、前記軽量異物2は、スクリーンドラム100の回転に伴う遠心力によりさらに容易に排出できる。また、前記軽量異物2が自由落下する場合、排出口(図示せず)に正確に着座しない場合があるが、本発明では、スクリーンドラム100の回転による遠心力によって軽量異物2が排出されると同時に所定高さに飛散して異物排出口に着座することになるので、軽量異物2をより安定的に排出することができる。
【0068】
図2に示すように、前記フード170の下端部には、軽量異物2の排出方向に所定の長さだけ延びる延長部が設けられていてもよい。軽量異物2を所定の高さに誘導して排出口まで安定的に誘導する必要がある場合には、上記のように前記フード170の下端部を所定の長さ延設することにより、吸引力を延長して提供することができる。また、軽量異物2の排出区間に到逹した際に軽量異物2を安定して分離するために、前記フード170の延長部は、軽量異物2の排出を容易にするために排出区間に行くほど吸引力を徐々に減じるように構成されていてもよい。
【0069】
さらに、上端が前記分離網130に軸方向に設けられており、下端が前記コンベヤベルト10に接触しないように構成された複数の復帰遮断網160が、前記分離網130の外縁に等間隔に設けられていてもよい。この場合、前記復帰遮断網160は、前記分離網130と連結される上端部が、軸方向の連結部を中心として回転自在に結合され、揺れにより前記軽量異物2の分離(離脱)を促進するように構成されてもよい。
【0070】
前記復帰遮断網160は、分離網130と同一の材料及び構造で構成されていてもよい。また、前記復帰遮断網160は、縁部を鉄心フレームで補強することによって形成されてもよいし、柔軟性材料から形成されてもよい。
【0071】
前記復帰遮断網160を追加構成することで、吸引力により軽量異物2が前記スクリーンドラム100の外側に無秩序に飛散することを防止でき、遠心力、慣性、重力により生じる復帰遮断網160の揺れにより前記軽量異物2を払い落として排出を助け、前記軽量異物2を適正な落下位置から離脱させることができる。また、前記リターン遮断網160は、排出途中に静電気によって軽量異物2が復帰されて分離網130に再付着することを防止することができる。
【0072】
また、
図3及び
図4に示すように、前記サクションファン400は、前記スクリーンドラム100の内部又は外部に配置されてもよい。
図3は、サクションファン400がスクリーンドラム100の内部に配置された状態を示す図であり、
図4は、サクションファン400がスクリーンドラム100の外部に配置された状態を示す図である。前記スクリーンドラム100の大きさは容易に変更可能であるため、内部に収容空間が十分である場合、前記フード170及びサクションファン400を前記スクリーンドラム100の内部に完全に収容するように設置することができる。
【0073】
前記スクリーンドラム100の内部にサクションファン400を取り付けることが困難な場合には、サクションファン400を外部に取り付けて、サクション管310を介してフード170へ吸引力を伝達するようにしてもよい。この場合、サクション管310は、前記スクリーンドラム100の内部と連通するように、前記第2側板120の開放孔を介して挿入されてもよい。
【0074】
一方、サクションファン400を前記スクリーンドラム100の内部に配置する場合は、サクション管310を前記スクリーンドラム100の内部に配置してもよく、排出管320は前記第2側板120の開放孔を介して前記スクリーンドラム100の内部と連通してもよい。
【0075】
この場合、外部から挿入されるサクション管310又は排出管320は、補助フレームを設けて下端部を支持し、長期的な垂れ下がり現象を防止することができる。
【0076】
本発明は、前記第2側板120の外周縁に接触するように設けられ、前記第2側板120に噛み合って回転し、前記スクリーンドラム100の荷重を支持するように構成された補助ホイール600をさらに備えて構成されてもよい。
【0077】
上述したように、本発明のスクリーンドラム100は、前記回転軸500と第1側板110とに結合された状態で空中に離間して設けられたカンチレバー(cantilever)構造で構成され、前記回転軸500とスクリーンドラム100との結合部とは反対側の前記第2側板120の下部に補助ホイール600を設けて前記スクリーンドラム100の荷重を分散させるように構成されてもよい。
【0078】
前記補助ホイール600は、
図2に示すように、前記第2側板120の下部前方側及び後方側にそれぞれ配置されていてもよい。これにより、スクリーンドラム500の回転中心と両側補助ホイール600の中心とを互いに連結したときに三角形の形態で配置されるので、安定して荷重を分散させることができて好ましい。
