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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】弾球遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20240605BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020107211
(22)【出願日】2020-06-22
(65)【公開番号】P2022001236
(43)【公開日】2022-01-06
【審査請求日】2023-05-09
(73)【特許権者】
【識別番号】395018239
【氏名又は名称】株式会社高尾
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】安福 一郎
(72)【発明者】
【氏名】瀬▲崎▼ 卓人
【審査官】小濱 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-161385(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動口への入球に起因して抽出されたデータの保留記憶を行うと共に、前記保留記憶に係る前記データに基づき当否判定を行う弾球遊技機であって、
前記当否判定が行われる前に、該当否判定に用いられる前記保留記憶に係る前記データが特定値か否かを判定する確認手段と、
前記当否判定での当選に起因して、大入賞口を開放する大当り遊技を行う大当り遊技手段と、
遊技の進行に伴い演出を行うと共に、前記大当り遊技の進行に応じて前記演出として大当り演出を行う演出手段と、
前記当否判定での当選後、該当選に起因して行われる所定の前記大当り遊技についての前記大当り演出、及び、該大当り遊技後の前記演出のうちの少なくとも一方について、遊技者からの指示に従い、複数の演出態様のうちのいずれかを選択する演出選択を行う選択手段と、を備え、
前記確認手段により前記データが前記特定値に一致すると判定された前記保留記憶を、当り保留とし
記当否判定での当選後におけるいずれかのタイミングにおいて前記当り保留が存在する場合には、該タイミングにおいて該当り保留が存在しない場合に比べ、前記演出選択において選択可能な前記演出態様の数が多く、
前記演出手段は、前記演出選択にて選択された前記演出態様で、前記大当り演出、及び、前記大当り演出後の前記演出のうちの少なくとも一方を実行すること、
を特徴とする弾球遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
大当り遊技中、当否判定により大当りとなる保留記憶である当り保留が存在することを報知する演出を行うパチンコ機が知られている。一例として、特許文献1のパチンコ機では、大当り遊技中、当り保留が存在する場合には、演出で表示されている当該大当り遊技での獲得予定賞球数を増加させることで、当り保留の存在を報知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-46901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている演出以外にも、大当り遊技中に当り保留の有無を示唆又は報知する演出が知られている。しかしながら、これらの演出ではアイコン等を用いて当り保留の有無を示唆又は報知するにとどまっており、興趣を欠いていた。
本願発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、大当り遊技中に当り保留が存在する場合の遊技の興趣を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
また、請求項に係る発明は、始動口への入球に起因して抽出されたデータの保留記憶を行うと共に、保留記憶に係るデータに基づき当否判定を行う弾球遊技機であって、当否判定が行われる前に、該当否判定に用いられる保留記憶に係るデータが特定値か否かを判定する確認手段と、当否判定での当選に起因して、大入賞口を開放する大当り遊技を行う大当り遊技手段と、遊技の進行に伴い演出を行うと共に、大当り遊技の進行に応じて演出として大当り演出を行う演出手段と、当否判定での当選後、該当選に起因して行われる所定の大当り遊技についての大当り演出、及び、該大当り遊技後の演出のうちの少なくとも一方について、遊技者からの指示に従い、複数の演出態様のうちのいずれかを選択する演出選択を行う選択手段と、を備え、確認手段によりデータが特定値に一致すると判定された保留記憶を、当り保留とし、当否判定での当選後におけるいずれかのタイミングにおいて当り保留が存在する場合には、該タイミングにおいて該当り保留が存在しない場合に比べ、演出選択において選択可能な演出態様の数が多く、演出手段は、演出選択にて選択された演出態様で、大当り演出、及び、大当り演出後の演出のうちの少なくとも一方を実行する。
【0008】
上記構成によれば、当否判定での当選後、遊技者に対し、大当り演出、及び、該大当り遊技後の演出のうちの少なくとも一方の演出態様を選択させることができる。これにより、遊技者は、当否判定での当選後の演出を楽しむことができる。また、当り保留が存在する場合の演出選択では、当り保留が存在しない場合に比べ、選択可能な演出態様の数が多くなる。これにより、遊技者を驚かせながら当り保留の存在を報知できると共に、当り保留によりさらに当否判定で当選する遊技者に演出上の特典を付与することができる。したがって、大当り遊技中に当り保留が存在する場合の遊技の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】パチンコ機の正面図である。
図2】パチンコ機の遊技盤の正面図である。
図3】パチンコ機の裏面図である。
図4】パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
図5】当り図柄について説明するための表である。
図6】メインルーチンについてのフローチャートである。
図7】始動口入賞確認処理についてのフローチャートである。
図8】当否判定処理についてのフローチャートである。
図9】当否判定処理についてのフローチャートである。
図10】当否判定処理についてのフローチャートである。
図11】当否判定処理についてのフローチャートである。
図12】大当り遊技処理についてのフローチャートである。
図13】大当り遊技処理についてのフローチャートである。
図14】大当り遊技処理についてのフローチャートである。
図15】大当り遊技処理についてのフローチャートである。
図16】演出選択により表示される演出画面の説明図である。
図17】演出選択処理についてのフローチャートである。
図18】変形例1の演出選択処理についてのフローチャートである。
図19】変形例2の演出選択処理についてのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
(1)全体の構成について
図1に示すように、本実施形態のパチンコ機50は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51にて各構成を保持する構造を有している。外枠51の左側上下にはヒンジ53が設けられており、ヒンジ53により、板ガラス61が嵌め込まれた前枠(ガラス枠)52及び後述の内枠が、外枠51に対し開閉可能に保持される。また、前枠52の板ガラス61の奥には、内枠に保持された遊技盤1(図2)が設けられている。
【0011】
前枠52の上部の左右両側にはスピーカ66が設置されており、これらにより遊技音が出力され、遊技の趣向性を向上させる。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾ランプ65のほか、遊技の異常を報知するLEDが設けられている。
前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体に形成されている。また、下皿63の右側には発射ハンドル64が設けられており、該発射ハンドル64を時計回りに操作することにより発射装置が作動し、上皿55から供給された遊技球が遊技盤1に向けて発射される。
