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特許7498360光経路制御部材及びこれを含むディスプレイ装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-03
(45)【発行日】2024-06-11
(54)【発明の名称】光経路制御部材及びこれを含むディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G02F 1/1675 20190101AFI20240604BHJP
   G02F 1/1335 20060101ALI20240604BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240604BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALN20240604BHJP
【FI】
G02F1/1675
G02F1/1335
G09F9/00 313
G09F9/00 324
G09F9/00 366A
G02F1/13357
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023513204
(86)(22)【出願日】2021-09-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 KR2021011902
(87)【国際公開番号】W WO2022050745
(87)【国際公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-02-22
(31)【優先権主張番号】10-2020-0112285
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0156718
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100203208
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 洋平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】イ,インハエ
(72)【発明者】
【氏名】チュ,チャンミ
(72)【発明者】
【氏名】ホン,ヒョンジ
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジュン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ギュリン
(72)【発明者】
【氏名】ホン,ボムスン
【審査官】近藤 幸浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-037190(JP,A)
【文献】特開2016-062092(JP,A)
【文献】特開2003-208107(JP,A)
【文献】特開2019-090958(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0175869(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/15 - 1/19
G02F 1/1335
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板と、
前記第1基板上に配置される第1電極と、
前記第1基板上に配置される第2基板と、
前記第2基板下に配置される第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に配置される光変換部と、
前記第2基板、前記第2電極、及び前記光変換部を貫通するホールの内部に配置されたシーリング部と、を含み、
前記光変換部は、第1水平方向に互いに離隔した複数の収容部と、前記複数の収容部を区画する複数の隔壁部を含み、
前記複数の収容部のそれぞれは、前記第1水平方向と異なる第2水平方向に延長され、
前記複数の収容部には、光変換物質が配置され、
前記シーリング部は、前記複数の収容部内に配置された前記光変換物質をシーリングしながら備えられ、前記第1水平方向に沿って延長される第1シーリング部を含み、
前記第1シーリング部は、
前記第2基板及び前記第2電極を貫通して配置された第1領域と、
前記光変換部を貫通して配置された第2領域とを含み、
前記第2領域は、前記光変換部の厚さ方向に沿って前記第1領域と重なった重畳領域と、前記厚さ方向に沿って前記第1領域と重ならず、前記重畳領域よりも前記収容部に隣接した折曲領域とを含み、
前記第1領域は、前記第2水平方向に沿って第1長さを有し、
前記折曲領域は、前記第2水平方向に沿って第2長さを有し、
前記折曲領域は、前記複数の収容部のそれぞれと接触する複数の折曲領域を含み、
前記複数の折曲領域のうち少なくとも2つの折曲領域の前記第2長さは、互いに異なり、
前記複数の折曲領域の前記第2長さの最大偏差長さは、100μm以下である、光経路制御部材。
【請求項2】
前記第1シーリング部は、互いに対向して配置される第1-1シーリング部及び第1-2シーリング部を含む、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項3】
前記第1シーリング部は、シーリング物質を含み、
前記第1シーリング部は、前記収容部の内部面と接触する、請求項1または2に記載の光経路制御部材。
【請求項4】
前記第2長さは、100μm~2mmである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項5】
前記第1長さは、100μm~2mmである、請求項4に記載の光経路制御部材。
【請求項6】
前記第2長さは、前記第1長さの50%以上である、請求項5に記載の光経路制御部材。
【請求項7】
前記複数の収容部に配置される第2長さの最大偏差長さは、1μm~100μmである、請求項1に記載の光経路制御部材。
【請求項8】
前記複数の隔壁部のピッチ偏差は、40μm以下である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項9】
前記第1長さ、前記第2長さ、及び前記最大偏差長さは、異なる、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項10】
前記第1長さは、前記第2長さ及び前記最大偏差長さよりも大きく、
前記第2長さは、前記最大偏差長さよりも大きい、請求項9に記載の光経路制御部材。
【請求項11】
前記光変換部は、前記第1-2シーリング部の外側に配置されたダム部をさらに含み、
前記第1-2シーリング部の外側面は、前記ダム部と接触し、
前記第1-1シーリング部の外側面は、前記光経路制御部材の外側面に露出した、請求項に記載の光経路制御部材。
【請求項12】
前記第1-1シーリング部の前記第1水平方向への長さと前記第1-2シーリング部の前記第1水平方向への長さは、互いに異なる、請求項2に記載の光経路制御部材。
【請求項13】
前記第1シーリング部のシーリング物質と前記光変換物質との間に配置される混合領域をさらに含む、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光経路制御部材。
【請求項14】
前記混合領域は、前記シーリング物質と前記光変換物質が混合された領域と定義される、請求項13に記載の光経路制御部材。
【請求項15】
前記第1シーリング部の前記折曲領域は、前記重畳領域で前記第2水平方向を基準として互いに異なる方向に折り曲げられる、請求項11に記載の光経路制御部材。
【請求項16】
前記第1シーリング部は、前記重畳領域と前記収容部の間に配置され、前記収容部と接触する第1折曲領域及び前記重畳領域と前記ダム部の間に配置され、前記ダム部と接触する第2折曲領域を含む、請求項15に記載の光経路制御部材。
【請求項17】
前記第1折曲領域の前記第2水平方向への長さと前記第2折曲領域の前記第2水平方向への長さは、異なる、請求項16に記載の光経路制御部材。
【請求項18】
表示パネル及びタッチパネルのうち少なくとも一つのパネルを含むパネルと、
前記パネル上または下に配置される請求項1乃至17のいずれか一項に記載の光経路制御部材と、を含む、ディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、光経路制御部材及びこれを含むディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
遮光フィルムは、光源からの光の伝達を遮断するものであって、携帯電話、ノートパソコン、タブレットPC、車両用ナビゲーション、車両用タッチなどに使用される表示装置であるディスプレイパネルの前面に付着され、ディスプレイが画面を送出する時、光の入射角度に応じて光の視野角を調節して、ユーザが必要な視野角度で鮮明な画質を表現できる目的で使用されている。
【0003】
また、遮光フィルムは、車両や建物の窓などに使用されて、外部光を一部遮蔽して眩しさを防止するか、外部から内部が見えないようにするのにも使用することかできる。
【0004】
即ち、遮光フィルムは、光の移動経路を制御して、特定の方向への光は遮断し、特定の方向への光は透過させる光経路制御部材であり得る。これにより、遮光フィルムによって光の透過角度を制御して、ユーザの視野角を制御することができる。
【0005】
一方、このような遮光フィルムは、周囲環境またはユーザの環境に関係なく常に視野角を制御できる遮光フィルムと、周辺環境またはユーザの環境に応じてユーザが視野角制御をオンオフできるスイッチャブル遮光フィルムとに区分され得る。
【0006】
このようなスイッチャブル遮光フィルムは、収容部部の内部に電圧の印加によって移動できる粒子及びこれを分散させる分散液を含む光変換物質を充填して、粒子の分散及び凝集により収容部が光透過部及び光遮断部に変換されて実現され得る。
【0007】
このような光変換物質は、前記収容部の一端を注入部として他端を出口部としてキャピラリ方式を通じて注入部から出口部方向に注入され得る。そして、注入部と出口部とをシーリング部でシーリングして前記光変換物質を収容部の内部にシーリングすることができる。
【0008】
したがって、前記シーリング部が脱膜される場合、光変換物質が外部に流出することがあり、光経路制御部材の信頼性及び駆動特性が低下することがある。
【0009】
したがって、上記のような問題点を解決することができる新しい構造の光経路制御部材が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
実施例は、向上した信頼性及び駆動特性を有する光経路制御部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施例に係る光経路制御部材は、第1基板と、前記第1基板上に配置される第1電極と、前記第1基板上に配置される第2基板と、前記第2基板下に配置される第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置される光変換部と、を含み、前記光変換部は、複数の隔壁部、複数の収容部及び基低部を含み、前記収容部には光変換物質が配置され、前記光変換物質をシーリングする第1シーリング部を含み、前記第1シーリング部は、一端から他端方向に延び、前記第1シーリング部の他端は、前記収容部の内部領域に延びて配置される。
【発明の効果】
【0012】
実施例に係る光経路制御部材は、シーリング部の接着特性を向上させることができる。
【0013】
詳細には、収容部の内部で光変換物質を封止するシーリング部を収容部の内部方向に折り曲げて配置することによって、前記シーリング部の接触面積を増加させることができる。
【0014】
これにより、前記シーリング部の接着面積が増加するので、前記シーリング部の接着特性を向上させることができる。
【0015】
また、前記シーリング部が前記収容部の内部方向に折り曲げられて前記シーリング部の面積が増加するので、前記光変換物質が外部に流出するか、外部の不純物が収容部の内部に侵入されることを効果的に防止することができる。
【0016】
