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特許7498538情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-06-04
(45)【発行日】2024-06-12
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0251 20230101AFI20240605BHJP
【FI】
G06Q30/0251
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2024056455
(22)【出願日】2024-03-29
【審査請求日】2024-04-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521332187
【氏名又は名称】RYDE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】杉▲崎▼ 正哉
(72)【発明者】
【氏名】芝原 悠介
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-078589(JP,A)
【文献】特開2007-072611(JP,A)
【文献】特開2002-150085(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
第1の受付ステップでは、ユーザの端末操作によって第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴を受け付け、
第2の受付ステップでは、前記コードを読み出した前記ユーザに、移動手段に関するチケット、移動手段を利用する権利および前記チケットもしくは前記権利に対するクーポンからなる群から選択される1以上を取得させるとともに、前記ユーザの属性情報を受け付け、
選定ステップでは、少なくとも前記ユーザの属性情報に基づき、前記ユーザが視認可能な広告物を選定し、
表示制御ステップでは、選定された前記広告物を、前記ユーザが視認可能な態様で第2の媒体に表示させ、
記憶管理ステップでは、前記第1の受付ステップで前記第1の媒体に示された前記コードが読み出された履歴と、前記表示制御ステップで前記広告物が前記第2の媒体に表示された履歴と、を関連付けて記憶させる、情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記選定ステップは、さらに前記移動手段に関連する位置情報に基づき、前記広告物を選定する、情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2の媒体は、前記ユーザの端末に備えられる表示画面である、情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムにおいて、
前記表示制御ステップは、前記ユーザが、前記移動手段に関連する位置に存在することを契機として実行される、情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2の媒体は、前記移動手段に関連する位置に設置された表示媒体である、情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記選定ステップは、複数のユーザの属性情報に基づき、前記広告物を選定する、情報処理システム。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第2の受付ステップでは、前記ユーザに、公共交通機関に関するチケットを取得させるとともに、前記ユーザの属性情報を受け付ける、情報処理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記ユーザの属性情報は、前記ユーザの、住所、年齢、性別、職業、資金力、家族構成、国籍、使用言語、過去の情報閲覧履歴、過去の商品購入履歴、過去の移動履歴、使用端末種および使用IPアドレスからなる群から選択される1以上に関する情報を含む、情報処理システム。
【請求項9】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【請求項10】
プログラムであって、
コンピュータに請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの需要に合わせた広告等の配信システムが開発されてきている。これに関連して、特許文献1には、ユーザの位置及びユーザの移動手段に基づいて、ユーザに提供するコンテンツを決定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-3647号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、広告効率を上げるための余地は依然として存在する。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、効果的にユーザに広告物を提示することができる情報処理システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。第1の受付ステップでは、ユーザの端末操作によって第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴を受け付ける。第2の受付ステップでは、コードを読み出したユーザに、移動手段に関するチケット、移動手段を利用する権利およびチケットもしくは権利に対するクーポンからなる群から選択される1以上を取得させるとともに、ユーザの属性情報を受け付ける。選定ステップでは、少なくともユーザの属性情報に基づき、ユーザが視認可能な広告物を選定する。表示制御ステップでは、選定された広告物を、ユーザが視認可能な態様で第2の媒体に表示させる。