【0012】
下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受けるよう構成されており、球抜きレバーを操作することで、下皿63に溜まった遊技球を遊技店に備えられたドル箱に移すことができる。また、上皿55の中央には、遊技ボタン67が設けられている。
本パチンコ機50は、いわゆるCR機であり、プリペイドカードの読み書きを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が付属されていると共に、上皿55の右側には球貸ボタン57,精算ボタン58,精算表示装置59が設けられている。
【0013】
なお、図1の49は、前枠52及び前記内枠を外枠51にロックするシリンダ錠であり、該シリンダ錠49に所定の鍵を挿入して鍵を時計回りに操作すると、内枠が開放され、反時計回りに操作すると、前枠52が開放される。
また、図2に示すように、遊技盤1には、外レール2aと内レール2bとによって囲まれた略円形の遊技領域3が形成されている。遊技領域3には、その中央部にセンターケース5が装着され、センターケース5に向かって右横には、普通図柄作動ゲート22が設置されている。普通図柄作動ゲート22を遊技球が通過すると、普通図柄の当否抽選用の複数種類の乱数が抽出され、抽出された乱数に基づく当否判定(普通図柄抽選)が行われる。
【0014】
センターケース5の直下には、遊技球の入球に起因して第1特別図柄(第1特図或いは特図1とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選(当否判定)が行われる第1始動口11が設置されている。また、センターケース5の右横であって、普通図柄作動ゲート22の直下には、遊技球の入球に起因して第2特別図柄(第2特図或いは特図2とも記載)の変動表示を伴う大当り抽選が行われる第2始動口12が設置されている。
【0015】
第1始動口11は、左打ち(センターケース5の左側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(左打ち領域)に配置されていると共に、第2始動口12は、右打ち(センターケース5の右側を狙い打つこと)により発射された遊技球が主に流下する領域(右打ち領域)に配置されている。
このため、左打ちを行うことで第1始動口11を狙い打つことができると共に、右打ちを行うことで第2始動口12を狙い打つことができる。
【0016】
なお、第1,第2始動口11,12の配置は、これに限定されることはなく、例えば、第1,第2始動口11,12を上下に並べてセンターケース5の下方に配置しても良いし、第1始動口11を右打ち領域に、第2始動口12を左打ち領域に配置しても良い。
第1始動口11は、常時遊技球が入球可能に構成されているが、第2始動口12は、普通図柄抽選での当選により開放される普通電動役物として構成されており、開放時のみ入球可能となっている。なお、閉鎖時であっても、稀に入球可能な構成としても良い。
【0017】
第1始動口11に遊技球が入球すると、第1特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第1保留記憶として記憶されると共に、第2始動口12に遊技球が入球すると、第2特図に対応する複数種類の乱数が抽出され、第2保留記憶として記憶される。
普通電動役物として構成された第2始動口12は、普通図柄抽選での当選時に、所定時間の開放が行われる。
【0018】
また、センターケース5の下方においては、第1始動口11の右側であって、第2始動口12の下方には、特別電動役物からなる大入賞口20が設けられている。大入賞口20は、右打ちされた遊技球が主に入球する位置に配されている。無論、大入賞口20の配置は、これに限定されることはなく、例えば、左打ち領域に大入賞口20を配置しても良い。
【0019】
遊技盤1における向かって左側の領域には、複数(例えば、7個程度)のLEDを備える第1特図表示装置9及び第2特図表示装置10と、4個のLEDからなる第1特図保留数表示装置23及び第2特図保留数表示装置24が設置されている。また、遊技盤1における向かって右下の領域には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置7と、4個のLEDからなる普図保留数表示装置8が設置されている。
【0020】
第1特図表示装置9では特図1が、第2特図表示装置10では特図2が表示されるが、第1,第2特図表示装置9,10は、これらの特図を表示する際の各LEDの点灯パターンを変則的なものとすることで、遊技者が特図の判別を不可能或いは困難とする。なお、第1,第2特図表示装置9,10を構成するLEDの並びを変則的なものとすることで、遊技者が表示された特図を判別することを不可能或いは困難としても良い。
【0021】
図2に示す遊技盤1のセンターケース5には、中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCDパネルが配設され、LCDパネルの演出画面上では、演出図柄の変動表示等を行うことで、第1,第2特図に対応する大当り抽選の結果を報知する図柄演出が行われる。
また、センターケース5には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージ等が設けられている。
【0022】
また、センターケース5の下方であって、第1始動口11の左方には、一般入賞口25~27が配置されている。
なお、遊技盤1の遊技領域3には多数の遊技釘が植設されており、盤面最下部にはアウト口が設けられている。
また、図3に示すように、パチンコ機50の裏側は、遊技盤1を脱着可能に取付ける内枠70が外枠51に収納された構成となっている。内枠70は、前枠52と同様、一方の側縁(図3に向かって右側)の上下位置が外枠51に設けられたヒンジ53に結合され、開閉可能に設置されている。内枠70には、遊技球流下通路が形成されており、上方(上流)から球タンク71,タンクレール72,払出ユニット73が設けられ、払出ユニット73の中には払出装置が設けられている。この構成により、遊技盤1の入賞口に遊技球が入賞すると、球タンク71に貯留されている所定個数の遊技球(賞球)が払出装置から払い出され、流下通路を通り上皿55に払い出される。また、本実施形態では、払出装置は、球貸ボタン57の操作に応じて遊技球(貸球)を払い出すよう構成されている。
【0023】
また、パチンコ機50の裏側には、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83,発射制御装置,電源基板85が設けられている。主制御装置80,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83は、遊技盤1に設けられ、払出制御装置81,発射制御装置,電源基板85は、内枠70に設けられている。なお、図3では発射制御装置が記載されていないが、発射制御装置は、払出制御装置81の奥側(遊技盤1側)に配されている。
【0024】
また、球タンク71の右側には、外部接続端子板78が設けられており、外部接続端子板78により、遊技状態や遊技結果を示す信号が図示しないホールコンピュータへ送られる。
(2)電気的構成について
次に、パチンコ機50の電気的構成について説明する。このパチンコ機50は、図4のブロック図に示すとおり、主制御装置80を中心にして構成されている。なお、このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80,払出制御装置81,演出図柄制御装置82,サブ統合制御装置83のいずれもCPU,ROM,RAM,入力ポート,出力ポート等を備えている。また、発射制御装置84,電源基板にはCPU,ROM,RAMは設けられていないが、これに限るわけではなく、発射制御装置84等にCPU,ROM,RAM等を設けてもよい。
【0025】
