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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】パッド制限構成可能論理デバイス
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/82 20060101AFI20240605BHJP
   H01L 21/822 20060101ALI20240605BHJP
   H01L 27/04 20060101ALI20240605BHJP
   H03K 19/173 20060101ALI20240605BHJP
【FI】
H01L21/82 M
H01L27/04 E
H01L27/04 F
H01L21/82 A
H03K19/173 150
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021510102
(86)(22)【出願日】2019-08-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 US2019046762
(87)【国際公開番号】W WO2020041112
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2022-08-05
(31)【優先権主張番号】16/107,388
(32)【優先日】2018-08-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】ジョアオ カルロス ブリトー
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ アンソニー コイル
【審査官】石塚 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開昭64-62020(JP,A)
【文献】特開平9-93119(JP,A)
【文献】特開昭60-70742(JP,A)
【文献】特開2008-192967(JP,A)
【文献】米国特許第06034540(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/82
H01L 21/822
H01L 27/04
H03K 19/173
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集積回路であって、
第1の数の機能ボンドパッドと、
第1の機能と機能入力と機能出力とを有する第1の機能回路と、
前記第1の機能と異なる第2の機能と機能入力と機能出力とを有する第2の機能回路と、
前記機能ボンドパッドに接続される入力と出力とを有する第2の数の入力回路であって、前記第2の数が前記第1の数と等しい、前記第2の数の入力回路と、
入力と出力とを有する第3の数の出力回路であって、前記第3の数が前記第1の数よりも少ない、前記第3の数の出力回路と、
前記入力回路の第1の入力回路の出力を前記第1の機能回路だけの機能入力に結合し、前記第1の機能回路だけの機能出力を前記出力回路の第1の出力回路の入力に結合するストラップ構造と、
前記第1の機能回路の第1の機能に基づいて前記第1の出力回路だけの出力を1つ又はそれ以上の機能ボンドパッドに結合する選択構造と、
を含む、集積回路。
【請求項2】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記ストラップ構造が、ヴィアを含む、集積回路。
【請求項3】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記ストラップ構造が、ヴィアと相互接続される上部金属レベル層リードを含む、集積回路。
【請求項4】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記第2の機能回路の機能入力が前記入力回路の出力に非結合のままであり、前記第2の機能回路の機能出力が前記出力回路の入力に非結合のままである、集積回路。
【請求項5】
請求項1に記載の集積回路であって、
前記第1及び第2の機能回路が、デジタル論理回路である、集積回路。
【請求項6】
集積回路であって、
第1の数の機能ボンドパッドと、
第1の機能と機能入力と機能出力とを有する第1の機能回路と、
前記第1の機能と異なる第2の機能と機能入力と機能出力とを有する第2の機能回路と、
前記機能ボンドパッドに接続される入力と出力とを有する第2の数の入力回路であって、前記第2の数が前記第1の数と等しい、前記第2の数の入力回路と、
入力と出力とを有する第3の数の出力回路であって、前記第3の数が前記第1の数よりも少ない、前記第3の数の出力回路と、
前記入力回路の第1の入力回路だけの出力を前記第1の機能回路の機能入力に結合する第1のストラップ要素と、
前記第1の機能回路だけの機能出力を前記出力回路の第1の出力回路の入力に結合する第2のストラップ要素と、
前記第1の機能回路の第1の機能に基づいて前記第1の出力回路だけの出力を1つ又はそれ以上の機能ボンドパッドに結合する選択構造と、
を含む、集積回路。
【請求項7】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第1の機能回路が、デジタル論理回路である、集積回路。
【請求項8】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第2の機能回路が、デジタル論理回路である、集積回路。
【請求項9】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第1の機能回路がデジタル論理回路であり、前記第2の機能回路がデジタル論理回路である、集積回路。
【請求項10】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第1の機能回路が、1つの論理機能を有するデジタル論理回路であり、前記第2の機能回路が、前記1つの論理機能と異なる別の論理機能を有する別のデジタル論理回路である、集積回路。
【請求項11】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第1のストラップ要素が、前記第1の入力回路の出力を前記第1の機能回路だけの機能入力に結合し、前記第2のストラップ要素が、前記第1の機能回路だけの機能出力を前記第1の出力回路の入力に結合する、集積回路。
【請求項12】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第1の出力回路の出力を前記機能ボンドパッドの機能ボンドパッドに結合する第3のストラップ要素を更に含む、集積回路。
【請求項13】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第1の入力回路の入力が前記機能ボンドパッドの1つの機能ボンドパッドに結合され、前記第1の出力回路の出力が前記機能ボンドパッドの別の機能ボドパッドに結合される、集積回路。
【請求項14】
請求項6に記載の集積回路であって、
前記第1の入力回路の入力が前記機能ボンドパッドの1つの機能ボンドパッドに結合され、
前記集積回路が、前記第1の出力回路の出力を前記機能ボンドパッドの別の機能ボンドパッドに結合する第3のストラップ要素を更に含む、集積回路。
【請求項15】
集積回路であって、
第1の数の機能ボンドパッドと、
第1の機能と機能入力と機能出力とを有する第1の機能回路と、
前記第1の機能と異なる第2の機能と機能入力と機能出力とを有する第2の機能回路と、
前記機能ボンドパッドの幾つかに接続される入力と出力とを有する第2の数の入力回路であって、前記第2の数が前記第1の数と等しい、前記第2の数の入力回路と、
入力と出力とを有する第3の数の出力回路であって、前記第3の数が前記第1の数よりも少ない、前記第3の数の出力回路と、
前記入力回路の第1の入力回路だけの出力を前記第1の機能回路だけの機能入力に結合する第1のストラップ構造と、
前記第1の機能回路だけの機能出力を前記出力回路の第1の出力回路だけの入力に結合する第2のストラップ構造と、
前記第1の出力回路だけの出力を前記入力回路の何れ結合されない機能ボンドパッドに結合する第3のストラップ構造と、
を含む、集積回路。
【請求項16】
請求項15に記載の集積回路であって、
前記第1の機能回路がデジタル論理回路である、集積回路。
【請求項17】
請求項15に記載の集積回路であって、
前記第2の機能回路がデジタル論理回路である、集積回路。
【請求項18】
請求項15に記載の集積回路であって、
前記第1の機能回路がデジタル論理回路であり、前記第2の機能回路がデジタル論理回路である、集積回路。
【請求項19】
請求項15に記載の集積回路であって、
前記第1のストラップ構造が前記第1の入力回路の出力を前記第1の機能回路だけの機能入力に結合し、前記第2のストラップ構造が前記第1の機能回路だけの機能出力を前記第1の出力回路の入力に結合する、集積回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
標準のデジタル論理、集積回路、又はIC論理のファミリーは、1960年代に設計及び開発された最初のIC部品であり、現在は、何百もの異なる部品及び仕様を提供している。デジタル論理回路は、インバータ、AND、NAND、OR、NOR、排他的OR、又はXORなどの、基本ブール論理機能を提供する。デジタル論理回路は、フリップフロップ、マルチプレクサ、デマルチプレクサ、ラインバッファ、及びラインドライバなどの複合機能も提供する。