これにより、実施例に係る光経路制御部材は、向上した信頼性及び駆動特性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施例に係る光経路制御部材の斜視図を示す図である。
図2図1のA-A’領域を切断した断面図を示す図である。
図3】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図4】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図5】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図6】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図7】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図8】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図9】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図10】実施例に係る光経路制御部材において光変換物質及びシーリング部が配置される工程を説明するための図である。
図11図1のB領域を拡大した平面図を示す図である。
図12図11のC領域を拡大した拡大図を示す図である。
図13】他の実施例に係る光経路制御部材の断面図を示す図である。
図14】他の実施例に係る光経路制御部材の断面図を示す図である。
図15】他の実施例に係る光経路制御部材の断面図を示す図である。
図16図1のD-D’領域を切断した断面図を示す図である。
図17図1のD-D’領域を切断した断面図を示す図である。
図18図1のD-D’領域を切断した断面図を示す図である。
図19図1のD-D’領域を切断した断面図を示す図である。
図20図1のD-D’領域を切断した断面図を示す図である。
図21図1のD-D’領域を切断した断面図を示す図である。
図22図1のE-E’領域を切断した断面図を示す図である。
図23図1のE-E’領域を切断した断面図を示す図である。
図24】実施例に係る光経路制御部材が適用される表示装置の断面図を示す図である。
図25】実施例に係る光経路制御部材が適用される表示装置の断面図を示す図である。
図26】実施例に係る光経路制御部材が適用されるディスプレイ装置の一実施例を説明するための図である。
図27】実施例に係る光経路制御部材が適用されるディスプレイ装置の一実施例を説明するための図である。
図28】実施例に係る光経路制御部材が適用されるディスプレイ装置の一実施例を説明するための図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳しく説明する。但し、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され得、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間のその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使用することができる。
【0019】
また、本発明の実施例で使用される用語(技術及び科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0020】
また、本発明の実施例で使用される用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」に記載される場合、A、B、Cで組み合わせできるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0021】
また、本発明の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0022】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結、結合または連結される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素との間にある別の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0023】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されると記載される場合、上(うえ)または下(した)は、二つの構成要素が互いに直接接触される場合のみならず、一つ以上の別の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。
【0024】
また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準に上側方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0025】
以下、図面を参照して、実施例に係る光経路制御部材について説明する。
【0026】
図1は、実施例に係る光経路制御部材の斜視図を示す図である。
【0027】
図1を参照すると、実施例に係る光経路制御部材1000は、第1基板110、第2基板120、第1電極210、第2電極220、光変換部300、第1シーリング部510、及び第2シーリング部520を含むことができる。
【0028】
前記光変換部300は、前記第1基板110と前記第2基板120との間に配置され得る。詳細には、前記光変換部300は、前記第1電極210と前記第2電極220との間に配置され得る。
【0029】
前記光変換部300と前記第1電極210との間には、接着層410が配置され得る。例えば、前記光変換部300と前記第1電極210との間には、光を透過できる透明な接着層410が配置され得る。例えば、前記接着層410は、光学用透明接着剤(OCA)を含むことができる。
【0030】
また、前記光変換部300と前記第2電極220との間には、バッファ層420が配置され得る。これにより、異種物質を含む前記光変換部300と前記第1電極210との接着力を向上させることができる。
【0031】
前記バッファ層420を介して前記光変換部300と前記第2電極220とが接着され得る。
【0032】
図2は、図1のA-A’領域を切断した断面図を示す図である。
【0033】
図1及び図2を参照すると、前記光変換部300は、隔壁部310、収容部320、及び基底部350を含むことができる。
【0034】
前記隔壁部310及び前記収容部320は、複数に含まれており、前記隔壁部310と前記収容部320とは、交互に配置され得る。即ち、隣接する2つの隔壁部310の間に1つの収容部320が配置され、隣接する2つの収容部320の間に1つの隔壁部310が配置され得る。
【0035】
図1では5つの収容部を示したが、これは説明の便宜のために示したものであって、前記収容部は、数十個以上に形成され得る。
【0036】
前記基底部350は、前記収容部320上に配置され得る。詳細には、前記基底部350は、前記収容部320と前記バッファ層420との間に配置され得る。これにより、前記光変換部300は、前記基底部350及び前記バッファ層420を介して前記第2電極220と接着され得る。
【0037】
前記基底部350は、前記隔壁部310及び前記収容部320を形成するためのインプリント工程中に形成される領域であって、前記隔壁部310と同じ物質を含むことができる。
【0038】
前記隔壁部310は、光を透過することができる。また、前記収容部320は、電圧の印加によって光透過率が変化し得る。
【0039】
詳細には、前記収容部320は、一方向に延びて配置され得る。前記収容部320には、光変換物質330が配置され得る。前記収容部320は、前記光変換物質330によって光透過率が可変することがある。前記光変換物質330は、電圧の印加によって移動される光変換粒子330b及び前記光変換粒子330bを分散させる分散液330aを含むことができる。また、前記光変換物質330は、前記光変換粒子330bの凝集を防止する分散剤などをさらに含むことができる。
【0040】
前記光変換物質330は、前記収容部320の内部に配置され、前記収容部320の一端及び他端には、それぞれ前記第1シーリング部510が配置されて、前記光変換物質330は、前記収容部320の内部に配置され得る。
【0041】
一方、前記第1シーリング部510は、折曲領域を含むことができる。詳細には、前記第1シーリング部510は、一端から他端方向に延びながら、前記折曲領域によって前記収容部320の内方向に延びて配置され得る。即ち、前記第1シーリング部510は、前記収容部320と直接接触することがある。即ち、前記第1シーリング部510は、前記隔壁部310の側面と直接接触し、前記収容部320とも直接接触することがある。
【0042】
これにより、前記第1シーリング部510の接触面積が増加することがある。即ち、前記第1シーリング部510は、一端から他端方向に延びながら前記他端が前記収容部320の内部領域まで延びて配置されるので、前記収容部320の内部面とも接触して配置され得る。
【0043】
これにより、前記第1シーリング部510の接触面積が増加して、前記第1シーリング部510の接着特性を向上させることができる。また、前記収容部320の内部に配置される前記第1シーリング部510の面積が増加して、前記光変換物質330の流出を効果的に防止することができる。
【0044】
一方、前記光変換物質330及び前記第1シーリング部510は、キャピラリ方式を通じて前記収容部320の内部に配置され得る。
【0045】
図3図10は、前記光変換物質330を前記収容部320の内部に注入及びシーリングする工程を説明するための図である。
【0046】
先ず、図3及び図4を参照すると、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記光変換部300に複数の領域を形成することができる。
【0047】
図3は、前記収容部320の長手方向に切断した断面図を示す図であり、図4は、前記隔壁部310の長手方向に切断した断面図を示す図である。
【0048】
詳細には、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記光変換部300を貫通するシーリング領域SA及びダム領域DAが形成され得る。
【0049】
なお、実施例はこれに限定されず、前記ダム領域DAなしに前記シーリング領域のみが形成されることもある。
【0050】
前記シーリング領域SAは、光変換物質及びシーリング物質が注入される領域であり、前記ダム領域DAは、ダム物質が注入される領域であり得る。
【0051】
前記シーリング領域SAは、互いに対向する第1シーリング領域SA1及び第2シーリング領域SA2を含むことができる。詳細には、前記シーリング領域SAは、前記収容部の長手方向に互いに対向する前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2を含むことができる。
【0052】
前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2は、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記基底部350を貫通し、前記光変換部300の前記隔壁部310を全部または部分的に除去して形成され得る。
【0053】
これにより、前記第1シーリング領域SA1の終端及び前記第2シーリング領域SA2の終端は、それぞれ前記収容部320の両終端と会うことがある。
【0054】
これにより、前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2を介して前記収容部320の内部に光変換物質を注入し、その後注入されるシーリング物質によって前記収容部320の内部の光変換物質をシーリングすることができる。
【0055】
図4では、前記基底部350及び前記隔壁部310が全て貫通して形成されることを示したが、実施例はこれに限定されず、前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2は、前記隔壁部310を部分的に除去して形成され得る。
【0056】