【0079】
前記補助ホイール600としては、ローラ、ギア、スプロケットなど、前記第2側板120に噛み合って回転可能なすべての回転構造が適用可能である。
【0080】
図5は、ローラ式補助ホイール600の実施形態であり、リング状に形成された第2側板120に接して回動するように構成されてもよい。
【0081】
図6乃至
図8は、補助ホイール600の実施形態を示しており、
図6は、補助ギア600aが設けられたものであり、
図7及び
図8は、補助スプロケット600bが設けられたものである。
【0082】
図6は、ギア式回転構造の実施形態であって、第2側板120の周りにギアブレードが形成され、補助ギア600aが、第2側板120に形成されたギアブレードと噛み合って回転する状態を示す。この場合、補助ギア600aは、前記ローラ式補助ホイール600と同様に、前記スクリーンドラム100の荷重分散に寄与することができる。
【0083】
図7は、チェーン620のスプロケット回転構造の実施形態であって、第2側板120の周りがチェーン620で囲まれており、補助スプロケット600bが前記チェーン620に噛み合って回転する状態を示す。この場合、補助スプロケット600bは、前記ローラ式補助ホイール600と同様に、前記スクリーンドラム100の荷重分散に寄与することができる。
【0084】
図8は、チェーン620のスプロケット回転構造の他の実施形態であって、第2側板120の周りにスプロケットが形成され、スクリーンドラム100の上端に離間して配置された補助スプロケット(600b)と同時にチェーン620が噛み合って回転する状態を示す。この場合、スクリーンドラム100の第2側板120は、全体として上端に位置した補助スプロケット(600b)にチェーン620で連結されることで、スクリーンドラム100の垂れ下がりを防止し、荷重分散に寄与することができる。
【0085】
また、補助ホイール600の周囲を取り囲むように設けられたチャンネル(channel)状カバー610をさらに備えて構成されてもよい。前記チャンネル状カバーは、
図5に示すように、補助ホイール600を囲んで保護し、補助ホイール600の回転軸を固定させることができる。
【0086】
前記補助ホイール600は、別個の補助動力伝達部と結合されず、前記スクリーンドラム100の回転に噛み合って荷重を分散する役割のみを行うことができる。
【0087】
また、前記補助ホイール600の中心軸と連結されて前記補助ホイール600を軸回転させる補助動力伝達部(図示せず)をさらに備えて構成されてもよい。この場合、前記補助動力伝達部は、前記第2側板120の回転に噛み合って円滑に回転するために、回転比に合わせて回転速度を調節して作動できる。上述したように、補助ホイール600に補助動力伝達部が結合される場合、回転軸500に連結された動力伝達部510の負荷を分散させることができる。
【0088】
また、前記分離網130は、一定のサイズに区画された分離網モジュール131の結合により構成されてもよい。
【0089】
図9は、本発明の分離網130が分離網モジュール131の構造で設けられ、脱着される状態を示す。
【0090】
前記分離網130は、一定のサイズに区画された分離網モジュール131が結合されて構成されてもよく、モジュールのサイズは、それぞれの連結フレーム140の間に形成された区画を基準として決定されてもよい。
【0091】
図9の実施形態に基づいて分離網モジュール131の結合構造を説明すると、前記スクリーンドラム100は、第1、第2側板110、120と、前記第1、第2側板110、120間を連結し、前記分離網130を支持する連結フレーム140とを備えて構成され、前記連結フレーム140の中央部にリング状フレーム150をさらに設けて前記スクリーンドラム100の強度を補強することができる。
【0092】
図9の実施形態によれば、スクリーンドラム(100)の外周縁は、第1、第2側板110、120、連結フレーム140及びリング状フレーム150に区画された8つの区画で構成されており、したがって、分離網モジュール131は、各区画のサイズ及び形状に対応するように製造され、連結フレーム140及びリング状フレーム150に結合して設けられてもよい。また、複数の区間を合わせたサイズに対応するサイズを有する分離網モジュール131を形成して複数の区間に1つの分離網モジュール131を結合してもよい。
【0093】