【0002】
経時的に、標準の論理ICのファミリーは、ますます複雑になる製造プロセス、複数の論理機能、複数の異なる電圧、電流、及びタイミング仕様、並びに複数の異なる封入パッケージを備えて設計及び開発された。
【0003】
これら論理ICの多くは元々、当時最新のプロセス技術において、大きな設計チームによって部品ごとに数十年間にわたって設計及び開発された。この設計方法は、半導体時代の初期段階においてビジネスとして理にかなうものであった。しかしながら、これらの論理ファミリーはコモディティ化(commoditized)されるようになってきたため、この古い手法を用いて新しい論理ファミリーを生成することは金銭的に実現可能ではない。
【0004】
また、論理ICの複数の特徴又は使用が、顧客への論理ICの配送を遅らせたり、又は論理ICの大規模な在庫を必要としたりする。複数の論理ICの在庫がなければ、特定の論理ICについての新規の顧客注文は、より早期の注文と共に製造指示に入れ、その後、論理ICの新規バッチの製造を待たなければならず、これが顧客への配送を遅らせる。代替として、顧客の注文に即時に応じるために、完全に完成及び試験されたICが入手可能であるが、決して生じない可能性のある未知の注文に応じるために待機する、複数の異なる仕様を備えた複数のICの十分な在庫が必要であり、これにはコストがかかる。
【0005】
在庫に対する顧客配送時間の問題は、多数の論理ICのファミリー、及び各ファミリーにおいて利用可能な多数の論理機能によって倍増する。これらのファミリーは、供給電圧、バイポーラ、CMOS、及びBiCMOS技術、耐過電圧入力、異なる入力仕様、異なる出力駆動仕様、ライブ挿入能力、及び入力対出力伝搬遅延などの、複数の異なる電気的仕様を提供する。各ファミリーは、バッファ/ラインドライバ、フリップフロップ、組み合わせ論理、カウンタ、シフトレジスタ、エンコーダ/マルチプレクサ、デコーダ/デマルチプレクサ、ゲート、トランシーバ、レベル変換器、位相ロックループ、及びバススイッチなどの、複数の論理機能も提供し得る。
【0006】
現行の電気的仕様を維持しながら、既存及び新規の論理デバイスのコストを削減することが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
電子デバイスが、外部表面を有するパッケージング材料を含む。14の外部端子が外部表面に露出される。集積回路が半導体ダイ上に形成される。集積回路及び半導体ダイはパッケージング材料に封入され、14の外部端子はボンドワイヤ又は他の導体を用いて半導体ダイ上の14のボンドパッドに接続される。ボンドパッドの各々は、半導体ダイ上に最小面積を有する。
【0008】
ボンドパッドのうちの一つが回路電力のための電力ボンドパッドであり、別の一つのボンドパッドは回路接地のための接地ボンドパッドである。
【0009】
他の12のボンドパッドは、機能入力信号及び機能出力信号のためのものである。本開示において、ボンドパッドへの言及は、機能入力信号及び機能出力信号のためのボンドパッドを指す。
【0010】
電力ボンドパッド及び12のボンドパッドは、各々、そのボンドパッドのための静電放電回路の上にある。
【0011】
半導体ダイは、各ボンドパッドについて一つの入力回路を有する。各入力回路は、一つのボンドパッドに結合される入力リードを有し、また出力リードを有する。
【0012】
コア回路要素が、デジタル論理回路のいくつかのセットを提供し、各セットは半導体ダイ上に異なるデジタル論理機能を提供する。デジタル論理回路又は機能の各セットは、四つの論理ゲート、六つのインバータ、六つのバッファ、及び二つのフリップフロップなどの、限定数の同じ論理機能を提供する。
【0013】
開示される、コア回路要素におけるデジタル論理回路又は機能のセットは、四つの2入力NANDゲートのセット、四つの2入力NORゲートのセット、四つの2入力ANDゲートのセット、3状態出力を有する四つのバスバッファゲートのセット、3状態出力を有する四つのバスバッファのセット、四つの2入力ORゲートのセット、四つの2入力XORゲートのセット、四つの2入力XNORゲートのセット、二つのD型フリップフロップのセット、ヘキサインバータ、オープンドレインを有するヘキサインバータのセット、六つのインバータのセット、三つの3入力NANDゲートのセット、三つの3入力ANDゲートのセット、三つの3入力NORゲートのセット、シュミットトリガ入力を有する四つの2入力NORゲートのセット、及び、オープンドレイン出力を有する四つの2入力NANDゲートのセットを含む。
【0014】
コア回路要素は、デジタル論理機能の入力及び出力の各々について、論理入力リード及び論理出力リードを含む。論理入力リードを入力回路出力リードに結合することができる。
【0015】
六つの出力回路は各々、出力回路インリード及び出力回路アウトリードを有する。電子デバイスの構成により必要に応じて、出力回路インリードは選択されたデジタル論理機能の論理出力リードに結合され得、出力回路アウトリードは選択されたボンドパッドに結合され得る。
【0016】
第1の導電リードが入力回路出力リードに接続される。第2の導電リードが第1の導電リードに近接し、また論理入力リードに接続される。
【0017】
第3の導電リードが論理出力リードに接続される。第4の導電リードが、第3の導電リードに近接しており、出力回路インリードに接続される。
【0018】
電子デバイスの構成により必要に応じて、バイアが、共に構成された第1及び第2の導電リードを接続し、また共に構成された第3及び第4の導電リードを接続し、第5の導電リードが出力回路アウトリード及びボンドパッドに接続される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1A】2入力NANDゲートについての記号である。
図1B】四つの2入力NANDゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0020】
図2A】四つの2入力NORゲートについての記号である。
図2B】四つの2入力NORゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0021】
図3A】2入力ANDゲートについての記号である。
図3B】四つの2入力ANDゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0022】
図4A】3状態出力を有する四つのバスバッファゲートのセットについての記号である。
図4B】3状態出力を有する四つのバスバッファゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0023】
図5A】四つの3状態バッファのセットについての記号である。
図5B】四つの3状態バッファのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0024】
図6A】2入力ORゲートについての記号である。
図6B】四つの2入力ORゲートを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0025】
図7A】2入力EXCLUSIVE ORゲートについての記号である。
図7B】四つの2入力EXCLUSIVE ORゲートを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0026】
図8A】四つの2入力EXCLUSIVE NORゲートについての記号である。
図8B】四つの2入力EXCLUSIVE NORゲートを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0027】
図9A】D型フリップフロップの概略図である。
図9B】二つのD型フリップフロップを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0028】
図10A】INVERTERについての記号である。
図10B】六つのINVERTERのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0029】
図11A】オープンドレイン出力を有するINVERTERについての記号である。
図11B】オープンドレイン出力を有する六つのINVERTERのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0030】
図12A】3入力NANDゲートについての記号である。
図12B】三つの3入力NANDゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0031】
図13A】三つの3入力ANDゲートについての記号である。
図13B】三つの3入力ANDゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0032】
図14A】三つの3入力NORゲートについての記号である。
図14B】三つの3入力NORゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0033】
図15A】シュミットトリガ入力を有する2入力NORゲートについての記号である。
図15B】シュミットトリガ入力を有する四つの2入力NORゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0034】