前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2によって、前記収容部320に前記光変換物質330を注入するための通路が形成され得る。
【0057】
詳細には、前記第2シーリング領域SA2によって前記収容部320には、前記光変換物質330が注入される注入部IAが形成され、前記第1シーリング領域SA1によって前記収容部320には、前記光変換物質330が抜ける出口部EAが形成され得る。これにより、前記収容部の一終端には、前記注入部IAが形成され、前記収容部の他終端には、前記出口部EAが形成され得る。
【0058】
前記ダム領域DAは、前記シーリング領域SAと離隔して前記シーリング領域SAの外側に配置され得る。
【0059】
前記ダム領域DAは、互いに対向する第1ダム領域DA1及び第2ダム領域DA2を含むことができる。詳細には、前記ダム領域DAは、前記収容部の長手方向に対向する前記第1ダム領域DA1及び前記第2ダム領域DA2を含むことができる。
【0060】
前記第1ダム領域DA1は、前記第1シーリング領域SA1の外側に配置され、前記第2ダム領域DA2は、前記第2シーリング領域SA2の外側に配置され得る。
【0061】
前記第1ダム領域DA1及び前記第2ダム領域DA2は、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記基底部350が貫通し、前記光変換部300の前記隔壁部310は、全部または部分的に除去して形成され得る。
【0062】
図4では、前記基底部350及び前記隔壁部310の両方が貫通して形成されることを示したが、実施例はこれに限定されず、前記隔壁部310は、部分的に除去されて形成され得る。
【0063】
また、前述したように、前記ダム領域DAは省略してもよい。即ち、前記シーリング領域SAのみが形成され得る。
【0064】
以下の実施例は、説明の便宜の為に、ダム領域DAがある場合を中心に説明するが、実施例はこれに限定されない。
【0065】
次いで、図5を参照すると、前記ダム領域DAにダム部600を配置することができる。詳細には、前記第1ダム領域DA1及び前記第2ダム領域DA2には、ダム部600が配置され得る。
【0066】
前記ダム部600は、前記ダム領域DAの内部を埋めながら配置され得る。前記ダム部600は、前記注入部IA及び前記出口部EAを介して前記光変換物質330を注入する際、前記光変換物質が外側に溢れることを防止する役割を果たすことができる。
【0067】
前記ダム部600は、前記折曲領域DCAを含むことができる。詳細には、前記ダム部600は、前記ダム領域DAの内部及び前記収容部320の内部に配置され得る。即ち、前記ダム部600は、前記ダム領域DAで折り曲げられて前記収容部320の内部方向に延びて配置され得る。
【0068】
詳細には、前記ダム部600は、前記ダム領域DAを埋めながら、前記収容部では、前記収容部320の一長手方向及び他の長手方向に延びて配置され得る。詳細には、前記ダム部600は、前記シーリング領域SAが始まる地点まで延びて配置され得る。
【0069】
前記ダム部600は、樹脂物質を含むことができる。例えば、前記ダム部600はポリウレタンアクリレートを含むことができる。即ち、前記ダム部600は、前記樹脂物質を前記ダム領域DA及び前記収容部320の内部に配置した後、前記樹脂物質を硬化して形成され得る。
【0070】
次いで、図6を参照すると、前記注入部IA及び前記出口部EAを介して前記収容部320の内部に前記光変換物質330が配置され得る。詳細には、前記光変換物質330は、前記注入部IAに光変換物質を塗布した後、キャピラリ工程を通じて前記出口部EA方向に前記光変換物質を移動させて前記収容部320の内部に配置され得る。
【0071】
これにより、前記ダム部600間の前記収容部320の内部及びシーリング領域には、前記光変換物質330が充填され得る。
【0072】
次いで、図7を参照すると、前記シーリング領域SAの前記光変換物質330及び収容部の内部に充填された光変換物質330の一部を除去することができる。詳細には、前記収容部320の内部の前記光変換物質が移動されないように前記出口部EA側の第2シーリング領域SA2を塞いだ後、前記注入部IA側の第1シーリング領域 SA1を洗浄し、前記注入部IA側の第1シーリング領域SA1を塞いだ後、前記出口部EA側の第2シーリング領域SA2を洗浄して、前記シーリング領域SAの内部に配置される光変換物質を除去することができる。
【0073】
これにより、前記シーリング領域SAの内部に配置される光変換物質及び前記収容部320の一部領域の光変換物質が除去されて、シーリング物質が配置される空間Sを形成することができる。
【0074】
または、前記収容部320の内部の前記光変換物質が移動されないように、前記出口部EA側の第2シーリング領域SA2を塞いだ後、前記注入部IA側の第1シーリング領域 SA1を洗浄し、前記注入部IA側の第1シーリング領域SA1にシーリング物質を配置して前記注入部IA側の第1シーリング領域SA1を塞いだ後、前記出口部EA側の第2シーリング領域SA2を洗浄して、前記シーリング領域SAの内部に配置される光変換物質を除去することができる。
【0075】
次いで、図8を参照すると、前記シーリング領域SAにシーリング物質が充填され得る。前記シーリング物質は、前記収容部320の内部にも配置され得る。即ち、前記シーリング物質は、前記シーリング領域SAを埋めながら、前記収容部の長手方向に前記収容部の内部に延びることができる。
【0076】
詳細には、前記注入部IA側の第1シーリング領域SA1にシーリング物質を塗布した後、前記出口部EA側の第2シーリング領域SA2を介してキャピラリ工程で前記シーリング物質は前記収容部320の内部に延びて配置することができる。同様に、前記出口部EA側の前記第2シーリング領域SA2にシーリング物質を塗布した後、前記注入部IA側の第1シーリング領域SA1を介してキャピラリ工程で前記シーリング物質は前記収容部320の内部まで延びて配置することができる。
【0077】
即ち、前記シーリング物質は、前記収容部320の内部に配置される光変換物質と接触するように前記収容部の長手方向に延びて配置され得る。
【0078】
次いで、前記シーリング物質を硬化させることによって、前記光変換部300には、前記第1シーリング部510が配置され得る。前記第1シーリング部510は、前記シーリング領域SAから前記収容部320まで延びて配置される。即ち、一端から他端方向に延びる前記第1シーリング部510は、前記シーリング領域SAから前記収容部320の内部方向に延びて配置され、これにより前記第1シーリング部510 は折曲領域SCAを含むことができる。一例として、前記第1シーリング部510は「L」形状に配置され得る。即ち、1つの収容部を基準に、前記第1シーリング部510は、前記折曲領域によって「L」形状に配置され得る。
【0079】
このとき、前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2のシーリング物質の硬化は、同時に進行してもよく、順に進行してもよい。
【0080】
例えば、前記第1シーリング領域SA1と前記第2シーリング領域SA2を洗浄した後、前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2にそれぞれシーリング物質を配置する場合、前記第1シーリング領域SA1及び前記第2シーリング領域SA2のシーリング物質を同時に硬化するか、または順に硬化することができる。
【0081】
または、前記第1シーリング領域SA1を洗浄した後、前記第1シーリング領域SA1にシーリング物質を配置した後、次いで、前記第2シーリング領域SA2を洗浄し、前記第2シーリング領域SA2にシーリング物質を配置する場合、前記第1シーリング領域SA1のシーリング物質が先に硬化し、前記第2シーリング領域SA2のシーリング物質を硬化することができる。
【0082】
次いで、図9及び図10を参照すると、切断工程を通じてダム部600及びシーリング部500を切断して、不要なベゼル領域を除去することができる。
【0083】
図9及び図10では、出口部側ではダム部領域を切断し、注入部側では第1シーリング部510を切断したものを示したが、実施例はこれに限定されず、前記切断領域は、多様な位置と定義することができる。
【0084】
前記工程の過程に応じて、図1及び図2のような形状の光経路制御部材が形成され得る。
【0085】
図2を参照すると、前記第1シーリング部510は、第1-1シーリング部511及び第1-2シーリング部512を含むことができる。
【0086】
前記第1-1シーリング部511と前記第1-2シーリング部512は、前記光変換物質330と接触し、互いに対向して配置され得る。前記第1-1シーリング部511は、前記収容部320の出口部領域に配置されるシーリング部と定義することができ、前記第1-2シーリング部512は、前記収容部320の注入部領域に配置されるシーリング部と定義することができる。
【0087】
一端から他端方向に延びる前記第1-1シーリング部511は、前記第1シーリング領域SA1から前記収容部320の内部方向に延びて配置され得る。これにより、前記第1-1シーリング部511の他端は、前記収容部320の内部に配置され得る。
【0088】
即ち、前記第1-1シーリング部511は、前記第1-1シーリング部511の一端と他端との間に折曲領域SCAを含むことができる。
【0089】
即ち、前記第1-1シーリング部511は、前記第1シーリング領域SA1から前記収容部320の長手方向に延びて折り曲げられる折曲領域SCAを含むことができる。
【0090】
これにより、前記第1-2シーリング部512は、前記第2シーリング領域SA2の内側面、前記バッファ層420の上部面または下部面、前記収容部320の内部面、及び前記隔壁部310の側面と接触して配置され得る。
【0091】
また、一端から他端方向に延びる前記第1-2シーリング部512は、前記第2シーリング領域SA2から前記収容部320の内部方向に延びて配置され得る。これにより、前記第1-2シーリング部512の他端は、前記収容部320の内部に配置され得る。
【0092】
即ち、前記第1-2シーリング部512は、前記第1-2シーリング部512の一端と他端との間に前記折曲領域SCAを含むことができる。
【0093】
即ち、前記第1-2シーリング部512は、前記第2シーリング領域SA2から前記収容部320の長手方向に延びながら折り曲げられる折曲領域SCAを含むことができる。これにより、前記第1-2シーリング部512は、前記第2シーリング領域SA2の内側面、前記バッファ層420の上部面または下部面、前記収容部320の内部面、及び前記隔壁部310の側面と接触して配置され得る。
【0094】
これにより、前記第1-1シーリング部511及び前記第1-2シーリング部512は、前記シーリング領域に配置されるシーリング部、折曲領域に配置されるシーリング部、及び収容部の内部に配置されるシーリング部を含むことができる。また、前記第1-1シーリング部511及び前記第1-2シーリング部512は、前記シーリング領域に配置されるシーリング部、前記折曲領域に配置されるシーリング部、及び前記収容部内に配置されるシーリング部が一体に形成され得る。
【0095】
前記第1-1シーリング部511及び前記第1-2シーリング部512は、前記折曲領域を介して前記収容部320の内部まで延び得る。このとき、前記収容部320の内部の前記第1-1シーリング部511及び前記第1-2シーリング部512は、前記シーリング領域SAと重なる領域OA及び重ならない領域NOAと定義することができる。
【0096】
これにより、前記第1-1シーリング部511及び前記第1-2シーリング部512の前記収容部320方向の長さLは、前記重畳領域OAに対応する第1長さL1及び前記非重畳領域NOAに対応する第2長さL2を有することができる。
【0097】
即ち、前記第1-1シーリング部511及び前記第1-2シーリング部512は、前記シーリング領域に配置される第1長さ及び前記収容部の内部に配置される第2長さを含むことができる。これにより、前記第1-1シーリング部511の全長及び前記第1-2シーリング部512の全長は、第1長さと第2長さとの和と定義することができる。
【0098】