【0007】
上記態様によれば、広告効率を向上させることができる情報処理システム等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。
図2】ユーザ端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】表示媒体4のハードウェア構成を示すブロック図である。
図5】サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。
図6】本実施形態の情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
図7】第1の受付ステップに関するコードを説明するための図である。
図8】第2の受付ステップで受け付ける属性情報を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
すなわち、本実施形態の情報処理システムは以下に示すものである。
情報処理システムであって、
制御部を備え、
前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、
第1の受付ステップでは、ユーザの端末操作によって第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴を受け付け、
第2の受付ステップでは、前記コードを読み出した前記ユーザに、移動手段に関するチケット、移動手段を利用する権利および前記チケットもしくは前記権利に対するクーポンからなる群から選択される1以上を取得させるとともに、前記ユーザの属性情報を受け付け、
選定ステップでは、少なくとも前記ユーザの属性情報に基づき、前記ユーザが視認可能な広告物を選定し、
表示制御ステップでは、選定された前記広告物を、前記ユーザが視認可能な態様で第2の媒体に表示させる、情報処理システム。
【0011】
ところで、一実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、一実施形態に係る種々の情報処理において、入力と、入力に応じた出力とが実現されうる。ここで、入力の結果として出力が得られれば、かかる情報処理において参照される情報(以下、参照情報と称する。)の態様は、限定されない。参照情報は、例えば、データベース、ルックアップテーブル、所定の関数(統計学的手法によって構築された、回帰式等の判定式を含む。)等のルールベースの情報でもよいし、入力と出力との相関を予め学習させた学習済みモデルでもよいし、プロンプトを入力することで所望の結果を出力可能な大規模言語モデルでもよい。
【0013】
また、一実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、一実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0014】
さらに、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。また、プロセッサは、汎用プロセッサでもよいし、専用の回路でもよい。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0015】
1.ハードウェア構成
本節では、本実施形態のハードウェア構成について説明する。
【0016】
1.1 情報処理システム100
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100を表す構成図である。情報処理システム100はユーザ端末2と、サーバ3と、表示媒体4とを備え、これらがネットワーク1を通じて接続されている。これらの構成要素についてさらに説明する。なお、情報処理システム100に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ3単体であってもシステムの一例となる。
【0017】
1.2 ユーザ端末2
ユーザ端末2は、本実施形態におけるユーザが所持する端末である。例えば、ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット端末、コンピュータ等が想定されるが、その詳細は限定されるものではない。なお、図1においてユーザ端末2はスマートフォン単体(2-1,2-2,・・・2-n)の集合体として記載しているが、本明細書においては端末単体をユーザ端末2と表記することもある。
【0018】
図2は、ユーザ端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