図16A】オープンドレイン出力を有する2入力NANDゲートについての記号である。
図16B】オープンドレイン出力を有する四つの2入力NANDゲートのセットを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0035】
図17A】本開示に従った集積回路ダイの平面図である。
図17B】本開示に従ったダイを提供する、封入された集積回路を表す平面図である。
【0036】
図18図17Aのダイにおける回路の概略図である。
【0037】
図19A】オプションのストラップを有する回路の概略図である。
図19B】オプションのストラップを有する回路の概略図である。
【0038】
図20】四つの2入力NANDゲートのセットを提供する論理回路の概略図である。
【0039】
図21】破線を用いてストラッピングバイアを示し、断面線22-22を示す、導電リードを示す図17のダイの部分分解平面図である。
【0040】
図22図21の線22-22に沿って矢印の方向に見た、ストラッピング構造バイアを示す断面図である。
【0041】
図23】半導体ダイ、ボンドワイヤ、及びリードフレームの理想的な平面図である。
【0042】
図24図1図3図4図5図6図7図15、及び図16について開示された、出力回路とボンドパッドとの間の接続の理想的な平面図である。
【0043】
図25図2について開示された、出力回路とボンドパッドとの間の接続の理想的な平面図である。
【0044】
図26図8について開示された、出力回路とボンドパッドとの間の接続の理想的な平面図である。
【0045】
図27図9について開示された、出力回路とボンドパッドとの間の接続の理想的な平面図である。
【0046】
図28図10及び図11について開示された、出力回路とボンドパッドとの間の接続の理想的な平面図である。
【0047】
図29図12図13、及び図14について開示された、出力回路とボンドパッドとの間の接続の理想的な平面図である。
【0048】
図30】上位レベル金属相互接続を追加する前の、ダイを処理する中間ステージの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本明細書における記述は当業者のためのものであり、本開示を理解するために必要でない多くのプロセス及び構造上の細部は省いている。図面における図は、ゲート及びフリップフロップ論理機能を実装する半導体ダイの抽象的な高レベル表現である。図面は、説明を簡略化し本開示を容易に理解するために、半導体ダイにおける複数レベルの個々のトランジスタ及びそれらの製造などの実装の細部を意図的に省いている。当業者であれば、これらの抽象的表現の記載を理解し、また、本開示の下記の説明においてより詳細な構造又は要素が省かれていることを理解されよう。
【0050】
本明細書に開示される半導体ダイ上の集積回路の実際の実装は非常に小さく、画像化することは困難である。添付の図面は、それらが表す実際の半導体ダイを必ずしも大きく拡大したものではなく、こうした集積回路内に存在する周知の個々の回路のすべてを示すことは意図していない。
【0051】
「接続する」という用語は、介在回路のない直接接続を意味しても意味しなくてもよい。「結合する」という用語は、記述される構造又は他の記述されていないと理解される構造が、「結合された」要素間に存在し得ることを暗示し得る。
【0052】
在庫及び顧客配送時間の問題は、初期の半導体処理工程におけるデジタル論理機能のグループ及び別個の論理機能についての区別された後期処理工程のためのマスタ設計を用いて、より効率的に対処することができる。後期処理工程は、マスタ設計において利用可能な論理機能のグループから所望の論理機能を構成するために、バイアなどと相互接続される上位レベル金属層リードを使用することとし得る。
【0053】
こうした技術の進歩を達成する際に考慮すべき点の一つは、多数の既知の論理機能部品を、一つのマスタ設計において実装可能であり、後期処理工程において区別することが可能な、より小さな第1の論理機能グループに低減させることである。この考慮すべき点は、パッケージピンの数について同じ機械仕様を有し、動作、入力、及び出力について整合性を持つ電気仕様及びタイミング仕様を有する、論理機能の限定グループを選択することを含む。
【0054】
こうした進歩を達成する際に考慮すべき別の点は、論理機能の第1のグループのためのマスタ設計を実装するマスタダイのサイズが、マスタダイ上に形成されるボンドパッドの数及びサイズによって制限されることである。ボンドパッドの数は、第1のグループの論理機能についての入力数及び出力数に加えて、電力及び回路接地のためのボンドパッドによって影響される。ボンドパッドの最小サイズは、パッケージ内のマスタダイのアセンブリ製造可能性によって制限される。ボンドパッドの数が第1のグループの論理機能によって影響される状態では、ボンドパッドに必要なエリアによって半導体ダイエリアが実質的に決定される。
【0055】
考慮すべき別の点は、回路をマスタダイ上に配置することである。この点について、ダイエリアを効率的に用いるための一つのやり方は、入力及び出力のための静電放電(ESD)保護回路をボンドパッドの下に配置することである。ボンドパッド及びESD回路のこの配置によって、機能論理回路をマスタダイの中央に配置することができる。接続リード、及びバイアなどの構成構造は、ボンドパッドと中央に位置する機能論理との間に配置され得る。
【0056】
これらの考慮すべき点の中で、マスタダイにおいて実装されるべき既知の論理機能部分のセットの非限定的な例が、下記の段落で説明する論理機能のセットを含み得る。
【0057】
図1A及び図1Bはそれぞれ、NANDゲートインバータ100についての記号、及び、封入されたクワッドNANDゲート集積回路(IC)110の平面図を示す。NANDゲート100は、A入力リード、B入力リード、及びY出力リードを有する。
【0058】
IC110は、パッケージ本体112と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子114とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のNANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2Aとして識別され、ピン5は入力2Bとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のNANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別される。ピン8、9、及び106は、第3のNANDゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4Bとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のNANDゲートの出力及び入力を提供する。ピン14は、Vcc又は回路電力への接続を提供する。
【0059】
IC110の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC00、SN74HC00のQuadruple 2-Input Positive-NAND Gatesである。
【0060】
図2A及び図2Bはそれぞれ、四つの2入力NORゲート202、204、206、及び208についての記号、及び、封入されたクワッドNORゲート集積回路210の平面図を示す。NORゲート202、204、206、及び208の各々は、A入力、B入力、及びY出力を有する。
【0061】
IC210は、パッケージ本体212と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子214とを有する。ピン1は出力1Yとして識別され、ピン2は入力1Aとして識別され、ピン3は入力1Bとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン4は出力2Yとして識別され、ピン5は入力2Aとして識別され、ピン6は入力2Bとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は入力3Aとして識別され、ピン9は入力3Bとして識別され、ピン10は出力3Yとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のNORゲートの入力及び出力を提供する。ピン11は入力4Aとして識別され、ピン12は入力4Bとして識別され、ピン13は出力4Yとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のNORゲートの入力及び出力を提供する。ピン14は、Vcc又は回路電力への接続を提供する。
【0062】
IC210の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC02、SN74HC02のQuadruple 2-Input Positive-NOR Gatesである。
【0063】
図3A及び図3Bはそれぞれ、ANDゲート300についての記号、及び、封入されたクワッドandゲート集積回路310の平面図を示す。ANDゲート300は、A入力、B入力、及びY出力を有する。
【0064】