前記第1長さL1は、3mm以下であり得る。詳細には、前記第1長さL1は100μm~2mmであり得る。より詳細には、前記第1長さL1は300μm~700μmであり得る。より詳細には、前記第1長さL1は400μm~600μmであり得る。
【0099】
前記第1長さL1が3mmを超える場合、前記シーリング領域SAの幅の増加によって不要なベゼル領域が増加することがある。また、前記第1長さL1が200μm未満の場合、前記シーリング領域SAを介してシーリング物質を注入することが困難であり、注入工程中にシーリング物質が外部に溢れることがある。
【0100】
前記第2長さL2は、2mm以下であり得る。詳細には、前記第2長さL2は100μm~2mmであり得る。より詳細には、前記第2長さL2は200μm~1mmであり得る。より詳細には、前記第2長さL2は300μm~700μmであり得る。より詳細には、前記第2長さL2は400μm~550μmであり得る。
【0101】
前記第2長さL2が100μm未満の場合、前記光変換物質330をシーリングする効果が低減することがあり、前記第1-1シーリング部511または前記第1-2シーリング部512の接触面積が減少して、前記シーリング部の接着特性が低下することがある。また、前記折曲領域でシーリング部が浮き上がる現象が発生して接着特性が低下することがあり、隔壁部とシーリング部が脱膜されて形成される隙間に光変換物質が外部に流出し得る。
【0102】
また、前記第2長さL2が2mmを超える場合、シーリング部が配置される領域が大きくなりすぎて不要なベゼル領域が増加することがある。
【0103】
図11及び図12は、複数の収容部に配置される第1-1シーリング部511及び第1-2シーリング部512の前記収容部方向の長さ偏差を説明するための図である。
【0104】
図11及び図12を参照すると、前記収容部320は、複数の収容部を含むことができる。前記収容部320には、第1シーリング部510及び光変換物質330が配置され得る。即ち、それぞれの収容部の両終端には、前述した第1シーリング部510が配置され、前記第1シーリング部510の間に光変換物質が配置され得る。
【0105】
前記第1シーリング部510は、前記収容部方向の第1長さL1及び第2長さL2を有することができる。即ち、前述したように、前記第1シーリング部510の全長Lは、前記第1長さL1と前記第2長さL2との和と定義することができる。
【0106】
それぞれの収容部に対応する前記第1シーリング部の長さLは、類似または異なる長さに配置され得る。詳細には、前記第1シーリング部の長さLは、偏差長さVLほど異なるように配置され得る。
【0107】
即ち、前記第2長さL2は、それぞれの収容部で異なるように配置されることがあり、これにより、前記偏差長さVLによって第1シーリング部は、それぞれの収容部で互いに異なる長さを有することができる。
【0108】
詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは100μm以下であり得る。より詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは1μm~100μmであり得る。より詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは20μm~80μmであり得る。より詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは30μm~70μmであり得る。より詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは40μm~60μmであり得る。
【0109】
また、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは、前記シーリング部の第1長さL1の50%以下であり得る。詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは、前記シーリング部の第1長さL1の1%~50%以下であり得る。詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは、前記シーリング部の第1長さL1の2%~40%以下であり得る。詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは、前記シーリング部の第1長さL1の3%~30%以下であり得る。詳細には、前記第1シーリング部の最大偏差長さVLは、前記シーリング部の第1長さL1の4%~20%以下であり得る。
【0110】
前記第1シーリング部の偏差長さVLが100μmを超えるか、または前記シーリング部の第1長さL1の50%を超える場合、前記収容部の内部に配置される光変換物質の含有量の偏差が発生することがあり、これにより、前記含有量の偏差によって光経路制御部材の輝度均一性が低下することがある。
【0111】
前記第1シーリング部510の長さ偏差は、それぞれの収容部の内部でシーリング部が配置されるとき、複数の収容部でシーリング物質のキャピラリ効果が変わることによって発生することがある。即ち、前記隔壁部310のピッチPの偏差により、それぞれの収容部で前記収容部の断面積のサイズの偏差が発生することがあり、このような断面積の偏差によってシーリング物質のキャピラリ効果の偏差が発生することがある。
【0112】
このような第1シーリング部の偏差を満たすために、前記隔壁部310のピッチ偏差は40μm以下であり得る。詳細には、前記隔壁部310のピッチ偏差は0.001μm~40μmであり得る。詳細には、前記隔壁部310のピッチ偏差は0.001μm~30μmであり得る。詳細には、前記隔壁部310のピッチ偏差は0.001μm~20μmであり得る。詳細には、前記隔壁部310のピッチ偏差は0.001μm~10μmであり得る。
【0113】
前記第1長さL1、前記第2長さL2、及び偏差長さVLは、互いに異なるサイズを有することができる。
【0114】
前記第1長さL1は、前記第2長さL2及び偏差長さVLよりも大きくてもよい。また、前記第2長さL2は、前記偏差長さVLよりも大きくてもよい。
【0115】
例えば、前記第2長さL2は、前記第1長さL1の90%以上であり得る。または、前記第2長さL2は、前記第1長さL1の80%以上であり得る。または、前記第2長さL2は、前記第1長さL1の70%以上であり得る。または、前記第2長さL2は、前記第1長さL1の60%以上であり得る。または、前記第2長さL2は、前記第1長さL1の50%以上であり得る。
【0116】
前記第1長さL1を前記第2長さL2よりも大きく形成することによって、前記収容部320の内部に配置されるシーリング部によるベゼル領域の増加を最小限に抑えることができる。
【0117】
一方、前記第1シーリング部510を形成するシーリング物質は、低粘度を有する物質を含むことができる。これにより、前記シーリング物質をキャピラリ工程によって前記収容部の内部領域に効果的に移動させることができる。
【0118】
詳細には、前記シーリング物質は、1300cP以下の粘度を有することができる。詳細には、前記シーリング物質は、1200cP~1300cPの粘度を有することができる。
【0119】
また、前記シーリング物質は、光によって硬化が可能であり、光変換物質との反応性が小さい物質を含むことができる。例えば、前記シーリング物質は、前記ダム部を形成する物質と同じ物質を含むことができる。一例として、前記シーリング物質は、ポリウレタンアクリレートを含むことができる。
【0120】
以下、図13図15を参照して、実施例に係る光経路制御部材の多様な実施例を説明する。
【0121】
図13を参照すると、前記1-1シーリング部511と前記第1-2シーリング部512の収容部方向の長さが異なることがある。
【0122】
詳細には、前記第1-1シーリング部511の長さL-1の長さは、前記第1-2シーリング部512の長さL-2の長さよりも大きいか、または前記第1-2 シーリング部512の長さL-2の長さは、前記第1-1シーリング部511の長さL-1の長さよりも大きくてもよい。
【0123】
これにより、前記光経路制御部材をディスプレイ装置に適用する際、光経路制御部材の大きさを維持しながらシーリング信頼性を向上させることができる。
【0124】
即ち、前記光経路制御部材は、ノートブック、モニタなどのディスプレイ装置に適用される場合、前記45°~90°の角度で立てて使用し得る。これにより、前記第1-1シーリング部511及び前記第1-2シーリング部512のうちいずれか一つのシーリング部は、下部に配置されるので、重力によって他のシーリング部よりも光変換物質が流出しやすいことがある。
【0125】
したがって、前記第1-1シーリング部511の長さL-1の収容部方向の長さと前記第1-2シーリング部512の長さL-2のうち使用時に下部に配置されるシーリング部の長さをより長く形成することによって、効果的に光変換物質の外部流出を防止することができる。また、上部に配置されるシーリング部の長さを短く形成して、シーリング部全体の長さのサイズを維持することによって、前記光経路制御部材の大きさを維持することができる。また、これにより全体のベゼル領域のサイズを減少させることができる。
【0126】
図14を参照すると、前記収容部320の内部の第1シーリング部510と前記光変換物質330との間には、混合領域800が配置され得る。
【0127】
前記混合領域800は、前記シーリング物質と前記光変換物質とが混合された領域であり得る。前記混合領域800で前記シーリング物質の量が光変換物質の量よりも多い場合、前記混合領域800は、硬化してシーリング部の役割を果たすことができる。または、前記混合領域800で前記光変換物質の量がシーリング物質の量よりも多い場合、前記混合領域800は光変換部の役割を果たすことができる。
【0128】
図15を参照すると、前記第1シーリング部510は、複数の方向に折り曲げられて形成され得る。
【0129】
詳細には、前記第1シーリング部510は、前記シーリング領域SAを基準に前記収容部の一長手方向及び他の長手方向に延びて配置され得る。詳細には、前記第1シーリング部510は、前記光変換物質330方向に延びる第1折曲領域C1及び前記ダム部600方向に延びる第2折曲領域C2を含むことができる。
【0130】
前記第1折曲領域C1及び第2折曲領域C2の収容部方向の長さは、互いに同じでもよい。または、前記第1折曲領域C1及び第2折曲領域C2の収容部方向の長さは、互いに異なってもよい。
【0131】
前記第2折曲領域C2を形成することによって、前記ダム部600と前記第1シーリング部510との間に空隙が形成されることを防止することができる。これにより、外部から前記空隙が視認されることを防止することができ、前記空隙によって前記収容部の透過率の差による輝度の不均一を防止することができる。
【0132】
図16図21は、図1のD-D’を切断した断面図を示す図である。即ち、図16図21は、前記第2基板120に形成された電極領域の一端及び他端に沿って切断した断面図を示す図である。
【0133】
図1図16、及び図17を参照すると、前記第2基板120には、電極領域EAを形成され得る。前記電極領域EAは、前記第2基板120の一領域を貫通して形成され得る。即ち、前記電極領域EAは、前記第2基板120に形成されるホール領域であり得る。
【0134】
詳細には、前記電極領域EAは、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記光変換部300を貫通して形成され得る。例えば、図16を参照すると、前記電極領域EAは、前記第2基板120、前記第2電極220、及び前記バッファ層420を貫通し、前記光変換部300を部分的に貫通して形成され得る。または、図17を参照すると、前記電極領域EAは、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記光変換部300を貫通して形成され得る。
【0135】
前記電極領域EAの長さは、前記収容部320の長さよりも短くてもよく、前記電極領域EAの幅は、前記収容部320の幅よりも大きくてもよい。
【0136】
前記電極領域EAは、前記第2基板120の前記第1方向1Aの両終端及び前記第2方向2Aの両終端と離隔して配置され得る。即ち、前記電極領域EAは、前記第2基板120の内部に配置され得る。