上述したように、分離網130が分離網モジュール131の結合で構成された場合、分離網130の一部が破損した場合にも分離網130全体を交換することなく、損傷した分離網モジュール131のみを交換することができるため、迅速な交換が可能であり、人員、修理コストなどが低減され、メンテナンスが容易である。
【0094】
また、本発明は、
図10及び
図11に示すように、「一対の前記スクリーンドラム100が配置され、それぞれの第1側板110が互いに離間して対向配置され、前記フード170が一対のスクリーンドラムの内部にそれぞれ配置され、前記回転軸500が、一対のスクリーンドラムのそれぞれの第1側板の中心に結合され、外部から加えられる動力により軸回転するように構成されたことを特徴とする、ドラム型異物吸着選別装置」を提供する。
【0095】
上記のように一対のスクリーンドラム100が回転軸500の両端にそれぞれ結合される場合、前記回転軸500の両端に同じ重量のスクリーンドラム100がそれぞれ配置されることで、前記回転軸500の中央部を中心に両側の重さが同一になるので、片側に向かって傾いたり垂れ下がったりする現象が発生しない。したがって、荷重が両側に均等に分配されるので、カウンタウェイト(Counter Weight)などの別途の重量配分部材を必要としない。
【0096】
また、本発明は、前記回転軸500を支持するように設けられたサポートフレームをさらに備えて構成されてもよい。一対のスクリーンドラム100は、それぞれ前記回転軸500に結合されて支持されているので、回転軸500は、スクリーンドラム100の荷重の大部分を支持し、第1側板側にのみ連結されているため、スクリーンドラム100は、回転軸500に対してカンチレバー構造で結合される。
【0097】
前記サポートフレーム20は、回転軸500を支持するために、
図10及び
図11に示すように、前記回転軸500の中央部に設けられてもよい。前記サポートフレーム20を前記回転軸500の中央部に設けることにより、サポートフレーム20を中心として前記回転軸500の両側に荷重を均等に配分することができる。
【0098】
また、前記サポートフレーム20は、
図13に示すように、前記回転軸500を軸方向に沿って支持するように、「ロ」字、「コ」字などの多面体のフレームで構成されてもよい。
【0099】
このとき、前記サポートフレーム20には、前記回転軸500が挿通され、前記サポートフレーム20の上端に設けられた軸受ハウジングをさらに備えて構成されてもよい。
【0100】
前記軸受ハウジング21は、前記回転軸500の回転を円滑にすると共に、負荷を支持するために内部に装着された軸受が安定した状態を維持できるように構成される。前記軸受は、前記回転軸500の外周縁に沿って当接して、前記回転軸500の摩擦力を低減し、かつ、前記回転軸500にかかる負荷を支持することができる。
【0101】
前記軸受ハウジング21は、前記サポートフレーム20の上端に、前記回転軸500に加えられる荷重に応じて一つ以上設けられてもよい。
【0102】
前記軸受ハウジング21は、
図13に示すように、前記サポートフレーム20の両側にそれぞれ1つずつ設けられている場合には、前記回転軸500の垂れ下がりや撓みを防止し、両側をすべて安定して支持することができて好ましい。
【0103】
前記回転軸500は、外部から加えられる動力を伝達する動力伝達部510をさらに備えて構成されてもよい。前記回転軸500は、前記動力伝達部510を介して伝達された回転力を伝達して、一対のスクリーンドラム100を同時に回動させることができる。
【0104】
前記動力伝達部510は、回転モータから発生する回転力に対して、チェーン式、ベルト式、ギア式などで構成されていてもよい。
【0105】
チェーン式動力伝達部510は、
図13に示すように、回転軸500の外周に沿って形成された動力伝達スプロケットと、外部から加えられる回転力を伝達する動力伝達チェーンとを有して構成されていてもよい。
【0106】
ベルト式動力伝達部510は、
図10及び
図11に示すように、前記回転軸500の外周に沿って形成されたプーリと動力伝達ベルトとを有して構成されていてもよい。このとき、動力伝達ベルトの滑りを防止するために、プーリと動力伝達ベルトとの接触面は、摩擦力を高めたり溝を形成したりして滑りを防止することができる。
【0107】
ギア式動力伝達部510は、前記回転軸500の外周に沿って形成されたギアブレードと、外部から加えられる回転力を伝達するギアとを有して構成されていてもよいもよい。
【0108】
前記動力伝達部510は、前記回転軸500の軸方向のうち、いずれに設けられてもよい。
【0109】
上記のように、本発明の選別装置は、単一の動力伝達部510を介して一対のスクリーンドラム100を同時に回転させることができるため経済的である。