IC310は、パッケージ本体312と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子314とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2Aとして識別され、ピン5は入力2Bとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は第2のANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のANDゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4Bとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のANDゲートの出力及び入力を提供する。ピン14は、Vcc又は回路電力への接続を提供する。
【0065】
IC310の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC08、SN74HC08のQuadruple 2-Input Positive-AND Gatesである。
【0066】
図4A及び図4Bはそれぞれ、3状態出力を有する四つのバスバッファゲート402、404、406、及び408についての記号、並びに、封入されたクワッドバスバッファゲート集積回路420の平面図を示す。各バスバッファゲート402、404、406、及び408は、出力イネーブルOE_入力及び出力を有するインバータ412と、インバータ412の出力、A入力、及びY出力に接続される3状態イネーブル入力を有するバッファ414とを有する。
【0067】
IC420は、パッケージ本体422と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子424とを有する。ピン1は入力1OE_として識別され、ピン2は入力1Aとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のバスバッファゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2OE_として識別され、ピン5は入力2Aとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のバスバッファゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3OE_として識別される。ピン8、9、及び10は、第3のバスバッファゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4OE_として識別される。ピン11、12、及び13は、第4のバスバッファゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0068】
IC410の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC125、SN74HC125のQuadruple Bus Buffer Gates With 3-State Outputsである。
【0069】
図5A及び図5Bはそれぞれ、3状態出力を有する四つのバッファ502、504、506、及び508についての記号、並びに、封入されたクワッドバスバッファ集積回路520の平面図を示す。各バスバッファ502、504、506、及び508は、3状態イネーブル入力OE、A入力、及びY出力を有する。
【0070】
IC520は、パッケージ本体522と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子524とを有する。ピン1は入力1OEとして識別され、ピン2は入力1Aとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のバスバッファの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2OEとして識別され、ピン5は入力2Aとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のバスバッファの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3OEとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のバスバッファの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4OEとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のバスバッファの出力及び入力を提供する。ピン14は、Vcc又は回路電力への接続を提供する。
【0071】
IC510の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC126、SN74HC126のQuad Buffer With 3-State Outputsである。
【0072】
図6A及び図6Bはそれぞれ、ORゲート600についての記号、及び、封入されたクワッドORゲート集積回路610の平面図を示す。ORゲート600は、A入力、B入力、及びY出力を有する。
【0073】
IC610は、パッケージ本体612と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子614とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のORゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2Aとして識別され、ピン5は入力2Bとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のORゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のORゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4Bとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のORゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0074】
IC610の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC32、SN74HC32のQuadruple 2-Input Positive-OR Gatesである。
【0075】
図7A及び図7Bはそれぞれ、XORゲート700についての記号、及び、封入されたクワッドXORゲート集積回路710の平面図を示す。XORゲート700は、A入力、B入力、及びY出力を有する。
【0076】
IC710は、パッケージ本体712と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子714とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のXORゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2Aとして識別され、ピン5は入力2Bとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のXORゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のXORゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4Bとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のXORゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0077】
IC710の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC86、SN74HC86のQuadruple 2-Input Exclusive-OR Gatesである。
【0078】
図8A及び図8Bはそれぞれ、四つの2入力XNORゲート802、804、806、及び808についての記号、並びに、封入されたクワッドXNORゲート集積回路210の平面図を示す。XNORゲート802、804、806、及び808の各々は、A入力、B入力、及びY出力を有する。
【0079】
IC810は、パッケージ本体812と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子814とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のXNORゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は出力2Yとして識別され、ピン5は入力2Aとして識別され、ピン6は入力2Bとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のXNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は入力3Aとして識別され、ピン9は入力3Bとして識別され、ぴん10は出力3Yとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のXNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4Bとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のXNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0080】