主制御装置80には、第1始動口11に入球した遊技球を検出する第1始動口SW11a、第2始動口12に入球した遊技球を検出する第2始動口SW12a、普通図柄作動ゲート22に進入した遊技球を検出する普通図柄作動SW22a、一般入賞口25~27に入球した遊技球を検出する一般入賞口SW25a等からの検出信号が入力される。
また、このほかにも、大入賞口20に入球した遊技球を計数するためのカウントSW20aからの検出信号が入力される。
【0026】
主制御装置80は、搭載しているプログラムに従って動作して、上述の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、払出制御装置81及びサブ統合制御装置83に出力する。
また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板90を介して接続されている第1特図表示装置9,第2特図表示装置10,第1特図保留数表示装置23,第2特図保留数表示装置24,普通図柄表示装置7,普図保留数表示装置8の表示を制御する。
【0027】
さらに、主制御装置80は、大入賞口ソレノイド20bを制御することで大入賞口20の開閉を制御すると共に、普電役物ソレノイド12bを制御することで第2始動口12の開閉を制御する。
主制御装置80からの出力信号は試験信号端子にも出力されるほか、図柄変動や大当り等の管理用の信号が外部接続端子板78に出力されてホールコンピュータ87に送られる。
【0028】
主制御装置80と払出制御装置81とは双方向通信が可能である。
払出制御装置81は、主制御装置80から送られてくるコマンドに応じて払出モータ30を稼働させて賞球を払い出させる。本実施形態においては、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出SW31の検出信号は払出制御装置81に入力され、払出制御装置81で賞球の計数が行われる構成を用いる。この他にも主制御装置80と払出制御装置81に払出SW31の検出信号が入力され、主制御装置80と払出制御装置81の双方で賞球の計数を行う構成を用いることも考えられる。
【0029】
なお、払出制御装置81は、ガラス枠閉鎖SW45,内枠閉鎖SW46,球切れSW33,払出SW31,満杯SW32からの信号が入力され、満杯SW32により下皿63が満タンであることを示す信号が入力された場合や、球切れSW33により球タンク71に遊技球が少ないあるいは無いことを示す信号が入力された場合には、払出モータ30を停止させ、賞球の払出動作を停止させる。また、満杯SW32,球切れSW33も、その状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、その信号が出力されなくなることに起因して払出モータ30の駆動を再開させる。
【0030】
また、払出制御装置81は、CRユニット端子板34を介してCRユニット56と交信することで払出モータ30を作動させ、貸し球を排出する。払出された貸し球は払出SW31に検出され、検出信号は払出制御装置81に入力される。また、CRユニット端子板34は、精算表示装置59とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置59には、遊技球の貸出しを要求するための球貸ボタン57、精算を要求するための精算ボタン58が設けられている。
【0031】
また、払出制御装置81は、外部接続端子板78を介して賞球に関する情報、枠(内枠70,前枠52)の開閉状態を示す情報などをホールコンピュータ87に送信するほか、発射制御装置84に対して発射停止信号を送信する。
なお、本実施形態のパチンコ機50は遊技球を払出す構成であるが、入賞等に応じて発生した賞球を払い出さずに記憶する封入式の構成にしても良い。
【0032】
発射制御装置84は、発射モータ40を制御して、遊技領域3に遊技球を発射させる。
なお、発射制御装置84には、払出制御装置81以外に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチSW38からのタッチ信号、発射停止SW39から発射停止信号が入力される。
回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を操作することで出力され、タッチ信号は遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止スイッチ信号は、遊技者が発射停止SW39を押すことで出力される。なお、タッチ信号が発射制御装置84に入力されていなければ、遊技球は発射できないほか、発射停止スイッチ信号が入力されているときには、遊技者が発射ハンドル64を触っていても遊技球は発射出来ないようになっている。
【0033】
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されてくるデータ及びコマンドを受信する。なお、サブ統合制御装置83は、主制御装置80に対しデータを送信しない。そして、それらを演出表示制御用、音制御用及びランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンド等は演出図柄制御装置82に送信し、音制御用及びランプ制御用は自身に含まれている各制御部位(音声制御装置及びランプ制御装置としての機能部)に分配する。
【0034】
音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによってスピーカ66からの音声出力を制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって各種LED、ランプ28を制御する。
また、サブ統合制御装置83には、遊技ボタン67が接続されており、遊技者が遊技ボタン67を操作した際には、その信号がサブ統合制御装置83に入力される。
【0035】
サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82とは双方向通信が可能である。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から受信したデータ及びコマンド(共に主制御装置80から送信されてきたものとサブ統合制御装置83が生成したものとがある)に基づいて演出図柄表示装置6を制御して、演出図柄の変動表示(図柄演出)等の演出画面を表示させる。
【0036】
[動作の説明]
(1)概要について
次に、本実施形態におけるパチンコ機50の動作について説明する。パチンコ機50は、所謂ST機として構成されていると共に、確変機能及び開放延長機能が搭載されている。すなわち、パチンコ機50では、大当り抽選にて大当りに当選すると大当り遊技が行われる。大当り遊技では、予め定められた総ラウンド数(一例として、4R又は10R)にわたって大入賞口20が開放される。そして、大当り遊技の終了後には、予め定められた回数(ST回数)の大当り抽選が行われるまでの間、開放延長機能、又は、開放延長機能及び確変機能を作動させることで、遊技者に特典が付与される。以後、該特典が付与される期間を、STとも記載する。
【0037】
なお、確変機能とは、大当り抽選で当選する確率を上昇させる機能である。以後、確変機能が作動した遊技状態を、確変状態又は高確率状態と記載し、確変機能が作動していない遊技状態を、低確率状態とも記載する。一方、開放延長機能とは、普通図柄抽選の当選確率を上昇させる、普通図柄抽選で当選した際の第2始動口12の開放時間を長くする、普通図柄抽選がなされた際の普通図柄表示装置7での変動表示時間を短くする等の方法により、第2始動口12への入球を容易にする機能である。また、開放延長機能と共に作動し、特別図柄表示装置での変動表示時間を短くする時短機能も設けられている。以後、開放延長機能及び時短機能が作動した遊技状態を、電サポとも記載する。また、確変機能及び開放延長機能が作動していない遊技状態を、通常状態とも記載する。
【0038】
ST中は電サポとなるため、第2始動口12への入球が容易となる。このため、ST中は右打ちを行い、第2始動口12への入球を狙う遊技が行われる。一方、電サポでない場合には、第2始動口12への入球は困難となる。このため、ST中でない場合には、左打ちを行い、第1始動口11への入球を狙う遊技が行われる。