ユーザ端末2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、表示部24と、入力部25とを有し、これらの構成要素がユーザ端末2の内部において通信バス20を介して電気的に接続されている。通信部21、記憶部22及び制御部23の説明は、後述の、サーバ3における通信部31、記憶部32及び制御部33と略同様のため省略する。
【0019】
表示部24は、例えば、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。表示部24は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、ユーザ端末2の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。ここでは、表示部24は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものとして説明する。
【0020】
入力部25は、ユーザ端末2の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部25は、表示部24と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部25がユーザによってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス20を介して制御部23に転送され、制御部23が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0021】
なお、このユーザ端末2には緯度経度情報を発信する機能が備えられていてもよい。
具体的には、ユーザ端末2には、GPS(Global Positioning System)等の信号を発信することができる機能(測位システム)が備えられていてもよい。
また、ユーザ端末2は、たとえばコードなどを読み出すカメラ機能などや、NFC(Near Field Communication)タグ等の各種タグを読み出し可能なリーダーを有していてもよい。
【0022】
1.3 サーバ3
図3は、サーバ3のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有し、これらの構成要素がサーバ3の内部において通信バス30を介して電気的に接続されている。各構成要素についてさらに説明する。
【0023】
通信部31は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、Bluetooth(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ3は、通信部31を介して、ユーザ端末2や表示媒体4とネットワーク1を介して種々の情報を通信する。
【0024】
記憶部32は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。また、これらの組合せであってもよい。特に、記憶部32は、制御部33によって実行されるサーバ3に係る種々のプログラム等を記憶している。
【0025】
制御部33は、サーバ3に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部33は、例えば不図示の中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部33は、記憶部32に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ3に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、2.節においてさらに詳述する。なお、制御部33は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部33を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0026】
1.4 表示媒体4
表示媒体4は、サーバ3による表示制御があった場合に、所定の画像などを表示させることができる媒体である。表示媒体4は、典型的にはディスプレイなどの画像表示装置を備えている。この画像表示装置の具体的な例としては、EL素子、電子放出素子、液晶素子、電子インク、電気泳動素子、グレーティングライトバルブ(Grating Light Valve)、プラズマディスプレイ、デジタルマイクロミラーデバイス、圧電セラミックディスプレイ、カーボンナノチューブなど、電気磁気的作用により、コントラスト、輝度、反射率、透過率などが変化する画像表示装置が挙げられる。
【0027】
図4は、表示媒体4のハードウェア構成を示すブロック図である。
表示媒体4は、通信部41と、記憶部42と、制御部43と、表示部44と、入力部45とを有し、これらの構成要素が表示媒体4の内部において通信バス40を介して電気的に接続されている。通信部41、記憶部42及び制御部43の説明は、前述の、サーバ3における通信部31、記憶部32及び制御部33と略同様のため省略する。
【0028】
また、表示部44は、典型的には前述のような画像表示装置である。入力部45は、表示媒体4の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部45は、表示部44と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部45が表示媒体4を取り扱う者によってなされた操作入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バス40を介して制御部43に転送され、制御部43が必要に応じて所定の制御や演算を実行しうる。