【0137】
前記電極領域EAの内部には、導電性物質が配置され得る。即ち、前記電極領域EAの内部には、前記第2電極220と連結される導電性物質を含む電極連結部700が配置され得る。
【0138】
即ち、前記電極領域EAの内部には、導電性物質を含む電極連結部700が配置され、前記電極連結部700は、前記第2基板120の第2連結領域CA2の役割を果たすことができる。
【0139】
前記電極連結部700は、複数の層を含むことができる。詳細には、前記電極連結部700は、第1電極層710及び第2電極層720を含むことができる。詳細には、前記電極連結部700は、前記電極領域EAの内部に配置される前記第1電極層710と前記第1電極層710上に配置される前記第2電極層720とを含むことができる。
【0140】
詳細には、前記第1電極層710は、前記電極領域EAの内部に配置され、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記光変換部300と接触して配置され得る。
【0141】
例えば、前記第1電極層710は、前記第2基板120の側面、前記第2電極220の側面、前記バッファ層420の側面、及び前記光変換部300の側面と接触して配置され得る。
【0142】
ここで、前記光変換部300の側面は、前記光変換部300を構成する隔壁部310の側面であるか、または前記収容部320の側面であるか、または前記隔壁部310及び前記収容 部分320の側面であり得る。
【0143】
前記第2電極層720は、前記電極領域EAの内部に配置され、前記第1電極層710と接触して配置され得る。
【0144】
例えば、図16のように、前記電極領域EAが前記光変換部300を部分的に貫通して形成される場合、前記第2電極層720の側面は、前記第1電極層710と接触して配置され、前記第2電極層720の下面は、前記光変換部300の上面と接触して配置され得る。
【0145】
または、図17のように、前記電極領域EAが前記光変換部300を全体的に貫通して形成される場合、前記第2電極層720の側面は、前記第1電極層710と接触して配置され、前記第2電極層720の下面は、前記接着層410の上面と接触して配置され得る。
【0146】
前記第1電極層710と前記第2電極層720とは互いに異なる物理的特性及び厚さを有することができる。
【0147】
詳細には、前記第1電極層710と前記第2電極層720とは互いに異なるフレキシブル特性を有することができる。前記第1電極層710は、前記第2電極層720よりもフレキシブルな特性を有することができる。即ち、前記第1電極層710は、前記第2電極層720に比べてより大きな大きさの応力でも塑性変形が発生しないことがある。即ち、前記光経路制御部材が曲がるとき、前記第1電極層710は、前記第2電極層720よりも大きな曲率サイズで塑性変形が発生することがある。
【0148】
また、前記第1電極層710と前記第2電極層720とは、互いに異なる光透過率を有することができる。詳細には、前記第1電極層710の光透過率は、前記第2電極層720の光透過率よりも大きくてもよい。
【0149】
また、前記第1電極層710と前記第2電極層720とは、互いに異なる導電性を有することができる。詳細には、前記第2電極層720の導電性は、前記第1電極層710の導電性よりも大きくてもよい。
【0150】
また、前記第1電極層710と前記第2電極層720とは、互いに異なる厚さを有することができる。例えば、前記第1電極層710の厚さT1は、前記第2電極層720の厚さT2よりも小さくてもよい。詳細には、前記第1電極層710の最大厚さは、前記第2電極層720の最大厚さよりも小さくてもよい。
【0151】
例えば、前記第1電極層710は、ナノメートル単位の薄膜厚に形成され得る。詳細には、前記第1電極層710の厚さT1は、5nm~30nmであり得る。前記第1電極層710の厚さを5nm未満とすることは工程上実現が困難であり、前記第1電極層710の厚さを30nm超過する場合、前記第1電極層710の厚さによって電極連結部のフレキシブル特性が低下することがある。
【0152】
また、前記第1電極層710と前記第2電極層720とは、互いに異なる体積で配置され得る。詳細には、前記第2電極層720の体積は、前記第1電極層710の体積よりも大きくてもよい。
【0153】
また、前記第1電極層710と前記第2電極層720とは、互いに異なる接着特性を有することができる。より詳細には、前記第1電極層710は、前記第2電極層720よりも前記第2基板120及び前記第2電極220のうち少なくとも一つと接着力がよくてもよい。
【0154】
これにより、前記第1電極層710を介して前記電極連結部700の全体的な密着力を向上させることができる。
【0155】
前記第1電極層710と前記第2電極層720は、導電性を有する物質を含むことができる。詳細には、前記第1電極層710と前記第2電極層720は、導電性を有する互いに異なる物質を含むことができる。
【0156】
例えば、前記第1電極層710は、インジウム錫酸化物などの透明導電性物質、導電性高分子及び銅(Cu)などの金属物質を含むことができるが、実施例はこれに限定されない。
【0157】
また、前記第2電極層720は、導電性ペーストを含むことができる。例えば、前記第2電極層720は、金属ペーストを含むことができる。一例として、前記第2電極層720は、銀(Ag)ペーストを含むことができる。
【0158】
前記電極連結部700は、前記第1電極層710及び前記第2電極層720によって向上した密着力を有することができる。
【0159】
前記電極領域EAは、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記光変換部300を貫通して形成される。このとき、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、及び前記光変換部300は、互いに異なる物質を含むので、前記電極領域EAの内部面は平面ではなく各層ごとに段差を有するか、でこぼこした面に形成され得る。
【0160】
このとき、前記電極連結部の内部に第2電極層のみを形成する場合、前記電極領域EAの内部面と完全に密着せず、部分的に浮き上がり領域が形成されて、接触領域の減少により電極連結部の密着力が低下することがある。
【0161】
これにより、前記電極領域の内部に第1電極層を先に形成して電極領域の形成中に発生する段差などを除去した後、前記第2電極層を配置することにとって、前記第2電極層の接触面積を増加させることができる。これにより、前記電極連結部は、前記電極領域の内部で接触面積が増加して、向上した密着力を有することができる。
【0162】
また、前記電極連結部700は、前記第1電極層710及び前記第2電極層720によって向上した信頼性を有することができる。
【0163】
前記第2電極層は、導電性ペーストを含むことができ、導電性ペーストは、硬化後に脆性が増加することがある。これにより、前記光経路制御部材を曲がるディスプレイ装置に適用する際、曲がることによって発生する応力によって小さな曲率でも簡単に塑性変形が発生して、前記電極領域の接触面でクラックが発生し、第2電極と断線が発生することがある。
【0164】
これにより、薄膜厚さまたは前記第2電極層よりもフレキシブルな特性を有する第1電極層を先に形成した後、前記第2電極層を形成することによって、前記光経路制御部材を曲がるディスプレイ装置に適用する際、第1電極層における塑性変形を最小限に抑えて、電極連結部で発生するクラック及びこれによる断線を最小限に抑えることができる。
【0165】
また、前記電極連結部700は、前記第1電極層710及び前記第2電極層720によって向上した光透過率を有することができる。
【0166】
前記第2電極層は、導電性ペーストを含むことができ、このような導電性ペーストは、光透過率が非常に低くて、前記電極連結部を通過する光の透過率が減少して、光経路制御部材の光透過率が全体的に減少することがある。
【0167】
これにより、前記電極連結部の表面に前記第2電極層よりも相対的に光透過率が高い第1電極層を形成することによって、第2電極層のみで構成される電極連結部に比べて相対的に高い光透過率を実現することができる。
【0168】
また、前記電極連結部700は、前記第1電極層710及び前記第2電極層720によって向上した導電性を有することができる。
【0169】
即ち、導電性の大きい第2電極層を導電性の小さい第1電極層よりも大きな厚さ及び体積で配置することによって、前記電極連結部の導電性低下を防止しながら同時にフレキシブル特性を向上させることができる。
【0170】
一方、図18及び図19を参照すると、前記電極連結部700は、前記電極領域EAの内側面に全て配置され得る。
【0171】
詳細には、図18を参照すると、前記電極連結部700は、前記電極領域EAによって形成される前記第2基板120の側面、前記第2電極220の側面、前記バッファ層420の側面、及び前記光変換部300の側面と接触し、前記電極領域EAによって露出される前記光変換部300の上面、即ち、前記隔壁部310の上面及び前記収容部320の上面のうち少なくとも1つと接触することがある。
【0172】
または、図19を参照すると、前記電極連結部700は、前記電極領域EAによって形成される前記第2基板120の側面、前記第2電極220の側面、及び前記バッファ層420の側面、及び前記光変換部300の側面と接触し、前記電極領域EAによって露出する前記接着層410の上面と接触することがある。
【0173】
前記電極連結部700が前記電極領域EAによって露出する電極領域の内部面に全て配置されることによって、前記電極連結部700の密着力をさらに向上させることができ、電極領域の下部面と内側面の接着力の差を除去して、光経路制御部材を曲がるディスプレイ装置に適用する際、電極連結部の特定領域が脱膜されることを防止することができる。
【0174】
一方、図20及び図21を参照すると、前記電極領域EAは、前記第2基板120及び前記第2電極220のみを貫通して形成され得る。
【0175】
これにより、前記電極領域EAによって、前記第2基板120の側面、前記第2電極220の側面、及び前記バッファ層420の上面が露出することがある。
【0176】
図20を参照すると、前記電極連結部700は、前記電極領域EAによって形成される前記第2基板120の側面及び前記第2電極220の側面と接触して配置され得る。
【0177】
または、図21を参照すると、前記電極連結部700は、前記電極領域EAによって形成される前記第2基板120の側面、前記第2電極220の側面、及び前記バッファ層420の上面と接触して配置され得る。
【0178】
前記電極連結部700が配置される前記電極領域EAの深さを小さくすることによって、光透過率の低い前記第2電極層が配置される面積を減少させることができる。即ち、前記電極領域EAは、前記電極連結部700と連結されるべき第2電極の側面が露出する深さまでのみ形成することによって、前記電極連結部の第2電極層の厚さを減少させることができる。
【0179】
これにより、前記光経路制御部材は、前記第2電極層による光透過率の低下を最小限に抑えることができる。
【0180】
以下、図1図22、及び図23を参照して、前述した第1シーリング部を含む光経路制御部材について詳細に説明する。
【0181】
図1図22、及び図23を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、第1基板110、第2基板120、第1電極210、第2電極220、及び光変換部300を含むことができる。
【0182】
前記第1基板110は、前記第1電極210を支持することができる。前記第1基板110は、リジッド(rigid)またはフレキシブル(flexible)であり得る。
【0183】
また、前記第1基板110は、透明であり得る。例えば、前記第1基板110は、光を透過できる透明基板を含むことができる。
【0184】