また、パチンコ機50では、大当りが発生した際に第1、第2特図表示装置9、10に確定表示される特図(以後、当り図柄とも記載)として、複数の種類が設けられている。つまり、複数の種類の大当りが設けられており、当り図柄により大当りの種類が定められる。そして、図5(a)、(b)に示すように、当り図柄に応じて、大当り遊技の総ラウンド数と、大当り遊技後に付与される特典の内容が定められる。具体的には、特図1の各当り図柄は、特1当り図柄1、2に区分されると共に、特図2の各当り図柄は、特2当り図柄1~3に区分される。なお、これらの区分の各々は、複数の種類の当り図柄を含んでいる。
【0039】
そして、当り図柄が特1当り図柄2、又は、特2当り図柄2、3である大当りは、確変大当りとして構成されており、確変大当りに起因して行われる大当り遊技後のSTでは、確変機能及び開放延長機能が作動する。一方、当り図柄が特1当り図柄1、又は、特2当り図柄1である大当りは、通常大当りとして構成されており、通常大当りに起因して行われる大当り遊技のSTでは、確変機能は作動しないが開放延長機能が作動する。なお、特定の当り図柄により大当りとなった場合には、大当り遊技終了後にSTに移行しないようにしても良い。
【0040】
また、当り図柄が特1当り図柄2及び特2当り図柄2、3に属する場合には、ST回数は100回となる。一方、当り図柄が特1当り図柄1及び特2当り図柄1に属する場合には、ST回数は、当り図柄に応じて、20回、50回、100回のうちのいずれかに設定される。
(2)メインルーチンについて
まず、パチンコ機50の主制御装置80におけるメインルーチンについて、図6に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、このメインルーチンは、2ms周期のタイマ割り込み処理として起動される。
【0041】
S10では、主制御装置80は、正常なタイマ割り込みによりメインルーチンが起動されたか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S10:Yes)、S20に処理を移行すると共に、否定判定が得られた場合には(S10:No)、S15に処理を移行する。
S15では、主制御装置80は、CPUやI/O等の初期設定を行い、S70に処理を移行する。
【0042】
一方、S10で肯定判定が得られた場合には、主制御装置80は、初期値乱数の更新(S20),大当り決定用乱数の更新(S25),大当り図柄決定用乱数の更新(S30),当り決定用乱数の更新(S35),リーチ判定用乱数の更新(S40),変動パターン決定用乱数の更新(S45)を行う。
そして、主制御装置80は、始動口等といった入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞確認処理と(S50)、始動口への入賞に起因して大当り抽選を行う当否判定処理と(S55)、サブ統合制御装置83等にデータ及びコマンドを送信し、また、ホールコンピュータ87等に各種情報を送信する各出力処理と(S60)、遊技者の不正行為を検出する不正監視処理と(S65)を行う。
【0043】
なお、これ以外にも、遊技球の普通図柄作動ゲート22の通過に起因して普通図柄抽選等を行う普図当否判定処理や、普通電動役物(第2始動口12)を開放することで普図遊技を行う普図遊技処理等が行われる。
また、当否判定処理に続いて、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が行われる。
また、S70では、主制御装置80は、次のタイマ割込みが発生してメインルーチンが起動されるまで、初期値乱数の更新を繰り返し行う。
【0044】
(3)始動口入賞確認処理について
次に、第1,第2始動口11,12への入賞を検出し、該入賞に応じて保留記憶等を行う始動口入賞確認処理について、図7に記載のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される入賞確認処理からコールされるサブルーチンとして構成されている。
【0045】
S100では、主制御装置80は、第1始動口SW11aの検出信号に基づき、第1始動口11への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S100:Yes)、S105に処理を移行し、否定判定の場合は(S100:No)、S115に処理を移行する。
S105では、主制御装置80は、第1始動口11に対応する特図についての保留記憶の数(第1保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S105:Yes)、S115に処理を移行し、否定判定の場合は(S105:No)、S110に処理を移行する。
【0046】
S110では、主制御装置80は、大当り抽選に用いられる大当り決定用乱数や、当り図柄を決定する大当り図柄決定用乱数や、図柄演出においてリーチとなるか否かを決定するためのリーチ判定用乱数や、特別図柄の変動時間等を決定するための変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第1保留記憶として記憶すると共に、何個の第1保留記憶が生じているかを示す第1保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、S115に処理を移行する。
【0047】
なお、S110では、主制御装置80は、第1保留記憶に係る大当り決定用乱数等(換言すれば、数値データ)が特定値であるか否かを判定することで、高確率状態である場合と低確率状態である場合との各々について、該第1保留記憶に基づく大当り抽選で大当りが生じるか否かや、該大当り抽選の結果を報知する図柄演出にて特定のリーチが生じるか否かを判定する先読みを行う。そして、先読み結果を示す先読みコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
なお、この他にも、例えば、抽出した乱数を第1保留記憶として記憶する前に、該乱数に基づき先読みを行っても良いし、抽出した乱数を第1保留記憶のために設けられたメモリ領域とは別のメモリ領域に記憶し、該別のメモリ領域に記憶された乱数に基づき先読みを行っても良い。
【0048】
S115では、主制御装置80は、第2始動口SW12aの検出信号に基づき、第2始動口12への遊技球の入賞が発生したかを判定する。そして、肯定判定の場合は(S115:Yes)、S120に処理を移行し、否定判定の場合は(S115:No)、本処理を終了する。
S120では、主制御装置80は、第2始動口12に対応する特図についての保留記憶の数(第2保留記憶)が、最大値(一例として4)に達しているか否かを判定する。そして、肯定判定の場合は(S120:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合は(S120:No)、S125に処理を移行する。
【0049】
S125では、主制御装置80は、大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数やリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等を抽出する。そして、抽出した乱数を第2保留記憶として記憶すると共に、何個の第2保留記憶が生じているかを示す第2保留数コマンドを生成してサブ統合制御装置83に送信し、本処理を終了する。
なお、主制御装置80は、第2保留記憶に係る大当り決定用乱数等に対し上述した先読みを行い、先読みコマンドをサブ統合制御装置83に送信しても良い。
【0050】
(4)当否判定処理について
次に、保留記憶に係る大当り決定用乱数により大当り抽選を行う当否判定処理について、図8~11のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、メインルーチンから実行される。また、本処理の終了後は、大当り遊技を行うための大当り遊技処理が実行される。
【0051】
