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特許7498458静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法
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  • 特許-静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/34 20060101AFI20240605BHJP
   H01L 21/60 20060101ALI20240605BHJP
【FI】
H05K3/34 505A
H01L21/92 604H
H05K3/34 503
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022574840
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 KR2021006836
(87)【国際公開番号】W WO2021246767
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2022-12-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0066851
(32)【優先日】2020-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】504115688
【氏名又は名称】プロテック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】PROTEC CO., LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】512310402
【氏名又は名称】ミナミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コ ヨン スン
(72)【発明者】
【氏名】行森 美昭
【審査官】沼生 泰伸
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-283521(JP,A)
【文献】特開2001-223236(JP,A)
【文献】特開2009-187998(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 3/34
H01L 21/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)平板状のマスク本体と、導電性ボールが装着されるように前記マスク本体の下面に形成される多数の取付凹部と、前記取付凹部の内側に前記マスク本体を貫通するように形成される貫通孔を有するマスクを設けて水平に配置するステップと、
(b)前記マスクの上側に静電チャックを配置するステップと、
(c)前記マスクの下側に多数の導電性ボールが収容されるボール供給モジュールを配置するステップと、
(d)前記静電チャックを作動させ、静電気力によって、前記ボール供給モジュールに収容された導電性ボールを前記マスクのそれぞれの取付凹部に装着するステップと、
(e)フラックスが塗布された基板を設け、前記マスクと基板のうちの少なくとも一つを移送して前記マスクの下側に前記基板を配置させるステップと、
(f)前記静電チャックとマスクとの間隔を増加させて、前記マスクの取付凹部に装着された前記導電性ボールを前記基板上に落として前記基板に搭載するステップと、を含み、
前記(a)ステップは、前記貫通孔の内径が導電性ボールの外径より小さく、前記貫通孔の深さは前記導電性ボールが前記静電チャックに接触できる深さである前記マスクを用いて行う、
静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法。
【請求項2】
(g)前記(d)ステップを行うとき、前記ボール供給モジュールに収容された導電性ボールが前記取付凹部に装着されやすいように加振器で前記ボール供給モジュールに振動を加えるステップをさらに含む、請求項1に記載の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法。
【請求項3】
(h)前記(f)ステップを行うとき、前記静電チャックをオフ(off)にして静電気力を除去するステップをさらに含む、請求項1又は2に記載の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法。
【請求項4】
前記(b)ステップは、前記マスクの上面に前記静電チャックの下面が接触するように前記静電チャックを配置する、請求項3に記載の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法。
【請求項5】
(i)前記ステップ(d)で、前記マスクの取付凹部ごとにそれぞれ1つの導電性ボールが装着される程度の静電気力が前記静電チャックに発生するように前記静電チャックの静電気力を調節するステップをさらに含む、請求項3に記載の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法。
【請求項6】
前記(f)ステップは、前記静電チャックを固定した状態で前記マスクを下降させる方法で行う、請求項3に記載の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法。