前記第1基板110は、ガラス、プラスチック、または延性の高分子フィルムを含むことができる。例えば、延性の高分子フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate、PET)、ポリカーボネート(Polycabonate、PC)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂(acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer、ABS)、ポリメチルメタアクリルレート(Polymethyl Methacrylate、PMMA)、ポリエチレンナフタレート(Polyethylene Naphthalate、PEN), ポリエーテルスルホン(Polyether Sulfone、PES)、環状オレフィンポリマー(Cyclic Olefin Copolymer、COC)、TAC(Triacetylcellulose)フィルム、ポリビニルアルコール(Polyvinyl alcohol、PVA)フィルム、ポリイミド(Polyimide、PI)フィルム、及びポリスチレン(Polystyrene、PS)のいずれか一つからなることができ、これは一例にすぎず、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0185】
また、前記第1基板110は、柔軟な特性を有するフレキシブル(flexible)基板であり得る。
【0186】
また、前記第1基板110は、カーブド(curved)またはベンデッド(bended)基板であり得る。即ち、前記第1基板110を含む光経路制御部材もフレキシブル、カーブドまたはベンデッド特性を有するように形成され得る。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、多様なデザインに変更することができる。
【0187】
前記第1基板110は、第1方向1A、第2方向2A、及び第3方向3Aに延びることができる。
【0188】
詳細には、前記第1基板110は、前記第1基板110が長手方向または幅方向に対応する第1方向1Aと、前記第1方向1Aとは異なる方向に延び、前記第1基板110の長手方向または幅方向に対応する第2方向2Aと、前記第1方向1A及び前記第2方向2Aとは異なる方向に延び、前記第1基板110の厚さ方向に対応する第3方向3Aと、を含むことができる。
【0189】
例えば、前記第1方向1Aは、前記第1基板110の長手方向と定義することができ、前記第2方向2Aは、前記第1方向1Aに垂直な前記第1基板110の幅方向と定義することができ、前記第3方向3Aは、前記第1基板110の厚さ方向と定義することができる。または、前記第1方向1Aは、前記第1基板110の幅方向と定義することができ、前記第2方向2Aは、前記第1方向1Aに垂直な前記第1基板110の長手方向と定義することができ、前記第3方向3Aは、前記第1基板110の厚さ方向と定義することができる。
【0190】
以下、説明の便宜上、前記第1方向1Aを前記第1基板110の長手方向として、前記第2方向2Aを前記第1基板110の幅方向として、前記第3方向3Aを前記第1基板110の厚さ方向として説明する。
【0191】
前記第1電極210は、前記第1基板110の一面上に配置され得る。詳細には、前記第1電極210は、前記第1基板110の上面上に配置され得る。即ち、前記第1電極210は、前記第1基板110と前記第2基板120との間に配置され得る。
【0192】
前記第1電極210は、透明な導電性物質を含むことができる。例えば、前記第1電極210は、約80%以上の光透過率を有する導電性物質を含むことができる。一例として、前記第1電極210は、インジウム錫酸化物(indium tin oxide)、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide)、銅酸化物(copper oxide)、錫酸化物(tin oxide)、亜鉛酸化物(zinc oxide)、及びチタン酸化物(titanium oxide) などの金属酸化物を含むことができる。
【0193】
前記第1電極210は、約10nm~約300nmの厚さを有することができる。
【0194】
または、前記第1電極210は、低抵抗を実現するために多様な金属を含むことができる。例えば、前記第1電極210は、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、金(Au)、チタチウム(Ti)、及びこれらの合金のうち少なくとも一つの金属を含むことができる。
【0195】
前記第1電極210は、前記第1基板110の一面の前面上に配置され得る。詳細には、前記第1電極210は、前記第1基板110の一面上に面電極として配置され得る。しかし、実施例はこれに限定されず、前記第1電極210は、メッシュまたはストライプ状などの一定のパターンを有する複数のパターン電極として形成され得る。
【0196】
例えば、前記第1電極210は、複数の伝導性パターンを含むことができる。詳細には、前記第1電極210は、互いに交差する複数のメッシュ線及び前記メッシュ線によって形成される複数のメッシュ開口部を含むことができる。
【0197】
これにより、前記第1電極210が金属を含んでも、外部から前記第1電極が視認されず、視認性が向上し得る。また、前記開口部によって光透過率が増加して、実施例に係る光経路制御部材の輝度が向上し得る。
【0198】
前記第2基板120は、前記第1基板110上に配置され得る。詳細には、前記第2基板120は、前記第1基板110上の前記第1電極210上に配置され得る。
【0199】
前記第2基板120は、光を透過できる物質を含むことができる。前記第2基板120は、透明な物質を含むことができる。前記第2基板120は、前述した前記第1基板110と同一または類似の物質を含むことができる。
【0200】
例えば、前記第2基板120は、ガラス、プラスチックまたは延性の高分子フィルムを含むことができる。例えば、延性の高分子フィルムは、ポリエチレンテレフタレートPET(Polyethylene Terephthalate)、ポリカーボネートPC(Polycabonate)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂ABS(acrylonitrile-butadiene-styrene copolymer)、ポリメチルメタアクリルレートPMMA(Polymethyl Methacrylate)、ポリエチレンナフタレートPEN(Polyethylene Naphthalate), ポリエーテルスルホンPES(Polyether Sulfone)、環状オレフィンポリマーCOC(Cyclic Olefin Copolymer)、TAC(Triacetylcellulose)フィルム、ポリビニルアルコールPVA(Polyvinyl alcohol)フィルム、ポリイミドPI(Polyimide)フィルム、及びポリスチレンPS(Polystyrene)のうちいずれか一つからなることができる。これは一例にすぎず、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0201】
また、前記第2基板120は、柔軟な特性を有するフレキシブル(flexible)基板であり得る。
【0202】
また、前記第2基板120は、カーブド(curved)またはベンデッド(bended)基板であり得る。即ち、前記第2基板120を含む光経路制御部材もフレキシブル、カーブドまたはベンデッド特性を有するように形成され得る。これにより、実施例に係る光経路制御部材は、多様なデザインに変更することができる。
【0203】
前記第2基板120も、前述した前記第1基板110と同様に、第1方向1A、第2方向2A、及び第3方向3Aに延びることができる。
【0204】
詳細には、前記第2基板120は、前記第2基板120の長手方向または幅方向に対応する第1方向1Aと、前記第1方向1Aとは異なる方向に延び、前記第2基板120の長手方向または幅方向に対応する第2方向2Aと、前記第1方向1A及び前記第2方向2Aとは異なる方向に延び、前記第2基板120の厚さ方向に対応する第3方向3Aと、を含むことができる。
【0205】
例えば、前記第1方向1Aは、前記第2基板120の長手方向と定義することができ、前記第2方向2Aは、前記第1方向1Aに垂直な第2基板 120の幅方向と定義することができ、前記第3方向3Aは、前記第2基板120の厚さ方向と定義することができる。
【0206】
または、前記第1方向1Aは、前記第2基板120の幅方向と定義することができ、前記第2方向2Aは、前記第1方向1Aに垂直な前記第2基板120の長手方向と定義することができ、前記第3方向3Aは、前記第2基板120の厚さ方向と定義することができる。
【0207】
以下、説明の便宜上、前記第1方向1Aを前記第2基板120の長手方向として、前記第2方向2Aを前記第2基板120の幅方向として、前記3方向3Aを前記第2基板120の厚さ方向として説明する。
【0208】
前記第2電極220は、前記第2基板120の一面上に配置され得る。詳細には、前記第2電極220は、前記第2基板120の下面上に配置され得る。即ち、前記第2電極220は、前記第2基板120で前記第2基板120と前記第1基板110とが対向する面上に配置され得る。即ち、前記第2電極220は、前記第1基板110上の前記第1電極210と対向して配置され得る。即ち、前記第2電極220は、前記第1電極210と前記第2基板120との間に配置され得る。
【0209】
前記第2基板120は、前述した前記第1基板110と同一または類似の物質を含むことができる。
【0210】
前記第2電極220は、透明な導電性物質を含むことができる。例えば、前記第2電極220は、約80%以上の光透過率を有する導電性物質を含むことができる。一例として、前記第1電極210は、インジウム錫酸化物(indium tin oxide)、インジウム亜鉛酸化物(indium zinc oxide)、銅酸化物(copper oxide)、錫酸化物(tin oxide)、亜鉛酸化物(zinc oxide)、及びチタン酸化物(titanium oxide)などの金属酸化物を含むことができる。
【0211】
前記第2電極220は、約10nm~約300nmの厚さを有することができる。
【0212】
または、前記第2電極220は、低抵抗を実現するために多様な金属を含むことができる。例えば、前記第2電極220は、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、金(Au)、チタチウム(Ti)、及びこれらの合金のうち少なくとも一つの金属を含むことができる。
【0213】
前記第2電極220は、前記第2基板120の一面の前面上に配置され得る。しかし、第1実施例はこれに限定されず、前記第2電極220は、メッシュまたはストライプ形状などの一定のパターンを有する複数のパターン電極として形成され得る。
【0214】
例えば、前記第2電極220は、複数の伝導性パターンを含むことができる。詳細には、前記第2電極220は、互いに交差する複数のメッシュ線及び前記メッシュ線によって形成される複数のメッシュ開口部を含むことができる。
【0215】
これにより、前記第2電極220が金属を含んでも、外部から前記第2電極が視認されず、視認性が向上し得る。また、前記開口部によって光透過率が増加して、第1実施例に係る光経路制御部材の輝度が向上し得る。
【0216】
前記第1基板110及び前記第2基板120は、突出部を含むことができる。図1を参照すると、前記第1基板110は、第1突出部を含むことができ、前記第2基板120は、第2突出部を含むことができる。詳細には、前記第1基板110及び前記第2基板120は、それぞれ互いにずれて配置される第1突出部及び第2突出部を含むことができる。
【0217】
前記第1基板110の第1突出部PA1及び前記第2基板120の第2突出部には、それぞれ外部の印刷回路基板またはフレキシブル印刷回路基板と連結される連結領域が形成され得る。
【0218】
詳細には、前記第1突出部PA1には第1連結領域CA1が配置され、前記第2突出部PA2には前記第2連結領域CA2が配置され得る。前記第1突出部PA1と前記第2突出部PA2が、互いにずれる位置に配置される場合、前記第1連結領域CA1と前記第2連結領域CA2は、前記第3方向3Aに重ならないように配置され得る。
【0219】
前記第1連結領域CA1と前記第2連結領域CA2とは、互いに同一面上に配置され得る。または、前記第1連結領域CA1と前記第2連結領域CA2とは、互いに異なる面に配置され得る。