まず、図8に関して、S200では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S200:Yes)、本処理を終了し、否定判定の場合には(S200:No)、S205に処理を移行する。
S205では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S205:Yes)、図10のS280に処理を移行し、否定判定の場合には(S205:No)、S210に処理を移行する。
【0052】
S210では、主制御装置80は、第1特図或いは第2特図の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S210:Yes)、図11のS290に処理を移行し、否定判定の場合には(S210:No)、図9のS215に処理を移行する。
続いて図9に関して、S215では、主制御装置80は、第1保留記憶及び第2保留記憶の有無を判定し、いずれかの保留記憶が存在する場合には(S215:Yes)、S220に処理を移行すると共に、そうでない場合には(S215:No)、本処理を終了する。
【0053】
S220では、主制御装置80は、第2保留記憶が存在する場合には、第2保留記憶のうち最先に生じたものを選択し、第2保留記憶が存在せず、第1保留記憶のみが存在する場合には、第1保留記憶のうち最先に生じたものを選択する。なお、第1及び第2保留記憶のうち、最先に生じたものを選択する構成としても良い。
S225では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグがセットされているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S225:Yes)、S230に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S225:No)、S235に処理を移行する。
【0054】
S230では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態に対応する当否判定用テーブル(確変テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
一方、S235では、主制御装置80は、選択された保留記憶に係る大当り判定用乱数と、確変状態で無い場合に対応する当否判定用テーブル(通常テーブル)に基づき、大当り抽選で大当りとなるか否かを判定し、該保留記憶を消化する。そして、S240に処理を移行する。
【0055】
S240では、主制御装置80は、大当り抽選で大当りが生じたか否かを判定し、肯定判定の場合には(S240:Yes)、S245に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S240:No)、S260に処理を移行する。
S245では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数に基づき当り図柄を決定する。なお、大当り図柄決定用乱数に基づく決定の結果、第1特図,第2特図に対応する各当り図柄は、予め定められた振分率に従いランダムに選択される。そして、S250に処理を移行する。
【0056】
S250,S255では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定すると共に、当り図柄に基づき、大当りの種類や、大当り遊技の総ラウンド数や、大当り遊技後の遊技状態や、ST回数等を決定し、S270に処理を移行する。
一方、大当り抽選で外れた際に移行するS260では、主制御装置80は、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数や変動パターン決定用乱数等に基づき特別図柄の変動時間等を決定し、S265に処理を移行する。
【0057】
S265では、主制御装置80は、ST中に実行可能な大当り抽選の残り回数(ST残り回数)を示すカウンタの更新等を行い、S270に処理を移行する。
S270では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り抽選後の第1保留記憶の数を示す第1保留数コマンドと、大当り抽選後の第2保留記憶の数を示す第2保留数コマンドとを送信する。また、消化した保留記憶に対応する特図の変動表示を開始すると共に、サブ統合制御装置83に対し特別図柄の変動時間等を示す変動開始コマンドを送信することで図柄演出を開始させる。さらに、サブ統合制御装置83に対し、停止表示させる演出図柄を指示する図柄指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
【0058】
続いて図10に関して、第1特図或いは第2特図の変動表示中に移行するS280では、主制御装置80は、特図の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S280:No)、本処理を終了する。
S285では、主制御装置80は、特図の変動表示を終了し、特図の確定図柄を表示させると共に、サブ統合制御装置83に対し演出図柄の確定表示を行わせる図柄確定コマンドを送信し、本処理を終了する。
【0059】
続いて図11に関して、特図の確定表示中に移行するS290では、主制御装置80は、特図の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S290:Yes)、S295に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S290:No)、本処理を終了する。
S295では、主制御装置80は、特図の確定表示を終了し、S300に処理を移行する。
【0060】
S300では、主制御装置80は、確定表示されていた特図が大当り時のものであるかを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S300:No)、S335に処理を移行する。
S305では、主制御装置80は、確変状態であることを示す確変フラグを参照すると共に、確変フラグがセットされている場合には確変フラグをクリアし(S310)、その後、S315に処理を移行する。
【0061】
S315では、主制御装置80は、電サポであることを示す電サポフラグを参照すると共に、電サポフラグがセットされている場合には電サポフラグをクリアし(S320)、その後、S325に処理を移行する。
そして、主制御装置80は、条件装置作動開始処理(S325),役物連続作動装置作動開始処理(S327)を実行すると共に、大当り抽選での当選を通知するコマンドや、大当り遊技の種類や特典内容等を通知するコマンドをサブ統合制御装置83に送信し(S330)、本処理を終了する。
【0062】
一方、S300にて否定判定が得られた場合に移行するS335では、主制御装置80は、確変フラグを参照し、該フラグがセットされている場合には(S335:Yes)、ST残り回数を参照する(S340)。そして、ST残り回数が0である場合には(S340:Yes)、確変フラグをクリアし(S345)、S350に処理を移行する。
S350では、主制御装置80は、電サポフラグを参照し、電サポフラグがセットされている場合には(S350:Yes)、ST残り回数を参照する(S355)。そして、ST残り回数が0である場合には(S355:Yes)、電サポフラグをクリアし(S360)、S365に処理を移行する。
【0063】
S365では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、現在の遊技状態、及び、ST残り回数を通知する状態指定コマンドを送信する状態指定コマンド送信処理を実行し、本処理を終了する。
(5)大当り遊技処理について
次に、大当り遊技を行う大当り遊技処理について、図12~15のフローチャートを用いて説明する。なお、本処理は、当否判定処理に続いて実行される。
【0064】
S500では、主制御装置80は、役物連続作動装置の作動中、すなわち、大当り遊技の実行中であるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S510に処理を移行し、否定判定の場合には(S500:No)、本処理を終了する。