IC610の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC32、SN74HC32のQuadruple 2-Input Exclusive-NOR Gatesである。
【0081】
図9A及び図9Bはそれぞれ、D型フリップフロップ900についての記号、並びに、クリア及びプリセット集積回路910を有する、封入されたデュアルD型フリップフロップの平面図を示す。各フリップフロップ900は、D入力、CLK又はクロック入力、PRE_又はプリセット_入力、CLR_又はクリア_入力、Q出力、及びQ_出力を有する。
【0082】
IC910は、パッケージ本体912と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子914とを有する。ピン1は入力1CLR_として識別され、ピン2は入力1Dとして識別され、ピン3は入力1CLKとして識別され、ピン4は入力1PRE_として識別され、ピン5は出力1Qとして識別され、ピン6は出力1Q_として識別される。ピン1、2、3、4、5、及び6は、第1のD型フリップフロップの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力2Q_として識別され、ピン9は出力2Qとして識別され、ピン10は入力2PRE_として識別され、ピン11は入力2CLKとして識別され、ピン12は入力2Dとして識別され、ピン13は入力2CLR_として識別される。ピン8、9、10、11、12、及び13は、第2のD型フリップフロップの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0083】
IC910の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC74、SN74HC74、Dual D-Type Positive-Edge-Triggered Flip Flops With Clear And Presetである。
【0084】
図10A及び図10Bはそれぞれ、インバータ1000についての記号、並びに、封入されたヘキサインバータ集積回路1010の平面図を示す。インバータ1000は、A入力及びY出力を有する。
【0085】
IC1010は、パッケージ本体1012と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1014とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は出力1Yとして識別される。ピン1及び2は、第1のインバータの入力及び出力を提供する。ピン3は入力2Aとして識別され、ピン4は出力2Yとして識別される。ピン3及び4は第2のインバータの入力及び出力を提供する。ピン5は入力3Aとして識別され、ピン6は出力3Yとして識別される。ピン5及び6は、第3のインバータの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力4Yとして識別され、ピン9は入力4Aとして識別される。ピン8及び9は、第4のインバータの出力及び入力を提供する。ピン10は出力5Yとして識別され、ピン11は入力5Aとして識別される。ピン10及び11は、第5のインバータの出力及び入力を提供する。ピン12は、出力6Yとして識別され、ピン13は、入力6Aとして識別される。ピン12及び13は、第6のインバータの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0086】
IC1010の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC04、SN74HC04のHex Invertersである。
【0087】
図11A及び図11Bはそれぞれ、オープンドレイン出力を有するインバータ1100についての記号、並びに、オープンドレイン出力を有する封入されたヘキサインバータ集積回路1110の平面図を示す。インバータ1100は、A入力とオープンドレイン出力を有するY出力とを有する。
【0088】
IC1110は、パッケージ本体1112と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1114とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は出力1Yとして識別される。ピン1及び2は、第1のインバータの入力及び出力を提供する。ピン3は入力2Aとして識別され、ピン4は出力2Yとして識別される。ピン3及び4は、第2のインバータの入力及び出力を提供する。ピン5は入力3Aとして識別され、ピン6は出力3Yとして識別される。ピン5及び6は、第3のインバータの入力及び出力を提供する。ピン7は、回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力4Yとして識別され、ピン9は入力4Aとして識別される。ピン8及び9は、第4のインバータの出力及び入力を提供する。ピン10は出力5Yとして識別され、ピン11は入力5Aとして識別される。ピン10及び11は、第5のインバータの出力及び入力を提供する。ピン12は出力6Yとして識別され、ピン13は入力6Aとして識別される。ピン12及び13は、第6のインバータの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0089】
IC1110の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC05、SN74HC05のHex Inverters With Open-Drain Outputsである。
【0090】
図12A及び図12Bはそれぞれ、3入力NANDゲート1200についての記号、及び、封入されたトリプル3入力NANDゲート集積回路1210の平面図を示す。NANDゲート1200は、A入力、B入力、C入力、及びY出力を有する。
【0091】
IC1210は、パッケージ本体1212と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1214とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン13は入力1Cとして識別され、ピン12は出力1Yとして識別される。ピン1、2、13、及び14は、第1のNANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン3は入力2Aとして識別され、ピン4は入力2Bとして識別され、ピン5は入力2Cとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン3、4、5、及び6は、第2のNANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別され、ピン11は入力3Cとして識別される。ピン8、9、10、及び11は、第3のNANDゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0092】
IC1210の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC10、SN74HC10のTriple 3-Input Positive-NAND Gatesである。
【0093】
図13A及び図13Bはそれぞれ、三つの3入力ANDゲート1302、1304、及び1306についての記号、並びに、封入されたトリプル3入力ANDゲート集積回路1310の平面図を示す。ANDゲート1302、1304、及び1306の各々は、A入力、B入力、C入力、及びY出力を有する。
【0094】
IC1310は、パッケージ本体1312と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1314とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン13は入力1Cとして識別され、ピン12は出力1Yとして識別される。ピン1、2、13、及び14は第1のANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン3は入力2Aとして識別され、ピン4は入力2Bとして識別され、ピン5は入力2Cとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン3、4、5、及び6は第2のANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別され、ピン11は入力3Cとして識別される。ピン8、9、10、及び11は第3のANDゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0095】
IC1310の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC11、SN74HC11のTriple 3-Input AND Gatesである。
【0096】
図14A及び図14Bはそれぞれ、三つの3入力NORゲート1402、1404、及び1406についての記号、並びに、封入されたトリプル3入力NORゲート集積回路1410の平面図を示す。NORゲート1402、1404、及び1406の各々は、A入力、B入力、C入力、及びY出力を有する。