【0029】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。前述の通り、記憶部32に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部33によって具体的に実現されることで、制御部33に含まれる各機能部として実行されうる。
【0030】
図5は、サーバ3における制御部33等によって実現される機能を示すブロック図である。具体的には、情報処理システム100の一例であるサーバ3は、受付部331と、選定部332と、表示制御部333とを備えるものである。なお、図5にはサーバ3に備えられた機能として、決済登録部334と、記憶管理部335と、を備えた態様を示している。
【0031】
受付部331は、受付ステップを実行可能に構成される。受付ステップにおいて、受付部331は、種々の情報やデータを受け付ける。本実施形態においては、受付部331は、第1の受付ステップとして、ユーザの端末操作によって第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴を受け付ける。また、受付部331は、第2の受付ステップとして、コードを読み出したユーザに、移動手段に関するチケット、移動手段を利用する権利およびチケットもしくは権利に対するクーポンからなる群から選択される1以上を取得させるとともに、ユーザの属性情報を受け付ける。これらの具体的処理については追って説明することとする。なお、上記した第2の受付ステップはユーザに対してチケット等を取得(付与)させ得るものである。すなわち、受付部331は、ユーザに対して所定の電子財等を取得させる機能(便宜上「付与部」等と称してもよい)を有してもよい。
【0032】
選定部332は、選定ステップを実行可能に構成される。選定ステップにおいて、選定部332は、少なくともユーザの属性情報に基づき、ユーザが視認可能な広告物を選定する。この選定に関する処理については後にさらに詳述する。
【0033】
表示制御部333は、表示制御ステップを実行可能に構成される。表示制御ステップにおいて、表示制御部333は、種々の表示情報を生成して、ユーザが視認可能な表示内容を制御するように構成される。なお、表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものでもよいし、例えばユーザ端末2や表示媒体4に画面、画像、アイコン、テキスト等を表示させるためのレンダリング情報であってもよい。本実施形態においては、表示制御部333は、表示制御ステップとして、選定された広告物を、ユーザが視認可能な態様で第2の媒体に表示させる。
【0034】
決済登録部334は、決済登録ステップを実行可能に構成される。決済登録ステップにおいて、決済登録部334は、ユーザが各種費用の決済を行ったことを登録する。なお、この登録の内容についてはサーバ3中の記憶部32に記憶するよう、制御部33が制御することができる。
【0035】
記憶管理部335は、記憶管理ステップを実行可能に構成される。記憶管理ステップにおいて、記憶管理部335は、本実施形態の情報処理に関連する、記憶すべき種々の情報について管理するように構成される。典型的には、記憶管理部335は、サーバ3が取り扱った情報等を記憶領域に記憶させるように構成される。この記憶領域は、たとえばサーバ3の記憶部32や各種装置や端末の記憶部が例示されるが、この記憶領域は必ずしも図1に示したシステム内である必要はなく、記憶管理部335は、種々の情報を外部記憶装置などに記憶するように管理することもできる。
【0036】
3.情報処理方法
本節では、前述した情報処理システム100の実行する情報処理方法の各ステップについて、適宜、アクティビティ図を示しながら説明する。
【0037】
図6は、本実施形態の情報処理の流れを示すアクティビティ図である。図6に示すように、本実施形態の情報処理方法においては、まず、受付部331が、第1の受付ステップとして、ユーザの端末操作によって第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴を受け付ける(アクティビティA101)。
【0038】
図7は、第1の受付ステップに関するコードを説明するための図である。図7に示されるように、コードCD1は、所定の媒体(第1の媒体)に示されている。なお、図7では、第1の媒体として、旅行雑誌MD1の紙面が示されているが、第1の媒体の種類はこれに制限されない。すなわち、第1の媒体は、雑誌や新聞、テレビ等のいわゆるマス媒体;検索エンジン(Yahoo!(登録商標)やGoogle(登録商標)等のサービスを含む)やソーシャルメディア(Facebook(登録商標)やInstagram(登録商標)に代表されるSNS(Social Networking Service)のほか、LINE(登録商標)やWechat(登録商標)等のメッセージアプリ;PayPay(登録商標)等のウォレットアプリ等の各種サービスを含む)、動画配信サービス(YouTube(登録商標)やTiktok(登録商標)等のサービスを含む)、Eコマースサイト、旅行予約サイト、宿泊予約サイト、航空券予約サイト等に関連するインターネット媒体;POP、DM、ポスター、チラシ、フリーペーパー等のセールスプロモーション(SP)媒体等であってよい。