S510では、主制御装置80は、大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S510:Yes)、図13のS550に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S510:No)、S515に処理を移行する。
【0065】
S515では、主制御装置80は、大当り遊技における各ラウンドのインターバル中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S515:Yes)、図14のS600に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S515:No)、S520に処理を移行する。
S520では、主制御装置80は、大当り遊技の終了演出中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S520:Yes)、図15のS645に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S520:No)、S525に処理を移行する。
【0066】
S525では、主制御装置80は、大当り抽選で大当りとなった後、大当り遊技が開始されるまでに行われる大当り開始演出の演出時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S525:Yes)、S530に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S525:No)、本処理を終了する。
S530では、主制御装置80は、当り図柄に対応する開放パターンに従い大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行する(第1Rの大当り遊技を実行する)と共に、ラウンド数を示す開放カウンタに1を設定し(S535)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、第1Rが開始されることを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
【0067】
続いて図13に関して、大入賞口21の開放中に移行するS550では、主制御装置80は、大入賞口20に入賞した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S550:No)、S555に処理を移行する。
S555では、主制御装置80は、開放パターンに応じて定められる大入賞口20の開放時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S555:No)、本処理を終了する。
【0068】
S560では、主制御装置80は、大入賞口20を閉鎖させる大入賞口閉鎖処理を実行し、S565に処理を移行する。
S565では、主制御装置80は、大当り遊技の各ラウンドのインターバルを設定する大当りインターバル処理を実行し、本処理を終了する。
続いて図14に関して、各ラウンドのインターバル中に移行するS600では、主制御装置80は、開放カウンタと大当り遊技の開放パターンとに基づき、最終ラウンドに到達しているか否かを判定し、肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S600:No)、S615に処理を移行する。
【0069】
S605では、主制御装置80は、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行すると共に、開放カウンタをクリアし(S610)、本処理を終了する。
一方、S615では、主制御装置80は、大当り遊技のインターバル時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S615:Yes)、S620に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S615:No)、本処理を終了する。
【0070】
S620では、主制御装置80は、大入賞口20を開放させる大入賞口開放処理を実行すると共に、ラウンド数を示す開放カウンタをインクリメントし(S625)、本処理を終了する。なお、この時、主制御装置80は、新たに開始されるラウンドを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信しても良い。
続いて図15に関して、大当り遊技の終了演出中に移行するS645では、主制御装置80は、該終了演出の時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S645:Yes)、S650に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S645:No)、本処理を終了する。
【0071】
続くS650,S655では、主制御装置80は、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S660に処理を移行する。
S660では、主制御装置80は、大当り遊技後の遊技状態が確変状態且つ電サポであるか否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S660:Yes)、S665に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S660:No)、S680に処理を移行する。
【0072】
S665では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、確変フラグと電サポフラグをセットし(S670)、S695に処理を移行する。
一方、S680では、主制御装置80は、大当り遊技の終了後に電サポとなるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S680:Yes)、S685に処理を移行すると共に、否定判定の場合には(S680:No)、S695に処理を移行する。
【0073】
S685では、主制御装置80は、当り図柄に応じて先に決定されたST回数等を設定する。また、電サポフラグをセットし(S690)、S695に処理を移行する。
S695,S700では、主制御装置80は、サブ統合制御装置83に対し、大当り遊技に関する演出を終了させる大当り終了コマンドと、大当り遊技終了後の遊技状態、及び、ST回数を通知する状態指定コマンドを送信し、本処理を終了する。
【0074】
(6)演出について
パチンコ機50では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき演出図柄制御装置82等を制御し、演出図柄表示装置6の演出画面やスピーカ66等を介して各種演出を行う。具体的には、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からの変動開始コマンド等に基づき、演出画面にて、大当り抽選の結果を報知する図柄演出を行うと共に、保留数コマンド等に基づき、演出画面に保留図柄を表示する保留演出を行う。また、保留記憶が消化された場合には、該保留記憶に対応する保留図柄に替えて変動中図柄を表示する変動中演出が行われる。この他にも、サブ統合制御装置83は、例えば、演出画面にて、図柄演出と共に、該図柄演出にて結果が報知される大当り抽選で大当りが発生することを示唆する予告演出を行っても良い。また、サブ統合制御装置83は、例えば、主制御装置80から受信した先読みコマンドに基づき、保留記憶が消化された際に大当りが発生することを示唆する先読み演出を行っても良い。
【0075】