【0097】
IC1410は、パッケージ本体1412と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1414とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン13は入力1Cとして識別され、ピン12は出力1Yとして識別される。ピン1、2、13、及び14は、第1のNORゲートの入力及び出力を提供する。ピン3は入力2Aとして識別され、ピン4は入力2Bとして識別され、ピン5は入力2Cとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン3、4、5、及び6は、第2のNORゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別され、ピン11は入力3Cとして識別される。ピン8、9、10、及び11は、第3のNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0098】
IC1410の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号CD54HC27、CD74HC27のTriple 3-Input NOR Gatesである。
【0099】
図15A及び図15Bはそれぞれ、シュミットトリガ入力を有するNORゲート1500についての記号、及び、シュミットトリガ入力を有する封入されたクワッドNORゲート集積回路1510の平面図を示す。NORゲート1500は、A入力、B入力、及びY出力を有する。
【0100】
IC1510は、パッケージ本体1512と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1514とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のNORゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2Aとして識別され、ピン5は入力2Bとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のNORゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4Aとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0101】
IC1510の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC7002、SN74HC7002のQuadruple Positive-NOR Gates With Schmitt-Trigger Inputsである。
【0102】
図16A及び図16Bはそれぞれ、オープンドレイン出力を有するNANDゲート1600についての記号、及び、オープンドレイン出力を有する封入されたクワッドNANDゲート集積回路1610の平面図を示す。NANDゲート1600は、A入力、B入力、及びY出力を有する。
【0103】
IC1610は、パッケージ本体1612と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1614とを有する。ピン1は入力1Aとして識別され、ピン2は入力1Bとして識別され、ピン3は出力1Yとして識別される。ピン1、2、及び3は、第1のNANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン4は入力2Aとして識別され、ピン5は入力2Bとして識別され、ピン6は出力2Yとして識別される。ピン4、5、及び6は、第2のNANDゲートの入力及び出力を提供する。ピン7は回路接地GNDへの接続を提供する。ピン8は出力3Yとして識別され、ピン9は入力3Aとして識別され、ピン10は入力3Bとして識別される。ピン8、9、及び10は、第3のNANDゲートの出力及び入力を提供する。ピン11は出力4Yとして識別され、ピン12は入力4Aとして識別され、ピン13は入力4Bとして識別される。ピン11、12、及び13は、第4のNORゲートの出力及び入力を提供する。ピン14はVcc又は回路電力への接続を提供する。
【0104】
IC1610の一例は、テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッドからの部品番号SN54HC03、SN74HC03のQuadruple 2-Input Positive-NAND Gates With Open-Drain Outputsである。
【0105】
図17Aは、第1の側部1702、第2の側部1704、第1の側部1702に対向する第3の側部1706、及び第2の側部1704に対向する第4の側部1708を有する、マスタダイ1700の図を示す。このマスタダイ1700の図は、概して回路要素の相対位置を示し、特定の回路要素を示すことは意図されていない。ダイ1700は、ダイ周縁付近に1から14の番号が付けられた合計14のボンドパッドエリア1710を設ける。完成したダイにおいて、各ボンドパッドエリアは実際のボンドパッドを担持し、下記では、ボンドパッドエリアではなくボンドパッドを説明する。ボンドパッド番号14は回路電力を提供するためのものであり、ボンドパッド7はすべての構成について回路接地を提供するためのものである。ボンドパッド1~6及び8~13のすべては、デジタル論理機能入力として用いるように構成され得、ボンドパッド1~6及び8~13のうちのいずれか一つが、デジタル論理機能出力として用いるために構成され得る。ボンドパッド1~6及び8~13の各々は、I/Oボンドパッド又は機能ボンドパッドとして記載され得る。
【0106】
ボンドパッド1~6及びボンドパッド8~14は、個別に示されていない保護静電放電回路の上にある。
【0107】
ボンドパッド1~6及び8~13の各々は、ボンドパッドに結合され、ボンドパッドに近接して配置される、入力回路又は入力バッファも有する。ESD回路及び入力回路は、本図において参照番号を用いて個別に識別されていない。
【0108】
ダイ1700は、中央部分にデジタル機能論理回路1722のセットを含む。デジタル機能論理回路1722は、二つの金属レベル層のリング1724によって囲まれる。リング1724の金属レベル層は、ダイの回路間で相互接続を提供する。
【0109】
ダイ1700は、ボンドパッドエリア1710と金属レベル層1724のリング1724との間に配置される、OUT1からOUT6と番号が付けられた六つの出力回路1726を含む。
【0110】
図17Bは、パッケージ本体1752と、1から14の番号が付けられた14のピン又は端子1754とを有する、封入されたパッケージ集積回路又はIC1750を示す。IC1750は、デジタル機能論理1722内に提供されるデジタル論理機能のセットのうちの一つから所望のデジタル論理機能のセットを提供するように構成された、ダイ1700を含む完成されたデジタル論理ICを表す。
【0111】
図18は、12の入力回路1802、デジタル論理機能回路1804、及び六つの出力回路1806を有する、マスタダイ1700の回路の概略図1800を示す。各入力回路は、入力ボンドパッド1710に結合される入力リード1810、出力リード1814、及び出力イネーブル入力1816を有する。各出力回路1818は、入力リード1820、出力リード1822、及び出力イネーブル入力1824を有する。
【0112】
デジタル論理機能1804は、NAND/ANDゲート回路のセット1830、NOR/ORゲート回路のセット1832、XNOR/XORゲート回路のセット1834、インバータ及びバッファ回路のセット1836、D型フリップフロップ回路DFFのセット1838、NAND3/AND3ゲート回路のセット1840、及びNOR3/OR3ゲート回路のセット1842を含む。各セットにおけるデジタル論理機能は、入力リード1844などの入力リードを有し、出力リード1846などの出力リードを有する。
【0113】
NAND/ANDゲート回路のセット1830は、図1A及び図1B並びに図16A及び図16Bに示されるような四つの2入力NANDゲートを提供し、また図3A及び図3Bに示されるような四つの2入力ANDゲートを提供する。
【0114】
NOR/ORゲート回路のセット1832は、図2A及び図2B並びに図15A及び図15Bに示されるような四つの2入力NORゲートを提供し、図6A及び図6Bに示されるような四つの2入力ORゲートを提供する。
【0115】
XNOR/XORゲート回路のセット1834は、図8A及び図8Bに示されるような四つの2入力XNORゲートを提供し、図7A及び図7Bに示されるような四つの2入力XORゲートを提供する。
【0116】
インバータ及びバッファ回路のセット1836は、図10A及び図10B並びに図11A及び図11Bに示されるような四つのインバータ回路を提供し、図4A及び図4B並びに図5A及び図5Bに示されるような四つのバッファ回路を提供する。
【0117】
D型フリップフロップ回路DFFのセット1838は、図9A及び図9Bに示されるような二つのD型フリップフロップを提供する。
【0118】
NAND3/AND3ゲート回路のセット1840は、図12A及び図12Bに示されるような三つの3入力NANDゲートを提供し、図13A及び図13Bに示されるような三つの3入力ANDゲートを提供する。