また、これ以外であっても、電子掲示板、電柱広告、看板広告等の屋外広告媒体;教材や頒布物等を含む各種紙媒体;電車、バス、タクシー、車(レンタカーやカーシェア等を含む)、船、飛行機などの内外または停留所等の付帯施設における交通広告媒体;カーナビゲーションシステムにおける表示画面;公共交通機関のチケット(デジタルチケット、紙チケットを含む)に関する媒体(デジタルチケットを表示する画面、紙チケットの余白や裏面等を含む);アドバルーン等の飛行体や、スポーツ選手のユニフォームなどの動的な媒体についても、第1の媒体として用いることができる。
【0039】
第1の受付ステップにおいて、第1の媒体に接したユーザは、自身のユーザ端末2を用いて、第1の媒体に示されたコードCD1を読み出す。これには制限されないが、例えば、ユーザ端末2に備えられるカメラを用いて、コードCD1を読み出すことで、このようなステップを実現することができる。なお、図7にはコードCD1として、QRコード(登録商標)のような二次元コードが示されているが、本実施形態に用いられるコードは、ユーザ端末2の読出し可能な任意のコードであってよい。すなわち、本実施形態のコードは、バーコード等であってもよい。また、ユーザが、ユーザ端末2によってコードCD1を読み出すと、この読み出しの履歴を受付部331が受け付けることとなる。
【0040】
上記のようにして、第1の受付ステップが実行された後、受付部331が、第2の受付ステップとして、コードを読み出したユーザに、移動手段に関するチケット、移動手段を利用する権利およびチケットもしくは権利に対するクーポンからなる群から選択される1以上を取得させるとともに、ユーザの属性情報を受け付ける(アクティビディA102)。
【0041】
図8は、第2の受付ステップで受け付ける属性情報を説明するための図である。ユーザが、ユーザ端末2によってコードCD1を読み出すと、移動手段に関するチケットを取得させるための表示画面D1がユーザ端末2に表示される。
【0042】
なお、ここでの「移動手段」は、人が移動することを支援する種々の手段の中から選択されるが、典型的には、電車やバス、路面電車、地下鉄、飛行機、船、フェリー、遊覧船、水上バス、タクシー、車(レンタカーやカーシェア等を含む)、自転車(レンタサイクル)、電動キックボード、ケーブルカー、モノレール、ドローン、ヘリコプター、バイク等が挙げられる。また、この「移動手段」には、例えば時刻表等に基づいて定期運行される交通機関(公共交通機関)による移動サービスや、ユーザの需要により運行される交通機関によるデマンド型の移動サービス(オンデマンド交通サービス)等が包含される。また、上述の「移動手段に関するチケット」は、紙チケット、電子チケットを問わず、上述の各種移動手段を使用可能とするチケットである。さらに、上述の「チケットもしくは権利に対するクーポン」は、上で説明した移動手段をユーザが利用するにあたって生じる対価を割り引くためのクーポンである。
【0043】
図8の表示画面D1は、は「特許高原」という所定の地域で運行しているバスについてのチケットを購入させるための画面である。なお、必ずしもこれには制限されないが、第1の媒体に示される内容(コンテンツ)と、ユーザに取得させるチケットや権利に関する移動手段は、一定の関係性を持つことが好ましい。また、表示画面D1は、バスのチケットを購入させるために、氏名、住所、年齢、性別、職業、使用日、チケット枚数を入力することのできるフォーム(フォームF1~F7)が設けられている。すなわち、ユーザはユーザ端末2を用いて、自身の属性情報を入力し、ボタンBT1をクリック操作やタップ操作等で押下することにより、チケットを取得することができる。すなわち、この点について換言すると、受付部331は、ユーザに、公共交通機関(移動手段)に関するチケットや権利を取得させるとともに、ユーザの属性情報を受け付けることができる。
【0044】
なお、受付部331の受け付けるユーザの属性情報は種々のものであってよいが、典型的には、ユーザの属性情報は、ユーザの、住所、年齢、性別、職業、資金力、家族構成、国籍、使用言語、過去の情報閲覧履歴、過去の商品購入履歴、過去の移動履歴、使用端末種およびIPアドレスからなる群から選択される1以上に関する情報を含むことが好ましい。なお、「家族構成」は、購入するチケットの枚数等から類推されるものであってもよい。また、図8には示されていないが、ユーザの「資金力」を取得(類推)するための手段(例えば「旅行予算」を入力させるフォーム等)を、表示画面D1に設けてもよい。また、国籍や使用言語をユーザの属性情報として受け付けることについて、実際に関連する情報をユーザに入力させて実現されてもよいし、サーバ3が、ユーザ端末2における使用言語を取得することで実現されてもよい。また、過去の情報閲覧履歴、過去の商品購入履歴、過去の移動履歴をユーザの属性情報として受け付けることについて、実際にこれらに関連する情報をユーザに入力させて実現されてもよいし、サーバ3が、ユーザ端末2の情報処理の履歴(典型的には記憶部22に記憶されている情報処理の履歴)を取得することで実現されてもよい。なお、「移動履歴」は、ユーザ端末2に備えられるGPS等の測位システムによって管理される位置情報の変化に基づく履歴や、過去にユーザ端末2によって購入された交通チケットに関する購入履歴に基づく履歴であってよい。また、使用端末種や、IPアドレスをユーザの属性情報として受け付けることについて、実際にこれらに関連する情報をユーザに入力させて実現されてもよいし、サーバ3が、ユーザ端末2の利用環境を取得することで実現されてもよい。