また、サブ統合制御装置83は、上述した演出の1つとして、主制御装置80からのコマンドに基づき、演出画面を介して、大当り遊技の進行状況を報知する大当り演出を行う。大当り演出は、例えば、大当り遊技の総ラウンド数や、大当り遊技後の遊技状態等に応じた態様で行われ、例えば、現在のラウンドや、大当り遊技にて遊技者が獲得した総賞球数や、大当り遊技における差玉数等が表示される。なお、差玉数とは、大当り遊技での総賞球数から、大当り遊技にて発射された遊技球数を引いた数を意味する。そして、大当り演出には、複数の種類の演出態様が設けられている。なお、大当り演出の演出態様とは、例えば、大当り演出にて演出画面に表示される画像(具体的には、背景画像やキャラクタ)や、大当り演出中に出力される音声や楽曲や、各種LED、ランプ28の発光パターン等であっても良い。
【0076】
また、パチンコ機50は、複数の種類の演出モードを備えており、上述した図柄演出等の各種演出は、演出モードに応じた演出態様で行われる。より詳しくは、演出モードに応じて、例えば、演出画面に表示される画像や、出力される音声や楽曲や、各種LED、ランプ28の発光パターン等が定められる。そして、演出モードは、例えば、現在の遊技状態に応じて定められる。本実施形態では、一例として、通常状態中に移行する演出モードである通常モードと、ST中に移行する演出モードである特典モードとが設けられている。また、通常モード及び特典モードとして、それぞれ、複数の種類が設けられていても良い。そして、通常モード中や特典モード中に所定の条件が充足された場合には、異なる種類の通常モードや特典モードに移行しても良い。
【0077】
(7)演出選択について
サブ統合制御装置83は、大当り抽選で大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合には、演出図柄表示装置6の演出画面を介して演出選択を行う。なお、当り保留とは、大当り抽選にていずれかの種類の大当りとなる保留記憶であっても良いし、大当り抽選にて特定の大当りとなる保留記憶であっても良い。特定の大当りとは、例えば、確変大当りであっても良いし、大当り遊技の総ラウンド数が10Rである大当りであっても良い。
【0078】
また、大当り発生時に、予め定められた開始条件が充足され、且つ、当り保留が存在しない場合に、演出選択が行われても良い。具体的には、開始条件とは、例えば、演出選択の要因となる大当りが特定の種類であるという条件であっても良い。特定の種類の大当りとは、例えば、確変大当りであっても良いし、大当り遊技の総ラウンド数が10Rである大当りであっても良い。また、開始条件とは、例えば、演出選択の要因となる大当りの発生時のパチンコ機50が、特定の遊技状態(例えば、確変状態)であるとの条件であっても良い。また、開始条件とは、例えば、演出選択の要因となる大当り発生時の遊技状態が確変状態であり、且つ、該大当りが確変大当りであるとの条件であっても良い。こうすることにより、遊技者に有利な遊技が行われる場合の更なる特典として演出選択を行うことができ、遊技の興趣を高めることができる。また、例えば、演出選択を行うか否かを決定するための抽選に当選することを開始条件とし、該抽選の当選時に演出選択を行うことで、大当り遊技後に確変状態に移行するか否かや、大当り遊技の総ラウンド数が10Rであるか否かを示唆しても良い。こうすることにより、遊技の興趣を高めることができる。
【0079】
そして、演出選択では、大当りに起因して行われる大当り遊技についての大当り演出、及び、該大当り遊技後に行われる演出のうちの少なくとも一方の演出態様が、遊技者からの指示に従い定められる。なお、大当り遊技後に行われる演出の演出態様とは、例えば、演出モードであっても良い。すなわち、遊技者からの指示に応じて、複数の演出態様のうちのいずれかが選択され、選択された演出態様にて、大当り演出、及び、該大当り遊技後に行われる演出のうちの少なくとも一方が行われる。
【0080】
本実施形態では、一例として、当り保留が存在しない場合には、大当り遊技の開始直後のタイミングで演出選択が行われ、演出選択では、大当り演出の演出態様が選択される。なお、当り保留の有無は、大当り発生後から演出選択の開始時までのいずれかのタイミングで判定される。
すなわち、演出選択の際には、遊技者が選択可能な大当り演出の複数の演出態様801(一例として、演出A~C)を示す演出画面800が表示される(図16(a)参照)。そして、サブ統合制御装置83は、遊技ボタン67を介して受け付けた遊技者の操作に応じて、演出画面800に表示されたいずれかの演出態様801を選択し、選択された演出態様にて大当り演出が行われる。
【0081】
また、大当り遊技の開始直後のタイミングに限らず、例えば、大当りの発生直後や、大当り遊技の開始直前や、大当り遊技の途中(例えば、大当り遊技の所定のラウンドや、ラウンド間のインターバル中等)に、当り保留が存在しなければ演出選択が行われるようにしても良い。なお、大当り遊技の途中に演出選択が行われる場合には、演出選択後の大当り演出は、演出選択にて選択された演出態様に切り替えられる。
【0082】
また、演出選択は、連チャン数が所定の回数に達した後に行われるようにしても良い。なお、連チャン数とは、通常状態中に発生した大当りを1回目としてカウントし、該大当りによりSTに移行した後、STが終了するまでに発生した大当りの数を意味する。また、演出選択が行われる際の連チャン数に応じて、演出選択にて選択可能な演出態様の数を決定しても良い。
【0083】
具体的には、例えば、連チャン数が2回に達した時の大当りに起因して演出選択を行っても良い。そして、例えば、連チャン数が2~4回である場合の演出選択では選択可能な演出態様801の数(以後、選択可能数)を3個とし(図16(a)参照)、連チャン数が5~8回である場合の演出選択では選択可能数802を4個とし(図16(b)参照)、連チャン数が9回以上である場合の演出選択では選択可能数803を5個としても良い(図16(c)参照)。これにより、連チャン数が増えるに従い、選択可能な演出態様が新たに追加されるため、多くの連チャンを獲得した遊技者に特典を与えることができる。さらに、連チャン数が4回又は9回に達した後には、連チャン数が該回数に達しない場合には出現しない特別な演出態様が演出選択に追加されても良い。こうすることにより、連チャン数が所定回数に達した際に新たな演出態様を出現させることができ、遊技者を喜ばせることができる。
【0084】
また、例えば、演出選択の要因となった大当りの種類や、演出選択が行われる際の連チャン数に応じて、演出選択での選択可能数が変化したり、選択可能な演出態様の種類が変化したりしても良い。こうすることにより、演出態様を多様化することができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、演出選択では、大当り演出の演出態様と、大当り遊技後の演出モードとが選択されても良い。具体的には、例えば、大当り演出の各演出態様と、大当り遊技後に移行可能な各演出モードとが対応付けられていても良い。そして、演出選択では大当り演出の演出態様を選択可能とし、大当り遊技後には、演出選択にて選択された大当り演出の態様に対応する演出モードに移行するようにしても良い。無論、演出選択にて、大当り演出の演出態様と、大当り遊技後の演出モードとを個別に選択可能としても良い。
【0085】
この他にも、例えば、演出選択では、大当り演出の演出態様に替えて、大当り遊技後の演出モードが選択されても良い。すなわち、演出選択の際には、遊技者が選択可能な大当り遊技後の複数の演出モード811(一例として、演出モードA~C)を示す演出画面810が表示されても良い(図16(d)参照)。そして、サブ統合制御装置83は、遊技ボタン67を介して受け付けた遊技者の操作に応じて、演出画面800に表示されたいずれかの演出モード811を選択しても良い。この場合、上述した演出選択の実行タイミングに加え、例えば、大当り遊技の終了直前や終了直後に演出選択が行われるようにしても良い。
【0086】
(8)演出選択の変形例1
本実施形態では、大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合に演出選択が行われる。しかし、変形例1では、これに替えて、大当りが発生すると、当り保留の有無に関わらず演出選択が行われると共に、当り保留が存在しない場合の演出選択での選択可能数は、当り保留が存在する場合の演出選択での選択可能数よりも多い。具体的には、例えば、当り保留が存在しない場合の演出選択では、図16(a)の演出画面800が表示され、当り保留が存在する場合の演出選択では、選択可能な演出態様821が少ない図16(e)の演出画面820が表示されても良い。