【0119】
NOR3/OR3ゲート回路のセット1842は、図14A及び図14Bに示されるような三つの3入力NORゲートを提供し、三つの3入力ORゲートを提供する。
【0120】
概略図1800はさらに、第1の選択機能構造1850、第2の選択機能構造1852、及び第3の選択機能構造1854を示す。選択機能構造1850及び1852は、ダイ1700を所望のデジタル論理機能に構成するために用いられる、上位レベル金属層のリング1724によって形成される。第1の選択構造1850は、入力回路1808の出力1814を、デジタル論理機能回路1804の選択された入力1844に電気的に接続するために用いられる。第2の選択構造1852は、デジタル論理機能1804の出力1846を、出力回路1806の選択された入力1820に電気的に接続するために用いられる。第3の選択構造1854は、出力回路1818の出力1822を、選択されたボンドパッド1710に電気的に接続するために用いられる。
【0121】
概略図1800は、マスタダイを構成可能デジタル論理機能のうちの一つに構成する前に、中間ステージへと処理されるマスタダイの回路要素を表す。デジタル論理機能回路1804の入力1844は、入力回路1808の出力1814に接続されないままであり、デジタル論理機能回路1804の出力1846は、出力回路1818の入力1820に接続されないままであり、出力回路の出力1822は、出力ボンドパッド1710に接続されないままである。
【0122】
図19Aは、典型的な入力回路1808を示し、入力ボンドパッド1710のうちの一つに接続される入力リード1810と、ANDゲート1906の入力に接続される出力リード1904とを有するインバータ1902を含む。ANDゲート1906は、出力イネーブルリード1816に接続される別の入力を有し、また、インバータ1916の入力に接続される出力リード1910を有し、インバータ1916は入力回路出力リード1814を有する。出力イネーブルリード1816は、リング1724における金属層のレベル間のバイアなどにおいて実装され得るストラッピング構造1914を介して、回路接地1912に選択的に接続され得る。
【0123】
出力イネーブルリード1816を回路接地1912にストラッピングすることの効果は、選択される構成されたデジタル論理機能において用いられていないとき、入力回路1808の動作をディセーブルすることである。出力イネーブルリード1816が接地にストラップされていないとき、入力回路はイネーブルされる。構成されたデジタル論理機能が動作するとき、ディセーブルされた入力回路1808はわずかな電流しか引き出さない。
【0124】
図19Aは、ストラッピング構造1914を開スイッチとして示す。マスタダイにおける実際の実装において、導電リード間に電気接続を形成しないことなどによって、所望に応じて開スイッチが実装され得る。この例において、開ストラッピング構造は、上位レベル金属層間のバイアなしとして実装され得る。マスタダイにおける実際の実装において、導電リード間に接続を形成することなどによって、所望に応じて閉スイッチが実装され得る。この例において、閉ストラッピング構造は、上位レベル金属層間のバイアとして実装され得る。このスイッチ又は電気接続の形は、所望に応じて生じ得る。ストラッピング構造1914のこの記述は、出力回路を含む、本明細書におけるストラッピング構造のすべての記述に当てはまる。
【0125】
図19Bは、A入力、B入力、及びY出力を有する典型的なNORゲート1950を示す。A入力及びB入力はデジタル論理機能入力1844のうちの二つに対応し、Y出力はデジタル論理機能出力1846のうちの一つに対応する。A入力及びB入力は、リング1724における金属層のレベル間のバイアなどにおいて実装され得るストラップ構造1952及び1954を介して、回路接地に選択的に接続される。回路接地に結合される入力を有するデジタル論理機能ゲートは、構成されたデジタル論理機能が動作するとき、わずかな電流しか引き出さない。
【0126】
図19A及び図19Bに示されるストラッピング構造は、イネーブル入力リード1824などの出力回路1806イネーブル入力リードを、回路接地1912に電気的に接続するために用いることもできる。
【0127】
図20は、図3A及び図3Bに示されたようなデジタル論理機能であるクワッド2入力ANDゲートデジタル論理機能のセットを実装するように構成された、マスタダイ1700の部分2000を示す。前述の図面からの対応する参照番号を用いると、部分2000は、1~6及び8~13の番号が付けられたボンドパッド1710、入力回路1802、第1の選択機能構造1850、1~4の番号が付けられたデジタル論理機能ANDゲート回路1830、第2の選択機能構造1852、1~6の番号が付けられた出力回路1806、及び、第3の選択機能構造1854を有する。入力回路1808及び出力回路1818は、図18からの参照番号を用いる。
【0128】
図20は、一例として、一つのANDゲート2008の構成を示し、ANDゲート2008は、入力回路1808を介してボンドバッド番号1に結合されるA入力、入力回路2010を介してボンドパッド番号2に結合されるB入力、及び、出力回路OUT1 1818を介してボンドパッド3に結合されるY出力を有する。
【0129】
ANDゲート2012は、入力回路2014を介してボンドパッド番号4に結合されるA入力、入力回路2016を介してボンドパッド番号5に結合されるB入力、及び、出力回路OUT3を介してボンドパッド6に結合されるY出力を有する。
【0130】
ANDゲート2018は、入力回路2020を介してボンドパッド番号9に結合されるA入力、入力回路2022を介してボンドパッド番号10に結合されるB入力、及び、出力回路OUT4を介してボンドパッド8に結合されるY出力を有する。
【0131】
ANDゲート2024は、入力回路2026を介してボンドパッド番号12に結合されるA入力、入力回路2028を介してボンドパッド番号13に結合されるB入力、及び、出力回路OUT5を介してボンドパッド11に結合されるY出力を有する。
【0132】
出力回路OUT2及びOUT6は、この構成では必要ないため、デジタル論理回路及びボンドパッドに接続されないままである。出力回路OUT2のイネーブルリード2030は、出力回路OUT2の動作をディセーブルにするために、ストラップ2032を介して回路接地1912に接続される。出力回路OUT6のイネーブルリード2034も、出力回路OUT6の動作をディセーブルにするために、ストラップ2036を介して回路接地1912に接続される。
【0133】
入力回路2040、2042、2044、及び2046は、それぞれ、ボンドパッド3、4、8、及び11に接続されるそれらの入力を有し、また、ストラップ又はバイア1914を介して回路接地1912に接続されるそれらのイネーブルリードENAを有する。ボンドパッド3、4、8、及び11は出力ボンドパッドとして用いられているため、これらの入力回路の動作をディセーブルする。
【0134】
入力回路1808、2010、2014、2016、2020、2022、2026、及び2028、並びに出力回路OUT1及びOUT3~OUT5のイネーブルリードは、それらの動作をイネーブルにするために回路接地に接続されない。
【0135】
四つの2入力ANDゲート回路のセットを提供するこの構成は、デジタル論理機能回路1804の他のセットを、入力回路及び出力回路に接続されないままにする。
【0136】
図21は、マスタダイ1700の一部、リング1724の一部を示し、第1のレベルの金属層が、矢印2109によって示される一方向にある導電リード2102、2104、2106、及び2018などの、14本の導電リードを有する。第2のレベルの金属層が、破線の出力線で描かれた導電リード2110、2112、2114、及び2116などの4本のリードを備え、第1のレベルの金属層導体2102、2104、2106、及び2108の下にあり、矢印2118によって示される第2の方向にある。
【0137】
破線のアウトライン内に示されるエリア2120において、バイアが導電リード2102を導電リード2112に電気的に接続する。破線のアウトライン内に示されるエリア2122において、バイアが導電リード2104を導電リード2110に電気的に接続する。破線のアウトライン内に示されるエリア2124において、バイアが導電リード2106を導電リード2114に電気的に接続する。破線のアウトライン内に示されるエリア2126において、バイアが導電リード2108を導電リード2116に電気的に接続する。
【0138】
図22は、マスタダイ1700を形成する際に用いる半導体材料2200の基板を示し、導電リード2112などの第2のレベルの金属層導電リード、絶縁層2202、及び、導電リード2102などの第1のレベルの金属層導電リードを担持している。バイア2106が、絶縁層2204を介して形成され、導電リード2102を導電リード2112に電気的に接続する。
【0139】
同様に、他のバイアが、マスタダイ上の任意の場所で導電リード間の電気的接続又は結合を提供することができる。これらの他のバイアは、図18に示される選択機能構造1850、1852、及び1854において、選択されたリードを共に結合することができる。同様に、他のバイアが、図19A及び図19Bのストラッピング構造1914、1954、及び1952及び1954によって識別される回路接地への結合を提供することができる。
【0140】