【0110】
図10乃至
図12に示すように、前記サクションファン400は、前記フード170と直結されて前記スクリーンドラム100の内部に配置されてもよい。
【0111】
また、一方の端が前記スクリーンドラム100の外部に固定され、他方の端が前記第2側板120に形成された開放孔121を介して前記スクリーンドラム100の内部に引き込まれ、前記フード170を支持するカンチレバーアーム(Cantilever Arm)30をさらに備えて構成されてもよい。
【0112】
上記のように、前記サクションファン400とフード170とを直結するように構成した場合には、サクションファン400から吸入した空気を排出するための別途の流路を設けることなく、前記スクリーンドラム100の内部で直接吸入した空気を排出することができるので、流路などによる他の設備と干渉することがなく、他の設備との干渉がないため、建設廃棄物の中間処理施設のうち所望の箇所に必要な数量だけ簡便に設置することができるという利点がある。このとき、吸入した空気は、分離網130または開放孔121を通じて外部に排出されてもよい。
【0113】
フード170は、前記スクリーンドラム100の内部空間に空中に離間して配置される。そこで、一方の端が前記スクリーンドラム100の外部に固定され、他方の端が前記第2側板120の開放孔121を通じて前記スクリーンドラム(100)の内部に引き込まれ、前記フード(170)を支持するカンチレバーアームをさらに備えて構成されてもよい。
【0114】
前記フード170の荷重を安定的に支持するために、前記カンチレバーアーム30の一方の端は、外部固定フレーム、ポスト、壁などの安定的で耐久性の高い構造物に固定されてもよい。
【0115】
また、本発明は、「両側に配置された円板状の第1、第2側板210、220と、前記第1、第2側板210、220を巻き付ける分離膜230と、を含み、内部に装着された磁力選別部240から提供される磁力によって鉄系異物3を選別する磁着ドラム200をさらに備え、前記スクリーンドラム100と磁着ドラム200は、それぞれの第1側板110、210が互いに離間して対向配置され、前記回転軸500は、前記スクリーンドラム100と磁着ドラム200のそれぞれの第1側板110、210の中心に結合され、外部から加えられる動力により軸回転するように構成され、前記磁着ドラム100は、前記磁力選別部240から提供された磁力が、前記分離膜230を介して、コンベヤベルト(10)に搬送される鉄系異物3に加えられて、前記鉄系異物3が、前記分離膜230に吸着された状態で前記磁着ドラム200の回転方向に沿って搬送されて、前記磁力が提供されない区間で排出されるように構成され、前記コンベヤベルト10によって一方向に搬送される循環骨材から軽量異物2及び鉄系異物3を連続的に選別するように構成されることを特徴とする、ドラム型異物吸着選別装置」を提供する。
【0116】
前記ドラム型異物吸着選別装置は、
図14及び
図15に示すように、回転軸500の一側端にはスクリーンドラム100が結合され、他側端には磁着ドラム200が結合されるように構成されている。
【0117】
磁着ドラム200は、
図16に示すように、両側に配置された円板状の第1、第2側板210、220と、前記第1、第2側板210、220を巻き付ける分離膜230とで取り囲まれた内部空間を有するドラム状部材である。
【0118】
前記分離膜230は、ゴム、合成樹脂、合成繊維、金属材のいずれか一つ以上で形成されてもよい。前記分離膜230は、鉄系異物3が直接接触するので、鉄系異物3によって摩耗したり破損したりするのを防止するために剛性を有し、かつ磁化されていない素材からなることが好ましい。また、分離膜230は、ドラム100の外周面を形成するので、円弧状に加工できる材質を適用することができる。したがって、分離膜230は、所定の強度を有し磁性特性の影響を受けなく、円弧状に加工成形できる合金鋼やオーステナイト系ステンレス鋼で形成されることが好ましい。
【0119】
また、前記分離膜230は、所定の厚さを有する曲線状の板部材であり、両側端がそれぞれ前記第1、第2側板210、220に結合され、全体としてリング状に形成され得る。前記分離膜230は、所定の強度を満たしながらも磁力の損失を最小化して通過できるように薄い厚さに形成されることが好ましい。
【0120】
分離膜230の内側端又は縁部に、分離膜230を支持する支持部材(図示せず)をさらに備えていてもよい。
【0121】
前記支持部材は、格子型、斜線型、複層型などの配置形態に限定されないが、一定の間隔で均一に配置されて分離膜230の形状を安定的に維持することができ、変形や歪みを防止することができる。