【請求項7】
前記(f)ステップは、前記マスクを固定した状態で前記静電チャックを上昇させる方法で行う、請求項3に記載の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法に関し、さらに詳細には、非常に小さいサイズの導電性ボールを基板の正確な位置に欠落なく搭載するための、静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LSI(Large Scale Integration)、LCD(Liquid Crystal Display)を始めとする半導体装置などを実装する際に、電気的接続のために半田ボール(solder ball)などの導電性ボールを用いることが多い。
【0003】
直径1mm程度以下の微小粒子状の導電性ボールを基板に搭載して基板の電気的実装に使用する。通常、取付凹部を有するマスクを、フラックスが印刷された基板上に配置し、導電性ボールを取付凹部を介して基板に伝達してフラックスによって仮接着させる方法で導電性ボールを基板に実装する。
【0004】
最近、半導体装置が集積化及び小型化されるにつれて、導電性ボールのサイズも非常に小さくなり、マスクを用いて一度に取り付ける導電性ボールの数も非常に増加している。
【0005】
これにより、100μmよりも小さいサイズの導電性ボールを数万個又は数十万個以上のマスクを介して基板に実装する工程を効果的に行うことができる、静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法が必要となった。
【0006】
このように小さいサイズの導電性ボールを取り付ける場合、導電性ボールを基板の正確な位置に搭載することが容易ではない。導電性ボールを基板の正確な位置に取り付けるために、薄い金属板に取付孔が穿設されている構造のマスクを使用することが多い。ところが、このようなマスクの取付孔に2つの導電性ボールが入り込む不良が発生し、導電性ボールが取付孔に搭載されない不良もしばしば発生する。
【0007】
マスクの取付孔に導電性ボールを効果的に装着するための様々な方法が試みられている。このようにマスクの取付孔に装着された導電性ボールは、基板上に移して基板上に落下させる方法で基板に取り付けることが一般的である。
【0008】
ところが、上述したように100μm以下の非常に小さくて軽い導電性ボールの場合は、マスクの取付孔から抜け出にくいという問題もしばしば発生する。
【0009】
そこで、速い速度でマスクの取付凹部に導電性ボールを効果的に装着しながらも、導電性ボールを欠落させることなく全てマスクから基板に移し付けることができる、静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法が求められる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述した必要性を解決するためになされたもので、その目的は、小さいサイズの導電性ボールを欠落させることなく迅速かつ効果的に基板に実装することができる、静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法は、(a)平板状のマスク本体と、導電性ボールが装着されるように前記マスク本体の下面に形成される多数の取付凹部と、前記取付凹部の内側に前記マスク本体を貫通するように形成される貫通孔を有するマスクを設けて水平に配置するステップと、(b)前記マスクの上側に静電チャックを配置するステップと、(c)前記マスクの下側に多数の導電性ボールが収容されるボール供給モジュールを配置するステップと、(d)前記静電チャックを作動させ、静電気力によって、前記ボール供給モジュールに収容された導電性ボールを前記マスクのそれぞれの取付凹部に装着するステップと、(e)フラックスが塗布された基板を設け、前記マスクと基板のうちの少なくとも一つを移送して前記マスクの下側に前記基板を配置させるステップと、(f)前記静電チャックとマスクとの間隔を増加させて、前記マスクの取付凹部に装着された前記導電性ボールを前記基板上に落として前記基板に搭載するステップと、を含むことに特徴がある。
【発明の効果】
【0012】
本発明の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法は、導電性ボールの欠落なしに高品質で導電性ボール搭載工程を行うことができるという効果がある。
【0013】
また、本発明の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法は、非常に小さいサイズの導電性ボールを基板に搭載する工程を効果的に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法の一例を実施するための導電性ボール搭載装置の構成図である。
図2図1に示した導電性ボール搭載装置のマスクの部分拡大図である。
図3図1に示した導電性ボール搭載装置を用いて本発明による静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法の一例を実施する過程を説明するための図である。