【0220】
前記第1連結領域CA1と前記第2連結領域CA2とが互いに同一面上に配置される場合、前記第1連結領域CA1と前記第2連結領域CA2と印刷回路基板またはフレキシブル印刷回路基板と連結する際、同一の面で連結可能であるため、容易に連結することができる。
【0221】
前記第1連結領域CA1及び前記第2連結領域CA2の上面には、それぞれ導電性物質が露出し得る。例えば、前記第1連結領域CA1には、前記第1電極210が露出し、前記第2連結領域CA2には、前記第2基板120に形成されたホールに充填される前記電極連結部700が露出し得る。前記第1連結領域CA1及び前記第2連結領域CA2を介して前記光経路制御部材は、外部の印刷回路基板またはフレキシブル印刷回路基板と電気的に連結され得る。
【0222】
例えば、前記第1連結領域CA1及び前記第2連結領域CA2上にパッド部を配置し、前記パッド部と前記印刷回路基板またはフレキシブル印刷回路基板との間に異方性導電フィルム(ACF)及び異方性導電性ペースト(ACP)のうち少なくとも一つを含む導電性接着剤を配置して、前記光経路制御部材を連結することができる。
【0223】
または、前記第1連結領域CA1及び前記第2連結領域CA2と前記印刷回路基板またはフレキシブル印刷回路基板との間に、異方性導電フィルム(ACF)及び異方性導電性ペースト(ACP)のうち少なくとも一つを含む導電性接着剤を配置して、パッド部なしに前記光経路制御部材を直接連結することができる。
【0224】
前記光経路制御部材は、複数のシーリング部を含むことができる。
【0225】
図1図22、及び図23を参照すると、前記光経路制御部材は、前記光経路制御部材の第1方向に延びる前記第1シーリング部510及び前記光経路制御部材の第2方向に延びる前記第2シーリング部520を含むことができる。
【0226】
前記第1シーリング部510は、前記収容部320の長手方向とは異なる方向に延びることができる。また、前記第2シーリング部520は、前記収容部320の長手方向と同一または類似の方向に延びることがある。
【0227】
前記第1シーリング部510は、前記光経路制御部材の前記第2方向の両終端領域に配置され得る。詳細には、前記第1シーリング部510は、前記光経路制御部材の前記第2方向の一終端及び他終端にそれぞれ配置され得る。
【0228】
また、前記第2シーリング部520は、前記光経路制御部材の前記第1方向の両終端領域に配置され得る。詳細には、前記第2シーリング部520は、前記光経路制御部材の前記第1方向の一終端及び他終端に配置され得る。
【0229】
前記第1シーリング部510は、前述した工程で形成され得る。また、前記第2シーリング部520は、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、前記基底部350、及び前記隔壁部310の部分または全体を除去して形成されるシーリング領域の内部に前記シーリング物質を配置して形成され得る。
【0230】
前記光変換部300は、前記第1基板110と前記第2基板120との間に配置され得る。詳細には、前記光変換部300は、前記第1電極210と前記第2電極220との間に配置され得る。
【0231】
前記光変換部300と前記第1基板110との間または前記光変換部300と前記第2基板120との間のち少なくとも一つの間には、接着層またはバッファ層が配置され得、前記接着層及び/またはバッファ層によって前記第1基板110、前記第2基板120、及び前記光変換部300が接着され得る。
【0232】
例えば、前記第1電極210と前記光変換部300との間には、前記接着層410が配置され、これにより前記第1基板110と前記光変換部300とが接着され得る。
【0233】
また、前記第2電極220と前記光変換部300との間には、前記バッファ層420が配置され、これにより互いに異なる異種の物質を含む前記第2電極220と前記光変換部300との密着力を向上させることができる。
【0234】
前記光変換部300は、複数の前記隔壁部310及び前記収容部320を含むことができる。前記収容部320には、電圧の印加によって移動する光変換粒子及び光変換粒子を分散する分散液を含む前記光変換物質330が配置されることがあり、前記光変換粒子によって光経路制御部材の光透過特性が変化することがある。
【0235】
また、前記収容部320には、前記光変換物質330をシーリングするシーリング部500及び前記光変換物質330を容易に注入するための前記ダム部600が配置され得る。
【0236】
前記収容部320は一方向に延びて配置され得る。詳細には、前記収容部320は、前記第1基板110または前記第2基板120の第2方向2Aと対応する方向に延びることができる。即ち、前記収容部320は、前記第1基板110または前記第2基板120の幅方向に対応する方向に延びて配置され得る。
【0237】
これにより、第1実施例に係る光経路制御部材の前記収容部320の両終端は、それぞれ前記第1基板110または前記第2基板120の両終端に対向して配置され得る。即ち、前記収容部320の一終端は、前記第1基板110または前記第2基板120の前記第2方向2Aの一終端と対向して配置され、前記収容部320他終端は、前記第1基板110または前記第2基板120の第2方向2Aの他終端と対向して配置され得る。
【0238】
これにより、前記収容部320の両終端は、前記第2方向2Aに対向して配置される前記第1シーリング部510と接触して配置され、前記第2シーリング部520とは離隔して配置され得る。
【0239】
一方、前記収容部320は、前記第2突出部まで延びて配置されることがあり、前記第2突出部上の前記収容部320には、光変換物質が含まれていないか、または光変換物質が他の収容部領域に比べて少なく含まれ得る。
【0240】
一方、前記収容部320は、前記第1基板110または前記第2基板120の第2方向に対して一定の角度でティルティング(tilting)して配置され得る。
【0241】
即ち、前記収容部320は、前記光経路制御部材の第2方向に対して一定の角度で傾斜して配置され得る。
【0242】
これにより、前記光経路制御部材と表示パネルとが結合してディスプレイ装置を構成する際、光経路制御部材の収容部パターンと表示パネルの画素パターンとが重なってモアレ現象が発生することを防止することができる。
【0243】
これにより、ユーザが外部からディスプレイ装置を視聴する際、光経路制御部材の収容部パターンと表示パネルの画素パターンとの重畳によるモアレ現象によってパターンが視認されることを防止することができる。
【0244】
図22及び図23を参照すると、前記光変換部300は、前記隔壁部310及び前記収容部320を含むことができる。
【0245】
前記隔壁部310は、前記収容部を区画する隔壁領域と定義することができる。即ち、前記隔壁部310は、複数の収容部を区画する隔壁領域として光を透過することができる。即ち、前記第1基板110または前記第2基板120方向で出射される光は、前記隔壁部を透過することができる。
【0246】
前記収容部320は、前記光変換部300を部分的に貫通して形成され得る。これにより、前記収容部320は、前記接着層410と接触して配置され、前記バッファ層420とは離隔して配置され得る。これにより、前記収容部320と前記バッファ層420との間には、前記基底部350が形成され得る。
【0247】
前記基底部350は、前記隔壁部310上に配置され得る。詳細には、前記基底部350は、前記第2電極220の下部に配置され、前記隔壁部310は、前記基底部350の下部に配置され得る。
【0248】
前記隔壁部310及び前記基底部350は、樹脂物質を含むことができる。例えば、前記隔壁部310及び前記基底部350は、光硬化性樹脂物質を含むことができる。一例として、前記隔壁部310及び前記基底部350は、UV樹脂または透明なフォトレジスト樹脂を含むことができる。または、前記隔壁部310及び前記基底部350は、ウレタン樹脂またはアクリル樹脂などを含むことができる。
【0249】
前記隔壁部310と前記収容部320は、前記第1基板110及び前記第2基板120の第2方向2Aに延びて配置され得る。即ち、前記隔壁部310と前記収容部320は、前記第1基板110及び前記第2基板120の幅方向または長手方向に延びて配置され得る。
【0250】
前記隔壁部310と前記収容部320は、互いに異なる幅に配置され得る。例えば、前記隔壁部310の幅は、前記収容部320の幅よりも大きくてもよい。
【0251】
また、前記収容部320は、前記第1電極210から前記第2電極220方向に延びて幅が狭くなる形状に形成され得る。
【0252】
前記隔壁部310と前記収容部320は、互いに交互に配置され得る。詳細には、前記隔壁部310と前記収容部320は、互いに交互に配置され得る。即ち、それぞれの前記隔壁部310は、互いに隣接する前記収容部320の間に配置され、それぞれの前記収容部320は、互いに隣接する前記隔壁部310の間に配置され得る。
【0253】
前記収容部320には、前記光変換粒子330b及び前記光変換粒子330bが分散される前記分散液330aを含む前記光変換物質330が配置され得る。
【0254】
前記分散液330aは、前記光変換粒子330bを分散させる物質であり得る。前記分散液330aは、透明な物質を含むことができる。前記分散液330aは、非極性溶媒を含むことができる。また、前記分散液330aは、光を透過できる物質を含むことができる。
【0255】
前記光変換粒子330bは、前記分散液330a内に分散して配置され得る。詳細には、前記複数の前記光変換粒子330bは、前記分散液330a内で互いに離隔して配置され得る。
【0256】
前記光変換粒子330bは、光を吸収できる物質を含むことができる。即ち、前記光変換粒子330bは、光吸収粒子であり得る。前記光変換粒子330bは、色を有することができる。例えば、前記光変換粒子330bは、ブラック系列の色を有することができる。一例として、前記光変換粒子330bは、カーボンブラック粒子を含むことができる。
【0257】
前記光変換粒子330bは、表面が帯電されて極性を有することができる。例えば、前記光変換粒子330bは、表面が負(-)電荷に帯電され得る。これにより、電圧の印加によって、前記光変換粒子330bは、前記第1電極210または前記第2電極220方向に移動し得る。
【0258】
前記収容部320は、前記光変換粒子330bによって光透過率が変化し得る。詳細には、前記収容部320は、前記光変換粒子330bによって光透過率が変化して、光遮断部及び光透過部に変換され得る。即ち、前記収容部320は、前記分散液330a内部に配置される前記光変換粒子330bの分散及び凝集によって、前記収容部320を通過する光透過率を変化させることができる。
【0259】
例えば、第1実施例に係る光経路部材は、前記第1電極210及び前記第2電極220に印加される電圧によって第1モードから第2モードまたは第2モードから第1モードに転換され得る。
【0260】
詳細には、第1実施例に係る光経路制御部材は、第1モードにおいては、前記収容部320が光遮断部となり、前記収容部320によって特定角度の光が遮断され得る。即ち、外部から眺めるユーザの視野角が狭くなって、前記光経路制御部材は、プライバシーモードに駆動され得る。
【0261】
また、第1実施例に係る光経路制御部材は、第2モードにおいては、前記収容部320が光透過部となり、第1実施例に係る光経路制御部材は、前記隔壁部310及び前記収容部320ですべて光が透過されることがある。即ち、外部から眺めるユーザの視野角が広くなって、前記光経路制御部材は、公開モードに駆動され得る。
【0262】
前記第1モードから第2モードへの転換、即ち、前記収容部320が光遮断部から光透過部に変換されることは、前記収容部320の前記光変換粒子330bの移動によって実現され得る。即ち、前記光変換粒子330bは、表面に電荷を有しており、電荷の特性に応じて電圧の印加によって第1電極または第2電極方向に移動し得る。即ち、前記光変換粒子330bは、電気泳動粒子であり得る。
【0263】
例えば、外部から光経路制御部材に電圧が印加されない場合、前記収容部320の前記光変換粒子330bは、前記分散液330a内に均一に分散され、これにより、前記収容部320は、前記光変換粒子330bによって光が遮断され得る。これにより、前記第1モードにおいては、前記収容部320は、光遮断部として駆動され得る。