図23は、リードフレームのランド部分2302に取り付けられる完全な及び構成されたマスタダイ2300を示す。リードフレームは、前述の図面に示された封入されパッケージングされた集積回路における関係と同じ相互関係で、1~14の番号が付けられたリードフレームリード2304などのリードフレームリードを提供する。ボンドワイヤ2306などのボンドワイヤが、ボンドパッド2308などのボンドパッドとリードフレームリード2304などのリードフレームリードとの間に延在する。
【0141】
図24は、1~14の番号が付けられたボンドパッド1710と、OUT1~OUT6の番号が付けられた出力回路1806とを有するダイ2400を示す。出力回路OUT1~OUT6は、この平面図に示される金属の上位レベルの下の半導体ダイ内に形成されるため、破線のアウトライン内に示される。図25から図29も、同じ理由で破線のアウトライン内に出力回路OUT1~OUT6を示す。
【0142】
上位レベル金属導体2402が、出力回路OUT1をボンドパッド3に結合する。上位レベル金属導体2404が、出力回路OUT3をボンドパッド6に結合する。上位レベル金属導体2406が、出力回路OUT4をボンドパッド8に結合する。上位レベル金属導体2408が、出力回路OUT5をボンドパッド11に結合する。出力回路OUT2及びOUT6はボンドパッドに接続されないままである。これは、図1、3、4、5、6、7、15、及び16に示されるデジタル論理機能のセットについて、出力回路をボンドパッドに結合する構成である。
【0143】
ダイ2400はスタブ2410及び2412も有し、スタブ2410及び2412は、それぞれ、出力回路OUT2及び出力回路OUT6に接続されるが、いずれのボンドパッドにも接続されない。これらのスタブ2410及び2412は、最終プロセス工程の予備プロセス工程において形成される。とりわけ最終プロセス工程は、スタブを出力回路からボンドパッドへ結合し、所望のデジタル論理機能へのダイを構成するために、上位レベル金属導体を形成する。下記の図面におけるダイもこれらのスタブを示すが、参照番号は付いていない。
【0144】
ダイ2400は、ボンドパッド14からダイを横切って延在する上位レベル金属導体2414及び2416で形成される二つの電力リードも有する。上位レベル金属導体2418及び2420で形成される二つの回路接地リードが、電力リードと並んでダイを横切ってボンドパッド7から延在する。下記の図面におけるダイもこれらの電力リード及び回路接地リードを示すが、参照番号は付いていない。
【0145】
図25は、1~14の番号が付けられたボンドパッド1710と、OUT1~OUT6の番号が付けられた出力回路1806とを有するダイ2500を示す。上位レベル金属導体2502が、出力回路OUT1をボンドバッド1に結合する。上位レベル金属導体2504が、出力回路OUT2をボンドバッド4に結合する。上位レベル金属導体2506が、出力回路OUT4をボンドバッド10に結合する。上位レベル金属導体2508が、出力回路OUT6をボンドバッド13に結合する。出力回路OUT3及びOUT5は、ボンドパッドに接続されないままである。これは、図2に示されるデジタル論理機能のセットについて、出力回路をボンドパッドに結合する構成である。
【0146】
図26は、1~14の番号が付けられたボンドパッド1710と、OUT1~OUT6の番号が付けられた出力回路1806とを有するダイ2600を示す。上位レベル金属導体2602が、出力回路OUT1をボンドバッド3に結合する。上位レベル金属導体2604が、出力回路OUT2をボンドバッド4に結合する。上位レベル金属導体2606が、出力回路OUT4をボンドバッド10に結合する。上位レベル金属導体2608が、出力回路OUT5をボンドバッド11に結合する。出力回路OUT3及びOUT6は、ボンドパッドに接続されないままである。これは、図8に示されるデジタル論理機能のセットについて、出力回路をボンドパッドに結合する構成である。
【0147】
図27は、1~14の番号が付けられたボンドパッド1710と、OUT1~OUT6の番号が付けられた出力回路1806と有するダイ2700を示す。上位レベル金属導体2702が、出力回路OUT2をボンドバッド5に結合する。上位レベル金属導体2704が、出力回路OUT3をボンドバッド6に結合する。上位レベル金属導体2706が、出力回路OUT4をボンドバッド8に結合する。上位レベル金属導体2708が、出力回路OUT5をボンドバッド9に結合する。出力回路OUT1及びOUT6は、ボンドパッドに接続されないままである。これは、図9に示されるデジタル論理機能のセットについて、出力回路をボンドパッドに結合する構成である。
【0148】
ダイ2700は、ボンドパッド9~13と、ボンドパッド8及び14並びに上位レベル導体2714における電力リードとの間に、空間2710を提供し、この空間は、二つの導体2706及び2708を互いに、或いはボンドパッド10と、又は上位レベル導体2714における電力リードと短絡させることなく、並べて収容するのに十分な広さである。ダイ2700は、ボンドパッド2~6と、ボンドパッド1及び7並びに上位レベル導体2716における電力リードとの間に、同様の空間2712を提供する。これらの空間2710及び2712は、ダイ2700及び本出願で開示されるすべての他のダイのレイアウトの特徴であり、最終処理工程における異なる構成において出力回路をボンドパッドに結合するための空間又はエリアを提供する。
【0149】
図28は、1~14の番号が付けられたボンドパッド1710と、OUT1~OUT6の番号が付けられた出力回路1806と有するダイ2800を示す。上位レベル金属導体2802が、出力回路OUT1をボンドバッド2に結合する。上位レベル金属導体2804が、出力回路OUT2をボンドバッド4に結合する。上位レベル金属導体2806が、出力回路OUT3をボンドバッド6に結合する。上位レベル金属導体2808が、出力回路OUT4をボンドバッド8に結合する。上位レベル金属導体2810が、出力回路OUT5をボンドバッド10に結合する。上位レベル金属導体2812が、出力回路OUT6をボンドバッド12に結合する。出力回路OUT1~OUT6のすべてがボンドパッドに接続される。これは、図10及び図11に示されるデジタル論理機能のセットについて、出力回路をボンドパッドに結合する構成である。
【0150】
図29は、1~14の番号が付けられたボンドパッド1710と、OUT1~OUT6の番号が付けられた出力回路1806と有するダイ2900を示す。上位レベル金属導体2902が、出力回路OUT3をボンドバッド6に結合する。上位レベル金属導体2904が、出力回路OUT4をボンドバッド8に結合する。上位レベル金属導体2906が、出力回路OUT6をボンドバッド12に結合する。出力回路OUT1、OUT2、及びOUT5は、ボンドパッドに接続されないままである。これは、図12図13、及び図14に示されるデジタル論理機能のセットについて、出力回路をボンドパッドに結合する構成である。
【0151】
図24図29において、出力回路をボンドパッドに結合する上位レベル金属導体は、入力回路をデジタル論理回路に結合するために用いられる導体よりも幅広く、デジタル論理回路を出力回路に結合するために用いられる導体よりも幅広い。これらの導体がより幅広い理由は、出力回路が、他の導体が担持する必要があるよりも多くの駆動電流を出力に調達しなければならないためである。出力回路からボンドパッドへのこれらのより幅広い導体を収容するために、ダイは、出力回路とボンドパッドとの間に空間2710及び2712などの広い空間を有さなければならない。
【0152】
図30は、上にある任意の金属レベル相互接続が形成される前に、回路要素を実装する中間工程へと処理されるダイ3000を示す。ダイ3000は、1~6及び8~14の番号が付けられた13の静電放電(ESD)回路3002を含み、ESD回路番号14は、回路電力ボンドパッドの下になり得、他の静電放電回路より大きい。ESD回路6と8との間のエリアは回路接地ボンドパッドの下になるため、このエリアにESD回路は存在しない。
【0153】
ダイ3000は、ESD回路1~6及び8~13に近接して配置される12の入力回路3004~3026と、所望のデジタル論理機能を提供する中央に位置するデジタル論理回路3028と、デジタル論理回路と入力回路との間に位置するOUT1~OUT6の番号が付けられた六つの出力回路3030とを含む。付加的なデジタル論理回路3032が、ESD回路6と8との間のエリアに形成され、その下に回路接地ボンドパッドが形成されることになる。
【0154】
一つの設計における論理機能のこの配置は、8つの個別の部分を設計する代わりに、一度に複数の構成可能な部分を設計することによって、工学設計時間を低減する。また、一設計における論理機能のこの配置は、在庫と顧客注文を配送するための時間とを低減する。IC1700を中間製造工程までのみにつくること、その中間製品のみを在庫にしておくこと、及び、後に、顧客注文に応じて所望の論理機能を構成することにより製造を完了することによって、この設計は、在庫要件と顧客注文後の配送時間とを低減することができる。
【0155】
本明細書及び添付の図面は、一半導体ダイ上に実装及び構成され得るあり得るデジタル論理機能の一例として、そのように構成される限定数の論理機能を開示及び図示する。他のデジタル論理機能も、想定され、本開示の範囲内で同様の半導体ダイ上に実装及び構成され得る。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18
図19A
図19B
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30