【0045】
また、ユーザに、移動手段に関するチケットや移動手段を利用する権利を取得させるにあたって、対価の存否は適宜設定することができる。なお、チケット等を取得させるための対価は、適宜、割り引かれてもよい。なお、このようなチケット等の取引(売買)を行うにあたり、サーバ3の決済登録部334が、この取引履歴を所定の記憶領域に記憶させてもよい。また、チケットが電子チケットである場合は、この電子チケットをユーザ端末2で使用可能とするよう運用すればよい。一方、チケットが紙チケットである場合は、フォームF2として受け付けた住所に当該紙チケットを送付するように運用してもよい。
【0046】
また、上述のようにしてサーバ3(受付部331)は、ユーザの属性情報を受け付けることとなるが、第2の受付ステップが実行されるにあたって、第1の受付ステップで受け付けた履歴と、当該ユーザの属性情報とを関連付けて記憶するように構成されてよい。また、このような記憶を行うにあたっては、属性情報を関連付けたユーザに対して、識別子を付与することで記憶を行ってもよい。すなわち、第2の受付ステップを実行することにより、第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴と、コードを読み出したユーザの識別子と、当該ユーザの属性情報と、がそれぞれ関連付けられて記憶され得る。なお、このようなユーザの識別子は、交通機関に関するチケットを管理するアプリ等の各種サービスにおけるユーザIDと関連付けられてもよい。
【0047】
このようにして、受付部331がユーザの属性情報を受け付けると、選定部332は、選定ステップとして、少なくともユーザの属性情報に基づき、ユーザが視認可能な広告物を選定する(アクティビティA103)。また、表示制御部333は、表示制御ステップとして、選定された広告物を、ユーザが視認可能な態様で第2の媒体に表示させる(アクティビティA104)。
【0048】
すなわち、本実施形態の情報処理においては第2の受付ステップでユーザの属性情報を受け付けるものであることから、この属性情報に基づいて、適切な広告物を選定することができる。例えば、第2の受付ステップで受け付けたユーザの属性情報が「30代女性」であれば、30代女性に対する需要の高い商品やサービスに関する広告物を選定することが可能となる。
【0049】
なお、本実施形態において、選定部332は、さらに前述した移動手段に関連する位置情報に基づき、広告物を選定することもできる。例えば、図8等で示したように、移動手段が「特許高原」に関するバスなのであれば、この「特許高原」に関連する広告物を選定することができる。具体的に、上述の「30代女性」という属性情報に加え、「特許高原」という位置情報にも基づいて、選定部332は、適切な広告物を選定することができる。なお、このような位置情報に基づく広告物としては、当該位置情報(地域)に関連するスポットや、名産品等が挙げられるが、これには制限されない。すなわち、市場のニーズ等に応じて適宜選定処理が行なわれた上で、広告物が選定されればよい。
【0050】
なお、選定部332は、単数のユーザのみならず、複数のユーザの属性情報に基づき、広告物を選定することができる。すなわち、選定部332が広告物を選定する根拠は、複数のユーザの属性情報であってよい。すなわち、受付部331の受け付けたユーザの属性情報は、「30代女性が多い」、「住所が関東地方にある人が多い」といった、特定の分類(カテゴリ)に属するユーザの多寡に関するものであってよい。この場合、典型的には、属するユーザの多い分類に関連する広告物が選定され得る。
【0051】
このようにして広告物が選定されると、選定された広告物はユーザが視認可能な態様で表示される。なお、ここでの表示は第2の媒体に対してなされるが、この情報処理は、サーバ3の表示制御部333によって制御されることから、第2の媒体は、典型的には、電子制御が可能な媒体(装置)である。
【0052】
一例として、第2の媒体は、ユーザの端末に備えられる表示画面であってよい。すなわち、ユーザ端末2に備えられる表示部24等に選定された広告物を表示させることができる。この広告物の表示タイミングは任意であってよいが、一方、所定の条件を満足することを条件として広告物が表示させるように制御されてもよい。
【0053】
一例として、表示制御ステップは、ユーザが、移動手段に関連する位置に存在することを契機として実行される。移動手段が、前述した「特許高原」に関連するバスであれば、ユーザがこの「特許高原」に存在することを契機として、ユーザに広告物が提示されるように構成されてよい。なお、移動手段に関連する位置は「特許高原」その場に限られない。一例としては、ユーザが特許高原に向かう際の途中位置等も包含される。なお、ユーザが所定の位置に存在することを確認するに際しては、ユーザ端末2に備えられるGPS等の測位システムを用いることができる。また、ユーザが所定の位置に存在することを確認するに際しては、無線システムを用いてもよい。例えば、移動手段に関連する位置に、無線の送受信が可能なデバイスを設けておき、ユーザ端末2がこのデバイスと無線接続がされたことに基づいて、ユーザ端末2に広告物が表示されるように制御されてもよい。ここでの無線接続は、移動手段に関連する位置に存在するデバイスとユーザ端末2とのWi-Fi(登録商標)接続や、Bluetooth(登録商標)接続等の公知の通信手段を適用すればよい。