【0264】
または、外部から光経路制御部材に電圧が印加される場合、前記光変換粒子330bが移動し得る。例えば、前記第1電極210及び前記第2電極220を介して伝達される電圧によって、前記光変換粒子330bが前記収容部320の一終端または他終端方向に移動し得る 。即ち、前記光変換粒子330bは、前記第1電極210または前記第2電極220方向に移動し得る。
【0265】
例えば、前記第1電極210及び/または前記第2電極220に電圧を印加する場合、前記第1電極210及び前記第2電極220の間で電界(Eletric Field)が形成され、負電荷に帯電された状態の前記光変換粒子330bは、前記分散液330aを媒質として前記第1電極210及び前記第2電極220のうち正極の電極方向に移動し得る。
【0266】
一例として、初期モードまたは前記第1電極210及び/または前記第2電極220に電圧が印加されない場合には、図5に示すように、前記光変換粒子330bは、前記分散液330a内に均一に分散されて、前記収容部320は、光遮断部として駆動され得る。
【0267】
また、前記第1電極210及び/または前記第2電極220に電圧が印加される場合、図23に示すように、前記光変換粒子330bは、前記分散液330a内で前記第2電極220方向に移動し得る。即ち、前記光変換粒子330bが一方向に移動し、前記収容部320は、光透過部として駆動され得る。
【0268】
これにより、第1実施例に係る光経路制御部材は、ユーザの周辺環境などに応じて二つのモードに駆動され得る。即ち、ユーザが特定の視野度のみで光透過を望む場合、前記収容部を光遮断部として駆動し、または、ユーザが広い視野角及び高い輝度を要求する環境においては、電圧を印加して前記収容部を光透過部として駆動することができる。
【0269】
したがって、第1実施例に係る光経路制御部材は、ユーザの要求に応じて二つのモードに実現できるので、ユーザの環境などに応じて拘束されず、光経路部材を適用することができる。
【0270】
前記光経路制御部材の最外側には、前記第2シーリング部520が配置され得る。詳細には、前記光経路制御部材の第1方向1Aの最外側には、前記第2方向2Aに延びて、互いに対向して配置される前記第2シーリング部520が配置され得る。
【0271】
前記第2シーリング部520は、前記第2基板120に形成されるシーリング領域の内部に配置され得る。
【0272】
例えば、前記第2基板120上には、前記第2基板120、前記第2電極220、前記バッファ層420、前記基底部350、及び前記隔壁部310を含む前記光変換部300を除去して形成されるシーリング領域が形成され、シーリング領域の内部に前記シーリング物質を配置して前記第2シーリング部520を形成することができる。
【0273】
これにより、前記第2シーリング部520は、前記第2基板120の側面と接触して配置され得る。また、前記第2シーリング部520は、前記第2電極220の側面と接触して配置され得る。また、前記第2シーリング部520は、前記バッファ層420の側面と接触して配置され得る。また、前記第2シーリング部520は、前記基底部350の側面と接触して配置され得る。また、前記第2シーリング部520は、前記隔壁部310の側面と接触して配置され得る。
【0274】
前記第2シーリング部520は、前記光経路制御部材の側面、即ち第2方向2Aの側面に配置されて、外部から浸透できる不純物が前記光変換部300の内部、即ち前記光変換物質330が配置される前記収容部320の内部に浸透することを防止することができる。
【0275】
以下、図24図28を参照して、実施例に係る光経路制御部材が適用される表示装置及びディスプレイ装置について説明する。
【0276】
図24及び図25を参照すると、実施例による光経路制御部材1000は、表示パネル2000の上または下部に配置され得る。
【0277】
前記表示パネル2000と前記光経路制御部材1000は、互いに接着して配置され得る。例えば、前記表示パネル2000と前記光経路制御部材1000は、接着部材1500を介して互いに接着され得る。前記接着部材1500は、透明であり得る。例えば、前記接着部材1500は、光学用透明接着剤物質を含む接着剤または接着層を含むことができる。
【0278】
前記接着部材1500は、離型フィルムを含むことができる。詳細には、前記光経路部材と表示パネルとを接着する際、離型フィルムを除去した後、前記光経路制御部材及び前記表示パネルを接着することができる。
【0279】
前記表示パネル2000は、第1’基板2100及び第2’基板2200を含むことができる。前記表示パネル2000が液晶表示パネルの場合、前記光経路制御部材は、前記液晶パネルの下部に形成され得る。即ち、前記液晶パネルにおいて、ユーザが眺める面が液晶パネルの上部と定義する時、前記光経路制御部材は、前記液晶パネルの下部に配置され得る。前記表示パネル2000は、薄膜トランジスタTFT(Thin Film Transistor)と画素電極とを含む第1’基板2100とカラーフィルタ層とを含む第2’基板2200とが液晶層を挟んで合着した構造に形成され得る。
【0280】
また、前記表示パネル2000は、薄膜トランジスタ、カラーフィルタ、及びブラック電解質が第1’基板2100に形成され、第2’基板2200が液晶層を挟んで前記第1’基板2100と合着するCOT(color filter on transistor)構造の液晶表示パネルであり得る。即ち、前記第1’基板2100上に薄膜トランジスタを形成し、前記薄膜トランジスタ上に保護膜を形成し、前記保護膜上にカラーフィルタ層を形成することができる。また、前記第1’基板2100には、薄膜トランジスタと接触する画素電極を形成する。このとき、開口率を向上し、マスク工程を簡略化するためにブラック電解質を省略し、共通電極がブラック電解質の役割を兼ねるように形成することもある。
【0281】
また、前記表示パネル2000が液晶表示パネルの場合、前記表示装置は、前記表示パネル2000の背面で光を提供するバックライトユニット3000をさらに含むことができる。
【0282】
即ち、図24のように、前記光経路制御部材は、前記液晶パネルの下部及び前記バックライトユニット3000の上部に配置されて、前記光経路制御部材は、前記バックライトユニット3000と前記表示パネル2000との間に配置され得る。
【0283】
または、図25のように、前記表示パネル2000が有機発光ダイオードパネルの場合、前記光経路制御部材は、前記有機発光ダイオードパネルの上部に形成され得る。即ち、有機発光ダイオードパネルにおいて、使用者が眺める面が前記有機発光ダイオードパネルの上部と定義する時、前記光経路制御部材は、前記有機発光ダイオードパネルの上部に配置され得る。前記表示パネル2000は、別の光源を必要としない自発光素子を含むことができる。前記表示パネル2000は、第1’基板2100上に薄膜トランジスタが形成され、前記薄膜トランジスタと接触する有機発光素子が形成され得る。前記有機発光素子は、正極、負極、及び前記正極と前記負極との間に形成された有機発光層を含むことができる。また、前記有機発光素子上にカプセル化のための封止基板の役割を果たす第2’基板2200をさらに含むことができる。
【0284】
また、図面には示されていないが、前記光経路制御部材1000と前記表示パネル2000との間には、偏光板がさらに配置され得る。前記偏光板は、線偏光板または外光反射防止偏光板であり得る。例えば、前記表示パネル2000が液晶表示パネルの場合、前記偏光板は、線偏光板であり得る。また、前記表示パネル2000が有機発光ダイオードパネルの場合、前記偏光板は、外光反射防止偏光板であり得る。
【0285】
また、前記光経路制御部材1000上には、反射防止層またはアンチグレアなどの追加の機能層1300がさらに配置され得る。詳細には、前記機能層1300は、前記光経路制御部材の前記第1基板110の一面と接着され得る。図面には示されていないが、前記機能層1300は、前記光経路制御部材の前記第1基板110と接着層を介して互いに接着され得る。また、前記機能層1300上には、前記機能層を保護する離型フィルムがさらに配置され得る。
【0286】
また、前記表示パネルと光経路制御部材との間にはタッチパネルがさらに配置され得る。
【0287】
図面上には、前記光経路制御部材が前記表示パネルの上部に配置されることが示されたが、実施例はこれに限定されず、前記光制御部材は、光調節が可能な位置、即ち、前記表示パネルの下部、または前記表示パネルの第2基板及び第1基板の間など、多様な位置に配置され得る。
【0288】
また、図面においては、実施例に係る光経路制御部材の光変換部が前記第2基板の外側面と平行または垂直な方向に示されたが、前記光変換部は、前記第2基板の外側面と一定の角度で傾斜して形成することもある。これにより、前記表示パネルと前記光経路制御部材との間に発生するモアレ現象を減らすことができる。
【0289】
図26図28を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、多様なディスプレイ装置に適用され得る。
【0290】
図26図28を参照すると、実施例に係る光経路制御部材は、ディスプレイを表示するディスプレイ装置に適用され得る。
【0291】
例えば、図26のように光経路制御部材に電源が印加される場合、前記収容部が光透過部として機能して、ディスプレイ装置が遮光モードに駆動され、図27のように光経路制御部材に電源が印加されない場合には、前記収容部が光遮断部として機能して、ディスプレイ装置が遮光モードに駆動され得る。
【0292】
これにより、ユーザが電源の印加によってディスプレイ装置をプライバシーモードまたは一般モードに容易に駆動することができる。
【0293】
前記バックライトユニットまたは自発光素子から出射される光は、前記第1基板から前記第2基板方向に移動することができる。または、前記バックライトユニットまたは自発光素子から出射される光は、前記第2基板から前記第1基板方向にも移動することができる。
【0294】
また、図28を参照すると、実施例に係る光経路制御部材が適用されるディスプレイ装置は、車両の内部にも適用され得る。
【0295】
例えば、実施例に係る光経路制御部材を含むディスプレイ装置は、車両の情報及び車両の移動経路を確認する映像を表現することができる。前記ディスプレイ装置は、車両の運転席及び助手席の間に配置され得る。
【0296】
また、実施例に係る光経路制御部材は、車両の速度、エンジン、及び警告信号などを表示する計器盤に適用され得る。
【0297】
また、実施例に係る光経路制御部材は、車両の前面ガラス(FG)または左右の窓ガラスに適用され得る。
【0298】
前述した実施例に説明された特徴、構造、効果などは本発明の少なくとも一つの実施例に含まれ、必ずしも一つの実施例にのみ限定されるものではない。さらに、各実施例において例示された特徴、構造、効果などは実施例が属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例に対しても組合せまたは、変形して実施可能である。したがって、このような組合せと変形に関係した内容は、本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0299】
また、以上で実施例を中心に説明したが、これは単なる例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野の通常の知識を有した者であれば本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能であることが分かるだろう。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に関係した差異点は、添付した請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
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図5
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