図4図1に示した導電性ボール搭載装置を用いて本発明による静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法の一例を実施する過程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明による静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法を実施するための導電性ボール搭載装置について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明による静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法の一例を実施するための導電性ボール搭載装置の構成図である。
【0017】
図1を参照すると、本実施形態の静電チャックを用いる導電性ボール搭載方法を実施するための導電性ボールB搭載装置は、マスク100、ボール供給モジュール300、及び静電チャック200を含んでなる。
【0018】
マスク100は、薄い金属平板状に形成される。図2を参照すると、金属平板状のマスク本体110には、多数の取付凹部111が形成される。基板10に実装すべき導電性ボールBを所定の位置に配置して実装する準備を行うためにマスク100を使用する。基板10に導電性ボールBを実装しようとする位置と対応する位置のマスク本体110に取付凹部111が形成される。マスク100の取付凹部111に2つ以上の導電性ボールBが装着されることを防止するために、取付凹部111の深さは、導電性ボールBの直径と略同じかそれより少し大きい。取付凹部111の内径D2は、導電性ボールBの外径D1よりも大きい。取付凹部111の内径D2は、導電性ボールBの外径D1の2倍よりは小さい方がよい。それぞれの取付凹部111の内側には、マスク本体110を貫通するように貫通孔112が形成される。図2に示すように、貫通孔112の内径D3は、導電性ボールBの外径D1よりも小さい。これにより、導電性ボールBは、取付凹部111に挿入されるが、貫通孔112を通過せず、貫通孔112に掛かって位置が決定される。
【0019】
このような構造のマスク100が設けられると、そのマスク100を水平に配置して固定する((a)ステップ)。
【0020】
このような状態でマスク100の上側に静電チャック200を配置する((b)ステップ)。静電チャック200は、マスク100の上面に接触するように配置することが良い。
【0021】
次に、図1に示すように、マスク100の下側にボール供給モジュール300を配置する((c)ステップ)。ボール供給モジュール300は、容器状に形成され、多数の導電性ボールBが収容される。このようなボール供給モジュール300は、マスク100に近接するように配置されることが良い。
【0022】
このような状態で静電チャック200を作動させて静電気力を発生させると、ボール供給モジュール300に収容された導電性ボールBが静電気力によって上昇してマスク100の取付凹部111に装着される((d)ステップ)。
【0023】
このとき、ボール供給モジュール300に収容された導電性ボールBが取付凹部111に装着されるのを助けるように加振器400を使用することができる。ボール供給モジュール300に設置された加振器400を作動させてボール供給モジュール300に振動を加えると、ボール供給モジュール300に収容された導電性ボールBが四方に跳ね返る((g)ステップ)。このような加振器400の作動によって、導電性ボールBがマスク100の取付凹部111に近い領域内に近接する確率が高くなる。このとき、静電チャック200の静電気力が、導電性ボールBを取付凹部111へ誘導する引力として作用して、導電性ボールBを取付凹部111に収容させる。
【0024】
このような静電気力が効果的に作用するように、静電チャック200は、マスク100の上面に接触するように配置されることが良い。この場合、マスク100の貫通孔112を介して静電チャック200の下面が露出する。導電性ボールBは、貫通孔112を介して静電チャック200に接触しながら十分な静電気力で取付凹部111に収容される。金属材質のマスク100は、静電チャック200によって容易に帯電しないが、帯電した静電チャック200が貫通孔112を介して露出するので、導電性ボールBは容易に取付凹部111に収容される。取付凹部111に収容された導電性ボールBが抜けたり落ちたりすることなく、取付凹部111に装着された状態を維持するように、貫通孔112の深さtは、図2に示すように導電性ボールBが静電チャック200に接触できる程度に形成されるのがよい。このような貫通孔112の深さtは、導電性ボールBの外径D1と貫通孔112の内径D3によって決定される。
【0025】
一方、静電チャック200の静電気力の強さは、制御部によって適切な程度の強さとなるように調整される((i)ステップ)。静電チャック200の静電気力が強すぎると、2つ以上の導電性ボールBが取付凹部111とその周辺に付着している可能性がある。静電チャック200の静電気力が弱すぎると、取付凹部111に収容された導電性ボールBが維持されず離れるおそれがある。したがって、静電チャック200の静電気力の強さは、取付凹部111ごとにそれぞれ1つの導電性ボールBが確実に収容されて付いている程度に調節される。このような程度に静電チャック200の作動が調節されると、取付凹部111ではない位置のマスク100の下面に導電性ボールBが付いている可能性もなくなる。
【0026】
ボール供給モジュール300に振動を加える加振器400の構成は、振動を発生させることが可能な構成であれば、様々な形態の加振器400が使用できる。
【0027】