【0122】
前記支持部材は、十分な剛性を有するように、磁力の影響を受けないオーステナイト系ステンレス鋼などの金属材質からなることが好ましい。また、前記支持部材を格子状や線状に連続的に配置する場合には、磁力の通過を妨げないように支持部座の間隔をできるだけ広く形成することが好ましい。
【0123】
前記磁力選別部240は、前記磁着ドラム200の内部空間の下部に前記分離膜230と離間して配置され、配置状態を維持しつつ、複数の永久磁石242が積層された磁石部材241の磁力を下方向に提供するように構成されてもよい。
【0124】
前記磁力選別部240の磁石部材241は、下端が前記磁着ドラム200の下部分離膜230の接線に近接して平行に配置されてもよい。前記磁着ドラム200の下部をU字状のコンベヤベルト10の形状に対応した円弧状に形成し、前記磁石部材241を前記ドラムの下部分離膜230の接線に近接して平行に配置し、前記磁石部材241の下端と前記磁着ドラム200の下部の分離膜230とを、所定の間隔を保って離間して配置するので、前記コンベヤベルト10の上面に磁力を均一に提供することができる。
【0125】
前記磁力選別部240には、必要に応じて、単数又は複数の前記磁石部材241が配置されてもよい。磁着ドラム200の大きさに応じて、単数の磁石部材241では十分な磁力を伝達できない場合、複数個を配置することができ、鉄系異物3を排出区間まで安定的に搬送するために、排出区間の前まで複数の磁石部材241を配置してもよい。
【0126】
また、前記磁力選別部240は、複数の前記磁石部材241を収容し、複数の前記磁石部材241が前記第1、第2側板210、220の中心点から放射状に等角度で配置され、前記磁石部材241は、下端が前記分離膜230の接線に近接して平行に配置されてもよい。
【0127】
図17に示すように、前記磁石部材241の下端は、前記第1、第2側板210、220の中心点から放射状に等角度で配置され、前記磁石部材241の下端と前記磁着ドラム200下部の分離膜230とを、所定の間隔を保って離間して配置されるので、前記コンベヤベルト10の上面に磁力を均一に提供することができる。
【0128】
まとめると、前記磁力選別部240は、磁力を下方向に提供し、より正確には、磁着ドラム200の下部形状に対応する円弧状で磁力を均一に伝達することができるように構成されているので、断面U字状のコンベヤベルト10の上面に磁力を均一に伝達することができる。
【0129】
また、一方の端が前記磁着ドラム200の外部に固定され、他方の端が磁着ドラムの第2側板220の開放孔221を介して前記磁着ドラム200の内部に引き込まれたカンチレバーアーム30aをさらに備え、前記磁力選別部240は、前記カンチレバーアーム30aに設けられた固定ブラケット243と、前記固定ブラケット243によって前記分離膜230と離間して配置され、前記磁石部材241を収容するケース244と、をさらに備えて構成されてもよい。
【0130】
前記磁力選別部240は、磁着ドラム200の内部空間で空中に離間して配置される。したがって、前記磁力選別部240は、前記磁着ドラム200の回転に拘わらず、それぞれ前記カンチレバーアーム30aにより前記磁着ドラム200の内部空間に配置状態を維持しつつ固定できる。
【0131】
前記磁力選別部240の荷重を安定して支持するために、前記カンチレバーアーム30aの一方の端は、外部固定フレーム、ポスト、壁などの安定的で耐久性の高い構造物に固定されてもよい。
【0132】
前記固定ブラケット243は、
図17及び
図21に示すように、下端部が、磁着ドラム200の下端部に対応する円弧状に形成され、両側が、前記カンチレバーアーム30aに固定される支持部として構成されてもよい。
【0133】
前記固定ブラケット243は、磁石部材241を収容し、円弧状に形成されるので、前記磁石部材241の下端を、前記磁着ドラム200の下部分離膜230の接線に対して平行に近接配置することができる。
【0134】
前記磁石部材241は、
図16及び
図17に示すように、容易に搬送させられるように、上端にリングや取っ手を有するように構成されていてもよい。
【0135】
前記ケース244は、前記磁石部材241を収容するものであり、複数の永久磁石242をブロック状に積層して磁石部材241を構成する場合には、複数の永久磁石242を安定して収容することができる。
【0136】
前記永久磁石242の積層数と磁力とは正比例の関係にある。したがって、
磁力の所望の条件に応じて前記ケース244内に積み重ねられた永久磁石242の数を調節することにより、磁石部材241から伝達される磁力の強さを調節することができる。