【0054】
一方、第2の媒体は、移動手段に関連する位置に設置された表示媒体であってよい。すなわち、図1に示される表示媒体4は、移動手段に関連する位置に設置されてよく、選定部332が選定した広告物を、表示媒体4に表示するように制御されてもよい。なお、広告物の選定根拠となるユーザの属性情報は、単体のユーザの属性情報であっても、複数のユーザの属性情報であってよいが、表示媒体4に広告物を表示させる場合は、典型的には、複数のユーザの属性情報が広告物の選定根拠となり得る。すなわち、本実施形態の典型的な例では、第1の媒体に基づいて、移動手段に関連する位置に多数の人を集めることができる。表示媒体4は、このような多数の人の目に触れることが想定されることから、複数のユーザの属性情報に基づいて選定された広告物が表示媒体4に表示されることが好ましい。
【0055】
なお、本実施形態では、第2の媒体に広告物が表示された履歴や、ユーザが表示された広告物に接した履歴等を取得し、これら履歴を記憶・管理するように構成されてよい。前述の通り、第1の媒体に示されたコードを読み出した履歴は、コードを読み出したユーザの識別子とともに記憶され得る。このような観点で、本実施形態においては、識別子によって識別されたユーザが実際に広告物に接したかどうかを記憶・管理してもよい。典型的な例では、識別されたそれぞれのユーザに対して、「第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴」の有無、「ユーザの接する第2の媒体に広告物が表示された履歴」の有無のそれぞれが関連付けられて記憶されてよい。これにより、第1の媒体と第2の媒体のそれぞれについての広告効果や、ユーザの行動履歴を評価することができる。また、「第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴」の有無、「ユーザの接する第2の媒体に広告物が表示された履歴」の有無のそれぞれについてを、本実施形態における「ユーザの属性情報」の一部として適用することもできる。すなわち、これらの履歴によって、ユーザが第1の媒体や第2の媒体に接したことをサーバ3が記憶することができ、サーバ3の選定部332は、このユーザに関する履歴(過去の情報閲覧履歴)に基づいて広告物を選定することも可能となる。
【0056】
また、上述した各ユーザに関する履歴の有無に基づいて、所定の媒体についての広告効果や、ユーザの行動履歴を可視化する仕組みを実現してもよい(所定の媒体についての広告効果やユーザの行動履歴を示すいわゆる「ダッシュボード」が生成されてよい)。すなわち、サーバ3は、少なくとも第1の受付ステップにおける履歴と、表示制御ステップにおける履歴と、に基づいて、広告効果を示す又はユーザの行動履歴を示す表示物を生成してもよい。この表示物は、典型的には、広告事業者や、交通事業者等の各種事業者に開示されてよい。
【0057】
以上、本実施形態の情報処理方法では、各ステップを適切に組み合わせていることから、広告効率を向上させることができるといえる。
【0058】
4.その他
本実施形態に係る情報処理システム100に関して、以下のような態様を採用してもよい。
【0059】
以上の実施形態では、情報処理システム100の構成として説明したが、コンピュータに情報処理システム100の各ステップを実行させるプログラムが提供されてもよい。
【0060】
以上の実施形態では、選定部332が、ユーザの属性情報に基づいて、広告物を選定する態様を示したが、選定部332は、別途、広告主による入力を受け付けることで、広告物を選定するように構成されていてもよい。
すなわち、サーバ3の記憶部32にユーザの属性情報が蓄積された後、少なくともそのユーザの属性情報の一部を広告主に示し、広告主自身が表示させたい広告物を選定することもできる。なお、ここでの広告主への提示は、ユーザの属性情報とともに、対応する移動手段に関する情報も含ませてもよい。図示はしないが、この選定は、典型的には広告主の所有する端末からの入力操作により行われる。すなわち、広告主は属性情報や移動手段の情報と、広告効率、費用などを勘案し、表示制御したい広告物を選定することができる。なお、この広告物の選定とあわせて、表示制御する表示媒体4の種類や数なども設定することも可能である。また、情報処理システム100の運営者は、このように広告主による入力を受け付ける場合には、広告主に負担させる広告料を増額させる等の対応を取ることも可能である。
【0061】
以上の実施形態では、受付部331が受け付けたユーザの属性情報を広告物の選定に用いたが、受付部331が受け付けた属性情報は、その一部又は全部が第1の媒体を運営する者(第1の媒体が雑誌であれば出版社、第1の媒体がテレビであればテレビ局等)に開示されてもよい。
【0062】
以上の実施形態では、サーバ3が種々の記憶や制御を行ったが、サーバ3に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、ブロックチェーン技術等を用いて、情報処理に関する種々の情報等を分散して複数の外部装置に記憶させてもよい。