マスク100の下面とボール供給モジュール300との間の空間が密閉状態となるようにして圧縮空気を吹き込む方式の加振器400を使用することも可能である。同様に、マスク100の下面とボール供給モジュール300との間の空間が密閉状態となるようにして、回転ローター又はファン(fan)などの構成を適切な速度で回転させることにより、導電性ボールBが取付凹部111に近接する確率を上げることも可能である。
【0028】
場合によっては、カメラ又は他の検査装置を用いてマスク100の全ての取付凹部111に導電性ボールBが装着されているか否かを検査するステップを行うことができる。一部の取付凹部111に導電性ボールBが装着されていない場合には、(d)ステップ及び(g)ステップを再度行って、空いている取付凹部111に導電性ボールBを装着する。
【0029】
(d)ステップを完了してマスク100の取付凹部111に導電性ボールBが装着されると、図3に示すように、フラックスが塗布された基板10を設け、マスク100と基板10のうちの少なくとも一つを移送して前記マスク100の下側に前記基板10を配置させる((e)ステップ)。
【0030】
マスク移送ユニット510によってマスク100を移送して基板10の上側に配置することもでき、基板移送ユニット520によって基板10を移送してマスク100の下側に配置することもできる。(e)ステップを行う機械的構成は、様々な方式で構成できる。図1は、基板10を設けた状態でマスク100と静電チャック200を基板10の上側へ移送する場合を示す。マスク100を移送する場合には、静電チャック200とマスク100とが密着した状態で一緒に移送して、静電チャック200の静電気力によって導電性ボールBが取付凹部111に装着された状態が維持されるようにする。
【0031】
マスク100と基板10との位置と方向を整列した状態で、静電チャック200をオフ(off)にして静電気力を除去すると、取付凹部111に収容された導電性ボールBが基板10上に落ちる((h)ステップ)。基板10には、導電性ボールBを付着させるためのフラックスがパッド11に塗布されているので、導電性ボールBは、フラックス上に落ちながらフラックスの粘性によって仮接着された状態となる。
【0032】
静電チャック200の静電気力を除去しても、マスク100に残っている残留電荷により、一部の導電性ボールBは、下側に落下することなく、取付凹部111に収容された状態で維持されることもできる。特に、100μm以下の小さいサイズの導電性ボールBを使用する場合、このような現象が発生する可能性が高くなる。マスク100を接地するなどの方法で、マスク100に残っている電荷を除去することもできるが、導電性ボールBが非常に小さくて軽い場合には、一部の導電性ボールBが落下せず取付凹部111に付いていることもある。
【0033】
本発明は、このようにマスク100の取付凹部111に収容された導電性ボールBを基板10に落とすために、静電チャック200とマスク100との間隔を増加させる((f)ステップ)。
【0034】
マスク100と静電チャック200との間に設置された分離部材530を用いて静電チャック200とマスク100との間隔を増加させる方法で導電性ボールBの落下を誘導する。マスク100と静電チャック200との間隔を増加させると、静電チャック200に残っている可能性のある電荷又は静電気力の影響を減少させ、導電性ボールBの自重の影響を増加させることにより、導電性ボールBが下側の基板10に容易に落下する。このとき、マスク100の貫通孔112の内径D3が導電性ボールBの外径D1よりも小さいので、導電性ボールBは、貫通孔112に掛かって静電チャック200から分離される。このように貫通孔112及び取付凹部111を備える構造のマスク100を使用することにより、静電チャック200による導電性ボールBの付着と分離を効果的に行うことができるという利点がある。また、本発明は、非常に小さくて軽い導電性ボールBを使用する場合でも、導電性ボールBを容易に取付凹部111に装着し、必要な場合には非常に簡単に導電性ボールBを落下させることができるという利点がある。
【0035】
静電チャック200とマスク100との間隔を増加させるために、2つの方法が使用できる。静電チャックを固定した状態でマスクを下降させることもでき、逆に、マスク100を固定した状態で静電チャック200を上昇させることもできる。
【0036】
本実施形態の場合、図4に示すように、マスク100を固定し、静電チャック200を上昇させる方法で、マスク100と静電チャック200との間隔を増加させる。
【0037】
基板10に仮接着された導電性ボールBは、追って基板10と共にリフローで加熱されて基板10に接着される。
【0038】
以上、本発明について好ましい例を挙げて説明したが、本発明の範囲は、前述及び図示した形態に限定されるものではない。
【0039】
例えば、導電性ボールBを落下させる(f)ステップは、静電チャック200をオフにした状態で行うと説明したが、場合によっては、静電チャック200の静電気力を維持した状態で(f)ステップを行うことも可能である。静電気力が作用しない距離まで静電チャック200とマスク100との間隔を増加させると、静電チャック200がオン(on)状態であっても導電性ボールBを落下させることが可能である。
【0040】
また、貫通孔112の深さtは、導電性ボールBが静電チャック200に接触できる程度であると前述したが、貫通孔112の深さtをこれより大きくすることも可能である。この場合、導電性ボールBは、貫通孔112に掛かるが、静電チャック200には接触しない。

図1
図2
図3
図4