【0137】
例えば、
図21に示すように、中央部の磁石部材241には5つの永久磁石242を積層し、側面の磁石部材241には4つの永久磁石242を積層して、側面に行くほど磁力が相対的に弱くなるように磁力の強さを調節することができる。
【0138】
また、本発明は、上下方向の長手部材であり、下端が前記コンベヤベルトに近接して配置された一つ以上の反転子40をさらに備え、前記反転子40は、前記コンベヤベルト10の上面に垂直に配置され、下端部が、前記コンベヤベルト10の移動に従って骨材1と衝突し、それにより骨材1の位相を反転させるように構成されてもよい。前記反転子40は、コンベヤベルト10の上部のいずれの位置にも配置できるが、主に回転軸500またはサポートフレーム20に固定されて設けられてもよい。
【0139】
図11は、循環骨材が一対のスクリーンドラム100及びこれらの間に配置された反転子40を順次通過する場合の循環骨材及び軽量異物2の状態を示す概念図である。また、
図15は、循環骨材が磁着ドラム200からスクリーンドラム100への順で連続的に通過する場合、かつ、反転子40が適用される際の、鉄系異物3及び軽量異物2の選別過程を示す概念図である。
【0140】
以下、本発明の選別装置が骨材1中の軽量異物2を除去する過程について、
図11を参照して詳しく説明する。これは、鉄系異物にも同様に適用される。このとき、
図11を説明するに当たって、一対のスクリーンドラムのうち、循環骨材の移動方向に応じて、先に選別作業が行われるスクリーンドラム100を前面スクリーンドラム100と称し、後作業が行われるスクリーンドラム100を後面スクリーンドラム100’と称する。
【0141】
図11に示すように、循環骨材が前面スクリーンドラム100の下部を通過する間に、軽量異物2の大部分が吸引されて選別される。このとき、骨材1の下端に押し付けられた軽量異物2は、骨材1の荷重により前面スクリーンドラム100から伝達される吸引力によっても選別されない可能性がある。前面スクリーンドラム100を通過した循環骨材は、反転子40が設けられた区間を通過しつつ前記反転子40の下部に衝突し、跳ね上がったり転がったりして位相が反転し、同時に骨材1の下端に押し付けられた軽量異物2は、骨材1の影響から外れて吸引力を受けることができる状態となる。最後に、後面スクリーンドラム100’では、反転子40によって骨材1の影響から外れた軽量異物2を吸引して選別することで、軽量異物2をより精密に選別することができ、選別性能を向上させることができる。
【0142】
単数または複数の前記反転子40が設けられてもよい。
【0143】
また、反転子40は、骨材1の位相を容易に反転させることができるように様々な形状に形成することができる。
【0144】
図22は、様々な形状の反転子40を示しており、(a)は、下端面が、平面状コンベヤベルト10の移動方向に沿って拡張される楔状に形成されたものであり、(b)は、下端に翼が取り付けられて幅広い単一の反転作業を行えるように形成されたものであり、(c)は、骨材1の進行方向に沿って徐々に高さが増加するように形成された翼が取り付けられて、骨材1がより高く跳ね上がるようにして骨材1の反転効果を高めることができるように構成されたものである。
【0145】
以上、本発明について具体的な実施形態と共に詳細に説明した。しかし、本発明は、上記実施形態によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で修正及び変形できる。したがって、本発明の請求の範囲は、このような修正及び変形を含む。
【符号の説明】
【0146】
1 骨材
2 軽量異物
3 鉄系異物
10 コンベヤベルト
20 サポートフレーム
21 軸受ハウジング
30、30a カンチレバーアーム
40 反転子
100 スクリーンドラム
110 第1側板
120 第2側板
121 開放孔
130 分離網
131 分離網モジュール
140 連結フレーム
150 リング状フレーム
160 復帰遮断網
170 フード
200 磁着ドラム
210 第1側板
220 第2側板
221 開放孔
230 分離膜
240 磁力選別部
241 磁石部材
242 永久磁石
243 固定ブラケット
244 ケース
300 流路管
310 サクション管
320 排出管
400 サクションファン
500 回転軸
510 動力伝達部
520 カウンタウェイト(Counter Weight)
600 補助ホイール
600a 補助ギア
600b 補助スプロケット
610 チャネル(channel)状カバー
620 チェーン