【0087】
(9)演出選択の変形例2
本実施形態では、大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合に演出選択が行われる。しかし、変形例2では、これに替えて、大当りが発生すると、当り保留が存在する場合に演出選択が行われる。
(10)演出選択の変形例3
本実施形態では、大当りが発生すると、当り保留が存在しない場合に演出選択が行われる。しかし、変形例3では、これに替えて、大当りが発生すると、当り保留の有無に関わらず演出選択が行われると共に、当り保留が存在する場合の演出選択での選択可能数は、当り保留が存在しない場合の演出選択での選択可能数よりも多い。具体的には、例えば、当り保留が存在しない場合の演出選択では、図16(e)の演出画面820が表示され、当り保留が存在する場合の演出選択では、選択可能な演出態様801が多い図16(a)の演出画面800が表示されても良い。
【0088】
(11)演出選択処理について
次に、当り保留が存在しない場合に、大当り後に演出選択を行う演出選択処理について、図17のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S900では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80からのコマンドに基づき、大当り遊技の開始直後における演出選択の開始タイミングが到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S900:Yes)、サブ統合制御装置83はS905に移行し、否定判定が得られた場合には(S900:No)、本処理を終了する。なお、上述したように、大当り遊技の開始直後に限らず、大当り発生後の様々なタイミングにて演出選択が実行され得る。
【0089】
S905では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した先読みコマンド等に基づき、当り保留が存在するか否かを判定する。そして、否定判定が得られた場合には(S905:No)、サブ統合制御装置83はS910に移行し、肯定判定が得られた場合には(S905:Yes)、本処理を終了する。
S910では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面を介して演出選択を開始し、遊技ボタン67を介して、演出画面に表示された演出態様の選択を受け付ける(S915)。そして、S920では、サブ統合制御装置83は、選択された演出態様での大当り演出を開始し、本処理を終了する。
【0090】
(12)変形例1での演出選択処理について
次に、変形例1における演出選択処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。本処理は、サブ統合制御装置83により定期的に実行される。
S1000では、サブ統合制御装置83は、上述した演出選択処理のS900と同様、大当り遊技の開始直後における演出選択の開始タイミングが到来したか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S1000:Yes)、サブ統合制御装置83はS1005に移行し、否定判定が得られた場合には(S1000:No)、本処理を終了する。
【0091】
S1005では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した先読みコマンド等に基づき、当り保留が存在するか否かを判定し、判定結果に応じて選択可能数を設定する。具体的には、当り図柄が存在しない場合には、当り図柄が存在する場合に比べ、より多くの選択可能数を設定する。
続くS1010では、サブ統合制御装置83は、演出図柄表示装置6の演出画面を介して、S1005で設定された選択可能数での演出選択を開始する。そして、サブ統合制御装置83は、遊技ボタン67を介して、演出画面に表示された演出態様の選択を受け付け(S1015)、選択された演出態様での大当り演出を開始し(S1020)、本処理を終了する。
【0092】
(13)変形例2での演出選択処理について
次に、変形例2においても、演出選択処理はサブ統合制御装置83により定期的に実行される。また、図19に示すように、変形例2では、本実施形態と同様の演出選択処理が行われるが、以下の点において、変形例2の演出選択処理は本実施形態の演出選択処理と相違する。
すなわち、変形例2のS905では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した先読みコマンド等に基づき、当り保留が存在するか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S905:Yes)、サブ統合制御装置83はS910に移行し、否定判定が得られた場合には(S905:No)、本処理を終了する。
【0093】
(14)変形例3での演出選択処理について
次に、変形例3においても、演出選択処理はサブ統合制御装置83により定期的に実行される。また、変形例3では、変形例1と同様の演出選択処理が行われるが、以下の点において、変形例3の演出選択処理は変形例1の演出選択処理と相違する。
すなわち、変形例3のS1005では、サブ統合制御装置83は、主制御装置80から受信した先読みコマンド等に基づき、当り保留が存在するか否かを判定し、判定結果に応じて選択可能数を設定する。具体的には、当り図柄が存在する場合には、当り図柄が存在しない場合に比べ、より多くの選択可能数を設定する。
【0094】
[他の実施形態]
上記実施形態のパチンコ機50において、大入賞口20に特定領域を設けると共に、確変大当りにより行われる大当り遊技における所定のラウンドを、遊技球が特定領域に進入可能な特定ラウンドとして構成しても良い。そして、特定ラウンドにて遊技球が特定領域に進入するV入賞が発生すると、大当り遊技後に確変状態に移行する構成としても良い。
【0095】
また、上記実施形態のパチンコ機50を、確変状態や電サポが次回大当りまで継続する構成としても良いし、所謂リミッタ機能付きの構成としても良い。また、上記実施形態のパチンコ機50を、所謂一種二種混合機として構成しても良い。
このような場合であっても、同様の効果が得られる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
【0096】
パチンコ機50が弾球遊技機の一例に相当し、サブ統合制御装置83、演出図柄制御装置82、及び演出図柄表示装置6が、演出手段の一例に相当する。
また、始動入賞確認処理におけるS110,S125が、確認手段の一例に相当する。
また、当否判定処理におけるS230,S235が抽選手段の一例に相当する。
また、大当り遊技処理におけるS530,S560,S620が、大当り遊技手段の一例に相当する。
【0097】
また、変形例2の演出選択処理のS910~S920、及び変形例3の演出選択処理のS1010~S1020が、選択手段の一例に相当する。
【符号の説明】
【0098】
1…遊技盤、3…遊技領域、5…センターケース、6…演出図柄表示装置、7…普通図柄表示装置、8…普図保留数表示装置、9…第1特図表示装置、10…第2特図表示装置、11…第1始動口、12…第2始動口、20…大入賞口、22…普通図柄作動ゲート、50…パチンコ機、80…主制御装置、81…払出制御装置、82…演出図柄制御装置、83…サブ統合制御装置。
図1
図2
図3
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図5
図6
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図17
図18
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