【0063】
さらに、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0064】
(1)情報処理システムであって、制御部を備え、前記制御部は、次の各ステップを実行するように構成され、第1の受付ステップでは、ユーザの端末操作によって第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴を受け付け、第2の受付ステップでは、前記コードを読み出した前記ユーザに、移動手段に関するチケット、移動手段を利用する権利および前記チケットもしくは前記権利に対するクーポンからなる群から選択される1以上を取得させるとともに、前記ユーザの属性情報を受け付け、選定ステップでは、少なくとも前記ユーザの属性情報に基づき、前記ユーザが視認可能な広告物を選定し、表示制御ステップでは、選定された前記広告物を、前記ユーザが視認可能な態様で第2の媒体に表示させる、情報処理システム。
【0065】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記選定ステップは、さらに前記移動手段に関連する位置情報に基づき、前記広告物を選定する、情報処理システム。
【0066】
(3)上記(1)または(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記第2の媒体は、前記ユーザの端末に備えられる表示画面である、情報処理システム。
【0067】
(4)上記(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記表示制御ステップは、前記ユーザが、前記移動手段に関連する位置に存在することを契機として実行される、情報処理システム。
【0068】
(5)上記(1)または(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記第2の媒体は、前記移動手段に関連する位置に設置された表示媒体である、情報処理システム。
【0069】
(6)上記(5)に記載の情報処理システムにおいて、前記選定ステップは、複数のユーザの属性情報に基づき、前記広告物を選定する、情報処理システム。
【0070】
(7)上記(1)ないし(6)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記第2の受付ステップでは、前記ユーザに、公共交通機関に関するチケットを取得させるとともに、前記ユーザの属性情報を受け付ける、情報処理システム。
【0071】
(8)上記(1)ないし(7)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記ユーザの属性情報は、前記ユーザの、住所、年齢、性別、職業、資金力、家族構成、国籍、使用言語、過去の情報閲覧履歴、過去の商品購入履歴、過去の移動履歴、使用端末種および使用IPアドレスからなる群から選択される1以上に関する情報を含む、情報処理システム。
【0072】
(9)情報処理システムが実行する情報処理方法であって、上記(1)ないし(8)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを備える、方法。
【0073】
(10)プログラムであって、コンピュータに上記(1)ないし(8)のいずれか1つに記載の情報処理システムの各ステップを実行させる、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0074】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【0075】
1 :ネットワーク
2 :ユーザ端末
3 :サーバ
4 :表示媒体
20 :通信バス
21 :通信部
22 :記憶部
23 :制御部
24 :表示部
25 :入力部
30 :通信バス
31 :通信部
32 :記憶部
33 :制御部
40 :通信バス
41 :通信部
42 :記憶部
43 :制御部
44 :表示部
45 :入力部
100 :情報処理システム
331 :受付部
332 :選定部
333 :表示制御部
334 :決済登録部
335 :記憶管理部
BT1 :ボタン
CD1 :コード
D1 :表示画面
F1~F7 :フォーム
MD1 :旅行雑誌
【要約】
【課題】効果的にユーザに広告物を提示することができる情報処理システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、次の各ステップを実行するように構成される。第1の受付ステップでは、ユーザの端末操作によって第1の媒体に示されたコードが読み出された履歴を受け付ける。第2の受付ステップでは、コードを読み出したユーザに、移動手段に関するチケット、移動手段を利用する権利およびチケットもしくは権利に対するクーポンからなる群から選択される1以上を取得させるとともに、ユーザの属性情報を受け付ける。選定ステップでは、少なくともユーザの属性情報に基づき、ユーザが視認可能な広告物を選定する。表示制御ステップでは、選定された広告物を、ユーザが視認可能な態様で第2の媒体に表示させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8